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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-10
(45)【発行日】2025-02-19
(54)【発明の名称】スロット内測位信号ミューティング
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/20 20230101AFI20250212BHJP
   H04W 28/16 20090101ALI20250212BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20250212BHJP
   H04W 72/231 20230101ALI20250212BHJP
   H04W 72/232 20230101ALI20250212BHJP
【FI】
H04W72/20
H04W28/16
H04W72/0446
H04W72/231
H04W72/232
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2022539407
(86)(22)【出願日】2020-12-17
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-26
(86)【国際出願番号】 US2020065500
(87)【国際公開番号】W WO2021138063
(87)【国際公開日】2021-07-08
【審査請求日】2023-11-22
(31)【優先権主張番号】20200100001
(32)【優先日】2020-01-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GR
(73)【特許権者】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100158805
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 守三
(74)【代理人】
【識別番号】100112807
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 貴志
(72)【発明者】
【氏名】マノラコス、アレクサンドロス
(72)【発明者】
【氏名】ドゥアン、ウェイミン
(72)【発明者】
【氏名】ムッカビィリ、クリシュナ・キラン
【審査官】伊東 和重
(56)【参考文献】
【文献】OPPO,Discussion on DL Reference Signals for NR Positioning[online],3GPP TSG RAN WG1 #98bis,3GPP,2019年10月14日,R1-1910121,[検索日 2024.09.10],インターネット:<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_98b/Docs/R1-1910121.zip>
【文献】CATT,DL Reference Signals for NR Positioning[online],3GPP TSG RAN WG1 #98bis,3GPP,2019年10月20日,R1-1910318,[検索日 2024.09.10],インターネット:<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_98b/Docs/R1-1910318.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
送信/受信点(TRP)から測位信号を選択的に送信する方法であって、
ミューティング構成に従って送信スケジュールの第1のスロット中の第1のスロット内測位信号リソースセグメントを前記TRPから、ミュート解除して送信することと、前記送信スケジュールは、前記送信スケジュールのスロット内の前記測位信号の少なくとも一部分を送信するために複数の連続シンボルの各々においてどの1つまたは複数のリソース要素をサウンディングすべきかを示し、前記ミューティング構成は、複数のスロット内測位信号リソースセグメントの各々をミュートすべきかどうかを示す、
前記ミューティング構成に従って前記送信スケジュールの前記第1のスロット中の第2のスロット内測位信号リソースセグメントの前記TRPによる送信をミュートすることと
ミュート解除されたスロット中の対応するスロット内測位信号リソースセグメントを送信するためのすべての指示が連続するように、前記ミューティング構成を決定することとを備え、
ここにおいて、前記複数のスロット内測位信号リソースセグメントは、前記第1のスロット中の前記第1のスロット内測位信号リソースセグメントと前記第1のスロット中の前記第2のスロット内測位信号リソースセグメントとを含み、前記複数のスロット内測位信号リソースセグメントの各々は、少なくとも1つのシンボルを含み、それぞれのスロットの別個の部分である、
方法。
【請求項2】
前記送信スケジュールは、前記第1のスロットに関する第1の整数量Gのスロット内グループを含み、ここにおいて、G≧2であり、ここにおいて、前記スロット内グループの各々は、シンボルのそれぞれのセットにわたって前記送信スケジュールのすべてのサブキャリアをサウンディングすることを示し、ここにおいて、前記ミューティング構成は、前記第1のスロット中の第2の整数量Mのスロット内測位信号リソースセグメントを含み、ここにおいて、M=Gである、または、M>Gである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
M=Gであり、前記スロット内グループの各々は、サウンディングされるべきリソース要素の同じパターンを有する、前記送信スケジュールの同一部分から成る、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
M>Gであり、前記第2の整数量Mは、前記第1のスロット中の前記測位信号のリソースのために構成されたシンボルの数に等しい、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のスロット中の前記第2のスロット内測位信号リソースセグメントは、シンボルのスロット内グループの第2の部分であり、シンボルの前記スロット内グループは、第1の部分および前記第2の部分を含み、シンボルの前記スロット内グループの前記第1の部分は、前記送信スケジュールのすべてに満たないサブキャリアをサウンディングすることを示し、前記方法は、前記第2のスロット内測位信号リソースセグメントの送信をミュートする条件として、前記測位信号を受信するユーザ機器が、シンボルの前記スロット内グループの前記第1の部分に対応するエイリアシングされたチャネルエネルギー応答ピークを解決することができる探索ウィンドウで構成されることを決定することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記送信スケジュールの第2のスロット中の第1のスロット内測位信号リソースセグメントの送信をミュートすること、または
前記送信スケジュールの前記第2のスロット中の第2のスロット内測位信号リソースセグメントをミュート解除して送信すること、または
それらの組合せ
をさらに備え、
ここにおいて、前記送信スケジュールに従って、前記第2のスロット中の前記第1のスロット内測位信号リソースセグメントは、前記第1のスロット中の前記第1のスロット内測位信号リソースセグメントが前記第1のスロットに対してスケジュールされるのと同じ第1の時間に前記第2のスロットに対してスケジュールされ、前記第2のスロット中の前記第2のスロット内測位信号リソースセグメントは、前記第1のスロット中の前記第2のスロット内測位信号リソースセグメントが前記第1のスロットに対してスケジュールされるのと同じ第2の時間に前記第2のスロットに対してスケジュールされる、
請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のスロット中の前記第1のスロット内測位信号リソースセグメントをミュート解除して送信することと、前記第1のスロット中の前記第2のスロット内測位信号リソースセグメントの送信をミュートすることとは、前記送信スケジュールの前記第1のスロットが、シンボルのそれぞれのセットにわたって前記送信スケジュールのすべてのサブキャリアをサウンディングすることを各々が示す少なくとも3つのスロット内グループを含むと決定することに応答して実行される、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第1のスロット中の前記第1のスロット内測位信号リソースセグメントをミュート解除して送信することと、前記第1のスロット中の前記第2のスロット内測位信号リソースセグメントの送信をミュートすることとは、MAC-CEベース(媒体アクセス制御-制御要素ベース)の測位信号トリガリングが使用中であること、もしくはDCIベース(ダウンリンク制御情報ベース)の測位信号トリガリングが使用中であること、またはそれらの組合せを決定したことに応答して実行される、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記送信スケジュールのコームタイプおよびリソース長さに基づいて前記ミューティング構成を決定することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記ミューティング構成はスロット内ミューティング構成であり、前記方法は、前記スロット内ミューティング構成と、インスタンス間ミューティング構成またはインスタンス内ミューティング構成のうちの少なくとも1つとの論理結合を決定することによって前記ミューティング構成を取得することをさらに備え、
前記論理結合を決定することは、任意で、
前記スロット内ミューティング構成AND前記インスタンス間ミューティング構成、ここにおいて、ANDはミューティング演算子である、または、
前記スロット内ミューティング構成AND前記インスタンス内ミューティング構成、または、
前記スロット内ミューティング構成AND前記インスタンス間ミューティング構成AND前記インスタンス内ミューティング構成
を決定することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記ミューティング構成は第1のミューティング構成であり、前記第1のスロット内測位信号リソースセグメントは第1の測位信号リソースに対応し、前記TRPは第1のTRPであり、前記方法は、
前記第1のミューティング構成とは異なる第2のミューティング構成に従って第3のスロット内測位信号リソースセグメントを第2のTRPからミュート解除して送信すること、前記第3のスロット内測位信号リソースセグメントは、前記第1の測位信号リソースとは異なる第2の測位信号リソースに対応する、
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
送信機と、
メモリと、
前記送信機および前記メモリに通信可能に結合され、
ミューティング構成に従って送信スケジュールの第1のスロット中の第1のスロット内測位信号リソースセグメントを前記送信機を介して、ミュート解除して送信することと、前記送信スケジュールは、前記送信スケジュールのスロット内の測位信号の少なくとも一部分を送信するために複数の連続シンボルの各々においてどの1つまたは複数のリソース要素をサウンディングすべきかを示し、前記ミューティング構成は、複数のスロット内測位信号リソースセグメントの各々をミュートすべきかどうかを示す、
前記ミューティング構成に従って前記送信スケジュールの前記第1のスロット中の第2のスロット内測位信号リソースセグメントの送信をミュートすることと
ミュート解除されたスロット中の対応するスロット内測位信号リソースセグメントを送信するためのすべての指示が連続するように、前記ミューティング構成を決定することと
を行うように構成されたプロセッサと
を備える送信/受信点(TRP)であって、
ここにおいて、前記複数のスロット内測位信号リソースセグメントは、前記第1のスロット中の前記第1のスロット内測位信号リソースセグメントと前記第1のスロット中の前記第2のスロット内測位信号リソースセグメントとを含み、前記複数のスロット内測位信号リソースセグメントの各々は、少なくとも1つのシンボルを含み、それぞれのスロットの別個の部分である、
TRP。
【請求項13】
前記プロセッサは、請求項2乃至11のうちのいずれか一項に記載の方法を実行するようにさらに構成される、請求項12に記載のTRP。
【請求項14】
送信/受信点(TRP)のプロセッサに、請求項1乃至11のうちのいずれか一項に記載の方法を実行することを行わせるプロセッサ可読命令を備える非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
[0001] ワイヤレス通信システムは、第1世代アナログワイヤレス電話サービス(1G)、第2世代(2G)デジタルワイヤレス電話サービス(中間の2.5Gおよび2.75Gネットワークを含む)、第3世代(3G)高速データ、インターネット対応ワイヤレスサービス、第4世代(4G)サービス(たとえば、ロングタームエボリューション(LTE(登録商標))またはWiMax(登録商標))、第5世代(5G)サービスなどを含む、様々な世代を通じて発展してきた。現在、セルラーおよびパーソナル通信サービス(PCS)システムを含む、使用されている多くの異なるタイプのワイヤレス通信システムがある。知られているセルラーシステムの例は、セルラーAnalog Advanced Mobile Phone System(AMPS)、および符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、時分割多元接続(TDMA)、TDMAのGlobal System for Mobile access(GSM(登録商標))変形などに基づくデジタルセルラーシステムを含む。
【0002】
[0002] 第5世代(5G)モバイル規格は、改善の中でも、より高いデータ転送速度と、より多数の接続と、より良いカバレージとを必要とする。次世代モバイルネットワークアライアンスによる5G規格は、数万人のユーザの各々に数十メガビット毎秒のデータレートを提供し、あるオフィスフロアにいる数十人の労働者に1ギガビット毎秒のデータレートを提供するように設計されている。大規模なセンサ展開をサポートするために、数十万の同時接続がサポートされるべきである。したがって、5Gモバイル通信のスペクトル効率は、現在の4G規格と比較して著しく拡張されなければならない。さらに、現在の規格と比較して、シグナリング効率が拡張されなければならず、レイテンシが大幅に低減されなければならない。
【0003】
[0003] ワイヤレスネットワークにアクセスしているモバイルデバイスの位置を取得することは、たとえば、緊急通報、パーソナルナビゲーション、アセットトラッキング、友人または家族の位置を特定することなどを含む、多くの用途に有用であり得る。既存の測位方法は、衛星(SV:satellite vehicle)を含む種々のデバイスまたはエンティティ、ならびに、基地局およびアクセスポイントなどのワイヤレスネットワークの中の地上の無線ソースから送信された、無線信号を測定することに基づく方法を含む。5Gワイヤレスネットワークの標準化は様々な測位方法のサポートを含むことが期待され、それらの方法は、LTEワイヤレスネットワークが場所決定のために測位基準信号(PRS:Positioning Reference Signal)および/またはセル固有参照信号(CRS:Cell-specific Reference Signal)を現在利用しているのと同様の方式で、基地局によって送信される参照信号を利用し得る。
【発明の概要】
【0004】
[0004] 一実施形態では、TRP(送信/受信点:transmission/reception point)から測位信号(positioning signal)を選択的に送信する方法は、ミューティング構成(muting configuration)に従って送信スケジュール(transmission schedule)の第1のスロット(first slot)中の第1のスロット内測位信号リソースセグメント(first intra-slot positioning signal resource segment)をTRPから、ミュート解除して(unmuted)送信することと、送信スケジュールは、送信スケジュールのスロット(slot)内の測位信号の少なくとも一部分を送信するために複数の連続シンボル(a plurality of consecutive symbols)の各々においてどの1つまたは複数のリソース要素(resource element)をサウンディング(sound)すべきかを示し、ミューティング構成は、複数のスロット内測位信号リソースセグメント(intra-slot positioning signal resource segments)の各々をミュート(mute)すべきかどうかを示す、ミューティング構成に従って送信スケジュールの第1のスロット中の第2のスロット内測位信号リソースセグメント(second intra-slot positioning signal resource segment)のTRPによる送信(transmission)をミュートすることとを含み、ここにおいて、複数のスロット内測位信号リソースセグメントは、第1のスロット中の第1のスロット内測位信号リソースセグメントと第1のスロット中の第2のスロット内測位信号リソースセグメントとを含み、複数のスロット内測位信号リソースセグメントの各々は、少なくとも1つのシンボル(symbol)を含み、それぞれのスロット(respective slot)の別個の部分(separate portion)である。
【0005】
[0005] そのような方法の実装形態は、次の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。送信スケジュールは、第1のスロットに関する第1の整数量(first integer quantity)Gのスロット内グループ(intra-slot group)を含み、ここにおいて、G≧2であり、ここにおいて、スロット内グループの各々は、シンボルのそれぞれのセットにわたって送信スケジュールのすべてのサブキャリア(subcarrier)をサウンディングすることを示し、ここにおいて、ミューティング構成は、第1のスロット中の第2の整数量(second integer quantity)Mのスロット内測位信号リソースセグメントを含み、ここにおいて、M=Gである。スロット内グループの各々は、サウンディングされるべきリソース要素の同じパターン(same pattern)を有する、送信スケジュールの同一部分(identical portion)から成る。
【0006】
[0006] 代替として、そのような方法の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。送信スケジュールは、第1のスロットに関する第1の整数量Gのスロット内グループを含み、ここにおいて、G≧2であり、ここにおいて、スロット内グループの各々は、シンボルのそれぞれのセットにわたって送信スケジュールのすべてのサブキャリアをサウンディングすることを示し、ここにおいて、ミューティング構成は、第1のスロット中の第2の整数量Mのスロット内測位信号リソースセグメントを含み、ここにおいて、M>Gである。第2の整数量Mは、第1のスロット中の測位信号のリソース(resource)のために構成されたシンボルの数(a number of symbols)に等しい。
【0007】
[0007] 同じく、または代替として、そのような方法の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。第1のスロット中の第2のスロット内測位信号リソースセグメントは、シンボルのスロット内グループの第2の部分(second portion)であり、シンボルのスロット内グループは、第1の部分(first portion)および第2の部分を含み、シンボルのスロット内グループの第1の部分は、送信スケジュールのすべてに満たないサブキャリアをサウンディングすることを示し、本方法は、第2のスロット内測位信号リソースセグメントの送信をミュートする条件(condition)として、測位信号を受信するユーザ機器(user equipment)が、シンボルのスロット内グループの第1の部分に対応するエイリアシングされたチャネルエネルギー応答ピーク(aliased channel energy response peak)を解決(resolve)することができる探索ウィンドウ(search window)で構成されることを決定することをさらに含む。本方法は、ミュート解除されたスロット中の対応するスロット内測位信号リソースセグメントを送信するためのすべての指示(all indications)が連続するように、ミューティング構成を決定することを含む。本方法は、送信スケジュールの第2のスロット中の第1のスロット内測位信号リソースセグメントの送信をミュートすること、または送信スケジュールの第2のスロット中の第2のスロット内測位信号リソースセグメントをミュート解除して送信すること、またはそれらの組合せを含み、ここにおいて、送信スケジュールに従って、第2のスロット中の第1のスロット内測位信号リソースセグメントは、第1のスロット中の第1のスロット内測位信号リソースセグメントが第1のスロットに対してスケジュールされるのと同じ第1の時間(first time)に第2のスロットに対してスケジュールされ、第2のスロット中の第2のスロット内測位信号リソースセグメントは、第1のスロット中の第2のスロット内測位信号リソースセグメントが第1のスロットに対してスケジュールされるのと同じ第2の時間(second time)に第2のスロットに対してスケジュールされる。第1のスロット中の第1のスロット内測位信号リソースセグメントをミュート解除して送信することと、第1のスロット中の第2のスロット内測位信号リソースセグメントの送信をミュートすることとは、送信スケジュールの第1のスロットが、シンボルのそれぞれのセットにわたって送信スケジュールのすべてのサブキャリアをサウンディングすることを各々が示す少なくとも3つのスロット内グループを含むと決定することに応答して実行される。第1のスロット中の第1のスロット内測位信号リソースセグメントをミュート解除して送信することと、第1のスロット中の第2のスロット内測位信号リソースセグメントの送信をミュートすることとは、MAC-CEベース(媒体アクセス制御-制御要素ベース:Media Access Control - Control Element based)の測位信号トリガリング(positioning signal triggering)が使用中であること、もしくはDCIベース(ダウンリンク制御情報ベース:Downlink Control Information based)の測位信号トリガリングが使用中であること、またはそれらの組合せを決定したことに応答して実行される。本方法は、送信スケジュールのコームタイプ(comb type)およびリソース長さ(resource length)に基づいてミューティング構成を決定することを含む。
【0008】
