(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-10
(45)【発行日】2025-02-19
(54)【発明の名称】ビームフォーミングを用いた使用のための構成許可動作
(51)【国際特許分類】
H04W 16/28 20090101AFI20250212BHJP
H04B 7/08 20060101ALI20250212BHJP
H04W 72/115 20230101ALI20250212BHJP
H04W 72/23 20230101ALI20250212BHJP
【FI】
H04W16/28
H04B7/08 802
H04W72/115
H04W72/23
(21)【出願番号】P 2023501020
(86)(22)【出願日】2021-06-18
(86)【国際出願番号】 EP2021066535
(87)【国際公開番号】W WO2022008205
(87)【国際公開日】2022-01-13
【審査請求日】2023-01-26
【審判番号】
【審判請求日】2024-11-01
(32)【優先日】2020-07-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
【早期審理対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】515076873
【氏名又は名称】ノキア テクノロジーズ オサケユイチア
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100114915
【氏名又は名称】三村 治彦
(74)【代理人】
【識別番号】100125139
【氏名又は名称】岡部 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100209808
【氏名又は名称】三宅 高志
(72)【発明者】
【氏名】ローザ,クラウディオ
(72)【発明者】
【氏名】ティイロラ,エサ
(72)【発明者】
【氏名】フーリ,カリ
(72)【発明者】
【氏名】ラセルヴァ,ダニエラ
(72)【発明者】
【氏名】キーラリッチ プラタス,ヌノ
【合議体】
【審判長】廣川 浩
【審判官】本郷 彰
【審判官】中木 努
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/160741(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B7/24-7/26
H04W4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
3GPP TSG SA WG1-4
3GPP TSG CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アクセスノードからダウンリンク制御情報を受信する手段であって、前記ダウンリンク制御情報は、前記アクセスノードに関連するビームフォーマット情報を含み、前記ビームフォーマット情報は、前記アクセスノードによる使用のためにスケジュールされたビーム構成に関連する情報を含む手段と、
受信された前記ビームフォーマット情報を使用して、少なくとも1つのチャネル上で前記アクセスノードとの通信を適応させる手段とを含む
装置であって、
前記ビームフォーマット情報は、前記ビーム構成が前記装置に関連付けられているか否かを判定するために用いられる同期信号ブロック(SSB)インデックスを示し、
前記ビームフォーマット情報は、グループ共通物理ダウンリンク制御チャネル(GC-PDCCH)の一部としてスロットフォーマットインジケータ(SFI)とともに受信される、
装置。
【請求項2】
前記ダウンリンク制御情報は、前記アクセスノードから、前記装置のための共通または専用シグナリングを介して受信されることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記ビームフォーマット情報は、前記ダウンリンク制御情報が受信されるスロットまたはシンボルに続く複数のスロットまたはシンボルに関係し、前記装置は、前記ビームフォーマット情報を使用して、前記ビームフォーマット情報が関係する前記シンボルまたはスロットのうちの1つまたは複数において前記アクセスノードへの送信または前記アクセスノードからの受信を適応させるように構成されることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項4】
複数の装置に共通の前記ダウンリンク制御情報は、GC-PDCCH(Group Common Physical Downlink Control Channel)ペイロードを含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の装置。
【請求項5】
前記アクセスノードへの送信を適応させる手段は、
アップリンク構成許可(UL CG)送信のタイミングを適応させること、
前記ビームフォーマット情報が、前記アクセスノードの受信ビームが、UL CG送信のために意図された少なくとも1つのスロットまたはシンボルに対して、前記装置に対して異なる方向に向けられることを示す場合、UL CGペイロードが送信されるのを防止すること、
前記ビームフォーマット情報が、前記アクセスノードの受信ビームが、UL CG送信のために意図された少なくとも1つのスロットまたはシンボルに対して、前記装置に対して異なる方向に向けられることを示す場合、UL CGペイロードの送信を延期することの少なくとも1つを含む請求項1乃至4のいずれか1項に記載の装置。
【請求項6】
前記UL CGペイロードの送信は、次の利用可能なスロットまたはシンボルまで延期されることを特徴とする請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記アクセスノードからの受信を適応させることは、前記ビームフォーマット情報を使用して、前記ビームフォーマット情報が前記装置に向けられたビームが使用のためにスケジュールされていることを示すスロットまたはシンボルの間のみ前記アクセスノードからの送信を監視するように前記装置を構成することを含むことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の装置。
【請求項8】
前記装置は、複数のビームペアリンクを用いて構成され、前記装置は、前記ビームフォーマット情報を使用して、送信のためにビームペアリンクのうちの1つまたは複数を選択するように構成されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の装置。
【請求項9】
前記ビームフォーマット情報は、指定されたアップリンクシンボルもしくはスロットまたはダウンリンクシンボルもしくはスロットに対して前記アクセスノードによって使用されるビーム構成に関する情報を含むことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の装置。
【請求項10】
請求項1乃至
9のいずれか1項に記載の装置と、
少なくとも1つの加入者識別モジュール(SIM)と
を備えることを特徴とするユーザ機器(UE)。
【請求項11】
請求項1乃至
9のいずれか1項に記載の装置を備えるモバイル端末(MT)。
【請求項12】
複数の装置に共通のダウンリンク制御情報を受信するステップであって、前記ダウンリンク制御情報は、アクセスノードに関するビームフォーマット情報を含み、前記ビームフォーマット情報は、前記アクセスノードによる使用のためにスケジュールされたビーム構成に関する情報を含むステップと、
少なくとも1つのチャネル上で前記アクセスノードへの送信または前記アクセスノードからの受信を適応させるために、受信された前記ビームフォーマット情報を使用するステップと
を備え
、
