(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-29
(45)【発行日】2025-02-06
(54)【発明の名称】スライスサービスが部分的にサポートされているエリアにおける効率的な登録
(51)【国際特許分類】
H04W 60/00 20090101AFI20250130BHJP
H04W 48/18 20090101ALI20250130BHJP
【FI】
H04W60/00
H04W48/18
(21)【出願番号】P 2023568262
(86)(22)【出願日】2022-05-03
(86)【国際出願番号】 IB2022054087
(87)【国際公開番号】W WO2022234458
(87)【国際公開日】2022-11-10
【審査請求日】2024-01-05
(32)【優先日】2021-05-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】515076873
【氏名又は名称】ノキア テクノロジーズ オサケユイチア
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100176418
【氏名又は名称】工藤 嘉晃
(72)【発明者】
【氏名】ウォン,ソン・ファン
(72)【発明者】
【氏名】カサティ,アレッシオ
(72)【発明者】
【氏名】ハシラマニ,ナビーン
(72)【発明者】
【氏名】チャンドラマウリ,デバキ
【審査官】吉村 伊佐雄
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0317163(US,A1)
【文献】SHARP,Handling of rejected NSSAI for the current RA when the RA includes the TAI belonging to EPLMN[online],3GPP TSG CT WG1 #123e C1-202525,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ct/WG1_mm-cc-sm_ex-CN1/TSGC1_123e/Docs/C1-202525.zip>,2020年08月26日,p.10
【文献】ZTE,Inclusive language review[online],3GPP TSG SA WG2 #143e S2-2100516,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_143e_Electronic/Docs/S2-2100516.zip>,2021年04月05日,p.29
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークのアクセスおよびモビリティ機能において、複数の追跡エリアを含む登録エリア内のユーザ機器から登録要求を受信することであって、前記登録要求は、複数の単一ネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)を含むことと、
前記ネットワークのアクセスおよびモビリティ機能において、前記複数のS-NSSAIのうちの少なくとも1つのそれぞれのS-NSSAIについて、前記それぞれのS-NSSAIが前記ユーザ機器の現在の追跡エリアにおいてサポートされているか否かを決定することであって、前記複数の追跡エリアのそれぞれが、追跡エリア識別子(TAI)によって識別され、前記それぞれのS-NSSAIが前記現在の追跡エリアにおいてサポートされている場合、前記S-NSSAIは許可され、前記S-NSSAIが前記現在の追跡エリアにおいてサポートされていない場合、前記S―NSSAIは拒絶されることと、
前記ネットワークのアクセスおよびモビリティ機能において、前記ユーザ機器に、前記登録要求に対する応答であって、前記複数のS-NSSAIのうちの前記少なくとも1つのS-NSSAIのどれが前記現在の追跡エリアにおいて許可されたか、または拒絶されたかを含む応答と、前記複数のTAIのうちの、許可されたまたは拒絶されたS-NSSAIがサポートされている、またはサポートされていない1つ以上のTAIを含むリストとを送信することと、
を含
み、
前記リストは、前記複数の追跡エリアのうち、それぞれの拒絶されたS-NSSAIがサポートされる前記複数の追跡エリアの1つ以上のTAIを含む、方法。
【請求項2】
前記それぞれの拒絶されたS-NSSAIが部分的に許可される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記リストは、前記複数の追跡エリアのうち、それぞれの拒絶されたS-NSSAIがサポートされていない前記複数の追跡エリアの1つ以上のTAIを含み、前記現在の追跡エリアのTAIを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記登録要求に対する応答を前記ユーザ機器に送信した後、前記複数の追跡エリアのうちの新たな追跡エリアにおいて、前記ユーザ機器から第2の登録要求を受信することであって、前記第2の登録要求が、前記新たな追跡エリアにおいてサポートされ、許可されたと示された、前記複数のS-NSSAIのうちの少なくとも1つのS-NSSAIを含むことと、
サポートされ、許可されたと示された、前記複数のS-NSSAIのうちの前記少なくとも1つのS-NSSAIに前記ユーザ機器を登録し、前記第2の登録要求に対する応答を前記ユーザ機器に送信することであって、前記第2の登録要求に対する応答は、前記複数のS-NSSAIのうちのどれが許可され、拒絶されたかを含むことと、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
ユーザ機器により、ネットワークに登録するための登録要求を、前記ネットワークに送信することであって、前記ユーザ機器は、複数の追跡エリアを含む登録エリア内にあり、前記登録要求は、複数の単一ネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)を含むことと、
前記ユーザ機器により、前記ネットワークから、前記登録要求に対する応答であって、前記複数のS-NSSAIのどれが前記ユーザ機器の現在の追跡エリアにおいてサポートされているか、またはサポートされていないかを含む応答と、許可されたまたは拒絶されたS-NSSAIがサポートされている、またはサポートされていない、複数のTAIのうちの1つ以上の追跡エリア識別子(TAI)を含むリストとを受信することであって、前記複数のTAIはそれぞれ前記複数の追跡エリアに対応し、前記S-NSSAIが前記現在の追跡エリアのTAIでサポートされている場合、前記S-NSSAIは許可され、前記S-NSSAIが前記現在の追跡エリアのTAIでサポートされていない場合、前記S-NSSAIは拒絶されることと、
前記ユーザ機器により、前記S-NSSAIのリストに含まれる前記複数のS-NSSAIのうち、サポートされ、許可された、少なくとも1つのS-NSSAIを決定し、サポートされ、許可された、前記少なくとも1つのS-NSSAIの登録手順を開始することと、
を含
み、
前記リストは、前記複数の追跡エリアのうち、それぞれの拒絶されたS-NSSAIがサポートされる前記複数の追跡エリアの1つ以上のTAIを含む、方法。
【請求項6】
前記それぞれの拒絶されたS-NSSAIが部分的に許可される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記リストは、前記複数の追跡エリアのうち、それぞれの拒絶されたS-NSSAIがサポートされていない前記複数の追跡エリアの1つ以上のTAIを含み、前記現在の追跡エリアのTAIを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記登録要求は、前記ネットワークのアクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)に送信される、請求項5に記載の方法。
【請求項9】
前記登録手順は、
サポートされ、許可されたと示された、前記複数のS-NSSAIのうちの少なくとも1つのS-NSSAIを含む第2の登録要求を、前記ネットワークに送信することと、
