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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-30
(45)【発行日】2025-02-07
(54)【発明の名称】通信装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/10 20180101AFI20250131BHJP
   H04W 76/30 20180101ALI20250131BHJP
   H04W 84/10 20090101ALI20250131BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20250131BHJP
【FI】
H04W76/10
H04W76/30
H04W84/10 110
H04W92/18
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2020203333
(22)【出願日】2020-12-08
(65)【公開番号】P2022090799
(43)【公開日】2022-06-20
【審査請求日】2023-08-15
(73)【特許権者】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100121980
【弁理士】
【氏名又は名称】沖山 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100128107
【弁理士】
【氏名又は名称】深石 賢治
(72)【発明者】
【氏名】郭 心語
(72)【発明者】
【氏名】松岡 保静
【審査官】伊藤 嘉彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-090824(JP,A)
【文献】特開2008-141744(JP,A)
【文献】特開2019-118134(JP,A)
【文献】特開2016-021752(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
H04B 7/24 - 7/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報端末との間で近距離無線通信を行う通信装置において、
所定の通信経路の接続依頼のため、リモート制御のためのリモート制御信号を前記情報端末に送信し、当該情報端末から前記通信経路の接続要求を受信する通信制御部と、
ユーザ操作を受け付けるための操作部と、
を備え、
前記通信制御部は、前記接続要求の受信に応じて前記通信経路の接続を行い、当該通信経路を介した通信を行い、
前記操作部が所定の操作を受け付けたときに、前記通信制御部による前記リモート制御のための前記リモート制御信号を送信し、前記操作部に対して所定の別の操作がされたときに、前記通信経路の切断処理を行い、
前記操作部は、2つ操作部分から構成されており、
前記通信制御部は、一の言語音声に対する処理を指示するための操作部分に対する操作がされたときに、一のリモート制御を行うための第1のリモート制御信号を前記リモート制御信号として送信し、他の言語音声に対する処理を指示するための操作部分に対する操作がされたときに、前記第1のリモート制御信号とは別の第2のリモート制御信号を前記リモート制御信号として送信し、
前記情報端末は、前記第1のリモート制御信号を受信すると、一の言語音声に対する音声認識を行い、前記第2のリモート制御信号を受信すると、他の言語音声に対する音声認識を行う、
通信装置。
【請求項2】
前記通信制御部は、音声通信用の通信接続を前記情報端末に対して行う、
請求項1に記載の通信装置。
【請求項3】
前記リモート制御信号は、Bluetooth通信規格におけるAVRCP(Audio Video Remote Control Profile) Start信号、AVRCP FORWARD信号、およびAVRCP BACKWARD信号の少なくとも一つである、
請求項1または2に記載の通信装置。
【請求項4】
前記所定の操作は、前記操作部に対する押下操作であり、前記所定の別の操作は、前記押下が解放された操作である、
請求項1に記載の通信装置。
【請求項5】
前記通信制御部は、前記通信経路の切断処理を行うとき、前記情報端末に対して所定の処理の終了指示を示すリモート制御信号を送信する、
請求項1~4のいずれか一項に記載の通信装置。
【請求項6】
請求項1に記載の通信装置と通信する情報端末において、
前記第1のリモート制御信号または前記第2のリモート制御信号を受信すると、所定の通信接続を行うための接続信号を、前記通信装置に送信することで、前記通信経路のための通信接続処理を行う通信接続部、
を備える情報端末。
【請求項7】
前記通信経路を介して受信した音声情報に対して音声認識処理を行う処理部をさらに備え、
前記通信接続部は、
前記第1のリモート制御信号または前記第2のリモート制御信号を受信すると、前記第1のリモート制御信号または前記第2のリモート制御信号に応じて、通信接続処理を行うとともに、前記処理部において、一の言語に対する音声認識処理を行うか、他の言語に対する音声認識処理を行うか、を切り替える、
請求項6に記載の情報端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、近距離無線通信を行う通信装置および情報端末に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ブルートゥースを利用して、マイクを有する音声翻訳デバイスから音声を受信し、その音声を翻訳する装置が考えられている。その情報端末においては、音声翻訳デバイスからAudio State Change信号を受信し、音声を流すための通信経路であるSCO(SynchronousConnection Oriented)をオンすることで、音声を受信する構成をとっている。そして、音声翻訳デバイスは、再度Audio state change信号を送信することで、SCOによる通信経路を閉じる処理を行う。このような音声のための通信経路確立手順は、ブルートゥース通信のための標準化規格に規定されている(下記非特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【文献】IEEE802.15
