(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-10
(45)【発行日】2025-02-19
(54)【発明の名称】回路構成体、及び電気接続箱
(51)【国際特許分類】
H05K 1/18 20060101AFI20250212BHJP
H02G 3/16 20060101ALI20250212BHJP
B60R 16/02 20060101ALI20250212BHJP
【FI】
H05K1/18 C
H02G3/16
B60R16/02 610A
(21)【出願番号】P 2021155781
(22)【出願日】2021-09-24
【審査請求日】2024-01-30
(73)【特許権者】
【識別番号】000183406
【氏名又は名称】住友電装株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000280
【氏名又は名称】弁理士法人サンクレスト国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】池田 潤
(72)【発明者】
【氏名】水本 竜一
(72)【発明者】
【氏名】岩森 琢磨
【審査官】荒木 崇志
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-293202(JP,A)
【文献】特開2020-004915(JP,A)
【文献】特開2018-014248(JP,A)
【文献】特開2019-212829(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 1/14
1/18
3/00
H02G 3/08 - 3/20
B60R 16/02
B29C 33/00 - 33/76
39/26 - 39/36
41/38 - 41/44
43/36 - 43/42
43/50
45/26 - 45/44
45/64 - 45/68
45/73
49/48 - 49/56
B29C 45/00 - 45/24
45/46 - 45/63
45/70 - 45/72
45/74 - 45/84
49/70
51/30 - 51/40
51/44
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
導電板と、前記導電板に実装されている複数の電子部品と、前記複数の電子部品と電気的に接続されている複数の制御端子と、絶縁性を有し前記複数の制御端子
及び前記導電板を保持する保持部材と、前記電子部品に前記制御端子を通じて信号を出力する制御基板と、を備え、
前記制御端子は、
細長の板形状を有し前記制御基板と接続される第一端子本体部と、
前記第一端子本体部と電気的に接続されており前記保持部材に沿って設けられ前記保持部材の一部から露出しているパッド部と、
前記パッド部および前記電子部品と電気的に接続されている第二端子本体部と、
を有
し、
前記第一端子本体部が前記パッド部から前記制御基板に向かって延びる方向を第一方向とした場合、
前記パッド部及び前記第一端子本体部は、前記導電板よりも前記第一方向側に、前記保持部材に保持されて位置し、
前記電子部品は、前記導電板のうち、前記第一方向と反対の第二方向側の面に機械的および電気的に接続されていて、
前記電子部品は、前記第二端子本体部のうち、前記第二方向側の面に機械的および電気的に接続されている、
回路構成体。
【請求項2】
前記第一端子本体部は、前記保持部材から露出する第一面と、前記第一面と反対側の面であって前記保持部材から露出する第二面と、を有し、
前記パッド部は、前記保持部材から露出する露出面と、当該露出面と反対側の面であって前記保持部材と接する接触面と、を有する、
請求項1に記載の回路構成体。
【請求項3】
前記第一端子本体部と前記パッド部と前記第二端子本体部とは同一の金属部材により構成されている、
請求項1または請求項2に記載の回路構成体。
【請求項4】
前記パッド部は、前記第一端子本体部の基部から延びて設けられており、
前記保持部材は、前記制御端子のうち、前記第一端子本体部と前記パッド部との間の境界領域を埋設する埋設部を有する、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の回路構成体。
【請求項5】
前記パッド部の前記露出面は細長形状を有する、
請求項2に記載の回路構成体。
【請求項6】
前記第二端子本体部は、前記保持部材から露出し前記電子部品と接続される端子面と、当該端子面と反対側の面であって前記保持部材から露出する第二露出面と、を有する、
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の回路構成体。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の回路構成体と、
