(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-10
(45)【発行日】2025-02-19
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G07G 1/00 20060101AFI20250212BHJP
G07G 1/12 20060101ALI20250212BHJP
【FI】
G07G1/00 311D
G07G1/12 361E
G07G1/12 301Z
(21)【出願番号】P 2023211297
(22)【出願日】2023-12-14
【審査請求日】2023-12-14
(73)【特許権者】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100080816
【氏名又は名称】加藤 朝道
(74)【代理人】
【識別番号】100098648
【氏名又は名称】内田 潔人
(72)【発明者】
【氏名】佐野 裕樹
【審査官】山本 裕太
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-062548(JP,A)
【文献】特開2006-232350(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07G 1/00
G07G 1/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客が購入を意図する商品の画像をカメラを介して取得する商品画像取得部と、
撮像された画像に基づいて、前記商品の品質状態を検査する品質状態検査部と、
不適切な品質状態が検出された場合に、前記顧客及び/又は商品提供者に対して前記商品が不適切な品質状態である旨を通知する通知部と、
セルフレジに登録される前の前記商品を入れた買い物かごが置かれる登録前重量計と、
セルフレジに登録された後の前記商品を入れたマイバックが置かれる登録後重量計と、
セルフレジに登録される前の前記商品の登録前重量、及びセルフレジに登録された後の前記商品の登録後重量に基づいて、顧客による不正会計行為の有無を判定する不正判定部と、
撮像された画像に基づいて前記商品を特定し、セルフレジに対して提示すべき前記商品の箇所
としてのバーコードの添付箇所を顧客に対して案内する案内部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記品質状態検査部が、前記商品の品質状態に基づいて前記商品の価格割引率を決定し、
前記通知部が、決定された価格割引率を顧客に対して通知する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
商品の品質状態の不適切さを示す画像と、当該不適切さに基づいて決定された価格割引率とを顧客に対して提示し、決定された価格割引率での商品購入に関する合意を前記顧客に対して要求する合意要求部、
を更に備える請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
顧客が購入を意図する商品の画像をカメラを介して取得する商品画像取得ステップと、
撮像された画像に基づいて、前記商品の品質状態を検査する品質状態検査ステップと、
不適切な品質状態が検出された場合に、前記顧客及び/又は商品提供者に対して前記商品が不適切な品質状態である旨を通知する通知ステップと、
セルフレジに登録される前の前記商品の登録前重量、及びセルフレジに登録された後の前記商品の登録後重量に基づいて、顧客による不正会計行為の有無を判定する不正判定ステップと、
撮像された画像に基づいて前記商品を特定し、セルフレジに対して提示すべき前記商品の箇所
としてのバーコードの添付箇所を顧客に対して案内する案内ステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項5】
顧客が購入を意図する商品の画像をカメラを介して取得する商品画像取得処理と、
撮像された画像に基づいて、前記商品の品質状態を検査する品質状態検査処理と、
不適切な品質状態が検出された場合に、前記顧客及び/又は商品提供者に対して前記商品が不適切な品質状態である旨を通知する通知処理と、
セルフレジに登録される前の前記商品の登録前重量、及びセルフレジに登録された後の前記商品の登録後重量に基づいて、顧客による不正会計行為の有無を判定する不正判定処理と、
撮像された画像に基づいて前記商品を特定し、セルフレジに対して提示すべき前記商品の箇所
としてのバーコードの添付箇所を顧客に対して案内する案内処理と、