前記ユーザ機器により、前記ネットワークから、サポートされ、許可されたと示された、前記複数のS-NSSAIのうちの前記少なくとも1つのS-NSSAIへの前記ユーザ機器の登録を確認する、前記第2の登録要求に対する応答を受信することと、
を含む、請求項5に記載の方法。
【請求項10】
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと
を含む装置であって、
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサと共に、前記装置に少なくとも、
アクセスおよびモビリティ機能において、複数の追跡エリアを含む登録エリア内のユーザ機器から登録要求を受信することであって、前記登録要求は、複数の単一ネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)を含むことと、
前記アクセスおよびモビリティ機能において、前記複数のS-NSSAIのうちの少なくとも1つのそれぞれのS-NSSAIについて、前記それぞれのS-NSSAIが前記ユーザ機器の現在の追跡エリアにおいてサポートされているか否かを決定することであって、前記複数の追跡エリアのそれぞれが、追跡エリア識別子(TAI)によって識別され、前記それぞれのS-NSSAIが前記現在の追跡エリアにおいてサポートされている場合、前記S-NSSAIは許可され、前記S-NSSAIが前記現在の追跡エリアにおいてサポートされていない場合、前記S―NSSAIは拒絶されることと、
前記アクセスおよびモビリティ機能において、前記ユーザ機器に、前記登録要求に対する応答であって、前記複数のS-NSSAIのうちの前記少なくとも1つのS-NSSAIのどれが前記現在の追跡エリアにおいて許可されたか、または拒絶されたかを含む応答と、前記複数のTAIのうちの、許可されたまたは拒絶されたS-NSSAIがサポートされている、またはサポートされていない1つ以上のTAIを含むリストとを送信することと、
を行わせるように構成され
、
前記リストは、前記複数の追跡エリアのうち、それぞれの拒絶されたS-NSSAIがサポートされる前記複数の追跡エリアの1つ以上のTAIを含む、装置。
【請求項11】
前記それぞれの拒絶されたS-NSSAIが部分的に許可される、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記リストは、前記複数の追跡エリアのうち、それぞれの拒絶されたS-NSSAIがサポートされていない前記複数の追跡エリアの1つ以上のTAIを含み、前記現在の追跡エリアのTAIを含む、請求項10に記載の装置。
【請求項13】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサと共に、前記装置に少なくとも、
前記登録要求に対する応答を前記ユーザ機器に送信した後、前記複数の追跡エリアのうちの新たな追跡エリアにおいて、前記ユーザ機器から第2の登録要求を受信することであって、前記第2の登録要求が、前記新たな追跡エリアにおいてサポートされ、許可されたと示された、前記複数のS-NSSAIのうちの少なくとも1つのS-NSSAIを含むことと、
サポートされ、許可されたと示された、前記複数のS-NSSAIのうちの前記少なくとも1つのS-NSSAIに前記ユーザ機器を登録し、前記第2の登録要求に対する応答を少なくとも1つのユーザ機器に送信することであって、前記第2の登録要求に対する応答は、前記複数のS-NSSAIのうちのどれが許可され、拒絶されたかを含むことと、
を行わせるように構成される、請求項10に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般には、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution(LTE))または第5世代(5G)もしくは新無線(new radio(NR))無線アクセス技術に基づく、移動体もしくは無線通信システム、またはその他の移動体もしくは無線通信システム電気通信システムなどの、移動体通信または無線電気通信システムを含む通信に関する。たとえば、特定の例示の態様は、一般に、サービスが部分的にサポートされているエリアにおける効率的な登録のためのシステムおよび/または方法に関し得る。
【背景技術】
【0002】
移動体または無線電気通信システムには、ユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunications System(UMTS))、地上無線アクセスネットワーク(Terrestrial Radio Access Network(UTRAN))、ロングタームエボリューション(LTE)発展型UTRAN(Evolved UTRAN)(E-UTRAN)、LTEアドバンスト(LTE-A)、MultiFire、LTE-A Proおよび/または第5世代(5G)無線アクセス技術、または新無線(NR)アクセス技術が含まれ得る。5G無線電気通信システムとは、コアネットワークのための次世代(NG)の無線アクセスネットワークおよびネットワークアーキテクチャを指す。5Gシステムは多くは5G新無線(NR)に基づいて構築されるが、E-UTRA無線に基づいて5Gシステムを構築することもできる。NRは10G-20Gビット/秒またはそれ以上のオーダーのビットレートを提供し、拡張モバイルブロードバンド(enhanced mobile broadband)(eMBB)および超信頼低遅延通信(ultra-reliable low-latency-communication(URLLC))および大規模マシンタイプ通信(massive machine type communication(mMTC))などのサービスカテゴリを少なくともサポートすることができると見積もられている。NRは、モノのインターネット(Internet of Things(IoT))をサポートするために、超広帯域で超ロバストな低遅延接続性および大規模ネットワーキングを提供すると期待されている。IoTおよびマシンツーマシン(M2M)通信が普及するにつれて、より低電力で低データレートで長バッテリ寿命というニーズを満たす無線アクセスネットワークがますます必要になるであろう。次世代無線アクセスネットワーク(next generation radio access network(NG-RAN)は、NRとLTE(およびLTEアドバンスト)の両方を使用して無線アクセスを提供することができる、5Gシステム用RANを表す。NG-RANでは、ユーザ機器に無線アクセス機能を提供することができるノード(すなわち、UTRANにおけるノードB、NB、またはLTEにおける発展型NB(evolved NB)(eNB)と同様)は、NRに基づいて構築されるときには次世代NB(gNB)と称されることがあり、LTEに基づいて構築されるときには次世代eNB(NG-eNB)と称されることがあることに留意されたい。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
一態様は、登録エリア内のネットワークに登録されている少なくとも1つのユーザ機器に、1つ以上の単一ネットワークスライス選択支援情報(single network slice selection assistance information(S-NSSAI))と1つ以上の追跡エリア識別(tracking area identity(TAI))とを含む情報を提供することを含み得る方法を対象とすることができる。1つ以上の単一ネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)のそれぞれは、拒絶単一ネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)のリストまたは拡張拒絶単一ネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)のリストに含まれることができ、その単一ネットワークスライス選択新情報(S-NSSAI)が登録エリアにおいて一律にサポートされておらず現在の追跡エリアにおいてサポートされていないことを示す原因値と関連付けられることができる。
【0004】
