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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-07
(45)【発行日】2025-02-18
(54)【発明の名称】子局及び信号伝送システム
(51)【国際特許分類】
   H04Q 9/00 20060101AFI20250210BHJP
   G08C 19/02 20060101ALI20250210BHJP
【FI】
H04Q9/00 301D
H04Q9/00 321B
G08C19/02 Z
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2024511052
(86)(22)【出願日】2022-03-31
(86)【国際出願番号】 JP2022016604
(87)【国際公開番号】W WO2023188298
(87)【国際公開日】2023-10-05
【審査請求日】2024-03-15
(73)【特許権者】
【識別番号】591036457
【氏名又は名称】三菱電機エンジニアリング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【弁理士】
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100147566
【弁理士】
【氏名又は名称】上田 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100188514
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 隆裕
(74)【代理人】
【識別番号】100217021
【弁理士】
【氏名又は名称】馬場 進吾
(72)【発明者】
【氏名】中屋 伸広
【審査官】山中 実
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-79811(JP,A)
【文献】特開平11-142460(JP,A)
【文献】特開平7-320006(JP,A)
【文献】米国特許第5397973(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04Q 9/00
G08C 19/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
親局と共通して使用される複数の配線として、電力を供給する電源線P+、電源線P0、及び、各種信号を供給する信号線D+、信号線D-の4線が任意の順序で接続可能な4つの入力端子と、
前記4つの入力端子のそれぞれに対応する1~4番目の第1導通回路部を有し、前記4つの入力端子のうちのi番目の入力端子に前記電源線P+が接続された際に、前記i番目の第1導通回路部に電流が流れ、前記i番目以外の第1導通回路部に電流が流れない回路構成を有する第1のセンサ装置と、
前記4つの入力端子のそれぞれに対応する1~4番目の第2導通回路部を有し、前記4つの入力端子のうちのj番目の入力端子に前記電源線P0が接続された際に、前記j番目の第2導通回路部に電流が流れ、前記j番目以外の第2導通回路部に電流が流れない回路構成を有する第2のセンサ装置と、
前記第1導通回路部及び前記第2導通回路部に電流が流れることで電力が供給されると共に、前記第1導通回路部及び前記第2導通回路部による導通結果を読み取り可能であり、前記i番目の第1導通回路部及び前記j番目の第2導通回路部に電流が流れた状態を検知することで、前記i番目の入力端子に前記電源線P+が接続され、前記j番目の入力端子に前記電源線P0が接続され、前記i番目及び前記j番目以外の2つの入力端子に前記信号線D+及び前記信号線D-が接続されていると判断する制御装置とを備え、前記iは1以上4以下の整数であり、前記jは前記iとは異なる1以上4以下の整数である子局。
【請求項2】
前記4つの入力端子のそれぞれに対応する1~4番目の出力先として、外部機器に接続可能であり、前記電源線P+及び前記電源線P0により供給される電力及び前記信号線D+及び前記信号線D-により供給される前記各種信号を、前記外部機器に出力する4つの出力端子と、
前記制御装置から供給される制御信号に基づいて、前記4つの入力端子と、前記4つの出力端子とを接続する信号切替装置とをさらに備え、
前記制御装置は、前記外部機器の駆動結果が予め想定された結果と異なる場合、前記4つの入力端子のうちの前記i番目及び前記j番目以外に対応する2つの入力端子と、前記4つの出力端子のうち、前記i番目及び前記j番目以外に対応する2つの出力端子との接続の組み合わせを切り替える前記制御信号を前記信号切替装置に供給する請求項1に記載の子局。
【請求項3】
請求項2に記載の子局と、
前記子局を介して、前記外部機器を制御する親局とを備える信号伝送システム。
【請求項4】
各前記入力端子よりも前段側に設けられ、前記電源線P+を介して供給される電力に相当する電力に前記信号線D+に流す信号に相当する第1信号が重畳された第1重畳線と、前記電源線P0を介して供給される電力に相当する電力に前記信号線D-に流す信号に相当する第2信号が重畳された第2重畳線との2線が任意の順序で接続可能な2つの重畳入力端子を有し、前記第1重畳線と前記第2重畳線とを識別する識別装置と、
前記第1重畳線を、前記電源線P+と前記信号線D+との2線に分離させ、前記第2重畳線を、前記電源線P0と前記信号線D-との2線に分離させ、分離させた合計4線のそれぞれが前記4つの入力端子と接続されている分離装置とをさらに備える請求項3に記載の信号伝送システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、子局及び信号伝送システムに関する。
【背景技術】
【0002】
自動制御の技術分野において、制御部から制御信号が伝送されて制御部から離れた位置にある多数の被制御部が駆動制御されつつ、センサ部から監視信号が制御部に伝送されてセンサ部の周囲が監視制御されることは広く行われている。
【0003】
制御部としては、シーケンスコントローラ、プログラマブルコントローラ、コンピュータ等が挙げられる。被制御部としては、モータ、ソレノイド、電磁弁、リレー、サイリスタ、ランプ等が挙げられる。センサ部としては、リードスイッチ、マイクロスイッチ、押釦スイッチ等が挙げられる。
【0004】
また、従来では、制御部と相互通信する親局と、被制御部又はセンサ部と相互通信する少なくとも1台以上の子局とを、制御信号線、電源線等の共通の配線を介して接続させたシステムが構築されている。これにより、制御部と被制御部との間の相互接続を実現し、制御部とセンサ部との間の相互接続を実現している。
【0005】
よって、近年の被制御部の小形化に伴って機器の高密度な配置を行う上で、配線スペースは少なくなり、配線作業に手間がかかる状況となっていた。
【0006】
そこで、個別に配線を行う代わりに、共通の配線を介して、駆動用電源を重畳させつつ、制御部から被制御部にデータ信号及びクロック信号を伝送し、被制御部においてデータ信号及びクロック信号のそれぞれを抽出する動作を可能とするものがある。これにより、システム全体において共通の配線の本数を減らし、配線作業の効率化を図っている(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
また、共通の配線を介して、駆動用電源を重畳させつつ、制御部からセンサ部にクロック信号を伝送し、センサ部において駆動用電源及びクロック信号のそれぞれを抽出する動作を可能とするものがある。これにより、システム全体において共通の配線の本数を減らし、配線作業の効率化を図っている(例えば、特許文献2参照)。
【0008】
また、親局としての第1ユニットと、子局としての第2ユニット群との間を接続する共通の配線上に分配部を設けているものがある。このものでは、分配部と子局との間では、共通の配線を介して、駆動用電源を重畳させつつ、データ信号及びクロック信号を被制御部まで伝送させている。また、このものでは、分配部と子局との間では、共通の配線を介して、駆動用電源を重畳させつつ、クロック信号をセンサ部まで伝送させている(例えば、特許文献3参照)。
【0009】
また、各子局と親局との間において、共通の配線を介して、駆動用電源を重畳させつつ、データ信号を伝送させている技術もある(例えば、特許文献4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【文献】特開昭64-072623号公報
【文献】特開昭64-089839号公報
【文献】特開平03-006997号公報
【文献】特開2002-271878号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかし、特許文献1から特許文献4までに記載のような従来の技術では、制御信号線、電源線等の複数の共通の配線、具体的には、信号線D+、信号線D-、電源線P+、電源線P0等の各線種の接続先ごとに線種を作業者が確認しながら配線をする。よって、共通の配線を正しい端子位置に接続するために多くの時間を要していた。
【0012】
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、共通の配線の接続に要する時間を短縮することができる子局及び信号伝送システムを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本開示に係る子局は、親局と共通して使用される複数の配線として、電力を供給する電源線P+、電源線P0、及び、各種信号を供給する信号線D+、信号線D-の4線が任意の順序で接続可能な4つの入力端子と、4つの入力端子のそれぞれに対応する1~4番目の第1導通回路部を有し、4つの入力端子のうちのi番目の入力端子に電源線P+が接続された際に、i番目の第1導通回路部に電流が流れ、i番目以外の第1導通回路部に電流が流れない回路構成を有する第1のセンサ装置と、4つの入力端子のそれぞれに対応する1~4番目の第2導通回路部を有し、4つの入力端子のうちのj番目の入力端子に電源線P0が接続された際に、j番目の第2導通回路部に電流が流れ、j番目以外の第2導通回路部に電流が流れない回路構成を有する第2のセンサ装置と、第1導通回路部及び第2導通回路部に電流が流れることで電力が供給されると共に、第1導通回路部及び第2導通回路部による導通結果を読み取り可能であり、i番目の第1導通回路部及びj番目の第2導通回路部に電流が流れた状態を検知することで、i番目の入力端子に電源線P+が接続され、j番目の入力端子に電源線P0が接続され、i番目及びj番目以外の2つの入力端子に信号線D+及び信号線D-が接続されていると判断する制御装置とを備え、iは1以上4以下の整数であり、jはiとは異なる1以上4以下の整数である。
【0014】
本開示に係る信号伝送システムは、上記の子局と、上記の子局を介して、上記の外部機器を制御する親局とを備える。
【発明の効果】
【0015】
本開示によれば、共通の配線の接続に要する時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】実施の形態1における信号伝送システムを示す図である。
図2図1の子局の内部構成を示す図である。
図3図2の信号切替装置の内部構成を示す図である。
図4】実施の形態2における信号伝送システムを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1における信号伝送システムを示す図である。図1に示すように、信号伝送システムは、親局1と、複数の子局2と、複数の伝送処理装置9とを備えている。なお、子局2の数は、1台以上であればよい。
【0018】
親局1と、複数の子局2とは、共通して使用される複数の配線3を介して接続されている。図1の一例では、電源線P+、電源線P0、信号線D+、及び、信号線D-の4線が、複数の配線3として機能可能である。電源線P+及び電源線P0には電源4が接続されている。よって、親局1は、電源線P+及び電源線P0を介して複数の子局2に電力を供給可能である。即ち、電源線P+及び電源線P0は、電力を供給するために使用される。
【0019】
具体的には、電源線P+は、電源線P0に比べて高電位に設定されている。また、電源線P+と、電源線P0とが、親局1内で電気的に接続されている。よって、電源線P+と電源線P0とが子局2を介しても電気的に接続されれば、親局1、電源線P+、子局2、及び、電源線P0の順に電流が流れる。この電流の流れにより、電源線P+及び電源線P0は、電力を子局2及び伝送処理装置9に供給することができる。以降で詳細について説明する子局2の内部構成は、電源線P+と電源線P0との電位差に基づく電流の流れを利用して構成されている。
【0020】
また、親局1は、信号線D+及び信号線D-を介して複数の子局2に各種信号を供給可能である。即ち、信号線D+及び信号線D-は、信号を供給するために使用される。
【0021】
