(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-05
(45)【発行日】2025-02-14
(54)【発明の名称】ファンづくり支援装置、方法、及び、システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/015 20230101AFI20250206BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20250206BHJP
G06Q 50/16 20240101ALI20250206BHJP
【FI】
G06Q30/015
G06Q50/10
G06Q50/16
(21)【出願番号】P 2021055240
(22)【出願日】2021-03-29
【審査請求日】2024-02-28
(31)【優先権主張番号】P 2020073419
(32)【優先日】2020-04-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 (1)公開者 株式会社アールシーコア 集会名 2019年3月期 決算説明会 開催日 令和元年5月24日 (2)公開者 株式会社アールシーコア 掲載アドレス https://ssl4.eir-parts.net/doc/7837/ir_material_for_fiscal_ym/66921/00.pdf 掲載年月日 令和元年6月13日 (3)公開者 株式会社アールシーコア 集会名 2020年3月期第2四半期 決算説明会 開催日 令和元年11月21日 (4)公開者 株式会社アールシーコア 掲載アドレス https://ssl4.eir-parts.net/doc/7837/ir_material_for_fiscal_ym/73973/00.pdf 掲載年月日 令和元年12月3日
(73)【特許権者】
【識別番号】592190969
【氏名又は名称】株式会社アールシーコア
(74)【代理人】
【識別番号】100087398
【氏名又は名称】水野 勝文
(74)【代理人】
【識別番号】100126147
【氏名又は名称】川上 成年
(72)【発明者】
【氏名】二木 浩三
(72)【発明者】
【氏名】永井 聖悟
【審査官】貝塚 涼
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-350906(JP,A)
【文献】特開2002-169872(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0034878(US,A1)
【文献】特開2001-236409(JP,A)
【文献】特開2018-142285(JP,A)
【文献】特開2012-133496(JP,A)
【文献】特許第6653897(JP,B1)
【文献】特開2007-199875(JP,A)
【文献】特開2019-215615(JP,A)
【文献】山本剛史,やっぱり気になる「住まいと暮らしビジネス」 ,ダイヤモンド社,2017年03月16日,第142-144頁,ISSN:978-4-478-10093-6
【文献】最新 マーケティングの教科書2020,日経BP,2020年01月12日,第50-51頁,ISBN:978-4-296-10483-3
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般顧客が有する一般顧客端末と、
会員顧客が有する会員顧客端末と、
一般ユーザーが有する一般ユーザー端末と、
コーチユーザーが有するコーチユーザー端末と、
前記会員顧客端末、前記一般ユーザー端末、及び、前記コーチユーザー端末がアクセス可能であり、互いの話題を閲覧したり検索できるポータルサイトを有する、ポータルサイトサーバーと、
前記一般顧客の一般顧客
データベースと、前記会員顧客の会員顧客
データベースと、前記一般ユーザーの一般ユーザー
データベースと、前記コーチユーザーのコーチユーザー
データベースと
、イベントの情報を記憶したイベント情報データベースと、を有するファンづくり支援装置と、
が、ネットワークを介して接続した、企画型住宅のファンづくり支援システムに用いられるファンづくり支援装置であって、
前記ファンづくり支援装置は、
前記一般顧客
の住宅展示場への来場回数に基づいて、前記一般顧客の第1のファン化を判断し、前記第1のファン化がなされたと判断した場合には、会員制顧客クラブの案内を前記一般顧客端末へ送信し、前記第1のファン化がなされ前記会員制顧客クラブに入会した前記一般顧客
の情報を前記会員顧客
の情報として前記
会員顧客データベースに登録し、
前記会員顧客の前記ポータルサイトの掲示板ページの閲覧回数
、前記住宅展示場の
来場回数、若しくは、前記ポータルサイト
への
アクセス回数に基づいて
、又は、前記会員顧客データベースの関心情報が、予め定義された関心内容と一致する場合には、前記会員顧客の第2のファン化を判断し、前記第2のファン化がなされたと判断した場合には、不動産情報を前記会員顧客端末へ送信し、前記第2のファン化がなされ前記企画型住宅の契約をした前記会員顧客
の情報を前記一般ユーザー
の情報として前記
一般ユーザーデータベースに登録し、
前記一般ユーザーの前記ポータルサイトへの投稿回数
、又は、前記一般ユーザ
ーデータベースへ登録してからの経過日数に基づいて、前記一般ユーザーの第3のファン化を判断し、前記第3のファン化がなされたと判断した場合には、前記コーチユーザーへの就任依頼を、前記一般ユーザー端末へ送信し、前記第3のファン化がなされ前記コーチユーザーの就任を受諾した前記一般ユーザー
の情報を前記コーチユーザー
の情報として前記
コーチユーザーデータベースに登録し
、
前記一般顧客
データベースと、前記会員顧客
データベースと、前記コーチユーザー
データベースと、前記イベント
情報データベースと、
の各データエリアに含まれる場所情報、属性情報、課題情報、及び、関心情報の少なくとも一つの共通性に基づいて、前記イベントの告知を送信する前記一般顧客端末と前記会員顧客端末と前記コーチユーザー端末を決定し、
決定した前記一般顧客端末
、若しくは、前記会員顧客端末と
、前記コーチユーザー端末
とに、前記イベントの告知を送信する、ファンづくり支援装置。
【請求項2】
前記会員顧客
データベースの関心情報は、前記会員顧客がポータルサイトで閲覧した掲示板ページのテーマ
の情報
、又は、前記会員顧客が来場した前記住宅展示場
の情報を
含む、請求項1
に記載のファンづくり支援装置。
【請求項3】
前記ファンづくり支援装置は、
前記
会員顧客データベースの関心情報に基づいて、前記会員顧客が、所定の期間に閲覧した掲示板ページのテーマ、及び、投稿内容に含まれる属性を抽出し、当該属性は、閲覧した会員顧客にも共通する属性とし
、当該属性を属性情報として前記
会員顧客データベースに記憶
する、請求項
2に記載のファンづくり支援装置。
【請求項4】
前記住宅展示場は、複数のモデルハウスを有し、前記複数のモデルハウスの訴求ポイントごとに2次元コードが設置されており、
前記ファンづくり支援装置は、
前記会員顧客端末から送信された前記2次元コードの読み取り情報に基づいて、前記訴求ポイントを判断し、
前記訴求ポイントを前記関心情報として前記
会員顧客データベースに記憶
する、
請求項
2または
3に記載のファンづくり支援装置。
【請求項5】
前記住宅展示場は、複数のモデルハウスを有し、前記複数のモデルハウスごとに発信機が設置されており、
前記ファンづくり支援装置は、
前記会員顧客端末から送信された前記発信機の識別番号に基づいて、前記会員顧客が関心を有する前記モデルハウスを判断し、
前記モデルハウスを前記関心情報として前記
会員顧客データベースに記憶
する、
請求項
2から
4のいずれかに記載のファンづくり支援装置。
【請求項6】
前記住宅展示場は、複数のモデルハウスを有し、
前記ファンづくり支援装置は、
前記会員顧客端末から送信された位置情報に基づいて、前記会員顧客が関心を有する前記モデルハウスを判断し、
前記モデルハウスを前記関心情報として前記
会員顧客データベースに記憶
する、
請求項
2から
5のいずれかに記載のファンづくり支援装置。
【請求項7】
前記ファンづくり支援装置は、
前記イベントの終了後、前記コーチユーザー端末に、前記一般顧客又は前記会員顧客からのアンケート結果のフィードバックを送信する、もしくは、前記一般顧客又は前記会員顧客の内、前記一般ユーザーとなった数のフィードバックを送信する、請求項1から
6のいずれかに記載のファンづくり支援装置。
【請求項8】
前記ファンづくり支援装置は、
前記一般ユーザー
を前記コーチユーザー
として前記
コーチユーザーデータベースに登録した場合には、前記コーチユーザーにコーチ専用グッズの送付処理を実行する、請求項1から
7のいずれかに記載のファンづくり支援装置。
【請求項9】
一般顧客が有する一般顧客端末と、
会員顧客が有する会員顧客端末と、
一般ユーザーが有する一般ユーザー端末と、
コーチユーザーが有するコーチユーザー端末と、
前記会員顧客端末、前記一般ユーザー端末、及び、前記コーチユーザー端末がアクセス可能であり、互いの話題を閲覧したり検索できるポータルサイトを有する、ポータルサイトサーバーと、
前記一般顧客の一般顧客
データベースと、前記会員顧客の会員顧客
データベースと、前記一般ユーザーの一般ユーザー
データベースと、前記コーチユーザーのコーチユーザー