をコンピュータに実行させる情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。特に、セルフレジを介した会計処理のための情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
コンビニエンスストアなどの小売店では、いわゆるセルフレジと称される自動会計システムが導入されている。そして、特許文献1には、消費・賞味期限切れの商品を検出した際に、エラー状態へ移行して店員による商品の交換対応を促す技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
以下の分析は、本発明の観点からなされたものである。なお、上記先行技術文献の各開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。
【0005】
特許文献1はデータベースに保持されている商品情報に基づいて消費・賞味期限切れか否かの判定を行っている。そのため消費・賞味期限切れ以外の不適切な品質状態には対応できないという問題点がある。
【0006】
そこで、本発明では、セルフレジを介した会計処理を適切に行うための情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の視点によれば、
顧客が購入を意図する商品の画像をカメラを介して取得する商品画像取得部と、
撮像された画像に基づいて、前記商品の品質状態を検査する品質状態検査部と、
不適切な品質状態が検出された場合に、前記顧客及び/又は商品提供者に対して前記商品が不適切な品質状態である旨を通知する通知部と、
を備える情報処理装置が提供される。
【0008】
本発明の第2の視点によれば、
顧客が購入を意図する商品の画像をカメラを介して取得する商品画像取得ステップと、
撮像された画像に基づいて、前記商品の品質状態を検査する品質状態検査ステップと、
不適切な品質状態が検出された場合に、前記顧客及び/又は商品提供者に対して前記商品が不適切な品質状態である旨を通知する通知ステップと、
を含む情報処理方法が提供される。
【0009】
本発明の第3の視点によれば、
顧客が購入を意図する商品の画像をカメラを介して取得する商品画像取得処理と、
撮像された画像に基づいて、前記商品の品質状態を検査する品質状態検査処理と、
不適切な品質状態が検出された場合に、前記顧客及び/又は商品提供者に対して前記商品が不適切な品質状態である旨を通知する通知処理と、
をコンピュータに実行させる情報処理プログラムが提供される。
【発明の効果】
【0010】
本発明の各視点によれば、セルフレジを介した会計処理を適切に行うことに貢献する情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図3】情報処理装置による処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図7】本発明のコンピュータの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明のとり得る好適な実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の記載に付記した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、本発明を図示の態様に限定することを意図するものではない。また、各図におけるブロック間の接続線は、双方向及び単方向の双方を含む。一方向矢印については、主たる信号(データ)の流れを模式的に示すものであり、双方向性を排除するものではない。さらに、本願開示に示す回路図、ブロック図、内部構成図、接続図などにおいて、明示は省略するが、入力ポート及び出力ポートが各接続線の入力端及び出力端のそれぞれに存在する。入出力インターフェイスも同様である。
【0013】
まず、本発明の一概要について説明する。
図1に示すように、本発明の情報処理装置100は、商品画像取得部10と、品質状態検査部20と、通知部30とを備える。商品画像取得部10は、顧客が購入を意図する商品の画像をカメラを介して取得する。品質状態検査部20は、撮像された画像に基づいて、商品の品質状態を検査する。通知部30は、不適切な品質状態が検出された場合に、顧客及び/又は商品提供者に対して商品が不適切な品質状態である旨を通知する。
【0014】
