(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-04
(45)【発行日】2025-02-13
(54)【発明の名称】パネル接合構造及びパネル固定構造
(51)【国際特許分類】
E04F 13/12 20060101AFI20250205BHJP
E04B 1/80 20060101ALI20250205BHJP
E04C 2/26 20060101ALI20250205BHJP
【FI】
E04F13/12 101G
E04F13/12 101E
E04B1/80 100Q
E04C2/26 V
(21)【出願番号】P 2022207008
(22)【出願日】2022-12-23
【審査請求日】2024-08-01
(73)【特許権者】
【識別番号】522500099
【氏名又は名称】たつみ工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100190621
【氏名又は名称】崎間 伸洋
(74)【代理人】
【識別番号】100212510
【氏名又は名称】笠原 翔
(72)【発明者】
【氏名】岩根 弘幸
【審査官】坪内 優佳
(56)【参考文献】
【文献】特開平1-312152(JP,A)
【文献】特開平7-3997(JP,A)
【文献】実開平3-75236(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2014/90323(US,A1)
【文献】特開2006-45848(JP,A)
【文献】特開2012-149501(JP,A)
【文献】米国特許第5293728(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04F 13/00-13/30
E04F 15/00-15/22
E04C 2/00- 2/54
E04B 1/62- 1/99
F25D 23/02-23/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1方向に沿った厚さが所定の厚さとなる芯材と、前記芯材の第1面及び第2面に夫々取り付けられる一対の金属板と、を含んでパネルが構成され、
前記第1方向に直交する第2方向に沿った前記パネルの一端には、前記第1方向及び前記第2方向に直交する第3方向に沿って凹形状が延びる雌型接合部が設けられ、
前記第2方向に沿った前記パネルの他端には、前記第3方向に沿って凸形状が延びる雄型接合部が設けられ、
このような前記パネルを前記第2方向に隣り合わせて、接合対象となる前記雌型接合部及び前記雄型接合部を接合するパネル接合構造であって、
前記雌型接合部は、前記凹形状における凹両側部の位置において、前記一対の金属板に一端接合板部が夫々形成され、
前記一端接合板部は、前記一対の金属板の金属板本体から夫々連続する一端外板部と、前記一端外板部に連続する一端第1曲げ部と、前記一端第1曲げ部に連続して前記一端外板部よりも前記第1方向に沿った内方となるパネル第1内方に位置する一端内板部と、を含んで構成されると共に、前記一端内板部の所定位置に一端溝部が形成され、
前記一端溝部は、前記第1方向に沿った外方となるパネル第1外方に向けて凹み、且つ、前記第3方向に沿って延びる溝形状に形成される、
パネル接合構造。
【請求項2】
前記雌型接合部の接合相手となる前記雄型接合部は、前記凸形状における凸両側部の位置において、前記一対の金属板に他端接合板部が夫々形成され、
前記他端接合板部は、前記金属板本体に連続して前記パネル第1内方に段となる形状の他端段差部と、前記他端段差部に連続する他端内板部と、を含んで構成されると共に、前記他端段差部が、前記雌型接合部の前記一端第1曲げ部に対して所定の第1間隔を確保するような第1タイプ、及び、前記第1間隔よりも狭い第2間隔を確保するような第2タイプ、のうちの何れか一方のタイプで形成される、
請求項1に記載のパネル接合構造。
【請求項3】
前記他端接合板部が前記第1タイプで形成された場合に、前記第1タイプの前記他端内板部には、他端溝部が形成され、
前記他端溝部は、前記第1間隔の範囲内且つ前記パネル第1内方に向けて凹み且つ前記第3方向に沿って延びる溝形状に形成される、
請求項2に記載のパネル接合構造。
【請求項4】
前記雌型接合部は、前記凹形状における凹底位置において、前記第2方向に沿った前記芯材の芯材一端の一部に、前記第2方向に沿った外方となるパネル第2外方に円弧状に突出する第1シール部、及び、前記第2方向に沿った内方となるパネル第2内方に円弧状に凹む第2シール部、のうちの何れか一方が形成され、
前記雌型接合部の接合相手となる前記雄型接合部は、前記凸形状における先端位置において、前記芯材における前記第2方向に沿った芯材他端の一部に、前記第1シール部及び前記第2シール部のうちの何れか他方が形成される、
請求項1に記載のパネル接合構造。
【請求項5】
接合対象となる前記雌型接合部及び前記雄型接合部の間、且つ、前記第1シール部及び前記第2シール部よりも前記パネル第1外方の位置にパッキンが設けられる、
請求項4に記載のパネル接合構造。
【請求項6】
第1方向に沿った厚さが所定の厚さとなる芯材と、前記芯材の第1面及び第2面に夫々取り付けられる一対の金属板と、を含んでパネルが構成され、
前記第1方向に直交する第2方向に沿った前記パネルの一端には、前記第1方向及び前記第2方向に直交する第3方向に沿って凹形状が延びる雌型接合部が設けられ、
前記第2方向に沿った前記パネルの他端には、前記第3方向に沿って凸形状が延びる雄型接合部が設けられ、
このような前記パネルを前記第2方向に隣り合わせて、接合対象となる前記雌型接合部及び前記雄型接合部を接合するパネル接合構造を用いることにより、前記パネルを固定対象に固定してパネル固定部を形成するパネル固定構造であって、
前記雌型接合部は、前記凹形状における凹両側部の位置において、前記一対の金属板に一端接合板部が夫々形成され、
前記一端接合板部は、前記一対の金属板の金属板本体から夫々連続する一端外板部と、前記一端外板部に連続する一端第1曲げ部と、前記一端第1曲げ部に連続して前記一端外板部よりも前記第1方向に沿った内方となるパネル第1内方に位置する一端内板部と、を含んで構成されると共に、前記一端内板部の所定位置に一端溝部が形成され、
前記一端溝部は、前記第1方向に沿った外方となるパネル第1外方に向けて凹み、且つ、前記第3方向に沿って延びる溝形状に形成され、
前記パネル固定部は、前記一端溝部に第1ネジをねじ込んで前記雌型接合部を前記固定対象に固定することにより形成される、
パネル固定構造。
【請求項7】
前記雌型接合部の接合相手となる前記雄型接合部は、前記凸形状における凸両側部の位置において、前記一対の金属板に他端接合板部が夫々形成され、
前記他端接合板部は、前記金属板本体に連続して前記パネル第1内方に段となる形状の他端段差部と、前記他端段差部に連続する他端内板部と、を含んで構成されると共に、前記他端段差部が、前記雌型接合部の前記一端第1曲げ部に対して所定の第1間隔を確保するように形成され、
前記他端内板部には、他端溝部が形成され、
前記他端溝部は、前記第1間隔の範囲内且つ前記パネル第1内方に向けて凹み且つ前記第3方向に沿って延びる溝形状に形成され、
