(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-10
(45)【発行日】2025-02-19
(54)【発明の名称】浸出カプセルのリサイクル
(51)【国際特許分類】
B65B 69/00 20060101AFI20250212BHJP
A47J 31/44 20060101ALI20250212BHJP
A47J 31/06 20060101ALI20250212BHJP
B65D 85/804 20060101ALI20250212BHJP
【FI】
B65B69/00 Z
A47J31/44
A47J31/06 320
B65D85/804 100
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020142282
(22)【出願日】2020-08-26
【審査請求日】2023-08-23
(32)【優先日】2019-08-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(73)【特許権者】
【識別番号】520325991
【氏名又は名称】ゴート―バーテン、 レスリー アレクサンダー
(73)【特許権者】
【識別番号】520326002
【氏名又は名称】ゴート―バーテン、 アレクサンダー チャールズ
(74)【代理人】
【識別番号】100070024
【氏名又は名称】松永 宣行
(74)【代理人】
【識別番号】100195257
【氏名又は名称】大渕 一志
(72)【発明者】
【氏名】ゴート―バーテン、 レスリー アレクサンダー
(72)【発明者】
【氏名】ゴート―バーテン、 アレクサンダー チャールズ
【審査官】種子島 貴裕
(56)【参考文献】
【文献】独国実用新案第202015004438(DE,U1)
【文献】特開2016-108045(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 69/00
A47J 31/44
A47J 31/06
B65D 85/804
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
浸出カプセルを分離するためのデバイスであって、ベースユニットとプランジャとを含み、
前記ベースユニットは、前記
浸出カプセルの本体部を受け入れる開口部を有する面を有し、前記開口部を囲む前記面の一部は、前記開口部を通る中心軸に対して縦方向に起伏する表面を有し、
前記プランジャは、前記開口部に収まるサイズの突出部を含み、
前記表面は、前記中心軸に対して螺旋状である少なくとも1つのセクションを含む、デバイス。
【請求項2】
前記面の一部は、前記中心軸に対して半径方向に水平である、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記表面は、前記面に対し
て直立している少なくとも1つのセクションを含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項4】
前記表面は、順番に、
前記面に対し
て直立しているサブセクションと、
第1の方向において前記中心軸に対して螺旋状であるサブセクションと、
前記第1の方向とは反対の第2の方向において前記中心軸に対して螺旋状であるサブセクションと、
前記面に対し
て直立しているサブセクションと
で構成される少なくとも1つの部分を含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項5】
前記表面は2つの前記部分を含む、請求項4に記載のデバイス。
【請求項6】
前記2つの部分は2つの平坦なセクションによって分離されている、請求項5に記載のデバイス。
【請求項7】
前記2つの部分は、前記中心軸の周りに回転対称に配置されている、請求項5に記載のデバイス。
【請求項8】
前記面は、前記面の一部を囲む1つ以上の直立した隆起部を有する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項9】
前記直立した隆起部は、標準サイズの浸出カプセルの周縁を囲むように配置される、請求項8に記載のデバイス。
【請求項10】
前記開口部は円形である、請求項1に記載のデバイス。
【請求項11】
前記開口部は、標準サイズの浸出カプセルの本体を受け入れるが、
