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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-06
(45)【発行日】2025-02-17
(54)【発明の名称】収穫機
(51)【国際特許分類】
   A01F 12/60 20060101AFI20250207BHJP
【FI】
A01F12/60
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2021210454
(22)【出願日】2021-12-24
(65)【公開番号】P2023094885
(43)【公開日】2023-07-06
【審査請求日】2023-12-20
(73)【特許権者】
【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】弁理士法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】丹後 芳史
(72)【発明者】
【氏名】安田 和男
【審査官】山口 剛
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-178435(JP,A)
【文献】特開平08-009765(JP,A)
【文献】特開2018-139624(JP,A)
【文献】特開2018-108092(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2021-0045161(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01F 12/46 - 12/60
A01D 41/127
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
機体フレームと、
前記機体フレーム上に位置して収穫された作物を貯留可能な閉状態と、前記機体フレームから横外方に張り出した開状態とに、前記機体フレームにおける上下方向に沿った第1軸芯周りに状態変更可能に前記機体フレームに支持された貯留部と、
前記貯留部の下部に設けられた支持部と、
前記支持部が載置されることにより前記貯留部を支持するガイド部とが備えられ、
前記支持部を前記ガイド部から持ち上げ操作可能な上昇機構が備えられ
前記支持部は、前記貯留部の状態変更に伴い、前記貯留部と一体的に移動し、
前記ガイド部は、前記貯留部の状態変更における前記支持部が移動する軌跡の下方に設けられている収穫機。
【請求項2】
前記貯留部が前記閉状態に操作されると、前記支持部が下降して入り込む入り込み部が、前記ガイド部に設けられ、
前記上昇機構により、前記支持部が前記入り込み部から持ち上げ操作される請求項1に記載の収穫機。
【請求項3】
前記支持部が、前記ガイド部に沿って転がり可能な支持ローラーである請求項1又は2に記載の収穫機。
【請求項4】
前記上昇機構に、
前記第1軸芯に対する半径方向に沿った第2軸芯周りに、前記第2軸芯を通る鉛直線に対して一方側及び他方側に揺動可能で、前記第2軸芯から下方に向けて延出された持ち上げアームと、
前記持ち上げアームの下部に設けられ、前記ガイド部に沿って転がり可能な持ち上げローラーと、
前記持ち上げアームに設けられ、前記持ち上げアームを前記鉛直線に対して他方側に操作することにより、前記持ち上げアーム及び前記持ち上げローラーを介して前記支持部を持ち上げ操作可能で、人為的に操作される操作アームと、
前記支持部が持ち上げ操作されると、前記持ち上げアームの他方側への揺動を止めるストッパー部とが設けられている請求項1~3のうちのいずれか一項に記載の収穫機。
【請求項5】
前記操作アームに着脱可能で、前記操作アームに取り付けられることにより、前記操作アームの長さを延長可能な延長アームが備えられている請求項4に記載の収穫機。
【請求項6】
前記貯留部の下部に、前記第1軸芯に対する半径方向と直交する方向に沿って支持フレームが設けられ、
平面視で、前記支持部が前記支持フレームに対して前記第1軸芯に近い側及び遠い側の一方に設けられ、前記上昇機構が前記支持フレームに対して前記第1軸芯に近い側及び遠い側の他方に設けられている請求項1~5のうちのいずれか一項に記載の収穫機。
【請求項7】
前記貯留部の作物を排出可能な作物排出機構が、前記第1軸芯に対する半径方向に沿って前記貯留部の底部に設けられ、
前記第1軸芯に対する半径方向から視て、前記支持部が前記作物排出機構に対して横方向の一方側に設けられ、前記上昇機構が前記作物排出機構に対して横方向の他方側に設けられている請求項1~6のうちのいずれか一項に記載の収穫機。
【請求項8】
前記貯留部の下部が、前記第1軸芯に対する半径方向から視て、前記作物排出機構に向けて下側ほど横幅が狭くなる下すぼまり状に形成され、
前記上昇機構が、前記貯留部の下部に対して下側の領域に設けられている請求項7に記載の収穫機。
【請求項9】
前記第1軸芯に対する半径方向から視て、前記支持部が前記作物排出機構に対して前記機体フレームの内方側に設けられ、前記上昇機構が前記作物排出機構に対して前記機体フレームの横外方側に設けられている請求項7又は8に記載の収穫機。
【請求項10】
前記閉状態と前記開状態との間の位置で、前記機体フレームの端部に位置する中間状態が設定され、
前記ガイド部が、前記貯留部を前記閉状態と前記中間状態とに亘って案内可能で、
前記貯留部が前記閉状態から前記開状態側に向けて操作されると前記貯留部を前記中間状態で停止させる阻止位置と、前記中間状態における前記貯留部の前記開状態への移動及び前記閉状態への移動を許容する許容位置とに操作可能な停止機構が備えられている請求項1~9のうちのいずれか一項に記載の収穫機。
【請求項11】
前記停止機構を前記阻止位置に付勢する付勢機構が備えられ、
前記貯留部が前記開状態から前記中間状態に向けて操作されると、前記貯留部が前記阻止位置の前記停止機構に接触することにより、前記停止機構が前記付勢機構に抗して前記許容位置に操作され、前記貯留部が前記中間状態を通過すると、前記停止機構が前記付勢機構により前記阻止位置に操作される請求項10に記載の収穫機。
【請求項12】
前記貯留部を前記中間状態で保持及び解除可能な中間状態保持機構が備えられている請求項10又は11に記載の収穫機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、圃場の作物を収穫する収穫機において、収穫された作物を貯留可能な貯留部の構成に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示されているように、収穫機の一例である普通型のコンバインでは、収穫された作物を貯留可能な貯留部が設けられている。貯留部の後部の上下方向に沿った軸芯周りに状態変更可能に、貯留部が機体フレームに支持されており、貯留部は、機体フレーム上の閉状態と、機体フレームから横外方に張り出した開状態とに亘って操作可能である。貯留部が開状態に操作されることにより、作業者は貯留部の付近のメンテナンス作業を行うことができる。
【0003】
