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特許7630036不動産登記申請完了通知システム、不動産登記申請完了通知方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-05
(45)【発行日】2025-02-14
(54)【発明の名称】不動産登記申請完了通知システム、不動産登記申請完了通知方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/16 20240101AFI20250206BHJP
【FI】
G06Q50/16 320
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2024137675
(22)【出願日】2024-08-19
【審査請求日】2024-09-06
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】507148490
【氏名又は名称】株式会社エスクロー・エージェント・ジャパン
(74)【代理人】
【識別番号】110004440
【氏名又は名称】弁理士法人ソシデア知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】本間 英明
(72)【発明者】
【氏名】増山 雄一
【審査官】酒井 優一
(56)【参考文献】
【文献】特許第7011368(JP,B2)
【文献】特開2023-072172(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
復代理司法書士に委託した不動産の登記申請業務が完了したことを元代理司法書士と金融機関に通知する不動産登記申請完了通知システムであって、
前記元代理司法書士及び前記復代理司法書士を登録する登録部と、
前記金融機関から、不動産ローンに関する抵当権設定の取引データを取得する取引データ取得部と、
取得した前記取引データの内容を、登録した前記元代理司法書士に確認させる確認部と、
登録した前記復代理司法書士の中から、委託先として適切な復代理司法書士の選択入力を受け付ける選択入力受付部と、
前記元代理司法書士に確認させた前記取引データの内容に対して、登録した前記復代理司法書士の内、選択入力を受け付けた復代理司法書士に基づいて、委託先として適切な復代理司法書士を判断する判断部と、
適切であると判断した前記復代理司法書士から、前記元代理司法書士に確認させた取引データに対する登記申請業務の受託可否を受け付ける受託可否受付部と、
受け付けた前記受託可否を、前記元代理司法書士及び前記金融機関に通知する受託可否通知部と、
受け付けた前記受託可否が受託可である場合、前記復代理司法書士から、前記登記申請業務の進捗を取得する進捗取得部と、
取得した前記進捗を、前記元代理司法書士及び前記金融機関に共有する共有部と、
取得した前記取引データに含まれる不動産ローン融資実行日と同日に、前記復代理司法書士から、前記登記申請業務が完了したか否かを示す完了入力を受け付ける完了入力受付部と、
受け付けた前記完了入力に基づいて、前記登記申請業務が完了したことを、前記元代理司法書士及び前記金融機関に通知する完了通知部と、
を備える不動産登記申請完了通知システム。
【請求項2】
前記元代理司法書士、前記復代理司法書士及び前記金融機関の其々から、メッセージを受け付けるメッセージ受付部と、
受け付けたメッセージを、前記元代理司法書士、前記復代理司法書士及び前記金融機関の其々に出力するメッセージ出力部と、
を更に備える請求項1に記載の不動産登記申請完了通知システム。
【請求項3】
前記メッセージ受付部が前記メッセージを受け付けた際、前記元代理司法書士、前記復代理司法書士及び前記金融機関の其々に、前記メッセージを受け付けたことを通知するメッセージ通知部、
を更に備える請求項2に記載の不動産登記申請完了通知システム。
【請求項4】
前記メッセージ出力部は、出力した前記メッセージの閲覧者を出力する、
請求項2に記載の不動産登記申請完了通知システム。
【請求項5】
前記取引データ、前記進捗及び前記完了入力の何れか又は複数の組み合わせを、所定のデータ形式で出力するデータ出力部、
を更に備える請求項1に記載の不動産登記申請完了通知システム。
【請求項6】
前記取引データの内容の一覧を出力する一覧出力部、
を更に備える請求項1に記載の不動産登記申請完了通知システム。
【請求項7】
復代理司法書士に委託した不動産の登記申請業務が完了したことを元代理司法書士と金融機関に通知するコンピュータが実行する不動産登記申請完了通知方法であって、
前記元代理司法書士及び前記復代理司法書士を登録するステップと、
前記金融機関から、不動産ローンに関する抵当権設定の取引データを取得するステップと、
取得した前記取引データの内容を、登録した前記元代理司法書士に確認させるステップと、
登録した前記復代理司法書士の中から、委託先として適切な復代理司法書士の選択入力を受け付けるステップと、
前記元代理司法書士に確認させた前記取引データの内容に対して、登録した前記復代理司法書士の内、選択入力を受け付けた復代理司法書士に基づいて、委託先として適切な復代理司法書士を判断するステップと、
適切であると判断した前記復代理司法書士から、前記元代理司法書士に確認させた取引データに対する登記申請業務の受託可否を受け付けるステップと、
受け付けた前記受託可否を、前記元代理司法書士及び前記金融機関に通知するステップと、
受け付けた前記受託可否が受託可である場合、前記復代理司法書士から、前記登記申請業務の進捗を取得するステップと、
取得した前記進捗を、前記元代理司法書士及び前記金融機関に共有するステップと、
取得した前記取引データに含まれる不動産ローン融資実行日と同日に、前記復代理司法書士から、前記登記申請業務が完了したか否かを示す完了入力を受け付けるステップと、
受け付けた前記完了入力に基づいて、前記登記申請業務が完了したことを、前記元代理司法書士及び前記金融機関に通知するステップと、
を備える不動産登記申請完了通知方法。
【請求項8】
復代理司法書士に委託した不動産の登記申請業務が完了したことを元代理司法書士と金融機関に通知するコンピュータに、
前記元代理司法書士及び前記復代理司法書士を登録するステップ、
前記金融機関から、不動産ローンに関する抵当権設定の取引データを取得するステップ、
取得した前記取引データの内容を、登録した前記元代理司法書士に確認させるステップ、
登録した前記復代理司法書士の中から、委託先として適切な復代理司法書士の選択入力を受け付けるステップ、
前記元代理司法書士に確認させた前記取引データの内容に対して、登録した前記復代理司法書士の内、選択入力を受け付けた復代理司法書士に基づいて、委託先として適切な復代理司法書士を判断するステップ、
適切であると判断した前記復代理司法書士から、前記元代理司法書士に確認させた取引データに対する登記申請業務の受託可否を受け付けるステップ、
受け付けた前記受託可否を、前記元代理司法書士及び前記金融機関に通知するステップ、
受け付けた前記受託可否が受託可である場合、前記復代理司法書士から、前記登記申請業務の進捗を取得するステップ、
取得した前記進捗を、前記元代理司法書士及び前記金融機関に共有するステップ、
取得した前記取引データに含まれる不動産ローン融資実行日と同日に、前記復代理司法書士から、前記登記申請業務が完了したか否かを示す完了入力を受け付けるステップ、
受け付けた前記完了入力に基づいて、前記登記申請業務が完了したことを、前記元代理司法書士及び前記金融機関に通知するステップ、
