(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-10
(45)【発行日】2025-02-19
(54)【発明の名称】シールド部品、電子機器、及び、シールド部品の製造方法
(51)【国際特許分類】
H05K 9/00 20060101AFI20250212BHJP
【FI】
H05K9/00 W
H05K9/00 M
(21)【出願番号】P 2024021779
(22)【出願日】2024-02-16
【審査請求日】2024-02-16
(73)【特許権者】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100080816
【氏名又は名称】加藤 朝道
(74)【代理人】
【識別番号】100098648
【氏名又は名称】内田 潔人
(72)【発明者】
【氏名】下林 時生
【審査官】三宅 達
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-191155(JP,A)
【文献】実開平05-077947(JP,U)
【文献】特開2000-228476(JP,A)
【文献】特開2004-127839(JP,A)
【文献】特開2009-111410(JP,A)
【文献】特開2009-218258(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
下地金属板上にメッキ層を有する金属板と、
前記メッキ層上に、任意又は所定の間隔で、ドット状に配置された複数の親水性ブロックと、
を備え
、
前記親水性ブロックに対する鉛フリー半田の濡れ性は、前記メッキ層に対する前記鉛フリー半田の濡れ性よりも高い、
シールド部品。
【請求項2】
前記親水性ブロックの単位体積当たりの表面積は、前記メッキ層の単位体積当たりの表面積よりも高い、請求項1記載のシールド部品。
【請求項3】
前記下地金属板は、ステンレス鋼板、アルミニウム板、真鍮板、洋白板、又は、ブリキ板である、請求項1記載のシールド部品。
【請求項4】
前記メッキ層は、Ni、Zn、Cu、Al、Sn、又は、これらの2種以上の組み合わせからなる、請求項1記載のシールド部品。
【請求項5】
前記親水性ブロックは、紫外線硬化樹脂からなる、請求項1記載のシールド部品。
【請求項6】
前記親水性ブロックの表面は、複数の凹部又は凸部を有する凹凸面となっている、請求項1記載のシールド部品。
【請求項7】
導体パターンを有するプリント配線基板と、
前記プリント配線基板上に実装された電子部品と、
前記電子部品を覆うように配されるとともに、鉛フリー半田によって前記プリント配線基板の前記導体パターンに固定されている請求項1乃至6のいずれか一に記載のシールド部品と、
を備える、電子機器。
【請求項8】
下地金属板上にメッキ層を成膜する工程と、
前記メッキ層上に、任意又は所定の間隔で、ドット状に複数の親水性ブロックを形成する工程と、
を含
み、
前記親水性ブロックに対する鉛フリー半田の濡れ性は、前記メッキ層に対する前記鉛フリー半田の濡れ性よりも高い、
シールド部品の製造方法。
【請求項9】
前記複数の親水性ブロックを形成する工程では、前記親水性ブロックの表面が複数の凹部又は凸部を有する凹凸面を有するように前記複数の親水性ブロックを形成する、
請求項8記載のシールド部品の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シールド部品、電子機器、及び、シールド部品の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電子機器に実装されるプリント配線基板には、プリント配線基板上に実装された電子部品を、電磁波や放射線の影響から保護するために、電子部品を覆うように配されたシールド部品(シールドカバー、シールドケース等)が実装されたものがある。シールド部品は、半田によってプリント配線基板の導体パターンに固定され、アースに電気的に接続される。半田には、環境保全の取り組みから、鉛半田の使用が制限され、鉛フリー半田が用いられるようになっている。鉛フリー半田は、鉛半田に比べて、表面張力、界面張力、安定酸化皮膜の形成、電気化学要因(電極電位)などの違いにより、導体パターン上で濡れ広がりにくいという性質がある。濡れ広がりにくいと、半田結合が形成されない不具合が発生しやすい。半田結合が形成されない場合、シールド効果や、シールド部品の基板との接着強度が低下し、製品として不適切な状態となる。そのため、鉛フリー半田が導体パターンだけでなくシールド部品上でも濡れ広がる(接触角を小さくする)ことが望まれる。
