(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-30
(45)【発行日】2025-02-07
(54)【発明の名称】配電装置
(51)【国際特許分類】
H02B 7/06 20060101AFI20250131BHJP
H05K 7/20 20060101ALI20250131BHJP
H02G 9/10 20060101ALI20250131BHJP
H02B 1/56 20060101ALI20250131BHJP
【FI】
H02B7/06
H05K7/20 H
H05K7/20 G
H02G9/10
H02B1/56 A
(21)【出願番号】P 2024111692
(22)【出願日】2024-07-11
【審査請求日】2024-07-16
【権利譲渡・実施許諾】特許権者において、権利譲渡・実施許諾の用意がある。
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】722008582
【氏名又は名称】佐藤 恒夫
(72)【発明者】
【氏名】佐藤恒夫
【審査官】内田 勝久
(56)【参考文献】
【文献】中国特許第116231501(CN,B)
【文献】中国特許出願公開第118299974(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第106207787(CN,A)
【文献】実開昭59-109207(JP,U)
【文献】中国特許出願公開第117039685(CN,A)
【文献】中国実用新案第220605376(CN,U)
【文献】中国実用新案第208226414(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02B 1/00 - 1/38
H02B 1/46 - 7/08
H05K 7/20
H02G 9/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項4】
配電箱内部の上部に設けた熱交換パイプと、前記配電箱設置の地中に埋設したマンホールに接続されている入出力配電路に添って埋設した熱交換パイプと
中間に循環装置を設けた配管で接続し、前記配管内部の液体を前記循環装置により循環する構造であって、それにより、地中の冷温によって前記配電箱の地中に埋設したマンホールに接続されている入出力配電路に添って埋設した熱交換パイプを冷却し、
冷却された液体を前記循環装置で前記配電箱の上部に設けた熱交換パイプに循環し、内部温度を低減することを特徴とする配電装置
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、市街地の無電柱化により、需要家に配電する地上電力機器装置に係り、特に路上や需要家の敷地内に設置される配電装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の配電装置(配電用変圧器装置)は、例えば特許文献1・特許文献2に示すように配電装置(配電用変圧器装置)は、側面と上部に吸排気用の換気口が設置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第4732936号公報
【文献】特許第6759178号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記、従来の技術の配電装置によれば、内部の変圧器及び電力機器から発生する熱と外部からの太陽熱により電力が失われたり、内部の電力機器の性能上、安全上の問題がある。
【0005】
又、そのため、 内部の電力機器が発生する熱を放出するために側面や上面に吸排気用の換気口が設置されている。その排気口からごみ、ホコリや自動車の有害排気ガスなどが侵入し、内部の電力機器に害を及ぼしている。
【0006】
ゴミやホコリの侵入を防止するためにフィルターを設けている場合は定期的な清掃や交換のために多くの管理費用が必要となる問題がある。
【0007】
本発明はこれらの問題点を解消し、配電箱の内部温度の上昇を制御する電力機器装置を提供
することを目的とする。
【0008】
さらに、上記目的を達成すために本発明の電力機器装置は、前記配電箱内の上部に設けた熱交換配管と、前記配電箱設置の地中埋設したマンホールの壁内部と底内部に設けた熱交換パイプを中間に循環装置を設けた配管で接続し、内部の液体を前記循環装置により、前記配電箱内の上部に設けた熱交換パイプに循環する構造であって、
それにより、地中の冷温によって前記配電箱設置の地中に埋設したマンホールの熱交換パイプを冷却し、冷やされた液体を前循環装置で、前記配電箱内部の上部に設けた熱交換パイプに気体を送り、前記配電箱の内部温度を低減するものである。
【0009】
上記目的を達成するために本発明の電力機器装置は、 、配電箱内の上部に設けた吸入口と下部に設けた吹出口と、前記配電箱設置の地中に埋設したマンホールに接続されている入出力配電路に添って埋設した熱交換パイプと中間に循環装置を設けた配管で接続し、内部の気体を前記循環装置により、前記配電箱内の上部に設けた熱交換パイプに循環する構造であって、
