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特許7630611高度なリモートコントロールを提供するためのリモートコントロールデバイス、方法およびプログラム
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  • 特許-高度なリモートコントロールを提供するためのリモートコントロールデバイス、方法およびプログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-06
(45)【発行日】2025-02-17
(54)【発明の名称】高度なリモートコントロールを提供するためのリモートコントロールデバイス、方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/4415 20110101AFI20250207BHJP
   H04N 21/422 20110101ALI20250207BHJP
【FI】
H04N21/4415
H04N21/422
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2023519171
(86)(22)【出願日】2021-09-28
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-13
(86)【国際出願番号】 US2021052306
(87)【国際公開番号】W WO2022067226
(87)【国際公開日】2022-03-31
【審査請求日】2023-07-04
(31)【優先権主張番号】17/034,209
(32)【優先日】2020-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502208397
【氏名又は名称】グーグル エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】Google LLC
【住所又は居所原語表記】1600 Amphitheatre Parkway 94043 Mountain View, CA U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】スリギリ,アシュウィン・クマール
(72)【発明者】
【氏名】クンテタ,サンディープ
【審査官】川中 龍太
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第06970098(US,B1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0037018(US,A1)
【文献】特開2011-071879(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0309162(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2011/0138416(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2009/0251619(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第103248959(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00 - 21/858
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
高度なリモートコントロールを用いるための方法であって、
リモートコントロールデバイスによって、前記リモートコントロールデバイス上の指紋センサを用いてユーザの指紋を検出するステップと、
前記リモートコントロールデバイスによって、前記指紋に基づいて複数のユーザから前記ユーザを識別するステップと、
前記リモートコントロールデバイスによって、ユーザ入力なしで、前記識別されたユーザに対応するユーザプロファイルを選択し、当該ユーザプロファイルに対応するアカウント情報を利用して、媒体コンテンツサービスに関連付けられたサーバと通信することによりユーザアカウントを認証するステップとを含み、前記ユーザアカウントは、媒体コンテンツアイテムをホストし前記リモートコントロールデバイスとペアリングされた媒体デバイスに前記媒体コンテンツアイテムを提供する前記媒体コンテンツサービスに関連付けられており、前記方法はさらに、
前記媒体デバイスによって、前記認証されたユーザアカウントに基づいて、前記媒体コンテンツサービスに関連付けられたサーバによってホストされる利用可能な媒体コンテンツアイテムの複数の表示を提するステップと、
前記リモートコントロールデバイスによって、ユーザによる、利用可能な媒体コンテンツアイテムの表示の選択を、前記リモートコントロールデバイスの入力インターフェースを介して受信するステップと、
前記リモートコントロールデバイスとペアリングされた前記媒体デバイスによって、前記選択された媒体コンテンツアイテムを、前記媒体デバイス上に提示するステップと、
前記リモートコントロールデバイスによって、前記媒体デバイス上における前記媒体コンテンツアイテムの提示に応答して前記リモートコントロールデバイスによって、前記媒体コンテンツサービスに関連付けられたサーバから送信され、前記媒体コンテンツアイテムに関連するコンテンツを前記リモートコントロールデバイスの表示領域上に提示するステップとを含む、方法。
【請求項2】
前記利用可能な媒体コンテンツアイテムの複数の表示前記媒体デバイス上に提示されることに応答して前記リモートコントロールデバイスによって、前記複数の表示をナビゲートするための第1のコントロールを前記リモートコントロールデバイスの前記表示領域上に提示するステップをさらに含む、請求項に記載の方法。
【請求項3】
前記選択された媒体コンテンツアイテムを前記リモートコントロールデバイスとペアリングされた前記媒体デバイス上に提示されることに応答してステップと同時に、前記リモートコントロールデバイスによって、前記選択された媒体コンテンツアイテムの再生を操作するための第2のコントロールを前記リモートコントロールデバイスの前記表示領域上に提示するステップをさらに含む、請求項1または請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記利用可能な媒体コンテンツアイテムの複数の表示は、前記認証されたユーザアカウントに基づいて識別されるパーソナライズされた推奨である、請求項1~請求項のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記複数の表示は他の媒体デバイスから前記媒体デバイスへ送信される、請求項1~請求項のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記リモートコントロールデバイスによって、ユーザ入力なしで、前記識別されたユーザに対応する第2のユーザプロファイルを選択し、当該第2のユーザプロファイルに対応する第2のアカウント情報を利用して、第2の媒体コンテンツサービスに関連付けられた第2のサーバと通信することにより第2のユーザアカウントを認証するステップをさらに含み、前記第2のユーザアカウントは、媒体コンテンツアイテムをホストし前記リモートコントロールデバイスとペアリングされた前記媒体デバイスに前記媒体コンテンツアイテムを提供する前記第2の媒体コンテンツサービスに関連付けられており、さらに、
前記リモートコントロールデバイスによって、前記第2の媒体コンテンツサービスを介して利用可能な媒体コンテンツアイテムを閲覧するように切替えるための入力を、前記リモートコントロールデバイスの入力インターフェースを介して受信するステップと、
前記媒体デバイスによって、前記認証された第2のユーザアカウントに基づいて、前記第2の媒体コンテンツサービスを介して利用可能な媒体コンテンツアイテムの第2の複数の表示を前記媒体デバイス上に提示するステップとを含む、請求項1~請求項のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記リモートコントロールデバイスによって、前記リモートコントロールデバイスのセンサを用いて前記ユーザの生理学的パラメータを測定するステップをさらに含む、請求項1~請求項のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記指紋センサは前記リモートコントロールデバイスの背面に配置され、前記表示領域は前記リモートコントロールデバイスの前面に配置される、請求項1~請求項のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
高度なリモートコントロールを提供するリモートコントロールデバイスであって、
指紋センサと、
表示領域と、
前記指紋センサおよび前記表示領域に接続されたハードウェアプロセッサとを含み、前記ハードウェアプロセッサは、
前記リモートコントロールデバイス上の前記指紋センサを用いてユーザの指紋を検出し、
前記指紋に基づいて複数のユーザから前記ユーザを識別し、
ユーザ入力なしで、前記識別されたユーザに対応するユーザプロファイルを選択し、当該ユーザプロファイルに対応するアカウント情報を利用して、媒体コンテンツサービスに関連付けられたサーバと通信することによりユーザアカウントを認証し、前記ユーザアカウントは、媒体コンテンツアイテムをホストし前記リモートコントロールデバイスとペアリングされた媒体デバイスに前記媒体コンテンツアイテムを提供する媒体コンテンツサービスに関連付けられており、前記ハードウェアプロセッサはさらに、
利用可能な媒体コンテンツアイテムの複数の表示を、前記認証されたユーザアカウントに基づいて前記媒体デバイス上に提示させ、
前記リモートコントロールデバイスの入力インターフェースを介して、利用可能な媒体コンテンツアイテムの表示の選択を受信し、
前記選択された媒体コンテンツアイテムを、前記リモートコントロールデバイスとペアリングされた前記媒体デバイスに、当該媒体デバイス上に提示させ、
前記媒体デバイス上前記媒体コンテンツアイテム提示に応答して、前記媒体コンテンツアイテムに関連するコンテンツを前記リモートコントロールデバイスの前記表示領域上に提示る、リモートコントロールデバイス。
【請求項10】
前記ハードウェアプロセッサはさらに、前記指紋に基づいて、複数のユーザプロファイルに関連付けられた前記ユーザアカウントからユーザプロファイルを自動的に選択するように構成される、請求項に記載のリモートコントロールデバイス。
【請求項11】
前記ハードウェアプロセッサはさらに、前記利用可能な媒体コンテンツアイテムの複数の表示を前記媒体デバイス上に提示させることに応答して、前記複数の表示をナビゲートするための第1のコントロールを前記リモートコントロールデバイスの前記表示領域上に提示するように構成される、請求項または請求項10に記載のリモートコントロールデバイス。
【請求項12】
前記ハードウェアプロセッサはさらに、前記選択された媒体コンテンツアイテムを前記リモートコントロールデバイスとペアリングされた前記媒体デバイスに提示させることに応答して、前記選択された媒体コンテンツアイテムの再生を操作するための第2のコントロールを前記リモートコントロールデバイスの前記表示領域上に提示するように構成される、請求項~請求項11のいずれか1項に記載のリモートコントロールデバイス。
【請求項13】
前記利用可能な媒体コンテンツアイテムの複数の表示は、前記認証されたユーザアカウントに基づいて識別されるパーソナライズされた推奨である、請求項~請求項12のいずれか1項に記載のリモートコントロールデバイス。
【請求項14】
前記複数の表示は、前記媒体コンテンツアイテムをホストし前記媒体コンテンツアイテムを前記媒体デバイスに提供する前記媒体コンテンツサービスに関連付けられたサーバから受信される、請求項~請求項13のいずれか1項に記載のリモートコントロールデバイス。
【請求項15】
前記複数の表示は前記媒体デバイスから受信される、請求項~請求項14のいずれか1項に記載のリモートコントロールデバイス。
【請求項16】
前記ハードウェアプロセッサはさらに、
ユーザ入力なしで、前記識別されたユーザに対応する第2のユーザプロファイルを選択し、当該第2のユーザプロファイルに対応する第2のアカウント情報を利用して、第2の媒体コンテンツサービスの第2のサーバと通信することにより第2のユーザアカウントを認証し、前記第2のユーザアカウントは、媒体コンテンツアイテムをホストし前記リモートコントロールデバイスとペアリングされた前記媒体デバイスに前記媒体コンテンツアイテムを提供する前記第2の媒体コンテンツサービスに関連付けられており、前記ハードウェアプロセッサはさらに、
前記第2の媒体コンテンツサービスを介して利用可能な媒体コンテンツアイテムを閲覧するように切替えるための入力を受信し、