複数の子局2のそれぞれには伝送処理装置9が1つずつ対応して設けられている。各伝送処理装置9には、対応する子局2から電力が供給される。各伝送処理装置9は、各種信号に応じて、各種動作を行うことが可能である。また、各伝送処理装置9は、親局1の制御対象であり、且つ外部機器である。
【0022】
図2は、図1の子局2の内部構成を示す図である。図2に示すように、子局2は、第1のセンサ装置21と、第2のセンサ装置22と、制御装置23と、変圧装置24と、信号切替装置25と、4つの入力端子27a~27dと、4つの出力端子28a~28dとを備えている。
【0023】
また、子局2には、配線関連として、往信号線291aと、復信号線291bと、第1の検知信号線292と、第2の検知信号線293と、入力信号線294a~294dと、制御信号線296と、出力信号線297a,297bとが設けられている。
【0024】
4つの入力端子27a~27dのそれぞれには、図1の複数の配線3の4線が1つずつ任意の順序で接続可能である。よって、複数の入力端子27a~27dには、電源線P+、電源線P0、信号線D+、及び、信号線D-の4線が任意の順序で接続可能である。本開示に係る子局2では、複数の入力端子27a~27dのそれぞれに接続する線は、4線のうちの何れでもよく、子局2内で線種を自動識別する点に特徴がある。
【0025】
なお、以降の説明において、4つの入力端子27a~27dは、サフィックスのアルファベット順に命名される場合には、1~4番と称される。即ち、入力端子27a~27dは、入力端子27(1)~27(4)と称される。同様に、以降の説明において、4つの出力端子28a~28dは、サフィックスのアルファベット順に命名される場合には、1~4番と称される。即ち、出力端子28a~28dは、出力端子28(1)~28(4)と称される。
【0026】
また、4つの出力端子28(1)~28(4)は、4つの入力端子27(1)~27(4)のそれぞれに対応する1~4番目の出力先として、外部機器に接続可能である。外部機器は、図1及び図2の一例では、伝送処理装置9が該当する。4つの出力端子28(1)~28(4)は、電源線P+及び電源線P0により供給される電力を伝送処理装置9に出力する。また、4つの出力端子28(1)~28(4)は、信号線D+及び信号線D-により供給される各種信号を、伝送処理装置9に出力する。
【0027】
そこで、具体的な配線例を用いて、子局2が有する特徴について詳述する。
【0028】
初めに、第1のセンサ装置21について説明する。第1のセンサ装置21は、第1導通回路部21A~21Dを有している。第1導通回路部21A~21Dは、4つの入力端子27a~27dのそれぞれに対応する。よって、1番目の第1導通回路部21Aは、入力端子27aに対応する。2番目の第1導通回路部21Bは、入力端子27bに対応する。3番目の第1導通回路部21Cは、入力端子27cに対応する。4番目の第1導通回路部21Dは、入力端子27dに対応する。
【0029】
即ち、第1導通回路部21A~21Dのそれぞれは、入力端子27a~27dと1対1で、並列に設けられている。よって、往信号線291aに接続されている
【0030】
なお、以降の説明において、4つの第1導通回路部21A~21Dは、サフィックスのアルファベット順に命名する場合には、1~4番と称される。即ち、第1導通回路部21A~21Dは、第1導通回路部21(1)~21(4)と称される。また、その順番以外を称する場合には、以下のように命名される。例えば、1番目の第1導通回路部21(1)以外を指す場合には、第1導通回路部21(1^)と称される。
【0031】
第1導通回路部21Aは、電流を一方向に流す機能を有している。第1導通回路部21Aは、例えば、フォトカプラから構成されている。第1導通回路部21Aは、第1の入力部21Aiと、第1の検知部21Aoとを備えている。
【0032】
第1の入力部21Aiは、発光素子として機能する回路素子である。第1の入力部21Aiは、例えば、発光ダイオードから構成されている。第1の入力部21Aiにおける発光ダイオードのアノード側は、入力端子27aに接続されている。第1の入力部21Aiにおける発光ダイオードのカソード側は、往信号線291aに接続されている。往信号線291aには、分岐点b1が設けられている。往信号線291aは、分岐点b1から変圧装置24を介して制御装置23に接続されている。また、往信号線291aは、分岐点b1から出力端子28aを介して伝送処理装置9に接続されている。また、往信号線291aは、分岐点b1から信号切替装置25の出力側の端子P+に接続されている。よって、往信号線291aを流れる電流により、変圧装置24を介して制御装置23にV+電圧としての電力が供給可能である。また、往信号線291aを流れる電流により、伝送処理装置9に電力が供給可能である。また、往信号線291aを流れる電流により、信号切替装置25に電力が供給可能である。即ち、第1の入力部21Ai及び往信号線291aにより電流を一方向に流す経路が形成されている。
【0033】
第1の検知部21Aoは、受光素子として機能する回路素子である。第1の検知部21Aoは、例えば、フォトトランジスタから構成されている。第1の検知部21Aoにおけるフォトトランジスタのコレクタ側は、往信号線291aに接続されている。第1の検知部21Aoにおけるフォトトランジスタのエミッタ側は、第1の検知信号線292を介して制御装置23に接続されている。
【0034】
よって、第1のセンサ装置21は、4つの入力端子27(1)~27(4)のうちの1番目の入力端子27(1)に電源線P+が接続された際に、以下の機能を実現する回路構成を有している。即ち、第1のセンサ装置21は、1番目の第1導通回路部21(1)に電流が流れ、1番目以外の第1導通回路部21(2)~21(4)に電流が流れない回路構成を有している。
【0035】
第1導通回路部21Bは、電流を一方向に流す機能を有している。第1導通回路部21Bは、例えば、フォトカプラから構成されている。第1導通回路部21Bは、第1の入力部21Biと、第1の検知部21Boとを備えている。
【0036】
第1の入力部21Biは、発光素子として機能する回路素子である。第1の入力部21Biは、例えば、発光ダイオードから構成されている。第1の入力部21Biにおける発光ダイオードのアノード側は、入力端子27bに接続されている。第1の入力部21Biにおける発光ダイオードのカソード側は、往信号線291aに接続されている。よって、第1の入力部21Aiの場合と同様に、第1の入力部21Biにおいても、往信号線291aを流れる電流により、制御装置23と、伝送処理装置9と、信号切替装置25と、に電力が供給可能である。即ち、第1の入力部21Bi及び往信号線291aにより電流を一方向に流す経路が形成されている。
【0037】
第1の検知部21Boは、受光素子として機能する回路素子である。第1の検知部21Boは、例えば、フォトトランジスタから構成されている。第1の検知部21Boにおけるフォトトランジスタのコレクタ側は、往信号線291aに接続されている。第1の検知部21Boにおけるフォトトランジスタのエミッタ側は、第1の検知信号線292を介して制御装置23に接続されている。
【0038】
よって、第1のセンサ装置21は、4つの入力端子27(1)~27(4)のうちの2番目の入力端子27(2)に電源線P+が接続された際に、以下の機能を実現する回路構成を有している。即ち、第1のセンサ装置21は、2番目の第1導通回路部21(2)に電流が流れ、2番目以外の第1導通回路部21(1),21(3),21(4)に電流が流れない回路構成を有している。
【0039】
第1導通回路部21Cは、電流を一方向に流す機能を有している。第1導通回路部21Cは、例えば、フォトカプラから構成されている。第1導通回路部21Cは、第1の入力部21Ciと、第1の検知部21Coとを備えている。
【0040】
第1の入力部21Ciは、発光素子として機能する回路素子である。第1の入力部21Ciは、例えば、発光ダイオードから構成されている。第1の入力部21Ciにおける発光ダイオードのアノード側は、入力端子27cに接続されている。第1の入力部21Ciにおける発光ダイオードのカソード側は、往信号線291aに接続されている。よって、第1の入力部21Aiの場合と同様に、第1の入力部21Ciにおいても、往信号線291aを流れる電流により、制御装置23と、伝送処理装置9と、信号切替装置25と、に電力が供給可能である。即ち、第1の入力部21Ci及び往信号線291aにより電流を一方向に流す経路が形成されている。
【0041】
第1の検知部21Coは、受光素子として機能する回路素子である。第1の入力部21Ciは、例えば、フォトトランジスタから構成されている。第1の検知部21Coにおけるフォトトランジスタのコレクタ側は、往信号線291aに接続されている。第1の検知部21Coにおけるフォトトランジスタのエミッタ側は、第1の検知信号線292を介して制御装置23に接続されている。
【0042】
よって、第1のセンサ装置21は、4つの入力端子27(1)~27(4)のうちの3番目の入力端子27(3)に電源線P+が接続された際に、以下の機能を実現する回路構成を有している。即ち、第1のセンサ装置21は、3番目の第1導通回路部21(3)に電流が流れ、3番目以外の第1導通回路部21(1),21(2),21(4)に電流が流れない回路構成を有している。
【0043】
第1導通回路部21Dは、電流を一方向に流す機能を有している。第1導通回路部21Dは、例えば、フォトカプラから構成されている。第1導通回路部21Dは、第1の入力部21Diと、第1の検知部21Doとを備えている。
【0044】
第1の入力部21Diは、発光素子として機能する回路素子である。第1の入力部21Diは、例えば、発光ダイオードから構成されている。第1の入力部21Diにおける発光ダイオードのアノード側は、入力端子27dに接続されている。第1の入力部21Diにおける発光ダイオードのカソード側は、往信号線291aに接続されている。よって、第1の入力部21Aiの場合と同様に、第1の入力部21Diにおいても、往信号線291aを流れる電流により、制御装置23と、伝送処理装置9と、信号切替装置25と、に電力を供給可能である。即ち、第1の入力部21Di及び往信号線291aにより電流を一方向に流す経路が形成されている。
【0045】
第1の検知部21Doは、受光素子として機能する回路素子である。第1の検知部21Doは、例えば、フォトトランジスタから構成されている。第1の検知部21Doにおけるフォトトランジスタのコレクタ側は、往信号線291aに接続されている。第1の検知部21Doにおけるフォトトランジスタのエミッタ側は、第1の検知信号線292を介して制御装置23に接続されている。
【0046】
よって、第1のセンサ装置21は、4つの入力端子27(1)~27(4)のうちの4番目の入力端子27(4)に電源線P+が接続された際に、以下の機能を実現する回路構成を有している。4番目の第1導通回路部21(4)に電流が流れ、4番目以外の第1導通回路部21(1)~21(3)に電流が流れない回路構成を有している。
【0047】
換言すれば、第1のセンサ装置21は、4つの入力端子27(1)~27(4)のそれぞれに対応する1~4番目の第1導通回路部21(1)~21(4)を有している。
【0048】
また、以降の説明において、iは1以上4以下の整数として説明される。第1のセンサ装置21は、4つの入力端子27(1)~27(4)のうちのi番目の入力端子27(i)に電源線P+が接続された際に、以下の機能を実現する回路構成を有している。即ち、第1のセンサ装置21は、i番目の第1導通回路部21(i)に電流が流れ、且つi番目の第1の検知信号線292(i)に電流が流れる回路構成を有している。また、第1のセンサ装置21は、i番目以外の第1導通回路部21(i^)に電流が流れず、且つi番目以外の第1の検知信号線292(i^)に電流が流れない回路構成を有している。
【0049】
次に、第2のセンサ装置22について説明する。第2のセンサ装置22は、第1のセンサ装置21と並列に設けられている。第2のセンサ装置22は、第2導通回路部22A~22Dを有している。第2導通回路部22A~22Dは、4つの入力端子27a~27dのそれぞれに対応する。よって、1番目の第2導通回路部22Aは、入力端子27aに対応する。2番目の第2導通回路部22Bは、入力端子27bに対応する。3番目の第2導通回路部22Cは、入力端子27cに対応する。4番目の第2導通回路部22Dは、入力端子27dに対応する。
【0050】
即ち、第2導通回路部22A~22Dのそれぞれは、入力端子27a~27dと1対1で、並列に設けられている。よって、第2導通回路部22A~22Dのそれぞれは、第1導通回路部21A~21Dと1対1で、並列に設けられている。
【0051】
なお、以降の説明において、4つの第2導通回路部22A~22Dは、サフィックスのアルファベット順に命名する場合には、1~4番と称される。即ち、第2導通回路部22A~22Dは、第2導通回路部22(1)~22(4)と称される。また、その順番以外を称する場合には、以下のように命名される。例えば、1番目の第2導通回路部22(1)以外を指す場合には、第2導通回路部22(1^)と称される。