を実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、不動産登記に有効な技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、不動産登記に関する技術が注目されている。
例えば、特許文献1では、不動産の売買が含む一連の手続きをワンストップで滞りなく行われるよう支援可能な技術が提供されている。
また、他には、特許文献2では、不動産購入等の不動産関連取引において、実際に関係する金融機関等も含めた各当事者間において、成約までの折衝を一元化により効率化する技術が提供されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2023-072172号公報
【文献】特開2002-169872号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
住宅等の不動産の登記申請業務には、元代理司法書士、復代理司法書士、金融機関等、多くの関係者がいる。
しかしながら、それらの関係者間での進捗管理を手作業で行うと煩雑で非効率であった。
そこで、関係者間での進捗管理の効率化を図る技術が求められている。
しかしながら、特許文献1及び2に記載の技術では、関係者間での進捗管理の効率化を図ることが出来ない。
そこで、本発明者は、復代理司法書士に委託した不動産の登記申請業務の進捗を、元代理司法書士及び金融機関と共有するとともに、登記申請業務が完了したことを元代理司法書士及び金融機関に通知する仕組みに着目した。
【0005】
本発明は、このような課題を鑑み、復代理司法書士に委託した不動産の登記申請業務の進捗を、元代理司法書士及び金融機関と共有するとともに、登記申請業務が完了したことを元代理司法書士及び金融機関に通知することにより、住宅等の不動産の登記申請業務の関係者間での進捗管理の効率化を図ることが可能な不動産登記申請完了通知システム、不動産登記申請完了通知方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、復代理司法書士に委託した不動産の登記申請業務が完了したことを元代理司法書士と金融機関に通知する不動産登記申請完了通知システムであって、
前記元代理司法書士及び前記復代理司法書士を登録する登録部と、
前記金融機関から、不動産ローンに関する抵当権設定の取引データを取得する取引データ取得部と、
取得した前記取引データの内容を、登録した前記元代理司法書士に確認させる確認部と、
前記元代理司法書士に確認させた前記取引データの内容に対して、登録した前記復代理司法書士の内、委託先として適切な復代理司法書士を判断する判断部と、
適切であると判断した前記復代理司法書士から、前記元代理司法書士に確認させた取引データに対する登記申請業務の受託可否を受け付ける受託可否受付部と、
受け付けた前記受託可否を、前記元代理司法書士及び前記金融機関に通知する受託可否通知部と、
受け付けた前記受託可否が受託可である場合、前記復代理司法書士から、前記登記申請業務の進捗を取得する進捗取得部と、
取得した前記進捗を、前記元代理司法書士及び前記金融機関に共有する共有部と、
取得した前記取引データに含まれる不動産ローン融資実行日と同日に、前記復代理司法書士から、前記登記申請業務が完了したか否かを示す完了入力を受け付ける完了入力受付部と、
受け付けた前記完了入力に基づいて、前記登記申請業務が完了したことを、前記元代理司法書士及び前記金融機関に通知する完了通知部と、
を備える不動産登記申請完了通知システムを提供する。
【0007】
本発明によれば、登記申請業務を委託した復代理司法書士の登記申請業務の進捗を、元代理司法書士及び金融機関に共有するとともに、不動産ローン融資実行日と同日に、登記申請業務が完了したことを、元代理司法書士及び金融機関に通知する。
その結果、住宅等の不動産の登記申請業務の関係者間での進捗管理の効率化を図ることが可能となる。
【0008】
本発明は、システムのカテゴリであるが、方法及びプログラムであっても同様の作用、効果を奏する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、住宅等の不動産の登記申請業務の関係者間での進捗管理の効率化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】不動産登記申請完了通知システム1の概要を説明する図である。
図2】不動産登記申請完了通知システム1の機能構成を示す図である。
図3】コンピュータ10が実行する登録処理のフローチャートを示す図である。
図4】コンピュータ10が実行する受託可否通知処理のフローチャートを示す図である。
図5】コンピュータ10が実行する進捗共有処理のフローチャートを示す図である。
図6】コンピュータ10が実行する完了通知処理のフローチャートを示す図である。
図7】コンピュータ10が実行するメッセージ出力処理のフローチャートを示す図である。
図8】元代理端末4が表示するUIを模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。以降の図においては、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号又は符号を付している。
【0012】
[不動産登記申請完了通知システム1の概要]
図1は、不動産登記申請完了通知システム1の概要を説明するための模式図である。図1に基づいて、不動産登記申請完了通知システム1の構成物について説明する。
不動産登記申請完了通知システム1は、少なくとも、サーバ機能を有するコンピュータ10からなる、復代理司法書士に委託した不動産の登記申請業務が完了したことを元代理司法書士と金融機関に通知するシステムである。本実施形態において、不動産登記申請完了通知システム1は、コンピュータ10に加え、金融機関が管理する金融機関端末3、元代理司法書士が管理する元代理端末4、復代理司法書士が管理する復代理端末5を備える。
【0013】
金融機関端末3は、金融機関が管理する端末装置であり、例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ等の端末装置である。
【0014】
元代理端末4は、元代理司法書士が管理する端末装置であり、例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ等の端末装置や、スマートウォッチ、スマートグラス、HMD(Head Mounted Display)等のウェアラブル端末である。元代理端末4の数は、元代理司法書士の数に応じて、適宜設計可能である。
【0015】
復代理端末5は、復代理司法書士が管理する端末装置であり、例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ等の端末装置や、スマートウォッチ、スマートグラス、HMD等のウェアラブル端末である。復代理端末5の数は、復代理司法書士の数に応じて、適宜設計可能である。
【0016】
コンピュータ10は、サーバ機能を有し、例えば、1台のコンピュータで実現されても良いし、クラウドコンピュータのように、複数のコンピュータで実現されても良い。
本明細書におけるクラウドコンピュータとは、ある特定の機能を果たす際に、任意のコンピュータをスケーラブルに用いるものや、あるシステムを実現するために複数の機能モジュールを含み、その機能を自由に組み合わせて用いるものの何れであっても良い。
【0017】