前記回路構成体を覆うカバーと、を備える、電気接続箱。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、回路構成体、及び電気接続箱に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に、制御基板と、制御基板からの信号に基づき動作する複数のスイッチング素子と、電力回路を構成するバスバとを備える回路構成体が開示されている。スイッチング素子は、半田によってバスバに接続される。回路構成体の製造工程において、スイッチング素子などの電子部品に接続不良が無いことを確認するため、電気的検査としてインサーキットテストが行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、インサーキットテストのために、
図9に示すように、回路構成体90が備える制御基板91に、スイッチング素子を個別にオン-オフ制御するためのテスト用回路部品99が搭載される。テスト用回路部品99は、制御端子92を介してスイッチング素子と電気的に接続される。例えば、回路構成体90が8つのスイッチング素子を有する場合、スイッチング素子と同数のテスト用回路部品99が制御基板91に搭載される。スイッチング素子とテスト用回路部品99とは一対一となる関係で制御端子92を介して接続されている。これは、制御基板91において、複数のスイッチング素子同士が電気的に接続可能な状態にあるのに対して、電気的検査では、接続不良が無いことをスイッチング素子毎に確認することが必要となるためである。
【0005】
この回路構成体90の場合、制御基板91に、スイッチング素子と同数のテスト用回路部品99が必要となる。制御基板91には、テスト用ではなくスイッチング素子を実際に機能させるための制御回路部93も必要である。テスト用回路部品99が多くなると、その専有面積が大きくなり、制御基板91が大型化してしまう。
【0006】
そこで、本開示では、テスト用回路部品を電子部品に一対一となる関係で対応させて制御基板に設けなくても済む回路構成体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様に係る回路構成体は、複数の電子部品と、前記複数の電子部品と電気的に接続されている複数の制御端子と、絶縁性を有し前記複数の制御端子を保持する保持部材と、前記電子部品に前記制御端子を通じて信号を出力する制御基板と、を備え、前記制御端子は、前記制御基板と接続される第一端子本体部と、前記第一端子本体部と電気的に接続されており前記保持部材に沿って設けられ前記保持部材の一部から露出しているパッド部と、前記パッド部および前記電子部品と電気的に接続されている第二端子本体部と、を有する。
【0008】
本開示の一態様に係る電気接続箱は、前記回路構成体と、前記回路構成体を覆うカバーと、を備える。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、回路構成体において、制御基板に、従来のような電子部品のテスト用回路部品を設けなくて済むことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、本実施形態に係る回路構成体を備える電気接続箱の斜視図である。
【
図2】
図2は、回路構成体を、
図1と反対側から見た場合の斜視図である。
【
図3】
図3は、制御基板が外された回路構成体の分解図である。
【
図4】
図4は、制御端子、および保持部材の一部を示す断面図である。
【
図5】
図5は、制御端子、および保持部材の一部を示す斜視図である。
【
図7】
図7は、樹脂製である保持部材を成形する金型の一部を示す断面図である。
【
図8】
図8は、制御端子をインサート品として保持部材を成形する様子を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
<本開示の実施形態の概要>
以下、本開示の実施形態の概要を列記して説明する。
(1)本実施形態の回路構成体は、複数の電子部品と、前記複数の電子部品と電気的に接続されている複数の制御端子と、絶縁性を有し前記複数の制御端子を保持する保持部材と、前記電子部品に前記制御端子を通じて信号を出力する制御基板と、を備え、前記制御端子は、前記制御基板と接続される第一端子本体部と、前記第一端子本体部と電気的に接続されており前記保持部材に沿って設けられ前記保持部材の一部から露出しているパッド部と、前記パッド部および前記電子部品と電気的に接続されている第二端子本体部と、を有する。
【0012】
本実施形態の回路構成体によれば、制御端子が有するパッド部は、保持部材に沿って設けられ、保持部材の一部から露出している。制御基板を制御端子の第一端子本体部に接続する前に、電気的検査のためのテスタのプローブを各パッド部に接触させることで、複数の電子部品それぞれの電気的検査の実施が可能となる。このため、制御基板に、従来のような電子部品のテスト用回路部品を設けなくて済む。
【0013】
(2)好ましくは、前記第一端子本体部は、前記保持部材から露出する第一面と、前記第一面と反対側の面であって前記保持部材から露出する第二面と、を有し、前記パッド部は、前記保持部材から露出する露出面と、当該露出面と反対側の面であって前記保持部材と接する接触面と、を有する。
第一端子本体部は、第一面およびその反対側の第二面とも保持部材から露出するので、仮にテスタのプローブを第一面または第二面に接触させると、第一端子本体部は変形する可能性がある。第一端子本体部は変形すると、制御基板との接続に不具合が生じる可能性がある。これに対して、パッド部では、露出面と反対側の面(接触面)が保持部材に接することから、露出面にテスタのプローブを接触させても、パッド部の変形が防がれる。