標準サイズの浸出カプセルの外側周縁を受け入れないサイズである、請求項1に記載のデバイス。
【請求項12】
前記突出部は、前記開口部を通って完全に挿入されたとき、標準サイズの浸出カプセルの深さよりも大きくな
い距離だけ、前記面を越えて延びるようなサイズである、請求項1に記載のデバイス。
【請求項13】
前記突出部は、前記浸出カプセルに接触するための凹状の先端を有する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項14】
前記浸出カプセルには挽いたコーヒーが入っている、請求項1に記載のデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シングルサーブの浸出カプセルのリサイクルを支援するためのデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
シングルサーブの容器は、コーヒー及び他の浸出液を作る非常に普及した方法となっている。容器は一般に、1人分に十分なコーヒーが入っており、容器を使用して浸出液を抽出する好適な機械と共に使用される。シングルサーブのコーヒー容器は、大きなバルク容器から一人分の量、フレーバリング、添加物を測る必要をなくすことにより、コーヒーを入れるのに必要な時間を短縮し、抽出プロセスを簡素化することができる。また、容器は、供給バッチ全体を空気及び光にさらすことなく一人分の量を別々に個々に包装することにより、未使用の製品を新鮮に保つのにも役立つ。
【0003】
コーヒーの場合、現在、容器には多くの形態がある。コーヒーポッドは、それ自身のフィルターにあらかじめパッケージングされた、挽いたコーヒー豆である。コーヒーバッグは、ティーバッグを模しており、インスタントコーヒーと細挽きの焙煎コーヒーの混合物を入れたガーゼバッグから成り、熱湯に約3分間浸される。コーヒーカプセルは、(ペーパーフィルターの代わりに)コーヒーが入っているプラスチック又はアルミニウムのパッケージを含み、通常は単一のブランド又はシステムで使用するように設計され、他のシステムと互換性がないことが多い。コーヒーカプセルの例は、特許文献1に示されている。
【0004】
「Easy Serving Espresso Pod」(「ESE Pod」)やSenseo(登録商標)の機械で使用されているような紙製のコーヒーポッドは、自然に分解できる完全に生分解性の製品であるという利点がある。Keurig(登録商標)、Tassimo(登録商標)、Nespresso(登録商標)の機械で使用されているようなプラスチック及び/又は金属製のカプセルは、リサイクルを困難にするプラスチック、アルミニウム、及び有機材料(使用済みコーヒー)の混合物で構成されることが多いため、一般的にリサイクルできない。その結果、2016年にドイツのハンブルグ市は環境上の理由で国営の建物でのコーヒーカプセルの使用を禁止した。
【0005】
カプセルは一般に規定された標準寸法を有し、これにより様々な互換性のある機械に適合し、確実に機能することができる。互換性のあるカプセルが複数の供給源から入手可能である場合、様々な製造業者は一般に、それらのカプセルが適合し、確実に機能するように、問題のカプセルシステムの標準的な寸法に厳密に従うことを目指している。
【0006】
香港の九龍にあるNowpresso社は、特定のカプセルの一部の要素を分離できるリサイクルデバイスを提案した。https://nowpresso.com/に示されるように、リサイクルデバイスは、標準的なアルミニウム製のNespresso(登録商標)のカプセルが開口部の上に位置し、開口部を囲む平坦な環状表面上にその周縁によって支持されることを可能にするサイズの開口部を備えたベースで構成される。カプセルを環状表面に押し付けるプランジャが設けられており、プランジャはアルミニウムカプセルを潰して反転させ、使用済みのコーヒーの出し殻を下方の容器に排出してアルミニウムだけを残す。カプセルの2つの要素はその後、別々にリサイクルできる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、一般にシリコーンで密封されたカプセルのみで動作し、カプセルの他の設計、特に本質的により再循環可能なシール構成を使用するものに対処することができないNowpressoのデバイスを改善しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