[0008] 同じく、または代替として、そのような方法の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。ミューティング構成はスロット内ミューティング構成(intra-slot muting configuration)であり、本方法は、スロット内ミューティング構成と、インスタンス間ミューティング構成(inter-instance muting configuration)またはインスタンス内ミューティング構成(intra-instance muting configuration)のうちの少なくとも1つとの論理結合(logical combination)を決定することによってミューティング構成を取得することを含む。論理結合を決定することは、スロット内ミューティング構成ANDインスタンス間ミューティング構成、ここにおいて、ANDは論理演算子(logical operator)である、または、スロット内ミューティング構成ANDインスタンス内ミューティング構成、または、スロット内ミューティング構成ANDインスタンス間ミューティング構成ANDインスタンス内ミューティング構成を決定することを備える。ミューティング構成は第1のミューティング構成(first muting configuration)であり、第1のスロット内測位信号リソースセグメントは第1の測位信号リソース(first positioning signal resource)に対応し、TRPは第1のTRPであり、本方法は、第1のミューティング構成とは異なる第2のミューティング構成(second muting configuration)に従って第3のスロット内測位信号リソースセグメント(third intra-slot positioning signal resource segment)を第2のTRPから、ミュート解除して送信することを含み、前記第3のスロット内測位信号リソースセグメントは、第1の測位信号リソースとは異なる第2の測位信号リソース(second positioning signal resource)に対応する。
【0009】
[0009] 一実施形態では、TRP(送信/受信点)は、送信機(transmitter)と、メモリ(memory)と、送信機およびメモリに通信可能に結合され、ミューティング構成に従って送信スケジュールの第1のスロット中の第1のスロット内測位信号リソースセグメントを送信機を介して、ミュート解除して送信することと、送信スケジュールは、送信スケジュールのスロット内の測位信号の少なくとも一部分を送信するために複数の連続するシンボル(consecutive symbol)の各々においてどの1つまたは複数のリソース要素をサウンディングすべきかを示し、ミューティング構成は、複数のスロット内測位信号リソースセグメントの各々をミュートすべきかどうかを示す、ミューティング構成に従って送信スケジュールの第1のスロット中の第2のスロット内測位信号リソースセグメントの送信をミュートすることとを行うように構成されたプロセッサ(processor)とを含み、ここにおいて、複数のスロット内測位信号リソースセグメントは、第1のスロット中の第1のスロット内測位信号リソースセグメントと、第1のスロット中の第2のスロット内測位信号リソースセグメントとを含み、複数のスロット内測位信号リソースセグメントの各々は、少なくとも1つのシンボルを含み、それぞれのスロットの別個の部分である。
【0010】
[0010] そのようなTRPの実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。送信スケジュールは、第1のスロットに関する第1の整数量Gのスロット内グループを含み、ここにおいて、G≧2であり、ここにおいて、スロット内グループの各々は、シンボルのそれぞれのセットにわたって送信スケジュールのすべてのサブキャリアをサウンディングすることを示し、ここにおいて、ミューティング構成は、第1のスロット中の第2の整数量Mのスロット内測位信号リソースセグメントを含み、ここにおいて、M=Gである。スロット内グループの各々は、サウンディングされるべきリソース要素の同じパターンを有する、送信スケジュールの同一部分から成る。
【0011】
[0011] 代替として、そのようなTRPの実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。送信スケジュールは、第1のスロットに関する第1の整数量Gのスロット内グループを含み、ここにおいて、G≧2であり、ここにおいて、スロット内グループの各々は、シンボルのそれぞれのセットにわたって送信スケジュールのすべてのサブキャリアをサウンディングすることを示し、ここにおいて、ミューティング構成は、第1のスロット中の第2の整数量Mのスロット内測位信号リソースセグメントを含み、ここにおいて、M>Gである。第2の整数量Mは、第1のスロット中の測位信号のリソースのために構成されたシンボルの数に等しい。
【0012】
[0012] 同じく、または代替として、そのようなTRPの実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。第1のスロット中の第2のスロット内測位信号リソースセグメントは、シンボルのスロット内グループの第2の部分であり、シンボルのスロット内グループは、第1の部分および第2の部分を含み、シンボルのスロット内グループの第1の部分は、送信スケジュールのすべてに満たないサブキャリアをサウンディングすることを示し、プロセッサは、測位信号を受信するユーザ機器が、シンボルのスロット内グループの第1の部分に対応するエイリアシングされたチャネルエネルギー応答ピークを解決することができる探索ウィンドウで構成されるという決定に応答して、第2のスロット内測位信号リソースセグメントの送信をミュートするように構成される。プロセッサは、ミュート解除されたスロット中の対応するスロット内測位信号リソースセグメントを送信するためのすべての指示が連続するように、ミューティング構成を決定するように構成される。プロセッサは、送信スケジュールの第2のスロット中の第1のスロット内測位信号リソースセグメントの送信をミュートすること、または送信スケジュールの第2のスロット中の第2のスロット内測位信号リソースセグメントをミュート解除して送信すること、またはそれらの組合せを行うように構成され、ここにおいて、送信スケジュールに従って、第2のスロット中の第1のスロット内測位信号リソースセグメントは、第1のスロット中の第1のスロット内測位信号リソースセグメントが第1のスロットに対してスケジュールされるのと同じ第1の時間に第2のスロットに対してスケジュールされ、第2のスロット中の第2のスロット内測位信号リソースセグメントは、第1のスロット中の第2のスロット内測位信号リソースセグメントが第1のスロットに対してスケジュールされるのと同じ第2の時間に第2のスロットに対してスケジュールされる。プロセッサは、送信スケジュールの第1のスロットが、シンボルのそれぞれのセットにわたって送信スケジュールのすべてのサブキャリアをサウンディングすることを各々が示す少なくとも3つのスロット内グループを含むという決定に応答して、第1のスロット中の第1のスロット内測位信号リソースセグメントを送信機を介して、ミュート解除して送信することと、第1のスロット中の第2のスロット内測位信号リソースセグメントの送信をミュートすることとを行うように構成される。プロセッサは、MAC-CEベース(媒体アクセス制御-制御要素ベース)の測位信号トリガリングが使用中であるという決定に応答して、またはDCIベース(ダウンリンク制御情報ベース)の測位信号トリガリングが使用中であるという決定に応答して、あるいはそれらの組合せに応答して、第1のスロット中の第1のスロット内測位信号リソースセグメントを送信機を介して、ミュート解除して送信することと、第1のスロット中の第2のスロット内測位信号リソースセグメントの送信をミュートすることとを行うように構成される。プロセッサは、送信スケジュールのコームタイプおよびリソース長さに基づいてミューティング構成を決定するように構成される。
【0013】
[0013] 同じく、または代替として、そのようなTRPの実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。ミューティング構成はスロット内ミューティング構成であり、プロセッサは、スロット内ミューティング構成と、インスタンス間ミューティング構成またはインスタンス内ミューティング構成のうちの少なくとも1つとの論理結合を決定することによってミューティング構成を取得するように構成される。論理結合を決定するために、プロセッサは、スロット内ミューティング構成ANDインスタンス間ミューティング構成を決定するように構成され、ここにおいて、ANDは論理演算子である、または、スロット内ミューティング構成ANDインスタンス内ミューティング構成を決定するように構成され、または、スロット内ミューティング構成ANDインスタンス間ミューティング構成ANDインスタンス内ミューティング構成を決定するように構成される。
【0014】
[0014] 一実施形態では、TRPは、ミューティング構成に従って送信スケジュールの第1のスロット中の第1のスロット内測位信号リソースセグメントをミュート解除して送信するための手段と、送信スケジュールは、送信スケジュールのスロット内で測位信号の少なくとも一部分を送信するために複数の連続シンボルの各々においてどの1つまたは複数のリソース要素をサウンディングすべきかを示し、ミューティング構成は、複数のスロット内測位信号リソースセグメントの各々をミュートすべきかどうかを示す、ミューティング構成に従って送信スケジュールの第1のスロット中の第2のスロット内測位信号リソースセグメントの送信をミュートするための手段とを含み、ここにおいて、複数のスロット内測位信号リソースセグメントは、第1のスロット中の第1のスロット内測位信号リソースセグメントと第1のスロット中の第2のスロット内測位信号リソースセグメントとを含み、複数のスロット内測位信号リソースセグメントの各々は、少なくとも1つのシンボルを含み、それぞれのスロットの別個の部分である。
【0015】
[0015] そのようなTRPの実装形態は、次の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。送信スケジュールは、第1のスロットに関する第1の整数量Gのスロット内グループを含み、ここにおいて、G≧2であり、ここにおいて、スロット内グループの各々は、シンボルのそれぞれのセットにわたって送信スケジュールのすべてのサブキャリアをサウンディングすることを示し、ここにおいて、ミューティング構成は、第1のスロット中の第2の整数量Mのスロット内測位信号リソースセグメントを含み、ここにおいて、M=Gである。スロット内グループの各々は、サウンディングされるべきリソース要素の同じパターンを有する、送信スケジュールの同一部分から成る。
【0016】
[0016] 代替として、そのようなTRPの実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。送信スケジュールは、第1のスロットに関する第1の整数量Gのスロット内グループを含み、ここにおいて、G≧2であり、ここにおいて、スロット内グループの各々は、シンボルのそれぞれのセットにわたって送信スケジュールのすべてのサブキャリアをサウンディングすることを示し、ここにおいて、ミューティング構成は、第1のスロット中の第2の整数量Mのスロット内測位信号リソースセグメントを含み、ここにおいて、M>Gである。第2の整数量Mは、第1のスロット中の測位信号のリソースのために構成されたシンボルの数に等しい。
【0017】
[0017] 同じく、または代替として、そのようなTRPの実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。第1のスロット中の第2のスロット内測位信号リソースセグメントは、シンボルのスロット内グループの第2の部分であり、シンボルのスロット内グループは、第1の部分および第2の部分を含み、シンボルのスロット内グループの第1の部分は、送信スケジュールのすべてに満たないサブキャリアをサウンディングすることを示し、第2のスロット内測位信号リソースセグメントの送信をミュートするための手段は、測位信号を受信するユーザ機器が、シンボルのスロット内グループの第1の部分に対応するエイリアシングされたチャネルエネルギー応答ピークを解決することができる探索ウィンドウで構成されると決定することに応答して、第2のスロット内測位信号リソースセグメントの送信をミュートするための手段を含む。TRPは、ミュート解除されたスロット中の対応するスロット内測位信号リソースセグメントを送信するためのすべての指示が連続するように、ミューティング構成を決定するための手段を含む。TRPは、送信スケジュールの第2のスロット中の第1のスロット内測位信号リソースセグメントの送信をミュートするための手段、または送信スケジュールの第2のスロット中の第2のスロット内測位信号リソースセグメントをミュート解除して送信するための手段、またはそれらの組合せを含み、ここにおいて、送信スケジュールに従って、第2のスロット中の第1のスロット内測位信号リソースセグメントは、第1のスロット中の第1のスロット内測位信号リソースセグメントが第1のスロットに対してスケジュールされるのと同じ第1の時間に第2のスロットに対してスケジュールされ、第2のスロット中の第2のスロット内測位信号リソースセグメントは、第1のスロット中の第2のスロット内測位信号リソースセグメントが第1のスロットに対してスケジュールされるのと同じ第2の時間に第2のスロットに対してスケジュールされる。第1のスロット中の第1のスロット内測位信号リソースセグメントをミュート解除して送信するための手段と、第1のスロット中の第2のスロット内測位信号リソースセグメントの送信をミュートするための手段とは、送信スケジュールの第1のスロットが、シンボルのそれぞれのセットにわたって送信スケジュールのすべてのサブキャリアをサウンディングすることを各々が示す少なくとも3つのスロット内グループを含むという決定に応答して、第1のスロット中の第1のスロット内測位信号リソースセグメントをミュート解除して送信し、第1のスロット中の第2のスロット内測位信号リソースセグメントの送信をミュートするための手段を含む。第1のスロット中の第1のスロット内測位信号リソースセグメントをミュート解除して送信するための手段と、第1のスロット中の第2のスロット内測位信号リソースセグメントの送信をミュートするための手段とは、MAC-CEベース(媒体アクセス制御-制御要素ベース)の測位信号トリガリングが使用中であるという決定に応答して、第1のスロット中の第1のスロット内測位信号リソースセグメントをミュート解除して送信し、第1のスロット中の第2のスロット内測位信号リソースセグメントの送信をミュートするための手段、または、DCIベース(ダウンリンク制御情報ベース)の測位信号トリガリングが使用中であるという決定に応答して、第1のスロット中の第1のスロット内測位信号リソースセグメントをミュート解除して送信し、第1のスロット中の第2のスロット内測位信号リソースセグメントの送信をミュートするための手段、または、それらの組合せを含む。TRPは、送信スケジュールのコームタイプおよびリソース長さに基づいてミューティング構成を決定するための手段を含む。
【0018】
[0018] 同じく、または代替として、そのようなTRPの実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。ミューティング構成はスロット内ミューティング構成であり、TRPは、スロット内ミューティング構成と、インスタンス間ミューティング構成またはインスタンス内ミューティング構成のうちの少なくとも1つとの論理結合を決定することによってミューティング構成を取得するための手段を含む。論理結合を決定するための手段は、スロット内ミューティング構成ANDインスタンス間ミューティング構成を決定するための手段、ここにおいて、ANDは論理演算子である、または、スロット内ミューティング構成ANDインスタンス内ミューティング構成を決定するための手段、または、スロット内ミューティング構成ANDインスタンス間ミューティング構成ANDインスタンス内ミューティング構成を決定するための手段を含む。
【0019】
[0019] 例示的な非一時的プロセッサ可読記憶媒体(non-transitory, processor-readable storage medium)は、TRPのプロセッサに、ミューティング構成に従って送信スケジュールの第1のスロット中の第1のスロット内測位信号リソースセグメントをミュート解除して送信することと、送信スケジュールは、送信スケジュールのスロット内で測位信号の少なくとも一部分を送信するために複数の連続シンボルの各々においてどの1つまたは複数のリソース要素をサウンディングすべきかを示し、ミューティング構成は、複数のスロット内測位信号リソースセグメントの各々をミュートすべきかどうかを示す、ミューティング構成に従って送信スケジュールの第1のスロット中の第2のスロット内測位信号リソースセグメントの送信をミュートすることとを行わせるプロセッサ可読命令(processor-readable instruction)を含み、ここにおいて、複数のスロット内測位信号リソースセグメントは、第1のスロット中の第1のスロット内測位信号リソースセグメントと第1のスロット中の第2のスロット内測位信号リソースセグメントとを含み、複数のスロット内測位信号リソースセグメントの各々は、少なくとも1つのシンボルを含み、それぞれのスロットの別個の部分である。
【0020】
[0020] そのような記憶媒体の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。送信スケジュールは、第1のスロットに関する第1の整数量Gのスロット内グループを含み、ここにおいて、G≧2であり、ここにおいて、スロット内グループの各々は、シンボルのそれぞれのセットにわたって送信スケジュールのすべてのサブキャリアをサウンディングすることを示し、ここにおいて、ミューティング構成は、第1のスロット中の第2の整数量Mのスロット内測位信号リソースセグメントを含み、ここにおいて、M=Gである。スロット内グループの各々は、サウンディングされるべきリソース要素の同じパターンを有する、送信スケジュールの同一部分から成る。
【0021】
[0021] 代替として、そのような記憶媒体の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。送信スケジュールは、第1のスロットに関する第1の整数量Gのスロット内グループを含み、ここにおいて、G≧2であり、ここにおいて、スロット内グループの各々は、シンボルのそれぞれのセットにわたって送信スケジュールのすべてのサブキャリアをサウンディングすることを示し、ここにおいて、ミューティング構成は、第1のスロット中の第2の整数量Mのスロット内測位信号リソースセグメントを含み、ここにおいて、M>Gである。第2の整数量Mは、第1のスロット中の測位信号のリソースのために構成されたシンボルの数に等しい。
【0022】
[0022] 同じく、または代替として、そのような記憶媒体の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。第1のスロット中の第2のスロット内測位信号リソースセグメントは、シンボルのスロット内グループの第2の部分であり、シンボルのスロット内グループは、第1の部分および第2の部分を含み、シンボルのスロット内グループの第1の部分は、送信スケジュールのすべてに満たないサブキャリアをサウンディングすることを示し、命令は、プロセッサに、測位信号を受信するユーザ機器が、シンボルのスロット内グループの第1の部分に対応するエイリアシングされたチャネルエネルギー応答ピークを解決することができる探索ウィンドウで構成されるという決定に応答して、第2のスロット内測位信号リソースセグメントの送信をミュートさせるための命令を含む。命令は、プロセッサに、ミュート解除されたスロット中の対応するスロット内測位信号リソースセグメントを送信するためのすべての指示が連続するように、ミューティング構成を決定させるための命令を含む。命令は、プロセッサに、送信スケジュールの第2のスロット中の第1のスロット内測位信号リソースセグメントの送信をミュートすること、または送信スケジュールの第2のスロット中の第2のスロット内測位信号リソースセグメントをミュート解除して送信すること、またはそれらの組合せを行わせるための命令を含み、ここにおいて、送信スケジュールに従って、第2のスロット中の第1のスロット内測位信号リソースセグメントは、第1のスロット中の第1のスロット内測位信号リソースセグメントが第1のスロットに対してスケジュールされるのと同じ第1の時間に第2のスロットに対してスケジュールされ、第2のスロット中の第2のスロット内測位信号リソースセグメントは、第1のスロット中の第2のスロット内測位信号リソースセグメントが第1のスロットに対してスケジュールされるのと同じ第2の時間に第2のスロットに対してスケジュールされる。命令は、プロセッサに、送信スケジュールの第1のスロットが、シンボルのそれぞれのセットにわたって送信スケジュールのすべてのサブキャリアをサウンディングすることを各々が示す少なくとも3つのスロット内グループを含むという決定に応答して、第1のスロット中の第1のスロット内測位信号リソースセグメントをミュート解除して送信することと、第1のスロット中の第2のスロット内測位信号リソースセグメントの送信をミュートすることとを行わせるための命令を含む。命令は、プロセッサに、MAC-CEベース(媒体アクセス制御-制御要素ベース)の測位信号トリガリングが使用中であるという決定に応答して、またはDCIベース(ダウンリンク制御情報ベース)の測位信号トリガリングが使用中であるという決定に応答して、あるいはそれらの組合せに応答して、第1のスロット中の第1のスロット内測位信号リソースセグメントをミュート解除して送信することと、第1のスロット中の第2のスロット内測位信号リソースセグメントの送信をミュートすることとを行わせるための命令を含む。命令は、プロセッサに、送信スケジュールのコームタイプおよびリソース長さに基づいてミューティング構成を決定させるための命令を含む。
【0023】
[0023] 同じく、または代替として、そのような記憶媒体の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。ミューティング構成はスロット内ミューティング構成であり、ミューティング構成を取得するために、命令は、プロセッサに、スロット内ミューティング構成と、インスタンス間ミューティング構成またはインスタンス内ミューティング構成のうちの少なくとも1つとの論理結合を決定させるための命令を含む。論理結合を決定するために、命令は、プロセッサに、スロット内ミューティング構成ANDインスタンス間ミューティング構成を決定すること、ここにおいて、ANDは論理演算子である、またはスロット内ミューティング構成ANDインスタンス内ミューティング構成を決定すること、またはスロット内ミューティング構成ANDインスタンス間ミューティング構成ANDインスタンス内ミューティング構成を決定することを行わせるための命令を含む。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】[0024] 例示的なワイヤレス通信システムの簡略図。
図2】[0025] 図1に示された例示的なユーザ機器の構成要素のブロック図。
図3】[0026] 図1に示された例示的な送信/受信点の構成要素のブロック図。
図4】[0027] 図1に示された例示的なサーバの構成要素のブロック図。
図5】[0028] リソースセットの簡略化されたタイミング図。
図6A】[0029] 簡略化された、コーム2の2シンボル送信スケジュールの図。
図6B】[0030] 簡略化された、コーム4の4シンボル送信スケジュールの図。
図6C】[0031] 簡略化された、コーム6の6シンボル送信スケジュールの図。
図6D】[0032] 簡略化された、コーム12の12シンボル送信スケジュールの図。
図6E】[0033] 簡略化された、コーム2の12シンボル送信スケジュールの図。
図6F】[0034] 簡略化された、コーム4の12シンボル送信スケジュールの図。
図7】[0035] 図1に示されたものなどのワイヤレス通信システムの構成要素間で搬送されるミュートされた測位信号およびミュート解除された測位信号のタイミング図。
図8】[0036] 図1に示されたものなどのワイヤレス通信システムの構成要素間で搬送される測位信号に関するインスタンス間送信およびミューティング構成のタイミング図。
図9】[0037] 図1に示されたものなどのワイヤレス通信システムの構成要素間で搬送される測位信号に関するインスタンス内送信およびミューティング構成のタイミング図。
図10】[0038] 図1に示されたものなどのワイヤレス通信システムの構成要素間で搬送される測位信号に関するスロット内送信およびミューティング構成のタイミング図。
