(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-10
(45)【発行日】2025-02-19
(54)【発明の名称】SSB送信のためのショート制御シグナリング
(51)【国際特許分類】
H04W 72/232 20230101AFI20250212BHJP
H04W 72/54 20230101ALI20250212BHJP
H04W 28/06 20090101ALI20250212BHJP
H04W 16/14 20090101ALI20250212BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20250212BHJP
【FI】
H04W72/232
H04W72/54 110
H04W28/06 110
H04W16/14
H04W16/28
(21)【出願番号】P 2023560397
(86)(22)【出願日】2022-03-29
(86)【国際出願番号】 EP2022058198
(87)【国際公開番号】W WO2022207596
(87)【国際公開日】2022-10-06
【審査請求日】2023-11-15
(32)【優先日】2021-03-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FI
(73)【特許権者】
【識別番号】515076873
【氏名又は名称】ノキア テクノロジーズ オサケユイチア
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100114915
【氏名又は名称】三村 治彦
(74)【代理人】
【識別番号】100125139
【氏名又は名称】岡部 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100209808
【氏名又は名称】三宅 高志
(72)【発明者】
【氏名】ルンティラ,ティモ エルッキ
(72)【発明者】
【氏名】フーリ,カリ ユハニ
(72)【発明者】
【氏名】ティイロラ,エサ タパニ
(72)【発明者】
【氏名】カイッコネン,ヨルマ ヨハネス
(72)【発明者】
【氏名】ハコラ,サミ-ユッカ
【審査官】山岸 登
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/006449(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B7/24-7/26
H04W4/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを備える装置であって、
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に少なくとも、
前記装置によって送信される信号が第1のグループまたは他のグループのいずれに属するかを、
前記信号の伝送時間インスタンス、
および
前記信号の種
類に基づいて調べるステップと、
1つまたは複数のショート制御信号のための時間の許容値または時間期間のリソースの許容値を決定するステップと、
前記信号が属する前記グループおよび前記許容値に基づいて、前記信号を1つまたは複数のショート制御信号として送信するかどうかを決定するステップと、
チャネル感知なしに1つまたは複数のショート制御信号として、またはリッスンビフォアトーク(Listen Before Talk:LBT)手順に従う信号として、前記信号を送信するステップとを実行させることを特徴とする装置。
【請求項2】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に、
同期信号ブロック
または残りの最小システム情報の送信周期の開
始を検出するステップと、
いずれの前記同期信号ブロックまたは残りの最小システム情報が前記第1のグループに属するかを決定するステップと、
前記第1のグループの前記同期信号ブロックおよび/または残りの最小システム情報をショート制御信号送信として送信するステップと、
送信サイクルの他の同期信号ブロックおよび/または残りの最小システム情報を、前記ショート制御信号送信手順以外を使用して送信するステップとをさらに実行させることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に、
送信サイクルの開始から送信された同期信号ブロック及び/又は残りの最小システム情報をカウントするステップと、
カウントされた送信の量が送信の所定の量に等しくなるまで、前記第1のグループの前記同期信号ブロックおよび/または残りの最小システム情報をショート制御信号送信として送信するステップとをさらに実行させることを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に、
いずれの同期信号ブロックまたは残りの最小システム情報が前記第1のグループに属するかを決定するためにパターンを用いるステップをさらに実行させることを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項5】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に、
前記パターンを周期的に変更するステップをさらに実行させることを特徴とする請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に、
送信のために複数のビームを使用するステップと、
ショート制御信号送信のために、前記複数のビームのうちの少なくとも1つのビームを前記第1のグループに関連付けるステップと、
前記複数のビームのうちの残りのビームを前記ショート制御信号送信手順以外の他のグループに関連付けるステップとさらに実行させることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に、
前記複数のビームの各々に対するインデックスを提供するステップであって、インデックスの第1のセットは、前記第1のグループに関連付けられたビームのために提供され、インデックスの第2のセットは、前記他のグループのために提供されるステップをさらに実行させることを特徴とする請求項6に記載の装置。
【請求項8】
インデックスの前記第1のセットは、固定され、またはシステム情報に含まれ、または異なるタイプのダウンリンク信号に対して異なることを特徴とする請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に、
異なるビーム上で測定されたチャネル占有率に基づいてビームのグループ化を決定するステップをさらに実行させることを特徴とする請求項7に記載の装置。
【請求項10】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に、
ダウンリンク信号タイプに基づいてビームのグループ化を決定するステップをさらに実行させることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項11】
ユーザ機器によって、ネットワーク要素から受信される信号が第1のグループまたは他のグループのいずれに属するかの情報を、
信号の伝送時間インスタンス、
および
信号の種
類に基づいて取得するステップと、
1つまたは複数のショート制御信号のための時間の許容値または時間期間のリソースの許容値を決定するステップと、
前記信号が属する前記グループおよび前記許容値に基づいて、前記信号を1つまたは複数のショート制御信号として受信するかどうかを決定するステップと、
チャネル感知なしに1つまたは複数のショート制御信号として、またはリッスンビフォアトーク(Listen Before Talk:LBT)手順に従う信号として、前記信号を受信するステップとを含むことを特徴とする方法。
【請求項12】
他のグループ中のダウンリンク信号の次のインスタンスの少なくともいくつかがショート制御信号として送信されることを示すさらなる指示を受信するステップをさらに含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
ビームに関連するダウンリンク信号またはチャネルの所与の送信インスタンスが前記第1のグループまたは前記
他のグループのいずれに属するかについての情報に基づいて、
同期およびセル取得、
チャネル状態情報-参照シンボル認証、
チャネル状態情報および無線リソース管理測定、
基地局チャネル占有時間の共有、または装置によるチャネル占有の開始、
のうちの少なくとも1つを実行するステップをさらに含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記1つまたは複数のパターンに基づいて、ダウンリンク信号およびチャネルのどのインスタンスが前記第1のグループまたは前記他のグループに属するかを決定するステップをさらに含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記1つまたは複数のパターンのうちの少なくとも1つが時間的に変化すると判定するステップをさらに含むことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項16】