特許文献1では、支持部が貯留部の前部の下部に設けられ、ガイド部が機体フレームに設けられている。支持部がガイド部に載置されることにより、貯留部の前部がガイド部に支持され、支持部が閉状態から開状態側に向けて案内される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2013-21962号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
貯留部に作物が貯留されていると貯留部の重量が重いものとなるので、貯留部が開状態に操作される際には、貯留部は作物が貯留されていない空の状態であることが好ましい。近年では、貯留部に作物が貯留された状態でも、貯留部を開状態に操作することに対して要望が高まっている。
【0006】
本発明は、収穫機において、貯留部に作物が貯留された状態でも、作業者が貯留部を開状態に操作する労力が軽減される構成を得ることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の収穫機は、機体フレームと、前記機体フレーム上に位置して収穫された作物を貯留可能な閉状態と、前記機体フレームから横外方に張り出した開状態とに、前記機体フレームにおける上下方向に沿った第1軸芯周りに状態変更可能に前記機体フレームに支持された貯留部と、前記貯留部の下部に設けられた支持部と、前記支持部が載置されることにより前記貯留部を支持するガイド部とが備えられ、前記支持部を前記ガイド部から持ち上げ操作可能な上昇機構が備えられ、前記支持部は、前記貯留部の状態変更に伴い、前記貯留部と一体的に移動し、前記ガイド部は、前記貯留部の状態変更における前記支持部が移動する軌跡の下方に設けられている。
【0008】
貯留部が支持部によりガイド部に支持されて、貯留部が閉状態に操作されている場合、貯留部に作物が貯留されていると、支持部の載置圧が大きなものになるので、作業者が貯留部を開状態に操作する労力が大きなものとなる。
本発明によると、上昇機構により支持部が持ち上げ操作されることにより、支持部の載置圧が小さくなるので、貯留部に作物が貯留された状態でも、作業者が貯留部を開状態に操作する労力が軽減されるので、貯留部の開状態への操作性が向上する。
【0009】
本発明において、前記貯留部が前記閉状態に操作されると、前記支持部が下降して入り込む入り込み部が、前記ガイド部に設けられ、前記上昇機構により、前記支持部が前記入り込み部から持ち上げ操作されると好適である。
【0010】
本発明によると、貯留部が閉状態に操作された場合、支持部が下降してガイド部の入り込み部に入り込むので、支持部の載置圧、並びに、支持部におけるガイド部の入り込み部への入り込みにより、貯留部の閉状態での保持の安定性が向上する。
【0011】
本発明によると、上昇機構により支持部がガイド部の入り込み部から持ち上げ操作されることにより、支持部がガイド部の入り込み部から脱出可能となるので、支持部の載置圧が小さくなることに加えて、支持部におけるガイド部の入り込み部への入り込みが解消されることにより、作業者が貯留部を開状態に操作する労力が軽減される。
【0012】
本発明において、前記支持部が、前記ガイド部に沿って転がり可能な支持ローラーであると好適である。
【0013】
本発明によると、支持部が支持ローラーであることにより、貯留部が開状態に操作される際に支持ローラーがガイド部を転がることによって、作業者が貯留部を開状態に操作する労力が軽減される。
この場合、上昇機構により支持ローラーが持ち上げ操作されると、支持ローラーの載置圧が小さくなるので、作業者が貯留部を開状態に操作する労力が軽減される。
【0014】
本発明において、前記上昇機構に、前記第1軸芯に対する半径方向に沿った第2軸芯周りに、前記第2軸芯を通る鉛直線に対して一方側及び他方側に揺動可能で、前記第2軸芯から下方に向けて延出された持ち上げアームと、前記持ち上げアームの下部に設けられ、前記ガイド部に沿って転がり可能な持ち上げローラーと、前記持ち上げアームに設けられ、前記持ち上げアームを前記鉛直線に対して他方側に操作することにより、前記持ち上げアーム及び前記持ち上げローラーを介して前記支持部を持ち上げ操作可能で、人為的に操作される操作アームと、前記支持部が持ち上げ操作されると、前記持ち上げアームの他方側への揺動を止めるストッパー部とが設けられていると好適である。
【0015】
本発明によると、上昇機構において、作業者が操作アームを操作して持ち上げアームを他方側に向けて操作することにより、持ち上げローラーがガイド部を転がりながら、持ち上げアーム及び持ち上げローラーを介して支持部が持ち上げ操作される。
持ち上げアーム及び持ち上げローラーが第2軸芯を通る鉛直線を他方側に越えると、貯留部の重量により、持ち上げアームはさらに他方側に向けて揺動しようとするが、持ち上げアームの他方側への揺動がストッパー部により止められるので、支持部が持ち上げ操作された状態に維持される。
【0016】
これにより、貯留部が開状態に操作される際に、持ち上げローラーがガイド部を転がることによって、作業者が貯留部を開状態に操作する労力が軽減される。
貯留部の各部の変位等により支持部がガイド部に載置された場合、支持部及び持ち上げローラーがガイド部に載置されることによって、貯留部は開状態側に向けて操作される際にガイド部に安定して支持されるのであり、上昇機構により支持部が持ち上げ操作された状態に維持されて支持部の載置圧が小さくなることによって、作業者が貯留部を開状態に操作する労力が軽減される。
【0017】
本発明において、前記操作アームに着脱可能で、前記操作アームに取り付けられることにより、前記操作アームの長さを延長可能な延長アームが備えられていると好適である。
【0018】
本発明によると、作業者が操作アームを操作する際、延長アームを操作アームに取り付けて、操作アームの長さを延長すればよい。これにより、貯留部に作物が貯留された状態でも、作業者が操作アーム(延長アーム)を操作することにより、持ち上げアームを一方側及び他方側に向けて無理なく操作することができる。
【0019】
本発明において、前記貯留部の下部に、前記第1軸芯に対する半径方向と直交する方向に沿って支持フレームが設けられ、平面視で、前記支持部が前記支持フレームに対して前記第1軸芯に近い側及び遠い側の一方に設けられ、前記上昇機構が前記支持フレームに対して前記第1軸芯に近い側及び遠い側の他方に設けられていると好適である。
【0020】
本発明によると、支持部及び上昇機構が貯留部に設けられる場合、支持部及び上昇機構が支持フレームを間に挟んで互いに反対側に配置され、支持部及び上昇機構が互いに干渉すること少なく配置されるので、構造の簡素化の面で有利である。
【0021】
本発明において、前記貯留部の作物を排出可能な作物排出機構が、前記第1軸芯に対する半径方向に沿って前記貯留部の底部に設けられ、前記第1軸芯に対する半径方向から視て、前記支持部が前記作物排出機構に対して横方向の一方側に設けられ、前記上昇機構が前記作物排出機構に対して横方向の他方側に設けられていると好適である。
【0022】
収穫機では、貯留部の作物を排出可能な作物排出機構が、貯留部の底部に設けられることがある。
本発明によると、支持部及び上昇機構が、作物排出機構を挟んで横方向の一方側及び他方側に配置され、互いに離れて配置されて、支持部及び上昇機構が互いに干渉すること少なく配置されるので、構造の簡素化の面で有利である。
【0023】
