(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-10
(45)【発行日】2025-02-19
(54)【発明の名称】情報処理装置およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/04817 20220101AFI20250212BHJP
G09G 5/00 20060101ALI20250212BHJP
G09G 5/37 20060101ALI20250212BHJP
G09G 5/377 20060101ALI20250212BHJP
【FI】
G06F3/04817
G09G5/00 530M
G09G5/37 110
G09G5/00 530T
G09G5/377
(21)【出願番号】P 2021087230
(22)【出願日】2021-05-24
【審査請求日】2024-02-26
(73)【特許権者】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104880
【氏名又は名称】古部 次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100125346
【氏名又は名称】尾形 文雄
(72)【発明者】
【氏名】松尾 淑央
【審査官】槙 俊秋
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-244045(JP,A)
【文献】特開2018-67086(JP,A)
【文献】特開2012-155416(JP,A)
【文献】特開平1-191269(JP,A)
【文献】特開2017-130086(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0188275(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01- 3/18
G09G 5/00- 5/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
ユーザによる操作を受け付けるための操作画面にて表示される領域よりも大きい領域であって、ユーザの指示を受け付ける指示画像が配置される
領域である作業領域を
複数保持し、
前記操作画面にて
表示されている領域を含む作業領域とは異なる他の作業領域が指定された場合に、
当該操作画面を変更せずに当該他の作業領域の全体を示す全体画像を表示する
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、
前記作業領域のうち、前記操作画面の一画面に表示される領域を示す部分画像を組み合わせて、前記全体画像を生成することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、
前記部分画像が取得された際に前記全体画像を新たに生成することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、
ユーザによる操作が予め定められた条件を満たす場合に、前記部分画像を取得することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、
前記ユーザによる操作が前記指示画像の表示態様を変更する操作である場合に、前記部分画像を取得することを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、
前記ユーザによる操作が前記操作画面にて表示されている前記作業領域の表示を取りやめる操作である場合に、前記部分画像を取得することを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記プロセッサは、
前記部分画像の各々を識別する部分画像生成情報から前記部分画像を生成することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記プロセッサは、
前記作業領域が複数のユーザによって共有されている場合に、他のユーザが取得した前記部分画像または当該部分画像の各々を識別する部分画像生成情報を利用することを特徴とする請求項2または7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
コンピュータに、
ユーザによる操作を受け付けるための操作画面にて表示される領域よりも大きい領域であって、ユーザの指示を受け付ける指示画像が配置される
領域である作業領域を
複数保持する機能と、
前記操作画面にて
表示されている領域を含む作業領域とは異なる他の作業領域が指定された場合に、
当該操作画面を変更せずに当該他の作業領域の全体を示す全体画像を表示する機能と、
を実現させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、文書関連作業を行うための作業画面の中断の際、表示されている作業画面を取り込んで作業画面を表すキャプチャ画像を生成し、実際の作業画面を表示させる前に、作業を再開したときに表示される作業画面を表す情報としてキャプチャ画像を表示する構成について記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
独立した作業領域が複数存在する際には、ユーザが目的とする作業を行う作業領域が何れの作業領域であるかを確認するために、各作業領域を表す情報としてプレビュー画像を表示することが考えられる。作業領域内にある指示画像の内容や配置が重要な場合、指示画像の外見や位置を正しく反映する必要がある。作業領域は、例えば、画面に表示される範囲より大きい領域である。しかしながら、プレビュー画像として単に画面にて表示されている作業領域のキャプチャ画像を表示すると、画面にて表示されていない作業領域は表示できない。
