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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-10
(45)【発行日】2025-02-19
(54)【発明の名称】新規化合物
(51)【国際特許分類】
   C07C 309/14 20060101AFI20250212BHJP
   C07C 217/08 20060101ALN20250212BHJP
   C08F 16/28 20060101ALN20250212BHJP
【FI】
C07C309/14 CSP
C07C217/08
C08F16/28
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2021027416
(22)【出願日】2021-02-24
(65)【公開番号】P2021155409
(43)【公開日】2021-10-07
【審査請求日】2023-09-20
(31)【優先権主張番号】P 2020058186
(32)【優先日】2020-03-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000004592
【氏名又は名称】日本カーバイド工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】室谷 昌宏
(72)【発明者】
【氏名】杉村 康行
(72)【発明者】
【氏名】滝沢 渉
(72)【発明者】
【氏名】谷口 友章
(72)【発明者】
【氏名】小嶋 優樹
【審査官】宮田 透
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2012/045080(WO,A1)
【文献】特表2014-530754(JP,A)
【文献】特開昭60-035748(JP,A)
【文献】特表2011-524337(JP,A)
【文献】米国特許第02744130(US,A)
【文献】特開平07-258342(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07C、C08F
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式(2)で表される化合物。
-(O)-(CH-(OR-N-(CH-X ・・・(2)
式(2)中、Rは、CH=CH-を表し、Rはそれぞれ独立に、-CHCH-、-CHCHCH-又は-CHCH(CH)-を表し、R及びRはそれぞれ独立に、炭素数1~6のアルキル基を表し、qは1を表し、rは~4の整数を表し、sは1~3の整数を表し、tは1~4の整数を表し、XはSO 又はCO を表す
【請求項2】
前記式(2)中、R は-CHCH-である請求項に記載の化合物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、新規化合物に関する。
【背景技術】
【0002】
双性イオンポリマーとは、1分子内にアニオン性基とカチオン性基とを有するポリマーである。近年、双性イオンポリマーのさまざまの分野での利用が期待されている。
【0003】
例えば、非特許文献1には、(メタ)アクリル酸エステル及びメタ(アクリル)アミドの構造を有する双性イオンモノマーからなる双性イオンポリマーが記載されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【文献】高分子、2009年、58巻、2月号、74~77頁
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、新規な双性イオンモノマー、及び、新規な双性イオンモノマーを製造するための原料となる新規な化合物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための具体的手段は以下の態様を含む。
<1>下記式(1)で表される化合物。
-(O)-(CH-(OR-NR ・・・(1)
式(1)中、Rは、CH=CH-、CH=CHCH-又はCHCH=CH-を表し、Rはそれぞれ独立に、-CHCH-、-CHCHCH-又は-CHCH(CH)-を表し、R及びRはそれぞれ独立に、炭素数1~6のアルキル基を表し、pは0又は1を表し、mは0~4の整数を表し、nは1~3の整数を表す。ただし、mが0の場合には、pは0である。
<2>式(1)中、Rは、CH=CH-であり、Rは-CHCH-である<1>に記載の化合物。
<3>下記式(2)で表される化合物。
-(O)-(CH-(OR-N-(CH-X ・・・(2)
式(2)中、Rは、CH=CH-、CH=CHCH-又はCHCH=CH-を表し、Rはそれぞれ独立に、-CHCH-、-CHCHCH-又は-CHCH(CH)-を表し、R及びRはそれぞれ独立に、炭素数1~6のアルキル基を表し、qは0又は1を表し、rは0~4の整数を表し、sは1~3の整数を表し、tは1~4の整数を表し、XはSO 又はCO を表す。ただし、rが0の場合には、qは0である。
