IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ NECプラットフォームズ株式会社の特許一覧

特許7632889電話管理システム、電話管理方法及び電話管理プログラム
<>
  • 特許-電話管理システム、電話管理方法及び電話管理プログラム 図1
  • 特許-電話管理システム、電話管理方法及び電話管理プログラム 図2
  • 特許-電話管理システム、電話管理方法及び電話管理プログラム 図3
  • 特許-電話管理システム、電話管理方法及び電話管理プログラム 図4
  • 特許-電話管理システム、電話管理方法及び電話管理プログラム 図5
  • 特許-電話管理システム、電話管理方法及び電話管理プログラム 図6
  • 特許-電話管理システム、電話管理方法及び電話管理プログラム 図7
  • 特許-電話管理システム、電話管理方法及び電話管理プログラム 図8
  • 特許-電話管理システム、電話管理方法及び電話管理プログラム 図9
  • 特許-電話管理システム、電話管理方法及び電話管理プログラム 図10
  • 特許-電話管理システム、電話管理方法及び電話管理プログラム 図11
  • 特許-電話管理システム、電話管理方法及び電話管理プログラム 図12
  • 特許-電話管理システム、電話管理方法及び電話管理プログラム 図13
  • 特許-電話管理システム、電話管理方法及び電話管理プログラム 図14
  • 特許-電話管理システム、電話管理方法及び電話管理プログラム 図15
  • 特許-電話管理システム、電話管理方法及び電話管理プログラム 図16
  • 特許-電話管理システム、電話管理方法及び電話管理プログラム 図17
  • 特許-電話管理システム、電話管理方法及び電話管理プログラム 図18
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-10
(45)【発行日】2025-02-19
(54)【発明の名称】電話管理システム、電話管理方法及び電話管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04M 3/42 20060101AFI20250212BHJP
   H04L 12/22 20060101ALI20250212BHJP
   H04L 12/66 20060101ALI20250212BHJP
   H04M 1/663 20060101ALI20250212BHJP
【FI】
H04M3/42 Z
H04L12/22
H04L12/66
H04M1/663
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2022131172
(22)【出願日】2022-08-19
(65)【公開番号】P2024027949
(43)【公開日】2024-03-01
【審査請求日】2023-12-05
(73)【特許権者】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100080816
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 朝道
(74)【代理人】
【識別番号】100098648
【弁理士】
【氏名又は名称】内田 潔人
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 鋭治
【審査官】工藤 一光
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-46076(JP,A)
【文献】特表2008-543159(JP,A)
【文献】特開2006-135827(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M1/66-1/677
H04M1/00
H04M3/00
H04M3/16-3/20
H04M3/38-3/58
H04M7/00-7/16
H04M11/00-11/10
H04L12/22
H04L12/66
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電話を発信する側の発信側装置及び電話を着信する側の着信側装置のいずれにもなり得る少なくとも2台のゲートウェイ装置を含み、
前記ゲートウェイ装置の各々が、
発信側装置からセッション開始要求を受けた場合に、当該発信側装置に対して発信履歴を要求する発信履歴要求部と、
発信履歴の要求を着信側装置から受けた場合に、自身の発信履歴を着信側装置に対して返信する発信履歴返信部と、
発信側装置から受信した発信履歴を分析して、前記セッション開始要求を受け容れるか否かを判定する判定部と、
を備える電話管理システム。
【請求項2】
前記ゲートウェイ装置の各々が、
前記判定部によってセッション開始要求を拒否すべきと判断された電話番号を列挙した拒否リストを記憶する拒否リスト記憶部と、
前記拒否リストに登録された電話番号からのセッション開始要求を拒否する要求拒否部と、
を更に備える請求項1に記載の電話管理システム。
【請求項3】
前記判定部が、所定時間内での発信回数が閾値を上回ることを発信履歴から見出した場合に前記セッション開始要求を拒否する、請求項1に記載の電話管理システム。
【請求項4】
前記判定部が、通話時間に対する発話時間の割合が閾値を上回ることを発信履歴から見出した場合に前記セッション開始要求を拒否する、請求項1に記載の電話管理システム。