本発明の目的は、画面にて表示される領域よりも大きい作業領域である場合において、表示されている領域に関わらず作業領域全体の状態をユーザに確認させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、プロセッサを備え、前記プロセッサは、ユーザによる操作を受け付けるための操作画面にて表示される領域よりも大きい領域であって、ユーザの指示を受け付ける指示画像が配置される領域である作業領域を複数保持し、前記操作画面にて表示されている領域を含む作業領域とは異なる他の作業領域が指定された場合に、当該操作画面を変更せずに当該他の作業領域の全体を示す全体画像を表示することを特徴とする情報処理装置である。
請求項2に記載の発明は、前記プロセッサは、前記作業領域のうち、前記操作画面の一画面に表示される領域を示す部分画像を組み合わせて、前記全体画像を生成することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項3に記載の発明は、前記プロセッサは、前記部分画像が取得された際に前記全体画像を新たに生成することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置である。
請求項4に記載の発明は、前記プロセッサは、ユーザによる操作が予め定められた条件を満たす場合に、前記部分画像を取得することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置である。
請求項5に記載の発明は、前記プロセッサは、前記ユーザによる操作が前記指示画像の表示態様を変更する操作である場合に、前記部分画像を取得することを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置である。
請求項6に記載の発明は、前記プロセッサは、前記ユーザによる操作が前記操作画面にて表示されている前記作業領域の表示を取りやめる操作である場合に、前記部分画像を取得することを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置である。
請求項7に記載の発明は、前記プロセッサは、前記部分画像の各々を識別する部分画像生成情報から前記部分画像を生成することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置である。
請求項8に記載の発明は、前記プロセッサは、前記作業領域が複数のユーザによって共有されている場合に、他のユーザが取得した前記部分画像または当該部分画像の各々を識別する部分画像生成情報を利用することを特徴とする請求項2または7に記載の情報処理装置である。
請求項9に記載の発明は、コンピュータに、ユーザによる操作を受け付けるための操作画面にて表示される領域よりも大きい領域であって、ユーザの指示を受け付ける指示画像が配置される領域である作業領域を複数保持する機能と、前記操作画面にて表示されている領域を含む作業領域とは異なる他の作業領域が指定された場合に、当該操作画面を変更せずに当該他の作業領域の全体を示す全体画像を表示する機能と、を実現させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0006】
請求項1および請求項9の発明によれば、画面にて表示される領域よりも大きい作業領域である場合において、表示されている領域に関わらず作業領域全体の状態をユーザに確認させることができる。
請求項2の発明によれば、操作画面の一画面に表示される領域を示す部分画像を組み合わせることによって、全体画像を生成することができる。
請求項3の発明によれば、画面にて表示される領域よりも大きい作業領域である場合において、表示されている領域に関わらず作業領域全体の最新の状態をユーザに確認させることができる。
請求項4の発明によれば、不必要な部分画像の取得を省くことができる。
請求項5の発明によれば、ユーザが作業している作業領域の最新の状態を全体画像に反映することができる。
請求項6の発明によれば、作業領域での作業の終了時の状態を全体画像に反映することができる。
請求項7の発明によれば、部分画像を取得する場合に比べて、不必要な部分画像の保持を省くことができる。
請求項8の発明によれば、複数のユーザが作業している作業領域の最新の状態を全体画像に反映することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本実施の形態に係る画像表示装置のハードウェア構成の一例を示したブロック図である。
【
図2】本実施の形態が適用される作業領域の一例を示す図である。
【
図3】本実施の形態が適用される操作画面の表示の一例を示す図である。
【
図4】本実施の形態に係る画像表示装置の機能構成の一例を示したブロック図である。
【
図5】本実施の形態が適用される全体画像を生成する処理手順を示したフローチャートである。
【
図6】本実施の形態が適用される部分画像の識別情報の一例を示す表である。
【
図7】本実施の形態が適用される部分画像と全体画像との関係の一例を示す図である。
【
図8】本実施の形態が適用される部分画像を取得する処理手順を示したフローチャートである。
【
図9】本実施の形態が適用される操作画面の表示の一例を示す図であり、(A)はアイコンの表示態様の変更前の状態、(B)はアイコンの表示態様の変更後の状態を示す図である。
【
図10】本実施の形態が適用される操作画面の表示の一例を示す図であり、(A)は特定の作業領域にて特定の作業領域とは異なる他の作業領域のプレビュー画面が表示された状態、(B)は他の作業領域が表示された状態を示す図である。
【
図11】本実施の形態が適用されるプレビュー画面の一例を示す図であり、(A)は全体画像の一画面にて表示する状態、(B)は全体画像を拡大して表示する状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<画像表示装置1のハードウェア構成>
図1は、本実施の形態に係る画像表示装置1のハードウェア構成の一例を示したブロック図である。
