IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社パロマの特許一覧

<>
  • 特許-給湯器の配管連結構造 図1
  • 特許-給湯器の配管連結構造 図2
  • 特許-給湯器の配管連結構造 図3
  • 特許-給湯器の配管連結構造 図4
  • 特許-給湯器の配管連結構造 図5
  • 特許-給湯器の配管連結構造 図6
  • 特許-給湯器の配管連結構造 図7
  • 特許-給湯器の配管連結構造 図8
  • 特許-給湯器の配管連結構造 図9
  • 特許-給湯器の配管連結構造 図10
  • 特許-給湯器の配管連結構造 図11
  • 特許-給湯器の配管連結構造 図12
  • 特許-給湯器の配管連結構造 図13
  • 特許-給湯器の配管連結構造 図14
  • 特許-給湯器の配管連結構造 図15
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-03
(45)【発行日】2025-02-12
(54)【発明の名称】給湯器の配管連結構造
(51)【国際特許分類】
   F16L 37/133 20060101AFI20250204BHJP
   F16L 23/04 20060101ALI20250204BHJP
   F24H 9/13 20220101ALI20250204BHJP
【FI】
F16L37/133
F16L23/04
F24H9/13 Z
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2021160525
(22)【出願日】2021-09-30
(65)【公開番号】P2023050433
(43)【公開日】2023-04-11
【審査請求日】2024-06-11
(73)【特許権者】
【識別番号】000112015
【氏名又は名称】株式会社パロマ
(74)【代理人】
【識別番号】110001036
【氏名又は名称】弁理士法人暁合同特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】森山 正隆
【審査官】豊島 ひろみ
(56)【参考文献】
【文献】特開平8-170765(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0328525(US,A1)
【文献】特開2010-151304(JP,A)
【文献】特開2010-223301(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16L 37/00 - 39/06
F16L 21/00 - 25/14
F24H 9/00 - 9/45
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
先端側に開口する雌側管であって、前記雌側管の先端部の外周面に径方向外側に広がるフランジ部が形成された雌側管と、
先端側に開口する雄側管であって、前記雄側管の先端部に環状リブが形成され、前記雄側管の先端部が前記雌側管の先端部内に嵌合することで前記環状リブが前記フランジ部に囲まれた領域に入り込む雄側管と、
嵌合状態にある前記雄側管の外周面と前記雌側管の外周面とに外嵌されるクリップと、
一対の腕部および前記一対の腕部同士を連結する連結部によって前記雄側管を囲むように配置され、前記フランジ部および前記フランジ部内の前記環状リブに前記雄側管側から密着可能な座金と、を備え、
前記クリップは、基端部側連結部と、前記基端部側連結部から対向する配置でのびる一対の挟持片と、を備え、
前記一対の挟持片は、前記雌側管を挟持する一対の雌側挟持片と、前記雄側管を挟持する一対の雄側挟持片と、前記雄側管の軸方向において前記一対の雌側挟持片と前記一対の雄側挟持片との間に形成され前記フランジ部と前記座金が入り込む一対の隙間と、前記一対の挟持片の先端部の間に形成され前記雄側管と前記雌側管とを前記一対の挟持片の間に導入する導入口と、を有しており、
前記座金は、前記雄側管が挿通される挿通部を有し、前記挿通部の内径寸法は前記雄側管の先端部の外径寸法に対応して形成され、前記一対の腕部の先端部には、前記挿通部に連通して、前記雄側管を前記挿通部内に案内する案内口が形成されており、
前記座金および前記クリップの少なくとも一方には、前記クリップの前記一対の隙間に前記座金が差し込まれた際に、前記導入口および前記案内口の向きが揃った状態で前記座金を前記隙間内に位置決めする位置決め部が形成されている、給湯器の配管連結構造。
【請求項2】
前記腕部のうち前記隙間から前記挟持片の外側に配された部分には、前記挿通部から離れる方向に張り出す張出部が形成されている、請求項1に記載の給湯器の配管連結構造。
【請求項3】
前記張出部は、前記挿通部と前記案内口の中心部同士を結ぶ仮想直線を中心として対称となる少なくとも2か所に形成されている、請求項2に記載の給湯器の配管連結構造。
【請求項4】
前記張出部は、前記挿通部を中心として前記案内口とは反対側の端部に設けられている、請求項2または請求項3に記載の給湯器の配管連結構造。
【請求項5】
前記腕部における前記張出部とは反対側の端部には、前記座金が前記隙間内に位置決めされた状態で、前記連結部から離れる方向にのびる延設部が形成されており、前記延設部は前記一対の腕部の各々に配されて一対設けられており、前記座金の前記案内口は、前記座金を前記クリップに仮組みした際に、一対の前記延設部間に形成されている、請求項4に記載の給湯器の配管連結構造。
【請求項6】
前記雌側挟持片の先端部と前記雄側挟持片の先端部とは先端部側連結部によって互いに連結されており、
前記座金の外縁部における前記張出部と前記位置決め部との間にはテーパ部が形成されており、前記クリップの前記一対の隙間に前記座金が差し込まれた際に、前記テーパ部が前記先端部側連結部に摺接することによって前記一対の挟持片が開いた状態になる、請求項3から請求項5のいずれか1項に記載の給湯器の配管連結構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、給湯器の配管連結構造に関する。
【背景技術】
【0002】
配管同士を連結する配管連結構造として、例えば特開平8-170765号公報(下記特許文献1)に記載の管接続具が知られている。この管接続具は、一方の管の端部に装備させた接続雄具と、一方の管に接続される他方の管の端部に装備させた接続雌具と、係止用Cリングと、を備える。接続雄具は、一方の管の先端部に設けられた環状リブと、環状リブと一定の間隔を空けて一方の管に固着された係止円盤と、環状リブと係止円盤の間に位置して一方の管に外嵌されたOリングと、を有する。接続雌具は、他方の管の端部に固着された筒体と、筒体の先端から径方向外側に張り出すフランジ部と、を有する。係止用Cリングは、円弧状に屈曲された帯状の円弧状主体部と、円弧状主体部の先端側にて外側に屈曲する屈曲ガイドと、からなる。
【0003】
円弧状主体部の中央には、山形に外側に屈曲する屈曲頂部が形成されている。この屈曲頂部を除く円弧状主体部と屈曲ガイドの一部に至る範囲に、一対の細長いスリットが形成されている。スリットの幅は、接続雄具と接続雌具とを接続した状態における係止円盤とフランジ部との軸線方向の厚さよりもわずかに大きく設定されている。したがって、接続雄具の先端部を接続雌具の筒体の内部に嵌入させ、係止円盤とフランジ部が接触した状態とし、係止円盤とフランジ部がスリット内に嵌入するように係止用Cリングを装着すると、係止円盤とフランジ部が係止用Cリングを介して抜け止め状態に保持され、接続雄具と接続雌具が連結される。