【請求項5】
前記判定部が、発信履歴の統計情報に基づいて前記セッション開始要求を拒否し、
前記統計情報が統計的に解析された迷惑業者の発信履歴の傾向を示す情報である、請求項1に記載の電話管理システム。
【請求項6】
前記ゲートウェイ装置の各々が、
前記判定部によってセッション開始要求を受容すべきと判断された電話番号を列挙した許可リストを記憶する許可リスト記憶部と、
前記許可リストに登録された電話番号からのセッションを開始するセッション開始部と、
を更に備える請求項1に記載の電話管理システム。
【請求項7】
電話を発信する側の発信側装置及び電話を着信する側の着信側装置のいずれにもなり得る少なくとも2台のゲートウェイ装置としてのコンピュータが、
発信側装置からセッション開始要求を受けた場合に、当該発信側装置に対して発信履歴を要求するステップと、
発信履歴の要求を着信側装置から受けた場合に、自身の発信履歴を着信側装置に対して返信するステップと、
発信側装置から受信した発信履歴を分析して、前記セッション開始要求を受け容れるか否かを判定するステップと、
を実行する電話管理方法。
【請求項8】
電話を発信する側の発信側装置及び電話を着信する側の着信側装置のいずれにもなり得る少なくとも2台のゲートウェイ装置としてのコンピュータに、
発信側装置からセッション開始要求を受けた場合に、当該発信側装置に対して発信履歴を要求する処理と、
発信履歴の要求を着信側装置から受けた場合に、自身の発信履歴を着信側装置に対して返信する処理と、
発信側装置から受信した発信履歴を分析して、前記セッション開始要求を受け容れるか否かを判定する処理と、
を実行させる電話管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電話管理システム、電話管理方法及び電話管理プログラムに関する。特に、迷惑電話に対して対処を行う電話管理システム、電話管理方法及び電話管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、強引な勧誘やセールスなどの迷惑電話に対して対処を行う技術が開発されている。例えば、特許文献1には、警察や業者から提供される拒否リスト(ブラックリスト)に登録された電話番号からの着信を拒否する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-046076号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
以下の分析は、本発明の観点からなされたものである。なお、上記先行技術文献の各開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。
【0005】
特許文献1では、警察や業者から提供される拒否リストに登録されていない電話番号からの着信を拒否することはできないという問題点がある。また、ユーザが個人的に拒否リストを作成したとしても、ユーザによる操作を必要とするという問題点がある。
【0006】
そこで、本発明では、ユーザによる操作無しに迷惑電話に対して対処することに貢献する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の視点によれば、
電話を発信する側の発信側装置及び電話を着信する側の着信側装置のいずれにもなり得る少なくとも2台のゲートウェイ装置を含み、
前記ゲートウェイ装置の各々が、
発信側装置からセッション開始要求を受けた場合に、当該発信側装置に対して発信履歴を要求する発信履歴要求部と、
発信履歴の要求を着信側装置から受けた場合に、自身の発信履歴を着信側装置に対して返信する発信履歴返信部と、
発信側装置から受信した発信履歴を分析して、前記セッション開始要求を受け容れるか否かを判定する判定部と、
を備える電話管理システムが提供される。
【0008】
本発明の第2の視点によれば、電話を発信する側の発信側装置及び電話を着信する側の着信側装置のいずれにもなり得る少なくとも2台のゲートウェイ装置としてのコンピュータが、
発信側装置からセッション開始要求を受けた場合に、当該発信側装置に対して発信履歴を要求するステップと、
発信履歴の要求を着信側装置から受けた場合に、自身の発信履歴を着信側装置に対して返信するステップと、
発信側装置から受信した発信履歴を分析して、前記セッション開始要求を受け容れるか否かを判定するステップと、
を実行する電話管理方法が提供される。
【0009】
本発明の第3の視点によれば、電話を発信する側の発信側装置及び電話を着信する側の着信側装置のいずれにもなり得る少なくとも2台のゲートウェイ装置としてのコンピュータに、
発信側装置からセッション開始要求を受けた場合に、当該発信側装置に対して発信履歴を要求する処理と、
発信履歴の要求を着信側装置から受けた場合に、自身の発信履歴を着信側装置に対して返信する処理と、
発信側装置から受信した発信履歴を分析して、前記セッション開始要求を受け容れるか否かを判定する処理と、
を実行させる電話管理プログラムが提供される。
【発明の効果】
【0010】
本発明の各視点によれば、ユーザによる操作無しに迷惑電話に対して対処することに貢献する電話管理システム、電話管理方法及び電話管理プログラムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の一概要を説明するための図である。