【0003】
シールド部品上で鉛フリー半田が濡れ広がるようにしたものとして、例えば、特許文献1では、下地鋼板の表面にメッキ層を形成して、当該メッキ層の表面に凹凸を形成したものが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
以下の分析は、本願発明者により与えられる。
【0006】
しかしながら、特許文献1のシールド部品は、シールド部品の表面全体がメッキ層になっており、凹凸によってメッキ層の厚さが一定でないので、シールド部品の製造過程において、メッキ層が変質したり、欠けたり、薄くなる部分が発生して、メッキ層と鉛フリー半田との結合が安定しない可能性がある。
【0007】
本発明の主な課題は、シールド部品のメッキ層と鉛フリー半田との結合を安定化させることに貢献することができるシールド部品、電子機器、及び、シールド部品の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の視点に係るシールド部品は、下地金属板上にメッキ層を有する金属板と、前記メッキ層上に、任意又は所定の間隔で、ドット状に配置された複数の親水性ブロックと、を備える。
【0009】
第2の視点に係る電子機器は、導体パターンを有するプリント配線基板と、前記プリント配線基板上に実装された電子部品と、前記電子部品を覆うように配されるとともに、鉛フリー半田によって前記プリント配線基板の前記導体パターンに固定されている前記第1に係るシールド部品と、を備える。
【0010】
第3の視点に係るシールド部品の製造方法は、下地金属板上にメッキ層を成膜する工程と、前記メッキ層上に、任意又は所定の間隔で、ドット状に複数の親水性ブロックを形成する工程と、を含む。
【発明の効果】
【0011】
前記第1~第3の視点によれば、シールド部品のメッキ層と鉛フリー半田との結合を安定化させることに貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本開示に係るシールド部品の構成の一例を模式的に示した斜視図である。
【
図2】本開示に係るシールド部品の構成の第1例を模式的に示した(A)平面図、(B)領域R1の拡大平面図である。
【
図3】本開示に係るシールド部品の構成の第1例を模式的に示した
図2(B)のX-X’間の断面図である。
【
図4】本開示に係るシールド部品の親水性ブロックの構成の第1例を模式的に示した(A)斜視図、(B)Y-Y’間の断面図である。
【
図5】本開示に係るシールド部品の製造方法を模式的に示した工程部分断面図である。
【
図6】本開示に係るシールド部品の構成の第2例を模式的に示した部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、形態について図面を参照しつつ説明する。なお、本出願において図面参照符号を付している場合は、それらは、専ら理解を助けるためのものであり、図示の態様に限定することを意図するものではない。また、下記の形態は、あくまで例示であり、本発明を限定するものではない。
【0014】
[形態1]
形態1に係るシールド部品について図面を用いて説明する。
図1は、本開示に係るシールド部品の構成の一例を模式的に示した斜視図である。
図2は、本開示に係るシールド部品の構成の第1例を模式的に示した(A)平面図、(B)領域R1の拡大平面図である。
図3は、本開示に係るシールド部品の構成の第1例を模式的に示した
図2(B)のX-X’間の断面図である。
図4は、本開示に係るシールド部品の親水性ブロックの構成の第1例を模式的に示した(A)斜視図、(B)Y-Y’間の断面図である。