前記認証された第2のユーザアカウントに基づいて、前記第2の媒体コンテンツサービスを介して利用可能な媒体コンテンツアイテムの第2の複数の表示を前記媒体デバイス上に提示させるように構成される、請求項~請求項15のいずれか1項に記載のリモートコントロールデバイス。
【請求項17】
前記ハードウェアプロセッサはさらに、前記リモートコントロールデバイスのセンサを用いて、前記ユーザの生理学的パラメータを測定するように構成される、請求項~請求項16のいずれか1項に記載のリモートコントロールデバイス。
【請求項18】
前記指紋センサは前記リモートコントロールデバイスの背面に配置され、前記表示領域は前記リモートコントロールデバイスの前面に配置される、請求項~請求項16のいずれか1項に記載のリモートコントロールデバイス。
【請求項19】
コンピュータ実行可能命令を含むプログラムであって、前記コンピュータ実行可能命令は、ハードウェアプロセッサによって実行されると、前記ハードウェアプロセッサに、請求項1~請求項のいずれか1項に記載の方法を実施させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2020年9月28日に出願された米国特許出願第17/034,209号の利益を主張するものであって、その全体が引用により本明細書に援用されている。
【0002】
技術分野
開示される主題は、高度なリモートコントロールを提供するためのシステム、方法および媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
背景
ユーザは、ストリーミングされたコンテンツ、放送されたコンテンツ、ユーザが生成したコンテンツ等の様々なタイプの映像コンテンツをテレビ上で頻繁に視聴する。しかしながら、様々なタイプのコンテンツをナビゲートすることが困難な場合がある。加えて、別々のユーザが同じテレビ上で別々のユーザアカウントにアクセスすることもある。例えば、1つの家庭内に複数のユーザが居て、ユーザの各々が特定の映像コンテンツサービスに関して別々のアカウントを有する可能性がある。この例を続けて説明すると、映像コンテンツサービスは、ユーザアカウントごとにパーソナライズされた推奨を提供し得る。しかしながら、様々な映像コンテンツサービスに関連付けてユーザアカウントを切替えることが困難な場合がある。
【0004】
したがって、高度なリモートコントロールを提供するためのシステム、方法および媒体を提供することが望ましい。
【発明の概要】
【0005】
概要
開示される主題の様々な実現例に従うと、高度なリモートコントロールを提供するためのシステム、方法、および媒体が提供される。
【0006】
開示される主題のいくつかの実現例に従うと、高度なリモートコントロールデバイスを用いるための方法が提供される。当該方法は、リモートコントロールデバイスにおいて、当該リモートコントロールデバイス上の指紋センサを用いてユーザの指紋を検出するステップと、当該指紋に基づいて複数のユーザから当該ユーザを識別するステップと、ユーザ入力なしで、当該識別されたユーザに対応するユーザアカウントを認証するステップとを含み、当該ユーザアカウントは、媒体コンテンツアイテムをホストし当該リモートコントロールデバイスとペアリングされた媒体デバイスに当該媒体コンテンツアイテムを提供する媒体コンテンツサービスに関連付けられており、当該方法はさらに、当該認証されたユーザアカウントに基づいて、利用可能な媒体コンテンツアイテムの複数の表示を当該媒体デバイス上に提示させるステップと、利用可能な媒体コンテンツアイテムの表示の選択を、当該リモートコントロールデバイスを介して受信するステップと、当該選択された媒体コンテンツアイテムを、当該リモートコントロールデバイスとペアリングされた当該媒体デバイス上に提示することを開始させるステップと、当該媒体デバイス上に当該媒体コンテンツアイテムを提示するのと同時に、当該媒体コンテンツアイテムに関連するコンテンツを当該リモートコントロールデバイスの表示領域上に提示させるステップとを含む。
【0007】
いくつかの実現例では、当該方法はさらに、当該指紋に基づいて、複数のユーザプロファイルに関連付けられた当該ユーザアカウントからユーザプロファイルを自動的に選択するステップを含む。
【0008】
いくつかの実現例では、当該方法はさらに、利用可能な媒体コンテンツアイテムの当該複数の表示を当該媒体デバイス上に提示させるステップと同時に、当該複数の表示をナビゲートするための第1のコントロールを当該リモートコントロールデバイスの当該表示領域上に提示させるステップを含む。
【0009】
いくつかの実現例では、当該方法はさらに、当該選択された媒体コンテンツアイテムを当該リモートコントロールデバイスとペアリングされた当該媒体デバイス上に提示することを開始させるステップと同時に、当該選択された媒体コンテンツアイテムの再生を操作するための第2のコントロールを当該リモートコントロールデバイスの当該表示領域上に提示させるステップを含む。
【0010】
いくつかの実現例では、当該利用可能な媒体コンテンツアイテムの複数の表示は、当該認証されたユーザアカウントに基づいて識別されるパーソナライズされた推奨である。
【0011】
いくつかの実現例では、当該複数の表示は、当該媒体コンテンツアイテムをホストし当該媒体コンテンツアイテムを当該媒体デバイスに提供する媒体コンテンツサービスに関連付けられたサーバから受信される。
【0012】
いくつかの実現例では、当該複数の表示は当該媒体デバイスから受信される。
いくつかの実現例では、当該方法はさらに、ユーザ入力なしで、当該識別されたユーザに対応する第2のユーザアカウントを認証するステップを含み、当該第2のユーザアカウントは、媒体コンテンツアイテムをホストし当該リモートコントロールデバイスとペアリングされた当該媒体デバイスに当該媒体コンテンツアイテムを提供する第2の媒体コンテンツサービスに関連付けられており、当該方法はさらに、当該第2の媒体コンテンツサービスを介して利用可能な媒体コンテンツアイテムを閲覧するように切替えるための入力を、当該リモートコントロールデバイスを介して受信するステップと、当該認証された第2のユーザアカウントに基づいて、当該第2の媒体コンテンツサービスを介して利用可能な媒体コンテンツアイテムの第2の複数の表示を当該媒体デバイス上に提示させるステップとを含む。
【0013】
いくつかの実現例では、当該方法はさらに、当該リモートコントロールデバイスのセンサを用いて当該ユーザの生理学的パラメータを測定するステップを含む。
【0014】
いくつかの実現例では、当該指紋センサは、当該リモートコントロールデバイスの背面に配置され、当該表示領域は、当該リモートコントロールデバイスの前面に配置される。
【0015】
開示される主題のいくつかの実現例に従うと、高度なリモートコントロールを提供するリモートコントロールデバイスが提供され、当該リモートコントロールデバイスは、指紋センサと、表示領域と、当該指紋センサおよび当該表示領域に接続されたハードウェアプロセッサとを含み、当該ハードウェアプロセッサは、当該リモートコントロールデバイス上の当該指紋センサを用いてユーザの指紋を検出し、当該指紋に基づいて複数のユーザから当該ユーザを識別し、ユーザ入力なしで、当該識別されたユーザに対応するユーザアカウントを認証し、当該ユーザアカウントは、媒体コンテンツアイテムをホストし当該リモートコントロールデバイスとペアリングされた媒体デバイスに当該媒体コンテンツアイテムを提供する媒体コンテンツサービスに関連付けられており、当該ハードウェアプロセッサはさらに、利用可能な媒体コンテンツアイテムの複数の表示を、当該認証されたユーザアカウントに基づいて当該媒体デバイス上に提示させ、当該リモートコントロールデバイスを介して、利用可能な媒体コンテンツアイテムの表示の選択を受信し、当該選択された媒体コンテンツアイテムを、当該リモートコントロールデバイスとペアリングされた当該媒体デバイス上に提示することを開始させ、当該媒体デバイス上に当該媒体コンテンツアイテムを提示するのと同時に、当該媒体コンテンツアイテムに関連するコンテンツを当該リモートコントロールデバイスの当該表示領域上に提示させる。
【0016】
開示される主題のいくつかの実現例に従うと、コンピュータ実行可能命令を含む非一時的なコンピュータ可読媒体が提供される。当該コンピュータ実行可能命令は、実行されると、ハードウェアプロセッサに高度なリモートコントロールを提供させ、当該方法は、リモートコントロールにおいて、当該リモートコントロールデバイス上の指紋センサを用いてユーザの指紋を検出するステップと、当該指紋に基づいて複数のユーザから当該ユーザを識別するステップと、ユーザ入力なしで、当該識別されたユーザに対応するユーザアカウントを認証するステップとを含み、当該ユーザアカウントは、媒体コンテンツアイテムをホストし当該リモートコントロールデバイスとペアリングされた媒体デバイスに当該媒体コンテンツアイテムを提供する媒体コンテンツサービスに関連付けられており、さらに、当該認証されたユーザアカウントに基づいて、利用可能な媒体コンテンツアイテムの複数の表示を当該媒体デバイス上に提示させるステップと、利用可能な媒体コンテンツアイテムの表示の選択を、当該リモートコントロールデバイスを介して受信するステップと、当該選択された媒体コンテンツアイテムを、当該リモートコントロールデバイスとペアリングされた当該媒体デバイス上に提示することを開始させるステップと、当該媒体デバイス上に当該媒体コンテンツアイテムを提示するのと同時に、当該媒体コンテンツアイテムに関連するコンテンツを当該リモートコントロールデバイスの表示領域上に提示させるステップとを含む。
【0017】
開示される主題のいくつかの実現例に従うと、高度なリモートコントロールを提供するシステムが提供され、当該システムは、リモートコントロールにおいて、当該リモートコントロールデバイス上の指紋センサを用いてユーザの指紋を検出するための手段と、当該指紋に基づいて複数のユーザから当該ユーザを識別するための手段と、ユーザ入力なしで、当該識別されたユーザに対応するユーザアカウントを認証するための手段とを含み、当該ユーザアカウントは、媒体コンテンツアイテムをホストし当該リモートコントロールデバイスとペアリングされた媒体デバイスに当該媒体コンテンツアイテムを提供する媒体コンテンツサービスに関連付けられており、当該システムはさらに、当該認証されたユーザアカウントに基づいて、利用可能な媒体コンテンツアイテムの複数の表示を当該媒体デバイス上に提示させるための手段と、利用可能な媒体コンテンツアイテムの表示の選択を、当該リモートコントロールデバイスを介して受信するための手段と、当該選択された媒体コンテンツアイテムを、当該リモートコントロールデバイスとペアリングされた当該媒体デバイス上に提示することを開始させるための手段と、当該媒体デバイス上に当該媒体コンテンツアイテムを提示するのと同時に、当該媒体コンテンツアイテムに関連するコンテンツを当該リモートコントロールデバイスの表示領域上に提示させるための手段とを含む。
【0018】
図面の簡単な説明
開示される主題の様々な目的、特徴、および利点は、添付の図面に関連付けて考慮されると、開示される主題の以下の詳細な説明を参照することで、より完全に理解され得る。添付の図面においては同様の参照番号が同様の要素を識別している。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】開示される主題のいくつかの実現例に従った、高度なリモートコントロールを含むシステムの概略図を示す具体例である。
図2A】開示される主題のいくつかの実現例に従った、本明細書に記載のメカニズムを組込んだリモートコントロールデバイスの上面図を示す具体例である。
図2B】開示される主題のいくつかの実現例に従った、本明細書に記載のメカニズムを組込んだリモートコントロールデバイスの背面図を示す具体例である。
図3】開示される主題のいくつかの実現例に従った、高度なリモートコントロールを用いるためのプロセスを示す具体例である。
図4A】開示される主題のいくつかの実現例に従った、高度なリモートコントロール上に提示され得るユーザインターフェイスを示す具体例である。
図4B】開示される主題のいくつかの実現例に従った、高度なリモートコントロール上に提示され得るユーザインターフェイスを示す具体例である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
詳細な説明
様々な実現例に従うと、高度なリモートコントロールを提供するためのメカニズムが提供される。
【0021】
いくつかの実現例では、本明細書に記載のメカニズムはリモートコントロールを含み得る。リモートコントロールは、利用可能な媒体コンテンツアイテムを閲覧および選択し、ペアリングされた媒体デバイス上に選択された媒体コンテンツアイテムを提示させ、ペアリングされた媒体デバイス上で媒体コンテンツアイテムの再生を操作し、および/または、ペアリングされた媒体デバイス上に提示されている媒体コンテンツアイテムに基づいてリモートコントロールデバイス上にコンテンツを提示するために用いることができる。
