(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-05
(45)【発行日】2025-02-14
(54)【発明の名称】記憶タグ位置調整方法、及び、消耗品
(51)【国際特許分類】
B41L 13/04 20060101AFI20250206BHJP
G06K 19/077 20060101ALI20250206BHJP
B41L 13/18 20060101ALI20250206BHJP
【FI】
B41L13/04 K
G06K19/077 220
B41L13/04 F
B41L13/18 Q
(21)【出願番号】P 2021051792
(22)【出願日】2021-03-25
【審査請求日】2024-01-10
(73)【特許権者】
【識別番号】000250502
【氏名又は名称】理想科学工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004185
【氏名又は名称】インフォート弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100121083
【氏名又は名称】青木 宏義
(74)【代理人】
【識別番号】100138391
【氏名又は名称】天田 昌行
(74)【代理人】
【識別番号】100074099
【氏名又は名称】大菅 義之
(72)【発明者】
【氏名】藤村 峻也
【審査官】中村 博之
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-179932(JP,A)
【文献】特開2020-192801(JP,A)
【文献】特開2016-162094(JP,A)
【文献】特開2013-014035(JP,A)
【文献】特開2002-321433(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0219041(US,A1)
【文献】中国実用新案第208216321(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41L 13/04
G06K 19/077
B41L 13/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
消耗材と消耗品本体とを有し画像形成装置に装着される消耗品における記憶タグの位置を調整する記憶タグ位置調整方法であって、
前記消耗品本体は、前記記憶タグが取り付けられる被取り付け部材を有し、
前記消耗材が消費された後に前記消耗品本体に新たな前記消耗材を補充し、前記記憶タグ及び当該記憶タグの取り付け方法を変更する場合に、
前記画像形成装置の通信部と前記記憶タグとの距離を通信不可の距離を避けるように変化させて前記通信部との通信が可能となるように
、前記被取り付け部材の前記消耗品本体における固定位置を変更することによって前記消耗品における前記記憶タグの位置を調整する
ことを特徴とする記憶タグ位置調整方法。
【請求項2】
前記消耗材は、孔版印刷用のマスタであり、
前記消耗品本体は、前記マスタがロール状に巻き付けられる筒形状のマスタロール管であり、
前記被取り付け部材は、前記マスタロール管の前記筒形状の中空部分に固定され、
前記記憶タグの前記取り付け方法を変更することは、前記記憶タグを前記被取り付け部材に取り付ける第1の取り付け方法から、前記記憶タグと前記被取り付け部材との間にシート材を介在させ、前記記憶タグを前記被取り付け部材に取り付ける第2の取り付け方法に変更することであり、
前記画像形成装置の前記通信部との通信が可能となるように、前記被取り付け部材の前記マスタロール管の前記中空部分における固定位置を変更することによって前記消耗品における前記記憶タグの位置を調整する
ことを特徴とする請求項
1記載の記憶タグ位置調整方法。
【請求項3】
消耗材と消耗品本体とを有し画像形成装置に装着される消耗品における記憶タグの位置を調整する記憶タグ位置調整方法であって、
前記消耗材が消費された後に前記消耗品本体に新たな前記消耗材を補充し、前記記憶タグ及び当該記憶タグの取り付け方法を変更する場合に、
前記画像形成装置の通信部との通信が可能となるように前記消耗品における前記記憶タグの位置を調整し、
前記記憶タグの前記取り付け方法を変更することは、前記記憶タグを前記消耗品本体に取り付ける第1の取り付け方法から、前記記憶タグと前記消耗品本体との間にシート材を介在させ、前記記憶タグを前記消耗品本体に取り付ける第2の取り付け方法に変更することであり、
前記画像形成装置の前記通信部との通信が可能となるように、前記シート材の厚さを変更することによって前記消耗品における前記記憶タグの位置を調整し、
前記消耗材は、インクであり、
前記消耗品本体は、前記インクを収納する容器本体であり、
前記記憶タグは、前記容器本体のうち前記画像形成装置の収容部に対する前記消耗品の挿入方向の先端側に取り付けられ、
前記第1の取り付け方法は、前記記憶タグを前記容器本体の前記先端側に貼り付けによって取り付ける取り付け方法であり、
前記第2の取り付け方法は、前記記憶タグと前記容器本体との間に前記シート材を介在させ、前記記憶タグを前記容器本体の前記先端側に貼り付けによって取り付ける取り付け方法である