【0004】
係止円盤を一方の管に固着する作業は以下のようにして行われる。まず、係止円盤の内周縁から環状リブに向けて軸方向に突出する筒部を連設し、筒部の内周面に凹溝を環状に形成する。次に、一方の管の端部から管の軸方向に離れた途中部分に係止円盤および筒部を遊嵌させた後、一方の管のうち凹溝に対応する部分を凹溝に向けて紐出し加工を行うことで紐出し部を形成する。これにより、紐出し部と凹溝との摩擦力により係止円盤が一方の管の途中部分に固着される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開平8-170765号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記の管接続具では、係止円盤を一方の管に固着する作業が煩雑になるため、生産性、取り付け性の面で不利である。
【0007】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、生産性、取り付け性に優れた給湯器の配管連結構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の給湯器の配管連結構造は、先端側に開口する雌側管であって、前記雌側管の先端部の外周面に径方向外側に広がるフランジ部が形成された雌側管と、先端側に開口する雄側管であって、前記雄側管の先端部に環状リブが形成され、前記雄側管の先端部が前記雌側管の先端部内に嵌合することで前記環状リブが前記フランジ部に囲まれた領域に入り込む雄側管と、嵌合状態にある前記雄側管の外周面と前記雌側管の外周面とに外嵌されるクリップと、一対の腕部および前記一対の腕部同士を連結する連結部によって前記雄側管を囲むように配置され、前記フランジ部および前記フランジ部内の前記環状リブに前記雄側管側から密着可能な座金と、を備え、前記クリップは、基端部側連結部と、前記基端部側連結部から対向する配置でのびる一対の挟持片と、を備え、前記一対の挟持片は、前記雌側管を挟持する一対の雌側挟持片と、前記雄側管を挟持する一対の雄側挟持片と、前記雄側管の軸方向において前記一対の雌側挟持片と前記一対の雄側挟持片との間に形成され前記フランジ部と前記座金が入り込む一対の隙間と、前記一対の挟持片の先端部の間に形成され前記雄側管と前記雌側管とを前記一対の挟持片の間に導入する導入口と、を有しており、前記座金は、前記雄側管が挿通される挿通部を有し、前記挿通部の内径寸法は前記雄側管の先端部の外径寸法に対応して形成され、前記一対の腕部の先端部には、前記挿通部に連通して、前記雄側管を前記挿通部内に案内する案内口が形成されており、前記座金および前記クリップの少なくとも一方には、前記クリップの前記一対の隙間に前記座金が差し込まれた際に、前記導入口および前記案内口の向きが揃った状態で前記座金を前記隙間内に位置決めする位置決め部が形成されている、給湯器の配管連結構造である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、生産性、取り付け性に優れた給湯器の配管連結構造を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、実施形態の給湯器の内部構造を概略的に例示した正面図である。
図2図2は、給湯器の構成を概念的に示した説明図である。
図3図3は、給湯器の内部構造を概念的に例示した部分拡大正面図である。
図4図4は、給湯器の内部構造を概念的に例示した部分拡大背面図である。
図5図5は、給湯器の内部構造を左上方から見た部分拡大斜視図である。
図6図6は、給湯器の内部構造を右上方から見た部分拡大斜視図である。
図7図7は、配管連結部材の斜視図である。
図8図8は、配管連結部材の正面図である。
図9図9は、クイックファスナとロックナットの係止構造を示した断面図である。
図10図10は、雄側管と雌側管を連結する前の状態を示した斜視図である。
図11図11は、雄側管の先端部が雌側管の先端部内に嵌合し、配管連結部材を雄側管と雌側管に取り付ける前の状態を示した斜視図である。
図12図12は、配管連結部材が雄側管と雌側管に取り付けられた配管連結構造を斜め上方から見た斜視図である。
図13図13は、図12の配管連結構造をロックナットの位置で雄側管の軸方向と直交する径方向に切断した断面図である。
図14図14は、図12の配管連結構造を雄側管の軸線の位置で雄側管の軸方向に切断した断面図である。
図15図15は、ロックナットをクイックファスナに仮組みする途中の状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本開示の実施形態を列記して例示する。
(1)本開示の給湯器の配管連結構造は、先端側に開口する雌側管であって、前記雌側管の先端部の外周面に径方向外側に広がるフランジ部が形成された雌側管と、先端側に開口する雄側管であって、前記雄側管の先端部に環状リブが形成され、前記雄側管の先端部が前記雌側管の先端部内に嵌合することで前記環状リブが前記フランジ部に囲まれた領域に入り込む雄側管と、嵌合状態にある前記雄側管の外周面と前記雌側管の外周面とに外嵌されるクリップと、一対の腕部および前記一対の腕部同士を連結する連結部によって前記雄側管を囲むように配置され、前記フランジ部および前記フランジ部内の前記環状リブに前記雄側管側から密着可能な座金と、を備え、前記クリップは、基端部側連結部と、前記基端部側連結部から対向する配置でのびる一対の挟持片と、を備え、前記一対の挟持片は、前記雌側管を挟持する一対の雌側挟持片と、前記雄側管を挟持する一対の雄側挟持片と、前記雄側管の軸方向において前記一対の雌側挟持片と前記一対の雄側挟持片との間に形成され前記フランジ部と前記座金が入り込む一対の隙間と、前記一対の挟持片の先端部の間に形成され前記雄側管と前記雌側管とを前記一対の挟持片の間に導入する導入口と、を有しており、前記座金は、前記雄側管が挿通される挿通部を有し、前記挿通部の内径寸法は前記雄側管の先端部の外径寸法に対応して形成され、前記一対の腕部の先端部には、前記挿通部に連通して、前記雄側管を前記挿通部内に案内する案内口が形成されており、前記座金および前記クリップの少なくとも一方には、前記クリップの前記一対の隙間に前記座金が差し込まれた際に、前記導入口および前記案内口の向きが揃った状態で前記座金を前記隙間内に位置決めする位置決め部が形成されている、給湯器の配管連結構造である。
【0012】
クリップの一対の隙間に座金が差し込まれた際に、導入口および案内口の向きが揃った状態で座金を隙間内に位置決めする位置決め部を有しているため、座金をクリップに仮組みした場合に、座金がクリップに対して位置ずれするのを防ぐことができる。このため、座金をクリップに仮組みした状態で一体として取り扱うことができ、クリップを雄側管と雌側管とに装着することで座金を雄側管に装着でき、クリップおよび座金の組付性を向上できる。
【0013】
(2)前記腕部のうち前記隙間から前記挟持片の外側に配された部分には、前記挿通部から離れる方向に張り出す張出部が形成されていることが好ましい。