前記ビームフォーマット情報は、前記ビーム構成が前記装置に関連付けられているか否かを判定するために用いられる同期信号ブロック(SSB)インデックスを示し、
前記ビームフォーマット情報は、グループ共通物理ダウンリンク制御チャネル(GC-PDCCH)の一部としてスロットフォーマットインジケータ(SFI)とともに受信される、
ることを特徴とする方法。
【請求項13】
複数の装置に共通のダウンリンク制御情報を受信するステップであって、前記ダウンリンク制御情報は、アクセスノードに関するビームフォーマット情報を含み、前記ビームフォーマット情報は、前記アクセスノードによる使用のためにスケジュールされたビーム構成に関する情報を含むステップと、
少なくとも1つのチャネル上で前記アクセスノードへの送信または前記アクセスノードからの受信を適応させるために、受信された前記ビームフォーマット情報を使用するステップと、の少なくとも1つを装置に実行させるためのコンピュータプログラム
であって、
前記ビームフォーマット情報は、前記ビーム構成が前記装置に関連付けられているか否かを判定するために用いられる同期信号ブロック(SSB)インデックスを示し、
前記ビームフォーマット情報は、グループ共通物理ダウンリンク制御チャネル(GC-PDCCH)の一部としてスロットフォーマットインジケータ(SFI)とともに受信される、
コンピュータプログラム。
【請求項14】
複数の装置に共通のダウンリンク制御情報を送信する手段を含み、前記ダウンリンク制御情報は、アクセスノードに関連するビームフォーマット情報を含み、前記ビームフォーマット情報は、前記アクセスノードによる使用のためにスケジュールされたビーム構成に関する情報を含
み、
前記ビームフォーマット情報は、前記ビーム構成が前記装置に関連付けられているか否かを判定するために用いられる同期信号ブロック(SSB)インデックスを示し、
前記ビームフォーマット情報は、グループ共通物理ダウンリンク制御チャネル(GC-PDCCH)の一部としてスロットフォーマットインジケータ(SFI)とともに送信される、
ことを特徴とするアクセスノード。
【請求項15】
前記ビームフォーマット情報は、装置が少なくとも1つのチャネル上で前記アクセスノードへの送信または前記アクセスノードからの受信を適応させることを可能にすることを特徴とする請求項
14に記載のアクセスノード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の例は、ビームフォーミングを用いた使用のための構成許可動作に関する。いくつかの例は、高周波数帯域におけるビームフォーミングを用いた使用のための構成許可動作に関する。
【背景技術】
【0002】
新無線(NR)では、各UL送信機会に対して動的許可を送信する必要なく、構成されたアップリンク送信を使用することが可能である。これらのアップリンクリソースは、構成許可(CG)物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)リソースとして知られている。いくつかの例では、アップリンク許可は、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)を介して構成されるか、またはRRCシグナリングによって構成され、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)(CS-RNTI(configured Scheduling Radio Network Temporary Identifier)にアドレス指定されたダウンリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information))でアクティブ化され得る。
【0003】
52.6GHzを上回る高周波数帯域では、アナログまたはハイブリッドビームフォーミングを使用することができる。次世代ノードB(gNB)は、UEから任意の潜在的なCG送信を受信するために、UEとのビーム対応手順を使用して決定された特定の受信(Rx)ビーム構成を使用する必要がある。しかし、gNBは、UEがいつ構成されたUL CGリソースを使用して送信すべきデータを有するかを知らず、これは問題である。
【発明の概要】
【0004】
必ずしもすべてではないが、本開示の様々な例によれば、複数の装置に共通のダウンリンク制御情報を受信する手段であって、前記ダウンリンク制御情報は、アクセスノードに関するビームフォーマット情報を含む手段と、受信されたビームフォーマット情報を使用して、少なくとも1つのチャネル上で前記アクセスノードへの送信または前記アクセスノードからの受信を適応させる手段を備える装置が提供される。
【0005】
ビームフォーマット情報は、ダウンリンク制御情報が受信されるスロットまたはシンボルに続く複数のスロットまたはシンボルに関連し得、装置は、ビームフォーマット情報を使用して、ビームフォーマット情報が関連するシンボルまたはスロットのうちの1つまたは複数においてアクセスノードへの送信またはアクセスノードからの受信を適合させるように構成され得る。
【0006】
複数の装置に共通のダウンリンク制御情報は、GC-PDCCH(Group Common Physical Downlink Control Channel)ペイロードを含み得る。
【0007】
アクセスノードへの送信の適応は、アップリンク構成許可(UL CG)送信のタイミングを適応させることを含み得る。
【0008】
アクセスノードへの送信の適応は、アクセスノードの受信ビームがUL CG送信のために最初に意図された少なくとも1つのスロットまたはシンボルに対して装置に対して異なる方向に向けられることをビームフォーマット情報が示す場合、UL CGペイロードが送信されることを防止することを含み得る。
【0009】
アクセスノードへの送信の適応は、アクセスノードの受信ビームが、UL CG送信のために最初に意図された少なくとも1つのスロットまたはシンボルに対して装置に異なる方向に向けられる場合、UL CGペイロードの送信を延期することを含み得る。
【0010】
UL CGペイロードの送信は、次の利用可能なスロットまたはシンボルまで延期され得る。
【0011】
アクセスノードへの送信の適応は、アクセスノードの受信ビームがUL CG送信のために意図されたスロットまたはシンボルのうちの少なくともいくつかについて装置に向けられる場合にのみUL CGペイロードの送信を可能にすることと、アクセスノードの受信ビームが装置に向けられるUL CG送信のために意図されたスロットまたはシンボルにおいてのみUL CGペイロードの送信を可能にすることとを含み得る。
【0012】
アクセスノードからの受信の適応は、ビームフォーマット情報を使用して、ビームフォーマット情報が装置に向けられたビームが使用のためにスケジュールされていることを示すスロットまたはシンボル中にアクセスノードからの送信を監視するように装置を構成することを含み得る。
【0013】
アクセスノードからの受信の適応は、ビームフォーマット情報を使用して、装置に向けられたビームが使用のためにスケジュールされていないことをビームフォーマット情報が示すスロットまたはシンボル中にアクセスノードからの送信を監視しないように装置を構成することを含み得る。
【0014】
装置は、複数のビームペアリンクを用いて構成され得、装置は、ビームフォーマット情報を使用して、送信のためにビームペアリンクのうちの1つまたは複数を選択するように構成され得る。
【0015】
ビームフォーマット情報は、指定されたアップリンクシンボルもしくはスロットまたはダウンリンクシンボルもしくはスロットに対してアクセスノードによって使用されるビーム構成に関する情報を含み得る。
【0016】
ビームフォーマット情報は、同期信号ブロック(SSB)ビームの一部として送信され得る。
【0017】
ビームフォーマット情報は、SFI(Slot Format Indicator)を用いて送信されてもよい。
【0018】