一態様は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを含むことができる装置を対象とすることができる。少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサによって、装置に少なくとも、登録エリア内のネットワークに登録されている少なくとも1つのユーザ機器に、1つ以上の単一ネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)と1つ以上の追跡エリア識別(TAI)とを含む情報を提供させるように構成される。1つ以上の単一ネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)のそれぞれは、拒絶単一ネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)のリストまたは拡張拒絶単一ネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)のリストに含まれることができ、その単一ネットワークスライス選択新情報(S-NSSAI)が登録エリアにおいて一律にサポートされておらず現在の追跡エリアにおいてサポートされていないことを示す原因値と関連付けられることができる。
【0005】
一態様は、ネットワークから(たとえば、コアネットワークのアクセスおよびモビリティ管理機能から)登録エリア内のそのネットワークに登録されているユーザ機器において、1つ以上の単一ネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)と1つ以上の追跡エリア識別(TAI)とを含む情報を受信することを含み得る方法を対象とすることができる。1つ以上の単一ネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)のそれぞれは、拒絶単一ネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)のリストまたは拡張拒絶単一ネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)のリストに含まれることができ、その単一ネットワークスライス選択新情報(S-NSSAI)が登録エリアにおいて一律にサポートされておらず現在の追跡エリアにおいてサポートされていないことを示す原因値と関連付けることができる。
【0006】
一態様は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを含むことができる装置を対象とすることができる。少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサによって、装置に少なくとも、ネットワークから、1つ以上の単一ネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)と1つ以上の追跡エリア識別(TAI)とを含む情報を受信させるように構成され、装置は登録エリア内のネットワークに登録されている。1つ以上の単一ネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)のそれぞれは、拒絶単一ネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)のリストまたは拡張拒絶単一ネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)のリストに含まれることができ、その単一ネットワークスライス選択新情報(S-NSSAI)が登録エリアにおいて一律にサポートされておらず現在の追跡エリアにおいてサポートされていないことを示す原因値と関連付けられることができる。
【0007】
例示の実施形態を正しく理解することができるように、以下の添付図面を参照するものとする。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】一実施形態による例示のデプロイメント方法を示す図である。
【
図2】一実施形態による別の例示のデプロイメント方法を示す図である。
【
図3A】一実施形態による、UEの考えられるトレースと、UEがパスに沿って移動するにつれて必要な登録手順との一例を示す図である。
【
図3B】一実施形態による、UEの考えられるトレースと、UEがパスに沿って移動するにつれて必要な登録手順との別の例を示す図である。
【
図4】一実施形態による、ネットワークスライスと、周波数帯割り振りに基づいてマッピングされたサービスとを示す例示の図である。
【
図5A】一実施形態による方法を示す例示の流れ図である。
【
図5B】一実施形態による方法を示す例示の流れ図である。
【
図6A】一実施形態による装置を示す例示のブロック図である。
【
図6B】一実施形態による装置を示す例示のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書で概説し、図面に示す特定の例示の実施形態のコンポーネントは、多様な異なる構成で構成および設計可能であることは容易にわかるであろう。したがって、部分的にサポートされているサービスエリアについての効率的な登録のためのシステム、方法、装置およびコンピュータプログラム製品のいくつかの例示の実施形態の以下の詳細な説明は、特定の実施形態の範囲を限定することは意図されておらず、選択された例示の実施形態を表している。
【0010】
本明細書全体を通じて説明されている例示の実施形態の特徴、構造または特性は、1つ以上の例示の実施形態において任意の適切な方法で組み合わされてもよい。たとえば、本明細書全体を通じて「特定の実施形態」、「一部の実施形態」という語句またはその他の同様の言語の使用は、ある実施形態に関連して説明されている特定の特徴、構造または特性が少なくとも1つの実施形態に含まれ得ることを指している。したがって、本明細書全体を通じて「特定の実施形態において」、「一部の実施形態において」、「他の実施形態において」という語句またはその他の類似の言語は、必ずしもすべてが実施形態の同じグループを指しているとは限らず、説明されている特徴、構造または特性は、1つ以上の例示の実施形態において任意の適切な方法で組み合わされてもよい。
【0011】
さらに、希望する場合は、以下に議論されている異なる機能または手順は、異なる順序で、および/または、互いに並行して行われてもよい。また、希望する場合は、説明されている機能または手順のうちの1つ以上がオプションであってもよく、または組み合わされてもよい。したがって、以下の説明は、特定の例示の実施形態の原理および教示の例示とみなされるべきであり、その限定ではない。
【0012】
周波数帯割り振りおよび可用性に応じて、追跡エリア識別(TAI)Jを有する、エリアXと呼ぶことができるエリアを有することが望ましい場合があり、それは、既存の追跡エリアより小さく、S-NSSAI mと呼ぶことができる特定の単一ネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)をサポートする。ネットワークスライスは、特定のネットワーク能力およびネットワーク特性を提供する論理ネットワークを指す場合があり、S-NSSAIはネットワークスライスを一意に識別するために使用可能であることに留意されたい。
【0013】
追跡エリア(TA)のディメンショニングは、ネットワークデプロイメント時になされるため、ネットワークスライスおよびサービスサポートのニーズはかなり後の時点でわかる。また、特定のサービスがサポートされる必要があるエリアは、ユースケースによっては(たとえば拡張現実または仮想現実を使用して新たなアプリケーションを宣伝するポップアップストア)TAの大きさと比較して比較的小さい場合があり、高優先度で動作するセルによって提供されるカバレッジにむらがある場合がある。
【0014】
図1および
図2に、特定の実施形態による2つの考えられるデプロイメント方法の例を示す。
図1および
図2の例において、クロスハッチングのあるエリアをエリアXと呼び、クロスハッチングのないエリアはTAI Kを有する既存の追跡エリアを表す;さらに、既存の追跡エリアにおいてサポートされているS-NSSAIをS-NSSAI nとして示す場合がある。
【0015】
図1の例で示されている第1のデプロイメント方法(デプロイメント方法1)では、オーバーレイがなく、すなわちエリアXをカバーするために使用されるセルがS-NSSAI mとS-NSSAI nとをサポートする。