図1に示すように、本実施の形態に係る画像表示装置1は、情報処理装置の一例として機能し、画面表示に際して予め定められた処理プログラムに従ってデジタル演算処理を実行する演算処理部10と、ユーザからの入力操作を受け付ける入力部20と、HDD(Hard Disk Drive)にて実現される2次記憶部30と、ネットワークを介してデータの送受信を行う通信部40と、ユーザに対して画像やテキスト情報等を表示する液晶ディスプレイパネルや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイパネル等からなる表示部50とを有している。
【0009】
演算処理部10は、プロセッサの一例として装置全体を制御するCPU(Central Processing Unit)11、CPU11の作業用メモリ等として用いられるRAM(Random Access Memory)12、CPU11により実行される画像表示処理プログラム等が格納されるROM(Read Only Memory)13を備えている。また、書き換え可能で電源供給が途絶えた場合にもデータを保持できる不揮発性メモリ14、演算処理部10に接続される入力部20等の各部を制御するインターフェース部15を備えている。不揮発性メモリ14は、例えば、電池によりバックアップされたSRAMやフラッシュメモリ等で構成され、表示部50にて表示されるサムネイル画像(後述)等の画像情報が記憶されている。また、2次記憶部30には、画像データ等が記憶される他、演算処理部10により実行される画像表示処理プログラムが記憶されている。演算処理部10がこの2次記憶部30に記憶されている画像表示処理プログラムを読み込むことによって、本実施の形態の画像表示装置1の各処理が実行される。
【0010】
ここで、プロセッサの一例としてのCPU11によって実行されるプログラムは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスクなど)、光記録媒体(光ディスクなど)、光磁気記録媒体、半導体メモリなどのコンピュータが読取可能な記録媒体に記憶した状態で、演算処理部10へ提供される。また、CPU11によって実行されるプログラムは、インターネットなどの通信手段を用いて画像表示装置1にダウンロードしてもよい。
なお、本実施形態において、プロセッサとは、広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU等)や、専用のプロセッサ(例えばGPU: Graphics Processing Unit、ASIC: Application Specific Integrated Circuit、FPGA: Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス、等)を含むものである。
また、プロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は、本実施形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、変更してもよい。
【0011】
入力部20は、ユーザが操作の入力を行うポインティングデバイス等の装置である。
例えば入力部20がマウス等の場合、ユーザがカーソルの移動操作やクリック操作を行うことにより、表示部50の画面上の位置や表示された画像等を指定することができる。
また、入力部20がタッチパネル等の場合、ユーザは、指等をタッチパネルに接触させる操作や、この指等が接触した状態を予め定められた時間より長く維持する操作を行うことにより、画面上の位置や表示された画像を指定することができる。なお、この場合、入力部20は、表示部50と一体となって設けられる。
上記したポインティングデバイス等の装置の他に、キー入力操作を行うキーボード等を入力部20として備えてもよい。
【0012】
図2は、本実施の形態が適用される作業領域600の一例を示す図である。
本実施の形態が適用される作業領域600は、所謂ファイルハンドリングソフトウェア上の作業領域であり、表示部50にてスクロール等せずに表示される一画面に表示される領域よりも大きい領域である。このファイルハンドリングソフトウェアは、文書データを電子化して管理するソフトウェアであり、紙と電子の一元管理を促進する機能を有する。作業領域600は、文書に対するユーザの指示を受け付ける指示画像の一例であるアイコン510等が配置される領域である。このアイコン510等の配置に応じて作業領域600の領域サイズは変更される。なお文書は、文字のほかに画像を含んでいてもよく、文字を含まず画像のみからなっていてもよい。
【0013】
作業領域600のうち、表示部50にて実際に表示されている領域を表示領域610とし、表示部50にて実際には表示されていない領域を非表示領域620とする。作業領域600にて、「どの領域が表示領域610となるか」、あるいは「どの領域が非表示領域620となるか」は、ユーザの操作、例えばスクロール操作により変化するものとする。
【0014】
アイコン510は、プログラム機能等の各種機能を絵記号で表したものであって、文書に対するユーザの指示を受け付ける指示画像である。
図2に示す例では、アイコン510の一例として、ファイルハンドリングソフトウェアにて管理される文書について、内容の少なくとも一部を確認するためのサムネイル画像を示している。このサムネイル画像は、例えば、対応する文書が画像データの場合、単に元の画像を縮小した画像として表示される。また、対応するファイルが複数ページの文書データの場合、第1ページ等代表的なページを縮小した画像として表示される。サムネイル画像として表示されたアイコン510は、対応する文書を開くためのアイコンとして機能する。
作業領域600には、アイコン510の他に、図示しないが、ユーザによる第三者との電子文書の受け渡しに用いられるトレイを選択するためのトレイアイコン、および電子文書の格納に用いられるフォルダを選択するためのフォルダアイコンを配置してもよい。