本発明において、前記貯留部の下部が、前記第1軸芯に対する半径方向から視て、前記作物排出機構に向けて下側ほど横幅が狭くなる下すぼまり状に形成され、前記上昇機構が、前記貯留部の下部に対して下側の領域に設けられていると好適である。
【0024】
貯留部の作物を排出可能な作物排出機構が、貯留部の底部に設けられる場合、貯留部の下部が、作物排出機構に向けて下側ほど横幅が狭くなる下すぼまり状に形成されることがあり、貯留部の下部に対して下側の領域に空間が生じることがある。
本発明によると、上昇機構が貯留部の下部に対して下側の領域に設けられるので、貯留部の下部に対して下側の領域を有効に利用することができる。
【0025】
本発明において、前記第1軸芯に対する半径方向から視て、前記支持部が前記作物排出機構に対して前記機体フレームの内方側に設けられ、前記上昇機構が前記作物排出機構に対して前記機体フレームの横外方側に設けられていると好適である。
【0026】
本発明によると、上昇機構が作物排出機構に対して機体フレームの横外方側に設けられるので、地面に立つ作業者にとって上昇機構が近いものとなり、地面に立つ作業者が上昇機構を容易に操作することができて、上昇機構の操作性が向上する。
【0027】
本発明において、前記閉状態と前記開状態との間の位置で、前記機体フレームの端部に位置する中間状態が設定され、前記ガイド部が、前記貯留部を前記閉状態と前記中間状態とに亘って案内可能で、前記貯留部が前記閉状態から前記開状態側に向けて操作されると前記貯留部を前記中間状態で停止させる阻止位置と、前記中間状態における前記貯留部の前記開状態への移動及び前記閉状態への移動を許容する許容位置とに操作可能な停止機構が備えられていると好適である。
【0028】
本発明によると、上昇機構により支持部が持ち上げ操作された後に支持部がガイド部に載置された場合、貯留部(支持部)が閉状態から開状態側に向けて操作されると、貯留部(支持部)は、閉状態と中間状態との間においてガイド部に支持され、中間状態を越えて開状態側に移動すると、ガイド部による貯留部(支持部)の支持は無くなる。
【0029】
本発明によると、貯留部(支持部)が閉状態から開状態側に向けて操作された際、貯留部(支持部)が中間状態に達すると、阻止位置の停止機構により貯留部(支持部)が中間状態で停止する。
これにより、貯留部が開状態まで操作されなくても行うことができるメンテナンス作業が、作業者にとって行い易くなり、作業性が向上する。
【0030】
本発明によると、貯留部(支持部)が中間状態から開状態に操作される場合、作業者が停止機構を許容位置に操作することにより、貯留部(支持部)は中間状態を通過することができるので、貯留部(支持部)は中間状態から開状態側に向けて操作可能となる。
これにより、作業者が停止機構を許容位置に操作する行為が、作業者に対して、ガイド部による貯留部(支持部)の支持が無くなることの注意喚起となる。
【0031】
本発明において、前記停止機構を前記阻止位置に付勢する付勢機構が備えられ、前記貯留部が前記開状態から前記中間状態に向けて操作されると、前記貯留部が前記阻止位置の前記停止機構に接触することにより、前記停止機構が前記付勢機構に抗して前記許容位置に操作され、前記貯留部が前記中間状態を通過すると、前記停止機構が前記付勢機構により前記阻止位置に操作されると好適である。
【0032】
本発明によると、貯留部(支持部)が開状態から閉状態側に向けて操作された際、貯留部(支持部)が中間状態に達すると、貯留部が阻止位置の停止機構に接触して、停止機構が付勢機構に抗して許容位置に操作されるので、貯留部(支持部)は中間状態を通過することができる。
【0033】
これにより、貯留部(支持部)が開状態から閉状態側に向けて操作される際、作業者が停止機構を阻止位置から許容位置に操作しなくてもよいので、作業性が向上する。
貯留部(支持部)が中間状態を通過すれば、停止機構が付勢機構により自動的に阻止位置に操作されるので、作業者が停止機構を許容位置から阻止位置に操作しなくてもよく、作業性が向上する。
【0034】
本発明において、前記貯留部を前記中間状態で保持及び解除可能な中間状態保持機構が備えられていると好適である。
【0035】
本発明によると、貯留部(支持部)が中間状態に操作された際、中間状態保持機構により貯留部が中間状態で保持されることによって、貯留部が開状態まで操作されなくても行うことができるメンテナンス作業が、作業者にとって行い易くなり、作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0036】
図1】コンバインの右側面図である。
図2】コンバインの平面図である。
図3】エンジン及びグレンタンクの前部の付近の右側面図である。
図4】運転部及びグレンタンクの前部の付近の平面図である。
図5】ボンネットカバーの付近の横断平面図である。
図6】グレンタンクの前部の正面図である。
図7】ガイド部、支持ローラー、上昇機構、停止機構及び中間状態保持機構の付近の横断平面図である。
図8】ガイド部、支持ローラー、上昇機構、停止機構及び中間状態保持機構の付近の分解斜視図である。
図9】閉状態におけるグレンタンクの前部の付近の縦断背面図である。
図10図9に示す状態から上昇機構により支持ローラーが持ち上げ操作された状態を示すグレンタンクの前部の付近の縦断背面図である。
図11図10に示す状態からグレンタンクが中間状態に操作された状態を示すグレンタンクの前部の付近の縦断背面図である。
図12図11に示す状態からグレンタンクが開状態に操作された状態を示すグレンタンクの前部の付近の縦断背面図である。
図13】機体フレームの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
図1図13に、収穫機の一例である普通型のコンバインが示されており、Fは前方向を示し、Bは後方向を示し、Uは上方向を示し、Dは下方向を示し、Rは右方向を示し、Lは左方向を示している。
【0038】
(コンバインの全体構成)
図1及び図2に示すように、クローラ型式の走行装置2により機体1が支持されて、機体1の前部に刈取部3及び運転部4が設けられている。機体1の左部に脱穀装置5が設けられ、機体1の右部に貯留部であるグレンタンク6が設けられており、作物の排出装置7がグレンタンク6の後部の下部に接続されている。
【0039】
搬送装置8が、左右方向に沿った軸芯周りに上下に揺動可能に、脱穀装置5の前部に支持されて、脱穀装置5から前方に向けて延出されている。刈取部3が搬送装置8の前部に連結されて、圃場の作物を収穫する刈取部3が、機体1の前部に設けられている。昇降シリンダ(図示せず)が、機体1と搬送装置8とに亘って接続されており、昇降シリンダにより刈取部3及び搬送装置8が昇降操作される。
【0040】
以上の構成により、機体1の進行に伴って圃場の作物が、刈取部3に導入されて収穫され、作物が刈取部3から搬送装置8を通って搬送されて脱穀装置5に供給される。作物が脱穀装置5で脱穀処理されるのであり、脱穀装置5で脱穀処理されて回収された作物が、グレンタンク6に貯留される。グレンタンク6が満杯になると、グレンタンク6の作物が排出装置7によって排出される。
【0041】
(機体のジャッキアップに関する構成)
