(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-07
(45)【発行日】2025-02-18
(54)【発明の名称】熱交換器および冷凍サイクル装置
(51)【国際特許分類】
F28F 9/00 20060101AFI20250210BHJP
F28F 9/02 20060101ALI20250210BHJP
【FI】
F28F9/00 D
F28F9/02 301E
(21)【出願番号】P 2023517226
(86)(22)【出願日】2022-03-31
(86)【国際出願番号】 JP2022016929
(87)【国際公開番号】W WO2022230620
(87)【国際公開日】2022-11-03
【審査請求日】2023-02-17
(31)【優先権主張番号】P 2021074749
(32)【優先日】2021-04-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】505461072
【氏名又は名称】日本キヤリア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001634
【氏名又は名称】弁理士法人志賀国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】飯塚 祥太
(72)【発明者】
【氏名】是澤 亮輔
(72)【発明者】
【氏名】畠田 崇史
【審査官】古川 峻弘
(56)【参考文献】
【文献】実開昭54-151871(JP,U)
【文献】国際公開第2014/184914(WO,A1)
【文献】特開平10-221175(JP,A)
【文献】特開2003-207296(JP,A)
【文献】特開平05-272850(JP,A)
【文献】実開昭57-092017(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F28F 9/00-9/26
F28D 1/00-1/06
F25B 1/00-49/04
G01K 1/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
冷媒が流通する熱交換チューブと、
前記熱交換チューブの端部に接続されたヘッダと、
前記冷媒の温度を測定する温度センサと、
を備え、
少なくとも1つの前記ヘッダは、前記冷媒が流れる
複数の空間流路が形成された中間板と、前記中間板を厚さ方向に挟む2つの端板と、を有し、
前記ヘッダに、前記温度センサの少なくとも一部を前記空間流路内に配置する取付け部が設けられ、
前記取付け部は、前記温度センサを収容する本体部と、前記本体部の奥端の開口を閉止する閉止板と、を有
し、
複数の前記空間流路は、第1の空間流路と、前記第1の空間流路に対して下方に位置する第2の空間流路と、を含み、
前記端板のうち一方に、前記第1の空間流路に対して前記冷媒を導入または導出する第1冷媒ポートが挿入される第1の貫通孔と、前記第2の空間流路に対して前記冷媒を導入または導出する第2冷媒ポートが挿入される第2の貫通孔と、が形成され、
前記第2の空間流路に設けられた前記取付け部の少なくとも一部は、前記端板の厚さ方向から見て前記第2の貫通孔と重なる位置にある、
熱交換器。
【請求項2】
前記取付け部は、前記温度センサを収容する筒状とされ、前記空間流路内に突出して形成されている、
請求項1記載の熱交換器。
【請求項3】
前記取付け部は、複数の前記空間流路のうち前記冷媒が導入される導入空間流路に、前記温度センサの少なくとも一部を配置する、
請求項1または2に記載の熱交換器。
【請求項4】
2つの前記端板のうち少なくとも一方と、前記中間板との間に、板状のスペーサが介在する、
請求項1~3のうちいずれか1項に記載の熱交換器。
【請求項5】
前記取付け部の中心軸の高さ位置は、前記導入空間流路に前記冷媒を導入する流通路の中心の高さ位置と異なる、
請求項3記載の熱交換器。
【請求項6】
請求項1~5のうちいずれか1項に記載の熱交換器を有する、冷凍サイクル装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、熱交換器および冷凍サイクル装置に関する。
本願は、2021年4月27日に日本に出願された特願2021-74749号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
【背景技術】
【0002】
熱交換器は、空調機器、冷凍機器などに用いられる。例えば、熱交換器は、複数の熱交換チューブと、ヘッダとを備える。熱交換チューブは冷媒流路を有する。ヘッダは、熱交換チューブの端部に設けられる。
【0003】