なお、不動産登記申請完了通知システム1は、上述した金融機関端末3、元代理端末4、復代理端末5及びコンピュータ10に加え、外部システム、その他の端末や装置類等が含まれていても良く、その数、種類及び機能については、特に限定されるものではなく、適宜設計可能である。
【0018】
不動産登記申請完了通知システム1が、復代理司法書士に委託した不動産の登記申請業務が完了したことを元代理司法書士と金融機関に通知する際の処理ステップの概要について説明する。
【0019】
コンピュータ10は、元代理司法書士及び復代理司法書士を登録する(ステップS1)。
コンピュータ10は、元代理司法書士及び復代理司法書士に関するデータを取得し、取得した元代理司法書士及び復代理司法書士を、所定の形式で登録する。
【0020】
コンピュータ10は、金融機関から、不動産ローンに関する抵当権設定の取引データを取得する(ステップS2)。
コンピュータ10は、金融機関端末3から、取引データを取得する。
【0021】
コンピュータ10は、取得した取引データの内容を、登録した元代理司法書士に確認させる(ステップS3)。
コンピュータ10は、取引データの内容を、元代理端末4に送信し、この取引データの内容を表示させ、取得した取引データの内容を、登録した元代理司法書士に確認させる。
【0022】
コンピュータ10は、元代理司法書士に確認させた取引データの内容に対して、登録した復代理司法書士の内、委託先として適切な復代理司法書士を判断する(ステップS4)。
コンピュータ10は、登録された復代理司法書士の内、元代理端末4が元代理司法書士から入力を受け付けた委託先として適切な復代理司法書士や、AI(Artificial Intelligence)を用いた委託先として適切な復代理司法書士の判断結果等に基づいて、委託先として適切な復代理司法書士を判断する。
【0023】
コンピュータ10は、適切であると判断した復代理司法書士から、元代理司法書士に確認させた取引データに対する登記申請業務の受託可否を受け付ける(ステップS5)。
コンピュータ10は、復代理端末5が、適切であると判断した復代理司法書士から入力を受け付けた登記申請業務の受託可否を取得し、登記申請業務の受託可否を受け付ける。
【0024】
コンピュータ10は、受け付けた受託可否を、元代理司法書士及び金融機関に通知する(ステップS6)。
コンピュータ10は、取得した復代理司法書士の登記申請業務の受託可否を、元代理端末4及び金融機関端末3に送信し、元代理端末4及び金融機関端末3に、この受託可否を表示させ、受け付けた受託可否を、元代理司法書士及び金融機関に通知する。
【0025】
コンピュータ10は、受け付けた受託可否が受託可である場合、復代理司法書士から、登記申請業務の進捗を取得する(ステップS7)。
コンピュータ10は、復代理端末5が、登記申請業務を受託した復代理司法書士から入力を受け付けた登記申請業務の進捗を取得する。
【0026】
コンピュータ10は、取得した進捗を、元代理司法書士及び金融機関に共有する(ステップS8)。
コンピュータ10は、取得した進捗を、元代理端末4及び金融機関端末3に送信し、元代理端末4及び金融機関端末3に、この進捗を表示させ、取得した進捗を、元代理司法書士及び金融機関に共有する。
【0027】
コンピュータ10は、取得した取引データに含まれる不動産ローン融資実行日と同日に、復代理司法書士から、登記申請業務が完了したか否かを示す完了入力を受け付ける(ステップS9)。
コンピュータ10は、復代理端末5が、復代理司法書士から入力を受け付けた登記申請業務が完了したか否かを示す完了入力を取得し、完了入力を受け付ける。
【0028】
コンピュータ10は、受け付けた完了入力に基づいて、登記申請業務が完了したことを、元代理司法書士及び金融機関に通知する(ステップS10)。
コンピュータ10は、受け付けた完了入力が、登記申請業務が完了したことを示すものである場合、登記申請業務が完了したことを、元代理端末4及び金融機関端末3に送信し、元代理端末4及び金融機関端末3に、この登記申請業務が完了したことを表示させ、登記申請業務が完了したことを、元代理司法書士及び金融機関に通知する。
【0029】
以上が、不動産登記申請完了通知システム1の概要である。
不動産登記申請完了通知システム1によれば、住宅等の不動産の登記申請業務の関係者間での進捗管理の効率化を図ることが可能となる。
【0030】
[装置構成]
図2は、不動産登記申請完了通知システム1の構成を示すブロック図である。図2に基づいて、不動産登記申請完了通知システム1の装置構成について説明する。
不動産登記申請完了通知システム1は、復代理司法書士に委託した不動産の登記申請業務が完了したことを元代理司法書士と金融機関に通知するシステムであり、少なくとも、コンピュータ10により構成される。本実施形態において、不動産登記申請完了通知システム1は、上述した通り、コンピュータ10に加え、金融機関端末3、元代理端末4、復代理端末5により構成される。
不動産登記申請完了通知システム1は、コンピュータ10が、公衆回線網等のネットワーク8を介して、金融機関端末3、元代理端末4及び復代理端末5とデータ通信可能に接続されたシステムである。
なお、不動産登記申請完了通知システム1は、金融機関端末3、元代理端末4、復代理端末5及びコンピュータ10に加えて、外部システム、その他の端末や装置類等を含んでいても良く、その数、種類及び機能については、適宜設計可能である。また、元代理端末4の数は、元代理司法書士の数に応じて、適宜設計可能である。また、復代理端末5の数は、復代理司法書士の数に応じて、適宜設計可能である。
【0031】
金融機関端末3は、金融機関が管理する上述した端末装置である。
金融機関端末3は、端末制御部として、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備え、通信部として、他の端末や装置等と通信可能にするためのデバイス等を備える。
金融機関端末3は、入出力部として、所定の入力等の受付、各種データの入出力等を実行する各種デバイス等を備える。
【0032】
元代理端末4は、元代理司法書士が管理する上述した端末装置である。
元代理端末4は、金融機関端末3と同様に、端末制御部として、CPU、GPU、RAM、ROM等を備え、通信部として、他の端末や装置等と通信可能にするためのデバイス等を備え、入出力部として、所定の入力等の受付、各種データの入出力等を実行する各種デバイス等を備える。
【0033】
復代理端末5は、復代理司法書士が管理する上述した端末装置である。
復代理端末5は、元代理端末4と同様に、端末制御部として、CPU、GPU、RAM、ROM等を備え、通信部として、他の端末や装置等と通信可能にするためのデバイス等を備え、入出力部として、所定の入力等の受付、各種データの入出力等を実行する各種デバイス等を備える。
【0034】
コンピュータ10は、サーバ機能を有し、例えば、1台のコンピュータで実現されても良いし、クラウドコンピュータのように、複数のコンピュータで実現されても良い。
コンピュータ10は、制御部として、CPU、GPU、RAM、ROM等を備え、通信部として、他の端末や装置等と通信可能にするためのデバイス、金融機関から、不動産ローンに関する抵当権設定の取引データを取得する取引データ取得部、取得した取引データの内容を、登録した元代理司法書士に確認させる確認部、適切であると判断した復代理司法書士から、元代理司法書士に確認させた取引データに対する登記申請業務の受託可否を受け付ける受託可否受付部、受け付けた受託可否を、元代理司法書士及び金融機関に通知する受託可否通知部、受け付けた受託可否が受託可である場合、復代理司法書士から、登記申請業務の進捗を取得する進捗取得部、取得した進捗を、元代理司法書士及び金融機関に共有する共有部、取得した取引データに含まれる不動産ローン融資実行日と同日に、復代理司法書士から、登記申請業務が完了したか否かを示す完了入力を受け付ける完了入力受付部、受け付けた完了入力に基づいて、登記申請業務が完了したことを、元代理司法書士及び金融機関に通知する完了通知部等を備える。