ことを特徴とす
る記憶タグ位置調整方法。
【請求項4】
消耗材と消耗品本体と記憶タグとを有し、画像形成装置に装着される消耗品であって、
前記消耗品本体は、前記記憶タグが取り付けられる被取り付け部材を有し、
前記被取り付け部材は、
前記画像形成装置の通信部と前記記憶タグとの距離を通信不可の距離を避けるように変化させて前記通信部と前記記憶タグとの通信が可能となるように、前記消耗品本体における固定位置を変更可能に配置されている
ことを特徴とする消耗品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に装着される消耗品における記憶タグの位置を調整する記憶タグ位置調整方法と、消耗品とに関する。
【背景技術】
【0002】
インクジェット記録装置や孔版印刷装置等の画像形成装置では、使用するインクやマスタ(孔版原紙)等の消耗材の特性を前もって想定し、想定した特性に合わせて装置の動作を最適化している。ここで、インク容器等の消耗品が交換される際に、消耗品の容器に取り付けたICタグから情報を読み取り、読み取った情報から、自装置で使用するのに適した適合品であるか否かを確認する消耗品情報通信システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般的に、消耗品であるインク容器について、環境面における再利用(リサイクル)の要望から、一度インク容器のインクを消耗した後、再度インクを同じインク容器に再充填して、画像形成装置の動作に用いることがある。これは、インク容器に限らず、孔版印刷に用いられるマスタロール等の他の消耗品についても同様であり、マスタが無くなった後、同じマスタロール管にマスタを巻き付けて、画像形成装置の動作に用いることがある。
【0005】
このようにインク、マスタ等の消耗材が消費された後に新たな消耗材を補充した場合に、最初に使用していたICタグが利用できないときには(例えば、ICタグが破損したときや、ICタグ内の残量データを書き換えられないとき)、別のICタグをインク容器に取り付けて再度利用することがある。これにより、最初に設定したICタグとリーダライタモジュール(以下、R/W)との間の距離では通信ができなくなることがある。
【0006】
また、別のICタグの材質から消耗品に貼り付けにくい等の事情により消耗品への取り付け方法を変えることにより、消耗品におけるICタグの位置が変わり、最初に設定したICタグとリーダライタモジュールとの間の距離では通信ができなくなることもある。
【0007】
上述の消耗品情報通信システムでは、R/Wを移動させるアクチュエータが配置されているが、ICタグやICタグの取り付け方法が変更になった場合に通信距離を適正に保つアクチュエータなどの専用の位置調整機構を設けると、コストがかかってしまう。また、変更されるICタグや、変更される取り付け方法によっては、専用の位置調整機構を設けても、調整しきれず、再度調整できるようにICタグや取り付け方法を変更する場合が発生する。
【0008】
本発明の目的は、消耗材が消費された後に消耗品本体に新たな消耗材を補充し、記憶タグ及びこの記憶タグの取り付け方法を変更する場合に、簡単な構成で、記憶タグの位置調整を行うことができる記憶タグ位置調整方法及び消耗品を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
1つの態様では、記憶タグ位置調整方法は、消耗材と消耗品本体とを有し画像形成装置に装着される消耗品における記憶タグの位置を調整する記憶タグ位置調整方法であって、前記消耗材が消費された後に前記消耗品本体に新たな前記消耗材を補充し、前記記憶タグ及び当該記憶タグの取り付け方法を変更する場合に、前記画像形成装置の通信部との通信が可能となるように前記消耗品における前記記憶タグの位置を調整する。
【発明の効果】
【0010】
前記態様によれば、消耗材が消費された後に消耗品本体に新たな消耗材を補充し、記憶タグ及びこの記憶タグの取り付け方法を変更する場合に、簡単な構成で、記憶タグの位置調整を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】第1実施形態における画像形成装置及び消耗品の制御構成を示す図である。
【
図2】第1実施形態における製版部及び消耗品を示す斜視図である。
【
図3】第1実施形態における消耗品のキャップ及びICタグを示す斜視図である。
【
図4】R/W部とICタグとの交信可能領域の一例を示す図である。
【
図5】R/W部とICタグとの交信可能領域の他の例を示す図である。
【
図6】第1実施形態におけるICタグの位置調整を説明するための消耗品の内部構造を示す図である。
【
図7A】第1実施形態における変更前の記憶タグの取り付け状態を示す図である。
【
図7B】第1実施形態における変更後の記憶タグの取り付け状態を示す図である。
【
図8】第1実施形態における制御部の処理を示すフローチャートである。
【
図9】第2実施形態における消耗品を示す斜視図である。
【
図10A】
図9のB部内部における変更前の記憶タグの取り付け状態を示す図である。
【
図10B】