装置によって受信されるビームフォーマット情報は、GC-PDCCHペイロードが送信される1つまたは複数のビームに関する情報を備え得る。
【0019】
装置によって受信されるビームフォーマット情報は、ビーム構成またはビーム構成のセット内のビームが特定のシンボルまたはスロットのためにサービスされるかどうかを示す情報を含み得る。
【0020】
装置によって受信されるビームフォーマット情報は、GC-PDCCHペイロードが送信される1つまたは複数のビームに関係し、1つまたは複数のビームが特定のシンボルまたはスロットのためにサービスされるかどうかを示す情報を含み得る。
【0021】
装置によって受信されるビームフォーマット情報は、ビーム構成のセット内のビームのうちのどれがサービスされるかを示す情報を含み得る。
【0022】
必ずしも全てではないが、本開示の種々の実施例によれば、上記で説明されるような装置と、少なくとも1つの加入者識別モジュール(SIM)とを備える、ユーザ機器(UE)が提供されてもよい。
【0023】
必ずしも全てではないが、本開示の種々の実施例によれば、上記で説明されるような装置を備える、モバイル端末(MT)が提供され得る。
【0024】
必ずしもすべてではないが、本開示の様々な例によれば、複数の装置に共通のダウンリンク制御情報を受信するステップであって、前記ダウンリンク制御情報は、アクセスノードに関するビームフォーマット情報を含み、受信されたビームフォーマット情報を使用して、少なくとも1つのチャネル上でアクセスノードへの送信またはアクセスノードからの受信を適応させるステップとを含む方法が提供される。
【0025】
必ずしもすべてではないが、本開示の様々な例によれば、複数の装置に共通のダウンリンク制御情報を受信するステップであって、前記ダウンリンク制御情報は、アクセスノードに関するビームフォーマット情報を含み、受信されたビームフォーマット情報を使用して、少なくとも1つのチャネル上でアクセスノードへの送信またはアクセスノードからの受信を適応させるステップとの少なくとも1つを装置に実行させるためのコンピュータプログラムが提供される。
【0026】
必ずしもすべてではないが、本開示の様々な例によれば、複数の装置に共通のダウンリンク制御情報を送信する手段を含み、前記ダウンリンク制御情報は、前記アクセスノードに関するビームフォーマット情報を含むアクセスノードが提供される。
【0027】
アクセスノードによって送信されるビームフォーマット情報は、ダウンリンク制御情報が送信されるスロットまたはシンボルに続く複数のスロットまたはシンボルに関連し得、複数の装置が、ビームフォーマット情報が関連するシンボルまたはスロットのうちの1つまたは複数においてアクセスノードへの送信またはアクセスノードからの受信を適応させることを可能にし得る。
【0028】
アクセスノードにおいて、複数の装置に共通のダウンリンク制御情報は、グループ共通物理ダウンリンク制御チャネル(GC-PDCCH)ペイロードを含み得る。
【0029】
ビームフォーマット情報は、装置が、少なくとも1つのチャネル上でアクセスノードへの送信またはアクセスノードからの受信を適応させることを可能にし得る。
【0030】
アクセスノードは、ビームフォーマット情報を使用して装置による送信の適応に続いて装置から送信を受信するように構成され得る。
【0031】
ビームフォーマット情報は、指定されたアップリンクシンボルもしくはスロットまたはダウンリンクシンボルもしくはスロットに対してアクセスノードによって使用されるビーム構成に関する情報を含み得る。
【0032】
ビームフォーマット情報は、同期信号ブロック(SSB)ビームの一部として送信され得る。
【0033】
ビームフォーマット情報は、SFI(Slot Format Indicator)を用いて送信されてもよい。
【0034】
ビームフォーマット情報は、GC-PDCCHペイロードが送信される1つまたは複数のビームに関する情報を含み得る。
【0035】
ビームフォーマット情報は、ビーム構成またはビーム構成のセット内のビームが特定のシンボルまたはスロットのためにサービスされるかどうかを示す情報を備え得る。
【0036】
ビームフォーマット情報は、GC-PDCCHペイロードが送信される1つまたは複数のビームに関係し、1つまたは複数のビームが特定のシンボルまたはスロットのためにサービスされるかどうかを示す情報を含み得る。
【0037】
ビームフォーマット情報は、ビーム構成のセット内のビームのうちのどれがサービスされるかを示す情報を備え得る。
次に、添付の図面を参照していくつかの例を説明する:
【図面の簡単な説明】
【0038】
【発明を実施するための形態】
【0039】
[定義]
BFI ビームフォーマット情報
CG 構成許可
CS-RNTI 構成スケジューリングRNTI
CSI-RS チャネル状態情報参照信号
DCI ダウンリンク制御情報
DL ダウンリンク
GC-PDCCH グループ共通PDCCH
gNB 次世代ノードB
MAC メディアアクセス制御
MIMO 多入力多出力
MT 移動端末
NR 新無線
PDCCH 物理ダウンリンク制御チャネル
PUSCH 物理アップリンク共有チャネル
RNTI 無線ネットワーク一時識別子
RRC 無線リソース制御
SFI スロットフォーマットインジケータ
SSB 同期信号ブロック
TDD 時分割複信
TRP 送信受信ポイント
UE ユーザ機器
UL アップリンク
【0040】
図1は、端末ノード110、アクセスノード120、および1つまたは複数のコアノード130を含む複数のネットワークノードを備えるネットワーク100の一例を示す。端末ノード110およびアクセスノード120は、互いに通信する。1つまたは複数のコアノード130は、アクセスノード120と通信する。
【0041】
1つまたは複数のコアノード130は、いくつかの例では、互いに通信し得る。1つまたは複数のアクセスノード120は、いくつかの例では、互いに通信し得る。
【0042】
ネットワーク100は、アクセスノード120によって各々サービスされる複数のセル122を備えるセルラーネットワークであり得る。この例では、端末ノード110とセル122を定義するアクセスノード120との間のインタフェースは、無線インタフェース124であり得る。
【0043】
アクセスノード120は、セルラー無線トランシーバである。端末ノード110は、セルラー無線トランシーバである。
【0044】
図示の例では、セルラーネットワーク100は、端末ノード110がユーザ機器(UE)であり、アクセスノード120が基地局である、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ネットワークであり得る。
【0045】
「ユーザ機器」という用語は、加入者識別モジュール(SIM)などの認証/暗号化用のスマートカードを備えるモバイル機器を示すために使用される。
【0046】
基地局はアクセスノード120である。ユーザ機器へのまたはユーザ機器からの1つまたは複数のセルにおける無線送信および受信を担当する無線アクセスネットワーク内のネットワーク要素であり得る。
【0047】
ネットワーク100は、5Gネットワークとすることができる。例えば、アクセスノード120としてgNBを使用する新無線(NR)ネットワークであり得る。新無線は、5G技術の3GPPである。
【0048】
図1に示すセルラーネットワーク100は、高周波数帯域においてNRを動作させるように構成することができる。高周波数帯域は52.6GHz超であり得る。そのような周波数帯域では、セルラーネットワーク100は、アナログまたはハイブリッドビームフォーミング機構を使用するように構成され得る。
【0049】
図2Aは、本開示の例において装置110によって実行され得る例示的な方法を示す。いくつかの例では、本方法は、UEまたはモバイル端末(MT)または任意の他の好適な装置110によって実行され得る。いくつかの例では、方法は、統合アクセスおよびバックホール(IAB)ノードのMT部分によって実行され得る。