図11】[0039] 図1に示されたものなどのワイヤレス通信システムの構成要素間で搬送される測位信号に関するスロット内送信およびミューティング構成の別のタイミング図。
図12】[0040] ミュートされた3つのシンボルを有するコーム4の4シンボル送信スケジュールに対するチャネルエネルギー応答のグラフ。
図13】[0041] 様々なスロットに対する様々なミューティング構成を示す、図1に示されたものなどのワイヤレス通信システムの構成要素間で搬送される測位信号に関するスロット内送信およびミューティング構成のタイミング図。
図14】[0042] 別のスロット内ミューティング構成を決定するための、インスタンス間、インスタンス内、およびスロット内のミューティング(muting)に関するビットマップ(bitmap)を使用する図。
図15】[0043] 測位信号のスロット内ミューティングに関する信号および処理の流れ図。
図16】[0044] インスタンス間ミューティングおよびインスタンス内ミューティングに関するビットマップを使用することと、スロット内ミューティングの選択的使用とを示す図。
図17】[0045] 測位信号を送信する方法のブロック流れ図。
図18】[0046] 図17に示された方法に先行する任意選択の段階のブロック流れ図。
【発明を実施するための形態】
【0025】
[0047] 本明細書では、1つまたは複数の測位信号のスロット内ミューティングを提供するための技法について説明される。たとえば、サーバなどの装置は、ミュートすべき、送信スケジュールのスロットの1つまたは複数のセグメントを示すために、送信/受信点(TRP)にミューティング構成を提供することができる。ミューティング構成は、スロットのミュート解除されたセグメントを時間的に連続させるなど、1つまたは複数の基準を満たすように、たとえばサーバによって生成または選択され得る。TRPは、低レイテンシ測位信号トリガリング(low-latency positioning signal triggering)が使用中であること、または、ユーザ機器が測位信号を搬送するためのシンボルの送信スケジュールとともにミューティング構成によって示されるミューティングに鑑みてエイリアシングされた時間領域ピークを解決することができることなど、1つまたは複数の条件が満たされていることに基づいてスロット内ミューティングを実行し得る。しかしながら、他の構成が使用され得る。
【0026】
[0048] 本明細書において説明される項目および/または技法は、以下の能力のうちの1つまたは複数、ならびに言及されていない他の能力を提供し得る。測位信号の衝突は低減され得る。測位信号の送信および受信は、1つまたは複数の性能基準を満たすように調整され得る。他の能力が与えられてよく、本開示によるあらゆる実装形態が、論じられる能力のいずれか、ましてすべてを提供しなければならないとは限らない。
【0027】
[0049] 図1を参照すると、例示的なワイヤレス通信システム110は、ユーザ機器(UE)112、UE113、UE114と、ベーストランシーバ局(BTS)120、121、122、123と、ネットワーク130と、コアネットワーク140と、外部クライアント150とを含む。コアネットワーク140(たとえば、5Gコアネットワーク(5GC))は、とりわけ、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)141と、セッション管理機能(SMF)142と、サーバ143と、ゲートウェイモバイルロケーションセンター(GMLC)144とを含む、バックエンドデバイスを含み得る。AMF141、SMF142、サーバ143、およびGMLC144は、互いに通信可能に結合される。サーバ143は、たとえば、UE112~114の測位を(たとえば、Assisted Global Navigation Satellite System(A-GNSS)、OTDOA(観測到達時間差:Observed Time Difference of Arrival、たとえばダウンリンク(DL)OTDOAおよび/またはアップリンク(UL)OTDOA)、ラウンドトリップタイム(RTT:Round Trip Time)、マルチセルRTT、RTK(リアルタイムキネマティック)、PPP(精密単独測位)、DGNSS(差動GNSS)、E-CID(エンハンストセルID)、AoA(到達角度)、AoD(発信角度)などの技法を使用して)サポートする位置管理機能(LMF)であり得る。
【0028】
[0050] LMFは、ロケーションマネージャ(LM)、ロケーション機能(LF)、コマーシャルLMF(CLMF)、または付加価値LMF(VLMF)とも呼ばれ得る。サーバ143(たとえば、LMF)および/またはシステム110の1つもしくは複数の他のデバイス(たとえば、UE112~114のうちの1つまたは複数)は、UE112~114の位置を決定するように構成され得る。サーバ143は、BTS121(たとえば、gNB)および/または1つもしくは複数の他のBTSと直接通信してよく、BTS121および/または1つもしくは複数の他のBTSと統合されてよい。SMF142は、メディアセッションを作成し、制御し、削除するために、サービス制御機能(SCF)(図示せず)の最初の接点として働き得る。サーバ143(たとえば、LMF)は、gNBもしくはTRP(送信/受信点)と同じ位置にあってよく、もしくはそれと統合されてよく、または、gNBおよび/もしくはTRPから離れて配設され、gNBおよび/もしくはTRPと直接、または間接的に通信するように構成されてよい。
【0029】
[0051] AMF141は、UE112~114とコアネットワーク140との間のシグナリングを処理し、QoS(サービス品質)フローおよびセッション管理を提供する、制御ノードとして働き得る。AMF141は、セル変更とハンドオーバとを含むUE112~114の移動性をサポートしてよく、UE112~114への接続をシグナリングするのをサポートすることに参加してよい。
【0030】
[0052] システム110の構成要素が、たとえばBTS120~123および/またはネットワーク130(および/または、1つもしくは複数の他のベーストランシーバ局などの、図示されない1つもしくは複数の他のデバイス)を介して、直接または間接的に互いに(少なくとも時々ワイヤレス接続を使用して)通信できるという点で、システム110はワイヤレス通信が可能である。間接通信では、たとえばデータパケットのヘッダ情報を変えること、フォーマットを変更することなどのために、あるエンティティから別のエンティティへの送信の間に、通信が変えられてもよい。図示されたUE112~114は、スマートフォン、タブレットコンピュータ、および車両ベースのデバイスであるが、UE112~114はこれらの構成のいずれかであることは必要とされず、UEの他の構成が使用され得るので、これらは例にすぎない。図示されたUE112、113は、携帯電話(スマートフォンを含む)とタブレットコンピュータとを含む、モバイルワイヤレス通信デバイスである(ただし、それらはワイヤレスに、および有線接続を介して通信し得る)。図示されたUE114は、車両ベースのモバイルワイヤレス通信デバイスである(ただし、UE114はワイヤレスに、および有線接続を介して通信し得る)。他のUEはウェアラブルデバイス(たとえば、スマートウォッチ、スマートジュエリー、スマートグラスまたはヘッドセットなど)を含み得る。現在存在しているか、または未来に開発されるかにかかわらず、さらに他のUEが使用され得る。さらに、他のワイヤレスデバイス(モバイルであるかどうかにかかわらず)が、システム110内で実装されてよく、互いと、ならびに/または、UE112~114、BTS120~123、ネットワーク130、コアネットワーク140、および/もしくは外部クライアント150と通信してよい。たとえば、そのような他のデバイスは、モノのインターネット(IoT)デバイス、医療デバイス、ホームエンターテインメントおよび/またはオートメーションデバイスなどを含み得る。コアネットワーク140は、たとえばUE112~114に関する位置情報を外部クライアント150が(たとえば、GMLC144を介して)要求および/または受信することを可能にするために、外部クライアント150(たとえば、コンピュータシステム)と通信し得る。
【0031】
[0053] UE112~114または他のデバイスは、様々なネットワークにおいて、および/または様々な目的で、および/または様々な技術(たとえば、5G、WiFi(登録商標)通信、Wi-Fi(登録商標)通信の複数の周波数、衛星測位、1つまたは複数のタイプの通信(たとえば、GSM(Global System for Mobiles)、CDMA(符号分割多元接続)、LTE(Long Term Evolution)、V2X(たとえば、V2P(ビークルツーペデストリアン)、V2I(ビークルツーインフラストラクチャ)、V2V(ビークルツービークル)など)、IEEE802.11pなど))を使用して、通信するように構成され得る。V2X通信は、セルラー(Cellular-V2X(C-V2X))および/またはWiFi(たとえば、DSRC(専用帯域通信))であり得る。システム110は、複数のキャリア(異なる周波数の波形信号)上の動作をサポートし得る。マルチキャリア送信機は、複数のキャリア上で同時に変調された信号を送信し得る。各々の変調された信号は、符号分割多元接続(CDMA)信号、時分割多元接続(TDMA)信号、直交周波数分割多元接続(OFDMA)信号、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)信号などであり得る。各々の変調された信号は、異なるキャリア上で送信されてよく、パイロット、オーバーヘッド情報、データなどを運んでよい。
【0032】
[0054] BTS120~123は、1つまたは複数のアンテナを介してシステム110の中のUE112~114とワイヤレスに通信し得る。BTSは、基地局、アクセスポイント、gNode B(gNB)、アクセスノード(AN)、Node B、evolved Node B(eNB)などと呼ばれることもある。たとえば、BTS120、121の各々はgNBまたは送信点gNBであってよく、BTS122はマクロセル(たとえば、高出力セルラー基地局)および/またはスモールセル(たとえば、低出力セルラー基地局)であってよく、BTS123はアクセスポイント(たとえば、WiFi、WiFi-Direct(WiFi-D)、Bluetooth(登録商標)、Bluetooth-low energy(BLE)、Zigbee(登録商標)などの短距離技術を用いて通信するように構成される短距離基地局)であってよい。BTS120~123のうちの1つまたは複数は、複数のキャリアを介してUE112~114と通信するように構成され得る。BTS120、121の各々は、それぞれの地理的領域、たとえばセルのための通信カバレージを提供し得る。各セルは、基地局アンテナの機能として複数のセクタへと区分され得る。
【0033】
[0055] BTS120~123は各々、1つまたは複数の送信/受信点(TRP)を備える。たとえば、BTSのセル内の各セクタはTRPを備え得るが、複数のTRPは1つまたは複数の構成要素を共有し得る(たとえば、プロセッサを共有するが別々のアンテナを有し得る)。システム110はマクロTRPのみを含んでよく、または、システム110は異なるタイプのTRP、たとえばマクロTRP、ピコTRP、および/もしくはフェムトTRPなどを有してよい。マクロTRPは、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーしてよく、サービスに加入している端末による無制限アクセスを可能にしてよい。ピコTRPは、比較的小さい地理的エリア(たとえば、ピコセル)をカバーしてよく、サービスに加入している端末による無制限アクセスを可能にしてよい。フェムトTRPまたはホームTRPは、比較的小さい地理的エリア(たとえば、フェムトセル)をカバーしてよく、フェムトセルとの関連を有する端末(たとえば、家庭のユーザのための端末)による制限付きアクセスを可能にしてよい。
【0034】
[0056] UE112~114は、端末、アクセス端末(AT)、移動局、モバイルデバイス、加入者ユニットなどと呼ばれ得る。UE112~114は、上で列挙された様々なデバイス、および/または他のデバイスを含み得る。UE112~114は、1つまたは複数のデバイスツーデバイス(D2D)ピアツーピア(P2P)リンクを介して1つまたは複数の通信ネットワークに間接的に接続するように構成され得る。D2D P2Pリンクは、LTE Direct(LTE-D)、WiFi Direct(登録商標)(WiFi-D)、Bluetoothなどの、任意の適切なD2D無線アクセス技術(RAT)を用いてサポートされ得る。D2D通信を利用するUE112~114のグループのうちの1つまたは複数は、BTS120~123のうちの1つまたは複数などのTRPの地理的カバレージエリア内にあり得る。そのようなグループの中の他のUEはそのような地理的カバレージエリアの外側にあることがあり、または別様に基地局からの送信を受信することができないことがある。D2D通信を介して通信するUE112~114のグループは、各UEがグループ中の他のUEに送信し得る、1対多(1:M)システムを利用し得る。BTS120~123のTRPは、D2D通信のためのリソースのスケジューリングを容易にし得る。他の場合には、D2D通信は、TRPの関与なしでUE間で実行され得る。
【0035】
[0057] また図2を参照すると、UE200は、UE112~114のうちの1つの例であり、プロセッサ210と、ソフトウェア(SW)212を含むメモリ211と、1つまたは複数のセンサ213と、トランシーバ215のためのトランシーバインターフェース214と、ユーザインターフェース216と、衛星測位システム(SPS)受信機217と、カメラ218と、測位デバイス(PD)219とを含むコンピューティングプラットフォームを備える。プロセッサ210、メモリ211、センサ213、トランシーバインターフェース214、ユーザインターフェース216、SPS受信機217、カメラ218、および測位デバイス219は、バス220(たとえば、これは最適な通信および/または電気的な通信のために構成され得る)によって互いに通信可能に結合され得る。図示された装置(たとえば、カメラ218、測位デバイス219、および/またはセンサ213の1つもしくは複数など)のうちの1つまたは複数は、UE200から省略され得る。プロセッサ210は、1つまたは複数のインテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)などを含み得る。プロセッサ210は、汎用/アプリケーションプロセッサ230、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)231、モデムプロセッサ232、ビデオプロセッサ233、および/またはセンサプロセッサ234を含む、複数のプロセッサを備え得る。プロセッサ230~234のうちの1つまたは複数は、複数のデバイス(たとえば、複数のプロセッサ)を備え得る。たとえば、センサプロセッサ234は、たとえばレーダー、超音波、および/またはライダーなどのためのプロセッサを備え得る。モデムプロセッサ232は、デュアルSIM/デュアル接続を(またはより多くのSIMすらも)サポートし得る。たとえば、あるSIM(加入者識別情報モジュールまたは加入者識別モジュール)は相手先ブランド製造業者(OEM)によって使用されてよく、別のSIMは接続のためにUE200のエンドユーザによって使用されてよい。メモリ211は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、ディスクメモリ、および/または読取り専用メモリ(ROM)などを含み得る非一時的記憶媒体(non- transitory storage medium)である。メモリ211は、実行されると、プロセッサ210に、本明細書において説明される様々な機能を実行させるように構成される命令を含む、プロセッサ可読のプロセッサ実行可能ソフトウェアコードであり得るソフトウェア212を記憶する。代替として、ソフトウェア212は、プロセッサ210によって直接実行可能ではなくてよいが、コンパイルおよび実行されると、プロセッサ210に機能を実行させるように構成されてよい。この説明は、機能を実行するプロセッサ210のみに言及し得るが、これは、プロセッサ210がソフトウェアおよび/またはファームウェアを実行する場合などの他の実装形態を含む。この説明は、機能を実行するプロセッサ230~234のうちの1つまたは複数の略記として、その機能を実行するプロセッサ210に言及することがある。この説明は、機能を実行するUE200のうちの1つまたは複数の適切な構成要素の略記として、その機能を実行するUE200に言及することがある。プロセッサ210は、メモリ211に加えて、および/またはその代わりに、記憶されている命令を伴うメモリを含み得る。プロセッサ210の機能は、以下でより完全に論じられる。
【0036】
[0058] 図2に示されたUE200の構成は、特許請求の範囲を含めて、本発明の例であり、本発明を限定するものではなく、他の構成が使用されてよい。たとえば、UEの例示的な構成は、プロセッサ210のプロセッサ230~234、メモリ211、およびワイヤレストランシーバ240のうちの1つまたは複数を含む。他の例示的な構成は、プロセッサ210のプロセッサ230~234、メモリ211、ワイヤレストランシーバ240、およびセンサ213のうちの1つもしくは複数、ユーザインターフェース216、SPS受信機217、カメラ218、PD219、ならびに/または有線トランシーバ250のうちの1つまたは複数を含む。
【0037】
[0059] UE200は、トランシーバ215および/またはSPS受信機217によって受信されダウンコンバートされる信号のベースバンド処理を実行することが可能であり得る、モデムプロセッサ232を備え得る。モデムプロセッサ232は、トランシーバ215による送信のためにアップコンバートされるべき信号のベースバンド処理を実行し得る。同じく、または代替として、ベースバンド処理は、プロセッサ230および/またはDSP231によって実行され得る。しかしながら、ベースバンド処理を実行するために、他の構成が使用され得る。
【0038】
[0060] UE200は、たとえば、1つもしくは複数の慣性センサ、1つもしくは複数の磁力計、1つもしくは複数の環境センサ、1つもしくは複数の光センサ、1つもしくは複数の重みセンサ、および/または1つもしくは複数の高周波(RF)センサなどの、様々なタイプのセンサのうちの1つまたは複数を含み得る、センサ213を含み得る。慣性測定ユニット(IMU:inertial measurement unit)は、たとえば、1つもしくは複数の加速度計(たとえば、3次元におけるUE200の加速度に全体として応答する)および/または1つもしくは複数のジャイロスコープ(たとえば、3次元ジャイロスコープ)を備え得る。センサ213は、たとえば1つまたは複数のコンパス用途をサポートするために、様々な目的のいずれかのために使用され得る(たとえば、磁北および/または真の北に対する)方位を決定するための、1つまたは複数の磁力計(たとえば、3次元磁力計)を含み得る。環境センサは、たとえば、1つもしくは複数の温度センサ、1つもしくは複数の気圧センサ、1つもしくは複数の周辺光センサ、1つもしくは複数のカメライメージャ、および/または1つまたは複数のマイクロフォンなどを備え得る。センサ213は、その指示がメモリ211に記憶され、たとえば、測位および/またはナビゲーション動作を対象とするアプリケーションなどの1つまたは複数のアプリケーションをサポートするDSP231および/またはプロセッサ230によって処理され得る、アナログ信号および/またはデジタル信号を生成し得る。
【0039】
[0061] センサ100は、相対的な位置測定、相対的な位置決定、動き決定などにおいて使用され得る。センサ100によって検出される情報は、動き検出、相対的な変位、デッドレコニング(dead reckoning)、センサベースの位置決定、および/またはセンサにより支援された位置決定のために使用され得る。センサ100は、UE200が固定されている(静止している)か、もしくは移動しているかを、および/または、UE200の移動性に関する何らかの有用な情報をサーバ143に報告するかどうかを決定するために、有用であり得る。たとえば、センサによって取得/測定される情報に基づいて、UE200は、UE200が動きを検出したこと、またはUE200が移動したことをサーバ143に通知/報告し、相対的な変位/距離を(たとえば、デッドレコニング、またはセンサベースの位置決定、またはセンサ100によって可能にされるセンサにより支援される位置決定を介して)報告し得る。別の例では、相対的な測位情報のために、UE200に関する他のデバイスの角度および/または方位などを決定するために、センサ/IMUが使用され得る。
【0040】
[0062] IMUは、相対的な位置決定において使用され得る、UE200の動きの方向および/または動きの速度についての測定値を提供するように構成され得る。たとえば、IMUの1つもしくは複数の加速度計および/または1つもしくは複数のジャイロスコープはそれぞれ、UE200の線形加速度および回転速度を検出し得る。動きの瞬時的な方向ならびにUE200の変位を決定するために、UE200の線形加速度および回転速度の測定値が時間にわたり積分され得る。UE200の位置を追跡するために、動きおよび変位の瞬時的な方向が積分され得る。たとえば、UE200の参照位置は、たとえば、ある瞬間についてSPS受信機217を使用して(および/または何らかの他の手段によって)決定されてよく、この瞬間の後に得られる加速度計およびジャイロスコープからの測定値は、参照位置に対する相対的なUE200の動き(方向および距離)に基づいてUE200の現在値を決定するためにデッドレコニングにおいて使用されてよい。
【0041】
[0063] 磁力計は異なる方向における磁場の強さを決定することができ、これはUE200の方位を決定するために使用され得る。たとえば、方位は、UE200のためのデジタルコンパスを提供するために使用され得る。磁力計は、2つの直交する次元における磁場の強さの指示を検出して提供するように構成される、2次元磁力計であり得る。代替として、磁力計は、3つの直交する次元における磁場の強さの指示を検出して提供するように構成される、3次元磁力計であり得る。磁力計は、磁場を感知し、磁場の指示を、たとえばプロセッサ210に提供するための手段を提供し得る。
【0042】
[0064] トランシーバ215は、それぞれワイヤレス接続および有線接続を通じて他のデバイスと通信するように構成される、ワイヤレストランシーバ240および有線トランシーバ250を含み得る。たとえば、ワイヤレストランシーバ240は、ワイヤレス信号248を(たとえば、1つもしくは複数のアップリンクチャネルおよび/または1つもしくは複数のサイドリンクチャネル上で)送信し、および/または(たとえば、1つもしくは複数のダウンリンクチャネルおよび/または1つもしくは複数のサイドリンクチャネル上で)受信し、信号をワイヤレス信号248から有線(たとえば、電気的および/または光学的)信号に、有線(たとえば、電気的および/または光学的)信号からワイヤレス信号248に変換するための、1つまたは複数のアンテナ246に結合されたワイヤレス送信機242およびワイヤレス受信機244を含み得る。したがって、ワイヤレス送信機242は、個別の構成要素もしくは合成/統合された構成要素であり得る複数の送信機を含んでよく、および/または、ワイヤレス受信機244は、個別の構成要素もしくは合成/統合された構成要素であり得る複数の受信機を含んでよい。ワイヤレストランシーバ240は、5G New Radio(NR)、GSM(Global System for Mobiles)、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)、AMPS(Advanced Mobile Phone System)、CDMA(Code Division Multiple Access)、WCDMA(登録商標)(Wideband CDMA)、LTE(Long-Term Evolution)、LTE Direct(LTE-D)、3GPP(登録商標) LTE-V2X(PC5)、IEEE802.11(IEEE802.11pを含む)、WiFi、WiFi Direct(WiFi-D)、Bluetooth、Zigbeeなどの様々な無線アクセス技術(RAT)に従って(たとえば、TRPおよび/または1つもしくは複数の他のデバイスと)信号を通信するように構成され得る。New Radioは、ミリ波周波数および/またはサブ6GHz周波数を使用し得る。有線トランシーバ250は、たとえばUE200に通信を送信してUE200から通信を受信するために、たとえばネットワーク130との有線通信のために構成される、有線送信機252および有線受信機254を含み得る。有線送信機252は、個別の構成要素もしくは合成/統合された構成要素であり得る複数の送信機を含んでよく、および/または、有線受信機254は、個別の構成要素もしくは合成/統合された構成要素であり得る複数の受信機を含んでよい。有線トランシーバ250は、たとえば光通信および/または電気通信のために構成され得る。トランシーバ215は、たとえば光接続および/または電気接続によって、トランシーバインターフェース214に通信可能に結合され得る。トランシーバインターフェース214は、トランシーバ215と少なくとも部分的に統合され得る。