【0015】
図3は、本実施の形態が適用される操作画面500の一例を示す図である。
表示部50は、ユーザによる操作を受け付けるための画面である操作画面500を有する。この操作画面500には、表示領域610の他に、表示する作業領域を切替える操作を受け付ける切替えボタン画像520、実際に表示されている表示領域610を変更せずに他の作業領域を示すプレビュー画面530、特定の作業領域の全体を示す全体画像540が表示される。さらに、アイコン510に対応する文書や機能の名前等のテキスト560、実際に表示されている表示領域610の作業領域600の作業領域名570、ログインしているユーザのユーザ名580を表示してもよい。また、操作画面500に、ユーザによるスクロール操作を受け付け、作業領域600の「どの領域を表示領域610としているか」を示すスクロール画像を表示してもよい。
【0016】
切替えボタン画像520(520a,520b,520c)は、操作画面500にて表示する作業領域600を切替える操作を受け付けるボタン画像である。例えば、複数の独立した別個の作業領域600を保持している場合に、これら作業領域600のそれぞれの切替えボタン画像520を用いて切り替える。
【0017】
プレビュー画面530は、実際に表示されている表示領域610に関わらず、操作画面500にて表示されていない作業領域を示す画面である。プレビュー画面530には、ユーザにより指定された一の切替えボタン画像520に対応する作業領域600の全体を示す全体画像540が表示される。
【0018】
操作画面500には、アイコン510の他に、図示しないツールバー等が表示されてもよい。ツールバーは、ユーザによる電子文書に対する操作を簡易化するために用意された指示部の集合体である。この電子文書に対する操作としては、電子文書を保存、印刷、回転、検索、暗号化する操作、2以上の電子文書を束ねる操作等が挙げられる。
【0019】
<画像表示装置1の機能構成>
次に、画像表示装置1の機能構成について説明する。
図4は、本実施の形態に係る画像表示装置1の機能構成の一例を示したブロック図である。図示するように、画像表示装置1は、演算処理部10(
図1参照)にて実現される、操作判定部101と、表示制御部102と、部分画像取得部103と、部分画像管理部104と、領域判断部105と、全体画像生成部106と、プレビュー画面出力部107と、部分画像記憶部108と、全体画像記憶部109とを有する。
【0020】
操作判定部101は、操作画面500(
図3参照)に対し、入力部20を介したユーザ操作が行われたか否かを判定する。このユーザ操作とは、例えば、操作画面500上の画像や各種アイコン、位置等を指定する操作や、スクロール操作、キー入力操作等である。
【0021】
表示制御部102は、操作判定部101が判定した内容に基づいて、アイコン510、切替えボタン画像520、作業領域名570、ユーザ名580(
図3参照)等の表示の態様や位置を制御する。
【0022】
部分画像取得部103は、操作判定部101が判定した内容に基づいて、ユーザによる操作が予め定められた条件を満たす場合に、操作画面500にて表示されている表示領域610を示す部分画像550(550a~550d、
図7参照)を取得する。より詳しくは、部分画像取得部103は、アイコン510の表示態様を変更する操作、または操作画面500にて表示されている作業領域600の表示を取りやめる操作がユーザにより行われた際に、部分画像550を取得する。アイコン510の表示態様の変更として、例えば、アイコン510の追加・削除、作業領域600におけるアイコン510の表示位置、アイコン510の外見の変更等が挙げられる。作業領域600の表示を取りやめる操作として、例えば、切替えボタン画像520を選択する操作、操作画面500を表示するプログラムを終了する操作等が挙げられる。
また、部分画像取得部103は、部分画像550の生成に用いられる情報であって、部分画像550の各々を識別する部分画像生成情報を取得してもよい。部分画像生成情報は、例えば、部分画像550におけるアイコン510の数、外見、表示位置等に関連するテキスト情報である。
【0023】
部分画像管理部104は、部分画像取得部103が新たに取得した部分画像550や部分画像生成情報を作業領域別に管理する。より詳しくは、部分画像管理部104は、一の作業領域600にて取得された複数の部分画像550や部分画像生成情報を、取得日時、画像ID、作業領域600における座標等の位置情報、ユーザID等の識別情報に基づいて管理する。
【0024】
領域判断部105は、アイコン510等の配置に応じて変更された作業領域600の領域サイズを取得し、取得した領域サイズ内に一の部分画像550があるか否かを判断する。より詳しくは、領域判断部105は、最新のユーザの操作によって領域サイズが変更された作業領域600内に、部分画像管理部104にて管理されている部分画像550に示された作業領域600の一部の領域が含まれているか否かを判断する。領域判断部105は、例えば、あるアイコン510が削除されて作業領域600の領域サイズが縮小された場合、座標に基づいて、最新の作業領域600の領域外となった領域を示す部分画像550は取得した領域サイズ内にないと判断する。
【0025】
全体画像生成部106は、領域判断部105が領域サイズ内にあると判断した部分画像550や部分画像生成情報を部分画像記憶部108から取り出して、領域サイズが変更された作業領域600の全体を示す全体画像540を生成する。より詳しくは、全体画像生成部106は、部分画像取得部103にて部分画像550や部分画像生成情報が取得された際に、新たに全体画像540を生成する。全体画像生成部106は、例えば、部分画像550を組み合わせて全体画像540を合成する。また、全体画像生成部106は、全体画像540の全てに部分画像550が組み込まれているか否かを判断し、部分画像550が取得されていない領域に作業領域600の背景を用いて全体画像540を生成してもよい。