空調機器、冷凍機器などを適切に稼働させるため、熱交換器では、冷媒の温度を測定することがある。そのため、ヘッダの外面に温度センサが取り付けられる場合がある。温度センサは、ヘッダに設けられたバイパス管の外面に取り付けることもある。
【0004】
しかし、前記構造の熱交換器では、外気、結露水などの外乱の影響により、温度の測定精度が低くなる可能性があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、冷媒の温度を精度よく測定することができる熱交換器および冷凍サイクル装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態の熱交換器は、熱交換チューブと、ヘッダと、温度センサとを持つ。前記熱交換チューブは、冷媒が流通する。前記ヘッダは、前記熱交換チューブの端部に接続されている。前記温度センサは、前記冷媒の温度を測定する。少なくとも1つの前記ヘッダは、中間板と、2つの端板と、を有する。前記中間板は、前記冷媒が流れる複数の空間流路が形成されている。2つの前記端板は、前記中間板を厚さ方向に挟む。前記ヘッダに、前記温度センサの少なくとも一部を前記空間流路内に配置する取付け部が設けられている。前記取付け部は、前記温度センサを収容する本体部と、前記本体部の奥端の開口を閉止する閉止板と、を有する。複数の前記空間流路は、第1の空間流路と、前記第1の空間流路に対して下方に位置する第2の空間流路と、を含む。前記端板のうち一方に、第1の貫通孔と、第2の貫通孔と、が形成されている。前記第1の貫通孔には、前記第1の空間流路に対して前記冷媒を導入または導出する第1冷媒ポートが挿入される。前記第2の貫通孔には、前記第2の空間流路に対して前記冷媒を導入または導出する第2冷媒ポートが挿入される。前記第2の空間流路に設けられた前記取付け部の少なくとも一部は、前記端板の厚さ方向から見て前記第2の貫通孔と重なる位置にある。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図9】第1ヘッダの第2変形例および温度センサの断面図。
【
図10】第1ヘッダの第3変形例および温度センサの斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施形態の熱交換器および冷凍サイクル装置を、図面を参照して説明する。
【0010】
図1は、実施形態の冷凍サイクル装置の概略構成図である。
図1に示すように、冷凍サイクル装置1は、圧縮機2と、四方弁3と、室外熱交換器(熱交換器)4と、膨張装置5と、室内熱交換器(熱交換器)6と、を備える。冷凍サイクル装置1の構成要素は、配管7によって接続されている。
図1では、冷房運転時の冷媒(熱媒体)の流通方向は実線矢印で示す。暖房運転時の冷媒の流通方向は破線矢印で示す。
【0011】
圧縮機2は、圧縮機本体2Aと、アキュムレータ2Bと、を備える。圧縮機本体2Aは、内部に取り込まれる低圧の気体冷媒を圧縮して高温・高圧の気体冷媒にする。アキュムレータ2Bは、気液二相冷媒を分離して、気体冷媒を圧縮機本体2Aに供給する。
【0012】
四方弁3は、冷媒の流通方向を逆転させ、冷房運転と暖房運転とを切り替える。冷房運転時に、冷媒は、圧縮機2、四方弁3、室外熱交換器4、膨張装置5、室内熱交換器6の順に流れる。このとき、室外熱交換器4は凝縮器として機能する。室内熱交換器6は蒸発器として機能する。
【0013】
暖房運転時に、冷媒は、圧縮機2、四方弁3、室内熱交換器6、膨張装置5、室外熱交換器4の順に流れる。このとき、室内熱交換器6は凝縮器として機能する。室外熱交換器4は蒸発器として機能する。
【0014】
凝縮器は、圧縮機2から吐出される高温・高圧の気体冷媒を、外気へ放熱させて凝縮させることにより、高圧の液体冷媒にする。膨張装置5は、凝縮器から送り込まれる高圧の液体冷媒の圧力を下げ、低温・低圧の気液二相冷媒にする。蒸発器は、膨張装置5から送り込まれる低温・低圧の気液二相冷媒を、外気から吸熱させて気化させることにより、低圧の気体冷媒にする。
【0015】
冷凍サイクル装置1では、作動流体である冷媒は気体冷媒と液体冷媒との間で相変化しながら循環する。冷媒は、気体冷媒から液体冷媒に相変化する過程で放熱する。冷媒は、液体冷媒から気体冷媒に相変化する過程で吸熱する。冷凍サイクル装置1は、冷媒の放熱または吸熱を利用して、暖房、冷房、除霜などを行う。
【0016】
図2は、実施形態の熱交換器の斜視図である。
図2に示すように、実施形態の熱交換器は、冷凍サイクル装置1の室外熱交換器4および室内熱交換器6(
図1参照)のうち一方または両方として使用される。以下、実施形態の熱交換器が、冷凍サイクル装置1の室外熱交換器4(