前記パネル固定部は、更に、前記他端溝部に第2ネジをねじ込んで前記雄型接合部を前記固定対象に固定することにより形成される、
請求項6に記載のパネル固定構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パネル接合構造及びパネル固定構造に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、芯材を2枚の金属板で挟み込んでなるパネルと、このパネル同士を接合する構造と、接合されたパネルを躯体の胴縁に固定する構造とが夫々開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述の従来技術にあっては、隣り合うパネル同士のうち、一方のパネルを胴縁に固定するために、先ず、ドリルにて下穴を一方のパネルと胴縁とに跨るように形成する。次に、その形成した下穴に対しボルトをねじ込むことで一方のパネルが胴縁に固定される。最後に、他方のパネルをスライドさせると、一方のパネルに対する他方のパネルの接合が完了する。
従来技術にあっては、下穴を形成することにより、ボルトのねじ込み開始時における金属板表面でのネジ部先端の滑り(逃げ)を抑制することができるものの、下穴形成に係る作業が必要になることから、作業性が悪い構造といえる。
【0005】
本発明は、作業性の向上を図ることが可能な技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述の目的を達成するため、本発明の一態様のパネル接合構造は、
第1方向に沿った厚さが所定の厚さとなる芯材と、前記芯材の第1面及び第2面に夫々取り付けられる一対の金属板と、を含んでパネルが構成され、
前記第1方向に直交する第2方向に沿った前記パネルの一端には、前記第1方向及び前記第2方向に直交する第3方向に沿って凹形状が延びる雌型接合部が設けられ、
前記第2方向に沿った前記パネルの他端には、前記第3方向に沿って凸形状が延びる雄型接合部が設けられ、
このような前記パネルを前記第2方向に隣り合わせて、接合対象となる前記雌型接合部及び前記雄型接合部を接合するパネル接合構造であって、
前記雌型接合部は、前記凹形状における凹両側部の位置において、前記一対の金属板に一端接合板部が夫々形成され、
前記一端接合板部は、前記一対の金属板の金属板本体から夫々連続する一端外板部と、前記一端外板部に連続する一端第1曲げ部と、前記一端第1曲げ部に連続して前記一端外板部よりも前記第1方向に沿った内方となるパネル第1内方に位置する一端内板部と、を含んで構成されると共に、前記一端内板部の所定位置に一端溝部が形成され、
前記一端溝部は、前記第1方向に沿った外方となるパネル第1外方に向けて凹み、且つ、前記第3方向に沿って延びる溝形状に形成される、
ことを特徴とする。
【0007】
また、前述の目的を達成するため、本発明の一態様のパネル固定構造は、
第1方向に沿った厚さが所定の厚さとなる芯材と、前記芯材の第1面及び第2面に夫々取り付けられる一対の金属板と、を含んでパネルが構成され、
前記第1方向に直交する第2方向に沿った前記パネルの一端には、前記第1方向及び前記第2方向に直交する第3方向に沿って凹形状が延びる雌型接合部が設けられ、
前記第2方向に沿った前記パネルの他端には、前記第3方向に沿って凸形状が延びる雄型接合部が設けられ、
このような前記パネルを前記第2方向に隣り合わせて、接合対象となる前記雌型接合部及び前記雄型接合部を接合するパネル接合構造を用いることにより、前記パネルを固定対象に固定してパネル固定部を形成するパネル固定構造であって、
前記雌型接合部は、前記凹形状における凹両側部の位置において、前記一対の金属板に一端接合板部が夫々形成され、
前記一端接合板部は、前記一対の金属板の金属板本体から夫々連続する一端外板部と、前記一端外板部に連続する一端第1曲げ部と、前記一端第1曲げ部に連続して前記一端外板部よりも前記第1方向に沿った内方となるパネル第1内方に位置する一端内板部と、を含んで構成されると共に、前記一端内板部の所定位置に一端溝部が形成され、
前記一端溝部は、前記第1方向に沿った外方となるパネル第1外方に向けて凹み、且つ、前記第3方向に沿って延びる溝形状に形成され、
前記パネル固定部は、前記一端溝部に第1ネジをねじ込んで前記雌型接合部を前記固定対象に固定することにより形成される、
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、作業性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の一実施形態に係るパネル接合構造及びパネル固定構造が適用される例えばプレハブ冷蔵庫とそのプレハブ冷蔵庫が設置された建物の一例を示す図である。
【
図2】
図1の円Cにおけるパネル固定構造の一例を示す拡大断面図である。
【
図3】
図1のパネル接合構造及びパネル固定構造の一例を示す断面図であり、(a)はパネル接合構造に係る説明図、(b)はパネル固定構造に係る説明図である。
【
図4】
図3のパネル接合構造及びパネル固定構造の拡大断面図である。
【
図5】天井の複数のパネルを吊下げた状態の一例を示す斜視図である。
【
図6】
図5のパネル接合構造及びパネル固定構造の一例を示す図であり、(a)は一方のパネルの仮止めに係る説明図、(b)は一方のパネルに対し他方のパネルの接合に係る説明図である。
【
図8】パネル接合構造及びパネル固定構造の第1の例を示す断面図である。
【
図9】第1の例となる
図8のパネル接合構造及びパネル固定構造の拡大断面図である。
【
図10】パネル接合構造及びパネル固定構造の第2の例を示す断面図である。
【
図11】第2の例となる
図10のパネル接合構造及びパネル固定構造の拡大断面図である。
【
図12】パネル接合構造及びパネル固定構造の第3の例を示す図である。
【
図13】第3の例となる
図12のパネル接合構造及びパネル固定構造の拡大図である。
【
図14】パネル固定構造の一例を示す図であり、(a)は仮止めに係る説明図、(b)は本固定に係る説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<例えばプレハブ冷蔵庫が設置された建物について>
本発明の一実施形態に係るパネル接合構造及びパネル固定構造が適用される例えばプレハブ冷蔵庫とそのプレハブ冷蔵庫が設置された建物の一例を説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るパネル接合構造及びパネル固定構造が適用される例えばプレハブ冷蔵庫とそのプレハブ冷蔵庫が設置された建物の一例を示す図である。
【0011】
建物200内には、例えばプレハブ冷蔵庫201が設置される。プレハブ冷蔵庫201は、プレハブ式の冷蔵庫である。本実施形態ではプレハブ冷蔵庫201を一例に挙げるが、これに限定されるものでないものとする。即ち、業務用プレハブ冷蔵冷凍庫の他、大型冷蔵冷凍倉庫、物流センター内壁、データセンター内装材、クリーンルーム等、又はシールドルーム、防音ルームの下地材等であってもよいものとする。
なお、本発明では後述するパネル接合構造100(
図3及び
図4参照)及びパネル固定構造150(
図2参照)が特徴になるため、例えば冷蔵のためのシステムや出入りのためのドア等についての説明は省略するものとする。