【0052】
第2導通回路部22Aは、電流を一方向に流す機能を有している。第2導通回路部22Aは、例えば、フォトカプラから構成されている。第2導通回路部22Aは、第2の入力部22Aiと、第2の検知部22Aoとを備えている。
【0053】
第2の入力部22Aiは、発光素子として機能する回路素子である。第2の入力部22Aiは、例えば、発光ダイオードから構成されている。第2の入力部22Aiにおける発光ダイオードのカソード側は、入力端子27aに接続されている。第2の入力部22Aiにおける発光ダイオードのアノード側は、復信号線291bに接続されている。復信号線291bには、分岐点b2~b4が設けられている。復信号線291bは、分岐点b2~b4を介して制御装置23に接続されている。また、復信号線291bは、分岐点b2から出力端子28bを介して伝送処理装置9に接続されている。また、復信号線291bは、分岐点b2,b3を介して変圧装置24に接続されている。また、復信号線291bは、分岐点b2~b4を介して信号切替装置25の出力側の端子P0に接続されている。よって、制御装置23、伝送処理装置9、及び、信号切替装置25のそれぞれから復信号線291bを介して戻る電流は、第2の入力部22Aiにおける発光ダイオードのアノード側に流入される。即ち、復信号線291b及び第2の入力部22Aiにより電流を一方向に戻す経路が形成されている。
【0054】
第2の検知部22Aoは、受光素子として機能する回路素子である。第2の検知部22Aoは、例えば、フォトトランジスタから構成されている。第2の検知部22Aoにおけるフォトトランジスタのコレクタ側は、往信号線291aに接続されている。第1の検知部21Aoにおけるフォトトランジスタのエミッタ側は、第2の検知信号線293を介して制御装置23に接続されている。
【0055】
よって、第2のセンサ装置22は、4つの入力端子27(1)~27(4)のうちの1番目の入力端子27(1)に電源線P0が接続された際に、以下の機能を実現する回路構成を有している。即ち、第2のセンサ装置22は、1番目の第2導通回路部22(1)に電流が流れ、1番目以外の第2導通回路部22(2)~22(4)に電流が流れない回路構成を有している。
【0056】
第2導通回路部22Bは、電流を一方向に流す機能を有している。第2導通回路部22Bは、例えば、フォトカプラから構成されている。第2導通回路部22Bは、第2の入力部22Biと、第2の検知部22Boとを備えている。
【0057】
第2の入力部22Biは、発光素子として機能する回路素子である。第2の入力部22Biは、例えば、発光ダイオードから構成されている。第2の入力部22Biにおける発光ダイオードのカソード側は、入力端子27bに接続されている。第2の入力部22Biにおける発光ダイオードのアノード側は、復信号線291bに接続されている。よって、第2の入力部22Aiの場合と同様に、制御装置23、伝送処理装置9、及び、信号切替装置25のそれぞれから復信号線291bを介して戻る電流は、第2の入力部22Biにおける発光ダイオードのアノード側に流入される。即ち、復信号線291b及び第2の入力部22Biにより電流を一方向に戻す経路が形成されている。
【0058】
第2の検知部22Boは、受光素子として機能する回路素子である。第2の検知部22Boは、例えば、フォトトランジスタから構成されている。第2の検知部22Boにおけるフォトトランジスタのコレクタ側は、往信号線291aに接続されている。第2の検知部22Boにおけるフォトトランジスタのエミッタ側は、第2の検知信号線293を介して制御装置23に接続されている。
【0059】
よって、第2のセンサ装置22は、4つの入力端子27(1)~27(4)のうちの2番目の入力端子27(2)に電源線P0が接続された際に、以下の機能を実現する回路構成を有している。即ち、第2のセンサ装置22は、2番目の第2導通回路部22(2)に電流が流れ、2番目以外の第2導通回路部22(1),22(3),22(4)に電流が流れない回路構成を有している。
【0060】
第2導通回路部22Cは、電流を一方向に流す機能を有している。第2導通回路部22Cは、例えば、フォトカプラから構成されている。第2導通回路部22Cは、第2の入力部22Ciと、第2の検知部22Coとを備えている。
【0061】
第2の入力部22Ciは、発光素子として機能する回路素子である。第2の入力部22Ciは、例えば、発光ダイオードから構成されている。第2の入力部22Ciにおける発光ダイオードのカソード側は、入力端子27cに接続されている。第2の入力部22Ciにおける発光ダイオードのアノード側は、復信号線291bに接続されている。よって、第2の入力部22Aiの場合と同様に、制御装置23、伝送処理装置9、及び、信号切替装置25のそれぞれから復信号線291bを介して戻る電流は、第2の入力部22Ciにおける発光ダイオードのアノード側に流入される。即ち、復信号線291b及び第2の入力部22Ciにより電流を一方向に戻す経路が形成されている。
【0062】
第2の検知部22Coは、受光素子として機能する回路素子である。第2の検知部22Coは、例えば、フォトトランジスタから構成されている。第2の検知部22Coにおけるフォトトランジスタのコレクタ側は、往信号線291aに接続されている。第2の検知部22Coにおけるフォトトランジスタのエミッタ側は、第2の検知信号線293を介して制御装置23に接続されている。
【0063】
よって、第2のセンサ装置22は、4つの入力端子27(1)~27(4)のうちの3番目の入力端子27(3)に電源線P0が接続された際に、以下の機能を実現する回路構成を有している。即ち、第2のセンサ装置22は、3番目の第2導通回路部22(3)に電流が流れ、3番目以外の第2導通回路部22(1),22(2),22(4)に電流が流れない回路構成を有している。
【0064】
第2導通回路部22Dは、電流を一方向に流す機能を有している。第2導通回路部22Dは、例えば、フォトカプラから構成されている。第2導通回路部22Dは、第2の入力部22Diと、第2の検知部22Doとを備えている。
【0065】
第2の入力部22Diは、発光素子として機能する回路素子である。第2の入力部22Diは、例えば、発光ダイオードから構成されている。第2の入力部22Diにおける発光ダイオードのカソード側は、入力端子27dに接続されている。第2の入力部22Diにおける発光ダイオードのアノード側は、復信号線291bに接続されている。よって、第2の入力部22Aiの場合と同様に、制御装置23、伝送処理装置9、及び、信号切替装置25のそれぞれから復信号線291bを介して戻る電流は、第2の入力部22Diにおける発光ダイオードのアノード側に流入される。即ち、復信号線291b及び第2の入力部22Diにより電流を一方向に戻す経路が形成されている。
【0066】
第2の検知部22Doは、受光素子として機能する回路素子である。第2の検知部22Doは、例えば、フォトトランジスタから構成されている。第2の検知部22Doにおけるフォトトランジスタのコレクタ側は、往信号線291aに接続されている。第2の検知部22Doにおけるフォトトランジスタのエミッタ側は、第2の検知信号線293を介して制御装置23に接続されている。
【0067】
よって、第2のセンサ装置22は、4つの入力端子27(1)~27(4)のうちの4番目の入力端子27(4)に電源線P0が接続された際に、以下の機能を実現する回路構成を有している。即ち、第2のセンサ装置22は、4番目の第2導通回路部22(4)に電流が流れ、4番目以外の第2導通回路部22(1)~22(3)に電流が流れない回路構成を有している。
【0068】
換言すれば、第2のセンサ装置22は、4つの入力端子27(1)~27(4)のそれぞれに対応する1~4番目の第2導通回路部22(1)~22(4)を有している。
【0069】
また、以降の説明において、jはiとは異なる1以上4以下の整数として説明される。第2のセンサ装置22は、4つの入力端子27(1)~27(4)のうちのj番目の入力端子27(j)に電源線P0が接続された際に、以下の機能を実現する回路構成を有している。即ち、第2のセンサ装置22は、j番目の第2導通回路部22(j)に電流が流れ、且つj番目の第2の検知信号線293(j)に電流が流れる回路構成を有している。また、第2のセンサ装置22は、j番目以外の第2導通回路部22(j^)に電流が流れず、且つj番目以外の第2の検知信号線293(j)に電流が流れない回路構成を有している。
【0070】
以上のことから、第1導通回路部21(i)及び第2導通回路部22(j)に電流が流れることにより、制御装置23、伝送処理装置9、及び、信号切替装置25に電力が供給される。
【0071】
次に、制御装置23について説明する。制御装置23は、図2に示した第1の検知信号線292及び第2の検知信号線293を介して、第1導通回路部21(i)及び第2導通回路部22(j)による導通結果を読み取り可能である。ここで、導通結果とは、第1の検知部21Ao~21Do及び第2の検知部22Ao~22Doの検知結果のことである。
【0072】
制御装置23は、第1導通回路部21(i)に電流が流れた状態を第1の検知信号線292を介して検知し、第2導通回路部22(j)に電流が流れた状態を第2の検知信号線293を介して検知する。これにより、制御装置23は、i番目の入力端子27(i)に電源線P+が接続され、j番目の入力端子27(j)に電源線P0が接続されていると判断する。また、制御装置23は、i番目及びj番目以外の2つの入力端子27(m),27(n)に信号線D+及び信号線D-が接続されていると判断する。
【0073】
即ち、制御装置23は、第1の検知部21Ao~21Do及び第2の検知部22Ao~22Doのそれぞれの検知結果に基づいて、以下の判断をする。ここで、検知結果とは、第1の検知部21Ao~21Do及び第2の検知部22Ao~22Doのそれぞれからの出力結果である。
【0074】
即ち、制御装置23は、各入力端子27(1)~27(4)のうち、電源線P+に接続される入力端子27(i)と、電源線P0に接続される入力端子27(j)とを判断する。また、制御装置23は、第1の検知部21Ao~21Do及び第2の検知部22Ao~22Doのそれぞれの検知結果に基づいて、以下の判断をする。即ち、制御装置23は、各入力端子27(1)~27(4)のうち、i番目及びj番目以外の2つの入力端子27(m),(n)に信号線D+及び信号線D-が接続されていると判断する。
【0075】
例えば、入力端子27aから第1の入力部21Aiに電流が流れた場合、第1の検知部21Aoは、第1の入力部21Aiに電流が流れたことを検知する。この場合、入力端子27aには、複数の配線3のうち、電源線P+が接続されている。よって、制御装置23は、第1の検知信号線292を介して第1の検知部21Aoによって第1の入力部21Aiに電流が流れたことが検知された場合、次の判断をする。即ち、制御装置23は、入力端子27a~27dのうち、入力端子27aに電源線P+が接続されていると判断する。
【0076】
また、入力端子27bから第1の入力部21Biに電流が流れた場合、第1の検知部21Boは、第1の入力部21Biに電流が流れたことを検知する。この場合、入力端子27bには、複数の配線3のうち、電源線P+が接続されている。よって、制御装置23は、第1の検知信号線292を介して第1の検知部21Boによって第1の入力部21Biに電流が流れたことが検知された場合、次の判断をする。即ち、制御装置23は、入力端子27a~27dのうち、入力端子27bに電源線P+が接続されていると判断する。
【0077】
また、入力端子27cから第1の入力部21Ciに電流が流れた場合、第1の検知部21Coは、第1の入力部21Ciに電流が流れたことを検知する。この場合、入力端子27cには、複数の配線3のうち、電源線P+が接続されている。よって、制御装置23は、第1の検知信号線292を介して第1の検知部21Coによって第1の入力部21Ciに電流が流れたことが検知された場合、次の判断をする。即ち、制御装置23は、入力端子27a~27dのうち、入力端子27cに電源線P+が接続されていると判断する。
【0078】
また、入力端子27dから第1の入力部21Diに電流が流れた場合、第1の検知部21Doは、第1の入力部21Diに電流が流れたことを検知する。この場合、入力端子27dには、複数の配線3のうち、電源線P+が接続されている。よって、制御装置23は、第1の検知信号線292を介して第1の検知部21Doによって第1の入力部21Diに電流が流れたことが検知された場合、次の判断をする。即ち、制御装置23は、入力端子27a~27dのうち、入力端子27dに電源線P+が接続されていると判断する。
【0079】
