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特許7631251出荷管理装置、出荷管理方法、及び出荷管理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-07
(45)【発行日】2025-02-18
(54)【発明の名称】出荷管理装置、出荷管理方法、及び出荷管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/087 20230101AFI20250210BHJP
   G16H 40/40 20180101ALI20250210BHJP
【FI】
G06Q10/087
G16H40/40
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2022044057
(22)【出願日】2022-03-18
(65)【公開番号】P2023137718
(43)【公開日】2023-09-29
【審査請求日】2024-06-26
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】篠田 安正
(72)【発明者】
【氏名】柏木 正幸
(72)【発明者】
【氏名】豊竹 高路
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
【審査官】藤原 拓也
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-215980(JP,A)
【文献】特開2018-073179(JP,A)
【文献】特開2020-057077(JP,A)
【文献】特開平06-004773(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G16H 40/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部を備えた出荷管理装置であって、
前記制御部は、
主製品、得意先、当該主製品に必要な製品であるオプション品を関連づけて登録したオプション構成マスタにアクセス可能に構成されており、
表示部に表示される受注入力画面でのオペレータの操作に応じて、受注番号、受注日、得意先、主製品、受注数を含む受注データを入力して記憶部に登録する受注入力手段と、
前記表示部に表示される出荷入力画面でのオペレータの操作に応じて、指定される受注番号をキーとして、前記記憶部の受注データを取得し、当該受注データの主製品及び得意先をキーとして、前記オプション構成マスタからオプション品を取得して、出荷番号、主製品及びオプション品、得意先、出荷数を含む出荷データを生成する出荷入力手段と、
を備えたことを特徴とする出荷管理装置。
【請求項2】
前記受注入力画面では、得意先及び主製品については、前記オプション構成マスタでその組み合わせが存在する場合のみ入力可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の出荷管理装置。
【請求項3】
前記制御部は、
得意先と、オプション構成マスタを使用した制御を実行するか否かを指定した制御対象フラグとを関連づけて登録した得意先マスタにアクセス可能に構成されており、
前記得意先マスタで制御対象フラグがオプション構成マスタを使用した制御を実行することを指定している得意先についてのみ前記オプション構成マスタを使用した制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の出荷管理装置。
【請求項4】
前記主製品は、医療機器を含むことを特徴とする請求項1~3のいずれか1つに記載の出荷管理装置。
【請求項5】
前記得意先は、病院、病院及び診療科、又は病院、診療科、及び医師を含むことを特徴とする請求項1~4のいずれか1つに記載の出荷管理装置。
【請求項6】
制御部を備えた情報処理装置で実行される出荷管理方法であって、
前記制御部は、
主製品、得意先、当該主製品に必要な製品であるオプション品を関連づけて登録したオプション構成マスタにアクセス可能に構成されており、
前記制御部において実行される、
表示部に表示される受注入力画面でのオペレータの操作に応じて、受注番号、受注日、得意先、主製品、受注数を含む受注データを入力して記憶部に登録する受注入力工程と、
前記表示部に表示される出荷入力画面でのオペレータの操作に応じて、指定される受注番号をキーとして、前記記憶部の受注データを取得し、当該受注データの主製品及び得意先をキーとして、前記オプション構成マスタからオプション品を取得して、出荷番号、主製品及びオプション品、得意先、出荷数を含む出荷データを生成する出荷入力工程と、
を含むことを特徴とする出荷管理方法。
【請求項7】
制御部を備えた情報処理装置が実行するための出荷管理プログラムであって、
前記制御部は、
主製品、得意先、当該主製品に必要な製品であるオプション品を関連づけて登録したオプション構成マスタにアクセス可能に構成されており、
前記制御部において、
表示部に表示される受注入力画面でのオペレータの操作に応じて、受注番号、受注日、得意先、主製品、受注数を含む受注データを入力して記憶部に登録する受注入力工程と、