図9のB部内部における変更後の記憶タグの取り付け状態を示す図(その1)である。
【
図10C】
図9のB部内部における変更後の記憶タグの取り付け状態を示す図(その2)である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の第1及び第2実施形態に係る記憶タグ位置調整方法及び消耗品について、図面を参照しながら説明する。
【0013】
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態における画像形成装置1及び消耗品100の制御構成を示す図である。
【0014】
図2は、製版部31及び消耗品100を示す斜視図である。
【0015】
図1に示すように、画像形成装置1は、ホルダ部10と、制御部20と、画像形成部30と、駆動部40と、操作パネル部50とを備える。
【0016】
画像形成装置1に装着される消耗品100は、例えば、
図2に示すように、孔版印刷用のマスタ(孔版原紙)Mと、マスタロール管110とを有するマスタロールである。消耗品100には、記憶タグの一例であるICタグ120が取り付けられる。
【0017】
なお、画像形成装置1及び消耗品100を消耗品通信システムとみなすことができる。すなわち、消耗品通信システムは、画像形成装置1と消耗品100とを備える。
【0018】
図1に示す画像形成装置1のホルダ部10は、R/W部11と、検知センサ12と、収容部13(
図2参照)とを有する。
【0019】
図1に示すように、R/W部11は、ICタグ120との通信のためのアンテナを内蔵する通信部11aと、この通信部11aを制御するICチップ等のプロセッサであるR/W制御部11bとを含む。R/W部11は、ICタグ120との間で無線通信を確立し、ICタグ120のメモリ123の情報を読み書きし、読み出した情報を画像形成装置1の制御部20に供給する。なお、R/W部11は、ICタグ120(記憶タグ)との通信を行う通信部の一例である。
【0020】
図2に示すように、R/W部11は、消耗品100を収容する収容部13に配置されている。
【0021】
図1に示す検知センサ12は、消耗品100が収容部13に収容されたことを検知する。
【0022】
図2に示すように、収容部13は、後述する製版部31に設けられ、消耗品100を収容する。一例ではあるが、消耗品100が円柱形状を呈するため、収容部13は、円柱形状の空間を有する。
【0023】
図1に示す制御部20は、例えば、画像形成装置1全体の動作を制御する演算処理装置として機能するプロセッサ(例えばCPU:Central Processing Unit)と、所定の制御プログラムが予め記録されている読み出し専用半導体メモリであるROM(Read Only Memory)、プロセッサが各種の制御プログラムを実行する際に必要に応じて作業用記憶領域として使用される随時書き込み読み出し可能な半導体メモリであるRAM(Random Access Memory)などのメモリとを有する。
【0024】
制御部20は、ICタグ120とR/W部11との通信の可否を判定する判定部の一例として機能する。この判定部は、上述のR/W制御部11bなどの他の構成が採用されてもよい。
【0025】
画像形成部30の印刷方式は、本第1実施形態では孔版印刷方式が採用されている。そのため、画像形成部30は、
図2に示す製版部31を有する。
【0026】
図2に示すように、製版部31は、筐体31aと、サーマルヘッド31bと、プラテンローラ31cと、2対の搬送ローラ対31d,31dとを有する。
【0027】
筐体31aは、画像形成装置1の筐体の一部をなす。筐体31aには、上述のように消耗品100が収容される収容部13が設けられている。
【0028】
サーマルヘッド31bは、消耗品100のマスタMに画像データに基づく感熱穿孔を施す。
【0029】
プラテンローラ31cは、サーマルヘッド31bに対向するように配置され、サーマルヘッド31bとの間に挟持されたマスタMを搬送方向Aに搬送する。
【0030】
2対の搬送ローラ対31d,31dは、サーマルヘッド31bによって感熱穿孔が施されたマスタMを、図示しないドラムに向けて搬送方向Aに搬送する。このようにドラムに向けて搬送されたマスタMは、ドラムに巻き付けられる。このドラムにおいては、ドラムの内部から供給されるインクがマスタの穿孔部分を通って用紙に転写される。
【0031】
図1に示す駆動部40は、R/W部11の位置を調整するためのモータ等のアクチュエータである。なお、本第1実施形態及び後述する第2実施形態では、消耗品100におけるICタグ120の位置を調整するため、R/W部11(通信部11a)とICタグ120との相対位置を調整する観点では、駆動部40は省略可能である。
【0032】
操作パネル部50は、各種情報を表示する表示部の一例であるディスプレイと、ユーザの各種操作を受付ける入力部の一例である操作キーとを有するとよい。なお、操作パネル部50は、ディスプレイにおける情報の表示によって、ユーザへの報知を行う報知部の一例として機能する。
【0033】
図2に示す消耗品100のマスタロール管110は、消耗材の一例であるマスタMがロール状に巻き付けられ、円筒形状(筒形状の一例)を呈する。マスタロール管110は、消耗品本体の一例である。