【0043】
[0065] ユーザインターフェース216は、たとえば、スピーカー、マイクロフォン、ディスプレイデバイス、振動デバイス、キーボード、タッチスクリーンなどのいくつかのデバイスのうちの1つまたは複数を備え得る。ユーザインターフェース216は、これらのデバイスのいずれかのうちの2つ以上を含み得る。ユーザインターフェース216は、ユーザがUE200によってホストされた1つまたは複数のアプリケーションと対話することを可能にするように構成され得る。たとえば、ユーザインターフェース216は、ユーザからの行動に応答してDSP231および/または汎用プロセッサ230によって処理されるように、アナログ信号および/またはデジタル信号の指示をメモリ211に記憶し得る。同様に、UE200にホストされたアプリケーションは、出力信号をユーザに提示するために、アナログ信号および/またはデジタル信号の指示をメモリ211に記憶し得る。ユーザインターフェース216は、たとえば、スピーカー、マイクロフォン、デジタルアナログ回路、アナログデジタル回路、増幅器、および/または利得制御回路(これらのデバイスのいずれかのうちの2つ以上を含む)を備える、オーディオ入力/出力(I/O)デバイスを含み得る。オーディオI/Oデバイスの他の構成が使用され得る。同じく、または代替として、ユーザインターフェース216は、たとえばユーザインターフェース216のキーボードおよび/またはタッチスクリーン上での、タッチおよび/または圧力に応答する1つまたは複数のタッチセンサを備え得る。
【0044】
[0066] SPS受信機217(たとえば、全地球測位システム(GPS)受信機)は、SPSアンテナ262を介してSPS信号260を受信して取得することが可能であり得る。アンテナ262は、SPS信号260を有線信号、たとえば電気信号または光信号に変換するように構成され、アンテナ246と統合されてよい。SPS受信機217は、UE200の位置を推定するためのSPS信号260を全体的または部分的に処理するように構成され得る。たとえば、SPS受信機217は、SPS信号260を使用した三辺測量によってUE200の位置を決定するように構成され得る。汎用プロセッサ230、メモリ211、DSP231、および/または1つもしくは複数の専用プロセッサ(図示せず)が、取得されたSPS信号を全体的もしくは部分的に処理するために、および/またはUE200の推定される位置を計算するために、SPS受信機217とともに利用され得る。メモリ211は、測位動作を実行する際に使用するために、SPS信号260および/または他の信号(たとえば、ワイヤレストランシーバ240から取得された信号)の指示(たとえば、測定値)を記憶し得る。汎用プロセッサ230、DSP231、および/もしくは1つもしくは複数の専用プロセッサ、および/またはメモリ211は、UE200の位置を推定するために、測定値を処理する際に使用するための位置特定エンジンを提供またはサポートし得る。
【0045】
[0067] UE200は、静止画像または動画をキャプチャするためのカメラ218を含み得る。カメラ218は、たとえば、イメージングセンサ(たとえば、電荷結合デバイスまたはCMOSイメージャ)、レンズ、アナログデジタル回路、フレームバッファなどを備え得る。キャプチャされた画像を表す信号の追加の処理、調整、符号化、および/または圧縮が、汎用プロセッサ230および/またはDSP231によって実行され得る。同じく、または代替として、ビデオプロセッサ233が、キャプチャされた画像を表す信号の調整、符号化、圧縮、および/または操作を実行し得る。ビデオプロセッサ233は、たとえばユーザインターフェース216の、ディスプレイデバイス(図示せず)上での提示のために、記憶された画像データを復号/復元し得る。
【0046】
[0068] 測位デバイス(PD)219は、UE200の場所、UE200の動き、および/もしくはUE200の相対的な場所、ならびに/または時間を決定するように構成され得る。たとえば、PD219は、SPS受信機217と通信し、および/またはその一部もしくはすべてを含み得る。PD219は、1つまたは複数の測位方法の少なくとも一部分を実行するために、プロセッサ210およびメモリ211と連携して適宜動作し得るが、本明細書の説明は、PD219が測位方法に従って実行するように構成されること、または測位方法に従って実行することのみに言及し得る。同じく、または代替として、PD219は、三辺測量のための地上ベースの信号(たとえば、信号248の少なくともいくつか)を使用してUE200の位置を決定すること、SPS信号260の取得と使用を支援すること、または両方のために構成され得る。PD219は、UE200の位置を決定するために1つまたは複数の他の技法(たとえば、UEの自己報告される位置(たとえば、UEの場所ビーコンの一部)に依存すること)を使用するように構成されてよく、UE200の位置を決定するために技法の組合せ(たとえば、SPSおよび地上測位信号)を使用してよい。PD219は、UE200の方位および/または動きを感知して、その指示を提供し得るセンサ213(たとえば、ジャイロスコープ、加速度計、磁力計など)のうちの1つまたは複数を含んでもよく、プロセッサ210(たとえば、プロセッサ230および/またはDSP231)は、UE200の動き(たとえば、速度ベクトルおよび/または加速度ベクトル)を決定するためにその指示を使用するように構成されてもよい。PD219は、決定された場所および/または動きの不確実性および/または誤差の指示を提供するように構成され得る。
【0047】
[0069] また図3を参照すると、BTS120~123のTRP300の例は、プロセッサ310、ソフトウェア(SW)312を含むメモリ311、およびトランシーバ315を含むコンピューティングプラットフォームを備える。プロセッサ310、メモリ311、およびトランシーバ315は、バス320(これは、たとえば光通信および/または電気通信のために構成され得る)によって互いに通信可能に結合され得る。示される装置(たとえば、ワイヤレスインターフェース)のうちの1つまたは複数は、TRP300から省略され得る。プロセッサ310は、1つまたは複数のインテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)などを含み得る。プロセッサ310は、複数のプロセッサ(たとえば、図2に示された汎用/アプリケーションプロセッサ、DSP、モデムプロセッサ、ビデオプロセッサ、および/またはセンサプロセッサを含む)を備え得る。メモリ311は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、ディスクメモリ、および/または読取り専用メモリ(ROM)などを含み得る非一時的記憶媒体である。メモリ311は、実行されると、プロセッサ310に、本明細書において説明される様々な機能を実行させるように構成される命令を含む、プロセッサ可読のプロセッサ実行可能ソフトウェアコードであり得るソフトウェア312を記憶する。代替として、ソフトウェア312は、プロセッサ310によって直接実行可能ではなくてよいが、コンパイルおよび実行されると、プロセッサ310に機能を実行させるように構成されてよい。この説明は、機能を実行するプロセッサ310のみに言及し得るが、これは、プロセッサ310がソフトウェアおよび/またはファームウェアを実行する場合などの他の実装形態を含む。この説明は、機能を実行するプロセッサ310に含まれるプロセッサのうちの1つまたは複数の略記として、その機能を実行するプロセッサ310に言及することがある。この説明は、機能を実行するTRP300のうちの1つまたは複数の適切な構成要素の(およびしたがってBTS120~123のうちの1つの)略記として、その機能を実行するTRP300に言及することがある。プロセッサ310は、メモリ311に加えて、および/またはその代わりに、記憶されている命令を伴うメモリを含み得る。プロセッサ310の機能は、以下でより完全に論じられる。
【0048】
[0070] トランシーバ315は、それぞれワイヤレス接続および有線接続を通じて他のデバイスと通信するように構成された、ワイヤレストランシーバ340および/または有線トランシーバ350を含み得る。たとえば、ワイヤレストランシーバ340は、ワイヤレス信号348を(たとえば、1つもしくは複数のアップリンクチャネルおよび/または1つもしくは複数のダウンリンクチャネル上で)送信し、および/または(たとえば、1つもしくは複数のダウンリンクチャネルおよび/または1つもしくは複数のアップリンクチャネル上で)受信し、信号をワイヤレス信号348から有線(たとえば、電気的および/または光学的)信号に、有線(たとえば、電気的および/または光学的)信号からワイヤレス信号348に変換するための、1つまたは複数のアンテナ346に結合されたワイヤレス送信機342およびワイヤレス受信機344を含み得る。したがって、ワイヤレス送信機342は、個別の構成要素もしくは合成/統合された構成要素であり得る複数の送信機を含んでよく、および/または、ワイヤレス受信機344は、個別の構成要素もしくは合成/統合された構成要素であり得る複数の受信機を含んでよい。ワイヤレストランシーバ340は、5G New Radio(NR)、GSM(Global System for Mobiles)、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)、AMPS(Advanced Mobile Phone System)、CDMA(符号分割多元接続)、WCDMA(Wideband CDMA)、LTE(Long-Term Evolution)、LTE Direct(LTE-D)、3GPP LTE-V2X(PC5)、IEEE802.11(IEEE802.11pを含む)、WiFi、WiFi Direct(WiFi-D)、Bluetooth、Zigbeeなどの様々な無線アクセス技術(RAT)に従って(たとえば、UE200と、1つもしくは複数の他のUEと、および/または1つもしくは複数の他のデバイスと)信号を通信するように構成され得る。有線トランシーバ350は、たとえばサーバ143に通信を送信してサーバ143から通信を受信するために、たとえばネットワーク130との有線通信のために構成された、有線送信機352および有線受信機354を含み得る。有線送信機352は、個別の構成要素もしくは合成/統合された構成要素であり得る複数の送信機を含んでよく、および/または、有線受信機354は、個別の構成要素もしくは合成/統合された構成要素であり得る複数の受信機を含んでよい。有線トランシーバ350は、たとえば光通信および/または電気通信のために構成され得る。
【0049】
[0071] 図3に示されたTRP300の構成は、特許請求の範囲を含めて、本発明の例であり、本発明を限定するものではなく、他の構成が使用されてよい。たとえば、本明細書の説明は、TRP300がいくつかの機能を実行するように構成されること、または実行することを論じるが、これらの機能のうちの1つまたは複数は、サーバ143および/またはUE200によって実行されてよい(すなわち、サーバ143および/またはUE200はこれらの機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成されてよい)。
【0050】
[0072] また図4を参照すると、サーバ143の例であるサーバ400は、プロセッサ410、ソフトウェア(SW)412を含むメモリ411、およびトランシーバ415を含むコンピューティングプラットフォームを備える。プロセッサ410、メモリ411、およびトランシーバ415は、バス420(これは、たとえば光通信および/または電気通信のために構成され得る)によって互いに通信可能に結合され得る。図示された装置(たとえば、ワイヤレスインターフェース)のうちの1つまたは複数は、サーバ400から省略され得る。プロセッサ410は、1つまたは複数のインテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)などを含み得る。プロセッサ410は、複数のプロセッサ(たとえば、図2に示された汎用/アプリケーションプロセッサ、DSP、モデムプロセッサ、ビデオプロセッサ、および/またはセンサプロセッサを含む)を備え得る。メモリ411は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、ディスクメモリ、および/または読取り専用メモリ(ROM)などを含み得る非一時的記憶媒体である。メモリ411は、実行されると、プロセッサ410に、本明細書において説明される様々な機能を実行させるように構成される命令を含む、プロセッサ可読のプロセッサ実行可能ソフトウェアコードであり得るソフトウェア412を記憶する。代替として、ソフトウェア412は、プロセッサ410によって直接実行可能ではなくてよいが、コンパイルおよび実行されると、プロセッサ410に機能を実行させるように構成されてよい。この説明は、機能を実行するプロセッサ410のみに言及し得るが、これは、プロセッサ410がソフトウェアおよび/またはファームウェアを実行する場合などの他の実装形態を含む。この説明は、機能を実行するプロセッサ410に含まれるプロセッサのうちの1つまたは複数の略記として、その機能を実行するプロセッサ410に言及することがある。この説明は、機能を実行するサーバ400のうちの1つまたは複数の適切な構成要素の略記として、その機能を実行するサーバ400に言及することがある。プロセッサ410は、メモリ411に加えて、および/またはその代わりに、記憶されている命令を伴うメモリを含み得る。プロセッサ410の機能は、以下でより完全に論じられる。
【0051】
[0073] トランシーバ415は、それぞれワイヤレス接続および有線接続を通じて他のデバイスと通信するように構成された、ワイヤレストランシーバ440および/または有線トランシーバ450を含み得る。たとえば、ワイヤレストランシーバ440は、ワイヤレス信号448を(たとえば、1つまたは複数のダウンリンクチャネル上で)送信し、ならびに/または(たとえば、1つまたは複数のアップリンクチャネル上で)受信し、信号をワイヤレス信号448から有線(たとえば、電気的および/または光学的)信号に、および有線(たとえば、電気的および/または光学的)信号からワイヤレス信号448に変換するための、1つまたは複数のアンテナ446に結合されたワイヤレス送信機442およびワイヤレス受信機444を含み得る。したがって、ワイヤレス送信機442は、個別の構成要素もしくは合成/統合された構成要素であり得る複数の送信機を含んでよく、および/または、ワイヤレス受信機444は、個別の構成要素もしくは合成/統合された構成要素であり得る複数の受信機を含んでよい。ワイヤレストランシーバ440は、5G New Radio(NR)、GSM(Global System for Mobiles)、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)、AMPS(Advanced Mobile Phone System)、CDMA(符号分割多元接続)、WCDMA(Wideband CDMA)、LTE(Long-Term Evolution)、LTE Direct(LTE-D)、3GPP LTE-V2X(PC5)、IEEE802.11(IEEE802.11pを含む)、WiFi、WiFi Direct(WiFi-D)、Bluetooth、Zigbeeなどの様々な無線アクセス技術(RAT)に従って(たとえば、UE200と、1つもしくは複数の他のUEと、および/または1つもしくは複数の他のデバイスと)信号を通信するように構成され得る。有線トランシーバ450は、たとえばTRP300に通信を送信してTRP300から通信を受信するために、たとえばネットワーク130との有線通信のために構成される、有線送信機452および有線受信機454を含み得る。有線送信機452は、個別の構成要素もしくは合成/統合された構成要素であり得る複数の送信機を含んでよく、および/または、有線受信機454は、個別の構成要素もしくは合成/統合された構成要素であり得る複数の受信機を含んでよい。有線トランシーバ450は、たとえば光通信および/または電気通信のために構成され得る。
【0052】
[0074] 図4に示されたサーバ400の構成は、特許請求の範囲を含めて、本発明の例であり、本発明を限定するものではなく、他の構成が使用されてよい。たとえば、ワイヤレストランシーバ440は省略され得る。同じく、または代替として、本明細書の説明は、サーバ400がいくつかの機能を実行するように構成されること、または実行することを論じるが、これらの機能のうちの1つまたは複数は、TRP300および/またはUE200によって実行されてもよい(すなわち、TRP300および/またはUE200はこれらの機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成されてもよい)。
【0053】
[0075] 測位技法(Positioning Techniques)
[0076] 多数の異なる測位技法(測位方法とも呼ばれる)のうちの1つまたは複数が、UE112~114のうちの1つなどのエンティティの場所を決定するために使用され得る。たとえば、既知の場所決定技法は、RTT、マルチRTT、OTDOA(TDOAとも呼ばれ、UL-TDOAおよびDL-TDOAを含む)、エンハンストセル識別情報(E-CID)、DL-AoD、UL-AoAなどを含む。RTTは、2つのエンティティ間の距離を決定するために、信号があるエンティティから別のエンティティに伝わって戻ってくるのにかかる時間を使用する。この距離、ならびに、それらのエンティティのうちの第1のエンティティの既知の位置および2つのエンティティ間の角度(たとえば、方位角)が、それらのエンティティのうちの第2のエンティティの位置を決定するために使用され得る。マルチRTT(マルチセルRTTとも呼ばれる)では、あるエンティティ(たとえば、UE)から他のエンティティ(たとえば、TRP)までの複数の距離および他のエンティティの既知の位置が、そのあるエンティティの位置を決定するために使用され得る。TDOA技法では、あるエンティティと他のエンティティとの間での移動時間の差が、他のエンティティからの相対距離を決定するために使用されてもよく、それらの相対距離が、他のエンティティの既知の位置と組み合わせて、そのあるエンティティの位置を決定するために使用されてもよい。エンティティの位置の決定を助けるために、到達角度および/または発信角度が使用され得る。たとえば、信号の到達角度または発信角度は、デバイス間の距離(信号、たとえば信号の移動時間、信号の受信電力などを使用して決定される)およびデバイスのうちの1つの既知の位置と組み合わせて、他のデバイスの位置を決定するために使用され得る。到達角度または発信角度は、真の北などの参照方向に対する相対的な方位角であり得る。到達角度または発信角度は、あるエンティティの真上に対する相対的な(すなわち、地球の中心から半径方向に外に向かう方向に対して相対的な)天頂角であり得る。E-CIDは、UEの位置を決定するために、サービングセルの識別情報、タイミング進み(すなわち、UEにおける受信時間と送信時間との差)、検出された近隣セル信号の推定されるタイミングおよび電力、ならびに場合によっては(たとえば、基地局からのUEにおける信号の、またはその逆の信号の)到達角度を使用する。TDOAでは、受信デバイスの位置を決定するために、ソースの既知の位置およびソースからの送信時間の既知のオフセットとともに、異なるソースからの信号の受信デバイスにおける到達時間の差が使用される。
【0054】
[0077] PRS(測位基準信号)信号を使用した測位技法(たとえば、TDOAおよびRTT)では、UEからTRPまでの距離を決定するために、複数のTRPによって送信されるPRS信号が測定され、信号の到達時間、既知の送信時間、およびTRPの既知の位置が使用される。たとえば、RSTD(参照信号時間差:Reference Signal Time Difference)が、複数のTRPから受信されたPRS信号について決定され、UEの場所(位置)を決定するためにTDOA技法において使用され得る。PRS信号は通常同じ電力を使用して送信され、同じ信号特性(たとえば、同じ周波数シフト)をもつPRS信号は互いに干渉することがあり、その結果、より離れたTRPからのPRS信号がより近いTRPからのPRS信号に埋もれることがあり、その結果、より離れたTRPからの信号が検出されないことがある。何らかのPRS信号をミュートする(PRS信号の電力を、たとえば0に減らし、したがってPRS信号を送信しない)ことによって干渉を減らすのを助けるために、PRSミューティングが使用され得る。このようにして、(UEにおいて)より弱いPRS信号が、そのより弱いPRS信号とより強いPRS信号が干渉することなく、UEによってより簡単に検出され得る。
【0055】
[0078] 測位基準信号(PRS:positioning reference signal)は、ダウンリンクPRS(DL PRS)およびアップリンクPRS(UL PRS)(これは測位のためのSRS(サウンディング基準信号:Sounding Reference Signal)と呼ばれ得る)を含む。PRSは、ある周波数層のPRSリソースまたはPRSリソースセットを備え得る。DL PRS測位周波数層(または単に周波数層)は、より高次の層のパラメータDL-PRS-PositioningFrequencyLayer、DL-PRS-ResourceSet、およびDL-PRS-Resourceによって構成される共通のパラメータを有する、1つまたは複数のTRPからのDL PRSリソースセットの集合である。各周波数層は、周波数層の中のDL PRSリソースセットおよびDL PRSリソースのための、DL PRSサブキャリア間隔(SCS)を有する。各周波数層は、周波数層の中のDL PRSリソースセットおよびDL PRSリソースのための、DL PRS巡回プレフィックス(CP:cyclic prefix)を有する。また、DL PRS Point Aパラメータは、参照リソースブロックの周波数(およびリソースブロックの最低のサブキャリア)を定義し、DL PRSリソースが、同じPoint Aを有する同じDL PRSリソースセットに属し、すべてのDL PRSリソースセットが、同じPoint Aを有する同じ周波数層に属する。周波数層はまた、同じDL PRS帯域幅、同じ開始PRB(および中心周波数)、および同じ値のコームサイズを有する。
【0056】