前記表示部に表示される出荷入力画面でのオペレータの操作に応じて、指定される受注番号をキーとして、前記記憶部の受注データを取得し、当該受注データの主製品及び得意先をキーとして、前記オプション構成マスタからオプション品を取得して、出荷番号、主製品及びオプション品、得意先、出荷数を含む出荷データを生成する出荷入力工程と、
を実行するための出荷管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、出荷管理装置、出荷管理方法、及び出荷管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、得意先(例えば、病院・診療科)からの医療機器メーカーへの注文は主製品のみであることが多いが、主製品に必要なオプション品は、得意先によって異なる。従来、主製品に必要なオプション品を管理するシステムとして、例えば、特許文献1がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-73179号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1では、主製品の出荷時に主製品に必要なオプション品の出荷漏れを担当者に負荷をかけないで防止することに関して何ら記載されていない。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、主製品の出荷時に主製品に必要なオプション品の出荷漏れを担当者に負荷をかけないで防止することが可能な出荷管理装置、出荷管理方法、及び出荷管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部を備えた出荷管理装置であって、前記制御部は、主製品、得意先、オプション品を関連づけて登録したオプション構成マスタにアクセス可能に構成されており、表示部に表示される受注入力画面でのオペレータの操作に応じて、受注番号、受注日、得意先、主製品、受注数を含む受注データを入力して記憶部に登録する受注入力手段と、前記表示部に表示される出荷入力画面でのオペレータの操作に応じて、指定される受注番号をキーとして、前記記憶部の受注データを取得し、当該受注データの主製品及び得意先をキーとして、前記オプション構成マスタからオプション品を取得して、出荷番号、主製品及びオプション品、得意先、出荷数を含む出荷データを生成する出荷入力手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明の一態様によれば、前記受注入力画面では、得意先及び主製品については、前記オプション構成マスタでその組み合わせが存在する場合のみ入力可能に構成されていることにしてもよい。
【0008】
また、本発明の一態様によれば、前記制御部は、得意先と、オプション構成マスタを使用した制御を実行するか否かを指定した制御対象フラグとを関連づけて登録した得意先マスタにアクセス可能に構成されており、前記得意先マスタで制御対象フラグがオプション構成マスタを使用した制御を実行することを指定している得意先についてのみ前記オプション構成マスタを使用した制御を行うことにしてもよい。
【0009】
また、本発明の一態様によれば、前記主製品は、医療機器を含むことにしてもよい。
【0010】
また、本発明の一態様によれば、前記得意先は、病院、病院及び診療科、又は病院、診療科、及び医師を含むことにしてもよい。
【0011】
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部を備えた情報処理装置で実行される出荷管理方法であって、前記制御部は、主製品、得意先、オプション品を関連づけて登録したオプション構成マスタにアクセス可能に構成されており、前記制御部において実行される、表示部に表示される受注入力画面でのオペレータの操作に応じて、受注番号、受注日、得意先、主製品、受注数を含む受注データを入力して記憶部に登録する受注入力工程と、前記表示部に表示される出荷入力画面でのオペレータの操作に応じて、指定される受注番号をキーとして、前記記憶部の受注データを取得し、当該受注データの主製品及び得意先をキーとして、前記オプション構成マスタからオプション品を取得して、出荷番号、主製品及びオプション品、得意先、出荷数を含む出荷データを生成する出荷入力工程と、を含むことを特徴とする。
【0012】
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部を備えた情報処理装置が実行するための出荷管理プログラムであって、前記制御部は、主製品、得意先、オプション品を関連づけて登録したオプション構成マスタにアクセス可能に構成されており、前記制御部において、表示部に表示される受注入力画面でのオペレータの操作に応じて、受注番号、受注日、得意先、主製品、受注数を含む受注データを入力して記憶部に登録する受注入力工程と、前記表示部に表示される出荷入力画面でのオペレータの操作に応じて、指定される受注番号をキーとして、前記記憶部の受注データを取得し、当該受注データの主製品及び得意先をキーとして、前記オプション構成マスタからオプション品を取得して、出荷番号、主製品及びオプション品、得意先、出荷数を含む出荷データを生成する出荷入力工程と、を実行するための出荷管理プログラムであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、主製品の出荷時に主製品に必要なオプション品の出荷漏れを担当者に負荷をかけないで防止することが可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は、本実施の形態に係る出荷管理装置の構成の一例を示すブロック図である。