【0014】
(3)第一端子本体部とパッド部と第二端子本体部とはそれぞれ別部材であり、制御端子は、各部を例えば溶接によって接合する構成であってもよいが、好ましくは、前記第一端子本体部と前記パッド部と前記第二端子本体部とは同一の金属部材により構成されている。この場合、第一端子本体部、パッド部、および第二端子本体部の接合が不要である。
【0015】
(4)好ましくは、前記パッド部は、前記第一端子本体部の基部から延びて設けられており、前記保持部材は、前記制御端子のうち、前記第一端子本体部と前記パッド部との間の境界領域を埋設する埋設部を有する。この場合、パッド部は保持部材から露出しているが、第一端子本体部が保持部材から浮き上がることを埋設部によって防止することが可能となる。
【0016】
(5)好ましくは、前記パッド部の前記露出面は細長形状を有する。
テスタのプローブが第一端子本体部に干渉しないように、パッド部の露出面のうち、第一端子本体部から離れている対象領域にプローブを接触させればよい。パッド部の露出面は、前記対象領域のみならず、その対象領域を一部に含む細長形状を有する。
【0017】
これは、保持部材が樹脂製であり、金型を用いた射出成形により成形され、その金型にパッド部となる金属部材の一部を接触させ、その接触する部分が露出面となるためである。つまり、金属部材を金型に接触させる場合に、その接触させる部分が長いほど、金属部材は安定して位置決めされるためである。このように、パッド部の露出面を細長形状に設定すれば、金型に対する金属部材の接触面積が増加し、金属部材は安定し、不良品の発生が抑制される。
【0018】
(6)好ましくは、前記第二端子本体部は、前記保持部材から露出し前記電子部品と接続される端子面と、当該端子面と反対側の面であって前記保持部材から露出する第二露出面と、を有する。
保持部材が樹脂製であり、金型を用いた射出成形により成形される場合、その金型に第二端子本体部となる金属部材を部分的に接触させて位置決めすればよいが、その部分に対して金型を両側から挟むようにして接触させることで、端子面および第二露出面が形成される。このように金型を両側から接触させることによって、第二端子本体部の特に端子面の位置決め精度が向上する。その結果、端子面と電子部品との接続不良が抑制される。
【0019】
(7)本実施形態の電気接続箱は、前記(1)から(6)のいずれか一つに記載の回路構成体と、前記回路構成体を覆うカバーと、を備える。
本実施形態の電気接続箱によれば、回路構成体が備える制御端子の各パッド部に、テスタのプローブを接触させることで、複数の電子部品それぞれの電気的検査の実施が可能となる。このため、制御基板に、従来のような電子部品のテスト用回路部を設けなくて済む。
【0020】
<本開示の実施形態の詳細>
以下、図面を参照して、本開示の実施形態の詳細を説明する。なお、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
【0021】
〔電気接続箱10について〕
図1は、本実施形態に係る回路構成体11を備える電気接続箱10の斜視図である。電気接続箱10は様々な機器に搭載可能であるが、本実施形態の電気接続箱10は自動車に搭載される。具体的に説明すると、電気接続箱10は、図示しない第一車載機器と第二車載機器とを繋ぐ配線経路の途中に介在する。電気接続箱10は、回路構成体11と、その回路構成体11を覆うカバー12とを備える。カバー12は、例えば金属製(アルミまたはアルミ合金製)であり、回路構成体11で発生する熱を逃がす放熱機能を有する。電気接続箱10は、図示しないが、カバー12の反対側において回路構成体11に取り付けられる別のユニットなどを更に備えていてもよい。
【0022】
〔回路構成体11について〕
図2は、回路構成体11を、
図1と反対側から見た場合の斜視図である。
図2は、前記カバー12が外されている状態を示す。
図1および
図2において、回路構成体11は、複数の電子部品15と、複数の制御端子16と、一つの保持部材14と、一つの制御基板13とを備える。
図3は、制御基板13が外された回路構成体11の分解図である。回路構成体11は、さらに、複数の導電板17を備える。複数の導電板17と複数の制御端子16とによって回路構成体11の電力回路が構成される。
【0023】
本実施形態では、回路構成体11は、三つ(三枚)の導電板17を備え(
図1参照)、八つの制御端子16を備える(
図3参照)。制御端子16と電子部品15とは同数であり、一つの制御端子16と一つの電子部品15とが一対一の関係で接続されている。なお、導電板17、制御端子16、電子部品15、および制御基板13の数は、任意であり、変更自在である。
【0024】
電子部品15は、例えば電界効果トランジスタ(FET:Field Effect Transistor)などの半導体リレーである。以下の説明では、電子部品15が電界効果トランジスタである場合について説明し、電界効果トランジスタを「FET」と称する。FET15は、複数の端子を有する。