図1参照)として使用される場合を例にして説明する。
【0017】
X方向、Y方向およびZ方向は、以下のように定義される。Z方向は、第1ヘッダおよび第2ヘッダの長手方向(延在方向)である。例えば、Z方向は鉛直方向である。+Z方向は上方向である。X方向は、熱交換チューブの中心軸方向(延在方向)である。例えば、X方向は水平方向である。+X方向は第2ヘッダから第1ヘッダに向かう方向である。Y方向は、X方向およびZ方向に垂直な方向である。YZ平面は、Y方向とZ方向とによって形成される平面である。
【0018】
熱交換器4は、第1ヘッダ10と、第2ヘッダ20と、複数の熱交換チューブ(伝熱管)30と、を有する。
第1ヘッダ10は、熱交換チューブ30の+X方向の端部に接続される。第2ヘッダ20は、熱交換チューブ30の-X方向の端部に接続される。
【0019】
第1ヘッダ10および第2ヘッダ20は、YZ平面と平行な平板状に形成される。本実施形態では、X方向から見て、第1ヘッダ10および第2ヘッダ20は矩形状である。第1ヘッダ10および第2ヘッダ20の形状は、長手方向がZ方向に沿う長方形状である。第1ヘッダ10および第2ヘッダ20は、熱伝導率が高く、かつ比重が小さい材料で形成される。「熱伝導率が高く、かつ比重が小さい材料」としては、アルミニウム、アルミニウム合金等の金属が挙げられる。
【0020】
図3は、第1ヘッダ10の分解斜視図である。
図3に示すように、第1ヘッダ10は、内端板(端板)11と、中間板14と、外端板(端板)17と、を備える。内端板11と外端板17とは、中間板14を厚さ方向に挟む。内端板11は、中間板14の内面(第2面)側に配置される。すなわち、内端板11は、中間板14の-X方向側の面(第2面)に重ねられる。外端板17は、中間板14の外面(第1面)側に配置される。すなわち、外端板17は、中間板14の+X方向側の面(第1面)に重ねられる。内端板11、中間板14、および外端板17は矩形状とされている。
【0021】
中間板14は、空間流路16(16A~16I)を有する。空間流路16は、冷媒の流路となる。空間流路16は、中間板14を厚さ方向に貫通する貫通孔により形成される。空間流路16の内面側の開口は内端板11により閉止される。空間流路16の外面側の開口は外端板17により閉止される。
【0022】
複数の空間流路16は、第1空間流路16A~第9空間流路16Iを含む。第1空間流路16Aは、X方向から見て長円形状とされている。「長円形状」は、互いに平行かつ向かい合う2つの直線と、2つの直線の端部どうしをそれぞれ結ぶ湾曲凸状(例えば半円状、楕円弧状など)の曲線とで構成される形状である。第1空間流路16Aの長径方向はY方向と平行である。第1空間流路16Aは、第1空間流路16A~第9空間流路16Iのなかで最も高い位置にある(すなわち、最も+Z方向側に位置する)。
【0023】
第2空間流路16B~第5空間流路16Eおよび第8空間流路16Hは、X方向から見て矩形状とされている。例えば、第2空間流路16B~第5空間流路16Eおよび第8空間流路16Hは、丸みを帯びた角部を有する矩形状とされている。
第2空間流路16Bおよび第3空間流路16Cは、第1空間流路16Aに対して低い位置にある(すなわち、第1空間流路16Aの-Z方向側に位置する)。第2空間流路16Bと第3空間流路16Cとは、Y方向に間隔をおいて、Y方向に並んで形成されている。第3空間流路16Cは、第2空間流路16Bに対して、+Y方向側に位置する。
【0024】
第4空間流路16Dは、第2空間流路16Bに対して低い位置にある(すなわち、第2空間流路16Bの-Z方向側に位置する)。第5空間流路16Eは、第3空間流路16Cに対して低い位置にある(すなわち、第3空間流路16Cの-Z方向側に位置する)。第4空間流路16Dと第5空間流路16Eとは、Y方向に間隔をおいて、Y方向に並んで形成されている。第5空間流路16Eは、第4空間流路16Dに対して、+Y方向側に位置する。
【0025】
第6空間流路16Fは、第4空間流路16Dに対して低い位置にある(すなわち、第4空間流路16Dの-Z方向側に位置する)。第7空間流路16Gは、第6空間流路16Fに対して低い位置にある(すなわち、第6空間流路16Fの-Z方向側に位置する)。第6空間流路16Fおよび第7空間流路16Gは、X方向から見て長円形状とされている。第6空間流路16Fおよび第7空間流路16Gの長径方向はY方向と平行である。
第8空間流路16Hは、第5空間流路16Eに対して低い位置にある(すなわち、第5空間流路16Eの-Z方向側に位置する)。第8空間流路16Hは、第6空間流路16Fおよび第7空間流路16Gに対して、+Y方向側に位置する。
【0026】