ここで不適切な品質状態とは、パッケージが破損又は汚れている状態を含む。また、商品が食料品である場合には、過度な変色やドリップが生じている状態を含む。本発明では、このような不適切な品質状態が顧客及び/又は商品提供者に対して通知されるため、購入した商品に関して顧客が会計終了後にクレームをつける可能性が低下する。つまり、本発明によれば、セルフレジを介した会計処理を適切に行うことができるため、結果として、顧客にとっては適切な商品を購入することができるし、商品提供者にとってはクレーム対応のための労力を削減することができる。
【0015】
[実施形態1]
以下では、実施形態1として、本発明の情報処理装置100をコンビニエンスストアに導入した場合を具体的なシステムの一例として説明する。特に以下では、顧客は購入を意図する商品を買い物かごに入れ、セルフレジにおいて会計を行った上で商品をマイバックに入れて持ち帰るものとする。また、以下では、「商品提供者」をコンビニエンスストアの「店員」と読み替えて説明を行う。
図2に示すように、情報処理装置100は、カメラ200及びセルフレジ300と接続される。
【0016】
カメラ200は、顧客が購入を意図する商品の画像を撮像する。ここで、カメラ200は、結果的に品質状態の検査のための画像を撮像できれば良く、設置個所、撮像個所、台数などは限定されない。例えば、カメラ200は、セルフレジに対して提示された商品の画像を撮像するように、セルフレジ300におけるバーコード読み取りのための構成と一体的にすることも考えられる。
【0017】
セルフレジ300は、既存の技術を適用することができる。セルフレジ300の一例としては、パッケージに添付されたバーコードを読み取ることによって商品を特定し、特定した商品の金額をモニタに表示する構成が挙げられる。
【0018】
情報処理装置100は、上記概要と同様に商品画像取得部10と、品質状態検査部20と、通知部30とを備える。
【0019】
商品画像取得部10は、顧客が購入を意図する商品の画像をカメラ200を介して取得する。具体的には、商品画像取得部10は、購入を意図する商品が顧客によってセルフレジに対して提示された際に、カメラ200を介して当該商品の画像を取得する。ここで商品画像取得部10が取得すべき画像は顧客が購入を意図する商品の画像であるため、顧客が商品棚から商品を手に取った際の画像、又は商品を買い物かごに入れる際の画像であっても良い。もちろん、セルフレジでの会計を行うために顧客が買い物かごから取り出した商品の画像であっても良いし、顧客が購入した商品をマイバックに入れる際の画像であっても良い。
【0020】
品質状態検査部20は、撮像された画像に基づいて、商品の品質状態を検査する。具体的には、品質状態検査部20は、予め記憶部(図示せず)に記憶された提供に適した状態の商品画像と、撮像された画像とを比較することによって、顧客が購入を意図する商品の品質状態を検査する。例えば、パッケージの破損を検出した場合やパッケージの過度な汚れを検出した場合には、品質状態検査部20は、商品が不適切な品質状態であると判定する。また、食料品に関して過度な変色やドリップが生じている状態を検出した場合には、品質状態検査部20は、商品としての食料品が不適切な品質状態であると判定する。
【0021】
通知部30は、不適切な品質状態が検出された場合に、顧客及び/又は店員に対して商品が不適切な品質状態である旨を通知する。顧客に対する通知は、セルフレジ300のモニタを介して行っても良いし、音声通知であっても良い。また、店員に対する通知は、店内放送によって行っても良いし、セルフレジ300に備えられたランプの点滅によって行っても良い。
【0022】
情報処理装置100による処理の流れの一例について説明する。
図3に示すように、顧客によって商品がセルフレジ300に対して提示されると(ステップS01、Yes)、商品画像取得部10は、当該商品の画像をカメラ200を介して取得する(ステップS02)。続いて、品質状態検査部20は、撮像された画像に基づいて商品の品質状態を検査する(ステップS03)。ここで、不適切な品質状態が検出された場合には(ステップS03、Yes)、通知部30は、顧客及び/又は店員に対して商品が不適切な品質状態である旨を通知する(ステップS04)。その後は、顧客又は店員よる対応が必要になるため情報処理装置100としての処理は一旦終了する(つまりエラー状態となる)。一方で、不適切な品質状態が検出されなかった場合には(ステップS03、No)、顧客による次の商品の提示を待機する(ステップS01へ戻る)。その他の処理の流れは一般的なセルフレジによる自動会計システムと同様であり、会計に関する一連の処理を行う。
【0023】
