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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-10
(45)【発行日】2025-02-19
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   G03G 21/18 20060101AFI20250212BHJP
   G03G 15/08 20060101ALI20250212BHJP
【FI】
G03G21/18 142
G03G21/18 150
G03G15/08 390Z
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2020100886
(22)【出願日】2020-06-10
(65)【公開番号】P2021196420
(43)【公開日】2021-12-27
【審査請求日】2023-06-02
(73)【特許権者】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103517
【弁理士】
【氏名又は名称】岡本 寛之
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 正吾
(72)【発明者】
【氏名】田口 和奈
【審査官】内藤 万紀子
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-102297(JP,A)
【文献】特開平02-050168(JP,A)
【文献】特開2017-032760(JP,A)
【文献】特開平03-048879(JP,A)
【文献】登録実用新案第3167018(JP,U)
【文献】特開昭63-298268(JP,A)
【文献】特開2008-276138(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03G 21/18
G03G 15/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口を有する筐体と、
第1方向に延びる軸について回転可能な感光ドラムを備えるドラムカートリッジであって、前記筐体内に位置する第1位置と、前記筐体外に位置する第2位置とを、前記開口を通って前記第1方向に移動可能なドラムカートリッジと、
前記ドラムカートリッジに着脱可能であり、現像ローラを備える現像カートリッジと、
前記ドラムカートリッジの前記第1位置と前記第2位置との間の移動をガイドするドラムガイドと、
前記ドラムカートリッジが前記第1位置に位置した状態で前記感光ドラムを前記筐体に対して位置決めする2つの板金と
前記第1方向において前記2つの板金の間に配置され、前記ドラムカートリッジが前記第1位置に位置した状態で前記感光ドラムと接触する転写装置と、
前記ドラムカートリッジが前記第1位置に位置した状態で前記感光ドラムを前記転写装置に向かって押圧可能なドラム押圧ユニットと、
を備え、
前記ドラムカートリッジは、前記ドラムカートリッジが前記第1位置から前記第2位置に移動するときの移動方向において、前記ドラムカートリッジの下流端に位置する第1ハンドルを有し、
前記現像カートリッジは、前記現像カートリッジが前記ドラムカートリッジに装着された状態で、前記第1ハンドルに対して前記移動方向の上流側に位置する第2ハンドルを有し、
前記第2ハンドルは、前記ドラムカートリッジが前記第1位置に位置した状態で、前記筐体内に位置して露出されず、前記ドラムカートリッジが前記第2位置に位置した状態で、露出されることを特徴とする、画像形成装置。
【請求項2】
開口を有する筐体と、
第1方向に延びる軸について回転可能な感光ドラムを備えるドラムカートリッジであって、前記筐体内に位置する第1位置と、前記筐体外に位置する第2位置とを、前記開口を通って前記第1方向に移動可能なドラムカートリッジと、
前記第1方向に延びるレールと、
前記ドラムカートリッジに着脱可能であり、現像ローラを備える現像カートリッジと、
前記ドラムカートリッジの前記第1位置と前記第2位置との間の移動をガイドするドラムガイドと、
前記ドラムカートリッジが前記第1位置に位置した状態で前記感光ドラムと接触する転写装置と、
前記ドラムカートリッジが前記第1位置に位置した状態で前記感光ドラムを前記転写装置に向かって押圧可能なドラム押圧ユニットと
を備え、
前記ドラムカートリッジは、前記ドラムカートリッジが前記第1位置から前記第2位置に移動するときの移動方向において、前記ドラムカートリッジの下流端に位置する第1ハンドルと、前記レールに嵌まるスライド部と、を有し、
前記現像カートリッジは、前記現像カートリッジが前記ドラムカートリッジに装着された状態で、前記第1ハンドルに対して前記移動方向の上流側に位置する第2ハンドルを有し、
前記第2ハンドルは、前記ドラムカートリッジが前記第1位置に位置した状態で、前記筐体内に位置して露出されず、前記ドラムカートリッジが前記第2位置に位置した状態で、露出され、
前記ドラム押圧ユニットは、
前記第1方向における前記ドラムカートリッジの一端を前記転写装置に向かって押圧する第1押圧位置と、前記ドラムカートリッジの前記一端に対する押圧を解除する第1解除位置との間を移動可能な第1ドラム押圧部材と、
前記第1方向における前記ドラムカートリッジの他端を前記転写装置に向かって押圧する第2押圧位置と、前記ドラムカートリッジの前記他端に対する押圧を解除する第2解除位置との間を移動可能な第2ドラム押圧部材と
を備え、
前記レールは、
前記第1ドラム押圧部材が配置される第1穴と、
前記第2ドラム押圧部材が配置される第2穴と
を有することを特徴とする、画像形成装置。
【請求項3】
前記画像形成装置は、
前記開口を閉じる閉位置と前記開口が開く開位置との間を移動可能なカバーと、
前記カバーが前記閉位置に位置した状態で、前記第1ドラム押圧部材を前記第1押圧位置に位置させ、かつ、前記第2ドラム押圧部材を前記第2押圧位置に位置させ、前記カバーが前記開位置に位置した状態で、前記第1ドラム押圧部材を前記第1解除位置に位置させ、かつ、前記第2ドラム押圧部材を前記第2解除位置に位置させるカムと
をさらに備えることを特徴とする、請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記画像形成装置は、
前記開口を閉じる閉位置と前記開口が開く開位置との間を移動可能なカバーと、
前記カバーとともに移動可能な支持部材と
をさらに備え、
前記カバーが前記閉位置に位置した状態で、前記支持部材は、前記筐体内に位置し、
前記カバーが前記開位置に位置した状態で、前記支持部材は、前記筐体外に位置し、前記レールと連続することを特徴とする、請求項2または請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
開口を有する筐体と、
第1方向に延びる軸について回転可能な感光ドラムを備えるドラムカートリッジであって、前記筐体内に位置する第1位置と、前記筐体外に位置する第2位置とを、前記開口を通って前記第1方向に移動可能なドラムカートリッジと、
前記ドラムカートリッジに着脱可能であり、現像ローラを備える現像カートリッジと、
を備え、
前記ドラムカートリッジは、前記ドラムカートリッジが前記第1位置から前記第2位置に移動するときの移動方向において、前記ドラムカートリッジの下流端に位置する第1ハンドルを有し、
前記現像カートリッジは、前記現像カートリッジが前記ドラムカートリッジに装着された状態で、前記第1ハンドルに対して前記移動方向の上流側に位置する第2ハンドルを有し、
前記ドラムカートリッジは、前記現像カートリッジが前記ドラムカートリッジに装着された状態で、前記ドラムカートリッジに対する前記現像カートリッジの取り外しを規制するロックであって、前記第1方向において、前記第2ハンドルに対して前記第1ハンドルの反対側に位置するロックを備えることを特徴とする、画像形成装置。
【請求項6】
