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7630011情報処理システム、情報処理方法およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-05
(45)【発行日】2025-02-14
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0202 20230101AFI20250206BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20250206BHJP
【FI】
G06Q30/0202
G06Q50/10
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2023559950
(86)(22)【出願日】2022-11-15
(86)【国際出願番号】 JP2022042355
(87)【国際公開番号】W WO2023085434
(87)【国際公開日】2023-05-19
【審査請求日】2024-05-14
(31)【優先権主張番号】P 2021185475
(32)【優先日】2021-11-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】303046244
【氏名又は名称】旭化成ホームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100165179
【弁理士】
【氏名又は名称】田▲崎▼ 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100189337
【弁理士】
【氏名又は名称】宮本 龍
(72)【発明者】
【氏名】下川 美代子
【審査官】樋口 龍弥
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-201851(JP,A)
【文献】国際公開第2019/116679(WO,A1)
【文献】特開2018-077819(JP,A)
【文献】特開2015-146168(JP,A)
【文献】特開2017-220148(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラットフォームとゲートウェイ装置とを備える情報処理システムであって、
前記ゲートウェイ装置は、
複数のセンサーの各々が出力するセンサー情報を受け付ける受付部と、
複数の前記センサーの各々について、センサー識別情報と前記センサー識別情報に該当するセンサー情報を蓄積するデータベースを特定する情報とを関連付けた蓄積先情報を記憶する記憶部から、前記受付部が受け付けた第1センサー情報の第1センサー識別情報に関連する第1データベースを特定する情報を取得し、前記受付部が受け付けた第1センサー情報とは異なる第2センサー情報の第2センサー識別情報に関連する第2データベースを特定する情報を取得する取得部と、
前記第1センサー情報を含む前記第1データベースを蓄積先とする第1センサー情報通知と、前記第2センサー情報を含む前記第2データベースを蓄積先とする第2センサー情報通知とを作成する作成部と、
前記第1センサー情報通知と前記第2センサー情報通知とを、プラットフォームへ送信する通信部と
前記第1センサー情報と前記第2センサー情報とを、購買促進用途、省エネルギー用途、および健康増進用途のいずれかに対応した組み合わせである用途であって、前記第1センサー情報の前記用途である第1用途および前記第2センサー情報の前記用途である第2用途とは異なる前記用途である第3用途に使用する処理部と、
を備える、情報処理システム。
【請求項2】
前記センサーには、媒体に記載されている情報を画像認識によってデジタル変換した情報を、前記センサー情報として生成する画像認識センサーが含まれる
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記センサー情報には、利用者の購買状況を示す購買情報が含まれ、
前記受付部は、前記購買情報を前記第1センサー情報として取得する
請求項1または請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記第1用途と、前記第2用途とは、互いに用途が異なる
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記取得部は、前記センサー情報に加えて、前記センサー情報以外の種類の一般情報も取得し、
前記処理部は、前記センサー情報と、前記一般情報とを、前記センサー情報の用途および前記一般情報の用途とは異なる第3用途に使用する
請求項から請求項のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記処理部は、前記第3用途に使用するための情報を作成する、請求項から請求項のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記第1センサー情報を前記第3用途に使用する場合の情報の前記第1センサー情報の使用態様と、前記第1センサー情報を前記第1用途に使用する場合の前記第1センサー情報の使用態様とが互いに異なる
請求項から請求項のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記第1データベースは前記第1センサー情報を前記第1用途のために蓄積し、前記第2データベースは前記第2センサー情報を前記第2用途のために蓄積する、請求項から請求項のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記ゲートウェイ装置は、
複数の前記センサーの各々について、センサー識別情報と前記センサー識別情報に該当するセンサー情報を蓄積するデータベースを特定する情報とを関連付けた蓄積先情報を設定する設定部
をさらに備える、請求項1から請求項のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項10】
複数の前記センサー情報の各々は、バイタル情報、温湿度情報、加速度情報、電力情報、購買情報、照度情報、日射熱量情報、気圧情報、音圧情報のいずれかである、請求項1から請求項のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項11】
複数の前記センサー情報の組み合わせが、バイタル情報、温湿度情報、照度情報および日射熱量情報である
請求項10に記載の情報処理システム。
【請求項12】
複数の前記センサーの各々は、建物内に設置されている、請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項13】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
複数のセンサーの各々が出力するセンサー情報を受け付けることと、
複数の前記センサーの各々について、センサー識別情報と前記センサー識別情報に該当するセンサー情報を蓄積するデータベースを特定する情報とを関連付けた蓄積先情報を記憶する記憶部から、受け付けた前記センサー情報のうち第1センサー情報の第1センサー識別情報に関連する第1データベースを特定する情報を取得し、受け付けた前記センサー情報のうち第2センサー情報の第2センサー識別情報に関連する第2データベースを特定する情報を取得することと、
前記第1センサー情報を含む前記第1データベースを蓄積先とする第1センサー情報通知と、前記第2センサー情報を含む前記第2データベースを蓄積先とする第2センサー情報通知とを作成することと、
前記第1センサー情報通知と前記第2センサー情報通知とを、プラットフォームへ送信することと
前記第1センサー情報と前記第2センサー情報とを、購買促進用途、省エネルギー用途、および健康増進用途のいずれかに対応した組み合わせである用途であって、前記第1センサー情報の前記用途である第1用途および前記第2センサー情報の前記用途である第2用途とは異なる前記用途である第3用途に使用することと、
を有する、情報処理方法。
【請求項14】
コンピュータに、
複数のセンサーの各々が出力するセンサー情報を受け付けることと、
複数の前記センサーの各々について、センサー識別情報と前記センサー識別情報に該当するセンサー情報を蓄積するデータベースを特定する情報とを関連付けた蓄積先情報を記憶する記憶部から、受け付けた前記センサー情報のうち第1センサー情報の第1センサー識別情報に関連する第1データベースを特定する情報を取得し、受け付けた前記センサー情報のうち第2センサー情報の第2センサー識別情報に関連する第2データベースを特定する情報を取得することと、
前記第1センサー情報を含む前記第1データベースを蓄積先とする第1センサー情報通知と、前記第2センサー情報を含む前記第2データベースを蓄積先とする第2センサー情報通知とを作成することと、
前記第1センサー情報通知と前記第2センサー情報通知とを、プラットフォームへ送信することと
前記第1センサー情報と前記第2センサー情報とを、購買促進用途、省エネルギー用途、および健康増進用途のいずれかに対応した組み合わせである用途であって、前記第1センサー情報の前記用途である第1用途および前記第2センサー情報の前記用途である第2用途とは異なる前記用途である第3用途に使用することと、
を実行させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法およびプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
複数の感知された生体データを使用してリモートネットワーク装置と交流するために、着用者の衣類のセンサプラットフォームを使用する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。この技術は、衣類に装着されたセンサーからデータセットを受け取り、身体的及び精神的状態からなるデータモデルと比較して、コマンドを送信するかどうかを判定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特表2020-527065号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述した技術では、建物内で計測され、それぞれ別の用途のために蓄積された多種のセンサー情報を統合して利用することはできない。