【0026】
プレビュー画面出力部107は、切替えボタン画像520が指定されたという操作判定部101の判定に基づいて、全体画像記憶部109から全体画像540を取り出す。プレビュー画面出力部107は、新たにプログラムを起動させずに、ユーザが指示した切替えボタン画像520に対応する作業領域600の全体を示すプレビュー画面530を表示部50に出力する。このプレビュー画面530は、切替えボタン画像520に関連付けがなされた状態で表示される。
【0027】
部分画像記憶部108は、部分画像取得部103が取得した部分画像550や部分画像生成情報を記憶する。この部分画像記憶部108は、不揮発性メモリ14にて実現される。
全体画像記憶部109は、全体画像生成部106が生成した全体画像540を取得して記憶する。この全体画像記憶部109は、不揮発性メモリ14にて実現される。
【0028】
<部分画像550を用いた全体画像540の生成>
次に、全体画像540の生成処理について、
図4~7を用いて説明する。ここでは、部分画像550を取得する場合を例としている。
図5は、本実施の形態が適用される全体画像540を生成する処理手順を示したフローチャートである。
図6は、本実施の形態が適用される部分画像550の識別情報の一例を示す表である。
図7は、本実施の形態が適用される全体画像540と部分画像550との関係の一例を示す図である。
【0029】
図6に示すように、ユーザIDが異なる場合にも、一の作業領域600を操作画面500にて表示した際に取得された部分画像550(
図7参照)や部分画像生成情報として一元管理される。これにより、一の作業領域600が複数のユーザによって共有されている場合、他のユーザが取得した部分画像550を利用した一の作業領域600の最新の状態を示す全体画像540の生成が図られる。
【0030】
図7に示すように、本実施の形態における全体画像540は、操作画面500の一画面に表示される表示領域610を示す部分画像550(550a~550d)を組み合わせて生成される。全体画像540は、便宜上、各部分画像550の領域を破線で表す。部分画像550は、所謂キャプチャ画像であり、ある瞬間の操作画面500にて表示されている表示領域610の状態を示す画像データである。
図7の例では、全体画像540にて部分画像550が組み込まれていない領域を斜線で示している。
【0031】
次に、
図5に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、
図4に示した部分画像取得部103は、操作判定部101が判定した内容に基づいて、部分画像550を取得する(ステップ701)。本実施の形態では、部分画像取得部103は、操作判定部101が判定した内容に基づくユーザによる操作が予め定められた条件を満たす場合に、部分画像550を取得する。
【0032】
部分画像管理部104は、部分画像取得部103が新たに取得した部分画像550を作業領域別に管理する(ステップ702)。本実施の形態では、部分画像管理部104は、部分画像550の取得日時、部分画像550の部分画像ID、作業領域600における座標等の位置情報、部分画像550を取得したユーザのユーザID等の識別情報に基づいて管理する。部分画像管理部104は、複数の独立した別個の作業領域600を保持している場合に、部分画像550が示す表示領域610が属する作業領域600を区別する。
図6の例では、複数のユーザによって共有されている作業領域600にて、特定のユーザとは異なる他のユーザが取得した部分画像550は、特定のユーザが取得した部分画像550と同様に管理される。
【0033】
領域判断部105は、部分画像管理部104が管理する部分画像550が追加された作業領域600の領域サイズを取得する(ステップ703)。領域判断部105は、部分画像管理部104が管理する部分画像550を順番に確認する(ステップ704)。本実施の形態では、領域判断部105は、取得日時が新しい部分画像550から確認する。
図6の例では、取得日時が最も新しい部分画像ID「A0100」が最初に確認される。
領域判断部105は、確認する部分画像550のうちで、最新の部分画像550は取得した作業領域600の領域サイズ内にあるか否かを判断する(ステップ705)。領域判断部105は、例えば、最新の作業領域600の領域内に座標がない部分画像550は作業領域600の領域サイズ内にないと判断する。
【0034】
ステップ705にて、最新の部分画像550が取得した作業領域600の領域サイズ内にない場合には(ステップ705でNO)、最新の部分画像550は全体画像540に組み込まず、ステップ709に移行する。
ステップ705にて、最新の部分画像550が取得した作業領域600の領域サイズ内にある場合には(ステップ705でYES)、全体画像生成部106は、領域判断部105が領域サイズ内にあると判断した最新の部分画像550を部分画像記憶部108から取り出して、作業領域600の全体を示す全体画像540を生成する(ステップ706)。本実施の形態では、全体画像生成部106は、部分画像550の座標に基づいて、全体画像540にて作業領域600の状態を示す。
【0035】
全体画像生成部106は、全体画像540の全てに部分画像550が組み込まれているか否かを判断する(ステップ707)。
ステップ707にて、全体画像540の全てに部分画像550が組み込まれている場合には(ステップ707でYES)、全体画像記憶部109は、全体画像生成部106が生成した全体画像540を取得して、最新の全体画像540として記憶し(ステップ708)、処理を終了する。
ステップ707にて、全体画像540の全てに部分画像550が組み込まれていない場合には(ステップ707でNO)、領域判断部105は、部分画像管理部104が管理する部分画像550のうち、確認する次の部分画像550があるか否かを判断する(ステップ709)。領域判断部105は、例えば、作業領域600の同じ領域を示す部分画像550が2つ以上ある場合、取得日時が最新でない部分画像550を確認しない。