前記ロックは、前記ドラムカートリッジに対する前記現像カートリッジの取り外しを規制するロック位置と、前記ドラムカートリッジに対する前記現像カートリッジのロックを解除するロック解除位置との間を移動可能である、請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記現像カートリッジは、ボスを有し、
前記ロックは、前記ロックが前記ロック位置に位置した状態で前記ボスを規制する凸部を有する、請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記ドラムカートリッジは、前記感光ドラムを支持するドラムフレームを備え、
前記ロックは、前記凸部を有する線形状のバネと、操作部とをさらに有し、
前記バネの一端は、前記ドラムフレームに固定され、
前記操作部は、前記バネの他端に設けられ、
前記ロックは、前記ロック位置に向かって付勢されている、請求項7に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記第2ハンドルは、前記第1方向における前記現像カートリッジの中央に位置することを特徴とする、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記ドラムカートリッジは、前記感光ドラムを支持するドラムフレームを備え、
前記ドラムフレームは、
第1側板と、
前記第1方向において、前記第1側板から離れて位置する第2側板と、を備え、
前記現像カートリッジが前記ドラムカートリッジに装着された状態で、前記現像カートリッジは、前記第1方向において、前記第1側板と前記第2側板との間に位置し、
前記第1ハンドルは、前記第1側板に取り付けられていることを特徴とする、請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項11】
第1方向に延びる軸について回転可能な感光ドラムを備えるドラムカートリッジであって、前記第1方向において、一端と、一端から離れて位置する他端とを有するドラムカートリッジと、
前記ドラムカートリッジに着脱可能であり、現像ローラを備える現像カートリッジと、を備え、
前記ドラムカートリッジは、前記一端に位置する第1ハンドルを有し、
前記現像カートリッジは、前記現像カートリッジが前記ドラムカートリッジに装着された状態で、前記一端と前記他端との間に位置する第2ハンドルを有し、
前記ドラムカートリッジは、前記現像カートリッジが前記ドラムカートリッジに装着された状態で、前記ドラムカートリッジに対する前記現像カートリッジの取り外しを規制するロックであって、前記他端に位置するロックを備えることを特徴とする、プロセスカートリッジ。
【請求項12】
前記第2ハンドルは、前記第1方向における前記現像カートリッジの中央に位置することを特徴とする、請求項11に記載のプロセスカートリッジ。
【請求項13】
前記ロックは、前記ドラムカートリッジに対する前記現像カートリッジの取り外しを規制するロック位置と、前記ドラムカートリッジに対する前記現像カートリッジのロックを解除するロック解除位置との間を移動可能である、請求項11または請求項12に記載のプロセスカートリッジ。
【請求項14】
前記現像カートリッジは、ボスを有し、
前記ロックは、前記ロックが前記ロック位置に位置した状態で前記ボスを規制する凸部を有する、請求項13に記載のプロセスカートリッジ。
【請求項15】
前記ドラムカートリッジは、前記感光ドラムを支持するドラムフレームを備え、
前記ロックは、前記凸部を有する線形状のバネと、操作部とをさらに有し、
前記バネの一端は、前記ドラムフレームに固定され、
前記操作部は、前記バネの他端に設けられ、
前記ロックは、前記ロック位置に向かって付勢されている、請求項14に記載のプロセスカートリッジ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像形成装置は、筐体と、プロセスカートリッジとを備える。プロセスカートリッジは、トナーを収容する。プロセスカートリッジは、感光ドラムと、現像ローラとを備える。感光ドラムは、第1方向に延びる軸について回転可能である。プロセスカートリッジは、筐体内に位置する第1位置と、筐体外に位置する第2位置との間を第1方向に移動可能である(下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2014-186346号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されているような画像形成装置では、現像ローラの交換が必要な場合、感光ドラムの交換の必要はなくても、感光ドラムを含むプロセスカートリッジ全体を交換しなければならない。このような画像形成装置では、使用コストの低減を図りにくい。
【0005】
そこで、プロセスカートリッジを、現像ローラを備える現像カートリッジと、感光ドラムを備えるドラムカートリッジとに分離して、現像カートリッジとドラムカートリッジとを個別に交換することが検討される。
【0006】
しかし、現像カートリッジとドラムカートリッジとを分離すると、現像カートリッジおよびドラムカートリッジのいずれか一方を交換するときに、ユーザは、現像カートリッジおよびドラムカートリッジが筐体内に位置した状態で、交換するカートリッジを判別して筐体から引き出す必要がある。そのため、現像カートリッジまたはドラムカートリッジの交換作業が煩雑となる場合がある。
【0007】
そこで、本開示の目的は、現像カートリッジとドラムカートリッジとを個別かつ円滑に交換できる画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)本開示の画像形成装置は、筐体と、ドラムカートリッジと、現像カートリッジとを備える。筐体は、開口を有する。
【0009】
ドラムカートリッジは、感光ドラムを備える。感光ドラムは、軸について回転可能である。軸は、第1方向に延びる。
【0010】
ドラムカートリッジは、第1位置と、第2位置とを、開口を通って第1方向に移動可能である。ドラムカートリッジが第1位置に位置する状態で、ドラムカートリッジは、筐体内に位置する。ドラムカートリッジが第2位置に位置する状態で、ドラムカートリッジは、筐体外に位置する。
【0011】
現像カートリッジは、ドラムカートリッジに着脱可能である。現像カートリッジは、現像ローラを備える。
【0012】
ドラムカートリッジは、第1ハンドルを有する。第1ハンドルは、ドラムカートリッジが第1位置から第2位置に移動するときの移動方向において、ドラムカートリッジの下流端に位置する。
【0013】
現像カートリッジは、第2ハンドルを有する。第2ハンドルは、現像カートリッジがドラムカートリッジに装着された状態で、第1ハンドルに対して移動方向の上流側に位置する。
【0014】
このような構成によれば、現像ローラを備える現像カートリッジと、感光ドラムを備えるドラムカートリッジとを個別に交換できる。
【0015】
また、ドラムカートリッジの第1ハンドルは、移動方向におけるドラムカートリッジの下流端に位置する。現像カートリッジの第2ハンドルは、現像カートリッジがドラムカートリッジに装着された状態で、第1ハンドルに対して移動方向の上流側に位置する。
【0016】
そのため、現像カートリッジがドラムカートリッジに装着され、ドラムカートリッジが第1位置に位置する状態で、ユーザは、第2ハンドルよりも、第1ハンドルを容易に認識できる。そして、ユーザは、第1ハンドルを持って、ドラムカートリッジを第1位置から第2位置に移動させることができる。その後、ユーザは、ドラムカートリッジが筐体外に位置した状態で、現像カートリッジを確認した後、第2ハンドルを持って、現像カートリッジをドラムカートリッジから取り外すことができる。
【0017】
よって、ユーザは、現像カートリッジおよびドラムカートリッジが筐体内に位置した状態で、交換するカートリッジを判別する必要がない。ユーザは、容易に認識できる第1ハンドルを持って、ドラムカートリッジを第1位置から第2位置に移動させた後、第2ハンドルを持って、ドラムカートリッジから現像カートリッジを取り外すことができる。
【0018】
そのため、現像カートリッジとドラムカートリッジとを個別かつ円滑に交換できる。
【0019】
(2)第2ハンドルは、第1方向における現像カートリッジの中央に位置してもよい。