図13に示すように、複数の角パイプ部材が枠状に連結されて、機体フレーム12が形成されており、機体フレーム12により機体1の骨格が構成されている。走行装置2等のメンテナンス作業を行う場合、機体フレーム12をジャッキアップする。
【0042】
ジャッキ(図示せず)が当てられるジャッキ作用部D1,D2,D3が、機体フレーム12の前部の左右中央部(平面視で運転部4と脱穀装置5の前部との間)と、機体フレーム12の後部の右部(右の走行装置2の後端部よりも後側の部分)と、機体フレーム12の後部の左部の3箇所に設けられている。
【0043】
機体フレーム12の後部の左部は左の走行装置2の後端部よりも前側に位置しているので、ジャッキアップフレーム64が、前後方向に沿って移動可能に機体フレーム12の後部の左部に設けられている。図13の二点鎖線に示すように、ジャッキアップフレーム64を左の走行装置2の後端部よりも後側に位置するまで移動させて、ジャッキアップフレーム64をジャッキ作用部D3とする。
【0044】
(グレンタンクの構成)
図1,2,3に示すように、グレンタンク6は、複数の板材が連結されて箱状に構成されており、脱穀装置5で脱穀処理されて回収された作物が、グレンタンク6の左の横面部の上部からグレンタンク6の内部に投入されて、グレンタンク6に貯留される。
【0045】
図3及び図6に示すように、底スクリュー9(作物排出装置に相当)が、前後方向に沿ってグレンタンク6の底部に設けられており、後述の(排出装置の構成)に記載の軸芯P1(第1軸芯に相当)に対する半径方向に沿って、グレンタンク6の底部に設けられている。振動板10が、前後方向(軸芯P1(第1軸芯)に対する半径方向)に沿って、底スクリュー9の上方に位置するように、グレンタンク6の底部に設けられている。
【0046】
グレンタンク6の下部6a,6bが、前後方向(軸芯P1(第1軸芯)に対する半径方向)から視て、底スクリュー9に向けて下側ほど横幅が狭くなる下すぼまり状に形成されている。合成樹脂製の下部カバー11が、グレンタンク6に着脱可能に取り付けられており、グレンタンク6の下部6aが下部カバー11により覆われている。
【0047】
平板状の支持フレーム14が、グレンタンク6の下部6a,6bの前部に、左右方向(軸芯P1(第1軸芯)に対する半径方向と直交する方向)に沿って連結されている。ギヤケース15が支持フレーム14に連結され、ギヤケース15の出力軸(図示せず)が底スクリュー9の前部に接続されている。
【0048】
振動板10に連結されたアーム10aが、支持フレーム14に対して前側に配置されており、ギヤケース15の出力軸に取り付けられた偏芯カム(図示せず)に、振動板10のアーム10aが連係されている。
【0049】
(排出装置の構成)
図1及び図2に示すように、排出装置7に、搬送スクリュー(図示せず)が内装された縦搬送部7aと、搬送スクリュー(図示せず)が内装された横搬送部7bとが設けられ、横搬送部7bの端部に排出口7cが設けられている。
【0050】
排出装置7の縦搬送部7aが、機体フレーム12の後部の右部における上下方向に沿った軸芯P1周りに、回転可能に機体フレーム12に支持されている。排出装置7の横搬送部7bは、排出装置7の縦搬送部7aの上部に上下に揺動可能に支持されている。
【0051】
排出装置7の縦搬送部7aが軸芯P1周りに回転操作されることにより、排出装置7(縦搬送部7a及び横搬送部7d)の旋回操作が行われて、排出装置7の排出口7cの位置が横方向に変更される。排出装置7の横搬送部7bが上下に揺動操作されることにより、排出装置7の排出口7cの位置が上下方向に変更される。
【0052】
排出装置7の縦搬送部7aの搬送スクリューの下部が、ベベルギヤ機構(図示せず)を介して、底スクリュー9の後部に接続されている。排出装置7の縦搬送部7aの搬送スクリューの上部と、排出装置7の横搬送部7bの搬送スクリューとが、ベベルギヤ機構(図示せず)を介して接続されている。
【0053】
(グレンタンクの底スクリュー及び振動板、排出装置の駆動の構成)
図3図6に示すように、エンジン13が機体フレーム12の前部の右部に設けられており、出力プーリー13aがエンジン13の右部に設けられている。ギヤケース15の右部に入力プーリー15aが設けられ、エンジン13の出力プーリー13aとギヤケース15の入力プーリー15aとに亘って、伝動ベルト21が取り付けられている。
【0054】
伝動ベルト21に対して、排出クラッチ22が設けられている。排出クラッチ22に、左右方向に沿った軸芯P3周りに上下に揺動可能に、ボンネット16の後部のフレーム16aに支持されたアーム22aと、アーム22aの端部に設けられたプーリー22bが設けられている。
【0055】
排出クラッチ22のアーム22aが上方に操作されることにより、伝動ベルト21が張り状態となって、エンジン13の出力プーリー13aの動力が、伝動ベルト21を介してギヤケース15の入力プーリー15aに伝達される(排出クラッチ22の伝動状態)。排出クラッチ22のアーム22aが下方に操作されることにより、伝動ベルト21が緩み状態となって、ギヤケース15の入力プーリー15aへの動力の伝達が遮断される(排出クラッチ22の遮断状態)。
【0056】
図1図4に示すように、運転部4に、エンジン13を収容するボンネット16、ボンネット16の前方に設けられた前操縦部17、ボンネット16の左部と前操縦部17の左部とに亘って設けられた横操縦部18、ボンネット16に設けられた運転座席19、これらの上方を覆う屋根部20等が設けられている。
【0057】
図3及び図4に示すように、運転部4において、運転座席19の斜め左後方の位置で横操縦部18の後部の位置に、操作ボックス23が設けられ、排出クラッチレバー24とドリンクホルダ25とが操作ボックス23に設けられており、排出クラッチレバー24と排出クラッチ22のアーム22aとに亘って、ワイヤ26が接続されている。運転座席19の作業者は、排出クラッチレバー24を操作することにより、排出クラッチ22のアーム22aを上下に揺動操作して、排出クラッチ22を伝動状態及び遮断状態に操作する。
【0058】
排出クラッチ22が伝動状態に操作されると、ギヤケース15の入力プーリー15aに伝達された動力が、ギヤケース15の内部のベベルギヤ機構(図示せず)及び出力軸を介して、底スクリュー9、排出装置7の縦搬送部7aの搬送スクリュー及び横搬送部7bの搬送スクリューに伝達されて、これらが回転駆動される。ギヤケース15の出力軸の偏芯カムと振動板10のアーム10aとにより、振動板10が左右に往復で揺動駆動される。
【0059】
振動板10により作物のブリッジ現象の発生が抑えられながら、グレンタンク6の作物が、底スクリュー9によりグレンタンク6からから排出装置7に排出され、排出装置7の縦搬送部7a及び横搬送部7bに沿って搬送されて、排出装置7の排出口7cから排出される。
【0060】
(グレンタンクの状態変更の概要)
図1及び図2に示すように、グレンタンク6の後部が、軸芯P1周りに揺動可能(状態変更可能)に、排出装置7の縦搬送部7aを介して機体フレーム12に支持されている。
【0061】
図1及び図2の実線で示す状態は、グレンタンク6が機体フレーム12上に位置して収穫された作物を貯留可能な閉状態A1である。図2の二点鎖線で示す状態は、グレンタンク6が軸芯P1周りに右の横外方に操作されて、機体フレーム12から右の横外方に張り出した開状態A3である。
