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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-10
(45)【発行日】2025-02-19
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09G 3/36 20060101AFI20250212BHJP
   G02F 1/1335 20060101ALI20250212BHJP
   G09F 9/302 20060101ALI20250212BHJP
   G09F 9/30 20060101ALI20250212BHJP
   G09G 3/20 20060101ALI20250212BHJP
【FI】
G09G3/36
G02F1/1335 505
G02F1/1335 520
G09F9/302 C
G09F9/30 349D
G09G3/20 611A
G09G3/20 641J
G09G3/20 680H
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2021056945
(22)【出願日】2021-03-30
(65)【公開番号】P2022154077
(43)【公開日】2022-10-13
【審査請求日】2024-02-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】TOPPANホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】荒井 則博
(72)【発明者】
【氏名】尾崎 朋子
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 歩
【審査官】塚本 丈二
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第109584835(CN,A)
【文献】特開平02-126225(JP,A)
【文献】特開2020-112752(JP,A)
【文献】特開2020-160304(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 3/36
G02F 1/1335
G09F 9/302
G09F 9/30
G09G 3/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の画素を有する画素アレイと、
前記画素アレイの動作を制御する制御回路と、
を具備し、
前記複数の画素の各々は、第1乃至第3サブ画素のみで構成され
前記第1サブ画素は、白及び黒以外の第1色の表示が可能であり、
前記第2及び第3サブ画素は、白表示が可能であり、
前記制御回路は、前記第1乃至第3サブ画素を2値駆動する
表示装置。
【請求項2】
前記制御回路は、前記第1サブ画素をオフ状態にし、前記第2及び第3サブ画素をオン状態にして、白表示を行う
請求項に記載の表示装置。
【請求項3】
前記制御回路は、前記第1サブ画素をオン状態にし、前記第2及び第3サブ画素をオフ状態にして、前記第1色の表示を行う
請求項1又は2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記制御回路は、前記第1サブ画素をオフ状態にし、前記第2及び第3サブ画素の一方をオン状態にし、前記第2及び第3サブ画素の他方をオフ状態にして、中間調表示を行う 請求項1乃至3の何れか1項に記載の表示装置。
【請求項5】
前記制御回路は、前記第1サブ画素をオン状態にし、前記第2及び第3サブ画素の一方をオン状態にし、前記第2及び第3サブ画素の他方をオフ状態にして、前記第1色より濃度の薄い第2色の表示を行う
請求項1乃至4の何れか1項に記載の表示装置。
【請求項6】
前記制御回路は、前記第1乃至第3サブ画素をオン状態にして、前記第2色より濃度の薄い第3色の表示を行う
請求項に記載の表示装置。
【請求項7】
前記第1乃至第3サブ画素は、面積が同じである
請求項1乃至の何れか1項に記載の表示装置。
【請求項8】
前記第1及び第2サブ画素は、面積が異なる
請求項1乃至6の何れか1項に記載の表示装置。
【請求項9】
前記第2及び第3サブ画素は、面積が異なる
請求項1乃至6の何れか1項に記載の表示装置。
【請求項10】
前記第1乃至第3サブ画素の各々は、光を反射する反射層を含む
請求項1乃至の何れか1項に記載の表示装置。
【請求項11】
前記第2及び第3サブ画素は、カラーフィルタを有していない