以上のように、本発明によれば不適切な品質状態が顧客及び/又は店員に対して通知されるため、購入した商品に関して顧客が会計終了後にクレームをつける可能性が低下する。つまり、本発明によれば、セルフレジを介した会計処理を適切に行うことができるため、結果として、顧客にとっては適切な商品を購入することができるし、店員にとってはクレーム対応のための労力を削減することができる。
【0024】
[実施形態2]
実施形態1の情報処理装置100において、商品の品質状態に応じて商品の価格割引率を決定しても良い。
【0025】
具体的には情報処理装置100は、
図4に示すように合意要求部40を更に備える。品質状態検査部20は商品の品質状態に基づいて商品の価格割引率を決定し、通知部30は決定された価格割引率を顧客に対して通知する。そして、合意要求部40は、商品の品質状態の不適切さを示す画像と、当該不適切さに基づいて決定された価格割引率とを顧客に対して提示し、決定された価格割引率での商品購入に関する合意を顧客に対して要求する。
【0026】
一例として、パッケージの破損が小さなものであり、顧客としては定価での購入は納得できないものの、価格が割引されれば譲歩できるケースを挙げて説明する。情報処理装置100は、セルフレジ300のモニタ上に、パッケージの破損個所を示す画像と、当該破損の大きさに基づいて決定された価格割引率を提示する。その上で、情報処理装置100は、セルフレジ300のモニタ(タッチパネル)上に「OKボタン」を表示するなど、当該価格割引率での商品購入を合意するか否かを顧客に対して求める。
【0027】
顧客の合意が得られた場合には、情報処理装置100は、当該価格割引率での決済を進める。一方で顧客の合意が得られなかった場合には、情報処理装置100は、顧客及び/又は店員に対して商品の取り換えが必要である旨を通知する。そして、情報処理装置100は、顧客に対して提示した画像と、価格割引率と、顧客の合意結果とを記憶部(図示せず)に保存する。
【0028】
上記の例では、パッケージの破損の大きさに応じた価格割引率に対して顧客の合意が得られているため、適切な会計処理であると言える。また、パッケージの破損を示す画像と、価格割引率と、顧客の合意結果とが対応記録の証拠として保存される。保存したデータは、顧客からクレームを受けた際の対策として活用することができる。
【0029】
[実施形態3]
セルフレジには、商品に添付されたバーコードを読み取ることで商品を特定するタイプのものがある。このようなタイプのセルフレジでは、顧客はセルフレジのバーコードリーダーに対してバーコードが添付された箇所を提示する必要がある。その際に、顧客によってはバーコードが添付された箇所を見つけ出すことができないことがある。
【0030】
そこで、撮像された画像に基づいて商品を特定し、セルフレジに対して提示すべき商品の箇所(すなわちバーコードの添付箇所)を顧客に対して案内するようにしても良い。具体的には、情報処理装置100は、
図5に示すように、撮像された画像に基づいて商品を特定し、セルフレジに対して提示すべき商品の箇所を顧客に対して案内する案内部50を更に備える。
【0031】
案内部50によって、セルフレジを介した会計処理を更に適切に行うことができる。すなわち、顧客にとっては商品をセルフレジに登録したつもりであっても、正しく登録されなければ不正会計となってしまう。このような意図しない不正会計の発生が抑制される。また、顧客が店員に対して補助を求めるケースが少なくなり、結果として商品提供者にとっては顧客対応に要する労力を削減することができる。
【0032】
[実施形態4]
セルフレジは、顧客による善意のセルフサービスを前提とした会計システムであるため、悪意を持った顧客はセルフレジに対する商品の提示を意図的に省く万引きなどの不正行為を容易に行うことができる。そのため、顧客による不正行為を防止するための対策を講じることが考えられる。
【0033】
具体的には、情報処理装置100は、
図6に示すように、セルフレジに登録される前の商品の登録前重量、及びセルフレジに登録された後の商品の登録後重量に基づいて、顧客による不正会計行為の有無を判定する不正判定部60を備える。不正判定部60は、セルフレジに登録される前の商品を入れた買い物かごが置かれる登録前重量計400から登録前重量を取得する。また、不正判定部60は、セルフレジに登録された後の商品を入れたマイバックが置かれる登録後重量計500から登録後重量を取得する。
【0034】
登録前重量と登録後重量との間に差が生じた場合には、セルフレジに登録せずに商品をマイバックに入れるという不正行為が予想されるため、情報処理装置100は、店員に対して通報を行う。
【0035】