図6の例では、部分画像ID「A0100,A0099」は同一の座標であるため、部分画像ID「A0100」の次に確認する部分画像550は部分画像ID「A0098」となる。
【0036】
ステップ709にて、確認する次の部分画像550がある場合には(ステップ709でYES)、領域判断部105は、確認する次の部分画像550が取得した作業領域600の領域サイズ内にあるか否かを判断する(ステップ710)。
このステップ710にて、確認する次の部分画像550が取得した作業領域600の領域サイズ内にない場合には(ステップ710でNO)、さらに次の部分画像550があるか否かを判断する処理を繰り返す(ステップ709)。
【0037】
ステップ710にて、確認する次の部分画像550が取得した作業領域600の領域サイズ内にある場合には(ステップ710でYES)、全体画像生成部106は、領域判断部105が領域サイズ内にあると判断した次の部分画像550を部分画像記憶部108から取り出して、領域サイズが取得した作業領域600の全体を示す全体画像540の背面に組み込む(ステップ711)。本実施の形態では、全体画像生成部106は、特定の部分画像550より前に取得されていた次の部分画像550よりも特定の部分画像550を表示階層において上位(ユーザの顔側)に配置されるように、次の部分画像550を全体画像540の背面に組み込む。
【0038】
ここで、全体画像540を構成する部分画像550の配置の具体例を挙げる。
図7の例では、4つの部分画像550(550a~550d)にて全体画像540が生成される。部分画像550aは
図6の部分画像ID「A0100」に対応し、部分画像550b~550dはそれぞれ
図6の部分画像ID「A0098,A0097,A0096」に対応するとする。部分画像550aは、部分画像550b~550dよりも先に全体画像540に組み込まれ、表示階層において上位(ユーザの顔側)に配置される。確認する次の部分画像550bは、部分画像550aよりも表示階層において下位に配置される。換言すると、部分画像550bは部分画像550aの背面に配置される。さらに、部分画像550cは部分画像550bの背面に配置され、部分画像550dは部分画像550cの背面に配置される。これにより、一の作業領域600の最新の状態を示す全体画像540の生成が図られる。
【0039】
次に、全体画像生成部106は、全体画像540の全てに部分画像550が組み込まれているか否かを判断する(ステップ712)。
ステップ712にて、全体画像540の全てに部分画像550が組み込まれている場合には(ステップ712でYES)、全体画像記憶部109は、全体画像生成部106が生成した全体画像540を取得して、最新の全体画像540として記憶し(ステップ708)、処理を終了する。
ステップ712にて、全体画像540の全てに部分画像550が組み込まれていない場合には(ステップ712でNO)、さらに次の部分画像550があるか否かを判断する処理を繰り返す(ステップ709)。
【0040】
ステップ709にて、確認する次の部分画像550がない場合には(ステップ709でNO)、部分画像550が組み込まれていない領域に作業領域600の背景を用いて全体画像540を生成し(ステップ713)、最新の全体画像540として記憶され(ステップ708)、処理を終了する。
図7の例では、斜線で示した、全体画像540にて部分画像550が組み込まれていない領域に作業領域600の背景が組み込まれる。
以上の処理手順により、全体画像540を生成する処理は終了する。
【0041】
<マウス操作による部分画像550の取得>
次に、ユーザ操作に基づく部分画像550の取得処理について、
図4,
図8~
図10を用いて説明する。ここでは、ユーザがマウス等の入力部20を使用する場合を例としている。
図8は、本実施の形態が適用される部分画像550を取得する処理手順を示したフローチャートである。
図9,
図10は、本実施の形態が適用される操作画面500の表示の一例を示す図である。
図9(A)はアイコン510の表示態様の変更前の状態、
図9(B)はアイコン510の表示態様の変更後の状態を示している。
図10(A)は作業領域Aにて作業領域Cのプレビュー画面530cが表示された状態、
図10(B)は作業領域Cが表示された状態を示している。
【0042】
図9,
図10に示すように、本実施の形態における表示部50は、操作画面500上に、画面上の位置や画像等を指し示すカーソル200を表示している。カーソル200は、入力部20を介して入力されるユーザの操作により移動し、ユーザが指定する画面上の位置や画像等を指し示すように表示される。
操作画面500には、アイコン510と、切替えボタン画像520とが表示されている。
図10(A)に示すプレビュー画面530cは、作業領域C全体の状態を示す画面である。
【0043】
次に、
図8に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、
図4に示した操作判定部101は、入力部20を介した操作に基づいて、操作画面500にてユーザによる操作がされたか否かを判定する(ステップ801)。本実施の形態では、操作判定部101は、操作画面500に関してユーザが指示する操作をユーザによる操作として判定する。
【0044】
このステップ801にて、ユーザによる操作がされていない場合には(ステップ801でNO)、ユーザによる操作がされるまで待機する。ユーザによる操作がされた場合には(ステップ801でYES)、操作判定部101は、ユーザによる操作がアイコン510に対する操作か否かを判定する(ステップ802)。アイコン510に対する操作は、例えば、
図9(A)に示すアイコン510の表示態様から
図9(B)に示すアイコン510の表示態様のように、アイコン510の数や表示位置を変更する操作等が挙げられる。
【0045】