したがって、本発明は、浸出カプセルを分離するためのデバイスであって、ベースユニットとプランジャとを含み、ベースユニットはカプセルの本体部を受け入れる開口部を有する面を有し、開口部を囲む面の一部が、開口部を通る中心軸に対して縦方向に起伏する表面を有し、プランジャは開口部に収まるサイズの突出部を含むデバイスを提供する。
【0010】
カプセルは、周縁側を下にしてベースユニットの開口部の上に配置することができ、プランジャは、カプセルを開口部の中に押し下げるために使用される。その結果、カプセルが反転し、ホイル層が破裂し、コーヒー又は他の注入液が開口部の下のベースユニット内に排出される。コーヒー(など)とカプセルはその後、取り出して別々にリサイクルすることができる。起伏する表面は、このプロセス中にカプセルの周縁部分が歪められることを確実にし、これは、例えば密閉剤によって提供された層を分離するのを助ける。一部のカプセルは、周縁に波形をつけ、シリコーン又は同様の組成物で密封する。他のよりリサイクル可能なカプセルは、本発明のデバイスによって分離され、したがって各要素が適切にリサイクルされることを可能にする紙シールを使用する。
【0011】
プロセス中にカプセルを所定の位置に保持するのを助けるため、上記面の一部は、中心軸に対して半径方向に水平であることが好ましい。したがって起伏は縦方向にあり、好ましくは中心軸に対して螺旋状である少なくとも1つのセクションを含む。含むことが好ましい他のセクションは、面に対して実質的に直立している。全体として、表面は、順番に、面に対して実質的に直立しているサブセクションと、第1の方向において中心軸に対して螺旋状であるサブセクションと、第1の方向とは反対の第2の方向において中心軸に対して螺旋状であるサブセクションと、面に対して実質的に直立しているサブセクションとで構成される少なくとも1つの部分を含むことが特に好ましい。理想的には、表面は2つのこのような部分を含み、これらは2つの平坦なセクションによって分離することができ、好ましくは中心軸の周りに回転対称に配置される。
【0012】
面は、上記面の一部を囲む1つ以上の直立した隆起部であることができる。隆起部は、カプセルを開口部の上に正確に位置決めし、プロセス中にカプセルが外側に広がるのを防止するように作用する。したがって、隆起部は、理想的には標準サイズの浸出カプセルの周縁を囲むように配置される。
【0013】
ほとんどのカプセルは円対称であるため、開口部は円形であることが好ましい。開口部は、標準サイズの浸出カプセルの本体を受け入れるが、その外側周縁を受け入れないサイズであるべきである。
【0014】
(プランジャの)突出部は、開口部を通って完全に挿入されたとき、標準サイズの浸出カプセルの深さよりも大きくないが、その深さの実質的な部分である距離だけ、面を越えて延びるようなサイズであることが好ましい。この結果、プランジャは、押されたときにカプセルを実質的に完全に反転させ、浸出カプセルの内容物の一部をカプセル材料内の折り目に閉じ込めさせずに、浸出カプセルの内容物を可能な限り多く排出する。これはまた、空になったカプセルを積み重ねることができ、リサイクルを待っている間、保管に必要なスペースを削減することを意味する。
【0015】
また、突出部は、浸出カプセルに接触するための凹状の先端を有することが好ましい。これにより、カプセルの最上部がプランジャの中央にセルフセンタリングされ、これは、カプセルが正しく整列し、反転プロセスがより一貫していることを意味する。
【0016】
浸出カプセルには通常、挽いたコーヒーが入っているが、本発明は、他の浸出物を入れたカプセルに適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
次に、添付図面を参照して、本発明の実施形態を例として説明する。
【
図1】本発明のベースユニットを通る垂直断面を示す。
【
図2】上から見た
図1のベースユニットの蓋を示す。
【
図3】
図2のIII-IIIの蓋を通る断面を示す。
【
図4】
図2のVI-VIの蓋、ベースユニット、及びプランジャを通る断面を示す。
【