【0020】
(3)ドラムカートリッジは、ドラムフレームを備えてもよい。ドラムフレームは、感光ドラムを支持する。ドラムフレームは、第1側板と、第2側板とを備えてもよい。第2側板は、第1方向において、第1側板から離れて位置する。現像カートリッジがドラムカートリッジに装着された状態で、現像カートリッジは、第1方向において、第1側板と第2側板との間に位置する。第1ハンドルは、第1側板に取り付けられてもよい。
【0021】
(4)第1側板は、ガイドを有してもよい。ガイドは、ドラムカートリッジに対する現像カートリッジの着脱をガイドする。
【0022】
(5)ドラムカートリッジは、筐体から取り外し可能であってもよい。ガイドは、ドラムカートリッジが筐体から取り外されて載置された状態で、上方に延びてもよい。
【0023】
(6)ドラムカートリッジは、壁を備えてもよい。壁は、現像カートリッジがドラムカートリッジに装着された状態で、感光ドラムに対して現像ローラの反対側に位置する。ガイドは、壁から離れる方向に延びてもよい。
【0024】
(7)現像カートリッジがドラムカートリッジに装着された状態で、第2ハンドルは、感光ドラムに対して壁の反対側に位置してもよい。
【0025】
(8)現像カートリッジは、現像フレームを備えてもよい。現像フレームは、現像ローラを支持する。第2ハンドルは、現像フレームに取り付けられてもよい。第2ハンドルは、第1位置と、第2位置との間を回動可能である。第2ハンドルが第2位置した状態で、第2ハンドルは、ガイドが延びる方向に延びてもよい。
【0026】
(9)画像形成装置は、押圧部材を備えてもよい。現像カートリッジがドラムカートリッジに装着された状態で、押圧部材は、現像ローラを感光ドラムに向かって押圧する。押圧部材は、ドラムフレームに支持されてもよい。
【0027】
(10)ドラムカートリッジは、ロックを備えてもよい。現像カートリッジがドラムカートリッジに装着された状態で、ロックは、ドラムカートリッジに対する現像カートリッジの取り外しを規制する。ロックは、第1方向において、第2ハンドルに対して第1ハンドルの反対側に位置してもよい。
【0028】
(11)プロセスカートリッジは、ドラムカートリッジと、現像カートリッジとを備える。
【0029】
ドラムカートリッジは、感光ドラムを備える。感光ドラムは、軸について回転可能である。軸は、第1方向に延びる。
【0030】
ドラムカートリッジは、第1方向において、一端と、他端とを有する。ドラムカートリッジの他端は、ドラムカートリッジの一端から離れて位置する。
【0031】
現像カートリッジは、ドラムカートリッジに着脱可能である。現像カートリッジは、現像ローラを備える。
【0032】
ドラムカートリッジは、第1ハンドルを有する。第1ハンドルは、ドラムカートリッジの一端に位置する。
【0033】
現像カートリッジは、第2ハンドルを有する。第2ハンドルは、現像カートリッジがドラムカートリッジに装着された状態で、一端と他端との間に位置する。
【0034】
(12)第2ハンドルは、第1方向における現像カートリッジの中央に位置してもよい。
【0035】
(13)ドラムカートリッジは、ロックを備えてもよい。ロックは、現像カートリッジがドラムカートリッジに装着された状態で、ドラムカートリッジに対する現像カートリッジの取り外しを規制する。ロックは、ドラムカートリッジの他端に位置する。
【発明の効果】
【0036】
本開示の画像形成装置によれば、現像カートリッジとドラムカートリッジとを個別かつ円滑に交換できる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
図1図1は、画像形成装置の概略構成図を示す。
図2図2は、図1に示す画像形成装置のA-A断面図であって、カバーが閉位置に位置し、ドラムカートリッジが第1位置に位置する状態を示す。
図3図3は、図1に示す画像形成装置のA-A断面図であって、カバーが開位置に位置し、ドラムカートリッジが第1位置に位置する状態を示す。
図4図4は、図1に示す画像形成装置のA-A断面図であって、カバーが開位置に位置し、ドラムカートリッジが第2位置に位置する状態を示す。
図5図5は、図1に示すプロセスカートリッジの拡大図である。
図6図6は、図5に示すドラムカートリッジの斜視図である。
図7図7は、図5に示すプロセスカートリッジを載置面に載置した状態を説明するための説明図である。
図8図8は、図5に示す現像カートリッジの斜視図である。
図9図9は、図5に示すプロセスカートリッジの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
1.画像形成装置1
図1から図5を参照して、画像形成装置1について説明する。
【0039】
図1に示すように、画像形成装置1は、筐体2と、カバー10(図2参照)と、シートカセット3と、4つのプロセスカートリッジ9Y、9M、9C、9Kと、露光装置6と、中間転写装置7と、二次転写ローラ11と、定着装置8とを備える。
【0040】
1.1 筐体2
筐体2は、シートカセット3と、4つのプロセスカートリッジ9Y、9M、9C、9Kと、露光装置6と、中間転写装置7と、二次転写ローラ11と、定着装置8とを収容する。
【0041】
図2に示すように、筐体2は、開口21を有する。開口21は、第1方向における筐体2の一方の外表面に位置する。第1方向は、感光ドラム41Mの軸A1が延びる方向である。感光ドラム41Mについては後で説明する。
【0042】
1.2 カバー10
図2および図3に示すように、カバー10は、開位置(図3参照)と閉位置(図2参照)との間を移動可能である。カバー10が開位置に位置する状態で、開口21は、開く。カバー10が閉位置に位置する状態で、カバー10は、開口21を閉じる。
【0043】
1.3 シートカセット3
図1に示すように、シートカセット3は、シートSを収容可能である。シートカセット3内のシートSは、二次転写ローラ11に向かって搬送される。
【0044】
1.4 4つのプロセスカートリッジ9Y、9M、9C、9K
4つのプロセスカートリッジ9Y、9M、9C、9Kは、第2方向に順に並ぶ。第2方向は、第1方向と交差する。4つのプロセスカートリッジ9Y、9M、9C、9Kは、互いに同じ構成を有する。そのため、プロセスカートリッジ9Mを詳細に説明し、プロセスカートリッジ9Y、9C、9Kの説明を省略する。
【0045】
1.4.1 プロセスカートリッジ9M
図5に示すように、プロセスカートリッジ9Mは、ドラムカートリッジ4Mと、現像カートリッジ5Mとを備える。
【0046】
1.4.1.1 ドラムカートリッジ4M
ドラムカートリッジ4Mは、感光ドラム41Mと、帯電装置46Mとを備える。
【0047】
感光ドラム41Mは、第1方向に延びる。感光ドラム41Mは、円筒形状を有する。感光ドラム41Mは、軸A1について回転可能である。軸A1は、第1方向に延びる。
【0048】
帯電装置46Mは、感光ドラム41Mの周面を帯電させる。帯電装置46Mは、具体的には、帯電ローラである。なお、帯電装置46Mは、スコロトロン型の帯電器であってもよい。
【0049】
図3および図4に示すように、ドラムカートリッジ4Mは、第1位置(図3参照)と、第2位置(図4参照)とを、開口21を通って第1方向に移動可能である。ドラムカートリッジ4Mが第1位置に位置する状態で、ドラムカートリッジ4Mの全部は、筐体2内に位置する。ドラムカートリッジ4Mが第2位置に位置する状態で、ドラムカートリッジ4Mの少なくとも一部は、筐体2外に位置する。
【0050】
1.4.1.2 現像カートリッジ5M
図5に示すように、現像カートリッジ5Mは、トナーを収容する。現像カートリッジ5Mは、現像ローラ51Mを備える。現像ローラ51Mは、第1方向に延びる。現像ローラ51Mは、軸A2を中心として回転可能である。軸A2は、第1方向に延びる。
【0051】
現像カートリッジ5Mは、ドラムカートリッジ4Mに着脱可能である。そのため、トナーを収容し、現像ローラ51Mを備える現像カートリッジ5Mと、感光ドラム41Mを備えるドラムカートリッジ4Mとを個別に交換できる。
【0052】
