(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-06
(45)【発行日】2025-02-17
(54)【発明の名称】差込型ホルダ
(51)【国際特許分類】
A47G 29/00 20060101AFI20250207BHJP
A47K 10/04 20060101ALI20250207BHJP
【FI】
A47G29/00 A
A47K10/04 K
(21)【出願番号】P 2021114089
(22)【出願日】2021-07-09
【審査請求日】2024-04-30
(73)【特許権者】
【識別番号】592024022
【氏名又は名称】八商商事株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100165755
【氏名又は名称】藤田 典彦
(72)【発明者】
【氏名】小川 高弘
(72)【発明者】
【氏名】寺浦 雅子
【審査官】高橋 祐介
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-164677(JP,A)
【文献】米国特許第08113481(US,B1)
【文献】独国実用新案第29819346(DE,U1)
【文献】国際公開第2020/146921(WO,A1)
【文献】特開2008-104490(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47G 29/00
A47K 10/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
平板状のホルダ本体とホルダ支持部とからなり、前記ホルダ支持部を折り曲げ部分で折り曲げて固定手段により支持面に接着しつつ、前記ホルダ本体に所定長さを有するスリットに被保持物を差し込んで保持する差込型ホルダであって、
全体を平板状とする前記ホルダ本体は、前記ホルダ本体に開口されたスリットと、前記スリットの開放端よりも幅広となる開口幅を有する挿入孔と、前記ホルダ本体
の両側から連続する幅狭部と前記幅狭部を形成する取付孔と
からなる前記折り曲げ部分と、前記幅狭部の上方に位置する前記ホルダ支持部と、を有し、
前記挿入孔は、前記スリットの開放端から連続する外縁を有することを特徴とする差込型ホルダ。
【請求項2】
スリットは、平板状のホルダ本体において、挿入孔と連続する開放端から先端に掛けて徐々に幅狭に形成され、先端を閉塞することを特徴とする請求項1に記載の差込型ホルダ。
【請求項3】
ホルダ本体は、前記ホルダ本体から連続してホルダ支持部に至る曲げ変形可能な幅狭部を有し、
前記幅狭部の幅長さは、挿入孔の両側の挿入孔対向部の幅長さよりも短く形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の差込型ホルダ。
【請求項4】
幅狭部の上下長さは、スリットの開放端の幅長さより長いことを特徴とする請求項1、2または3のいずれかに記載の差込型ホルダ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主にタオルや布巾などの布体等の被保持物を保持するためのホルダを、使用者が使用したい適宜箇所に取り付けることができる差込型ホルダに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から切り込みが形成されたタオル掛けは存在した(特許文献1)。特許文献1に記載のタオル掛けは、台座から空間を設けて支持されるタオル挟持部材を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術である特許文献1に記載のタオル掛けは、台座から空間を設けるため、タオル挟持部材は台座に対して立体的に突出するように形成される。このタオル掛けを適宜場所に配置したときに立体型であることから場所を取ってしまい、狭い位置に配置することができなかった。特に、キッチン周りや手洗い場所は多数の収納物があって手狭であることが多く、利用者に突出部分が接触してしまう。そこで、できる限り狭い範囲でタオル等の布体を保持できるホルダが求められていた。さらに言うと、従来技術である特許文献1に記載のタオル掛けは、突出している部位におけるタオル挟持部材の下方が開放されており、挟持部材間の幅長さより薄い布巾等を差し込むと、抜け落ちたりする弊害も存在した。