また、例えば、復信号線291bから第2の入力部22Aiに電流が流れた場合、第2の検知部22Aoは、第2の入力部22Aiに電流が流れたことを検知する。この場合、入力端子27aには、複数の配線3のうち、電源線P0が接続されている。よって、制御装置23は、第2の検知信号線293を介して第2の検知部22Aoによって第2の入力部22Aiに電流が流れたことが検知された場合、次の判断をする。即ち、制御装置23は、入力端子27a~27dのうち、入力端子27aに電源線P0が接続されていると判断する。
【0080】
また、復信号線291bから第2の入力部22Biに電流が流れた場合、第2の検知部22Boは、第2の入力部22Biに電流が流れたことを検知する。この場合、入力端子27bには、複数の配線3のうち、電源線P0が接続されている。よって、制御装置23は、第2の検知信号線293を介して第2の検知部22Boによって第2の入力部22Biに電流が流れたことが検知された場合、次の判断をする。即ち、制御装置23は、入力端子27a~27dのうち、入力端子27bに電源線P0が接続されていると判断する。
【0081】
また、復信号線291bから第2の入力部22Ciに電流が流れた場合、第2の検知部22Coは、第2の入力部22Ciに電流が流れたことを検知する。この場合、入力端子27cには、複数の配線3のうち、電源線P0が接続されている。よって、制御装置23は、第2の検知信号線293を介して第2の検知部22Coによって第2の入力部22Ciに電流が流れたことが検知された場合、次の判断をする。即ち、制御装置23は、入力端子27a~27dのうち、入力端子27cに電源線P0が接続されていると判断する。
【0082】
また、復信号線291bから第2の入力部22Diに電流が流れた場合、第2の検知部22Doは、第2の入力部22Diに電流が流れたことを検知する。この場合、入力端子27dには、複数の配線3のうち、電源線P0が接続されている。よって、制御装置23は、第2の検知信号線293を介して第2の検知部22Doによって第2の入力部22Diに電流が流れたことが検知された場合、次の判断をする。即ち、制御装置23は、入力端子27a~27dのうち、入力端子27dに電源線P0が接続されていると判断する。
【0083】
換言すれば、制御装置23は、第1の検知信号線292においてON状態となっている第1の検知信号線292(i)を特定する。これにより、制御装置23は、第1の検知部21Ao~21Doの検知結果に基づいて、入力端子27(1)~27(4)のうち、電源線P+が接続されている入力端子27(i)を判断する。また、制御装置23は、第2の検知信号線293においてON状態となっている第2の検知信号線293(j)を特定する。これにより、制御装置23は、第2の検知部22Ao~22Doの検知結果に基づいて、入力端子27(1)~27(4)のうち、電源線P0が接続されている入力端子27(j)を判断する。このように、制御装置23は、入力端子27(1)~27(4)のうち、電源線P+が接続されている入力端子27(i)と、電源線P0が接続されている入力端子27(j)とを判断する。
【0084】
また、制御装置23は、入力端子27(i)と、入力端子27(j)とを除いた残りの2つの入力端子27(m),27(n)に信号線D+及び信号線D-が接続されていると判断する。このように、制御装置23と、信号切替装置25にて連携処理が実行される。
【0085】
具体的には、以下の処理が実行される。即ち、信号切替装置25は、入力信号線294a~294dを介して、入力端子27a~27dと接続されている。また、信号切替装置25は、往信号線291a、復信号線291b、出力信号線297a、及び、出力信号線297bを介して、出力端子28a~28dと接続されている。また、信号切替装置25は、制御信号線296を介して、制御装置23から制御信号を受信する。
【0086】
即ち、信号切替装置25は、制御装置23から供給される制御信号に基づいて、2つの入力端子27(m),27(n)を信号線D+及び信号線D-に接続させる。これにより、入力端子27(m),27(n)と出力端子28c,28dとが接続される。よって、信号線D+及び信号線D-から供給される各種信号は、伝送処理装置9に供給される。
【0087】
また、制御装置23は、伝送処理装置9の駆動結果が予め想定された結果と異なる場合、以下の処理を行う。即ち、制御装置23は、2つの入力端子27(m),27(n)と、2つの出力端子28c,28dとの接続の組み合わせを切り替えるための制御信号を信号切替装置25に供給する。伝送処理装置9の駆動結果については後述する。
【0088】
次に、信号切替装置25について具体的に説明する。図3は、図2の信号切替装置25の内部構成を示す図である。図3に示すように、信号切替装置25の入力側の端子A~Dは、図2の入力信号線294a~294dと対応して接続されている。また、信号切替装置25の出力側の端子D+は、図2の出力信号線297aと接続されている。また、信号切替装置25の出力側の端子D-は、図2の出力信号線297bと接続されている。
【0089】
信号切替装置25は、第1の切替スイッチ251と、第2の切替スイッチ252とを備えている。第1の切替スイッチ251と、第2の切替スイッチ252とは並列に設けられている。
【0090】
第1の切替スイッチ251は、第1の切替入力部251iと、第1の切替出力部251oと、第1の切替選択部251swとを備えている。第1の切替入力部251iは、信号切替装置25の入力側の端子A~Dのそれぞれに対応して4つの端子a1~d1を有している。第1の切替選択部251swは、第1の切替入力部251iの4つの端子a1~d1のうちの何れか1つを選択し、第1の切替出力部251oに接続させる。第1の切替出力部251oは、出力側の端子D+と接続されている。
【0091】
第2の切替スイッチ252は、第2の切替入力部252iと、第2の切替出力部252oと、第2の切替選択部252swとを備えている。第2の切替入力部252iは、信号切替装置25の入力側の端子A~Dのそれぞれに対応して4つの端子a2~d2を有している。第2の切替選択部252swは、第2の切替入力部252iの4つの端子a2~d2のうちの何れか1つを選択し、第2の切替出力部252oに接続させる。第2の切替出力部252oは、出力側の端子D-と接続されている。
【0092】
例えば、制御装置23は、端子A及びBが入力端子27(i),(j)にそれぞれ接続されていると判断している場合、端子C及びDが入力端子27(m),(n)にそれぞれ接続されていると判断する。そこで、制御装置23は、信号切替装置25に制御信号を端子T1及び端子T2を介して伝送し、端子Cと端子D+とを接続させると同時に、端子Dと端子D-とを接続させる。この結果、端子Cは、出力端子28cを介して伝送処理装置9に接続される。また、端子Dは、出力端子28dを介して伝送処理装置9に接続される。これにより、入力信号線294cは、出力端子28cを介して伝送処理装置9に接続される。また、入力信号線294dは、出力端子28dを介して伝送処理装置9に接続される。この結果、伝送処理装置9が出力端子28c及び28dから入力される信号を認識可能である場合には、伝送処理装置9の駆動結果は、予め想定された結果となる。ここで、伝送処理装置9の駆動結果とは、伝送処理装置9による信号の認識結果である。伝送処理装置9による信号の認識結果とは、伝送処理装置9において予め取り決めされた伝送データの認識結果である。伝送処理装置9が予め取り決めされた伝送データを認識した場合、制御装置23は、次の動作を行う。
【0093】
即ち、制御装置23は、第1の切替選択部251swによる端子C及び端子D+の接続状態と、第2の切替選択部252swによる端子D及び端子D-の接続状態とを維持させる。また、出力端子28c及び28dから入力される信号が予め取り決めされた伝送データとして認識できない場合には、制御装置23は、次の動作を行う。
【0094】
即ち、制御装置23は、第1の切替選択部251swによる端子C及び端子D+の接続状態を解除し、第1の切替選択部251swにより端子C及び端子D-の接続状態を確立させる。また、制御装置23は、第2の切替選択部252swによる端子D及び端子D-の接続状態を解除し、第2の切替選択部252swにより端子D及び端子D+の接続状態を確立させる。なお、伝送処理装置9による信号の認識結果は、不図示のフィードバック回路により制御装置23に伝達させればよい。
【0095】
次に、子局2の動作について具体的な接続例を用いて説明する。以下では、第1のケース~第12のケースの12通りの接続例について、個々に説明する。
【0096】
<第1のケース:入力端子27aと電源線P+との接続;入力端子27bと電源線P0との接続>
入力端子27aに電源線P+が接続され、入力端子27bに電源線P0が接続された場合について説明する。
【0097】
第1の入力部21Aiにおける発光ダイオードのアノード側には入力端子27aを介して電源線P+が接続され、第1の入力部21Aiにおける発光ダイオードのカソード側には往信号線291aを介して出力端子28aが接続されることになる。よって、電源線P+からのP+電圧は、第1の入力部21Aiを介して出力端子28aに接続される。
【0098】
一方、第2の入力部22Biにおける発光ダイオードのカソード側には入力端子27bを介して電源線P0が接続され、第2の入力部22Biにおける発光ダイオードのアノード側には復信号線291bを介して出力端子28bが接続されることになる。
【0099】
よって、入力端子27aから流れる電流は、第1の経路と、第2の経路とを流れる。即ち、第1の経路は、第1の入力部21Ai、往信号線291a、変圧装置24、制御装置23、及び、分岐点b4~b2を経た経路である。第2の経路は、第1の入力部21Ai、往信号線291a、出力端子28a、伝送処理装置9、出力端子28b、及び、分岐点b2を経た経路である。第1の経路を流れた電流と、第2の経路を流れた電流とが復信号線291bで合流し、第2の入力部22Biを介して入力端子27bに流れる。
【0100】
また、第1の入力部21Aiにおける発光ダイオードに電流が流れると第1導通回路部21AがON状態になる。これにより、第1の検知部21Aoにおけるフォトトランジスタのコレクタ側のP+電圧が第1の検知部21Aoにおけるフォトトランジスタのエミッタ側に出力される。この結果、入力端子27aに接続されている配線3が電源線P+であることが判明し、入力端子27aに接続されている配線3の情報がP+端子情報ONとして制御装置23に伝達される。これにより、制御装置23は、入力端子27aに電源線P+が接続されていることを判断する。
【0101】
また、第2の入力部22Biにおける発光ダイオードに電流が流れると第2導通回路部22BがON状態になる。これにより、第2の検知部22Boにおけるフォトトランジスタのコレクタ側のP+電圧が第2の検知部22Boにおけるフォトトランジスタのエミッタ側に出力される。この結果、入力端子27bに接続されている配線3が電源線P0であることが判明し、入力端子27bに接続されている配線3の情報がP0端子情報ONとして制御装置23に伝達される。これにより、制御装置23は、入力端子27bに電源線P0が接続されていることを判断する。
【0102】
また、制御装置23は、入力端子27a及び入力端子27b以外の残りの入力端子27cには、信号線D+又は信号線D-の何れか一方が接続されていると判断する。また、制御装置23は、入力端子27a及び入力端子27b以外の残りの入力端子27dには、信号線D+又は信号線D-の何れか他方が接続されていると判断する。制御装置23は、これらの認識結果に基づいて、入力端子27c及び入力端子27dを信号切替装置25を介して伝送処理装置9に接続する。
【0103】
例えば、制御装置23は、制御信号のうちD+制御信号を端子T1を介して第1の切替スイッチ251に送り、端子Cと端子D+とを接続させる。また、制御装置23は、制御信号のうちD-制御信号を端子T2を介して第2の切替スイッチ252に送り、端子Dと端子D-とを接続させる。
【0104】
制御装置23は、伝送処理装置9において予め取り決めされた伝送データが認識されればそのままの接続状態を維持する。制御装置23は、伝送処理装置9において予め取り決めされた伝送データが認識されなければ、D+制御信号により端子Dと端子D+とを接続させ、D-制御信号により端子Cと端子D-とを接続させる。この結果、制御装置23は、伝送処理装置9において予め取り決めされた伝送データが認識されればそのままの接続状態を維持する。また、この結果、制御装置23は、伝送処理装置9において予め取り決めされた伝送データが認識されなければ、信号線D+、信号線D-、及び、伝送処理装置9の何れかに不具合が生じているとしてエラー情報を表示させる。
【0105】
<第2のケース:入力端子27aと電源線P+との接続;入力端子27cと電源線P0との接続>
入力端子27aに電源線P+が接続され、入力端子27cに電源線P0が接続された場合について説明する。
【0106】
第1の入力部21Aiにおける発光ダイオードのアノード側には入力端子27aを介して電源線P+が接続され、第1の入力部21Aiにおける発光ダイオードのカソード側には往信号線291aを介して出力端子28aが接続されることになる。よって、電源線P+からのP+電圧は、第1の入力部21Aiを介して出力端子28aに接続される。