図2】本発明の一概要を説明するための図である。
図3】実施形態1の発信側GW装置2100の一例を示すブロック図である。
図4】実施形態1の着信側GW装置2200の一例を示すブロック図である。
図5】実施形態1の電話管理システム1000における処理の全体フローの一例を示すフローチャート図である。
図6】発信者番号に基づく拒否リストの更新(S201)に関するフローの一例を示すフローチャート図である。
図7】発信者番号の確認(S304)に関するフローの一例を示すフローチャート図である。
図8】着信履歴管理テーブルの一例を示す図である。
図9】拒否リストの一例を示す図である。
図10】発信側GW装置2100から受信した発信履歴に基づく拒否リストの更新(S203)に関するフローの一例を示すフローチャート図である。
図11】発信履歴の分析(S510)に関するフローの一例を示すフローチャート図である。
図12】発信履歴の一例を示す図である。
図13】拒否リストに基づく着信拒否(S204)に関するフローの一例を示すフローチャート図である。
図14】電話回線の確立(S205)に関するフローの一例を示すフローチャート図である。
図15】実施形態2の発信側GW装置2100の一例を示すブロック図である。
図16】実施形態2の着信側GW装置2200の一例を示すブロック図である。
図17】実施形態2の電話管理システム1000における処理の一例を示すフローチャート図である。
図18】ゲートウェイ装置2000としてのコンピュータの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明のとり得る好適な実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の記載に付記した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、本発明を図示の態様に限定することを意図するものではない。また、各図におけるブロック間の接続線は、双方向及び単方向の双方を含む。一方向矢印については、主たる信号(データ)の流れを模式的に示すものであり、双方向性を排除するものではない。さらに、本願開示に示す回路図、ブロック図、内部構成図、接続図などにおいて、明示は省略するが、入力ポート及び出力ポートが各接続線の入力端及び出力端のそれぞれに存在する。入出力インタフェースも同様である。
【0013】
先ず、本発明の一概要について説明する。図1に示すように、電話管理システム1000は、少なくとも2台のゲートウェイ装置2000を含む。ゲートウェイ装置2000は、電話を発信する側の発信側装置及び電話を着信する側の着信側装置のいずれにもなり得る。以下では、ゲートウェイ装置2000を発信側装置と見なして発信側GW装置2100と称し、ゲートウェイ装置2000を着信側装置と見なして着信側GW(ゲートウェイ)装置2200と称する。
【0014】
発信側GW装置2100及び着信側GW装置2200は、各々、発信履歴要求部2001、発信履歴返信部2002及び判定部2003を備える。着信側GW装置2200の発信履歴要求部2001は、発信側GW装置2100からセッション開始要求を受けた場合に、当該発信側GW装置2100に対して発信履歴を要求する。発信側GW装置2100の発信履歴返信部2002は、発信履歴の要求を着信側GW装置2200から受けた場合に、発信側GW装置2100の発信履歴を着信側装置に対して返信する。着信側GW装置2200の判定部2003は、発信側GW装置2100から受信した発信履歴を分析して、セッション開始要求を受け容れるか否かを判定する。
【0015】
具体的な一例を挙げて説明すると、図2に示すように発信側のユーザが発信側電話機2400から着信側電話機2500へ電話をかける操作を行った場合に、発信側電話機2400は、発信側GW装置2100に対して発信を要求する(S101)。発信側GW装置2100は着信側GW装置2200に対してINVITE(セッション開始要求)を送信する(S102)。着信側GW装置2200の発信履歴要求部2001は、INVITEを受信すると、着信側電話機2500に対するRINGERの送信を行わずに保留しつつ(S103)、その代わりに発信側GW装置2100に対して発信履歴を要求する(S104)。発信側GW装置2100の発信履歴返信部2002は、その要求に対し、発信履歴を着信側GW装置2200へ返信する(S105)。
【0016】
着信側GW装置2200の判定部2003は、受信した発信側GW装置2100の発信履歴を分析して、発信側電話機2400の電話番号を拒否リストに追加登録するか否かを判断する(S106)。例えば、着信側GW装置2200の判定部2003が、発信側GW装置2100の発信履歴から、発信側GW装置2100が過去に15分以内に3カ所以上に発信しているという分析結果を得たとする。この場合には、着信側GW装置2200の判定部2003は、発信側電話機2400から着信側電話機2500への着信がセールスや勧誘を目的とする迷惑電話である可能性が高いと判断して、発信側電話機2400の電話番号を拒否リストに追加する。
【0017】