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを備える装置であって、
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に少なくとも、
ネットワーク要素から受信される信号が第1のグループに属するか他のグループに属するかの情報を、
信号の伝送時間インスタンス、
および
信号の種
類に基づいて取得するステップと、
1つまたは複数のショート制御信号のための時間の許容値または時間期間のリソースの許容値を決定するステップと、
前記信号が属する前記グループおよび前記許容値に基づいて、前記信号を1つまたは複数のショート制御信号として受信するかどうかを決定するステップと、
チャネル感知なしに1つまたは複数のショート制御信号として、またはトーク手順の前にリッスンビフォアトーク(Listen Before Talk:LBT)手順に従う信号として、前記信号を受信するステップとを実行させることを特徴とする装置。
【請求項17】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に、
前記他のグループ中のダウンリンク信号の次のインスタンスの少なくともいくつかがショート制御信号として送信されることを示すさらなる指示を受信するステップをさらに実行させることを特徴とする請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に、
ビームに関連するダウンリンク信号またはチャネルの所与の送信インスタンスが前記第1のグループまたは前記
他のグループのいずれに属するかについての情報に基づいて、
同期およびセル取得、
チャネル状態情報-参照シンボル認証、
チャネル状態情報及び無線リソース管理測定、
基地局チャネル占有時間の共有、または装置によるチャネル占有の開始、
のうちの少なくとも1つを実行させることを特徴とする請求項16に記載の装置。
【請求項19】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に、
1つまたは複数のパターンに基づいて、ダウンリンク信号およびチャネルのいずれのインスタンスが前記第1のグループまたは前記他のグループに属するかを決定するステップをさらに実行させることを特徴とする請求項16に記載の装置。
【請求項20】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に、
前記1つまたは複数のパターンのうちの少なくとも1つが時間的に変化すると判定するステップをさらに実行させることを特徴とする請求項19に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
いくつかの例示的な実施形態は、概して、モバイルまたはワイヤレス電気通信システムに関し、ロングタームエボリューション(LTE)もしくは第5世代(5G)無線アクセス技術もしくは新無線(NR)アクセス技術、または他の通信システムなど。たとえば、いくつかの実施形態は、同期信号ブロック(SSB)送信のためのショート制御シグナリング(SCS)のためのシステムおよび/または方法に関係し得る。
【背景技術】
【0002】
モバイルまたはワイヤレス電気通信システムの例は、Universal Mobile Telecommunications System(UMTS)Terrestrial radio access Network(UTRAN)、Long Term Evolution(LTE)Evolved UTRAN(E-UTRAN)、LTE-Advanced(LTE-A)、MulteFire、LTE-A Pro、および/または第5世代(5G)無線アクセス技術もしくは新無線(NR)アクセス技術を含み得る。5G無線システムは、次世代(NG)の無線システムおよびネットワークアーキテクチャを指す。5Gはほとんどが新無線(NR)上に構築されるが、5G(またはNG)ネットワークはE-UTRA無線上に構築することもできる。NRは、10~20Gbit/s以上のオーダーのビットレートを提供し得、少なくとも拡張モバイルブロードバンド(eMBB)および超信頼性低レイテンシ通信(URLLC)ならびに大規模マシンタイプ通信(mMTC)をサポートし得ると推定される。NRは、モノのインターネット(IoT:Internet of Things)をサポートするために、極端なブロードバンドおよび超ロバスト、低レイテンシの接続性および大規模ネットワーキングを送達することが期待される。IoTおよびマシンツーマシン(M2M)通信がより広く普及するにつれて、より低い電力、低いデータレート、および長いバッテリ寿命の必要性を満たすネットワークの必要性が高まるであろう。5Gでは、ユーザ機器に無線アクセス機能を提供することができるノード(すなわち、UTRANにおけるノードBまたはLTEにおけるeNBに類似する)は、NR無線上で構築されるとき、gNBと名付けられ得、E-UTRA無線上で構築されるとき、NG-eNBと名付けられ得ることに留意されたい。
【発明の概要】
【0003】
第1の実施形態によれば、方法は、ネットワーク要素によって送信される信号が第1のグループまたは他のグループのいずれに属するかを、信号の伝送時間インスタンス、信号のビームまたはビームインデックス、または信号の種類に基づいて調べるステップと、1つまたは複数の短い制御信号のための時間または時間期間のリソースの許容度を決定するステップと、信号が属するグループおよび許容値に基づいて、信号を1つまたは複数の短い制御信号として送信するかどうかを決定するステップと、チャネル感知なしに1つ以上のショート制御信号として、またはリッスンビフォアトーク手順に従う信号として信号を送信するステップとを含み得る。
【0004】
ビームは、基準信号、たとえば、SSBインデックスに関連付けられたSSBによって特徴付けられ、定義され得る。したがって、ビームインデックスは、SSBインデックスによって定義され得る。
【0005】
変形形態では、時間またはリソースの許容は、時間期間に関連付けられたスロットまたはシンボルを備え得る。変形形態では、時間またはリソースの許容は、時間期間の一部の時間を含み得る。変形例では、時間またはリソースの許容は、1つ以上のユーザ機器、ネットワークノード、または1つ以上のネットワークノードの間で共有されてもよい。変形形態では、方法は、1つまたは複数のショート制御信号を送信した後で消費された許可の量を決定するステップと、消費されなかった許可の量または更新された許可を識別する情報を送信するステップをさらに含み得る。変形形態では、方法は、1つまたは複数のダウンリンク信号を1つまたは複数のショート制御信号として送信するステップをさらに含み得る。
【0006】
第2の実施形態によれば、装置は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを備える少なくとも1つのメモリとを備え、少なくとも1つのメモリとコンピュータプログラムコードとは、少なくとも、装置に、信号の伝送時間インスタンス、信号のビームまたはビームインデックス、または信号のタイプに基づいて、装置によって伝送される信号が第1のグループまたは他のグループに属するかを調べるステップと、1つまたは複数のショート制御信号のための時間または時間期間のリソースの許容度を決定するステップと、信号が属するグループおよび許容値に基づいて、信号を1つまたは複数のショート制御信号として送信するかどうかを決定するステップと、チャネル感知なしに1つまたは複数のショート制御信号として、またはリッスンビフォアトーク手順の対象となる信号として信号を送信するステップとを実行させる。
【0007】
変形形態では、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、さらに、装置に、ビーム領域において、及び/又は信号のタイプに基づく信号を、時間領域において第1のグループと1つまたは複数の他のグループとに分割させるように構成される。変形形態では、装置は、異なるビーム上で測定されたチャネル占有率に基づいてビームのグループ化を決定することによって、ビーム領域において信号を分割する。変形形態では、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、装置に、リッスンビフォアトーク手順を実行することなく、少なくとも1つまたは複数のショート制御信号を送信させるようにさらに構成される。
【0008】
変形形態では、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、装置に、ユーザ機器への無線リソース制御送信によって信号が属するグループを少なくとも示させるようにさらに構成される。変形形態では、シグナリングは、どの同期信号ブロックまたは残りの最小システム情報が、1つまたは複数のショート制御信号に基づいて、および/またはリッスンビフォアトーク手順を実行することによって送信されるか、および/または、ある同期信号ブロックまたは残りの最小システム情報が、1つまたは複数のショート制御信号に基づいて、および/またはリッスンビフォアトーク手順に従い、いつ送信されるか、および/または同期信号ブロックのどの部分または残りの最小システム情報が、1つまたは複数のショート制御信号に基づいて、および/またはリッスンビフォアトーク手順を実行することによって送信されるか、のうちの1つまたは複数を示す。