図2図2は、得意先マスタの構成例を示す図である。
図3図3は、オプション構成マスタの構成例を示す図である。
図4図4は、本実施形態に係る出荷管理装置の全体の処理の一例を示すフローを示す図である。
図5図5は、本実施形態に係る出荷管理装置の制御部の処理の具体例を説明するための図である。
図6図6は、本実施形態に係る出荷管理装置の制御部の処理の具体例を説明するための図である。
図7図7は、本実施形態に係る出荷管理装置の制御部の処理の具体例を説明するための図である。
図8図8は、本実施形態に係る出荷管理装置の制御部の処理の具体例を説明するための図である。
図9図9は、本実施形態に係る出荷管理装置の制御部の処理の具体例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
【0016】
[1.概要]
例えば、得意先(例えば、病院・診療科)からの医療機器メーカーへの依頼は主製品(例えば、カテーテル等主要器具)のみであることが多いが、主製品に必要なオプション品(チューブやワイヤーなどの補助具、マニュアル等)は、得意先(病院・診療科)によって異なる。
【0017】
具体的には、例えば、医療業界の中でもバルーンカテーテル等は医療機器のクラス分類ではクラス3(高度管理医療機器)に該当し、人命に関わるため、出荷漏れはあってはならないものである。
【0018】
しかしながら、従来、主製品についてのオプション品を分かっている担当者しか入力作業ができなかったため、作業が集中し、属人化と担当者によるムラが発生していたため、
担当者に負荷をかけないでオプション品の出荷漏れを防止する機能が望まれる。
【0019】
そこで、本実施の形態では、得意先と主製品をキーとしてオプション品をマスタ化して、出荷時に自動的に出荷データにオプション品を追加する機能を搭載することで、オプション品の出荷漏れを、短時間且つ担当者に負担をかけないでできるようにした。
【0020】
本発明の出荷管理装置は、医療機器(特に高度医療機器)を扱う医療業界(卸業・メーカー)に好適に適用できるが、医療業界に限らず、得意先に対して主製品と共にオプション品を出荷する全ての業界に適用可能である。
【0021】
[2.構成]
図1を参照して、本実施形態に係る出荷管理装置100の構成の一例について説明する。図1は、出荷管理装置100の構成の一例を示すブロック図である。
【0022】
出荷管理装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、出荷管理装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
【0023】
出荷管理装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。出荷管理装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0024】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置及び専用線等の有線又は無線の通信回線を介して、出荷管理装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、出荷管理装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。
【0025】
入出力インターフェース部108には、入力装置112及び出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、及び、マイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112又はマウス112として記載する場合がある。また、モニタ114に情報を表示して、ユーザが入力装置112を操作すること等を、「UIを介したユーザ操作」と記載する場合がある。
【0026】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、及びファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び光ディスク等を用いることができる。
【0027】
記憶部106は、得意先マスタ106aと、オプション構成マスタ106bと、データファイル106c等を備えている。図2は、得意先マスタ106aの構成例を示す図である。図3は、オプション構成マスタ106bの構成例を示す図である。
【0028】