コンピュータ10は、記憶部として、ハードディスクや半導体メモリ、記録媒体、メモリカード等によるデータのストレージ部等を備える。
コンピュータ10は、処理部として、各種処理を実行する各種デバイスと、元代理司法書士及び復代理司法書士を登録する登録部、元代理司法書士に確認させた取引データの内容に対して、登録した復代理司法書士の内、委託先として適切な復代理司法書士を判断する判断部等を備える。
【0035】
コンピュータ10において、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、通信部と協働して、登録用データ取得モジュール、取引データ取得モジュール、確認モジュール、委託先判断用データ送信モジュール、委託先判断用データ受信モジュール、受託可否受付モジュール、受託可否通知モジュール、一覧出力モジュール、進捗取得モジュール、共有モジュール、完了入力受付モジュール、完了入力通知モジュール、データ出力モジュール、メッセージ受付モジュール、メッセージ通知モジュール、メッセージ出力モジュール、閲覧者出力モジュールを実現する。
また、コンピュータ10において、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、記憶部と協働して、記憶モジュールを実現する。
また、コンピュータ10において、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、処理部と協働して、登録モジュール、委託先判断モジュール、一覧作成モジュール、完了判断モジュール、データ変換モジュール、閲覧判断モジュールを実現する。
【0036】
以下、不動産登記申請完了通知システム1が実行する各処理について、上述した各モジュールが実行する処理と併せて説明する。
本明細書において、各モジュールは、その処理内容を、自身が有する機能として実行するものであっても良いし、所定のアプリケーションを介して実行するものであっても良い。
【0037】
[コンピュータ10が実行する登録処理]
図3に基づいて、コンピュータ10が実行する登録処理について説明する。同図は、コンピュータ10が実行する登録処理のフローチャートを示す図である。登録処理は、上述した元代理司法書士及び復代理司法書士を登録する登録処理(ステップS1)の詳細である。
【0038】
登録用データ取得モジュールは、元代理司法書士及び復代理司法書士に関する登録用データを取得する(ステップS20)。
登録用データは、元代理司法書士や復代理司法書士を識別可能な各種データであり、例えば、元代理司法書士の氏名、事務所所在地、事務所電話番号、事務所名称、簡裁代理権の有無、登録番号、認定番号等の元代理司法書士に関するデータや、復代理司法書士の氏名、事務所所在地、事務所電話番号、事務所名称、簡裁代理権の有無、登録番号、認定番号等の復代理司法書士に関するデータである。登録用データは、少なくとも、一の元代理司法書士に関するデータ及び一の復代理司法書士に関するデータを含むものである。
登録用データ取得モジュールは、金融機関端末3、元代理端末4、復代理端末5の何れか又は複数の組み合わせから、登録用データを取得するものであっても良いし、所定の外部データベースや外部システム等から、登録用データを取得するものであっても良いし、それ以外の方法により、登録用データを取得しても良い。
例えば、金融機関端末3は、金融機関の従業員や端末の管理者等から、所定のUI(User Interface)を介して、元代理司法書士及び復代理司法書士に関する登録用データの入力を受け付ける。金融機関端末3は、受け付けた登録用データを、コンピュータ10に送信する。
登録用データ取得モジュールは、この登録用データを受信し、元代理司法書士及び復代理司法書士に関する登録用データを取得する。登録用データ取得モジュールは、元代理端末4又は復代理端末5から、登録用データを取得する場合も、同様に、所定のUIを介して、入力を受け付けた登録用データを取得する。
【0039】
登録モジュールは、元代理司法書士及び復代理司法書士を登録する(ステップS21)。
登録モジュールは、取得した元代理司法書士に関するデータと、復代理司法書士に関するデータとに基づいて、データベース形式等の所定の形式により、元代理司法書士及び復代理司法書士を登録する。登録モジュールが、元代理司法書士及び復代理司法書士を登録する形式は、特に限定されるものではない。
【0040】
以上が、登録処理である。
【0041】
[コンピュータ10が実行する受託可否通知処理]
図4に基づいて、コンピュータ10が実行する受託可否通知処理について説明する。同図は、コンピュータ10が実行する受託可否通知処理のフローチャートを示す図である。受託可否通知処理は、金融機関から、不動産ローンに関する抵当権設定の取引データを取得する取引データ取得処理(ステップS2)、取得した取引データの内容を、登録した元代理司法書士に確認させる確認処理(ステップS3)、元代理司法書士に確認させた取引データの内容に対して、登録した復代理司法書士の内、委託先として適切な復代理司法書士を判断する判断処理(ステップS4)、適切であると判断した復代理司法書士から、元代理司法書士に確認させた取引データに対する登記申請業務の受託可否を受け付ける受託可否受付処理(ステップS5)、受け付けた受託可否を、元代理司法書士及び金融機関に通知する受託可否通知処理(ステップS6)の詳細である。
【0042】
取引データ取得モジュールは、金融機関から、不動産ローンに関する抵当権設定の取引データを取得する(ステップS30)。
取引データは、不動産ローンに関する抵当権設定に関するデータであり、例えば、抵当権設定登記にかかる費用(登録免許税、司法書士報酬費用等)、抵当権設定登記に必要な書類(印鑑証明書、登記原因照明情報、抵当権設定契約証書、資格証明書、委任状、権利証、登記識別情報、住宅用家屋証明書等)である。なお、取引データのデータ形式は、特に限定されるものではなく、画像データ、文書データ、表計算データ、プレゼンテーションデータ、PDF(Portable Document Format)データ、CSV(Comma Separated Values)データ等、適宜設計可能である。
金融機関端末3は、金融機関の従業員や端末の管理者等から、所定のUIを介して、取引データの送信の入力を受け付ける。金融機関端末3は、予め自身に保存等した取引データの選択入力や、送信しようとする取引データの直接入力等を受け付け、受け付けた取引データを、コンピュータ10に送信する。
取引データ取得モジュールは、この取引データを受信し、金融機関から、不動産ローンに関する抵当権設定の取引データを取得する。
【0043】
確認モジュールは、取得した取引データの内容を、登録した元代理司法書士に確認させる(ステップS31)。
確認モジュールは、取得した取引データの内容を確認用データとして、ステップS21の処理により登録された元代理司法書士宛に送信し、この確認用データを元代理司法書士に確認させる。