【0034】
マスタロール管110は、R/W部11の近傍に配置される
図3に示すキャップ111を有する。このキャップ111は、
図3に示すように、周壁111aと、底壁111bと、取り付け用穴111cと、フランジ111dと、凹部111e(
図6参照)とを有し、マスタロール管110の筒形状の中空部分に固定される。キャップ111は、例えば、コストカットのために厚紙により形成されている。キャップ111は、ICタグ120(記憶タグ)が取り付けられる被取り付け部材の一例である。
【0035】
周壁111aは、底壁111bからフランジ111dにかけて径が漸増するように設けられている。
【0036】
底壁111bの外部側の面には、ICタグ120を取り付けるための取り付け用穴111cが窪んで設けられている。ICタグ120は、例えば貼り付け用シール131を用いた貼り付けによって、取り付け用穴111cにおいて取り付けられている。
【0037】
フランジ111dは、周壁111aのうち底壁111bとは反対側の端部に設けられている。例えば、周壁111a及び底壁111bは、マスタロール管110の筒形状の中空部分に挿入されるが、フランジ111dは、中空部分の外部に位置する。
【0038】
後述する
図6に示すように、凹部111eは、周壁111aの内部空間であり、R/W部11が挿入される。なお、
図6では、フランジ111dが切り取られた状態のキャップ111を示す。
【0039】
図1に示すように、ICタグ120は、通信部121と、ICタグ制御部122と、メモリ123とを有する。
【0040】
通信部121は、R/W部11との通信のためのアンテナを含む。なお、ICタグ120は、独自の電源を有しておらず、R/W部11の通信部11aとICタグ120の通信部121とは、共振周波数を同じくした内蔵アンテナをそれぞれ有している。したがって、例えば、R/W部11の通信部11aの内蔵アンテナに共振周波数の交流電流を流すと、電磁結合に基づく共振現象によりICタグ120の通信部121の内蔵アンテナに共振周波数の交流電流が発生し、R/W部11と通信するのに十分な電力がICタグ120に供給される。この電力を用いてICタグ120は、メモリ123に対するインク情報の読み出し及び書き込みを行ったり、所謂パッシブ方式と呼ばれる公知の方式により、R/W部11との間でデータ送受信を行ったりする。
【0041】
ICタグ制御部122は、通信部121を制御するICチップ等のプロセッサである。
【0042】
メモリ123は、消耗品100を一意に特定するID、マスタMの属性データ、認証用のパスワードなどを記憶しているとよい。
【0043】
ここで、マスタMが消費された後にマスタロール管110に新たなマスタMを補充したときに、ICタグ120が破損していたり、ICタグ120内の残量データを書き換えられなかったりすると、ICタグ120を別のICタグ120に交換することになる。
【0044】
また、交換前後のICタグ120の材質の違いや、交換前のICタグ120の取り外し後の取り付け位置の状態(接着剤残りなど)によっては、交換後のICタグ120を交換前のICタグ120とは同じ取り付け方法(例えば、同一量の同一接着剤)では取り付けられないことがある。
【0045】
そのため、例えば、
図7Aに示すように、キャップ111の取り付け用穴111cにおいてICタグ120を接着し、このICタグ120の上から貼り付け用シール131を用いて貼り付けることによって(第1の取り付け方法の一例)、消耗品100に取り付けられていたICタグ120を交換する場合、ICタグ120の材質によって貼り付け用シール131のみではICタグ120を固定できず、また、強力な接着剤を用いるとICタグ120を取り外す際にICタグ120が破損するおそれが生じることがある。そこで、
図7Bに示すように、ICタグ120とキャップ111(取り付け用穴111c)との間にシート材132を介在させ、このシート材132の両面の接着剤(又はシート材132自体の粘着性)によりキャップ111の取り付け用穴111cにおいてICタグ120を接着し、このICタグ120の上から貼り付け用シール131を用いて貼り付けるなど(第2の取り付け方法の一例)、取り付け方法を変更する場合がある。なお、シート材132が介在する場合、ICタグ120を取り外す際に、シート材132と一体にICタグ120を取り外すことでICタグ120の破損を抑制することができる。
【0046】
上述のように、ICタグ120及びICタグ120の取り付け方法が変更になると、ICタグ120とR/W部11との通信が正常に行えなくなることがある。
【0047】
例えば、
図4に示すように、R/W部11のICタグ120側の中央を基準として、ICタグ120が通信可能な位置(前方をX軸方向,左右方向をY軸方向として黒塗りで表した位置)は、概ね10mm強の範囲であるが、ICタグ120が変更になると、
図5に示すように、R/W部11の近傍に通信不可のヌル点が生じる場合がある。このヌル点は、ICチップの有するキャパシタンスや、アンテナパターンのインダクタンスに応じて、発生するものであり、R/W部11の近傍に生じることが多い(近点ヌル)。また、交換前後のICタグ120で通信範囲が異なる場合もある。