図1の拡大図に示すように、FET15は、複数の端子として、ソース端子(第一端子)15a、ゲート端子(第二端子)15b、およびドレイン端子(第三端子)15cを有する。各端子は導電板17または制御端子16に半田などによって機械的および電気的に接続される。
【0025】
導電板17は、金属板が所定形状にプレス加工されて製造される。導電板17は、金属製の板片であり、バスバとも称される。導電板17は、例えば純銅または銅合金などの銅製部材であるのが好ましい。導電板17の全体が導体であり、一般的なプリント基板が有するような配線パターンが、導電板17に形成されていない。
図1に示すように、回路構成体11は、第一導電板17-1、第二導電板17-2、及び第三導電板17-3を有する。
【0026】
制御端子16は、金属線材が所定形状にプレス加工されて製造される。制御端子16は、金属製の端子である。制御端子16は、例えば純銅または銅合金などの銅製部材であるのが好ましい。
図4は、制御端子16、および保持部材14の一部を示す断面図である。制御端子16は折り曲げ形状を有しており、第一端子本体部31、パッド部33、および第二端子本体部32を有する。制御端子16の各部の詳細については後に説明する。
【0027】
図2において、制御基板13は、ほぼ矩形状の絶縁基板であり、その第一面13aに、制御回路部27を有する。制御回路部27は、制御端子16を通じてFET15に信号を出力する機能を有する。その信号に基づきFET15は動作する。制御回路部27は、FET15を機能させるための第二電子部品として、スイッチング素子、およびダイオードなどを含む集積回路を有する。制御回路部27に、前記第二電子部品を制御端子16に電気的に接続するための配線パターン29が含まれる。
【0028】
制御基板13に、制御端子16の一部を貫通させる貫通穴18が形成されている(
図3参照)。貫通穴18に導電性材料を充填することで、制御回路部27と、制御端子16が有する第一端子本体部31の一部とが機械的および電気的に接続される。制御基板13が制御端子16と接続される前の状態で(
図3参照)、複数の制御端子16同士は電気的に接続されていない状態(非通電状態)にある。
【0029】
保持部材14は、熱可塑性を有する樹脂製であり、射出成形によって成形される。本実施形態では、後にも説明するが、保持部材14は、制御端子16および導電板17を射出成形の金型60(
図7参照)に設置して行われるインサート成形によって製造される。このため、制御端子16の一部および導電板17の一部が保持部材14に埋設された状態となって、制御端子16、導電板17、および保持部材14は一体化される。制御端子16および導電板17は、樹脂製である保持部材14と一体となるインサート品である。
【0030】
保持部材14は、例えば、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、ナイロン、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)などにより構成され、絶縁性を有する。保持部材14は、八つの制御端子16および三枚の導電板17を保持していて、回路構成体11のケースとして機能する。
図3に示すように、保持部材14は、制御基板13側に開口する収容空間30を有する。収容空間30に制御端子16の第一端子本体部31およびパッド部33が設けられている。制御基板13は、収容空間30を閉じるようにして第一端子本体部31に取り付けられる。
【0031】
保持部材14は、板状である中央のベース部19と、その周囲の枠部20とを有する。
図1に示すように、導電板17のうちFET15が実装されている本体部22が、ベース部19上に設けられている。三枚の導電板17の本体部22が、重ならない状態で平面状に並んでベース部19上に設けられている。三枚の導電板17それぞれは、離れて設けられており、非接触の状態にある。三枚の導電板17それぞれと制御端子16とは、離れて設けられており、非接触の状態にある。
【0032】
本実施形態では(
図1参照)、中央に位置する第三導電板17-3に、FET15のソース端子15aが接続されている。FET15のドレイン端子15cが、第一導電板17-1または第二導電板17-2に接続されている。
図1の拡大図に示すように、中央の第三導電板17-3に、貫通する穴28が設けられており、その穴28から、制御端子16の第二端子本体部32の一部が露出している。穴28から露出する第二端子本体部32の一部に、FET15のゲート端子15bが接続されている。これにより、FET15のゲート端子15bと制御端子16とは、電気的に接続された状態となる。
【0033】
枠部20に、カバー12を固定するための取り付け穴39が設けられている。第一導電板17-1の端部21Aと第二導電板17-2の端部21Bとは、枠部20から外に突出して設けられている。これら端部21A,21Bに、図外のケーブルなどが接続される。
【0034】
〔制御端子16について〕