得意先マスタ106aは、図2に示すように、得意先CD(コード)、得意先名、オプション構成マスタ106bを使用した制御を実行するか否かを指定した制御対象フラグ(例えば、制御を実行する「1」、制御を実行しない「0」)関連づけて登録したテーブル等で構成することができる。制御対象フラグ「1」の場合、オプション構成マスタ106bを使用した制御を実行し、制御対象フラグ「0」の場合、オプション構成マスタ106bを使用した制御を実行しない。また、得意先マスタ106aは、得意先CDと得意先名を変換する場合(例えば、画面表示の際)に制御部102により参照される。
【0029】
図2に示す例では、1行目は、得意先CD「1001」、得意先名「大名古屋総合病院」、制御対象フラグ「1」、2行目は、得意先CD「1051」、得意先名「西部医療センター 心療科」、制御対象フラグ「0」となっている。この例では、得意先が「大名古屋総合病院」の場合は、オプション構成マスタ106bを使用した制御を実行し、得意先名「西部医療センター 心療科」の場合は、オプション構成マスタ106bを使用した制御を実行しない。
【0030】
オプション構成マスタ106bは、得意先毎に、主製品とオプション品を紐付けるためのマスタである。オプション構成マスタ106bは、図3に示すように、品目(主製品)CD、得意先CD(病院・診療科・医師)、構成NO、オプション品目CD、摘要を関連づけて登録したテーブル等で構成することができる。
【0031】
データファイル106cは、受注データや出荷データ等の各種データを格納するためのファイルである。
【0032】
受注データは、受注番号、行、伝票種、受注日、得意先、品目(主製品)CD、品目名、受注数、得意先注文番号を含んでいてもよい。
【0033】
出荷データは、出荷番号、行、受注番号、出荷日、得意先、品目(オプション品目を含む)CD、伝票種、品目名、出荷場所CD、出荷数、得意先注文番号を含んでいてもよい。
【0034】
また、記憶部106は、品目CD(オプション品目CDを含む)と品目名(オプション品名を含む)、出荷場所CDと出荷場所名等のCDと名称を変換するための不図示のマスタを備えており、CDと名称を変換する場合(例えば、画面表示の際)に制御部102により参照される。
【0035】
図1に戻り、制御部102は、出荷管理装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
【0036】
制御部102は、記憶部106に格納されている、得意先マスタ106a、オプション構成マスタ106b、データファイル106c等にアクセス可能に構成されている。なお、得意先マスタ106a、オプション構成マスタ106b、データファイル106cは、他の場所(例えば、サーバ200)に設けられていてもよく、制御部102がアクセス可能な構成であればよい。
【0037】
制御部102は、機能概念的に、マスタメンテ部102a、受注入力部102b、出荷入力部102cと、画面表示制御部102dと、を備えている。
【0038】
マスタメンテ部102aは、例えば、モニタ114に表示される不図示のマスタメンテ画面上でのオペレータの操作等に応じて、得意先マスタ106a、オプション構成マスタ106bに対して、データの入力・追加・変更・更新等の設定を行う。
【0039】
受注入力部102bは、例えば、モニタ114に表示される不図示の受注入力画面上でのオペレータの操作に応じて、受注番号、受注日、得意先(得意先コード及び/又は得意先名)、主製品(主製品コード及び/又は主製品名)、受注数を含む受注データを入力して、データファイル106cに登録する。
【0040】
受注入力画面では、得意先及び主製品については、オプション構成マスタ106bでその組み合わせが存在する場合のみ入力可能に構成してもよい。主製品は、医療機器を含むことにしてもよい。得意先は、病院、病院及び診療科、又は病院、診療科、及び医師を含むことにしてもよい。
【0041】
出荷入力部102cは、例えば、モニタ114に表示される不図示の出荷入力画面上でのオペレータの操作に応じて、指定される受注番号をキーとして、データファイル106cから受注データを取得し、当該受注データの品目及び得意先をキーとして、オプション構成マスタ106bからオプション品目を取得して、出荷番号、取得した品目及びオプション品目、得意先、出荷数を含む出荷データを入力して、データファイル106cに登録する。
【0042】
得意先マスタ106aで制御対象フラグ「1」でオプション構成マスタ106bを使用した制御を実行することを指定している得意先についてのみ、オプション構成マスタ106bを使用した制御を行うことにしてもよい。
【0043】
画面表示制御部102dは、モニタ114に表示する各種画面(例えば、受注入力画面、出荷入力画面等)の表示及びその入力を制御する。
【0044】
[3.具体例]
図1図9を参照して、本実施の形態における出荷管理装置100の制御部102の処理の具体例について説明する。
【0045】
(3-1.全体の処理)
図4は、本実施の形態における出荷管理装置100の制御部102の全体の処理の概略を説明するためのフローを示す図である。
【0046】