【0050】
本方法は、ブロック201において、ビームフォーマット情報(BFI)を備えるダウンリンク制御情報(DCI)を受信することを備える。DCIは、複数の装置110に共通である。複数の装置110は、異なる位置に配置することができる。DCIは、グループ共通物理ダウンリンク制御チャネル(GC-PDCCH)ペイロードを含み得る。
【0051】
DCIは、アクセスノード120に関連するBFIを含む。アクセスノードはgNB120であり得る。BFIは、gNB120による使用のためにスケジュールされたビーム構成に関する情報を含む。BFIは、指定されたULシンボルまたはスロットおよび指定されたダウンリンク(DL)シンボルまたはスロットに対してgNB120によって使用されるべきビーム構成に関する情報を含み得る。BFIは、DCIが受信されたスロットまたはシンボルに続く複数のスロットまたはシンボルに関する。
【0052】
BFIは、スロットまたはシンボルなどのgNB120リソースをSSBビームまたはCSI-RS(チャネル状態情報参照信号)ビームなどの他のビームと関連付ける情報を含み得る。いくつかの例では、BFIは、SSBインデックス、CSI-RSインデックス、または任意の他の適切な識別子を使用することによって、特定のシンボルおよびスロットにおける受信または送信のいずれかのためにgNB120によって使用されるビーム構成を識別することができる。
【0053】
いくつかの例では、BFIは、gNB120のための複数の異なるビーム構成に関係し得る。たとえば、gNB120は、シンボルのスロットのうちのいくつかに対して、全方向ビーム構成などのワイドビーム構成を使用し得る。全方向ビーム構成は、利用可能なナロービーム構成のすべてをカバーすることができる。そのような場合、BFI情報は、関連するスロットおよびシンボルに関する「任意のビーム構成」を示すことができる。ワイドビーム構成が複数の利用可能なナロービーム構成をカバーするが、それらのすべてをカバーしない場合には、BFIは、使用され得るビーム構成のサブセットを示すことができる。
【0054】
いくつかの例では、装置110および/またはgNB120は、ハイブリッドビームフォーミングおよび/またはマルチ送信受信ポイント(TRP)動作を可能にするように構成され得る。そのような例では、BFIは、特定のシンボルまたはスロット中で使用され得る複数のビームを示し得る。たとえば、装置110が2つのビームペアリンクに関連付けられる場合、それに対応して、受信または送信のためのgNBビームおよび送信または受信のための関連する装置ビームを含み、ビームペアリンクに関連するgNBビームを示すことによって、装置110が第1のビームペアリンクのみ、第2のビームペアリンクのみ、ビームペアリンクの両方、またはビームペアリンクのいずれも使用できないかどうかを示すことができる。
【0055】
いくつかの例では、BFIは、gNB120によって使用されるべきビームが1つまたは複数の特定のスロットまたはシンボルに対してまだ定義されていないことを示すことができる。そのような例では、これは、これらのスロットまたはシンボルがまだUL CG送信に利用可能ではないことを意味する。
【0056】
いくつかの例では、BFIは、gNB120の利用可能なリソースのすべてに関連し得る。他の例では、シグナリング負担は、指定されたリソースに関連するBFIのみを提供することによって低減され得る。例えば、UL CG送信に利用可能なリソースに関するBFIのみを提供することができる。いくつかの例では、スケジューリング要求(SR)またはサウンディング基準信号(SRS)に関連するリソースのためのBFIのみが提供され得る。これらの事例では、UL CG送信のために利用可能なリソース、またはSRもしくはSRSに関係し、BFIが提供されるリソースは、UE110のために指定または決定されるであろう。
【0057】
いくつかの例では、BFIは、それが送信されるビームまたはビームのセットに固有であり得る。そのような例では、異なる送信ビーム上でgNB120によって異なるBFIを提供することができる。これは、BFIが利用可能なビームのすべてに関連する必要がないことを意味するので、BFIのサイズを低減することができる。そのような例では、BFIは、BFIの送信に関連するビーム構成またはビーム構成のセット内のビームが所与のスロットまたはシンボルに対してサービスされるかどうかを示すことができる。ビーム構成のサブセットに固有のBFIが提供される例では、BFIは、gNB120がビーム構成のサブセットの外側のビームを使用して送信または受信しているかどうかを示すことができる。いくつかの例では、BFIは、GC-PDCCH送信に関連するビーム構成のサブセットの外側のビームを使用してgNB120が送信または受信しているスロットまたはシンボルを示すための指示「利用不可能」を用いることによって、動的SFI指示に組み込まれ得る。
【0058】
BFIは、gNB120から装置110に送信され得る。BFIは、BFIが装置110のすべてに送信されることを可能にするために、同期信号ブロック(SSB)ビームの一部として送信され得る。いくつかの例では、BFIは、スロットフォーマットインジケータ(SFI)を用いて送信され得る。BFIは、GC-PDCCHの一部としてSFIとともに送信され得る。他の例では、BFIは、装置110に固有の方式で送信され得、たとえば、BFは、ユニキャストDCIを介して、またはメディアアクセス制御要素(MAC CE)を介して送信され得る。
【0059】
本方法はまた、ブロック203において、受信されたBFIを使用して、少なくとも1つのチャネル上でのgNB120への送信またはgNB120からの受信を適応させることを含む。BFIは、BFIが関係するシンボルまたはスロットのうちの1つまたは複数においてgNB120への送信またはgNB120からの受信を適応させるために使用され得る。
【0060】
いくつかの例では、gNB120への送信を適応させることは、アップリンク構成許可(UL CG)送信のタイミングを適応させることを含む。UL CG送信のタイミングは、送信を延期または防止することによって適合させることができる。UL CG送信は、gNB120の受信ビームが装置110に向けられていないことをBFIが示す場合、延期または防止され得る。これは、シンボルまたはスロットにおいてgNB120によって使用されるビーム構成が、装置110に関連付けられたビーム構成であるかどうかを判定することによって導出され得る。たとえば、BFIがSSBインデックス#xを示し、装置110がSSBインデックス#yを使用してgNB120と通信している場合、装置110は、gNB120のビームが装置110に向けられていないと決定する。別の例では、装置110によって監視されるGC-PDCCHが、スロットまたはシンボルが「利用可能でない」ことを示す場合、gNB120のビームは、その特定のスロットまたはシンボルにおいて装置110に向けられないと判定される。
【0061】
いくつかの例では、UL CG送信のタイミングの適応は、gNBの受信ビームがUL CG送信のために最初に意図された少なくとも1つのスロットまたはシンボルについて装置110に対して異なる方向に向けられることを受信されたBFIが示す場合、UL CGペイロードが送信されることを防止することを含む。受信ビームが装置110に対して異なる方向に向けられる場合、受信ビームは異なる装置110に向けられ得る。受信ビームが装置110に対して異なる方向に向けられる場合、ビームは装置110に向けられない。
【0062】
UL CGペイロードの送信が延期される場合、次の利用可能なスロットまたはシンボルまで延期することができる。UL CGペイロードは、UL CG送信に利用可能な次のスロットまたはシンボルまで延期され得る。いくつかの例では、UL CGペイロードは、gNB120の受信ビームが装置110に向けられる次の利用可能なスロットまたはシンボルまで延期され得る。
