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  • 特許-インストルメントパネルの構造 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-01-31
(45)【発行日】2025-02-10
(54)【発明の名称】インストルメントパネルの構造
(51)【国際特許分類】
   B60K 37/00 20240101AFI20250203BHJP
   B62D 25/08 20060101ALI20250203BHJP
【FI】
B60K37/00 Z
B62D25/08 J
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2019111192
(22)【出願日】2019-06-14
(65)【公開番号】P2020203528
(43)【公開日】2020-12-24
【審査請求日】2022-04-27
【審判番号】
【審判請求日】2023-11-29
(73)【特許権者】
【識別番号】000002082
【氏名又は名称】スズキ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100099623
【弁理士】
【氏名又は名称】奥山 尚一
(74)【代理人】
【識別番号】100125380
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 綾子
(74)【代理人】
【識別番号】100142996
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 聡二
(74)【代理人】
【識別番号】100166268
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 祐
(74)【代理人】
【識別番号】100217076
【弁理士】
【氏名又は名称】宅間 邦俊
(74)【代理人】
【識別番号】100169018
【弁理士】
【氏名又は名称】網屋 美湖
(72)【発明者】
【氏名】鴨下 秀康
【合議体】
【審判長】八木 誠
【審判官】北村 亮
【審判官】倉橋 紀夫
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-287602(JP,A)
【文献】特開2006-117175(JP,A)
【文献】特開2002-211326(JP,A)
【文献】特開2003-72422(JP,A)
【文献】特開2002-104083(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60K37/00
B62D25/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ステアリングサポートメンバを介して車体に取付けられ、オーディオ類を取付けるための開口部が設けられているインストルメントパネルの構造において、
記開口部は、開口下縁から車両前方へ向かって延びる部分を有する下壁を備え、
前記下壁には、前記部分の前端部から車両上方へ延びる第1壁部が設けられ、
前記第1壁部には、車両操作用スイッチのハーネスを挿通する挿通孔が設けられ、
前記挿通孔は、車両前方へ向かって延びる壁部によって囲まれていることを特徴とするインストルメントパネルの構造。
【請求項2】
記開口部の内側には、ブラケットを介して前記オーディオ類を取付けるための内側開口部が設けられていることを特徴とする、請求項1に記載のインストルメントパネル。
【請求項3】
前記ブラケットは、車両幅方向に離間して配置されて前記下壁に固定される第1固定部と第2固定部を有し、
前記内側開口部は、車両上下方向で上下に位置する上壁及び前記下壁と、車両幅方向で左右に位置に位置する左側壁及び右側壁によって形成され、
前記左側壁及び前記右側壁の前端部には、前記ステアリングサポートメンバに固定されるメンバ固定部が設けられ、該メンバ固定部は、車両正面視で、前記第1固定部と前記第2固定部との間に位置していることを特徴とする請求項2に記載のインストルメントパネルの構造。
【請求項4】
前記下壁は、前記第1壁部の上端部から車両前方へ延びる第2壁部と、前記第2壁部の前端部から車両上方へ延びる第3壁部をさらに有し、
前記第1固定部は、前記第3壁部に固定されていることを特徴とする請求項3に記載のインストルメントパネルの構造。
【請求項5】