本発明の目的は、多種のセンサー情報を統合して利用できる情報処理システム、情報処理方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(1)上記課題を解決するため、本発明の一実施形態は、プラットフォームとゲートウェイ装置とを備える情報処理システムであって、前記ゲートウェイ装置は、複数のセンサーの各々が出力するセンサー情報を受け付ける受付部と、複数の前記センサーの各々について、センサー識別情報と前記センサー識別情報に該当するセンサー情報を蓄積するデータベースを特定する情報とを関連付けた蓄積先情報を記憶する記憶部から、前記受付部が受け付けた第1センサー情報の第1センサー識別情報に関連する第1データベースを特定する情報を取得し、前記受付部が受け付けた第1センサー情報とは異なる第2センサー情報の第2センサー識別情報に関連する第2データベースを特定する情報を取得する取得部と、前記第1センサー情報を含む前記第1データベースを蓄積先とする第1センサー情報通知と、前記第2センサー情報を含む前記第2データベースを蓄積先とする第2センサー情報通知とを作成する作成部と、前記第1センサー情報通知と前記第2センサー情報通知とを、プラットフォームへ送信する通信部と、前記第1センサー情報と前記第2センサー情報とを、購買促進用途、省エネルギー用途、および健康増進用途のいずれかに対応した組み合わせである用途であって、前記第1センサー情報の前記用途である第1用途および前記第2センサー情報の前記用途である第2用途とは異なる前記用途である第3用途に使用する処理部と、を備える、情報処理システムである。
【0006】
本実施形態に係る情報処理システムによれば、情報処理システムは、プラットフォームとゲートウェイ装置とを備える。ゲートウェイ装置は、複数のセンサーの各々が出力するセンサー情報を受け付ける。複数のセンサーの各々は、周期的にセンサー情報を出力する。ゲートウェイ装置は、複数のセンサーの各々についてセンサー識別情報とセンサー情報を蓄積するデータベースを特定する情報とを関連付けた蓄積先情報を記憶する記憶部から、受け付けた第1センサー情報の第1センサー識別情報に関連する第1データベースを特定する情報と、第2センサー情報の第2センサー識別情報に関連する第2データベースを特定する情報とを取得する。記憶部は、ゲートウェイ装置が備えてもよいし、クラウドが備えてもよい。情報処理システムは、受け付けた第1センサー情報を含む第1データベースを蓄積先とする第1センサー情報通知と、第2センサー情報を含む第2データベースを蓄積先とする第2センサー情報通知とを作成する。ゲートウェイ装置は、第1センサー情報通知と第2センサー情報通知とを、プラットフォームへ送信する。
【0007】
このように、情報処理システムにおいて、ゲートウェイ装置は、複数のセンサーの各々が出力するセンサー情報を受け付け、受け付けた第1センサー情報の第1センサー識別情報に関連する第1データベースを特定する情報を取得し、受け付けた第2センサー情報の第2センサー識別情報に関連する第2データベースを特定する情報を取得し、第1センサー情報を含む第1データベースを蓄積先とする第1センサー情報通知と、第2センサー情報を含む第2データベースを蓄積先とする第2センサー情報通知とを作成できる。このため、ゲートウェイ装置は、第1センサー情報通知と第2センサー情報通知とを、プラットフォームへ送信できる。
【0008】
(2)本発明の一実施形態は、コンピュータが実行する情報処理方法であって、複数のセンサーの各々が出力するセンサー情報を受け付けることと、複数の前記センサーの各々について、センサー識別情報と前記センサー識別情報に該当するセンサー情報を蓄積するデータベースを特定する情報とを関連付けた蓄積先情報を記憶する記憶部から、受け付けた前記センサー情報のうち第1センサー情報の第1センサー識別情報に関連する第1データベースを特定する情報を取得し、受け付けた前記センサー情報のうち第2センサー情報の第2センサー識別情報に関連する第2データベースを特定する情報を取得することと、前記第1センサー情報を含む前記第1データベースを蓄積先とする第1センサー情報通知と、前記第2センサー情報を含む前記第2データベースを蓄積先とする第2センサー情報通知とを作成することと、前記第1センサー情報通知と前記第2センサー情報通知とを、プラットフォームへ送信することと、前記第1センサー情報と前記第2センサー情報とを、購買促進用途、省エネルギー用途、および健康増進用途のいずれかに対応した組み合わせである用途であって、前記第1センサー情報の前記用途である第1用途および前記第2センサー情報の前記用途である第2用途とは異なる前記用途である第3用途に使用することと、を有する、情報処理方法である。
本発明の一実施形態に係る情報処理方法によれば、情報処理システムとカテゴリが異なるだけで、実質的に同一の発明であり、同様の作用および効果を奏する。
【0009】
(3)本発明の一実施形態は、コンピュータに、複数のセンサーの各々が出力するセンサー情報を受け付けることと、複数の前記センサーの各々について、センサー識別情報と前記センサー識別情報に該当するセンサー情報を蓄積するデータベースを特定する情報とを関連付けた蓄積先情報を記憶する記憶部から、受け付けた前記センサー情報のうち第1センサー情報の第1センサー識別情報に関連する第1データベースを特定する情報を取得し、受け付けた前記センサー情報のうち第2センサー情報の第2センサー識別情報に関連する第2データベースを特定する情報を取得することと、前記第1センサー情報を含む前記第1データベースを蓄積先とする第1センサー情報通知と、前記第2センサー情報を含む前記第2データベースを蓄積先とする第2センサー情報通知とを作成することと、前記第1センサー情報通知と前記第2センサー情報通知とを、プラットフォームへ送信することと、前記第1センサー情報と前記第2センサー情報とを、購買促進用途、省エネルギー用途、および健康増進用途のいずれかに対応した組み合わせである用途であって、前記第1センサー情報の前記用途である第1用途および前記第2センサー情報の前記用途である第2用途とは異なる前記用途である第3用途に使用することと、を実行させる、プログラムである。
本発明の一実施形態に係る情報処理プログラムによれば、情報処理システムとカテゴリが異なるだけで、実質的に同一の発明であり、同様の作用および効果を奏する。実行する情報紐づけステップとを実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、情報処理システムは、多種のセンサー情報を統合して利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施形態の情報処理システムの構成例を示す図である。
図2】パントリーシステムの構成の一例を示す図である。
図3】本実施形態に係る情報処理システムに含まれるゲートウェイ装置とプラットフォームとの詳細を示す図である。
図4】本実施形態に係る情報処理システムの動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に、本実施形態の情報処理システム、情報処理方法およびプログラムを、図面を参照しつつ説明する。以下で説明する実施形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施形態は、以下の実施形態に限られない。
なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有するものは同一符号を用い、繰り返しの説明は省略する。
また、本願でいう「XXに基づいて」とは、「少なくともXXに基づく」ことを意味し、XXに加えて別の要素に基づく場合も含む。また、「XXに基づいて」とは、XXを直接に用いる場合に限定されず、XXに対して演算や加工が行われたものに基づく場合も含む。「XX」は、任意の要素(例えば、任意の情報)である。
【0013】
(実施形態)
(情報処理システム)
図1は、本発明の実施形態の情報処理システムの構成例を示す図である。図1において、情報処理システム1は、ゲートウェイ装置100とプラットフォーム200とを備える。
図1には、ゲートウェイ装置100とプラットフォーム200とに加え、建物BU内に設置されている画像センサーSE01と、バイタルセンサーSE03と、温湿度センサー(温度センサー、湿度センサー)SE05と、加速度センサーSE07と、電力計測部SE09とが示されている。さらに、建物BU内には、照度センサー、日射熱量センサー、気圧センサー、音圧センサーが設置されていてもよい。以下、一例として、建物BU内に画像センサーSE01と、バイタルセンサーSE03と、温湿度センサー(温度センサー、湿度センサー)SE05と、加速度センサーSE07と、電力計測部SE09とが設置されている場合について説明を続ける。建物BUの一例は住宅である。以下、建物BUが住宅である場合について説明を続ける。
【0014】
画像センサーSE01は、一例としてパントリーシステムPA01に備えられる。パントリーシステムPA01の一例は、住宅内に設けられたパントリーと、制御部を備えたパントリーシステムである。パントリーは、第1収納箱と制御部とを備える。第1収納箱は、パントリー内に設けられてもよいし、パントリー自体であってもよい。また、第1収納箱は、第1扉を備える。第1扉は、第1収納箱の内側と住宅の外側とを繋ぐ扉である。
また、第1扉は、第1扉の施錠又は第1扉の解錠を行う第1電子錠を備える。制御部は、パントリー内とパントリー外とのうちの少なくとも一方に設けられている。また、制御部は、受け付けた操作に基づいて、第1扉の施錠又は第1扉の解錠を第1電子錠に行わせる。これにより、パントリーシステムPA01は、住宅の居住者の利便性を向上させながら、例えば、日常的に頻繁に発生する食品や日用品の宅配物の利用に関して、第1収納箱を介した住宅外から住宅内への人の侵入を抑制することができる。
以下では、このようなパントリーシステムPA01、パントリーP、及びパントリーPが設けられた住宅について詳しく説明するが、パントリーPに置き換えて、シュークローゼットとして設えてもよい
【0015】
なお、画像センサーSE01は、宅配物の配送状況を示す情報(以下、宅配情報ともいう。)を取得するように構成されていてもよい。ここで、宅配情報には、宅配物が住宅に届けられたことを示す情報や、宅配物の内容を示す情報、宅配物の消費期限に関する情報などが含まれる。宅配情報は、宅配物に付された配送伝票、二次元コード、無線タグなどから、あるいは、宅配事業者の情報処理装置から取得可能である。宅配情報は、建物内の任意の装置や、住宅の居住者が利用する任意の端末装置に提供される情報であってもよい。
【0016】
<パントリーシステムの構成>
図2は、パントリーシステムの構成の一例を示す図である。パントリーシステム10は、前述のパントリーシステムPA01の一例である。パントリーシステム10は、パントリーPと、制御装置(図示なし)と、情報処理装置12と、携帯端末13とを備える。
パントリーシステム10は、パントリーを利用する人の利便性を向上させるシステムである。例えば、パントリーシステム10は、パントリーPに物を収納又は貯蔵する人の手間を軽減することができる。また、例えば、パントリーシステム10は、パントリーPに収納又は貯蔵された物を取り出す人の手間を軽減することができる。その理由については後述する。また、例えば、パントリーシステムPA01は、パントリーを利用する人による操作を受け付けることなく、パントリー内における物の収納状況又は貯蔵状況に応じて、パントリーに供給する物の発注を業者に対して行うことができる。