【0062】
作業者がグレンタンク6を閉状態A1から開状態A3に操作する場合、作業者は、エンジン13を停止させ、排出クラッチ22を遮断状態に操作して、伝動ベルト21をギヤケース15の入力プーリー15aから取り外す必要がある。
【0063】
(ボンネットの構成)
図3,4,5に示すように、ボンネット16の右の横外方を覆うボンネットカバー27が設けられている。ボンネット16の右部に、ラジエータ28、冷却ファン29及びファンシュラウド30等が設けられており、これらの右の横外方がボンネットカバー27により覆われる。
【0064】
ボンネットカバー27は、板金部材によって箱状に形成されて、上下方向に沿った軸芯P4周りに揺動可能に、ボンネット16の右前部のフレーム16bに支持されている。通気性を有する防塵部材27bがボンネットカバー27の横面部に設けられ、ゴム製のシール部材27cがボンネットカバー27の外周部に設けられており、乗降用の補助ハンドル27dがボンネットカバー27の前部に設けられている。
【0065】
ボンネットカバー27を閉位置で固定及び解除可能なバックル状の固定部材31,32が、ボンネット16の右後部のフレーム16c及び右上部のフレーム16dに設けられている。ボンネットカバー27が閉位置に操作された状態で、ボンネットカバー27の後端部27aが、ボンネット16のフレーム16cよりも後方に出ており、作業者が固定部材31を操作する為の開口部27eが、ボンネットカバー27の横面部の後部に設けられている。
【0066】
棒状の規制部材33が、上下方向に沿った軸芯P5周りに揺動可能に、ボンネット16のフレーム16bの下部に設けられている。平板状の規制板34が、ボンネットカバー27の下部の前部に連結され、規制板34に規制孔34aが開口されており、規制部材33の端部が規制板34の規制孔34aに挿入されている。
【0067】
機体フレーム12の右部においてボンネット16が設けられる部分に、案内板35が機体フレーム12から右の横外方に突出するように連結されている。案内板35に、水平部分35aと、ボンネット16から離れるほど低くなる斜め下方に向いた傾斜部分35bとが設けられている。
【0068】
図1,3,4に示すように、ボンネットカバー27が閉位置に操作された状態で、ボンネットカバー27の後端部27aは、側面視でグレンタンク6の前部の下部に入り込んでいる。ボンネットカバー27の後端部27aと下部カバー11の前端部11aとが、側面視で、ギヤケース15の入力プーリー15aと重複している。
【0069】
(ボンネットカバーに関する従来の技術、課題及び効果)
ボンネットカバー27の後端部27aと下部カバー11の前端部11aとが、ボンネット16のフレーム16cの近傍に位置するように構成されたものがある。
伝動ベルト21をギヤケース15の入力プーリー15aから取り外す場合、作業性の向上の面で改善の余地がある。
【0070】
図1,3,4に示すように、ボンネットカバー27の後端部27aが、ボンネット16の右後部のフレーム16cよりも後方に出ており、ボンネットカバー27の後端部27aと下部カバー11の前端部11aとが、側面視で、ギヤケース15の入力プーリー15aと重複している。
【0071】
作業者は、ボンネットカバー27を開位置に操作することにより、手を入れて伝動ベルト21をギヤケース15の入力プーリー15aから取り外すことができる。同様に作業者は、下部カバー11を取り外すことにより、手を入れて伝動ベルト21をギヤケース15の入力プーリー15aから取り外すことができる。
【0072】
これにより、作業者は、下部カバー11を取り外さずにボンネットカバー27を開位置に操作しても、ボンネットカバー27を閉位置に残して下部カバー11を取り外しても、伝動ベルト21をギヤケース15の入力プーリー15aから取り外すことができるので、作業性が向上する。
【0073】
図3,4に示すように、ボンネットカバー27が閉位置に操作された状態で、固定部材31,32によりボンネットカバー27の上部及び下部が固定されるので、ボンネットカバー27の閉位置での固定が安定して行われる。
ボンネットカバー27の後端部27aが、ボンネット16の右後部のフレーム16cよりも後方に出ていても、作業者はボンネットカバー27の開口部27eから手を入れて、固定部材31の操作を無理なく行うことができる。
【0074】
ボンネットカバー27が閉位置から開位置に向けて操作されると、規制部材33が軸芯P5周りに図4の反時計方向に揺動しながら、規制部材33の端部が規制板34の規制孔34aに沿って移動する。
図5に示すように、ボンネットカバー27が開位置に達すると、規制部材33の端部が規制板34の規制孔34aの端部の折れ曲がり部に入り込み、ボンネットカバー27が開位置に保持される。
【0075】
図5から図4に示すように、ボンネットカバー27が開位置から閉位置に向けて操作される場合、ボンネットカバー27が軸芯P4の位置から少し下がっていても、ボンネットカバー27の下部が、案内板35の傾斜部分35bに接触して持ち上げられながら、案内板35の水平部分35aに乗り、閉位置に案内される。
【0076】
(グレンタンクの状態変更に関するガイド部及び支持ローラーの構成)
図6図9に示すように、平板状のガイド部36が、閉状態A1に操作されたグレンタンク6の支持フレーム14の下方に位置するように、機体フレーム12の右部に連結されている(図13参照)。
【0077】
ガイド部36における機体フレーム12の内方側の部分に、正方形状の開口部36a(入り込み部に相当)が開口され、ガイド部36における機体フレーム12の右の横外方側の部分に、開口部36bが開口されている。ガイド部36における機体フレーム12の右の横外方側の端部に、機体フレーム12から離れるほど低くなる斜め下方に向いた傾斜部36cが設けられている。
【0078】
支持フレーム14において、平面視で支持フレーム14に対して前側(第1軸芯から遠い側に相当)の部分で、且つ、前後方向(第1軸芯に対する半径方向に相当)から視て、底スクリュー9に対して機体フレーム12の内方側(横方向の一方側に相当)の部分に、支持ローラー37(支持部に相当)が回転可能に支持されている。
【0079】
支持ローラー37は、支持フレーム14を介してグレンタンク6の下部6a,6bに設けられ、グレンタンク6における機体フレーム12の内方側の下部6bの下側の領域に設けられて、ガイド部36に沿って転がり可能である。
【0080】
(グレンタンクの閉状態での保持に関する構成)
図6図9に示すように、支持フレーム14において、平面視で支持フレーム14に対して前側の部分で、且つ、前後方向から視て底スクリュー9に対して機体フレーム12の右の横外方側の部分に、チャンネル状のブラケット38が連結されている。
【0081】
丸棒材がアングル状に折り曲げられて形成された係合部材39が、ブラケット38に回転及び上下動可能に取り付けられており、係合部材39を下方に向けて付勢するバネ40が設けられている。
【0082】
図3及び図6に示すように、フック状の係合部材41が、グレンタンク6の上部の左前部に設けられており、係合部材41は脱穀装置5に設けられた固定部5aに係合及び解除可能である。支持フレーム14において、平面視で支持フレーム14に対して軸芯P1から前側の部分で、且つ、前後方向から視て底スクリュー9に対して機体フレーム12の右の横外方側の部分に、操作レバー42が設けられている。