ステップ802にて、ユーザによる操作がアイコン510に対する操作である場合には(ステップ802でYES)、操作判定部101は、作業領域600にてアイコン510の数を変更する操作か否かを判定する(ステップ803)。操作判定部101は、例えば、アイコン510を追加または削除する操作を、アイコン510の数を変更する操作として判定する。
【0046】
ステップ803にて、作業領域600にてアイコン510の数を変更する操作である場合には(ステップ803でYES)、部分画像取得部103は、アイコン510の数が変更された後の表示領域610を示す部分画像550を取得し(ステップ804)、処理は終了する。
ステップ803にて、作業領域600にてアイコン510の数を変更する操作ではない場合には(ステップ803でNO)、操作判定部101は、作業領域600にてアイコン510の表示位置を変更する操作か否かを判定する(ステップ805)。操作判定部101は、例えば、ドラッグ&ドロップ等によりアイコン510を移動する操作を、アイコン510の表示位置を変更する操作として判定する。
【0047】
ステップ805にて、作業領域600にてアイコン510の表示位置を変更する操作である場合には(ステップ805でYES)、部分画像取得部103は、アイコン510の表示位置が変更された後の表示領域610を示す部分画像550を取得し(ステップ804)、処理は終了する。
ステップ805にて、作業領域600にてアイコン510の表示位置を変更する操作ではない場合には(ステップ805でNO)、操作判定部101は、作業領域600にてアイコン510の外見を変更する操作か否かを判定する(ステップ806)。操作判定部101は、例えば、アイコン510の絵記号またはアイコン510に対応する文書や機能の名前を変更する操作や、サムネイル画像として表示している文書を編集する操作を、アイコン510の外見を変更する操作として判定する。
【0048】
このステップ806にて、作業領域600にてアイコン510の外見を変更する操作である場合には(ステップ806でYES)、部分画像取得部103は、アイコン510の外見が変更された後の表示領域610を示す部分画像550を取得し(ステップ804)、処理は終了する。
ステップ806にて、作業領域600にてアイコン510の外見を変更する操作ではない場合には(ステップ806でNO)、部分画像550を取得せずに処理は終了する。
【0049】
ステップ802にて、ユーザによる操作がアイコン510に対する操作ではない場合には(ステップ802でNO)、操作判定部101は、切替えボタン画像520に対する操作か否かを判定する(ステップ807)。本実施の形態における操作判定部101は、例えば、切替えボタン画像520へのマウスオーバー操作やクリック操作を切替えボタン画像520に対する操作として判定する。
【0050】
ステップ807にて、ユーザによる操作が切替えボタン画像520に対する操作である場合には(ステップ807でYES)、操作判定部101は、切替えボタン画像520が指定されたと判定する(ステップ808)。本実施の形態では、操作判定部101は切替えボタン画像520へのマウスオーバー操作を切替えボタン画像520への指定として判定する。
プレビュー画面出力部107は、指定された切替えボタン画像520に対応する作業領域のプレビュー画面530を出力し、操作画面500に表示する(ステップ809)。
図10(A)の例では、切替えボタン画像520cが指定され、切替えボタン画像520cに対応する作業領域Cのプレビュー画面530cが表示されている。
【0051】
次に、操作判定部101は、切替えボタン画像520が選択されたと判定する(ステップ810)。本実施の形態では、操作判定部101は、切替えボタン画像520cへのクリック操作を切替えボタン画像520への選択として判定する。
図10(B)の例では、切替えボタン画像520cが選択され、切替えボタン画像520cに対応する作業領域Cの作業領域600の一部の領域が操作画面500にて表示されている。
部分画像取得部103は、操作画面500にて表示する作業領域600を切替える前の表示領域610を示す部分画像550を取得し(ステップ811)、処理は終了する。
【0052】
ステップ807にて、ユーザによる操作が切替えボタン画像520に対する操作ではない場合には(ステップ807でNO)、操作判定部101は、操作画面500の表示を終了する操作か否かを判定する(ステップ812)。操作判定部101は、例えば、図示しない操作画面500の表示を終了する操作を受け付ける終了ボタン画像へのクリック操作や、操作画面500の表示を終了させるキー入力操作を、操作画面500の表示を終了する操作として判定する。
このステップ812にて、ユーザによる操作が操作画面500の表示を終了する操作である場合には(ステップ812でYES)、部分画像取得部103は、操作画面500の表示を終了する前の表示領域610を示す部分画像550を取得し(ステップ813)、処理は終了する。
ステップ812にて、ユーザによる操作が操作画面500の表示を終了する操作ではない場合には(ステップ812でNO)、部分画像550を取得せずに処理は終了する。
【0053】
上記した例では、部分画像550は、単に予め定められたユーザによる操作が行われた際に取得されているが、この限りではない。部分画像550は、例えば、予め定められたユーザによる操作が行われた後に予め定められた時間が経過した場合に取得されてもよい。これにより、不必要な部分画像550の取得を省くことが図られる。
【0054】
<プレビュー画面530の表示態様>
上記した例では、プレビュー画面530は、単に作業領域600の全体を示すように表示されているが、この限りではない。プレビュー画面530にて作業領域600の全ての領域が表示されないようにしてもよい。
その一例として、作業領域600の少なくとも一部の領域がプレビュー画面530にて表示される態様について、
図11を用いて説明する。