例えば、座金の形状を、背景技術で説明した係止円盤のように円盤状を基調とする形状とした場合、雄側挟持片と雌側挟持片の双方の円弧部の曲率半径が大きいクリップに仮組みすると、座金の外縁部と挟持片の円弧部が近接するため、座金に加わる力次第では、座金が円弧部の内側にずれてしまい、組付性が損なわれるおそれがある。
そこで、挟持片の外側に大きくはみ出る張出部を設けることで、仮組み状態において座金が隙間から脱落するのを防ぐことができる。
【0014】
(3)前記張出部は、前記挿通部と前記案内口の中心部同士を結ぶ仮想直線を中心として対称となる少なくとも2か所に形成されていることが好ましい。
張出部が少なくとも2か所に形成されているので、座金がクリップから脱落するのをより効果的に防ぐことができる。
【0015】
(4)前記張出部は、前記挿通部を中心として前記案内口とは反対側の端部に設けられていることが好ましい。
張出部が座金における案内口と反対側の端部に設けられているから、座金をクリップの隙間に差し入れる際に、張出部を目印とすることができ、仮組みの組付性を向上できる。
【0016】
(5)前記腕部における前記張出部とは反対側の端部には、前記座金が前記隙間内に位置決めされた状態で、前記連結部から離れる方向にのびる延設部が形成されており、前記延設部は前記一対の腕部の各々に配されて一対設けられており、前記座金の前記案内口は、前記座金を前記クリップに仮組みした際に、一対の前記延設部間に形成されていることが好ましい。
延設部と張出部が腕部の両端部にそれぞれ形成されているから、延設部と張出部がクリップからはみ出た状態で座金を仮組みでき、仮組み状態において座金をクリップ内により安定的に保持でき、雌雄両側管に装着する際に、座金がクリップから脱落する等の不具合を防ぐことができる。
【0017】
(6)前記雌側挟持片の先端部と前記雄側挟持片の先端部とは先端部側連結部によって互いに連結されており、前記座金の外縁部における前記張出部と前記位置決め部との間にはテーパ部が形成されており、前記クリップの前記一対の隙間に前記座金が差し込まれた際に、前記テーパ部が前記先端部側連結部に摺接することによって前記一対の挟持片が開いた状態になることが好ましい。
クリップの一対の隙間に座金が差し込まれた際に、テーパ部が先端部側連結部に摺接することによって一対の挟持片が開いた状態になるため、座金の差し込み前に大きな力で一対の挟持片を開かなくてもよく、座金を押し込むだけで一対の挟持片を開くことができ、比較的小さい力で座金をクリップに装着することができる。
【0018】
<実施形態>
以下、実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0019】
[給湯器の全体構造]
図1から図4に示すように、給湯器1は、一次熱交換装置100、二次熱交換装置200、バーナ装置300、及び排気フード400等を備えている。
一次熱交換装置100は、給湯用一次熱交換器110、及び風呂用一次熱交換器120、の2つの熱交換器を備えている。
【0020】
二次熱交換装置200は一次熱交換装置100の上方に配置されている。二次熱交換装置200は、給湯用一次熱交換器110の上流側に連なる給湯用二次熱交換器210と、風呂用一次熱交換器120の上流側に連なる風呂用二次熱交換器220と、の2つの熱交換器を備えている。
【0021】
バーナ装置300は一次熱交換装置100の下部に接続されている。バーナ装置300は、給湯用バーナ群310及び風呂用バーナ群320の2つのバーナ群と、バーナケース330と、を備えている。給湯用バーナ群310は、給湯用一次熱交換器110及び給湯用二次熱交換器210に送る燃焼排気を発生させる。風呂用バーナ群320は、風呂用一次熱交換器120及び風呂用二次熱交換器220に送る燃焼排気を発生させる。
【0022】
排気フード400は、下端部が一次熱交換装置100に接続され、上端部が二次熱交換装置200に接続されている。排気フード400は、下端部が下方に向かって開口して一次熱交換装置100内の空間に連通している。また、排気フード400は、上端部が前方に向かって開口して二次熱交換装置200内の空間に連通している。バーナ装置300の燃焼排気は、一次熱交換装置100から排気フード400を経て二次熱交換装置200に導かれる。
【0023】
給湯器1は、バーナ装置300の各バーナ群310,320で発生させた燃焼排気をバーナ装置300の上方の一次熱交換装置100に流通させる。一次熱交換装置100では、給湯用一次熱交換器110及び風呂用一次熱交換器120内の通水と燃焼排気とを熱交換させる。給湯器1は、一次熱交換装置100によって燃焼排気の顕熱を回収するように機能する。
【0024】
一次熱交換装置100を通過した燃焼排気は、排気フード400を経て二次熱交換装置200に後方から進入する。二次熱交換装置200では、給湯用二次熱交換器210及び風呂用二次熱交換器220の通水と燃焼排気とを熱交換させる。給湯器1は、二次熱交換装置200によって燃焼排気の潜熱を回収するように機能する。
【0025】
[給湯器の回路構成]
図2に示すように、給湯器1は、回路構成的には、給湯回路10と、風呂回路20と、の2つの回路を備えて構成されている。
給湯回路10は、水道等からの水を加熱して湯として流出させる回路である。図1及び図2に示すように、給湯回路10は、水道等の給水源に接続された入水口11から入水管12に水を流入し、給湯用二次熱交換器210、給湯用一次熱交換器110の順に通水させつつ給湯用バーナ群310の燃焼排気と熱交換して水を加熱し、出湯管13を流通させて出湯口14から湯を流出する。
【0026】
風呂回路20は、浴槽B内の湯を循環加熱する回路である。風呂回路20は、浴槽B内の開口に連通する湯入口21から循環ポンプPによって浴槽B内の湯を戻り管22に吸い込み、風呂用二次熱交換器220、風呂用一次熱交換器120の順に通水させつつ風呂用バーナ群320の燃焼排気と熱交換して湯を再加熱し、より高温となった湯を、往き管23を経由して湯出口24から浴槽Bに吐出する。
【0027】
図1及び図2に示すように、給湯器1はドレンホース31及び中和器32を備える。ドレンホース31は、上流側が二次熱交換装置200のドレン排出口238に接続されており、下流側が中和器32に接続されている。二次熱交換装置200において潜熱の回収によって生じたドレンは、ドレン排出口238を介して二次熱交換装置200の外部に排出され、ドレンホース31を通じて中和器32に送られる。
【0028】
図1に示すように、給湯器1は、制御装置としてのコントローラ33を備える。コントローラ33は、例えば、公知のマイクロコンピュータ等として構成されており、給湯器1に設けられた様々なセンサからの信号を取得可能に構成されており、給湯器1に設けられた様々なアクチュエータを制御し得る構成となっている。例えば、給湯器1は、図示しない通水センサによって入水管12内の通水を検知した場合に、給湯用バーナ群310を動作させて湯を生成することを行う。別の例として、給湯器1は、図示しない通水センサによって戻り管22内の通水を検知した場合に、風呂用バーナ群320を動作させて風呂の追い炊き等を行う。
【0029】
[一次熱交換装置]
次に、一次熱交換装置100の構成について説明する。
一次熱交換装置100は顕熱回収型熱交換装置である。一次熱交換装置100は、缶体130と、給湯用一次熱交換器110と、風呂用一次熱交換器120と、を有して構成されている。これら缶体130、給湯用一次熱交換器110、風呂用一次熱交換器120は、例えば、熱伝導性に優れた銅製が採用され得る。