データベースと
、イベントの情報を記憶したイベント情報データベースと、を有するファンづくり支援装置と、
が、ネットワークを介して接続した、企画型住宅のファンづくり支援システムにおける、ファンづくり支援方法であって、
前記ファンづくり支援装置は、
前記一般顧客
の住宅展示場への来場回数に基づいて、前記一般顧客の第1のファン化を判断し、前記第1のファン化がなされたと判断した場合には、会員制顧客クラブの案内を前記一般顧客端末へ送信し、前記第1のファン化がなされ前記会員制顧客クラブに入会した前記一般顧客
の情報を前記会員顧客
の情報として前記
会員顧客データベースに登録し、
前記会員顧客の前記ポータルサイトの掲示板ページの閲覧回数
、前記住宅展示場の
来場回数、若しくは、前記ポータルサイト
への
アクセス回数に基づいて、
又は、前記会員顧客データベースの関心情報が、予め定義された関心内容と一致する場合には、前記会員顧客の第2のファン化を判断し、前記第2のファン化がなされたと判断した場合には、不動産情報を前記会員顧客端末へ送信し、前記第2のファン化がなされ前記企画型住宅の契約をした前記会員顧客
の情報を前記一般ユーザー
の情報として前記
一般ユーザーデータベースに登録し、
前記一般ユーザーの前記ポータルサイトへの投稿回数
、又は、前記一般ユーザ
ーデータベースへ登録してからの経過日数に基づいて、前記一般ユーザーの第3のファン化を判断し、前記第3のファン化がなされたと判断した場合には、前記コーチユーザーへの就任依頼を、前記一般ユーザー端末へ送信し、前記第3のファン化がなされ前記コーチユーザーの就任を受諾した前記一般ユーザー
の情報を前記コーチユーザー
の情報として前記
コーチユーザーデータベースに登録し
、
前記一般顧客
データベースと、前記会員顧客
データベースと、前記コーチユーザー
データベースと、前記イベント
情報データベースと、
の各データエリアに含まれる場所情報、属性情報、課題情報、及び、関心情報の少なくとも一つの共通性に基づいて、前記イベントの告知を送信する前記一般顧客端末と前記会員顧客端末と前記コーチユーザー端末を決定し、
決定した前記一般顧客端末
、若しくは、前記会員顧客端末と
、前記コーチユーザー端末
と、に、前記イベントの告知を送信する、ファンづくり支援方法。
【請求項10】
一般顧客が有する一般顧客端末と、
会員顧客が有する会員顧客端末と、
一般ユーザーが有する一般ユーザー端末と、
コーチユーザーが有するコーチユーザー端末と、
前記会員顧客端末、前記一般ユーザー端末、及び、前記コーチユーザー端末がアクセス可能であり、互いの話題を閲覧したり検索できるポータルサイトを有する、ポータルサイトサーバーと、
前記一般顧客の一般顧客
データベースと、前記会員顧客の会員顧客
データベースと、前記一般ユーザーの一般ユーザー
データベースと、前記コーチユーザーのコーチユーザー
データベースと
、イベントの情報を記憶したイベント情報データベースと、を有するファンづくり支援装置と、
が、ネットワークを介して接続した、企画型住宅のファンづくり支援システムであって、
前記ファンづくり支援装置は、
前記一般顧客
の住宅展示場への来場回数に基づいて、前記一般顧客の第1のファン化を判断し、前記第1のファン化がなされたと判断した場合には、会員制顧客クラブの案内を前記一般顧客端末へ送信し、前記第1のファン化がなされ前記会員制顧客クラブに入会した前記一般顧客
の情報を前記会員顧客の情報として前記
会員顧客データベースに登録し、
前記会員顧客の前記ポータルサイトの掲示板ページの閲覧回数
、前記住宅展示場の
来場回数、若しくは、前記ポータルサイト
への
アクセス回数に基づいて、
又は、前記会員顧客データベースの関心情報が、予め定義された関心内容と一致する場合には、前記会員顧客の第2のファン化を判断し、前記第2のファン化がなされたと判断した場合には、不動産情報を前記会員顧客端末へ送信し、前記第2のファン化がなされ前記企画型住宅の契約をした前記会員顧客
の情報を前記一般ユーザー
の情報として前記
一般ユーザーデータベースに登録し、
前記一般ユーザーの前記ポータルサイトへの投稿回数
、又は、前記一般ユーザ
ーデータベースへ登録してからの経過日数に基づいて、前記一般ユーザーの第3のファン化を判断し、前記第3のファン化がなされたと判断した場合には、前記コーチユーザーへの就任依頼を、前記一般ユーザー端末へ送信し、前記第3のファン化がなされ前記コーチユーザーの就任を受諾した前記一般ユーザー
の情報を前記コーチユーザー
の情報として前記
コーチユーザーデータベースに登録し
、
前記一般顧客
データベースと、前記会員顧客
データベースと、前記コーチユーザー
データベースと、前記イベント
情報データベースと、
の各データエリアに含まれる場所情報、属性情報、課題情報、及び、関心情報の少なくとも一つの共通性に基づいて、前記イベントの告知を送信する前記一般顧客端末と前記会員顧客端末と前記コーチユーザー端末を決定し、
決定した前記一般顧客端末
、若しくは、前記会員顧客端末と
、前記コーチユーザー端末
とに、前記イベントの告知を送信する、ファンづくり支援システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ファンづくり支援装置、方法、及び、システムに関する。
【背景技術】
【0002】
住宅の販売では、顧客と建物所有者とをつなぐことにより、営業の効果を高めることが行われている(例えば、特許文献1及び2参照)。
【0003】
特許文献1には、利用者を登録し、実例データを利用者に提示して質問を受付け、所有者からの回答を利用者に回答し、回答に応じた所有者に対しては貢献度を算出して報酬を付与し、利用者を見込み客と照合し、利用者の交信履歴を用いて営業担当候補を調査し、利用者が所望の営業担当者を指名し、照合結果に応じて営業担当者に優先順位を付与し、優先順位に従って営業担当者を決定する管理方法、が開示される。
【0004】
特許文献2には、既設建物の外観や間取り等を紹介する既設建物情報ウェブページを顧客がネットワークを通じて閲覧できるようにする。既設建物情報ウェブページへの掲載に協力した建物の所有者に対して、顧客の質問に対する応答を任せて、営業活動の一部を担わせる。顧客獲得に協力した建物の所有者には報償を与える。個別情報フォルダに、閲覧者の興味のある情報のスクラップを保存する管理方法、が開示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2002-342652号公報
【文献】特開2003-16342号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1及び2の管理方法とも、営業担当者を指名したり、建物所有者に営業活動の一部を担わせたりするなど、住宅を販売(営業)する側の視点の管理方法といえる。このように販売(営業)を意識した場合には、売る側と買う側の対立構造が生まれやすい。例えば、買う側が得しようとすると売る側が無理をし、売る側が利益を意識すれば買う側の負担が大きくなるジレンマが生じる。
【0007】
売り手と買い手という関係から離れ、「こんな暮らしのための家」という目的を共有できれば、売り手と買い手という垣根を超えて意思統一が図られ、このようなジレンマが生まれることもない。また、企画型住宅は実際に暮らしてみないとメリット・デメリットや価値観を理解することが難しいため、顧客が展示場において実際に暮らしているユーザーから暮らしぶりを聞き、体感することにより企画型住宅のメリット・デメリットや価値観の理解を深めることが出来る。
【0008】
本発明は、上記のような従来の問題を解決するためになされたもので、顧客のファン化を促進して、ユーザーを増やすことが可能なファンづくり支援装置、方法、及び、システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、一般顧客が有する一般顧客端末と、会員顧客が有する会員顧客端末と、一般ユーザーが有する一般ユーザー端末と、コーチユーザーが有するコーチユーザー端末と、会員顧客端末、一般ユーザー端末、及び、コーチユーザー端末がアクセス可能であり、互いの話題を閲覧したり検索できるポータルサイトを有する、ポータルサイトサーバーと、一般顧客の一般顧客データベースと、会員顧客の会員顧客データベースと、一般ユーザーの一般ユーザーデータベースと、コーチユーザーのコーチユーザーデータベースと、イベントの情報を記憶したイベント情報データベースと、を有するファンづくり支援装置と、が、ネットワークを介して接続した、企画型住宅のファンづくり支援システムに用いられるファンづくり支援装置であって、ファンづくり支援装置は、一般顧客の住宅展示場への来場回数に基づいて、一般顧客の第1のファン化を判断し、第1のファン化がなされたと判断した場合には、会員制顧客クラブの案内を一般顧客端末へ送信し、第1のファン化がなされ会員制顧客クラブに入会した一般顧客の情報を会員顧客の情報として会員顧客データベースに登録し、会員顧客のポータルサイトの掲示板ページの閲覧回数、住宅展示場の来場回数、若しくは、ポータルサイトへのアクセス回数に基づいて、又は、会員顧客データベースの関心情報が、予め定義された関心内容と一致する場合には、会員顧客の第2のファン化を判断し、第2のファン化がなされたと判断した場合には、不動産情報を会員顧客端末へ送信し、第2のファン化がなされ企画型住宅の契約をした会員顧客の情報を一般ユーザーの情報として一般ユーザーデータベースに登録し、一般ユーザーのポータルサイトへの投稿回数、又は、一般ユーザーデータベースへ登録してからの経過日数に基づいて、一般ユーザーの第3のファン化を判断し、第3のファン化がなされたと判断した場合には、コーチユーザーへの就任依頼を、一般ユーザー端末へ送信し、第3のファン化がなされコーチユーザーの就任を受諾した一般ユーザーの情報をコーチユーザーの情報としてコーチユーザーデータベースに登録し、一般顧客データベースと、会員顧客データベースと、コーチユーザーデータベースと、イベント情報データベースと、の各データエリアに含まれる場所情報、属性情報、課題情報、及び、関心情報の少なくとも一つの共通性に基づいて、イベントの告知を送信する一般顧客端末と会員顧客端末とコーチユーザー端末を決定し、決定した一般顧客端末、若しくは、会員顧客端末と、コーチユーザー端末とに、イベントの告知を送信するファンづくり支援装置である。