第9空間流路16Iは、X方向から見て長円形状とされている。第9空間流路16Iの長径方向はY方向と平行である。第9空間流路16Iは、第7空間流路16Gおよび第8空間流路16Hに対して低い位置にある(すなわち、第7空間流路16Gおよび第8空間流路16Hの-Z方向側に位置する)。
【0027】
内端板11には、第1空間流路16Aに相当する位置に、2つの貫通孔41,41が形成されている。2つの貫通孔41,41は、Y方向に間隔をおいて形成されている。内端板11には、第1空間流路16A、第2空間流路16B~第5空間流路16Eおよび第8空間流路16Hに相当する位置に、それぞれ2つの貫通孔41,41が形成されている。2つの貫通孔41,41は、Z方向に間隔をおいて形成されている。
【0028】
内端板11には、第6空間流路16Fおよび第7空間流路16Gに相当する位置に、それぞれ1つの貫通孔41が形成されている。内端板11には、第9空間流路16Iに相当する位置に、2つの貫通孔41,41が形成されている。2つの貫通孔41,41は、Y方向に間隔をおいて形成されている。
【0029】
貫通孔41は、Y方向に沿うスリット状とされている。貫通孔41には、熱交換チューブ30の+X方向の端部が挿入される(
図2参照)。熱交換チューブ30の+X方向の端部は、中間板14の空間流路16に開口する。
【0030】
外端板17には、第6空間流路16Fに相当する位置に、貫通孔42が形成されている。例えば、貫通孔42は、円形状である。貫通孔42には、管状の第1冷媒ポート51が挿入される(
図2参照)。第1冷媒ポート51は、冷媒が流れる流通路51a(
図2参照)を有する。第1冷媒ポート51の端部は、第6空間流路16Fに開口する。この開口は、冷媒を熱交換器4に導入する導入口、または冷媒を熱交換器4から導出する導出口となる。
【0031】
外端板17には、第7空間流路16Gに相当する位置に、貫通孔43が形成されている。例えば、貫通孔43は、円形状であり、貫通孔42と同じ大きさ、形状とされている。貫通孔43には、管状の第2冷媒ポート52が挿入される(
図2参照)。第2冷媒ポート52は、冷媒が流れる流通路52a(
図2参照)を有する。第2冷媒ポート52の端部は、第7空間流路16Gに開口する。この開口は、冷媒を熱交換器4に導入する導入口、または冷媒を熱交換器4から導出する導出口となる。
【0032】
例えば、貫通孔43の中心は、第7空間流路16Gの高さの中央に相当する高さ位置にある(
図7参照)。そのため、貫通孔43において、第2冷媒ポート52の流通路52a(
図2参照)の中心は、第7空間流路16Gの高さの中央に相当する高さ位置にある。高さ位置はZ方向の位置である。
【0033】
冷媒ポート51,52を通して冷媒を熱交換器4に導入する場合、第6空間流路16Fおよび第7空間流路16Gは、冷媒が導入される「導入空間流路」となる。冷媒ポート51,52を通して冷媒が導出される場合には、第6空間流路16Fおよび第7空間流路16Gは、冷媒が導出される「導出空間流路」となる。
【0034】
外端板17には、第3空間流路16Cに相当する位置に、貫通孔44が形成されている。例えば、貫通孔44は、円形状である。貫通孔44の開口面積は、貫通孔42、43の開口面積より大きくてもよい。貫通孔44には、管状の第3冷媒ポート53が挿入される(
図2参照)。第3冷媒ポート53の端部は、第3空間流路16Cに開口する。この開口は、冷媒を熱交換器4に導入する導入口、または冷媒を熱交換器4から導出する導出口となる。
【0035】
図4は、第1ヘッダ10および温度センサ40の斜視図である。
図5は、第1ヘッダ10および温度センサ40の分解斜視図である。
図6は、第1ヘッダ10および温度センサ40の断面図である。
図7は、第1ヘッダ10および温度センサ40の分解断面図である。
【0036】
図4および
図5に示すように、中間板14には、取付け部18が設けられている。取付け部18は、有底筒状とされている。
図6および
図7に示すように、取付け部18は、本体部18aと、閉止板18bとを備える。本体部18aは、円筒状とされている。本体部18aの中心軸C1はY方向に沿う。閉止板18bは、本体部18aの奥端に設けられている。閉止板18bは、本体部18aの奥端の開口を閉止する。取付け部18は、温度センサ40を収容できる。取付け部18の内径は、温度センサ40の外径とほぼ同じ、または温度センサ40の外径より大きい。取付け部18は、熱伝導率が高い材料で形成される。熱伝導率が高い材料としては、アルミニウム、アルミニウム合金等の金属が挙げられる。
【0037】