図2の例に示す第2のデプロイメント方法(デプロイメント方法2)では、エリアXにおいて新たなセル(場合によっては異なる周波数帯を伴う)がさらにデプロイされ、これらの新たなセルがS-NSSAI mとS-NSSAI nとをサポートする。
【0016】
登録手順は、ネットワークが、(i)単一のエリアに関する情報(すなわち追跡エリア識別(TAI)または登録エリアのセット)と、(ii)(i)によって定義されているエリアにおいて一律に許可されているS-NSSAIの単一のリストとを提供することを可能にする。したがって、許可されたS-NSSAIは、特定の登録エリアにおいて有効であるS-NSSAIを指し得る。S-NSSAI mを使用したいUEは、エリアXを出入りするときには常に登録手順を行う必要があり、その結果、頻繁な登録手順をもたらし得る。
図3Aおよび
図3Bに、UEの考えられるトレースの例と、UEがパス305に沿って移動するときに必要な登録手順(レ)とを示す。
図4に、ネットワークスライスと、周波数帯割り振りに基づいてマッピングされたサービスとを、行われる頻繁な登録エリア(RA)更新とともに図示する例示の図を示す。
【0017】
以下で詳述するように、特定の実施形態は、部分的にサポートされているサービスエリアについての効率的な登録のためのシステムおよび方法を提供することができる。その結果、一部の実施形態は、他の場合には必要になる頻繁な登録手順を回避することができる。
【0018】
特定の実施形態によれば、ネットワークのアクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)がUEから登録要求メッセージを受信すると(すなわち、UEが登録手順を行うと)、AMFはTAIのリストとS-NSSAIのリストとを含む複数のセットを提供することができ、それをUEは、UEが必要とするサービスまたはスライスのタイプに応じて適切なネットワークスライスをサポートするTAIを決定するために使用することができる。たとえば、一実施形態では、AMFはUEに以下のうちの1つ以上を提供することができる:(1)TAIのリストを含む登録エリア、(2)全RAでサポートされているS-NSSAIのリストを含む許可されたNSSAI、(3)TAIのリストを含む1つ以上の限定された登録エリア(RAのサブセット)、および/または、(4)対応する限定されたRA内でのみサポートされ、許可されている部分的に許可されたS-NSSAI。
【0019】
一部の実施形態では、UEは、たとえばNG-RANノードによってブロードキャストされた現在のTAIに基づき、および、AMFから受信した{TAIのリスト、S-NSSAIのリスト}の複数のセットに基づいて、UEに許可されているS-NSSAIを決定することができる。一実施形態によれば、UEは、ネットワークから受信した登録エリアに含まれるTAI間を移動するときに登録手順を行う必要がない。一実施形態では、UEが、異なる関連付けられたS-NSSAIを有する2つのTAIの存在を検出する、
図2の例に示すようなシナリオの場合、UEはその好ましいS-NSSAIに基づいてセル(再)選択に優先順位をつけることができる。
【0020】
第1の代替形態によれば、AMFはUEに登録受諾メッセージを送信することができ、登録受諾メッセージは以下の情報要素を含むことができる:登録エリア、許可されたNSSAI、限定された登録エリア、および部分的に許可されたNSSAI。以下の表1に、上で導入した例示のデプロイメント方法による、上記の情報要素が登録受諾メッセージにどのようにポピュレートされ得るかを示す。
【0021】
【0022】
特定の実施形態では、UEは、UEがTAI J内にあるときに、S-NSSAI mを含む部分的に許可されたNSSAIがサポートされているとみなすことになる。また、上記の例では、UEがTAI Kにあるとき、UEは許可されたNSSAI内のS-NSSAI(すなわちこの例ではS-NSSAI n)のみが許可されているとみなす。UEが呼び出される必要がある場合、AMFはそのUEのプロトコルデータユニット(PDU)セッションに関連付けられたS-NSSAIに基づいてページングエリアを選択することができる。この例では、S-NSSAI nに関係するPDUセッション→ページングエリア:TAI J、TAI K;S-NSSAI mに関係するPDUセッション→ページングエリア:TAI Jのみである。UEがTAI JとTAI Kの間を移動するとき、UEは登録エリア更新を行わない。
【0023】
第2の代替形態によれば、AMFが、UEに登録受諾メッセージを送信し、登録受諾メッセージは以下の情報要素を含む:登録エリア、許可されたNSSAI、S-NSSAIが登録エリアにおいて一律にサポートされていないことを示す拒絶NSSAI内のS-NSSAIごとの原因コード付きの拒絶NSSAI、およびS-NSSAIのそれぞれがサポートされているTAI。拒絶NSSAIとは、その登録エリア内で(またはPLMN全体について)拒絶されるNSSIを指し得ることに留意されたい。したがって、UEは、UEがその登録エリアにあるときに、再び拒絶NSSAIの使用を試行することはないであろう。以下の表2に、上で導入した例示のデプロイメント方法に従って、この代替形態の場合に上記の情報要素が登録受諾メッセージにどのようにポピュレートされ得るかを示す。この例では、UEは、UEがTAI Jにあるときに、S-NSSAI mがサポートされているとみなすことができる。一般性を失わずに、拒絶NSSAIに適用可能なものは拡張拒絶NSSAIに適用可能である。
【0024】
【0025】
第3の代替形態によれば、AMFはUEに送信される登録受諾メッセージに以下の情報要素を含めることができる:登録エリア、許可されたNSSAI、対応するS-NSSAIがその登録エリアにおいて一律にサポートされていないことを示す原因コード付きの拒絶NSSAI、S-NSSAIリスト内のS-NSSAI(のそれぞれ)がサポートされていないTAI。以下の表3に、上で導入した例示のデプロイメント方法に従って、この代替形態の場合に上記の情報要素がどのようにポピュレートされ得るかを示す。この例では、UEは、UEがTAI JにあるときにS-NSSAI mがサポートされるとみなすことになる。一般性を失わずに、拒絶NSSAIに適用可能なものは拡張拒絶NSSAIに適用可能である。
【0026】
【0027】
特定の実施形態によれば、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)が、部分的に許可されているNSSAI、またはS-NSSAIが登録エリアにおいて一律にサポートされていないことを示す原因コード付きの拒絶NSSAIを、更新することができる。さらに、エリア情報も更新可能である。AMFは、これらのパラメータを更新するためにUE構成更新指令メッセージを使用することができる。特定の実施形態では、情報要素および/または原因コードは、UEが登録要求メッセージにおいてUEのそのような情報のサポートをシグナリングすることに基づいて、UEに提供されることに留意されたい。
【0028】
図5Aに、例示の一実施形態による、ビーム障害検出および/またはビーム障害回復の方法の例示の流れ図を示す。特定の例示の実施形態では、
図5Aの流れ図は、LTEまたは5G NRなどの通信システムにおけるネットワークエンティティまたはネットワークノードによって行われ得る。一部の例示の実施形態では、
図5Aの方法を行うネットワークエンティティは、基地局、アクセスノード、ノードB、eNB、gNB、NG-RANノード、送受信ポイント(transmission-reception point)(TRP)、高高度基盤ステーション(high altitude platform station)(HAPS)、中継局などを含むかまたはこれらに含まれ得る。一実施形態では、
図5Aの方法を行うネットワークノードには、AMFまたは同様の無線ノードなどのアクセス管理ノードが含まれ得る。
【0029】