【0010】
本発明は、一般顧客が有する一般顧客端末と、会員顧客が有する会員顧客端末と、一般ユーザーが有する一般ユーザー端末と、コーチユーザーが有するコーチユーザー端末と、会員顧客端末、一般ユーザー端末、及び、コーチユーザー端末がアクセス可能であり、互いの話題を閲覧したり検索できるポータルサイトを有する、ポータルサイトサーバーと、一般顧客の一般顧客データベースと、会員顧客の会員顧客データベースと、一般ユーザーの一般ユーザーデータベースと、コーチユーザーのコーチユーザーデータベースと、イベントの情報を記憶したイベント情報データベースと、を有するファンづくり支援装置と、が、ネットワークを介して接続した、企画型住宅のファンづくり支援システムにおける、ファンづくり支援方法であって、ファンづくり支援装置は、一般顧客の住宅展示場への来場回数に基づいて、一般顧客の第1のファン化を判断し、第1のファン化がなされたと判断した場合には、会員制顧客クラブの案内を一般顧客端末へ送信し、第1のファン化がなされ会員制顧客クラブに入会した一般顧客の情報を会員顧客の情報として会員顧客データベースに登録し、会員顧客のポータルサイトの掲示板ページの閲覧回数、住宅展示場の来場回数、若しくは、ポータルサイトへのアクセス回数に基づいて、又は、会員顧客データベースの関心情報が、予め定義された関心内容と一致する場合には、会員顧客の第2のファン化を判断し、第2のファン化がなされたと判断した場合には、不動産情報を会員顧客端末へ送信し、第2のファン化がなされ企画型住宅の契約をした会員顧客の情報を一般ユーザーの情報として一般ユーザーデータベースに登録し、一般ユーザーのポータルサイトへの投稿回数、又は、一般ユーザーデータベースへ登録してからの経過日数に基づいて、一般ユーザーの第3のファン化を判断し、第3のファン化がなされたと判断した場合には、コーチユーザーへの就任依頼を、一般ユーザー端末へ送信し、第3のファン化がなされコーチユーザーの就任を受諾した一般ユーザーの情報をコーチユーザーの情報としてコーチユーザーデータベースに登録し、一般顧客データベースと、会員顧客データベースと、コーチユーザーデータベースと、イベント情報データベースと、の各データエリアに含まれる場所情報、属性情報、課題情報、及び、関心情報の少なくとも一つの共通性に基づいて、イベントの告知を送信する一般顧客端末と会員顧客端末とコーチユーザー端末を決定し、決定した一般顧客端末、若しくは、会員顧客端末と、コーチユーザー端末と、に、イベントの告知を送信する、ファンづくり支援方法である。
【0011】
本発明は、一般顧客が有する一般顧客端末と、会員顧客が有する会員顧客端末と、一般ユーザーが有する一般ユーザー端末と、コーチユーザーが有するコーチユーザー端末と、会員顧客端末、一般ユーザー端末、及び、コーチユーザー端末がアクセス可能であり、互いの話題を閲覧したり検索できるポータルサイトを有する、ポータルサイトサーバーと、一般顧客の一般顧客データベースと、会員顧客の会員顧客データベースと、一般ユーザーの一般ユーザーデータベースと、コーチユーザーのコーチユーザーデータベースと、イベントの情報を記憶したイベント情報データベースと、を有するファンづくり支援装置と、が、ネットワークを介して接続した、企画型住宅のファンづくり支援システムであって、ファンづくり支援装置は、一般顧客の住宅展示場への来場回数に基づいて、一般顧客の第1のファン化を判断し、第1のファン化がなされたと判断した場合には、会員制顧客クラブの案内を一般顧客端末へ送信し、第1のファン化がなされ会員制顧客クラブに入会した一般顧客の情報を会員顧客の情報として会員顧客データベースに登録し、会員顧客のポータルサイトの掲示板ページの閲覧回数、住宅展示場の来場回数、若しくは、ポータルサイトへのアクセス回数に基づいて、又は、会員顧客データベースの関心情報が、予め定義された関心内容と一致する場合には、会員顧客の第2のファン化を判断し、第2のファン化がなされたと判断した場合には、不動産情報を会員顧客端末へ送信し、第2のファン化がなされ企画型住宅の契約をした会員顧客の情報を一般ユーザーの情報として一般ユーザーデータベースに登録し、一般ユーザーのポータルサイトへの投稿回数、又は、一般ユーザーデータベースへ登録してからの経過日数に基づいて、一般ユーザーの第3のファン化を判断し、第3のファン化がなされたと判断した場合には、コーチユーザーへの就任依頼を、一般ユーザー端末へ送信し、第3のファン化がなされコーチユーザーの就任を受諾した一般ユーザーの情報をコーチユーザーの情報としてコーチユーザーデータベースに登録し、一般顧客データベースと、会員顧客データベースと、コーチユーザーデータベースと、イベント情報データベースと、の各データエリアに含まれる場所情報、属性情報、課題情報、及び、関心情報の少なくとも一つの共通性に基づいて、イベントの告知を送信する一般顧客端末と会員顧客端末とコーチユーザー端末を決定し、決定した一般顧客端末、若しくは、会員顧客端末と、コーチユーザー端末とに、イベントの告知を送信する、ファンづくり支援システムである。
【発明の効果】
【0012】
本発明のファンづくり支援装置、方法、及び、システムによれば、顧客のファン化を促進して、ファンがさらなるファンを生み出し、これによりユーザーを増やすことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図6】実施形態のファンづくり支援装置のブロック図
【
図7】実施形態のファンづくり処理のフローチャート
【
図8】実施形態のファンづくり処理におけるイベント作成のフローチャート
【
図10】実施形態のマッチング処理のフローチャート
【
図11】実施形態のマッチング処理のフローチャート
【
図12】実施形態のマッチング処理のフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1は、実施形態のファンづくりサイクルの概念図である。なお、以下の実施形態では、企画型住宅のファンづくりを例として説明するが、対象商品やサービスはこれに限られない。なお、企画型住宅とは、暮らしのスタイル等のコンセプトに基づき、住宅メーカーが用意している外観、間取り、内装、設備等から自分の好みの物を選び建てる住宅のことである。
【0015】
図1において、一般顧客とは、企画型住宅の契約前の顧客であって、会員制顧客クラブに入会していない顧客をいう。
【0016】
会員顧客とは、企画型住宅の契約前の顧客であって、所定の会費(年会費等)を支払う必要のある会員制顧客クラブに入会済みの顧客をいう。会員顧客はこの道を進もうと自分の意思を決め、有料会員となるために、年会費というリスクをとった人である。会員顧客は、会員制顧客クラブに入会することにより、後述するポータルサイトを閲覧することが可能となる。
【0017】
一般ユーザーとは、企画型住宅の契約後のユーザーであって、コーチユーザー(コーチャーともいう)には登録していないユーザーをいう。
【0018】
コーチユーザーとは、企画型住宅の契約後のユーザーであって、コーチャーに登録したユーザーをいう。コーチャーは、自分が楽しみながら人の役に立ちたいという、利他の精神が旺盛な人である。コーチャーは、暮らしの楽しさを展示場やポータルサイトで伝える。
【0019】
一般顧客と、会員顧客と、一般ユーザーと、コーチユーザーとは、企画型住宅等の住宅展示場にて、イベント等の開催により、直接会って互いにコミュニケーションを図ることができる(
図1中の”展示場でのコミュニケーション”の領域)。
【0020】
会員顧客と、一般ユーザーと、コーチユーザーとは、ポータルサイトにて情報交換を行い、互いにコミュニケーションを図ることができる(
図1中の”ポータルサイトでのコミュニケーション”の領域)。
【0021】
(第1のファン化)
一般顧客が、住宅展示場に来場して、コーチユーザーのコーチング等によりコーチユーザーと交流することにより、企画型住宅の価値観に共感したり、仲間意識が芽生えたりして、第1のファン化がなされる。一般顧客は、さらに、展示場に再来場するなどして、コーチユーザーとの交流を深める。これにより、第1のファン化がなされた一般顧客は、会員制顧客クラブへの入会に至る。入会した一般顧客は会員顧客へと自ら変化する。
【0022】
(第2のファン化)
会員顧客は、住宅展示場に来場して、コーチユーザーと交流することや、ポータルサイトを閲覧することにより、一般ユーザーやコーチユーザーとの交流を深める。
【0023】