取付け部18は、中間板14に形成された挿通孔14bに挿通されている。挿通孔14bは、中間板14の側面14aから空間流路16Gの内面にかけて貫通して形成されている。取付け部18は、ロウ付け等により挿通孔14bの内面に接合される。
【0038】
取付け部18は、中間板14の側面14aから第7空間流路16G(
図2および
図3参照)に向けて+Y方向に延出する。取付け部18は、第7空間流路16G内に突出する。取付け部18の先端18cは、第7空間流路16G内に位置する。例えば、取付け部18の中心軸C1は、第7空間流路16Gの高さの中央に相当する高さ位置(Z方向の位置)にある。そのため、取付け部18と第7空間流路16Gの天面との距離L1は、取付け部18と第7空間流路16Gの底面との距離L2と等しい(
図7参照)。
【0039】
取付け部18の内部空間の少なくとも一部は、第7空間流路16G内に位置する。そのため、取付け部18は、温度センサ40の少なくとも一部を第7空間流路16G内に配置することができる。取付け部18の外周面の少なくとも一部は、第7空間流路16G内の冷媒と接触可能である。
【0040】
温度センサ40は、冷媒の温度を測定する。温度センサ40は、特に限定されないが、熱電対、サーミスタなどが使用できる。例えば、温度センサ40は、円柱状とされている。温度センサ40は、中心軸がY方向に沿う姿勢で、取付け部18内に挿入される。温度センサ40の一端には、ケーブル46が接続されている。温度センサ40は温度を検出し、検出信号を、ケーブル46を通して制御部(図示略)に送る。
【0041】
図2に示すように、第2ヘッダ20は、内端板(端板)21と、中間板24と、外端板(端板)27と、を備える。内端板21と外端板27とは、中間板24を厚さ方向に挟む。内端板21は、中間板24の内面側に配置される。すなわち、内端板21は、中間板24の+X方向側の面に重ねられる。外端板27は、中間板24の外面側に配置される。すなわち、外端板27は、中間板24の-X方向側の面に重ねられる。内端板21、中間板24、および外端板27は矩形状とされている。
【0042】
中間板24は、空間流路26(26A~26H)を有する。空間流路26は、冷媒の流路となる。空間流路26は、中間板24を厚さ方向に貫通する貫通孔により形成される。空間流路26の内面側の開口は内端板21により閉止される。空間流路26の外面側の開口は外端板27により閉止される。
【0043】
複数の空間流路26は、第1空間流路26A~第8空間流路26Hを含む。第1空間流路26A~第8空間流路26Hは、X方向から見て矩形状とされている。例えば、第1空間流路26A~第8空間流路26Hは、丸みを帯びた角部を有する矩形状とされている。
【0044】
第1空間流路26Aと第2空間流路26Bとは、Y方向に並んで形成されている。第3空間流路26Cは、第1空間流路26Aの-Z方向側に位置する。第4空間流路26Dは、第2空間流路26Bの-Z方向側に位置する。第3空間流路26Cと第4空間流路26Dとは、Y方向に並んで形成されている。第5空間流路26Eは、第3空間流路26Cの-Z方向側に位置する。第6空間流路26Fは、第4空間流路26Dの-Z方向側に位置する。第5空間流路26Eと第6空間流路26Fとは、Y方向に並んで形成されている。第7空間流路26Gは、第5空間流路26Eの-Z方向側に位置する。第8空間流路26Hは、第6空間流路26Fの-Z方向側に位置する。第7空間流路26Gと第8空間流路26Hとは、Y方向に並んで形成されている。
【0045】
内端板21には、第1空間流路26A~第8空間流路26Hに相当する位置に、それぞれ2つの貫通孔45,45が形成されている。貫通孔45は、Y方向に平行なスリット状に形成されている。貫通孔45には、熱交換チューブ30の端部が挿入される。2つの貫通孔45,45は、Z方向に間隔をおいて形成されている。
貫通孔45は、Y方向に沿うスリット状とされている。貫通孔41には、熱交換チューブ30の-X方向の端部が挿入される。熱交換チューブ30の-X方向の端部は、中間板24の空間流路26に開口する。
【0046】
熱交換チューブ30は、偏平管状に形成される。すなわち、熱交換チューブ30は、Z方向の寸法に比べてY方向の寸法が大きい。熱交換チューブ30の、長さ方向に直交する断面(YZ断面)の形状は、長円形状である。熱交換チューブ30は、X方向に延在する。熱交換チューブ30の内部には、冷媒流路34が形成されている。冷媒流路34には冷媒が流通する。熱交換チューブ30は、熱伝導率が高く、かつ比重が小さい材料で形成される。「熱伝導率が高く、かつ比重が小さい材料」としては、アルミニウム、アルミニウム合金等の金属が挙げられる。
【0047】
複数の熱交換チューブ30の少なくとも一部は、Z方向に間隔をおいて並列配置される。熱交換チューブ30の+X方向の端部は、第1ヘッダ10に形成された貫通孔41に挿入される(