【0063】
いくつかの例では、装置110は、装置110が関連付けられている、すなわちgNBとの通信のために使用している受信ビーム構成とは異なる受信ビーム構成に関係するようにBFIによって示されるシンボルまたはスロットと部分的に重複するUL CG送信を開始することができる。これは、gNB120の受信ビームが、UL CG送信を対象とするスロットまたはシンボルのいくつかについてのみ装置110に向けられることを意味する。そのような例では、装置110は、gNB120の受信ビームが装置110に向けられるUL CG送信のために意図されたスロットまたはシンボルにおけるUL CGペイロードについてのみ送信が可能になるように、UL CG送信を短縮することができる。他の例では、UL CG送信全体は、スロットまたはシンボルの別のセットに延期され得る。
【0064】
いくつかの例では、装置110は、BFIを使用してgNB120からの受信を適応させるように構成され得る。そのような例では、BFIは、装置110に向けられたビームが使用のためにスケジュールされていることをBFIが示すスロットまたはシンボル中にgNB120からの送信を監視するように装置110を構成するために使用され得る。装置110は、そのようなタイムスロット上でのgNB120からの送信についてのみ監視するように構成され得、その結果、装置110は、装置110に向けられたビームが使用のためにスケジュールされていないことをBFIが示すスロットまたはシンボルの間、gNB120からの送信について監視しない。これにより、装置110の電力およびリソースを節約することができる。
【0065】
いくつかの例では、装置110は、複数のビームペアリンクを用いて構成され得る。そのような例では、装置110は、送信のためにビームペアリンクのうちの1つまたは複数を選択するためにBFIを使用するように構成され得る。例えば、装置110は、現在のスロットまたはシンボルに利用可能な受信ビームに対応するビームペアリンクを選択することができる。これは、装置110がgNB120によって受信されるビーム上で送信することができることを保証する。
【0066】
図2Bは、gNBまたは他の適切な装置などのアクセスノード120によって実行され得る対応する例示的な方法を示す。
【0067】
本方法は、ブロック211において、複数の装置110に共通のDCIを送信することを備え、DCIは、アクセスノード120に関するBFIを備える。複数の装置110は、
図2Aに示す方法を実行するように構成された装置110であり得る。
【0068】
gNB120によって送信されるBFIは、DCIが送信されるスロットまたはシンボルに続く複数のスロットまたはシンボルに関連し、BFIを受信する複数の装置110が、BFIが関連する1つまたは複数のシンボルまたはスロットにおいてgNB120への送信またはgNB120からの受信を適応させることを可能にする。BFIは、指定されたアップリンクシンボルもしくはスロットまたはダウンリンクシンボルもしくはスロットに対してgNBによって使用されるビーム構成に関する情報を含む。
【0069】
BFIは、BFIを受信する装置110のいずれかが、少なくとも1つのチャネル上でアクセスノードへの送信またはアクセスノードからの受信を適応させることを可能にする情報を備える。BFIは、複数の装置110に関連する。
【0070】
BFIを含むDCIは、任意の適切な方法で送信され得る。いくつかの例では、BFIは、同期信号ブロック(SSB)ビームの一部として送信され得る。いくつかの例では、BFIは、スロットフォーマットインジケータ(SFI)とともに送信され得る。
【0071】
いくつかの例では、DCIは、GC-PDCCHペイロードを含み得る。そのような例では、BFIは、GC-PDCCHペイロードの一部としてシグナリングされる。BFIは、GC-PDCCHに関連付けられたビーム構成のサブセットに関する情報を含み得る。
【0072】
図2Bの方法を実行するgNB120はまた、BFIを使用する装置110による送信の適応の後に装置110から送信を受信するように構成され得る。
【0073】
図3は、本開示の例において実行され得る別の例示的な方法を示す。本方法は、UEもしくはMTなどの装置110、または任意の他の適切なタイプの装置110によって実行され得る。
【0074】
方法は、ブロック301において、UL CGリソースの割り当てを受信することを含む。これは、gNB120がUL CGリソースを介して受信することができる時間発生のgNB120からの指示を含み得る。
【0075】
ブロック303において、装置110はビーム管理手順を実行する。ビーム管理手順中に、gNB120は、利用可能なビームのうちのどれが装置110に関連付けられているかを決定することができる。すなわち、gNB120は、利用可能なビームのうちのどれが装置110に向けられるかを識別する。
【0076】
ブロック305において、装置110は、BFIをチェックする。装置110は、BFIがgNB120から受信されたかどうかをチェックすることができる。いくつかの例では、装置110は、BFIがより早い時間にgNB120から受信され、装置110に記憶されたかどうかをチェックすることができる。いくつかの例では、ブロック305において新しいBFIを受信することができる。
【0077】
ブロック307において、装置110は、送信されるべきデータがあるかどうか、および利用可能なUL CGリソースがあるかどうかをチェックする。装置110は、どのシンボルおよびスロットがUL CGのために割り振られたかを決定することができる。利用可能なUL CGリソースがない場合、または送信されるべきデータがない場合、方法はブロック303に戻り、ブロック303~307が必要に応じて繰り返される。
【0078】
送信されるべきデータがあり、利用可能なUL CGリソースがある場合、方法はブロック309に進む。ブロック309において、方法は、UL CGに利用可能なスロットまたはシンボルにおいてgNB120が装置110に向けられた受信ビームを有するかどうかを確かめるためにBFIをチェックすることを含む。すなわち、装置110は、ブロック307で識別されたスロットまたはシンボル中にUL CG送信を行う場合、gNB120が正しい方向でリッスンしていることをチェックすることができる。
【0079】
gNB120が、UL CGに利用可能なスロットまたはシンボルにおいて装置110に向けられた受信ビームを有していない場合、ブロック311において、ブロック307において識別されたUL CGリソースを使用して送信が行われないように、UL CG送信が延期またはドロップされる。次いで、方法はブロック303に戻る。これは、データが後のスロットまたはシンボルを使用して送信されることを可能にすることができる。
【0080】
いくつかの例では、装置110は、gNB120がUL CGに利用可能なスロットまたはシンボルにおいて装置110に向けられた受信ビームを有していない場合にどのように進めるかに関するネットワークからの命令を与えられ得る。例えば、装置110は、UL CG送信を延期またはキャンセルするように命令され得るか、または代替媒体を使用してUL CGペイロードをgNB120に送信するように構成され得る。
【0081】
gNB120が、UL CGに利用可能なスロットまたはシンボルにおいて装置110に向けられた受信ビームを有する場合、ブロック313において、ブロック307において識別されたUL CGリソースを使用してUL CG送信が行われる。送信が行われると、方法はブロック303に戻ることができる。
【0082】
図4は、gNB120と装置110との間で送信される例示的な信号を示す。この例では、ビーム管理手順が実行されており、装置110がビームフォーマット#2に関連付けられていると判定されている。この割り当てられたビームフォーマットは例示のみを目的とし、任意のビームフォーマットが本開示の実装形態において使用され得ることを諒解されたい。例えば、装置110は、複数のビームに関連付けられ得る。