図4を参照して、本実施の形態における出荷管理装置100の制御部102の全体の処理の概略を説明する。図4において、マスタメンテ部102aは、マスタメンテ処理を実行する(ステップS1)。具体的には、マスタメンテ処理では、マスタメンテ部102aは、例えば、モニタ114に表示される不図示のマスタメンテ画面上でのオペレータの操作等に応じて、オプション構成マスタ106bのデータを設定する。
【0047】
受注入力部102bは、受注入力処理を実行する(ステップS2)。具体的には、受注入力処理では、受注入力部102bは、例えば、モニタ114に表示される不図示の受注入力画面上でのオペレータの操作に応じて、受注番号、受注日、得意先、主製品、受注数を含む受注データを入力して、データファイル106cに登録する。
【0048】
出荷入力部102cは、出荷入力処理を実行する(ステップS3)。具体的には、出荷入力処理では、出荷入力部102cは、例えば、モニタ114に表示される不図示の出荷入力画面上でのオペレータの操作に応じて、指定される受注番号をキーとして、データファイル106cから受注データを取得し、当該受注データの得意先及び主製品をキーとして、オプション構成マスタ106bからオプション品を取得して、出荷番号、主製品及びオプション品、得意先、出荷数を含む出荷データを入力して、データファイル106cに登録する。
【0049】
(3-2.サンプルデータ)
図5図9は、本実施の形態における出荷管理装置100の制御部102の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。図5図9を参照して、本実施の形態における出荷管理装置100の制御部102の処理の具体例を説明する。
【0050】
(S1:マスタメンテ処理)
図5を参照して、マスタメンテ処理の具体例を説明する。マスタメンテ部102aは、例えば、モニタ114に表示される不図示のマスタメンテ画面上でのオペレータの操作等に応じて、オプション構成マスタ106bのデータを設定する。
【0051】
図5は、オプション構成マスタ106bの構成例を示す図である。オプション構成マスタ106bは、品目CD、得意先CD、構成NO、オプション品目CD、摘要の項目を備えている。
【0052】
図5に示す例では、1行目は、品目CD「BX1111-901」、得意先CD「1001 大名古屋総合病院」、構成NO「10」、オプション品目CD「BX1111-901-10」、2行目は、品目CD「BX1111-901」、得意先CD「1001 大名古屋総合病院」、構成NO「11」、オプション品目CD「BX1111-901-11」、3行目は、品目CD「BX1111-901」、得意先CD「1001 大名古屋総合病院」、構成NO「12」、オプション品目CD「BX1111-901-12」となっている。
【0053】
11行目は、品目CD「TY2112-901」、得意先CD(病院・診療科)「1001 大名古屋総合病院」、構成NO「10」、オプション品目CD「TY2112-901-51」、12行目は、品目CD「TY2112-901」、得意先CD(病院・診療科)「1001 大名古屋総合病院」、構成NO「11」、オプション品目CD「TY2112-901-52」となっている。
【0054】
(S2:受注入力処理)
図6及び図7を参照して、受注入力処理の具体例を説明する。受注入力部102bは、例えば、モニタ114に表示される不図示の受注入力画面上でのオペレータの操作に応じて、受注番号、受注日、得意先、主製品、受注数を含む受注データを入力して、データファイル106cに登録する。
【0055】
図6は、受注入力画面の表示例を示している。受注入力画面は、受注日、得意先、出荷予定日、品目(主製品)CD、出荷場所CD、得意先注文番号、受注区分、受注数等の項目を入力するためのヘッダエリアと、行番号、品目CD、品目名、出荷場所CD、受注数、得意先注文番号等の項目を入力するための受注明細エリアと、不図示の登録ボタンと、を備えている。
【0056】
受注入力画面では、オプション構成マスタ106bに登録された得意先と品目(主製品)の組み合わせが存在する場合のみ入力可能となっている。オプション構成マスタ106bで当該得意先について未登録の品目は入力不可となっている。また、得意先マスタ106aで、制御対象フラグ「1」の得意先についてのみオプション構成マスタ106bを使用した制御を実行し、制御対象フラグ「0」の得意先については、入力制限を行わない。
【0057】
図6に示す例では、得意先「1001 大名古屋総合病院」が指定されているので、オプション構成マスタ106bに登録された品目(主製品)品目「BX1111-901 主製品BX1111」、品目「TY2112-901 主製品TY2112」のみ入力可能となっている(図5参照)。また、得意先「1001 大名古屋総合病院」は得意先マスタ106aで制御対象フラグ「1」が設定されているので、オプション構成マスタ106bを使用した制御を行う(図2参照)。
【0058】
図6に示す受注明細エリアの例では、1行目は、品目CD「BX1111-901」、品目名「主製品BX1111」、出荷場所CD「A100」、受注数「200」、得意先注文番号「AA1001」、2行目は、品目CD「TY2112-901」、品目名「主製品TY2112」、出荷場所CD「A100」、受注数「50」、得意先注文番号「AA1002」となっている。