現像カートリッジ5Mがドラムカートリッジ4Mに装着された状態で、現像ローラ51Mは、感光ドラム41Mと接触する。現像ローラ51Mが感光ドラム41Mに接触した状態で、現像ローラ51Mは、感光ドラム41Mにトナーを供給する。
【0053】
1.4.2 プロセスカートリッジ9Y、9C、9K
図1に示すように、プロセスカートリッジ9Yは、ドラムカートリッジ4Yと、現像カートリッジ5Yとを備える。ドラムカートリッジ4Yは、感光ドラム41Yと、帯電装置46Yとを備える。現像カートリッジ5Yは、現像ローラ51Yを備える。現像カートリッジ5Yは、ドラムカートリッジ4Yに着脱可能である。
【0054】
プロセスカートリッジ9Cは、ドラムカートリッジ4Cと、現像カートリッジ5Cとを備える。ドラムカートリッジ4Cは、感光ドラム41Cと、帯電装置46Cとを備える。現像カートリッジ5Cは、現像ローラ51Cを備える。現像カートリッジ5Cは、ドラムカートリッジ4Cに着脱可能である。
【0055】
プロセスカートリッジ9Kは、ドラムカートリッジ4Kと、現像カートリッジ5Kとを備える。ドラムカートリッジ4Kは、感光ドラム41Kと、帯電装置46Kとを備える。現像カートリッジ5Kは、現像ローラ51Kを備える。現像カートリッジ5Kは、ドラムカートリッジ4Kに着脱可能である。
【0056】
言い換えれば、画像形成装置1は、4つのドラムカートリッジ4Y、4M、4C、4Kと、4つの現像カートリッジ5Y、5M、5C、5Kとを備える。
【0057】
1.5. 露光装置6
露光装置6は、4つの感光ドラム41Y、41M、41C、41Kの表面を露光可能である。ドラムカートリッジ4Mが第1位置に位置する状態で、露光装置6は、ドラムカートリッジ4Mの下方に位置する。下方とは、画像形成装置1を通常の使用状態に置いたときの、重力方向における下方である。
【0058】
露光装置6は、4つの出射口61Y、61M、61C、61Kを有する。4つの出射口61Y、61M、61C、61Kは、第2方向に互いに間隔を空けて位置する。
【0059】
出射口61Yは、帯電した感光ドラム41Yの表面を露光する光を出射する。これにより、静電潜像が、感光ドラム41Yの表面に形成される。出射口61Mは、帯電した感光ドラム41Mの表面を露光する光を出射する。これにより、静電潜像が、感光ドラム41Mの表面に形成される。出射口61Cは、帯電した感光ドラム41Cの表面を露光する光を出射する。これにより、静電潜像が、感光ドラム41Cの表面に形成される。出射口61Kは、帯電した感光ドラム41Kの表面を露光する光を出射する。これにより、静電潜像が、感光ドラム41Kの表面に形成される。
【0060】
露光装置6は、具体的には、レーザースキャンユニットである。なお、露光装置6は、LEDアレイであってもよい。
【0061】
1.6 中間転写装置7
ドラムカートリッジ4Mが第1位置に位置する状態で、中間転写装置7は、ドラムカートリッジ4Mに対して、露光装置6の反対側に位置する。中間転写装置7は、中間転写ベルト71と、4つの一次転写ローラ72Y、72M、72C、72Kとを備える。
【0062】
4つのドラムカートリッジ4Y、4M、4C、4Kが第1位置に位置した状態で、中間転写ベルト71は、4つの感光ドラム41Y、41M、41C、41Kと接触する。4つのドラムカートリッジ4Y、4M、4C、4Kが第1位置に位置した状態で、中間転写ベルト71は、感光ドラム41Yと一次転写ローラ72Yとの間、感光ドラム41Mと一次転写ローラ72Mとの間、感光ドラム41Cと一次転写ローラ72Cとの間、および、感光ドラム41Kと一次転写ローラ72Kとの間を通る。
【0063】
一次転写ローラ72Yは、感光ドラム41Y上のトナーを中間転写ベルト71に転写する。一次転写ローラ72Mは、感光ドラム41M上のトナーを中間転写ベルト71に転写する。一次転写ローラ72Cは、感光ドラム41C上のトナーを中間転写ベルト71に転写する。一次転写ローラ72Kは、感光ドラム41K上のトナーを中間転写ベルト71に転写する。
【0064】
1.7 二次転写ローラ11
二次転写ローラ11は、第2方向において、中間転写装置7と並ぶ。二次転写ローラ11は、中間転写ベルト71と接触する。シートカセット3から搬送されるシートSは、中間転写ベルト71と二次転写ローラ11との間を通る。このとき、二次転写ローラ11は、中間転写ベルト71に転写されたトナーをシートSに転写する。
【0065】
1.8 定着装置8
定着装置8は、トナーが転写されたシートSを加熱および加圧して、シートSにトナーを定着させる。定着装置8を通過したシートSは、筐体2の上面に排紙される。
【0066】
2.ドラムカートリッジ4Mの詳細
次に、図5から図9を参照して、ドラムカートリッジ4Mの詳細について説明する。
【0067】
図6に示すように、ドラムカートリッジ4Mは、第1方向に延びる。ドラムカートリッジ4Mは、第1方向において、一端E1と、他端E2とを有する。ドラムカートリッジ4Mの他端E2は、ドラムカートリッジ4Mの一端E1から離れて位置する。
【0068】
ドラムカートリッジ4Mは、上記した感光ドラム41Mと、上記した帯電装置46M(図1参照)とに加えて、ドラムフレーム42Mと、ドラムクリーナ47Mと、第1押圧部材44Mと、第2押圧部材48Mと、バネ49Mと、ロック45Mと、第1ハンドル43Mとを備える。言い換えれば、画像形成装置1は、第1押圧部材44Mと、第2押圧部材48Mと、ロック45Mとを備える。
【0069】
2.1 ドラムフレーム42M
ドラムフレーム42Mは、感光ドラム41Mと、帯電装置46Mと、ドラムクリーナ47Mと、第1押圧部材44Mと、第2押圧部材48Mと、バネ49Mと、ロック45Mと、第1ハンドル43Mとを支持する。ドラムフレーム42Mは、第1側板421と、第2側板422と、底板424と、スライド部425とを備える。
【0070】
2.1.1 第1側板421
第1側板421は、ドラムカートリッジ4Mの一端E1に位置する。第1側板421は、第1方向における感光ドラム41Mの一端を支持する。第1側板421は、第1方向において、外面S1と、内面S2とを有する。外面S1は、第1方向において、内面S2に対して、第2側板422の反対側に位置する。第1側板421は、第1ガイド4211と、第2ガイド4212と、第1溝4213とを有する。
【0071】
第1ガイド4211は、ドラムカートリッジ4Mに対する現像カートリッジ5Mの着脱をガイドする。ドラムカートリッジ4Mに対して現像カートリッジ5Mを着脱するときに、第1ガイド4211は、第1ボス522Aをガイドする。第1ボス522Aについては、後で説明する。第1ガイド4211は、内面S2に位置する。第1ガイド4211は、具体的には、溝である。第1ガイド4211は、感光ドラム41Mの周方向に延びる。
【0072】
第1ガイド4211は、第1端4211A(図7参照)と、第2端4211B(図7参照)とを有する。第1端4211Aは、感光ドラム41Mの径方向において、感光ドラム41Mから離れて位置する(図7参照)。第2端4211Bは、第1端4211Aから離れて位置する。第2端4211Bは、第1側板421の端縁に位置する。第2端4211Bは、開放されている。
【0073】
第2ガイド4212は、現像カートリッジ5Mが感光ドラム41Mに対して回動するときに、第2ボス523Aをガイドする。第2ボス523Aについては、後で説明する。第2ガイド4212は、第1ガイド4211内に位置する(図7参照)。第2ガイド4212は、第1側板421を第1方向に貫通する。
【0074】
第1溝4213には、第1押圧部材44Mおよびバネ49Mが配置される。第1溝4213は、外面S1に位置する。第1溝4213は、第2ガイド4212に対して感光ドラム41Mの反対側に位置する。第1溝4213は、第2ガイド4212と通じている。
【0075】
2.1.2 第2側板422
第2側板422は、ドラムカートリッジ4Mの他端E2に位置する。第2側板422は、第1方向において、第1側板421から離れて位置する。第2側板422は、第1方向における感光ドラム41Mの他端を支持する。第2側板422は、第2溝4214を備えることを除いて、第1側板421と同様に説明される。そのため、第2側板422の説明は省略される。
【0076】