画像センサーSE01は、パントリーPに供給する物の発注情報などの購買情報を検出する。画像センサーSE01は、人の出入りや顔認識、物品の移動状況、人の行動、歩行速度、動作のパタンなど、多くのものを捉えることが可能である。例えば、画像センサーSE01は、外部からパントリーPに持ち込まれるものに基づいて購買情報を取得する。画像センサーSE01は、購買情報と画像センサーSE01の識別情報とを含む情報In01をゲートウェイ装置100に出力する。購買情報の取得方法としては、スマートフォンから情報を収集したりすることによって購買情報を取得してもよい。スマートフォンから収集する情報の一例は、EC(electronic commerce)ストアや宅配会社と情報連携することによって取得できる情報、利用者のレシートの読み込みやクレジットカードやポイントカードと情報連携することによって取得できる情報である。
【0017】
なお、画像センサーSE01は、利用者のレシートに記載されている情報を、画像データに変換する機能を備えていてもよい。この場合、画像センサーSE01は、利用者のレシートに記載されている情報を画像データに変換した結果を、購買情報として出力する。
【0018】
また、パントリーシステムPA01は、パントリーが設けられた住宅の安全性を向上させるシステムである。例えば、パントリーシステムPA01は、パントリーを介した当該住宅外から当該住宅内への侵入を抑制することができる。
以下では、一例として、パントリーシステム10が、住宅Hに適用されている場合について説明する。すなわち、この一例におけるパントリーシステム10では、パントリーPは、住宅Hに設けられている。
ここで、ある居住者が居住する住宅Hは、当該居住者が居住する建物内における当該居住者の施錠領域の内側のことを意味する。当該居住者の施錠領域は、当該建物内において、当該居住者が施錠することにより、当該居住者以外の人の立ち入りを禁止することが可能な領域のことである。当該居住者の施錠領域に含まれる部屋の数は、1つであってもよく、2つ以上であってもよい。例えば、戸建ての家屋が当該建物である場合、当該住宅には、当該家屋が含まれる。しかし、当該場合、当該住宅には、当該家屋に付随している領域が含まれない。より具体的には、当該場合、当該住宅には、例えば、当該家屋に付随している庭、当該家屋に付随している塀と当該家屋との間の領域等が含まれない。また、例えば、あるマンションが当該建物である場合、当該住宅には、当該マンションにおいて当該居住者が居住する住戸が含まれる。しかし、当該場合、当該住宅には、当該マンションが有する領域のうち当該住戸の外側の領域が含まれない。より具体的には、当該場合、当該住宅には、例えば、当該マンションにおける当該住戸以外の住戸、当該マンションにおける玄関等の共有部分等が含まれない。なお、風除室が設けられている建物に当該居住者が居住している場合、当該住宅には、風除室内が含まれる構成であってもよく、風除室内が含まれない構成であってもよい。
【0019】
図2に示した例では、住宅Hは、戸建ての家屋である。住宅Hの外周部には、外壁が設けられている。また、住宅Hの1階部分は、図2に示したように、平面視において略矩形状をなしている。住宅Hの1階部分には、複数の部屋が設けられている。より具体的には、住宅Hの1階部分では、複数の壁によって住宅H内が複数の部屋に区画されている。当該複数の部屋のうち隣り合う部屋同士の間に位置する壁の少なくとも一部には、居住者が部屋間を移動するための開口又は扉が設けられている。
以下では、説明の便宜上、住宅Hに住んでいる人を、単に居住者と称して説明する。また、以下では、説明の便宜上、住宅Hの内側の領域(すなわち、住宅Hの外壁に囲まれた領域)のことを、住宅H内と称して説明する。また、以下では、説明の便宜上、住宅Hの外側の領域のことを、住宅H外と称して説明する。なお、パントリーシステム10は、住宅Hのような住宅に代えて、商業ビル、工場等の住宅以外の建物に適用される構成であってもよい。
住宅Hの1階部分に設けられた複数の部屋には、図2に示したように、前述したパントリーPとともに、玄関、キッチン、ダイニング、リビング、洗面室、浴室、トイレ等が含まれている。すなわち、パントリーPは、住宅Hの1階部分に設けられた部屋の1つである。なお、パントリーPは、住宅Hの2階以上の部分に設けられた部屋の1つであってもよい。以下では、パントリーPが設けられた住宅Hの1階部分を例に挙げて、パントリーシステム10について説明する。このため、以下では、説明の便宜上、住宅Hの1階部分を、単に住宅Hと称して説明する。
ここで、図2に示した三次元座標系HCは、住宅Hに係る方向を示す座標系である。三次元座標系HCにおけるZ軸の正方向は、住宅Hの床面と直交する方向のうち当該床面から住宅Hの天井面に向かう方向を示す。また、三次元座標系HCにおけるY軸の正方向は、玄関壁と直交する方向のうち住宅H内から住宅H外へと向かう方向を示す。玄関壁は、住宅Hが有する外壁のうちの玄関扉Gが設けられている外壁のことである。玄関扉Gは、住宅Hの玄関の扉のことである。また、三次元座標系HCにおけるX軸の正方向は、当該Y軸及び当該Z軸のそれぞれと直交する方向のうち、住宅H外から玄関壁を見た場合において玄関扉Gの右側から玄関扉Gの左側に向かう方向を示す。
【0020】
パントリーPは、前述のパントリーの一例である。パントリーPは、住宅H内に設けられた部屋のうち、居住者が所望する物を収納するための部屋である。当該物には、例えば、飲食物、日用品、調理器具、食器等が含まれる。また、パントリーPは、配達者によって配達された宅配物の収納及び貯蔵を行うための部屋である。以下では、一例として、宅配物が、飲食物である場合について説明する。なお、宅配物は、飲食物に代えて、日用品、調理器具、食器、雑貨、衣料品等のパントリーPに収納及び貯蔵を行うことが可能な他の物であってもよい。
また、パントリーPは、住宅H内に設けられる部屋のうち居住者が所望する部屋と隣接するように住宅H内に設けられる。また、パントリーPは、住宅Hが有する外壁のうち居住者が所望する外壁と隣接するように住宅H内に設けられる。当該所望の部屋には、キッチン、ダイニング、リビングの少なくとも1つが含まれる。これには、リビングダイニング(LD)、リビングダイニングキッチン(LDK)、ダイニングキッチン(DK)のように1つに併存する部屋も含まれる。すなわち、リビング、ダイニングのそれぞれには、リビングダイニングも含まれている。また、リビング、ダイニング、キッチンのそれぞれには、リビングダイニングキッチンも含まれている。また、キッチン、ダイニングのそれぞれには、ダイニングキッチンも含まれている。図2に示した例では、当該所望の部屋には、キッチンKCが含まれている。すなわち、当該例では、パントリーPは、キッチンKCに隣接している。なお、当該所望の部屋には、キッチンとダイニングとリビングとのうちの一部又は全部に代えて、住宅H内に設けられた複数の部屋のうちの居住者が利便性を鑑みて所望する他の部屋が含まれてもよい。また、図2に示した例では、当該所望の外壁は、住宅Hが有する外壁のうち三次元座標系HCにおけるX軸の正方向側の外壁である。
【0021】
また、パントリーPは、第1収納箱B1を備える。第1収納箱B1は、パントリーP内に設けられている。第1収納箱B1は、パントリーPの内側において、配達者によって配達された宅配物の収納及び貯蔵を行うための箱である。第1収納箱B1は、住宅Hが有する外壁のうちパントリーPが隣接する外壁と隣接するように、パントリーP内に設けられる。
第1収納箱B1は、例えば、直方体形状の箱である。なお、第1収納箱B1の形状は、直方体形状に代えて、他の形状であってもよい。また、第1収納箱B1は、ウォークインタイプの箱であってもよい。換言すると、第1収納箱B1の容積は、人が入れる容積以上の容積であってもよい。第1収納箱B1がウォークインタイプの箱であった場合、パントリーシステム10では、宅配物の出し入れを行う人(例えば、居住者、宅配物を配達する配達者等)が、第1収納箱B1に収納された宅配物の出し入れを容易に行うことができる。すなわち、パントリーシステム10は、宅配物の出し入れを行う人の利便性を向上させることができる。なお、第1収納箱B1は、ウォークインタイプではない箱であってもよい。すなわち、第1収納箱B1の容積は、人が入れない容積であってもよい。
また、第1収納箱B1は、第1扉D1と、第2扉D2とを備える。
第1扉D1は、前述の第1扉の一例である。第1扉D1は、第1収納箱B1の内側と住宅H外とを繋ぐ扉である。例えば、住宅Hが有する外壁のうちの第1収納箱B1が隣接している部分には、住宅H外から第1収納箱B1の内側へと繋がる開口が形成されている。そして、第1扉D1は、当該開口を塞ぐように当該側面に設けられる。なお、パントリーPでは、第1収納箱B1が有する側面は、当該部分によって形成されている構成であってもよい。この場合、住宅H外から第1収納箱B1の内側へと繋がる開口は、当該側面に形成される。
【0022】
第1扉D1が開かれた場合、第1収納箱B1の内側は、住宅Hの外側と繋がる。一方、第1扉D1が閉じられた場合、第1収納箱B1の内側は、住宅Hの外側と断絶される。これにより、例えば、住宅Hへ宅配物を配達する配達者は、住宅H外から第1扉D1を開くことにより、第1収納箱B1の内側に宅配物を収納することができる。
また、第1扉D1は、第1電子錠K1を備える。第1電子錠K1は、前述の第1電子錠の一例である。第1電子錠K1は、第1扉D1に設けられている。第1電子錠K1は、制御装置によって制御され、第1扉D1の施錠又は第1扉D1の解錠を行う。
第2扉D2は、前述の第2扉の一例である。第2扉D2は、住宅H内において、第1収納箱B1の内側と所望の部屋とを繋ぐ扉である。例えば、第1収納箱B1が有する面のうち所望の部屋と隣接する面には、所望の部屋から第1収納箱B1の内側へと繋がる開口が形成されている。そして、第2扉D2は、当該開口を塞ぐように当該面に設けられる。図2に示した例では、当該面は、第1収納箱B1が有する側面のうち、三次元座標系HCにおけるY軸の負方向側の側面である。
第2扉D2が開かれた場合、第1収納箱B1の内側は、所望の部屋と繋がる。一方、第2扉D2が閉じられた場合、第1収納箱B1の内側は、所望の部屋と断絶される。これにより、例えば、居住者は、住宅H内から第2扉D2を開くことにより、住宅H内から住宅H外に出ることなく、第1収納箱B1の内側に収納された宅配物を、利用に際して最も適した時点で、宅配物の移動に煩わされることなく、住宅H内において取り出すことができる。その結果、パントリーシステム10は、居住者の利便性を向上させることができる。
また、第2扉D2は、第2電子錠K2を備える。第2電子錠K2は、前述の第2電子錠の一例である。第2電子錠K2は、第2扉D2に設けられている。第2電子錠K2は、制御装置によって制御され、第2扉D2の施錠又は第1扉D1の解錠を行う。
【0023】
このような第1収納箱B1により、パントリーPは、配達者により配達された宅配物を収納及び貯蔵することができる。そして、居住者は、このようにして収納及び貯蔵された宅配物を、利用に際して最も適した時点で、宅配物の移動に煩わされることなく、住宅H内において第1収納箱B1から取り出すことができる。