確認モジュールは、確認用データを、該当する元代理司法書士が管理する元代理端末4に送信する。確認モジュールは、所定のUIを介して、この確認用データを送信しても良いし、所定のアプリケーション(メールアプリケーション、メッセージアプリケーション等)の機能により、メールやメッセージ等の形式で、この確認用データを送信しても良いし、それ以外の方法で確認用データを送信しても良い。
元代理端末4は、この確認用データを、所定のUI、メール形式、メッセージ形式等により受信し、自身の表示部に表示する。登録された元代理司法書士は、この元代理端末4が表示した確認用データを閲覧し、取得した取引データの内容を確認する。
確認モジュールは、元代理端末4に、確認用データを表示させることにより、取得した取引データの内容を、登録した元代理司法書士に確認させる。
【0044】
委託先判断モジュールは、元代理司法書士に確認させた取引データの内容に対して、登録した復代理司法書士の内、委託先として適切な復代理司法書士を判断する(ステップS32)。
委託先判断モジュールが、委託先を判断する方法は、例えば、元代理司法書士が、所定のUIを介して、登録された復代理司法書士の一覧の中から、適切な復代理司法書士として選択した復代理司法書士を、委託先として適切な復代理司法書士として判断するものであっても良いし、AIを用いて、取得した確認用データや過去の実績等から、委託先として適切な復代理司法書士を判断するものであっても良いし、それ以外の方法であっても良い。
【0045】
元代理司法書士からの選択に基づいた委託先の判断方法について説明する。
委託先判断用データ送信モジュールは、登録した復代理司法書士を纏めた一覧を、元代理端末4に送信する。この一覧は、少なくとも、復代理司法書士の氏名等の復代理司法書士を一意に特定可能なデータを纏めたものであれば良い。更に、この一覧には、各復代理司法書士に関する詳細なデータ(登録された復代理司法書士に関するデータ)が紐付けられていても良い。
元代理端末4は、この一覧を受信し、所定のUIで、表示する。
元代理端末4は、元代理司法書士から、この一覧として表示された復代理司法書士の内、元代理司法書士が委託先として適切だと判断した一又は複数の復代理司法書士に対する選択入力を受け付ける。
元代理端末4は、選択入力を受け付けた復代理司法書士のデータを、コンピュータ10に送信する。
委託先判断用データ受信モジュールは、この復代理司法書士のデータを受信する。
委託先判断モジュールは、受信した復代理司法書士のデータに該当する復代理司法書士を、委託先として適切な復代理司法書士として判断する。
【0046】
次に、AIに基づいた委託先の判断方法について説明する。
この場合におけるAIは、例えば、過去に復代理司法書士が担当した案件の取引データを学習したものである。
委託先判断モジュールは、AIを用いて、登録された復代理司法書士の内、今回取得した取引データに対して、適切な一又は複数の復代理司法書士を選択する。
委託先判断モジュールは、選択した復代理司法書士を、委託先として適切な復代理司法書士として判断する。
【0047】
なお、委託先判断モジュールは、選択入力及びAI以外の方法により、委託先の判断を行うものであっても良く、その場合、適宜判断方法を設計し、実行すれば良い。
【0048】
受託可否受付モジュールは、適切であると判断した復代理司法書士から、元代理司法書士に確認させた取引データに対する登記申請業務の受託可否を受け付ける(ステップS33)。
登記申請業務は、例えば、不動産ローン債務者との面談、本人確認、意思確認、書類作成、法務局へのオンライン登記申請、法務局に往訪して登記申請である。
受託可否受付モジュールは、適切であると判断した復代理司法書士が管理する復代理端末5に、元代理司法書士に確認させた取引データに対する登記申請業務の受託可否に関する入力用データを送信する。この入力用データは、登記申請業務を受託するか否かの入力を受け付けるために必要なデータを含むものである。
復代理端末5は、この入力用データを受信し、所定のUIを介して、この入力用データを表示する。復代理端末5は、復代理司法書士から、この入力用データに含まれる登記申請業務を委託するか否かの入力用のアイコンや入力フォーム等に対する入力を受け付ける。復代理端末5は、例えば、受託するか否かを示すアイコンに対するタップ等の入力の受付、入力フォームに対する受託するか否かの入力の受付等により、登記申請業務を受託するか否かの入力を受け付ける。
復代理端末5は、受け付けた登記申請業務を受託するか否かの入力を、受託可否データとして、コンピュータ10に送信する。
受託可否受付モジュールは、この受託可否データを受信し、復代理司法書士から、登記申請業務の受託可否を受け付ける。受託可否受付モジュールは、適切であると判断した復代理司法書士が一人である場合、この一人の復代理司法書士から、登記申請業務の受託可否を受け付け、適切であると判断した復代理司法書士が複数である場合、この複数の復代理司法書士の其々から、登記申請業務の受託可否を受け付ける。
【0049】
なお、コンピュータ10は、受け付けた登記申請業務の受託可否を、復代理司法書士に紐付けて記憶しても良い。この場合、記憶モジュールは、登録した復代理司法書士に、登記申請行業務の受託可否を、取引データとともに紐付けて記憶すれば良い。
【0050】
また、コンピュータ10は、複数の復代理司法書士が、登記申請業務を受託した場合、その内の一の復代理司法書士を、所定の条件(実績、報酬等)等に基づいて選択しても良いし、選択しなくても良い。
【0051】
受託可否通知モジュールは、受け付けた受託可否を、元代理司法書士及び金融機関に通知する(ステップS34)。
受託可否通知モジュールは、受け付けた受託可否を、元代理端末4及び金融機関端末3の其々に送信する。この時、受託可否通知モジュールは、受託可否を受け付けた復代理司法書士に関して登録されたデータ及びこの復代理司法書士の受託可否を、元代理端末4及び金融機関端末3の其々に送信する。また、受託可否の送信方法は、メール形式、メッセージ形式等であっても良いし、所定のUIを介して送信するものであっても良い。
元代理端末4及び金融機関端末3の其々は、この受託可否を受信し、受託可否を受け付けた復代理司法書士に関する登録されたデータ及びこの復代理司法書士の受託可否を、メール、メッセージ、所定のUI等を介して表示する。元代理司法書士及び金融機関は、表示された復代理司法書士の受託可否を閲覧し、登記申請業務を受託した復代理司法書士及び受託しなかった復代理司法書士を把握する。
受託可否通知モジュールは、受け付けた受託可否を、元代理端末4及び金融機関端末3に表示させることにより、受け付けた受託可否を、元代理司法書士及び金融機関に通知する。
【0052】
以上が、受託可否通知処理である。
コンピュータ10は、受託可否通知処理の結果、登記申請業務を受託した復代理司法書士に対して、後述する処理を実行する。
【0053】
なお、コンピュータ10は、取得した取引データの内容の一覧を、任意のタイミングで出力する構成も可能である。
この場合について説明する。
取引データの内容の一覧は、取引データにおける個々の案件に基づいた一覧であり、例えば、不動産ローンの債務者毎の取引データを纏めた一覧である。この案件は、不動産ローン毎のデータを示すものであれば、特に限定されるものではない。
一覧作成モジュールは、取得した取引データの内容に基づいた個々の案件を纏めた一覧を作成する。
一覧出力モジュールは、作成した一覧を出力する。
一覧出力モジュールは、作成した一覧を、元代理司法書士、復代理司法書士及び金融機関の何れか又は複数の組み合わせに対して出力する。一覧出力モジュールは、作成した一覧を、元代理端末4、復代理端末5及び金融機関端末3の何れか又は複数の組み合わせに送信する。