【0012】
プレハブ冷蔵庫201は、側壁を形成する壁パネル1Aと、天井を形成する天井パネル1Bとを含んで構成される。壁パネル1A及び天井パネル1Bは、後述するパネル1を複数枚接合することにより形成される。
壁パネル1Aは、建物200における躯体202に取り付けられた胴縁204(
図2参照。C形鋼である)に固定される。一方、天井パネル1Bは、建物200における躯体203に取り付けられた吊下げ具205等により吊下げられる。なお、胴縁204への固定や吊下げ具205等による固定、吊下げについては後述する。
【0013】
<パネル固定構造150の概要について>
壁パネル1Aを例に挙げてパネル固定構造150の概要について説明する。
図2は、
図1の円Cにおけるパネル固定構造150の一例を示す拡大断面図である。
図2において、水平方向の矢印は、特許請求の範囲に記載された第1方向Tに相当するものとする。また、第1方向Tに直交する垂直方向の矢印は、特許請求の範囲に記載された第3方向Lに相当するものとする。また、第1方向T及び第3方向Lに直交する方向(
図2の紙面垂直方向)は、特許請求の範囲に記載された第2方向Wに相当するものとする。
【0014】
壁パネル1Aは、パネル1を第2方向Wに沿って複数枚接合することにより形成される。このような壁パネル1Aは、パネル1同士の接合位置で固定される。
図2では、短い第1ビス151による仮止めと、長い第2ビス152による本固定とによってパネル固定部153が形成される。パネル固定部153は、パネル1を固定対象に固定することにより形成される。固定対象は、ここでは胴縁204に取り付けられたL字状のブラケット206である。胴縁204及びブラケット206は共に金属製である。
なお、ブラケット206を用いずに直接、胴縁204に短い第1ビス151及び長い第2ビス152をねじ込んでパネル固定部153を形成するような固定構造であってもよいものとする。
【0015】
壁パネル1Aの下部は、所定の固定具(符号省略)を用いて床207に固定される。所定の固定具は、壁パネル1Aの下部に隙間が生じないようなものが採用される。一方、壁パネル1Aの上部は、図示しない金具により天井パネル1Bと固定される。
【0016】
<パネル接合構造100及びパネル固定構造150の概要について>
前述のパネル固定構造150の概要を踏まえてパネル接合構造100の概要についても説明する。
図3は、
図1のパネル接合構造及びパネル固定構造の一例を示す断面図であり、
図3(a)はパネル接合構造に係る説明図、
図3(b)はパネル固定構造に係る説明図である。また、
図4は、
図3のパネル接合構造及びパネル固定構造の拡大断面図である。
【0017】
図3において、パネル1は、パネル本体11の第2方向Wに沿った一端に雌型接合部12が設けられる。また、パネル1は、第2方向Wに沿った他端に雄型接合部13が設けられる。雌型接合部12は、第3方向Lに沿って凹形状が延びるように形成される。また、雄型接合部13も第3方向Lに沿って凸形状が延びるように形成される。凹形状及び凸形状については後述する。
図3及び
図4において、このようなパネル1同士を第2方向Wに隣り合わせて、接合対象となる雌型接合部12及び雄型接合部13を接合するにあたり、先ず、短い第1ビス151を用いて一方のパネル1をブラケット206に対し仮止めする。仮止めは、後述する一端溝部327が有効に機能する。
一方のパネル1をブラケット206に仮止めした後は、他方のパネル1を第2方向Wに沿って(胴縁204に沿って)スライドさせて接合対象となる雌型接合部12及び雄型接合部13を接合する。なお、雌型接合部12及び雄型接合部13の接合の際に、パッキン4が挟み込まれる。
最後に、長い第2ビス152を用いて他方のパネル1をブラケット206に対し本固定するとパネル固定部153が形成される。長い第2ビス152は、他方のパネル1の雄型接合部13を貫通するようにしてねじ込まれる。本固定は、後述する他端溝部334が有効に機能する。
以上により、パネル1同士の接合及び固定が完了する。
【0018】
<天井パネル1Bの吊下げ状態について>
吊下げ具205等による天井パネル1Bの吊下げ状態について説明する。
図5は、天井の複数のパネルを吊下げた状態の一例を示す斜視図である。
【0019】
吊下げ具205は、一端が躯体203に取り付けられて長さ調整が可能な吊ボルト208と、この吊ボルト208の他端に設けられる引掛け固定具209とを含んで構成される。引掛け固定具209は、C形鋼210を引掛けるような状態で用いられ、これによりC形鋼210は吊下げ具205により吊下げられる。C形鋼210には、天井パネル1Bが固定される。本実施形態においては、リベットにて固定される固定金具211も用いて天井パネル1Bは固定される。
【0020】
<天井パネル1Bに係るパネル1同士の接合及び仮止めについて>
前述のC形鋼210に対するパネル1の仮止め方法及び接合方法について説明する。
図6は、
図5のパネル接合構造及びパネル固定構造の一例を示す図であり、(a)は一方のパネルの仮止めに係る説明図、(b)は一方のパネルに対し他方のパネルの接合に係る説明図である。
【0021】
先ず、
図6(a)に示すように、C形鋼210の下面とパネル1の上面とが接するように一方のパネル1を配置し、この後に一方のパネル1の雌型接合部12の位置で短い第1ビス151を用いて仮止めする。具体的には、凹形状となる雌型接合部12の凹みの内側から外側に向けて短い第1ビス151をねじ込んでC形鋼210に仮止めする。仮止めは、後述する一端溝部327が有効に機能する。仮止めにより、パネル固定部154が形成される。
【0022】
次に、
図6(b)に示すように、C形鋼210の下面に沿って他方のパネル1をスライド移動させ、凸形状となる他方のパネル1の雄型接合部13を雌型接合部12に接合する。具体的には、凹形状となる雌型接合部12の凹みに対し、凸形状となる雄型接合部13の突出部分を差し込んで凹凸を接合する(接合においては後述するパッキン4が挟み込まれるものとする)。
なお、壁パネル1Aのように長い第2ビス152を用いて本固定する(
図2参照)ことも可能であるが、ここでは固定金具211を用いての固定(
図5参照)が採用されるものとする。
【0023】
<凹形状及び凸形状について>
詳細な説明に入る前に、凹形状となる雌型接合部12及び凸形状となる雄型接合部13の「凹形状」及び「凸形状」について説明する。
図7は、凹形状及び凸形状についての説明図である。
【0024】
本実施形態において、凹形状14は、文字「凹」の凹み部分(溝)が
図7に示す第2方向Wに沿って凹んで見えるような、文字「凹」を右側に横倒しした形状のことである。また、凹形状14は、文字「凹」が第3方向Lに沿って延びるような形状のことである。凹形状14は、一対の凹側部14aと凹底14bとを含んで構成される。なお、一対の凹側部14aを特許請求の範囲では「凹両側部」と呼ぶものとする。
一方、凸形状15は、文字「凸」の突出部分が第2方向Wに沿って突出して見えるような、文字「凸」を左側に横倒しした形状のことである。また、凸形状15は、文字「凸」が第3方向Lに沿って延びるような形状のことである。凸形状15は、一対の凸側部15aと先端15bとを含んで構成される。なお、一対の凸側部15aを特許請求の範囲では「凸両側部」と呼ぶものとする。