【0048】
そのため、ICタグ120が変更になると通信範囲が異なることになり、また、ICタグ120の取り付け方法が変更になると、例えば、ICタグ120の位置がシート材132を介在させた分だけ変わることによって、ICタグ120が通信範囲から外れる場合がある。
【0049】
そこで、消耗品100において、交換後のICタグ120の位置を調整する例について、
図6及び
図8を参照しながら説明する。
【0050】
図6に示す例では、キャップ111のフランジ111d(
図3参照)が例えばハサミで切り取られ、キャップ111の全体が、マスタロール管110の中空部分に挿入されている。この場合、マスタロール管110の中空部分におけるキャップ111の固定位置(例えば、接着による固定位置)を変更することによって、R/W部11に対するICタグ120の距離を変化させることができる。そのため、消耗品100におけるICタグ120の位置を調整することができる。
【0051】
R/W部11に対するICタグ120の距離は、R/W部11との通信が可能となるように変化させる必要があるため、
図8に示す制御部20の処理が行われることが望ましい。
【0052】
画像形成装置1の制御部20は、例えば、マスタMが無くなった使用済みの消耗品100が収容部13から取り出されたときなどに
図8に示す処理を開始する。
【0053】
まず、制御部20は、消耗品100(マスタロール管110に新たなマスタMが補充された消耗品100)を、収容部13に装着するようにユーザに指示(報知)する(ステップS1)。なお、ユーザへの報知は、操作パネル部50における表示、図示しない音声出力部による音声出力などにより行われるとよい。
【0054】
次に、制御部20は、検知センサ12の検知結果に基づいて、消耗品100が収容部13に装着されたかを判定する(ステップS2)。
【0055】
制御部20は、所定時間が経過しても消耗品100が収容部13に装着されていない場合(ステップS2:NO)、ユーザにやり直しを指示(報知)し(ステップS3)、ステップS1の処理に戻る。
【0056】
制御部20は、消耗品100が収容部13に装着された場合(ステップS2:YES)、R/W部11とICタグ120との通信の可否(交信の可否)を判定する(ステップS4)。なお、制御部20は、R/W制御部11bが判定した通信の可否の判定結果を取得してもよい。
【0057】
R/W部11とICタグ120との通信が可であれば(ステップS4:YES)、制御部20の処理が終了する。なお、その後、R/W部11がICタグ120から各種情報を読み出して取得し、取得した情報に基づいて、ICタグ120(消耗品100)の認証、画像形成部30の設定変更などを行うとよい。
【0058】
R/W部11とICタグ120との通信が不可であれば(ステップS4:NO)、キャップ111のマスタロール管110の中空部分における固定位置を変更するようにユーザに調整を指示(報知)し(ステップS5)、ステップS1の処理に戻る。このステップS5において、制御部20は、通信が不可であることのみをユーザに報知してもよい。
【0059】
ここで、マスタロール管110の中空部分におけるキャップ111の固定位置の変更、すなわち、ICタグ120の位置調整に際して、変更前後のICタグ120についての通信部11aとの通信可能距離が判明している場合には、この通信可能距離に基づいてICタグ120の位置調整を行うとよい。例えば、変更前のICタグ120(第1のICタグ120)の通信可能距離が第1の範囲内で、変更後のICタグ120(第2のICタグ120)の通信不可の距離が第2の範囲内で通信可能距離が第2の範囲よりも長い距離の第3の範囲内である場合には、変更後のICタグ120についての通信部11aとの距離を第1の範囲外、望ましくは第3の範囲内となるように変化させながら位置調整を行うとよい。これにより、効率良く位置調整を行うことができる。
【0060】
なお、上述の説明では、ICタグ120が取り付けられたキャップ111のマスタロール管110の中空部分における固定位置を変更することによってICタグ120の位置調整を行う例について説明したが、ICタグ120が取り付けられるキャップ111(被取り付け部材)の位置変更は、マスタロール管110(消耗品本体)の中空部分における固定位置の変更に限られない。例えば、キャップ111以外の被取り付け部材が用いられる場合には、この被取り付け部材に応じて固定位置を変更する手法が適宜設定されればよい。また、
図8のフロー図に限らず、消耗品100における被取り付け部材(ICタグ120)の位置調整は、被取り付け部材の位置を変更して通信結果を確認することを繰り返すことによって、通信可能位置を決定すればよい。
【0061】
また、第2実施形態において後述するが、シート材132の厚さ(シート材132を構成する複数のシートの枚数)を変更することによって、ICタグ120の位置調整を行ってもよい。また、消耗品100は、マスタロールに限らず、インク容器、トナー容器、感光体ユニットなどが用いられてもよい。
【0062】