第2溝4214には、ロック45Mが配置される。第2溝4214は、内面S2に位置する。第2溝4214は、第1ガイド4221に対して感光ドラム41Mの反対側に位置する。第2溝4214は、開口4215を介して、第1ガイド4221と通じている。
【0077】
2.1.3 底板424
底板424は、第1方向において、第1側板421と第2側板422との間に位置する。底板424は、円弧形状を有する。底板424は、第1方向に延びる。第1方向における底板424の一端は、第1側板421に接続される。第1方向における底板424の他端は、第2側板422に接続される。
【0078】
2.1.4 スライド部425
ドラムカートリッジ4Mが第1位置に位置した状態で、スライド部425は、レール12Mに嵌まる。ドラムカートリッジ4Mが第1位置と第2位置との間を移動するときに、スライド部425は、レール12Mに沿ってスライドする。レール12Mについては、後で説明する。
【0079】
図5に示すように、スライド部425は、第1方向において、第1側板421と第2側板422との間に位置する。スライド部425は、第2方向において、底板424とドラムクリーナ47Mとの間に位置する。スライド部425は、第1方向に延びる。スライド部425は、2つの側壁4251A、4251Bを備える。
【0080】
ドラムカートリッジ4Mが第1位置に位置した状態で、2つの側壁4251A、4251Bのそれぞれは、上下方向に延びる。側壁4251Aは、底板424に接続されている。側壁4251Bは、第2方向において、側壁4251Aから離れて位置する。側壁4251Bは、側壁4251Aに対して底板424の反対側に位置する。
【0081】
2.2 ドラムクリーナ47M
ドラムクリーナ47Mは、感光ドラム41Mの表面をクリーニングする。現像カートリッジ5Mがドラムカートリッジ4Mに装着された状態で、ドラムクリーナ47Mは、第2方向において、感光ドラム41Mの軸A1に対して、現像ローラ51Mの反対側に位置する。ドラムクリーナ47Mは、クリーニングブレード471と、クリーナ筐体472とを備える。
【0082】
ドラムカートリッジ4Mが第1位置に位置した状態で、クリーニングブレード471は、上下方向に延びる。クリーニングブレード471のエッジは、感光ドラム41Mの表面に接触する。クリーニングブレード471は、感光ドラム41Mが回転したときに、感光ドラム41Mの表面に残るトナーを、廃トナーとして、感光ドラム41Mの表面から掻き取る。
【0083】
クリーナ筐体472は、廃トナーを収容する。クリーナ筐体472は、クリーニングブレード471を支持する。クリーナ筐体472は、開口472Aを有する。開口472Aは、クリーニングブレード471が掻き取った廃トナーを受け入れる。
【0084】
クリーナ筐体472は、壁423を有する。言い換えれば、ドラムカートリッジ4Mは、壁423を備える。壁423は、現像カートリッジ5Mがドラムカートリッジ4Mに装着された状態で、感光ドラム41Mに対して現像ローラ51Mの反対側に位置する。壁423は、クリーニングブレード471に対して感光ドラム41Mの反対側に位置する。
【0085】
図7に示すように、壁423は、第1ガイド4211の第1端4211Aに対して、第1ガイド4211の第2端4211Bの反対側に位置する。言い換えれば、第1ガイド4211は、第1端4211Aから第2端4211Bに向かって、壁423から離れる方向に延びる。
【0086】
2.3 第1押圧部材44M、バネ49Mおよび第2押圧部材48M
図9に示すように、現像カートリッジ5Mがドラムカートリッジ4Mに装着された状態で、第1押圧部材44Mは、現像ローラ51Mを感光ドラム41Mに向かって押圧する。これによって、現像カートリッジ5Mがドラムカートリッジ4Mに装着された状態で、現像ローラ51Mを感光ドラム41Mに安定して接触させることができる。第1押圧部材44Mは、ドラムフレーム42Mに支持される。
【0087】
第1押圧部材44Mは、第1側板421の第1溝4213内に位置する。第1押圧部材44Mは、第1側板421に支持される。第1押圧部材44Mは、軸について回動可能である。第1押圧部材44Mの軸は、第1方向に延びる。現像カートリッジ5Mがドラムカートリッジ4Mに装着された状態で、第1押圧部材44Mは、第2ボス523Aに対して、感光ドラム41Mの反対側に位置し、第2ボス523Aと接触する。
【0088】
バネ49Mは、第1押圧部材44Mを感光ドラム41Mに向かって押圧する。バネ49Mは、第1溝4213内に位置する。現像カートリッジ5Mがドラムカートリッジ4Mに装着された状態で、バネ49Mは、第1押圧部材44Mに対して第2ボス523Aの反対側に位置する。
【0089】
図7に示すように、現像カートリッジ5Mがドラムカートリッジ4Mに装着された状態で、第2押圧部材48Mは、第1押圧部材44Mとともに、現像ローラ51Mを感光ドラム41Mに向かって押圧する。第2押圧部材48Mは、ドラムフレーム42Mに支持される。第2押圧部材48Mは、第2側板422の第1溝4213内に位置する。第2押圧部材48Mは、第2側板422に支持される。第2押圧部材48Mは、第1押圧部材44Mと同様に説明される。そのため、第2押圧部材48Mの説明は省略される。
【0090】
2.4 ロック45M
ロック45Mは、ロック位置と、ロック解除位置との間を移動可能である。図7において、ロック位置に位置するロック45Mを実線で示し、ロック解除位置に位置するロック45Mを二点鎖線で示す。現像カートリッジ5Mがドラムカートリッジ4Mに装着され、ロック45Mがロック位置に位置した状態で、ロック45Mは、ドラムカートリッジ4Mに対する現像カートリッジ5Mの取り外しを規制する。これによって、現像カートリッジ5Mがドラムカートリッジ4Mから意図せずに外れることを抑制できる。また、現像カートリッジ5Mがドラムカートリッジ4Mに装着され、ロック45Mがロック解除位置に位置した状態で、ロック45Mは、ドラムカートリッジ4Mに対する現像カートリッジ5Mのロックを解除する。
【0091】
ロック45Mは、ドラムカートリッジ4Mの他端E2に位置する。ロック45Mは、第2側板422に支持される。ロック45Mは、ロック位置に向かって付勢されている。ロック45Mは、バネ451と、操作部452とを有する。
【0092】
バネ451は、第2側板422の第2溝4214内に位置する。バネ451は、第1方向において、第2側板422に対して第2押圧部材48Mの反対側に位置する。バネ451は、線形状を有する。バネ451は、一端と、他端とを有する。バネ451の一端は、第2側板422に固定される。バネ451の他端は、バネ451の一端から離れて位置する。操作部452は、バネ451の他端に設けられる。バネ451は、凸部4511を含む。凸部4511は、バネ451の一端と他端との間に位置する。凸部4511は、感光ドラム41Mに向かう頂部を有する。
【0093】
ロック45Mがロック位置に位置した状態で、凸部4511は、開口4215を通って、第1ガイド4211内に位置する。現像カートリッジ5Mがドラムカートリッジ4Mに装着され、ロック45Mがロック位置に位置した状態で、凸部4511は、第1ボス522Bが、第1ガイド4211の第1端4211Aから抜けることを規制する。ロック45Mがロック解除位置に位置した状態で、凸部4511は、第2溝4214内に位置する。現像カートリッジ5Mがドラムカートリッジ4Mに装着され、ロック45Mがロック解除位置に位置した状態で、第1ボス522Bは、第1ガイド4211の第1端4211Aから第2端4211Bに向かって移動可能である。
【0094】
操作部452は、ユーザに操作される。操作部452がユーザに操作されることにより、ロック45Mは、ロック位置からロック解除位置に移動する。
【0095】
2.5 第1ハンドル43M
図3および図4に示すように、第1ハンドル43Mは、ドラムカートリッジ4Mが第1位置から第2位置に移動するときの移動方向において、ドラムカートリッジ4Mの下流端に位置する。第1ハンドル43Mは、ドラムカートリッジ4Mの一端E1に位置する。第1ハンドル43Mは、第1側板421の外面S1に取り付けられる。現像カートリッジ5Mがドラムカートリッジ4Mに装着され、ドラムカートリッジ4Mが第1位置に位置した状態で、カバー10が開位置に位置すると、第1ハンドル43Mは、第1方向から見て、開口21を通じて露出される。