会員顧客は、ポータルサイトを閲覧することにより、一般ユーザーやコーチユーザーの実際に暮らしを楽しむ姿に共感したり、展示場でコーチユーザーと交流して仲間意識が強くなることにより、第2のファン化がなされる。第2のファン化がなされた会員顧客は、企画型住宅の契約に至る。契約した会員顧客は一般ユーザーへと自ら変化する。
【0024】
(第3のファン化)
一般ユーザーが、ポータルサイトに投稿することや、ポータルサイトを閲覧することにより、他の一般ユーザーやコーチユーザーとの交流を深める。一般ユーザーは、企画型住宅の暮らしを始めて一定期間経過することで、自身の楽しい暮らしを自慢したり、他の一般ユーザーやコーチユーザーと交流して仲間意識が強くなることにより、第3のファン化がなされる。第3のファン化がなされた一般ユーザーは自らコーチユーザーへと進化する。
【0025】
(コーチング)
コーチユーザーは、住宅展示場でコーチングし、もしくは、ポータルサイトに投稿することにより、一般顧客の第1のファン化(すなわち、会員となること)や会員顧客の第2のファン化(すなわち、ユーザーとなること)が進む。
【0026】
コーチングとは、例えば、自分の暮らしの楽しさを顧客に伝えたり、住んでいるからこそわかるメリット・デメリットを顧客に伝えたり、薪ストーブの使用法や企画型住宅のメンテナンス法を顧客に教えたりすることなどである。
【0027】
コーチユーザーは、企画型住宅の楽しい暮らしを知ってもらいたいという心理があり、人の役に立ちたい、仲間を増やしたい、という心理もある。これら、心理がコーチユーザーの動機づけとなり、一般顧客や会員顧客とのコミュニケーションを自ら積極化し、上記第1ファン化と第2ファン化がより一層進むことになる。
【0028】
一般顧客や会員顧客はコーチングを受けることや、住宅展示場で暮らしを体感することにより企画型住宅の知識が増え、企画型住宅への不安が減少し、企画型住宅の価値観に共感して、企画型住宅のファン化が進む。
【0029】
本方式によれば、同じ企画型住宅のファンづくり(仲間づくり)の活動が主となる。さらに、このファンづくり・仲間づくりに際し、営業担当者が前面に出てくることもないため、顧客やユーザーに販売や営業を意識させることもない。よって、売り手と買い手の対立というようなジレンマを避けることができる。
【0030】
さらに、ファンが増えれば、クチコミが増加し、営業や宣伝をせずともファンをさらに増加させることができる。顧客やユーザーによる自発的クチコミが増えることは、顧客やユーザーに販売や営業を意識させることがない。
【0031】
さらに、このファンづくりサイクルの回転により、コーチユーザーが増え、それにより、一般顧客や会員顧客のファンをさらに生み出すというポジティブなサイクルが生じる。
【0032】
さらに、このファンづくりサイクルは、第1ファン化、第2ファン化、第3ファン化と段階的に顧客やユーザーのファン化が進むので、段階的に適切なファン化支援策を講じることができ、無理なく顧客やユーザーのファン化が進む。
【0033】
図2は、実施形態のファンづくり支援装置を含むファンづくりシステムの構成例を示す。ファンづくりシステム1は、ネットワーク700で接続した、ファンづくり支援装置100、一般顧客端末200、会員顧客端末300、一般ユーザー端末400、コーチユーザー端末500、及び、ポータルサイトサーバー600を含む。
【0034】
なお、実施形態において、一般顧客端末200は、ポータルサイトサーバー600にアクセスできないものとする。また、
図2では、ファンづくり支援装置100とポータルサイトサーバー600とを別装置としたが、同一装置としてもよい。
【0035】
また、
図2では、一般顧客端末200、会員顧客端末300、一般ユーザー端末400、及び、コーチユーザー端末500を、各々1台を示しているが、ファンづくりシステム1は、一般顧客端末200、会員顧客端末300、一般ユーザー端末400、及び、コーチユーザー端末500を、各々複数台含んでもよい。
【0036】
一般顧客端末200、会員顧客端末300、一般ユーザー端末400、及び、コーチユーザー端末500は、有線又は無線通信を可能にするネットワークインターフェイスを有し、記憶媒体に保存されたプログラムをメモリへロードし、プログラムをCPU(Central Processing Unit)で動作させることで、各機能を有効にする。
【0037】
一般顧客端末200、会員顧客端末300、一般ユーザー端末400、及び、コーチユーザー端末500のハードウェア構成は、公知のスマートフォン、タブレットPC、又は、PC等のハードウェア構成でよい。
【0038】
図3は、一般顧客端末200のブロック図である。なお、一般顧客端末200、会員顧客端末300、一般ユーザー端末400、及び、コーチユーザー端末500のハードウェア構成は共通するため、一般顧客端末200について代表して説明する。
【0039】
一般顧客帯端末200の制御系の構成について説明する。
図3は実施形態の一般顧客端末100のブロック図である。システムバス209を介して、CPU201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203、外部I/F(Interface)206、操作パネル205、GPSセンサ207及びカメラ208が接続される。CPU201とROM202とRAM203とで制御部204を構成する。
【0040】
ROM202には、CPU201により実行されるプログラムや閾値を予め記憶する。また、ROM202には、一般顧客端末200の位置情報をGPSセンサ207により取得するプログラムを予め記憶する。GPSセンサ207は、一般顧客端末200の緯度、及び、経度を取得する。
【0041】
実施形態では、一般顧客端末200の緯度、及び、経度を取得するセンサとしてGPSを使用した例を示すが、これに限られず、一般顧客端末200の緯度、及び、経度の取得に、例えば、地磁気センサ、加速度センサ、ジャイロセンサ、及び、圧力(気圧)センサからの情報を使用して算出することもできる。
【0042】
一般顧客端末200の位置は、GPSセンサ207からの情報のみならず、アクセスポイントから発信される電波に基づいて算出することもできる。無線LANを利用した算出法としては、TOA方式、TDOA方式、RSSI方式などがある。さらに、一般顧客端末200の位置を、ビーコン方式、UWB方式、IMES方式及びその他の屋内測位技術を使用して位置を算出することもできる。
【0043】
RAM203には、CPU201が実行するプログラムを展開するエリアと、プログラムによるデータ処理の作業領域となるワークエリアなどの様々なメモリエリアを動的に形成する。
【0044】
RAM203は、一般顧客端末200の現在地の緯度及び経度情報(位置情報)を記憶する位置記憶エリアを有する。位置記憶エリアに記憶する位置情報は、GPS207により取得された情報やアクセスポイントの位置から算出した位置を含む。
【0045】
外部I/F206は、例えば、ファンづくり支援装置100、一般顧客端末200、会員顧客端末300、一般ユーザー端末400、コーチユーザー端末500、及び、ポータルサイトサーバー600などの外部装置と通信するためのインターフェースである。外部I/F206は、外部装置とデータ通信を行うインターフェースであれば良い。例えば、外部I/F206は、ネットワークを介して通信するためのネットワークインターフェイスであって良い。さらに、データ通信方式は、Wi-Fi(登録商標)通信やUSB通信でもよい。外部I/F206は、例えばIEEE802.11の規格に準拠した無線通信機構やIEEE802.15.1の規格に準拠した近距離無線通信機構を含んでもよい。その他の無線通信規格に準拠したユニットを含めてもよい。
【0046】
操作パネル205は、表示部とタッチパネルが一体化したユーザインターフェースである。操作パネル205は、一般顧客端末200の本体の前面に配置され、タッチパネルを具備する表示部を有する。制御部204は、操作パネル205の表示部に表示する内容を制御する。操作パネル205は、タッチパネル入力した情報を制御部204へ出力する。操作パネル205から入力される各処理に関する情報は、処理情報としてRAM203の所定の領域に記憶される。以上のような構成を備える一般顧客端末200において、予め設定されているプログラムに基づいて、一般顧客端末200は画面表示を実行する。
【0047】
カメラ208は、CCD、CMOS等の撮像素子である。カメラ208は、撮像した2次元コード等の読み取り情報を制御部204へ出力する。カメラ208から入力される読み取り情報は、RAM203の所定の領域に記憶される。
【0048】
ポータルサイトサーバー600は、有線又は無線通信を可能にするネットワークインターフェイスを有し、記憶媒体に保存されたプログラムをメモリへロードし、プログラムをCPU(Central Processing Unit)で動作させることで、各機能を有効にする。ポータルサイトサーバー600のハードウェア構成は、公知のサーバー等のハードウェア構成でよいため、内部構成の説明は省略する。
【0049】
会員顧客端末300、一般ユーザー端末400、及び、コーチユーザー端末500は、操作パネル205からID等を入力することにより、ポータルサイトサーバー600にアクセス可能である。一方、一般顧客端末200は、ポータルサイトサーバー600にアクセス可能ではない。
【0050】