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、情報端末の一部において、デバイス側からのSCOのオープン処理に対応できない機種が存在する。そのため、音声翻訳デバイスによるボタン制御による音声用の通信経路の確立ができない場合がある。
【0005】
そこで、上述の課題を解決するために、情報端末の機種によらず音声用の通信経路を確立することができる通信装置および情報端末を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の通信装置は、情報端末と間で近距離無線通信により音声通信を行う通信装置において、所定の通信経路の接続依頼のため、リモート制御のためのリモート制御信号を前記情報端末に送信し、当該情報端末から前記通信経路の接続要求を受信する通信制御部を備え、前記通信制御部は、前記接続要求の受信に応じて前記通信経路の接続を行い、当該通信経路を介して音声の通信を行う。
【発明の効果】
【0007】
本発明によると、情報端末の機種に依存することなく、当該情報端末との間で所定の通信経路の確立を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本開示における音声入力用デバイス100の外観を示す図である。
図2】音声入力用デバイス100および情報端末200の機能構成を示すブロック図である。
図3】音声入力用デバイス100および情報端末200の動作の処理シーケンスを示す図である。
図4】日本語音声入力ボタン105および外国語音声入力ボタン106に応じた処理を行う音声入力用デバイス100の動作を示すフローチャートである。
図5】日本語翻訳または外国語翻訳のいずれを行うか切り替える情報端末200の動作を示すフローチャートである。
図6】本開示の一実施の形態に係る音声入力用デバイス100および情報端末200のハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
添付図面を参照しながら本開示の実施形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
【0010】
図1は、本開示における音声入力用デバイス100の外観を示す図である。図1に示されるとおり、音声入力用デバイス100は、スピーカ101、マイク102、Bluetooth状態LED103、バッテリー状態LED104、日本語音声入力ボタン105、外国語音声入力ボタン106、ボリュームアップボタン107、およびボリュームダウンボタン108、電源スイッチ109を含んで構成されている。
【0011】
スピーカ101は、制御音などの音を出力する部分である。
【0012】
マイク102は、音声を入力する部分である。
【0013】
Bluetooth状態LED103は、情報端末との間でBluetoothによる通信確立がさている状態を点灯することで示す部分である。点灯していない場合には、その通信確立がされていないことを示す。なお、当然ながらこれに限るものではない。
【0014】
バッテリー状態LED104は、バッテリー状態を、点灯することで示す部分である。点滅している場合には、バッテリー残量が少ないことを示す。
【0015】
日本語音声入力ボタン105は、日本語音声を入力するための操作部である。ユーザがこの日本語音声入力ボタン105を所定時間、押し続けることで、Bluetooth通信部111は、所定のリモート制御信号(AVRCPイベント信号)を情報端末に送信する。そして、リモート制御信号に基づいて音声用の通信経路が確立されると、ユーザは、日本語音声を、マイク102から入力することができる。
【0016】
外国語音声入力ボタン106は、外国語音声を入力するための操作部である。ユーザは、この外国語音声入力ボタン106を押すことで、ことで、Bluetooth通信部111は、所定のリモート制御信号を情報端末200に送信する。そして、リモート制御信号に基づいて音声用の通信経路が確立されると、ユーザは、外国語音声を、マイク102から入力することができる。
【0017】
ボリュームダウンボタン108およびボリュームアップボタン107は、スピーカ101から出力される音の音量を調整するためのボタンである。
【0018】
電源スイッチ109は、電源のオンオフのためのスイッチである。
【0019】
ユーザは、このような音声入力用デバイス100を操作することで、マイク102から入力した音声を情報端末に送信し、情報端末においてその翻訳処理を行わせることができる。
【0020】
図2は、音声入力用デバイス100および情報端末200の機能構成を示すブロック図である。音声入力用デバイス100は、その機能としてBluetooth通信部111を備えている。また、情報端末200は、音声入力用デバイス100から送信されるリモート制御信号および音声を受信し、当該リモート制御信号に応じた処理を実行するとともに、受信した音声を、指定された言語に翻訳する。
【0021】
情報端末200は、Bluetooth通信部201、音声認識部202、機械翻訳部203、および音声合成部204を含んでいる。
【0022】
Bluetooth通信部201は、音声入力用デバイス100と通信を行う部分である。
【0023】
音声認識部202は、音声入力用デバイス100から送信された音声を認識する部分である。音声認識部202は、日本語認識機能および外国語認識機能を有しており、それぞれの言語に応じた認識処理を行う。例えば、音声認識部202は、リモート制御信号に従って認識対象として日本語が指定された場合には、日本語認識機能を起動し、音声を日本語のテキスト情報に変換する。
【0024】