図5は、制御端子16、および保持部材14の一部を示す斜視図である。制御端子16は、前記のとおり折り曲げ形状を有しており、第一端子本体部31、パッド部33、および第二端子本体部32を有する。本実施形態では、第一端子本体部31とパッド部33と第二端子本体部32とは、同一の金属部材を折り曲げて成形することにより構成されている。つまり、第一端子本体部31は、細長い板状である金属部材の一部により構成されており、パッド部33は、前記金属部材の他部により構成されており、第二端子本体部32は、前記金属部材のうち、前記一部および前記他部とは別の部分により構成されている。
【0035】
第一端子本体部31、パッド部33、および第二端子本体部32それぞれは、横断面において、矩形状を有する(
図6参照)。
図6は、
図5の
V矢視の断面図である。
図5に示すように、第一端子本体部31は直線形状を有する。第一端子本体部31とパッド部33との間は直角に曲げられている。パッド部33は、第一端子本体部31の基部31aから延びて設けられており、直線形状を有する。第二端子本体部32とパッド部33との間は直角に曲げられている。パッド部33は、第二端子本体部32の基部32aから延びて設けられており、直線形状を有する。第二端子本体部32は、U字形状を有する。
【0036】
〔第一端子本体部31〕
第一端子本体部31は、制御基板13と接続される(
図2および
図3参照)。第一端子本体部31の先端部が、制御基板13の貫通穴18を挿通した状態となり、制御基板13に設けられている配線パターン29に電気的に接続される。前記のとおり、制御基板13が有する制御回路部27は、制御端子16を通じてFET15に信号を出力する。制御基板13から第一端子本体部31に信号が出力される。その信号は、第一端子本体部31から、パッド部33および第二端子本体部32を通じて(
図5参照)、FET15のゲート端子15bに与えられる。
【0037】
第一端子本体部31は、細長の板形状を有する。第一端子本体部31は、保持部材14の一部である第一埋設部23から突出している。第一端子本体部31のうち、第一埋設部23から突出している部分は、全体として露出している。つまり、
図5に示すように、第一端子本体部31は、その厚さ方向一方側に保持部材14から露出する第一面41と、第一面41と反対側の面であって保持部材14から露出する第二面42とを有する。さらに、第一面41と第二面42との間に位置する両側の側面43も露出する面である。第一端子本体部31は、制御基板13が接続される前の状態で、第一埋設部23から延びて設けられている片持ち梁状となる。
【0038】
〔パッド部33〕
パッド部33は、第一端子本体部31の基部31aから延びて設けられており、第一端子本体部31と一体であって電気的に接続されている。パッド部33は、細長の板形状を有する。
図5に示すように、パッド部33は、保持部材14に沿って設けられており、その保持部材14の一部から露出している。パッド部33は、保持部材14が有する厚肉部50に沿って設けられている。
【0039】
図4および
図5に示すように、パッド部33は、保持部材14から露出する第一露出面34と、第一露出面34と反対側の接触面35とを有する。第一露出面34は細長形状を有する。具体的に説明すると、例えば、第一露出面34は、細長の矩形状であり、第一辺34aと、第一辺34aよりも2倍以上長い第二辺34bとを有する。接触面35は、その全体において保持部材14と接しており、保持部材14から露出しない非露出面である。前記のとおり、保持部材14は、制御端子16を射出成形の金型60(
図7参照)に設置して行われるインサート成形によって製造される。このため、パッド部33は、接触面35において保持部材14の一部と接合された状態となる。
【0040】
図6に示すように、パッド部33は、第一露出面34および接触面35の他に、第一側面36および第二側面37を有する。第一側面36は、第一露出面34と接触面35との間に位置する面である。第二側面37は、第一側面36と反対側の面であり、第一露出面34と接触面35との間に位置する面である。
【0041】
本実施形態では、第一側面36は、樹脂製である第一薄膜部51によって被覆されており、第二側面37は、樹脂製である第二薄膜部52によって被覆されている。第一薄膜部51および第二薄膜部52それぞれは保持部材14の一部である。第一薄膜部51および第二薄膜部52それぞれは、膜状の樹脂部であり、接触面35が接する厚肉部50と比較すると薄い。第一薄膜部51によって被覆されている第一側面36の側方に、第一空間部K1が形成されている。第二薄膜部52によって被覆されている第二側面37の側方に第二空間部K2が形成されている。
【0042】
第一薄膜部51の側面51aが第一空間部K1において露出している。第二薄膜部52の側面52aが第二空間部K2において露出している。保持部材14は、厚肉部50から隆起する第一凸部57を有する。第一凸部57とパッド部33とは離れて設けられている。第一凸部57とパッド部33(第一薄肉部51)との間に形成される空間が、第一空間部K1である。保持部材14は、厚肉部50から隆起する第二凸部58を有する。第二凸部58とパッド部33とは離れて設けられている。第二凸部58とパッド部33(第二薄肉部52)との間に形成される空間が、第二空間部K2である。
【0043】
〔第二端子本体部32〕