【0009】
変形形態では、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、ハンドオーバの場合、少なくとも専用の上位レイヤシグナリングを介して情報を装置にさらに送信させるように構成される。変形形態では、第1および第2のグループに属する信号は時間的に変化する。
【0010】
第3の実施形態は、送信される信号が、信号の伝送時間インスタンス、信号のビームまたはビームインデックス、または信号のタイプに基づいて、第1のグループに属するか、または他のグループに属するかを調べるための手段を備える装置に関し、1つまたは複数のショート制御信号のための時間または時間期間のリソースの許容度を決定する手段と、信号が属するグループおよび許容値に基づいて、信号を1つまたは複数のショート制御信号として送信するかどうかを決定する手段と、チャネル感知なしに1つ以上のショート制御信号として、またはリッスンビフォアトーク手順に従う信号として信号を送信する手段とを含み得る。
【0011】
第4の実施形態は、装置に、第1の実施形態もしくは第2の実施形態、または上記で説明した変形形態のいずれかによる方法を実行させるように構成された回路を含み得る装置に関する。
【0012】
第5の実施形態は、装置に、第1の実施形態もしくは第2の実施形態、または上述の変形のいずれかによる方法を少なくとも実行させるためのプログラム命令を格納したコンピュータ可読媒体に関する。
【0013】
第6の実施形態は、装置に、少なくとも第1の実施形態もしくは第2の実施形態、または上記で説明した変形形態のいずれかによる方法を実行させるための命令を符号化するコンピュータプログラム製品に関する。
【0014】
第7の実施形態によれば、方法は、ユーザ機器によって、ネットワーク要素から受信される信号が、信号の伝送時間インスタンス、信号のビームまたはビームインデックス、または信号のタイプに基づいて、第1のグループに属するか、または別のグループに属するかの情報を取得するステップと、1つまたは複数のショート制御信号のための時間または時間期間のリソースの許容度を決定するステップと、信号が属するグループおよび許容値に基づいて、信号を1つまたは複数のショート制御信号として受信するかどうかを決定するステップと、チャネル感知なしに1つ以上のショート制御信号として、またはリッスンビフォアトーク手順に従う信号として信号を受信するステップとを含み得る。
【0015】
第8の実施形態によれば、装置は、少なくとも1つのプロセッサを含むことができる;コンピュータプログラムコードを備える少なくとも1つのメモリであって、少なくとも1つのメモリとコンピュータプログラムコードとを備え、少なくとも1つのメモリとコンピュータプログラムコードとは、少なくとも、ネットワーク要素から受信される信号が第1のグループに属するか、または他のグループに属するかの情報を、信号の伝送時間インスタンス、信号のビームまたはビームインデックス、または信号のタイプに基づいて取得するステップと、1つまたは複数のショート制御信号のための時間または時間期間のリソースの許容度を決定するステップと、信号が属するグループおよび許容値に基づいて、信号を1つまたは複数のショート制御信号として受信するかどうかを決定するステップと、チャネル感知なしに1つ以上のショート制御信号として、またはリッスンビフォアトーク手順に従う信号として信号を受信するステップとを装置に実行させる。
【0016】
第9の実施形態は、ネットワーク要素から受信される信号が、信号の伝送時間インスタンス、信号のビームまたはビームインデックス、または信号のタイプに基づいて、第1のグループに属するか、または他のグループに属するかの情報を取得するための手段を備える装置に関し、1つまたは複数のショート制御信号のための時間または時間期間のリソースの許容度を決定する手段と、信号が属するグループおよび許容値に基づいて、信号を1つまたは複数のショート制御信号として受信するかどうかを決定する手段と、チャネル感知なしに1つ以上のショート制御信号として、またはリッスンビフォアトーク手順に従う信号として信号を受信する手段とを含み得る。
【0017】
第10の実施形態は、装置に、第7の実施形態もしくは第8の実施形態、または上記で説明した変形形態のいずれかによる方法を実行させるように構成された回路を含み得る装置に関する。
【0018】
第11の実施形態は、装置に、第7の実施形態もしくは第8の実施形態による方法、または上記で説明した変形形態のいずれかによる方法を少なくとも実行させるためのプログラム命令を記憶したコンピュータ可読媒体に関する。
【0019】
第12の実施形態は、装置に、第7の実施形態もしくは第8の実施形態による方法、または上述の変形のいずれかを少なくとも実行させるための命令を符号化するコンピュータプログラム製品に関する。
例示的な実施形態の適切な理解のために、添付の図面が参照される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1a】スロット内のSSB候補時間位置の例を示す図である。
【
図1b】シンボルレベルにおけるSSB候補時間位置の例を示す図である。
【
図2a】SSBおよびCORESET(#0)多重化パターンの例を示す。
【
図2b】SSBおよびCORESET(#0)多重化パターンの例を示す。
【
図2c】SSBおよびCORESET(#0)多重化パターンの例を示す。
【
図3】一実施形態による、4つのグループ間の例示的なSCSパターンを示す図である。
【
図4】一実施形態による、2つのグループ間の例示的なTDMパターンを示す図である。
【
図5】一実施形態による装置の例示的なブロック図、および別の実施形態による装置の例示的なブロック図を示す。
【
図6】いくつかの実施形態による、アップリンクにおいてSCSを制御する例を示す。
【
図7】いくつかの実施形態による方法の例示的な流れ図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本明細書で概して説明され、図に図示されるような、ある例示的実施形態の構成要素は、多種多様な異なる構成で配列および設計され得ることが容易に理解されるであろう。したがって、アップリンクでSCSを制御するためのシステム、方法、装置、およびコンピュータプログラム製品のいくつかの例示的実施形態の以下の詳細な説明は、ある実施形態の範囲を限定することを意図しておらず、選択された例示的実施形態を表す。
【0022】
本明細書を通して説明される例示的実施形態の特徴、構造、または特性は、1つ以上の例示的実施形態において任意の好適な様式で組み合わせられてもよい。例えば、本明細書全体を通して、「ある実施形態」、「一実施形態」、「いくつかの実施形態」、または他の同様の言語の語句の使用は、実施形態に関連して説明される特定の特徴、構造、または特性が少なくとも1つの実施形態に含まれ得るという事実を指す。したがって、本明細書全体を通して、「ある実施形態では」、「一実施形態では」、「いくつかの実施形態では」、「他の実施形態では」、または他の同様の言語という語句の出現は、必ずしもすべてが同じグループの実施形態を指すとは限らず、説明される特徴、構造、または特性は、1つまたは複数の例示的な実施形態では任意の適切な方法で組み合わせることができる。さらに、「~のセット」という語句は、参照されるセットメンバーのうちの1つまたは複数を含むセットを指す。したがって、語句「~のセット(set of)」、「1つまたは複数(one or more)」、および「少なくとも1つ(at least one of)」、または同等の語句は、交換可能に使用され得る。さらに、「または」は、特に明記しない限り、「および/または」を意味することが意図される。
【0023】
さらに、必要であれば、以下で論じる異なる機能または動作は、異なる順序でおよび/または互いに同時に実行することができる。さらに、必要であれば、記載された機能または動作の1つまたは複数は、任意選択であってもよく、または組み合わされてもよい。したがって、以下の説明は、いくつかの例示的な実施形態の原理および教示の単なる例示と見なされるべきであり、それらを限定するものではない。
【0024】
60ギガヘルツ(GHz)のライセンスされないスペクトル上での動作のためのいくつかの規制は、スペクトル共有または共チャネル共存機構を使用し得るが、仕様は、任意の特定のタイプの機構を提供しないことがある。いくつかの領域では、異なる使用事例または展開のために(たとえば、固定屋外機器またはポイントツーポイント通信のために、または屋内のみの使用のために)別個の仕様が定義され得る。いくつかの仕様は、リッスンビフォアトーク(LBT)の使用ならびに60GHzでのLBTなしを提供し得る。LBTプロシージャでは、送信機は、送信を許可される前に、チャネル感知として示されるエネルギー検出測定に基づいて、アイドルであるチャネルを感知しなければならない。
【0025】