ここで、第1収納箱B1の内側には、棚板等の宅配物を載置可能な部材が設けられていてもよく、当該部材が設けられていなくてもよい。また、当該領域は、板等によって複数の領域に分割されていてもよく、複数の領域に分割されていなくてもよい。また、第1収納箱B1の内側の領域には、第1収納箱B1よりも大きさが小さい1つ以上の箱が設けられる構成であってもよく、当該箱が1つも設けられていない構成であってもよい。以下では、一例として、第1収納箱B1の内側の領域が、複数の領域に分割されていない場合について説明する。
第1収納箱B1の全体が1つの冷蔵室、1つの冷凍室、1つの温蔵室等であってもよい。
制御装置は、パントリーPの全体を制御する。制御装置は、図示しないCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサーを備えた情報処理装置である。また、制御装置は、図2において図示しない記憶部と、図2において図示しない通信部を備える。
制御装置が備えるプロセッサーは、記憶部に格納された各種のプログラムを実行する。
記憶部は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を含む。なお、記憶部は、制御装置に内蔵されるものに代えて、USB(Universal Serial Bus)等のデジタル入出力ポート等によって制御装置に接続された外付け型の記憶装置であってもよい。記憶部は、制御装置が処理する各種の情報、各種の画像、各種のプログラム等を格納する。
通信部は、例えば、USB等のデジタル入出力ポート、イーサネット(登録商標)ポート等を含んで構成される。
なお、制御装置が備えるプロセッサーは、CPUに代えて、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の他のプロセッサーであってもよい。
【0024】
制御装置は、情報処理装置12を介して居住者から受け付けた操作に応じて、第1扉D1の施錠又は第1扉D1の解錠を第1電子錠K1に行わせる。また、制御装置は、無線又は有線による通信によって情報処理装置12を介して居住者から当該操作を受け付ける。例えば、制御装置は、無線又は有線による通信によって、情報処理装置12を介して居住者から当該操作を受け付ける。
また、制御装置は、第1扉D1の解錠を第1電子錠K1に行わせる場合、第2扉D2の施錠を第2電子錠K2に行わせる。これにより、制御装置は、第1収納箱B1を介した住宅H外から住宅H内への侵入を抑制することができる。例えば、図2に示したようにパントリーPがキッチンKCと隣接しており、且つ、第2扉D2が開いている場合において、配達者が来て第1扉D1を解錠しようとした場合、第1扉D1は解錠できない。これは、居住者の安全確保のためである。なお、パントリーPは、当該場合において配達者に第2扉D2が開いていることを示す情報を表示する表示部が設けられている構成であってもよく、配達者が保有する携帯端末に当該情報を通知する構成であってもよい。
また、制御装置は、制御装置又は情報処理装置から携帯端末に予め発行された認証鍵を携帯端末13から受け付けた場合、受け付けた認証鍵による認証を行う。制御装置、当該認証に成功した場合、第1扉D1の解錠を第1電子錠K1に行わせる。すなわち、携帯端末13は、当該認証によって第1扉D1の解錠を行うことができる。これにより、制御装置は、意図しない人に第1扉D1を開かせてしまうことを抑制することができる。
また、制御装置は、情報処理装置12を介して居住者から受け付けた操作に応じて、居住者が所望する宅配物の配達の発注を行う。この際、制御装置は、当該発注を、当該宅配物を販売する販売業者に行う構成であってもよく、住宅Hを管理する管理会社に行う構成であってもよく、他の業者に行う構成であってもよい。
ここで、図2に示した例では、制御装置は、パントリーPに内蔵されている。換言すると、当該例では、パントリーPは、制御装置を備える。すなわち、当該例では、パントリーシステム10は、制御装置を備えたパントリーPと、情報処理装置12と、携帯端末13を備える。なお、制御装置は、パントリーPに内蔵される構成に代えて、パントリーPの外側に設置される構成であってもよい。パントリーPの外側は、住宅H内におけるパントリーPの外側であってもよく、住宅H外であってもよい。このような場合、制御装置は、パントリーP、情報処理装置12、携帯端末13のそれぞれと無線又は有線によって通信可能に接続される。また、例えば、当該場合、制御装置11は、例えば、インターネット等の通信網を介して、パントリーP、情報処理装置12、携帯端末13のそれぞれと接続される構成であってもよい。また、制御装置が有する機能は、パントリーP内と、パントリーP外との両方のそれぞれに分かれて備えられる構成であってもよい。
【0025】
情報処理装置12は、前述した通り、居住者が所有する情報処理装置のことである。情報処理装置12は、例えば、ノートPC(Personal Computer)、デスクトップPC、タブレットPC、多機能携帯電話端末(スマートフォン)、携帯電話端末、PDA(Personal Digital Assistant)等であるが、これらに限られるわけではない。図2に示した例では、情報処理装置12は、ノートPCである。
例えば、情報処理装置12には、パントリーPに関する処理を行う専用のアプリケーションプログラムPMがインストールされている。この場合、居住者は、アプリケーションプログラムPMが実行されることによって情報処理装置12のディスプレイに表示される各種の画面のうちの操作画面を介して、制御装置を操作することができる。ここで、操作画面は、制御装置に各種の処理を行わせる操作を受け付ける画面のことである。
例えば、居住者は、操作画面を介して、情報処理装置12のディスプレイへの第1撮像画像の表示を、制御装置に行わせることができる。また、例えば、居住者は、操作画面を介して、居住者が所望する宅配物の配達の発注を、制御装置に行わせることができる。
携帯端末13は、例えば、宅配物を配達する配達者のハンドヘルドコンピューターである。なお、携帯端末13は、ハンドヘルドコンピューターに代えて、配達者のタブレットPC、多機能携帯電話端末、携帯電話端末、PDA等であってもよい。携帯端末13は、制御装置又は情報処理装置12により予め発行された認証鍵を受け付ける。携帯端末13は、受け付けた認証鍵を、何らかの方法によって制御装置に出力する。これにより、配達者は、制御装置に第1扉D1の解錠を行わせることができる。その結果、配達者は、第1扉D1を開いて、第1収納箱B1に宅配物を収納することができる。なお、当該方法については、後述する。
なお、図2に示した例のようにパントリーPがキッチン(図2では、キッチンKC)と隣接している場合、配達された食料品や日用品をパントリーPに設けられた収納箱(第1収納箱B1又は第2収納箱B2)から、予めキッチンの近く又はキッチンの内部に移動せずとも、直接すぐにキッチンで使用することができる。日常的に配達される食料品や日用品がある場合、パントリーPは、ユーザーの利便性を特に高められる。また、図2に示した例のようにパントリーPがキッチン(図2では、キッチンKC)と隣接している場合、当該収納箱からキッチンに設置された冷蔵庫に移動する距離が短い。このため、パントリーPは、パントリーPに配達された冷凍・冷蔵の食料品等を運ぶ手間を省くことができる。
また、当該収納箱に配達された食料品を冷蔵庫に移動せずに2次的な冷蔵庫の代わりとして食料品を使用するまで保管しておいた場合であっても、ユーザーは、キッチンとパントリーPが隣接しているので、食料品を使用したいときにすぐにパントリーPから取り出すことができる。このような効果は、パントリーPがダイニング、リビング等と隣接している場合であっても、パントリーPによって同様に得られる効果である。
またパントリーPは、シューズクロークや玄関収納などの他の用途の空間に置き換えて配置してもよい。図1に戻り説明を続ける。
【0026】
バイタルセンサーSE03は、血圧、脈拍、脈波、呼吸速度、体温、血糖値、尿、皮脂や汗などの代謝物の成分や水素イオン指数などのバイタルサインを検出する。バイタルセンサーSE03は、バイタルサインの検出結果とバイタルセンサーSE03の識別情報とを含むバイタル情報In03を、ゲートウェイ装置100に送信する。
温湿度センサーSE05は、空間の温度、湿度などを検出する。温湿度センサーSE05は、温湿度の検出結果と温湿度センサーSE05の識別情報とを含む温湿度情報を、ゲートウェイ装置100に送信する。
加速度センサーSE07は、建物に生じている加速度を検出する。加速度センサーSE07は、加速度の検出結果と加速度センサーSE07の識別情報とを含む加速度情報In07を、ゲートウェイ装置100に送信する。
電力計測部SE09は、例えば、分電盤や電力メーターに備え付けられ、分電盤や電力メーター内で、電流、電圧、力率を測定・計算し、電力や電力量に換算する。電力計測部SE09は、電力や電力量に換算した結果(以下「電力情報」という)と電力計測部SE09の識別情報とを含む電力情報In09を、ゲートウェイ装置100に送信する。電力計測部SE09は、HEMS(Home Energy Management Service)に接続されてもよいし、経由しなくてもよい。
【0027】
ゲートウェイ装置100は、画像センサーSE01が送信した情報In01を受信し、受信した情報In01を受け付ける。ゲートウェイ装置100は、受け付けた情報In01に含まれる購買情報と画像センサーSE01の識別情報とを取得する。ゲートウェイ装置100は、取得した画像センサーSE01の識別情報に関連付けられる蓄積先を、複数のセンサーの各々についてセンサー識別情報とセンサー識別情報に該当するセンサー情報を蓄積するデータベースを特定する情報とを関連付けた蓄積先情報を記憶する記憶部から取得する。ここでは、ゲートウェイ装置100は、蓄積先として、購買情報DB(Database)210-1を特定する情報を取得する。
ゲートウェイ装置100は、購買情報を含む、購買情報DB210-1を宛先(蓄積先)とする画像センサー情報通知を作成する。ゲートウェイ装置100は、作成した画像センサー情報通知を、プラットフォーム200へ送信する。
【0028】
ゲートウェイ装置100は、バイタルセンサーSE03が送信したバイタル情報In03を受信し、受信したバイタル情報In03を受け付ける。ゲートウェイ装置100は、受け付けたバイタル情報In03に含まれるバイタル情報とバイタルセンサーSE03の識別情報とを取得する。ゲートウェイ装置100は、取得したバイタルセンサーSE03の識別情報に関連付けられる蓄積先を、蓄積先情報を記憶する記憶部から取得する。ここでは、ゲートウェイ装置100は、蓄積先として、ヘルスケア情報DB210-2を特定する情報を取得する。
ゲートウェイ装置100は、バイタル情報を含む、ヘルスケア情報DB210-2を宛先(蓄積先)とするバイタルセンサー情報通知を作成する。ゲートウェイ装置100は、作成したバイタルセンサー情報通知を、プラットフォーム200へ送信する。
【0029】