【0107】
一方、第2の入力部22Ciにおける発光ダイオードのカソード側には入力端子27cを介して電源線P0が接続され、第2の入力部22Ciにおける発光ダイオードのアノード側には復信号線291bを介して出力端子28bが接続されることになる。
【0108】
よって、入力端子27aから流れる電流は、第1の経路と、第2の経路とを流れる。即ち、第1の経路は、第1の入力部21Ai、往信号線291a、変圧装置24、制御装置23、及び、分岐点b4~b2を経た経路である。第2の経路は、第1の入力部21Ai、往信号線291a、出力端子28a、伝送処理装置9、出力端子28b、及び、分岐点b2を経た経路である。第1の経路を流れた電流と、第2の経路を流れた電流とが復信号線291bで合流し、第2の入力部22Ciを介して入力端子27cに流れる。
【0109】
また、第1の入力部21Aiにおける発光ダイオードに電流が流れると第1導通回路部21AがON状態になる。これにより、第1の検知部21Aoにおけるフォトトランジスタのコレクタ側のP+電圧が第1の検知部21Aoにおけるフォトトランジスタのエミッタ側に出力される。この結果、入力端子27aに接続されている配線3が電源線P+であることが判明し、入力端子27aに接続されている配線3の情報がP+端子情報ONとして制御装置23に伝達される。これにより、制御装置23は、入力端子27aに電源線P+が接続されていることを判断する。
【0110】
また、第2の入力部22Ciにおける発光ダイオードに電流が流れると第2導通回路部22CがON状態になる。これにより、第2の検知部22Coにおけるフォトトランジスタのコレクタ側のP+電圧が第2の検知部22Coにおけるフォトトランジスタのエミッタ側に出力される。この結果、入力端子27cに接続されている配線3が電源線P0であることが判明し、入力端子27cに接続されている配線3の情報がP0端子情報ONとして制御装置23に伝達される。これにより、制御装置23は、入力端子27cに電源線P0が接続されていることを判断する。
【0111】
また、制御装置23は、入力端子27a及び入力端子27c以外の残りの入力端子27bには、信号線D+又は信号線D-の何れか一方が接続されていると認識する。また、制御装置23は、入力端子27a及び入力端子27c以外の残りの入力端子27dには、信号線D+又は信号線D-の何れか他方が接続されていると認識する。制御装置23は、これらの認識結果に基づいて、入力端子27b及び入力端子27dを信号切替装置25を介して伝送処理装置9に接続する。
【0112】
例えば、制御装置23は、制御信号のうちD+制御信号を端子T1を介して第1の切替スイッチ251に送り、端子Bと端子D+とを接続させる。また、制御装置23は、制御信号のうちD-制御信号を端子T2を介して第2の切替スイッチ252に送り、端子Dと端子D-とを接続させる。
【0113】
制御装置23は、伝送処理装置9において予め取り決めされた伝送データが認識されればそのままの接続状態を維持する。制御装置23は、伝送処理装置9において予め取り決めされた伝送データが認識されなければ、D+制御信号により端子Dと端子D+とを接続させ、D-制御信号により端子Bと端子D-とを接続させる。この結果、制御装置23は、伝送処理装置9において予め取り決めされた伝送データが認識されればそのままの接続状態を維持する。また、この結果、制御装置23は、伝送処理装置9において予め取り決めされた伝送データが認識されなければ、信号線D+、信号線D-、及び、伝送処理装置9の何れかに不具合が生じているとしてエラー情報を表示させる。
【0114】
<第3のケース:入力端子27aと電源線P+との接続;入力端子27dと電源線P0との接続>
入力端子27aに電源線P+が接続され、入力端子27dに電源線P0が接続された場合について説明する。
【0115】
第1の入力部21Aiにおける発光ダイオードのアノード側には入力端子27aを介して電源線P+が接続され、第1の入力部21Aiにおける発光ダイオードのカソード側には往信号線291aを介して出力端子28aが接続されることになる。よって、電源線P+からのP+電圧は、第1の入力部21Aiを介して出力端子28aに接続される。
【0116】
一方、第2の入力部22Diにおける発光ダイオードのカソード側には入力端子27dを介して電源線P0が接続され、第2の入力部22Diにおける発光ダイオードのアノード側には復信号線291bを介して出力端子28bが接続されることになる。
【0117】
よって、入力端子27aから流れる電流は、第1の経路と、第2の経路とを流れる。即ち、第1の経路は、第1の入力部21Ai、往信号線291a、変圧装置24、制御装置23、及び、分岐点b4~b2を経た経路である。第2の経路は、第1の入力部21Ai、往信号線291a、出力端子28a、伝送処理装置9、出力端子28b、及び、分岐点b2を経た経路である。第1の経路を流れた電流と、第2の経路を流れた電流とが復信号線291bで合流し、第2の入力部22Diを介して入力端子27dに流れる。
【0118】
また、第1の入力部21Aiにおける発光ダイオードに電流が流れると第1導通回路部21AがON状態になる。これにより、第1の検知部21Aoにおけるフォトトランジスタのコレクタ側のP+電圧が第1の検知部21Aoにおけるフォトトランジスタのエミッタ側に出力される。この結果、入力端子27aに接続されている配線3が電源線P+であることが判明し、入力端子27aに接続されている配線3の情報がP+端子情報ONとして制御装置23に伝達される。これにより、制御装置23は、入力端子27aに電源線P+が接続されていることを判断する。
【0119】
また、第2の入力部22Diにおける発光ダイオードに電流が流れると第2導通回路部22DがON状態になる。これにより、第2の検知部22Doにおけるフォトトランジスタのコレクタ側のP+電圧が第2の検知部22Doにおけるフォトトランジスタのエミッタ側に出力される。この結果、入力端子27dに接続されている配線3が電源線P0であることが判明し、入力端子27dに接続されている配線3の情報がP0端子情報ONとして制御装置23に伝達される。これにより、制御装置23は、入力端子27dに電源線P0が接続されていることを判断する。
【0120】
また、制御装置23は、入力端子27a及び入力端子27d以外の残りの入力端子27bには、信号線D+又は信号線D-の何れか一方が接続されていると認識する。また、制御装置23は、入力端子27a及び入力端子27d以外の残りの入力端子27cには、信号線D+又は信号線D-の何れか他方が接続されていると認識する。制御装置23は、これらの認識結果に基づいて、入力端子27b及び入力端子27cを信号切替装置25を介して伝送処理装置9に接続する。
【0121】
例えば、制御装置23は、制御信号のうちD+制御信号を端子T1を介して第1の切替スイッチ251に送り、端子Bと端子D+とを接続させる。また、制御装置23は、制御信号のうちD-制御信号を端子T2を介して第2の切替スイッチ252に送り、端子Cと端子D-とを接続させる。
【0122】
制御装置23は、伝送処理装置9において予め取り決めされた伝送データが認識されればそのままの接続状態を維持する。制御装置23は、伝送処理装置9において予め取り決めされた伝送データが認識されなければ、D+制御信号により端子Cと端子D+とを接続させ、D-制御信号により端子Bと端子D-とを接続させる。この結果、制御装置23は、伝送処理装置9において予め取り決めされた伝送データが認識されればそのままの接続状態を維持する。また、この結果、制御装置23は、伝送処理装置9において予め取り決めされた伝送データが認識されなければ、信号線D+、信号線D-、及び、伝送処理装置9の何れかに不具合が生じているとしてエラー情報を表示させる。
【0123】
<第4のケース:入力端子27bと電源線P+との接続;入力端子27aと電源線P0との接続>
入力端子27bに電源線P+が接続され、入力端子27aに電源線P0が接続された場合について説明する。
【0124】
第1の入力部21Biにおける発光ダイオードのアノード側には入力端子27bを介して電源線P+が接続され、第1の入力部21Biにおける発光ダイオードのカソード側には往信号線291aを介して出力端子28aが接続されることになる。よって、電源線P+からのP+電圧は、第1の入力部21Biを介して出力端子28aに接続される。
【0125】
一方、第2の入力部22Aiにおける発光ダイオードのカソード側には入力端子27aを介して電源線P0が接続され、第2の入力部22Aiにおける発光ダイオードのアノード側には復信号線291bを介して出力端子28bが接続されることになる。
【0126】
よって、入力端子27bから流れる電流は、第1の経路と、第2の経路とを流れる。即ち、第1の経路は、第1の入力部21Bi、往信号線291a、変圧装置24、制御装置23、及び、分岐点b4~b2を経た経路である。第2の経路は、第1の入力部21Bi、往信号線291a、出力端子28a、伝送処理装置9、出力端子28b、及び、分岐点b2を経た経路である。第1の経路を流れた電流と、第2の経路を流れた電流とが復信号線291bで合流し、第2の入力部22Aiを介して入力端子27aに流れる。
【0127】
また、第1の入力部21Biにおける発光ダイオードに電流が流れると第1導通回路部21BがON状態になる。これにより、第1の検知部21Boにおけるフォトトランジスタのコレクタ側のP+電圧が第1の検知部21Boにおけるフォトトランジスタのエミッタ側に出力される。この結果、入力端子27bに接続されている配線3が電源線P+であることが判明し、入力端子27bに接続されている配線3の情報がP+端子情報ONとして制御装置23に伝達される。これにより、制御装置23は、入力端子27bに電源線P+が接続されていることを判断する。
【0128】
また、第2の入力部22Aiにおける発光ダイオードに電流が流れると第2導通回路部22AがON状態になる。これにより、第2の検知部22Aoにおけるフォトトランジスタのコレクタ側のP+電圧が第1の検知部21Aoにおけるフォトトランジスタのエミッタ側に出力される。この結果、入力端子27aに接続されている配線3が電源線P0であることが判明し、入力端子27aに接続されている配線3の情報がP0端子情報ONとして制御装置23に伝達される。これにより、制御装置23は、入力端子27aに電源線P0が接続されていることを判断する。
【0129】
また、制御装置23は、入力端子27b及び入力端子27a以外の残りの入力端子27cには、信号線D+又は信号線D-の何れか一方が接続されていると認識する。また、制御装置23は、入力端子27b及び入力端子27a以外の残りの入力端子27dには、信号線D+又は信号線D-の何れか他方が接続されていると認識する。制御装置23は、これらの認識結果に基づいて、入力端子27c及び入力端子27dを信号切替装置25を介して伝送処理装置9に接続する。
【0130】
例えば、制御装置23は、制御信号のうちD+制御信号を端子T1を介して第1の切替スイッチ251に送り、端子Cと端子D+とを接続させる。また、制御装置23は、制御信号のうちD-制御信号を端子T2を介して第2の切替スイッチ252に送り、端子Dと端子D-とを接続させる。
【0131】
制御装置23は、伝送処理装置9において予め取り決めされた伝送データが認識されればそのままの接続状態を維持する。制御装置23は、伝送処理装置9において予め取り決めされた伝送データが認識されなければ、D+制御信号により端子Dと端子D+とを接続させ、D-制御信号により端子Cと端子D-とを接続させる。この結果、制御装置23は、伝送処理装置9において予め取り決めされた伝送データが認識されればそのままの接続状態を維持する。また、この結果、制御装置23は、伝送処理装置9において予め取り決めされた伝送データが認識されなければ、信号線D+、信号線D-、及び、伝送処理装置9の何れかに不具合が生じているとしてエラー情報を表示させる。
【0132】
<第5のケース:入力端子27bと電源線P+との接続;入力端子27cと電源線P0との接続>
入力端子27bに電源線P+が接続され、入力端子27cに電源線P0が接続された場合について説明する。
【0133】
第1の入力部21Biにおける発光ダイオードのアノード側には入力端子27bを介して電源線P+が接続され、第1の入力部21Biにおける発光ダイオードのカソード側には往信号線291aを介して出力端子28aが接続されることになる。よって、電源線P+からのP+電圧は、第1の入力部21Biを介して出力端子28aに接続される。
【0134】
一方、第2の入力部22Ciにおける発光ダイオードのカソード側には入力端子27cを介して電源線P0が接続され、第2の入力部22Ciにおける発光ダイオードのアノード側には復信号線291bを介して出力端子28bが接続されることになる。
【0135】