European Telecommunications Standards Institute(ETSI)によって定義されるようなショート制御信号(SCS)は、LBT手順を受けることを要求されない制御および管理送信であるが、代わりに、100msの観測間隔にわたるSCS送信の総持続時間が10%、すなわち10msを超えない限り、チャネル感知なしに送信され得る。
【0026】
NRは、53.6GHz~71GHzの周波数範囲におけるライセンスされないスペクトル動作のためのSCSを提供し得る。たとえば、NRは、LBTが必要とされ、LBTを伴わないSCSが許可される領域のための60GHz帯域における競合免除SCS送信をサポートし得る。規制が、LBTを用いて動作するときに地域内でSCS免除を許可しない場合、これらのSCSのためのLBTを用いた動作がサポートされ得る。デューティサイクル(比較的長い期間にわたって測定される空中時間)、コンテンツ、送信(TX)電力などの送信に対する制限は、NRによって与えられ得る。
【0027】
SCS使用の1つのシナリオは、gNBによる同期信号ブロック(SSB)または発見基準信号(DRS)の送信を含み得る。SSBは、NRシステムのコアビルディングブロックである。SSBは、例えば、初期セル探索および選択、ビーム(ビーム管理)およびセル(RRM、無線リソース管理)測定、無線リンク監視(RLM)、ならびにビーム回復手順における新しいビーム識別のために使用される。ブロックは、PBCH復調のためのPSS(Primary S ynchronization Signal)、SSS(Secondary S ynchronization Signal)、PBCH(Physical Broadcast Channel)及びDMRS(Demodulation Reference Signal)で構成される。セル探索手順では、ユーザ機器(UE)は、セルに対する時間および周波数同期を取得し、物理レイヤセルIDを決定する。UEは、プライマリ同期信号(PSS)およびセカンダリ同期信号(SSS)を探索し、同期信号(SS)/PBCHブロックによって搬送される物理ブロードキャストチャネル(PBCH)を復号することによってこれを行う。
【0028】
NRおよびNR-Uでは、SSB送信は、ハーフフレーム(5ms)内の候補SSB時間ロケーションのセットが存在するように決定され、そのすべてまたはサブセットが、展開において想定されるブロードキャストビームの数に応じて使用され得る。SSBブロックは、5msハーフフレーム内のある時間位置で送信され得る。これらのロケーションは、0からLmax-1までインデックス付けされ、インデックスは、スロットレベルタイミング情報を提供するためにSSBにおいて搬送される(シンボルおよびフレームタイミングもSSBから取得される)。FR2において、52.6GHzから71GHzまでの周波数帯域についても、サポートされるSSBビームの数は64であることが合意されている。120kHzの場合のSSBを含むことができるハーフフレーム内のスロットが
図1aに示されている。これに対応して、シンボルレベルでのスロット内のSSB位置が、2つのスロットにわたって
図1bに示されている。
【0029】
SSBが所与のビームのために送信される周期性は、{5,10,20,40,80,160}msの間で構成され得る。SSB周期性に応じて、各100msウィンドウ内の送信の量は、以下の表1に従って変化し得る。表は、120kHzおよび240kHzのサブキャリア間隔について、100msウィンドウ中に64個のビームについて4シンボル周期的SSBを搬送するのに必要な総時間(ms)を示す。ここで、ウィンドウ長は設計パラメータであってもよく、シナリオごとに変化してもよいことに留意されたい。太い数字は、10%SCS余裕(すなわち、100msの期間中に10msである)を超えたことを示す。10msの許容の残りの部分は、例えば、ULショート制御シグナリング(DL信号が同じ「SCSバジェット」を消費すると仮定する)のために、または他のDL制御情報および参照信号のために利用可能である。数字は、使用されるSSBビームの数とともに縮小する。
【表1】
【0030】
SSBに加えて、SIB1/RMSI(S ystem Information Block 1/Remaining Minimum S ystem Information)などのシステム情報も、SSBビームを使用してセル全体にわたってブロードキャストされる。PDCCH(Physical Downlink Control Channel)によってPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)がスケジューリング可能な時間位置は、Type0-PDCCH CSS(Common Search Space)によって定義される。SIB1が伝達されると仮定される初期帯域幅部分(BWP)を定義する制御リソースセット番号0(CORESET#0)及びPDCCH時間領域候補位置を定義するT ype0-PDCCH CSSの構成は、MIB(Master Information Block)によって定義される。MIBにおいて提供される構成に基づいて、UEは、あるSSBインデックスごとに、したがってSSBビームごとに、Type0-PDCCHの監視機会を決定することができる。
図2a~
図2cに示すように、SSBおよびCORESET#0を多重化するための3つの主たるオプションがある。
【0031】
以下では、残余最小システム情報(RMSI)送信は、PDSCHをスケジュールするType0-PDCCHの送信、およびRMSIを搬送するスケジュールされたPDSCH送信を指す。また、前記PDSCHは、セル内でブロードキャストされる他のシステム情報(OSI)およびページングメッセージも搬送することができる。あるSIB1/RMSIの送信は、gNBへの決定であり得る。言い換えれば、gNBは、ネガティブのLBTに起因してSIB1/RMSIをドロップすることができる可能性がある。他方、SIB1/RMSIに対するSCS許可(やはり)の使用は、SIB1/RMSIが少なくとも現在毎回、次いで最も困難な干渉シナリオにおいても送信され得ることを保証し得る。
【0032】
上記に基づき、100msの観測間隔にわたる10パーセント(%)のSCS余裕は、種々のタイプの制御および管理伝送のために使用されることができる。SCS送信は、周期的である必要はないことがある。10%の制限を超えない限り、100msの観測間隔内で複数のSCS送信が許可され得る。SCSの場合、セル内の各デバイス(UEおよびgNB)は、時間の10%までSCSを送信することを許可され得る。セルラーシステムおよびセルに取り付けられたいくつかのUEの場合、これは、かなりの量のSCS送信をもたらし得る。したがって、3GPPは、より保守的なスタンド(5GHz帯域に対してLTE LAAおよびNR-Unlicensedを必要とするので)をとり、gNBに対してのみSCSを許可するか、または10%のSCS許可がセル内のすべてのデバイス(gNB、UE)によって共有されることを定義し得る。
【0033】
NRでは、時間のあらかじめ定義された部分がセル中のLBT免除(SCS)送信のために使用され得るシナリオがあり得る。場合によっては、時間の部分(たとえば、100msのうちの10%)は、複数のデバイス間で共有される。時間のLBT免除部分は、セル上のDL送信およびUL送信に共通であるか(例えば、セル内のgNB及びUE)、または単にUL送信のために使用され得る(この場合、gNBは、DL送信のために別個の10%SCS許可を使用することができる)。このシナリオでは、(SCS許可の使用を最大限にしながら)SCS送信の最大量の限界を超えないように、gNBによる異なるUEへのDL送信を管理する方法が不明であり得る。
【0034】
1)信号が通信のために重要であり得、2)チャネルアクセス不確実性が除去されたときに、信号の決定論的伝送時間が維持され得、3)LBT測定のための時間ギャップを容易にするために、たとえば信号設計を修正する必要がないため、選択された信号/チャネルをSCS伝送として伝送することは非常に魅力的である。特にgNBの場合、ショート制御シグナリングは、SSB、およびRMSIなどの可能な他のセル固有DL制御情報を送信するための魅力的なオプション。これは、関連するUEの複雑さ(たとえば、セル探索および/またはDL周波数/時間同期維持に関与する複雑さ)も最小限に抑えることを可能にし得、また、検出性能を最大限に抑えることを可能にし得る。
【0035】
UEの観点から、所与のSSB(またはRMSI)が完全な確実性で送信されるかどうか、または送信が成功したLBTを受けるかどうかを事前に知ることが重要であり得る。所与のSSB/RMSIがLBTなしのショート制御シグナリングとして送信されることをUEが知っている場合、
・(SSBの有無による)測定に関連する不確実性を除去することができ、これにより、UEは、例えば、所与の信号の存在のブラインド検出を最初に実行する必要なく、より信頼性の高い受信のために送信を組み合わせることができ、
・SSB中の干渉条件は、LBTが行われたか否かに応じて異なり得る(LBTなしでは、近くのノードからの強い干渉があり得る)。
【0036】