図5に示すように、第二端子本体部32は、パッド部33と連続して設けられている。第二端子本体部32は、細長の板を折り曲げた形状(U字形状)を有する。第二端子本体部32の基部32aは、パッド部33と繋がっており、第二端子本体部32は、パッド部33と電気的に接続されている。第二端子本体部32は、パッド部33と連続する第一片部46と、第一片部46と間隔をあけてかつ平行に設けられている第二片部47と、第一片部46と第二片部47とを繋ぐ中間片部48とを有する。第二片部47は保持部材14から露出しており、中間片部48は保持部材14から露出する面を有する。
【0044】
中間片部48に、FET15のゲート端子15bが半田などによって接続されている。これにより、第二端子本体部32は、FET15と機械的におよび電気的に接続される。第二端子本体部32は、その中間片部48に、保持部材14から露出する端子面45と、端子面45と反対側の面であって保持部材14から露出する第二露出面44とを有する。端子面45にFET15(ゲート端子15b)が接続される。
【0045】
〔保持部材14について〕
図7は、樹脂製である保持部材14を成形する金型60の一部を示す断面図である。金型60のうち、
図7に示す部分によって、
図6に示す回路構成体11の断面構造が得られる。本実施形態の回路構成体11では、制御端子16および導電板17が、樹脂製である保持部材14と一体となるインサート品である。保持部材14の成形の際、金型60内に形成されるキャビティ60aに、溶融状態の樹脂が充填される。溶融状態の樹脂は、制御端子16の近傍にも充填される。この成形により、制御端子16が有するパッド部33の接触面35は保持部材14(
図6参照)と接した状態となって、パッド部33は保持部材14と一体化される。キャビティ60aにおいて、溶融状態の樹脂が導電板17の近傍にも充填される。これにより、導電板17は、保持部材14(
図6参照)と接した状態となって、保持部材14と一体化される。
【0046】
図7に示すように、パッド部33の露出面34は、成形時に金型60に接触しており、脱型時に金型60と分離することで形成される。その金型60において、パッド部33の両側方に突起部61,61が設けられている。これら突起部61,61によって、成形後(
図6参照)、パッド部33の第一側面36の側方に第一空間部K1が形成され、第二側面37の側方に第二空間部K2が形成される。突起部61は、金型60の一部を構成する部分である。
【0047】
第一空間部K1および第二空間部K2の断面形状は、突起部61,61の断面形状と一致する。このように金型60において、パッド部33の両側方に突起部61が設けられることで、溶融状態の樹脂が、露出面34となる部分と金型60との間に浸入し難くなる。つまり、溶融状態の樹脂がキャビティ60aを流れて充填され、その際、突起部61が、パッド部33を隠す障壁として機能し、樹脂の流れの影響をパッド部33に与え難い。
【0048】
このため、保持部材14の成形の際に、溶融状態にある樹脂の射出圧力によって、パッド部33を含む制御端子16がキャビティ60aで移動したり、変形したりすることを抑制することが可能となる。その結果、制御端子16(パッド部33)と導電板17とが接触する(短絡する)ことを防ぐことができる。
【0049】
図6に示すように、成形後、保持部材14は、パッド部33の接触面35と接する樹脂製の厚肉部50と、第一側面36を覆う樹脂製の第一薄膜部51と、第二側面37を覆う樹脂製の第二薄膜部52とを有する。第一薄膜部51および第二薄膜部52は、厚肉部50と比較して、充分に薄肉である。第一薄膜部51の側面51aは第一空間部K1において露出している。第二薄膜部52の側面52aは第二空間部K2において露出している。パッド部33は、接触面35の他に、第一側面36および第二側面37においても樹脂製の保持部材14と接合された構成となる。その結果、パッド部33を含む制御端子16が保持部材14から剥がれ難い。
【0050】
前記のとおり(
図7参照)、保持部材14の成形のために、金型60に一対の突起部61,61が設けられている。これら突起部61,61の間に制御端子16の一部(パッド部33)が介在する。一対の突起部61の間の第一寸法L1、および、制御端子16の第一側面36と第二側面37との間の第二寸法L2に、製造誤差が考えられる。一対の突起部61,61の間にパッド部33を介在させるために、第一寸法L1を第二寸法L2よりも僅かに大きく設定するのが好ましい。すると、突起部61とパッド部33との間に微小隙間eが形成される。その微小隙間eに溶融状態の樹脂が流れる可能性がある。
【0051】
しかし、微小隙間eは薄く、その微小隙間eに溶融状態の樹脂は入り難い。そのため、溶融状態の樹脂が、微小隙間eを通じて金型60とパッド部33の第一露出面34との間に浸入し難い。なお、微小隙間eに入ることのできた溶融状態の樹脂が硬化すると、その硬化部分が、第一薄膜部51および第二薄膜部52となる。
【0052】
微小隙間eの隙間寸法は、溶融状態の樹脂が入り難い値に設定されるのが好ましい。これにより、パッド部33において、第一露出面34と第一側面36(または第二側面37)との間に形成される角(エッジ)38は露出する。角38は、第一薄膜部51または第二薄膜部52によって覆われていないのが好ましい。厚肉部50を基準とした場合、第一薄膜部51および第二薄膜部52それぞれは、第一露出面34よりも低い。