このように、ポータルサイトへのアクセスにおいて、一般顧客と会員顧客との対応に差を設けることが、会員となることのインセンティブの1つとなる。また、会員は入会料を支払い、企画型住宅を、もっとよく知ろうと決めた人であるから、一般ユーザーやコーチユーザーも仲間として受け入れやすく、ポータルサイト上でのコミュニケーションが活発になされることになる。
【0051】
ポータルサイトサーバー600は、一般ユーザー、及び、コーチユーザーの各々のユーザーページのデータを記憶する。一般ユーザー端末400、及び、コーチユーザー端末500が、ポータルサイトサーバー600にアクセスすることにより、一般ユーザー、及び、コーチユーザーは、任意の一般ユーザー、及び、任意のコーチユーザーのユーザーページを閲覧可能である。会員顧客端末300、一般ユーザー端末400、及び、コーチユーザー端末500が、ポータルサイトサーバー600にアクセスすることにより、掲示板ページを閲覧可能である。
【0052】
図4は、ポータルサイトサーバー600に記憶され、会員顧客端末300、一般ユーザー端末400、及び、コーチユーザー端末500に表示されるポータルサイトのトップページの画面を示す。なお、会員顧客端末300、一般ユーザー端末400、及び、コーチユーザー端末500の各々に表示される画面は、一部異なる。
【0053】
図4に示すように、トップページの画面には、マイページボタン(一般ユーザー端末400、及び、コーチユーザー端末500のみ表示可能)、ユーザーリストボタン(一般ユーザー端末400、及び、コーチユーザー端末500のみ表示可能)、掲示板ボタン、コーチャー申し込みボタン(一般ユーザー端末400のみ表示)、及び、イベント情報ボタン(一般ユーザー端末400、及び、コーチユーザー端末500のみ表示可能)が表示される。
【0054】
操作者が端末の画面に表示されたマイページボタンにタッチすると、一般ユーザー端末400、及び、コーチユーザー端末500は、ポータルサイトサーバー600に記憶されたマイページを表示する。
【0055】
図5は、マイページの画面を示す。マイページには、一般ユーザー、及び、コーチユーザーの情報(氏名、住所、電話番号、メールアドレス)が表示される(
図5の<基本情報>)。
【0056】
マイページには、一般ユーザー、及び、コーチユーザーの公開可能な情報(ユーザー延べ日数、タグ(あらかじめ設定された、趣味、その他キーワードを示すタグ))が表示される(
図5の<プロフィール>)。マイページには、コーチユーザーの情報(コーチ延べ日数、活動場所)が表示される(
図5の<コーチャー情報>)。
【0057】
操作者が端末の画面に表示されたユーザーリストボタンにタッチすると、一般ユーザー端末400、及び、コーチユーザー端末500は、ポータルサイトサーバー600に記憶された、ユーザーリストページ(不図示)を表示する。
【0058】
ユーザーリストページは、登録している一般ユーザー、及び、コーチユーザーを地域、ユーザー延べ日数、ユーザー種別(一般ユーザー、又は、コーチユーザー)、タグ(趣味など)で検索できる機能を有する。これにより、一般ユーザー、及び、コーチユーザーは、興味のある、一般ユーザー、及び、コーチユーザーを検索し、情報を得ることができる。
【0059】
ユーザーリストページは、登録している一般ユーザー、及び、コーチユーザーとメールなどによりコンタクトできる機能を有する。これにより、一般ユーザー、及び、コーチユーザーは、興味のある一般ユーザー、及び、コーチユーザーと互いにメッセージを交換することができる。これらの機能により、一般ユーザー、及び、コーチユーザーとの交流を深めるきっかけを作ることができる。
【0060】
操作者が端末の画面に表示された掲示板ボタンにタッチすると、会員顧客端末300、一般ユーザー端末400、及び、コーチユーザー端末500は、ポータルサイトサーバー600に記憶された、掲示板ページ(不図示)を表示する。
【0061】
掲示板ページでは、暮らしのテーマごとに会員顧客、一般ユーザー、及び、コーチユーザーは、一般ユーザー、及び、コーチユーザーの知恵を共有したりすることができる。
【0062】
一般ユーザーが端末の画面に表示されたコーチャー申し込みボタンにタッチすると、一般ユーザー端末400は、ポータルサイトサーバー600により生成された、コーチャー申し込みページ(不図示)を表示する。
【0063】
コーチャー申し込みページには、ファンづくり支援装置100からのコーチャー就任依頼が表示され、一般ユーザーは、コーチャー申し込みページから、コーチャー就任受諾を行うことができる
【0064】
操作者が端末の画面に表示されたイベント情報ボタンにタッチすると、一般ユーザー端末400、及び、コーチユーザー端末500は、ポータルサイトサーバー600により生成された、イベント情報ページ(不図示)を表示する。イベント情報ページには、場所、日時、イベント内容が表示される。
【0065】
図6は、実施形態のファンづくり支援装置100のブロック図である。
【0066】
システムバス108を介して、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、HDD(Hard Disk Drive)105、外部I/F(Interface)106、及び、入力部107が接続される。CPU101とROM102とRAM103とで制御部104を構成する。
【0067】
ROM102は、CPU101により実行されるプログラムや閾値を予め記憶する。
【0068】
RAM103は、CPU101が実行するプログラムを展開するエリアと、プログラムによるデータ処理の作業領域となるワークエリアなどの様々なメモリエリア等を有する。
【0069】
HDD105は、入力部107から入力されたデータ等を記憶する。HDD105は、一般顧客データベース1051と、会員顧客データベース1052と、一般ユーザーデータベース1053と、コーチユーザーデータベース1054と、イベント情報データベース1055とを記憶する。
【0070】
表1は、一般顧客データベース1051のデータテーブル(一般顧客情報)を示す。一般顧客データベース1051は、一般顧客ごとの、氏名エリア、IDエリア、端末アドレスエリア、場所エリア、及び、属性エリアを有する。なお、一般顧客データベース1051は、他のエリア(例えば、住所等)を有してもよい。また、表1では、一般顧客の数をa~cの3人としたが、一般顧客の数に応じて増減させてよい。
【0071】
氏名エリアは、一般顧客の氏名情報を記憶するエリアである。IDエリアは、一般顧客のID情報を記憶するエリアである。氏名エリア及びIDエリアは、システムの管理者が入力部107を操作することにより情報が入力されるエリアである。
【0072】
端末アドレスエリアは、一般顧客の一般顧客端末200の連絡先情報を記憶するエリアである。端末アドレスエリアは、システムの管理者が入力部107を操作することにより、情報が入力されるエリアである。
【0073】
場所エリアは、一般顧客の来場した展示場の場所情報を記憶するエリアである。場所エリアは、システムの管理者が入力部107を操作することにより、情報が入力されるエリアである。なお、記憶する場所の数は、表1では各々1つであるが、複数であってもよい。
【0074】
属性エリアは、一般顧客の趣味や、職業や、年齢等の属性情報を記憶するエリアである。属性エリアは、システムの管理者が入力部107を操作することにより、情報が入力されるエリアである。なお、記憶する属性の数は、表1では各々1つであるが、複数であってもよい。制御部104は、これら各エリアの内容を読み込んで、ファン化処理を実行する。
【0075】
【0076】
表2は、会員顧客データベース1052のデータテーブル(会員顧客情報)を示す。会員顧客データベース1052は、会員顧客ごとの、氏名エリア、IDエリア、端末アドレスエリア、場所エリア、属性エリア、課題エリア、及び、関心エリアを有する。なお、会員顧客データベース1052は、他のエリアを有してもよい。また、表2では、会員顧客の数をa~cの3人としたが、会員顧客の数に応じて増減させてよい。
【0077】
氏名エリアは、会員顧客の氏名情報を記憶するエリアである。IDエリアは、会員顧客のID情報を記憶するエリアである。氏名エリア及びIDエリアは、システムの管理者が入力部107を操作することにより、情報が入力されるエリアである。
【0078】
端末アドレスエリアは、会員顧客の会員顧客端末300の連絡先情報を記憶するエリアである。端末アドレスエリアは、システムの管理者が入力部107を操作することにより、情報が入力されるエリアである。
【0079】
場所エリアは、会員顧客の来場した展示場の場所情報を記憶するエリアである。場所エリアは、システムの管理者が入力部107を操作することにより、情報が入力されるエリアである。なお、記憶する場所の数は、表2では各々1つであるが、複数であってもよい。
【0080】
属性エリアは、会員顧客の趣味や、職業や、年齢等の属性情報を記憶するエリアである。属性エリアは、会員顧客が、会員顧客端末300、もしくは、システムの管理者が入力部107を操作することにより、情報が入力されるエリアである。なお、記憶する属性の数は、表2では各々1つであるが、複数であってもよい。
【0081】