【0059】
不図示の登録ボタンが押下されると、受注入力画面に入力(表示)されているデータに応じた受注データがデータファイル106cに登録される。
【0060】
図7は、受注データのデータ例を示す図である。受注データは、主製品の情報のみを登録しておく。受注データは、受注番号、行、伝票種、受注日、得意先、品目CD、品目名、受注数、得意先注文番号の項目を備えている。受注番号は、自動採番してもよい。図7に示す例では、1行目は、受注番号「JU0001」、行「1」、伝票種「出荷」、受注日「2022/04/01」、得意先「1001:大名古屋総合病院」、品目CD「BX1111-901」、品目名「主製品BX1111」、受注数「200」、得意先注文番号「AA1001」、2行目は、注番号「JU0001」、行「2」、伝票種「出荷」、受注日「2022/04/01」、得意先「1001:大名古屋総合病院」、品目CD「TY2112-901」、品目名「主製品TY2112」、受注数「50」、得意先注文番号「AA1002」となっている。
【0061】
(S3:出荷入力処理)
図8及ぶ図9を参照して、出荷入力処理の具体例を説明する。出荷入力部102cは、例えば、モニタ114に表示される出荷入力画面上でのオペレータの操作に応じて、指定される受注番号をキーとして、データファイル106cから受注データを取得し、当該受注データの主製品及び得意先をキーとして、オプション構成マスタ106bからオプション品を取得して、出荷番号、主製品及びオプション品、得意先、出荷数を含む出荷データを入力して、データファイル106cに登録する。
【0062】
図8は、出荷入力画面の表示例を示している。出荷入力画面は、受注番号、出荷日、得意先、品目CD、出荷場所CD、得意先注文番号、出荷区分、出荷数等の項目を入力するためのヘッダエリアと、行番号、品目CD(オプション品目CDを含む)、品目名、出荷場所CD、出荷数、得意先注文番号等の項目を入力するための出荷明細エリアと、不図示の登録ボタンと、を備えている。
【0063】
出荷入力画面では、ヘッダエリアで受注番号が指定されると、受注番号をキーとして、データファイル106cから受注データを取得し、当該受注データの品目及び得意先をキーとして、オプション構成マスタ106bからオプション品目を取得して、取得した受注データとオプション品目が表示される。このように、受注番号を指定すると、オプションマスタ106bからオプション品が読み出されて自動で行追加される。
【0064】
図8に示す出荷入力画面の例では、受注番号「JU0001」が指定されて、受注番号「JU0001」をキーとして、図7に示す受注データが読み込まれて、ヘッダエリアや出荷明細エリアに表示されると共に、当該受注データの得意先「1001 大名古屋総合病院」及び品目「BX1111-901 主製品BX1111」をキーとして、オプション構成マスタ106bからオプション品目CD「BX1111-901-10」、「BX1111-901-11」、「BX1111-901-12」を取得し、また、得意先「1001 大名古屋総合病院」及び品目「TY2112-901 主製品TY2112」をキーとして、オプション構成マスタ106bからオプション品目CD「TY2112-901-10」、「TY2112-901-11」を取得して、取得したオプション品目が出荷明細エリアに表示される。
【0065】
図8に示す出荷明細エリアの例では、1行目は、品目CD「BX1111-901」、品目名「主製品BX1111」、出荷場所CD「A100」、出荷数「200」、得意先注文番号「AA1001」、2行目は、品目CD「BX1111-901-10」、品目名「治療補助器具A」、出荷場所CD「A100」、出荷数「200」、得意先注文番号「AA1002」が表示されている。不図示の登録ボタンが押下されると、出荷入力画面に入力(表示)されているデータに応じた出荷データがデータファイル106cに登録される。
【0066】
図9は、出荷データのデータ例を示す図である。出荷データは、出荷番号、行、受注番号、行、出荷日、得意先、品目(オプション品を含む)CD、伝票種、品目(オプション品を含む)名、出荷場所CD、出荷数、得意先注文番号の項目を備えている。出荷番号は自動採番してもよい。
【0067】
図9に示す例では、1行目は、出荷番号「SH0001」、行「1」、受注番号「JU0001」、行「1」、出荷日「2022/04/10」、得意先「1001:大名古屋総合病院」、品目CD「BX1111-901」、伝票種「出荷」、品目名「主製品BX1111」、出荷場所CD「A100」、出荷数「200」、得意先注文番号「AA1001」となっている。
【0068】
2行目は、出荷番号「SH0001」、行「2」、受注番号「JU0001」、行「1」、出荷日「2022/04/10」、得意先「1001:大名古屋総合病院」、品目CD「BX1111-901-10」、伝票種「出荷」、品目名「治療補助器具A」、出荷場所CD「A100」、出荷数「200」、得意先注文番号「AA1001」となっている。