前記第2壁部の車両幅方向の内側には、車両上方に延び、かつ前記壁部の一部を形成する内側端部が設けられ、前記壁部と前記第3壁部とは、連結されていることを特徴とする請求項4に記載のインストルメントパネルの構造。
【請求項6】
前記第1固定部と前記第2固定部とは、車両前後方向に間隔を空けて配置されていることを特徴とする請求項3~5のいずれか1つに記載のインストルメントパネルの構造。
【請求項7】
前記第1固定部と前記メンバ固定部とは、車両正面視で、車両幅方向に並ぶように配置されていることを特徴とする請求項3~6のいずれか1つに記載のインストルメントパネルの構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インストルメントパネルの構造に関する。
【背景技術】
【0002】
車両のインストルメントパネルの構造には、インストルメントパネルに取付けるオーディオ類の直下に車両操作用のスイッチが並ぶレイアウトのものがあり、これらスイッチ類のハーネスがオーディオ類やオーディオ取付用ブラケットと接触して擦れ、劣化してしまうという問題がある。また、オーディオ類とスイッチが並ぶレイアウトの場合、インストルメントパネルに設けられるオーディオ取付用の開口とスイッチ取付用の開口が共用となり、インストルメントパネルに設けられる開口が大きくなってしまうという問題がある。
そこで、従来のインストルメントパネルの構造の中には、オーディオ類をインストルメントパネルに組み付ける際、オーディオ類のハーネスをインストルメントパネルの開口に挿通させることにより、ハーネスの噛み込みを防止する構造のものがある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2001-287602号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来のインストルメントパネルの構造は、ハーネス用の開口にハーネスの挿通方向の厚みを有していないので、ハーネスが他の周辺部品と接触して擦れることにより劣化するという問題を有しており、改善の余地があった。また、従来のインストルメントパネルの構造は、インストルメントパネルに設けられる開口が大きくなる傾向にあるので、開口部の剛性を確保する必要があるという問題を有しており、改善の余地があった。
【0005】
本発明はこのような実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、オーディオ類や車両操作用のスイッチを取付けるための開口部に開口縁から車両前方へ向かって延びる下壁などを設けることにより、ハーネスが他の周辺部品と接触して擦れることによる劣化を防止するとともに、取付用開口部の剛性を向上させることが可能なインストルメントパネルの構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記従来技術の有する課題を解決するために、本発明は、ステアリングサポートメンバを介して車体に取付けられ、オーディオ類を取付けるための開口部が設けられているインストルメントパネルの構造において、記開口部は、開口下縁から車両前方へ向かって延びる部分を有する下壁を備え、前記下壁には、前記部分の前端部から車両上方へ延びる第1壁部が設けられ、前記第1壁部には、車両操作用スイッチのハーネスを挿通する挿通孔が設けられ、前記挿通孔は、車両前方へ向かって延びる壁部によって囲まれている
【発明の効果】
【0007】
発明のインストルメントパネルの構造においては、オーディオ類などを取付けるための開口部に開口縁から車両前方へ向かって延びる下壁が設けられているので、開口部の捩じれ剛性を高めることが可能となり、オーディオ類を取付ける際に開口部が捩じれ難く、取付作業性を向上させることができる。
また、本発明のインストルメントパネルの構造では、車両操作用スイッチのハーネスを挿通し、該ハーネスを囲う壁部によって形成された挿通孔が設けられているので、ハーネスが他の周辺部品と接触して擦れることによる劣化を防止することができる。しかも、本発明のインストルメントパネルの構造では、挿通孔の壁部によってハーネス挿通方向の剛性が高められることになるので、衝撃荷重の入力時において、ハーネスの保護に役立たせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施形態に係る構造が適用される車両のインストルメントパネルの全体を車両後方側から見た正面図である。