【0030】
図3から図6に示すように、缶体130は、左右方向に長い平面視略矩形状をなすとともに、上下方向に貫通した筒状に形成されている。缶体130は、図示しない仕切部によって内部が左右方向に仕切られている。給湯用一次熱交換器110及び風呂用一次熱交換器120は、この仕切部を介して、缶体130内に左右方向に横並びに配列されている。換言すると、給湯用一次熱交換器110は正面視で右側の部分であり、風呂用一次熱交換器120は正面視で左側の部分である。
【0031】
給湯用一次熱交換器110は、複数の図示しない伝熱管と、これらを接続する複数の接続管112と、を備えている。伝熱管は断面円形状のストレート管である。伝熱管は、複数(本実施形態の場合、奇数本であり、7本)備えられている。各伝熱管は、両端が缶体130の前壁部及び後壁部を貫通する形態で、前後方向にのびて配置されている。各伝熱管は、缶体130の貫通部位にロウ付け等によって固定される。各伝熱管は缶体130の上下方向の中心部に配置されている。伝熱管は、仕切り部から右壁部に向かって、左右方向に並んで単段に配列されている。複数の伝熱管は、仕切部に最も近い伝熱管の後端とその右側に隣接する伝熱管の後端とが接続管112によって接続され、仕切部に最も近い伝熱管の右側に隣接する伝熱管の前端とその右側に隣接する伝熱管の前端とが接続管112によって接続され、という形態で、仕切部に最も遠い伝熱管まで、蛇行状に一連につながっている。
【0032】
給湯用一次熱交換器110は、給湯用二次熱交換器210からの水が流入する給湯用入口開口114と、加熱された水が流出する給湯用出口開口115と、を有する。給湯用入口開口114は仕切部に最も遠い伝熱管の後端の開口であって、図4に示す背面視で一次熱交換装置100の左端部に配されている。給湯用出口開口115は仕切部に最も近い伝熱管の前端の開口であって、図3に示す正面視で一次熱交換装置100の中央部よりも左寄りの位置に配されている。
【0033】
背面側から給湯用入口開口114を通じて流入した水は、給湯用一次熱交換器110の内部で蛇行しつつ給湯用出口開口115に向けて流通し、給湯用出口開口115を通じて正面側に流出する。給湯用入口開口114には給湯用中継管15の一端が接続されている。給湯用中継管15の他端は、後述する給湯用二次熱交換器210の出口と連通している。給湯用出口開口115には出湯管13が接続されている。出湯管13は、正面視で給湯用出口開口115から右斜め下方にのびた後、水平方向に向きを変えて右側方にのびている。
【0034】
給湯用中継管15は、上述のように、二次熱交換装置200の給湯用出口部235と、給湯用一次熱交換器110の給湯用入口開口114と、を接続し、給湯用二次熱交換器210からの湯水を給湯用入口開口114から給湯用一次熱交換器110内に導入する。図6に示すように、給湯用中継管15は、下流側管部16及び上流側管部17を有している。
【0035】
下流側管部16の下流端は、給湯用入口開口114に連通して固定されている。下流側管部16の上流端は、上流側管部17と着脱自在に連結される雌側管16Fとされている。下流側管部16の上流端である雌側管16Fは前方に開口して形成されている。下流側管部16は、雌側管16Fから後方にのびた後、垂直方向に向きを変えて上方にのび、その後、水平方向に向きを変えて左方にのびるように形成されている。
【0036】
上流側管部17の上流端は、二次熱交換装置200の給湯用出口部235に着脱自在に接続される雄側管17Mとされている。上流側管部17の下流端は、下流側管部16の上流端である雌側管16Fに着脱自在に接続される雄側管17Mとされている。上流側管部17の上流端である雄側管17Mは左方に開口し、上流側管部17の下流端である雄側管17Mは後方に開口して形成されている。上流側管部17は、下流側の雄側管17Mから前方にのびた後、垂直方向に向きを変えて上方にのび、途中で斜め後方に向きを変えて斜め後上方にのび、その後、水平方向に向きを変えて左方にのびて上流側の雄側管17Mに至るように形成されている。
【0037】
風呂用一次熱交換器120は、風呂用二次熱交換器220からの水が流入する風呂用入口開口124と、加熱された水が流出する風呂用出口開口125と、を有する。風呂用入口開口124は、図3に示す正面視で風呂用出口開口125の左側に配されている。風呂用出口開口125は、図4に示す背面視で一次熱交換装置100の右端部に配されている。正面側から風呂用入口開口124を通じて流入した水は、風呂用一次熱交換器120の内部で蛇行しつつ風呂用出口開口125に向けて流通し、風呂用出口開口125を通じて背面側に流出する。風呂用入口開口124には風呂用中継管40の一端が接続されている。風呂用中継管40の他端は、後述する風呂用二次熱交換器120の出口と連通している。風呂用出口開口125には往き管23が接続されている。往き管23は、風呂用出口開口125から背面視で右方に屈曲して右側方にのびた後、垂直方向に向きを変えて下方にのびている。
【0038】
[二次熱交換装置]
次に、二次熱交換装置200の構成について説明する。
二次熱交換装置200は潜熱回収型熱交換装置である。図3から図6に示すように、二次熱交換装置200は一次熱交換装置100の上方に配置されている。二次熱交換装置200と一次熱交換装置100とは、一次熱交換装置100を通過した燃焼排気を二次熱交換装置200に導入するための後述する排気フード400によって連結されている。
【0039】
二次熱交換装置200は、左右方向および上下方向において、一次熱交換装置100よりも大きく設けられている。二次熱交換装置200の前端部は、一次熱交換装置100の缶体130の前面よりも前方にオーバーハングして設けられている。このオーバーハング部分の下面にはドレン排出口238が設けられており、ドレン排出口238にはドレンホース31が接続されている。
【0040】
二次熱交換装置200は、筐体230と、給湯用二次熱交換器210と、風呂用二次熱交換器220と、を有して構成されている。これら筐体230、給湯用二次熱交換器210、風呂用二次熱交換器220は、耐食性に優れたステンレス製が採用され得る。
【0041】
筐体230は、左右方向に長い箱状に形成されている。筐体230は、図示しない仕切部によって内部が左右方向に仕切られている。給湯用二次熱交換器210及び風呂用二次熱交換器220は、この仕切部を介して、筐体230内に左右方向に横並びに配列されている。換言すると、給湯用二次熱交換器210は正面視で右側の部分であり、風呂用二次熱交換器220は正面視で左側の部分である。また、二次熱交換装置200の仕切部は、一次熱交換装置100の仕切部と比較して、給湯器1の中心よりも、より左寄りの位置に配されている。
【0042】
筐体230には、図示しない流入口、流出口233,給湯用入口部234、給湯用出口部235、風呂用入口部236、及びドレン排出口238が形成されている。
流入口及び流出口233は、二次熱交換装置200に燃焼排気を出入りさせるための開口である。流入口は筐体230の後壁に開口して形成されており、流出口233は筐体230の前壁に開口して形成されている。すなわち、二次熱交換装置200では、燃焼排気が筐体230内を後方から前方に流通する。
【0043】