<4>式(2)中、Rは、CH=CH-であり、Rは-CHCH-である<3>に記載の化合物。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、新規な双性イオンモノマー、及び、新規な双性イオンモノマーを製造するための原料となる新規な化合物が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の新規化合物について詳細に説明する。
【0009】
本明細書において「~」を用いて示された数値範囲は、「~」の前後に記載される数値をそれぞれ最小値及び最大値として含む範囲を意味する。
本明細書に段階的に記載されている数値範囲において、ある数値範囲で記載された上限値又は下限値は、他の段階的な記載の数値範囲の上限値又は下限値に置き換えてもよい。また、本明細書に記載されている数値範囲において、ある数値範囲で記載された上限値又は下限値は、実施例に示されている値に置き換えてもよい。
【0010】
本明細書において、組成物中の各成分の量は、組成物中に各成分に該当する物質が複数存在する場合には、特に断らない限り、組成物中に存在する複数の物質の合計量を意味する。
本明細書において、2以上の好ましい態様の組み合わせは、より好ましい態様である。
本明細書において、「工程」という語は、独立した工程だけでなく、他の工程と明確に区別できない場合であっても、その工程の所期の目的が達成されれば、本用語に含まれる。
【0011】
[式(1)で表される化合物]
本開示の化合物は、下記式(1)で表される化合物である。
【0012】
-(O)-(CH-(OR-NR ・・・(1)
【0013】
式(1)中、Rは、CH=CH-、CH=CHCH-又はCHCH=CH-を表す。Rはそれぞれ独立に、-CHCH-、-CHCHCH-又は-CHCH(CH)-を表す。R及びRはそれぞれ独立に、炭素数1~6のアルキル基を表す。pは0又は1を表し、mは0~4の整数を表し、nは1~3の整数を表す。ただし、mが0の場合には、pは0である。
【0014】
式(1)で表される化合物としては、例えば、以下の化合物が挙げられる。
【0015】
CH=CH-OCHCH-N(CH
CH=CH-(OCHCH-N(CH
CH=CH-(OCHCH-N(CHCH
CH=CH-(OCHCHCH-N(CH
CH=CH-(OCHCH(CH))-N(CH
CH=CH-(CH-(OCHCH-N(CH
CH=CH-(CH-(OCHCH-N(CH
CH=CH-O-(CH-(OCHCH-N(CH
CH=CHCH-(OCHCH-N(CH
CHCH=CH-(OCHCH-N(CH
【0016】
中でも、式(1)中、Rは、CH=CH-であり、Rは-CHCH-であることが好ましい。
【0017】
また、式(1)中、R及びRで表される炭素数1~6のアルキル基は、直鎖状アルキル基であってもよく、分岐鎖状アルキル基であってもよく、環状アルキル基であってもよい。炭素数1~6のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n-プロピル基、i-プロピル基、n-ブチル基、t-ブチル基、ペンチル基及びヘキシル基が挙げられる。中でも、R及びRはそれぞれ独立に、炭素数1~3のアルキル基であることが好ましく、メチル基又はエチル基であることがより好ましい。
【0018】
式(1)で表される化合物の製造方法は特に限定されない。式(1)で表される化合物は、例えば、以下の方法で製造される。
【0019】
式(1)で表される化合物の製造方法は、例えば、下記式(11)で表される化合物と塩基とを反応させた反応溶液を得る工程Aと、反応溶液と下記式(12)で表される化合物を混合する工程Bとを含む。
H(OR-NR・・・(11)
-(O)-(CH10 ・・・(12)
【0020】
工程Aにおいて、式(11)で表される化合物と塩基とを反応させる。式(11)中のR、R、R及びnは、式(1)中のR、R、R及びnと同じである。式(12)中のR、p及びmは、式(1)中のR、p及びmと同じである。R10はハロゲン原子を表し、塩素原子又は臭素原子であることが好ましく、塩素原子であることがより好ましい。
【0021】
式(11)で表される化合物としては、例えば、以下の化合物が挙げられる。
H(OCHCH-N(CH
H(OCHCH-N(CHCH
HOCHCH-N(CH
H(OCHCHCH-N(CH
H(OCHCH(CH))-N(CH
【0022】
式(12)で表される化合物としては、例えば、以下の化合物が挙げられる。
CH=CH-(CH-Cl
CH=CH-(CH-Cl
CH=CH-O-(CH-Cl
CH=CHCH-Cl
CHCH=CH-Cl
【0023】
また、式(1)で表される化合物においてnが1の場合、すなわち、R-(O)-(CH-OR-NRは、以下の方法でも製造可能である。
【0024】