続いて、着信側GW装置2200は、S103で受信したINVITEの電話番号が拒否リストに登録されているか否かを確認する。登録されている場合には、着信側GW装置2200は、着信側電話機2500にRINGERを送信せず、発信側GW装置2100を介して発信側電話機2400に対して着信拒否(INVITEの拒否)を送信する(S107)。拒否リストに追加された電話番号については結果的にセッション開始要求が拒否されるため、着信側GW装置2200の判定部2003はセッション開始要求を受け容れるか否かを判定していると言える。また、着信側GW装置2200は、警察や業者から提供される拒否リストに登録された電話番号からの着信も拒否することになる。
【0018】
なお、発信者番号が拒否リストに存在しない(受信した電話を拒否しない)場合には、着信側GW装置2200は通常のように電話回線を確立する。すなわち、着信側GW装置2200は着信側電話機2500に対してRINGERを送信する。そして、着信側GW装置2200は着信側電話機2500のOFF-Hookを確認した後に、発信側GW装置2100に対してセッション開始要求を受け容れた旨を通知して通話を開始する。
【0019】
以上のように、本発明の電話管理システム1000によれば、ユーザによる操作無しに迷惑電話に対して対処することが可能である。すなわち、着信側GW装置2200は、セッション開始要求を拒否すべきと判断した電話番号を自動で拒否リストに追加するため、ユーザによる操作が不要である。また、本発明の電話管理システム1000では、セッション開始要求を受信した際に、その場でセッション開始要求を受け容れるか否かを判断している。そのため、リアルタイム性を損なうことなく、迷惑電話に対して対処することが可能である。
【0020】
[実施形態1]
以下では、実施形態1として、上述の電話管理システム1000についてより具体的に説明する。
【0021】
[電話管理システム1000の構成]
上記概要と同様に、電話管理システム1000は少なくとも2台のゲートウェイ装置2000を有し、ゲートウェイ装置2000は、電話を発信する側の発信側GW装置2100及び電話を着信する側の着信側GW装置2200のいずれにもなり得る。なお、以下では、主に図3を参照しつつ発信側GW装置2100について説明するが、図4に示すように着信側GW装置2200も基本的には発信側GW装置2100と同一の構成を有する。
【0022】
図3に示すように発信側GW装置2100は、制御部2110、記憶部2120、判定部2130、ネットワークインタフェース2140、及び電話機インタフェース2150を有する。着信側GW装置2200(図4)では、制御部2210、記憶部2220、判定部2230、ネットワークインタフェース2240、及び電話機インタフェース2250と称される。
【0023】
制御部2110は、発信側GW装置2100の全般を制御する機能を持ち、記憶部制御部2111、判定部制御部2112、ネットワーク制御部2113及び電話機能制御部2114を有する。着信側GW装置2200(図4)では、記憶部制御部2211、判定部制御部2212、ネットワーク制御部2213及び電話機能制御部2214と称される。
【0024】
記憶部制御部2111は、記憶部2120へのデータの書き込み、記憶部2120からのデータの読み出しを行う。判定部制御部2112は、拒否リスト判定に必要なデータを判定部2130に送信し、拒否リスト判定結果を判定部2130から受信する。ネットワーク制御部2113は、ネットワークインタフェース2140を介して、インターネット2300からのデータの受信、インターネット2300へのデータの送信を行う。電話機能制御部2114は、電話機インタフェース2150を介して、発信側電話機2400への発信、着信、保留、切断等の電話機制御、アナウンス音声送信等の制御を行う。着信側GW装置2200の電話機能制御部2214は、電話機インタフェース2250を介して、着信側電話機2500への発信、着信、保留、切断等の電話機制御、アナウンス音声送信等の制御を行う。
【0025】
記憶部2120は、発信側GW装置2100の全般のデータの保持を行う機能を持ち、着信履歴記憶部2121、発信履歴記憶部2122及び拒否リスト記憶部2123を有する。なお、記憶部2120は、発信側GW装置2100の外部に備えても良い。例えば、インターネット2300上に記憶部2120として機能するサーバを用意して、サーバでデータを管理してもよい。着信側GW装置2200では、着信履歴記憶部2221、発信履歴記憶部2222及び拒否リスト記憶部2223と称される。
【0026】
着信履歴記憶部2121は、インターネット2300を介して受信した電話の着信時刻、通話時間等のデータを保持する。発信履歴記憶部2122は、発信側電話機2400から発信した電話の発信時刻、通話時間等のデータを保持する。拒否リスト記憶部2123は、拒否リストに追加された電話番号のデータを保持する。
【0027】
判定部2130は、拒否リストを更新するか否かの判定を行う機能を持ち、拒否リスト判定部2131(着信側GW装置2200では拒否リスト判定部2231と称される)を有する。拒否リスト判定部2131は、着信履歴、発信履歴、および発信者情報から拒否リストを更新するか否かの判定を行う。
【0028】
ネットワークインタフェース2140はインターネット2300との物理的インタフェースである。電話機インタフェース2150は発信側電話機2400との物理的インタフェースである。
【0029】
インターネット2300は発信側GW装置2100と着信側GW装置2200との間でデータのやり取りを行うネットワークであり、SIP(Session Initiation Protocol)サーバを含む。発信側電話機2400は発信側GW装置2100に接続する電話機であり、着信側電話機2500は着信側GW装置2200に接続する電話機である。