元代理端末4、復代理端末5及び金融機関端末3は、この一覧を受信し、所定のUIを介して、この一覧を表示する。
一覧出力モジュールは、元代理端末4、復代理端末5及び金融機関端末3に、作成した一覧を表示させることにより、作成した一覧を出力する。
以上が、取引データの内容の一覧を出力する構成である。
【0054】
[コンピュータ10が実行する進捗共有処理]
図5に基づいて、コンピュータ10が実行する進捗共有処理について説明する。同図は、コンピュータ10が実行する進捗共有処理のフローチャートを示す図である。進捗共有処理は、受け付けた受託可否が受託可である場合、復代理司法書士から、登記申請業務の進捗を取得する進捗取得処理(ステップS7)、取得した進捗を、元代理司法書士及び金融機関に共有する共有処理(ステップS8)の詳細である。
【0055】
進捗取得モジュールは、復代理司法書士から、登記申請業務の進捗を取得する(ステップS40)。
進捗取得モジュールは、所定のUIを介して、復代理端末5から、登記申請業務の進捗を取得する。
復代理端末5は、所定のUIを介して、登記申請業務の進捗の入力用のアイコンや入力フォームに対する入力を受け付ける。復代理端末5は、例えば、現在の登記申請業務の進捗を示すアイコンに対するタップ等の入力の受付、入力フォームに対する現在の登記申請業務の進捗の入力の受付等により、現在の登記申請業務の進捗の入力を受け付ける。
復代理端末5は、受け付けた現在の登記申請業務の進捗の入力を、進捗データとして、コンピュータ10に送信する。
進捗取得モジュールは、この進捗データを受信し、復代理司法書士から、登記申請業務の進捗を取得する。
【0056】
なお、コンピュータ10は、受け付けた登記申請業務の進捗を、復代理司法書士に紐付けて記憶しても良い。この場合、記憶モジュールは、登録した復代理司法書士に、登記申請業務の進捗を、取引データとともに紐付けて記憶すれば良い。
【0057】
共有モジュールは、取得した進捗を、元代理司法書士及び金融機関に共有する(ステップS41)。
共有モジュールは、取得した登記申請業務の進捗を、元代理端末4及び金融機関端末3の其々に送信する。
元代理端末4及び金融機関端末3の其々は、この登記申請業務の進捗を受信し、登記申請業務の進捗を、所定のUIを介して表示する。
共有モジュールは、取得した進捗を、元代理端末4及び金融機関端末3の其々に表示させることにより、取得した進捗を、元代理司法書士及び金融機関に共有する。
元代理司法書士及び金融機関は、表示された登記申請業務の進捗を閲覧し、登記申請業務の進捗を把握する。
【0058】
以上が、進捗共有処理である。
【0059】
[コンピュータ10が実行する完了通知処理]
図6に基づいて、コンピュータ10が実行する完了通知処理について説明する。同図は、コンピュータ10が実行する完了通知処理のフローチャートを示す図である。完了通知処理は、取得した取引データに含まれる不動産ローン融資実行日と同日に、復代理司法書士から、登記申請業務が完了したか否かを示す完了入力を受け付ける完了入力受付処理(ステップS9)、受け付けた完了入力に基づいて、登記申請業務が完了したことを、元代理司法書士及び金融機関に通知する完了通知処理(ステップS10)の詳細である。
【0060】
完了入力受付モジュールは、取得した取引データに含まれる不動産ローン融資実行日と同日に、復代理司法書士から、登記申請業務が完了したか否かを示す完了入力を受け付ける(ステップS50)。
復代理端末5は、取得した取引データに含まれる不動産ローン融資実行日と同日に、所定のUIを介して、登記申請業務が完了したか否かを示す完了入力の入力用のアイコンや入力フォーム等に対する入力を受け付ける。復代理端末5は、例えば、完了入力を示すアイコンに対するタップ等の入力の受付、入力フォームに対する完了入力の入力の受付等により、登記申請業務が完了したか否かを示す完了入力の入力を受け付ける。
復代理端末5は、受け付けた登記申請業務が完了したか否かを示す完了入力を、完了入力データとして、コンピュータ10に送信する。
完了入力受付モジュールは、この完了入力データを受信し、復代理司法書士から、取得した取引データに含まれる不動産ローン融資実行日と同日に、復代理司法書士から、登記申請業務が完了したか否かを示す完了入力を受け付ける。
【0061】
なお、コンピュータ10は、受け付けた登記申請業務が完了したか否かを示す完了入力を、復代理司法書士に紐付けて記憶しても良い。この場合、記憶モジュールは、登録した復代理司法書士に、登記申請業務が完了したか否かを示す完了入力を、取引データとともに紐付けて記憶すれば良い。
【0062】
完了判断モジュールは、受け付けた完了入力が、登記申請業務が完了したか否かの何れであるかを判断する(ステップS51)。
完了判断モジュールは、受信した完了入力データが、登記申請業務が完了したことを示すデータであるか、登記申請業務が完了していないことを示すデータであるかに基づいて、この判断を実行する。
【0063】
完了判断モジュールが、受け付けた完了入力が、登記申請業務が完了したことを示すものであると判断した場合(ステップS51 YES)、完了入力通知モジュールは、受け付けた完了入力に基づいて、登記申請業務が完了したことを、元代理司法書士及び金融機関に通知する(ステップS52)。
完了入力通知モジュールは、受け付けた完了入力を、元代理端末4及び金融機関端末3の其々に送信する。この時、完了入力通知モジュールは、復代理司法書士が、登記申請業務を完了したことを、元代理端末4及び金融機関端末3の其々に送信する。また、完了入力の送信方法は、メール形式、メッセージ形式等であっても良いし、所定のUIを介して送信するものであっても良い。
元代理端末4及び金融機関端末3の其々は、この完了入力を受信し、メール、メッセージ、所定のUIを介して表示する。
完了入力通知モジュールは、元代理端末4及び金融機関端末3の其々に、この完了入力を表示させることにより、受け付けた完了入力に基づいて、登記申請業務が完了したことを、元代理司法書士及び金融機関に通知する。
元代理司法書士及び金融機関は、表示された、復代理司法書士が登記申請業務を完了したことを閲覧し、復代理司法書士が、登記申請業務を完了したことを把握する。
【0064】
一方、完了判断モジュールが、受け付けた完了入力が、登記申請業務が完了していないことを示すものであると判断した場合(ステップS51 NO)、完了入力通知モジュールは、受け付けた完了入力に基づいて、登記申請業務が完了していないことを、元代理司法書士及び金融機関に通知する(ステップS53)。
完了入力通知モジュールは、受け付けた完了入力を、元代理端末4及び金融機関端末3の其々に送信する。この時、完了入力通知モジュールは、復代理司法書士が、登記申請業務を完了していないことを、元代理端末4及び金融機関端末3の其々に送信する。また、完了入力の送信方法は、メール形式、メッセージ形式等であっても良いし、所定のUIを介して送信するものであっても良い。
元代理端末4及び金融機関端末3の其々は、この完了入力を受信し、メール、メッセージ、所定のUIを介して表示する。
完了入力通知モジュールは、元代理端末4及び金融機関端末3の其々に、この完了入力を表示させることにより、受け付けた完了入力に基づいて、登記申請業務が完了していないことを、元代理司法書士及び金融機関に通知する。
元代理司法書士及び金融機関は、表示された、復代理司法書士が登記申請業務を完了していないことを閲覧し、復代理司法書士が、登記申請業務を完了していないことを把握する。
【0065】
以上が、完了入力通知処理である。
【0066】