図2図1におけるZ部を拡大して示す正面図である。
図3図1におけるインストルメントパネルの開口部を車両後方側の斜め上方から見た斜視図である。
図4図3におけるインストルメントパネルの開口部を車両前方側の斜め上方から見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1図4は本発明の実施形態に係るインストルメントパネルの構造を示すものである。なお、図において矢印Fr方向は車両前方を示し、矢印O1方向は車両右側外方を示し、矢印O2方向は車両左側外方を示し、矢印U方向は車両上方を示している。また、矢印X方向は車両幅方向を示し、矢印Y方向は車両前後方向を示している。
【0010】
図1図4に示すように、本発明の実施形態の構造が適用される車両のインストルメントパネル1は、各種の車載機器が搭載される大型樹脂成形部品であり、車室内の車両前方側に設けられ、車両幅方向の全幅にわたって配置されている。そして、インストルメントパネル1の内部には、車両幅方向に沿って延びるステアリングサポートメンバ2が配設されており、インストルメントパネル1は、当該ステアリングサポートメンバ2に支持され、当該ステアリングサポートメンバ2を介して車体側部を構成するダッシュサイドパネル(図示せず)に取付けられている。また、インストルメントパネル1の車両幅方向のほぼ中央部分には、オーディオ類3及び車両操作用スイッチ(図示せず)を取付けるための開口部4が設けられており、該開口部4は、これらオーディオ類3及び車両操作用スイッチ(図示せず)を取付けることが可能な大きさ及び形状に形成されている。
【0011】
本実施形態の開口部4は、図2図4に示すように、開口下縁4aから車両前方へ向かって延びる下壁5を有している。この下壁5は、インストルメントパネル1の車室内側の一般面よりも車両前方側に位置するステアリングサポートメンバ2へ向かって延出しており、当該下壁5の存在によって、開口部4の捩じれ剛性が向上するように構成されている。
また、下壁5には、該下壁5の前端部5aから車両上方へ向かって延びる第1壁部51が設けられており、該第1壁部51の車両幅方向のほぼ中央部分には、車両操作用スイッチ(図示せず)のハーネス(ワイヤハーネス)6を挿通する挿通孔50が設けられている。この挿通孔50は、ハーネス6の挿通方向(インストルメントパネル1の内部)に延び、かつハーネス6を囲う壁部50aによって形成されている。すなわち、ハーネス6の挿通経路の四方が壁部50a及び第1壁部51によって囲まれることになり、ハーネス6が周辺の部品と接触して擦れるということは起こらず、ハーネス6の劣化が防げるとともに、インストルメントパネル1の剛性が確保されるようになっている。
【0012】
本実施形態のインストルメントパネル1の構造において、開口部4の内側中央には、図1図4に示すように、ブラケット7を介してオーディオ類3を取付けるための内側開口部8が設けられている。ブラケット7は、車両幅方向に離間して配置され、左右両側に対向して位置する対向壁70を有しているとともに、下壁5に固定される第1固定部71と第2固定部72を有している。なお、開口部4の内側であって、内側開口部8の左右両側には、ルーバー取付用開口部9が設けられている。
本実施形態の内側開口部8は、車両正面視で四角形状を有しており、車両上下方向で上下に位置する上壁81及び下壁5と、車両幅方向で左右に位置に位置する左側壁82及び右側壁83によって形成されている。これら左側壁82及び右側壁83の前端部82a,83aには、車両前方へ向かって上面開口の筒状に延出し、締結具などによってステアリングサポートメンバ2に固定されるメンバ固定部84がそれぞれ設けられており、該メンバ固定部84は、車両正面視で、第1固定部71と第2固定部72との間に位置している。すなわち、第1固定部71は、対向壁70の前端下部70aを車両内側へ向かって折り曲げた位置に設けられ、第2固定部72は、対向壁70の後端下部70bを車両外側へ向かって折り曲げた位置に設けられている。このようなブラケット7を内側開口部8の内側に設けることによって、内側開口部8の捩じれ剛性が向上することになり、オーディオ類3の取付作業時の変形を抑え、オーディオ類3とインストルメントパネル1との見切りの隙間が安定して保持される構造になっている。
なお、ブラケット7は、締結具などによって上壁81に固定される第3固定部73を有しており、第3固定部73は、対向壁70の前端上部70cをそれぞれ車両内側へ向かって折り曲げた位置に設けられている。