【0096】
第1ハンドル43Mは、折畳位置(図3参照)と、展開位置(図4参照)との間を回動可能である。第1ハンドル43Mが折畳位置に位置した状態で、第1ハンドル43Mは、第1側板421の外面S1に沿って、上下方向に延びる。第1ハンドル43Mが展開位置に位置した状態で、第1ハンドル43Mは、外面S1から第1方向に延びる。
【0097】
2.6 ドラムカートリッジ4Mの載置状態
ドラムカートリッジ4Mは、筐体2から取り外し可能である。詳しくは、図4に示すように、ドラムカートリッジ4Mが第2位置に位置した状態で、ドラムカートリッジ4Mは、筐体2から取り外し可能である。図7に示すように、ドラムカートリッジ4Mは、筐体2から取り外された状態で、載置面Xに置くことができる。載置面Xは、例えば、水平方向に延びる。
【0098】
ドラムカートリッジ4Mが筐体2から取り外されて載置された状態で、壁423および側壁4251Bが、載置面Xと接触する。第1ガイド4211は、ドラムカートリッジ4Mが筐体2から取り外されて載置された状態で、上方に延びる。そのため、筐体2から取り外されて載置されたドラムカートリッジ4Mに対して、現像カートリッジ5Mを上方から円滑に装着できる。なお、図7における上方とは、ドラムカートリッジ4Mを載置面Xに置いたときの、重力方向における上方である。
【0099】
3.現像カートリッジ5Mの詳細
次に、図7から図9を参照して、現像カートリッジ5Mの詳細について説明する。
【0100】
図8に示すように、現像カートリッジ5Mは、上記した現像ローラ51Mに加えて、現像フレーム52Mと、第2ハンドル53Mとを有する。
【0101】
3.1 現像フレーム52M
現像フレーム52Mは、現像ローラ51Mを支持する。現像フレーム52Mは、現像筐体521と、2つの第1ボス522A、522B(図7参照)と、2つの第2ボス523A、523Bとを備える。
【0102】
現像筐体521は、トナーを収容する。現像筐体521は、現像ローラ51Mを支持する。現像筐体521は、第1方向に延びる。現像筐体521は、第1方向において、第1側面S3と、第2側面S4とを有する。
【0103】
第1側面S3は、第1方向における現像筐体521の一端に位置する。第2側面S4は、第1方向における現像筐体521の他端に位置する。第2側面S4は、第1方向において、第1側面S3から離れて位置する。
【0104】
第1ボス522Aは、現像筐体521の第1側面S3に位置する。第1ボス522Aは、円筒形状を有する。第1ボス522Aは、第1方向に延びる。第1ボス522Bは、現像筐体521の第2側面S4に位置する。第1ボス522Bは、第1ボス522Aと同様に説明される。
【0105】
図7に示すように、現像カートリッジ5Mがドラムカートリッジ4Mに装着された状態で、第1ボス522Bは、第1ガイド4211の第1端4211Aに嵌まる。現像カートリッジ5Mがドラムカートリッジ4Mに装着された状態で、現像カートリッジ5Mは、感光ドラム41Mに対して、第1ボス522Bの軸A3について回動可能である。これによって、現像ローラ51Mは、感光ドラム41Mに対して移動可能である。第1ボス522Bの軸A3は、現像ローラ51Mと接触する感光ドラム41Mの部分の接線方向Dと重なる。
【0106】
図8に示すように、第2ボス523Aは、現像筐体521の第1側面S3に位置する。第2ボス523Aは、第1ボス522Aから離れて位置する。第2ボス523Aは、円筒形状を有する。第2ボス523Aは、現像ローラ51Mの軸A2(図5参照)に沿って延びる。第2ボス523Aは、第1方向に延びる。第1方向における第2ボス523Aの寸法は、第1方向における第2ボス523Aの寸法よりも大きい。第2ボス523Bは、現像筐体521の第2側面S4に位置する。第2ボス523Bは、第2ボス523Aと同様に説明される。
【0107】
図7に示すように、現像カートリッジ5Mがドラムカートリッジ4Mに装着された状態で、第2ボス523Bは、第2ガイド4212に嵌まる。第2ボス523Bは、第2押圧部材48Mによって、感光ドラム41Mに向かって押圧される。
【0108】
3.2 第2ハンドル53M
図8に示すように、第2ハンドル53Mは、第1方向における現像カートリッジ5Mの中央に位置する。第2ハンドル53Mは、現像フレーム52Mに取り付けられている。第2ハンドル53Mは、第1方向における現像筐体521の中央に取り付けられている。第2ハンドル53Mの色は、第1ハンドル43Mの色と異なる。
【0109】
図9に示すように、現像カートリッジ5Mがドラムカートリッジ4Mに装着された状態で、現像カートリッジ5Mの現像筐体521は、第1方向において、第1側板421と第2側板422との間に位置する。第2ハンドル53Mは、現像カートリッジ5Mがドラムカートリッジ4Mに装着された状態で、一端E1と他端E2との間に位置する。第2ハンドル53Mは、現像カートリッジ5Mがドラムカートリッジ4Mに装着された状態で、第1ハンドル43Mに対して移動方向の上流側に位置する。第2ハンドル53Mは、第1方向において、第1ハンドル43Mとロック45Mとの間に位置する。言い換えれば、ロック45Mは、第1方向において、第2ハンドル53Mに対して第1ハンドル43Mの反対側に位置する。現像カートリッジ5Mがドラムカートリッジ4Mに装着され、ドラムカートリッジ4Mが第1位置に位置した状態(図3参照)で、カバー10が開位置に位置しても、第2ハンドル53Mは、筐体2内に位置し、第1方向から見て露出されない。現像カートリッジ5Mがドラムカートリッジ4Mに装着され、ドラムカートリッジ4Mが第2位置に位置した状態(図4参照)で、第2ハンドル53Mは、筐体2外に位置して露出される。
【0110】
図7に示すように、現像カートリッジ5Mがドラムカートリッジ4Mに装着された状態で、第2ハンドル53Mは、感光ドラム41Mに対して壁423の反対側に位置する。第2ハンドル53Mは、第1位置と、第2位置との間を回動可能である。
【0111】
第2ハンドル53Mが第1位置に位置した状態で、第2ハンドル53Mは、第1ガイド4211が延びる方向と交差する。第2ハンドル53Mが第1位置に位置した状態で、第2ハンドル53Mは、現像筐体521の表面に沿う。
【0112】
第2ハンドル53Mが第2位置した状態で、第2ハンドル53Mは、第1ガイド4211が延びる方向に延びる。そのため、現像カートリッジ5Mがドラムカートリッジ4Mに装着され、第2ハンドル53Mが第2位置した状態で、ユーザが第2ハンドル53を持って、現像カートリッジ5Mを第1ガイド4211の延びる方向に引き上げると、第1ボス522Bが、第1ガイド4211から円滑に抜ける。そのため、現像カートリッジ5Mをドラムカートリッジ4Mから円滑に取り外すことができる。
【0113】
また、現像カートリッジ5Mがドラムカートリッジ4Mに装着され、第2ハンドル53Mが第2位置した状態で、第2ハンドル53Mは、現像筐体521から壁423の反対側に向かって延びる。そのため、ドラムカートリッジ4Mが筐体2から取り外されて載置され、現像カートリッジ5Mがドラムカートリッジ4Mに装着された状態で、第2ハンドル53Mが第2位置すると、第2ハンドル53Mは、上方に向かって延びる。
【0114】
4.画像形成装置の詳細
次に、図1から図4を参照して、画像形成装置1の詳細について説明する。
【0115】
図1および図2に示すように、画像形成装置1は、4つのドラムガイド17Y、17M、17C、17Kと、4つのレール12Y、12M、12C、12Kと、2つの板金18A、18Bと、4つのドラム押圧ユニット13Y、13M、13C、13Kと、4つのカム14Y、14M、14C、14Kと、4つの支持部材16Y、16M、16C、16Kとを備える。
【0116】
4.1 4つのドラムガイド17Y、17M、17C、17K
図1に示すように、4つのドラムガイド17Y、17M、17C、17Kは、筐体2内に位置する。4つのドラムガイド17Y、17M、17C、17Kは、露光装置6に支持される。4つのドラムガイド17Y、17M、17C、17Kは、第2方向に互いに間隔を空けて配置される。