請求項1乃至10の何れか1項に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、赤/緑/青の3個のサブ画素を用いて階調駆動したフルカラー表示の反射型ディスプレイがある。また、赤/緑/青の3個のサブ画素を用いてそれぞれの画素を2値(オン/オフ)駆動した8色(白/黒/赤/緑/青/シアン/マゼンダ/イエロー)表示の反射型ディスプレイがある。また、1個の白画素を2値駆動した白黒表示の反射型ディスプレイがある。
【0003】
前述したフルカラー表示の反射型ディスプレイの場合、赤/緑/青のカラーフィルタを用いているため、パネルの反射率が低下してしまうとともに、3個のサブ画素それぞれが階調表示をするため、消費電力が高くなってしまう。
【0004】
前述した8色表示の反射型ディスプレイの場合も、赤/緑/青のカラーフィルタを用いているため、パネルの反射率が低下してしまう。
【0005】
前述した白黒表示の反射型ディスプレイの場合、反射率は高く、消費電力を下げることは可能になる。しかし、白及び黒の2色しか表示できず、カラー表示のみならず中間調の表示も行うことができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開1998-339871号公報
【文献】特開2003-241178号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、カラー表示を行いつつ、消費電力を低減することが可能な表示装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1態様によると、複数の画素を有する画素アレイを具備し、前記複数の画素の各々は、第1乃至第3サブ画素を有し、前記第1サブ画素は、白及び黒以外の第1色の表示が可能であり、前記第2及び第3サブ画素は、白表示が可能である、表示装置が提供される。
【0009】
本発明の第2態様によると、前記第1乃至第3サブ画素を2値駆動する制御回路をさらに具備する、第1態様に係る表示装置が提供される。
【0010】
本発明の第3態様によると、前記制御回路は、前記第1サブ画素をオフ状態にし、前記第2及び第3サブ画素をオン状態にして、白表示を行う、第2態様に係る表示装置が提供される。
【0011】
本発明の第4態様によると、前記制御回路は、前記第1サブ画素をオン状態にし、前記第2及び第3サブ画素をオフ状態にして、前記第1色の表示を行う、第2又は3態様に係る表示装置が提供される。
【0012】
本発明の第5態様によると、前記制御回路は、前記第1サブ画素をオフ状態にし、前記第2及び第3サブ画素の一方をオン状態にし、前記第2及び第3サブ画素の他方をオフ状態にして、中間調表示を行う、第2乃至4態様の何れかに係る表示装置が提供される。
【0013】
本発明の第6態様によると、前記制御回路は、前記第1サブ画素をオン状態にし、前記第2及び第3サブ画素の一方をオン状態にし、前記第2及び第3サブ画素の他方をオフ状態にして、前記第1色より濃度の薄い第2色の表示を行う、第2乃至5態様の何れかに係る表示装置が提供される。
【0014】
本発明の第7態様によると、前記制御回路は、前記第1乃至第3サブ画素をオン状態にして、前記第2色より濃度の薄い第3色の表示を行う、第6態様に係る表示装置が提供される。
【0015】
本発明の第8態様によると、前記第1乃至第3サブ画素は、面積が同じである、第1乃至7態様の何れかに係る表示装置が提供される。
【0016】
本発明の第9態様によると、前記第1及び第2サブ画素は、面積が異なる、第1又は2態様に係る表示装置が提供される。
【0017】
本発明の第10態様によると、前記第2及び第3サブ画素は、面積が異なる、第1又は2態様に係る表示装置が提供される。
【0018】
本発明の第11態様によると、前記第1乃至第3サブ画素の各々は、光を反射する反射層を含む、第1乃至10態様の何れかに係る表示装置が提供される。
【0019】
本発明の第12態様によると、前記第2及び第3サブ画素は、カラーフィルタを有していない、第1乃至11態様の何れかに係る表示装置が提供される。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、カラー表示を行いつつ、消費電力を低減することが可能な表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1図1は、第1実施形態に係る液晶表示装置のブロック図である。
図2図2は、液晶表示パネルに含まれる画素アレイの回路図である。
図3図3は、画素の概略的な平面図である。
図4図4は、液晶表示パネルの断面図である。
図5図5は、液晶表示装置の動作を説明する図である。
図6図6は、第2実施形態に係る画素の概略的な平面図である。
図7図7は、第3実施形態に係る画素の概略的な平面図である。
図8図8は、第3実施形態に係る液晶表示装置の動作を説明する図である。
図9図9は、第4実施形態に係る液晶表示装置のブロック図である。