以上説明した第1実施形態では、記憶タグ位置調整方法は、マスタM(消耗材の一例)とマスタロール管110(消耗品本体の一例)とを有し画像形成装置1に装着される消耗品100におけるICタグ120(記憶タグの一例)の位置を調整する記憶タグ位置調整方法であって、マスタMが消費された後にマスタロール管110に新たなマスタMを補充し、ICタグ120及びICタグ120の取り付け方法を変更する場合に、画像形成装置1の通信部11aとの通信が可能となるように通信部11aに対するICタグ120の距離を変化させ、消耗品100におけるICタグ120の位置を調整する。
【0063】
これにより、通信部11a(R/W部11)又はICタグ120を移動させる専用の位置調整機構を配置しなくとも、通信部11aとの通信が可能となるようにICタグ120の位置を調整することができる。また、消耗品100内でICタグ120の位置調整を行うため、変更後のICタグ120やICタグ120の取り付け方法などに応じて位置調整を行いやすい。よって、本第1実施形態によれば、マスタM(消耗材)が消費された後にマスタロール管110(消耗品本体)に新たなマスタMを補充し、ICタグ120(記憶タグ)及びこのICタグ120の取り付け方法を変更する場合に、簡単な構成で、ICタグ120の位置調整を行うことができる。
【0064】
また、本第1実施形態では、マスタロール管110は、ICタグ120が取り付けられるキャップ111(被取り付け部材の一例)を有する。そして、画像形成装置1の通信部11aとの通信が可能となるように、キャップ111のマスタロール管110における固定位置を変更することによって通信部11aに対するICタグ120の距離を変化させ、消耗品100におけるICタグ120の位置を調整する。
【0065】
また、本第1実施形態では、消耗品100は、マスタM(消耗材の一例)とマスタロール管110(消耗品本体の一例)とICタグ120(記憶タグの一例)とを有し、画像形成装置1に装着される消耗品100であって、マスタロール管110は、ICタグ120が取り付けられるキャップ111(被取り付け部材の一例)を有し、このキャップ111は、マスタロール管110における固定位置を変更可能に配置されている。
【0066】
これにより、ICタグ120が取り付けられたキャップ111の固定位置を調整するという簡単な作業で、ICタグ120の位置調整を行うことができる。
【0067】
また、本第1実施形態では、消耗材は、孔版印刷用のマスタMであり、消耗品本体は、マスタMがロール状に巻き付けられる筒形状のマスタロール管110であり、ICタグ120が取り付けられるキャップ111(被取り付け部材の一例)は、マスタロール管110の筒形状の中空部分に固定される。また、ICタグ120の取り付け方法を変更することは、ICタグ120をキャップ111に取り付ける第1の取り付け方法から、ICタグ120とキャップ111との間にシート材132を介在させ、ICタグ120を取り付ける第2の取り付け方法に変更することである。そして、画像形成装置1の通信部11aとの通信が可能となるように、キャップ111のマスタロール管110の中空部分における固定位置を変更することによって通信部11aに対するICタグ120の距離を変化させ、消耗品100におけるICタグ120の位置を調整する。
【0068】
これにより、変更後のICタグ120が変更前のICタグ120と比較して、キャップ111との間にシート材132が介在することによって消耗品100における位置が変わっても、マスタロール管110の中空部分において、キャップ111の固定位置を簡単に変更することができる。したがって、より一層簡単な作業で、ICタグ120の位置調整を行うことができる。
【0069】
<第2実施形態>
本第2実施形態は、主に、消耗品200がマスタロールではなくインク容器であること、及び、シート材232の厚さを変更することによってICタグ220の位置調整を行うことにおいて、上述の第1実施形態と相違する。その他の事項については、上述の第1実施形態と同様にすることができるため、第1実施形態と相違する事項を中心に説明する。
【0070】
図9は、第2実施形態における消耗品200を示す斜視図である。
【0071】
図10Aは、
図9のB部における変更前の記憶タグ220の取り付け状態を示す図である。
【0072】
【0073】
図9に示す消耗品200は、例えばインクジェット印刷方式の画像形成装置に用いられるインク容器(インクカートリッジ)である。ここでは、インクジェット印刷方式のインク容器について説明するが、孔版印刷方式のICタグ付きのインク容器に対しても、本実施形態は同様に適用可能である。
【0074】
消耗品200は、消耗材の一例であるインクを内部タンクに収納する容器本体210を有する。この容器本体210は、インクを収納する消耗品本体の一例である。消耗品200は、画像形成装置1の図示しない収容部に挿入方向INに挿入される。
【0075】
容器本体210には、挿入方向INの先端側の中央において、画像形成装置1にインクを供給するためのインク流出口211が設けられている。
【0076】
また、消耗品200の挿入方向INの先端側には、容器本体210の内部において、
図10Aに示すように、ICタグ220が取り付けられている。
【0077】
図10Aに示すICタグ220は、容器本体210の取り付け用穴212に図示しない接着剤で接着され、ICタグ220の上から貼り付け用シール231を用いた貼り付けによって容器本体210に取り付けられている(第1の取り付け方法の一例)。