給湯用入口部234及び給湯用出口部235は、給湯用二次熱交換器210に水を出入りさせるための開口である。給湯用入口部234及び給湯用出口部235は筐体230の右側壁にそれぞれ形成されている。給湯用入口部234は、筐体230の右側壁の前側下寄りの位置に右方向に開口する形態で形成されている。給湯用入口部234は給湯用二次熱交換器210の入口に連通している。給湯用入口部234には、入水管12の下流端が着脱自在に接続される。給湯用出口部235は、筐体230の右側壁の後側上寄りの位置に右方向に開口する形態で形成されている。給湯用出口部235は給湯用二次熱交換器210の出口に連通している。給湯用出口部235には、給湯用中継管15の上流端が着脱自在に接続される。給湯用中継管15の下流端は、一次熱交換装置100の給湯用一次熱交換器110の後端部開口である給湯用入口開口114に連通している。
【0044】
給湯用二次熱交換器210は、図示しない複数の蛇行管を有して構成されている。複数の蛇行管は上下方向に重ねられて筐体230内に収納されている。各蛇行管は、両端が給湯用入口部234及び給湯用出口部235にそれぞれ連通する形態で配置されている。給湯用二次熱交換器210は、各蛇行管に並列に通水されて熱交換を行う。
【0045】
風呂用入口部236及び風呂用出口部237は、風呂用二次熱交換器220に水を出入りさせるための開口である。風呂用入口部236及び風呂用出口部237は、筐体230の左側壁にそれぞれ形成されている。風呂用入口部236は、筐体230の左側壁の前側下寄りの位置に左方向に開口する形態で形成されている。風呂用入口部236は風呂用二次熱交換器220の入口に連通している。風呂用入口部236には、戻り管22の下流端が着脱自在に接続される。風呂用出口部237は、筐体230の左側壁の後側上寄りの位置に左方向に開口する形態で形成されている。風呂用出口部237は風呂用二次熱交換器220の出口に連通している。風呂用出口部237には、風呂用中継管40の上流端が着脱自在に接続される。風呂用中継管40の下流端は、一次熱交換装置100の風呂用一次熱交換器120の前端部開口である風呂用入口開口124に連通している。
【0046】
風呂用二次熱交換器220は、図示しない複数の蛇行管を有して構成されている。複数の蛇行管は上下方向に重ねられて筐体230内に収納されている。各蛇行管は、両端が風呂用入口部236及び風呂用出口部237にそれぞれ連通する形態で配置されている。風呂用二次熱交換器220は、各蛇行管に並列に通水されて熱交換を行う。
【0047】
風呂用中継管40は、上述のように、二次熱交換装置200の風呂用出口部237と、風呂用一次熱交換器120の風呂用入口開口124と、を接続し、風呂用二次熱交換器220からの湯水を風呂用入口開口124から風呂用一次熱交換器120内に導入する。図5に示すように、風呂用中継管40は、下流側管部41及び上流側管部42を有している。
【0048】
下流側管部41の下流端は、風呂用入口開口124に連通して固定されている。下流側管部41の上流端は、上流側管部42と着脱自在に連結される雌側管41Fとされている。下流側管部41の上流端である雌側管41Fは左方に開口し、下流側管部41の下流端である雄側管41Mは後方に開口して形成されている。下流側管部41は、雌側管41Fから水平方向に右方にのびた後、途中で斜め下方に向きを変えて右斜め下方にのび、その後、水平方向に向きを変えて後方にのびて雄側管41Mに至るように形成されている。
【0049】
上流側管部42の上流端は、二次熱交換装置200の風呂用出口部237に着脱自在に接続される雄側管42Mとされている。上流側管部42の下流端は、下流側管部41の上流端である雌側管41Fに着脱自在に接続される雄側管42Mとされている。上流側管部42の上流端である雌側管42Mと上流側管部42の下流端である雄側管42Mとはいずれも右方に開口して形成されている。上流側管部42は、下流側の雄側管42Mから左方にのびた後、垂直方向に向きを変えて上方にのび、途中で斜め後方に向きを変えて斜め後上方にのび、その後、水平方向に向きを変えて右方にのびて上流側の雄側管42Mに至るように形成されている。
【0050】
図3に示すように、ドレン排出口238は、筐体230の前端部下側に形成されている。筐体230は前傾して配置されるため、潜熱回収された燃焼排気から発生するドレンは筐体230の前方に向かって流れ、ドレン排出口238から好適に排出される。また、ドレン排出口238は、左右方向における一次熱交換装置100の仕切部に対応する位置に形成されている。したがって、ドレン排出口238に接続されたドレンホース31は、仕切部の前方を下方にのびる形態で設けられる。
【0051】
[バーナ装置]
バーナ装置300は、燃焼ガスを燃焼させて燃焼排気を発生させる。バーナ装置300は、バーナケース330、給湯用バーナ群310、及び風呂用バーナ群320を備える。バーナケース330は一次熱交換装置100の缶体130の下方に設けられている。バーナケース330は、左右方向に長い平面視略矩形状をなすとともに上端部が開口して設けられている。バーナケース330は、図示しない仕切部によって内部が左右方向に仕切られている。
【0052】
図2に概念的に示すように、給湯用バーナ群310及び風呂用バーナ群320は、バーナケース330内に左右方向に横並びに配列されている。給湯用バーナ群310は、バーナケース330内の仕切部により仕切られた空間のうち、正面視で右側の空間に収納されており、風呂用バーナ群320は、正面視で左側の空間に収納されている。これにより、給湯用バーナ群310は給湯用一次熱交換器110の下方に配置されて給湯回路10に燃焼排気を供給する。風呂用バーナ群320は風呂用一次熱交換器120の下方に配置されて風呂回路20に燃焼排気を供給する。バーナ装置300の仕切部は、一次熱交換装置100の仕切部の下端に連結されている。これにより、バーナケース330内の左右の空間は一次熱交換装置100の缶体130内の左右の空間にそれぞれ連なる形態で仕切られている。
【0053】
図1及び図2に示すように、給湯用バーナ群310の上方の空間には点火プラグ311及びフレームロッド312が配置されている。同様に、風呂用バーナ群320の上方には、点火プラグ321及びフレームロッド322が配置されている。これら点火プラグ311,321、及びフレームロッド312,322は、バーナケース330の前面からバーナケース330内に差し込まれている。点火プラグ311,321、及びフレームロッド312,322の端部は、バーナケース330の前面から前方にそれぞれ突出している。点火プラグ311,321、及びフレームロッド312,322の端部には図示しない配線がそれぞれ接続されている。
【0054】
[排気フード]
図1に示すように、排気フード400は、一次熱交換装置100と二次熱交換装置200の間に配置されている。排気フード400は、一次熱交換装置100の缶体130の上端開口と、二次熱交換装置200の筐体230の後壁の流入口と、を連通して燃焼排気の通路を形成している。排気フード400は、図示しない仕切部によって内部が左右方向に仕切られている。排気フード400の仕切部は、一次熱交換装置100の仕切部の上端と、二次熱交換装置200の仕切部の後端と、を接続する形態で、給湯回路10及び風呂回路20のそれぞれに対応した空間を形成している。
【0055】
[配管連結構造]