機械翻訳部203は、認識された音声を指定された言語に翻訳する部分である。機械翻訳部203は、音声認識部202が認識対象とした言語(例えば、日本語)から、所定の言語(例えば英語)に翻訳する。例えば、機械翻訳部203は、音声認識部202が認識対象として指定された言語(例えば日本語)のテキスト情報に基づいて、他の指定された言語(例えば英語)に翻訳する。機械翻訳部203は、翻訳した言語をテキスト情報で出力する。
【0025】
音声合成部204は、翻訳された言語の音声を生成する部分である。生成された音声は、出力部206から出力される。なお、Bluetooth通信部201は、音声合成部204により生成された音声を音声入力用デバイス100に対して送信して、再度音声入力用デバイス100において再生させてもよい。
【0026】
出力部206は、音声合成部204で生成された音声を出力する部分であり、例えばスピーカである。
【0027】
つぎに、このように構成された音声入力用デバイス100および情報端末200の動作について説明する。図3は、その処理シーケンスを示す図である。なお、音声入力用デバイス100と、情報端末200とは、Bluetooth通信のために予めペアリング処理がされているものとする。
【0028】
音声入力用デバイス100において、ユーザが日本語音声入力ボタン105を所定時間、押し続ける。Bluetooth通信部111は、日本語音声入力ボタン105の押下を認識して、情報端末200に対してAVRCP Start信号を送信する(S102)。このAVRCPStart信号は、Audio Video Remote Control Profile(AVRCP)の一制御信号を示す。AVRCPは、Bluetoothプロファイル(標準規格)の一つで、テレビまたはオーディオ機器をリモート制御するための標準的なプロファイルであり、オーディオ/ビデオ リモート制御プロファイルである。一般的には、音楽の再生、一時停止、停止、局のスキップなどのリモート制御に用いられる。本開示においては、このリモート制御信号を利用して、情報端末200から音声のための通信路確立を開始させる。
【0029】
情報端末200において、Bluetooth通信部201は、AVRCP Start信号を受信すると、SCO(SynchronousConnection Oriented)接続要求であるSCO Open信号を音声入力用デバイス100に送信し、SCOによる通信経路の確立が行われる(S103)。
【0030】
音声入力用デバイス100において、Bluetooth通信部111は、SCO Open Result信号を情報端末200に送信する(S104)。SCO OpenResult信号は、音声通信経路が確立されたことを示す信号である。
【0031】
情報端末200において、Bluetooth通信部201は、SCO Open Result信号を受信すると、音声認識部202を起動して、音声認識を開始する(S105)。
【0032】
音声入力用デバイス100と情報端末200との間でSCOによる通信経路が確立されると、ユーザは、マイク102から音声を入力し、音声入力用デバイス100は、情報端末200に対してA2DP(Advanced Audio Distribution Profile)により音声を送信する(S106)。
【0033】
ユーザが、日本語音声入力ボタン105を押し続けている限り、音声入力用デバイス100と情報端末200との間ではSCOによる通信経路が確立されている。ユーザが、日本語音声入力ボタン105を放すと(S108)、Bluetooth通信部111は、SCOによる通信経路を開放するため、SCO Close信号を情報端末200に送信する(S109)。情報端末200は、SCOClose信号を受信すると、同様にSCO Close信号を音声入力用デバイス100に送信する(S110)。本開示においては、SCO Close信号は、SCOによる通信経路を開放するための信号である。これにより、SCOによる通信経路が解放される。
【0034】
情報端末200において、Bluetooth通信部201は、SCO Close信号の送受信後には、声認識を終了するため、音声認識部202の機能を終了させる(S113)。機械翻訳部203および音声合成部204は、認識されて得られたテキスト情報の翻訳およびその音声生成処理が行われ、その翻訳された音声が出力部206から出力される。
【0035】
このようにして、情報端末200からSCOOpenの処理を行わせることで、情報端末200の機種の違いによる通信経路の確立不可という状態を防止することができる。上記処理は、日本語音声入力ボタン105を押下し続けた場合の処理を示したが、外国語音声入力ボタン106を押下し続けた場合も同様の処理を行うことができる。また、ボタンを押し続け、その後、放すことによりSCOのクローズ処理を行うことにしているが、これにかぎらず、SCOの接続依頼ボタン、解放ボタンなどを有してもよい。
【0036】
なお、日本語音声と外国語音声とを切り替えながら処理する場合には、以下説明するように、AVRCPStart信号に代えて、AVRCP Foward信号および/またはAVRCP Backward信号としてもよい。そして、図1に示されるように、音声入力用デバイス100が、日本語音声入力ボタン105および外国語音声入力ボタン106を備えている場合には、それぞれのボタンの押下に応じて、AVRCPFoward信号およびAVRCP Backward信号のいずれかを送信するようにしてもよい。
【0037】
図4は、日本語音声入力ボタン105および外国語音声入力ボタン106に応じてAVRCPFoward信号およびAVRCP Backward信号を切り替える処理を行う音声入力用デバイス100の動作を示すフローチャートである。
【0038】
Bluetooth通信部111は、日本語音声入力ボタン105または外国語音声入力ボタン106が押下されたか、それぞれのボタンからの送信される内部制御信号に基づいて、判断する(S201、S202)。
【0039】