【0083】
ブロック401において、UL CG割り当てが実行される。これは、gNB120がUL CGリソースの時間発生を装置110にシグナリングすることを含む。
図4に示す例では、UL CGリソースは、時間発生T1およびT2に対して割り当てられる。本開示の他の実装形態では、他の数の時間発生が割り振られ得ることを理解されたい。
【0084】
ブロック403において、gNB120は、BFIを装置110に転送する。これは、特定のスロットまたはシンボルにおいてgNB120によって使用されるべきビームを示す。この例では、BFIは、ビーム#1が時間T1において使用されるべきであり、ビーム#2が時間T2において使用されるべきであることを示す。
【0085】
ブロック405は時間T1に生じる。このとき、装置110は、
図3に示す方法に従う。装置110は、送信すべきデータがあり、この時点で利用可能なUL CGリソースがあると判定する。しかしながら、装置110はまた、この時間に割り当てられたビームが装置110に関連付けられたビームではないと判定する。すなわち、時間T1のビームはビーム#2ではない。装置110は、受信ビームが装置110とは異なる方向に向けられ、したがって装置110に向けられないと判定する。したがって、ブロック405において、装置110は、UL CGリソースを使用して送信しない。
【0086】
ブロック407は時間T2に生じる。このとき、装置110は、
図3に示す方法に従い、送信すべきデータがあり、この時点で利用可能なUL CGリソースがあると判定する。しかしながら、このとき、装置110はまた、T2のために割り振られたビームが装置110に関連するビームであると決定し、したがって、ブロック405において、装置110はUL CGリソースを使用して送信する。
【0087】
図3および
図4に示す方法は、装置110がBFIを使用してUL CG送信のタイミングをどのように適合させることができるかを示す。装置110はまた、装置110がgNB120からの送信をどのように監視するかを適応させることができることを理解されたい。たとえば、所与のシンボルスロットについてgNB120が装置110に向けられたビームを使用することをBFIが示す場合、装置110は、それらのスロットまたはシンボル中にgNB120からの信号を監視するように構成され得る。しかしながら、所与のスロットまたはシンボルについてgNB120が装置110から離れるように向けられる異なるビームを使用することをBFIが示す場合、装置110は、それらのスロットまたはシンボル中にgNB120からの信号を監視しないように構成され得る。これは、装置110がPDCCH送信を監視する機会の数を制限するために使用することができ、したがって、装置110の電力およびリソースを節約することができる。
【0088】
図5A~5Cは、本開示の例示的な実施形態を示す。
図5Aは、gNB120に利用可能なビーム構成を示す。
図5Aに示す例では、ビーム構成は8つのビーム501を含む。8本のビーム501は、gNB120の周囲に45°の角度間隔で分布している。このビーム構成は単なる例であり、より多数のビームおよび異なる構成のビームを使用するビーム構成が本開示の他の例において使用され得ることを理解されたい。
【0089】
図5Aに示す例では、4つの装置110がgNB120の周囲に配置されている。第1の装置110Aは90°のベアリングに配置され、第2の装置110Bは45°のベアリングに配置され、第3の装置110Cは315°のベアリングに配置され、第4の装置110Dは180°のベアリングに配置される。
【0090】
gNB120のビーム構成は、ビーム#3が第1の装置110Aに向けられ、ビーム#2が第2の装置110Bに向けられ、ビーム番号#8が第3の装置110Cに向けられ、ビーム#5が第4の装置110Dに向けられるようなものである。残りのビーム#1、#4、#6および#7は、いずれの装置110にも向けられない。
【0091】
図5Bは、gNB120の例示的なBFIを示す。BFIは、所与のスロットまたはシンボル503に関連するビーム構成を示す。
図5Bの例では、BFIは、送信のための4つのスロットまたはシンボルと、それに続く受信のための5つのスロットまたはシンボルとを備える。
【0092】
第1の送信スロットまたはシンボル503ではビーム#8が使用され、第2の送信スロットまたはシンボル503ではビーム#3が使用され、第3の送信スロットまたはシンボル503ではビーム#2が使用され、第4の送信スロットまたはシンボル503ではビーム#5が使用される。このシーケンスは、gNB120が装置110の各々に順番に送信することを可能にする。
【0093】
図5Bに示す例では、gNB120は、受信スロットまたはシンボル503の各々に対してビーム#3を使用する。これは、ビームが第1の装置110Aに向かって方向付けられることを意味する。gNB120は、これらのスロットまたはシンボル503の間に第1の装置110AからUL CG送信を受信することができるが、他の装置110B、110C、110Dからの送信を受信することができない。
【0094】
図5Cは、gNB120のための異なるBFIを示す。この例では、ビーム#8は、受信スロットまたはシンボル503のうちの1つに使用される。第1の装置110Aは、スロットまたはシンボル503のすべてにおいてUL CGリソースを割り振られる。装置110Cは、UL CGリソースを割り当てられない。gNB120は、(たとえば、スケジュールされた許可を使用して)UL送信のためのスロットまたはシンボル503のうちの1つを装置110Cに割り当てる。次いで、GC-PDCCHは、gNB120のビームが第3の装置110Cに向けられるので、このスロットまたはシンボル503が第1の装置110AによるUL CG送信に利用可能でないことをシグナリングするために使用され得る。
【0095】
図6は、装置110に送信されるBFIの例示的な実施形態を示す。この例では、BFIは、GC-PDCCHの一部としてSFIとともに送信される。この例では、各DLスロットまたはシンボル503において、PDCCCHは、対応するPDSCH送信と同じビーム構成を使用して送信される。これは、PDSCH送信のために使用されるビーム構成のうちの1つに関連付けられた装置110のみが、指定されたスロットまたはシンボル503においてBFIを検出することができることを意味する。セル内の装置110のすべてに到達するために、gNB120は、複数のPDCCH機会においてBFIを送信することができる。あるいは、
図6に示すように、gNB120は、BFIを含むGC-PDCCHを送信するためにワイドビーム構成を使用することができる。この例では、ワイドビーム構成は、セル内の装置110のすべてに到達することができる全方向構成である。
【0096】
図7Aは、コントローラ700の例を示す。コントローラは、gNB120またはUE110などの装置内に設けることができる。コントローラ700の実装は、コントローラ回路としてであってもよい。コントローラ700は、ハードウェアのみで実装されてもよく、ファームウェアのみを含むソフトウェアにおける特定の態様を有してもよく、又はハードウェア及びソフトウェア(ファームウェアを含む)の組み合わせであってもよい。
【0097】
図7Aに示すように、コントローラ700は、ハードウェア機能を可能にする命令を使用して、例えば、そのようなプロセッサ702によって実行されるコンピュータ可読記憶媒体(ディスク、メモリなど)に記憶され得る汎用または専用プロセッサ702内のコンピュータプログラム706の実行可能命令を使用することによって実装され得る。
【0098】
プロセッサ702は、メモリ704から読み出し、メモリに書き込むように構成される。プロセッサ702はまた、データおよび/またはコマンドがプロセッサ702によって出力される出力インターフェースと、データおよび/またはコマンドがプロセッサ702に入力される入力インターフェースとを備え得る。