【0022】
いくつかの実現例では、リモートコントロールは、リモートコントロールのユーザを、当該ユーザによる入力なしに、ユーザのユーザアカウント(例えば、特定の媒体コンテンツストリーミングサービスに関連付けられたユーザアカウント、および/または他の任意の好適なユーザアカウント)に対して認証させることができる。例えば、いくつかの実現例では、リモートコントロールは、リモートコントロールデバイスを保持しているユーザの指紋を検出することができ、この検出された指紋に基づいてユーザを識別することができる指紋センサを含み得る。この例を引続き参照すると、いくつかの実現例では、リモートコントロールデバイスは、次いで、ユーザが予め記憶させた当該ユーザに関連付けられた1つ以上のユーザアカウントについてのユーザクレデンシャル(例えば、複数の媒体コンテンツプロバイダに対応するユーザクレデンシャル)を取出すことができ、当該ユーザクレデンシャルを用いて1つ以上のユーザアカウントに対してユーザを認証させることができる。いくつかの実現例では、特定の媒体コンテンツサービスに関連付けられたユーザアカウントに対してユーザを認証することにより、本明細書に記載のメカニズムは、ユーザがパスワードを入力すること、複数のユーザアカウントからログインしているユーザを選択すること、または、ユーザアカウントにアクセスするために他のアカウント情報を提供することを要求することなく、パーソナライズされたコンテンツ推奨をユーザが閲覧できるようにし得る。
【0023】
いくつかの実現例では、指紋センサは、リモートコントロールデバイスの背面上に位置決めすることができる。例えば、リモートコントロールデバイスは、ユーザの手の形状に適合する形状にすることができ、ユーザの手にリモートコントロールデバイスを置くと、リモートコントロールデバイスの背面上においてユーザの人差し指の配置と一致する領域に指紋センサを位置決めすることができる。
【0024】
なお、指紋センサは本明細書では概してリモートコントロールデバイスの背面上に位置するものとして説明されているが、これは単なる一例にすぎないことに留意されたい。いくつかの実現例では、指紋センサは、リモートコントロールデバイスの前面上に位置決めすることができる。例えば、リモートコントロールデバイスは、ユーザの手の形状に適合する形状を有し得るとともに、リモートコントロールデバイスがユーザの手のひらに保持された時にリモートコントロールデバイスの前面に位置決めされた指紋センサの上にユーザの手の親指が置かれるようにこの親指を方向付ける形状を有し得る。付加的または代替的には、いくつかの実現例では、指紋センサは、(例えば、ユーザの左親指または右親指から指紋読取り値を受取るために)リモートコントロールデバイスの一方側部分または両側部分に位置決めすることができる。付加的または代替的には、いくつかの実現例では、リモートコントロールデバイスはループ構造を含み得る。この場合、指紋センサはループ構造内に位置決めされて、当該ループ構造内に配置された指の指紋を読取る。
【0025】
いくつかの実現例では、リモートコントロールデバイスは、任意の好適なコンテンツを提示するために使用可能な表示領域を含み得る。例えば、いくつかの実現例では、リモートコントロールデバイスの表示領域は、ペアリングされた媒体デバイスを制御するのに使用可能なソフトボタン(例えば、グラフィカルユーザインターフェイスボタン)を提示するために用いることができる。いくつかの実現例では、ソフトボタンを提示するために用いられるリモートコントロールデバイスの表示領域は、リモートコントロールデバイス上で任意の好適な物理ボタン(例えば、物理的な一時停止ボタン、物理的な再生ボタン、物理的な音量調整ボタン、および/または他の任意の好適な物理的なボタン)を置換え可能であることに留意されたい。いくつかの実現例では、リモートコントロールデバイスの表示領域上に提示されるソフトボタンは、ペアリングされた媒体デバイス上に提示されているコンテンツに基づいて動的に提示することができる。例えば、第1の時点で、ペアリングされた媒体デバイスは、リモートコントロールデバイスのユーザが閲覧することができる利用可能な媒体コンテンツアイテムの表示を提示することができる。この例を続けて説明すると、第1の時点で、リモートコントロールデバイスの表示領域は、利用可能な媒体コンテンツアイテムの表示をナビゲートするために用いることができるソフトボタン、例えば、方向パッド、選択ボタン、および/または他の任意の好適なナビゲーションボタン等を提示することができる。この例をさらに続けて説明すると、第2の時点で、ペアリングされた媒体デバイスは、(例えば、リモートコントロールデバイスを介した特定の媒体コンテンツアイテムの選択に応答して)特定の媒体コンテンツアイテムの提示を開始することができる。いくつかの実現例では、第2の時点で、リモートコントロールデバイスの表示領域は、媒体コンテンツアイテムの再生を操作するために使用可能なソフトボタン、例えば一時停止ボタン、音量調整制御および/または他の任意の好適な再生ボタン等を提示するように切替えることができる。
【0026】
別の例として、いくつかの実現例では、表示領域は、ペアリングされた媒体デバイス上に提示されている媒体コンテンツアイテムに関連する補足コンテンツを提示するために用いることができる。より詳細な例として、媒体コンテンツアイテムがスポーツ関連の媒体アイテムである場合、リモートコントロールデバイスの表示領域は、プレーヤ統計、チーム統計、および/またはスポーツ関連媒体アイテムに関連する他の任意の好適な補足コンテンツを提示することができる。別のより詳細な例として、媒体コンテンツアイテムがテレビ番組または映画である場合、リモートコントロールデバイスの表示領域は、媒体コンテンツアイテムの現在時刻に現れる1人以上の俳優に関する情報を提示することができる。いくつかの実現例では、リモートコントロールデバイスの表示領域上に提示されるコンテンツは、ペアリングされた媒体デバイス上の媒体コンテンツアイテムの提示が進むにつれて任意の好適な時点で更新され得ることに留意されたい。
【0027】
いくつかの実現例では、リモートコントロールデバイスの表示領域が、ペアリングされた媒体デバイスと対話するためのソフトボタンと補足コンテンツとを共に提示する事例では、表示領域が任意の好適な態様で区分けされ得ることに留意されたい。例えば、いくつかの実現例では、表示領域の上部分は、媒体デバイスと対話するための動的に生成されたソフトボタンを提示するために用いることができ、表示領域の下部分は、媒体コンテンツアイテムに関連する補足コンテンツを提示するために用いることができる。
【0028】
いくつかの実現例では、リモートコントロールは、ユーザの任意の好適な生理学的パラメータを検出および/または測定するために用いることができる任意の好適なセンサを含み得る。例えば、いくつかの実現例では、リモートコントロールデバイスは、任意の好適な生理学的パラメータ(例えば、心拍数、酸素飽和度レベル、二酸化炭素レベル、および/または他の任意の好適な指標)を測定するために使用可能な1つ以上の光源および光センサを含み得る。別の例として、いくつかの実現例では、リモートコントロールデバイスは、ユーザの現在の温度を測定するために使用可能な赤外線センサを含み得る。いくつかの実現例では、ユーザの生理学的パラメータを測定するために用いられる任意のセンサは、ユーザがリモートコントロールデバイスを無理なく保持している間に生理学的パラメータが測定され得るように適所(例えば、リモートコントロールデバイスの背面部分および/または他の任意の好適な位置)に配置することができる。
【0029】
なお、いくつかの実現例では、上述の指紋センサならびにユーザの1つ以上の生理学的パラメータを検出および/または測定するためのセンサは単一のセンサであり得ることに留意されたい。代替的には、いくつかの実現例では、上述の指紋センサと、ユーザの1つ以上の生理学的パラメータを検出および/または測定するためのセンサとは、リモートコントロールデバイスの特定の部分に併置することができる。例えば、リモートコントロールデバイスは、ユーザの手の形状に適合する形状を有し得るが、この場合、ユーザの手の中にリモートコントロールデバイスを配置したときに、指紋センサと、ユーザの1つ以上の生理学的パラメータを検出および/または測定するためのセンサとを、リモートコントロールデバイスの背面上においてユーザの人差し指の配置に対応する領域に位置決めすることができる。この例を続けて説明すると、リモートコントロールデバイスを保持したときに、ユーザの人差し指の指紋を検出することができ、ユーザの1つ以上の生理学的パラメータを検出および/または測定することができる。
【0030】
高度なリモートコントロールのこれらおよび他の特徴を図1図4Bに関連付けて説明する。
【0031】
図1を参照すると、開示される主題のいくつかの実現例に従った、媒体デバイスと高度なリモートコントロールデバイスとサーバとを含むシステム100の一般化された概略図の具体例が示されている。
【0032】
図示のように、システム100は、媒体デバイス120等の1つ以上の媒体デバイスを制御するために使用可能な高度なリモートコントロールデバイス102を含み得る。高度なリモートコントロールデバイス102は通信リンク130によって通信ネットワーク135に接続させることができ、当該通信ネットワーク135は通信リンク140を介して媒体デバイス120にリンクさせることができる。加えて、リモートコントロールデバイス102および/または媒体デバイス120がサーバ150と通信することができるように、通信リンク160によってサーバ150を通信ネットワーク135に接続することができる。
【0033】
より詳細な例では、図1に示すように、高度なリモートコントロールデバイス102は、タッチセンサ106と、方向パッド108(本明細書では「dパッド」と称する)または他の任意の好適な方向入力領域と、プロセッサ110と、1つ以上の入力デバイス112と、指紋センサ114と、相互接続され得る送受信機116とを含み得る。
【0034】
いくつかの実現例では、高度なリモートコントロールデバイス102は、プロセッサ110を制御するためのコンピュータプログラムを格納するためのメモリおよび/またはストレージ(図示せず)を含み得る。例えば、コンピュータプログラムは、読取り専用メモリ(read-only memory:ROM)、電気的にプログラム可能な読取り専用メモリ(electrically programmable read only memory:EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブル読取り専用メモリ(electrically erasable programmable read only memory:EEPROM)、フラッシュメモリなどに格納され得る。
【0035】
プロセッサ110は、コンピュータプログラムを用いて、信号を高度なリモートコントロールデバイス102から通信リンク130および通信ネットワーク135を介して通信リンク140により媒体デバイス120に送信させることができる。これらの信号は、1つ以上の送信機、受信機、アンテナ、送受信機などを含み得る送受信機116を用いて送信することができる。送受信機116は、任意の好適な技術および/または周波数を用いて信号を送信および/または受信することができる。例えば、送受信機116は、無線信号、赤外線信号、近赤外線信号、超音波信号などを送信および/または受信することができる。
【0036】
通信リンク130、140、および160は、リモートコントロールデバイス102、媒体デバイス120、および/またはサーバ150との間でデータを通信するために好適な任意の通信リンク、例えば、無線周波数リンク、赤外線リンク、近赤外線リンク、無線リンク、ネットワークリンク、他の任意の好適な通信リンク、またはこのようなリンクの任意の好適な組合わせ等であり得る。いくつかの実現例では、通信リンク130、140、および160は、同じ通信リンクまたは異なる通信リンクであり得る。例えば、無線信号は、通信ネットワーク135(例えば、リモートコントロールデバイス102と媒体デバイス120との間の空間)を介してリモートコントロールデバイス102から送信され得るとともに、さらには媒体デバイス120において受信され得る。このような例では、通信リンク130と通信リンク140とは同じである。
【0037】
別の例として、無線信号をリモートコントロールデバイス102から送信し、無線信号を近赤外線信号に変換する変換器(図示せず)にて受信することができる。このような例では、変換器は近赤外線信号を送信することができ、次いで、当該近赤外線信号を媒体デバイス120が受信することができる。この例では、通信リンク130は無線信号であり、通信リンク140は近赤外線信号であり、変換器は通信ネットワーク135の一部である。
【0038】