【0117】
4つのドラムガイド17Y、17M、17C、17Kは、互いに同じ構造を有する。そのため、ドラムガイド17Mを詳細に説明し、3つのドラムガイド17Y、17C、17Kの説明を省略する。ドラムガイド17Mは、ドラムカートリッジ4Mの第1位置と第2位置との間の移動をガイドする。ドラムガイド17Mは、第1方向に延びる。ドラムガイド17Mは、ドラムフレーム42Mの底板424に沿う。
【0118】
4.2 4つのレール12Y、12M、12C、12K
4つのレール12Y、12M、12C、12Kは、筐体2内に位置する。4つのレール12Y、12M、12C、12Kは、露光装置6に支持される。レール12Yは、第2方向において、ドラムガイド17Yとドラムガイド17Mとの間に位置する。レール12Mは、第2方向において、ドラムガイド17Mとドラムガイド17Cとの間に位置する。レール12Cは、第2方向において、ドラムガイド17Cとドラムガイド17Kとの間に位置する。レール12Kは、第2方向において、ドラムガイド17Kに対してレール12Cの反対側に位置する。
【0119】
4つのレール12Y、12M、12C、12Kは、互いに同じ構造を有する。そのため、レール12Mを詳細に説明し、3つのレール12Y、12C、12Kの説明を省略する。
【0120】
4.2.1 レール12M
レール12Mは、ドラムカートリッジ4Mが第1位置と第2位置との間を移動するときに、スライド部425をガイドする。レール12Mは、第1壁121と、第2壁122と、第3壁123とを有する。
【0121】
第1壁121は、第1方向に延びる。第1壁121は、第2方向において、出射口61Mとドラムガイド17Mとの間に位置する。第2壁122は、第1方向に延びる。第2壁122は、第2方向において、出射口61Mに対して第1壁121の反対側に位置する。第3壁123は、第2方向において、第1壁121と第2壁122との間に位置する。第3壁123は、上下方向における第1壁121の中央と、上下方向における第1壁121の中央とを接続する。
【0122】
図2に示すように、第3壁123は、開口1231と、第1穴1232と、第2穴1233とを有する。
【0123】
開口1231は、露光装置6の出射口61Mから出射された光が通過する。開口1231を通過した光は、2つの側壁4251A、4251Bとの間を通過した後、感光ドラム41Mを露光する。開口1231は、第1方向に延びる。
【0124】
第1穴1232は、開口1231から第1方向に離れて位置する。第1穴1232には、第1ドラム押圧部材131が配置される。第1ドラム押圧部材131については後で説明する。
【0125】
第2穴1233は、第1方向において、開口1231に対して、第1穴1232の反対側に位置する。第2穴1233には、第2ドラム押圧部材132が配置される。第2ドラム押圧部材132については後で説明する。
【0126】
図1に示すように、ドラムカートリッジ4Mが第1位置に位置した状態で、スライド部425は、第1壁121と第2壁122との間であり、かつ、第3壁123の上方に位置する。ドラムカートリッジ4Mが第1位置に位置した状態で、スライド部425は、感光ドラム41Mと第3壁123との間に位置する。
【0127】
4.3 2つの板金18A、18B
図2に示すように、カバー10が閉位置に位置し、ドラムカートリッジ4Mが第1位置に位置した状態で、2つの板金18A、18Bは、4つの感光ドラム41Y、41M、41C、41Kを筐体2に対して位置決めする。2つの板金18A、18Bは、筐体2に支持される。2つの板金18A、18Bのそれぞれは、L字形状を有する。カバー10が閉位置に位置した状態で、板金18Aは、第1方向において、カバー10と中間転写装置7との間に位置する。板金18Aは、第1方向に中間転写装置7と並ぶ。板金18Bは、中間転写装置7に対して板金18Bの反対側に位置する。
【0128】
4.4 4つのドラム押圧ユニット13Y、13M、13C、13K
図1に示すように、4つのドラム押圧ユニット13Y、13M、13C、13Kは、互いに同じ構造を有する。そのため、ドラム押圧ユニット13Mを詳細に説明し、3つのドラム押圧ユニット13Y、13C、13Kの説明を省略する。
【0129】
ドラムカートリッジ4Mが第1位置に位置した状態で、ドラム押圧ユニット13Mは、感光ドラム41Mを中間転写装置7に向かって押圧可能である。
【0130】
4.4.1 ドラム押圧ユニット13M
図2に示すように、ドラムカートリッジ4Mが第1位置に位置する状態で、ドラム押圧ユニット13Mは、ドラムフレーム42Mに対して感光ドラム41Mの反対側に位置する。ドラム押圧ユニット13Mは、レール12Mの第1壁121と第2壁122との間に位置する。ドラム押圧ユニット13Mは、第1ドラム押圧部材131と、第2ドラム押圧部材132とを備える。
【0131】
図2および図3に示すように、第1ドラム押圧部材131は、第1穴1232内に位置する。ドラムカートリッジ4Mが第1位置に位置した状態で、第1ドラム押圧部材131は、第1側板421に対して板金18Aの反対側に位置する。第1ドラム押圧部材131は、押圧位置(図2参照)と、解除位置(図3参照)との間を移動可能である。ドラムカートリッジ4Mが第1位置に位置し、第1ドラム押圧部材131が押圧位置に位置した状態で、第1ドラム押圧部材131は、第1側板421を中間転写装置7に向かって押圧する(図2参照)。ドラムカートリッジ4Mが第1位置に位置し、第1ドラム押圧部材131が解除位置に位置した状態で、第1ドラム押圧部材131は、第1側板421に対する押圧を解除する(図3参照)
図1に示すように、第1ドラム押圧部材131は、接触部1311と、2つのボス1312A、1312Bと、バネ1313とを備える。
【0132】
図2に示すように、ドラムカートリッジ4Mが第1位置に位置した状態で、接触部1311は、第1側板421と接触する。接触部1311は、上下方向に延びる。接触部1311は、筒形状を有する。接触部1311の上端は、閉鎖されている。接触部1311の下端は、開放されている。
【0133】
2つのボス1312A、1312Bのそれぞれは、第1長穴1411に嵌る。第1長穴1411については、後で説明する。ボス1312Aは、接触部1311から突出する。ボス1312Aは、第2方向に延びる。ボス1312Bは、接触部1311に対して、ボス1312Aの反対側に位置する。ボス1312Bは、ボス1312Aと同様に説明される。
【0134】
バネ1313は、接触部1311を感光ドラム41Mに向かって押圧する。バネ1313は、接触部1311内に配置される。
【0135】
第1ドラム押圧部材131が押圧位置に位置した状態で、接触部1311は、第3壁123から上方に突出する。第1ドラム押圧部材131が解除位置に位置した状態で、接触部1311は、押圧位置よりも下方に位置し、第3壁123と面一となる。
【0136】
第2ドラム押圧部材132は、第1方向において、出射口61Mに対して第1ドラム押圧部材131の反対側に位置する。第2ドラム押圧部材132は、第2穴1233内に位置する。第2ドラム押圧部材132は、第2側板422に対して板金18Bの反対側に位置する。第2ドラム押圧部材132は、第1ドラム押圧部材131と同様に説明される。そのため、第2ドラム押圧部材132の説明は省略される。第2ドラム押圧部材132は、接触部1321と、ボス1322と、バネ1323とを備える。
【0137】
ドラムカートリッジ4Mが第1位置に位置し、第2ドラム押圧部材132が押圧位置に位置した状態で、第2ドラム押圧部材132は、第2側板422を中間転写装置7に向かって押圧する(図2参照)。
【0138】
そのため、ドラムカートリッジ4Mが第1位置に位置し、第1ドラム押圧部材131および第2ドラム押圧部材132が押圧位置に位置した状態で、第2ドラム押圧部材132は、第1ドラム押圧部材131とともに、感光ドラム41Mを中間転写装置7に向かって押圧する。このとき、第1側板421が、板金18Aと接触するとともに、第2側板422が、板金18Bと接触する。これによって、感光ドラム41Mは、中間転写ベルト71に接触するとともに、筐体2に対して位置決めされる。