【0013】
また、本実施形態のインストルメントパネル1の構造において、下壁5は、第1壁部51と、第1壁部51の上端部51aから車両前方へ延びる第2壁部52と、第2壁部52の前端部52aから車両上方へ延びる第3壁部53を有している。しかも、第1固定部71は、締結具などを用いて第3壁部53に固定されている。そのため、下壁5は、第1壁部51、第2壁部52及び第3壁部53を有することになり、第1固定部71の取付剛性と挿通孔50の捩じれ剛性が向上するように構成されている。
【0014】
そして、本実施形態のブラケット7において、第1固定部71と第2固定部72とは、図3に示すように、車両前後方向に間隔Sを空けて配置されている。これにより、インストルメントパネル1に対して車両前方への荷重が入力した時に、ブラケット7が変形するストロークの距離を確保することが可能となり、ブラケット7の周辺で入力荷重が吸収されるようになっている。
また、第1固定部71とメンバ固定部84とは、図3に示すように、車両前後方向に間隔Lを空けて配置されている。これにより、インストルメントパネル1に対して車両前方への荷重が入力した時に、ブラケット7が変形するストロークの距離を確保することが可能となり、ブラケット7の周辺で入力荷重が吸収される効果を促進するようになっている。
【0015】
さらに、本実施形態のインストルメントパネル1の構造において、ブラケット7の第1固定部71と、内側開口部8の左側壁82及び右側壁83におけるメンバ固定部84とは、図2図4に示すように、車両正面視で、車両幅方向に並ぶように配置されている。すなわち、第1固定部71は、メンバ固定部84よりも車両後方側に位置し、かつ、メンバ固定部84よりも車両内側に位置した状態で、横並びに配置されている。これにより、インストルメントパネル1への荷重入力時において、挿通孔50の車両幅方向の変形に対する剛性が向上し、ハーネス6の保護効果が高められるように構成している。それに加えて、インストルメントパネル1への荷重入力時における内側開口部8の車両幅方向の変形に対する剛性も向上し、オーディオ類3とインストルメントパネル1との見切りの隙間が安定して保持されるように構成している。
【0016】
また、本実施形態のインストルメントパネル1の構造において、第2壁部52の車両幅方向の内側には、図2及び図3に示すように、車両上方に延び、かつハーネス6を囲う壁部50aの一部を形成する内側端部52bが設けられている。さらに、壁部50aと下壁5の第3壁部53とは、連結されており、壁部50aと第1壁部53、第2壁部52及び第3壁部53とが連続するような形状を有している。
これにより、挿通孔50の捩じれ剛性が向上することになり、ハーネス6の保護効果がより一層高められるような構造になっている。
【0017】
このように、本発明の実施形態に係るインストルメントパネル1の構造においては、ステアリングサポートメンバ2を介して車体に取付けられ、オーディオ類3及び車両操作用スイッチ(図示せず)を取付けるための開口部4が設けられている。開口部4は、開口下縁4aから車両前方へ向かって延びる下壁5を有しており、下壁5には、下壁5の前端部5aから車両上方へ延びる第1壁部51が設けられている。そして、第1壁部51には、車両操作用スイッチのハーネス6を挿通する挿通孔50が設けられており、挿通孔50は、ハーネス6の挿通方向に延び、ハーネス6を囲う壁部50aによって形成されている。
したがって、本実施形態のインストルメントパネル1の構造では、下壁5などによってオーディオ類3等の取付用開口部4の捩じれ剛性が向上することになるので、オーディオ類3を取付ける際に開口部4が捩じれ難くなり、オーディオ類3の取付作業性を向上させることができる。
また、本実施形態のインストルメントパネル1の構造では、車両操作用スイッチのハーネス6を挿通させる挿通孔50がハーネス6を囲う壁部50aによって形成されているので、ハーネス6が他の周辺部品と接触して擦れるということが無くなり、ハーネス6の劣化を防止することができ、車両操作用スイッチの耐久性向上を図ることができる。さらに、本実施形態のインストルメントパネルの構造では、挿通孔50の壁部50aによってハーネス挿通方向の剛性を高めることになるので、衝撃荷重の入力時に、衝撃荷重からハーネス6を効果的に保護することができる。
【0018】