以下の表2から分かるように、(典型的な)SSB周期が20msである64個のビームに対してSSBのLBT-exempt送信をサポートすることは不可能であり、なぜなら56個のビームを使用すると既に10%のSCS-allowance全体が消費されるからであって、より多くのビームは、SCS余裕の10%超(この例では11,43%)を消費することになる。
【表2】
【0037】
SCSはまた、ETSIの調和規格EN301 893に記載されているように、5GHzおよび6GHzのライセンスされないスペクトル上でサポートされるが、その場合、許容は、50msの期間にわたってわずか5%である。
【0038】
本明細書で説明されるいくつかの実施形態は、問題のDL送信(例えば、異なるビームのための同期信号(PSS/SSS)、PBCH、およびRMSI)を2つ以上のグループに分割することによって、ダウンリンクにおけるSCSを制御することを提供し得る。たとえば、いくつかの実施形態は、ショート制御信号として、LBTなしで第1のグループに属するDL送信を送信することを可能にし得る。第2のグループに属するDL送信は、デフォルトでは、送信の前にLBTが成功した場合にのみ送信される。
【0039】
第1のグループおよび第2のグループに属する信号は、たとえば、1つまたは複数の所定のパターンに従って時間的に変化し得る。1つまたは複数のパターンは、いつ信号が(LBTなしで)SCSとして送信され得るか、および/またはいつ信号がLBTとともに送信され得るかを示す。パターン定義は、異なる実装形態において変化し得、異なるシナリオにおいても変化し得る。たとえば、パターンが1つの信号(たとえば、SSB)の観点から定義される場合、パターンは、信号がいつSCSとともに送信されるかを示し得る。例として、パターン中の値0はLBTを示し得、値1はSCSを示し得、またはその逆である。別の例として、パターンは、1、2、3、4、1、2、3、4、...などのSCS規則を用いて特定の時間にどのグループが送信されるかを示す、すべてのSSBに共通であり得る。シナリオに応じて、いくつかの機能または複数の機能のための複数のパターンがあり得る。
【0040】
2つより多いグループがある場合、1つのグループのみがショート制御信号として一度に送信され得、他のグループ内の信号は、送信に先立ってLBTが成功した場合にのみ送信される。
【0041】
2つ以上のグループへの信号の分割は、例えば、以下の原理に従って行うことができる。
【0042】
第1の例示的な原理によれば、DL送信のグループへの分割は、時間領域において、たとえば、信号の伝送時間インスタンスに基づいて行われる。たとえば、カウント動作は、SSBまたはRMSI送信サイクル(80/160ms)の開始から開始され得る。いくつかの所定のまたは指示されたSSB機会/RMSIは第1のグループに属し、常にショート制御信号として送信され得、残りの所定のまたは指示されたSSB機会/RMSIは第2のグループに属し、それらの送信はLBTを受ける。この種のカウントは、セルのビームの各々についてなど、複数のビームについて実行され得、すなわち、複数のビームの各々についてカウンタがあり得る。また、第1のグループが第2のグループに変化する限界Nは、異なるビームに対して異なってもよく、またはビームごとに同じ限界が使用されてもよい。
【0043】
1つの例示的な実装形態では、送信サイクルのN個の第1の送信は第1のグループに属し、残りの送信は第2のグループに属する。Nの値は、仕様において固定されてもよく、または例えばシステム情報に含まれてもよい。Nの値は、異なるDL信号について、たとえば、PSS/SSS、PBCH、およびRMSIについて異なり得る。
【0044】
別の例示的な実装形態では、時間領域におけるDL送信のグループ化はパターンに従い、SSB/RMSIがLBTなしで送信されるビームは、例えば以下のように決定論的に変化する。
・期間1において、インデックス0..15を有するSSBがSCSとして送信され、インデックス16..31を有するSSBがLBTを受ける。
・期間2において、インデックス0..15を有するSSBはLBTを受け、インデックス16..31を有するSSBはSCSによってカバーされる。
【0045】
上記の期間の持続時間は、たとえば、100msのオーダー、またはその整数倍であり得る。
【0046】
異なるDL信号には異なるパターンがあり得る。PSS/SSSは第1のパターンを使用して送信され得、PBCHは第2のパターンを使用して送信され得、RMSIは第3のパターンを使用して送信され得る。しかしながら、例えば、第1のパターンと第3のパターンとが等しくなるように、又は第2のパターンと第3のパターンとが等しくなるように、他のパターンの組み合わせが実装されてもよい。
【0047】
第2の例示的な原理によれば、DL送信のグループへの分割は、ビーム領域で行われる。たとえば、いくつかのあらかじめ定義されたまたは示されたビームに関連するSSB/RMSIは、第1のグループに属し、ショート制御信号(たとえば、ビームインデックス0~55)として送信されるが、他のビームは、第2のグループに属し、LBTを受けるように送信される(たとえば、ビームインデックス56~N-1)。一実施形態によれば、複数のビームの各々に対して固有のインデックスが提供され、インデックスの第1のセットは、第1のグループに関連付けられたビームのために提供され、インデックスの第2のセットidは、第2のグループおよび可能なさらに別のグループのために提供される。
【0048】
SSB/RMSIがLBTなしで送信される第1のグループ内のN個のビームは、たとえば、最低のインデックス(0,...N-1)を有するビーム、またはビームの何らかの他のセットであり得る。
【0049】
第2の原理の1つの例示的な実装形態では、gNBは、たとえば、異なるビーム上で測定されたチャネル占有率に基づいて、ビームのグループ化を決定する。例えば、最も高い/最も低いチャネル占有率を有するN個のビームは、第1のグループに属すると決定される。チャネル占有率は、たとえば、時間期間内のチャネルのすべての測定値の中でチャネルが占有されていると検出されたときの測定値の一部として決定され得る。
【0050】
Nの値は、仕様において固定されてもよく、または例えばシステム情報に含まれてもよい。Nの値は、異なるDL信号について異なり得、たとえば、PSS/SSSについてN=64、PBCHについてN=32、RMSIについてN=0である。
【0051】
第3の例示的な原理によれば、であって、DL送信のグループへの分割は、DL信号タイプに関して行われる。たとえば、PSS/SSS送信(またはPSSのみ)は、常に第1のグループに属し、LBTなしで送信され得るが、PBCH/RMSI送信のいずれも第1のグループに属さないか、または一部のみが属し得る。
【0052】
この代替案は、第1の例示的な原理とともに、または同様に上で論じられた第2の原理とともに使用され得る。たとえば、同じビームに関連する異なるDL信号は、以下の異なるグループに属し得る。たとえば、1つのビームの場合、PSS/SSSおよびPBCHのみが第1のグループに属し、RMSIが第2のグループに属する。別のビームの場合、PSS/SSS、PBCH、およびRMSIはすべて第1のグループに属する。
【0053】
別の実施形態では、DL送信のグループへの分割は、DL信号タイプおよび時間の両方に基づいて行われる。グループは、
図3に示す以下の方法で形成することができる。一例によれば、SSBは常にSCSとして送信される。別の例によれば、関連付けられたCORESET#0+RMSIに対するSCS許可は、一度にビームの一部(たとえば、16個のSSBのみ)に対してのみ提供される。さらなる例によれば、UEは、CORESET#0+RMSIがSCSベースの送信に従うときのみ、CORESET#0からのPDCCH(SIB-1)を監視するように構成される。gNBはまた、RMSI送信を、RMSIがSCSベースの送信に続く時間インスタンスに制限してもよい。
【0054】
本開示の別の態様は、gNBが、異なるビームのための同期信号(PSS/SSS)、PBCH、およびRMSIなどの問題のDL送信の送信の前にLBTを成功裏に実行する動作に関するが、そのような信号はショート制御シグナリングとして送信されている可能性がある。そのような場合の実施形態では、gNBは、そうでなければLBTの対象に送信されたであろう別のDL信号に対するショート制御シグナリング許可の使用を延期する。
【0055】
gNBは、DL制御シグナリング、好ましくはGC-PDCCHを有するUEに、たとえLBT送信のために定義されたグループ2に属するとしても、次のいくつかのSSBがLBTなしで送信されることを指示することができる。
【0056】
gNBは、ある時間(たとえば、COT、SSB期間)の間、または時間ウィンドウ(たとえば、SCS期間)内の送信の数(#SSB)またはタイマの数(たとえば、COTの数)の間、ショート制御シグナリングを適用することを遅延/延期することができる
【0057】
UEの観点から、DL信号/チャネルがどのグループに属するかについての知識は、以下の手順に影響を与え得る。
・同期およびセル取得
・CSI-RS認証
・ビーム管理に使用されるL1-RSRP測定を含むCSIおよびRRM測定