図5Aの例に示すように、一実施形態では、方法は、500で、登録エリア内のネットワークに登録されている1つ以上のUEから登録要求メッセージを受信することを含むことができる。一実施形態では、方法は、510で、UEにTAIの1つ以上のリストとS-NSSAIの1つ以上のリストとを含む情報を提供することを含むことができる。たとえば、提供すること510は、UEに登録受諾メッセージにおいてこの情報を送信することを含んでもよい。加えて、または代替的に、提供すること510は、この情報をUE構成更新指令メッセージにおいてその1つ以上のUEに送信することを含んでもよい。一実施形態では、1つ以上のS-NSSAIは、登録エリアにおいて一律にサポートされていないS-NSSAIを示すことができ、TAIの1つ以上のリストは、その1つ以上のS-NSSAIに関連付けられていてもよい。一実施形態によれば、1つ以上のS-NSSAIのそれぞれが、拒絶S-NSSAIのリストまたは拡張拒絶S-NSSAIのリストに含まれてもよく、その1つ以上のS-NSSAIが登録エリアにおいて一律にサポートされていない、および/または、現在の追跡エリアにおいてサポートされていないことを示す原因値と関連付けられていてもよい。一実施形態では、TAIの1つ以上のリストのそれぞれが、1つ以上のS-NSSAIのそれぞれがサポートされていないエリアを識別することができる。特定の実施形態によれば、提供すること510は、UEが登録要求メッセージにおいてUEのそのような情報のサポートをシグナリングすると、UEに情報および/または原因値を提供することを含むことができる。
【0030】
一実施形態によれば、1つ以上のS-NSSAIは、UEに許可されているが、登録エリア内で一律にサポートされていないS-NSSAIを識別する情報要素に含まれてもよい。一実施形態では、TAIの1つ以上のリストのそれぞれが、1つ以上のS-NSSAIのそれぞれがサポートされているエリアを識別することができる。
【0031】
特定の実施形態によれば、510で提供される情報は、TAIのリストを含む登録エリア、登録エリアにおいてサポートされているS-NSSAIのリストを含む許可されたNSSAI、限定された登録エリアのTAIのリストを含む1つ以上の限定された登録エリア、および/または、対応する限定された登録エリアにおいて許可されている、部分的に許可されたS-NSSAIを少なくとも含むことができる。加えて、または代替的に、一部の実施形態では、510でUEに提供される情報は、S-NSSAIが登録エリアにおいて一律にサポートされていないことを示す拒絶NSSAIにおけるS-NSSAIごとの原因値付きの拒絶NSSAIと、S-NSSAIのそれぞれがサポートされているTAIとをさらに含むことができる。加えて、または代替的に、特定の実施形態では、510でUEに提供される情報は、対応するS-NSSAIが、登録エリアにおいて一律にサポートされていないこと、および/または、現在の追跡エリアにおいてサポートされていないことを示す原因値付きの拒絶NSSAと、S-NSSAIのリスト内のS-NSSAIがサポートされていないTAIとをさらに含むことができる。
【0032】
一実施形態によれば、UEが呼び出される必要がある場合、方法はそのUEのPDUセッションに関連付けられたS-NSSAIに基づいてページングエリアを選択することを含むことができる。
【0033】
図5Bに、一実施形態による、ビーム障害検出および/またはビーム障害回復のための方法の例示の流れ図を示す。特定の例示の実施形態では、
図5Bの流れ図は、LTEまたは5G NRなどの通信システムにおけるネットワークエンティティまたはネットワークノードによって行われ得る。一部の実施形態では、
図5Bの方法を行うネットワークエンティティは、UE(たとえばマルチパネルUE)、通信ノード、モバイル機器(ME)、移動局、モバイルデバイス、固定デバイス、IoTデバイス、もしくはその他のデバイスを含むかまたはこれらに含まれてもよい。一実施形態によれば、
図5Bの方法を実行するUEは、登録エリア内のネットワークに登録されているUEとすることができる。
【0034】
図5Bの例に示すように、一実施形態では、方法は、550で、gNBまたはAMFなどのネットワークノードに登録要求メッセージを送信することを含むことができる。一実施形態では、方法は、560で、UEが、UEが必要とするサービスのタイプに応じて適切なネットワークスライスをサポートするTAIを決定するために使用することができる、TAIの1つ以上のリストとS-NSSAIの1つ以上のリストとを含む情報を受信することを含むことができる。一実施形態によれば、1つ以上のS-NSSAIは、登録エリアにおいて一律にサポートされていないS-NSSAIを示し、TAIの1つ以上のリストは1つ以上のS-NSSAIに関連付けられる。たとえば、受信すること560は、AMFから登録受諾メッセージにおいて情報を受信することを含んでもよい。一実施形態では、受信すること560は、AMFからUE構成更新指令メッセージにおいて情報を受信することを含んでもよい。一部の実施形態によれば、受信すること560は、UEが登録要求メッセージにおいてUEのそのような情報のサポートをシグナリングすると、情報および/または原因値を受信することを含むことができる。
【0035】
一実施形態では、1つ以上のS-NSSAIは、登録エリアにおいて一律にサポートされていないS-NSSAIを示すことができ、TAIの1つ以上のリストは1つ以上のS-NSSAIに関連付けられてもよい。一実施形態によれば、1つ以上のS-NSSAIのそれぞれが、拒絶S-NSSAIのリストまたは拡張拒絶S-NSSAIのリストに含まれてもよく、1つ以上のS-NSSAIが登録エリアにおいて一律にサポートされていないこと、および/または現在の追跡エリアにおいてサポートされていないことを示す原因値と関連付けられてもよい。一実施形態では、TAIの1つ以上のリストのそれぞれが、1つ以上のS-NSSAIのそれぞれがサポートされていないエリアを識別することができる。
【0036】
一実施形態によれば、1つ以上のS-NSSAIは、UEに許可されているが登録エリアにおいて一律にサポートされていないS-NSSAIを識別する情報要素に含まれてもよい。一実施形態では、TAIの1つ以上のリストのそれぞれが、1つ以上のS-NSSAIのそれぞれがサポートされているエリアを識別することができる。
【0037】
特定の実施形態によれば、受信した情報は、TAIのリストを含む登録エリア、登録エリアにおいてサポートされているS-NSSAIのリストを含む許可されたNSSAI、限定された登録エリアのTAIのリストを含む1つ以上の限定された登録エリア、および/または対応する限定された登録エリアにおいて許可されている部分的に許可されたS-NSSAIを少なくとも含むことができる。加えて、または代替的に、一部の実施形態では、受信した情報は、登録エリアにおいてS-NSSAIが一律にサポートされていないことを示す拒絶NSSAIにおけるS-NSSAIごとの原因値付きの拒絶NSSAI、およびS-NSSAIのそれぞれがサポートされているTAIをさらに含むことができる。加えて、または代替的に、特定の実施形態では、受信した情報は、対応するS-NSSAIが登録エリアにおいて一律にサポートされていないこと、および/または現在の追跡エリアにおいてサポートされていないことを示す原因値付きの拒絶NSSAI、ならびにS-NSSAIのリスト内のS-NSSAIがサポートされていないTAIをさらに含むことができる。
【0038】
一部の実施形態によれば、方法は、570で、無線アクセスネットワークノード(たとえばNG-RANノード)によってブロードキャストされた現在のTAIと、TAIおよび1つ以上のS-NSSAIの1つ以上のリストとに基づいて、UEのための許可されたS-NSSAIを決定することを含むことができる。
【0039】
一実施形態によれば、方法は、580で、UEが、許可されたNSSAIにはなく、UEが少なくとも1つのS-NSSAIを要求する必要がある、少なくとも1つのS-NSSAIをサポートする登録エリアのTA内にあるか否かを検出または決定することをさらに含むことができる。方法は次に、585で、登録エリアにおいて一律にサポートされていない1つ以上のS-NSSAIのうちの少なくとも1つがサポートされているエリアに、UEが現在あることを、UEが検出すると、UEによって、たとえば登録要求メッセージを送ることによって登録手順を行うことを開始することを含むことができる。登録メッセージは、登録エリアにおいて一律にサポートされておらず現在のエリアにおいてサポートされている1つ以上のS-NSSAIのうちの1つを含むことができる。
【0040】
一実施形態では、方法は、UEが、AMFから受信した登録エリアに含まれるTAI間を移動するときに登録手順を行うことをスキップすることを含むことができる。
【0041】