リモートコントロールデバイス102を再び参照すると、リモートコントロールデバイス102はタッチセンサ106を含み得る。タッチセンサ106は、その表面がいつユーザの親指等の物体によって触れられたかを検出するように構成された1つ以上のタッチセンサを含み得る。このような実現例では、1つ以上のタッチセンサの各々は、静電容量ベースのタッチセンサ、抵抗ベースのタッチセンサ、圧力ベースのタッチセンサ、光ベースのセンサ等であり得る。より詳細な実現例では、タッチセンサ106は、その表面がいつ人の皮膚等の導電性物体によって触れられたかを検出することができる。
【0039】
プロセッサ110は、タッチセンサ106から出力信号を受信して、タッチセンサ106が起動されたかどうかを検出することができる。いくつかの実現例では、タッチセンサからの出力は、タッチセンサ106によって接触が登録されたかどうかのバイナリ表示であり得る。加えて、いくつかの実現例では、タッチセンサ106に接触する物体の動き方向および/または動き速度は、タッチセンサ106からの出力に基づいて検出することができる。例えば、タッチセンサ106を構成する複数のタッチセンサからの出力を検出することができ、出力のパターンを翻訳して、動き方向および/または動き速度を判定することができる。より詳細な例では、ユーザがタッチセンサ106上で左から右に親指を動かす場合、タッチセンサ106の右側に位置するタッチセンサよりも先にタッチセンサ106の左側に位置するセンサを起動することができる。この例では、タッチセンサが起動されるパターンを判定することによって動きを検出することができる。
【0040】
いくつかの実現例では、タッチセンサ106は選択可能なボタンにも対応し得る。例えば、リモートコントロールデバイス102に関連付けられたディスプレイがOKボタンを提示する場合、タッチセンサ106はOKボタンに対応し得る。
【0041】
いくつかの実現例では、タッチセンサ106は、リモートコントロールデバイス102のユーザによって入力された英数字を検出するタッチパッドにも対応し得る。例えば、いくつかの実現例では、タッチセンサ106は文字認識技術を用いることにより、リモートコントロールデバイス102のユーザの指を用いてタッチセンサ106の表面上に描かれた英数字を検出することができる。より詳細な例では、ユーザが検索語、ウェブサイトアドレス、ユーザアカウントについてのユーザクレデンシャル、および/または他の任意の好適な情報を入力することを所望する場合、リモートコントロールデバイス102のユーザの指を用いてタッチセンサ106の表面上に描かれた英数字を文字認識技術が検出することに応答して、英数字を入力することができる。いくつかの実現例では、文字認識技術はタッチセンサ106とは別個のトラックパッドまたはタッチセンサ上に提供され得ることに留意されたい。
【0042】
いくつかの実現例では、リモートコントロールデバイス102は方向パッド108を含み得る。方向パッド108は、起動されたときに方向入力を示すいくつかのスイッチを含み得る。例えば、方向パッド108は、ユーザが方向を示すために押すことができるボタンを含み得る。このボタンはスイッチのうちの1つ以上を起動することができ、当該1つ以上のスイッチからの信号は、プロセッサ110によって、ボタンを押すことにより示される方向と相関付けることができる。
【0043】
いくつかの実現例に従うと、方向パッド108およびプロセッサ110は、様々な方向についての任意の好適な数の入力を受付けるように構成され得る。例えば、プロセッサ110は、方向パッド108からの4つの方向(例えば、上、下、左および右)の入力を検出するように構成することができる。別の例では、プロセッサ110は、方向パッド108からの8つの方向入力(例えば、右斜め上、左斜め上、右斜め下および左斜め下等の上方向、下方向、左方向、右方向および中間方向)を検出するように構成することができる。さらに別の例では、プロセッサ110は、方向パッド108からの任意の方向の入力を検出するように構成することができる。このような例では、方向パッド108は、方向パッド108への入力の任意の位置を検出するのに使用可能なタッチセンサを含み得る。
【0044】
いくつかの実現例では、リモートコントロールデバイス102は、指紋センサ114、またはユーザの指紋を検出することができる他の任意の好適な構成要素を含み得る。いくつかの実現例では、指紋センサ114は、容量性指紋センサ、光学指紋センサ、および/または他の任意の好適なタイプのセンサであり得る。いくつかの実現例では、プロセッサ110は、指紋センサ114を用いて検出された指紋を受信し、受信された指紋に基づいて任意の好適な動作を実行するように構成され得る。例えば、図3に関連付けて以下でより詳細に説明するように、いくつかの実現例では、プロセッサ110は、受信された指紋に対応する記憶された指紋の持ち主である特定のユーザを識別することができる。この例を続けて説明すると、いくつかの実現例では、プロセッサ110は、次いで、特定のユーザに関連付けられたアカウント(例えば、特定の映像コンテンツストリーミングサービスに関連付けられたユーザアカウント、および/または他の任意の好適なユーザアカウント)を、記憶されたユーザクレデンシャルで認証させることができる。より詳細な例では、リモートコントロールデバイス102をユーザの手に置くと、プロセッサ110は、指紋センサ114を用いてユーザの指紋を受信することができ、受信した指紋に対応するユーザに関連付けられた複数のユーザアカウントを自動的に認証する(例えば、コンテンツプロバイダにそれぞれ関連付けられた複数のユーザアカウントにユーザをログインさせ、受信した指紋に対応する対応するユーザプロファイルを選択する)ことができる。
【0045】
いくつかの実現例では、プロセッサ110は、任意の好適なモーションセンサからの信号に基づき、任意の好適な技術を用いて、モーション(例えば、回転運動、直線運動および/または向き)を検出するように構成することができる。ユーザがモーションセンサ(例えば、加速度計、ジャイロスコープまたは磁力計)を含むリモートコントロールデバイス102を移動させると、モーションセンサはリモートコントロールデバイス102に関するモーション情報および/または向き情報をプロセッサ110に送信することができる。例えば、リモートコントロールデバイス102の回転運動は、リモートコントロールデバイス102の回転運動を検出することができる1つ以上のジャイロスコープからの信号を用いてプロセッサ110によって検出することができる。別の例として、リモートコントロールデバイス102の直線運動および/または直線方向の向きは、リモートコントロールデバイス10の直線運動および/または直線方向の向きを検出することができる1つ以上の加速度計からの信号を用いてプロセッサ110によって検出することができる。さらに別の例として、リモートコントロールデバイス102の動きおよび/または向きは、磁極に対するリモートコントロールデバイス10の動きおよび/または向きを検出することができる1つ以上の磁力計からの信号を用いてプロセッサ110によって検出することができる。さらなる例として、リモートコントロールデバイス102の回転運動および直線運動/直線方向の向きは、1つ以上のジャイロスコープ、1つ以上の加速度計、および/または1つ以上の磁力計の組合せを用いてプロセッサ110によって検出することができる。
【0046】
いくつかの実現例では、リモートコントロールデバイス102は、ユーザによって行なわれる特定のジェスチャを検出することができる。例えば、モーションセンサを含むリモートコントロールデバイス102は、ユーザがリモートコントロールデバイス102を振っていることを示す情報をプロセッサ110に送信することができ、プロセッサ110は、運動情報を受信したことに応答して、リモートコントロールデバイス102をある動作モードから別の動作モードに切替えることができる。
【0047】
いくつかの実現例では、高度なリモートコントロールデバイス102が他の任意の好適な入力デバイス112を含み得ることに留意されたい。入力デバイス112は他の好適な入力特徴、例えば、英数字キーパッド、電源ボタン、入力ボタン、チャンネルボタン、音量ボタン、消音ボタン、方向ボタン、媒体再生ボタン(例えば、巻き戻しボタン、一時停止ボタン、再生ボタン、早送りボタン)、媒体デバイスが使用するためのダウンロード可能なアプリケーションにアクセスする専用ボタン、マイクロフォンまたは他の好適な音声入力、カメラ等を含み得る。例えば、いくつかの実現例では、リモートコントロールデバイス102は、任意の好適な目的に使用可能なマイクロフォンを含み得る。より詳細な例として、いくつかの実現例では、マイクロフォンは、音声クエリを受信するため(例えば、特定の媒体コンテンツアイテムの再生を開始するため、検索クエリを実行するため、および/または他の任意の好適な音声クエリを実行するため)に使用可能であり、これは、リモートコントロールデバイス102によって処理され得るか、または処理のためにリモートコントロールデバイス102から別のデバイスに(例えば、媒体デバイス120、サーバ150、および/または他の任意の好適なデバイスに)送信され得る。別のより詳細な例として、いくつかの実現例では、マイクロフォンは、(例えば、リモートコントロールデバイスに可聴音またはビープ音を発生させることにより)リモートコントロールデバイス102の位置の表示を提示させるためのトリガとして使用され得る任意の好適な可聴音(例えば、拍手など)を検出するために用いることができる。いくつかの実現例では、入力デバイス112はハードウェアボタンおよび/またはソフトウェアボタン(例えば、プログラム可能なボタン)を含み得る。いくつかの実現例では、入力デバイス112はまた、コンピュータキーボード、カーソルコントローラ、ダイヤル、スイッチバンク、レバー、タッチスクリーン、および/または他の任意の好適な入力デバイス等の他の入力部を含み得る。
【0048】
より詳細な例では、リモートコントロールデバイス102は、可聴音を発するスピーカを含み得る。例えば、リモートコントロールデバイス102内に組込まれたネットワークコントローラを用いる場合、リモートコントロールデバイス102とペアリングされた媒体デバイスは、リモートコントロールデバイス102のスピーカに可聴音を発生させる信号をリモートコントロールデバイス102に送信し、これにより、リモートコントロールデバイス102の位置をリモートコントロールデバイス102のユーザに示すことができる。別の例では、リモートコントロールデバイス102内に組込まれたネットワークコントローラを用いる場合、コンピューティングデバイス上で実行されるアプリケーションは、リモートコントロールデバイス102のスピーカに可聴音を発生させる命令をサーバがリモートコントロールデバイス102(または、リモートコントロールデバイス102とペアリングされる媒体デバイス)に送信することを要求し、これにより、リモートコントロールデバイス102の位置をリモートコントロールデバイス102のユーザに示すことができる。
【0049】
システム100は、1つ以上の媒体デバイス120、例えば、媒体コンテンツのリストを閲覧するための媒体デバイス、および/または様々なソースからコンテンツアイテム(例えば、放送コンテンツ、オンデマンドコンテンツ、ローカルに格納されたコンテンツ、インターネットコンテンツ、ストリーミングされたコンテンツ、ライブストリーミングされたコンテンツ等)を取得して提示するための媒体デバイス等を含み得る。例えば、媒体デバイス120は、テレビ、スマートテレビ、セットトップボックス、ストリーミング媒体デバイス、デジタル媒体受信機、コンピュータ、ゲーム用コンソール、光媒体プレーヤ等として実現され得る。高度なリモートコントロールデバイス102および媒体デバイス120は、互いにローカルであってもよく、または互いからリモートであってもよい。例えば、高度なリモートコントロールデバイス102および媒体デバイス120は同じ部屋に配置することができる。
【0050】
より詳細には、媒体デバイス120は、相互接続され得るディスプレイ/入力デバイス122、プロセッサ124、メモリ126、ならびに、1つ以上の送信機、受信機および/または送受信機128を含み得る。
【0051】
いくつかの実現例では、媒体デバイス120は、ハードドライブ、デジタル映像レコーダ、ソリッドステートストレージデバイス、取外し可能なストレージデバイス、または、ガイダンス情報および/もしくはリモートコントロール命令を格納するための他の任意の好適なデバイス等のストレージデバイスを含み得る。より詳細な例では、ストレージデバイスは、媒体デバイス120内のプロセッサ124を制御するための(例えば、高度なリモートコントロールデバイス102から受信した命令に応答する)コンピュータプログラムを格納し得る。
【0052】