ゲートウェイ装置100は、温湿度センサーSE05が送信した温湿度情報In05を受信し、受信した温湿度情報In05を受け付ける。ゲートウェイ装置100は、受け付けた温湿度情報In05に含まれる温湿度情報と温湿度センサーSE05の識別情報とを取得する。ゲートウェイ装置100は、取得した温湿度センサーSE05の識別情報に関連付けられる蓄積先を、蓄積先情報を記憶する記憶部から取得する。ここでは、ゲートウェイ装置100は、蓄積先として、住環境情報DB210-3を特定する情報を取得する。
ゲートウェイ装置100は、温湿度情報を含む、住環境情報DB210-3を宛先(蓄積先)とする温湿度センサー情報通知を作成する。ゲートウェイ装置100は、作成した温湿度センサー情報通知を、プラットフォーム200へ送信する。
【0030】
ゲートウェイ装置100は、加速度センサーSE07が送信した加速度情報In07を受信し、受信した加速度情報In07を受け付ける。ゲートウェイ装置100は、受け付けた加速度情報In07に含まれる加速度情報と加速度センサーSE07の識別情報とを取得する。ゲートウェイ装置100は、取得した加速度センサーSE07の識別情報に関連付けられる蓄積先を、蓄積先情報を記憶する記憶部から取得する。ここでは、ゲートウェイ装置100は、蓄積先として、建物情報DB210-4を特定する情報を取得する。
ゲートウェイ装置100は、加速度情報を含む、建物情報DB210-4を宛先(蓄積先)とする加速度センサー情報通知を作成する。ゲートウェイ装置100は、作成した加速度センサー情報通知を、プラットフォーム200へ送信する。
【0031】
ゲートウェイ装置100は、電力計測部SE09が送信した電力情報In09を受信し、受信した電力情報In09を受け付ける。ゲートウェイ装置100は、受け付けた電力情報In09に含まれる電力情報と電力計測部SE09の識別情報とを取得する。ゲートウェイ装置100は、取得した電力計測部SE09の識別情報に関連付けられる蓄積先を、蓄積先情報を記憶する記憶部から取得する。ここでは、ゲートウェイ装置100は、蓄積先として、エネルギー情報DB210-5を特定する情報を取得する。
ゲートウェイ装置100は、電力情報を含む、エネルギー情報DB210-5を宛先(蓄積先)とする電力センサー情報通知を作成する。ゲートウェイ装置100は、作成した電力センサー情報通知を、プラットフォーム200へ送信する。
【0032】
プラットフォーム200は、ゲートウェイ装置100が送信した画像センサー情報通知と、バイタルセンサー情報通知と、温湿度センサー情報通知と、加速度センサー情報通知と、電力センサー情報通知とを受信する。
プラットフォーム200は、受信した画像センサー情報通知に含まれる購買情報を、宛先(蓄積先)である購買情報DB210-1に蓄積(記憶)させる。
プラットフォーム200は、受信したバイタルセンサー情報通知に含まれるバイタル情報を、宛先(蓄積先)であるヘルスケア情報DB210-2に蓄積(記憶)させる。
プラットフォーム200は、受信した温湿度情報通知に含まれる温湿度情報を、宛先(蓄積先)である住環境情報DB210-3に蓄積(記憶)させる。
プラットフォーム200は、受信した加速度情報通知に含まれる加速度情報を、宛先(蓄積先)である建物情報DB210-4に蓄積(記憶)させる。
プラットフォーム200は、受信した電力情報通知に含まれる電力情報を、宛先(蓄積先)であるエネルギー情報DB210-5に蓄積(記憶)させる。
【0033】
プラットフォーム200は、購買情報DB210-1に記憶された購買情報に基づいて、外部EXに物を発注する。プラットフォーム200は、物の購買情報In02を作成し、作成した物の購買情報In02を、ゲートウェイ装置100へ送信する。
ゲートウェイ装置100は、プラットフォーム200が送信した物の購買情報In02を受信する。ゲートウェイ装置100は、受信した物の購買情報In02を建物内の例えば、パントリーの端末装置(図示なし)へ送信する。
プラットフォーム200は、ヘルスケア情報DB210-2に記憶されたバイタル情報に基づいて、健康状態を判定する。プラットフォーム200は、健康状態を判定した結果In04を作成し、作成した健康状態を判定した結果In04を、ゲートウェイ装置100へ送信する。
ゲートウェイ装置100は、プラットフォーム200が送信した健康状態を判定した結果In04を受信する。ゲートウェイ装置100は、受信した健康状態を判定した結果In04を建物内の例えば、任意の端末装置(図示なし)へ送信する。
【0034】
プラットフォーム200は、住環境情報DB210-3に記憶された温湿度情報に基づいて、建物の温湿度を判定する。プラットフォーム200は、建物の温湿度を判定した結果In06を作成する。プラットフォーム200は、建物の温湿度を判定した結果In06を、ゲートウェイ装置100へ送信する。
ゲートウェイ装置100は、プラットフォーム200が送信した建物の温湿度を判定した結果In06を受信する。ゲートウェイ装置100は、受信した建物の温湿度を判定した結果In06を建物内の例えば、任意の端末装置(図示なし)へ送信する。
【0035】
建物の温湿度情報および建物の温湿度を判定した結果In06の用途の一例として、建物の温湿度情報あるいは温湿度を判定した結果を用いて、建物の温湿度を快適の制御するための一つまたは複数の任意の端末装置に指示を送る、あるいは、居住者の端末に通知する用途がある。
たとえば、住宅の室毎の温湿度データを時間帯別に管理して、エアコンディショナーを制御することにより、無駄な電力消費量を削減する(すなわち、第1の用途に用いる)ことができる。
また、居住者に適した温湿度になるようエアコンディショナーを制御することにより、居住者の健康増進を図る(すなわち、上述した第1の用途とは別の第1の用途に用いる)ことができる。
【0036】
プラットフォーム200は、建物情報DB210-4に記憶された加速度情報に基づいて、建物に生じている加速度を判定し、建物に生じている加速度を判定した結果に基づいて建物のゆれ情報In08を作成する。プラットフォーム200は、作成した建物のゆれ情報In08を、ゲートウェイ装置100へ送信する。
ゲートウェイ装置100は、プラットフォーム200が送信した建物のゆれ情報In08を受信する。ゲートウェイ装置100は、受信した建物のゆれ情報In08を建物内の例えば、任意の端末装置(図示なし)へ送信する。
【0037】
加速度情報および建物のゆれ情報In08の用途の一例として、建物の加速度情報、ゆれ情報を用いて、建物の振動被害、破損や損壊を予測する用途、あるいは建物内の任意の端末装置に送信して、建物の振動被害、破損や損壊、を防止する制御をおこなう指示をする、あるいは居住者の端末に通知する用途がある。
【0038】
プラットフォーム200は、購買情報DB210-1に記憶されている購買情報と、ヘルスケア情報DB210-2に記憶されているバイタル情報とを、外部に物を発注する用途と健康状態を判定する用途とは異なる用途に使用する。例えば、プラットフォーム200は、配達された宅配物を受け取る(すなわち、第1の用途の)ために収集された購買情報DB210-1に記憶されている購買情報に基づいて発注された食品の栄養価を導出する。プラットフォーム200は、現在の健康状態を知る(すなわち、第2の用途の)ために収集されたヘルスケア情報DB210-2に記憶されているバイタル情報に基づいて将来の健康状態を予測する。プラットフォーム200は、食品の栄養価の導出結果と将来の健康状態の予測結果とに基づいて、健康状態を向上させるために摂取する食品の栄養価を導出する。プラットフォーム200は、健康状態を向上させるために摂取する食品の栄養価の導出結果に基づいて、薬局DRにその栄養価を摂取できる食品を発注(すなわち、第3の用途に用いても)してもよい。
また、プラットフォーム200は、ヘルスケア情報DB210-2に記憶されているバイタル情報と、住環境情報DB210-3に記憶されている温湿度情報とに基づいて、将来の健康状態を予測してもよい。
以下、情報処理システム1に含まれるゲートウェイ装置100とプラットフォーム200とについて順次説明する。
【0039】
図3は、本実施形態に係る情報処理システムに含まれるゲートウェイ装置とプラットフォームとの詳細を示す図である。
(ゲートウェイ装置100)
ゲートウェイ装置100は、パーソナルコンピュータ、サーバ、スマートフォン、タブレットコンピュータ又は産業用コンピュータ等で実現される。ゲートウェイ装置100は、例えば、第1通信部102-1と、第2通信部102-2と、受付部104と、取得部106と、作成部108と、記憶部110と、設定部112とを備える。
第1通信部102-1は、通信モジュールによって実現される。第1通信部102-1は、ネットワークNWを介して、外部の通信装置と通信する。第1通信部102-1は、例えば無線LAN又はLTE(登録商標)などの無線通信方式で通信してもよい。
第2通信部102-2は、通信モジュールによって実現される。第2通信部102-2は、例えばブルートゥース(登録商標)などの近距離無線通信方式で通信する。
記憶部110は、HDDやフラッシュメモリ、RAM、ROMなどにより実現される。記憶部110は、アプリが記憶される。
【0040】
第2通信部102-2は、画像センサーSE01が送信する情報In01とバイタルセンサーSE03が送信するバイタル情報In03と、温湿度センサーSE05が送信する温湿度情報In05と、加速度センサーSE07が送信する加速度情報In07と、電力計測部SE09が送信する電力情報In09とを受信する。
受付部104は、第2通信部102-2が受信した情報In01と、バイタル情報In03と、温湿度情報In05と、加速度情報In07と、電力情報In09とを受け付ける。
【0041】
取得部106は、受付部104から情報In01を取得し、取得した情報In01に含まれる購買情報と画像センサーSE01の識別情報とを取得する。取得部106は、取得した画像センサーSE01の識別情報に関連付けられる蓄積先として購買情報DB210-1を特定する情報を、蓄積先情報を記憶する記憶部から取得する。
ここで、蓄積先情報は、複数のセンサーの各々について、センサー識別情報とセンサー情報の蓄積先とを関連付けたものである。センサー情報の蓄積先の一例は、センサー情報を蓄積するデータベース(DB: Database)を特定する情報である。記憶部は、ゲートウェイ装置100が備えてもよいし、クラウド上(クラウドサーバ)に備えられてもよい。
取得部106は、受付部104からバイタル情報In03を取得し、取得したバイタル情報In03に含まれるバイタルサインの検出結果とバイタルセンサーSE03の識別情報とを取得する。取得部106は、取得したバイタルセンサーSE03の識別情報に関連付けられる蓄積先としてヘルスケア情報DB210-2を特定する情報を、蓄積先情報を記憶する記憶部から取得する。
取得部106は、受付部104から温湿度情報In05を取得し、取得した温湿度情報In05に含まれる温湿度の検出結果と温湿度センサーSE05の識別情報とを取得する。取得部106は、取得した温湿度センサーSE05の識別情報に関連付けられる蓄積先として住環境情報DB210-3を特定する情報を、蓄積先情報を記憶する記憶部から取得する。
【0042】