図10図10は、第4実施形態に係る液晶表示パネルの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、実施形態について図面を参照して説明する。ただし、図面は模式的または概念的なものであり、各図面の寸法および比率等は必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、図面の相互間で同じ部分を表す場合においても、互いの寸法の関係や比率が異なって表される場合もある。特に、以下に示す幾つかの実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための装置および方法を例示したものであって、構成部品の形状、構造、配置等によって、本発明の技術思想が特定されるものではない。なお、以下の説明において、同一の機能及び構成を有する要素については同一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0023】
[1] 第1実施形態
[1-1] 液晶表示装置1の構成
図1は、第1実施形態に係る液晶表示装置1のブロック図である。本実施形態に係る液晶表示装置1は、外光を利用して表示を行う反射型液晶表示装置である。
【0024】
液晶表示装置1は、液晶表示パネル2、走査線駆動回路3、信号線駆動回路4、共通電極駆動回路5、電圧生成回路6、及び制御回路7を備える。
【0025】
液晶表示パネル2は、複数のサブ画素SPがマトリクス状に配列された画素アレイを備える。ロウ方向に並んだ3個のサブ画素SPは、画素PXを構成する。液晶表示パネル2には、それぞれがロウ方向に延びる複数の走査線GLと、それぞれがカラム方向に延びる複数の信号線SLとが配設される。走査線GLと信号線SLとの交差領域には、サブ画素SPが配置される。
【0026】
走査線駆動回路3は、複数の走査線GLに電気的に接続される。走査線駆動回路3は、制御回路7から送られる制御信号に基づいて、サブ画素SPに含まれるスイッチング素子をオン/オフするための走査信号を液晶表示パネル2に送る。
【0027】
信号線駆動回路4は、複数の信号線SLに電気的に接続される。信号線駆動回路4は、制御回路7から制御信号、及び表示データを受ける。信号線駆動回路4は、制御信号に基づいて、表示データに対応する信号(駆動電圧)を液晶表示パネル2に送る。
【0028】
共通電極駆動回路5は、共通電圧Vcomを生成し、これを液晶表示パネル2内の共通電極に供給する。電圧生成回路6は、液晶表示装置1の動作に必要な各種電圧を生成して対応する回路に供給する。
【0029】
制御回路7は、液晶表示装置1の動作を統括的に制御する。制御回路7は、外部から画像データDT及び制御信号CNTを受ける。制御回路7は、画像データDTに基づいて、各種制御信号を生成し、これら制御信号を、対応する回路に送る。
【0030】
図2は、液晶表示パネル2に含まれる画素アレイ2Aの回路図である。図2のX方向は、走査線が延びるロウ方向であり、Y方向は、信号線が延びるカラム方向である。
【0031】
画素アレイ2Aには、複数の走査線GL1~GLm、及び複数の信号線SL1~SLnが配設される。“m”及び“n”はそれぞれ、2以上の整数である。
【0032】
サブ画素SPは、スイッチング素子(アクティブ素子)13、液晶容量(液晶素子)Clc、及び蓄積容量Csを備える。スイッチング素子13としては、例えばTFT(Thin Film Transistor)が用いられ、またnチャネルTFTが用いられる。なお、トランジスタのソース及びドレインは、トランジスタに流れる電流の向きによって変化するが、以下の説明では、トランジスタの接続状態の一例を説明する。しかし、ソース及びドレインが名称通りに固定されるものでないことは勿論である。
【0033】
TFT13のソースは、信号線SLに接続され、そのゲートは、走査線GLに接続され、そのドレインは、液晶容量Clcの一方の電極に接続される。液晶素子としての液晶容量Clcは、画素電極と、共通電極と、これらに挟まれた液晶層とにより構成される。液晶容量Clcの他方の電極には、共通電極駆動回路5により共通電圧Vcomが印加される。
【0034】
蓄積容量Csの一方の電極は、液晶容量Clcの一方の電極に接続される。蓄積容量Csの他方の電極には、共通電極駆動回路5により共通電圧Vcomが印加される。蓄積容量Csは、画素電極に生じる電位変動を抑制するとともに、画素電極に印加された駆動電圧を次の信号に対応する駆動電圧が印加されるまでの間保持する機能を有する。蓄積容量Csは、画素電極と、蓄積容量線と、これらに挟まれた絶縁層とにより構成される。蓄積容量Csの他方の電極(蓄積容量線)には、共通電圧Vcomと異なる蓄積容量電圧を印加してもよい。
【0035】
[1-2] 液晶表示パネル2の構成