課題エリアは、会員顧客が契約するにあたっての課題情報を記憶するエリアである。課題とは、例えば、資金面の課題、土地の購入、ご家族のご意見等である。課題エリアは、システムの管理者が入力部107を操作することにより、情報が入力されるエリアである。なお、記憶する場所の数は、表2では各々1つであるが、複数であってもよい。
【0082】
関心エリアは、会員顧客が閲覧したポータルサイトの掲示板ページのテーマ情報を記憶するエリアである。関心エリアは、会員顧客の閲覧操作に基づいて、制御部104によりテーマ情報が入力されるエリアである。記憶するテーマ情報の数は、表2では各々1テーマであるが、複数テーマであってもよい。制御部104は、これら各エリアの内容を読み込んで、ファン化処理を実行する。また、関心エリアは、後述する訴求ポイントや会員顧客の興味がある住宅展示場内のモデルハウス等の関心情報を記憶するエリアである。
【0083】
【0084】
表3は、一般ユーザーデータベース1053のデータテーブル(一般ユーザー情報)を示す。一般ユーザーデータベース1053は、一般ユーザーごとの、氏名エリア、IDエリア、端末アドレスエリア、場所エリア、属性エリア、課題エリア、ユーザー登録日エリア、及び、頻度エリアを有する。なお、一般ユーザーデータベース1053は、他のエリアを有してもよい。また、表3では、一般ユーザーの数をa~cの3人としたが、一般ユーザーの数に応じて増減させてよい。
【0085】
氏名エリアは、一般ユーザーの氏名情報を記憶するエリアである。IDエリアは、一般ユーザーのID情報を記憶するエリアである。氏名エリア及びIDエリアは、システムの管理者が入力部107を操作することにより、情報が入力されるエリアである。
【0086】
端末アドレスエリアは、一般ユーザーの一般ユーザー端末400の連絡先情報を記憶するエリアである。端末アドレスエリアは、一般ユーザーが、一般ユーザー端末400、もしくは、システムの管理者が入力部107を操作することにより、情報が入力されるエリアである。
【0087】
場所エリアは、一般ユーザーの契約した展示場の場所情報を記憶するエリアである。場所エリアは、システムの管理者が入力部107を操作することにより、情報が入力されるエリアである。
【0088】
属性エリアは、一般ユーザーの趣味や、職業や、年齢等の属性情報を記憶するエリアである。属性エリアは、一般ユーザーが、一般ユーザー端末400、もしくは、システムの管理者が入力部107を操作することにより、情報が入力されるエリアである。なお、記憶する属性の数は、表3では各々1つであるが、複数であってもよい。
【0089】
課題エリアは、一般ユーザーの契約前の課題情報を記憶するエリアである。課題エリアは、システムの管理者が入力部107を操作することにより、情報が入力されるエリアである。なお、記憶する場所の数は、表3では各々1つであるが、複数であってもよい。
【0090】
ユーザー登録日エリアは、一般ユーザーのユーザーになった登録日情報を記憶するエリアである。ユーザー登録日エリアは、一般ユーザーデータベースへの登録日に基づいて、制御部104により情報が入力されるエリアである。
【0091】
頻度エリアは、一般ユーザーの展示場の来場頻度、もしくは、一般ユーザーのポータルサイトへのアクセス頻度(アクセス回数)や投稿頻度(投稿回数)の情報を記憶するエリアである。頻度エリアは、一般ユーザーの展示場の来場頻度、もしくは、一般ユーザーのポータルサイトへのアクセス(投稿)頻度に基づいて制御部104により情報が入力され、もしくは、システムの管理者が入力部107を操作することにより情報が入力されるエリアである。記憶する頻度の数は、表3では各々1種であるが、種別に分けて記憶してもよい。制御部104は、これら各エリアの内容を読み込んで、ファン化処理を実行する。
【0092】
【0093】
表4は、コーチユーザーデータベース1054のデータテーブル(コーチユーザー情報)を示す。コーチユーザーデータベース1054は、コーチユーザーごとの、氏名エリア、IDエリア、端末アドレスエリア、場所エリア、属性エリア、課題エリア、ユーザー登録日エリア、コーチ登録日エリア、及び、得点エリアを有する。なお、コーチユーザーデータベース1054は、他のエリアを有してもよい。また、表4では、コーチユーザーの数をa~cの3人としたが、コーチユーザーの数に応じて増減させてよい。
【0094】
氏名エリアは、コーチユーザーの氏名情報を記憶するエリアである。IDエリアは、コーチユーザーのID情報を記憶するエリアである。氏名エリア及びIDエリアは、システムの管理者が入力部107を操作することにより、情報が入力されるエリアである。
【0095】
端末アドレスエリアは、コーチユーザーのコーチユーザー端末500の連絡先情報を記憶するエリアである。端末アドレスエリアは、コーチユーザーが、コーチユーザー端末500、もしくは、システムの管理者が入力部107を操作することにより、情報が入力されるエリアである。
【0096】
場所エリアは、コーチユーザーの活動の場所(展示場など)情報を記憶するエリアである。場所エリアは、コーチユーザーが、コーチユーザー端末500、もしくは、システムの管理者が入力部107を操作することにより、情報が入力されるエリアである。なお、記憶する場所の数は、表4では各々1つであるが、複数であってもよい。
【0097】
属性エリアは、コーチユーザーの趣味や、職業や、年齢等の属性情報を記憶するエリアである。属性エリアは、コーチユーザーが、コーチユーザー端末500、もしくは、システムの管理者が入力部107を操作することにより、情報が入力されるエリアである。なお、記憶する属性の数は、表4では各々1つであるが、複数であってもよい。
【0098】
課題エリアは、コーチユーザーの契約前の課題情報を記憶するエリアである。課題エリアは、システムの管理者が入力部107を操作することにより、情報が入力されるエリアである。なお、記憶する場所の数は、表4では各々1つであるが、複数であってもよい。
【0099】
ユーザー登録日エリアは、コーチユーザーのユーザーになった登録日情報を記憶するエリアである。ユーザー登録日エリアは、一般ユーザーデータベースへの登録日に基づいて、制御部104により情報が入力されるエリアである。
【0100】
コーチ登録日エリアは、コーチユーザーのコーチャーになった登録日情報を記憶するエリアである。コーチ登録日エリアは、コーチユーザーデータベースへの登録日に基づいて、制御部104により情報が入力されるエリアである。
【0101】
得点エリアは、コーチ―ユーザーのイベントの企画回数、イベントへの参加回数、及び、一般顧客又は会員顧客が一般ユーザーとなった数に基づいて、制御部104が算出した得点情報を記憶するエリアである。
【0102】
【0103】
表5は、イベント情報データベース1055のデータテーブル(イベント情報)を示す。イベント情報データベース1055は、イベントごとの、場所エリア、日時エリア、企画者エリア、参加者エリア、及び、内容エリアを有する。なお、イベント情報データベース1055は、他のエリアを有してもよく、イベント内容の企画情報を含んでもよい。また、表5では、イベントの数をa~cの3つとしたが、イベントの数に応じて増減させてよい。
【0104】
場所エリアは、イベントを開催する場所(展示場等)情報を記憶するエリアである。日時エリアは、イベントを開催する日時情報を記憶するエリアである。場所エリア及び日時エリアは、システムの管理者が入力部107を操作することにより、情報が入力されるエリアである。
【0105】
企画者エリアは、イベントを企画した者(企画者情報)を記憶するエリアである。企画者エリアは、システムの管理者が入力部107を操作することにより、情報が入力されるエリアである。なお、記憶する企画者の数は、表5では各々1人であるが、複数人であってもよい。また、コーチユーザーが企画者となってもよい。
【0106】
参加者エリアは、イベントの参加者(参加者情報)を記憶するエリアである。イベントの参加者は、一般顧客、会員顧客、一般ユーザー、及び、コーチユーザーの何れかとなる。参加者エリアは、システムの管理者が入力部107を操作することにより、情報が入力されるエリアである。なお、記憶する参加者の数は、表5では各々1人であるが、複数人であってもよい。
【0107】
内容エリアは、イベントの内容(企画の内容に対応する趣味や職業や年齢等)の内容情報を記憶するエリアである。内容エリアは、システムの管理者が入力部107を操作することにより、情報が入力されるエリアである。なお、記憶する内容の数は、表4では各々1つであるが、複数であってもよい。
【0108】
【0109】
なお、HDD105に記憶する、一般顧客と、会員顧客と、一般ユーザーと、コーチユーザーのデータベース1051~1054は、一般顧客データベース1051と、会員顧客データベース1052と、一般ユーザーデータベース1053と、コーチユーザーデータベース1054が有する全てのエリアと、一般顧客、会員顧客、一般ユーザー、及び、コーチユーザーの何れかを示すステータスのエリアを設けることで、1つのデータベースとしても良く、一般顧客と会員顧客、一般ユーザーとコーチユーザーのように顧客とユーザーの単位に分けたデータベースとしても良い。
【0110】
外部I/F106は、例えばクライアント端末(PC)などの外部装置と通信するためのインターフェースである。外部I/F106は、一般顧客端末200、会員顧客端末300、一般ユーザー端末400、コーチユーザー端末500、及び、ポータルサイトサーバー600と接続する。
【0111】