【0099】
メモリ704は、プロセッサ702にロードされたときに装置110、120の動作を制御するコンピュータプログラム命令(コンピュータプログラムコード)を含むコンピュータプログラム706を記憶する。コンピュータプログラム706のコンピュータプログラム命令は、装置が
図2A~
図4に示す方法を実行することを可能にする論理およびルーチンを提供する。プロセッサ702は、メモリ704を読み取ることによって、コンピュータプログラム706をロードし実行することができる。
【0100】
したがって、装置110は、少なくとも1つのプロセッサ702と、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリ704とを含み、少なくとも1つのメモリ704およびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサ702を用いて、複数の装置110に共通のダウンリンク制御情報を受信するステップ201であって、前記ダウンリンク制御情報は、アクセスノード120に関するビームフォーマット情報を含み、少なくとも1つのチャネル上でアクセスノード120への送信またはアクセスノード120からの受信を適応させるために、受信されたビームフォーマット情報を使用するステップを装置120に少なくとも実行させるように構成される。
【0101】
したがって、アクセスノード120は、少なくとも1つのプロセッサ702と、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリ704とを含み、少なくとも1つのメモリ704およびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサ702を用いて、アクセスノード120に少なくとも、複数の装置110に共通のダウンリンク制御情報を送信するステップ211であって、ダウンリンク制御情報は、アクセスノード120に関するビームフォーマット情報を含むステップを実行させるように構成される。
【0102】
図7Bに図示されるように、コンピュータプログラム706は、任意の好適な送達機構710を介して、装置110、120に送信されてもよい。送達機構710は、たとえば、機械可読媒体、コンピュータ可読媒体、非一時的コンピュータ可読記憶媒体、コンピュータプログラム製品、メモリデバイス、コンパクトディスク読取り専用メモリ(CD-ROM)もしくはデジタル多用途ディスク(DVD)などの記録媒体、またはソリッドステートメモリ、コンピュータプログラム706を含むかまたは有形に具体化する製造品であり得る。送達機構は、コンピュータプログラム706を確実に転送するように構成された信号であってもよい。装置110、120は、コンピュータプログラム706をコンピュータデータ信号として伝搬または送信することができる。
【0103】
装置110に少なくとも以下を実行させるためのコンピュータプログラム命令またはコンピュータプログラム命令は、複数の装置110に共通のダウンリンク制御情報を受信するステップ201であって、ダウンリンク制御情報は、アクセスノード120に関するビームフォーマット情報を含むステップと、少なくとも1つのチャネル上でアクセスノード120への送信またはアクセスノード120からの受信を適応させるために、受信されたビームフォーマット情報を使用するステップとを含む。
【0104】
アクセスノード120に少なくとも以下を実行させるためのコンピュータプログラム命令またはコンピュータプログラム命令は、複数の装置110に共通のダウンリンク制御情報を送信するステップ211であって、ダウンリンク制御情報は、アクセスノード120に関するビームフォーマット情報を含む。
【0105】
コンピュータプログラム命令は、コンピュータプログラム、非一時的コンピュータ可読媒体、コンピュータプログラム製品、機械可読媒体に含まれ得る。必ずしもすべてではないがいくつかの例では、コンピュータプログラム命令は、複数のコンピュータプログラムにわたって分散され得る。
【0106】
メモリ704は、単一の構成要素/回路として示されているが、1つ以上の別個の構成要素/回路として実装されてもよく、そのうちのいくつかまたは全ては、統合/取り外し可能であってもよく、および/または永久的/半永久的/動的/キャッシュされた記憶を提供してもよい。
【0107】
プロセッサ702は、単一の構成要素/回路として示されているが、1つまたは複数の別個の構成要素/回路として実装され得、そのいくつかまたはすべては、統合/取り外し可能であり得る。プロセッサ702は、シングルコアまたはマルチコアプロセッサであり得る。
【0108】
「コンピュータ可読記憶媒体」「コンピュータプログラム製品」「有形に具体化されたコンピュータプログラム」などまたは「コントローラ」「コンピュータ」、「プロセッサ」などへの言及は、シングル/マルチプロセッサアーキテクチャおよびシーケンシャル(Von Neumann)/パラレルアーキテクチャなどの異なるアーキテクチャを有するコンピュータだけでなく、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け回路(ASIC)、信号処理デバイスおよび他の処理回路などの専用回路も包含すると理解されるべき。コンピュータプログラム、命令、コード等への言及は、例えば、プロセッサのための命令にかかわらず、ハードウェアデバイスのプログラマブルコンテンツ、または固定機能デバイス、ゲートアレイ、もしくはプログラマブル論理デバイス等のための構成設定等の、プログラマブルプロセッサのためのソフトウェアまたはファームウェアを包含すると理解されるべき。
【0109】
本出願で使用される場合、「回路」という用語は、以下のうちの1つまたは複数またはすべてを意味し得る。
(a) ハードウェアのみの回路実装(アナログおよび/またはデジタル回路のみにおける実装など)
(b) ハードウェア回路とソフトウェアの組み合わせ(適用可能な場合):
(i) アナログおよび/またはデジタルハードウェア回路とソフトウェア/ファームウェアとの組み合わせ
(ii) ソフトウェア(デジタル信号プロセッサを含む)、ソフトウェア、およびメモリ(複数可)を有するハードウェアプロセッサの任意の部分が協働して、携帯電話またはサーバなどの装置に様々な機能を実行させる
(c) ハードウェア回路および/またはプロセッサであって、動作のためにソフトウェア(たとえばファームウェア)を必要とするマイクロプロセッサまたはマイクロプロセッサの一部などであるが、ソフトウェアは、動作のために必要とされないときには存在しないことがある。
【0110】
回路のこの定義は、任意の請求項を含む本出願におけるこの用語の全ての使用に適用される。さらなる例として、本出願で使用する場合、回路という用語はまた、単にハードウェア回路またはプロセッサならびにその(またはそれらの)付随のソフトウェアおよび/またはファームウェアの実装形態を包含する。回路という用語はまた、たとえば、特定の請求項の要素に適用可能である場合、モバイルデバイス用のベースバンド集積回路、またはサーバ、セルラーネットワークデバイス、もしくは他のコンピューティングもしくはネットワークデバイス内の同様の集積回路を包含する。
【0111】
図2~
図4に示すステップは、方法のステップおよび/またはコンピュータプログラム706内のコードのセクションを表すことができる。ブロックに対する特定の順序の例示は、必ずしも、ブロックに必要とされるまたは好ましい順序があることを示唆するものではなく、ブロックの順序および配置は変更されてもよい。さらに、いくつかのブロックを省略してもよい。
【0112】
構造的特徴が説明されている場合、それは、その機能またはそれらの機能が明示的または暗黙的に説明されているかどうかにかかわらず、構造的特徴の機能のうちの1つ以上を実行するための手段によって置き換えられ得る。