次に、液晶表示パネル2の構成について説明する。
【0036】
図3は、画素PXの概略的な平面図である。画素PXは、3個のサブ画素SP-R、SP-W1、SP-W2から構成される。
【0037】
画素PXのサイズは、例えば正方形であり、サブ画素SP-R、SP-W1、SP-W2の各々は、Y方向に延びる長方形である。なお、図示は省略するが、複数のサブSPの境界には、遮光層(ブラックマトリクス)が配置される。
【0038】
サブ画素SP-Rは、白及び黒以外のカラーを表示することが可能である。本実施形態では、一例として、サブ画素SP-Rは、赤を表示することが可能である。サブ画素SP-Rには、赤フィルタが設けられる。サブ画素SP-Rは、赤以外の色でも構わない。
【0039】
サブ画素SP-W1、SP-W2は、白を表示することが可能である。白表示は、外光の反射光をカラーフィルタを通さずに(すなわち、反射光をそのまま)透過することで実現される。サブ画素SP-W1、SP-W2には、カラーフィルタが設けられない。
【0040】
図4は、液晶表示パネル2の断面図である。図4には、1個の画素PXに含まれる3個のサブ画素SP(図3に示したサブ画素SP-R、SP-W1、SP-W2)を抽出して示しており、実際には、図4の画素がマトリクス状に複数個配置される。
【0041】
液晶表示パネル2は、スイッチング素子(TFT)及び画素電極などが形成されるTFT基板10と、TFT基板10に対向配置されかつカラーフィルタなどが形成されるカラーフィルタ基板(CF基板という)11とを備える。TFT基板10及びCF基板11の各々は、透明かつ絶縁性を有する基板(例えば、ガラス基板、又はプラスチック基板)から構成される。
【0042】
液晶層12は、TFT基板10及びCF基板11間に挟持及び充填される。具体的には、液晶層12は、TFT基板10、CF基板11、及びシール材(図示せず)によって包囲された表示領域内に封入される。シール材は、例えば、紫外線硬化樹脂、熱硬化樹脂、又は紫外線・熱併用型硬化樹脂等からなり、製造プロセスにおいてTFT基板10又はCF基板11に塗布された後、紫外線照射、又は加熱等により硬化させられる。
【0043】
液晶層12を構成する液晶材料は、印加された電界に応じて液晶分子の配向が操作されて光学特性が変化する。本実施形態の液晶表示パネル2は、例えば、垂直配向(VA:Vertical Alignment)型液晶を用いたVAモードである。液晶層12としては、負の誘電率異方性を有するネガ型(N型)のネマティック液晶が用いられる。液晶層12は、初期状態において、垂直配向となる。液晶分子は、無電圧(無電界)時には基板の主面に対してほぼ垂直に配向する。電圧印加(電界印加)時には、液晶分子のダイレクタが水平方向(基板の主面に平行な方向)に向かって傾く。
【0044】
まず、TFT基板10側の構成について説明する。TFT基板10の液晶層12側には、サブ画素ごとに、スイッチング素子13が設けられる。スイッチング素子13としては、例えばTFT(Thin Film Transistor)が用いられ、またnチャネルTFTが用いられる。図4では、TFT13を簡略化して示している。TFT13は、走査線として機能するゲート電極と、ゲート電極上に設けられたゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜上に設けられた半導体層と、半導体層上に互いに離間して設けられたソース電極及びドレイン電極とを備える。
【0045】
TFT基板10には、反射層14が設けられる。反射層14は、サブ画素領域のおおよそ全体に設けられる。反射層14は、CF基板11から入射した外光を反射する機能を有する。反射層14としては、例えばアルミニウム(Al)が用いられる。
【0046】
反射層14及びTFT13の上方には、絶縁層(図示せず)を介して画素電極15が設けられる。画素電極15は、サブ画素領域のおおよそ全体に設けられる。画素電極15は、透明電極から構成され、例えばITO(インジウム錫酸化物)が用いられる。
【0047】
画素電極15上には、液晶層12の配向を制御する配向膜16が設けられる。配向膜16は、液晶層12の初期状態において、液晶分子を垂直配向させる。
【0048】
次に、CF基板11側の構成について説明する。CF基板11の液晶層12側には、カラーフィルタ17が設けられる。本実施形態では、カラーフィルタ17は、赤フィルタで構成される。赤フィルタ17は、赤色の光を透過する。赤フィルタ17は、図3に示したサブ画素SP-R領域に配置される。
【0049】