図3参照)。これにより、熱交換チューブ30の冷媒流路34の+X方向の端部は、第1ヘッダ10の空間流路16に開口する。そのため、空間流路16は、熱交換チューブ30の冷媒流路34と連通する。
【0048】
熱交換チューブ30の-X方向の端部は、第2ヘッダ20に形成された貫通孔45に挿入される。これにより、熱交換チューブ30の冷媒流路34の-X方向の端部は、第2ヘッダ20の空間流路26に開口する。そのため、空間流路26は、熱交換チューブ30の冷媒流路34と連通する。
【0049】
第1ヘッダ10と熱交換チューブ30との隙間、および、第2ヘッダ20と熱交換チューブ30との隙間は、ロウ付け等により封止される。
【0050】
上下に隣り合う熱交換チューブ30の間には、Y方向に沿う外気流路が形成される。熱交換器4は、送風ファン(不図示)等により外気流路に外気を流通させる。熱交換器4は、外気流路を流通する外気と、冷媒流路34を流通する冷媒との間で熱交換させる。熱交換は、熱交換チューブ30を介して、間接的に行われる。
【0051】
図1に示す冷凍サイクル装置1が冷房運転を行うとき、室外熱交換器4は凝縮器として機能する。この場合には、圧縮機2から流出した気体冷媒は、室外熱交換器4に流入する。
【0052】
図2に示すように、冷媒は、第1冷媒ポート51および第2冷媒ポート52から、第1ヘッダ10の内部に流入する。第1冷媒ポート51から第6空間流路16Fに流入した冷媒は、熱交換チューブ30(30F)を-X方向に流れ、第2ヘッダ20の第5空間流路26Eの下部に流入する。冷媒は、第5空間流路26Eの上部から、熱交換チューブ30(30D2)を+X方向に流れ、第1ヘッダ10の第4空間流路16Dの下部に流入する。冷媒は、第4空間流路16Dの上部から、熱交換チューブ30(30D1)を-X方向に流れ、第2ヘッダ20の第3空間流路26Cの下部に流入する。
【0053】
冷媒は、第3空間流路26Cの上部から、熱交換チューブ30(30B2)を+X方向に流れ、第1ヘッダ10の第2空間流路16Bの下部に流入する。冷媒は、第2空間流路16Bの上部から、熱交換チューブ30(30B1)を-X方向に流れ、第2ヘッダ20の第1空間流路26Aの下部に流入する。冷媒は、第1空間流路26Aの上部から、熱交換チューブ30(30A1)を+X方向に流れ、第1ヘッダ10の第1空間流路16Aに流入する。冷媒は、第1空間流路16Aから、熱交換チューブ30(30A2)を-X方向に流れ、第2ヘッダ20の第2空間流路26Bの上部に流入する。冷媒は、第2空間流路26Bの下部から、熱交換チューブ30(30C1)を+X方向に流れ、第1ヘッダ10の第3空間流路16Cに流入する。冷媒は、第3空間流路16Cから、第3冷媒ポート53を通して流出する。
【0054】
第2冷媒ポート52から第7空間流路16Gに流入した冷媒は、熱交換チューブ30(30G)を-X方向に流れ、第2ヘッダ20の第7空間流路26Gの上部に流入する。冷媒は、第7空間流路26Gの下部から、熱交換チューブ30(30I1)を+X方向に流れ、第1ヘッダ10の第9空間流路16Iに流入する。冷媒は、第9空間流路16Iから、熱交換チューブ30(30I2)を-X方向に流れ、第2ヘッダ20の第8空間流路26Hの下部に流入する。冷媒は、第8空間流路26Hの上部から、熱交換チューブ30(30H2)を+X方向に流れ、第1ヘッダ10の第8空間流路16Hの下部に流入する。
【0055】
冷媒は、第8空間流路16Hの上部から、熱交換チューブ30(30H1)を-X方向に流れ、第2ヘッダ20の第6空間流路26Fの下部に流入する。冷媒は、第6空間流路26Fの上部から、熱交換チューブ30(30E2)を+X方向に流れ、第1ヘッダ10の第5空間流路16Eの下部に流入する。冷媒は、第5空間流路16Eの上部から、熱交換チューブ30(30E1)を-X方向に流れ、第2ヘッダ20の第4空間流路26Dの下部に流入する。冷媒は、第4空間流路26Dの上部から、熱交換チューブ30(30C2)を+X方向に流れ、第1ヘッダ10の第3空間流路16Cに流入する。冷媒は、第3空間流路16Cから、第3冷媒ポート53を通して流出する。
【0056】
気体冷媒は、熱交換チューブ30を流通する過程で外気に放熱して凝縮する。凝縮した冷媒は液体冷媒となって、第3冷媒ポート53から熱交換器4の外部に流出する。
【0057】
図1に示す冷凍サイクル装置1が暖房運転を行うとき、冷媒は上記と逆方向に流通する。すなわち、液体冷媒は、第3冷媒ポート53から第3空間流路16Cに流入し、気液二相冷媒が第1冷媒ポート51および第2冷媒ポート52から流出する。
【0058】