【0083】
連係ロッド43が、係合部材41と操作レバー42とに亘って接続され、係合部材41を脱穀装置5の固定部5aを係合側に付勢するバネ44が、係合部材41及び操作レバー42に取り付けられている。
【0084】
(グレンタンクの状態変更に関する上昇機構の構成)
図6図9に示すように、支持フレーム14において、平面視で支持フレーム14に対して後側(第1軸芯に近い側に相当)の部分で、且つ、前後方向(第1軸芯に対する半径方向に相当)から視て、底スクリュー9に対して機体フレーム12の右の横外方側(横方向の他方側に相当)の部分に、上昇機構45が設けられている。
【0085】
上昇機構45には、持ち上げアーム46と、持ち上げローラー47と、操作アーム48と、ストッパー部49とが設けられている。上昇機構45が、グレンタンク6の下部6aに対して下側の領域に設けられ、底スクリュー9に対して機体フレーム12の右の横外方側に設けられている。
【0086】
持ち上げアーム46は、複数の板材が連結されて箱状に形成されており、前後方向(第1軸芯に対する半径方向に相当)に沿った軸芯P2(第2軸芯に相当)周りに、揺動可能に支持フレーム14に支持されている。持ち上げアーム46は、軸芯P2から下方に向けて延出されており、軸芯P2を通る鉛直線B1に対して、機体フレーム12の右の横外方側(一方側に相当)及び機体フレーム12の内方側(他方側に相当)に亘って揺動可能である。
【0087】
持ち上げローラー47は、持ち上げアーム46の下部に回転可能に設けられており、ガイド部36に載置され、ガイド部36に沿って転がり可能である。ストッパー部49は、棒状に形成されており、持ち上げアーム46に対して機体フレーム12の内方側に位置するように、支持フレーム14に連結されている。
【0088】
操作アーム48は、持ち上げアーム46に設けられて、機体フレーム12の右の横外方側に向けて延出されている。作業者が操作アーム48を持って上方及び下方に操作することにより、持ち上げアーム46が鉛直線B1に対して機体フレーム12の内方側及び右の横外方側に揺動操作される。操作アーム48の長さは、下部カバー11が取り付けられていても、操作アーム48が下部カバー11に接触しない長さに設定されている。
【0089】
図6及び図9に示す状態は、グレンタンク6が閉状態A1に操作された状態で、操作アーム48が上方に操作され、持ち上げアーム46が鉛直線B1に対して機体フレーム12の右の横外方側に操作された状態であり、支持ローラー37が下降してガイド部36の開口部36aに入り込んだ状態である。
【0090】
作業者が、操作アーム48を下方に操作して、持ち上げアーム46を鉛直線B1に対して機体フレーム12の内方側に操作することにより、持ち上げアーム46及び持ち上げローラー47を介して、グレンタンク6の前部がガイド部36に対して持ち上げ操作されるのであり、支持ローラー37がガイド部36の開口部36aから持ち上げ操作される(図10参照)。
【0091】
前述のように、持ち上げアーム46が鉛直線B1に対して機体フレーム12の内方側に操作され、持ち上げアーム46及び持ち上げローラー47が鉛直線B1を機体フレーム12の内方側に越えて、グレンタンク6の前部及び支持ローラー37が持ち上げ操作されると、グレンタンク6の重量により、持ち上げアーム46はさらに機体フレーム12の内方側(他方側)に向けて揺動しようとする。
【0092】
この場合、持ち上げアーム46の機体フレーム12の内方側への揺動が、ストッパー部49により止められるので、グレンタンク6の前部及び支持ローラー37が持ち上げ操作された状態に維持される。
【0093】
(グレンタンクの状態変更に関する延長アームの構成)
図1,6,9に示すように、丸パイプ状の延長アーム50が、グレンタンク6の下部6aに取り付けられている。図10に示すように、作業者は、延長アーム50を取り外して操作アーム48に差し込んで取り付けることにより、操作アーム48の長さを延長することができる。
【0094】
これにより、作業者は、操作アーム48(延長アーム50)を操作することによって、持ち上げアーム46を機体フレーム12の右の横外方側及び内方側に向けて無理なく操作することができる。
【0095】
(グレンタンクの状態変更に関する停止機構の構成)
図6,7,8に示すように、機体フレーム12において、ガイド部36の傾斜部36cに対して前側の部分に、ブロック状の支持部51が連結され、チャンネル状のブラケット52が支持部51に連結されており、ブラケット52に開口部52aが開口されている。
【0096】
停止機構53が支持部51に設けられており、停止機構53には、阻止部材54と、支点軸55と、アーム56と、バネ57(付勢機構に相当)とが設けられている。支点軸55が前後方向に沿った軸芯P6周りに回転可能に支持部51に支持されており、阻止部材54が支点軸55の後端部に連結され、アーム56が支点軸55の前端部に連結されている。
【0097】
阻止部材54には、一方の端部の阻止部54aと他方の端部の受け部54bとが設けられており、阻止部材54は、阻止位置C1(図8及び図9参照)と許容位置C2(図12参照)とに亘って、軸新P6周りに揺動可能である。阻止位置C1において、阻止部材54の阻止部54aが支持部51よりも上方に突出し、阻止部材54の受け部54bが機体フレーム12の上面部に当たる。許容位置C2において、阻止部材54の阻止部54a及び受け部54bが支持部51と同じ高さとなる。
【0098】
バネ57が支点軸55に取り付けられており、バネ57により阻止部材54(停止機構53)が阻止位置C1に付勢されている。作業者は、アーム56を持って操作することにより、阻止部材54(停止機構53)をバネ57に抗して許容位置C2に操作することができる。
【0099】
(グレンタンクの状態変更に関する中間状態保持機構の構成)
図6,7,8に示すように、支持フレーム14において、平面視で支持フレーム14に対して前側(第1軸芯から遠い側に相当)の部分で、且つ、前後方向(第1軸芯に対する半径方向に相当)から視て、底スクリュー9に対して機体フレーム12の内方側(横方向の一方側に相当)の部分に、中間状態保持機構58が設けられている。
【0100】
中間状態保持機構58には、支持部材59と、係合部材60と、バネ61とが設けられている。
支持部材59は、板材がクランク状に折り曲げられて形成されており、支持フレーム14に連結されている。支持部材59の下部に受け部59aが設けられ、支持部材59の上部に支持部59bが設けられている。
【0101】
係合部材60は、丸棒材がアングル状に折り曲げられて形成されており、支持部材59に回転及び上下動可能に取り付けられている。バネ61により、係合部材60が下方に向けて付勢されている。
【0102】
(グレンタンクの閉状態から開状態への操作)-1
図6,7,9に示す状態は、グレンタンク6が閉状態A1に操作された状態であり、支持ローラー37が下降してガイド部36の開口部36aに入り込み、グレンタンク6の前部が支持ローラー37を介してガイド部36に支持された状態である。
【0103】
係合部材39が、バネ40により下降操作されてガイド部36の開口部36bに入り込み、係合部材41(図6参照)がバネ44により脱穀装置5の固定部5aに係合して、グレンタンク6が閉状態A1に保持されている。