プロセッサ124は、コンピュータプログラムを用いて、ディスプレイ/入力デバイス122上にコンテンツを提示することができ、かつ、ユーザがコンテンツと対話したり、送受信機128を用いて通信リンク140を介してデータを送受信したりすることを可能にするインターフェイスを制御することができる。いくつかの実現例では、送受信機128は、無線信号、赤外線信号、近赤外線信号、超音波信号等を送信および/または受信することができる。送受信機116および送受信機128が異なるタイプの信号を用いて動作する場合、変換器(図示せず)を用いることで、あるタイプの信号(例えば、無線信号)を用いて送信される命令を別のタイプの信号(例えば、近赤外信号)に変換することができる。通信リンク140または他の任意の通信リンクを介して受信されたデータが任意の好適なソースから受信され得ることに留意されたい。送受信機116および送受信機128は、デジタル信号、アナログ信号等を含む任意の好適なタイプの信号またはそれらの組合せを用いて動作可能であることにも留意されたい。
【0053】
ディスプレイ/入力デバイス122は、コンピュータキーボード、カーソルコントローラ、1つ以上のボタン、ダイヤル、スイッチバンク、レバー、タッチスクリーン、および/または他の任意の好適な入力デバイス等の入力デバイスを含み得る。
【0054】
いくつかの実現例では、リモートコントロールデバイス102が発する命令は、制御されている媒体デバイス120のモデルおよび/またはブランドに基づいてフォーマットされ得る。例えば、リモートコントロールデバイス102は、様々なコードでプログラムすることができるとともに、様々なタイプの媒体デバイスを制御するための汎用のリモートコントロールデバイスとして機能することができる。いくつかの実現例では、フォーマット化は、リモートコントロールデバイス102によって送信された信号を特定の媒体デバイス120によって用いられる信号に変換する変換器(図示せず)によって実行することができる。
【0055】
より詳細な例では、リモートコントロールデバイス102および媒体デバイス120は、コンピュータ等の汎用デバイス、またはリモートコントロールデバイス、スマートフォン、タブレットコンピュータ、セットトップボックス、スマートTV、ゲームコンソール、デジタル媒体受信機、サーバ等の専用デバイス、または、このようなデバイスの任意の好適な組合せのいずれかであり得る。これらの汎用または専用のデバイスはいずれも、(マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ等であり得る)ハードウェアプロセッサ、メモリ、通信インターフェイス、ディスプレイコントローラ、入力デバイス等の任意の好適な構成要素を含み得る。例えば、媒体デバイス120は、セットトップボックス、デジタル媒体受信機、スマートTV、テレビ、ラップトップコンピュータ、パーソナルコンピュータ、サーバ、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ゲームコンソール等として実現され得る。
【0056】
いくつかの実現例では、リモートコントロールデバイス102および媒体デバイス120は、リモートコントロールデバイス102および媒体デバイス120の各々の上で実行されるアプリケーションのインスタンスを通じて命令を送受信できることに留意されたい。いくつかの実現例では、アプリケーションは、制御されている媒体デバイス120のモデルおよび/またはブランドに基づいて命令をフォーマットすること、サーバ150に問合わせすること、特定の媒体コンテンツサービスを開始すること、異なるユーザおよび異なる媒体コンテンツサービスについてのユーザクレデンシャルのストレージを管理すること、ならびに/または他の任意の好適な機能を実行すること等の、任意の好適な機能を実行することができる。
【0057】
図2Aを参照すると、開示される主題のいくつかの実現例に従った、図1に関連付けて説明されたリモートコントロールデバイス102を具現化するリモートコントロールデバイス200の上面図の具体例が示されている。いくつかの実現例では、リモートコントロールデバイス200は、選択可能なタッチセンサ式ボタン202および方向パッド204を含み得るボタン202~230等の様々なボタンを含み得る。いくつかの実現例では、ボタン202~230のうちのいずれかを省くことができ、いくつかのこのような実現例では、ボタン202~230に関して本明細書で説明する機能は、以下で説明するように、リモートコントロールデバイス200の表示領域250上で動的に生成された詳細閲覧用ソフトボタンであり得ることに留意されたい。
【0058】
いくつかの実現例では、選択可能なタッチセンサ式ボタン202は、当該選択可能なタッチセンサ式ボタン202の表面の接触を検出することができる図1のタッチセンサ106等のタッチセンサを含み得る。加えて、図1のプロセッサ110等のプロセッサは、タッチセンサ式ボタン202の別個の動作としてタッチセンサ式ボタン202の押下を検出することができる。例えば、選択可能なタッチセンサ式ボタン202を押下げることにより回路を終了(または停止)させることができ、回路の終了はプロセッサ110によって検出することができる。ユーザがタッチセンサ式ボタン202を押したことを示すために、他の任意の好適な技術も用いることができる。例えば、タッチセンサ式ボタン202を押下げることにより、回路の静電容量を変化させたり、圧電トランスデューサを起動させたり、音を発生させたりすることができる。
【0059】
さらに別の例として、選択可能なタッチセンサ式ボタン202の押下を示すために信号の組合わせが必要となる場合がある。詳細な例では、プロセッサ110は、タッチセンサ式ボタン202において接触が感知されること、および、タッチセンサ式ボタン202のボタン押下に応答する前にタッチセンサ式ボタン202の押下が感知されることの両方を必要とし得る。場合によっては、これにより、タッチセンサ式ボタン202の偶発的な押下(例えば、リモートコントロールデバイス200の上に置かれた本等の無生物物体によって押下げられること)が、プロセッサ110によって、ユーザによるボタン押下として解釈されるのを阻止することができる。
【0060】
リモートコントロールデバイス200はまた、方向入力を示すために押すことができる方向パッド204を含み得る。例えば、方向パッド204を特定のポイントで押下げることで、1つ以上の回路を終了(または禁止)させることができ、1つ以上の回路の終了をプロセッサ110によって検出することができる。次いで、プロセッサ110は、どの回路を終了させるかに基づいて、どの方向が指示されたかを判定することができる。例えば、方向パッドの(図2Aに示すように)右側を押下げた場合、これにより、方向パッドの右側が押下げられたことをプロセッサ110に示す回路を終了させることができる。別の例では、方向パッド204は、ユーザからの方向入力(例えば、ユーザの親指がタッチセンサ式ボタン202から方向パッド204の右側部分へとスライドすること)を検出する1つ以上のタッチセンサを含み得る。
【0061】
いくつかの実現例では、リモートコントロールデバイス200はまた、リモートコントロールデバイス200の回転運動および/もしくは直線運動、ならびに/またはリモートコントロールデバイス200の向きを感知するためのモーションセンサ(図示せず)を含み得る。例えば、ユーザがモーションセンサ(例えば、ジャイロスコープ、加速度計、磁力計等)を含むリモートコントロールデバイス200を移動させると、モーションセンサは、リモートコントロールデバイス200に関するモーション情報および/または向き情報をプロセッサ110に送信することができる。本明細書で説明するように、プロセッサ110は、モーションセンサを用いて、リモートコントロールデバイス200の動きを示す信号を検出したり、リモートコントロールデバイスの向き(例えば、リモートコントロールデバイス200のどの部分が上を向いているか)を示す信号を検出したり、特定のジェスチャ(例えば、振る、振り回す等)を示す信号を検出したりすることができる。
【0062】
いくつかの実現例では、リモートコントロールデバイス200は、タッチセンサ式ボタン202および方向パッド204に加えて、他の好適な入力ボタンを含み得る。
【0063】
いくつかの実現例では、リモートコントロールデバイス200は、媒体デバイス120等の媒体デバイスの電源状態を制御するための電源ボタン206を含み得る。例えば、電源ボタン206が押下げられた場合、プロセッサ110は、信号を媒体デバイス120に送信して電源を(例えば、オフ状態またはスリープ状態から)オンにすることができる。加えて、いくつかの実現例では、電源ボタン206を押すことによって電源をオンにするためのデバイスを複数のデバイスから選択するのに使用可能なセレクタ(図示せず)が含まれてもよい。このようなセレクタは、例えば、スライディングスイッチ、様々な媒体デバイスにそれぞれ対応するボタン等であり得る。いくつかの実現例では、リモートコントロールデバイス200は、どの媒体デバイスが現在選択されているかをユーザに示すインジケータを含み得る。
【0064】
いくつかの実現例では、リモートコントロールデバイス200は、媒体デバイス120の選択された入力を制御するための入力ボタン208を含み得る。例えば、媒体デバイス120がテレビである場合、1つ以上の高精細度マルチ媒体インターフェイス(High Definition Multimedia Interface:HDMI(登録商標))入力、1つ以上の同軸入力、1つ以上のコンポーネント映像入力、1つ以上のDisplayPort入力、1つ以上の光ファイバ入力等の
複数の入力を有し得る。入力ボタン208を押すことにより、プロセッサ110に、選択
された入力を変更するための命令を媒体デバイス120に送信させることができる。入力は、任意の好適な技術を用いて選択することができる。例えば、いくつかの実現例では、入力ボタン208を押した後、媒体デバイス120に接続されたディスプレイ上に選択可能な入力のリストを表示することができ、ユーザは、入力ボタン208を押下げること、および/もしくは繰返し押すことによって、または、方向パッド204を用いて特定の入力へとナビゲートし、タッチセンサ202を押下げて特定の入力を選択することによって、所望の入力を選択することができる。
【0065】
いくつかの実現例では、リモートコントロールデバイス200はピクチャ・イン・ピクチャ(picture-in-picture:PiP)ボタン210を含み得る。例えば、ユーザがPiPボタン210を押下げた場合、プロセッサ110は、現在表示されている第1のソース(例えば、第1のチャンネル)からのコンテンツの上に第2のソース(例えば、第2のチャンネル)からのコンテンツを表示するための命令を媒体デバイス120に送信することができる。このような例では、第2のソースからのコンテンツは、例えば、媒体デバイス120に接続されたディスプレイの隅に表示され得る。
【0066】
いくつかの実現例では、リモートコントロールデバイス200は、媒体デバイス120から出力される音を消すための消音ボタン214を含み得る。
【0067】
いくつかの実現例では、リモートコントロールデバイス200は、媒体デバイス120のホーム画面に戻るための、および/または現在の画面から出てメイン入力に戻るための、ホームボタン216を含み得る。例えば、リモートコントロールデバイス200を用いて制御されている媒体デバイス120が、ホーム画面を有するオペレーティングシステムを実行するデジタル媒体受信機である場合、ホームボタン216を押すことに応答して送信される命令により、デジタル媒体受信機をホーム画面に移行させることができる。別の例として、リモートコントロールデバイス200を用いて制御されている媒体デバイス120がケーブルテレビプロバイダからのセットトップボックスである場合、ホームボタン216を押すことに応答して送信される命令は、現在表示されている画面を終了してセットトップボックスによって合わされた前回のチャンネルに戻すことを、当該セットトップボックスに行なわせることができる。
【0068】
いくつかの実現例では、媒体デバイス120がアプリケーションを実行している最中であれば、ホームボタン216を押すことにより、媒体デバイス120にアプリケーションのホーム画面の表示を行なわせることができる。加えて、このような実現例では、ホームボタン216を押下げたままにすることにより、媒体デバイス120を媒体デバイス120のホーム画面に進ませることができる。
【0069】
いくつかの実現例では、リモートコントロールデバイス200は音量ボタン218およびチャンネルボタン220を含み得る。音量ボタン218およびチャンネルボタン220は、媒体デバイス120の音量出力およびチャンネル出力をそれぞれ制御するために使用され得る。これらのボタンは方向パッド204のどちら側にも配置することができる。これにより、ユーザが自身の親指をタッチセンサ式ボタン202および方向パッド204の近くに添えた状態でリモートコントロールデバイス200を手に持った場合にユーザが音量ボタン218およびチャンネルボタン220に届くことを可能にし得る。
【0070】