取得部106は、受付部104から加速度情報In07を取得し、取得した加速度情報In07に含まれる加速度の検出結果と加速度センサーSE07の識別情報とを取得する。取得部106は、取得した加速度センサーSE07の識別情報に関連付けられる蓄積先として建物情報DB210-4を特定する情報を、蓄積先情報を記憶する記憶部から取得する。
取得部106は、受付部104から電力情報In09を取得し、取得した電力情報In09に含まれる電力情報と電力計測部SE09の識別情報とを取得する。取得部106は、取得した電力計測部SE09の識別情報に関連付けられる蓄積先としてエネルギー情報DB210-5を特定する情報を、蓄積先情報を記憶する記憶部から取得する。
【0043】
作成部108は、取得部106から購買情報と購買情報DB210-1を特定する情報を取得する。作成部108は、取得した購買情報を含む、購買情報DB210-1を宛先(蓄積先)とする画像センサー情報通知を作成する。作成部108は、作成した画像センサー情報通知を、第1通信部102-1に出力する。
第1通信部102-1は、作成部108が出力した画像センサー情報通知を取得し、取得した画像センサー情報通知をプラットフォーム200に送信する。
作成部108は、取得部106からバイタルサインの検出結果とヘルスケア情報DB210-2を特定する情報とを取得する。作成部108は、取得したバイタルサインの検出結果を含む、ヘルスケア情報DB210-2を宛先(蓄積先)とするバイタルセンサー情報通知を作成する。作成部108は、作成したバイタルセンサー情報通知を、第1通信部102-1に出力する。
第1通信部102-1は、作成部108が出力したバイタルセンサー情報通知を取得し、取得したバイタルセンサー情報通知を、プラットフォーム200に送信する。
【0044】
作成部108は、取得部106から温湿度の検出結果の検出結果と住環境情報DB210-3を特定する情報とを取得する。作成部108は、取得した温湿度の検出結果を含む、住環境情報DB210-3を宛先(蓄積先)とする温湿度センサー情報通知を作成する。作成部108は、作成した温湿度センサー情報通知を、第1通信部102-1に出力する。
第1通信部102-1は、作成部108が出力した温湿度センサー情報通知を取得し、取得した温湿度センサー情報通知を、プラットフォーム200に送信する。
作成部108は、取得部106から加速度の検出結果と建物情報DB210-4を特定する情報とを取得する。作成部108は、取得した加速度の検出結果を含む、建物情報DB210-4を宛先(蓄積先)とする加速度センサー情報通知を作成する。作成部108は、作成した加速度センサー情報通知を、第1通信部102-1に出力する。
第1通信部102-1は、作成部108が出力した加速度センサー情報通知を取得し、取得した加速度センサー情報通知を、プラットフォーム200に送信する。
作成部108は、取得部106から電力の検出結果とエネルギー情報DB210-5を特定する情報とを取得する。作成部108は、取得した電力の検出結果を含む、エネルギー情報DB210-5を宛先(蓄積先)とする電力センサー情報通知を作成する。作成部108は、作成した電力センサー情報通知を、第1通信部102-1に出力する。
第1通信部102-1は、作成部108が出力した電力センサー情報通知を取得し、取得した電力センサー情報通知を、プラットフォーム200に送信する。
【0045】
第1通信部102-1は、プラットフォーム200が送信した発注情報In02と、健康状態を判定した結果In04と、建物の温湿度の判定結果In06と、建物のゆれ情報In08とを受信する。
受付部104は、第1通信部102-1から、発注情報In02と、健康状態を判定した結果In04と、建物の温湿度を判定した結果In06と、建物のゆれ情報In08とを取得する。受付部104は、取得した発注情報In02と、健康状態を判定した結果In04と、建物の温湿度を判定した結果In06と、建物のゆれ情報In08とを受け付ける。
作成部108は、受付部104から発注情報In02を取得する。作成部108は、取得した発注情報In02を含む、建物内の例えば、パントリーの端末装置(図示なし)のアドレスを宛先とする発注情報通知を作成する。アドレスの一例は、IPアドレスである。作成部108は、作成した発注情報通知を、第1通信部102-1に出力する。
第1通信部102-1は、作成部108が出力した発注情報通知を取得し、取得した発注情報通知を、建物内の例えば、パントリーの端末装置に送信する。
【0046】
作成部108は、受付部104から健康状態を判定した結果In04を取得する。作成部108は、取得した健康状態を判定した結果In04を含む、建物内の任意の端末装置(図示なし)のアドレスを宛先とする健康状態通知を作成する。作成部108は、作成した健康状態通知を、第1通信部102-1に出力する。
第1通信部102-1は、作成部108が出力した健康状態通知を取得し、取得した健康状態通知を、建物内の任意の端末装置に送信する。
作成部108は、受付部104から建物の温湿度を判定した結果In06を取得する。作成部108は、取得した建物の温湿度を判定した結果In06を含む、建物内の例えば、任意の端末装置(図示なし)のアドレスを宛先とする温湿度判定結果通知を作成する。作成部108は、作成した温湿度判定結果通知を、第1通信部102-1に出力する。
第1通信部102-1は、作成部108が出力した温湿度判定結果通知を取得し、取得した温湿度判定結果通知を、建物内の任意の端末装置に送信する。
作成部108は、受付部104から建物のゆれ情報In08を取得する。作成部108は、取得した建物のゆれ情報In08を含む、建物内の例えば、任意の端末装置(図示なし)のアドレスを宛先とするゆれ情報通知を作成する。作成部108は、作成したゆれ情報通知を、第1通信部102-1に出力する。
第1通信部102-1は、作成部108が出力したゆれ情報通知を取得し、取得したゆれ情報通知を、建物内の任意の端末装置に送信する。
第1通信部102-1は、端末装置(図示なし)が送信した出力先情報を受信する。端末装置は、建物BU内に設置されていてもよいし、建物BUの外部に設置されてもよい。設定部112は、第1通信部102-1が受信した出力先情報を取得する。設定部112は、取得した出力先情報に基づいて、記憶部に記憶されている出力先情報に含まれるセンサー識別情報とセンサー情報の蓄積先との関連付けを設定する。
【0047】
(プラットフォーム200)
プラットフォーム200は、パーソナルコンピュータ、サーバ、スマートフォン、タブレットコンピュータ又は産業用コンピュータ等を含んで実現される。プラットフォーム200は、例えば、通信部202と、受付部204と、処理部205と、作成部108と、購買情報DB210-1と、ヘルスケア情報DB210-2と、住環境情報DB210-3と、建物情報DB210-4と、エネルギー情報DB210-5とを備える。
通信部202は、通信モジュールによって実現される。通信部202は、ネットワークNWを介して、外部の通信装置と通信する。通信部202は、例えば無線LAN又はLTE(登録商標)などの無線通信方式で通信してもよい。
購買情報DB210-1と、ヘルスケア情報DB210-2と、住環境情報DB210-3と、建物情報DB210-4と、エネルギー情報DB210-5とは、HDDやフラッシュメモリ、RAM、ROMなどにより実現される。購買情報DB210-1には購買情報が記憶され、ヘルスケア情報DB210-2にはバイタル情報が記憶され、住環境情報DB210-3には温湿度情報が記憶され、建物情報DB210-4には加速度情報が記憶され、エネルギー情報DB210-5には電力情報が記憶される。
【0048】
通信部202は、ゲートウェイ装置100が送信した画像センサー情報通知を受信する。受付部204は、通信部202から画像センサー情報通知を取得し、取得した画像センサー情報を受け付ける。処理部205は、受付部204から画像センサー情報通知を取得し、取得したセンサー情報通知に含まれる購買情報を、宛先(蓄積先)である購買情報DB210-1に記憶させる。
通信部202は、ゲートウェイ装置100が送信したバイタルセンサー情報通知を受信する。受付部204は、通信部202からバイタルセンサー情報通知を取得し、取得したバイタルセンサー情報通知を受け付ける。処理部205は、受付部204からバイタルセンサー情報通知を取得し、取得したバイタルセンサー情報通知に含まれるバイタル情報を、宛先(蓄積先)であるヘルスケア情報DB210-2に記憶させる。
通信部202は、ゲートウェイ装置100が送信した温湿度情報通知を受信する。受付部204は、通信部202から温湿度情報通知を取得し、取得した温湿度情報通知を受け付ける。処理部205は、受付部204から温湿度情報通知を取得し、取得した温湿度情報通知に含まれる温湿度情報を、宛先(蓄積先)である住環境情報DB210-3に記憶させる。
【0049】
通信部202は、ゲートウェイ装置100が送信した加速度情報通知を受信する。受付部204は、通信部202から加速度情報通知を取得し、取得した加速度情報通知を受け付ける。処理部205は、受付部204から加速度情報通知を取得し、取得した加速度情報通知に含まれる加速度情報を、宛先である建物情報DB210-4に記憶させる。
通信部202は、ゲートウェイ装置100が送信した電力情報通知を受信する。受付部204は、通信部202から電力情報通知を取得し、取得した電力情報通知を受け付ける。処理部205は、受付部204から電力情報通知を取得し、取得した電力情報通知に含まれる電力情報を、宛先(蓄積先)であるエネルギー情報DB210-5に記憶させる。
【0050】
処理部205は、購買情報DB210-1に記憶された購買情報に基づいて、外部EXに物を発注する。外部EXに物を発注する用途のために、購買情報DB210-1に購買情報が記憶される。作成部208は、物の購買情報In02を作成し、作成した物の購買情報In02を、通信部202に出力する。通信部202は、作成部208が出力した物の購買情報In02をゲートウェイ装置100に送信する。
処理部205は、ヘルスケア情報DB210-2に記憶されたバイタル情報に基づいて、健康状態を判定する。健康状態を判定する用途のために、ヘルスケア情報DB210-2にバイタル情報が記憶される。作成部208は、健康状態を判定した結果In04を作成し、作成した健康状態を判定した結果In04を、通信部202に出力する。通信部202は、作成部208が出力した健康状態を判定した結果In04をゲートウェイ装置100に送信する。
処理部205は、住環境情報DB210-3に記憶された温湿度情報に基づいて、建物の温湿度を判定する。建物の温湿度を判定する用途のために、住環境情報DB210-3に温湿度情報が記憶される。作成部208は、建物の温湿度を判定した結果In04を作成し、作成した建物の温湿度を判定した結果In04を、通信部202に出力する。通信部202は、作成部208が出力した建物の温湿度を判定した結果In04をゲートウェイ装置100に送信する。