なお、顧客による不正行為は、セルフレジに登録された商品の情報や、カメラによって撮像した画像と連動して見出しても良い。すなわち、マイバックには登録された後の商品が入れられると考えられる。そのため、セルフレジに商品が登録されていないにもかかわらず、登録後重量が増加した場合には、セルフレジに対する商品の登録を意図的に省く万引き行為が行われたと判断することができる。このような万引き行為をカメラによって撮像した画像に基づいて判断しても良い。
【0036】
本発明は、情報処理装置100としてのコンピュータに、上述の処理を実行させる案内プログラムとしても展開可能である。例えば、
図7に示すように情報処理装置100としてのコンピュータは、メモリ、CPU(Central Processing Unit)及びインターフェイスを備える。CPUは、メモリから本発明の案内プログラムを読み出して実行することで、商品画像取得部10、品質状態検査部20及び通知部30に相当する処理モジュールを実現する。
【0037】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
【0038】
(付記1)
顧客が購入を意図する商品の画像をカメラを介して取得する商品画像取得部と、
撮像された画像に基づいて、前記商品の品質状態を検査する品質状態検査部と、
不適切な品質状態が検出された場合に、前記顧客及び/又は商品提供者に対して前記商品が不適切な品質状態である旨を通知する通知部と、
を備える情報処理装置。
(付記2)
前記商品画像取得部が、セルフレジに対して提示された商品の画像を取得する、
付記1に記載の情報処理装置。
(付記3)
前記品質状態検査部が、前記商品の品質状態に基づいて前記商品の価格割引率を決定し、
前記通知部が、決定された価格割引率を顧客に対して通知する、
付記1又は2に記載の情報処理装置。
(付記4)
商品の品質状態の不適切さを示す画像と、当該不適切さに基づいて決定された価格割引率とを顧客に対して提示し、決定された価格割引率での商品購入に関する合意を前記顧客に対して要求する合意要求部、
を更に備える付記3に記載の情報処理装置。
(付記5)
顧客が購入を意図する商品の画像をカメラを介して取得する商品画像取得ステップと、
撮像された画像に基づいて、前記商品の品質状態を検査する品質状態検査ステップと、
不適切な品質状態が検出された場合に、前記顧客及び/又は商品提供者に対して前記商品が不適切な品質状態である旨を通知する通知ステップと、
を含む情報処理方法。
(付記6)
顧客が購入を意図する商品の画像をカメラを介して取得する商品画像取得処理と、
撮像された画像に基づいて、前記商品の品質状態を検査する品質状態検査処理と、
不適切な品質状態が検出された場合に、前記顧客及び/又は商品提供者に対して前記商品が不適切な品質状態である旨を通知する通知処理と、
をコンピュータに実行させる情報処理プログラム。
【0039】
なお、引用した上記の特許文献等の各開示は、本書に引用をもって繰り込み記載されているものとし、必要に応じて本発明の基礎ないし一部として用いることが出来るものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の全開示の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施形態ないし実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせ、ないし、選択(部分的削除を含む)が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。特に、本書に記載した数値範囲については、当該範囲内に含まれる任意の数値ないし小範囲が、別段の記載のない場合でも具体的に記載されているものと解釈されるべきである。さらに、上記引用した文献の各開示事項は、必要に応じ、本発明の趣旨に則り、本発明の開示の一部として、その一部又は全部を、本書の記載事項と組み合わせて用いることも、本願の開示事項に含まれるものと、みなされる。
【符号の説明】
【0040】
10 商品画像取得部
20 品質状態検査部
30 通知部
40 合意要求部
50 案内部
60 不正判定部
100 情報処理装置
200 カメラ
300 セルフレジ
400 登録前重量計
500 登録後重量計
【要約】
【課題】セルフレジを介した会計処理を適切に行うための技術を提供する。
【解決手段】顧客が購入を意図する商品の画像をカメラを介して取得する商品画像取得部と、撮像された画像に基づいて、前記商品の品質状態を検査する品質状態検査部と、不適切な品質状態が検出された場合に、前記顧客及び/又は商品提供者に対して前記商品が不適切な品質状態である旨を通知する通知部と、を備える情報処理装置が提供される。
【選択図】
図1