【0025】
凹形状14及び凸形状15における各種矢印の方向は、「内方」や「外方」を示すものである。
即ち、パネル第1内方Pin1は、凹形状14及び凸形状15における第1方向Tに沿った内方を示す。また、パネル第1外方Pout1は、凹形状14における第1方向Tに沿った外方を示す。
また、パネル第2内方Pin2は、凸形状15における第2方向Wに沿った内方を示す。また、パネル第2外方Pout2は、凹形状14における第2方向Wに沿った外方を示す。
以上のような凹形状14、凸形状15、「内方」、「外方」に基づいて、以下詳細な説明をする。
【0026】
<パネル接合構造100及びパネル固定構造150の第1の例について>
図8は、パネル接合構造及びパネル固定構造の第1の例を示す断面図である。また、
図9は、第1の例となる
図8のパネル接合構造及びパネル固定構造の拡大断面図である。
なお、
図8及び
図9では、前述の短い第1ビス151や長い第2ビス152の図示は省略するものとする。
【0027】
[パネル1の構成について]
図8において、パネル1は、芯材2と、一対の金属板3とを含んで構成される。パネル1は、ここでは第1方向Tに沿って厚さtがt=70mmとなるものである(厚さtは一例であるものとする)。芯材2は、例えばウレタン製であって、第1方向Tに沿って厚さが所定の厚さ(ここでは74mm程度)となるものである。一対の金属板3は、例えば厚み1mm弱の鋼板(ガルバリウム鋼板(登録商標)やステンレス鋼板等)であって、芯材2の第1面2a及び第2面2bに夫々取り付けられる。別な言い方をすれば、一対の金属板3は、芯材2を挟み込むように配置される。鋼板は、フラットパネルやライニングパネルと呼ばれる形状に形成される。
なお、パネル1は、第1方向Tに沿った厚さtが例えば最小40mm、最大300mmとなるようなものである。また、第2方向Wに沿った幅が例えば最小600mm、最大1200mmとなるようなものである。また、第3方向Lに沿った全長が例えば最小2000mm、最大12000mmとなるようなものである。
【0028】
本発明では、以上のような構成のパネル1を第2方向Wに隣り合わせて、接合対象となる雌型接合部12及び雄型接合部13を接合するパネル接合構造100に特徴を有する。また、ここでは図示しないが、短い第1ビス151や長い第2ビス152を用いてのパネル固定構造150にも特徴を有する。
本発明では、パネル接合構造100において、パッキン4が用いられる。パッキン4は、所定の位置に配置される(配置は後述する)。本発明では、パッキン4以外のシール構造にも特徴を有する。
【0029】
[雌型接合部12について]
図8、
図9、及び
図7において、雌型接合部12は、第2方向Wに沿ったパネル1の一端に設けられる。雌型接合部12は、第3方向Lに沿って凹形状14が延びるように形成される。
雌型接合部12は、凹形状14における一対の凹側部14aの位置に一端接合板部32が夫々形成される。この一端接合板部32は、一対の金属板3の各一端に形成される部分であって、内側には前述のウレタンが充填される。
【0030】
一端接合板部32は、一対の金属板3の金属板本体31から夫々連続する一端外板部321と、この一端外板部321に連続する一端第1曲げ部322と、一端第1曲げ部322に連続して一端外板部321よりもパネル第1内方Pin1に位置する一端内板部323と、一端内板部323に連続する一端第2曲げ部324と、一端第2曲げ部324に連続して一端内板部323よりも更にパネル第1内方Pin1に位置するパッキン受板部325と、パッキン受板部325に連続して芯材2に埋まる芯材埋没部326と、を含んで構成される。
【0031】
一端外板部321は、金属板本体31と同一平面となる平板に形成される。一端第1曲げ部322は、パネル第1内方Pin1に曲げて形成される。一端第1曲げ部322は、例えば半径2.5mmとなる曲げ形状に形成される。
一端内板部323は、一端外板部321に対し一端第1曲げ部322を挟む角度が例えば4度となるような傾いた平板に形成される(角度は一例であるものとする)。一端内板部323には、一端溝部327が形成される。
【0032】
一端溝部327は、一端第1曲げ部322から離れた一端第2曲げ部324の近傍に配置される。一端溝部327は、パネル第1外方Pout1に向けて凹み、且つ、第3方向Lに沿って延びる溝形状に形成される。一端溝部327は、溝底が円弧を描くような形状に形成される。一端溝部327は、短い第1ビス151のネジ部先端の滑り(逃げ)を抑制するために形成される。
なお、一端溝部327は、短い第1ビス151をねじ込んだ際に、ビス頭部(所謂丸ビスの頭部)が一端内板部323から突出しない、若しくは、若干突出する程度の溝幅及び溝深さに形成される。
前述の仮止めの際に、一端溝部327にて短い第1ビス151のネジ部先端の滑り(逃げ)が抑制されれば、作業性の向上を図ることができるのは勿論である。
一端溝部327は、一端第1曲げ部322や一端第2曲げ部324、芯材埋没部326を曲げ加工により形成する際に一緒に形成される。
【0033】
一端第2曲げ部324は、パッキン受板部325を金属板本体31に対し間隔をあけて直交するように配置する曲げ部分である。パッキン受板部325は、パッキン4の幅方向約半分の部分を受けることができる平板に形成される。芯材埋没部326は、パッキン受板部325の端部を短く曲げて形成される。芯材埋没部326は、芯材一端22に埋まるように形成される。
【0034】
雌型接合部12は、凹形状14における凹底14bの位置に第1シール部221が設けられる。この第1シール部221は、芯材2の芯材一端22の一部(中央部)に設けられる。なお、芯材一端22は、芯材本体21に連続する、芯材2の第2方向Wに沿った一端である。
第1シール部221は、パネル第2外方Pout2に円弧状に突出する形状に形成される。具体的には、略蒲鉾形状(略半円柱状)に形成される。第1シール部221は、曲面全体が後述する第2シール部231に密着して気体や液体を通過させ難いシール部分に形成される。また、第2シール部231と摺接する部分に形成される。
なお、第1シール部221は、蒲鉾形状(半円柱状)に限らないものとする。即ち後述する第2シール部231の形状と入れ替えてもよいものとする。
芯材一端22における第1シール部221よりもパネル第1外方Pout1の位置には、パッキン4の幅方向残り約半分の部分を受けることができる平面が形成される。
【0035】
[雄型接合部13について]
図8、
図9、及び
図7において、雄型接合部13は、第2方向Wに沿ったパネル1の他端に設けられる。雄型接合部13は、第3方向Lに沿って凸形状15が延びるように形成される。
雄型接合部13は、凸形状15における一対の凸側部15aの位置に他端接合板部33が夫々形成される。この他端接合板部33は、一対の金属板3の各他端に形成される部分であって、内側には前述のウレタンが充填される。
【0036】
他端接合板部33は、金属板本体31に連続してパネル第1内方Pin1に段となる形状の他端段差部331と、この他端段差部331に連続する他端内板部332と、他端内板部332に連続するパッキン押圧曲げ部333と、を含んで構成される。
【0037】
他端段差部331は、略クランク状に形成される。なお、
図8及び