【0005】
そこで、本発明の差込型ホルダは、使用場所において邪魔にならない平板状形態を基本形態としつつ、タオル等の被保持部材を差し込み易く、抜け落ちしにくいホルダを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明にかかる差込型ホルダは、平板状のホルダ本体とホルダ支持部とからなり、前記ホルダ支持部を折り曲げ部分で折り曲げて固定手段により支持面に接着しつつ、前記ホルダ本体に所定長さを有するスリットに被保持物を差し込んで保持する差込型ホルダであって、
全体を平板状とする前記ホルダ本体は、前記ホルダ本体に開口されたスリットと、前記スリットの開放端よりも幅広となる開口幅を有する挿入孔と、前記ホルダ本体の両側から連続する幅狭部と前記幅狭部を形成する取付孔とからなる前記折り曲げ部分と、前記幅狭部の上方に位置する前記ホルダ支持部と、を有し、
前記挿入孔は、前記スリットの開放端から連続する外縁を有することを特徴とすることを特徴とするものである。
【0007】
また、スリットは、平板状のホルダ本体において、挿入孔と連続する開放端から先端に掛けて徐々に幅狭に形成され、先端を閉塞することが好ましい。
【0008】
また、ホルダ本体は、前記ホルダ本体から連続してホルダ支持部に至る曲げ変形可能な幅狭部を有し、前記幅狭部の幅長さは、挿入孔の両側の挿入孔対向部の幅長さよりも短く形成されることが好ましい。
【0009】
また、取付孔の幅長さに対向する方向の上下長さは、スリットの開放端の幅長さより長いことであることが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に記載の発明により、全体を平板状形態とするために狭い設置場所であっても有効に活用してタオル等の被保持物を保持することができ、突出物がないことから不意に使用者が当たって怪我することなく、安全に使用することが可能になる。また、スリットに開放端から連続して挿入孔が形成されていることから、使用者がタオル等の被保持物を挿入しやすくしている。
【0011】
請求項2に記載の発明により、開放端から徐々に幅狭になるスリットとすることで、被保持物を確実に保持するとともに、垂直方向に沿って形成されるスリットの先端(下端)を閉塞することで抜け落ちにくいホルダを提供することができる。さらに言うと、立体的でなく平板状のホルダ本体にスリットが形成されたことから、ある程度厚みのある被保持物から薄手の被保持物まで保持することが可能となる。
【0012】
請求項3に記載の発明により、幅狭部が形成されることで使用者が設置個所に応じてホルダ本体を手で容易に曲げて変形させて設置することが可能となり、幅狭部の先にホルダ支持部が形成されることで棚の開放端、垂直面など様々な位置にホルダを取り付けることが可能になる。また、幅狭部が挿入口対向部よりも幅狭に形成されることで、使用者が曲げ変形するに際して挿入孔やスリットに歪みを形成させずに幅狭部での曲げを誘導することができる。
【0013】
請求項4に記載の発明により、スリットに挿入する被保持物の最低限の押し込み幅をとることができつつ、幅狭部によりホルダ本体を90度や180度に曲げて設置することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の第1実施形態に係る差込型ホルダの正面図である。
【
図3】
図1の差込型ホルダの幅狭部で約180度曲げた状態を示す斜視図である。
【
図5】幅狭部の折り曲げを略90度とした状態の斜視図である。
【
図6】
図3の状態で被保持物を差し込んで保持する状態を示す斜視図である。
【
図7】幅狭部の上下長さが短く折り曲げが鋭角状となった状態の側面図である。
【
図10】本発明の第4実施形態を示す正面図である。
【
図11】本発明の第5実施形態を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の実施の形態について、図面に沿って説明する。