実施形態の熱交換器4では、第1ヘッダ10に、取付け部18が設けられている。熱交換器4では、取付け部18によって、温度センサ40の少なくとも一部を空間流路16内に配置することができる。そのため、温度センサをヘッダの外面に設置する場合に比べて、外気、結露水などの外乱の影響を小さくできる。熱交換器4では、温度センサを隣り合う空間流路の間に設置する場合に比べて、ヘッダ内の熱干渉などの外乱の影響を小さくできる。熱交換器4では、外乱の影響を小さくできるため、空間流路16内の冷媒の温度を精度よく測定することができる。
【0059】
実施形態の熱交換器4では、温度センサを取り付けるためのバイパス管は不要である。よって、熱交換器4を筐体に収納する場合に、収納性を高めることができる。
【0060】
取付け部18は、温度センサ40を収容する筒状とされているため、取付け部18と温度センサ40との距離を小さくできる。そのため、取付け部18と温度センサ40との間の熱伝導効率を高めることができる。取付け部18は、空間流路16内に突出しているため、空間流路16内の冷媒は、取付け部18に接触可能である。したがって、冷媒と取付け部18との間の熱伝導効率を高めることができる。このように、熱交換器4では、空間流路16内の冷媒と、取付け部18と、温度センサ40との間の熱伝導効率を高めることができる。よって、温度センサ40による温度測定の精度を高めることができる。
【0061】
熱交換器を蒸発器として使用する場合、ヘッド部を流れる冷媒の温度は、除霜サイクルの制御における重要な制御項目である。
実施形態の熱交換器4では、取付け部18は、温度センサ40の少なくとも一部を第7空間流路16Gに配置することができる。第7空間流路16Gは、導入空間流路の一つ、または導出空間流路の一つである。そのため、熱交換器4では、第1ヘッダ10を流れる冷媒の温度を把握し、除霜サイクルの制御を容易にすることができる。
【0062】
特に、第7空間流路16Gは、2つの導入空間流路(第6空間流路16Fおよび第7空間流路16G)のうち下方に位置するため着霜が生じやすい。そのため、第7空間流路16Gにおける冷媒の温度を測定することによって、除霜のための制御を精度よく行うことができる。
【0063】
第1比較形態として、第1ヘッダの外面に温度センサを設置した熱交換器を想定する。この熱交換器は、冷媒温度の測定において、外気、結露水などの外乱の影響を受けることがある。そのため、冷媒温度の測定精度は低くなる可能性がある。
【0064】
第2比較形態として、隣り合う空間流路の間に挿入孔が形成され、この挿入孔内に温度センサが設置された熱交換器を想定する。この熱交換器は、特定の空間流路内の冷媒の温度を測定するにあたり、隣の空間流路からの熱干渉を受けることがある。そのため、冷媒温度の測定精度は低くなる可能性がある。
【0065】
次に、第1ヘッダ10の第1変形例について説明する。
図8は、第1ヘッダ10の第1変形例である第1ヘッダ10Aの分解斜視図である。第1ヘッダ10と共通の構成については、同じ符号を付して説明を省略する。
【0066】
図8に示すように、第1ヘッダ10Aは、内端板11と、第1スペーサ161と、中間板14と、第2スペーサ162と、外端板17と、を備える。第1スペーサ161は、内端板11と中間板14の間に介在する。第2スペーサ162は、中間板14と外端板17との間に介在する。例えば、スペーサ161,162は、アルミニウム、アルミニウム合金等の金属で形成されている。スペーサ161,162は、矩形状とされている。スペーサ161,162は「中間板」の例である。
【0067】
第1スペーサ161は、空間流路116(116A~116I)を有する。空間流路116は、冷媒の流路となる。空間流路116は、第1スペーサ161を厚さ方向に貫通する貫通孔により形成される。第1空間流路116A~第9空間流路116Iは、それぞれ中間板14の第1空間流路16A~第9空間流路16Iと重なる位置にある。
【0068】
第2スペーサ162は、空間流路216(216C,216F,216G)を有する。空間流路216は、冷媒の流路となる。空間流路216は、第2スペーサ162を厚さ方向に貫通する貫通孔により形成される。第1空間流路216Cは、中間板14の第3空間流路16Cと重なる位置にある。第2空間流路216Fは、中間板14の第6空間流路16Fと重なる位置にある。第3空間流路216Gは、中間板14の第7空間流路16Gと重なる位置にある。
【0069】
第1ヘッダ10Aでは、中間板14と内端板11との間に第1スペーサ161が介在しているため、中間板14と内端板11とを離間させて配置することができる。中間板14と外端板17との間に第2スペーサ162が介在しているため、中間板14と外端板17とを離間させて配置することができる。したがって、内端板11および外端板17から中間板14の空間流路16への熱干渉を抑制できる。