【0113】
前述から、いくつかの実施例において、複数の装置110に共通のダウンリンク制御情報を送信するための手段211を備える少なくとも1つのアクセスノード120であって、ダウンリンク制御情報がアクセスノード120に関するビームフォーマット情報を備える、少なくとも1つのアクセスノードと、複数の装置110に共通のダウンリンク制御情報を受信するための手段201を備える1つまたは複数の装置110であって、ダウンリンク制御情報がアクセスノード120に関連するビームフォーマット情報を備える、1つまたは複数の装置とを備え、受信されたビームフォーマット情報を使用して、少なくとも1つのチャネル上でアクセスノード120への送信またはアクセスノード120からの受信を適応させるシステムが提供されることが理解されるであろう。
【0114】
必ずしもすべてではないがいくつかの例において、UE110およびgNB120は、UE110またはgNB120におけるメモリ570へのデータのローカル記憶の有無にかかわらず、およびUE110またはgNB120における回路またはプロセッサによるデータのローカル処理の有無にかかわらず、データを通信するように構成される。
【0115】
データは、1つまたは複数のデバイスにおいて遠隔で処理済みまたは未処理のフォーマットで記憶され得る。データは、クラウドに格納されてもよい。
【0116】
データは、1つ以上のデバイスにおいて遠隔で処理されてもよい。データは、部分的にローカルに処理され、部分的にリモートに1つまたは複数のデバイスで処理され得る。
【0117】
データは、例えばWi-FiまたはBluetooth(登録商標)などの短距離無線通信を介して無線で、または長距離セルラー無線リンクを介して遠隔装置に通信されてもよい。本装置は、たとえば、データの通信のための無線トランシーバなどの通信インターフェースを備え得る。
【0118】
UE110およびgNB120は、より大きい分散ネットワークの一部を形成するモノのインターネットの一部であり得る。
【0119】
データの処理は、ローカルであろうとリモートであろうと、健康監視、データ集約、患者監視、バイタルサイン監視、または他の目的のためであり得る。
【0120】
データの処理は、ローカルであろうとリモートであろうと、人工知能または機械学習アルゴリズムを含み得る。データは、例えば、機械学習ネットワークを訓練するための学習入力として使用されてもよく、または応答を提供する機械学習ネットワークへのクエリ入力として使用されてもよい。機械学習ネットワークは、例えば、線形回帰、ロジスティック回帰、ベクトルサポートマシン、またはシングルもしくはマルチ隠れ層ニューラルネットワークなどの非巡回機械学習ネットワークを使用することができる。
【0121】
データの処理は、ローカルであろうとリモートであろうと、出力を生成し得る。出力は、装置110に通信されてもよく、そこで、オーディオ出力、視覚出力、または触覚出力等の対象に感知可能な出力を生成してもよい。
【0122】
上述の例は、自動車システム、通信システム、消費者向け電子製品を含む電子システム、分散コンピューティングシステム、オーディオコンテンツ、ビジュアルコンテンツ、およびオーディオビジュアルコンテンツを含むメディアコンテンツ、ならびに混合現実、仲介現実、仮想現実、および/または拡張現実を生成またはレンダリングするためのメディアシステムと、パーソナルヘルスシステムまたはパーソナルフィットネスシステムを含むパーソナルシステム、ナビゲーションシステム、ヒューマンマシンインターフェースとしても知られるユーザインターフェース;セルラー、非セルラー、および光ネットワークを含むネットワーク、アドホックネットワーク、インターネット、物のインターネット、仮想ネットワーク、関連するソフトウェアおよびサービスなどの有効化構成要素としての用途に適用可能である。
【0123】
用語「含む(comprise)」は、排他的な意味ではなく包括的な意味で本明細書で使用される。すなわち、Yを含むXへのいかなる言及も、Xが1つのYのみを含み得るか、または複数のYを含み得ることを示す。排他的な意味で「備える(comprise)」を使用することが意図される場合、それは、「1つのみ備える(comprising only one..)」を参照することによって、または「からなる(consisting)」を使用することによって、文脈において明らかになるであろう。
【0124】
この説明では、様々な例が参照されている。例に関する特徴または機能の説明は、それらの特徴または機能がその例に存在することを示す。テキストにおける用語「例(example)」または「例(for example)」または「can」または「may」の使用は、明示的に述べられるか否かにかかわらず、そのような特徴または機能が、例として説明されるか否かにかかわらず、少なくとも説明される例に存在すること、およびそれらが、必ずしもではないが、いくつかまたはすべての他の例に存在することができることを示す。したがって、「例(example)」、「例えば(for example)」、「できる(can)」または「し得る(may)」は、例示の特定のインスタンスを意味する。インスタンスのプロパティは、そのインスタンスのみのプロパティ、またはクラスのプロパティ、またはクラス内のインスタンスのすべてではないがいくつかを含むクラスのサブクラスのプロパティであり得る。したがって、1つの例に関して説明されるが、別の例に関しては説明されない特徴は、可能な場合、その他の例において作業組み合わせの一部として使用され得るが、必ずしもその他の例において使用される必要はないことが暗示的に示される。
【0125】
実施例は、種々の実施例を参照して前述の段落で説明されているが、請求項の範囲から逸脱することなく、与えられた実施例に対する修正が行われ得ることを理解されたい。
【0126】
前述の説明で説明される特徴は、上記で明示的に説明される組み合わせ以外の組み合わせで使用されてもよい。
【0127】
機能は、特定の特徴を参照して説明されているが、これらの機能は、説明されているか否かにかかわらず、他の特徴によって実行可能であり得る。
【0128】
特定の例を参照して特徴を説明してきたが、これらの特徴は、説明されるか否かにかかわらず、他の例にも存在し得る。
【0129】
用語「a」または「the」は、本明細書において、排他的意味ではなく包括的な意味で使用される。すなわち、a/Yを含むXへのいかなる言及も、文脈が明確に反対を示さない限り、Xが1つのYのみを含んでもよく、または1つより多いYを含んでもよいことを示す。排他的な意味で「a」または「the」を使用することが意図される場合、それは文脈において明らかになるであろう。いくつかの状況では、「少なくとも1つ」または「1つ以上」の使用は、包括的な意味を強調するために使用され得るが、これらの用語の不在は、いかなる排他的な意味をも推測すると解釈されるべきではない。
【0130】
請求項における特徴(または特徴の組み合わせ)の存在は、その特徴または(特徴の組み合わせ)自体、および実質的に同じ技術的効果を達成する特徴(同等の特徴)への言及である。等価な特徴は、例えば、変形であり、実質的に同じ方法で実質的に同じ結果を達成する特徴を含む。同等の特徴は、例えば、実質的に同じ結果を達成するために実質的に同じ方法で実質的に同じ機能を実行する特徴を含む。
【0131】
この説明では、例の特徴を説明するために形容詞または形容詞句を使用する様々な例が参照されている。例に関する特性のそのような説明は、特性が、説明されたように正確にいくつかの例に存在し、実質的に説明されたように他の例に存在することを示す。
【0132】
前述の明細書において、重要であると考えられるこれらの特徴に注意を向けようと努めているが、出願人は、特許請求の範囲を介して、本明細書において上で言及され、かつ/または図面に示された任意の特許可能な特徴または特徴の組み合わせに関して、強調されているか否かにかかわらず、保護を求め得ることを理解されたい。