【0015】
シールド部品10は、電子機器(例えば、通信装置、電源装置等)に実装されるプリント配線基板(例えば、マザーボード;図示せず)上に実装された電子部品(例えば、半導体パッケージ;図示せず)を、電磁波や放射線の影響から保護するために、当該電子部品を覆うように配される部品である(
図1参照)。シールド部品10は、半田(図示せず)によってプリント配線基板(図示せず)の導体パターン(図示せず)に固定され、アースに電気的に接続される。シールド部品10は、シールド部品10の表面と半田との結合性を改善するように、金属板11(メッキ層11b)の表面に、複数の親水性ブロック12を、任意又は所定の間隔で、ドット状(水玉状)に配置した構成となっている。シールド部品10は、任意の形状に成形することができ、例えば、
図1のように成形部13で折り曲げてカバー状に成形したり、箱状に成形してもよい。
【0016】
金属板11は、下地金属板11a上にメッキ層11bを有する板状の部材である(
図1~
図3参照)。下地金属板11aには、例えば、ステンレス鋼板、アルミニウム板、真鍮板、洋白板、ブリキ板等を用いることができる。メッキ層11bには、鉛フリー半田が濡れ広がりやすい金属メッキを用いることができ、例えば、Ni、Zn、Cu、Al、Sn等を用いることができ、これらの2種以上の組み合わせたものでもよい。鉛フリー半田として、例えば、Sn-Zn系、Sn-Ag系、Sn-Ag-Cu系、Sn-Bi系、Sn-Zn-Bi系、Sn-Cu系、Sn-Ag-In-Bi系、Sn-Zn-Al系等の鉛フリー半田を用いることができる。ここで、半田の濡れ性に関わる要因のうち、表面張力に着目すると、物質が親水面を持っている場合、表面積が大きくなるほど接触角が小さくなることが知られているが(Wenzelの式;R. N. Wenzel, J.Phys., Colloid Chem. 53, 1466 (1949).参照)、メッキ層11bに対して熱的加工、化学的加工(腐食)、物理的加工を用いて表面積を拡大させると、鉛フリー半田とメッキ層11bとの間の半田結合が形成されにくくなることが本願発明者によって見出された。
【0017】
親水性ブロック12は、親水性を有するブロックである(
図1~
図4参照)。親水性ブロック12の親水性は、メッキ層11bの親水性よりも高い。親水性ブロック12には、親水性材料が用いられ、例えば、紫外線硬化樹脂を用いることができ、紫外線硬化アクリル樹脂、紫外線硬化ウレタン樹脂等を用いてもよい。親水性ブロック12に対する鉛フリー半田の濡れ性は、メッキ層11bに対する鉛フリー半田の濡れ性よりも高い。親水性ブロック12の単位体積当たりの表面積は、メッキ層11bの単位体積当たりの表面積よりも高くすることができる。親水性ブロック12は、例えば、光インプリント、スクリーン印刷、熱転写等の印刷技術を用いて形成することができる。親水性ブロック12の表面(平面ないし側面)は、複数の微細な凹部又は凸部を有する凹凸面(段差面、錐面を含む)とすることができる(
図4(B)参照)。凹凸面における凹部の形状及び配置は、任意である。親水性ブロック12は、金属板11の表面に、任意又は所定の間隔で、重ならないようにドット状(水玉状)に配置されている。これにより、半田結合に必要な金属板11の表面(メッキ層11b)を露出させながら、金属板11の表面を侵さずに、親水性ブロック12を含むシールド部品10の表面積を拡大させて接触角を小さくし、半田の濡れ性を向上させることができる。親水性ブロック12の形状(平面形状)は、任意であり、矩形(四角)に限らず、丸、三角、その他の形状であってもよい。親水性ブロック12の配置も、任意である。
【0018】
次に、形態1に係るシールド部品の製造方法について図面を用いて説明する。
図5は、本開示に係るシールド部品の製造方法を模式的に示した工程部分断面図である。
【0019】
まず、プレス成形されていない板状の下地金属板11aを用意し(
図5(A)参照)、メッキ技術を用いて、下地金属板11a上にメッキ層11bを成膜する(