【0104】
上昇機構45において、操作アーム48が上方に操作され、持ち上げアーム46(持ち上げローラー47がガイド部36に接触する載置点)が、鉛直線B1に対して機体フレーム12の右の横外方側に操作されている。
【0105】
中間状態保持機構58において、係合部材60が持ち上げ操作されて支持部材59の支持部59bに乗せられ、係合部材60が持ち上げ操作されて保持されている。停止機構53において、阻止部材54がバネ57により阻止位置C1に操作されている。
【0106】
地面に立つ作業者は、エンジン13を停止させ、排出クラッチ22を遮断状態に操作して、下部カバー11を取り外すか、又は、ボンネットカバー27を開位置に操作し、伝動ベルト21をギヤケース15の入力プーリー15aから取り外す。
【0107】
図10に示すように、作業者は、下部カバー11を取り外し、延長アーム50をグレンタンク6の下部6aから取り外して操作アーム48に取り付け、操作アーム48(延長アーム50)を下方に操作して、持ち上げアーム46(持ち上げローラー47がガイド部36に接触する載置点)を、鉛直線B1に対して機体フレーム12の内方側に操作する。
【0108】
持ち上げアーム46(持ち上げローラー47がガイド部36に接触する載置点)が、鉛直線B1に対して機体フレーム12の内方側に操作されることにより、持ち上げアーム46及び持ち上げローラー47を介して、グレンタンク6の前部がガイド部36に対して持ち上げ操作されるのであり、上昇機構45により支持ローラー37がガイド部36の開口部36aから持ち上げ操作される。
【0109】
グレンタンク6の重量による持ち上げアーム46の機体フレーム12の内方側への揺動が、ストッパー部49により止められることにより、グレンタンク6の前部及び支持ローラー37が持ち上げ操作された状態に維持される。
【0110】
(グレンタンクの閉状態から開状態への操作)-2
図10に示すように、作業者は、係合部材39を持ち上げ操作してガイド部36の開口部36bから上方に抜き操作し、係合部材39をブラケット38の上部の支持部38aに乗せて、係合部材39を持ち上げ操作された状態に保持する。
【0111】
作業者は、操作レバー42(図6参照)をバネ44に抗して操作し、係合部材41を脱穀装置5の固定部5aから外し操作しながら、支持フレーム14に連結されたハンドル62を持ち、図10から図11に示すように、グレンタンク6を右の横外方の開状態A3に向けて操作する。
【0112】
これにより、持ち上げローラー47がガイド部36に載置されることによって、グレンタンク6の前部が持ち上げローラー47を介してガイド部36に支持され、持ち上げローラー47が、ガイド部36に沿って右方に転がりながら閉状態A1から開状態A3側に向けて案内される。
【0113】
支持ローラー37がガイド部36の開口部36aから脱出するのであり、グレンタンク6の各部の変位等により、支持ローラー37がガイド部36に載置される。支持ローラー37がガイド部36に載置されることにより、グレンタンク6の前部が支持ローラー37を介してガイド部36に支持されるのであり、支持ローラー37が、ガイド部36に沿って右方に転がりながら閉状態A1から開状態A3側に向けて案内される。
【0114】
(グレンタンクの閉状態から開状態への操作)-3
図11に示すように、グレンタンク6が開状態A3に向けて操作された場合、持ち上げローラー47がガイド部36から外れ、支持ローラー37がガイド部36の右端部に達すると、中間状態保持機構58において、支持部材59の受け部59aが、阻止位置C1の阻止部材54(停止機構53)の阻止部54aに当たり、グレンタンク6が停止する。
【0115】
この場合、グレンタンク6の開状態A3に向けての慣性により、阻止位置C1の阻止部材54(停止機構53)の阻止部54aに対して、開状態A3側に向けて大きな負荷が掛かっても、阻止部材54の受け部54bが機体フレーム12の上面部に当たっていることにより、阻止部材54が動くことはない。
【0116】
図11に示すように、支持部材59の受け部59aが阻止位置C1の阻止部材54(停止機構53)の阻止部54aに当たってグレンタンク6が停止した状態が、グレンタンク6の中間状態A2であり、閉状態A1と開状態A3との間の位置で、機体フレーム12の右の端部に位置する中間状態A2が設定されている。
【0117】
ガイド部36により、支持ローラー37が閉状態A1と中間状態A2とに亘って案内されるのであり、中間状態A2において、支持ローラー37がガイド部36の右端部に位置して、グレンタンク6の前部が支持ローラー37を介してガイド部36に支持される。
グレンタンク6が閉状態A1から開状態A3側に向けて操作されると、阻止位置C1の阻止部材54(停止機構53)により、グレンタンク6が中間状態A2で停止する。
【0118】
図11に示すように、グレンタンク6が中間状態A2で停止した場合、作業者は、中間状態保持機構58において、係合部材60を支持部材59の支持部59bから外し操作して、係合部材60をバネ61により下降させて、ブラケット52の開口部52aに挿入すると、グレンタンク6が中間状態A2で保持される。
【0119】
(グレンタンクの閉状態から開状態への操作)-4
作業者がグレンタンク6を中間状態A2から開状態A3に向けて操作する場合、図11に示すように、作業者は、中間状態保持機構58において、係合部材60を持ち上げ操作してブラケット52の開口部52aから上方に抜き操作し、中間状態A2での保持を解除し、係合部材60を支持部材59の支持部59bに乗せて持ち上げ操作された状態に保持する。
【0120】
作業者は、ハンドル62を持ち、グレンタンク6を中間状態A2から閉状態A1に向けて少し戻し操作して、支持部材59の受け部59aを阻止位置C1の阻止部材54(停止機構53)の阻止部54aから少し離す。
【0121】
図11から図12に示すように、作業者は、停止機構53において、アーム56を持って阻止部材54(停止機構53)をバネ57に抗して許容位置C2に操作しながら、ハンドル62を持ち、グレンタンク6を中間状態A2から開状態A3に向けて操作する。
【0122】
中間状態保持機構58において、係合部材60が支持部51及びブラケット52の上方を通過し、支持部材59の受け部59aが許容位置C2の阻止部材54(停止機構53)の上方を通過する。
【0123】
これにより、中間状態A2におけるグレンタンク6の開状態A3への移動が、許容位置C2の阻止部材54(停止機構53)によって許容される。グレンタンク6が中間状態A2から開状態A3に向けて操作された後、作業者がアーム56から手を離すと、阻止部材54(停止機構53)はバネ57により自動的に阻止位置C1に操作される。
【0124】
作業者は、グレンタンク6を開状態A3に操作した場合、スタンド(図示せず)をグレンタンク6の前部の下部等に配置して、グレンタンク6がスタンドを介して地面に支持されるようにすればよい。
【0125】
(グレンタンクの開状態から閉状態への操作)-1