Bluetooth通信部111は、日本語音声入力ボタン105が押下されず、外国語音声入力ボタン106が押し続けられている場合に、AVRCPForward信号を情報端末200に送信する(S203)。そして、Bluetooth通信部111は、情報端末200からSCOOpen信号を受信すると、SCO Open Result信号を情報端末200に送信する。これにより、SCOによる音声用の通信経路が確立され、外国語音声の入力が開始される(S204)。その後、SCOによる通信が行われる(S207)。すなわち、A2DPにより音声がストリーミング送信される。
【0040】
その後、ユーザが日本語音声入力ボタン105または外国語音声入力ボタン106を放すと(S208)、Bluetooth通信部111は、放したことを示す内部制御信号を受信する。Bluetooth通信部111は、装置内部における当該内部制御信号をトリガにして、SCOClose信号を情報端末200に送信する。これにより、SCOによる通信経路が解放され、その通信接続が終了となる(S209)。
【0041】
また、ステップS201において、日本語音声入力ボタン105は押下されている場合(外国語音声入力ボタン106が押下されていない)には、Bluetooth通信部111は、AVRCP Backward信号を情報端末200に送信し(S205)、SCOによる通信接続がなされると、日本語音声入力が開始される(S206)。
【0042】
このようにして、2つのボタンの押下に応じてAVRCPFoward信号またはAVRCP Backward信号のいずれかを送信するか切り替えることで、情報端末200において、日本語を英語に翻訳するのか、外国語を日本語に翻訳するのかを通知することができる。
【0043】
つぎに、情報端末200の動作について説明する。図5は、情報端末200において、日本語翻訳または外国語翻訳のいずれを行うか切り替える動作を示すフローチャートである。
【0044】
情報端末200において、Bluetooth通信部201は、すでに音声入力用デバイス100とペアリングしており、音声入力用デバイス100から送信されるイベントコマンドを監視している(S301)。そして、Bluetooth通信部201は、イベントコマンドを受信すると(S302)、そのイベントコマンドが、AVRCP Foward信号であるか、AVRCPBackward信号であるか、判断する(S303およびS306)。
【0045】
Bluetooth通信部201は、AVRCP Foward信号を受信すると、SCO Open信号を音声入力用デバイス100に送信して、SCOによる音声用の通信経路確立を行って、SCO接続を開始する(S304)。そして、Bluetooth通信部201は、外国語翻訳用の音声認識部202を起動する(S305)。
【0046】
一方、Bluetooth通信部201は、AVRCP Backward信号を受信すると、SCO Open信号を音声入力用デバイス100に送信して、SCOによる音声用の通信経路確立を行って、SCO接続を開始する(S307)。そして、Bluetooth通信部201は、日本語翻訳用の音声認識部202を起動する(S308)。
【0047】
Bluetooth通信部201は、AVRCP Fowrd信号およびAVRCP Backward信号以外のイベントコマンドの信号を受信した場合には、それに応じた処理を行う。
【0048】
情報端末200は、音声入力用デバイス100からSCO接続の切断処理(SCOClose信号)を受けると、SCO Close信号を音声入力用デバイス100に送信し、その切断処理を行う。その後、機械翻訳部203は、認識した音声の翻訳処理を行い、音声合成部204は、その音声の生成し、出力部206は、音声の出力を行う。
【0049】
つぎに、本開示における音声入力用デバイス100および情報端末200の作用効果について説明する。音声入力用デバイス100は、情報端末200と間でBluetooth通信などの近距離無線通信により音声通信を行う通信装置である。この音声入力用デバイス100において、Bluetooth通信部111は、情報端末200に、SCOによる音声通信用の通信経路確立の確立依頼を行うためのリモート制御信号を情報端末200に送信する通信制御部である。本開示においては、確立依頼は、情報端末200をリモート制御するためのコマンド信号により行われ、例えば、AVRCPStart信号、AVRCP Forward信号、またはAVRCP Backward信号を送信することにより行われる。特に、AVRCP Forward信号、またはAVRCPBackward信号を第1のリモート制御信号、第2のリモート制御信号として使い分けることで、入力言語の指定も可能となる。
【0050】
そして、Bluetooth通信部111は、情報端末200からSCOによる通信経路確立のための通信経路確立信号であるSCO Open信号を受信する。その後、Bluetooth通信部111は、SCOによる接続が行われ、SCOによる音声の通信を行う。
【0051】
これにより、情報端末200からSCOなどの音声用の通信経路を確立させることができ、情報端末200の機種の違いによる音声通信用の通信経路の接続不可という状態を回避することができる。なお、本開示においては、音声通信用の通信接続であるSCOを例に挙げたがこれに限るものではなく、情報端末200において認識できない通信経路確立に適用することができる。
【0052】
また、本開示において、Bluetooth通信部111は、通信経路を解放する通信制御部として機能する。すなわち、Bluetooth通信部111は、SCOClose信号を情報端末200に送信することで、SCOによる接続を解放することができる。
【0053】
本開示においては、音声入力用デバイス100は、ユーザ操作を受け付けるためのボタンを備えており、例えば、日本語音声入力ボタン105および/または外国語音声入力ボタン106を備える。
【0054】
Bluetooth通信部111は、日本語音声入力ボタン105が押下されたときに、情報端末200に対して確立依頼のリモート制御のためAVRCPStart信号(またはAVRCP Forward信号、AVRCP Backward信号でもよい)、を送信する。この日本語音声入力ボタン105が所定時間押下され続け、そして、放されたときに、Bluetooth通信部111は、確立解放を行うため、SCO Close信号を情報端末200に送信する。これにより、簡単な操作でSCOによる接続およびその解放を行うことができる。