・gNBチャネル占有時間の共有、またはUEによるチャネル占有の開始
【0058】
図4は、DL送信が時間領域において2つ以上のグループに分割される第1の例示的な原理による例を示す。
図4の例では、以下のパラメータが仮定される。同期信号ブロックSSBの周期性は、64個のビームが使用されるとき、40ms、すなわち、120kHzサブキャリア間隔を伴う時間の6.9%であると仮定され、表1において上記で提示される例に対応する。また、グループAはSSBビーム0、2、4、6、...62をカバーし、グループBはSSBビーム1、3、5、7、...63をカバーすると仮定する。1つのグループは、この例では200msの期間にわたってSCSベースの送信のために一度に割り当てられる。別のグループは、同じ長さを有する期間、すなわち200msにわたってLBTベースの送信のために割り振られる。周期は、SSB周期またはSSB周期の倍数、この例ではSSB周期の5倍に一致するように選択される。グループは、各期間の後、すなわちこの例では200msごとに交換される。
【0059】
この構成の1つの利点は、合理的に高いSSB周期性を維持しながら、SCS余裕を全64個のビーム間でかなり均等に分配できること。この構成によって、20msのSSB周期さえもサポートすることができ、そうでなければ10%の許容値を超えることに留意されたい。
【0060】
以下では、SCSまたはLBTベースの送信のためのDL信号のグループ化のためのいくつかのシグナリングオプションが示される。
【0061】
異なるグループ間のDL信号のグループ化は、仕様によって定義することができる。これに加えて、グループ化の少なくとも一部(全てではないにしても)をRRCによって構成可能にすることができる。この場合、UEは、PBCHもしくはRMSIなどのシステム情報または他のDLシグナリングに基づいてグループ化を認識するようになる。他のDLシグナリングの例は、キャリアアグリゲーションおよび/またはデュアルコネクティビティに関連する上位レイヤ構成である。シグナリングは、たとえば、SCSおよび/またはLBTに基づいて、どのSSBまたはRMSIが送信されるか、および/または、あるSSBまたはRMSIがSCSおよび/またはLBTに基づいていつ送信されるか、及び/又はSSB又はRMSIのどの部分がSCS及び/又はLBTに基づいて送信されるかを示し得る。
【0062】
ハンドオーバの場合、この情報は、専用の上位レイヤシグナリングを介して送信され得る。
【0063】
セルにキャンプするとき、UEは、検出されたSSBがSCSまたはLBTに基づいて送信されたかどうかをまだ知る必要はない。UEが受信したシステム情報または他のDLシグナリングからグループ化を読み取る/学習するのに充分。これに基づいて、UEは、次のSSBに対する正しい仮説に従ってSSBモニタリングを調整することができる。
【0064】
図6の602に示すように、ネットワークノードgNBは、どの信号および/またはチャネルがSCSとして送信され得るかを決定し得る。たとえば、gNBは、どのDL信号が第1のグループに属し、どのDL信号が第2のグループまたはさらに別のグループに属するかを決定し得る。
【0065】
604で図示されるように、ネットワークノードgNBは、ネットワークノードから、第1のグループに属する信号の指示を送信し得、UEは、受信し得、またはUEは、例えば、この情報をシステム関連パラメータから取得し得る。gNBはまた、第2の可能な他のグループに属する信号の指示を送信することができ、またはUEは、第1のグループに属すると指示されていない信号が他のグループに属すると決定することができる。いくつかの実施形態では、指示は、gNBがシステムにおいて、またはシステムの少なくとも特定の周波数範囲において、またはセルもしくはビーム方向/エリアなどのシステムの特定のエリアにおいてSCSを送信することを許可される時間期間(たとえば、スロットまたはシンボル)のリソースなどのリソースの指示を含み得る。指示は、GC-PDCCHまたは別のDCIを介してUEに送信され得る。
【0066】
いくつかの実施形態では、指示は、所定の時間ウィンドウ(たとえば、100ms)の間にgNBがそのSCS送信のために使用し得る時間の部分の指示を含み得る。この指示は、シンボルまたはシンボルのグループ(たとえば、ミニスロット)またはスロットの単位であり得る。あるいは、この指示は、パーセンテージ、例えば、100msの5%として与えられてもよい。指示は、RRC構成、MAC CE、またはDCI(たとえば、GC-PDCCH)を介して搬送され得る。
【0067】
606に示すように、gNBは、信号のグループに基づいてgNBがSCSを送信することを許可されるかどうかを決定することができ、608において、SCSをUEに送信することができる。追加または代替として、この決定は、gNBがそのSCS送信のために使用し得る時間の部分の指示に基づき得る。この場合、gNBは、第1のグループのDL送信のためのカウンタを開始することができる。カウンタは、最初に「0」または許可された送信の数に対応する数のいずれかに設定され得る。所与のタイプのSCS DL送信時に、gNBは、所定の時間ウィンドウの間に行われたSCS送信の数および/またはSCS送信の持続時間を記録することができる。所定の時間窓中のSCS送信の数が(あるタイプのDL送信に対して)SCS許容を超える場合、さらなるSCS送信は、時間窓中に許可されないことがある。
【0068】
上述したように、
図6は例として提供される。いくつかの実施形態によれば、他の例も可能である。
【0069】
図7は、いくつかの実施形態による方法700の例示的なフロー図を示す。たとえば、
図7は、UE(たとえば、
図5bに示され、
図5bに関して説明される装置20)の例示的な動作を示し得る。
図7に示される動作のいくつかは、
図1および
図2に示され、それらに関して説明されるいくつかの動作と同様であり得る。
【0070】
ある実施形態では、本方法は、702において、UEが、DL信号およびチャネルのどの送信インスタンスが第1のグループまたは第2のグループに属するかを決定することを含み得、第1のグループに属するDL信号およびチャネルの送信インスタンスは、LBTなしでショート制御信号として送信されるが、第2のグループ内の信号/チャネルの送信インスタンスは、別段の指示がない限り、成功したLBTを受けて送信される。ある実施形態では、決定は、第1のグループおよび/または第2のグループへの信号/チャネルおよび送信インスタンスの所定の分割に基づき得る。この分割は、たとえば、3GPP仕様などの標準仕様において定義され得る。この決定は、例えば、セル内のSSBビームの数に関するSSBまたはRMSIによって提供される情報を使用することができる。SSBビームの数が事前定義された数未満である場合、UEは、SCSルールのみが使用中であると決定し得、そうでない場合、UEは、所定の分割が使用中であると決定し得る。代替として、決定は、gNBによるシグナリングに少なくとも部分的に基づき得る。
【0071】
ある実施形態では、本方法は、704において、ビームに関連するDL信号/チャネルの所与の送信インスタンスが第1のグループに属するか第2のグループに属するかについての情報に基づいて、i)同期およびセル取得、ii)CSI-RS認証、iii)CSIおよびRRM測定、および/またはiv)UEによるgNBチャネル占有時間の共有、またはチャネル占有の開始、のうちの少なくとも1つを実行するステップを含み得る。
【0072】
ある実施形態では、本方法は、UEが第2のグループ中のDL信号の次のインスタンスのうちの少なくともいくつかがショート制御信号として送信されることを示す、gNBのためのさらなる指示を受信するステップをさらに含み得る。これは、上述した第2の例示的な原理に対応する。この代替形態では、UEによる、DL信号およびチャネルのどのインスタンスが第1のグループまたは第2のグループに属するかの決定は、第1の例示的な原理の例示的な実装形態に関連して上記で説明したように、あらかじめ定義されたパターンに基づく。
【0073】
以下では、いくつかのさらなる態様を簡単に説明する。
【0074】
第2のグループ内のSSB、すなわち、LBTを用いて送信されるSSBについて、送信のための複数の候補ロケーションが定義され得、その結果、LBTが第1の候補ロケーションの前に成功しない場合、gNBは、次の候補ロケーションにおいて送信を再び試み得る。
【0075】
上記で提示された実施形態は、いくつかの利点を提供することができる。たとえば、提示されるプロシージャは、ネットワークが、PSS/SSS、PBCH、およびRMSIなど、最もクリティカルなDL送信のためのショート制御シグナリングの使用を最大にすることを可能にし得る。実施形態はまた、異なるビーム間のあるSCS余裕(10%等)の公正/均等な分布を可能にし得る。UE動作はまた、異なるDL信号の存在/不在に関連する不確実性が軽減および制御され得るので、簡略化され得る。
【0076】
上述したように、
図7は例として提供される。いくつかの実施形態によれば、他の例が可能である。
【0077】