図9の他端接合板部33は、他端段差部331が、雌型接合部12の一端第1曲げ部322に対して所定の第1間隔S1(ここでは10mm)を確保するような第1タイプで形成されるものとする(この第1タイプと異なる第2タイプについては、
図10及び
図11を参照しながら後述するものとする)。
他端内板部332は、金属板本体31を仮に延在させた面に対し他端段差部331を挟む角度が例えば4度傾くような平板に形成される(角度は一例であるものとする)。他端内板部332は、雌型接合部12の一端内板部323に面接触するようなテーパ面を有するように形成される(一端内板部323及び他端内板部332のテーパ面同士が面接触する図は省略するものとする)。このような他端内板部332には、他端溝部334が形成される。
【0038】
他端溝部334は、他端内板部332における前述の第1間隔S1の範囲内に配置され、且つ、パネル第1内方Pin1に向けて凹む形状に形成され、且つ、第3方向Lに沿って延びる溝形状に形成される。他端溝部334は、雌型接合部12の一端溝部327と同様に、他端段差部331やパッキン押圧曲げ部333の曲げ加工の際に一緒に形成される。また、他端溝部334は、一端溝部327と同様に、溝底が円弧を描くような形状に形成される。他端溝部334は、長い第2ビス152のネジ部先端の滑り(逃げ)を抑制するために形成される。
なお、他端溝部334は、長い第2ビス152をねじ込んだ際に、ビス頭部(所謂皿ビスの頭部)が他端内板部332から突出しない、若しくは、若干突出する程度の溝幅及び溝深さに形成される。
前述の本固定の際に、他端溝部334にて長い第2ビス152のネジ部先端の滑り(逃げ)が抑制されれば、作業性の向上を図ることができるのは勿論である。
【0039】
パッキン押圧曲げ部333は、雌型接合部12のパッキン受板部325との間でパッキン4を挟み込んで押圧することができるように形成される。パッキン押圧曲げ部333は、例えば半径3mmとなる曲げ形状に形成される。パッキン押圧曲げ部333は、この一部が芯材2に埋まる(芯材他端23に埋まる)ように形成される。
【0040】
雄型接合部13は、凸形状15における先端15bの位置に第2シール部231が設けられる。この第2シール部231は、芯材2の芯材他端23の一部(中央部)に設けられる。なお、芯材他端23は、芯材本体21に連続する、芯材2の第2方向Wに沿った他端である。
第2シール部231は、パネル第2内方Pin2に円弧状に凹む部分に形成される。具体的には、雌型接合部12における略蒲鉾形状(略半円柱状)の第1シール部221に合わせた曲面を有する形状に形成される。第2シール部231は、曲面全体が第1シール部221に密着して気体や液体を通過させ難いシール部分に形成される。
なお、第2シール部231は、第1シール部221の形状と入れ替えてもよいものとする。
芯材他端23における第2シール部231よりもパネル第1外方Pout1の位置には、パッキン4の幅方向残り約半分の部分を受けることができる平面が形成される。
【0041】
[パッキン4について]
パッキン4は、弾力性を有するシール部材であって、断面形状が長方形で第3方向Lに沿って延びるように形成される。パッキン4は、ここでは厚み(第2方向Wに沿った長さ)が例えば5mm、幅(第1方向Tに沿った長さ)が例えば15mmのものが採用される。パッキン4は、第1シール部221及び記第2シール部231よりもパネル第1外方Pout1の位置に配置されるため、パネル1同士の接合箇所ごとに2つ用いられる。
なお、パッキン4は、パネル1同士の接合が完了すると、前述の厚み5mmが3mmになるまで潰されるものとする(二点鎖線の図は潰される前の形状を示す)。
【0042】
<第1の例の効果について>
以上、パネル接合構造100及びパネル固定構造150の第1の例から分かるように、雌型接合部12に一端溝部327が形成されると共に、雄型接合部13に他端溝部334が形成されることから、これら溝でネジ部先端の滑り(逃げ)を抑制することができる。これにより、短い第1ビス151による仮止めや長い第2ビス152による本固定をスムーズに行うことができる。従って、作業性の向上を図ることができるという効果を奏する。
また、芯材2に関し、第1シール部221が円弧状に突出する形状に形成されると共に、第2シール部231が円弧状に凹む部分に形成されることから、パネル1同士の接合の際に、一方のパネル1の第2方向Wに沿った軸に対し、他方のパネル1が第2方向Wに沿った軸が多少傾いていたとしても、第1シール部221及び第2シール部231が曲面同士で接触し合うことから、前述の軸を同軸にするように他方のパネル1を移動させれば、前述の曲面同士が摺接し、その結果、パネル1同士の接合を完了させることができる。従って、作業性の向上を図ることができるという効果を奏する。
この他、第1シール部221及び第2シール部231の接触により1つ目のシール部分を確保することができ、更には、2つのパッキン4が夫々潰されることにより2つ目、3つ目のシール部分を確保することができる。従って、気密性や水密性の高いパネル接合構造100及びパネル固定構造150を実現することができるという効果も奏する。
【0043】
<パネル接合構造100及びパネル固定構造150の第2の例について>
図10は、パネル接合構造及びパネル固定構造の第2の例を示す断面図である。また、
図11は、第2の例となる
図10のパネル接合構造及びパネル固定構造の拡大断面図である。
なお、第1の例に引き続き、
図10及び
図11でも前述の短い第1ビス151や長い第2ビス152の図示は省略するものとする。
【0044】
第2の例は、例えば天井パネル1Bに適用することが好適であって、雄型接合部13の他端接合板部33が後述する第2タイプで形成される点と、芯材2の第1シール部221及び第2シール部231が第1の例よりも急な曲面に形成される点で異なるものとする。
【0045】
[雌型接合部12について]
図10、
図11、及び
図7において、雌型接合部12は、第2方向Wに沿ったパネル1の一端に設けられる。雌型接合部12は、第3方向Lに沿って凹形状14が延びるように形成される。
雌型接合部12は、凹形状14における一対の凹側部14aの位置に一端接合板部32が夫々形成される。この一端接合板部32は、一対の金属板3の各一端に形成される部分であって、内側には前述のウレタンが充填される。
【0046】
一端接合板部32は、一端外板部321と、一端第1曲げ部322と、一端内板部323と、一端第2曲げ部324と、パッキン受板部325と、芯材埋没部326と、を含んで構成される。一端内板部323には、一端溝部327が形成される。
【0047】
雌型接合部12は、凹形状14における凹底14bの位置に第1シール部221が設けられる。この第1シール部221は、芯材2の芯材一端22の一部(中央部)に設けられる。第1シール部221は、パネル第2外方Pout2に円弧状に突出する形状に形成される。具体的には、第1の例よりも曲面の半径が小さな略蒲鉾形状(略半円柱状)に形成される。
【0048】
[雄型接合部13について]
図10、
図11、及び
図7において、雄型接合部13は、第2方向Wに沿ったパネル1の他端に設けられる。雄型接合部13は、第3方向Lに沿って凸形状15が延びるように形成される。