【0055】
また、本開示の情報端末200は、音声入力用デバイス100と、Bluetooth通信による近距離無線通信する装置である。この情報端末200において、Bluetooth通信部201は、通信接続部として機能し、音声入力用デバイス100からSCOによる通信経路確立のためのリモート制御信号を受信すると、SCOによる音声用通信経路のためのイベント信号であるSCOOpen信号を、音声入力用デバイス100に送信する。これにより、SCOによる通信経路確立を行うことができる。
【0056】
この情報端末200は、SCOによる通信経路を通って送られた音声に対する処理を行う。本開示においては、音声認識部202が、音声に対する認識処理を行い、機械翻訳部203が、翻訳処理を行い、そして、音声合成部204が、翻訳された言語を音声に生成する。
【0057】
また、この情報端末200において、Bluetooth通信部201は、音声入力用デバイス100から、ボタンに応じたイベント信号を受信する。ここでは、イベント信号は、AVRCPForward信号、またはAVRCP Backwardである。本開示において、情報端末200は、AVRCP Forward信号を受信すると、音声認識部202(処理部)における外国語認識機能を起動し、AVRCPBackwardを受信すると音声認識部202における日本語認識機能を起動する。
【0058】
これにより、翻訳対象となる言語にあった認識機能を起動することができる。なお、当然のことながら、言語の認識機能、翻訳機能に限定するものではなく、そのほかの機能に適用することができる。
【0059】
上記実施形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
【0060】
機能には、判断、決定、判定、計算、算出、処理、導出、調査、探索、確認、受信、送信、出力、アクセス、解決、選択、選定、確立、比較、想定、期待、見做し、報知(broadcasting)、通知(notifying)、通信(communicating)、転送(forwarding)、構成(configuring)、再構成(reconfiguring)、割り当て(allocating、mapping)、割り振り(assigning)などがあるが、これらに限られない。たとえば、送信を機能させる機能ブロック(構成部)は、送信部(transmitting unit)や送信機(transmitter)と呼称される。いずれも、上述したとおり、実現方法は特に限定されない。
【0061】
例えば、本開示の一実施の形態における音声入力用デバイス100および情報端末200は、本開示の通信方法の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図6は、本開示の一実施の形態に係る音声入力用デバイス100および情報端末200のハードウェア構成の一例を示す図である。上述の音声入力用デバイス100および情報端末200は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
【0062】
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。音声入力用デバイス100および情報端末200のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
【0063】
音声入力用デバイス100および情報端末200における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信を制御したり、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
【0064】
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)によって構成されてもよい。例えば、上述の情報端末200における音声認識部202、機械翻訳部203などは、プロセッサ1001によって実現されてもよい。
【0065】
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ1003及び通信装置1004の少なくとも一方からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態において説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、情報端末200の音声認識部202は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001において動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001によって実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。
【0066】
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本開示の一実施の形態に係る通信方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
【0067】
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD-ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、メモリ1002及びストレージ1003の少なくとも一方を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
【0068】