図1乃至
図5に示すように、第1実施形態に係る差込型ホルダ1は、全体を平板状部材とするホルダ本体10にスリット20,挿入孔30,取付孔40の各孔を開けたものからなる。
【0016】
第1実施形態に係るホルダ本体10は、ステンレス材からなる金属板であり、上下長さを60乃至80mm、幅長さ(左右長さ)を30乃至40mm、厚みを約0.4乃至1mmとする薄板で、所謂手のひらサイズのものである。正面視で上方側を略長方形状とし、下方側を湾曲とした形状として接触した際の怪我防止としている。本実施形態は、平板状の薄板に形成された長孔状のスリット20と、2つの孔30,40といった簡易な構成で、ホルダ本体10の裏面側に約5mm程度の空間(差込空間R)があれば狭い場所でもタオル等の被保持部材を保持できるホルダである。なお、本実施形態は上下方向を長手方向とするホルダ本体10を用いているが、左右方向(幅方向)を長手方向とするホルダ本体10であってもよく、材質はステンレス材以外の金属板を用いてもよく、その他の幅狭部15,15で折り曲げ可能な硬質板であってもよい。
【0017】
本実施形態の被保持物は、主にタオル、布巾等の布体を対象にしているが、軽量なものであればマスク、キッチン小物やコード類等も差し込んで保持することが可能である。
【0018】
ホルダ本体10は、全体を一枚の薄板状の平板からなる。
図1に示すように、ホルダ本体10は、各部位として、スリット20の先端22よりも下方に位置する下方部11、スリット20の幅方向両側に位置するスリット対向部12,12、被保持部材を差し込む孔となる挿入孔30の幅方向両側に位置する挿入孔対向部13,13、挿入孔と取付孔の間に位置する中央部14、取付孔40の幅方向両側に位置する幅狭部(取付孔対向部)15,15、取付孔40の上方に位置するホルダ支持部16とからなる。これらはすべて連続しており、一枚の金属平板からスリット20,挿入孔30,取付孔40を開孔することで形成される。
【0019】
図1,
図2に示すように、ホルダ本体10に形成されるスリット20は、ホルダ本体10の幅方向中央位置において、上下を長手方向とする長孔状に開孔して形成される。スリット20は、上端となる開放端21,21と、下端となる先端22があり、直線状のスリットの最上部となる開放端21,21は湾曲する挿入孔30の下方部分の外縁と連続しており、スリット20と挿入孔30とが一体的に開口されることで、挿入孔30とスリット20とは連続して開口された孔となる。
【0020】
スリット20の下端となる先端22は、その下方にホルダ本体10の下方部11があることで閉塞しており、スリット20が立設しない平板状のホルダに開口されたものであるため、スリット20のどの部分にも垂直方向下方に閉塞する部分が設けられ、スリット20に掛けて保持された被保持部材が抜け落ちないようにしている。スリット20の上端の開放端21,21の間の幅長さはスリット20の長手方向に沿って下方に行くに従い短くなる形態とし、先端(下端)22でスリットが閉塞する。先端22の形状は正面視で鋭利なV字状にするのではなく、緩やかなアールとするU字状になるようにしている。スリットの長手方向長さは20乃至25mmとし、開放端21,21の間の幅長さは2乃至4mmとしている。
【0021】
スリット20は、平板状のホルダ本体10を溝状に開口するものであって、ホルダ本体10の表面から凸状物が突出したりする立体的な形状ではない。この形態により、差込型ホルダ1を使用する場合に、ホルダ本体10より突出する部分がなく、小さい隙間でも被保持物を保持することが可能になる。
【0022】
本実施形態の挿入孔30は、その外縁となる部分の下方でスリット20の開放端21,21と連続して開口された形態である。第1実施形態の挿入孔30は、外縁がハート形に開口されているが、単なる円形や菱形、ネコの顔を模した顔型等(
図8参照)、その他の形態であってもよい。挿入孔30の中心は、ホルダ本体10の上下方向中央に位置するようにし、使用者が挿入しやすく、スリット保持状態の幅方向への歪みを挿入孔30で受け易くしている。
【0023】