いくつかの実現例では、リモートコントロールデバイス200は、媒体デバイス120上の音声コマンド機能を開始させるための音声コマンドボタン222を含み得る。音声コマンドボタン222を押した後、媒体デバイス120に何らかの機能を実行させるための音声コマンドを話すようにユーザに促すことができる。音声、画像等の音声コマンドをユーザに促すために任意の好適な技術を用いることができる。代替的には、ユーザは音声コマンドを話すように促されない可能性もあり、ボタンを押すことにより、音声コマンドを受信する準備をするよう媒体デバイス120に命令することができる。媒体デバイス120および/またはリモートコントロールデバイス200は、任意の好適な音声コマンドを認識するように構成され得る。例えば、リモートコントロールデバイス200上のボタンを押すことによって引起こされる動作を再現するコマンドを認識することができる。別の例として、ユーザは、音声コマンドを用いて検索を開始することができる。さらに別の例として、ユーザは、番号および/または名称(例えば、チャンネル451、チャンネル2、「CBA」、「フードチャンネル(Food channel)」等)によって特定のチャンネルに合わせることができる。
【0071】
いくつかの実現例では、音声コマンドを受信するためのマイクロフォンを媒体デバイス120に含めることができる。付加的または代替的には、音声コマンドを受信するためのマイクロフォンをリモートコントロールデバイス200に含めることができる。マイクロフォンがリモートコントロールデバイス200に含まれる場合、音声コマンドは、プロセッサ110によって翻訳可能であり、および/または翻訳のために媒体デバイス120に送信可能である。加えて、いくつかの実現例では、マイクロフォンは、トリガ音(例えば、拍手、および/または他の任意の好適なトリガ音)を検出するために用いることができる。いくつかの実現例では、トリガ音を検出することに応答して、リモートコントロールデバイス200は、例えば、特定の音質(トーン)、ビープ音、または他の可聴音を発することによってリモートコントロールデバイス200の位置を表示するようにプログラムされ得る。
【0072】
いくつかの実現例では、リモートコントロールデバイス200は、利用可能な媒体コンテンツの番組ガイドを開始させることができるガイドボタン224を含み得る。例えば、このようなガイドは、ユーザに対して利用可能な番組を表示する電子番組ガイドであり得るとともに、時間、チャンネル、カテゴリ等に基づいて編成され得る。別の例として、このようなガイドは、媒体デバイス120によって検索および表示するために利用可能であるテレビ番組および/または映画等のインターネット配信(over-the-top)コンテンツのリストを含み得る。
【0073】
いくつかの実現例では、リモートコントロールデバイス200は、以前に表示された画面に戻るようにナビゲートするための戻るボタン226を含み得る。例えば、ユーザが媒体デバイス120上でメニューをナビゲートしている場合、戻るボタン226を押すことにより、媒体デバイスを、メニューのうち現在選択されているレベルの前のレベルに戻すことができる。別の例として、ユーザが媒体デバイス120によって合わされたチャンネルを第1のチャンネルから第2のチャンネルに切替える場合、戻るを押すことにより、媒体デバイス120を第1のチャンネルに戻すことができる。さらに別の例として、媒体デバイス120がアプリケーションを実行している場合、戻るボタン226はアプリケーションによって割当てられた機能を有し得るが、これは戻る機能を含み得る。
【0074】
いくつかの実現例では、リモートコントロールデバイス200は、媒体デバイス120上のメニューを呼び出すためのメニューボタン228を含み得る。例えば、メニューボタン228を押すことにより、媒体デバイス120にメニューを開かせることができる。別の例として、媒体デバイス120がアプリケーションを実行している場合、メニューボタン228を押すことにより、追加のオプションおよび/またはアプリケーションに関連するメニューをユーザに提示させることができる。
【0075】
いくつかの実現例では、リモートコントロールデバイス200は、媒体デバイス120によって媒体の再生を制御するための媒体ボタン230を含み得る。例えば、媒体ボタン230は、再生ボタン、一時停止ボタン、早送りボタン、巻き戻しボタン、前方スキップボタン、他の任意の好適な媒体ボタン、および/またはこれらの任意の好適な組合わせを含み得る。図2Aに示すように、ユーザがより一般的に使用し得るボタン(例えば、再生ボタンおよび一時停止ボタン)は、さほど一般的には使用されないボタン(例えば、巻き戻しおよび早送り)と比較して、中心部において高い位置に配置され得る。付加的または代替的には、様々な媒体ボタンは、これらボタンを互いに区別するために様々な形状を有し得る。これらの特徴は、ユーザの視線がリモートコントロールデバイス200に向けられておらず例えば媒体デバイス120に接続されたディスプレイに向けられている間にユーザが正しいボタンを押すことを容易にし得る。
【0076】
いくつかの実現例では、いくつかのボタンにエンボス印字された文字および/もしくは記号(例えば、チャンネルボタン220上の「+」および「-」)を施すことができ、ならびに/または、ボタン自体を高い位置に配置することができ(例えば、ボタン214、216、226、および228)、これにより、ユーザがリモートコントロールデバイス200を見なくてもこれらのボタンをより容易に識別できるようにし得る。
【0077】
いくつかの実現例では、リモートコントロールデバイス200は、任意の好適なコンテンツを提示することができる表示領域250を有し得る。上述したリモートコントロールデバイス200の他のボタンに加えて表示領域250が示されているが、いくつかの実現例では、リモートコントロールデバイス200は、図2Aに示し上述した物理的ボタンのいずれかの代わりに表示領域250上に提示されるソフトボタンを動的に生成することができることに留意されたい。例えば、いくつかの実現例では、方向パッドを表すソフトボタンを表示領域250上に提示することができる。別の例として、いくつかの実現例では、媒体コンテンツの再生を操作するためのソフトボタン(例えば、巻き戻しまたは早送り、再生の一時停止、再生の再開、オーディオコンテンツの音量の変更のためのボタン、および/または再生を操作するための他の任意の好適なボタン)を表示領域250上に提示させることができる。この例を続けて説明すると、媒体コンテンツの再生を操作するためのこのようなソフトボタンを、媒体ボタン230を設ける代わりに表示領域250上に提示することができる。いくつかの実現例では、表示領域250上に提示されるコンテンツは、図3に関連付けて以下で説明するように、媒体デバイス120上に提示されるコンテンツに基づいて文脈に応じて判定され得る。いくつかの実現例では、表示領域250は、リモートコントロールデバイス200の任意の好適な部分にわたり得ることに留意されたい。例えば、いくつかの実現例では、表示領域250はリモートコントロールデバイス200のうちほとんどの部分にわたり得る。
【0078】
いくつかの実現例では、リモートコントロールデバイス200は、リモートコントロールデバイス200のユーザから英数字を受信するためのトラックパッドを含み得る。例えば、いくつかの実現例では、トラックパッドは、検索語、ウェブサイトアドレス、ユーザアカウントに関するユーザクレデンシャル、および/または他の任意の好適な情報を入力するのにユーザが使用可能な任意の好適な文字、数字、または他の特殊文字に対応する任意の好適なキーを含み得る。いくつかの実現例では、リモートコントロールデバイス200および/またはリモートコントロールデバイス200がペアリングされている媒体デバイスは、ユーザによる入力時にテキストを自動入力するために任意の好適なテキスト補完技術を用いることができる。例えば、ユーザがテレビ番組のタイトルを入力している場合、リモートコントロールデバイス200および/または当該リモートコントロールデバイス200がペアリングされている媒体デバイスは、任意の好適な自動入力またはテキスト予測アルゴリズムを用いて、ユーザが文字を入力するのに応じて提案リストを更新することができる。
【0079】
図2Bを参照すると、開示される主題のいくつかの実現例に従ったリモートコントロールデバイス200の背面図260の一例が示されている。図示のように、リモートコントロールデバイス200の背面は指紋センサ262を含み得る。いくつかの実現例では、指紋センサ262は、ユーザがリモートコントロールデバイス200を保持する時にユーザの人差し指を指紋センサ262に対して位置決めすることができるように、リモートコントロールデバイス200の背面上のいずれかの場所に位置決めすることができる。図1に関連付けて上述したように、いくつかの実現例では、指紋センサ262は、容量性指紋センサ、光学式指紋センサ、および/または他の任意の好適なタイプの指紋センサであり得る。
【0080】
いくつかの実現例では、リモートコントロールデバイス200は、1つ以上の生理学的指標を計算するための他の任意の好適なセンサを含み得ることに留意されたい。例えば、いくつかの実現例では、リモートコントロールデバイス200は、光源と、反射光を検出および測定する光センサとを含み得る。いくつかの実現例では、光源は、任意の好適な波長の光、例えば、光学的光、赤外光、および/または他の任意の好適な波長等を発することができる。いくつかの実現例では、光源および光センサを用いて、任意の好適な生理学的指標、例えば、ユーザの心拍数、ユーザの酸素飽和度値、ユーザの二酸化炭素飽和レベル、および/または他の任意の好適な生理学的指標等を計算することができる。いくつかの実現例では、同じ光源および光センサを用いて心拍数値および酸素飽和度値等の複数の生理学的指標を計算することができることに留意されたい。加えて、いくつかの実現例では、リモートコントロールデバイス200は、第1の生理学的指標(例えば、心拍数)を計算するために用いられる光学的光で動作する第1の光源および光センサの対と、第2の生理学的指標(例えば、二酸化炭素レベル)を計算するために用いられる赤外光で動作する第2の光源および光センサの対とを含み得ることに留意されたい。別の例として、いくつかの実現例では、リモートコントロールデバイス200は、ユーザの体温を測定することができる温度センサ(例えば、赤外線センサ)を含み得る。
【0081】
いくつかの実現例では、上述の指紋センサ262ならびにユーザの1つ以上の生理学的パラメータを検出および/または測定するためのセンサが単一のセンサであり得ることに留意されたい。代替的には、いくつかの実現例では、上述した指紋センサ262ならびにユーザの1つ以上の生理学的パラメータを検出および/または測定するためのセンサは、リモートコントロールデバイスの特定の部分における同一場所に配置することができる。例えば、リモートコントロールデバイス200は、ユーザの手の形状に適合する形状を有し得るが、この場合、ユーザの手にリモートコントロールデバイス200を配置すると、指紋センサ262と、ユーザの1つ以上の生理学的パラメータを検出および/または測定するためのセンサとを、リモートコントロールデバイス200の背面上においてユーザの人差し指の配置に対応する領域内に位置決めすることができる。この例を続けて説明すると、リモートコントロールデバイス200を保持すると、ユーザの人差し指の指紋を検出することができ、ユーザの1つ以上の生理学的パラメータを検出および/または測定することができる。
【0082】
いくつかの実現例では、計算された生理学的指標は任意の好適な態様で提示および/または記憶させることができる。例えば、いくつかの実現例では、測定された生理学的指標(例えば、ユーザの現在の心拍数、ユーザの現在の体温、ユーザの現在の酸素飽和度、ユーザの現在の二酸化炭素レベル、ユーザの現在の血圧、および/または他の任意の好適な生理学的指標)をリモートコントロールデバイス200のディスプレイ250上に提示することができる。別の例として、いくつかの実現例では、測定された生理学的指標は、認証されたリモートコントロールデバイス200に対応するユーザアカウントに関連付けて記憶され得る。より詳細な例として、リモートコントロールデバイス200が(例えば、図2Bに示し図3に関連付けて以下で説明するように指紋センサ262を用いて)特定のユーザを或るユーザアカウントに対して認証した場合、リモートコントロールデバイス200は、測定された生理学的指標を、ユーザアカウントに関連付けられた健康データ領域に記憶させることができる。この詳細な例を続けて説明すると、いくつかの実現例では、記憶された健康データは、測定時の日付または時間に関連付けて記憶され得る。いくつかのこのような実現例では、健康データには、任意の好適なユーザデバイス(例えば、携帯電話、タブレットコンピュータ、ウェアラブルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、および/または他の任意の好適なユーザデバイス)からユーザアカウントにログインすることによってアクセスすることができる。
【0083】
図3を参照すると、開示される主題のいくつかの実現例に従った、リモートコントロールデバイスを用いるためのプロセスの具体例300が示されている。