図5(B)参照)。これにより、下地金属板11a上にメッキ層11bを有する金属板11ができる。なお、下地金属板11aは、プレス成形されたときにカバー状、箱状等の形状となるように、メッキ層11bを成膜する前に、所定の形状に切断しておいてもよい。
【0020】
次に、金属板11上(メッキ層11b上)に、任意又は所定の間隔で、ドット状(水玉状でも可)に複数の親水性ブロック12を形成する(
図5(C)参照)。親水性ブロック12は、例えば、光インプリント法を用いて形成することができる、すなわち、メッキ層11b上に液状の紫外線硬化樹脂を塗布し、当該紫外線硬化樹脂に透明な型を押しつけ、紫外線を照射して当該紫外線硬化樹脂を光硬化させることによって形成することができる。プリントの際、半田接合する金属板11の表面(メッキ層11b)を露出させながら親水性ブロック12を一定の間隔でプリントする。また、親水性ブロック12の表面に凸凹部を形成することができる。凹凸部を形成することで、表面積が増えて接触角が小さくなり、シールド部品10上で鉛フリー半田が濡れ広がりやすくなる。
【0021】
次に、親水性ブロック12を含む金属板11を、所定の形状にプレス成形して、成形部13を有するシールド部品10(例えば、
図1のような形状のシールド部品10)を作製する(
図5(D)参照)。
【0022】
このようにして作製されたシールド部品10は、プリント配線基板(図示せず)に実装された電子部品(図示せず)を覆うようにして、鉛フリー半田(図示せず)によってプリント配線基板の導体パターン(図示せず)に接合される。この際、シールド部品10の表面に溶融半田が接触すると、シールド部品10の表面で半田が濡れ広がりやすくなり、半田結合性が改善される。
【0023】
形態1によれば、メッキ層11b上に親水性ブロック12を形成してシールド部品10の表面積を拡大させてシールド部品10の表面での鉛フリー半田の接触角を小さくして鉛フリー半田の濡れ性を向上させているので、露出しているシールド部品10のメッキ層11bと鉛フリー半田との結合を安定化させることに貢献することができる。
【0024】
また、形態1によれば、金属板11におけるメッキ層11bに対して熱的加工、化学的加工(腐食)、物理的加工を用いないで親水性ブロック12を形成してシールド部品10の表面積を拡大させているので、メッキ層11bの変質や欠けや薄膜化がなくなり、シールド部品10の表面での半田結合を安定化させることができる。
【0025】
また、形態1によれば、半田結合に必要なメッキ層11bを部分的に露出させながら、メッキ層11b上に親水性ブロック12を形成しているので、シールド部品10の表面での鉛フリー半田の濡れ性を改善しつつ、鉛フリー半田とメッキ層11bとを溶け合わせて半田結合を確保することができる。
【0026】
[形態2]
形態2に係るシールド部品について図面を用いて説明する。
図6は、本開示に係るシールド部品の構成の第2例を模式的に示した部分断面図である。
【0027】
シールド部品10は、下地金属板11a上にメッキ層11bを有する金属板11と、メッキ層11b上に、任意又は所定の間隔で、ドット状に配置された複数の親水性ブロック12と、を備える。
【0028】
形態2によれば、メッキ層11b上に親水性ブロック12を形成してシールド部品10の表面積を拡大させてシールド部品10の表面での鉛フリー半田の接触角を小さくして鉛フリー半田の濡れ性を向上させることができるので、露出しているシールド部品10のメッキ層11bと鉛フリー半田との結合を安定化させることに貢献することができる。
【0029】
上記形態の一部または全部は以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
【0030】
[付記1]
下地金属板上にメッキ層を有する金属板と、
前記メッキ層上に、任意又は所定の間隔で、ドット状に配置された複数の親水性ブロックと、
を備える、シールド部品。
[付記2]
前記親水性ブロックに対する鉛フリー半田の濡れ性は、前記メッキ層に対する前記鉛フリー半田の濡れ性よりも高い、付記1記載のシールド部品。
[付記3]
前記親水性ブロックの単位体積当たりの表面積は、前記メッキ層の単位体積当たりの表面積よりも高い、付記1又は2記載のシールド部品。