ホルダ本体10において挿入孔30の幅方向両側は、スリット20の開放端21,21よりもさらに幅方向の側方側に位置しており、挿入孔30の最も幅広となる位置の幅方向長さはスリット20の最も幅広となる位置の幅方向長さより長い。言い換えると挿入孔対向部13,13の幅方向長さはスリット対向部12,12の幅方向長さより短い。スリット20よりも挿入孔30の幅方向長さが長い孔として形成されていること、スリット20が挿入孔30との連続位置である開放端21,21から先端22に掛けて幅狭になっていること、から、
図6に示すように、スリット20に被保持物Tを差し込む際に、いったん挿入孔30に被保持物Tを通し、その状態のままスリット20に沿って下降させることで、スリット20に被保持物が保持される。このように被保持物を容易に保持できるようにしている。
【0024】
さらに言うと、スリット20が先端に掛けて幅狭になる形態とともに、スリット20から連続する挿入孔30の幅方向が広く形成されていることで、スリット20に被保持物を差し込んで保持(挟持)する場合、薄板状のホルダ本体10の変形(幅方向への歪み)がスリット先端付近ではなく上方の挿入孔30付近でなされるようにし、スリット20の破損を抑えて、スリット20による保持状態を継続的に行うことが可能になる。
【0025】
スリット20の上端となる開放端21,21は挿入孔30の下端と外縁が連続しているところ、本実施形態の開放端21,21は丸みを帯びたアール形状としている。このようにすることで、タオル等の被保持部材が引っ掛からず、スムーズにスリット20に挿入することができ、さらにはスリット20に差し込んだときに使用者の手に当たって怪我しないようにしている。
【0026】
取付孔40は、ホルダ本体10に幅方向を長手方向とする楕円形上に開孔して形成されたものであり、挿入孔30の上方に位置している。取付孔40の幅方向両側は、ホルダ本体10から連続して形成される幅狭部(取付孔対向部)15,15がある。取付孔40は、幅方向を長手方向とする長方形状に開孔されたもので、その幅方向両側は挿入孔30の幅方向両側よりも、さらに幅方向側方側に位置している。取付孔40の上方にホルダ支持部16が配されている。
【0027】
取付孔40が形成されることで、ホルダ本体10の両側の幅狭部15,15の部分でホルダ本体10を折り曲げることが可能になる。後述のとおり、ホルダ本体10の使用者による手動の折り曲げにより、使用者は差込型ホルダ1を適宜箇所に配置することができる。
【0028】
取付孔40の幅方向長さは挿入孔30よりも長く形成され、逆に言うとホルダ本体10の幅狭部15,15の幅長さは挿入孔対向部13,13の幅長さより短く形成される。ホルダ本体10の両側に位置する幅狭部15,15の幅が最も短く形成されることで、ホルダ本体10を折り曲げるにあたり、最も折り曲げやすい位置に誘導することができるとともに、ホルダ本体10の挿入孔30やスリット20に折り曲げの際に不必要な歪みが形成されない。本実施形態において幅狭部15,15は複数個所に形成されるところ、幅長さは総幅長さを基準としている。具体的には、幅狭部15,15は取付孔40を挟んで2つ、挿入孔対向部13,13は挿入孔30を挟んで2つされているが、幅狭部も挿入孔対向部も2つの幅長さを足し合わせた総長さを基準とし、幅狭部が挿入孔対向部より幅長さを短くしている。これは、他の実施形態で取付孔40を4つの小型孔とした場合であっても同様で、4つ小型孔の側方に位置するすべての幅狭部15,15の総幅長さを基準としている。
【0029】
次に、
図1、
図4に示すように、幅狭部15,15の上下方向長さ(取付孔40の上下方向長さ)L2は、スリット20の開放端21,21間の開口長さ(幅長さ)L1より長く形成され、より好ましくは3倍以上の長さを有することが好ましい。挿入孔30からスリット20の開放端21,21を通じて被保持物Tを挿入するところ(