[0079] TRPは、たとえばサーバから受信される命令によって、および/またはTRPの中のソフトウェアによって、スケジュール当たりDL PRSを送信するように構成され得る。そのスケジュールに従って、TRPは、間欠的に、たとえば最初の送信から一定の間隔で定期的に、DL PRSを送信し得る。TRPは、1つまたは複数のPRSリソースセットを送信するように構成され得る。リソースセットは、1つのTRPにわたるPRSリソースの集合であり、リソースは、スロットにわたって、同じ周期、共通のミューティングパターン構成(もしあれば)、および同じ反復係数を有する。PRSリソースセットの各々は複数のPRSリソースを備え、各PRSリソースは、スロット内のN個(1つまたは複数)の連続するシンボル内の複数のリソースブロック(RB:Resource Block)中にあり得る複数のリソース要素(RE:Resource Element)を備える。RBは、時間領域における1つまたは複数の連続するシンボルの量と、周波数領域における連続するサブキャリアの量(たとえば、5G RBの場合は12)とにわたるREの集合である。各PRSリソースは、REオフセット、スロットオフセット、スロット内のシンボルオフセット、およびPRSリソースがスロット内で占有し得る連続するシンボルの数を用いて構成される。REオフセットは、周波数におけるDL PRSリソース内の最初のシンボルの開始REオフセットを定義する。DL PRSリソース内の残りのシンボルの相対的なREオフセットは、初期オフセットに基づいて定義される。スロットオフセットは、対応するリソースセットスロットオフセットに関するDL PRSリソースの開始スロットである。シンボルオフセットは、開始スロット内のDL PRSリソースの開始シンボルを決定する。送信されるREはスロットにまたがって反復してよく、各送信は反復と呼ばれ、その結果、PRSリソースの中に複数の反復があり得る。DL PRSリソースセットの中のDL PRSリソースは同じTRPと関連付けられ、各DL PRSリソースはDL PRSリソースIDを有する。DL PRSリソースセットの中のDL PRSリソースIDは、単一のTRPから送信される単一のビームと関連付けられる(しかしTRPは1つまたは複数のビームを送信し得る)。
【0057】
[0080] PRSリソースは、擬似コロケーションおよび開始PRBパラメータによっても定義され得る。擬似コロケーション(QCL:quasi-co-location)パラメータは、他の参照信号とのDL PRSリソースの任意の擬似コロケーション情報を定義し得る。DL PRSは、サービングセルまたは非サービングセルからのDL PRSまたはSS/PBCH(同期信号/物理ブロードキャストチャネル)ブロックを伴うQCLタイプDであるように構成され得る。DL PRSは、サービングセルまたは非サービングセルからのSS/PBCHブロックを伴うQCLタイプCであるように構成され得る。開始PRBパラメータは、参照点Aに関するDL PRSリソースの開始PRBインデックスを定義する。開始PRBインデックスは、1つのPRBという粒度を有し、0という最小値および2176個のPRBという最大値を有し得る。
【0058】
[0081] PRSリソースセットは、スロットにわたって、同じ周期、同じのミューティングパターン構成(もしあれば)、および同じ反復係数を伴う、PRSリソースの集合である。PRSリソースセットのすべてのPRSリソースのすべての反復が送信されるように構成される1つ1つの時間が、「インスタンス(instance)」と呼ばれる。したがって、PRSリソースセットの「インスタンス」は、各PRSリソースに対する指定された数の反復、およびPRSリソースセット内の指定された数のPRSリソースであり、その結果、指定された数の反復が指定された数のPRSリソースの各々に対して送信されると、インスタンスが完成する。インスタンスは、「オケージョン(occasion)」と呼ばれることもある。DL PRS送信スケジュールを含むDL PRS構成は、UEがDL PRSを測定するのを支援する(または可能にすらする)ためにUEに提供され得る。
【0059】
[0082] RTT測位は、TRPによってUEに、およびUE(RTT測位に参加している)によってTRPに送信される測位信号をRTTが使用するという点で、アクティブな測位技法である。TRPは、UEによって受信されるDL-PRS信号を送信してよく、UEは、複数のTRPによって受信されるSRS(サウンディング基準信号)信号を送信してよい。サウンディング基準信号は、SRSまたはSRS信号と呼ばれ得る。5GマルチRTTでは、協調した測位が使用されてよく、UEは、各TRPに対する測位のための別個のUL-SRSを送信するのではなく、複数のTRPによって受信される測位のための単一のUL-SRSを送信する。マルチRTTに参加するTRPは通常、そのTRPに現在キャンプしているUE(サービスされるUE、TRPはサービングTRPである)を探し、近隣TRP(近隣UE)にキャンプしているUEも探す。近隣TRPは、単一のBTS(たとえば、gNB)のTRPであってよく、または、あるBTSのTRPおよび別個のBTSのTRPであってよい。マルチRTT測位を含むRTT測位では、RTTを決定するために使用される(およびしたがって、UEとTRPとの間の距離を決定するために使用される)測位信号ペアに関するPRS/SRS中の測位信号に関するDL-PRS信号およびUL-SRSは、互いに時間的に近くに存在することがあり、その結果、UEの動きおよび/またはUEのクロックドリフトおよび/またはTRPのクロックドリフトによる誤差が許容可能な限界内にある。たとえば、測位信号ペアに関するPRS/SRS中の信号は、互いの約10ms内で、それぞれTRPおよびUEから送信され得る。測位に関するSRSがUEによって送信され、測位に関するPRSおよびSRSが互いに時間的に近くで搬送されると、多数のUEが同時に測位を試みる場合には特に、高周波(RF)信号の混雑が生じ得る(過剰なノイズなどを引き起こし得るなど)こと、および/または、多数のUEを同時に測定することを試みているTRPにおいて計算の混雑が生じ得ることがわかっている。
【0060】
[0083] RTT測位は、UEベースであってもよく、またはUEにより支援されてもよい。UEベースのRTTでは、TRP300までの距離およびTRP300の既知の位置に基づいて、RTTおよびTRP300の各々までの対応する距離およびUE200の場所を決定する。UEにより支援されるRTTでは、UE200は、測位信号を測定し、測定値情報をTRP300に提供し、TRP300はRTTおよび距離を決定する。TRP300は、ロケーションサーバ、たとえばサーバ400までの距離を提供し、サーバは、たとえば異なるTRP300までの距離に基づいて、UE200の位置を決定する。RTTおよび/または距離は、UE200から信号を受信したTRP300によって、1つまたは複数の他のデバイス、たとえば1つまたは複数の他のTRP300および/もしくはサーバ400と組み合わせてこのTRP300によって、または、UE200から信号を受信したTRP300以外の1つまたは複数のデバイスによって決定され得る。
【0061】
[0084] 様々な測位技法が5G NRにおいてサポートされる。5G NRにおいてサポートされるNRネイティブの測位方法は、DLのみの測位方法、ULのみの測位方法、およびDL+ULの測位方法を含む。ダウンリンクベースの測位方法は、DL-TDOAとDL-AoDとを含む。アップリンクベースの測位方法は、UL-TDOAとUL-AoAとを含む。組み合わせられたDL+ULベースの測位方法は、1つの基地局を伴うRTTと、複数の基地局を伴うRTT(マルチRTT)とを含む。
【0062】
[0085] PRSミューティング構成(PRS Muting Configurations)
[0086] TRP300は、たとえば、サーバ400から受信された命令、および/またはソフトウェア312によって、スケジュール当たりダウンリンク測位基準信号(DL-PRS)を送信するように構成され得る。そのスケジュールに従って、TRP300は、間欠的に、たとえば最初の送信から一定の間隔で定期的に、DLーPRS信号を送信し得る。TRP300は、1つまたは複数のPRSリソースセットを送信するように構成され得る。リソースセットの各々は、複数のリソースを備え、各リソースは、TRP300によって送信されるビームであり、各リソースは、スロットオフセットと、スロット内のシンボルオフセットと、リソースが占有し得るいくつかの連続するシンボルとで構成される。各PRSリソースは、1つのアンテナポートまたはビームに関連付けられ、DL-PRS信号を送信し、スロットにわたって送信を繰り返すことができ、各送信は反復と呼ばれ、その結果、リソース中に複数の反復が存在し得る。各PRSリソースセットは、周期に関連付けられる。PRSリソースセットのすべてのPRSリソースのすべての反復が送信されるように構成される1つ1つの時間が、「インスタンス」と呼ばれる。したがって、PRSリソースセットの「インスタンス」は、各リソースに対する指定された数の反復、およびリソースセット内の指定された数のリソースであり、その結果、指定された数の反復が指定された数のリソースの各々に対して送信されると、インスタンスが完成する。インスタンスは、「オケージョン」と呼ばれることもある。また図5を参照すると、PRSリソースセット500の例示的なインスタンス、および別のインスタンスの一部分が示されている。PRSリソースセット500は、4つの反復を有する4つのリソースR1、R2、R3、R4(各々コーム2またはコーム4)と、1つの時間ギャップと、リソースセットスロットオフセット502とを含む。各インスタンスにおいて各リソースの4つの反復があり、たとえば、第4のリソースR4について4つの反復511、512、513、514がある。
【0063】
[0087] PRSミューティング構成(PRSミューティングパターンとも呼ばれる)などの測位信号ミューティング構成は、送信スケジュールをいつミュートすべきか、および送信スケジュールをいつミュートすべきでないかの時間スケジュールである。送信スケジュールは、測位信号などの信号を搬送するために、いつ、どのリソース要素がサウンディングされる(信号で変調される)かの時間およびサブキャリアのスケジュールである。また図6A図6Fを参照すると、コームタイプおよびシンボルの量の様々な組合せのリソースの送信スケジュールの例が示されている。図6Aは、各々が12個のサブキャリアを有する14個のシンボルを含むスロット中に3つのシンボルのシンボルオフセット603を有するコーム2の2シンボルリソースに関する送信スケジュール602を示す。図示された送信スケジュールでは、列は異なるシンボルを表し、行は異なるサブキャリアを表し、暗いボックスはTRPに関するサウンディングされたリソース要素(シンボル-サブキャリア組合せ)を表す。サウンディングされていないリソース要素は、1つまたは複数の他のTRPによってサウンディングされ得る。図6Bは、コーム4の4シンボルリソースに関する送信スケジュール604を示す。図6Cは、コーム6の6シンボルリソースに関する送信スケジュール606を示す。図6Dは、コーム12の12シンボルリソースに関する送信スケジュール612を示す。図6Eは、コーム2の12シンボルリソースに関する送信スケジュール614を示す。図6Fは、コーム4の12シンボルリソースに関する送信スケジュール616を示す。
【0064】
[0088] PRSミューティング構成は、PRSがいつミュートされるべきか、およびPRSがいつミュートされるべきではないかを示すビットマップ(すなわち、ビット列)によって表され得るので、ビットマップという用語およびミューティング構成という用語は、本明細書において交換可能に使用される。たとえば、「1」というビット値は対応するPRS信号の送信をミュートすべきではないことを示してよく、「0」というビット値は対応するPRS信号の送信をミュートすべきであることを示してよい。ミューティング構成は、ビットマップ中の各ビットが対応する構成可能な数のインスタンス中のすべてのPRSリソースのすべてのPRS反復をミュートすべきかどうかを示す、インスタンス間、または、ビットマップ中の各ビットがインスタンス中のすべてのPRSリソースの対応するPRS反復をミュートすべきかどうかを示す、インスタンス内、または、ビットマップ中の各ビットが1つもしくは複数のPRSリソースの1つもしくは複数の反復の対応するシンボルもしくはシンボルのセットをミュートすべきかどうかを示す、スロット内であり得る。したがって、ビットマップが1010であるインスタンス間ミューティングの例では、0番目と2番目のインスタンスの送信がミュートされず、1番目と3番目のインスタンスの送信がミュートされる。ビットマップは同じ1010であるがインスタンス内ミューティングを伴う場合、各インスタンス内の0番目と2番目の反復の送信がミュートされず、各インスタンス中の1番目と3番目の反復の送信がミュートされる。ビットマップは同じ1010であるがスロット内ミューティングを伴う場合、それぞれのスロット中の0番目と2番目のシンボル(またはシンボルグループ)の送信がミュートされず、それぞれのスロット中の1番目と3番目のシンボル(またはシンボルグループ)の送信がミュートされる。以下でさらに説明されるように、異なるスロットは、異なるスロット内ミューティング構成を有し得る。
【0065】
[0089] 図7を参照すると、近隣のTRPからのPRS信号間の干渉を減らすのを助けるために、異なるミューティング構成が、異なる、たとえば近隣のTRP300に適用され得る。この例では、1010というPRSミューティングビットマップはTRP1およびTRP2に適用され、0101というPRSミューティングビットマップはTRP3およびTRP4に適用される。したがって、この例では、TRP1からのPRS送信711、713がミュートされず、PRS送信712、714がミュートされる。同様に、TRP2からのPRS送信721、723がミュートされず、PRS送信722、724がミュートされる。さらに、TRP3、TRP4からのそれぞれのPRS送信731、733、741、743がミュートされ、PRS送信732、734、742、744がミュートされない。PRS送信の各々は、インスタンス内のリソースの特定の反復(たとえば、4つの反復のバッチにおける第1の送信)(インスタンス間ミューティングの場合)または反復(インスタンス内ミューティングの場合)であってよい。
【0066】
[0090] インスタンス間ミューティング構成(Inter-instance muting configuration)
[0091] 多数のミューティング構成が、反復量、反復当たりのシンボル、コームタイプ、および反復当たりのTRPの様々なシナリオと組み合わせて使用され得る。また図8を参照すると、コーム2送信、反復当たり2つのシンボル、インスタンス当たり2つの反復、および2-ビットのミューティングビットマップを伴うシナリオのためのインスタンス間PRSミューティング構成の例が示されているが、コーム2の詳細は示されていない。インスタンスの量、たとえば、連続インスタンスは、構成可能であってよく、この例では、例を簡略化するのを助けるために1つのインスタンスである。コームKは、各シンボルにおいて、スケジューリングされた送信が、各TRPについてK番目のサブキャリアごとに送信すべきであることを示し、各TRPは、各シンボルにおいて異なるサブキャリアを使用する。したがって、異なるサブキャリアを使用してPRS信号を送信するために異なるTRPが周波数分割多重化され、その結果、PRS信号間の衝突を防ぐのを助けるために、同時に送信される異なるTRPからのPRS信号は、周波数が直交している。さらに、TRPは、時間領域におけるエイリアスを取り除くのを助けるために、周波数領域における穴を埋めるのを助けるように、反復内の異なるシンボルに対するサブキャリアを切り替えてよく、これはスタガリング(staggering)と呼ばれる。たとえば、TRP1およびTRP2から送信されるPRS信号を備える反復810は、シンボル812とシンボル814とを含む。シンボル812において、TRP1は、奇数番号のサブキャリアを使用してTRP1のPRS信号を送信してよく、TRP2は、偶数番号のサブキャリアを使用してTRP2のPRS信号を送信してよい。シンボル814において、TRP1は、偶数番号のサブキャリアを使用してTRP1のPRS信号を送信してよく、TRP2は、奇数番号のサブキャリアを使用してTRP2のPRS信号を送信してよい。この例では、インスタンス当たり2つの反復が連続するスロット(スロット0およびスロット1)において送信されるが、これは必要とはされない。
【0067】
[0092] 図8に示されたミューティング構成は、TRPの各ペアに対して2-ビットのミューティングビットマップを備える。この例では、ビットマップ中の「1」という値は、ミューティングなしでPRS信号を送信することに対応し、ビットマップ中の「0」という値は、PRS信号をミュートすることに対応する。ミュートされるPRS信号は図8において点線で示され、ミュートされないPRS信号は実線で示される。この例では、TRP1とTRP2のペアは「10」というビットマップミューティング構成を有し、TRP3とTRP4のペアは「01」というビットマップミューティング構成を有する。各ビットマップ中の各ビットに対応する1つだけのインスタンスが示されているが、2つ以上のインスタンスがビットマップ中のあるビットに対応してよく、ビットに対応するインスタンスの量は構成可能である。したがって、ビットマップ中のあるビットは、DL-PRSリソースセットの定期的な送信における、DL-PRSリソースセットの(連続する)インスタンスの構成可能な数に対応し得る。図示されたインスタンス間ミューティングでは、DL-PRSリソースセットインスタンス内のすべてのDL-PRSリソースが、ビットマップによってミュートされるものとして示されるDL-PRSリソースセットインスタンスについてミュートされる。
【0068】
[0093] 図示されたビットマップでは、TRPすなわちTRP1およびTRP2は、第1のインスタンスの間はミュートなしで両方の反復(反復810および反復816)においてPRS信号を送信し、第2のインスタンスの間はPRS信号がミュートされるようにして、TRPすなわちTRP3およびTRP4は、第1のインスタンスの間はPRS信号がミュートされるようにし、第2のインスタンスの間はミュートなしで両方の反復(反復818、820)においてPRS信号を送信する。第1のインスタンスの開始および第2のインスタンスの開始は周期822により時間的に隔てられ、その周期の値はインスタンス当たりの反復の量およびリソースの数などのパラメータに依存する。周期822の値は、たとえば約160msであり得る。UE200は、TRP、すなわちTRP1、TRP2、TRP3、TRP4の4つすべてからPRS信号を受信するために、第1のインスタンスおよび第2のインスタンスの間にPRS信号を測定する。UE200は、TRP、すなわちTRP1、TRP2、TRP3、TRP4の4つすべてからPRS信号を取得するために、反復810、816および少なくとも反復818(周期822に等しい時間ウィンドウ824に反復818の時間を足したものにわたる)の測定値を使用し得る。
【0069】
[0094] インスタンス内ミューティング構成(Intra-instance muting configuration)
[0095] また図9を参照すると、コーム2送信、反復当たり2つのシンボル、インスタンス当たり2つの反復、および2-ビットのミューティングビットマップを伴うシナリオのためのインスタンス内PRSミューティング構成の例が示されているが、コーム2の詳細は示されていない。図8に示されたインスタンス間の例と同様に、各反復に対して長さが2シンボルであるそれぞれのコーム2 PRS信号を送信する4つのTRPがある。各TRPは2-ビットのビットマップミューティング構成を与えられ、各ビットはそれぞれのインスタンスにおけるそれぞれの反復に対応する。このシナリオでは、TRP1およびTRP2からのPRS信号は、第1のインスタンスの間の第1の反復912の間はミュートされず、第1のインスタンスの間の第2の反復914の間はミュートされる。逆に、TRP3およびTRP4からのPRS信号は、第1のインスタンスの間の第1の反復916の間はミュートされ、第1のインスタンスの間の第2の反復918の間はミュートされない。第2のインスタンスについて、第1のインスタンスに対するものと同様のスケジュールに従う。このシナリオでは、UE200は、第1のインスタンスにわたる時間ウィンドウ920中のTRPの4つすべてからPRS信号を測定し得る。
【0070】
[0096] 図8および図9に示されたシナリオは例にすぎず、多くの他のシナリオが使用され得る。たとえば、他のサイズのビットマップ、たとえば、4ビット、8ビット、16ビット、32ビットなどが使用され得る。したがって、4ビットのビットマップを伴う以外は図9と同様のインスタンス内シナリオでは、各ビットはインスタンス中の4つの反復の各々に対応し得る。インスタンス内PRSミューティングのシナリオでは、インスタンス内の反復の多数のミューティング構成が、異なるTRPまたはTRPのセットのために使用され得る。別の例として、5つ以上のTRPがPRS信号を送信していてよい。
【0071】
[0097] スロット内ミューティング構成(Intra-slot muting configuration)
[0098] また図10を参照すると、コーム2送信、反復当たり6つのシンボル、インスタンス当たり2つの反復、および3-ビットのミューティングビットマップを伴うシナリオのためのスロット内PRSミューティングの例が示されている。図10は、測位信号を含む信号を送信するためのより大きい送信スケジュールの一部分である、2つのスロットのための送信スケジュール1000を示す。ここで、送信スケジュールは、第1のスロット1001および第2のスロット1002の各々のシンボル3~8によって搬送されるべき2つのTRP(TRP1およびTRP2)からの測位信号の4つの部分を示す。ミューティング構成1020は、スロット1001、1002に対する、それぞれのビットマップ部分1021、1022によって表される。ミューティング構成1020を表すビットマップの各ビットは、それぞれのスロット1001、1002のそれぞれのセグメントに対応する。この例では、各セグメントは、サイズが等しく、シンボルのスロット内グループに対応し、各グループは、シンボルのそれぞれのセットにわたって送信スケジュールのすべてのリソース要素をサウンディングすることを示す。異なるスロット内グループは、同じ(すなわち、サウンディングされるリソース要素の同一のパターンを有するスロット内反復)であってよく、または異なって(すなわち、それらがすべて同じサブキャリアをサウンディングする場合でも、使用されるシンボルにわたって異なるリソース要素パターンを有して)よい。この例では、スロット内グループの量Gは、N/Kに等しく、ここにおいて、Nは、スロット中のシンボルの数(ここでは、6つのシンボル)で表したPRSリソースの長さであり、Kは、コームタイプ(すなわち、コーム数)であり、スロットセグメントの量Mは、Gに等しい(M=G)。したがって、図示のように、この例では、6つのシンボルのPRSリソース長さ(すなわち、シンボルで表したリソースの長さ)および2のコームタイプを用いれば、各々が2つのシンボルの3つのスロット内グループ(G=3)と、各スロット内グループに対して1ビット、すなわち、各セグメントが1つのスロット内グループにも対応するビットマップ中のビットに対応する、ビットマップ部分当たり3ビット(M=3)とが存在する。
【0072】
[0099] ミューティング構成1020は、シンボルに対するビットのマッピングと、図示されたビットのパターンの両方における例であり、他の例が使用されてよい。たとえば、図11を参照すると、送信スケジュール1000と同一の送信スケジュール1120の場合、ミューティング構成1130は、ミューティング構成1130を表すビットマップ部分1131、1132中のビットに対応する各スロットセグメントを有する。各スロットセグメントは、(ミューティング構成1020と同様にシンボルのスロット内グループの代わりに)それぞれのスロット1101、1102中の単一のシンボルに対応する。この例では、スロットセグメントの量Mは、スロット内グループの量Gよりも大きく(M>G)、スロット中のシンボルの数で表したPRSの長さNに等しい。したがって、ビットマップ部分1131、1132は、この例では、各々がNビットを有し、ここにおいて、Nは、スロット中のシンボルの数で表したPRSの長さである。
【0073】