本実施形態の給湯器1の配管連結構造2は、図10及び図11に示すように、配管としての雄側管M及び雌側管Fを備え、これらの雄側管M及び雌側管Fが、図12に示す連結部品50によって連結した状態に固定された配管連結構造2とされている。連結部品50は、図5及び図6に示すように、二次熱交換装置200の周辺に複数(本実施形態では6つ)用いられている。配管連結構造2は二次熱交換装置200の集水部(給湯用入口部234、給湯用出口部235、風呂用入口部236、風呂用出口部237等)に雌側管Fが固定されたものでもよいし、配管同士を連結する場合(例えば、上流側管部42、17と下流側管部41、16とを連結する場合)にも適用することができる。図6においては、給湯用入口開口114を見やすくするために、連結部品50を図示していないが、給湯用入口開口114と下流側管部16の下流端とを接続する際にも連結部品50が用いられている。
【0056】
具体的に説明すると、連結部品50は、図5に示すように、風呂用中継管40の上流端と風呂用出口部237との連結部、戻り管22の下流端と風呂用入口部236との連結部、風呂用中継管40の上流側管部42と下流側管部41との連結部に用いられている。また、連結部品50は、図6に示すように、入水管12の下流端と給湯用入口部234との連結部、給湯用中継管15の上流端と給湯用出口部235との連結部、給湯用中継管15の上流側管部17と下流側管部16との連結部に用いられている。以下においては、雄側管Mと雌側管Fとを連結する場合を代表として連結部品50の説明を行う。
【0057】
雄側管Mは先端側に開口し、図10及び図14に示すように、円筒状をなす管本体M1と、管本体M1の先端部に形成された複数条の環状リブM2と、を備えている。環状リブM2は、管本体M1の外周側に突出して全周にわたって設けられている。本実施形態では、3条の環状リブM2が管本体M1に設けられており、雄側管Mの軸線M3がのびる方向(以下「雄側管Mの軸方向」という)において先端から1つ目と2つ目の環状リブM2の間にOリング70が装着されている。先端から2つ目と3つ目の環状リブM2は雄側管Mの軸方向に隙間なく連続して設けられている。管本体M1のうち、3つ目の環状リブM2から先端側の部分は、雄側管の先端部の一例である。
【0058】
雌側管Fは先端側に開口し、図10及び図14に示すように、円筒状をなす管本体F1と、管本体F1の先端部に取り付けられた嵌合部F2と、を備えている。嵌合部F2は、雌側管Fの軸線F3がのびる方向(以下「雌側管Fの軸方向」という)において管本体F1の先端側に連なって設けられている。雌側管Fの軸方向において嵌合部F2の先端部の外周面には径方向外側に広がるフランジ部F4が設けられている。管本体F1は、給湯用中継管15、風呂用中継管40、筐体230の伝熱管等によって構成される。
【0059】
また、雄側管Mの管本体M1の先端部が雌側管Fの嵌合部F2内に嵌合することで複数の環状リブM2がフランジ部F4に囲まれた領域に入り込む。これにより、Oリング70が雄側管Mの管本体M1の外周面と雌側管Fの嵌合部F2の内周面とに密着し、雄側管Mと雌側管Fとがシール状態で接続される。
【0060】
嵌合部F2は、3つの環状リブM2が内部に嵌合する大径部F2Aと、管本体M1のうち、1つ目の環状リブM2よりも先端側の部分が内部に嵌合する小径部F2Bと、を有している。管本体F1の先端部には管本体F1よりも拡径された拡径部F1Aが形成されており、拡径部F1Aの内周面は、小径部F2Bの外周面に固定されている。嵌合部F2は、雌側管の先端部の一例である。
【0061】
連結部品50は、図7に示すように、クイックファスナ51と、ロックナット60と、を備える。クイックファスナ51は、嵌合状態にある雄側管Mの外周面と雌側管Fの外周面とに外嵌される。クイックファスナ51は、クリップの一例であり、ロックナット60は、座金の一例である。
【0062】
図7及び図8に示すように、クイックファスナ51は、正面視で門形をなす基端部側連結部52と、基端部側連結部52の両端部から対向する配置で基端部側連結部52から離れる方向にのびる一対の腕部53,53と、を備えている。各腕部53,53の先端部には互いに離れる方向にのびる先端部側連結部54,54が設けられている。腕部53は、挟持片の一例である。
【0063】
腕部53,53は、雌側管Fを挟持する第1円弧部53A,53Aを備えた第1腕部53B,53Bと、第1円弧部53A,53Aよりも小さな曲率半径に形成されて雄側管Mを挟持する第2円弧部53C,53Cを備えた第2腕部53D,53Dと、を備えている。腕部53,53は、雄側管M及び雌側管Fに装着される際に、わずかに拡開変形するようになっているが、容易には弾性変形しない程度の剛性を有して構成されている。第1腕部53Bは、雌側挟持片の一例であり、第2腕部53Dは、雄側挟持片の一例である。
【0064】
図7に示すように、雄側管Mの軸方向において一対の第1腕部53B,53Bと一対の第2腕部53D,53Dとの間には一対の隙間55が形成されている。第1腕部53Bと第2腕部53Dは、各円弧部53A,53Cが同軸状をなすように各円弧部53A,53Cの軸方向に所定の隙間55を空けて配置されている。
【0065】
第1腕部53B,53Bにおける基端部側連結部52と反対側に位置する先端部と第2腕部53D,53Dにおける基端部側連結部52と反対側に位置する先端部とは先端部側連結部54,54によって互いに連結されている。
【0066】
一対の腕部53,53の先端部の間には、雄側管Mと雌側管Fとを一対の腕部53,53の間に導入する導入口56が形成されている。雄側管M及び雌側管Fが導入口56を通じて一対の腕部53,53の間に挿入されると、図14に示すように、一対の第1腕部53B,53Bによって雌側管Fの嵌合部F2の大径部F2Aが挟持され、一対の第2腕部53D,53Dによって雄側管Mの管本体M1が挟持される。
【0067】
ロックナット60は、連結部61と、連結部61からのびる一対の腕部62,62と、を備えた正面視でU字状をなす板状の部材である。このロックナット60には、腕部62,62間に案内口63と雄側管Mの挿通部64とが形成されている。挿通部64の内径寸法は雄側管Mの先端部の外径寸法に対応して形成されている。
【0068】
案内口63は一対の腕部62,62の先端部に形成され、案内口63と挿通部64は連通している。案内口63に雄側管Mを位置させた状態でロックナット60を雄側管Mに向けて押し込んでいくと、挿通部64内に雄側管Mが案内され、図13に示すように、一対の腕部62,62と連結部61とによって雄側管Mを半周程度囲むようにしてロックナット60が配置される。
【0069】
図14に示すように、ロックナット60は、フランジ部F4およびフランジ部F4内の環状リブM2に雄側管M側から密着可能とされている。図13に示すように、挿通部64は、雄側管Mの外径に対応した寸法で形成されており、図14に示すように、ロックナット60をフランジ部F4側に密着させることで、雌側管F内に内嵌された環状リブM2を、腕部62の挿通部64側の内縁部で雄側管M側から押さえ込むように構成される。
【0070】
腕部53の隙間55は、密着した状態のロックナット60およびフランジ部F4が収まる大きさに設定されている。したがって、ロックナット60およびフランジ部F4が一対の隙間55に収容された状態でクイックファスナ51が雄側管Mと雌側管Fとに装着されることで雄側管Mと雌側管Fとが連結される。
【0071】