CF基板11の液晶層12側には、透明部材18-1、18-2が設けられる。透明部材18-1、18-2は、色材としての顔料を含まない感光性透明樹脂(レジストともいう)で構成される。透明部材18-1、18-2は、光を着色しないで透過する。すなわち、透明部材18-1、18-2を透過した光は、白色光として視認される。透明部材18-1は、サブ画素SP-W1領域に配置され、透明部材18-2は、サブ画素SP-W2領域に配置される。
【0050】
CF基板11の液晶層12側には、遮光層(ブラックマトリクス、ブラックマスクともいう)19が設けられる。ブラックマトリクス19は、サブ画素の境界に配置される。ブラックマトリクス19は、例えば、サブ画素を囲むようにして網目状に形成される。ブラックマトリクス19は、サブ画素の境界で発生する不要な光を遮蔽し、コントラストを向上させる機能を有する。なお、コントラストは若干低下するが、反射率をより向上させるために、赤フィルタ17、透明部材18-1、及び透明部材18-2の間には、ブラックマトリクスを配置しなくてもよい。
【0051】
赤フィルタ17、透明部材18-1、18-2、及びブラックマトリクス19上には、共通電極20が設けられる。共通電極20は、液晶表示パネル2の表示領域全体に平面状に形成される。共通電極20は、透明電極から構成され、例えばITOが用いられる。共通電極20上には、液晶層12の電圧印加時の配向を制御するために突起などの構造物を形成してもよい。
【0052】
共通電極20上には、液晶層12の配向を制御する配向膜21が設けられる。配向膜21は、液晶層12の初期状態において、液晶分子を垂直配向させる。
【0053】
CF基板11の液晶層12と反対側には、拡散部材22、位相差板23、及び偏光板24がこの順に積層される。位相差板23及び偏光板24は、円偏光板を構成する。
【0054】
偏光板(直線偏光子)24は、光の進行方向に直交する平面内において、互いに直交する透過軸及び吸収軸を有する。偏光板24は、ランダムな方向の振動面を有する光のうち、透過軸に平行な振動面を有する直線偏光(直線偏光した光成分)を透過し、吸収軸に平行な振動面を有する直線偏光(直線偏光した光成分)を吸収する。
【0055】
位相差板23は、屈折率異方性を有しており、光の進行方向に直交する平面内において、互いに直交する遅相軸及び進相軸を有する。位相差板23は、遅相軸と進相軸とをそれぞれ透過する所定波長の光の間に所定のリタデーション(λを光の波長としたとき、λ/4の位相差)を与える機能を有する。すなわち、位相差板23は、1/4波長板(λ/4板)から構成される。位相差板23の遅相軸は、偏光板24の透過軸に対して概略45°の角度をなすように設定される。
【0056】
なお、前述した偏光板及び位相差板を規定する角度は、所望の動作を実現可能な誤差、及び製造工程に起因する誤差を含むものとする。例えば、前述した概略45°は、45°±5°の範囲を含むものとする。例えば、前述した直交は、90°±5°の範囲を含むものとする。
【0057】
拡散部材22は、透過光をランダムな方向に拡散(散乱)することで、透過光を均一化する機能を有する。拡散部材22は、拡散粘着材、拡散フィルム、又は拡散板などから構成される。拡散部材22として拡散粘着材を用いた場合、拡散粘着材は、透過光を拡散する機能に加えて、この両側の部材を接着する機能を有する。拡散部材22と位相差板23との積層順序は逆でもよい。
【0058】
拡散部材22は、反射層14で反射された反射光を拡散し、この拡散された反射光が観察者に観察される。拡散部材22を用いることで、視野角を向上させることができる。
【0059】
[1-3] 動作
上記のように構成された液晶表示装置1の動作について説明する。液晶表示装置1は、ノーマリーブラックモードである。
【0060】
まず、サブ画素SPの駆動について説明する。共通電極20には、共通電極駆動回路5により共通電圧Vcomが印加される。共通電圧Vcomは、例えば0Vである。オフ状態とは、液晶層12に電界が印加されない状態であり、画素電極15には、共通電極20と同じ共通電圧Vcomが印加される。オン状態とは、液晶層12に電界が印加された状態であり、画素電極15には、正電圧が印加される。正電圧は、液晶層の閾値電圧以上の電圧である。なお、実際には、画素電極15及び共通電極20間の電界の極性を所定周期で反転させる反転駆動(交流駆動)が行われる。反転駆動を行うことで、液晶が劣化するのを抑制することができる。反転駆動の周期は任意に設定可能である。
【0061】
オフ状態において、液晶分子は、初期状態に設定され、すなわち、液晶分子の長軸は、垂直方向を向いている。液晶表示パネル2の表示面に入射した外光は、偏光板24及び位相差板23を透過した後、円偏光となり、液晶層12に入射する。液晶層12に入射した光は、液晶層12において複屈折作用をほとんど受けず、例えば右回りの円偏光の状態を保持したまま液晶層12を透過する。液晶層12を透過した光は、反射層14で反射される。反射層14で反射された時点で、逆回り(例えば左回り)の円偏光となる。この反射光は、位相差板23を透過した後、偏光板24の透過軸と直交する直線偏光となる。よって、外光の反射光は、偏光板24を透過することができず、黒表示となる(すなわち、ノーマリーブラックモード)。