[00100] 1つまたは複数の制約が、単一のシンボルミューティング粒度を使用することに課され得る。たとえば、送信ミューティングの単一のシンボルスロットセグメント粒度は、PRSリソースの残りのシンボル(すなわち、PRS信号を搬送するためのスロット中のシンボルの集合)が、予想されるRSTD(基準信号時間差)不確実性ウィンドウによって解決され得る時間領域中のエイリアシングされたピークを生じる場合のみ有効にされ得る。すなわち、PRS信号を受信するUEが、PRS信号のエイリアシングされたピークが解決され得る(すなわち、1つのエイリアシングされたピークのみを含む)ように、しきい値時間量を下回る探索ウィンドウを有することが要件であり得る。一般に、これは、UEによって使用される探索ウィンドウがT1000/(14K)nsec未満であることを意味し、ここにおいて、Tはマイクロ秒単位のスロットサイズであり、Kはコームタイプ(コーム数)である。図12を参照すると、例示的なチャネルエネルギー応答(CER:channel energy response)1200は、4つのシンボルのうちの3つがミュートされた、コーム4の4シンボル送信スケジュールに対応する。CER1200は、4つのピーク1211、1212、1213、1214を有し、ピーク1213は真のピークであり、ピーク1211は最も強い(最大電力)ピークである。
【0074】
[00101] 別の例として、ミューティング構成は、異なるスロットおよび/またはリソースにわたって変化し得る。したがって、図13を参照すると、スロット内ミューティング構成(リソース内ミューティング構成と呼ばれることがある)は、異なるスロットおよび/またはリソースに対して異なるミューティング構成を有し得る。送信スケジュール1300は、反復当たり4つのシンボルとインスタンス当たり8つの反復とを伴う以外は、スロット内グループ当たり、コーム2の2シンボルを有する。図示のように、ミューティング構成1320は、図示されたスロット、すなわち、第1のスロット1301、第2のスロット1302、および第8のスロット1308に対するビットマップ部分1311、1312、1318によってそれぞれ表される。ビットマップ部分1311はビットマップ部分1312、1318とは異なり、ビットマップ部分1312、1318は同じである。この例では、反復当たり4ビット、インスタンス当たり8反復で、ビットマップは32ビットを有する。スロット内ミューティングは、異なるリソースに対して異なり得る。たとえば、同じスロット中であっても、1つのミューティング構成が1つまたは複数のリソースに適用され、別のミューティング構成が1つまたは複数の他のリソースに適用され得る。たとえば、ミューティング構成1320は、TRP1およびTRP2からのリソースに適用され得るか、または、TRP1からのリソースに適用され得、別のミューティング構成1330は、TRP2からのリソースに適用され得る。図13に示された構成は例にすぎず、異なるスロットに対して異なるミューティング構成を有する他のミューティング構成が使用されてよい。
【0075】
[00102] スロット内ミューティング構成に関するビットマップは、他のミューティング構成タイプ(たとえば、それぞれ図8および図9に関して説明されたインスタンス間ミューティングおよびインスタンス内ミューティング)に関するビットマップよりも多くのビットを含み得る。たとえば、シンボル(すなわち、サブキャリアのすべてをサウンディングすることを示す)のスロット内グループに対応する各セグメントによるスロット内ミューティングの場合、Bビットが使用され、ここにおいて、B=N/Kであり、ここにおいて、Nは、スロット中のシンボルの数で表したPRSの長さであり、Kは、コームタイプ(すなわち、コーム数)である。各セグメントがシンボルに対応するスロット内ミューティングの場合、各スロットミューティング構成にNビットが使用され、ここにおいて、Nは、スロット中のシンボルの数で表したPRSの長さである。
【0076】
[00103] PRSミューティング構成の決定(PRS Muting Configuration Determination)
[00104] サーバ400は、PRSミューティング構成を決定する(たとえば、生成および/または選択する)ように構成され得る。TRP300は、単独で、またはサーバ400とともにPRSミューティング構成を決定するように構成され得るが、本明細書の説明は、PRSミューティング構成を決定するサーバのみに言及し得る。サーバ400は、様々な方法でPRSミューティング構成を決定するように構成され得る。たとえば、サーバ400は、たとえば、メモリ411に記憶された、1つまたは複数のあらかじめ定義されたビットマップスケジュールを選択するように構成され得る。別の例として、サーバ400は、ミューティング構成のための値をランダムに生成するように構成され得る。別の例として、サーバ400は、エイリアシングされたピークを解決するための十分なシンボル、または連続するミュート解除されたシンボルなどの、1つまたは複数の基準を満たすためにミューティング構成を生成するように構成され得る。サーバ400は、複数のビットマップを連結することによってPRSミューティング構成を生成するように構成され得る。たとえば、サーバ400は、PRSミューティング構成を拡張するためにビットマップを別のビットマップに追加するように構成され得る。サーバ400は、ミューティング指示と非ミューティング指示との間でバランスのとれている、あらかじめ定義された開始ビットマップを選択するように構成され得る。したがって、一例として、サーバ400は、2つのミューティング指示および2つの非ミューティング指示を伴う4ビットのビットマップで開始し、次いで指定された基準を満たすランダムに生成された16ビットのビットマップなどの別のビットマップを追加し、次いで適宜1つまたは複数の他のビットマップを追加するように構成され得る。
【0077】
[00105] サーバ400は、ミューティング構成に関する別のビットマップを生成するために、1つまたは複数のビットマップに対する論理演算または数学演算を実行するように構成され得る。たとえば、サーバ400は、ミューティング構成1020またはミューティング構成1130とは異なるミューティング構成をもたらすために、第1のビットマップ部分1021、1022またはビットマップ部分1131、1132に対する論理演算または数学演算を実行するように構成され得る。サーバ400は、異なるビットマップ部分1021、1022または異なるビットマップ部分1131、1132に対する異なる論理演算または数学演算を実行し得る。別の例として、サーバ400は、ビットマップの組合せに対する論理演算を実行するように構成され得る。たとえば、図14を参照すると、例が図8に示されたインスタンス間ミューティング(オプション1と呼ばれる)、例が図9に示されたインスタンス内ミューティング(オプション2と呼ばれる)、例が図10図11図13、および図14に示されたスロット内ミューティング(オプション3と呼ばれる)に対応する、3つのビットマップ1401、1402、1403が示されている。サーバ400は、スロット内ミューティング構成に対応する結合ビットマップ1404を生成するために、オプション1、オプション2、および/またはオプション3の論理的および/または数学的結合を計算するように構成され得る。たとえば、サーバ400は、ビットマップ1401、1402、1403のうちの2つまたはそれ以上の論理AND、論理OR、論理XORなどを計算するように構成され得る。サーバ400は、複数の論理結合(たとえば、ビットマップ1402と1403とのOR、および、その結果とビットマップ1403とのXOR)を計算するように構成され得る。図14に示された例では、サーバ400は、結合ビットマップ1404を得るために、ビットマップ1401、1402、1403の3つすべての論理ORを計算する。他の非網羅的な例は、オプション1とオプション3との論理AND、オプション2とオプション3との論理AND、またはオプション1とオプション2とオプション3との論理AND(すなわち、オプション1ANDオプション2ANDオプション3)を含む。
【0078】
[00106] ミューティング構成のためにサーバ400によって生成されるビットマップは、適切なTRPによって反復され得る。サーバ400は、完成したビットマップを各TRP300に提供するように構成され得る。サーバ400は、ビットマップに無制限に追加し続けるように構成され得るが、通常は、何らかの有限の長さでビットマップを止め、この完成したビットマップをTRP300に提供する。しかしながら、サーバ400は、たとえば、新しいビットマップ、または既存のビットマップを変えるための命令をTRP300に送信することによって、時間とともにビットマップを修正するように構成され得る。
【0079】
[00107] サーバ400は、PRSミューティング構成が満たすべき、測位信号の送信および/または受信に関する様々な基準(たとえば、キーパフォーマンスインジケータ)のうちの1つまたは複数を考慮するように構成され得る。たとえば、サーバ400は、スロット中のすべてのミュート解除されたシンボルが連続しているかどうかを決定するために、任意の選択されたまたは生成されたビットマップを分析し、スロット中のすべてのミュート解除されたシンボルが連続していない任意のビットマップを廃棄するか、またはさもなければ無視する(および使用しない)ように構成され得る。これは、TRP300がミューティング(muting)とアンミューティング(unmuting)との間で交互に急速に遷移することを必要とすることを回避することによって、TRP300の動作を助け得る。別の例として、サーバ400は、部分的にスタガリングされた測位信号リソースに起因する時間領域におけるエイリアス(alias)を解決することができるほど十分に小さい探索ウィンドウをUEが有しないことになるミューティング構成を使用しないように構成され得る。部分的にスタガリングされた測位信号リソースは、サブキャリアのすべてがリソースによってサウンディングされるとは限らないという点で、完全にスタガリングされているとは限らない。別の例として、サーバ400は、完全にスタガリングされる(すなわち、スロットのすべてのサブキャリアをサウンディングする)少なくとも1つの測位信号リソース(たとえば、PRSリソース)を有しないミューティング構成を使用しないことがある。
【0080】
[00108] 別の例として、サーバ400は、(たとえば、次の送信の待機による)過剰な遅延なくPRS信号の測定を確実にするのを助けるために、PRS信号をミュートすることとミュートしないこととのバランス(たとえば、ビットマップにおける1と0のバランス)を保とうとするように構成され得る。サーバ400は、ある量のビットがある値を有するようにする(たとえば、16ビットのビットマップの8つのビットが1でなければならない、または8ビットのビットマップの5つビットが0でなければならない)か、または、しきい値量のビットがある値を有するようにする(たとえば、8ビットのビットマップの少なくとも3つのビットが1でなければならない)か、または、ある値のビットと他の値のビットとの比を有するなどのために、ミューティング構成(たとえば、ランダムに生成されたパターン)のための1つまたは複数の基準を提供するように構成され得る。
【0081】
[00109] サーバ400は、受信アンテナパターンを訓練したいという要望、および/または、PRSミューティング構成を生み出す際に信号統合を助けたいという要望を考慮するように構成され得る。サーバ400は、たとえばミュート解除されたPRS信号を示す、同じ値のある数のビットをビットマップが有するという基準を有してよく、これは、1つもしくは複数の受信スケジュールの訓練を容易にもしくは有効にし、および/または、PRS信号、たとえば弱く受信されるPRS信号の統合を助け得る。たとえば、基準は、受信アンテナパターン訓練を可能にするために、ミューティング構成があるしきい値の量のミュート解除された測位信号の指示を有するというものであり得る。別の例として、基準は、しきい値のレベルの信号統合(たとえば、しきい値のレベルの総出力)を可能にするために、ミューティング構成があるしきい値の量のミュート解除された測位信号の指示を有するというものであり得る。別の例として、基準は、オンビット(ミュートしないという指示)間の最大の距離(たとえば、最大のスロットの数)であり得る。UE200は、同じアンテナパターンを伴う複数のスロットにわたってミュート解除された信号を観測し、たとえばSNR(信号対雑音比)の悪いPRS信号の受信を助けるために受信された信号を統合するように構成され得る。UE200は、最も強い受信信号をどのアンテナパターンが生み出したかを決定するために、異なるアンテナパターンをもつ異なるスロットにわたってミュート解除された信号を観測するように構成され得る。この情報は、たとえばPRS信号の受信を改善するために、1つまたは複数のアンテナパターンを訓練するために使用され得る。
【0082】
[00110] サーバ400は、適宜、ミューティング構成の1つまたは複数の基準に関連する情報を取得するように構成される。たとえば、サーバ400は、1つもしくは複数のUE200、1つもしくは複数のTRP300から測定結果情報(たとえば、生の測定結果および/または処理された測定結果)を受信することによって、および/または測定を行うことから、関連情報を取得するように構成され得る。別の例として、サーバ400は、1つまたは複数の基準に関連する情報(たとえば、TRP300が移動性の高いエリアであるか、または移動性の低いエリアであるか(すなわち、TRP300のカバレージエリアの中のUEの移動性が高いことが予想されるか、または低いことが予想されるか))を用いてプログラムされることによって、または別様にそれを記憶することによって、関連情報を取得するように構成され得る。サーバ400は、UE200がスロット内ミューティングに起因するエイリアシングされたピークを解決することを可能にするほどRSTD不確実性が十分小さいかどうかを決定するために、サーバ400がUE200に提供し使用する、RSTD不確実性(探索ウィンドウ)などの関連情報を生成するように構成され得る。サーバ400は、ミューティング構成の基準のうちの1つまたは複数を決定するために、取得された情報を使用するように構成され得る。
【0083】
[00111] サーバ400は、たとえば、測位信号トリガリングのタイプに基づいて、オンデマンドスロット内ミューティングを実装するように構成され得る。たとえば、サーバ400は、MAC-CEベース(媒体アクセス制御-制御要素ベース)のDL PRS(ダウンリンクPRS)トリガリングが使用され、および/または、DCIベース(ダウンリンク制御情報ベース)のDL PRSトリガリングが使用される場合のみ、TRP300にスロット内ミューティングを実行させる(たとえば、スロット内ミューティング構成のみをTRP300に送信させる)ように構成され得る。サーバ400は、MAC-CEベースのDL PRSおよび/またはDCIベースのDL PRSがトリガされた(たとえば、サービングTRPによってトリガされた)と決定し、スロット内測位信号(たとえば、PRS)ミューティングを有効にすることによって、たとえば、スロット内ミューティング構成をTRP300に送信することによって、または(たとえば、以前にTRP300に送信された、もしくはTRP300によって生成された)スロット内ミューティング構成を使用するための命令を(たとえば、MAC-CEもしくはDCI通信において)TRP300に送信することによって応答するように構成され得る。スロット内ミューティングは、急速なミューティング変更(ミューティングから非ミューティングへ、およびその逆)を使用することができ、したがって、低レイテンシ技法であり、MAC-CEおよびDCIベースのDL PRSも低レイテンシ技法であるので、スロット内ミューティングのそのようなオンデマンドトリガリングは、高品質性能を保証するのを助け得る。
【0084】
[00112] また図15を参照すると、信号および処理の流れ図1500は、UE200と、サーバ400と、2つのTRP-300-1、300-2との間の通信と、スロット内ミューティング構成を実装するためのサーバ400による処理とを示す。信号および処理フロー1500は、示されるメッセージおよび段階を含み、例にすぎず限定するものではない。フロー1500は、たとえば、メッセージおよび/もしくは段階が追加され、削除され、並べ替えられ、組み合わせられ、同時に実行され、ならびに/または、1つもしくは複数のメッセージおよび/もしくは段階が複数のメッセージおよび/もしくは段階へと分割されるようにすることによって、変えられ得る。
【0085】
[00113] TRP300-1、300-2は、1つもしくは複数のスロット内ミューティング構成の決定(たとえば、生成または選択)および/またはスロット内ミューティングを実装すべきかどうかに影響を及ぼし得る1つまたは複数のメッセージ1511、1512をサーバ400に提供し得る。たとえば、メッセージ1511、1512のうちの1つまたは複数は、MAC-CEベースのDL PRSおよび/またはDCIベースのDL PRSが使用中であるかどうかを示し得る。別の例として、メッセージ1511、1512のうちの1つまたは複数は、PRSを受信するためのUE200の探索ウィンドウを示し得る。別の例として、メッセージ1511、1512のうちの1つまたは複数は、TRP300-1、300-2によって記憶された1つもしくは複数のスロット内ミューティング構成、ならびに/または、TRP300-1、300-2によって使用されるPRSのコームタイプおよび長さ(スロットで表した)などのPRS送信パラメータを示し得る。別の例として、メッセージ1511、1512のうちの1つまたは複数は、サーバ400がスロット内ミューティング構成を決定するために使用し得る情報を含み得る。たとえば、メッセージ1511、1512のうちの1つまたは複数は、測位信号リソースの構成情報(たとえば、コームタイプ、それぞれのスロット中の連続するシンボルの数、反復数など)を含み得る。
【0086】
[00114] UE200は、1つもしくは複数のスロット内ミューティング構成および/またはスロット内ミューティングを実装すべきかどうかを決定する際にサーバが使用し得る情報をメッセージ1514中で提供し得る。たとえば、UE200は、UE200が測位信号を受信するために使用し得る探索ウィンドウに関する情報を提供し得る。UE200は、同じく、または代替として、UEがMAC-CEベースおよび/またはDCIベースのDL PRSを要求したかどうかを示し得る。
【0087】
[00115] 段階1516において、サーバ400は、スロット内ミューティング構成、たとえば、適切な特性を有するビットマップを決定する。サーバ400は、たとえば、記憶されたスケジュールを選択することによって、またはスケジュールを生成することによって、上記で説明されたミューティング構成を決定し得る。サーバ400は、本明細書で説明される1つもしくは複数の技法、および/または、スロット内ミューティング構成(たとえば、スケジュールに対応するビットマップ)を生成するための1つもしくは複数の他の技法を使用して、スケジュールを生成し得る。サーバ400は、たとえば、スロット内のミュート解除されたセグメントを連続させるために、上記で説明されたものなどの1つまたは複数の基準を満たすミューティング構成のみを使用し得る。1つまたは複数の基準は、性能の指示、アンテナパターン訓練を容易にすること、ミューティングと非ミューティングとのバランスをとること、指定されたビットマップ値を伴う1つもしくは複数の指定されたスロットセグメントを有すること、直交性を確実にするのを助けること(たとえば、別の信号と衝突する確率をしきい値の確率未満に低減すること)、および/または移動性の高い環境における測位を容易にすることなどに関する1つまたは複数の基準を含み得る。1つまたは複数の基準は、サーバ400がスロット内ミューティング構成を決定する(または、少なくともスロット内ミューティング構成をTRP300に提供する)前に、少なくとも3つのスロット内グループ(すなわち、シンボルの完全にスタガリングされたセット)が存在しなければならないことを含み得る。たとえば、図16を参照すると、図5に示されたリソースセット500の第4のリソースR4のみが少なくとも3つのスロット内グループ、ここではグループ1611、1612、1613を有する場合、スロット内ミューティング(オプション3ミューティング)は、第4のリソースR4のみに適用され得る。図16では、簡単のために、第4のリソースR4の最初の反復のみが拡大されているが、スロット内ミューティングは、他の反復にも適用されてよい。第4のリソースR4は、ビットマップ1603によって示されたスロット内ミューティングのみを適用し得るか、または、(ビットマップ1601によって示された)インスタンス間(オプション1)ミューティングおよび/もしくは適用された(ビットマップ1602によって示された)インスタンス内(オプション2)ミューティングと組み合わせたスロット内ミューティングを有し得る。たとえば、ビットマップ1603と、ビットマップ1601および/またはビットマップ1602との論理結合は、適用され得るスロット内ミューティング構成をもたらし得る。インスタンス間および/またはインスタンス内ミューティングは、他のリソースR1、R2、R3に適用され得る。1つまたは複数の基準は、ビットマップがどのように生成されるかに影響を及ぼす(たとえば、1または0の値のみが生成されるべきであること、およびビットの総量のうちの1の指定される量を乱数生成器(たとえば、プロセッサ410によって実装される)に対して指定する)ために使用され得る。同じく、または代替として、サーバ400は、ビットマップを生み出し、次いで、1つまたは複数の基準がビットマップによって満たされるかどうかを決定し得る。サーバ400は、1つもしくは複数の基準を満たさないビットマップを廃棄し、または、修正されたビットマップが1つもしくは複数の基準を満たすようにビットマップを修正し得る。
【0088】
[00116] サーバ400は、適切なPRSミューティング構成を、それぞれメッセージ1518、1520においてTRP300-1、300-2の各々に提供し得る。サーバ400は、メッセージ中のそれぞれのPRSミューティング構成に関するビットマップをTRP300-1、300-2に送信し得る。TRP300-1、300-2の各々は、PRS信号をいつ送信する(ミュート解除されたPRS信号を送信する)べきか、およびPRS信号をいつ送信するべきでないか(PRS信号の送信をミュートすべきか)を決定するために、それぞれのPRSミューティング構成を使用する。TRP300-1、300-2は、たとえば、サーバ400によって別様に命じられるまで、それぞれのミューティング構成を反復し得る。TRP300-1、300-2は、メッセージ1518、1520を読み取ることによってPRSミューティング構成を決定してよく、または、TRP300-1、300-2は、たとえば、段階1516に関して説明されたように、それぞれのPRSミューティング構成を決定してよく、または、TRP300-1、300-2のうちの1つは、たとえば、段階1516に関して説明されたように、PRSミューティング構成を決定してよい。
【0089】
[00117] UE200は、メッセージ1522においてサーバ400からのロケーションサービスを要求し得る。メッセージ1522は、図示されるようにサーバ400に直接送信されてよく、または、TRP300-1、300-2のうちの1つもしくは複数を介して(および/または1つもしくは複数の他のTRPを介して)間接的にサーバ400に送信されてよい。要求1522は、段階1516の後と、ミューティング構成がTRP300-1、300-1に送信された後とに発生するように示されているが、UE200は、いつでも要求1522を送信し得る。
【0090】