図8及び図9に示すように、各腕部62,62の先端部外側には、先端部側連結部54に係止する段差状の位置決め部62A,62Aが形成されている。位置決め部62Aは、腕部62の先端部のうち隙間55から腕部53の外側に配された部分に形成されている。各位置決め部62A,62Aは、クイックファスナ51が自然状態のときに各先端部側連結部54,54に係止する。これにより、クイックファスナ51の一対の隙間55にロックナット60が差し込まれてロックナット60をクイックファスナ51に仮組みした際に、導入口56及び案内口63の向きが揃った状態でロックナット60を隙間55内に位置決めできる。
【0072】
図8に示すように、腕部62の基端部のうち隙間55から腕部53の外側に配された部分には、挿通部64から離れる方向に張り出す張出部62Cが形成されている。張出部62Cは、挿通部64と案内口63の中心部同士を結ぶ仮想直線VLを中心として対称となる箇所に一対形成されている。張出部62Cは、挿通部64を中心として案内口63(導入口56)とは反対側の端部に設けられている。本実施形態では一対の張出部62Cが形成されているものを例示したが、張出部62Cの数は3つ以上でもよい。
【0073】
腕部62,62における張出部62C,62Cとは反対側の端部には、ロックナット60が隙間55内に位置決めされた状態で、連結部61から離れる方向にのびる延設部62B,62Bが形成されている。延設部62B,62Bは一対の腕部62,62の各々に配されて一対設けられている。延設部62B,62Bは、隙間55,55を通って腕部53,53を貫通している。ロックナット60の案内口63は、ロックナット60をクイックファスナ51に仮組みした際に、一対の延設部62B,62B間に形成されている。
【0074】
ロックナット60の外縁部における張出部62Cと位置決め部62Aとの間にはテーパ部62Dが形成されている。図15に示すように、クイックファスナ51の一対の隙間55にロックナット60が差し込まれた際に、テーパ部62Dが先端部側連結部54に摺接することによって一対の腕部53が開いた状態になる。
【0075】
図7及び図11に示すように、各腕部62,62の先端部には、雄側管Mに向けて突出する突起65,65が形成されている。この突起65,65は、延設部62B,62Bの内側縁に連結されており、上下方向にのびる平板状に形成されている。突起65は、ロックナット60をクイックファスナ51の隙間55に差し込む際に、差し込み量を規制する差込規制部として機能する。
【0076】
ロックナット60の連結部61は、腕部62,62とは反対側にのびる連結部側延設部67を有している。クイックファスナ51の基端部側連結部52は、位置決め部62Aが先端部側連結部54に係止された状態で、連結部側延設部67を内部に収容する収容部52Aを有している。連結部側延設部67には、収容部52A内において第2腕部53D側に突出する突出片66が形成されている。換言すると、ロックナット60の連結部61のうち、腕部62から離れた側の端部には、雄側管M側に突出する突出片66が形成されている。
【0077】
突出片66は、ロックナット60がクイックファスナ51に仮組みされた状態で、基端部側連結部52の収容部52A内に位置するようになっている。突出片66は、一対の第2腕部53D,53Dにおける最狭小部57(第2腕部53D,53Dのくびれた部分で、かつ互いの対向面間距離が最も狭くなる部分)の幅寸法よりもわずかに大きな寸法となるように構成されている。このため、クイックファスナ51が自然状態のときに突出片66が収容部52A側から最狭小部57に干渉することで、仮組み状態においてロックナット60がクイックファスナ51から離脱するのを抑制している。
【0078】
[クイックファスナの取付方法]
本実施形態の配管連結構造2は、ロックナット60を雄側管Mに差し込んだ後に、クイックファスナ51を雄側管M及び雌側管Fに装着することも可能であるが、基本的には、クイックファスナ51にロックナット60を仮組みした後、ロックナット60が予め仮組みされた状態のクイックファスナ51が雄側管M及び雌側管Fに装着される。
【0079】
ロックナット60を仮組みするに際しては、突出片66を導入口56内に差し込み、ロックナット60を基端部側連結部52に向けて押し込む。その際、一対の張出部62C,62Cが一対の隙間55,55を通過して一対の腕部53,53よりも外側に張り出す。一対の張出部62C,62Cが視認できることで、ロックナット60が正しい角度、正しい挿入姿勢であることを確認でき、突出片66が基端部側連結部52内に進入可能な姿勢になる。そのままロックナット60を押し込むと、テーパ部62D,62Dが先端部側連結部54,54と摺接することによってクイックファスナ51の腕部52,52がわずかに開いた状態になる。これに伴い、最狭小部57,57がわずかに開き、突出片66が最狭小部57,57に干渉することなく最狭小部57,57の間を通過して基端部側連結部52内に入り込む。その後、先端部側連結部54,54がテーパ部62D,62Dを乗り越えてその段差部分に落ち込むと、クイックファスナ51の腕部52,52が閉じて自然状態に復帰するとともに位置決め部62A,62Aが先端部側連結部54,54に係止されることで、導入口56及び案内口63の向きが揃った状態でロックナット60が隙間55,55内に位置決めされる。これと同時に最狭小部57,57も元の位置に復帰して突出片66が最狭小部57,57に干渉することで、ロックナット60がクイックファスナ51から脱落しないように保持される。
【0080】
この状態で、クイックファスナ51の導入口56およびロックナット60の案内口63内に雄側管M及び雌側管Fの両管が位置する姿勢で保持し、クイックファスナ51を雄側管M及び雌側管Fに向けて押し込むことで、そのフランジ部F4を隙間55内に案内する。この状態でさらにクイックファスナ51等を押し込むと、腕部53,53が雄側管M及び雌側管Fにより押し広げられる。ここから、さらにクイックファスナ51を押し込み、第1腕部53B,53B内に雌側管Fが、第2腕部53D,53D内に雄側管Mが位置するとともに、腕部53,53が復元し、隙間55内にロックナット60及び雌側管Fのフランジ部F4が入り込んだ状態で、雄側管Mが第2腕部53D,53Dで挟持され、雌側管Fが第1腕部53B,53Bで挟持される。
こうして雄側管M及び雌側管Fが連結される。
【0081】
[実施形態の作用効果]
このように、本実施形態においては、案内口63を備えたロックナット60を後工程で組み付けるように構成されるため、背景技術で説明した係止円盤を遊嵌した状態で環状リブを形成する必要がなくなり、生産性に優れる。具体的には、雄側管Mと雌側管Fを連結する構造がクイックファスナ51とロックナット60とで構成され、ロックナット60を構成する一対の腕部62,62および連結部61によって雄側管Mが囲まれるようになっているから、係止円盤の役割をロックナット60が担うことになる。ロックナット60とフランジ部F4を密着させた状態で、一対の隙間55,55に収容するとともに、クイックファスナ51を雄側管Mと雌側管Fとに装着することにより、雄側管Mと雌側管Fとが連結される。したがって、環状リブM2の加工前に係止円盤相当の部品を雄側管Mに遊嵌する工程を省略でき、生産性を向上できる。
【0082】