【0078】
ここで、インクが消費された後に容器本体210(図示しない内部タンク)に新たなインクを補充したときに、上述の第1実施形態で述べたとおり、ICタグ220及びこのICタグ220の取り付け方法が変更される場合がある。
【0079】
例えば、
図10Aに示すICタグ220を
図10Bに示すICタグ220に変更する場合、ICタグ220と容器本体210(取り付け用穴212)との間にシート材232を介在させ、このシート材232の両面の接着剤により取り付け用穴212においてICタグ220を接着し、このICタグ220の上から貼り付け用シール231を用いて貼り付けることによって、ICタグ220が容器本体210に取り付けられる(第2の取り付け方法の一例)。
【0080】
このように、ICタグ220及びICタグ220の取り付け方法が変更になると、上述のように、ICタグ220とR/W部11との通信が正常に行えなくなることがある。
【0081】
そこで、本第2実施形態では、
図10Bに示すシート材232(厚さt1)を、このシート材232よりも厚い
図10Cに示すシート材233(厚さt2)に変更するなど、シート材232,233の厚さを変更することによって、画像形成装置1の通信部11aに対するICタグ220の距離を変化させ、消耗品200におけるICタグ220の位置を調整する。なお、シート材232,233の厚さを変更することは、シート材232,233を構成する複数のシートの枚数を変更することを含む。
【0082】
ここで、シート材232,233の厚さの変更は、ICタグ220とR/W部11との通信が可能となるように変化させる必要があるため、例えば、第1実施形態で述べた
図8に示す制御部20の処理が行われることが望ましい。
【0083】
なお、上述の説明では、容器本体210の内部においてICタグ220が取り付けられているが、ICタグ220は、容器本体210の外側(消耗品200の外側)に露出した状態で取り付けられていてもよい。この場合、ICタグ220の位置調整をより一層簡単に行うことができる。
【0084】
以上説明した第2実施形態では、記憶タグ位置調整方法は、インク(消耗材の一例)と容器本体210(消耗品本体の一例)とを有し画像形成装置1に装着される消耗品200におけるICタグ220(記憶タグの一例)の位置を調整する記憶タグ位置調整方法であって、インクが消費された後に容器本体210に新たなインクを補充し、ICタグ220及びICタグ220の取り付け方法を変更する場合に、画像形成装置1の通信部11aとの通信が可能となるように通信部11aに対するICタグ220の距離を変化させ、消耗品200におけるICタグ220の位置を調整する。
【0085】
これにより、第1実施形態で述べたように、通信部11a(R/W部11)又はICタグ220を移動させる専用の位置調整機構を配置しなくとも、通信部11aとの通信が可能となるようにICタグ220の位置を調整することができる。また、消耗品200内でICタグ220の位置調整を行うため、変更後のICタグ220やICタグ220の取り付け方法などに応じて位置調整を行いやすい。よって、本第2実施形態によっても、インク(消耗材)が消費された後に容器本体210(消耗品本体)に新たなインクを補充し、ICタグ220(記憶タグ)及びこのICタグ220の取り付け方法を変更する場合に、簡単な構成で、ICタグ220の位置調整を行うことができる。
【0086】
また、本第2実施形態では、ICタグ220の取り付け方法を変更することは、ICタグ220を容器本体210に取り付ける第1の取り付け方法から、ICタグ220と容器本体210との間にシート材232,233を介在させ、ICタグ220を容器本体210に取り付ける第2の取り付け方法に変更することである。そして、画像形成装置1の通信部11aとの通信が可能となるように、シート材232,233の厚さ(t1<t2)を変更することによって通信部11aに対するICタグ220の距離を変化させ、消耗品200におけるICタグ220の位置を調整する。
【0087】
これにより、ICタグ220の取り付け方法の変更に用いられるシート材232,233を用いた簡単な作業で、ICタグ220の位置調整を行うことができる。
【0088】
また、本第2実施形態では、消耗材は、インクであり、消耗品本体は、インクを収納する容器本体210であり、ICタグ220は、容器本体210のうち画像形成装置1の収容部に対する消耗品200の挿入方向INの先端側に取り付けられ、第1の取り付け方法は、ICタグ220を容器本体210の先端側に貼り付けによって取り付ける取り付け方法であり、第2の取り付け方法は、消耗品200と容器本体210との間にシート材232,233を介在させ、ICタグ220を容器本体210の先端側に貼り付けによって取り付ける取り付け方法である。
【0089】
これにより、容器本体210の挿入方向INにおける先端側において、容器本体210の内部空間(ICタグ220が容器本体210の内部に取り付けられている場合)や、消耗品200と通信部11aとの間の空間(ICタグ220が容器本体210の外部に取り付けられている場合)を利用して、シート材232,233の厚さを変更することができる。