図5】動作後の本発明の蓋、ベースユニット及びプランジャを示す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1は、本発明によるベースユニット10を断面で示している。中空のカップ状の容器12は、概ね円筒形であり、閉じた下面14及び開いた上面16を有する。蓋18は、開いた上面16の上に配置される。蓋18は、容器の円筒形状に適合するように円形である。蓋18は、下方に垂れ下がったスカート20を有する。スカート20は円筒形であり、蓋18に同心円状に配置され、容器12に収まるサイズである。代わりに、容器12が円筒形でない場合、スカート20は、蓋18を容器12の上に配置するために、対応して又は他の方法で適切に形作られ得る。代わりに、又は加えて、スカート20は、容器12の外側の周りに配置することができる。スカート20の外面上の1組の突起(図示せず)は、容器12の内面のくの字形のキー溝22内の位置し、蓋18が容器12上の所定の位置に着脱可能に固定されることを可能にする。この場合、互いに向かい合って対称的に配置された2つの突起があるが、これは変更することができる。
【0019】
蓋18は、こぼれた物質を入れるのに役立ち、蓋18に更なる剛性を与える、外側周縁24を有する。外側周縁24は蓋18の外縁から上方に延び、また形状が円筒形である。外側周縁24は異なる形状であることもでき、省略することもできる。
【0020】
蓋18はまた、
図2にも見られる中央開口部26を有する。中央開口部26は円形であり、蓋18に同心円状に配置されている。この配置は必須ではないが、デバイスの操作をより簡単にする。開口部は、一対の直立した隆起部28、30によって囲まれており、隆起部28、30は、開口部26の約75%を(一緒に)取り囲み、残りの部分については、隆起部28、30の間に一対の半径方向に対向する隙間を残している。一般に、隆起部28、30は、開口部26の周りの円周の少なくとも約70%を占めるべきである。
【0021】
図4は、標準的なNespresso(登録商標)互換カプセル34が開口部26の上の所定の位置にある完全なデバイスを断面で示している。これらのカプセル34は、一般に知られかつデザインの作成者によって確立された標準的な寸法のセットに従っている。互換性があるように、カプセル34は、互換性のある抽出機械に正しく適合し、正しく安全に動作するように、これらの寸法を忠実に守らなければならない。したがって、カプセル34の寸法は予測可能であると確信することができる。他の浸出カプセルシステムが存在し、当業者がそのようなシステムに適合するデバイスを設計したい場合、デバイスの寸法に適切な変更を加えることができる。
【0022】
図4から、カプセル34は、その最も広い位置においてその上に箔蓋40が固定されたフランジ38で終わり、その最も狭い位置において閉じたドーム部分で終わる、テーパ状の本体部36を有することが明らかである。本体部36は、薄いアルミニウムシートと、フランジ上にシールされた薄いアルミ箔の蓋40とで作られている。シール工程は、フランジ38と蓋40との間の接着剤によって、又はフランジ38の周りに蓋40を巻き付け、環状の粘着テープ42をフランジ38と蓋40の上に貼り付けることによってなど、様々な方法で行うことができる。
【0023】
図4はまた、開口部26が、カプセル34の本体部36を受け入れるが、フランジ38を受け入れないようなサイズであることを示している。したがって、カプセル34が開口部26の上に本体部を最上にして配置されると、カプセルは開口部26の縁に載り、フランジ38によって支持される。隆起部28、30は、フランジ38を直接取り囲んで配置され、これによりカプセル34が開口部26の上で同心円状に正確に配置され、適切な位置に保持されることを可能にするように位置付けられる。
【0024】
図4はまた、プランジャユニット44を示している。プランジャユニット44は、容器12の上及び周りに適合するように形作られ、サイズが決められた、逆さにされた円筒形のカップ部分46で構成される。プランジャユニット44は上蓋48を有する。上蓋48は、プランジャ44をベースユニット10の上に押し下げることができる距離を制限する停止部として機能する同心リング50を支持する。最終的に、リング50は蓋18と接触し、それ以上の移動を防ぐ。プランジャ44の中心には、開口部26に収まるサイズにされ、また開口部26を通過するようにプランジャ44の中央に配置された突出部52がある。突出部52の先端は、カプセル34の頂部のドーム部分に適合するサイズの凹状のくぼみ54を有する。したがって、プランジャ44は、上記のようにカプセル34が所定の位置にある状態でベースユニット10上に配置することができ、プランジャは、突出部をカプセル34と接触させるように押し下げられる。これにより、突出部52は箔蓋40を破裂させ、本体部36を反転させ、カプセル34の内容物56を容器12に排出した、