【0030】
[電話管理システム1000における処理]
電話管理システム1000における処理の流れを説明する。電話管理システム1000では、全体として、図5に示すように、まず、発信者番号に基づく拒否リストの更新(S201)が行われる。続いて、着信側GW装置2200の着信履歴に基づく拒否リストの更新(S202)、発信側GW装置2100から受信した発信履歴に基づく拒否リストの更新(S203)、拒否リストに基づく着信拒否(S204)が行われる。そして最後に電話回線の確立(S205)が行われる。以下では、S201~S205の詳細について説明する。
【0031】
[発信者番号に基づく拒否リストの更新(S201)]
図6図9を参照しつつ、発信者番号に基いて拒否リストを更新する処理(S201)について説明する。図6に示すように、発信側電話機2400が発信側GW装置2100を介して通話を発信する(S301)際、発信側GW装置2100はSIPサーバを経由して着信側GW装置2200に対してINVITEを送信する(S302)(S303)。INVITEを受信した着信側GW装置2200は、発信者番号(発信側電話機2400の電話番号)を確認する(S304)。
【0032】
着信側GW装置2200は発信者番号の確認(S304)において、図7に示す処理を行う。すなわち、着信側GW装置2200はINVITEを受信すると(S401)、発信者番号が拒否リストに登録済みの番号か否かを確認する(S402)。発信者番号が拒否リストに登録されていない場合(S402,No)には、着信側GW装置2200は発信者番号が拒否リストに登録されている地域であるか否かを確認する(S403)。発信者番号が拒否リストに登録されている地域でない場合(S403,No)には、着信側GW装置2200は着信履歴記憶部2221に格納された着信履歴管理テーブルを確認する(S404)。なお、着信履歴管理テーブルは、例えば図8に示すように、着信日時、発信者番号、通話時間及び発話時間が対応付けて記録されるテーブルである。
【0033】
拒否リストに追加すべきと判定した場合には(S405,Yes)、着信側GW装置2200は、拒否リスト記憶部2223に格納された拒否リストに今回受信した発信者番号を追加する(S406)。拒否リストは、例えば図9に示すように、電話番号と登録形態とが対応付けて記録されるテーブルである。
【0034】
発信者番号を追加した後に、着信側GW装置2200は、180 RINGINGを発信側GW装置2100に対して送信する(S407、図6のS305へ進む)。発信者番号が拒否リストに登録されている場合(S402,Yes)及び発信者番号が拒否リストに登録されている地域である場合(S403,Yes)にも同様に、着信側GW装置2200は180 RINGINGを送信する。発信者番号を拒否リストに追加しない場合には(S405,No)、着信側GW装置2200は、着信側GW装置2200の着信履歴に基づく拒否リストの更新(S202)へと進む。
【0035】
図6に戻ると、着信側GW装置2200は、発信側GW装置2100に対して180 RINGINGを送信し(S305)(S306)、発信側GW装置2100は発信側電話機2400に対してRBTを送信する(S307)。
【0036】
[着信側GW装置2200の着信履歴に基づく拒否リストの更新(S202)]
次に、着信側GW装置2200の着信履歴に基づいて拒否リストを更新する処理(S202)について説明する。着信側GW装置2200の着信履歴記憶部2221が、図8に示す着信情報管理テーブルを記憶しているものとする。ここで、着信側GW装置2200はこれらの統計情報を基に拒否リストに登録するか否かを判定する。例えば、発信者側が一方的に話している場合はセールスや勧誘等の電話である可能性が高い。そのため、着信側GW装置2200は、通話時間に対して着信側電話機からの発話時間の占める割合が1割未満の発信者番号を拒否リストに追加してもよい。また、電話を着信する可能性の低い地域から数日間で何度も着信する場合もセールスや勧誘等の電話である可能性が高い。そのため、着信側GW装置2200は、市外局番までの上位6桁までを用いて、同一の市外局番からの電話が5日以内に3回以上着信があった発信者番号を拒否リストに追加してもよい。これらの判定処理によって発信者番号が拒否リストに追加する必要があると判定された場合、着信側GW装置2200は発信者番号と登録形態を拒否リストに追加する。拒否リスト記憶部2223は図9に示す拒否リストを記憶する。図8図9の例では、着信側GW装置2200は、発信者番号03-1234-aaaa及び03-1234-ccccに関して同一の市外局番からの電話が5日以内に3回以上着信があったと判定して、電話番号03-1234-xxxxを拒否リストに追加している。なお、図9においてxxxxは全ての数字の組み合わせを表し(つまり、03-1234-0001~03-1234-9999)、図8図9におけるaaaaなどは個々の数値(つまり、個々の電話番号)を表す。なお、これらの判定処理は一例であり、判定を行う統計情報の活用方法、閾値等は任意の値としてもよい。また、拒否リストに追加するか否かを判定するために利用する統計情報は着信日時、通話時間、発話時間だけでなく、他の統計情報を用いてもよい。
【0037】
[発信側GW装置2100から受信した発信履歴に基づく拒否リストの更新(S203)]