なお、コンピュータ10は、取得した取引データ、進捗及び完了入力の何れか又は複数の組み合わせを、所定のデータ形式で出力する構成も可能である。
この場合について説明する。
所定のデータ形式は、例えば、文書データ、表計算データ、プレゼンテーションデータ、PDFデータ、CSVデータである。
データ変換モジュールは、取得した取引データ、進捗及び完了入力の何れか又は複数の組み合わせを、予め設定された、又は、元代理司法書士、復代理司法書士及び/又は金融機関が指定したデータ形式に変換する。
データ出力モジュールは、変換後の取引データ、進捗及び完了入力の何れか又は複数の組み合わせを出力する。データ出力モジュールは、変換後の取引データ、進捗及び完了入力の何れか又は複数の組み合わせを金融機関端末3、元代理端末4及び/又は復代理端末5に送信し、変換後の取引データ、進捗及び完了入力の何れか又は複数の組み合わせを出力するものであっても良いし、変換後の取引データ、進捗及び完了入力の何れか又は複数の組み合わせを、コンピュータ10に接続された印刷装置、記録メディア等に送信し、印刷や記録等させるものであっても良い。
なお、コンピュータ10は、データ変換モジュールによる処理を実行せず、取得した取引データをそのまま用いる構成も可能である。この場合、データ出力モジュールは、データ変換が行われていない状態の取引データ、進捗及び完了入力の何れか又は複数の組み合わせを出力すれば良い。
【0067】
[コンピュータ10が実行するメッセージ出力処理]
図7に基づいて、コンピュータ10が実行するメッセージ出力処理について説明する。同図は、コンピュータ10が実行するメッセージ出力処理のフローチャートを示す図である。
【0068】
メッセージ受付モジュールは、元代理司法書士、復代理司法書士及び金融機関の其々から、メッセージを受け付ける(ステップS60)。
金融機関端末3は、金融機関から、所定のUIを介して、メッセージの入力を受け付ける。元代理端末4は、元代理司法書士から、所定のUIを介して、メッセージの入力を受け付ける。復代理端末5は、復代理司法書士から、所定のUIを介して、メッセージの入力を受け付ける。
金融機関端末3、元代理端末4及び復代理端末5は、受け付けたメッセージをコンピュータ10に送信する。
メッセージ受付モジュールは、金融機関端末3、元代理端末4及び復代理端末5が送信したメッセージを受信し、元代理司法書士、復代理司法書士及び金融機関の其々から、メッセージを受け付ける。
【0069】
メッセージ通知モジュールは、元代理司法書士、復代理司法書士及び金融機関の其々に、メッセージを受け付けたことを通知する(ステップS61)。
メッセージ通知モジュールは、メッセージを受信した端末以外の端末の其々に、メッセージを受け付けたことを通知する。メッセージ通知モジュールは、元代理司法書士から、メッセージを受け付けた場合、金融機関端末3及び復代理端末5に、メッセージを受け付けたことを通知する。メッセージ通知モジュールは、復代理司法書士から、メッセージを受け付けた場合、金融機関端末3及び元代理端末4に、メッセージを受け付けたことを通知する。メッセージ通知モジュールは、金融機関から、メッセージを受け付けた場合、元代理端末4及び復代理端末5に、メッセージを受け付けたことを通知する。
メッセージ通知モジュールは、メッセージを受け付けたことを通知するためのコマンドを、金融機関端末3、元代理端末4、復代理端末5に送信する。
金融機関端末3、元代理端末4、復代理端末5は、このコマンドを受信し、このコマンドに基づいたプッシュ通知等により、メッセージを受け付けたことを示すアイコンやテキスト等を表示し、元代理司法書士、復代理司法書士及び金融機関の其々に、メッセージを受け付けたことを通知する。
メッセージ通知モジュールは、金融機関端末3、元代理端末4、復代理端末5にプッシュ通知等を実行させることにより、元代理司法書士、復代理司法書士及び金融機関の其々に、メッセージを受け付けたことを通知する。
なお、通知方法は、適宜設計可能である。
【0070】
メッセージ出力モジュールは、受け付けたメッセージを、元代理司法書士、復代理司法書士及び金融機関の其々に出力する(ステップS62)。
メッセージ出力モジュールは、元代理端末4、復代理端末5及び金融機関端末3の其々に、受け付けたメッセージを送信する。この時、メッセージ出力モジュールは、メッセージの発信者(元代理端末4からメッセージを受け付けた場合、元代理司法書士、復代理端末5からメッセージを受け付けた場合、復代理司法書士、金融機関端末3からメッセージを受け付けた場合、金融機関)のデータを併せて送信する。
元代理端末4、復代理端末5及び金融機関端末3の其々は、メッセージを受信し、所定のUIで、メッセージの発信者とともにこのメッセージを表示する。
メッセージ出力モジュールは、元代理端末4、復代理端末5及び金融機関端末3の其々に、受け付けたメッセージを表示させることにより、受け付けたメッセージを、元代理司法書士、復代理司法書士及び金融機関の其々に出力する。
元代理端末4、復代理端末5及び金融機関端末3の其々がメッセージを表示する方法は、適宜設計可能である。
【0071】
閲覧判断モジュールは、元代理司法書士、復代理司法書士及び金融機関の其々が、メッセージを閲覧したか否かを判断する(ステップS63)。
閲覧判断モジュールは、元代理端末4、復代理端末5及び金融機関端末3の其々が、ステップS62の処理により出力されたメッセージを、表示したか否かに基づいてこの判断を実行する。元代理端末4、復代理端末5及び金融機関端末3の其々は、コンピュータ10が出力したメッセージを表示した際、このメッセージが表示されたことを示すコマンドを、コンピュータ10に送信する。コンピュータ10は、このコマンドを受信する。
閲覧判断モジュールは、このコマンドの受信の有無に基づいて、元代理司法書士、復代理司法書士及び金融機関の其々が、メッセージを閲覧したか否かを判断する。
【0072】
閲覧判断モジュールが、メッセージを閲覧していないと判断した場合(ステップS63 NO)、コンピュータ10は、元代理司法書士、復代理司法書士及び金融機関の其々が、メッセージを閲覧するまで、本処理を繰り返す。
【0073】
一方、閲覧判断モジュールが、メッセージを閲覧したと判断した場合(ステップS63 YES)、閲覧者出力モジュールは、メッセージの閲覧者を出力する(ステップS64)。
閲覧者出力モジュールは、受信したコマンドの送信元を、メッセージの閲覧者とし、このメッセージの閲覧者を、元代理端末4、復代理端末5及び金融機関端末3の其々に表示させるためのコマンドを、元代理端末4、復代理端末5及び金融機関端末3の其々に送信する。例えば、メッセージの閲覧者が、元代理司法書士である場合、メッセージの閲覧者が元代理司法書士であることを表示させるためのコマンドを、復代理端末5及び金融機関端末3に送信する。メッセージの閲覧者が、復代理司法書士である場合、メッセージの閲覧者が復代理司法書士であることを表示させるためのコマンドを、元代理端末4及び金融機関端末3に送信する。メッセージの閲覧者が、金融機関である場合、メッセージの閲覧者が金融機関であることを表示させるためのコマンドを、元代理端末4及び復代理端末5に送信する。
元代理端末4、復代理端末5及び金融機関端末3の其々は、コマンドを受信し、所定のUIで、表示したメッセージの近傍に、閲覧者(閲覧者の識別子(氏名等)等)を表示する(図8参照)。
閲覧者出力モジュールは、元代理端末4、復代理端末5及び金融機関端末3の其々に、閲覧者を表示させることにより、メッセージの閲覧者を出力する。
元代理端末4、復代理端末5及び金融機関端末3の其々が閲覧者を表示する方法は、適宜設計可能である。
【0074】