それにより、地中の冷温によって前記配電箱設置の地中に埋設したマンホールの熱交換パイプを冷却し、冷やされた気体を前循環装置で、前記配電箱内部の上部に設けた熱交換パイプに気体を送り、前記配電箱の内部温度を低減するものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によって配電箱の内部温度を低減することで失われていた電力の損失を低減することができ、温暖化の予防と、エネルギーの節約ができる。
【0011】
本発明によって配電箱の温度を低減することで内部の変圧器及び電力機器から発生する熱と外部からの太陽熱による内部の電力機器への影響を減少することができる。
【0012】
配電箱の内部を密閉すことにより、ゴミや、ホコリや自動車の有害排気ガスなどの侵入を防止する事がこと出来、内部の電力機器に害を及ぼすことを防止する事が出来る。
【0013】
配電箱の内部を密閉することにより、フィルターが不要で定期的に清掃と交換の必要が無くなることにより管理費用を抑制できる。
【0014】
マンホールの壁内部と底内部に熱交換配管を内蔵すことにより、制作と設置の経費の節約ができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】a 本発明の実施例1の平面図 b
図1aのA〜A矢視の立面図 c
図1bのB〜B矢視の立体図
【
図2】a 本発明の実施例2の平面図 b
図2aのA〜A矢視の正面図 c
図2bのB〜B矢視の立体図
【
図3】a 本発明の実施例3の平面図 b
図3aのA〜A矢視の立面図 c
図3bのB〜B矢視の立体図
【
図4】a 本発明の実施例4の平面図 b
図4aのA〜A矢視の正面図 c
図4bのB〜B矢視の立体図
【発明を実施する形態】
【0016】
以下、本発明の実施例を説明する。
図1は、本発明の第一の実施例を示したものである。配電箱1内の上部に配した吸入口2と、下部に設けた吹出口3と、前記配箱1設置の地中4に埋設したマンホール7の壁内部と底内部に設けた熱交換パイプと中間に送風機6を設けた配管5で接続し、前記配電箱1の内部に気体を前記送風機6により、循環送風する構造であって、それにより、地中4の冷温によって前記配電箱1設置の地中4に埋設したマンホール7の熱交換パイプ8を冷却し、冷やされた気体を前記送風機6で、前記配電箱1の内部に送風し、内部温度を低減するものである
【0017】
図2は第二の実施例として、前記の配電箱1の上部に設けた熱交換パイプ8と、前記配電箱1設置の地中4に埋設したマンホール7の壁内部と底内部に設けた熱交換パイプ8と中間に循環装置6aを設けた配管5で接続し、 内部の液体を循環装置6aにより、前記配電箱1の上部に設けた熱交換パイプ8に液体を循環する構造であって、それにより、地中4の冷温によって前記配電箱1設置の地中4に埋設したマンホール7の熱交換パイプ8を冷却し、冷やされた気体を循環装置6aで前記配電箱1の上部に設けた熱交換パイプ8に循環し、前記配電箱1の内部温度を低減するものである。
【0018】
図 3は第三の実施例として、配電箱内1の上部に設けた吸入口2と下部に設けた吹出口3と、前記配電箱設置1の地中4に埋設したマンホール7に接続されている入出力配電路9に添って埋設した熱交換パイプ8と中間に循環装置6を設けた配管5で接続し、内部の気体を前記循環装置6により、前記配電箱1内の上部に設けた吸入口2と下部に設けた吹出口3に循環する構造であって、それにより、地中4の冷温によって前記配電箱1設置の地中4に埋設したマンホール7に接続されている入出力配電路9に添って埋設した熱交換パイプ8を冷却し、冷やされた気体を前循環装置6で、前記配電箱1内部の上部に設けた熱交換パイプ8に気体を送り、前記配電箱1の内部温度を低減するものである。
【0019】
図4は第四の実施例として、配電箱1内の上部に設けた熱交換パイプ8と、前記配電箱1設置の地中4に埋設したマンホール7に接続されている入出力配電路9に添って埋設した熱交換パイプ8と中間に循環装置6aを設けた配管5で接続し、内部の液体を前記循環装置6aにより、前記配電箱1内の上部に設けた熱交換パイプ8に循環する構造であって、それにより、地中4の冷温によって前記配電箱1設置の地中に埋設したマンホール7に接続されている入出力配電路9に添って埋設した熱交換パイプ8を冷却し、冷やされた液体を前循環装置6で、前記配電箱1内部の上部に設けた熱交換パイプ8に液体を送り、前記配電箱1の内部温度を低減するものである。
【符号の説明】
【0020】
1 配電箱
2 吸入口
3 吹き出口
4 地中
5 配管
6 送風機
6 a 循環装置
7 マンホール
7a 配線電路スペース
8 熱交換パイプ
9 配線電路
10 電力機器
【要約】 (修正有)
【課題】本発明は、市街地の無電柱化により、需要家に配電する地上電力機器装置に係り、特に路上や需要家の敷地内に設置される配電装置に関する。
【解決手段】配電箱の内部に吸入口又は熱交換器を配置し、前記配電箱の設置の地中に熱交換器を内蔵した、マンホールを設置し、地中の冷温によって冷却された空気を送風機又は循環装置で、配電箱の内部に巡回送風し、温度を低減することを有した配電装置。
【選択図】
図1