【0070】
なお、第1ヘッダ10Aでは、2つのスペーサ161,162を備えるが、実施形態の第1ヘッダは、2つのスペーサ161,162のうち一方のみを備えた構成でもよい。したがって、第1ヘッダは、2つの端板のうち少なくとも一方と、中間板との間に板状のスペーサが介在する構成であってもよい。
【0071】
次に、第1ヘッダ10の第2変形例について説明する。
図9は、第1ヘッダ10の第2変形例である第1ヘッダ10Bおよび温度センサ40の分解断面図である。第1ヘッダ10と共通の構成については、同じ符号を付して説明を省略する。
【0072】
図9に示すように、第1ヘッダ10Bでは、取付け部18の中心軸C1は、第7空間流路16Gの高さの中央より高い位置にある。取付け部18は、第7空間流路16Gの天面および底面から離れている。取付け部18と第7空間流路16Gの天面との距離L3は、取付け部18と第7空間流路16Gの底面との距離L4より小さい。
【0073】
第2冷媒ポート52の先端における流通路52aの中心C2は、第7空間流路16Gの高さの中央に相当する高さ位置にある。そのため、第2冷媒ポート52の流通路52aの中心C2は取付け部18の中心軸C1より低い位置にある。第2冷媒ポート52の流通路52aの中心C2の高さが取付け部18の中心軸C1の高さと異なるため、第2冷媒ポート52から流れる冷媒は、取付け部18の高さ方向の中央を外れた位置に向けて第7空間流路16Gに流入する。そのため、冷媒の流れは取付け部18によって妨げられにくい。
取付け部18は、第7空間流路16Gの天面から離れている。そのため、取付け部18は、第7空間流路16Gの天面からの熱干渉を受けにくい。
なお、第2冷媒ポート52の流通路52aの中心C2は、取付け部18の中心軸C1より高い位置にあってもよい。
【0074】
以上、実施形態の熱交換器および冷凍サイクル装置について説明したが、実施形態の構成は前述の例に限定されない。例えば、ヘッドに形成される空間流路の数は、特に限定されない。空間流路の数は1または複数(2以上の任意の数)とすることができる。
図3に示す第1ヘッダ10では、中間板の数は1であるが、中間板の数は特に限定されない。中間板の数は1または複数とすることができる。
図2に示す第1ヘッダ10および第2ヘッダ20は、1つの中間板と2つの端板とが重ねられた構造であるが、端板の数は1でもよい。
【0075】
実施形態の熱交換器4では、取付け部18は、中間板14の側面14aから空間流路16Gの内面にかけて貫通する挿通孔14bに設けられているが(
図6および
図7参照)、取付け部の設置位置は特に限定されない。取付け部は、外端板を一方の面から他方の面にかけて貫通する挿通孔に設けられていてもよい。
【0076】
図10は、第1ヘッダの第3変形例である第1ヘッダ10Cおよび温度センサ40の斜視図である。第1ヘッダ10Cでは、取付け部118は、外端板17を一方の面から他方の面にかけて貫通する挿通孔14cに挿通する。取付け部118は、外端板17に交差する方向に沿う姿勢で設けられる。例えば、取付け部118は、X方向に沿う姿勢をとる。そのため、温度センサ40も、外端板17に交差する方向に沿う姿勢で設けられる。取付け部118は、第7空間流路16G内に突出する。温度センサ40の少なくとも一部は、第7空間流路16G内に配置される。
【0077】
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、ヘッダに、取付け部が設けられているため、温度センサの少なくとも一部を空間流路内に配置することができる。そのため、温度センサをヘッダの外面に設置する場合に比べて、外気、結露水などの外乱の影響を小さくできる。実施形態の熱交換器では、温度センサを隣り合う空間流路の間に設置する場合に比べて、ヘッダ内の熱干渉などの外乱の影響を小さくできる。実施形態の熱交換器では、外乱の影響を小さくできるため、空間流路内の冷媒の温度を精度よく測定することができる。
【0078】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0079】
1…冷凍サイクル装置、4…室外熱交換器(熱交換器)、10,10A,10B,10C…第1ヘッダ(ヘッダ)、11…内端板(端板)、14…中間板、16…空間流路、16G…第7空間流路(導入空間流路)、17…外端板(端板)、18,118…取付け部、20…第2ヘッダ、30…熱交換チューブ、34…冷媒流路、40…温度センサ、52a…流通路、161…第1スペーサ(中間板)、162…第2スペーサ(中間板)、C1…中心軸、C2…中心。