一部の実施形態によれば、方法は、登録エリアにおいて一律にサポートされていない1つ以上のS-NSSAIのうちの少なくとも1つがサポートされているエリアに、UEがあることを、UEが検出した場合、UEが、登録エリアにおいて一律にサポートされていない1つ以上のS-NSSAIのうちの少なくとも1つが許可されているとみなすかまたは決定することを含むことができる。
【0042】
図6Aに、一実施形態による装置10の一例を示す。一実施形態では、装置10は通信ネットワークにあるかまたはそのような通信ネットワークにサーブする、ノード、ホストまたはサーバであってもよい。たとえば、装置10は、LTE、5GまたはNR無線アクセスネットワークなどの無線アクセスネットワークに関連付けられた、ネットワークノード、センシングノード、衛星、基地局、ノードB、発展型ノードB(eNB)、5GノードBもしくはアクセスポイント、次世代ノードB(NG-NBまたはgNB)、TRP、HAPS、統合アクセスおよびバックホール(integrated access and backhaul)(IAB)ノード、ならびに/またはWLANアクセスポイントであってもよい。一部の例示の実施形態では、装置10は、たとえば、アクセスおよびモビリティ管理ノードまたはその他の類似のネットワークノードであってもよい。一部の例示の実施形態では、装置10は、上述のAMFなどのネットワーク機能を実装することができる。一部の例示の実施形態では、装置10は、上述のAMF、ポリシー制御機能、セッション管理機能を含む、コアネットワークの複数のネットワーク機能を実装することができる。
【0043】
一部の例示の実施形態では、装置10は、エッジクラウドサーバと無線ノードとが無線パスを介して、または有線接続を介して互いに通信することができる、エッジクラウドサーバ(または分散コンピューティングシステム)と無線ノードとからなってもよいことを理解されたい。たとえば、装置10がgNBを表す特定の例示の実施形態では、装置は中央ユニット(CU)と、gNB機能を分割する1つ以上の分散ユニット(DU)として構成されてもよい。そのような例示の一実施形態では、CUは、ユーザデータの転送、モビリティ制御、無線アクセスネットワーク共有、測位および/またはセッション管理などのgNB機能を含む論理ノードであってもよい。CUは、フロントホールインターフェース上でDUの動作を制御してもよい。DUは、機能分割オプションに応じて、gNB機能のサブセットを含む論理ノードであってもよい。当業者は、装置10が
図6Aに示されていないコンポーネントまたは機構を含んでもよいことがわかることに留意されたい。
【0044】
図6Aの例に示すように、装置10は、情報を処理し、命令または演算を実行するためのプロセッサ12を含むことができる。プロセッサ12は、任意のタイプの汎用または専用プロセッサであってもよい。実際に、プロセッサ12は、例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、およびマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサ、または任意のその他の処理手段のうちの1つ以上を含み得る。
図6Aには単一のプロセッサ12が示されているが、他の実施形態によれば複数のプロセッサを使用してもよい。たとえば、特定の実施形態では、装置10は、マルチプロセッシングをサポートすることができるマルチプロセッサシステムを形成することができる2つ以上のプロセッサを含んでもよい(たとえばこの場合、プロセッサ12がマルチプロセッサを表し得る)ことを理解されたい。特定の実施形態では、マルチプロセッサシステムは、(たとえばコンピュータクラスタを形成するように)密結合または疎結合可能である。
【0045】
プロセッサ12は、たとえば、アンテナ利得/位相パラメータのプリコーディング、通信メッセージを形成する個別ビットのエンコーディングおよびデコーディング、情報のフォーマッティング、ならびに、通信または通信リソースの管理に関係するプロセスを含む装置10の全般的制御を含み得る、装置10の動作に関連する機能を実行することができる。
【0046】
装置10は、情報とプロセッサ12によって実行可能な命令とを記憶するために、プロセッサ12に結合可能なメモリ14を含むかまたはメモリ14に結合されてもよい(内部または外部)。メモリ14は、1つ以上のメモリであってもよく、ローカルアプリケーション環境に適した任意のものとすることができ、半導体ベースのメモリデバイス、磁気メモリデバイスおよびシステム、光メモリデバイスおよびシステム、固定メモリ、ならびに/または取り外し型メモリなど、任意の適切な揮発性または不揮発性データ記憶技術を使用して実装することができる。たとえば、メモリ14は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、磁気もしくは光ディスクなどのスタティックストレージ、ハードディスクドライブ(HDD)、または任意のその他のタイプの非一時的な、マシンもしくはコンピュータ可読媒体、あるいはその他の適切な記憶手段の任意の組合せからなり得る。メモリ14に記憶される命令は、プロセッサ12によって実行されると装置10が本明細書に説明されるタスクを行うことができるようにするプログラム命令またはコンピュータプログラムコードを含むことができる。
【0047】
一実施形態では、装置10は、光ディスク、USBドライブ、フラッシュドライブまたは任意のその他の記憶媒体などの、外部コンピュータ可読記憶媒体を受け入れ、読み出すように構成された(内部または外部)ドライブもしくはポートをさらに含むかまたはそれに結合されてもよい。たとえば、外部コンピュータ可読記憶媒体は、プロセッサ12および/または装置10による実行のためのコンピュータプログラムまたはソフトウェアを記憶することができる。
【0048】
一部の実施形態では、装置10は、信号および/もしくはデータを装置10へ送信するおよび/または装置10から受信するための1つ以上のアンテナ15も含むかまたはそれに結合されてもよい。装置10は、情報を送受信するように構成されたトランシーバ18をさらに含むかまたはそれに結合されてもよい。トランシーバ18は、たとえば、アンテナ15に結合可能な複数の無線インターフェースを含むか、または任意のその他の適切な送受信手段を含むことができる。無線インターフェースは、GSM、NB-IoT、LTE、5G、WLAN、Bluetooth、BT-LE、NFC、無線周波数識別(RFID)、超広帯域(UWB)、MulteFireなどのうちの1つ以上を含む、複数の無線アクセス技術に対応し得る。無線インターフェースは、1つ以上のダウンリンクを介した送信のためのシンボルを生成し、(たとえばアップリンクを介して)シンボルを受信するために、フィルタ、変換器(たとえばデジタル-アナログ変換器など)、マッパー、高速フーリエ変換(FFT)モジュールなどのコンポーネントを含むことができる。
【0049】
したがって、トランシーバ18は、情報をアンテナ15による送信のための搬送波波形に変調し、アンテナ15を介して受信した情報を、装置10の他の要素によるさらなる処理のために復調するように構成可能である。他の実施形態では、トランシーバ18は、信号またはデータを直接送受信することが可能であってもよい。加えて、または代替的に、一部の実施形態では、装置10は入力および/もしくは出力デバイス(I/Oデバイス)または入力/出力手段を含んでもよい。
【0050】
一実施形態では、メモリ14は、プロセッサ12によって実行されると機能を提供するソフトウェアモジュールを記憶することができる。モジュールは、たとえば、装置10にオペレーティングシステム機能を提供するオペレーティングシステムを含み得る。メモリは、装置10に追加機能を提供するためにアプリケーションまたはプログラムなどの1つ以上の機能モジュールも記憶することができる。装置10のコンポーネントは、ハードウェア、またはハードウェアおよびソフトウェアの任意の適切な組合せで実装可能である。
【0051】
一部の実施形態によれば、プロセッサ12およびメモリ14は、処理回路/手段もしくは制御回路/手段に含まれるかまたはその一部を形成してもよい。さらに、一部の実施形態では、トランシーバ18は、トランシーバ回路/手段に含まれるかまたはその一部をなしてもよい。
【0052】