よって、入力端子27bから流れる電流は、第1の経路と、第2の経路とを流れる。即ち、第1の経路は、第1の入力部21Bi、往信号線291a、変圧装置24、制御装置23、及び、分岐点b4~b2を経た経路である。第2の経路は、第1の入力部21Bi、往信号線291a、出力端子28a、伝送処理装置9、出力端子28b、及び、分岐点b2を経た経路である。第1の経路を流れた電流と、第2の経路を流れた電流とが復信号線291bで合流し、第2の入力部22Ciを介して入力端子27cに流れる。
【0136】
また、第1の入力部21Biにおける発光ダイオードに電流が流れると第1導通回路部21BがON状態になる。これにより、第1の検知部21Boにおけるフォトトランジスタのコレクタ側のP+電圧が第1の検知部21Boにおけるフォトトランジスタのエミッタ側に出力される。この結果、入力端子27bに接続されている配線3が電源線P+であることが判明し、入力端子27bに接続されている配線3の情報がP+端子情報ONとして制御装置23に伝達される。これにより、制御装置23は、入力端子27bに電源線P+が接続されていることを判断する。
【0137】
また、第2の入力部22Ciにおける発光ダイオードに電流が流れると第2導通回路部22CがON状態になる。これにより、第2の検知部22Coにおけるフォトトランジスタのコレクタ側のP+電圧が第2の検知部22Coにおけるフォトトランジスタのエミッタ側に出力される。この結果、入力端子27cに接続されている配線3が電源線P0であることが判明し、入力端子27cに接続されている配線3の情報がP0端子情報ONとして制御装置23に伝達される。これにより、制御装置23は、入力端子27cに電源線P0が接続されていることを判断する。
【0138】
また、制御装置23は、入力端子27b及び入力端子27c以外の残りの入力端子27aには、信号線D+又は信号線D-の何れか一方が接続されていると判断する。また、制御装置23は、入力端子27b及び入力端子27c以外の残りの入力端子27dには、信号線D+又は信号線D-の何れか他方が接続されていると判断する。制御装置23は、これらの判断結果に基づいて、入力端子27a及び入力端子27dを信号切替装置25を介して伝送処理装置9に接続する。
【0139】
例えば、制御装置23は、制御信号のうちD+制御信号を端子T1を介して第1の切替スイッチ251に送り、端子Aと端子D+とを接続させる。また、制御装置23は、制御信号のうちD-制御信号を端子T2を介して第2の切替スイッチ252に送り、端子Dと端子D-とを接続させる。
【0140】
制御装置23は、伝送処理装置9において予め取り決めされた伝送データが認識されればそのままの接続状態を維持する。制御装置23は、伝送処理装置9において予め取り決めされた伝送データが認識されなければ、D+制御信号により端子Dと端子D+とを接続させ、D-制御信号により端子Aと端子D-とを接続させる。この結果、制御装置23は、伝送処理装置9において予め取り決めされた伝送データが認識されればそのままの接続状態を維持する。また、この結果、制御装置23は、伝送処理装置9において予め取り決めされた伝送データが認識されなければ、信号線D+、信号線D-、及び、伝送処理装置9の何れかに不具合が生じているとしてエラー情報を表示させる。
【0141】
<第6のケース:入力端子27bと電源線P+との接続;入力端子27dと電源線P0との接続>
入力端子27bに電源線P+が接続され、入力端子27dに電源線P0が接続された場合について説明する。
【0142】
第1の入力部21Biにおける発光ダイオードのアノード側には入力端子27bを介して電源線P+が接続され、第1の入力部21Biにおける発光ダイオードのカソード側には往信号線291aを介して出力端子28aが接続されることになる。よって、電源線P+からのP+電圧は、第1の入力部21Biを介して出力端子28aに接続される。
【0143】
一方、第2の入力部22Diにおける発光ダイオードのカソード側には入力端子27dを介して電源線P0が接続され、第2の入力部22Diにおける発光ダイオードのアノード側には復信号線291bを介して出力端子28bが接続されることになる。
【0144】
よって、入力端子27bから流れる電流は、第1の経路と、第2の経路とを流れる。即ち、第1の経路は、第1の入力部21Bi、往信号線291a、変圧装置24、制御装置23、及び、分岐点b4~b2を経た経路である。第2の経路は、第1の入力部21Bi、往信号線291a、出力端子28a、伝送処理装置9、出力端子28b、及び、分岐点b2を経た経路である。第1の経路を流れた電流と、第2の経路を流れた電流とが復信号線291bで合流し、第2の入力部22Diを介して入力端子27dに流れる。
【0145】
また、第1の入力部21Biにおける発光ダイオードに電流が流れると第1導通回路部21BがON状態になる。これにより、第1の検知部21Boにおけるフォトトランジスタのコレクタ側のP+電圧が第1の検知部21Boにおけるフォトトランジスタのエミッタ側に出力される。この結果、入力端子27bに接続されている配線3が電源線P+であることが判明し、入力端子27bに接続されている配線3の情報がP+端子情報ONとして制御装置23に伝達される。これにより、制御装置23は、入力端子27bに電源線P+が接続されていることを認識する。
【0146】
また、第2の入力部22Diにおける発光ダイオードに電流が流れると第2導通回路部22DがON状態になる。これにより、第2の検知部22Doにおけるフォトトランジスタのコレクタ側のP+電圧が第2の検知部22Doにおけるフォトトランジスタのエミッタ側に出力される。この結果、入力端子27dに接続されている配線3が電源線P0であることが判明し、入力端子27dに接続されている配線3の情報がP0端子情報ONとして制御装置23に伝達される。これにより、制御装置23は、入力端子27dに電源線P0が接続されていることを認識する。
【0147】
また、制御装置23は、入力端子27b及び入力端子27d以外の残りの入力端子27aには、信号線D+又は信号線D-の何れか一方が接続されていると判断する。また、制御装置23は、入力端子27b及び入力端子27d以外の残りの入力端子27cには、信号線D+又は信号線D-の何れか他方が接続されていると判断する。制御装置23は、これらの判断結果に基づいて、入力端子27a及び入力端子27cを信号切替装置25を介して伝送処理装置9に接続する。
【0148】
例えば、制御装置23は、制御信号のうちD+制御信号を端子T1を介して第1の切替スイッチ251に送り、端子Aと端子D+とを接続させる。また、制御装置23は、制御信号のうちD-制御信号を端子T2を介して第2の切替スイッチ252に送り、端子Cと端子D-とを接続させる。
【0149】
制御装置23は、伝送処理装置9において予め取り決めされた伝送データが認識されればそのままの接続状態を維持する。制御装置23は、伝送処理装置9において予め取り決めされた伝送データが認識されなければ、D+制御信号により端子Cと端子D+とを接続させ、D-制御信号により端子Aと端子D-とを接続させる。この結果、制御装置23は、伝送処理装置9において予め取り決めされた伝送データが認識されればそのままの接続状態を維持する。また、この結果、制御装置23は、伝送処理装置9において予め取り決めされた伝送データが認識されなければ、信号線D+、信号線D-、及び、伝送処理装置9の何れかに不具合が生じているとしてエラー情報を表示させる。
【0150】
<第7のケース:入力端子27cと電源線P+との接続;入力端子27aと電源線P0との接続>
入力端子27cに電源線P+が接続され、入力端子27aに電源線P0が接続された場合について説明する。
【0151】
第1の入力部21Ciにおける発光ダイオードのアノード側には入力端子27cを介して電源線P+が接続され、第1の入力部21Ciにおける発光ダイオードのカソード側には往信号線291aを介して出力端子28aが接続されることになる。よって、電源線P+からのP+電圧は、第1の入力部21Ciを介して出力端子28aに接続される。
【0152】
一方、第2の入力部22Aiにおける発光ダイオードのカソード側には入力端子27aを介して電源線P0が接続され、第2の入力部22Aiにおける発光ダイオードのアノード側には復信号線291bを介して出力端子28bが接続されることになる。
【0153】
よって、入力端子27cから流れる電流は、第1の経路と、第2の経路とを流れる。即ち、第1の経路は、第1の入力部21Ci、往信号線291a、変圧装置24、制御装置23、及び、分岐点b4~b2を経た経路である。第2の経路は、第1の入力部21Ci、往信号線291a、出力端子28a、伝送処理装置9、出力端子28b、及び、分岐点b2を経た経路である。第1の経路を流れた電流と、第2の経路を流れた電流とが復信号線291bで合流し、第2の入力部22Aiを介して入力端子27aに流れる。
【0154】
また、第1の入力部21Ciにおける発光ダイオードに電流が流れると第1導通回路部21CがON状態になる。これにより、第1の検知部21Coにおけるフォトトランジスタのコレクタ側のP+電圧が第1の検知部21Coにおけるフォトトランジスタのエミッタ側に出力される。この結果、入力端子27cに接続されている配線3が電源線P+であることが判明し、入力端子27cに接続されている配線3の情報がP+端子情報ONとして制御装置23に伝達される。これにより、制御装置23は、入力端子27cに電源線P+が接続されていることを認識する。
【0155】
また、第2の入力部22Aiにおける発光ダイオードに電流が流れると第2導通回路部22AがON状態になる。これにより、第2の検知部22Aoにおけるフォトトランジスタのコレクタ側のP+電圧が第1の検知部21Aoにおけるフォトトランジスタのエミッタ側に出力される。この結果、入力端子27aに接続されている配線3が電源線P0であることが判明し、入力端子27aに接続されている配線3の情報がP0端子情報ONとして制御装置23に伝達される。これにより、制御装置23は、入力端子27aに電源線P0が接続されていることを認識する。
【0156】
また、制御装置23は、入力端子27c及び入力端子27a以外の残りの入力端子27bには、信号線D+又は信号線D-の何れか一方が接続されていると判断する。また、制御装置23は、入力端子27c及び入力端子27a以外の残りの入力端子27dには、信号線D+又は信号線D-の何れか他方が接続されていると判断する。制御装置23は、これらの判断結果に基づいて、入力端子27b及び入力端子27dを信号切替装置25を介して伝送処理装置9に接続する。
【0157】
例えば、制御装置23は、制御信号のうちD+制御信号を端子T1を介して第1の切替スイッチ251に送り、端子Bと端子D+とを接続させる。また、制御装置23は、制御信号のうちD-制御信号を端子T2を介して第2の切替スイッチ252に送り、端子Dと端子D-とを接続させる。
【0158】
制御装置23は、伝送処理装置9において予め取り決めされた伝送データが認識されればそのままの接続状態を維持する。制御装置23は、伝送処理装置9において予め取り決めされた伝送データが認識されなければ、D+制御信号により端子Dと端子D+とを接続させ、D-制御信号により端子Bと端子D-とを接続させる。この結果、制御装置23は、伝送処理装置9において予め取り決めされた伝送データが認識されればそのままの接続状態を維持する。また、この結果、制御装置23は、伝送処理装置9において予め取り決めされた伝送データが認識されなければ、信号線D+、信号線D-、及び、伝送処理装置9の何れかに不具合が生じているとしてエラー情報を表示させる。
【0159】
<第8のケース:入力端子27cと電源線P+との接続;入力端子27bと電源線P0との接続>
入力端子27cに電源線P+が接続され、入力端子27bに電源線P0が接続された場合について説明する。
【0160】
第1の入力部21Ciにおける発光ダイオードのアノード側には入力端子27cを介して電源線P+が接続され、第1の入力部21Ciにおける発光ダイオードのカソード側には往信号線291aを介して出力端子28aが接続されることになる。よって、電源線P+からのP+電圧は、第1の入力部21Ciを介して出力端子28aに接続される。
【0161】
一方、第2の入力部22Biにおける発光ダイオードのカソード側には入力端子27bを介して電源線P0が接続され、第2の入力部22Biにおける発光ダイオードのアノード側には復信号線291bを介して出力端子28bが接続されることになる。
【0162】
よって、入力端子27cから流れる電流は、第1の経路と、第2の経路とを流れる。即ち、第1の経路は、第1の入力部21Ci、往信号線291a、変圧装置24、制御装置23、及び、分岐点b4~b2を経た経路である。第2の経路は、第1の入力部21Ci、往信号線291a、出力端子28a、伝送処理装置9、出力端子28b、及び、分岐点b2を経た経路である。第1の経路を流れた電流と、第2の経路を流れた電流とが復信号線291bで合流し、第2の入力部22Biを介して入力端子27bに流れる。
【0163】