外部I/F106は、外部装置とデータ通信を行うインターフェースであれば良く、たとえば、外部装置にローカルに接続する機器(USBメモリ等)であってもよいし、ネットワークを介して通信するためのネットワークインターフェイスであってもよい。
【0112】
外部I/F106は、プリンタ等の印刷装置(不図示)と接続する。外部I/F106は、液晶ディスプレイ等の表示装置(不図示)と接続する。
【0113】
入力部107は、キーボード、マウス、スキャナ(読取装置)等の入力装置である。
【0114】
以上のような構成を備えるファンづくり支援装置100において、予め設定されているプログラムに基づいて、ファンづくり支援装置100はファンづくりジョブを実行する。
図7は、実施形態のファンづくり処理のフローチャートである。
【0115】
まず、住宅展示場を一般顧客が訪れた場合には、制御部104は、入力部107から入力された一般顧客の情報を、一般顧客データベース1051に登録する(STEP101)。
【0116】
一般顧客が、住宅展示場で、コーチユーザーと、暮らしのノウハウなどを安心して本音で語り合い、交流することにより、企画型住宅への愛着が高まり、何度も住宅展示場にリピート来場し、第1のファン化がなされる(STEP102)。
【0117】
ファンづくり支援装置100は、一般顧客データベース1051に、一般顧客の住宅展示場への来場回数を記憶し、この来場回数に基づいて、一般顧客の第1のファン化を判断することでもよい。例えば、ファンづくり支援装置100は、一般顧客の来場回数が5回と超えた場合には、一般顧客の第1のファン化がなされたと判断することでもよい。
【0118】
第1のファン化がなされた一般顧客は、より交流を深めるために、「会員制顧客クラブ」に入会して、会員顧客となる。一般顧客端末200は、入会承諾情報をファンづくり支援装置100に送信する。もしくは、ファンづくり支援装置100の入力部107を操作することにより、入会承諾情報をファンづくり支援装置100に入力することでもよい。入会承諾情報を受信したファンづくり支援装置100の制御部104は、一般顧客の情報を、会員の顧客の情報として会員顧客データベース1052に登録する(STEP103)。
【0119】
ファンづくり支援装置100は、一般顧客が、「会員制顧客クラブ」に入会した場合には、会員顧客データベース1052に「会員制顧客クラブ」に入会した一般顧客の一般顧客情報を会員顧客情報として登録する。
【0120】
もしくは、ファンづくり支援装置100は、一般顧客の第1のファン化がなされたと判断した場合には、「会員制顧客クラブ」の案内を、一般顧客端末200へ送信し、一般顧客端末200から「会員制顧客クラブ」への入会を受信した場合には、会員顧客情報として、会員顧客データベース1052に一般顧客端末200の一般顧客情報を登録することでもよい。
【0121】
会員顧客が、展示場に来場してコーチユーザーと交流することや、ポータルサイト600にアクセスして、興味のある掲示板ページを閲覧する。これにより、会員顧客の企画型住宅への愛着が高まり、展示場にリピート来場し、第2のファン化がなされる(ステップ104)。ポータルサイトサーバー600は、ファンづくり支援装置100へ、会員顧客が閲覧した掲示板ページのテーマ情報を随時送信する。ファンづくり支援装置100は、受信したテーマ情報に基づいて、会員顧客データベース1052の関心エリアのテーマ情報を更新する。
【0122】
ファンづくり支援装置100は、会員顧客データベース1052に、会員顧客の展示場への来場回数や、ポータルサイトへのアクセス回数や、掲示板ページの閲覧回数や、住宅展示場のモデルハウスや訴求ポイントなどの関心情報や、ポータルサイトの関心情報を記憶し、この来場回数やアクセス回数や閲覧回数や住宅展示場のモデルハウスや訴求ポイントなどの関心情報やポータルサイトの関心情報に基づいて、会員顧客の第2のファン化を判断することでもよい。
【0123】
ここで、「閲覧回数や住宅展示場のモデルハウスや訴求ポイントなどの関心情報やポータルサイトの関心情報に基づいて、会員顧客の第2のファン化を判断する」とは、例えば、住宅展示場のモデルハウスや訴求ポイントなどの関心情報やポータルサイトの関心情報が予め定義された関心内容と一致する場合に、会員顧客の第2のファン化を判断することでよい。
【0124】
ファンづくり支援装置100は、ポータルサイトサーバー600と接続し、会員顧客端末300と、一般ユーザー端末400と、コーチユーザー端末500とが、ポータルサイトサーバー600にアクセスすることにより、互いの話題を閲覧したり、検索できる。
【0125】
第2のファン化がなされた会員顧客は、企画型住宅の購入の意欲が高まり、企画型住宅の契約をし、一般ユーザーとなる。制御部104は、入力部107から入力された会員顧客の情報を、一般ユーザーの情報として一般ユーザーデータベース1053に登録する(ステップ105)。
【0126】
ファンづくり支援装置100は、会員顧客が、建築工事の契約をした場合には、一般ユーザーデータベース1053に、建築工事の契約をした会員顧客の会員顧客情報を一般ユーザー情報として登録する。
【0127】
もしくは、ファンづくり支援装置100は、会員顧客の第2のファン化がなされたと判断した場合には、用地情報(不動産情報)を会員顧客端末300へ送信し、会員顧客端末300から建築工事(企画型住宅)の契約完了を受信した場合には、一般ユーザー情報として、一般ユーザーデータベース1053に会員顧客端末300の会員顧客情報を登録することでもよい。
【0128】
一般ユーザーが、企画型住宅の暮らしを始めて一定期間経過することで、他の一般ユーザーやコーチユーザーと展示場で交流することや、ポータルサイトに投稿することや、ポータルサイトを閲覧することにより、企画型住宅のコミュニティへの愛着が高まり、一般ユーザーの第3のファン化がなされる(ステップ106)
【0129】
ファンづくり支援装置100は、一般ユーザーデータベース1053に、一般ユーザーの展示場への来場回数や、ポータルサイトへの投稿回数や、掲示板ページの閲覧回数や、一般ユーザーデータベース1053へ登録してからの経過日数を記憶し、この来場回数や投稿回数や閲覧回数や、一般ユーザー情報として一般ユーザーデータベース1053へ登録してからの経過日数に基づいて、一般ユーザーの第3のファン化を判断することでもよい。
【0130】
ポータルサイトでは、一般ユーザーやコーチユーザーが生の声でつながりが生まれ、コミュニティへの愛着が高まり、一般ユーザーの第3のファン化がなされる。
【0131】
第3のファン化がなされた一般ユーザーはコーチユーザーとなる。ファンづくり支援装置100は、一般ユーザーデータベース1053のユーザー登録日から求める経過日数、もしくは、頻度(一般ユーザーの展示場の来場頻度・回数、もしくは、一般ユーザーのポータルサイトへのアクセス(投稿)頻度・回数)、もしくは、ポータルサイトの掲示板ページの閲覧回数に基づいて、一般ユーザーの第3のファン化を判断し、第3のファン化がなされたと判断した場合には、一般ユーザー端末400に、コーチユーザー就任依頼を送信することでもよい。
【0132】
一般ユーザー端末400からコーチユーザー就任受諾を受信した場合には、ファンづくり支援装置100の制御部104は、一般ユーザー情報を、コーチユーザー情報として、コーチユーザーデータベース1054に登録する(ステップ107)。
【0133】
ファンづくり支援装置100は、コーチユーザーデータベース1054に、コーチユーザー就任受諾を行った一般ユーザーの一般ユーザー情報を登録した場合には、コーチユーザーにコーチ専用グッズの送付処理を実行してもよい。
【0134】
コーチユーザーが、イベントなどにより一般顧客や会員顧客と展示場で交流することやポータルサイトに投稿することにより、一般顧客の第1のファン化、又は、会員顧客の第2のファン化が進む。
【0135】
図8は、実施形態のファンづくり処理におけるイベント作成のフローチャートである。
【0136】
ファンづくり支援装置100は、第1のファン化及び第2のファン化のための、一般顧客や会員顧客と、コーチユーザーと、の交流の機会を提供するために、一般顧客や会員顧客と、コーチユーザーに送信するための、表5のイベント告知情報を生成する(STEP201)
【0137】
ファンづくり支援装置100は、イベントの情報を記憶したイベント情報データベース1055を有する。ファンづくり支援装置100は、一般顧客データベース1051の情報と、会員顧客データベース1052の情報と、コーチユーザーデータベース1054の情報と、イベント情報データベース1055と、に基づいて、第1のファン化及び第2のファン化のための、一般顧客や会員顧客と、コーチユーザーと、のマッチングを図り、イベント告知を送信する一般顧客端末200や会員顧客端末300と、コーチユーザー端末500を決定する(STEP202)。
【0138】
ファンづくり支援装置100は、会員顧客データベース1052の関心の情報に基づいて、該当のテーマへの投稿頻度の高いコーチユーザーを判断し、コーチユーザーとのマッチングを図ることでもよい。
【0139】
ファンづくり支援装置100は、会員顧客データベース1052の掲示板ページのテーマである関心の情報に基づいて、会員顧客が、所定の期間に閲覧した掲示板ページのテーマ及び、投稿内容に含まれる属性を抽出し、該当の属性は、閲覧した会員顧客にも共通する属性とし、当該属性を属性情報として会員顧客データベース1052に記憶し、マッチングに用いることでもよい。