本明細書で使用されている「回路」という用語は、ハードウェアのみの回路実装(たとえばアナログおよび/またはデジタル回路)、共に機能して装置(たとえば装置10)に様々な機能を行わせる、ハードウェア回路とソフトウェアとの組合せ、ソフトウェア/ファームウェアを備えたアナログおよび/またはデジタルハードウェア回路の組合せ、ソフトウェアを備えたハードウェアプロセッサの任意の部分(デジタルシグナルプロセッサを含む)、および/あるいは、動作のためにソフトウェアを使用するがソフトウェアが動作のために不要な場合にはソフトウェアは存在しなくてもよい、ハードウェア回路および/もしくはプロセッサ、またはこれらの一部を指す場合がある。さらなる例として、本明細書で使用されている「回路」という用語は、ハードウェア回路もしくはプロセッサ(または複数のプロセッサ)のみ、またはハードウェア回路もしくはプロセッサの一部、ならびにその付属のソフトウェアおよび/またはファームウェアの実装もカバーし得る。回路という用語は、例えば、サーバ、セルラネットワークノードもしくはデバイス、またはその他のコンピューティングデバイスもしくはネットワークデバイスにおける、ベースバンド集積回路カバーし得る。
【0053】
上で導入したように、特定の実施形態では、装置10は、基地局、アクセスポイント、ノードB、eNB、gNB、TRP、HAPS、IABノード、WLANアクセスポイントなどの、ネットワーク要素またはRANノードであってもよい。例示の一実施形態では、装置10は、gNB、AMFまたはその他の無線ノードであってもよい。特定の実施形態によれば、装置10は、本明細書に説明される実施形態のいずれかに関連付けられた機能を行うようにメモリ14およびプロセッサ12によって制御可能である。たとえば、一部の実施形態では、装置10は、
図5Aもしくは
図5Bに示すものなど、または本明細書に説明される任意のその他の方法など、本明細書に説明されるフローチャートまたはシグナリング図のいずれかに示されたプロセスのうちの1つ以上を行うように構成可能である。一部の実施形態では、本明細書に記載のように、装置10はたとえば部分的にサポートされているサービスエリアについての効率的な登録に関する手順を行うように構成可能である。
【0054】
図6Bに、別の実施形態による装置20の一例を示す。一実施形態では、装置20は、UE、通信ノード、モバイル機器(ME)、移動局、モバイルデバイス、固定デバイス、IoTデバイス、またはその他のデバイスなど、通信ネットワークにおける、またはそのようなネットワークに関連付けられた、ノードまたは要素であってもよい。あるいは、本明細書に説明されるように、UEは、たとえば移動局、モバイル機器、モバイルユニット、モバイルデバイス、ユーザデバイス、加入者局、無線端末、タブレット、スマートフォン、IoTデバイス、センサまたはNB-IoTデバイス、ウォッチまたはその他のウエアラブル、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、車両、ドローン、医療デバイスおよびその適用(たとえば遠隔手術)、産業用デバイスおよびその適用(たとえば、生産および/または自動処理チェーンコンテキストにおいて動作するロボットおよび/またはその他の無線デバイス)、家庭用電子デバイス、商業および/または産業用無線ネットワークで動作するデバイスなどと呼ばれる場合がある。一例として、装置20は、たとえば無線ハンドヘルドデバイス、無線プラグインアクセサリなどに実装されてもよい。
【0055】
一部の例示の実施形態では、装置20は、1つ以上のプロセッサ、1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体(たとえばメモリ、ストレージなど)、1つ以上の無線アクセスコンポーネント(たとえばモデム、トランシーバなど)、および/またはユーザインターフェースを含み得る。一部の実施形態では、装置20は、GSM、LTE、LTE-A、NR、5G、WLAN、WiFi、NB-IoT、Bluetooth、NFC、MulteFire、および/または任意のその他の無線アクセス技術などの、1つ以上の無線アクセス技術を使用して動作するように構成可能である。当業者には、装置20が
図6Bには示されていないコンポーネントまたは特徴を含むことができることがわかることに留意されたい。
【0056】
図6Bの例に示すように、装置20は、情報を処理し、命令または演算を実行するためのプロセッサ22を含むかまたはそれに結合されることができる。プロセッサ22は、任意のタイプの汎用または専用プロセッサであってもよい。実際に、プロセッサ22は、例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、およびマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つ以上を含み得る。
図6Bには単一のプロセッサ22が示されているが、他の実施形態によれば複数のプロセッサを使用してもよい。たとえば、特定の実施形態では、装置20は、マルチプロセッシングをサポートすることができるマルチプロセッサシステムを形成することができる2つ以上のプロセッサを含んでもよい(たとえばこの場合、プロセッサ22がマルチプロセッサを表し得る)ことを理解されたい。特定の実施形態では、マルチプロセッサシステムは、(たとえばコンピュータクラスタを形成するように)密結合または疎結合可能である。
【0057】
プロセッサ22は、いくつかの例として、アンテナ利得/位相パラメータのプリコーディング、通信メッセージを形成する個別ビットのエンコーディングおよびデコーディング、情報のフォーマッティング、ならびに通信リソースの管理に関係するプロセスを含む装置20の全般的制御を含む、装置20の動作に関連する機能を行うことができる。
【0058】
装置20は、情報とプロセッサ22によって実行可能な命令とを記憶するために、プロセッサ22に結合可能なメモリ24を含むかまたはメモリ24に結合されてもよい(内部または外部)。メモリ24は、1つ以上のメモリであってもよく、ローカルアプリケーション環境に適した任意のタイプのものとすることができ、半導体ベースのメモリデバイス、磁気メモリデバイスおよびシステム、光メモリデバイスおよびシステム、固定メモリ、ならびに/または取り外し可能なメモリなど、任意の適切な揮発性または不揮発性データ記憶技術を使用して実装することができる。たとえば、メモリ24は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、磁気または光ディスクなどのスタティックストレージ、ハードディスクドライブ(HDD)、または任意のその他のタイプの非一時的なマシンまたはコンピュータ可読媒体の任意の組合せからなり得る。メモリ24に記憶される命令は、プロセッサ22によって実行されると装置20が本明細書に説明されるタスクを行うことができるようにするプログラム命令またはコンピュータプログラムコードを含むことができる。
【0059】
一実施形態では、装置20は、光ディスク、USBドライブ、フラッシュドライブもしくは任意のその他の記憶媒体などの、外部コンピュータ可読記憶媒体を受け入れ、読み出すように構成された(内部または外部)ドライブもしくはポートをさらに含むかまたはそれに結合されてもよい。たとえば、外部コンピュータ可読記憶媒体は、プロセッサ22および/または装置20による実行のためのコンピュータプログラムまたはソフトウェアを記憶することができる。
【0060】
一部の実施形態では、装置20は、ダウンリンク信号を受信するため、および装置20からアップリンクを介して送信するための1つ以上のアンテナ25も含むかまたはそれに結合されてもよい。装置20は、情報を送受信するように構成されたトランシーバ28をさらに含んでもよい。トランシーバ28は、アンテナ25に結合された無線インターフェース(たとえばモデム)も含むことができる。無線インターフェースは、GSM、LTE、LTE-A、5G、NR、WLAN、NB-IoT、Bluetooth、BT-LE、NFC、RFID、UWBなどのうちの1つ以上を含む複数の無線アクセス技術に対応し得る。無線インターフェースは、ダウンリンクまたはアップリンクによって搬送されるOFDMAシンボルなどのシンボルを処理するために、フィルタ、変換器(たとえばデジタル-アナログ変換器など)、シンボルデマッパー、信号整形コンポーネント、逆高速フーリエ変換(IFFT)モジュールなど、その他のコンポーネントを含むことができる。
【0061】