雄型接合部13は、凸形状15における一対の凸側部15aの位置に他端接合板部33が夫々形成される。この他端接合板部33は、一対の金属板3の各他端に形成される部分であって、内側には前述のウレタンが充填される。
【0049】
他端接合板部33は、他端段差部331と、他端内板部332と、パッキン押圧曲げ部333と、を含んで構成される。第2の例の他端接合板部33は、他端段差部331が、雌型接合部12の一端第1曲げ部322に対して前述の第1間隔S1(ここでは10mm)よりも狭い第2間隔S2(ここでは3mm)を確保するような第2タイプで形成される。また、第2の例の他端接合板部33は、他端内板部332が凹みのない形状に形成される(前述のような他端溝部334が形成されない)。
【0050】
雄型接合部13は、凸形状15における先端15bの位置に第2シール部231が設けられる。この第2シール部231は、芯材2の芯材他端23の一部(中央部)に設けられる。第2シール部231は、パネル第2内方Pin2に円弧状に凹む部分に形成される。具体的には、第2の例の雌型接合部12における略蒲鉾形状(略半円柱状)の第1シール部221に合わせた曲面を有する形状に形成される。
【0051】
<第2の例の効果について>
以上、パネル接合構造100及びパネル固定構造150の第2の例から分かるように、雌型接合部12に一端溝部327が形成されることから、この一端溝部327でネジ部先端の滑り(逃げ)を抑制することができる。これにより、短い第1ビス151による仮止めをスムーズに行うことができる。従って、作業性の向上を図ることができるという効果を奏する。
また、第1の例と同様に、芯材2に関し、第1シール部221が円弧状に突出する形状に形成されると共に、第2シール部231が円弧状に凹む部分に形成されることから、パネル1同士の接合の際に、一方のパネル1の第2方向Wに沿った軸に対し、他方のパネル1が第2方向Wに沿った軸が多少傾いていたとしても、第1シール部221及び第2シール部231が曲面同士で接触し合うことから、前述の軸を同軸にするように他方のパネル1を移動させれば、前述の曲面同士が摺接し、その結果、パネル1同士の接合を完了させることができる。従って、作業性の向上を図ることができるという効果を奏する。
この他、第1シール部221及び第2シール部231の接触により1つ目のシール部分を確保することができ、更には、2つのパッキン4が夫々潰されることにより2つ目、3つ目のシール部分を確保することができる。従って、気密性や水密性の高いパネル接合構造100及びパネル固定構造150を実現することができるという効果も奏する。
【0052】
<パネル接合構造100及びパネル固定構造150の第3の例について>
図12は、パネル接合構造及びパネル固定構造の第3の例を示す断面図である。また、
図13は、第3の例となる
図12のパネル接合構造及びパネル固定構造の拡大断面図である。
なお、第1の例及び第2の例に引き続き、
図12及び
図13でも前述の短い第1ビス151や長い第2ビス152の図示は省略するものとする。
【0053】
第3の例は、芯材2の第1シール部221及び第2シール部231が第1の例よりも緩やか曲面に形成される点と、パネル1の厚さtがt=150mmとなる点で異なるものとする。
【0054】
[雌型接合部12について]
図12、
図13、及び
図7において、雌型接合部12は、第2方向Wに沿ったパネル1の一端に設けられる。雌型接合部12は、第3方向Lに沿って凹形状14が延びるように形成される。
雌型接合部12は、凹形状14における一対の凹側部14aの位置に一端接合板部32が夫々形成される。この一端接合板部32は、一対の金属板3の各一端に形成される部分であって、内側には前述のウレタンが充填される。
【0055】
一端接合板部32は、一端外板部321と、一端第1曲げ部322と、一端内板部323と、一端第2曲げ部324と、パッキン受板部325と、芯材埋没部326と、を含んで構成される。一端内板部323には、一端溝部327が形成される。
【0056】
雌型接合部12は、凹形状14における凹底14bの位置に第1シール部221が設けられる。この第1シール部221は、芯材2の芯材一端22の一部(中央部)に設けられる。第1シール部221は、パネル第2外方Pout2に円弧状に突出する形状に形成される。具体的には、第1の例よりも曲面の半径が大きな円弧を有する形状に形成される。
【0057】
[雄型接合部13について]
図12、
図13、及び
図7において、雄型接合部13は、第2方向Wに沿ったパネル1の他端に設けられる。雄型接合部13は、第3方向Lに沿って凸形状15が延びるように形成される。
雄型接合部13は、凸形状15における一対の凸側部15aの位置に他端接合板部33が夫々形成される。この他端接合板部33は、一対の金属板3の各他端に形成される部分であって、内側には前述のウレタンが充填される。
【0058】
他端接合板部33は、他端段差部331と、他端内板部332と、パッキン押圧曲げ部333と、を含んで構成される。第2の例の他端接合板部33は、他端段差部331が、雌型接合部12の一端第1曲げ部322に対して前述の第1間隔S1(ここでは10mm)を確保する第1タイプで形成される。他端接合板部33には、他端溝部334が形成される。
【0059】
雄型接合部13は、凸形状15における先端15bの位置に第2シール部231が設けられる。この第2シール部231は、芯材2の芯材他端23の一部(中央部)に設けられる。第2シール部231は、パネル第2内方Pin2に円弧状に凹む部分に形成される。具体的には、第3の例の雌型接合部12における円弧状の第1シール部221に合わせた曲面を有する形状に形成される。
【0060】
<第3の例の効果について>
以上、パネル接合構造100及びパネル固定構造150の第3の例から分かるように、雌型接合部12に一端溝部327が形成されると共に、雄型接合部13に他端溝部334が形成されることから、これら溝でネジ部先端の滑り(逃げ)を抑制することができる。これにより、短い第1ビス151による仮止めや長い第2ビス152による本固定をスムーズに行うことができる。従って、作業性の向上を図ることができるという効果を奏する。
また、第1の例と同様に、芯材2に関し、第1シール部221が円弧状に突出する形状に形成されると共に、第2シール部231が円弧状に凹む部分に形成されることから、パネル1同士の接合の際に、一方のパネル1の第2方向Wに沿った軸に対し、他方のパネル1が第2方向Wに沿った軸が多少傾いていたとしても、第1シール部221及び第2シール部231が曲面同士で接触し合うことから、前述の軸を同軸にするように他方のパネル1を移動させれば、前述の曲面同士が摺接し、その結果、パネル1同士の接合を完了させることができる。従って、作業性の向上を図ることができるという効果を奏する。
この他、第1シール部221及び第2シール部231の接触により1つ目のシール部分を確保することができ、更には、2つのパッキン4が夫々潰されることにより2つ目、3つ目のシール部分を確保することができる。従って、気密性や水密性の高いパネル接合構造100及びパネル固定構造150を実現することができるという効果も奏する。
【0061】
<仮止め及び本固定について>
図14は、パネル固定構造の一例を示す図であり、(a)は仮止めに係る説明図、(b)は本固定に係る説明図である。
【0062】