【0084】
プロセス300は、302において、媒体デバイスとペアリングされたリモートコントロールデバイスの指紋センサ上で指紋を検出することによって開始することができる。いくつかの実現例では、媒体デバイスは、テレビ、スマートテレビ、テレビに接続されたストリーミング用媒体デバイス、スピーカ、プロジェクタ、および/または他の任意の好適なタイプの媒体デバイス等の、任意の好適なタイプの媒体デバイスであり得る。図1および図2Bに関連付けて図示および上述したように、指紋センサは、容量性指紋センサ、光学式指紋センサ、および/または他の任意の好適なタイプの指紋センサ等の任意の好適なタイプの指紋センサであり得る。
【0085】
加えて、図2Bに関連付けて図示および上述したように、指紋センサは、ユーザがリモートコントロールデバイスを保持しているときにユーザの指が指紋センサ上に無理なく配置されるように、リモートコントロールデバイスの背面の上部分の上などの、リモートコントロールデバイス上の任意の場所に位置決めすることができる。より詳細な例では、リモートコントロールデバイスは、ユーザの手の形状に概ね適合する形状を有し得るが、この場合、ユーザの手にリモートコントロールデバイスを配置すると、リモートコントロールデバイスの背面上においてユーザの人差し指の配置に対応する領域に指紋センサを位置決めすることができる。別のより詳細な例では、リモートコントロールデバイスは、リモートコントロールデバイスの背面上に形成されたループ構造を有し得る。この場合、指紋センサはループ構造内に組込まれており、これにより、ループ構造内の指紋センサ上に指を置いたときに指紋を検出することができるようになっている。
【0086】
指紋センサは本明細書では概してリモートコントロールデバイスの背面上に位置するものとして説明されているが、これは単なる例示に過ぎないことに留意されたい。いくつかの実現例では、指紋センサは、リモートコントロールデバイスの前面上に位置決めすることができる。例えば、リモートコントロールデバイスは、ユーザの手の形状に適合する形状を有し得るとともに、リモートコントロールデバイスがユーザの手のひらに保持されている時にリモートコントロールデバイスの前面に位置決めされた指紋センサ上にユーザの手の親指が置かれるようにこの親指を方向付ける形状を有し得る。付加的または代替的には、いくつかの実現例では、指紋センサは、(例えば、ユーザの左親指または右親指から指紋読取り値を受取るために)リモートコントロールデバイスの一方側部分または両側部分に位置決めすることができる。
【0087】
いくつかの実現例では、指紋センサは、指紋に対応する任意の好適な情報、例えば、指紋の隆線および谷線の位置、ならびに/または他の任意の好適な情報等を検出することができる。
【0088】
304において、プロセス300は指紋に関連付けられたユーザを識別することができる。いくつかの実現例では、プロセス300は任意の好適な態様でユーザを識別することができる。例えば、いくつかの実現例では、プロセス300は、指紋の任意の好適な特性または特徴(例えば、検出された指紋における隆線および/もしくは谷線の位置、ならびに/または他の任意の好適な特性もしくは特徴)を、リモートコントロールデバイスの既知のユーザの記憶された指紋についての特性または特徴と比較することができる。より詳細な例として、いくつかの実現例では、リモートコントロールデバイスは、(例えば、リモートコントロールデバイスの初期セットアップまたは構成中に)ユーザのグループの指紋を受信して記憶することができ、プロセス300は、ユーザのグループ内で、検出された指紋に一致する(または検出された指紋の特性に一致する)指紋(または記憶された指紋の特性)が記憶されているユーザを識別することができる。いくつかの実現例では、ユーザのグループは任意の好適な数(例えば、1、2、5、10、および/または他の任意の好適な数)のユーザを含み得ることに留意されたい。いくつかの実現例では、ユーザの指紋は任意の好適な時間に追加および記憶することができる。加えて、いくつかの実現例では、記憶された指紋は、リモートコントロールデバイスのメモリ内、ペアリングされた媒体デバイスのメモリ内、リモートコントロールデバイスが問合せすることができるサーバ上等の任意の好適な位置、および/または他の任意の好適な位置に記憶され得ることに留意されたい。
【0089】
306において、プロセス300は、媒体デバイス上で当該識別されたユーザに関連付けられたユーザアカウントを認証することができる。場合によっては、ユーザアカウントは、特定の媒体コンテンツストリーミングサービス等の特定の媒体コンテンツサービスに関連付けられたユーザアカウントであり得る。場合によっては、プロセス300は、識別されたユーザに関連付けられた複数のユーザアカウントを認証することができ、この場合、各ユーザアカウントは別々の媒体コンテンツサービスに対応することに留意されたい。例えば、いくつかの実現例では、プロセス300は、第1の媒体コンテンツストリーミングサービスに対応する識別されたユーザに関連付けられた第1のユーザアカウントを認証することができ、第2の媒体コンテンツストリーミングサービスに対応する識別されたユーザに関連付けられた第2のユーザアカウントを認証することができる。
【0090】
いくつかの実現例では、プロセス300は、任意の好適な態様で、任意の好適な技術を用いてユーザアカウントを認証することができる。例えば、いくつかの実現例では、プロセス300は、ユーザによって以前に入力されて将来の使用のために記憶されているユーザアカウントに関連付けられたユーザクレデンシャルを用いてユーザアカウントにログインすることができる。いくつかのこのような実現例では、ユーザクレデンシャルは、任意の好適な位置に、例えば、リモートコントロールデバイスのメモリに、媒体デバイスのメモリに、リモートコントロールデバイスが通信しているサーバ上に、および/または他の任意の好適な位置等に記憶され得る。
【0091】
より詳細な例では、媒体デバイスおよび/またはリモートコントロールデバイスの構成中、1つ以上の媒体コンテンツストリーミングサービス、コンテンツプロバイダサービス、支払いサービス等に関するユーザアカウント情報(例えば、ユーザ名およびパスワード)を提供するようにユーザに促すことができる。このようなユーザアカウント情報またはユーザアカウント情報の一部は、(例えば、ユーザアカウント情報が媒体デバイスに記憶されたり、リモートコントロールデバイスに記憶されたり、リモートネットワーク位置に記憶されたりする場合には)提供された指紋に関連付けることができる。例えば、指紋が記憶されているユーザは、認証のために特定のユーザアカウント情報(例えば、好ましい支払いサービス、2つの好ましい媒体コンテンツプロバイダ等)を関連付けることができる。
【0092】
リモートコントロールデバイスの指紋センサを用いて指紋を受信し、受信した指紋に関連付けられたユーザを識別することに応答して、リモートコントロールデバイスは、識別されたユーザに関連付けられたユーザアカウントを媒体デバイスおよびリモートコントロールデバイス上で認証させることができる。次に、リモートコントロールデバイスのユーザに、例えば、認証されたユーザアカウントに対応するサービスからのコンテンツ推奨および利用可能なコンテンツアイテムを提供することができる。
【0093】
この例を続けて説明すると、各ユーザアカウントを複数のユーザプロファイル(例えば、親プロファイルおよび子プロファイル)に関連付けることができることに留意されたい。いくつかの実現例では、デフォルトユーザプロファイルを識別子ユーザ(例えば、親ユーザプロファイル)に関連付けることができる。いくつかの実現例では、最初にユーザアカウント情報を入力する際、識別子ユーザおよび指紋情報と関連付けるために、ユーザアカウントのユーザプロファイルを選択するようにリモートコントロールデバイスのユーザに促すことができる。
【0094】
308において、プロセス300は、認証されたユーザアカウントに基づいて、媒体デバイス上に利用可能なコンテンツの表示を提示させることができる。例えば、認証されたユーザアカウントが特定の媒体コンテンツストリーミングサービスに対応するユーザのユーザアカウントである場合、プロセス300は、認証されたユーザアカウントに基づいて、特定の媒体コンテンツサービスを通じて利用可能なコンテンツの表示を提示させることができる。この例を続けて説明すると、プロセス300は、ユーザアカウントに関連付けられた以前の閲覧履歴に基づいてユーザに推奨される利用可能なコンテンツの表示を提示させることができる。いくつかの実現例では、プロセス300は、任意の好適な態様で表示を提示させることができる。例えば、いくつかの実現例では、プロセス300は、利用可能なコンテンツの表示を一列の行で提示することができ、各行は、ユーザアカウントに基づいてパーソナライズされた様々なジャンルのコンテンツおよび/または様々なタイプの推奨に対応している。より詳細な例として、いくつかの実現例では、プロセス300は、ユーザが以前に視聴を開始したがまだ終了していない媒体コンテンツアイテム(例えば、テレビシリーズ中の次のエピソード、ユーザが以前に視聴を開始したが終了しなかったエピソードまたは映画など)を示す利用可能なコンテンツの最初の行を提示することができる。別のより詳細な例として、いくつかの実現例では、プロセス300は、以前に閲覧されたコンテンツアイテムのトピックに関連するコンテンツアイテム、以前に閲覧されたコンテンツアイテムに登場する俳優を含むコンテンツアイテム、および/または他の任意の好適なパーソナライズされた推奨など、以前の閲覧履歴に基づいてユーザに推奨される利用可能なコンテンツの第2番目の行を提示することができる。さらに別のより詳細な例として、いくつかの実現例では、プロセス300は、例えば、他のユーザからの人気度、認証されたユーザアカウントに関連付けられたユーザの同様の人口統計でのユーザからの人気度、および/または、他の任意の好適な基準もしくは要因等の、他の任意の好適な基準または要因に基づいた推奨を含む利用可能なコンテンツの第3番目の行を提示することができる。
【0095】
いくつかの実現例では、複数の媒体コンテンツサービス(例えば、複数の媒体コンテンツストリーミングサービス)が利用可能である事例では、リモートコントロールデバイスは、ユーザが媒体コンテンツサービスを切換えることを可能にし得ることに留意されたい。いくつかのこのような実現例では、各媒体コンテンツサービスに対応するユーザアカウントを認証することができ、これにより、ユーザは、各ユーザアカウントに別々にログインすることなく、各媒体コンテンツサービス内の利用可能なコンテンツのパーソナライズされた表示を閲覧することが可能となる。いくつかのこのような実現例では、ユーザは、任意の好適な態様で、例えば、リモートコントロールデバイス上の特定のキーまたは特定の一連のキーを押下げることによって、閲覧中の第1の媒体コンテンツサービスから第2の媒体コンテンツサービスに切替えることができる。
【0096】
加えて、いくつかの実現例では、利用可能なコンテンツアイテムの表示を媒体デバイス上に提示させることに応答して、プロセス300は、利用可能なコンテンツアイテムをナビゲートするための任意の好適なソフトボタンまたはユーザインターフェイスコントロールをリモートコントロールデバイスの表示領域内に提示させることができることに留意されたい。例えば、いくつかの実現例では、プロセス300は、リモートコントロールデバイスの表示領域上に方向パッドを提示させ、リモートコントロールデバイスの表示領域上に選択ボタンを提示させ、および/または、他の任意の好適なユーザインターフェイスコントロールデバイスを提示させることができる。
【0097】
310において、プロセス300は、リモートコントロールデバイスを介して利用可能なコンテンツアイテムの選択を受信することができる。いくつかの実現例では、プロセス300は、任意の好適な態様で選択を受信することができる。例えば、いくつかの実現例では、プロセス300は、リモートコントロールデバイスがボタンの押下を受信したことによって、強調表示された利用可能なコンテンツアイテムが選択されたと判定することにより、選択を受信することができる。利用可能なコンテンツアイテムの選択がボタン押下によって受信される事例では、ボタンは、リモートコントロールデバイス上の物理的なボタンであり得るかまたはリモートコントロールデバイスの表示領域上に提示されるソフトボタンであり得ることに留意されたい。
【0098】