また、本実施形態のインストルメントパネル1の構造において、開口部4の内側には、ブラケット7を介してオーディオ類3を取付けるための内側開口部8が設けられている。ブラケット7は、車両幅方向に離間して配置され、下壁5に固定される第1固定部71と第2固定部72を有している。一方、内側開口部8は、車両上下方向で上下に位置する上壁81及び下壁5と、車両幅方向で左右に位置に位置する左側壁82及び右側壁83によって形成されている。そして、左側壁82及び右側壁83の前端部82a,83aには、ステアリングサポートメンバ2に固定されるメンバ固定部84が設けられており、メンバ固定部84は、車両正面視で、第1固定部71と第2固定部72との間に位置している。
すなわち、本実施形態のインストルメントパネル1の構造では、ブラケット7が内側開口部8の内側に設けられていることになるので、内側開口部8の捩じれ剛性を高めることができる。したがって、本実施形態のインストルメントパネル1の構造によれば、オーディオ類3を内側開口部8に取付ける作業時において、内側開口部8を変形し難くすることが可能となり、オーディオ類3とインストルメントパネル1との見切りの隙間を安定して保持でき、インストルメントパネル1の外観品質を向上させることができる。
【0019】
さらに、本実施形態のインストルメントパネル1の構造において、下壁5は、第1壁部51と、第1壁部51の上端部51aから車両前方へ延びる第2壁部52と、第2壁部52の前端部52aから車両上方へ延びる第3壁部53を有している。しかも、第1固定部71は、第3壁部53に固定されている。したがって、本実施形態のインストルメントパネル1の構造では、下壁5の第1壁部51、第2壁部52及び第3壁部53によって、第1固定部71の取付剛性が向上することになるので、オーディオ類3とインストルメントパネル1との見切りの隙間が安定し、インストルメントパネル1の外観品質の向上を図ることができる。それに加えて、本実施形態のインストルメントパネル1の構造では、挿通孔50の捩じれ剛性も向上することになるので、ハーネス6の保護をより一層高めることができるとともに、ハーネス6を有する車両操作用スイッチの取付作業時に挿通孔50が変形し難く、取付作業性を向上させることができる。
【0020】
そして、本実施形態のインストルメントパネル1の構造において、第2壁部52の車両幅方向の内側には、車両上方に延び、かつ壁部50aの一部を形成する内側端部52bが設けられ、壁部50aと第3壁部53とは、連結されているので、挿通孔50の捩じれ剛性を向上させることが可能となり、ハーネス6の保護効果を更に促進することができる。
【0021】
また、本実施形態のインストルメントパネル1の構造において、第1固定部71と第2固定部72とは、車両前後方向に間隔を空けて配置されているので、インストルメントパネル1に対して車両前方への荷重が入力した時に、ブラケット7が変形するストロークの距離を確保することができ、ブラケット7の変形に伴って入力荷重を効果的に吸収することができる。
【0022】
さらに、本実施形態のインストルメントパネル1の構造において、第1固定部71とメンバ固定部84とは、車両正面視で、車両幅方向に並ぶように配置されているので、インストルメントパネル1への荷重入力時において、挿通孔50の車両幅方向の変形に対する剛性を向上させることができ、ハーネス6の保護効果をより一層高めることができる。それに加えて、本実施形態のインストルメントパネル1の構造によれば、インストルメントパネル1への荷重入力時において、内側開口部8の車両幅方向の変形に対する剛性も向上することになるので、オーディオ類3とインストルメントパネル1との見切りの隙間を安定させることが可能となり、外観品質の向上を実現できる。
【0023】
以上、本発明の実施の形態につき述べたが、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。
【符号の説明】
【0024】
1 インストルメントパネル
2 ステアリングサポートメンバ
3 オーディオ類
4 開口部
4a 開口下縁
5 下壁
5a 前端部
6 車両操作用スイッチのハーネス
7 ブラケット
8 内側開口部
50 ハーネスの挿通孔
50a 壁部
51 第1壁部
51a 上端部
52 第2壁部
52a 前端部
52b 内側端部
53 第3壁部
70 ブラケットの対向壁
71 第1固定部
72 第2固定部
81 上壁
82 左側壁
82a 前端部
83 右側壁
83a 前端部
84 メンバ固定部
L 第1固定部とメンバ固定部との車両前後方向の間隔
S 第1固定部と第2固定部との車両前後方向の間隔
図1
図2
図3
図4