[00118] サーバ400は、メッセージ1524において適切なミューティング構成をUE200に送信することによって、UE200からの位置サービス要求1522に応答し得る。サーバ400は、UE200の近くにあるTRP300-1、300-2(たとえば、サービングTRPおよび近隣のTRP、またはUE200の位置推定からある半径の範囲内にあるTRPなど)のミューティング構成を送信し得る。UE200は、たとえば、信号がその間は送信されない時間ウィンドウの間に信号を探索することに電力を浪費するのを避けることによって、および/または、対応するPRS信号がミュート解除されて送信されるPRSミューティング構成において示された時間ウィンドウへと探索時間ウィンドウを狭めることによって、エネルギーを節約するためのミューティング構成を使用し得る。メッセージ1524は、測位信号を取得および受信するためにUE200によって使用されるべき探索ウィンドウを含み得る。サーバ400は、図示されるようにメッセージ1524をUE200に直接送信してよく、または、TRP300-1、300-2のうちの1つもしくは複数を介して、および/もしくは、1つもしくは複数の他のTRP300を介して間接的に送信してよい。
【0091】
[00119] 図17を参照し、図1図15をさらに参照すると、測位信号を送信する方法1700は、図示された段階を含む。しかしながら、プロセス1700は、例にすぎず、限定するものではない。方法1700は、たとえば、段階が追加され、削除され、並べ替えられ、組み合わせられ、同時に実行され、および/または単一の段階が複数の段階へと分割されるようにすることによって、変えられ得る。たとえば、1つもしくは複数の段階は、図17に示された段階の前に行われてよく、および/または、1つもしくは複数の段階はその後に行われてよい。たとえば、以下で説明される段階1714は、方法1700から除去されてよく、図18に示され以下で説明される1つまたは複数の段階が追加されてよい。別の例として、(たとえば、サーバから)TRPにおいてミューティング構成を受信する段階は、段階1710の前に、プロセッサ310を用いて、場合によっては、メモリ311と組み合わせて、ミューティング構成を受信するための手段を備えるトランシーバ315(たとえば、ワイヤレス受信機344およびアンテナ346、またはワイヤード受信機354)と組み合わせて、実行され得る。以下で説明される他の機能および/または以下で説明されるもの以外の機能を含む、さらに他の例が可能である。方法1700は、gNBであり得るTRP300によって実装される。たとえば、方法1700は、LMFとコロケートされた、またはLMFと統合されたgNBによって実装され得る。しかしながら、方法1700は、サーバ400によって実装されてよく、たとえば、サーバ400は、TRP300に、図示された段階(および/または他の段階)を実行させてよい。さらに他の実装形態が可能である。
【0092】
[00120] 段階1710において、方法1700は、ミューティング構成に従って、送信スケジュールの第1のスロット中の第1のスロット内測位信号リソースセグメントをTRPから、ミュート解除して送信することを含む。たとえば、TRP300は、図10に示された第1のスロット1001のシンボル5および6を含むセグメントをミュート解除して送信してよく、これらのシンボルに対応するミューティング構成1020の1のビットマップ値は、これらのシンボルの送信をミュートしないことを示す。したがって、「第1のスロット内測位信号リソースセグメント」はラベルであり、このセグメントは、送信スケジュールに従ってスロット中の測位信号を送信するための第1のシンボルである必要はない。同様に、「第1のスロット」はラベルであり、スロットが送信スケジュールの第1のスロットであることを必要としない。サーバ400は、たとえば、送信スケジュールおよびミューティング構成をTRP300に送ることによって、TRP300に第1のセグメントを送信させてよく、TRP300は、測位信号を送信し、ミューティング構成によって示されるようにスロット内セグメントをミュートするために、送信スケジュールを使用してよい。TRPに第1のスロット内測位信号リソースセグメントをミュート解除して送信させることは、送信スケジュールおよびミューティング構成を実行のためにTRPに送信することを備え得る。第1のスロット内測位信号リソースセグメントをミュート解除して送信することは、TRPによって記憶および/または生成された送信構成およびミューティング構成を用いて、TRPによるミューティング構成に鑑みて送信スケジュールを実行することを備え得る。プロセッサ310は、場合によっては、メモリ311(たとえば、ソフトウェア312)と組み合わせて、トランシーバ315(たとえば、ワイヤレス受信機344)と組み合わせて、第1のスロット内測位信号リソースセグメントをミュート解除して送信するための手段を備え得る。同じく、または代替として、プロセッサ410は、場合によってはメモリ411(たとえば、ソフトウェア412)と組み合わせて、場合によってはトランシーバ415(たとえば、ワイヤレス送信機442およびアンテナ446、ならびに/または有線送信機452)と組み合わせて、TRPに第1のスロット内測位信号リソースセグメントをミュート解除して送信させるための手段を備え得る。
【0093】
[00121] TRPは、第1のスロット中の第1のスロット内測位信号リソースセグメントを送信してよく、第1のスロット内測位信号リソースセグメントは、様々な考えられるサイズを有する。たとえば、第1のスロット内測位信号リソースセグメントは、第1のスロットのスロット内グループとサイズが等しくてよく、ここにおいて、各スロット内グループは、完全にスタガリングされ、スロット内グループ中のシンボルのそれぞれのセットにわたって送信スケジュールのすべてのサブキャリアをサウンディングすることを示す。スロット内グループの各々は、送信スケジュールの同一部分を備えてよく、各スロット内グループは、スロット内グループのシンボルにわたってサウンディングされるリソース要素の同一のパターンを有する。別の例として、第1のセグメントは、各スロット内グループが完全にスタガリングされる第1のスロットのスロット内グループよりもサイズが小さくてよい。たとえば、第1のスロット内測位信号リソースセグメントは、単一のシンボルであってよいが、スロット内グループは、長さが少なくとも2つのシンボルである。この場合、スロット内測位信号リソースセグメントの数は、第1のスロット内の測位信号シンボルの数(すなわち、測位信号を搬送するための送信スケジュールによって指定された第1のスロット中のシンボルの数)に等しくてよい。
【0094】
[00122] 段階1712において、方法1700は、ミューティング構成に従って、送信スケジュールの第1のスロットの第2のスロット内測位信号リソースセグメントのTRPによる送信をミューティングすることを含む。たとえば、TRP300は、(たとえば、サーバ400によって提供された)送信スケジュールおよびミューティング構成に従って、第2のスロット内測位信号リソースセグメントの送信をミュートし得る。TRPは、たとえば、図10に示された第1のスロット1001のシンボル3および4の送信をミュートしてよく、これらのシンボルに対応するミューティング構成1020の0のビットマップ値は、これらのシンボルの送信をミュートすることを示す。第1のスロットの第1および第2のスロット内測位信号リソースセグメントは各々、スロットの1つまたは複数のシンボル内の1つまたは複数のサブキャリアを備え、スロットの別個の部分である。第2のスロット内測位信号リソースセグメントは、この例では、スロット内グループに対応する。しかしながら、他のサイズのセグメントが使用され得る。たとえば、図11に示された各セグメントは、各々が2つのシンボル長さである、図11に示されたスロット内グループよりも小さい、1つのシンボルに対応する。したがって、たとえば、第2のスロット内測位信号リソースセグメントは、図11に示された第1のスロット1101のシンボル番号3に対応してよく、これは、第1のスロット1101のスロット3および4から成るスロット内グループの一部分である。したがって、スロット3および4から成るスロット内グループは、スロット3の送信がミュートされた状態で、スタガリングされなくなる。TRPに第2のスロット内測位信号リソースセグメントの送信をミュートさせることは、実行のためにTRPに送信構成およびミューティング構成を送ることを備え得る。第2のスロット内測位信号リソース要素の送信をミュートすることは、TRPによって記憶および/または生成された送信構成およびミューティング構成を用いて、TRPによるミューティング構成に鑑みて送信スケジュールを実行することを備え得る。プロセッサ310は、場合によっては、メモリ311(たとえば、ソフトウェア312)と組み合わせて、第2のセグメントの送信をミュートするための手段を備え得る。同じく、または代替として、プロセッサ410は、場合によっては、メモリ411(たとえば、ソフトウェア412)と組み合わせて、トランシーバ415(たとえば、ワイヤレス送信機442およびアンテナ446、ならびに/または、有線送信機452)と組み合わせて、TRPに第2のセグメントの送信をミュートさせるための手段を備え得る。
【0095】
[00123] 方法1700は、1つまたは複数の他の特徴を含み得る。たとえば、方法1700は、送信スケジュールの第2のスロットの第1のスロット内測位信号リソースセグメントの送信をミュートするか、または、第2のスロットの第2のスロット内測位信号リソースセグメントをミュート解除して送信するか、または、それらの両方を行う段階1714を含んでよく、ここにおいて、第1および第2のスロットの第1および第2のセグメントはそれぞれ、同じ相対スロット位置にある。たとえば、スロット1301、1302の第1のスロット内測位信号リソースセグメントは各々、スロット1301、1302のシンボル0にそれぞれ対応してよく、スロット1301、1302の第2のスロット内測位信号リソースセグメントは各々、スロット1301、1302のシンボル1に対応し得る。プロセッサ310は、場合によってはメモリ311(たとえば、ソフトウェア312)と組み合わせて、場合によってはトランシーバ315(たとえば、ワイヤレス送信機342およびアンテナ346)と組み合わせて、第2のスロットの第1のスロット内測位信号の送信をミュートするか、または、第2のスロット内測位信号リソースセグメントをミュート解除して送信するか、あるいはそれらの組合せを行うための手段を備え得る。プロセッサ410は、場合によってはメモリ411(たとえば、ソフトウェア412)と組み合わせて、トランシーバ415(たとえば、ワイヤレス送信機442およびアンテナ446、ならびに/または有線送信機452)と組み合わせて、TRPに、第2のスロットの第1のスロット内測位信号の送信をミュートさせるか、または、第2のスロット内測位信号リソースセグメントをミュート解除して送信するか、あるいはそれらの組合せを行わせるための手段を備え得る。別の例として、方法1700は、別のミューティング構成に従って、第3のスロット内測位信号リソースセグメントをミュート解除して別のTRPから送信する段階1716を含み得る。したがって、異なるリソースは、異なるミューティング構成(たとえば、ミューティング構成1320、1330)が適用されてよく、したがって、異なるミューティング構成に従ってセグメントがミュート解除して送信され、および/または異なるミューティング構成に従って別様に送信をミュートしてよい。プロセッサ310は、場合によってはメモリ311と組み合わせて、別のTRPのトランシーバ315(たとえば、ワイヤレス送信機342およびアンテナ346、ならびに/または有線送信機352)と組み合わせて、他のミューティング構成に従って第3のスロット内測位信号リソースセグメントをミュート解除して送信するための手段を備え得る。プロセッサ410は、場合によってはメモリ411(たとえば、ソフトウェア412)と組み合わせて、トランシーバ415(たとえば、ワイヤレス送信機442およびアンテナ446、ならびに/または有線送信機452)と組み合わせて、別のTRPに、別のミューティング構成に従って第3のスロット内測位信号リソースセグメントをミュート解除して送信させるための手段を備え得る。
【0096】
[00124] 1つまたは複数の他の段階が、方法1700の一部として、その前に、および/またはその後に含まれてよい。たとえば、図18を参照すると、方法1700の段階1710の前に実行され得る、方法1800のいくつかの任意の段階が示されている。図示された方法1800の段階の各々は、任意である。1つまたは複数の他の段階が、方法1800に含まれてよい。方法1800の説明は、サーバ400が機能を実行するように構成され、機能を実行することに焦点を当てているが、TRP300は、機能の一部または全部を実行するように構成され、それらを実行してよい。
【0097】
[00125] 段階1808において、方法1800は、ミューティング構成を取得するための情報を取得することを含む。たとえば、サーバ400またはTRP300は、1つまたは複数のTRP300によって1つまたは複数の測位信号(たとえば、PRS)リソースを送信するための構成情報を取得し得る。たとえば、サーバ400は、メッセージ1511、1512のうちの1つまたは複数を介して、TRP300-1、300-2のうちの1つまたは複数から構成情報を取得してよい。構成情報は、たとえば、コームタイプ、リソース長さ、反復数などを含み得る。同じく、または代替として、サーバ400は、メモリ411から構成情報(たとえば、ミューティング構成)を読み取るように、および/または、構成情報(ミューティング構成を含み得る)を生成し、それを、たとえばメッセージ1518、1520中でTRP300-1、300-2に送信するように構成され得る。TRP300は、構成情報を受信し、適宜、構成情報を使用する(たとえば、構成情報からミューティング構成を導出する、または構成情報からミューティング構成を読み取る)ことがある。プロセッサ410は、場合によってはメモリ411(たとえば、ソフトウェア412)および/またはトランシーバ415と組み合わせて、ミューティング構成を取得するための情報を取得するための手段を備え得る。同じく、または代替として、プロセッサ310は、場合によってはメモリ311(たとえば、ソフトウェア312)および/またはトランシーバ315と組み合わせて、ミューティング構成を取得するための情報を取得するための手段を備え得る。
【0098】
[00126] 段階1810において、方法1800は、たとえば、コームタイプ、リソース長さ、反復数などの測位信号リソース構成情報に基づいて、および/または、ミューティング構成の組合せに基づいて、ミューティング構成を取得することを含み得る。たとえば、サーバ400またはTRP300は、コームタイプおよびリソース長さに基づいて、ミューティング構成を表すビットマップに関するセグメントサイズを決定し得る。たとえば、サーバ400は、様々な技法のうちの1つまたは複数を使用してミューティング構成を取得するように構成され得る。たとえば、サーバ400は、たとえば、そのようなパラメータに基づいて、ミューティングパターンを導出するように構成されてよく、および/または、たとえば、そのようなパラメータに基づいて、記憶されたミューティングパターンを選択するように構成されてよく、および/または、1つまたは複数の他の技法を使用して、ミューティング構成を取得するように構成されてよい。ミューティング構成は、異なるスロットについて、および/または異なる測位信号リソースについて異なり得る。サーバ400は、たとえば、コーム数で除算された、測位信号を送信するためのスロット中のシンボルの数に等しくなるようにセグメントサイズを設定し得る。サーバ400は、ミューティング構成の組合せに基づいてミューティング構成を決定し得る。たとえば、サーバ400は、スロット内ミューティング構成を1つまたは複数の他のミューティング構成と(たとえば、論理ANDを用いて)論理的に結合し得る。たとえば、サーバ400は、オプション1ANDオプション3、または、オプション2ANDオプション3、または、オプション1ANDオプション2ANDオプション3を決定するように構成され得る。したがって、たとえば、すべてのAND計算されたミューティング構成が、ミュート解除して送信することを示す場合のみ、得られたミューティング構成は、ミュート解除して送信することを示す。プロセッサ410は、場合によってはメモリ411(たとえば、ソフトウェア412)と組み合わせて、ミューティング構成を決定するための手段を備え得る。同じく、または代替として、プロセッサ310は、場合によってはメモリ311(たとえば、ソフトウェア312)と組み合わせて、ミューティング構成を決定するための手段を備え得る。
【0099】
[00127] 段階1812において、方法1800は、ミュート解除されたスロット中の対応するセグメントを送信するためのすべての指示が連続するように、ミューティング構成を取得することを含み得る。たとえば、プロセッサ410は、(たとえば、1011のミューティング構成を無視するが、0111のミューティング構成を可能にするための)指示が連続しない場合、対応するスロットセグメントをミュート解除して送信するための複数の指示を有する(たとえば、プロセッサ410によって生成された、またはメモリ411によって記憶され、プロセッサ410によって選択された)任意の潜在的なミューティング構成を使用しない(たとえば、破棄し、無視し、選択しない)ことがある。プロセッサ410は、場合によってはメモリ411(たとえば、ソフトウェア412)と組み合わせて、ミューティング構成を決定するための手段を備え得る。同じく、または代替として、プロセッサ310は、場合によってはメモリ311(たとえば、ソフトウェア312)と組み合わせて、ミューティング構成を決定するための手段を備え得る。
【0100】
[00128] 段階1814において、方法1800は、少なくとも3つのスロット内グループが送信スケジュールに含まれるかどうかを決定することを含み得る。たとえば、サーバ400は、スロット内グループ中のシンボルの数によって除算されたリソースの長さが少なくとも3であるかどうかを決定し得る。サーバ400は、スロット当たり少なくとも3つのスロット内グループが存在しない場合、スロット内ミューティングを実装しないことがある(たとえば、サーバ400は、そのようなスロット内ミューティング構成を決定しないことがあり、または少なくともそのようなスロット内ミューティング構成をTRP300に送信しないことがあり、またはTRP300によって生成または記憶されたそのようなスロット内ミューティング構成をTRP300が使用するための命令をTRP300に送信しないことがある)。少なくとも3つのスロット内グループが存在しない場合、方法1800は、方法1700に進むことなく段階1816で終了し得る。プロセッサ410は、場合によってはメモリ411(たとえば、ソフトウェア412)と組み合わせて、ミューティング構成が少なくとも3つのスロット内グループを含むと決定するための手段を備え得る。同じく、または代替として、プロセッサ310は、場合によってはメモリ311(たとえば、ソフトウェア312)と組み合わせて、ミューティング構成が少なくとも3つのスロット内グループを含むと決定するための手段を備え得る。
【0101】
[00129] 段階1818において、方法1800は、低レイテンシ測位信号トリガリングが使用中であるかどうかを決定することを含み得る。たとえば、サーバ400は、MAC-CEベースのDL PRSトリガリングが使用中である(たとえば、要求されている)かどうかを決定するように構成され、および/または、DCIベースのDL PRSトリガリングが使用中であるかどうかを決定するように構成され得る。低レイテンシ測位信号トリガリングが使用中でない場合、方法1800は、方法1700に進むことなく段階1816で終了し得る。プロセッサ410は、場合によってはメモリ411(たとえば、ソフトウェア412)と組み合わせて、低レイテンシ測位信号トリガリングが使用中であるかどうかを決定するための手段を備え得る。同じく、または代替として、プロセッサ310は、場合によってはメモリ311(たとえば、ソフトウェア312)と組み合わせて、低レイテンシ測位信号トリガリングが使用中であるかどうかを決定するための手段を備え得る。
【0102】
[00130] 段階1820において、方法1800は、UEがエイリアシングされたピークを解決することができるかどうかを決定することを含み得る。たとえば、サーバ400は、ミューティング構成が測位信号を搬送するための部分的スタガリングを引き起こす(すべてに満たないサブキャリアがサウンディングされる)場合、エイリアシングされたピークを解決するほど十分に小さい探索ウィンドウ(たとえば、許容しきい値未満のRSTD不確実性)をUEが有するかどうかを決定し得る。サーバ400は、たとえば、UE200から探索ウィンドウに関する情報を取得し得るか、または、探索ウィンドウをUE200に送信し、したがって、探索ウィンドウを記憶させ得る。サーバ400は、エイリアシングされたピークを解決するほど十分に小さい探索ウィンドウをUE200が有すると決定した(サーバ400が決定した場合のみ)ことに応答して方法1700に進んでよく、そうでない場合、段階1816で終了し得る。
【0103】
[00131] 他の考慮事項(Other considerations)
[00132] 他の例および実装形態は、本開示の範囲および添付の特許請求の範囲内にある。たとえば、ソフトウェアおよびコンピュータの性質により、上で説明された機能は、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、ハードワイヤリング、またはこれらのうちのいずれかの組合せを使用して実装され得る。機能を実装する特徴はまた、機能の部分が異なる物理的位置に実装されるように分散されることを含めて、様々な場所に物理的に位置し得る。たとえば、(たとえば、PRSミューティング構成を決定して実装するための)サーバ400に存在するものとして上で論じられた1つもしくは複数の機能、またはその1つもしくは複数の部分は、TRP300などによって、サーバ400の外部で実行され得る。ある特徴が機能を実装し得るという記述は、その特徴がその機能を実装するように構成され得ることを含む(たとえば、サーバ400が機能Xを実行し得るという記述は、サーバ400が機能Xを実行するように構成され得ることを含む)。
【0104】
[00133] 本明細書において使用される単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が別段に明確に示すのでなければ、複数形も含む。本明細書において使用される「備える(comprises)」、「備える(comprising)」、「含む(includes)」、および/または「含む(including)」という用語は、述べられた特徴、整数、ステップ、動作、要素、および/または構成要素の存在を明示するが、1つまたは複数の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、および/またはそれらのグループの存在もしくは追加を排除しない。
【0105】
[00134] 本明細書で使用される、RS(基準信号)という用語は、1つまたは複数の基準信号を指し得、適宜、RSという用語の任意の形態、たとえば、PRS、SRS、CSI-RSなどに適用され得る。
【0106】
[00135] 本明細書で使用されるとき、別段に明記されていない限り、機能または動作が項目または状態「に基づく」という文は、その機能または動作が、述べられた項目または状態に基づき、述べられた項目または状態に加えて1つまたは複数の項目および/または状態に基づき得ることを意味する。
【0107】