たとえば、トランシーバ28は、情報をアンテナ25によって送信するための搬送波波形に変調し、アンテナ25を介して受信した情報を装置20の他の要素によるさらなる処理のために復調するように構成可能である。他の実施形態では、トランシーバ28は、信号またはデータを直接送受信することが可能であってもよい。加えて、または代替的に、一部の実施形態では、装置20は入力および/または出力デバイス(I/Oデバイス)を含んでもよい。特定の実施形態では、装置20は、グラフィカルユーザインターフェースまたはタッチスクリーンなどのユーザインターフェースをさらに含んでもよい。
【0062】
一実施形態では、メモリ24は、プロセッサ22によって実行されると機能を提供するソフトウェアモジュールを記憶する。モジュールは、たとえば、装置20にオペレーティングシステム機能を提供するオペレーティングシステムを含み得る。メモリは、装置20に追加機能を提供するためにアプリケーションまたはプログラムなどの1つ以上の機能モジュールも記憶することができる。装置20のコンポーネントは、ハードウェア、またはハードウェアおよびソフトウェアの任意の適切な組合せで実装可能である。例示の一実施形態によれば、装置20はオプションで、NRなどの任意の無線技術に従って、無線または有線通信リンク70を介して装置10と通信するように構成可能である。
【0063】
一部の実施形態によれば、プロセッサ22およびメモリ24は、処理回路もしくは制御回路に含まれるかまたはその一部をなしてもよい。さらに、一部の実施形態では、トランシーバ28は、送受信回路に含まれるかまたはその一部を形成してもよい。
【0064】
上述のように、一部の実施形態によれば、装置20は、たとえば、UE、SL UE、中継UE、モバイルデバイス、移動局、ME、IoTデバイスおよび/またはNB-IoTデバイスなどであってもよい。特定の実施形態によれば、装置20は、
図5Aもしくは
図5Bに示すかもしくは関連して説明している動作のうちの1つ以上の動作、または本明細書に説明される任意のその他の方法など、本明細書に説明される実施形態のいずれかに関連付けられた機能を行うように、メモリ24およびプロセッサ22によって制御可能である。たとえば、一実施形態では、装置20は、本明細書の他の箇所で詳しく説明しているような部分的にサポートされているサービスエリアについての効率的登録に関係するプロセスを行うように制御可能である。
【0065】
一部の実施形態では、装置(たとえば装置10および/または装置20)が、本明細書に記載の方法、プロセスまたは変形のいずれかを行う手段を含むことができる。手段の例には、1つ以上のプロセッサ、メモリ、コントローラ、送信器、受信器、ディスプレイ、および/または、本明細書に説明される動作のいずれかを行わせるコンピュータプログラムコードが含まれ得る。
【0066】
上記に照らして、特定の例示の実施形態は、既存の技術プロセスに優るいくつかの技術的改良、向上および/または利点を提供し、少なくとも無線ネットワーク制御および/または管理の技術分野に対する改良を構成する。たとえば、上記で詳述したように、特定の例示の実施形態は、部分的にサポートされているサービスエリアについての効率的登録のための方法および/または装置を提供することができる。特定の実施形態の結果として、UEは、登録更新手順を行う必要なしに利用可能なネットワークスライスを知らされ、PDUセッションの確立を要求することができ、または特定のスライスのスケジューリング要求(SR)を開始することができる。また、例示の実施形態は、制御プレーン(Cプレーン)トラフィックの低減を可能にし、それによってgNB/AMFにおける手順の衝突、たとえばページングメッセージの消失を生じさせる可能性のあるRUおよびページングの衝突の可能性を低減することができる。したがって、特定の例示の実施形態の使用の結果、通信ネットワークおよび、基地局、eNB、gNBおよび/またはIoTデバイス、UEもしくは移動局などのネットワークのノードの機能を改良する。
【0067】
一部の例示の実施形態では、本明細書に説明される方法、プロセス、シグナリング図、アルゴリズムまたはフローチャートのいずれの機能も、メモリまたはその他のコンピュータ可読もしくは有形媒体に記憶されたソフトウェアおよび/またはコンピュータプログラムコードもしくはコードの一部によって実装可能であり、プロセッサによって実行可能である。
【0068】
一部の例示の実施形態では、装置が、少なくとも1つの演算プロセッサまたはコントローラによって実行可能な、算術演算またはプログラムもしくはプログラムの一部(追加または更新されたソフトウェアルーチンを含む)として構成された、少なくとも1つのソフトウェアアプリケーション、モジュール、ユニットまたはエンティティを含むかあるいはこれらに関連付けられ得る。ソフトウェアルーチン、アプレットおよびマクロを含む、プログラム製品またはコンピュータプログラムとも呼ばれるプログラムは、任意の装置可読データ記憶媒体に記憶可能であり、特定のタスクを行うプログラム命令を含むことができる。コンピュータプログラム製品は、プログラムが実行されるといくつかの例示の実施形態を実施するように構成された、1つ以上のコンピュータ実行可能コンポーネントを含むことができる。1つ以上のコンピュータ実行可能コンポーネントは、少なくとも1つのソフトウェアコードまたはコードの一部であってもよい。例示の一実施形態の機能を実装するために必要な修正および構成を、追加または更新されたソフトウェアルーチンとして実装可能なルーチンとして行うことができる。一例では、ソフトウェアルーチンは装置にダウンロード可能である。
【0069】
一例として、ソフトウェアまたはコンピュータプログラムコードもしくはコードの一部は、ソースコード形態、オブジェクトコード形態、または何らかの中間形態であってもよく、プログラムを担持可能な任意のエンティティまたはデバイスであってもよい、何らかの種類の担持体、配布媒体またはコンピュータ可読媒体に記憶可能である。そのような担持体には、たとえば、記録媒体、コンピュータメモリ、読み出し専用メモリ、光電および/もしくは電気搬送波信号、電気通信信号、ならびに/またはソフトウェア配布パッケージが含まれ得る。必要な処理能力に応じて、コンピュータプログラムは単一の電子デジタルコンピュータにおいて実行されてもよく、またはいくつかのコンピュータ間で分散されてもよい。コンピュータ可読媒体またはコンピュータ可読記憶媒体は、非一時的な媒体であり得る。
【0070】
他の例示の実施形態では、例示の実施形態の機能は、たとえば、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブルゲートアレイ(PGA)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、またはハードウェアおよびソフトウェアの任意のその他の組合せを通して、装置に含まれるハードウェアまたは回路によって行われ得る。さらに別の例示の実施形態では、例示の実施形態の機能は、インターネットまたはその他のネットワークからダウンロードされる電磁信号によって搬送可能な非有形の手段などの信号として実装可能である。
【0071】
例示の一実施形態によれば、ノード、デバイスまたは対応するコンポーネントなどの装置を、算術演算に使用される記憶容量を提供するためのメモリおよび/または算術演算を実行するための演算プロセッサを少なくとも含むことができる、シングルチップコンピュータ素子などの回路、コンピュータもしくはマイクロプロセッサとして、またはチップセットとして構成可能である。
【0072】
本明細書に説明される例示の実施形態は、特定の実施形態についての説明に関連して単数形または複数形のいずれの言語が使用されているかにかかわらず、単数と複数の両方の実装に適用可能である。たとえば、単一のネットワークノードの動作について説明している実施形態は、ネットワークノードの複数のインスタンスを含む実施形態にも適用可能であり、その逆も同様である。
【0073】
当業者は、上述のような例示の実施形態は、異なる順序の手順で、および/または、開示されているものとは異なる構成のハードウェア要素で実施されてもよいことが容易にわかるであろう。したがって、いくつかの実施形態についてこれらの例示の実施形態に基づいて説明したが、例示の実施形態の精神および範囲内に留まりながら、特定の修正、変形および代替構造が明らであろうことが当業者にはわかるであろう。