【0090】
なお、上述の第1及び第2実施形態では、通信部11aに対するICタグ120,220の距離を変化させる場合について説明したが、所定位置を回転軸として通信部11aに対するICタグ120,220の向きを変えることで、消耗品100におけるICタグ120の位置を調整するようにしてもよい。
【0091】
また、本発明は、上述の実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階でその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上述の実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施の形態に示される全構成要素を適宜組み合わせても良い。このような、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることはもちろんである。以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
【0092】
[付記1]
消耗材と消耗品本体とを有し画像形成装置に装着される消耗品における記憶タグの位置を調整する記憶タグ位置調整方法であって、
前記消耗材が消費された後に前記消耗品本体に新たな前記消耗材を補充し、前記記憶タグ及び当該記憶タグの取り付け方法を変更する場合に、
前記画像形成装置の通信部との通信が可能となるように前記消耗品における前記記憶タグの位置を調整する
ことを特徴とする記憶タグ位置調整方法。
[付記2]
前記消耗品本体は、前記記憶タグが取り付けられる被取り付け部材を有し、
前記画像形成装置の前記通信部との通信が可能となるように、前記被取り付け部材の前記消耗品本体における固定位置を変更することによって前記消耗品における前記記憶タグの位置を調整する
ことを特徴とする付記1記載の記憶タグ位置調整方法。
[付記3]
前記消耗材は、孔版印刷用のマスタであり、
前記消耗品本体は、前記マスタがロール状に巻き付けられる筒形状のマスタロール管であり、
前記被取り付け部材は、前記マスタロール管の前記筒形状の中空部分に固定され、
前記記憶タグの前記取り付け方法を変更することは、前記記憶タグを前記被取り付け部材に取り付ける第1の取り付け方法から、前記記憶タグと前記被取り付け部材との間にシート材を介在させ、前記記憶タグを前記被取り付け部材に取り付ける第2の取り付け方法に変更することであり、
前記画像形成装置の前記通信部との通信が可能となるように、前記被取り付け部材の前記マスタロール管の前記中空部分における固定位置を変更することによって前記消耗品における前記記憶タグの位置を調整する
ことを特徴とする付記2記載の記憶タグ位置調整方法。
[付記4]
前記記憶タグの前記取り付け方法を変更することは、前記記憶タグを前記消耗品本体に取り付ける第1の取り付け方法から、前記記憶タグと前記消耗品本体との間にシート材を介在させ、前記記憶タグを前記消耗品本体に取り付ける第2の取り付け方法に変更することであり、
前記画像形成装置の前記通信部との通信が可能となるように、前記シート材の厚さを変更することによって前記消耗品における前記記憶タグの位置を調整する
ことを特徴とする付記1記載の記憶タグ位置調整方法。
[付記5]
前記消耗材は、インクであり、
前記消耗品本体は、前記インクを収納する容器本体であり、
前記記憶タグは、前記容器本体のうち前記画像形成装置の収容部に対する前記消耗品の挿入方向の先端側に取り付けられ、
前記第1の取り付け方法は、前記記憶タグを前記容器本体の前記先端側に貼り付けによって取り付ける取り付け方法であり、
前記第2の取り付け方法は、前記記憶タグと前記容器本体との間に前記シート材を介在させ、前記記憶タグを前記容器本体の前記先端側に貼り付けによって取り付ける取り付け方法である
ことを特徴とする付記4記載の記憶タグ位置調整方法。
[付記6]
消耗材と消耗品本体と記憶タグとを有し、画像形成装置に装着される消耗品であって、
前記消耗品本体は、前記記憶タグが取り付けられる被取り付け部材を有し、
前記被取り付け部材は、前記消耗品本体における固定位置を変更可能に配置されている
ことを特徴とする消耗品。
【符号の説明】
【0093】
1 画像形成装置
10 ホルダ部
11 R/W部
11a 通信部
11b R/W制御部
12 検知センサ
13 収容部
20 制御部
30 画像形成部
31 製版部
31a 筐体
31b サーマルヘッド
31c プラテンローラ
31d 搬送ローラ対
40 駆動部
50 操作パネル部
100 消耗品
110 マスタロール管(消耗品本体)
111 キャップ(被取り付け部材)
111a 周壁
111b 底壁
111c 取り付け用穴
111d フランジ
111e 凹部
120 ICタグ(記憶タグ)
121 通信部
122 ICタグ制御部
123 メモリ
131 貼り付け用シール
132 シート材
200 消耗品
210 容器本体(消耗品本体)
211 インク流出口
212 取り付け用穴
220 ICタグ(記憶タグ)
231 貼り付け用シール
232,233 シート材
IN 挿入方向
M マスタ