【0139】
ドラムカートリッジ4Mが第1位置に位置し、第2ドラム押圧部材132が解除位置に位置した状態で、第2ドラム押圧部材132は、第2側板422に対する押圧を解除する(図3参照)。
【0140】
そのため、ドラムカートリッジ4Mが第1位置に位置し、第1ドラム押圧部材131および第2ドラム押圧部材132が解除位置に位置した状態で、第2ドラム押圧部材132は、第1ドラム押圧部材131とともに、感光ドラム41Mの中間転写装置7に向かう押圧を解除する。これによって、第1側板421が、板金18Aから離間するとともに、第2側板422が、板金18Bから離間する。これによって、感光ドラム41Mは、中間転写ベルト71から離間するとともに、筐体2に対する位置決めが解消される。
【0141】
4.5 4つのカム14Y、14M、14C、14K
図1に示すように、4つのカム14Y、14M、14C、14Kは、互いに同じ構造を有する。そのため、カム14Mを詳細に説明し、3つのカム14Y、14C、14Kの説明を省略する。なお、3つのカム14Y、14C、14Kについては図示しない。
【0142】
4.5.1 カム14M
図2および図3に示すように、カバー10が閉位置に位置した状態で、カム14Mは、第1ドラム押圧部材131および第2ドラム押圧部材132を押圧位置に位置させる。カバー10が開位置に位置した状態で、カム14Mは、第1ドラム押圧部材131および第2ドラム押圧部材132を解除位置に位置させる。
【0143】
図1に示すように、カム14Mは、レール12Mにおける第1壁121と第2壁122との間であり、かつ、第3壁123の下方に位置する。カム14Mは、第1方向に延びる。カム14Mは、カバー10の移動にリンクして、第1方向に移動可能である。カム14Mは、連結部材15Mにより、カバー10に接続される。連結部材15Mは、カム14Mとカバー10とを連結する。カム14Mは、第1板141と、第2板142とを有する。
【0144】
第1板141は、第2方向において、ドラム押圧ユニット13Mと第1壁121との間に位置する。図2に示すように、第1板141は、第1方向に延びる。第1板141は、第1長穴1411と、第2長穴1412とを有する。
【0145】
第1長穴1411には、第1ドラム押圧部材131のボス1312Aが嵌る。第1長穴1411は、第1方向において、一端と、他端とを有する。第1方向における第1長穴1411の一端は、第1方向における第1長穴1411の他端よりも上方に位置する。第1長穴1411は、一端から他端に向かうにつれて下方に傾斜する。
【0146】
第2長穴1412には、第2ドラム押圧部材132のボス1322Aが嵌る。第2長穴1412は、第1方向において、第1長穴1411から離れて位置する。第2長穴1412は、第1長穴1411と同様に説明される。そのため、第2長穴1412の説明を省略する。
【0147】
カバー10が閉位置に位置し、第1ドラム押圧部材131および第2ドラム押圧部材132を押圧位置に位置した状態で、ボス1312Aは、第1長穴1411の一端に位置し、ボス1322Aは、第2長穴1412の一端に位置する。カバー10が開位置に位置し、第1ドラム押圧部材131および第2ドラム押圧部材132を解除位置に位置した状態で、ボス1312Aは、第1長穴1411の他端に位置し、ボス1322Aは、第2長穴1412の他端に位置する(図3参照)。
【0148】
図1に示すように、第2板142は、第2方向において、ドラム押圧ユニット13Mと第2壁122との間に位置する。第2板142は、第1板141と同様に説明される。そのため、第2板142の説明は省略される。
【0149】
4.6 4つの支持部材16Y、16M、16C、16K
4つの支持部材16Y、16M、16C、16Kは、互いに同じ構造を有する。そのため、支持部材16Mを詳細に説明し、3つの支持部材16Y、16C、16Kの説明を省略する。なお、3つの支持部材16Y、16C、16Kについては図示しない。
【0150】
支持部材16Mは、カバー10とともに移動する。支持部材16Mは、レール12Mに回動可能に接続される。支持部材16Mは、カバー10が閉位置に位置した状態で、筐体2内に位置する。ドラムカートリッジ4Mが第1位置に位置し、カバー10が閉位置に位置した状態で、支持部材16Mは、上下方向に延び、カバー10と第1側板421との間に位置する。図3に示すように、カバー10が開位置に位置した状態で、支持部材16Mの少なくとも一部は、筐体2外に位置する。カバー10が開位置に位置した状態で、支持部材16Mは、第1方向に延び、レール12Mと連続する。カバー10が開位置に位置し、かつ、ドラムカートリッジ4Mが第2位置に位置した状態で、支持部材16Mは、ドラムカートリッジ4Mを支持する(図4参照)。支持部材16Mは、本体161と、ヒンジ162と、ボス163とを有する。
【0151】
カバー10が開位置に位置した状態で、本体161は、上方に向かって解放されるU字形状を有する。カバー10が開位置に位置した状態で、本体161は、第1方向に延びて、レール12Mと連続する。カバー10が開位置に位置し、ドラムカートリッジ4Mが第2位置に位置した状態で、スライド部425の少なくとも一部は、本体161に嵌る。本体161は、一端と他端とを有する。本体161の他端は、一端から離れて位置する。
【0152】
ヒンジ162は、本体161の一端に位置する。ヒンジ162は、本体161と第1壁121とを接続する。これによって、本体161は、レール12Mに対して回動可能である。
【0153】
ボス163は、本体161の他端に位置する。ボス163は、第2方向に延びる。ボス163は、連結部101Mの長穴1011に嵌る。連結部101Mは、カバー10に設けられる。図3に示すように、カバー10が閉位置に位置し、ドラムカートリッジ4Mが第1位置に位置した状態で、連結部101Mは、カバー10と第1側板421との間に位置する。カバー10が閉位置に位置した状態で、長穴1011は、上下方向に延びる。
【0154】
5.作用効果
(1)画像形成装置1では、トナーを収容し、現像ローラ51Mを備える現像カートリッジ5Mと、感光ドラム41Mを備えるドラムカートリッジ4Mとを個別に交換できる。
【0155】
また、ドラムカートリッジ4Mの第1ハンドル43Mは、移動方向におけるドラムカートリッジ4Mの下流端に位置する。現像カートリッジ5Mの第2ハンドル53Mは、現像カートリッジ5Mがドラムカートリッジ4Mに装着された状態で、第1ハンドル43Mに対して移動方向の上流側に位置する。
【0156】
そのため、図3に示すように、現像カートリッジ5Mがドラムカートリッジ4Mに装着され、ドラムカートリッジ4Mが第1位置に位置する状態で、ユーザは、第2ハンドル53Mよりも、第1ハンドル43Mを容易に認識できる。そして、ユーザは、第1ハンドル43Mを持って、ドラムカートリッジ4Mを第1位置から第2位置に移動させることができる。その後、図4に示すように、ユーザは、ドラムカートリッジ4Mが筐体2外に位置した状態で、現像カートリッジ5Mを確認した後、第2ハンドル53Mを持って、ドラムカートリッジ4Mから現像カートリッジ5Mを取り外すことができる。
【0157】
よって、ユーザは、現像カートリッジ5Mおよびドラムカートリッジ4Mが筐体2内に位置した状態で、交換するカートリッジを判別する必要がない。ユーザは、容易に認識できる第1ハンドル43Mを持って、ドラムカートリッジ4Mを第1位置から第2位置に移動させた後、第2ハンドル53Mを持って、ドラムカートリッジ4Mから現像カートリッジ5Mを取り外すことができる。
【0158】
そのため、現像カートリッジ5Mとドラムカートリッジ4Mとを個別かつ円滑に交換できる。
【符号の説明】
【0159】
1 画像形成装置
2 筐体
21 開口
4 ドラムカートリッジ
41 感光ドラム
42 ドラムフレーム
421 第1側板
4211 第1ガイド
422 第2側板
423 壁
43 第1ハンドル
44 第1押圧部材
45 ロック
5 現像カートリッジ
51 現像ローラ
52 現像フレーム
53 第2ハンドル
9 プロセスカートリッジ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9