通信装置1004は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信装置1004は、例えば周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)及び時分割複信(TDD:Time Division Duplex)の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。例えば、上述のBluetooth通信部111、201などは、通信装置1004によって実現されてもよい。
【0069】
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
【0070】
また、プロセッサ1001、メモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007によって接続される。バス1007は、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。
【0071】
また、音声入力用デバイス100および情報端末200は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つを用いて実装されてもよい。
【0072】
本開示において説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
【0073】
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
【0074】
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:true又はfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
【0075】
本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
【0076】
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【0077】
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
【0078】
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0079】
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
【0080】
なお、本開示において説明した用語及び本開示の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネル及びシンボルの少なくとも一方は信号(シグナリング)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。また、コンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)は、キャリア周波数、セル、周波数キャリアなどと呼ばれてもよい。
【0081】
本開示において使用する「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
【0082】
また、本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。例えば、無線リソースはインデックスによって指示されるものであってもよい。
【0083】
本開示においては、「移動局(MS:Mobile Station)」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(UE:User Equipment)」、「端末」などの用語は、互換的に使用され得る。
【0084】
移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、又はいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
【0085】
本開示で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。また、「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、「みなす(considering)」などで読み替えられてもよい。
【0086】
「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」で読み替えられてもよい。本開示で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及びプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
【0087】
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0088】
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0089】
本開示において、例えば、英語でのa, an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
【0090】
本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」などの用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
【符号の説明】
【0091】
100…音声入力用デバイス、101…スピーカ、102…マイク、103…Bluetooth状態LED、104…バッテリー状態LED、105…日本語音声入力ボタン、106…外国語音声入力ボタン、107…ボリュームアップボタン、108…ボリュームダウンボタン、109…電源スイッチ、111…Bluetooth通信部、200…情報端末、201…Bluetooth通信部、202…音声認識部、203…機械翻訳部、204…音声合成部、206…出力部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6