また、位置決め部62Aや突出片66を設けることによって、ロックナット60をクイックファスナ51に安定的に仮組みすることが可能になり、組付効率を向上させることができる。具体的には、クイックファスナ51の隙間55にロックナット60が差し込まれたときに、案内口63及び導入口56の向きが揃った状態でそのロックナット60をクイックファスナ51の隙間55内に位置決めする位置決め部(テーパ部62Dから段差状に連なる部分)62Aを有しているため、ロックナット60をクイックファスナ51の隙間55内に仮組みした状態で、ロックナット60がクイックファスナ51に対して位置ずれするのを防ぐことができる。このため、ロックナット60をクイックファスナ51に仮組みした状態で一体として取り扱うことができる。また、クイックファスナ51を雄側管Mと雌側管Fとに装着することで、予め位置決めされたロックナット60を雄側管Mに装着でき、連結部品50の組付性を向上できる。
【0083】
例えば、ロックナット60の形状を、背景技術で説明した係止円盤のように円盤状を基調とする形状とした場合、第2腕部53Dと第1腕部53Bの双方の円弧部53C,53Aの曲率半径が大きいクイックファスナに仮組みすると、ロックナット60の外縁部と各腕部53B,53Dの円弧部53A,53Cが近接するため、ロックナット60に加わる力次第では、ロックナット60が円弧部53A,53Cの内側にずれてしまい、組付性が損なわれるおそれがある。
そこで、各腕部53B,53Dの外側に大きくはみ出る張出部62C,62Cを設けることで、仮組み状態においてロックナット60が隙間55から脱落するのを防ぐことができる。
【0084】
また、張出部62C,62Cが仮想直線VLを中心として、鏡面対称となる少なくとも2か所に形成されているので、ロックナット60がクイックファスナ51から脱落するのをより効果的に防ぐことができる。さらに、張出部62C,62Cがロックナット60における案内口63と反対側の端部に設けられているから、ロックナット60をクイックファスナ51の隙間55に差し入れる際に、張出部62C,62Cを目印とすることができ、仮組みの組付性を向上できる。つまり、仮組み途中に張出部62C,62Cが視認できるようになると、張出部62C,62Cが腕部53,53からはみ出る寸法が等しくなるようにロックナット60の組み付け角度、姿勢を調整することができ、ロックナット60をクイックファスナ51に対して正しい角度、正しい姿勢で組み付けしやすくなり、大きな力を必要とすることなく円滑に仮組みを行うことができる。
【0085】
また、延設部62B,62Bがクイックファスナ51の両腕部53,53から、基端部側連結部52とは反対側にのびており、延設部62B,62B間に案内口63が形成されているから、延設部62B,62Bと張出部62C,62Cがクイックファスナ51からはみ出た状態でロックナット60を仮組みできる。また、仮組み状態においてロックナット60をクイックファスナ51内により安定的に保持でき、雌雄両側管F,Mに装着する際に、ロックナット60がクイックファスナ51から脱落する等の不具合を防ぐことができる。
【0086】
また、クイックファスナ51の一対の隙間55,55にロックナット60が差し込まれた際に、テーパ部62D,62Dが先端部側連結部54,54に摺接することによって一対の腕部53,53が開いた状態になるため、ロックナット60の差し込み前に大きな力で一対の腕部53,53を開かなくてもよく、ロックナット60を押し込むだけで一対の腕部53,53を開くことができ、比較的小さい力でロックナット60をクイックファスナ51に装着することができる。
【0087】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではない。例えば、上述又は後述の実施形態の特徴は、矛盾しない範囲であらゆる組み合わせが可能である。また、上述又は後述の実施形態のいずれの特徴も、必須のものとして明示されていなければ省略することもできる。更に、上述した実施形態を、次のように変更してもよい。
【0088】
実施形態では、一次熱交換装置及び二次熱交換装置の2つの熱交換装置を備えた形態を例示したが、給湯器は、熱交換装置を1つのみ備えた形態であってもよい。この場合、排気フードは、熱交換装置を通過した燃焼排気を単に大気放出するものでもよい。
【0089】
実施形態では、給湯回路及び風呂回路の2つの回路が構成された給湯器を例示したが、本発明に係る給湯器は、1つの回路のみが構成された給湯器でもよい。
【0090】
実施形態では、熱交換装置の一例として給湯に用いられる熱交換装置を例示したが、風呂やセントラルヒーティング等の循環用等、他の用途の熱交換装置でもよい。
【0091】
実施形態では、ロックナット60が、延設部62B、張出部62C、テーパ部62D、突起65、突出片66、及び連結部側延設部67の全てを備えた構成を例示したが、これらの一部を備えるロックナットでもよいし、いずれも備えないロックナットでもよい。
【0092】
なお、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、今回開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示された範囲内又は特許請求の範囲と均等の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0093】
1:給湯器 2:配管連結構造
10:給湯回路 11:入水口 12:入水管 13:出湯管 14:出湯口 15:給湯用中継管 16:下流側管部 16F:雌側管 17:上流側管部 17M:雄側管 20:風呂回路 21:湯入口 22:戻り管 23:往き管 24:湯出口 31:ドレンホース 32:中和器 33:コントローラ
40:風呂用中継管 41:下流側管部 41F:雌側管 41M:雄側管 42:上流側管部 42M:雄側管
50:連結部品 51:クイックファスナ(クリップ) 52:基端部側連結部 52A:収容部 53:腕部(挟持片) 53A:第1円弧部 53B:第1腕部(雌側挟持片) 53C:第2円弧部 53D:第2腕部(雄側挟持片) 54:先端部側連結部 55:隙間 56:導入口 57:最狭小部
60:ロックナット(座金) 61:連結部 62:腕部 62A:位置決め部 62B:延設部 62C:張出部 62D:テーパ部 63:案内口 64:挿通部 65:突起 66:突出片 67:連結部側延設部
70:Oリング
80:集水部 81:第1部品 82:第2部品 83:底部 84:周壁部 85:第1貫通孔 86:第2貫通孔
100:一次熱交換装置 110:給湯用一次熱交換器 112:接続管 114:給湯用入口開口 115:給湯用出口開口 120:風呂用一次熱交換器 124:風呂用入口開口 125:風呂用出口開口 130:缶体
200:二次熱交換装置 210:給湯用二次熱交換器 220:風呂用二次熱交換器 230:筐体 231:接続管 232:筐体貫通孔 233:流出口 234:給湯用入口部 235:給湯用出口部 236:風呂用入口部 237:風呂用出口部 238:ドレン排出口
300:バーナ装置 310:給湯用バーナ群 311:点火プラグ 312:フレームロッド 320:風呂用バーナ群 321:点火プラグ 322:フレームロッド 330:バーナケース
400:排気フード
B:浴槽 F:雌側管 F1:管本体 F1A:拡径部 F2:嵌合部 F2A:大径部 F2B:小径部 F3:軸線 F4:フランジ部 M:雄側管 M1:管本体 M2:環状リブ M3:軸線 VL:仮想直線
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15