図5に示す状態になる。
【0025】
突出部52の作動長さ、すなわちリング50上の突出部52の高さHは(又はベースユニット10上での下方への移動を制限するプランジャ44のどの部分も)、わずかな差であるが、標準サイズのカプセル34の全体高さよりも小さい。したがって、作動長さHは、カプセルの高さの実質的な部分である。これは、カプセルが完全に反転され、内容物56を可能な限り排出することを確実にする。凹状のくぼみ54及び隆起部28、30はそれぞれ、カプセル34がその反転中に適切な位置に留まることを確実にするのに役立つ。したがって、カプセル34の先細りの特徴は、フランジ38における合力が概ね外向きであり、したがってフランジが周囲の隆起部28、30によって効果的に拘束されることを意味する。カプセル34の最上部では、凹状のくぼみ54がカプセル34のドーム部分を保持し、ドーム部分が横方向に動くことを防ぎ、カプセルを正確に位置合わせしたままにする。
【0026】
開口部26と隆起部28、30との間には支持棚状部58があり、支持棚状部58の上にフランジ38が載っている(上図)。
図2の点線60は、隆起部28、30間の隙間における支持棚状部58の範囲を示す。本発明によれば、この支持棚状部58は平坦ではない。平坦でない支持棚状部58を設けることにより、反転プロセス中にフランジが破壊され又は歪められ、それによって、シールとしてフランジ38上に配置された粘着テープ42がフランジ38から分離されることが分かった。反転プロセスが完了した後、支持棚状部58の非平坦性の結果として、粘着テープ42は通常、カプセルの残りの部分から剥がれる。その結果、カプセルは3つの材料成分に効果的に分離される。内容物56は容器12内にあり、アルミニウム部分は開口部26の上に置かれ、粘着テープはアルミニウム部分の上に緩く置かれている。したがって、リサイクルのための材料の分離は容易である。
【0027】
図1から
図5の実施形態に示される支持棚状部58の特定の非平坦形状は、直立した隆起部28、30のそれぞれの内側にバイヘリカルの傾斜を含む。この傾斜により、棚状部58は、隆起部28、30の端部に隣接して最も高くなり(
図3)、隆起部28、30の中間点で最も低くなる(
図4)。したがって、隆起部28、30の端部では、棚状部58は、隆起部28、30の高さの約半分にある。中間点では、棚状部58は、隆起部28、30の反対側にある蓋18の外面の残りの部分と同じ高さである。隆起部以外の領域、すなわち隆起部28、30の間の隙間では、棚状部58は平坦であり、蓋18の外面の残りの部分と同じ高さである。
【0028】
結果として、棚状部58の非平坦形状は、本実施形態では、平坦でありかつ蓋18の外面の残りの部分と同じ高さである隆起部28、30の間の隙間の横のサブセクション62と、続いて(開口部26の周囲を移動して)棚状部58の高さを隆起部28の高さの約半分まで上昇させた(蓋18の表面に対して)実質的に直立したセクション64と、次いで棚状部58が再び蓋18の外面の残りの部分と同じ高さである隆起部28に沿った中間点まで(開口部26を通る中心軸に対して)螺旋状に下降するサブセクション66とで構成される。これに中心軸に対して螺旋状に上昇するサブセクション68が続き、蓋18に対して実質的に直立しかつ棚状部が蓋18の外面の残りの部分と同じ高さになるように下降するサブセクション70で終わる。棚状部はその後、隆起部28、30の間の第2の隙間で平坦かつ水平であり、残りの隆起部30に隣接してパターンが繰り返される。
【0029】
当然ながら、他の平坦でない棚状部58の外形も可能である。例えば、波形又は鋸歯状パターンを設けることができる。パターンは開口部の周りで連続的であってもよく、又は、間隔は直立した隆起部28、30の間の隙間以外の場所に位置してもよい。同様に、直立した隆起部28、30により多くの隙間、より少ない隙間を設けるか、又は隙間を設けないことができる。しかしながら、
図1から
図5に示した上述の外形は製造が容易であり、カプセル34の要素を分離するのに有効であることが分かった。
【0030】
当然ながら、本発明の範囲から逸脱することなく、上記の実施形態に多くの変更を行うことができることが理解されるであろう。