【0062】
オン状態において、液晶分子は、水平配向しており、すなわち、液晶分子の長軸は、水平方向を向いている。液晶表示パネル2の表示面に入射した外光は、偏光板24及び位相差板23を透過した後、円偏光となり、液晶層12に入射する。液晶層12に入射した光は、液晶層12の複屈折作用により偏光状態が変化する。よって、反射層14で反射された反射光は、その一部が偏光板24を透過する。よって、外光の反射光は、偏光板24を透過し、白表示又はカラー表示となる。
【0063】
本実施形態では、各サブ画素SPは、2値駆動される。2値駆動とは、オフ状態とオン状態との2つの状態(2値)を用いてサブ画素SPを駆動することを意味する。本実施形態では、各サブ画素SPを階調駆動せず、各サブ画素を2値駆動することで、複数色のカラー表示を行うことが可能である。階調駆動とは、複数の階調ごとに電圧レベルを変化させて画素を駆動する方式である。
【0064】
図5は、液晶表示装置1の動作を説明する図である。図5には、1個の画素PXに含まれるサブ画素SP-R、SP-W1、SP-W2の動作を示している。サブ画素SP-Rが赤サブ画素、サブ画素SP-W1が白サブ画素(白1と表記)、サブ画素SP-W2が白サブ画素(白2と表記)である。
【0065】
液晶表示装置1は、1個の画素PXを表示単位として、6色の表示色、具体的には、白、黒、赤、中間調(50%グレイ)、薄い赤-2、及び薄い赤-4の表示色を表示することが可能である。中間調は、白と黒との中間の色を意味し、本実施形態では、50%グレイと呼ぶ。赤の表示色の濃淡レベルは、「赤>薄い赤-1>薄い赤-2>薄い赤-3>薄い赤-4」となる。薄い赤の添え字の数字が大きい程、色の濃度が薄くなる。薄い赤-1、及び薄い赤-3については後述する。
【0066】
ノーマリーブラックモードであるため、サブ画素がオフ状態の場合に表示オフ(暗表示、黒表示)、サブ画素がオン状態場合に表示オン(明表示、白表示)となる。
【0067】
画素PXに白を表示する場合、制御回路7は、サブ画素SP-Rをオフ状態、サブ画素SP-W1及びサブ画素SP-W2をオン状態にする。すなわち、画素PXに白を表示する場合、2個の白サブ画素をオン状態にする。
【0068】
画素PXに黒を表示する場合、制御回路7は、サブ画素SP-R、サブ画素SP-W1、及びサブ画素SP-W2をオフ状態にする。すなわち、黒を表示する場合、全てのサブ画素をオフ状態にする。
【0069】
画素PXに赤を表示する場合、制御回路7は、サブ画素SP-Rをオン状態、サブ画素SP-W1及びサブ画素SP-W2をオフ状態にする。すなわち、画素PXに赤を表示する場合、赤サブ画素のみをオン状態にする。
【0070】
画素PXに50%グレイを表示する場合、制御回路7は、サブ画素SP-Rをオフ状態、サブ画素SP-W1をオン状態、サブ画素SP-W2をオフ状態にする。50%グレイについては、サブ画素SP-W1をオフ状態、サブ画素SP-W2をオン状態にしてもよい。すなわち、画素PXに50%グレイを表示する場合、1個の白サブ画素のみをオン状態にする。
【0071】
画素PXに薄い赤-2を表示する場合、制御回路7は、サブ画素SP-R及びサブ画素SP-W1をオン状態、サブ画素SP-W2をオフ状態にする。薄い赤-2については、サブ画素SP-W1をオフ状態、サブ画素SP-W2をオン状態にしてもよい。
【0072】
画素PXに薄い赤-4を表示する場合、制御回路7は、サブ画素SP-R、サブ画素SP-W1、及びサブ画素SP-W2をオン状態にする。すなわち、薄い赤-4を表示する場合、全てのサブ画素をオン状態にする。
【0073】
以上の動作により、液晶表示装置1は、1個の画素PXを表示単位として、6色の表示色(白、黒、赤、50%グレイ、薄い赤-2、及び薄い赤-4)を表示することができる。
【0074】
[1-4] 第1実施形態の効果
第1実施形態では、液晶表示装置1は、反射型液晶表示装置で構成される。液晶表示装置1は、複数の画素PXを有する画素アレイ2Aを備える。各画素PXは、3個のサブ画素SP-R、SP-W1、SP-W2で構成される。サブ画素SP-Rは、白及び黒以外の第1色(例えば赤)の表示が可能である。サブ画素SP-W1、SP-W2は、白表示が可能である。そして、制御回路7は、サブ画素SP-R、SP-W1、SP-W2を2値駆動するようにしている。
【0075】
従って第1実施形態によれば、2値駆動にも拘らず、白黒表示に加え所定の色の表示を行うことが可能である。また、階調駆動を行う場合に比べて、消費電力を低減することができる。
【0076】