図14(a)に示すように、雌型接合部12の一端溝部327(固定対象に近い方の一端溝部327)に短い第1ビス151をねじ込むことにより、固定対象に対して仮止めをすることができる。また、パネル1同士の接合後、
図14(b)に示すように、雄型接合部13の他端溝部334(固定対象に遠い方の他端溝部334)に長い第2ビス152をねじ込むことにより、固定対象に対して本固定をすることができる。なお、固定対象には、例えば
図2に示すパネル固定部153が形成される。
【0063】
<まとめ>
以上、
図1乃至
図14を参照しながら説明してきたように、前述のパネル接合構造100及びパネル固定構造150を採用することにより、作業性の向上を図ることができるという効果を奏する。
【0064】
本発明の一実施形態及び他の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されないものとする。また、実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果の列挙に過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載されたものに限定されないものとする。
【0065】
前述の実施形態では、凹形状となる雌型接合部12の凹みに対し、凸形状となる雄型接合部13の突出部分を差し込んで凹凸を接合する構造であったが、これに限らず、例えば凹形状及び凸形状に係止部を設けて、差し込みの際に係止部同士が引っ掛かり合うような嵌合の構造であってもよいものとする。
【0066】
前述の実施形態では特に図示しないが、雌型接合部12の一端第1曲げ部322と、雄型接合部13の他端段差部331との間の所定の間隔部分にシーリング材が充填されるものとする。
【0067】
本発明が適用されるパネル接合構造は、次のような構成を取れば足り、各種各様な実施形態を取ることができる。
即ち、(1)本発明が適用されるパネル接合構造(例えば、
図8及び
図9のパネル接合構造100)は、
第1方向(例えば、
図8及び
図9の第1方向T)に沿った厚さが所定の厚さとなる芯材(例えば、
図8及び
図9の芯材2)と、前記芯材の第1面及び第2面に夫々取り付けられる一対の金属板(例えば、
図8及び
図9の金属板3)と、を含んでパネル(例えば、
図8及び
図9のパネル1)が構成され、
前記第1方向に直交する第2方向(例えば、
図8及び
図9の第2方向W)に沿った前記パネルの一端には、前記第1方向及び前記第2方向に直交する第3方向(例えば、
図8及び
図9の第3方向L)に沿って凹形状(例えば、
図7の凹形状14)が延びる雌型接合部(例えば、
図8及び
図9の雌型接合部12)が設けられ、
前記第2方向に沿った前記パネルの他端には、前記第3方向に沿って凸形状(例えば、
図7の凸形状15)が延びる雄型接合部(例えば、
図8及び
図9の雄型接合部13)が設けられ、
このような前記パネルを前記第2方向に隣り合わせて、接合対象となる前記雌型接合部及び前記雄型接合部を接合するパネル接合構造であって、
前記雌型接合部は、前記凹形状における凹両側部の位置において、前記一対の金属板に一端接合板部(例えば、
図9の一端接合板部32)が夫々形成され、
前記一端接合板部は、前記一対の金属板の金属板本体(例えば、
図9の金属板本体31)から夫々連続する一端外板部(例えば、
図9の一端外板部321)と、前記一端外板部に連続する一端第1曲げ部(例えば、
図9の一端第1曲げ部322)と、前記一端第1曲げ部に連続して前記一端外板部よりも前記第1方向に沿った内方となるパネル第1内方(例えば、
図7のパネル第1内方Pin1)に位置する一端内板部(例えば、
図9の一端内板部323)と、を含んで構成されると共に、前記一端内板部の所定位置に一端溝部(例えば、
図8及び
図9の一端溝部327)が形成され、
前記一端溝部は、前記第1方向に沿った外方となるパネル第1外方(例えば、
図7のパネル第1外方Pout1)に向けて凹み、且つ、前記第3方向に沿って延びる溝形状に形成される、ことを特徴とする。
【0068】
本発明によれば、雌型接合部に一端溝部が形成されることから、パネルをビスで例えば仮止めしようとする際に、ビスのネジ部先端を一端溝部に差し込むようにしてねじ込めば、一端溝部によりネジ部先端の滑り(逃げ)を抑制することができる。これにより、ビスによる前述の仮止めをスムーズに行うことができる。従って、作業性の向上を図ることができるという効果を奏する。
【0069】
また、(2)本発明が適用されるパネル接合構造は、(1)のパネル接合構造において、
前記雌型接合部の接合相手となる前記雄型接合部は、前記凸形状における凸両側部の位置において、前記一対の金属板に他端接合板部(例えば、
図8及び
図9の他端接合板部33)が夫々形成され、
前記他端接合板部は、前記金属板本体に連続して前記パネル第1内方に段となる形状の他端段差部(例えば、
図9の他端段差部331)と、前記他端段差部に連続する他端内板部(例えば、
図9の他端内板部332)と、を含んで構成されると共に、前記他端段差部が、前記雌型接合部の前記一端第1曲げ部に対して所定の第1間隔(例えば、
図8及び
図9の第1間隔S1)を確保するような第1タイプ、及び、前記第1間隔よりも狭い第2間隔(例えば、
図10及び
図11の第2間隔S2)を確保するような第2タイプ、のうちの何れか一方のタイプで形成される、ことを特徴とする。
【0070】
本発明によれば、雄型接合部の他端段差部が、雌型接合部の一端第1曲げ部に対して所定の第1間隔を確保するような第1タイプの雄型接合部と、第1間隔よりも狭い第2間隔を確保するような第2タイプの雄型接合部と、の二種で雄型接合部を提供することができる。これにより、雄型接合部の側でもビスを用いての固定をするか否かを選択することができる。例えば、第1タイプの雄型接合部であれば所定の第1間隔が確保されて後述の他端溝部を形成することができ、以てその他端溝部ビスを用いて雄型接合部の側でもスムーズに固定をすることができる。従って、作業性の向上に寄与することができるという効果を奏する。
【0071】
また、(3)本発明が適用されるパネル接合構造は、(2)のパネル接合構造において、
前記他端接合板部が前記第1タイプで形成された場合に、前記第1タイプの前記他端内板部には、他端溝部(例えば、
図8及び
図9の他端溝部334)が形成され、
前記他端溝部は、前記第1間隔の範囲内且つ前記パネル第1内方に向けて凹み且つ前記第3方向に沿って延びる溝形状に形成される、ことを特徴とする。
【0072】
本発明によれば、雄型接合部にも雌型接合部の一端溝部と同様の他端溝部が形成されることから、パネルをビスで例えば本固定しようとする際に、ビスのネジ部先端を他端溝部に差し込むようにしてねじ込めば、他端溝部によりネジ部先端の滑り(逃げ)を抑制することができる。これにより、ビスによる前述の本固定をスムーズに行うことができる。従って、作業性の向上を図ることができるという効果を奏する。
【0073】
また、(4)本発明が適用されるパネル接合構造は、(1)のパネル接合構造において、
前記雌型接合部は、前記凹形状における凹底位置において、前記第2方向に沿った前記芯材の芯材一端(例えば、
図8及び
図9の芯材一端22)の一部に、前記第2方向に沿った外方となるパネル第2外方(例えば、