【0053】
図4および
図5に示すように、第一端子本体部31とパッド部33との間の第一曲げ部25の全体は、樹脂製である第一埋設部23によって埋設されている。第一埋設部23は、保持部材14の一部である。つまり、保持部材14は、制御端子16のうち、第一端子本体部31とパッド部33との間の第一境界領域J1を埋設する第一埋設部23を有する。パッド部33の一部、および第一端子本体部31の大部分は、保持部材14から露出しているが、第一埋設部23によれば、第一端子本体部31が保持部材14から浮き上がることを防止することが可能となる。
【0054】
第二端子本体部32とパッド部33との間の第二曲げ部26は、樹脂製である第二埋設部24によって埋設されている。第二埋設部24は、保持部材14の別の一部である。つまり、保持部材14は、制御端子16のうち、パッド部33と第二端子本体部32との間の第二境界領域J2を埋設する第二埋設部24を有する。第二埋設部24によって、第二端子本体部32およびパッド部33が、保持部材14から浮き上がることを防止することが可能となる。
【0055】
パッド部33の長手方向に直交する方向に関して、前記のとおり(
図6参照)パッド部33の両側に、第一薄膜部51および第二薄膜部52を介して、第一空間部K1および第二空間部K2が形成されている。つまり、パッド部33の両側では、保持部材14が欠損している。これに対して、
図5に示すように、パッド部33の長手方向に関して、パッド部33のうち第一端子本体部31側は、第一埋設部23が設けられており、樹脂によって埋設されている。パッド部33の長手方向に関して、パッド部33のうち第二端子本体部32側は、第二埋設部24が設けられており、樹脂によって埋設されている。
【0056】
パッド部33と第二端子本体部32との間の第二曲げ部26は、第二埋設部24に埋設されている。第二埋設部24は、パッド部33の第一露出面34と同一面(同一平面)を構成する樹脂面54を有する。パッド部33の第一露出面34と第二埋設部24の樹脂面54とは同一面であるため、保持部材14のうち、パッド部33と第二端子本体部32との間(基部32a)を覆う部分において、金型60(
図8参照)による成形が容易となる。また、金型60の構成が簡素化される。
【0057】
第二端子本体部32の途中部である中間片部48の両面は、保持部材14から露出している。つまり、第二端子本体部32は、中間片部48に、保持部材14から露出しFET15と接続される端子面45と、端子面45と反対側の面であって保持部材14から露出する第二露出面44とを有する。
【0058】
図8は、制御端子16をインサート品として保持部材14を成形する様子を示す断面図である。
図8は、制御端子16のうち、第二端子本体部32およびその周囲を、金型60と共に示す。前記のとおり、保持部材14は樹脂製であり、金型60を用いた射出成形により成形される。その金型60に第二端子本体部32となる金属部材を部分的に接触させて位置決めすればよい。そこで、
図8に示すように、第二端子本体部32の一部32bに対して金型60を両側から挟むようにして接触させる。第二端子本体部32のうち、金型60が接触する部分に、端子面45および第二露出面44が形成される。
【0059】
このように金型60の第一部分60bおよび第二部分60cを、第二端子本体部32の一部32bに対して両側から接触させることによって、第二端子本体部32の特に端子面45の位置決め精度が向上する。その結果、端子面45とFET15(ゲート端子15b)との接続不良が抑制される。
【0060】
〔電子部品(FET)15の電気的検査について〕
回路構成体11の製造工程において、FET15に接続不良が無いことを確認するため、電気的検査が実施される。本実施形態の回路構成体11の場合、
図3に示すように、制御端子16が有する各パッド部33は、保持部材14の収容空間30に収容されているが、制御基板13を制御端子16に接続する前の状態で、各パッド部33は外部に露出している。そこで、制御基板13を制御端子16に接続する前に、各パッド部33に、図示しないテスタのプローブを接触させることで、複数のFET15それぞれの電気的検査の実施が行われる。
【0061】
そのために、制御端子16は、パッド部33と、パッド部33およびFET15と電気的に接続されている第二端子本体部32とを有する。パッド部33は、樹脂製の保持部材14に沿って設けられており、その保持部材14の一部から露出している。各パッド部33に、テスタのプローブを接触させることで、複数のFET15それぞれの電気的検査の実施が可能となる。このため、制御基板13に、従来のようなテスト用回路部品99(
図9参照)を設けなくて済む。テスト用回路部品99が省略されることで回路構成体11の低コスト化が可能となり、また、制御基板13の小型化が可能となる。
【0062】
本実施形態では、第一端子本体部31は(
図4参照)、保持部材14から露出する第一面41と、第一面41と反対側の面であって保持部材14から露出する第二面42とを有する。第一端子本体部31は、薄く細長い板状であり、第一面41および第二面42とも保持部材14から露出する。このため、仮にテスタのプローブを第一面41または第二面42に接触させると、第一端子本体部31は変形する可能性がある。第一端子本体部31が変形すると、制御基板13との接続に不具合が生じる可能性がある。