次に、発信側GW装置2100から受信した発信履歴に基づいて拒否リストの更新を行う処理(S203)について説明する。図10に示すように、着信側GW装置2200はS305~S307の後に、発信側GW装置2100に対して発信側電話機2400に対して発信履歴を要求するメッセージを送信する(S508)。この処理は、着信側GW装置2200の制御部2210によって行われる。すなわち、図4の制御部2210は、図1の発信履歴要求部2001としても機能する。
【0038】
発信側GW装置2100は、この要求に対して発信履歴記憶部2122に保存してある発信履歴を着信側GW装置2200に対して返信する(S509)。この処理は、発信側GW装置2100の制御部2110によって行われる。すなわち、図3の制御部2110は、図1の発信履歴返信部2002としても機能する。
【0039】
着信側GW装置2200は受信した発信履歴を分析する(S510)。着信側GW装置2200は発信履歴の分析(S510)において、図11に示す処理を行う。すなわち、着信側GW装置2200は、発信履歴を取得して分析する(S601)(S602)。着信側GW装置2200は、この統計情報から発信者番号を拒否リストに追加すべきか否かを判定する(S603)。発信者番号を拒否リストに登録すべきと判定した場合(S603,Yes)、着信側GW装置2200は拒否リストを更新し(S604)、拒否リストに基づく着信拒否(S204)へと進む。発信者番号を拒否リストに追加しない場合(S603,No)は、着信側GW装置2200は、そのまま拒否リストに基づく着信拒否(S204)へと進む。
【0040】
発信者番号を拒否リストに登録するか否かの判定(S603)についてより具体的に説明する。まず、着信側GW装置2200は図12に示す発信履歴を受信したものとする。図12の発信履歴から、着信側GW装置2200は15分以内に3カ所以上に発信しているという分析結果が得られる。そのため、着信側GW装置2200は、発信側電話機2400から着信側電話機2500への着信がセールスや勧誘を目的とする迷惑電話である可能性が高いと判断して、発信者番号(発信側電話機2400の電話番号)を拒否リストに追加する。なお、着信履歴を用いて拒否リストを更新する方法と同様に、発信者が一方的に話している場合(例えば、発信者の発話時間の割合が9割以上)にも発信者番号を拒否リストに追加して良い。また、これらの判定処理は一例であり、判定を行う統計情報の活用方法、閾値等は任意の値としてもよい。また、拒否リストに追加するか否かを判定するために利用する統計情報は着信日時、通話時間、発話時間だけでなく、他の統計情報を用いてもよい。ここで統計情報とは、統計的に解析された迷惑業者の発信履歴の傾向を示す情報であり、着信側GW装置2200が受信した発信履歴が迷惑業者の発信履歴の傾向とマッチする場合に、発信者番号を拒否リストに追加しても良い。なおこの処理は、着信側GW装置2200の制御部2210又は判定部2230によって行われる。
【0041】
[拒否リストに基づく着信拒否(S204)]
次に、着信側GW装置2200の拒否リストに基づいて着信拒否を行う処理(S204)について説明する。図13に示すように、着信側GW装置2200の拒否リスト判定部2231は、拒否リスト記憶部2223から拒否リストを読み出し(S701)、着信側GW装置2200は、発信者番号が拒否リストに登録されているか否かを確認する(S702)。ここで、発信者番号が拒否リストに登録されている場合(S702,Yes)には、拒否リスト判定部2231は、SIPサーバを介して発信側GW装置2100に対して着信拒否(INVITEの拒否)を送信する(S703)。ここでは、着信側GW装置2200は着信側電話機2500に対して何もしないため、着信側電話機2500は鳴動しない。結果的に着信側のユーザにとっては、発信側からの電話があったことすら認知せずに着信拒否を行うことになる。
【0042】
一方で、発信者番号が拒否リストに登録されていない場合(S702,No)には、電話回線の確立(S205)へと進む。
【0043】
[電話回線の確立(S205)]
次に、電話回線を確立する処理(S205)について説明する。図14に示すように着信側GW装置2200は、着信側電話機2500に対してRINGERを送信する(S811)。着信側電話機2500のOFF-Hookを検出した場合に(S812)、着信側GW装置2200はSIPサーバを経由して発信側GW装置2100に対して200 OKを応答する(S813)(S814)。発信側GW装置2100は着信側GW装置2200に対してACK(acknowledgement)を返信し(S815)、発信側電話機2400と着信側電話機2500との間での通話を開始する(S816)。
【0044】
以上のように、本発明の電話管理システム1000によれば、ユーザによる操作無しに迷惑電話に対して対処することが可能である。すなわち、着信側GW装置2200は、セッション開始要求を拒否すべきと判断した電話番号を自動で拒否リストに追加することが可能である。また、本発明の電話管理システム1000では、警察や業者から提供される拒否リスト(ブラックリスト)に登録されていない電話番号であっても着信拒否を行うことができるというリアルタイム性が達成される。
【0045】
[実施形態2]
実施形態1では、拒否リストに登録されている電話番号からの着信を拒否する場合、つまり、拒否リストに登録されていなければ着信を受け容れる場合について説明した。しかしながら、許可リストに登録されている電話番号からの着信のみを受け容れて、その他の電話番号からの着信を全て拒否するようにしても良い。