図5aは、一実施形態による装置10の一例を示す。ある実施形態では、装置10は、通信ネットワーク内の、またはそのようなネットワークにサービスを提供するノード、ホスト、またはサーバであり得る。たとえば、装置10は、LTEネットワーク、5GまたはNRなどの無線アクセスネットワークに関連する、ネットワークノード、衛星、基地局、ノードB、発展型ノードB(eNB)、5GノードBまたはアクセスポイント、次世代ノードB(NG-NBまたはgNB)、および/またはWLANアクセスポイントであり得る。いくつかの例示的な実施形態では、装置10は、LTEにおけるeNBまたは5GにおけるgNBであり得る。いくつかの例示的な実施形態では、装置10は、統合アクセスおよびバックホール(IAB)ノードなどの中継ノードであり得る。IABシナリオでは、gNB動作は分散ユニット(DU)によって実行され得、UE動作はIABノードのモバイル終端(MT)部分によって実行され得る。
【0078】
いくつかの例示的実施形態では、装置10は、分散コンピューティングシステムとしてのエッジクラウドサーバから構成されてもよく、サーバおよび無線ノードは、無線経路を介して、または有線接続を介して、相互に通信する独立型装置であってもよく、あるいは有線接続を介して通信する同じエンティティ内に位置してもよいことを理解されたい。たとえば、装置10がgNBを表すいくつかの例示的な実施形態では、それは、gNB機能を分割する中央ユニット(CU)および分散ユニット(DU)アーキテクチャにおいて構成され得る。そのようなアーキテクチャでは、CUは、ユーザデータの転送、モビリティ制御、無線アクセスネットワーク共有、測位、および/またはセッション管理などのgNB機能を含む論理ノードであり得る。CUは、フロントホールインターフェースを介してDUの動作を制御し得る。DUは、機能分割オプションに応じて、gNB機能のサブセットを含む論理ノードであり得る。当業者は、装置10が
図5aに示されていない構成要素または特徴を含み得ることを理解するであろうことに留意されたい。
【0079】
図5aの例に示されるように、装置10は、情報を処理し、命令または動作を実行するためのプロセッサ12を含み得る。プロセッサ12は、任意のタイプの汎用または特定用途プロセッサであり得る。実際、プロセッサ12は、例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、およびマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つまたは複数を含み得る。
図5aには単一のプロセッサ12が示されているが、他の実施形態によれば複数のプロセッサが利用されてもよい。たとえば、いくつかの実施形態では、装置10は、マルチ処理をサポートし得るマルチプロセッサシステムを形成し得る(たとえば、この場合、プロセッサ12はマルチプロセッサを表し得る)2つ以上のプロセッサを含み得ることを理解されたい。いくつかの実施形態では、マルチプロセッサシステムは、(たとえば、コンピュータクラスタを形成するために)密結合または緩く結合され得る。
【0080】
プロセッサ12は、たとえば、アンテナ利得/位相パラメータのプリコーディング、通信メッセージを形成する個々のビットの符号化および復号、情報のフォーマット、ならびに通信または通信リソースの管理に関連するプロセスを含む装置10の全体的な制御を含み得る、装置10の動作に関連する機能を実行し得る。
【0081】
装置10は、プロセッサ12によって実行され得る情報および命令を記憶するための、プロセッサ12に結合され得るメモリ14(内部または外部)をさらに含むか、またはそれに結合され得る。メモリ14は、1つまたは複数のメモリであってよく、ローカルアプリケーション環境に適した任意のタイプのメモリであってよく、半導体ベースのメモリデバイス、磁気メモリデバイスおよびシステム、光メモリデバイスおよびシステム、固定メモリ、および/またはリムーバブルメモリなど、任意の適切な揮発性または不揮発性のデータ記憶技術を使用して実装されてよい。例えば、メモリ14は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、磁気もしくは光ディスクなどの静的ストレージ、ハードディスクドライブ(HDD)、または任意の他のタイプの持続性マシンもしくはコンピュータ可読媒体の任意の組合せで構成され得る。メモリ14に記憶された命令は、プロセッサ12によって実行されると、装置10が本明細書で説明するタスクを実行することを可能にするプログラム命令またはコンピュータプログラムコードを含み得る。
【0082】
ある実施形態では、装置10はさらに、光ディスク、USBドライブ、フラッシュドライブ、または任意の他の記憶媒体等の外部コンピュータ可読記憶媒体を受容および読み取るように構成される、ドライブまたはポート(内部または外部)を含むか、またはそれに連結されてもよい。例えば、外部コンピュータ可読記憶媒体は、プロセッサ12および/または装置10による実行のためのコンピュータプログラムまたはソフトウェアを記憶することができる。
【0083】
いくつかの実施形態では、装置10はまた、装置10との間で信号および/またはデータを送信および受信するための1つまたは複数のアンテナ15を含むか、またはそれに結合され得る。装置10は、情報を送信および受信するように構成されたトランシーバ18をさらに含むか、またはそれに結合され得る。トランシーバ18は、たとえば、アンテナ15に結合され得る複数の無線インターフェースを含み得る。無線インターフェースは、GSM(登録商標)、NB-IoT、LTE、5G、WLAN、Bluetooth(登録商標)、BT-LE、NFC、無線周波数識別子(RFID)、超広帯域(UWB)、MulteFireなどのうちの1つまたは複数を含む複数の無線アクセス技術に対応し得る。無線インターフェースは、1つまたは複数のダウンリンクを介した送信のためのシンボルを生成し、(たとえば、アップリンクを介して)シンボルを受信するために、フィルタ、コンバータ(例えば、デジタル/アナログ変換器などである)、マッパ、高速フーリエ変換(FFT)モジュールなどの構成要素を含み得る。
【0084】
したがって、トランシーバ18は、アンテナ15による送信のために情報を搬送波波形に変調し、装置10の他の要素によるさらなる処理のためにアンテナ15を介して受信された情報を復調するように構成され得る。他の実施形態では、トランシーバ18は、信号またはデータを直接送信および受信することが可能であり得る。追加または代替として、いくつかの実施形態では、装置10は、入力および/または出力デバイス(I/Oデバイス)を含み得る。
【0085】
ある実施形態では、メモリ14は、プロセッサ12によって実行されると機能を提供するソフトウェアモジュールを記憶し得る。モジュールは、例えば、装置10のためのオペレーティングシステム機能を提供するオペレーティングシステムを含んでもよい。メモリはまた、装置10に追加の機能を提供するために、アプリケーションまたはプログラムなどの1つまたは複数の機能モジュールを記憶することができる。装置10の構成要素は、ハードウェアで、またはハードウェアとソフトウェアとの任意の適切な組合せとして実装され得る。
【0086】
いくつかの実施形態によれば、プロセッサ12およびメモリ14は、処理回路または制御回路に含まれ得るか、またはその一部を形成し得る。さらに、いくつかの実施形態では、トランシーバ18は、トランシーバ回路に含まれ得るか、またはトランシーバ回路の一部を形成し得る。
【0087】
本明細書で使用する「回路」という用語は、ハードウェア専用回路実装形態(例えば、アナログおよび/またはデジタル回路である)、ハードウェア回路とソフトウェアとの組み合わせ、アナログおよび/またはデジタルハードウェア回路とソフトウェア/ファームウェアとの組み合わせ、協働して装置(たとえば、装置10)に様々な機能を実行させるソフトウェア(デジタル信号プロセッサを含む)を有するハードウェアプロセッサの任意の部分、及び/又は動作のためにソフトウェアを使用するハードウェア回路及び/若しくはプロセッサ、又はそれらの部分であって、ソフトウェアが動作のために必要とされないときに存在しない場合がある、ハードウェア回路及び/若しくはプロセッサ、又はそれらの部分を示し得る。さらなる例として、本明細書で使用する「回路」という用語はまた、単にハードウェア回路もしくはプロセッサ(または複数のプロセッサ)、またはハードウェア回路もしくはプロセッサの一部、ならびにそれに付随するソフトウェアおよび/またはファームウェアの実装形態を包含し得る。回路という用語はまた、たとえば、サーバ、セルラーネットワークノードもしくはデバイス、または他のコンピューティングもしくはネットワークデバイス内のベースバンド集積回路を包含し得る。
【0088】
上記で紹介したように、いくつかの実施形態では、装置10は、基地局、アクセスポイント、ノードB、eNB、gNB、WLANアクセスポイントなどのネットワークノードまたはRANノードであり得る。
【0089】
特定の実施形態によれば、装置10は、メモリ14およびプロセッサ12によって制御されて、
図1~
図7に示されているかまたはそれに関して説明されているいくつかの動作など、本明細書で説明されている実施形態のいずれかに関連する機能を実行することができる。例えば、装置10は、