【0063】
これに対して、パッド部33は、その一部に保持部材14から露出する第一露出面34と、第一露出面34と反対側の面であって保持部材14と接する接触面35とを有する。パッド部33では、第一露出面34と反対側の面(接触面35)が保持部材14に接することから、第一露出面34にテスタのプローブを接触させても、その接触による力が保持部材14によって支持され、パッド部33の変形が防がれる。
【0064】
テスタのプローブが第一端子本体部31に干渉しないように、パッド部33の第一露出面34のうち、第一端子本体部31から離れている対象領域Q(
図5参照)にプローブを接触させればよい。パッド部33の第一露出面34は、対象領域Qのみならず、その対象領域Qを一部に含む細長形状を有する。例えば、パッド部33の第一露出面34は、第一辺34aよりも3倍以上長い第二辺34bを有する。
【0065】
これは、保持部材14が樹脂製であり、
図7により説明したとおり、金型60を用いた射出成形により成形され、その金型60にパッド部33となる金属部材の一部を接触させ、その接触する部分が第一露出面34となるためである。つまり、前記金属部材を金型60に接触させる場合に、その接触させる部分が長いほど、その金属部材は安定して位置決めされるためである。このように、パッド部33の第一露出面34を細長形状に設定すれば、金型60に対する前記金属部材の接触面積が増加し、その金属部材は安定し、不良品の発生が抑制される。
【0066】
〔その他の構成〕
本実施形態では、制御端子16に関して、第一端子本体部31とパッド部33と第二端子本体部32とは、同一の金属部材を折り曲げて成形することにより構成されている、このため、第一端子本体部31、パッド部33、および第二端子本体部32の接合が不要である。なお、第一端子本体部31、パッド部33、および第二端子本体部32のうちの一つまたは全部は別部材であり、制御端子16が各部を例えば溶接などによって接合する構成であってもよい。
【0067】
図4に示すように、パッド部33は保持部材14に沿って設けられており、その接触面35は、その全体にわたって、保持部材14に接触している。その他の構成として、接触面35の一部が保持部材14から露出していてもよい。
パッド部33の第一露出面34の形状は、細長であり、矩形状である場合について説明したが、円形、長円形などのように、その他の形状であってもよい。
【0068】
本実施形態では(
図6参照)、パッド部33の第一側面36が樹脂製の第一薄膜部51によって被覆され、第二側面37が樹脂製の第二薄膜部52によって被覆されている。変形例として、第一薄膜部51および第二薄膜部52の一方または双方が、省略されていてもよい。
パッド部33の第一側面36および第二側面37の側方に形成されている第一空間部K1、第二空間部K2は、図示する形状(断面形状)以外であってもよい。
【0069】
電子部品15(第一電子部品15)は、電界効果トランジスタ以外の他の部品であってもよく、例えば、機械式リレーなどであってもよい。この場合であっても、回路構成体11の完成状態で、電子部品15と制御基板13とは電気的に接続されており、制御基板13から制御端子16を通じて電子部品15に信号が与えられ、電子部品15は動作する。なお、電気的検査は、制御基板13の接続前に実施される。
【0070】
前記実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の権利範囲は、前記実施形態ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲に記載された構成と均等の範囲内でのすべての変更を含む。
【符号の説明】
【0071】
10 電気接続箱
11 回路構成体
12 カバー
13 制御基板
13a 第一面
14 保持部材
15 電子部品
15a ソース端子
15c ドレイン端子
15b ゲート端子
16 制御端子
17 導電板
17-1 第一導電板
17-2 第二導電板
17-3 第三導電板
18 貫通穴
19 ベース部
20 枠部
21A 端部
21B 端部
22 本体部
23 第一埋設部
24 第二埋設部
25 第一曲げ部
26 第二曲げ部
27 制御回路部
28 穴
29 配線パターン
30 収容空間
31 第一端子本体部
31a 基部
32 第二端子本体部
32a 基部
32b 一部
33 パッド部
34 第一露出面
34a 第一辺
34b 第二辺
35 接触面
36 第一側面
37 第二側面
38 角
39 取り付け穴
41 第一面
42 第二面
43 側面
44 第二露出面
45 端子面
46 第一片部
47 第二片部
50 厚肉部
51 第一薄膜部
51a 側面
52 第二薄膜部
52a 側面
54 樹脂面
57 第一凸部
58 第二凸部
60 金型
60a キャビティ
60b 第一部分
60c 第二部分
61 突起部
J1 第一境界領域
J2 第二境界領域
K1 第一空間部
K2 第二空間部
L1 第一寸法
L2 第二寸法