-(O)-(CH-OR-NRの製造方法は、例えば、下記式(13)で表される化合物と塩基とを反応させた反応溶液を得る工程Cと、反応溶液と下記式(14)で表される化合物を混合する工程Dとを含む。
-(O)-(CHOH ・・・(13)
20-NR ・・・(14)
【0025】
工程Cにおいて、式(13)で表される化合物と塩基とを反応させる。式(13)中のR、p及びmは、式(1)中のR、p及びmと同じである。式(14)中のR、R及びRは、式(1)中のR、R及びRと同じである。R20はハロゲン原子を表し、塩素原子又は臭素原子であることが好ましく、塩素原子であることがより好ましい。
【0026】
式(13)で表される化合物としては、例えば、以下の化合物が挙げられる。
CH=CH-(CH-OH
CH=CH-(CH-OH
CH=CH-O-(CH-OH
CH=CHCH-OH
CHCH=CH-OH
【0027】
式(14)で表される化合物としては、例えば、以下の化合物が挙げられる。
ClCHCH-N(CH
ClCHCH-N(CHCH
ClCHCHCH-N(CH
ClCHCH(CH)-N(CH
【0028】
塩基の種類は特に限定されないが、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムであることが好ましい。溶媒の種類は特に限定されず、式(11)で表される化合物の種類に応じて適宜選択することができる。溶媒としては、例えば、脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、ハロゲン化炭化水素、アルコール、ケトン、エステル及びエーテルが挙げられる。工程Aにおける反応温度は、105℃~130℃であることが好ましい。
【0029】
工程Bにおいて、工程Aで得られた反応溶液と、式(12)で表される化合物とを混合する。式(12)中のR、m及びpは、式(1)中のR、m及びpと同じである。
【0030】
式(12)中、R10はハロゲンであり、Cl又はBrであることが好ましく、Clであることがより好ましい。
【0031】
工程Bにおける反応温度は、70℃~100℃であることが好ましい。
【0032】
[式(2)で表される化合物]
本開示の化合物は、下記式(2)で表される化合物である。
【0033】
-(O)-(CH-(OR-N-(CH-X ・・・(2)
【0034】
式(2)中、Rは、CH=CH-、CH=CHCH-又はCHCH=CH-を表す。Rはそれぞれ独立に、-CHCH-、-CHCHCH-又は-CHCH(CH)-を表す。R及びRはそれぞれ独立に、炭素数1~6のアルキル基を表す。qは0又は1を表し、rは0~4の整数を表し、sは1~3の整数を表し、tは1~4の整数を表す。XはSO 又はCO を表す。ただし、rが0の場合には、qは0である。
【0035】
式(2)で表される化合物としては、例えば、以下の化合物が挙げられる。
【0036】
CH=CH-OCHCH-N(CH-(CH-SO
CH=CH-(OCHCH-N(CH-CH-SO
CH=CH-(OCHCH-N(CH-(CH-SO
CH=CH-(OCHCH-N(CH-(CH-CO
CH=CH-(OCHCH-N(CHCH-(CH-SO
CH=CH-(OCHCHCH-N(CH-(CH-SO
CH=CH-(OCHCH(CH))-N(CH-(CH-SO
CH=CH-(CH-(OCHCH-N(CH-(CH-SO
CH=CH-(CH-(OCHCH-N(CH-(CH-SO
CH=CH-O-(CH-(OCHCH-N(CH-(CH-SO
CH=CHCH-(OCHCH-N(CH-(CH-SO
CHCH=CH-(OCHCH-N(CH-(CH-SO
【0037】
中でも、式(2)中、Rは、CH=CH-であり、Rは-CHCH-であることが好ましい。
【0038】
また、式(2)中、R及びRで表される炭素数1~6のアルキル基は、直鎖状アルキル基であってもよく、分岐鎖状アルキル基であってもよく、環状アルキル基であってもよい。炭素数1~6のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n-プロピル基、i-プロピル基、n-ブチル基、t-ブチル基、ペンチル基及びヘキシル基が挙げられる。中でも、R及びRはそれぞれ独立に、炭素数1~3のアルキル基であることが好ましく、メチル基又はエチル基であることがより好ましい。
【0039】
また、式(2)中、製造しやすさの観点から、tは3又は4であることが好ましい。
【0040】
式(2)で表される化合物の製造方法は特に限定されない。式(2)中、tが3であり、XがSO である場合を例として、製造方法について説明する。
【0041】
式(2)で表される化合物の製造方法は、例えば、式(1)で表される化合物と1,3-プロパンスルトンとを反応させることにより得られる。まず、式(1)で表される化合物を溶媒に溶解させる。溶媒の種類は、式(1)で表される化合物の種類によって適宜選択すればよく特に限定されないが、無水溶媒であることが好ましい。また、反応は、不活性ガス雰囲気下で行われることが好ましい。不活性ガスとしては、例えば、窒素及びアルゴンが挙げられる。次に、式(1)で表される化合物の溶液に、1,3-プロパンスルトンを添加する。これにより、R-(O)-(CH-(OR-N-(CH-SO が得られる。