処理部205は、建物情報DB210-4に記憶された加速度情報に基づいて、建物に生じている加速度を判定し、建物に生じている加速度を判定した結果に基づいて建物のゆれを判定する。建物に生じている加速度を判定し、建物に生じている加速度を判定した結果に基づいて建物のゆれを判定する用途のために、建物情報DB210-4に加速度情報が記憶される。作成部208は、建物のゆれ情報In08を作成し、作成した建物のゆれ情報In08を、通信部202に出力する。通信部202は、作成部208が出力した建物のゆれ情報In08をゲートウェイ装置100に送信する。
【0051】
処理部205は、購買情報DB210-1に記憶されている情報と、ヘルスケア情報DB210-2に記憶されている情報と、住環境情報DB210-3に記憶されている情報と、建物情報DB210-4に記憶されている情報と、エネルギー情報DB210-5に記憶されている情報のうち少なくとも2個に基づいて、購買情報DB210-1に記憶されている情報の用途と、ヘルスケア情報DB210-2に記憶されている情報の用途と、住環境情報DB210-3に記憶されている情報の用途と、建物情報DB210-4に記憶されている情報の用途と、エネルギー情報DB210-5に記憶されている情報の用途とは、異なる他の用途に使用する。
異なる他の用途に使用する場合、処理部205は、何等かの演算を行うことによって異なる用途に使用するための評価値(情報)を導出してもよい。処理部205は、導出した評価値(情報)から拡張サービスを生成してもよい。拡張サービスの一例は、生活に関するサービスであってもよいし、ウェルネスの関するサービスであってもよいし、レジリエンスに関するサービスであってもよいし、サステナビリティに関するサービスであってもよい。
【0052】
一例として、処理部205が、購買情報DB210-1に記憶されている購買情報と、ヘルスケア情報DB210-2に記憶されているバイタル情報とを、外部EXに物を発注する用途と健康状態を判定する用途とは異なる用途に使用する場合について説明する。
例えば、処理部205は、購買情報DB210-1に記憶されている購買情報に基づいて発注された食品の栄養価を導出する。処理部205は、ヘルスケア情報DB210-2に記憶されているバイタル情報に基づいて将来の健康状態を予測する。処理部205は、食品の栄養価の導出結果と将来の健康状態の予測結果とに基づいて、健康状態を向上させるために摂取する食品の栄養価を導出する。処理部205は、健康状態を向上させるために摂取する食品の栄養価の導出結果に基づいて、薬局DRにその栄養価を摂取できる食品を発注してもよい。
また、処理部205は、ヘルスケア情報DB210-2に記憶されているバイタル情報と、住環境情報DB210-3に記憶されている温湿度情報とに基づいて、将来の健康状態を予測してもよい。
【0053】
(情報処理システム1の動作)
図4は、情報処理システムの動作の一例を示すフローチャートである。図4を参照して、一例として、購買情報DB210-1とヘルスケア情報DB210-2と住環境情報DB210-3と建物情報DB210-4とエネルギー情報DB210-5とのうち、任意の2個の情報DBである第1蓄積先(第1DB)と第2蓄積先(第2DB)との各々にセンサー情報が蓄積され、第1蓄積先に蓄積された一又は複数の第1センサー情報と第2蓄積先に蓄積された一又は複数の第2センサー情報とに基づいて、一又は複数の第1センサー情報及び一又は複数の第2センサー情報を、第1センサー情報の用途と第2センサー情報の用途とは異なる第3の用途に使用する場合について説明する。
【0054】
なお、第1センサー情報の用途のことを、第1の用途ともいう。第2センサー情報の用途のことを、第2の用途ともいう。第1の用途と、第2の用途とは、互いに用途が異なっている。
一例として、第1の用途が「購買量の促進」であり、第2の用途が「省エネルギーの促進」であり、第3の用途が「健康増進」である場合について説明する。
(1)第1の用途(購買量の促進)
取得したセンサー情報(情報In01)に含まれる購買情報から、「野菜類」「肉類」の購入情報を抽出する。抽出した購入情報の時間変化に基づいて、購入を促進するような情報を提示する。例えば、先月から購入量が所定以上に減少した購入者に対し、特売情報やレシピ情報を購入者の端末装置に表示する。
(2)第2の用途(省エネルギーの促進)
取得したセンサー情報(温湿度情報In05)に基づいて、住宅の室毎の温湿度データを時間帯別に管理して、エアコンディショナーを制御することにより、無駄な電力消費量を削減する。
(3)第3の用途(健康増進)
取得したセンサー情報(情報In01)に含まれる購買情報と、センサー情報(温湿度情報In05)とを組み合わせて、「野菜類」「肉類」の購入データが平均より少ない購入者のなかで、住宅内の夏期の温度データが平均より一定以上低い対象者に対し、体操プログラムを進める広告を配信する。
例えば、利用者の野菜類や肉類の消費が平均よりも少なく、かつ、当該利用者の居室の室温が平均的な室温よりも低い場合には、当該利用者の体内エネルギー代謝が低下していることが推測される。この場合、当該利用者の体内エネルギー代謝を回復させることで健康増進を図ることができる。
また、算出対象期間におけるセンサー情報(情報In01)に含まれる購買情報に基づいて、食品購買履歴を摂取栄養価に換算して係数a1、係数a2を算出し、算出対象期間におけるセンサー情報(温湿度情報In05)に基づいて係数a3を算出して、対象期間における利用者の栄養価値量f(x)を次の式(1)に基づいて作成してもよい。
【0055】
f(x)=a1・x1+a2・x2+a3・x3 … (1)
一例として、a1は算出対象期間における利用者のタンパク質の摂取量、a2は算出対象期間における利用者のビタミンAの摂取量、a3は算出対象期間における利用者の居室の平均温度である。
【0056】
センサー情報(情報In01)およびセンサー情報(温湿度情報In05)に基づいて、算出対象期間に利用者において体内活用された栄養価値量f(x)を算出し、利用者にとって適切な健康増進プログラムを推奨する。
【0057】
ここで、上述した第1の用途、第2の用途および第3の用途の組み合わせは一例であって、これに限られない。例えば、第1の用途が健康増進用途、第2の用途が購買促進用、第3の用途が省エネルギー用途、という組み合わせであってもよい。
すなわち、第1の用途、第2の用途および第3の用途は、購買促進用途、省エネルギー用途および健康増進用途のいずれかに対応した組み合わせである。
また、上述した用途は一例であって、第1の用途、第2の用途および第3の用途は、購買促進用途、省エネルギー用途および健康増進用途以外の用途であってもかまわない。
【0058】
また、第1センサー情報とは、第1センサーが出力する情報である。また、第1センサーが複数のセンサー(例えば、センサー群)によって構成されていてもよい。この場合、第1センサー情報とは、これら複数のセンサーそれぞれが出力するセンサー情報(例えば、センサー情報群)として構成されていてもよい。この場合、第1センサー群からの情報を第1の用途に使用する構成であってもよい。
なお、第2センサー情報も、上述した第1センサー情報と同様に、複数のセンサー(例えば、センサー群)が出力するセンサー情報(例えば、センサー情報群)によって構成されていてもよい。
【0059】
(ステップS1-1)
ゲートウェイ装置100において、第2通信部102-2は、センサー情報を受信する。
(ステップS2-1)
ゲートウェイ装置100において、受付部104は、第2通信部102-2が受信したセンサー情報を受け付ける。
(ステップS3-1)
ゲートウェイ装置100において、取得部106は、受付部104からセンサー情報を取得し、取得したセンサー情報に含まれる第1センサー識別情報又は第2センサー識別情報を取得する。ここでは、一例として、取得部106が第1センサー識別情報を取得した場合について説明を続ける。取得部106は、取得した第1センサー識別情報に関連付けられる第1DBを特定する情報を、蓄積先情報を記憶する記憶部から取得する。
【0060】
(ステップS4-1)
ゲートウェイ装置100において、作成部108は、取得部106から第1センサー情報と第1DBを特定する情報とを取得する。作成部108は、取得した第1センサー情報を含む、第1DBを宛先(蓄積先)とするセンサー情報通知を作成する。
(ステップ5-1)
ゲートウェイ装置100において、作成部108は、作成したセンサー情報通知を、第1通信部102-1に出力する。第1通信部102-1は、作成部108が出力したセンサー情報通知を取得し、プラットフォーム200に送信する。
(ステップ6-1)
ゲートウェイ装置100において、第2通信部102-2は、センサー情報を受信したかを判定する。センサー情報を受信した場合に、ステップS2-1へ移行する。
(ステップ7-1)
ゲートウェイ装置100において、第2通信部102-2は、センサー情報を受信していないと判定した場合に、ステップS6-1へ移行する。
ゲートウェイ装置100において、ステップS1-1からS7-1が継続して実行される。
【0061】
(ステップ8-1)
プラットフォーム200において、通信部202は、ゲートウェイ装置100が送信したセンサー情報通知を受信する。
(ステップ9-1)
プラットフォーム200において、受付部204は、通信部202からセンサー情報通知を取得し、取得したセンサー情報通知を受け付ける。
(ステップ10-1)
プラットフォーム200において、処理部205は、受付部204からセンサー情報通知を取得し、取得したセンサー情報通知に含まれる蓄積先が第1DBであるか否かを判定する。
(ステップ11-1)
プラットフォーム200において、処理部205は、センサー情報通知に含まれる蓄積先が第1DBである場合に、第1センサー情報を第1DBに記憶させる。
(ステップ12-1)
プラットフォーム200において、処理部205は、センサー情報通知に含まれる蓄積先が第1DBでない場合に、第2センサー情報を第2DBに記憶させる。
【0062】
(ステップ13-1)
プラットフォーム200において、処理部205は、第1DBと第2DBとに基づいて、第1DBに蓄積されているセンサー情報の用途と、第2DBに蓄積されているセンサー情報の用途とは、異なる他の用途に使用するか否かを判定する。異なる他の用途に使用しないと判定した場合には、ステップS8-1へ移行する。
(ステップ14-1)
プラットフォーム200において、処理部205は、異なる他の用途に使用すると判定した場合には、他の用途に使用する。
図3では、一例として、第1DBと第2DBとの各々にセンサー情報が蓄積され、第1DBに蓄積された一又は複数の第1センサー情報と第2DBに蓄積された一又は複数の第2センサー情報とに基づいて、一又は複数の第1センサー情報及び一又は複数の第2センサー情報を、第1センサー情報の用途と第2センサー情報の用途とは異なる第3の用途に使用する場合について説明したが、この例に限られない。
例えば、3以上の蓄積先の各々にセンサー情報が蓄積され、3以上のDBの各々に蓄積された一又は複数のセンサー情報に基づいて、3以上のDBの各々に蓄積された一又は複数のセンサー情報を、3以上のDBの各々に蓄積されたセンサー情報の用途とは異なる第3の用途に使用する場合に適用できる。
【0063】