図8に基づいて、閲覧者を表示する際のUIについて説明する。同図は、元代理端末4が表示するUIの例を模式的に示す図である。同図において、元代理端末4が表示するUI20が示されている。
UI20において、復代理端末5から入力を受け付けたメッセージ21、元代理端末4から入力を受け付けたメッセージ22及び金融機関端末3から入力を受け付けたメッセージ23が存在する。
メッセージ21は、その近傍(図におけるメッセージの右側)に、このメッセージ21の閲覧者24が示されている。この閲覧者24は、閲覧者出力モジュールが出力するコマンドに基づいた表示内容である。閲覧者24は、元代理司法書士X及び金融機関Yがメッセージを閲覧したことを示している。すなわち、復代理司法書士が送信したメッセージを、元代理司法書士及び金融機関の両者が閲覧済みである。
メッセージ22は、その近傍(図におけるメッセージの左側)に、このメッセージ22の閲覧者25が示されている。この閲覧者25は、閲覧者出力モジュールが出力するコマンドに基づいた表示内容である。閲覧者25は、復代理司法書士Zがメッセージを閲覧したことを示している。すなわち、元代理司法書士が送信したメッセージを、復代理司法書士のみが閲覧済みであり、金融機関が未閲覧である。
メッセージ23は、その近傍に、このメッセージ23の閲覧者が示されていない。すなわち、金融機関が送信したメッセージを、元代理司法書士及び復代理司法書士の両者が未閲覧である。
【0075】
以上が、メッセージ出力処理である。
【0076】
上述した各処理は、別個の処理として記載しているが、コンピュータ10は、上述した各処理の一部又は全部を組み合わせて実行する構成も可能である。また、コンピュータ10は、各処理において、説明したタイミング以外のタイミングであっても、その処理を実行する構成も可能である。
また、上述した各処理は、コンピュータ10が実行する処理として記載しているが、その一部又は全部を、金融機関端末3、元代理端末4及び復代理端末5の何れか又は複数の組み合わせにより実行する構成も可能であるし、金融機関端末3、元代理端末4及び復代理端末5の何れか又は複数の組み合わせにインストールされた所定のアプリケーションが実行する構成も可能である。
【0077】
上述した手段、機能は、コンピュータ(CPU、情報処理装置、各種端末を含む)が、所定のプログラムを読み込んで、実行することによって実現される。プログラムは、例えば、コンピュータからネットワーク経由で提供される(SaaS:ソフトウェア・アズ・ア・サービス)形態やクラウドサービスで提供されて良い。また、プログラムは、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供されて良い。この場合、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記録装置又は外部記録装置に転送し記録して実行する。また、そのプログラムを、記録装置(記録媒体)に予め記録しておき、その記録装置から通信回線を介してコンピュータに提供するようにしても良い。
【0078】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【0079】
本実施形態に開示される第1の態様は、復代理司法書士に委託した不動産の登記申請業務が完了したことを元代理司法書士と金融機関に通知する不動産登記申請完了通知システムであって、
前記元代理司法書士及び前記復代理司法書士を登録する登録部と、
前記金融機関から、不動産ローンに関する抵当権設定の取引データを取得する取引データ取得部と、
取得した前記取引データの内容を、登録した前記元代理司法書士に確認させる確認部と、
前記元代理司法書士に確認させた前記取引データの内容に対して、登録した前記復代理司法書士の内、委託先として適切な復代理司法書士を判断する判断部と、
適切であると判断した前記復代理司法書士から、前記元代理司法書士に確認させた取引データに対する登記申請業務の受託可否を受け付ける受託可否受付部と、
受け付けた前記受託可否を、前記元代理司法書士及び前記金融機関に通知する受託可否通知部と、
受け付けた前記受託可否が受託可である場合、前記復代理司法書士から、前記登記申請業務の進捗を取得する進捗取得部と、
取得した前記進捗を、前記元代理司法書士及び前記金融機関に共有する共有部と、
取得した前記取引データに含まれる不動産ローン融資実行日と同日に、前記復代理司法書士から、前記登記申請業務が完了したか否かを示す完了入力を受け付ける完了入力受付部と、
受け付けた前記完了入力に基づいて、前記登記申請業務が完了したことを、前記元代理司法書士及び前記金融機関に通知する完了通知部と、
を備える不動産登記申請完了通知システムを提供する。
【0080】
本実施形態に開示される第2の態様は、前記元代理司法書士、前記復代理司法書士及び前記金融機関の其々から、メッセージを受け付けるメッセージ受付部と、
受け付けたメッセージを、前記元代理司法書士、前記復代理司法書士及び前記金融機関の其々に出力するメッセージ出力部と、
を更に備える第1の態様に記載の不動産登記申請完了通知システムを提供する。
【0081】
本実施形態に開示される第3の態様は、前記メッセージ受付部が前記メッセージを受け付けた際、前記元代理司法書士、前記復代理司法書士及び前記金融機関の其々に、前記メッセージを受け付けたことを通知するメッセージ通知部、
を更に備える第2の態様に記載の不動産登記申請完了通知システムを提供する。
【0082】
本実施形態に開示される第4の態様は、前記メッセージ出力部が、出力した前記メッセージの閲覧者を出力する、
第2の態様に記載の不動産登記申請完了通知システムを提供する。
【0083】
本実施形態に開示される第5の態様は、前記取引データ、前記進捗及び前記完了入力の何れか又は複数の組み合わせを、所定のデータ形式で出力するデータ出力部、
を更に備える第1の態様に記載の不動産登記申請完了通知システムを提供する。
【0084】
本実施形態に開示される第6の態様は、前記取引データの内容の一覧を出力する一覧出力部、
を更に備える第1の態様に記載の不動産登記申請完了通知システムを提供する。
【符号の説明】
【0085】
1 不動産登記申請完了通知システム
3 金融機関端末
4 元代理端末
5 復代理端末
8 ネットワーク
10 コンピュータ
20 UI
21 メッセージ
22 メッセージ
23 メッセージ
24 閲覧者
25 閲覧者

【要約】
【課題】住宅等の不動産の登記申請業務の関係者間での進捗管理の効率化を図る。
【解決手段】不動産登記申請完了通知システムは、元代理司法書士及び復代理司法書士を登録し、金融機関から、不動産ローンに関する抵当権設定の取引データを取得し、取引データの内容を、登録した元代理司法書士に確認させ、取引データの内容に対して、委託先として適切な復代理司法書士を判断し、適切であると判断した復代理司法書士から、取引データに対する登記申請業務の受託可否を受け付け、受け付けた受託可否を通知し、受け付けた受託可否が受託可である場合、復代理司法書士から、登記申請業務の進捗を取得し、取得した進捗を共有し、取引データに含まれる不動産ローン融資実行日と同日に、復代理司法書士から、登記申請業務が完了したか否かを示す完了入力を受け付け、受け付けた完了入力に基づいて、登記申請業務が完了したことを通知する。
【選択図】 図1

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図2
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図8