【0042】
なお、式(2)中、tが4であり、XがSO である化合物は、1,3-プロパンスルトンに代えて1,4-ブタンスルトン等を用いることにより、上記製造方法と同様の方法で製造することができる。また、式(2)中、XがCO である化合物は、1,3-プロパンスルトン等のスルトン化合物に代えて、β-プロピオラクトン、γ-ブチロラクトン、δ-バレロラクトン等のラクトン化合物を用いることにより、上記製造方法と同様の方法で製造することができる。
【0043】
式(2)で表される化合物は、カルボニル基を有しないことから、従来の(メタ)アクリル酸エステル及び(メタ)アクリルアミドの構造を有する双性イオンモノマーと比較して、加水分解しにくく、安定性に優れると考えられる。また、式(2)で表される化合物は、自己重合しにくく、安定性に優れると考えられる。
【0044】
式(2)で表される化合物は、溶解性が高く、製造において種々の溶媒を使用可能であるため、有利である。
【0045】
式(1)で表される化合物は、式(2)で表される化合物を製造するのに適しており、式(2)で表される化合物を簡便に製造することができる。
【0046】
式(1)で表される化合物は、Rが、CH=CH-、CH=CHCH-又はCHCH=CH-であり、式(2)で表される化合物は、Rが、CH=CH-、CH=CHCH-又はCHCH=CH-である。したがって、式(1)で表される化合物及び式(2)で表される化合物は重合性基を有することから、式(1)で表される化合物及び式(2)で表される化合物を用いることにより、新規なポリマーを製造することができる。特に、式(2)で表される化合物を用いることにより、新規な双性イオンポリマーを製造することができる。式(1)で表される化合物及び式(2)で表される化合物は、インク、コーティング剤、接着剤、医療材料等の用途への適用が期待される。
【実施例
【0047】
以下、本開示を実施例によりさらに具体的に説明するが、本開示はその主旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
【0048】
(実施例1)
<CH=CH-(OCHCH-N(CHの合成>
500mLの4口フラスコにトルエン50.2 g、2-(ジメチルアミノ)エタノール25.4 g(284 mmol)、水酸化ナトリウム85.5g(1,470 mmol,5.0当量)加え、90分間還流させた。その後、100℃まで冷却し、2-クロロエチルビニルエーテル60.2 g(565 mmol,1.9当量)を22時間かけ滴下した。95 ℃で24時間攪拌した後、水253.2g、トルエン172.1gを加え、分液操作を行い、トルエン層を分離した。水層にトルエン157.2 gを加え、分液操作を行い、トルエン層を分離した。2つのトルエン層を合わせた後、無水硫酸ナトリウム22.2 gを加え、乾燥させた。
【0049】
無水硫酸ナトリウムを濾別した後、減圧下で濃縮し、粗生成物9.9 gを得た。減圧蒸留を行い、純度98 %で目的生成物である2-(ジメチルアミノ)エトキシエチルビニルエーテル4.8g(収率:11%)を得た。
【0050】
CH=CH-(OCHCH-N(CHの構造は、以下のNMRデータより確認した。
【0051】
【化1】
【0052】
【表1】
【0053】
(実施例2)
200 mLの4口フラスコにトルエン50mL、2-ヒドロキシエチルビニルエーテル17.1 g(194 mmol,1.9当量)、95質量%水酸化カリウム22.2 g(376 mmol,3.8当量)を加え、さらに、2-(ジメチルアミノ)エチルクロライド塩酸塩14.4 g(100 mmol)を加え、4時間還流させた。室温まで冷却した後、水60 mLを加え、分液操作を行い、トルエン層を分離した。トルエン層を水40 mLで洗浄した後、減圧下で濃縮し、粗生成物17.3gを得た。減圧蒸留を行い、純度97%で目的生成物である2-(ジメチルアミノ)エトキシエチルビニルエーテル7.4 g(収率:45%)を得た。
(実施例3)
<CH=CH-(OCHCH-N(CH-(CH-SO の合成>
50 mLの2口フラスコに、実施例1で得られた2-(ジメチルアミノ)エトキシエチルビニルエーテル3.9 g(24.4 mmol)を仕込み、アルゴンで置換した。脱水アセトン(11.0 g)を仕込み、撹拌しながらゆっくりと1,3-プロパンスルトン(3.2 g)を滴下した。その後、30 ℃以下で24時間撹拌し、析出した白色固体をろ別した。ろ別した白色固体を乾燥することにより、目的生成物を得た。目的生成物である双性イオンモノマーの収量は6.5g(23.1 mmol)で、収率は95%であった。
【0054】
CH=CH-(OCHCH-N(CH-(CH-SO の構造は、以下のNMRデータより確認した。
【0055】
【化2】
【0056】
【表2】