また、2個の白サブ画素の1つをオン状態にすることで、2値駆動にも拘らず、中間調(50%グレイ)の表示を行うことが可能である。
【0077】
また、白表示は、カラーフィルタを有さない2個の白サブ画素をオン状態にする。これにより、反射率を向上させることができる。すなわち、液晶表示装置1は、より明るい表示を実現することができる。
【0078】
また、赤サブ画素をオン状態にしつつ、残りの2個の白サブ画素のオン状態及びオフ状態を切り替えることで、原色の赤に加えて、濃度の異なる2種類の赤(赤の原色を除く)を表示することが可能である。
【0079】
また、2値駆動によりカラー表示が実現できるため、カラー表示を行いつつ、表示の制御を簡単にすることができる。
【0080】
また、液晶表示装置1は、バックライトを使用していないので、より消費電力を低減できる。
【0081】
[2] 第2実施形態
第2実施形態は、画素PXを構成する3個のサブ画素SPのうち、赤サブ画素と2個の白サブ画素との面積比率を変えるようにしている。
【0082】
図6は、第2実施形態に係る画素PXの概略的な平面図である。画素PXは、3個のサブ画素SP-R、SP-W1、SP-W2から構成される。
【0083】
サブ画素SP-Rの面積は、サブ画素SP-W1、SP-W2の各々の面積より小さい。例えば、サブ画素SP-W1の面積は、サブ画素SP-W2の面積と同じである。サブ画素SP-R、SP-W1、SP-W2の面積比は、例えば、「2:5:5」である。
【0084】
サブ画素SP-R、SP-W1、SP-W2の駆動は、第1実施形態と同じである。
【0085】
第2実施形態では、赤サブ画素に対して2個の白サブ画素の各々の面積比率を大きくしている。これにより、反射率をより向上させることができる。また、白表示の明るさをより明るくできる。
【0086】
[3] 第3実施形態
第3実施形態は、画素PXを構成する3個のサブ画素SPのうち、2個の白サブ画素の面積比率を変えるようにしている。
【0087】
図7は、第3実施形態に係る画素PXの概略的な平面図である。画素PXは、3個のサブ画素SP-R、SP-W1、SP-W2から構成される。
【0088】
サブ画素SP-W1の面積とサブ画素SP-W2の面積とは異なる。例えば、サブ画素SP-W2の面積は、サブ画素SP-W1の面積より小さい。サブ画素SP-W1、SP-W2の面積比は、例えば、「3:1」である。サブ画素SP-R、SP-W1、SP-W2の面積比は、例えば、「2:3:1」である。本実施形態では、2つの白サブ画素の面積比率を変えることにより、50%グレイ以外の中間調表示が可能になる。
【0089】
図8は、第3実施形態に係る液晶表示装置1の動作を説明する図である。液晶表示装置1は、1画素PXを表示単位として、8色の表示色、具体的には、白、黒、赤、第1中間調(濃いグレイ)、第2中間調(薄いグレイ)、薄い赤-2、及び薄い赤-4の表示色を表示することが可能である。本実施形態では、サブ画素SP-W1、SP-W2の面積比を「3:1」としている。この例の場合、第1中間調は、75%グレイであり、第2中間調は、25%グレイである。
【0090】
白表示、黒表示、赤表示の動作は、第1実施形態と同じである。
【0091】
画素PXに75%グレイを表示する場合、制御回路7は、サブ画素SP-Rをオフ状態、サブ画素SP-W1をオン状態、サブ画素SP-W2をオフ状態にする。すなわち、画素PXに75%グレイを表示する場合、2個の白サブ画素のうち面積の大きい方をオン状態にする。
【0092】
画素PXに25%グレイを表示する場合、制御回路7は、サブ画素SP-R及びサブ画素SP-W1をオフ状態、サブ画素SP-W2をオン状態にする。すなわち、画素PXに25%グレイを表示する場合、2個の白サブ画素のうち面積の小さい方をオン状態にする。
【0093】
画素PXに薄い赤-1を表示する場合、制御回路7は、サブ画素SP-Rをオン状態、サブ画素SP-W1をオフ状態、サブ画素SP-W2をオン状態にする。すなわち、薄い赤-1を表示する場合、2個の白サブ画素のうち面積の小さい方をオン状態にする。
【0094】
画素PXに薄い赤-3を表示する場合、制御回路7は、サブ画素SP-R及びサブ画素SP-W1をオン状態、サブ画素SP-W2をオフ状態にする。すなわち、薄い赤-3を表示する場合、2個の白サブ画素のうち面積の大きい方をオン状態にする。
【0095】
画素PXに薄い赤-4を表示する場合、制御回路7は、サブ画素SP-R、サブ画素SP-W1、及びサブ画素SP-W2をオン状態にする。すなわち、薄い赤-4を表示する場合、全てのサブ画素をオン状態にする。
【0096】
第3実施形態によれば、2種類の中間調(例えば75%グレイ及び25%グレイ)を表示することができる。また、赤サブ画素をオン状態にしつつ、2個の白サブ画素のオン状態及びオフ状態の制御することで、濃淡の異なる3種類の赤(赤の原色を除く)を表示することができる。