【0069】
以上説明したように、本実施の形態によれば、主製品、得意先、オプション品を関連づけて登録したオプション構成マスタ106bと、モニタ114に表示される受注入力画面でのオペレータの操作に応じて、受注番号、受注日、得意先、主製品、受注数を含む受注データを入力してデータファイル106cに登録する受注入力部102bと、モニタ114に表示される出荷入力画面でのオペレータの操作に応じて、指定される受注番号をキーとして、データファイル106cの受注データを取得し、当該受注データの主製品及び得意先をキーとして、オプション構成マスタ106bからオプション品を取得して、出荷番号、主製品及びオプション品、得意先、出荷数を含む出荷データを生成する出荷入力部102cと、を備えているので、主製品の出荷時に主製品に必要なオプション品の出荷漏れを担当者に負荷をかけないで防止することが可能となる。
【0070】
[4.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び9に貢献することが可能となる。
【0071】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13及び15に貢献することが可能となる。
【0072】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0073】
[5.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0074】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0075】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0076】
また、出荷管理装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0077】
例えば、出荷管理装置100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部又は任意の一部を、CPU及び当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて出荷管理装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROM又はHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0078】
また、このコンピュータプログラムは、出荷管理装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部又は一部をダウンロードすることも可能である。
【0079】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム商品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、及び、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0080】
また、「プログラム」とは、任意の言語又は記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコード又はバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成及び読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0081】
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、及び、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0082】
また、出荷管理装置100は、既知のパーソナルコンピュータ又はワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、出荷管理装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラム又はデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0083】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部又は一部を、各種の付加等に応じて又は機能負荷に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【符号の説明】
【0084】
100 出荷管理装置
102 制御部
102a マスタメンテ部
102b 受注入力部
102c 出荷入力部
102d 画面表示制御部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 得意先マスタ
106b オプション構成マスタ
106c データファイル
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9