図6参照)、スリットの開放端21,21間の幅長さL1に応じてホルダ本体10の裏面側に設置面Kとの一定の差込空間Rを有することが好適である。この差込空間Rは、スリットの開放端21,21間の幅長さL1よりも約1.5倍程度の奥行き長さL3を有すればスリット20に引っ掛け挿入することが可能となる。一方、幅狭部15,15の上下方向長さ(取付孔40の上下方向長さ)L2は、ホルダ本体10を折り曲げるに際して上記差込空間Rの奥行き長さL3を維持しつつ約90度や約180度に曲げることが可能な長さが必要となり、折り曲げ部分を踏まえると開放端21,21間の長さL1のよりも2倍以上長く形成されていること、好適には3乃至4倍の長さを有することが好ましい。幅狭部15,15の上下方向長さL2が開放端21,21間の長さL1よりも短いとホルダ本体10を90度や180度に折り曲げること自体が難しくなり、開放端21,21間の長さL1の2倍より短い長さとした場合にはホルダ本体10の180度の折り曲げをした場合に差込空間Rを形成することができない。差込空間Rを確保しようすると、
図7(a)(b)に示すように鋭角状の折り曲げとなってしまい、ホルダ本体10の下方の奥行き長さL3が手前側に張り出した状態となり、狭い範囲で設置する所定の目的を達成し得ない。なお、本実施形態では開放端間の長さL1を約3mm、幅狭部15,15の上下方向長さL2を約10mmとし、差込空間Rの必要な奥行き長さL3を約5mmとしている。
【0030】
取付孔40と幅狭部15,15の部分で折り曲げて差込型ホルダ1を配置する形態について説明する。差込型ホルダ1は、使用場所に応じて、幅狭部15,15の部分で折り曲げ、幅狭部15,15の上方に位置するホルダ支持部16で支持することで配置する。差込型ホルダ1は、裏面側の差込空間Rの奥行き長さを約5mm程度の隙間で足り、少ないスペースでも被保持物を保持することができる。そこで、差込型ホルダ1を設置する際にも、5mm程度の隙間が生じるように配置する。
【0031】
第1の配置形態は、
図3,
図4に示すように、取付孔40と幅狭部15,15の部分でホルダ本体10を約180度に折り曲げ、折り曲げた部分となるホルダ本体10のホルダ支持部16と垂直面とを接着して配置する。第2の配置形態としては、
図5に示すように、ホルダ支持部16がホルダ本体10のスリット20がある部位に対して略90度に曲げた状態とし、扉などの木口や棚などの平面状の開放端にホルダ支持部16を置いて配置する。なお、第3の配置形態として、差込空間Rの奥行き長さL3を5mmとって、幅狭部15,15を折り曲げずにそのままホルダ支持部16で垂直面に接着して配置してもよい。
【0032】
ホルダ支持部16による支持、配置は、ホルダ支持部16の表面又は裏面のいずれか一方に両面テープ50を貼付することで、ホルダ支持部16を支持面に接着させることが好ましい。ホルダ支持面に別個の固定手段を配する場合、両面テープ以外にも接着剤やビス止め等の手段であってもよい。本実施形態の差込型ホルダ1が表面と裏面とが同じ形態であることから、表面又は裏面のいずれかに両面テープが配されていると第1、第2、第3の配置形態でも、差込型ホルダ1を裏返すことで利用が可能となる。
【0033】
本発明のその他の実施形態について説明する。
図8は、第1実施形態と異なり、挿入孔30がネコ様の顔型形状としたもの、
図9は、第1実施形態から取付孔を幅方向を長手方向とする長方形状としたもの、
図10は、挿入孔30をネコ様の顔型形態とし、1つの取付孔40ではなく、複数の小型孔を幅方向に連続して配置したものである。この場合であっても、複数の小型孔間の幅狭部15の総長さは挿入孔30の挿入孔対向部13,13の総長さよりも短くすることが好ましい 。
図11は、挿入孔と取付孔とスリットとを一連の孔としたワイングラス型ものである。この場合でも取付孔に該当する孔上部40が幅狭部15,15を形成して挿入孔対向部13,13よりも幅狭になるようにすることが好ましい。また、スリット20の先端22の下方に幅方向に向かう凸条を形成して、被保持物の抜け落ちをさらに抑制する抜け落ち抑制部を形成している。
【符号の説明】
【0034】
1…差込型ホルダ、10…ホルダ本体、11…下方部、12…スリット対向部、13…挿入孔対向部、14…中央部、15…幅狭部、16…ホルダ支持部、20…スリット、21…開放端、22…先端、30…挿入孔、40…取付孔、L1…開口端の幅長さ、L2…幅狭部の上下長さ、L3…奥行き長さ、R…差込空間、T…被保持物。