また、第1の入力部21Ciにおける発光ダイオードに電流が流れると第1導通回路部21CがON状態になる。これにより、第1の検知部21Coにおけるフォトトランジスタのコレクタ側のP+電圧が第1の検知部21Coにおけるフォトトランジスタのエミッタ側に出力される。この結果、入力端子27cに接続されている配線3が電源線P+であることが判明し、入力端子27cに接続されている配線3の情報がP+端子情報ONとして制御装置23に伝達される。これにより、制御装置23は、入力端子27cに電源線P+が接続されていることを判断する。
【0164】
また、第2の入力部22Biにおける発光ダイオードに電流が流れると第2導通回路部22BがON状態になる。これにより、第2の検知部22Boにおけるフォトトランジスタのコレクタ側のP+電圧が第2の検知部22Boにおけるフォトトランジスタのエミッタ側に出力される。この結果、入力端子27bに接続されている配線3が電源線P0であることが判明し、入力端子27bに接続されている配線3の情報がP0端子情報ONとして制御装置23に伝達される。これにより、制御装置23は、入力端子27bに電源線P0が接続されていることを判断する。
【0165】
また、制御装置23は、入力端子27c及び入力端子27b以外の残りの入力端子27aには、信号線D+又は信号線D-の何れか一方が接続されていると判断する。また、制御装置23は、入力端子27c及び入力端子27b以外の残りの入力端子27dには、信号線D+又は信号線D-の何れか他方が接続されていると判断する。制御装置23は、これらの判断結果に基づいて、入力端子27a及び入力端子27dを信号切替装置25を介して伝送処理装置9に接続する。
【0166】
例えば、制御装置23は、制御信号のうちD+制御信号を端子T1を介して第1の切替スイッチ251に送り、端子Aと端子D+とを接続させる。また、制御装置23は、制御信号のうちD-制御信号を端子T2を介して第2の切替スイッチ252に送り、端子Dと端子D-とを接続させる。
【0167】
制御装置23は、伝送処理装置9において予め取り決めされた伝送データが認識されればそのままの接続状態を維持する。制御装置23は、伝送処理装置9において予め取り決めされた伝送データが認識されなければ、D+制御信号により端子Dと端子D+とを接続させ、D-制御信号により端子Aと端子D-とを接続させる。この結果、制御装置23は、伝送処理装置9において予め取り決めされた伝送データが認識されればそのままの接続状態を維持する。また、この結果、制御装置23は、伝送処理装置9において予め取り決めされた伝送データが認識されなければ、信号線D+、信号線D-、及び、伝送処理装置9の何れかに不具合が生じているとしてエラー情報を表示させる。
【0168】
<第9のケース:入力端子27cと電源線P+との接続;入力端子27dと電源線P0との接続>
入力端子27cに電源線P+が接続され、入力端子27dに電源線P0が接続された場合について説明する。
【0169】
第1の入力部21Ciにおける発光ダイオードのアノード側には入力端子27cを介して電源線P+が接続され、第1の入力部21Ciにおける発光ダイオードのカソード側には往信号線291aを介して出力端子28aが接続されることになる。よって、電源線P+からのP+電圧は、第1の入力部21Ciを介して出力端子28aに接続される。
【0170】
一方、第2の入力部22Diにおける発光ダイオードのカソード側には入力端子27dを介して電源線P0が接続され、第2の入力部22Diにおける発光ダイオードのアノード側には復信号線291bを介して出力端子28bが接続されることになる。
【0171】
よって、入力端子27cから流れる電流は、第1の経路と、第2の経路とを流れる。即ち、第1の経路は、第1の入力部21Ci、往信号線291a、変圧装置24、制御装置23、及び、分岐点b4~b2を経た経路である。第2の経路は、第1の入力部21Ci、往信号線291a、出力端子28a、伝送処理装置9、出力端子28b、及び、分岐点b2を経た経路である。第1の経路を流れた電流と、第2の経路を流れた電流とが復信号線291bで合流し、第2の入力部22Diを介して入力端子27dに流れる。
【0172】
また、第1の入力部21Ciにおける発光ダイオードに電流が流れると第1導通回路部21CがON状態になる。これにより、第1の検知部21Coにおけるフォトトランジスタのコレクタ側のP+電圧が第1の検知部21Coにおけるフォトトランジスタのエミッタ側に出力される。この結果、入力端子27cに接続されている配線3が電源線P+であることが判明し、入力端子27cに接続されている配線3の情報がP+端子情報ONとして制御装置23に伝達される。これにより、制御装置23は、入力端子27cに電源線P+が接続されていることを判断する。
【0173】
また、第2の入力部22Diにおける発光ダイオードに電流が流れると第2導通回路部22DがON状態になる。これにより、第2の検知部22Doにおけるフォトトランジスタのコレクタ側のP+電圧が第2の検知部22Doにおけるフォトトランジスタのエミッタ側に出力される。この結果、入力端子27dに接続されている配線3が電源線P0であることが判明し、入力端子27dに接続されている配線3の情報がP0端子情報ONとして制御装置23に伝達される。これにより、制御装置23は、入力端子27dに電源線P0が接続されていることを判断する。
【0174】
また、制御装置23は、入力端子27c及び入力端子27d以外の残りの入力端子27aには、信号線D+又は信号線D-の何れか一方が接続されていると判断する。また、制御装置23は、入力端子27c及び入力端子27d以外の残りの入力端子27bには、信号線D+又は信号線D-の何れか他方が接続されていると判断する。制御装置23は、これらの判断結果に基づいて、入力端子27a及び入力端子27bを信号切替装置25を介して伝送処理装置9に接続する。
【0175】
例えば、制御装置23は、制御信号のうちD+制御信号を端子T1を介して第1の切替スイッチ251に送り、端子Aと端子D+とを接続させる。また、制御装置23は、制御信号のうちD-制御信号を端子T2を介して第2の切替スイッチ252に送り、端子Bと端子D-とを接続させる。
【0176】
制御装置23は、伝送処理装置9において予め取り決めされた伝送データが認識されればそのままの接続状態を維持する。制御装置23は、伝送処理装置9において予め取り決めされた伝送データが認識されなければ、D+制御信号により端子Bと端子D+とを接続させ、D-制御信号により端子Aと端子D-とを接続させる。この結果、制御装置23は、伝送処理装置9において予め取り決めされた伝送データが認識されればそのままの接続状態を維持する。また、この結果、制御装置23は、伝送処理装置9において予め取り決めされた伝送データが認識されなければ、信号線D+、信号線D-、及び、伝送処理装置9の何れかに不具合が生じているとしてエラー情報を表示させる。
【0177】
<第10のケース:入力端子27dと電源線P+との接続;入力端子27aと電源線P0との接続>
入力端子27dに電源線P+が接続され、入力端子27aに電源線P0が接続された場合について説明する。
【0178】
第1の入力部21Diにおける発光ダイオードのアノード側には入力端子27dを介して電源線P+が接続され、第1の入力部21Diにおける発光ダイオードのカソード側には往信号線291aを介して出力端子28aが接続されることになる。よって、電源線P+からのP+電圧は、第1の入力部21Diを介して出力端子28aに接続される。
【0179】
一方、第2の入力部22Aiにおける発光ダイオードのカソード側には入力端子27aを介して電源線P0が接続され、第2の入力部22Aiにおける発光ダイオードのアノード側には復信号線291bを介して出力端子28bが接続されることになる。
【0180】
よって、入力端子27dから流れる電流は、第1の経路と、第2の経路とを流れる。即ち、第1の経路は、第1の入力部21Di、往信号線291a、変圧装置24、制御装置23、及び、分岐点b4~b2を経た経路である。第2の経路は、第1の入力部21Di、往信号線291a、出力端子28a、伝送処理装置9、出力端子28b、及び、分岐点b2を経た経路である。第1の経路を流れた電流と、第2の経路を流れた電流とが復信号線291bで合流し、第2の入力部22Aiを介して入力端子27aに流れる。
【0181】
また、第1の入力部21Diにおける発光ダイオードに電流が流れると第1導通回路部21DがON状態になる。これにより、第1の検知部21Doにおけるフォトトランジスタのコレクタ側のP+電圧が第1の検知部21Doにおけるフォトトランジスタのエミッタ側に出力される。この結果、入力端子27dに接続されている配線3が電源線P+であることが判明し、入力端子27dに接続されている配線3の情報がP+端子情報ONとして制御装置23に伝達される。これにより、制御装置23は、入力端子27dに電源線P+が接続されていることを認識する。
【0182】
また、第2の入力部22Aiにおける発光ダイオードに電流が流れると第2導通回路部22AがON状態になる。これにより、第2の検知部22Aoにおけるフォトトランジスタのコレクタ側のP+電圧が第1の検知部21Aoにおけるフォトトランジスタのエミッタ側に出力される。この結果、入力端子27aに接続されている配線3が電源線P0であることが判明し、入力端子27aに接続されている配線3の情報がP0端子情報ONとして制御装置23に伝達される。これにより、制御装置23は、入力端子27aに電源線P0が接続されていることを認識する。
【0183】
また、制御装置23は、入力端子27d及び入力端子27a以外の残りの入力端子27bには、信号線D+又は信号線D-の何れか一方が接続されていると認識する。また、制御装置23は、入力端子27d及び入力端子27a以外の残りの入力端子27cには、信号線D+又は信号線D-の何れか他方が接続されていると認識する。制御装置23は、これらの認識結果に基づいて、入力端子27b及び入力端子27cを信号切替装置25を介して伝送処理装置9に接続する。
【0184】
例えば、制御装置23は、制御信号のうちD+制御信号を端子T1を介して第1の切替スイッチ251に送り、端子Bと端子D+とを接続させる。また、制御装置23は、制御信号のうちD-制御信号を端子T2を介して第2の切替スイッチ252に送り、端子Cと端子D-とを接続させる。
【0185】
制御装置23は、伝送処理装置9において予め取り決めされた伝送データが認識されればそのままの接続状態を維持する。制御装置23は、伝送処理装置9において予め取り決めされた伝送データが認識されなければ、D+制御信号により端子Cと端子D+とを接続させ、D-制御信号により端子Bと端子D-とを接続させる。この結果、制御装置23は、伝送処理装置9において予め取り決めされた伝送データが認識されればそのままの接続状態を維持する。また、この結果、制御装置23は、伝送処理装置9において予め取り決めされた伝送データが認識されなければ、信号線D+、信号線D-、及び、伝送処理装置9の何れかに不具合が生じているとしてエラー情報を表示させる。
【0186】
<第11のケース:入力端子27dと電源線P+との接続;入力端子27bと電源線P0との接続>
入力端子27dに電源線P+が接続され、入力端子27bに電源線P0が接続された場合について説明する。
【0187】
第1の入力部21Diにおける発光ダイオードのアノード側には入力端子27dを介して電源線P+が接続され、第1の入力部21Diにおける発光ダイオードのカソード側には往信号線291aを介して出力端子28aが接続されることになる。よって、電源線P+からのP+電圧は、第1の入力部21Diを介して出力端子28aに接続される。
【0188】
一方、第2の入力部22Biにおける発光ダイオードのカソード側には入力端子27bを介して電源線P0が接続され、第2の入力部22Biにおける発光ダイオードのアノード側には復信号線291bを介して出力端子28bが接続されることになる。
【0189】
よって、入力端子27dから流れる電流は、第1の経路と、第2の経路とを流れる。即ち、第1の経路は、第1の入力部21Di、往信号線291a、変圧装置24、制御装置23、及び、分岐点b4~b2を経た経路である。第2の経路は、第1の入力部21Di、往信号線291a、出力端子28a、伝送処理装置9、出力端子28b、及び、分岐点b2を経た経路である。第1の経路を流れた電流と、第2の経路を流れた電流とが復信号線291bで合流し、第2の入力部22Biを介して入力端子27bに流れる。
【0190】
また、第1の入力部21Diにおける発光ダイオードに電流が流れると第1導通回路部21DがON状態になる。これにより、第1の検知部21Doにおけるフォトトランジスタのコレクタ側のP+電圧が第1の検知部21Doにおけるフォトトランジスタのエミッタ側に出力される。この結果、入力端子27dに接続されている配線3が電源線P+であることが判明し、入力端子27dに接続されている配線3の情報がP+端子情報ONとして制御装置23に伝達される。これにより、制御装置23は、入力端子27dに電源線P+が接続されていることを判断する。
【0191】