作業者は、グレンタンク6を開状態A3から閉状態A1に向けて操作する場合、図12に示すように、係合部材39をブラケット38の上部の支持部38aに乗せて、係合部材39を持ち上げ操作された状態に保持しておき、中間状態保持機構58において、係合部材60を支持部材59の支持部59bに乗せて持ち上げ操作された状態に保持しておく。作業者は、上昇機構45において、延長アーム50を、操作アーム48から取り外してグレンタンク6の下部6aに取り付けておく。
【0126】
図6図9に示すように、三角形状の案内部材63が、支持フレーム14の下部における機体フレーム12の内方側の端部に連結されている。
図12から図11に示すように、グレンタンク6が開状態A3から閉状態A1に向けて操作されると、案内部材63がガイド部36の傾斜部36cに接触して乗り上げる状態となり、案内部材63及びガイド部36の傾斜部36cにより、グレンタンク6の前部が少し持ち上げられる。
【0127】
グレンタンク6の前部が少し持ち上げられることにより、支持ローラー37がガイド部36の傾斜部36cからガイド部36に載置されて、グレンタンク6の前部が支持ローラー37を介してガイド部36に支持されるのであり、グレンタンク6が中間状態A2に達する。
【0128】
(グレンタンクの開状態から閉状態への操作)-2
図11に示すように、グレンタンク6が中間状態A2に達すると、中間状態保持機構58において、係合部材60は支持部51及びブラケット52の上方を通過し、支持部材59の受け部59aは阻止位置C1の阻止部材54(停止機構53)に接触する。
【0129】
阻止部材54(停止機構53)は、阻止位置C1で斜めに傾斜する姿勢となっている。これにより、グレンタンク6が開状態A3から閉状態A1に向けて操作されながら、支持部材59の受け部59aが阻止位置C1の阻止部材54(停止機構53)に接触すると、支持部材59の受け部59aは、阻止部材54(停止機構53)をバネ57に抗して許容位置C2に操作しながら、許容位置C2の阻止部材54(停止機構53)の上方を通過する。これにより、中間状態A2におけるグレンタンク6の閉状態A1への移動が、許容位置C2の阻止部材54(停止機構53)によって許容される。
【0130】
グレンタンク6が中間状態A2を通過すると(支持部材59の受け部59aが、許容位置C2の阻止部材54(停止機構53)の上方を通過すると)、阻止部材54(停止機構53)はバネ57により自動的に阻止位置C1に操作される。
【0131】
(グレンタンクの開状態から閉状態への操作)-3
図11から図9に示すように、グレンタンク6が中間状態A2から閉状態A1側に向けて操作されると、支持ローラー37がガイド部36に載置されることにより、グレンタンク6の前部が支持ローラー37を介してガイド部36に支持されるのであり、支持ローラー37が、ガイド部36に沿って左方に転がりながら中間状態A2から閉状態A1側に向けて案内される。
【0132】
上昇機構45において、持ち上げローラー47がガイド部36の傾斜部36cからガイド部36に載置されて、操作アーム48が上方に操作され、持ち上げアーム46(持ち上げローラー47がガイド部36に接触する載置点)が鉛直線B1に対して機体フレーム12の右の横外方側に操作される。
【0133】
グレンタンク6が閉状態A1に達すると、支持ローラー37が下降してガイド部36の開口部36aに入り込む。係合部材41(図6参照)がバネ44により脱穀装置5の固定部5aに自動的に係合する。
【0134】
作業者は、係合部材39をブラケット38の支持部38aから外し操作し、係合部材39をバネ40により下降させて、ガイド部36の開口部36bに挿入する。これにより、グレンタンク6は、閉状態A1で保持される。
【0135】
(発明の実施の第1別形態)
グレンタンク6が、機体フレーム12の左部に設けられてもよい。この構成によると、グレンタンク6の開状態A3は、機体フレーム12から左の横外方に張り出した状態となる。
【0136】
(発明の実施の第2別形態)
ガイド部36の開口部36aに代えて、底部を有する凹部が、入り込み部としてガイド部36に設けられてもよい。
【0137】
(発明の実施の第3別形態)
支持ローラー37に代えて、ソリ状の板材が、支持部としてグレンタンク6の下部6a,6bに設けられてもよい。この構成では、ガイド部36の入り込み部が廃止されてもよい。
【0138】
(発明の実施の第4別形態)
支持ローラー37が、平面視で支持フレーム14に対して後側(第1軸芯に近い側に相当)に設けられ、上昇機構45が、平面視で支持フレーム14に対して前側(第1軸芯から遠い側に相当)に設けられてもよい。
【0139】
(発明の実施の第5別形態)
支持ローラー37及び上昇機構45が、前後方向(第1軸芯に対する半径方向に相当)から視て、底スクリュー9に対して機体フレーム12の内方側に設けられてもよい。
この構成によると、支持ローラー37及び上昇機構45が、グレンタンク6における機体フレーム12の内方側の下部6bの下側の領域に設けられる。
【0140】
(発明の実施の第6別形態)
上昇機構45において、支持ローラー37が下降してガイド部36の開口部36aに入り込んだ状態で、操作アーム48が下方に位置し、持ち上げアーム46が鉛直線B1に対して機体フレーム12の内方側(一方側)に位置するように構成にしてもよい。
【0141】
この構成によると、作業者が、操作アーム48を上方に操作して、持ち上げアーム46を鉛直線B1に対して機体フレーム12の横外方側(他方側)に操作することにより、持ち上げアーム46(持ち上げローラー47がガイド部36に接触する載置点)が、鉛直線B1に対して機体フレーム12の横外方側(他方側)に操作され、持ち上げアーム46及び持ち上げローラー47を介して、グレンタンク6の前部がガイド部36に対して持ち上げ操作される。
【0142】
(発明の実施の第7別形態)
上昇機構45において、操作アーム48が操作され、グレンタンク6の重量による持ち上げアーム46の揺動がストッパー部49により止められて、グレンタンク6の前部及び支持ローラー37が持ち上げ操作された状態に維持された場合、この状態において、持ち上げアーム46を支持フレーム14に固定及び固定解除可能なロック機構(図示せず)を設けてもよい。
【0143】
これにより、グレンタンク6の前部及び支持ローラー37が持ち上げ操作された状態において、持ち上げアーム46を支持フレーム14に固定することにより、振動等により持ち上げアーム46が揺動して、グレンタンク6の前部及び支持ローラー37が下降操作される事態を防止することができる。
【産業上の利用可能性】
【0144】
本発明は、普通型のコンバインばかりではなく、自脱型のコンバインにも適用でき、稲用ばかりではなく他の作物の収穫機にも適用できる。
【符号の説明】
【0145】
6 グレンタンク(貯留部)
6a 下部
6b 下部
9 底スクリュー(作物排出機構)
12 機体フレーム
14 支持フレーム
36 ガイド部
36a 開口部(入り込み部)
37 支持ローラー(支持部)
45 上昇機構
46 持ち上げアーム
47 持ち上げローラー
48 操作アーム
49 ストッパー部
50 延長アーム
53 停止機構
57 バネ(付勢機構)
58 中間状態保持機構
A1 閉状態
A2 中間状態
A3 開状態
B1 鉛直線
C1 阻止位置
C2 許容位置
P1 軸芯(第1軸芯)
P2 軸芯(第2軸芯)
図1
図2
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