【0097】
[4] 第4実施形態
第4実施形態は、反射表示と透過表示との両方が可能な半透過型液晶表示装置の構成例である。
【0098】
図9は、第4実施形態に係る液晶表示装置1のブロック図である。液晶表示装置1は、照明装置(バックライトともいう)8をさらに備える。
【0099】
バックライト8は、面光源で構成され、液晶表示パネル2の背面に光を照射する。バックライト8としては、例えば、直下型又はサイドライト型(エッジライト型)のLEDバックライトが用いられる。
【0100】
電圧生成回路6は、バックライト8に所定の電圧を供給する。制御回路7は、バックライト8のオン/オフ動作を制御する。
【0101】
図10は、第4実施形態に係る液晶表示パネル2の断面図である。
【0102】
バックライト8は、液晶表示パネル2の背面(表示面と反対側の面)側に配置される。バックライト8は、照明光を発光する光源部8Aを含む。バックライト8は、液晶表示パネル2の背面に照明光を照射する。
【0103】
TFT基板10には、反射層14が設けられる。反射層14は、サブ画素領域の一部に設けられる。反射層14及びTFT13の上方には、絶縁層(図示せず)を介して画素電極15が設けられる。画素電極15は、サブ画素領域のおおよそ全体に設けられる。
【0104】
サブ画素SPは、反射領域RAと透過領域TAとを有する。サブ画素領域のうち反射層14が設けられた領域が反射領域RAであり、反射層14が設けられていない領域が透過領域TAである。
【0105】
TFT基板10の液晶層12と反対側には、位相差板25、及び偏光板26がこの順に積層される。位相差板25及び偏光板26は、円偏光板を構成する。
【0106】
偏光板(直線偏光子)26は、互いに直交する透過軸及び吸収軸を有する。偏光板26の透過軸は、偏光板24の透過軸と直交するように設定される。すなわち、偏光板24と偏光板26とは、直交ニコル状態で配置される。
【0107】
位相差板25は、1/4波長板(λ/4板)から構成される。位相差板25の遅相軸は、偏光板26の透過軸に対して概略45°の角度をなすように設定される。
【0108】
画素PXの構成は、第1実施形態と同じである。すなわち、画素PXは、3個のサブ画素SP-R、SP-W1、SP-W2を備える。サブ画素SP-Rは、赤フィルタを備え、赤サブ画素を構成する。サブ画素SP-W1、SP-W2の各々は、カラーフィルタを備えておらず、白サブ画素を構成する。
【0109】
液晶表示装置1は、バックライト8を用いることが可能である。液晶表示装置1におけるカラー表示を行う動作は、第1実施形態と同じである。
【0110】
第4実施形態においても第1実施形態と同じ効果を得ることができる。また、第4実施形態に第2及び第3実施形態を適用することも可能である。
【0111】
上記各実施形態では、液晶モードとしてVAモードを例に挙げて説明している。液晶モードは、TN(Twisted Nematic)モード、ECB(Electrically Controlled Birefringence)モード、又はSTN(Super Twisted Nematic)モードなどでもよい。
【0112】
上記各実施形態では、駆動方式としてアクティブ素子を用いたアクティブマトリクス方式を例に挙げて説明している。駆動方式は、アクティブマトリクス方式に限定されず、パッシブマトリクス方式でもよい。
【0113】
上記各実施形態では、ディスプレイとして液晶表示装置を例に挙げて説明している。本実施形態は、液晶表示装置でなくてもよく、有機EL(electroluminescence)表示装置、又は電気泳動表示装置などに適用してもよい。また、本実施形態に係る表示装置は、電子ペーパーに適用してもよい。
【0114】
上記各実施形態では、反射型液晶表示装置及び半透過型液晶表示装置について示しているが、透過型液晶表示装置に適用することも可能である。透過型液晶表示装置は、バックライトを備え、サブ画素が反射領域を有しない構成である。
【0115】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【符号の説明】
【0116】
1…液晶表示装置、2…液晶表示パネル、2A…画素アレイ、3…走査線駆動回路、4…信号線駆動回路、5…共通電極駆動回路、6…電圧生成回路、7…制御回路、8…照明装置、8A…光源部、10…TFT基板、11…CF基板、12…液晶層、13…スイッチング素子、14…反射層、15…画素電極、16,21…配向膜、17…カラーフィルタ、18-1,18-2…透明部材、19…遮光層、20…共通電極、22…拡散部材、23,25…位相差板、24,26…偏光板。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10