前述した実施形態では、建物BUに、画像センサーSE01と、バイタルセンサーSE03と、温湿度センサーSE05と、加速度センサーSE07と、電力計測部SE09と備える場合について説明したが、この例に限られない。例えば、画像センサーSE01と、バイタルセンサーSE03と、温湿度センサーSE05と、加速度センサーSE07と、電力計測部SE09とのうち少なくとも2種類(2個)を備えるようにしてもよいし、さらに、照度センサー、日射熱量センサー、気圧センサー、音圧センサーなどの異なる一又は複数種類のセンサーを備えるようにしてもよい。例えば、照度センサーは照度を検出し、照度の検出結果と照度センサーの識別情報とを含む照度情報を、ゲートウェイ装置100に送信する。日射熱量センサーは日射熱量を検出し、日射熱量の検出結果と日射熱量センサーの識別情報とを含む日射熱量情報を、ゲートウェイ装置100に送信する。気圧センサーは気圧を検出し、気圧の検出結果と気圧センサーの識別情報とを含む気圧情報を、ゲートウェイ装置100に送信する。音圧センサーは気圧を検出し、音圧の検出結果と気圧センサーの識別情報とを含む音圧情報を、ゲートウェイ装置100に送信する。
【0064】
本実施形態に係る情報処理システム1によれば、プラットフォーム200とゲートウェイ装置100とを備える情報処理システム1であって、ゲートウェイ装置100は、複数のセンサーの各々が出力するセンサー情報を受け付ける受付部104と、複数のセンサーの各々について、センサー識別情報とセンサー識別情報に該当するセンサー情報を蓄積するデータベースを特定する情報とを関連付けた蓄積先情報を記憶する記憶部から、受付部104が受け付けた第1センサー情報の第1センサー識別情報に関連する第1データベースを特定する情報を取得し、受付部104が受け付けた第1センサー情報とは異なる第2センサー情報の第2センサー識別情報に関連する第2データベースを特定する情報を取得する取得部106と、第1センサー情報を含む第1データベースを蓄積先とする第1センサー情報通知と、第2センサー情報を含む第2データベースを蓄積先とする第2センサー情報通知とを作成する作成部108と、第1センサー情報通知と第2センサー情報通知とを、プラットフォーム200へ送信する第1通信部102-1としての通信部とを備える。
このように構成することによって、情報処理システム1において、ゲートウェイ装置100は、複数のセンサーの各々が出力するセンサー情報を受け付け、受け付けた第1センサー情報の第1センサー識別情報に関連する第1データベースを特定する情報を取得し、受け付けた第2センサー情報の第2センサー識別情報に関連する第2データベースを特定する情報を取得し、第1センサー情報を含む第1データベースを蓄積先とする第1センサー情報通知と、第2センサー情報を含む第2データベースを蓄積先とする第2センサー情報通知とを作成できる。このため、ゲートウェイ装置100は、第1センサー情報通知と第2センサー情報通知とを、プラットフォームへ送信できる。
【0065】
前述した情報処理システム1において、プラットフォーム200は、第1センサー情報と第2センサー情報とを、第1センサー情報の第1用途および第2センサー情報の第2用途とは異なる第3用途に使用する処理部を備える。
このように構成することによって、プラットフォーム200は、第1センサー情報と第2センサー情報とを第1センサー情報の第1用途および第2センサー情報の第2用途とは異なる第3用途に使用できる。このため、プラットフォーム200は、第1センサー情報と第2センサー情報とを統合して利用し、第1用途と第2用途とは異なる第3用途に使用できる。
【0066】
前述した情報処理システム1において、処理部205は、第3用途に使用するための情報を作成する。
このように構成することによって、情報処理システム1は、第1センサー情報と第2センサー情報とに基づいて、第3用途に使用するための情報(評価値)を作成できる。
前述した情報処理システム1において、第1データベースは第1センサー情報を第1用途のために蓄積し、第2データベースは第2センサー情報を第2用途のために蓄積する。
このように構成することによって、第1データベースは第1センサー情報を第1用途のために蓄積でき、第2データベースは第2センサー情報を第2用途のために蓄積できる。このため、第1データベースは蓄積した第1センサー情報を第1用途に使用でき、第2データベースは蓄積した第2センサー情報を第2用途に使用できる。
【0067】
前述した情報処理システム1において、ゲートウェイ装置100は、複数のセンサーの各々について、センサー識別情報とセンサー識別情報に該当するセンサー情報を蓄積するデータベースを特定する情報とを関連付けた蓄積先情報を設定する設定部112をさらに備える。
このように構成することによって、ゲートウェイ装置100は、複数のセンサーの各々について、センサー識別情報とセンサー識別情報に該当するセンサー情報を蓄積するデータベースを特定する情報とを関連付けた蓄積先情報を設定できる。蓄積先情報は、情報処理システムの外部から出力されてもよい。蓄積先情報を設定できることによって、蓄積先情報の設定と、蓄積先情報の変更とを行うことができる。
前述した情報処理システム1において、複数のセンサー情報の各々は、バイタル情報、温湿度情報、加速度情報、電力情報、購買情報、照度情報、日射熱量情報、気圧情報、音圧情報のいずれかである。
このように構成することによって、情報処理システムは、バイタル情報、温湿度情報、加速度情報、電力情報、購買情報、照度情報、日射熱量情報、気圧情報、音圧情報のいずれかである第1センサー情報および第2センサー情報を受け付け、受け付けた第1センサー情報の第1センサー識別情報に関連する第1データベースと、受け付けた第2センサー情報の第2センサー識別情報に関連する第2データベースとを取得し、第1センサー情報を含む第1データベースを蓄積先とする第1センサー情報通知と、第2センサー情報を含む第2データベースを蓄積先とする第2センサー情報通知とを作成できる。このため、ゲートウェイ装置100は、第1センサー情報通知と第2センサー情報通知とを、プラットフォームへ送信できる。
【0068】
また、特に、複数のセンサー情報の組み合わせが、バイタル情報、温湿度情報、照度情報および日射熱量情報である場合には、情報処理システムは、利用者の健康増進のための情報を利用者に対して提供できる。
【0069】
前述した情報処理システム1において、複数のセンサーの各々は、建物内に設置されている。
このように構成することによって、情報処理システムは、建物内に設置されている複数のセンサーの各々が出力するセンサー情報を受け付け、受け付けた第1センサー情報の第1センサー識別情報に関連する第1データベースを特定する情報と、受け付けた第2センサー情報の第2センサー識別情報に関連する第2データベースを特定する情報とを取得し、第1センサー情報を含む第1データベースを蓄積先とする第1センサー情報通知と、第2センサー情報を含む第2データベースを蓄積先とする第2センサー情報通知とを作成できる。このため、ゲートウェイ装置100は、第1センサー情報通知と第2センサー情報通知とを、プラットフォームへ送信できる。
【0070】
以上、実施形態およびその変形例を説明したが、これらの実施形態およびその変形例は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態およびその変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組合せを行うことができる。これら実施形態およびその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれると同時に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【0071】
なお、上述したゲートウェイ装置100とプラットフォーム200とは、前述したように、コンピュータを含んで実現される。この場合、各機能ブロックの機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録する。この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、CPUが実行することで実現してもよい。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OS(Operating System)や周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体のことをいう。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」は、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置を含む。
【0072】
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、短時間の間、動的にプログラムを保持するものを含んでいてもよい。短時間の間、動的にプログラムを保持するものは、例えば、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線である。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」には、サーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。
また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。また、上記プログラムは、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
また、上記プログラムは、プログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。プログラマブルロジックデバイスは、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)である。
【0073】
なお、上述のゲートウェイ装置100とプラットフォーム200とは内部にコンピュータを有している。そして、上述したゲートウェイ装置100とプラットフォーム200との各処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしてもよい。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。
さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【符号の説明】
【0074】
1 情報処理システム
100 ゲートウェイ装置100
102-1 第1通信部
102-2 第2通信部
104 受付部
106 取得部
108 作成部
110 記憶部
112 設定部
200 プラットフォーム
202 通信部
204 受付部
205 処理部
208 作成部
210-1 購買情報DB
210-2 ヘルスケア情報DB
210-3 住環境情報DB
210-4 建物情報DB
210-5 エネルギー情報DB
図1
図2
図3
図4