【0140】
ファンづくり支援装置100は、一般顧客データベース1051、会員顧客データベース1052、コーチユーザーデータベース1054、及び、イベント情報データベース1055のデータエリアの共通性に基づいてマッチングを図り、イベント告知を送信する一般顧客端末200や会員顧客端末300と、コーチユーザー端末500を決定することでもよい。
【0141】
例えば、ファンづくり支援装置100は、イベントを特定の場所(展示場)で実施する場合には、当該場所の情報がデータベースに記憶された、一般顧客端末200や会員顧客端末300と、コーチユーザー端末500とのマッチングを図ることでもよい。
【0142】
また、ファンづくり支援装置100は、イベントの内容が特定の課題(資金、土地、家族等)や属性(趣味、職業、年齢等)に対応するものである場合には、当該課題の情報や属性の情報がデータベースに記憶された、一般顧客端末200や会員顧客端末300と、コーチユーザー端末500とのマッチングを図ることでもよい。
【0143】
ファンづくり支援装置100は、コーチユーザー端末500から受信したコーチユーザーが作成したイベント情報をイベント情報データベース1055に記憶することでもよい。コーチユーザー自らイベントを企画することができることにより、コーチユーザーの動機づけを高めることができる。
【0144】
ファンづくり支援装置100は、イベント告知を送信する一般顧客端末200や会員顧客端末300と、コーチユーザー端末500を決定した場合には、イベント告知を、一般顧客端末200や会員顧客端末300と、コーチユーザー端末500に送信する(STEP203)。コーチユーザーが、イベント告知を受信した一般顧客や会員顧客と展示場で交流することにより、一般顧客の第1のファン化、又は、会員顧客の第2のファン化が進む。
【0145】
ファンづくり支援装置100は、イベント終了後、コーチユーザー端末500に、一般顧客又は会員顧客からのアンケート結果のフィードバックを送信してもよく、一般顧客又は会員顧客の内、一般ユーザーとなった数のフィードバックを送信してもよい(STEP204)。これにより、コーチユーザーの動機づけを高めることができる。
【0146】
ファンづくり支援装置100は、コーチ―ユーザーのイベントの企画回数、参加回数、及び、一般顧客又は会員顧客が一般ユーザーとなった数に基づいて、コーチマイルなどの得点を算出し、当該得点をコーチユーザー端末500に送信してもよい。これにより、コーチユーザーの動機づけを高めることができる。
【0147】
次に、住宅展示場を利用したファンづくりサイクルについて説明する。
図9に示すように住宅展示場には、モデルハウス1~4と、事務所が設けられている。なお、この展示場はファンづくり支援装置100を保有する住宅メーカー単独の展示場である。また、モデルハウス1~4は、この住宅メーカーの企画型住宅である。また、モデルハウスの数は4に限られず、4より多くてもよいし、少なくてもよい。
【0148】
図9に示すように、モデルハウス1~4には、対応する2次元コードが設置されている。2次元コードの数は1つに限られず、各モデルハウス1~4内の薪ストーブや、デッキなど複数の訴求ポイントに複数設置してもよい。
【0149】
図10は、実施形態のマッチング処理のフローチャートである。展示場を見学する会員顧客がモデルハウスに興味を持った場合には、2次元コードを会員顧客端末300のカメラ308(不図示)により撮像する(STEP301)。
【0150】
会員顧客端末300は、撮像した2次元コードの読み取り情報を、外部I/F306(不図示。以下同じ。)を介して、ファンづくり支援装置100へ送信する(STEP302)。
【0151】
ファンづくり支援装置100は、RAM103に、2次元コードが設置された訴求ポイントに対応する動画や画像等の解説データを記憶するデータベースを有する。ファンづくり支援装置100は、会員顧客端末300から送信された2次元コードの読み取り情報に基づいて訴求ポイントを判断し、当該訴求ポイントに対応する解説データを送信する(STEP303)。
【0152】
ファンづくり支援装置100が送信した解説データを受信した会員顧客端末300は、操作パネル305(不図示)に解説データを表示する(STEP304)。
【0153】
また、ファンづくり支援装置100は、会員顧客端末300から2次元コードの読み取り情報を受信した場合には、会員顧客データベース1052のデータテーブル(会員顧客情報)の関心エリアに、受信した2次元コードの読み取り情報に対応する訴求ポイントを入力し、会員顧客データベース1052の関心エリアのテーマ情報を更新する(STEP305)。
【0154】
ファンづくり支援装置100は、会員顧客データベース1052のデータテーブル(会員顧客情報)の関心エリアに入力された訴求ポイントに基づいて、会員顧客(会員顧客端末300)とコーチユーザー(コーチユーザー端末500)とのマッチングに用いる(STEP306)。なお、マッチングの内容については上記した。
【0155】
図11は、実施形態のマッチング処理のフローチャートである。
図9に示すように、モデルハウス1~4には、対応するビーコン1~4(発信機1~4)それぞれが設置されている。ビーコン(発信機)に基づいて会員顧客が立ち寄ったモデルハウス1~4を判断する。
【0156】
展示場を見学する会員顧客がモデルハウスに立ち寄った場合には、会員顧客端末300は、外部I/F306から、ビーコン1~4(発信機1~4)が発信するビーコン電波を受信することによりビーコン1~4(発信機1~4)毎に割り当てられたビーコン識別番号を取得する(STEP401)。
【0157】
会員顧客端末300は、取得したビーコン識別番号を、外部I/F306を介して、ファンづくり支援装置100へ送信する(STEP402)。
【0158】
ファンづくり支援装置100はRAM103に、モデルハウス1~4とビーコン識別番号の対応関係データを記憶するデータベースを有する。ファンづくり支援装置100は、会員顧客端末300から送信された、モデルハウス1~4とビーコン識別番号の対応関係データに基づいて会員顧客が立ち寄ったモデルハウス1~4を判断する。
【0159】
ファンづくり支援装置100は、会員顧客が立ち寄ったモデルハウス1~4の内、もっとも滞在時間の長いモデルハウスを、会員顧客が関心を有するモデルハウスと判断する(STEP403)。滞在時間については、ビーコン1~4(発信機1~4)が発信するビーコン電波が圏外となるまでの時間に基づいて算出すればよい。
【0160】
ファンづくり支援装置100は、会員顧客データベース1052のデータテーブル(会員顧客情報)の関心エリアに、会員顧客が関心を有するモデルハウス1~4を入力し、会員顧客データベース1052の関心エリアのテーマ情報を更新する(STEP404)。
【0161】
ファンづくり支援装置100は、会員顧客データベース1052のデータテーブル(会員顧客情報)の関心エリアに入力されたモデルハウス1~4に基づいて、会員顧客(会員顧客端末300)とコーチユーザー(コーチユーザー端末500)とのマッチングに用いる(STEP405)。なお、マッチングの内容については上記した。
【0162】
また、GPSの位置情報に基づいて会員顧客が立ち寄ったモデルハウス1~4を判断することでもよい。
【0163】
図12は、実施形態のマッチング処理のフローチャートである。展示場を見学する会員顧客がモデルハウスに立ち寄った場合には、会員顧客端末300は、GPSセンサ307(不図示)により会員顧客端末300の位置情報を取得する(STEP501)。
【0164】
会員顧客端末300は、取得した位置情報を、外部I/F306を介して、ファンづくり支援装置100へ送信する(STEP502)。
【0165】
ファンづくり支援装置100はRAM103に、モデルハウス1~4の経度・緯度の位置データを記憶するデータベースを有する。ファンづくり支援装置100は、会員顧客端末300から送信された位置情報に基づいて会員顧客が立ち寄ったモデルハウス1~4を判断する。
【0166】
ファンづくり支援装置100は、会員顧客が立ち寄ったモデルハウス1~4の内、もっとも滞在時間の長いモデルハウスを、会員顧客が関心を有するモデルハウスと判断する(STEP503)。滞在時間については、会員顧客端末300から送信された位置情報に基づいて算出すればよい。
【0167】
ファンづくり支援装置100は、会員顧客データベース1052のデータテーブル(会員顧客情報)の関心エリアに、会員顧客が関心を有するモデルハウス1~4を入力し、会員顧客データベース1052の関心エリアのテーマ情報を更新する(STEP504)。
【0168】
ファンづくり支援装置100は、会員顧客データベース1052のデータテーブル(会員顧客情報)の関心エリアに入力されたモデルハウス1~4に基づいて、会員顧客(会員顧客端末300)とコーチユーザー(コーチユーザー端末500)とのマッチングに用いる(STEP505)。なお、マッチングの内容については上記した。
【0169】
以上、実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0170】
1:ファンづくりシステム
100:ファンづくり支援装置
200:一般顧客端末
300:会員顧客端末
400:一般ユーザー端末
500:コーチユーザー端末
600:ポータルサイト