[00136] また、本明細書において使用されるとき、「のうちの少なくとも1つ」で終わる、または「のうちの1つまたは複数」で終わる項目の列挙において使用される「または」は、たとえば、「A、B、またはCの少なくとも1つ」という列挙、または「A、B、またはCの1つまたは複数」という列挙が、AもしくはBもしくはC、またはAB(AおよびB)、またはAC(AおよびC)、またはBC(BおよびC)、またはABC(すなわち、AおよびBおよびC)、または1つより多くの特徴をもつ組合せ(たとえば、AA、AAB、ABBCなど)を意味するような、選言的列挙を示す。したがって、アイテム、たとえばプロセッサが、AまたはBのうちの少なくとも1つに関する機能を実行するように構成されるという記載は、アイテムが、Aに関する機能を実行するように構成され得るか、またはBに関する機能を実行するように構成され得るか、またはAおよびBに関する機能を実行するように構成され得ることを意味する。たとえば、「AまたはBのうちの少なくとも1つを測定するように構成されたプロセッサ」という句は、プロセッサが、Aを測定するように構成され得る(Bを測定するように構成されてもされなくてもよい)か、またはBを測定するように構成され得る(Aを測定するように構成されてもされなくてもよい)か、またはAを測定しBを測定するように構成され得る(AおよびBのどちらを測定するか、または両方を測定するかを選択するように構成され得る)ことを意味する。同様に、AまたはBのうちの少なくとも1つを測定するための手段の記載は、Aを測定するための手段(Bを測定することが可能であってもなくてもよい)、またはBを測定するための手段(およびAを測定するように構成されてもされなくてもよい)、またはAおよびBを測定するための手段(AおよびBのどちらを測定するか、または両方を測定するかを選択することが可能であり得る)を含む。別の例として、アイテム、たとえばプロセッサが、機能Xを実行することまたは機能Yを実行することのうちの少なくとも1つを行うように構成されるという記載は、そのアイテムが、機能Xを実行するように構成され得るか、または機能Yを実行するように構成され得るか、または機能Xを実行し、機能Yを実行するように構成され得ることを意味する。たとえば、「Xを測定するか、またはYを測定するかのうちの少なくとも1つを行うように構成されたプロセッサ」という句は、プロセッサが、Xを測定するように構成され得る(および、Yを測定するように構成されてもされなくてもよい)か、またはYを測定するように構成され得る(および、Xを測定するように構成されてもされなくてもよい)か、またはXを測定し、かつYを測定するように構成され得る(ならびに、XおよびYのどちらを測定するか、または両方を測定するかを選択するように構成され得る)ことを意味する。
【0108】
[00137] 具体的な要件に従って、かなりの変形が行われ得る。たとえば、カスタマイズされたハードウェアも使用されることがあり、および/または、特定の要素が、ハードウェア、プロセッサによって実行される(アプレットなどのポータブルソフトウェアを含む)ソフトウェア、またはその両方で実装されることがある。さらに、ネットワーク入力/出力デバイスなどの、他のコンピューティングデバイスへの接続が利用され得る。別段に記載されていない限り、互いに接続され、または通信して図に示され、および/または本明細書において論じられる機能的または他の構成要素は、通信可能に結合される。つまり、構成要素は、それらの間での通信を可能にするように、直接または間接的に接続され得る。
【0109】
[00138] 上で論じられたシステム、およびデバイスは例である。様々な構成は、適宜に様々な手順または構成要素を省略し、置換し、または追加し得る。たとえば、いくつかの構成に関して説明される特徴は、様々な他の構成において組み合わせられ得る。構成の異なる態様および要素が、同様の方式で組み合わせられ得る。また、技術は発展するので、要素の多くは例であり、本開示または特許請求の範囲を限定しない。
【0110】
[00139] ワイヤレス通信システムは、通信がワイヤレスに、すなわち有線接続または他の物理的接続ではなく空間を通じて伝播する電磁波および/または音波によって運ばれるような通信システムである。ワイヤレス通信ネットワークは、すべての通信がワイヤレスに送信されるようにはしないことがあり、少なくとも一部の通信がワイヤレスに送信されるようにするように構成される。さらに、「ワイヤレス通信デバイス」という用語または同様の用語は、デバイスの機能が通信だけのためのものであること、もしくはデバイスの機能が主に通信のためのものであることすらも要求せず、またはデバイスがモバイルデバイスであることを要求せず、デバイスがワイヤレス通信能力(片方向または双方向)を含むこと、たとえば、ワイヤレス通信のための少なくとも1つの無線(各無線は送信機、受信機、またはトランシーバの一部である)を含むことを示す。
【0111】
[00140] 説明では、(実装形態を含む)例示的な構成の完全な理解が得られるように具体的な詳細が与えられる。しかしながら、構成は、これらの具体的な詳細を伴わずに実践され得る。たとえば、構成を不明瞭にすることを避けるために、よく知られている回路、プロセス、アルゴリズム、構造、および技法は、不要な詳細を伴わずに示されている。この説明は、例示的な構成を与えるにすぎず、特許請求の範囲の範囲、適用性、または構成を限定しない。むしろ、構成の先の説明は、記載された技法を実装するための説明を提供する。要素の機能および配置において、様々な変更がなされてよい。
【0112】
[00141] 本明細書において使用される、「プロセッサ可読媒体」、「機械可読媒体」、および「コンピュータ可読媒体」という用語は、機械を特定の様態で動作させるデータを提供することに関与する任意の媒体を指す。コンピューティングプラットフォームを使用すると、様々なプロセッサ可読媒体は、実行のためにプロセッサに命令/コードを提供することに関与してもよく、ならびに/または、そのような命令/コード(たとえば、信号など)を記憶および/もしくは担持するために使用されてよい。多くの実装形態において、プロセッサ可読媒体は、物理的および/または有形の記憶媒体である。そのような媒体は、限定はされないが、不揮発性媒体および揮発性媒体を含む、多くの形態をとり得る。不揮発性媒体は、たとえば、光ディスクおよび/または磁気ディスクを含む。揮発性媒体は、限定はされないが、ダイナミックメモリを含む。
【0113】
[00142] いくつかの例示的な構成を説明してきたが、様々な修正、代替構成、および均等物が使用され得る。たとえば、上記の要素は、より大型のシステムの構成要素であってよく、他の規則が、本発明の適用例よりも優先されてもよく、または別様に本発明の適用例を修正してよい。また、いくつかの動作は、上記の要素が考慮される前、考慮される間に、またはその後に、行われ得る。したがって、上記の説明は特許請求の範囲を限定しない。
【0114】
[00143] 値が第1のしきい値を超える(またはそれよりも大きい、またはそれを上回る)という記述は、値が、第1のしきい値よりもわずかに大きい第2のしきい値を満たすか、または超えるという記述と等価であり、たとえば、第2のしきい値は、コンピューティングシステムの分解能において第1のしきい値よりも高い1つの値である。値が第1のしきい値未満である(またはそれ以内である、またはそれを下回る)という記述は、値が、第1のしきい値よりもわずかに低い第2のしきい値以下であるという記述と等価であり、たとえば、第2のしきい値は、コンピューティングシステムの分解能において第1のしきい値よりも低い1つの値である。
以下に本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
TRP(送信/受信点)から測位信号を選択的に送信する方法であって、
ミューティング構成に従って送信スケジュールの第1のスロット中の第1のスロット内測位信号リソースセグメントを前記TRPから、ミュート解除して送信することと、前記送信スケジュールは、前記送信スケジュールのスロット内の前記測位信号の少なくとも一部分を送信するために複数の連続シンボルの各々においてどの1つまたは複数のリソース要素をサウンディングすべきかを示し、前記ミューティング構成は、複数のスロット内測位信号リソースセグメントの各々をミュートすべきかどうかを示す、
前記ミューティング構成に従って前記送信スケジュールの前記第1のスロット中の第2のスロット内測位信号リソースセグメントの前記TRPによる送信をミュートすることと
を備え、
ここにおいて、前記複数のスロット内測位信号リソースセグメントは、前記第1のスロット中の前記第1のスロット内測位信号リソースセグメントと前記第1のスロット中の前記第2のスロット内測位信号リソースセグメントとを含み、前記複数のスロット内測位信号リソースセグメントの各々は、少なくとも1つのシンボルを含み、それぞれのスロットの別個の部分である、
方法。
[C2]
前記送信スケジュールは、前記第1のスロットに関する第1の整数量Gのスロット内グループを含み、ここにおいて、G≧2であり、ここにおいて、前記スロット内グループの各々は、シンボルのそれぞれのセットにわたって前記送信スケジュールのすべてのサブキャリアをサウンディングすることを示し、ここにおいて、前記ミューティング構成は、前記第1のスロット中の第2の整数量Mのスロット内測位信号リソースセグメントを含み、ここにおいて、M=Gである、C1に記載の方法。
[C3]
前記スロット内グループの各々は、サウンディングされるべきリソース要素の同じパターンを有する、前記送信スケジュールの同一部分から成る、C2に記載の方法。
[C4]
前記送信スケジュールは、前記第1のスロットに関する第1の整数量Gのスロット内グループを含み、ここにおいて、G≧2であり、ここにおいて、前記スロット内グループの各々は、シンボルのそれぞれのセットにわたって前記送信スケジュールのすべてのサブキャリアをサウンディングすることを示し、ここにおいて、前記ミューティング構成は、前記第1のスロット中の第2の整数量Mのスロット内測位信号リソースセグメントを含み、ここにおいて、M>Gである、C1に記載の方法。
[C5]
前記第2の整数量Mは、前記第1のスロット中の前記測位信号のリソースのために構成されたシンボルの数に等しい、C4に記載の方法。
[C6]
前記第1のスロット中の前記第2のスロット内測位信号リソースセグメントは、シンボルのスロット内グループの第2の部分であり、シンボルの前記スロット内グループは、第1の部分および前記第2の部分を含み、シンボルの前記スロット内グループの前記第1の部分は、前記送信スケジュールのすべてに満たないサブキャリアをサウンディングすることを示し、前記方法は、前記第2のスロット内測位信号リソースセグメントの送信をミュートする条件として、前記測位信号を受信するユーザ機器が、シンボルの前記スロット内グループの前記第1の部分に対応するエイリアシングされたチャネルエネルギー応答ピークを解決することができる探索ウィンドウで構成されることを決定することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C7]
ミュート解除されたスロット中の対応するスロット内測位信号リソースセグメントを送信するためのすべての指示が連続するように、前記ミューティング構成を決定することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C8]
前記送信スケジュールの第2のスロット中の第1のスロット内測位信号リソースセグメントの送信をミュートすること、または
前記送信スケジュールの前記第2のスロット中の第2のスロット内測位信号リソースセグメントをミュート解除して送信すること、または
それらの組合せ
をさらに備え、
ここにおいて、前記送信スケジュールに従って、前記第2のスロット中の前記第1のスロット内測位信号リソースセグメントは、前記第1のスロット中の前記第1のスロット内測位信号リソースセグメントが前記第1のスロットに対してスケジュールされるのと同じ第1の時間に前記第2のスロットに対してスケジュールされ、前記第2のスロット中の前記第2のスロット内測位信号リソースセグメントは、前記第1のスロット中の前記第2のスロット内測位信号リソースセグメントが前記第1のスロットに対してスケジュールされるのと同じ第2の時間に前記第2のスロットに対してスケジュールされる、
C1に記載の方法。
[C9]
前記第1のスロット中の前記第1のスロット内測位信号リソースセグメントをミュート解除して送信することと、前記第1のスロット中の前記第2のスロット内測位信号リソースセグメントの送信をミュートすることとは、前記送信スケジュールの前記第1のスロットが、シンボルのそれぞれのセットにわたって前記送信スケジュールのすべてのサブキャリアをサウンディングすることを各々が示す少なくとも3つのスロット内グループを含むと決定することに応答して実行される、C1に記載の方法。
[C10]
前記第1のスロット中の前記第1のスロット内測位信号リソースセグメントをミュート解除して送信することと、前記第1のスロット中の前記第2のスロット内測位信号リソースセグメントの送信をミュートすることとは、MAC-CEベース(媒体アクセス制御-制御要素ベース)の測位信号トリガリングが使用中であること、もしくはDCIベース(ダウンリンク制御情報ベース)の測位信号トリガリングが使用中であること、またはそれらの組合せを決定したことに応答して実行される、C1に記載の方法。
[C11]
前記送信スケジュールのコームタイプおよびリソース長さに基づいて前記ミューティング構成を決定することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C12]
前記ミューティング構成はスロット内ミューティング構成であり、前記方法は、前記スロット内ミューティング構成と、インスタンス間ミューティング構成またはインスタンス内ミューティング構成のうちの少なくとも1つとの論理結合を決定することによって前記ミューティング構成を取得することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C13]
前記論理結合を決定することは、
前記スロット内ミューティング構成AND前記インスタンス間ミューティング構成、ここにおいて、ANDは論理演算子である、または、
前記スロット内ミューティング構成AND前記インスタンス内ミューティング構成、または、
前記スロット内ミューティング構成AND前記インスタンス間ミューティング構成AND前記インスタンス内ミューティング構成
を決定することを備える、C12に記載の方法。
[C14]
前記ミューティング構成は第1のミューティング構成であり、前記第1のスロット内測位信号リソースセグメントは第1の測位信号リソースに対応し、前記TRPは第1のTRPであり、前記方法は、
前記第1のミューティング構成とは異なる第2のミューティング構成に従って第3のスロット内測位信号リソースセグメントを第2のTRPからミュート解除して送信すること、前記第3のスロット内測位信号リソースセグメントは、前記第1の測位信号リソースとは異なる第2の測位信号リソースに対応する、
をさらに備える、C1に記載の方法。
[C15]
送信機と、
メモリと、
前記送信機および前記メモリに通信可能に結合され、
ミューティング構成に従って送信スケジュールの第1のスロット中の第1のスロット内測位信号リソースセグメントを前記送信機を介して、ミュート解除して送信することと、前記送信スケジュールは、前記送信スケジュールのスロット内の測位信号の少なくとも一部分を送信するために複数の連続シンボルの各々においてどの1つまたは複数のリソース要素をサウンディングすべきかを示し、前記ミューティング構成は、複数のスロット内測位信号リソースセグメントの各々をミュートすべきかどうかを示す、
前記ミューティング構成に従って前記送信スケジュールの前記第1のスロット中の第2のスロット内測位信号リソースセグメントの送信をミュートすることと
を行うように構成されたプロセッサと
を備えるTRP(送信/受信点)であって、
ここにおいて、前記複数のスロット内測位信号リソースセグメントは、前記第1のスロット中の前記第1のスロット内測位信号リソースセグメントと前記第1のスロット中の前記第2のスロット内測位信号リソースセグメントとを含み、前記複数のスロット内測位信号リソースセグメントの各々は、少なくとも1つのシンボルを含み、それぞれのスロットの別個の部分である、
TRP。
[C16]
前記送信スケジュールは、前記第1のスロットに関する第1の整数量Gのスロット内グループを含み、ここにおいて、G≧2であり、ここにおいて、前記スロット内グループの各々は、シンボルのそれぞれのセットにわたって前記送信スケジュールのすべてのサブキャリアをサウンディングすることを示し、ここにおいて、前記ミューティング構成は、前記第1のスロット中の第2の整数量Mのスロット内測位信号リソースセグメントを含み、ここにおいて、M=Gである、C15に記載のTRP。
[C17]
前記スロット内グループの各々は、サウンディングされるべきリソース要素の同じパターンを有する、前記送信スケジュールの同一部分から成る、C16に記載のTRP。
[C18]
前記送信スケジュールは、前記第1のスロットに関する第1の整数量Gのスロット内グループを含み、ここにおいて、G≧2であり、ここにおいて、前記スロット内グループの各々は、シンボルのそれぞれのセットにわたって前記送信スケジュールのすべてのサブキャリアをサウンディングすることを示し、ここにおいて、前記ミューティング構成は、前記第1のスロット中の第2の整数量Mのスロット内測位信号リソースセグメントを含み、ここにおいて、M>Gである、C15に記載のTRP。
[C19]
前記第2の整数量Mは、前記第1のスロット中の前記測位信号のリソースのために構成されたシンボルの数に等しい、C18に記載のTRP。
[C20]
前記第1のスロット中の前記第2のスロット内測位信号リソースセグメントは、シンボルのスロット内グループの第2の部分であり、シンボルの前記スロット内グループは、第1の部分および前記第2の部分を含み、シンボルの前記スロット内グループの前記第1の部分は、前記送信スケジュールのすべてに満たないサブキャリアをサウンディングすることを示し、前記プロセッサは、前記測位信号を受信するユーザ機器が、シンボルの前記スロット内グループの前記第1の部分に対応するエイリアシングされたチャネルエネルギー応答ピークを解決することができる探索ウィンドウで構成されるという決定に応答して、前記第2のスロット内測位信号リソースセグメントの送信をミュートするように構成される、C15に記載のTRP。
[C21]
前記プロセッサは、ミュート解除されたスロット中の対応するスロット内測位信号リソースセグメントを送信するためのすべての指示が連続するように、前記ミューティング構成を決定するように構成される、C15に記載のTRP。
[C22]
前記プロセッサは、
前記送信スケジュールの第2のスロット中の第1のスロット内測位信号リソースセグメントの送信をミュートすること、または
前記送信スケジュールの前記第2のスロット中の第2のスロット内測位信号リソースセグメントを前記送信機を介して、ミュート解除して送信すること、または
それらの組合せ
を行うようにさらに構成され、
ここにおいて、前記送信スケジュールに従って、前記第2のスロット中の前記第1のスロット内測位信号リソースセグメントは、前記第1のスロット中の前記第1のスロット内測位信号リソースセグメントが前記第1のスロットに対してスケジュールされるのと同じ第1の時間に前記第2のスロットに対してスケジュールされ、前記第2のスロット中の前記第2のスロット内測位信号リソースセグメントは、前記第1のスロット中の前記第2のスロット内測位信号リソースセグメントが前記第1のスロットに対してスケジュールされるのと同じ第2の時間に前記第2のスロットに対してスケジュールされる、
C15に記載のTRP。
[C23]
前記プロセッサは、前記送信スケジュールの前記第1のスロットが、シンボルのそれぞれのセットにわたって前記送信スケジュールのすべてのサブキャリアをサウンディングすることを各々が示す少なくとも3つのスロット内グループを含むという決定に応答して、前記第1のスロット中の前記第1のスロット内測位信号リソースセグメントを前記送信機を介して、ミュート解除して送信することと、前記第1のスロット中の前記第2のスロット内測位信号リソースセグメントの送信をミュートすることとを行うように構成される、C15に記載のTRP。
[C24]
前記プロセッサは、
MAC-CEベース(媒体アクセス制御-制御要素ベース)の測位信号トリガリングが使用中であるという決定に応答して、または
DCIベース(ダウンリンク制御情報ベース)の測位信号トリガリングが使用中であるという決定に応答して、または
それらの組合せに応答して、
前記第1のスロット中の前記第1のスロット内測位信号リソースセグメントを前記送信機を介して、ミュート解除して送信することと、前記第1のスロット中の前記第2のスロット内測位信号リソースセグメントの送信をミュートすることとを行うように構成される、C15に記載のTRP。
[C25]
前記プロセッサは、前記送信スケジュールのコームタイプおよびリソース長さに基づいて前記ミューティング構成を決定するように構成される、C15に記載のTRP。
[C26]
前記ミューティング構成はスロット内ミューティング構成であり、前記プロセッサは、前記スロット内ミューティング構成と、インスタンス間ミューティング構成またはインスタンス内ミューティング構成のうちの少なくとも1つとの論理結合を決定することによって前記ミューティング構成を取得するように構成される、C15に記載のTRP。
[C27]
前記論理結合を決定するために、前記プロセッサは、
前記スロット内ミューティング構成AND前記インスタンス間ミューティング構成を決定するように構成され、ここにおいて、ANDは論理演算子である、または
前記スロット内ミューティング構成AND前記インスタンス内ミューティング構成を決定するように構成され、または
前記スロット内ミューティング構成AND前記インスタンス間ミューティング構成AND前記インスタンス内ミューティング構成を決定するように構成される、
C26に記載のTRP。
[C28]
ミューティング構成に従って送信スケジュールの第1のスロット中の第1のスロット内測位信号リソースセグメントをミュート解除して送信するための手段と、前記送信スケジュールは、前記送信スケジュールのスロット内の測位信号の少なくとも一部分を送信するために複数の連続シンボルの各々においてどの1つまたは複数のリソース要素をサウンディングすべきかを示し、前記ミューティング構成は、複数のスロット内測位信号リソースセグメントの各々をミュートすべきかどうかを示す、
前記ミューティング構成に従って前記送信スケジュールの前記第1のスロット中の第2のスロット内測位信号リソースセグメントの送信をミュートするための手段と
を備えるTRP(送信/受信点)であって、
ここにおいて、前記複数のスロット内測位信号リソースセグメントは、前記第1のスロット中の前記第1のスロット内測位信号リソースセグメントと前記第1のスロット中の前記第2のスロット内測位信号リソースセグメントとを含み、前記複数のスロット内測位信号リソースセグメントの各々は、少なくとも1つのシンボルを含み、それぞれのスロットの別個の部分である、
TRP。
[C29]
ミュート解除されたスロット中の対応するスロット内測位信号リソースセグメントを送信するためのすべての指示が連続するように、前記ミューティング構成を決定するための手段をさらに備える、C28に記載のTRP。
[C30]
前記ミューティング構成はスロット内ミューティング構成であり、前記TRPは、前記スロット内ミューティング構成と、インスタンス間ミューティング構成またはインスタンス内ミューティング構成のうちの少なくとも1つとの論理結合を決定することによって前記ミューティング構成を取得するための手段をさらに備える、C28に記載のTRP。
[C31]
TRP(送信/受信点)のプロセッサに、
ミューティング構成に従って送信スケジュールの第1のスロット中の第1のスロット内測位信号リソースセグメントをミュート解除して送信することと、前記送信スケジュールは、前記送信スケジュールのスロット内の測位信号の少なくとも一部分を送信するために複数の連続シンボルの各々においてどの1つまたは複数のリソース要素をサウンディングすべきかを示し、前記ミューティング構成は、複数のスロット内測位信号リソースセグメントの各々をミュートすべきかどうかを示す、
前記ミューティング構成に従って前記送信スケジュールの前記第1のスロット中の第2のスロット内測位信号リソースセグメントの送信をミュートすることと
を行わせるプロセッサ可読命令を備える非一時的プロセッサ可読記憶媒体であって、
ここにおいて、前記複数のスロット内測位信号リソースセグメントは、前記第1のスロット中の前記第1のスロット内測位信号リソースセグメントと前記第1のスロット中の前記第2のスロット内測位信号リソースセグメントとを含み、前記複数のスロット内測位信号リソースセグメントの各々は、少なくとも1つのシンボルを含み、それぞれのスロットの別個の部分である、
非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
図1
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