【0046】
図15に示すように、発信側GW装置2100の記憶部2120は許可リスト記憶部2124を更に有し、判定部2130は許可リスト判定部2132を更に有する。同様に着信側GW装置2200は、図16に示すように許可リスト記憶部2224及び許可リスト判定部2232を更に有する。
【0047】
図17に示すように、発信側のユーザが発信側電話機2400から着信側電話機2500へ電話をかける操作を行った場合に、発信側電話機2400は、発信側GW装置2100に対して発信を要求する(S1001)。発信側GW装置2100は着信側GW装置2200に対してINVITE(セッション開始要求)を送信する(S1002)。着信側GW装置2200は、INVITEを受信すると、着信側電話機2500に対するRINGERの送信を行わずに保留しつつ(S1003)、その代わりに発信側GW装置2100に対して発信履歴を要求する(S1004)。発信側GW装置2100は、その要求に対し、発信履歴を着信側GW装置2200へ返信する(S1005)。
【0048】
着信側GW装置2200は、受信した発信側GW装置2100の発信履歴を分析して、発信側電話機2400の電話番号を許可リストに追加登録するか否かを判断する(S1006)。例えば、着信側GW装置2200が、発信側GW装置2100の発信履歴から、発信側GW装置2100が過去に同一の電話番号に3回以上に発信しているという分析結果を得たとする。この場合には、着信側GW装置2200は、発信側電話機2400から着信側電話機2500への着信がセールスや勧誘を目的とする迷惑電話である可能性が低いと判断する。そして、着信側GW装置2200は、発信側電話機2400の電話番号を許可リスト記憶部2224に記憶された許可リストに追加する。また、発信側GW装置2100の発信履歴から、発信者と着信者の発話時間がほぼ同じ、もしくは発信者の発話時間の方が短い場合(例えば、発信者の発話時間の割合が5割未満)にも発信者番号を許可リストに追加しても良い。
【0049】
続いて、着信側GW装置2200は、S1003で受信したINVITEの電話番号が許可リストに登録されているか否かを確認する。登録されていない場合には、着信側GW装置2200は、着信側電話機2500にRINGERを送信せず、発信側GW装置2100を介して発信側電話機2400に対して着信拒否(INVITEの拒否)を送信する(S1007)。発信者番号が許可リストに登録されている場合には、着信側GW装置2200は通常のように電話回線を確立する。すなわち、着信側GW装置2200は着信側電話機2500に対してRINGERを送信する。そして、着信側GW装置2200は着信側電話機2500のOFF-Hookを確認した後に、発信側GW装置2100に対してセッション開始要求を受け容れた旨を通知して通話を開始する。
【0050】
以上のように、本発明の電話管理システム1000によれば、ユーザによる操作無しに迷惑電話に対して対処することが可能である。すなわち、迷惑業者が本発明のゲートウェイ装置2000を設置せずに発信履歴を返信しない場合であっても、着信側GW装置2200は着信拒否を行うことになる。
【0051】
なお、例えば、発信側GW装置2100の発信履歴のみならず、着信側GW装置2200の発信履歴に基づいて許可リストを更新しても良い。例えば、着信側GW装置2200の発信履歴に登録されている電話番号は、着信側のユーザが過去に自発的に電話を掛けた電話番号であるため、知り合いの電話番号(少なくとも相手が誰であるか分かっている)と考えられる。そのため、着信側GW装置2200の発信履歴に登録されている電話番号を許可リストに登録しても良い。また、例えば着信側GW装置2200の発信履歴において、発信者と着信者の発話時間がほぼ同じ、もしくは着信者の発話時間の方が長い場合は、発信者は知り合いである可能性が高い。そのため、通話時間に対して着信者側の発話時間の占める割合が5割以上の場合は、その発信先番号を許可リストに追加してもよい。また、短期間で同じ番号に発信している場合、発信先の番号が知り合いである可能性が高いため、1週間以内に3回以上同じ番号に発信した場合は、その発信先番号を許可リストに追加してもよい。さらに、短時間で同じ地域に発信する場合もその地域に知り合いが多い可能性が高いため、1時間以内に3回以上同じ市外局番を含む6桁の番号に電話を発信した場合は、その市外局番を含む6桁の番号を許可リストに追加してもよい。
【0052】
[変化形態]
本発明は、電話管理システム1000あるいはゲートウェイ装置2000としてのコンピュータによる電話管理方法、又は当該コンピュータが実行する電話管理プログラムとしても実現可能である。すなわち、図18に示すように、ゲートウェイ装置2000としてのコンピュータは、CPU(Central Processing Unit:制御部2110、2210に相当)、メモリ(記憶部2120、2220に相当)及びインタフェースを備える。CPUがメモリからプログラムを読み出して、発信履歴要求部2001、発信履歴返信部2002、判定部2003に相当するモジュールを実現することによって本発明は実現され得る。
【0053】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
【0054】
(付記1)
電話を発信する側の発信側装置及び電話を着信する側の着信側装置のいずれにもなり得る少なくとも2台のゲートウェイ装置を含み、