図7のパネル第2外方Pout2)に円弧状に突出する第1シール部(例えば、
図8及び
図9の第1シール部221)、及び、前記第2方向に沿った内方となるパネル第2内方(例えば、
図7のパネル第2内方Pin2)に円弧状に凹む第2シール部(例えば、
図8及び
図9の第2シール部231)、のうちの何れか一方が形成され、
前記雌型接合部の接合相手となる前記雄型接合部は、前記凸形状における先端位置において、前記芯材における前記第2方向に沿った芯材他端(例えば、
図8及び
図9の芯材他端23)の一部に、前記第1シール部及び前記第2シール部のうちの何れか他方が形成される、ことを特徴とする。
【0074】
本発明によれば、芯材に関し、第1シール部が円弧状に突出する形状に形成されると共に、第2シール部が円弧状に凹む部分に形成されることから、パネル同士の接合の際に、一方のパネルの第2方向に沿った軸に対し、他方のパネルが第2方向に沿った軸が多少傾いていたとしても、第1シール部及び第2シール部が曲面同士で接触し合うことから、前述の軸を同軸にするように他方のパネルを移動させれば、前述の曲面同士が摺接し、その結果、パネル同士の接合を完了させることができる。従って、作業性の向上を図ることができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、第1シール部及び第2シール部の接触により芯材でのシール部分を確保することができる。従って、気密性や水密性の高いパネル接合構造や後述するパネル固定構造の実現に寄与することができるという効果も奏する。
【0075】
また、(5)本発明が適用されるパネル接合構造は、(4)のパネル接合構造において、
接合対象となる前記雌型接合部及び前記雄型接合部の間、且つ、前記第1シール部及び前記第2シール部よりも前記パネル第1外方の位置にパッキン(例えば、
図8及び
図9のパッキン4)が設けられる、ことを特徴とする。
【0076】
本発明によれば、芯材の第1シール部及び第2シール部よりもパネル第1外方の位置にパッキンが設けられることから、このパッキンが接合の際に夫々潰されることで、芯材以外に2つ目、3つ目のシール部分を確保することができる。従って、気密性や水密性の高いパネル接合構造や後述するパネル固定構造の実現に寄与することができるという効果も奏する。
【0077】
(6)本発明が適用されるパネル固定構造は、
第1方向に沿った厚さが所定の厚さとなる芯材と、前記芯材の第1面及び第2面に夫々取り付けられる一対の金属板と、を含んでパネルが構成され、
前記第1方向に直交する第2方向に沿った前記パネルの一端には、前記第1方向及び前記第2方向に直交する第3方向に沿って凹形状が延びる雌型接合部が設けられ、
前記第2方向に沿った前記パネルの他端には、前記第3方向に沿って凸形状が延びる雄型接合部が設けられ、
このような前記パネルを前記第2方向に隣り合わせて、接合対象となる前記雌型接合部及び前記雄型接合部を接合するパネル接合構造を用いることにより、前記パネルを固定対象に固定してパネル固定部(例えば、
図4のパネル固定部153)を形成するパネル固定構造(例えば、
図4のパネル固定構造150)であって、
前記雌型接合部は、前記凹形状における凹両側部の位置において、前記一対の金属板に一端接合板部が夫々形成され、
前記一端接合板部は、前記一対の金属板の金属板本体から夫々連続する一端外板部と、前記一端外板部に連続する一端第1曲げ部と、前記一端第1曲げ部に連続して前記一端外板部よりも前記第1方向に沿った内方となるパネル第1内方に位置する一端内板部と、を含んで構成されると共に、前記一端内板部の所定位置に一端溝部が形成され、
前記一端溝部は、前記第1方向に沿った外方となるパネル第1外方に向けて凹み、且つ、前記第3方向に沿って延びる溝形状に形成され、
前記パネル固定部は、前記一端溝部に第1ネジをねじ込んで前記雌型接合部を前記固定対象に固定することにより形成される、ことを特徴とする。
【0078】
本発明によれば、雌型接合部に一端溝部が形成されることから、パネルを第1ネジ(ビス)で例えば仮止めしようとする際に、第1ネジのネジ部先端を一端溝部に差し込むようにしてねじ込めば、一端溝部によりネジ部先端の滑り(逃げ)を抑制することができる。これにより、第1ネジによる前述の仮止めをスムーズに行うことができる。従って、作業性の向上を図ることができるという効果を奏する。
【0079】
また、(7)本発明が適用されるパネル固定構造は、(6)のパネル固定構造において、
前記雌型接合部の接合相手となる前記雄型接合部は、前記凸形状における凸両側部の位置において、前記一対の金属板に他端接合板部が夫々形成され、
前記他端接合板部は、前記金属板本体に連続して前記パネル第1内方に段となる形状の他端段差部と、前記他端段差部に連続する他端内板部と、を含んで構成されると共に、前記他端段差部が、前記雌型接合部の前記一端第1曲げ部に対して所定の第1間隔を確保するように形成され、
前記他端内板部には、他端溝部が形成され、
前記他端溝部は、前記第1間隔の範囲内且つ前記パネル第1内方に向けて凹み且つ前記第3方向に沿って延びる溝形状に形成され、
前記パネル固定部は、更に、前記他端溝部に第2ネジをねじ込んで前記雄型接合部を前記固定対象に固定することにより形成される、ことを特徴とする。
【0080】
本発明によれば、雄型接合部にも雌型接合部の一端溝部と同様の他端溝部が形成されることから、パネルを第2ネジ(ビス)で例えば本固定しようとする際に、第2ネジのネジ部先端を他端溝部に差し込むようにしてねじ込めば、他端溝部によりネジ部先端の滑り(逃げ)を抑制することができる。これにより、第2ネジによる前述の本固定をスムーズに行うことができる。従って、作業性の向上を図ることができるという効果を奏する。
【符号の説明】
【0081】
1・・・パネル、1A・・・壁パネル、1B・・・天井パネル、11・・・パネル本体、12・・・雌型接合部、13・・・雄型接合部
14・・・凹形状、14a・・・凹側部、14b・・・凹底、15・・・凸形状、15a・・・凸側部、15b・・・先端
2・・・芯材、2a・・・第1面、2b・・・第2面、21・・・芯材本体、22・・・芯材一端、23・・・芯材他端
3・・・金属板、31・・・金属板本体、32・・・一端接合板部、33・・・他端接合板部
321・・・一端外板部、322・・・一端第1曲げ部、323・・・一端内板部、324・・・一端第2曲げ部、325・・・パッキン受板部、326・・・芯材埋没部、327・・・一端溝部
331・・・他端段差部、332・・・他端内板部、333・・・パッキン押圧曲げ部、334・・・他端溝部
4・・・パッキン、100・・・パネル接合構造、150・・・パネル固定構造、151・・・短い第1ビス(第1ネジ)、152・・・長い第2ビス(第2ネジ)、153・・・パネル固定部、154・・・パネル固定部
200・・・建物、201・・・プレハブ冷蔵庫、202、203・・・躯体、204・・・胴縁、205・・・吊下げ具、206・・・ブラケット、207・・・床、208・・・吊ボルト、209・・・引掛け固定具、210・・・C形鋼、211・・・固定金具
T・・・第1方向、W・・・第2方向、L・・・第3方向、Pin1・・・パネル第1内方、Pout1・・・パネル第1外方、Pin2・・・パネル第2内方、Pout2・・・パネル第2外方