312において、プロセス300は、選択されたコンテンツアイテムを上記ペアリングされた媒体デバイス上に提示することを開始させることができる。いくつかの実現例では、プロセス300は、任意の好適な態様で、任意の好適な技術を用いて、選択されたコンテンツアイテムの提示を開始させることができる。例えば、いくつかの実現例では、プロセス300は、選択されたコンテンツアイテムの識別子を、選択されたコンテンツアイテムをホストするサーバに送信することができる。この例を続けて説明すると、いくつかの実現例では、サーバは、次いで、選択されたコンテンツアイテムを媒体デバイスにストリーミングすることを開始することができる。別の例では、いくつかの実現例では、プロセス300は、選択されたコンテンツアイテムを媒体デバイス上に提供する媒体コンテンツサービスに関連付けられたアプリケーションを起動させ、媒体コンテンツサービスの対応するユーザアカウントを自動的に認証し、受信した指紋に関連付けられた識別済みのユーザに基づいて、媒体コンテンツサービスのユーザアカウントに関連付けられたプロファイルを自動的に選択することができ、さらに、選択されたコンテンツアイテムを媒体コンテンツサービスから取得するとともに選択されたコンテンツアイテムの再生を媒体デバイスに開始させる命令を、媒体デバイス上で実行されるアプリケーションに送信することができる。
【0099】
314において、プロセス300は、ペアリングされた媒体デバイス上のコンテンツアイテムの提示に基づいて、リモートコントロールデバイス上に表示されたコンテンツを更新することができる。いくつかの実現例では、プロセス300は、図2Aに示し図2Aに関連付けて上述したように、リモートコントロールデバイスの任意の好適な部分(例えば、リモートコントロールデバイスの表示領域など)に表示されるコンテンツを更新することができる。
【0100】
いくつかの実現例では、プロセス300は、リモートコントロールデバイス上に表示されるコンテンツを任意の好適な態様で更新することができる。例えば、いくつかの実現例では、プロセス300は、媒体デバイス上に提示されているコンテンツに対応するコントロールをリモートコントロールデバイス上に提示させることができる。より詳細な例として、いくつかの実現例では、プロセス300は、媒体コンテンツアイテムの再生を操作するためのコントロールをリモートコントロールデバイス上に提示させることができる。詳細な例として、媒体コンテンツアイテムの再生中、プロセス300は、一時停止ボタンをリモートコントロールデバイス上に提示させることができる。この詳細な例を更に続けて参照すると、媒体コンテンツアイテムの再生が一時停止されると、プロセス300は、一時停止ボタンをリモートコントロールデバイス上の再生ボタンと置換えることができる。
【0101】
別の例として、いくつかの実現例では、プロセス300は、媒体デバイス上に提示されている媒体コンテンツアイテムに関連する補足コンテンツをリモートコントロールデバイス上に提示させることができる。より詳細な例として、いくつかの実現例では、媒体コンテンツアイテムがスポーツゲームである場合、プロセス300は、ゲームおよび/もしくは当該ゲームに参加しているチームについての情報、例えば、ゲームに参加しているチームの統計、ゲームに参加しているプレーヤの統計、ゲームに参加していない同じリーグ内の他のチームの統計、および/または他の任意の好適な情報等を提示させることができる。別のより詳細な例として、いくつかの実現例では、媒体コンテンツアイテムがテレビエピソードまたは映画である場合、プロセス300は、媒体コンテンツアイテムに登場する俳優に関連する情報、例えば、俳優の名前、当該俳優が登場した他の番組もしくは映画、および/または他の任意の好適な俳優情報など、を提示させることができる。さらに別のより詳細な例として、いくつかの実現例では、媒体コンテンツアイテムが背景音楽を含む場合、プロセス300は、音楽の識別子をリモートコントロールデバイス上に提示させることができる。
【0102】
図4Aを参照すると、開示される主題のいくつかの実現例に従った、リモートコントロールデバイス上に提示され得るユーザインターフェイスの例400が示されている。例えば、提示されているコンテンツアイテムがスポーツゲームである場合、リモートコントロールデバイスは、「プレーヤ統計」、「チーム統計」等のラベル付きの選択可能な入力のグループ(例えば、ボタン402および404)を提示することができる。この例をさらに続けて参照すると、いくつかの実現例では、特定のボタンを選択すると、選択されたボタンに対応するコンテンツを提示させることができる。図4Bを参照すると、「プレーヤ統計」についての選択可能な入力に応答して提示され得るユーザインターフェイスの例450が、開示される主題のいくつかの実現例に従って示されている。図4Bに示すように、ユーザインターフェイス450は、個々のプレーヤに関する統計に対応するコンテンツアイテム452および454を含み得る。この例をさらに続けて参照すると、いくつかの実現例では、ユーザは、次いで、戻るボタン456を用いて、選択可能な入力のグループ(例えば、図4Aのユーザインターフェイス400)に戻るようにナビゲートすることができる。図4Aおよび図4Bに示されるユーザインターフェイスは単なる例示に過ぎず、いくつかの実現例では、媒体デバイス上に提示されているコンテンツアイテムに関連する任意の好適なコンテンツを含む任意の好適なユーザインターフェイスが提示され得ることに留意されたい。
【0103】
いくつかの実現例では、プロセス300は、任意の好適な技術を用いて、リモートコントロールデバイスの表示領域上にコンテンツを提示させることができる。例えば、いくつかの実現例では、リモートコントロールデバイスは、提示すべきコンテンツの表示を任意の好適なソースから受信することができる。
【0104】
より詳細な例として、いくつかの実現例では、媒体デバイスは、提示されている媒体コンテンツアイテムに関連付けられたサーバ(例えば、媒体コンテンツアイテムをホストするサーバ、および/または他の任意の好適なサーバ)から、リモートコントロールデバイス上に提示すべきコンテンツを受信することができ、媒体デバイスは、提示すべきコンテンツをリモートコントロールデバイスに送信することができる。この例を続けて説明すると、媒体デバイス上で実行中であり提示された媒体コンテンツアイテムに関連付けられているアプリケーションは、リモートコントロールデバイス上に(例えば、ユーザインターフェイス450において)提示するためのコンテンツを受信することができる。媒体デバイスは、(例えば、リモートコントロールデバイスと媒体デバイスとの間のBluetooth(登録商標)低エネルギ(Bluetooth Low Energy)接続を介して)受信したコンテンツをリモートコントロールデバイスに送信することができる。これに応答して、リモートコントロールデバイスは、受信したコンテンツ(例えば、図4Bのユーザインターフェイス450のコンテンツアイテム452および454)をリモートコントロールデバイスの表示領域上に表示させることができる。
【0105】
別のより詳細な例として、いくつかの実現例では、リモートコントロールデバイスは、提示されている媒体コンテンツアイテムに関連付けられたサーバ(例えば、媒体コンテンツアイテムをホストするサーバ、および/または他の任意の好適なサーバ)からコンテンツの表示を直接受信することができる。いくつかの実現例では、リモートコントロールデバイス上に提示すべきコンテンツの表示は、任意の好適な情報もしくは命令、例えば、特定のグラフィカルコンテンツを提示するための命令、ナビゲーションのための特定のユーザインターフェイスコントロールを提示するための命令、特定の補足コンテンツに関連するテキスト、画像もしくはアイコンを提示するための命令、および/または他の任意の好適な情報もしくは命令等を含み得ることに留意されたい。例えば、提示されている媒体コンテンツアイテムに関連付けられたサーバは、媒体デバイス上に提示されている特定の媒体コンテンツアイテムに応答して、コンテンツの表示をリモートコントロールデバイスに直接(例えば、サーバとリモートコントロールデバイスとの間の無線リンクを介して)送信することができる。これに応答して、リモートコントロールデバイスは、受信したコンテンツの表現(例えば、図4Bのユーザインターフェイス450のコンテンツアイテム452および454)をリモートコントロールデバイスの表示領域上に提示させることができる。
【0106】
次いで、プロセス300は、312に戻って、媒体デバイス上にコンテンツアイテムを提示し続けることができる。次いで、プロセス300は、314に進んで、媒体デバイス上に提示されているコンテンツに基づいてリモートコントロールデバイス上に提示されているコンテンツをさらに更新することができる。例えば、第1の俳優がコンテンツアイテムに示される第1のシーンに以前に登場していた場合、リモートコントロールデバイスは、第1の俳優についての情報(例えば、第1の俳優に関する経歴の詳細、第1の俳優が登場した他のテレビ番組または映画のタイトル、および/または他の任意の好適な情報)を以前に提示したことがあるかもしれない。この例を続けて説明すると、コンテンツアイテムが第2の俳優を含む第2のシーンを含んでいる場合、リモートコントロールデバイスは、第2の俳優についての情報(例えば、第2の俳優に関する経歴の詳細、第2の俳優が登場した他のテレビ番組または映画のタイトル、および/または他の任意の好適な情報)を提示するために更新され得る。いくつかの実現例では、プロセス300は、リモートコントロールデバイス上に提示されるコンテンツを任意の好適な時点および任意の好適な頻度で更新させることができることに留意されたい。例えば、いくつかの実現例では、リモートコントロールデバイスは、媒体コンテンツアイテムのコンテンツの変化に対応する時点でコンテンツについての更新に関して(例えば、サーバ、媒体デバイス、および/または他の任意の好適なソースから)プッシュされ得る。別の例として、いくつかの実現例では、リモートコントロールデバイスは、任意の好適な規則的な頻度(例えば、1分あたり1回、5分あたり1回、および/または他の任意の好適な頻度)で(例えば、サーバ、媒体デバイス、および/または他の任意の好適なソースからの)コンテンツについての更新に関してプッシュされ得る。
【0107】
本明細書に記載のシステムがユーザに関する個人情報を収集するかまたは個人情報を利用する状況では、プログラムまたは特徴がユーザ情報(例えば、ユーザのソーシャルネットワーク、社会的行動または活動、職業、ユーザの好み、またはユーザの現在位置に関する情報)を収集するかどうかを制御する機会がユーザに提供され得る。加えて、特定のデータは、記憶または使用される前に、個人情報が排除されるように1つ以上の方法で処理され得る。例えば、ユーザの個人情報は、ユーザにとって個人的に識別可能な情報が判定できなくなるように処理されてもよく、または、位置情報を得る際のユーザの地理的位置(例えば、都市、ZIPコード、または州レベルなど)は、ユーザの特定の位置が判定できなくなるように、一般化されてもよい。このため、ユーザは、ユーザに関する情報がどのように収集されてコンテンツサーバによって用いられるかを制御し得る。
【0108】
したがって、高度なリモートを提供するためのシステム、方法、および媒体が提供される。
【0109】
いくつかの実現例では、本明細書に記載のプロセスを実行するための命令を記憶するために、任意の好適なコンピュータ可読媒体を用いることができる。例えば、いくつかの実現例では、コンピュータ可読媒体は一時的または非一時的であり得る。例えば、非一時的なコンピュータ可読媒体は、磁気媒体(ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスクなど)、光媒体(コンパクトディスク、デジタルビデオディスク、ブルーレイディスクなど)、半導体媒体(フラッシュメモリ、EPROM(電気的にプログラム可能な読取り専用メモリ)、EEPROM(電気的に消去可能なプログラマブル読取り専用メモリ)など)、一時的ではないかもしくは伝送中に永続性の様相が欠けることがない任意の好適な媒体および/または任意の好適な有形媒体等の媒体を含み得る。別の例として、一時的なコンピュータ可読媒体は、ネットワーク上の信号、ワイヤ、導体、光ファイバ、回路、一時的であるかもしくは伝送中に永続性の様相が欠ける任意の好適な媒体、および/または任意の好適な無形媒体を含み得る。
【0110】
図3に関連付けて説明したプロセスの上述のステップは、図に示して記載した順序およびシーケンスに限定されない任意の順序またはシーケンスで実施または実行され得ることを理解されたい。また、図3のプロセスの上述のステップのうちのいくつかは、レイテンシおよび処理時間を低減させるために、必要に応じて実質的に同時に、または並行して実施または実行され得る。
【0111】
本明細書で用いられる場合、メカニズムという語は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の好適な組合せを包含し得ることにも留意されたい。
【0112】
本発明は、上述の例示的な実現例において説明および図示されてきたが、本開示は単なる例としてなされたものであり、本発明の実現例の詳細における多数の変更が、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される本発明の精神および範囲から逸脱することなくなされ得ることを理解されたい。開示される実現例の特徴は、様々な形で組合わせおよび再配置することができる。
図1
図2A
図2B
図3
図4A
図4B