図11は、本実施の形態が適用されるプレビュー画面530の一例を示す図であり、(A)は全体画像540の一画面にて表示する状態、(B)は全体画像540を拡大して表示する状態を示している。
【0055】
図11(A),(B)に示すプレビュー画面530は、「作業領域600の全体を示すか」、または「拡大して作業領域600の一部の領域を示すか」を選択する操作をユーザから受け付ける、全体表示ボタン画像531と部分表示ボタン画像532とを有する。
図11(A)に示すように、全体表示ボタン画像531が選択されている場合には、作業領域600の全体を示すように全体画像540を表示する。
図11(B)に示すように、部分表示ボタン画像532が選択されている場合には、作業領域600の一部の領域を示すように全体画像540を拡大して表示する。また、プレビュー画面530に、作業領域600の全体を示す全体縮小画像534と、「どの領域を拡大して表示しているか」を示す表示範囲枠535とを表示してもよい。さらに、拡大して表示する領域を遷移させる操作をユーザから受け付けてもよい。表示する領域を遷移させる操作は、例えば、マウス等の入力部20を介したスクロール操作や、タッチパネル等の表示部50に指等を接触させたままスライドさせる操作が挙げられる。
【0056】
また、作業領域600の一部の領域を示すように全体画像540を拡大する倍率は、ユーザによる操作に基づいて、変更されてもよい。倍率を変更する操作としては、例えば、部分表示ボタン画像532を再度選択する操作、プレビュー画面530上にカーソル200がある状態でのキー操作やマウス操作、図示しない倍率を変更する操作を受け付ける倍率変更ボタン画像を選択する操作が挙げられる。
さらに、ユーザがプレビュー画面530にて部分表示ボタン画像532を選択している状態で、プレビュー画面530にて表示されている作業領域600に対応する切替えボタン画像520を選択した場合、プレビュー画面530にて表示していた領域を表示領域610として操作画面500に表示させてもよい。換言すると、表示範囲枠535に囲まれた領域が表示領域610となる。
【0057】
上記した例では、プレビュー画面530にて単に全体画像540を表示しているが、この限りではない。プレビュー画面530は、例えば、アイコン510の表示態様が変更された旨を絵記号やテキストで通知してもよい。この通知にて、アイコン510の追加・削除、アイコン510に対応するファイルの編集等といった変更内容の詳細を示してもよい。これにより、作業領域全体の最新の状態を反映した全体画像540がない場合にも、作業領域全体の最新の状態をユーザに確認させることが図られる。
【0058】
本実施の形態における画像表示装置1が行う処理は、例えば、アプリケーションソフトウェア等のプログラムとして用意される。このプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD-ROM等の記録媒体に格納して提供することも可能である。
【0059】
なお、本願については、以下のように発明を把握することもできる。
本発明が適用される情報処理装置は、プロセッサを備え、前記プロセッサは、ユーザによる操作を受け付けるための操作画面にて、ユーザの指示を受け付ける指示画像が配置される作業領域のうち少なくとも一部の領域を表示し、前記作業領域のうち前記操作画面の一画面に表示される領域を示す部分画像および当該部分画像の各々を識別する部分画像生成情報の少なくとも1つを取得し、取得した前記部分画像および前記部分画像生成情報の少なくとも1つを前記作業領域別に管理し、前記部分画像または前記部分画像生成情報に基づいて前記部分画像を組み合わせて、前記作業領域の全体を示す全体画像を生成し、前記作業領域の状態をユーザに確認させるために前記全体画像を表示することを特徴とすることができる。
ここで、前記プロセッサは、前記部分画像を取得する度に、前記全体画像を新たに生成することを特徴とすることができる。
そして、前記プロセッサは、前記作業領域が複数のユーザによって共有されている場合に、他のユーザが取得した前記部分画像または前記部分画像生成情報を利用することを特徴とすることができる。
また、前記プロセッサは、ユーザによる操作が予め定められた条件を満たす場合に、前記部分画像を取得することを特徴とすることができる。
さらに、前記プロセッサは、前記ユーザによる操作が前記指示画像の表示態様を変更する操作である場合に、前記部分画像を取得することを特徴とすることができる。
またさらに、前記プロセッサは、前記ユーザによる操作が前記操作画面にて表示されている前記作業領域の表示を取りやめる操作である場合に、前記部分画像を取得することを特徴とすることができる。
そして、本発明が適用されるプログラムは、コンピュータに、ユーザによる操作を受け付けるための操作画面にて、ユーザの指示を受け付ける指示画像が配置される作業領域のうち少なくとも一部の領域を表示する機能と、前記作業領域のうち前記操作画面の一画面に表示される領域を示す部分画像および当該部分画像の各々を識別する部分画像生成情報の少なくとも1つを取得する機能と、取得した前記部分画像および前記部分画像生成情報の少なくとも1つを前記作業領域別に管理する機能と、前記部分画像または前記部分画像生成情報に基づいて前記部分画像を組み合わせて、前記作業領域の全体を示す全体画像を生成する機能と、前記作業領域の状態をユーザに確認させるために前記全体画像を表示する機能と、を実現させることを特徴とすることができる。
【符号の説明】
【0060】
1…画像表示装置、10…演算処理部、11…CPU、20…入力部、30…2次記憶部、40…通信部、50…表示部、101…操作判定部、102…表示制御部、103…部分画像取得部、104…部分画像管理部、105…領域判断部、106…全体画像生成部、107…プレビュー画面出力部、108…部分画像記憶部、109…全体画像記憶部、500…操作画面、510…アイコン、520…切替えボタン画像、530…プレビュー画面、540…全体画像、550…部分画像、600…作業領域、610…表示領域