前記ゲートウェイ装置の各々が、
発信側装置からセッション開始要求を受けた場合に、当該発信側装置に対して発信履歴を要求する発信履歴要求部と、
発信履歴の要求を着信側装置から受けた場合に、自身の発信履歴を着信側装置に対して返信する発信履歴返信部と、
発信側装置から受信した発信履歴を分析して、前記セッション開始要求を受け容れるか否かを判定する判定部と、
を備える電話管理システム。
【0055】
(付記2)
前記ゲートウェイ装置の各々が、
前記判定部によってセッション開始要求を拒否すべきと判断された電話番号を列挙した拒否リストを記憶する拒否リスト記憶部と、
前記拒否リストに登録された電話番号からのセッション開始要求を拒否する要求拒否部と、
を更に備える付記1に記載の電話管理システム。
【0056】
(付記3)
前記判定部が、所定時間内での発信回数が閾値を上回ることを発信履歴から見出した場合に前記セッション開始要求を拒否する、付記1に記載の電話管理システム。
【0057】
(付記4)
前記判定部が、通話時間に対する発話時間の割合が閾値を上回る発信履歴を見出した場合に前記セッション開始要求を拒否する、付記1に記載の電話管理システム。
【0058】
(付記5)
前記判定部が、発信履歴の統計情報に基づいて前記セッション開始要求を拒否する、付記1に記載の電話管理システム。
【0059】
(付記6)
前記ゲートウェイ装置の各々が、
前記判定部によってセッション開始要求を受容すべきと判断された電話番号を列挙した許可リストを記憶する許可リスト記憶部と、
前記許可リストに登録された電話番号からのセッションを開始するセッション開始部と、
を更に備える付記1に記載の電話管理システム。
【0060】
(付記7)
電話を発信する側の発信側装置及び電話を着信する側の着信側装置のいずれにもなり得る少なくとも2台のゲートウェイ装置としてのコンピュータが、
発信側装置からセッション開始要求を受けた場合に、当該発信側装置に対して発信履歴を要求するステップと、
発信履歴の要求を着信側装置から受けた場合に、自身の発信履歴を着信側装置に対して返信するステップと、
発信側装置から受信した発信履歴を分析して、前記セッション開始要求を受け容れるか否かを判定するステップと、
を実行する電話管理方法。
【0061】
(付記8)
電話を発信する側の発信側装置及び電話を着信する側の着信側装置のいずれにもなり得る少なくとも2台のゲートウェイ装置としてのコンピュータに、
発信側装置からセッション開始要求を受けた場合に、当該発信側装置に対して発信履歴を要求する処理と、
発信履歴の要求を着信側装置から受けた場合に、自身の発信履歴を着信側装置に対して返信する処理と、
発信側装置から受信した発信履歴を分析して、前記セッション開始要求を受け容れるか否かを判定する処理と、
を実行させる電話管理プログラム。
【0062】
なお、引用した上記の特許文献等の各開示は、本書に引用をもって繰り込み記載されているものとし、必要に応じて本発明の基礎ないし一部として用いることが出来るものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の全開示の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施形態ないし実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせ、ないし、選択(部分的削除を含む)が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。特に、本書に記載した数値範囲については、当該範囲内に含まれる任意の数値ないし小範囲が、別段の記載のない場合でも具体的に記載されているものと解釈されるべきである。さらに、上記引用した文献の各開示事項は、必要に応じ、本発明の趣旨に則り、本発明の開示の一部として、その一部又は全部を、本書の記載事項と組み合わせて用いることも、本願の開示事項に含まれるものと、みなされる。
【符号の説明】
【0063】
1000 :電話管理システム
2000 :ゲートウェイ装置
2001 :発信履歴要求部
2002 :発信履歴返信部
2003 :判定部
2100 :発信側GW装置
2110 :制御部
2111 :記憶部制御部
2112 :判定部制御部
2113 :ネットワーク制御部
2114 :電話機能制御部
2120 :記憶部
2121 :着信履歴記憶部
2122 :発信履歴記憶部
2123 :拒否リスト記憶部
2124 :許可リスト記憶部
2130 :判定部
2131 :拒否リスト判定部
2132 :許可リスト判定部
2140 :ネットワークインタフェース
2150 :電話機インタフェース
2200 :着信側GW装置
2210 :制御部
2211 :記憶部制御部
2212 :判定部制御部
2213 :ネットワーク制御部
2214 :電話機能制御部
2220 :記憶部
2221 :着信履歴記憶部
2222 :発信履歴記憶部
2223 :拒否リスト記憶部
2224 :許可リスト記憶部
2230 :判定部
2231 :拒否リスト判定部
2232 :許可リスト判定部
2240 :ネットワークインタフェース
2250 :電話機インタフェース
2300 :インターネット
2400 :発信側電話機
2500 :着信側電話機
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18