[付記4]
前記下地金属板は、ステンレス鋼板、アルミニウム板、真鍮板、洋白板、又は、ブリキ板である、付記1乃至3のいずれか一に記載のシールド部品。
[付記5]
前記メッキ層は、Ni、Zn、Cu、Al、Sn、又は、これらの2種以上の組み合わせからなる、付記1乃至4のいずれか一に記載のシールド部品。
[付記6]
前記親水性ブロックの親水性は、前記メッキ層の親水性よりも高い、付記1乃至5のいずれか一に記載のシールド部品。
[付記7]
前記親水性ブロックは、紫外線硬化樹脂からなる、付記1乃至6のいずれか一に記載のシールド部品。
[付記8]
前記親水性ブロックの表面は、複数の凹部又は凸部を有する凹凸面となっている、付記1乃至6のいずれか一に記載のシールド部品。
[付記9]
導体パターンを有するプリント配線基板と、
前記プリント配線基板上に実装された電子部品と、
前記電子部品を覆うように配されるとともに、鉛フリー半田によって前記プリント配線基板の前記導体パターンに固定されている付記1乃至8のいずれか一に記載のシールド部品と、
を備える、電子機器。
[付記10]
下地金属板上にメッキ層を成膜する工程と、
前記メッキ層上に、任意又は所定の間隔で、ドット状に複数の親水性ブロックを形成する工程と、
を含む、シールド部品の製造方法。
[付記11]
前記複数の親水性ブロックを形成する工程では、前記メッキ層上に液状の紫外線硬化樹脂を塗布し、前記紫外線硬化樹脂に透明な型を押しつけ、紫外線を照射して前記紫外線硬化樹脂を光硬化させることによって前記複数の親水性ブロックを形成する、
付記10記載のシールド部品の製造方法。
[付記12]
前記複数の親水性ブロックを形成する工程では、前記親水性ブロックの表面が複数の凹部又は凸部を有する凹凸面を有するように前記複数の親水性ブロックを形成する、
付記10又は11記載のシールド部品の製造方法。
[付記13]
前記複数の親水性ブロックを形成する工程の後に、前記親水性ブロック、前記メッキ層を含む前記下地金属板を、所定の形状にプレス成形する工程を含む、
付記10乃至12のいずれか一に記載のシールド部品の製造方法。
【0031】
なお、上記の特許文献の開示は、本書に引用をもって繰り込み記載されているものとし、必要に応じて本発明の基礎ないし一部として用いることが出来るものとする。本発明の全開示(特許請求の範囲及び図面を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の全開示の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各形態ないし実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせないし選択(必要により不選択)が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲及び図面を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。また、本願に記載の数値及び数値範囲については、明記がなくともその任意の中間値、下位数値、及び、小範囲が記載されているものとみなされる。さらに、上記引用した文献の各開示事項は、必要に応じ、本願発明の趣旨に則り、本願発明の開示の一部として、その一部又は全部を、本書の記載事項と組み合わせて用いることも、本願の開示事項に含まれる(属する)ものと、みなされる。
【符号の説明】
【0032】
10 シールド部品
11 金属板
11a 下地金属板
11b メッキ層
12 親水性ブロック
13 成形部
R1 領域
【要約】
【課題】シールド部品のメッキ層と鉛フリー半田との結合を安定化させることに貢献することができるシールド部品等を提供すること。
【解決手段】シールド部品は、下地金属板上にメッキ層を有する金属板と、前記メッキ層上に、任意又は所定の間隔で、ドット状に配置された複数の親水性ブロックと、を備え、前記親水性ブロックは、紫外線硬化樹脂からなるものとすることができ、前記親水性ブロックの表面は、複数の凹部又は凸部を有する凹凸面とすることができる。
【選択図】
図6