また、第2の入力部22Biにおける発光ダイオードに電流が流れると第2導通回路部22BがON状態になる。これにより、第2の検知部22Boにおけるフォトトランジスタのコレクタ側のP+電圧が第2の検知部22Boにおけるフォトトランジスタのエミッタ側に出力される。この結果、入力端子27bに接続されている配線3が電源線P0であることが判明し、入力端子27bに接続されている配線3の情報がP0端子情報ONとして制御装置23に伝達される。これにより、制御装置23は、入力端子27bに電源線P0が接続されていることを判断する。
【0192】
また、制御装置23は、入力端子27d及び入力端子27b以外の残りの入力端子27aには、信号線D+又は信号線D-の何れか一方が接続されていると判断する。また、制御装置23は、入力端子27d及び入力端子27b以外の残りの入力端子27cには、信号線D+又は信号線D-の何れか他方が接続されていると判断する。制御装置23は、これらの判断結果に基づいて、入力端子27a及び入力端子27cを信号切替装置25を介して伝送処理装置9に接続する。
【0193】
例えば、制御装置23は、制御信号のうちD+制御信号を端子T1を介して第1の切替スイッチ251に送り、端子Aと端子D+とを接続させる。また、制御装置23は、制御信号のうちD-制御信号を端子T2を介して第2の切替スイッチ252に送り、端子Cと端子D-とを接続させる。
【0194】
制御装置23は、伝送処理装置9において予め取り決めされた伝送データが認識されればそのままの接続状態を維持する。制御装置23は、伝送処理装置9において予め取り決めされた伝送データが認識されなければ、D+制御信号により端子Cと端子D+とを接続させ、D-制御信号により端子Aと端子D-とを接続させる。この結果、制御装置23は、伝送処理装置9において予め取り決めされた伝送データが認識されればそのままの接続状態を維持する。また、この結果、制御装置23は、伝送処理装置9において予め取り決めされた伝送データが認識されなければ、信号線D+、信号線D-、及び、伝送処理装置9の何れかに不具合が生じているとしてエラー情報を表示させる。
【0195】
<第12のケース:入力端子27dと電源線P+との接続;入力端子27cと電源線P0との接続>
入力端子27dに電源線P+が接続され、入力端子27cに電源線P0が接続された場合について説明する。
【0196】
第1の入力部21Diにおける発光ダイオードのアノード側には入力端子27dを介して電源線P+が接続され、第1の入力部21Diにおける発光ダイオードのカソード側には往信号線291aを介して出力端子28aが接続されることになる。よって、電源線P+からのP+電圧は、第1の入力部21Diを介して出力端子28aに接続される。
【0197】
一方、第2の入力部22Ciにおける発光ダイオードのカソード側には入力端子27cを介して電源線P0が接続され、第2の入力部22Ciにおける発光ダイオードのアノード側には復信号線291bを介して出力端子28bが接続されることになる。
【0198】
よって、入力端子27dから流れる電流は、第1の経路と、第2の経路とを流れる。即ち、第1の経路は、第1の入力部21Di、往信号線291a、変圧装置24、制御装置23、及び、分岐点b4~b2を経た経路である。第2の経路は、第1の入力部21Di、往信号線291a、出力端子28a、伝送処理装置9、出力端子28b、及び、分岐点b2を経た経路である。第1の経路を流れた電流と、第2の経路を流れた電流とが復信号線291bで合流し、第2の入力部22Ciを介して入力端子27cに流れる。
【0199】
また、第1の入力部21Diにおける発光ダイオードに電流が流れると第1導通回路部21DがON状態になる。これにより、第1の検知部21Doにおけるフォトトランジスタのコレクタ側のP+電圧が第1の検知部21Doにおけるフォトトランジスタのエミッタ側に出力される。この結果、入力端子27dに接続されている配線3が電源線P+であることが判明し、入力端子27dに接続されている配線3の情報がP+端子情報ONとして制御装置23に伝達される。これにより、制御装置23は、入力端子27dに電源線P+が接続されていることを認識する。
【0200】
また、第2の入力部22Ciにおける発光ダイオードに電流が流れると第2導通回路部22CがON状態になる。これにより、第2の検知部22Coにおけるフォトトランジスタのコレクタ側のP+電圧が第2の検知部22Coにおけるフォトトランジスタのエミッタ側に出力される。この結果、入力端子27cに接続されている配線3が電源線P0であることが判明し、入力端子27cに接続されている配線3の情報がP0端子情報ONとして制御装置23に伝達される。これにより、制御装置23は、入力端子27cに電源線P0が接続されていることを認識する。
【0201】
また、制御装置23は、入力端子27d及び入力端子27c以外の残りの入力端子27aには、信号線D+又は信号線D-の何れか一方が接続されていると判断する。また、制御装置23は、入力端子27d及び入力端子27c以外の残りの入力端子27bには、信号線D+又は信号線D-の何れか他方が接続されていると判断する。制御装置23は、これらの判断結果に基づいて、入力端子27a及び入力端子27bを信号切替装置25を介して伝送処理装置9に接続する。
【0202】
例えば、制御装置23は、制御信号のうちD+制御信号を端子T1を介して第1の切替スイッチ251に送り、端子Aと端子D+とを接続させる。また、制御装置23は、制御信号のうちD-制御信号を端子T2を介して第2の切替スイッチ252に送り、端子Bと端子D-とを接続させる。
【0203】
制御装置23は、伝送処理装置9において予め取り決めされた伝送データが認識されればそのままの接続状態を維持する。制御装置23は、伝送処理装置9において予め取り決めされた伝送データが認識されなければ、D+制御信号により端子Bと端子D+とを接続させ、D-制御信号により端子Aと端子D-とを接続させる。この結果、制御装置23は、伝送処理装置9において予め取り決めされた伝送データが認識されればそのままの接続状態を維持する。また、この結果、制御装置23は、伝送処理装置9において予め取り決めされた伝送データが認識されなければ、信号線D+、信号線D-、及び、伝送処理装置9の何れかに不具合が生じているとしてエラー情報を表示させる。
【0204】
以上のように、本実施の形態1に係る子局2は、第1の入力部21Ai~21Diの出力側と接続されている往信号線291aと、往信号線291aと第2の入力部22Ai~22Diの入力側とを接続する復信号線291bとを備えている。これにより、制御装置23は、4つの入力端子27(1)~27(4)のうち、入力端子27(i)に電源線P+が接続されているかを判断することができる。また、制御装置23は、4つの入力端子27(1)~27(4)のうち、入力端子27(j)に電源線P0が接続されているかを判断することができる。この結果、各子局2において、入力端子27(i),(j)と出力端子28a,28bとをそれぞれ接続させ、入力端子27(m),(n)と出力端子28c,28dとをそれぞれ接続させることができる。
【0205】
さらに、制御装置23は、4つの入力端子27(1)~27(4)のうち、電源線P+、P0が接続されている2つの入力端子27(i),(j)を判断した後、次のように制御する。即ち、制御装置23は、残りの2つの入力端子27(m),27(n)のうち、入力端子27(m),27(n)の何れか一方に信号線D+が接続されているかを判断することができる。また、制御装置23は、入力端子27(m),27(n)の何れか他方に信号線D-が接続されているかを判断することができる。この結果、作業者は、電源線P+、P0、信号線D+、D-の4つの配線3を、4つの入力端子27(1)~27(4)の任意の位置に接続することができる。よって、共通の配線3の接続に要する時間を短縮することができる。さらに、任意の位置に接続した場合にも、各子局2内で自動的に接続関係を識別して正しい接続関係を確立するため、共通の配線3の接続に誤りを発生させないようにすることができる。
【0206】
また、本実施の形態1では電源4を親局1、子局2以外に外付け電源としているが、親局1に内蔵していても構わない。
【0207】
実施の形態2.
実施の形態2においては、以下の3点が実施の形態1とは異なっている。
・子局2の前段側に、識別装置5及び分離装置7がさらに設けられている点。
・共通して使用される複数の配線3が、4線種で構成されるのではなく、電源線P+に第1の信号を重畳させた線種と、電源線P0に第2の信号を重畳させた線種との2線種で構成されている点。
・親局1に電源4が内蔵されている点。
【0208】
図4は、実施の形態2における信号伝送システムを示す図である。図4に示すように、信号伝送システムは、識別装置5と、分離装置7とをさらに備えている。
【0209】
識別装置5は、図2に記載の子局2の各入力端子27a~27dよりも前段側に設けられている。識別装置5は、第1の線種である第1重畳線31と、第2の線種である第2重畳線32との2線が任意の順序で接続可能な2つの重畳入力端子を有し、第1重畳線31と第2重畳線32とを識別する。第1重畳線31には、電源線P+を介してP+電圧として供給される電力に信号線D+に流す信号に相当する第1信号が重畳されている。第2重畳線32には、電源線P0を介してP0電圧として供給される電力に信号線D-に流す信号に相当する第2信号が重畳されている。
【0210】
分離装置7は、識別装置5と子局2との間に設けられている。分離装置7は、識別装置5による識別結果に基づいて、次の動作を行う。即ち、分離装置7は、第1重畳線31を、電源線P+と信号線D+との2線に分離させ、第2重畳線32を、電源線P0と信号線D-との2線に分離させる。分離装置7は、分離させた合計4線のそれぞれが4つの入力端子27(1)~27(4)と接続されている。この結果、第1重畳線31及び第2重畳線32の接続先を4つの入力端子27(1)~27(4)に分離させることができる。
【0211】
以上のように、本実施の形態2に係る信号伝送システムは、識別装置5により第1重畳線31と第2重畳線32とを識別する。さらに、信号伝送システムは、その識別結果に基づいて、第1重畳線31及び第2重畳線32の接続先を4つの入力端子27(1)~27(4)に分離させる。この結果、電力に信号が重畳されていたとしても、子局2を利用することができる。
【0212】
なお、本実施の形態1及び2においては、親局1、子局2、及び、伝送処理装置9の各内部回路に応じて、0V及び-24V、+12V及び-12V等のように電源線P+と電源線P0との間の電圧は異なっていてもよい。
【0213】
また、本実施の形態1及び2においては、第1導通回路部21A~21Dが、例えば、フォトカプラから構成されている一例について説明しているが、特にこれに限定されるものではない。例えば、第1導通回路部21A~21Dは、電流トランスから構成されていてもよい。また、例えば、第1導通回路部21A~21Dは、フォトインタラプタから構成されていてもよい。第2導通回路部22A~22Dについても同様である。
【0214】
また、本実施の形態1及び2においては、伝送処理装置9による信号の認識結果は、不図示のフィードバック回路により制御装置23に伝達される一例について説明しているが、特にこれに限定されるものではない。例えば、伝送処理装置9による信号の認識結果は。不図示の無線回路により制御装置23に伝達されてもよい。
【0215】
また、本実施の形態1及び2においては、信号伝送システムは、伝送処理装置9を含めた構成例を説明したが、伝送処理装置9は子局2の外部機器であるので分離してもよい。この場合、往信号線291aと、復信号線291bとの接続は、制御装置23を介して実現されればよい。
【0216】
また、本実施の形態1及び2においては、信号切替装置25を第1の切替選択部251sw及び第2の切替選択部252swにより実現する一例について説明しているが、特にこれに限定されるものではない。例えば、FET等の他の素子で切り替えを実現してもよい。
【符号の説明】
【0217】
1 親局、2 子局、21 第1のセンサ装置、21A~21D 第1導通回路部、21Ai~21Di 第1の入力部、21Ao~21Do 第1の検知部、22 第2のセンサ装置、22A~22D 第2導通回路部、22Ai~22Di 第2の入力部、22Ao~22Do 第2の検知部、23 制御装置、24 変圧装置、25 信号切替装置、251 第1の切替スイッチ、251i 第1の切替入力部、251o 第1の切替出力部、251sw 第1の切替選択部、252 第2の切替スイッチ、252i 第2の切替入力部、252o 第2の切替出力部、252sw 第2の切替選択部、27a~27d 入力端子、28a~28d 出力端子、291a 往信号線、291b 復信号線、292 第1の検知信号線、293 第2の検知信号線、294a~294d 入力信号線、296 制御信号線、297a,297b 出力信号線、3 配線、31 第1重畳線、32 第2重畳線、9 伝送処理装置、4 電源、5 識別装置、7 分離装置、b1~b4 分岐点。
図1
図2
図3
図4