図7の方法を実行するためにメモリ14及びプロセッサ12によって制御されてもよい。
【0090】
図5bは、別の実施形態による装置20の例を示す。ある実施形態では、装置20は、UE、モバイル機器(ME)、移動局、モバイルデバイス、固定デバイス、IoTデバイス、または他のデバイスなど、通信ネットワーク内の、またはそのようなネットワークに関連するノードまたは要素であり得る。本明細書で説明するように、UEは、代替的に、たとえば、移動局、モバイル機器、モバイルユニット、モバイルデバイス、ユーザデバイス、加入者局、ワイヤレス端末、タブレット、スマートフォン、IoTデバイス、センサまたはNB-IoTデバイス、時計または他のウェアラブル、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、車両、ドローンと呼ばれることがある、医療デバイスおよびその用途(例えば、遠隔手術)、産業用デバイスおよびその用途(例えば、産業用および/または自動処理チェーンコンテキストで動作するロボットおよび/または他の無線デバイス)、家庭用電子機器、商業用および/または産業用無線ネットワーク上で動作するデバイス、または同等物。一例として、装置20は、たとえば、ワイヤレスハンドヘルドデバイス、ワイヤレスプラグインアクセサリなどにおいて実装され得る。
【0091】
いくつかの例示的な実施形態では、装置20は、1つまたは複数のプロセッサ、1つまたは複数のコンピュータ可読記憶媒体(たとえば、メモリ、ストレージなど)、1つまたは複数の無線アクセス構成要素(たとえば、モデム、トランシーバなど)、および/またはユーザインターフェースを含み得る。いくつかの実施形態では、装置20は、GSM(登録商標)、LTE、LTE-A、NR、5G、WLAN、WiFi、NB-IoT、Bluetooth(登録商標)、NFC、MulteFire、および/または任意の他の無線アクセス技術など、1つまたは複数の無線アクセス技術を使用して動作するように構成され得る。当業者は、装置20が
図5bに示されていない構成要素または特徴を含み得ることを理解するであろうことに留意されたい。
【0092】
図5bの例に示されるように、装置20は、情報を処理し、命令または動作を実行するためのプロセッサ22を含むか、またはそれに結合され得る。プロセッサ22は、任意のタイプの汎用または特定用途プロセッサであり得る。実際、プロセッサ22は、例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、およびマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つまたは複数を含み得る。
図5bには単一のプロセッサ22が示されているが、他の実施形態によれば複数のプロセッサが利用されてもよい。たとえば、いくつかの実施形態では、装置20は、マルチ処理をサポートし得るマルチプロセッサシステムを形成し得る(たとえば、この場合、プロセッサ22はマルチプロセッサを表し得る)2つ以上のプロセッサを含み得ることを理解されたい。いくつかの実施形態では、マルチプロセッサシステムは、(たとえば、コンピュータクラスタを形成するために)密結合または緩く結合され得る。
【0093】
プロセッサ22は、いくつかの例として、アンテナ利得/位相パラメータのプリコーディング、通信メッセージを形成する個々のビットの符号化および復号、情報のフォーマット化、ならびに通信リソースの管理に関連するプロセスを含む装置20の全体的な制御を含む、装置20の動作に関連する機能を実行し得る。
【0094】
装置20は、プロセッサ22によって実行され得る情報および命令を記憶するための、プロセッサ22に結合され得るメモリ24(内部または外部)をさらに含むか、またはそれに結合され得る。メモリ24は、1つまたは複数のメモリであってよく、ローカルアプリケーション環境に適した任意のタイプのメモリであってよく、半導体ベースのメモリデバイス、磁気メモリデバイスおよびシステム、光メモリデバイスおよびシステム、固定メモリ、および/またはリムーバブルメモリなど、任意の適切な揮発性または不揮発性のデータ記憶技術を使用して実装されてよい。例えば、メモリ24は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、磁気もしくは光ディスクなどの静的ストレージ、ハードディスクドライブ(HDD)、または任意の他のタイプの持続性マシンもしくはコンピュータ可読媒体の任意の組合せで構成され得る。メモリ24に記憶された命令は、プロセッサ22によって実行されると、装置20が本明細書で説明するタスクを実行することを可能にするプログラム命令またはコンピュータプログラムコードを含み得る。
【0095】
ある実施形態では、装置20はさらに、光ディスク、USBドライブ、フラッシュドライブ、または任意の他の記憶媒体等の外部コンピュータ可読記憶媒体を受容および読み取るように構成される、ドライブまたはポート(内部または外部)を含むか、またはそれに連結されてもよい。たとえば、外部コンピュータ可読記憶媒体は、プロセッサ22および/または装置20によって実行するためのコンピュータプログラムまたはソフトウェアを記憶することができる。
【0096】
いくつかの実施形態では、装置20はまた、装置20からダウンリンク信号を受信し、アップリンクを介して送信するための1つまたは複数のアンテナ25を含むか、またはそれに結合され得る。装置20は、情報を送信および受信するように構成されたトランシーバ28をさらに含み得る。トランシーバ28はまた、アンテナ25に結合された無線インターフェース(たとえば、モデム)を含み得る。無線インターフェースは、GSM(登録商標)、LTE、LTE-A、5G、NR、WLAN、NB-IoT、Bluetooth(登録商標)、BT-LE、NFC、RFID、UWBなどのうちの1つまたは複数を含む複数の無線アクセス技術に対応し得る。無線インターフェースは、ダウンリンクまたはアップリンクによって搬送されるOFDMAシンボルなどのシンボルを処理するために、フィルタ、コンバータ(例えば、デジタル/アナログ変換器などである)、シンボルデマッパ、信号整形構成要素、逆高速フーリエ変換(IFFT)モジュールなどの他の構成要素を含み得る。
【0097】
たとえば、トランシーバ28は、アンテナ25による送信のためにキャリア波形に関する情報を変調し、装置20の他の要素によるさらなる処理のためにアンテナ25を介して受信された情報を復調するように構成され得る。他の実施形態では、トランシーバ28は、信号またはデータを直接送信および受信することが可能であり得る。追加または代替として、いくつかの実施形態では、装置20は、入力および/または出力デバイス(I/Oデバイス)を含み得る。ある実施形態では、装置20はさらに、グラフィカルユーザインターフェースまたはタッチスクリーン等のユーザインターフェースを含んでもよい。
【0098】
ある実施形態では、メモリ24は、プロセッサ22によって実行されると機能を提供するソフトウェアモジュールを記憶する。モジュールは、例えば、装置20にオペレーティングシステム機能を提供するオペレーティングシステムを含むことができる。メモリはまた、装置20に追加の機能を提供するために、アプリケーションまたはプログラムなどの1つまたは複数の機能モジュールを記憶することができる。装置20の構成要素は、ハードウェアで、またはハードウェアとソフトウェアとの任意の適切な組合せとして実装され得る。例示的な実施形態によれば、装置20は、任意選択で、NRなどの任意の無線アクセス技術に従ってワイヤレスまたは有線通信リンク70を介して装置10と通信するように構成され得る。
【0099】
いくつかの実施形態によれば、プロセッサ22およびメモリ24は、処理回路または制御回路に含まれ得るか、またはその一部を形成し得る。さらに、いくつかの実施形態では、トランシーバ28は、送受信回路に含まれ得るか、または送受信回路の一部を形成し得る。上記で説明したように、いくつかの実施形態によれば、装置20は、たとえば、UE、モバイルデバイス、移動局、ME、IoTデバイスおよび/またはNB-IoTデバイスであり得る。特定の実施形態によれば、装置20は、メモリ24およびプロセッサ22によって制御されて、
図1~
図7に示されているかまたはそれに関して説明されているいくつかの動作など、本明細書で説明されている実施形態のいずれかに関連する機能を実行することができる。たとえば、一実施形態では、装置20は、
図7の方法を実行するためにメモリ24およびプロセッサ22によって制御され得る。
【0100】
いくつかの実施形態では、装置(たとえば、装置10および/または装置20)は、本明細書で説明する方法または変形形態のいずれか、たとえば、
図6または
図7を参照しながら説明した方法を実行するための手段を含み得る。手段の例は、動作の実行を引き起こすための1つまたは複数のプロセッサ、メモリ、および/またはコンピュータプログラムコードを含み得る。
【0101】
したがって、特定の実施形態例は、既存の技術的プロセスを上回るいくつかの技術的改善、強化、および/または利点を提供する。たとえば、いくつかの例示的な実施形態の1つの利点は、SCS許可が複数のデバイス間で共有されるときにどのUL送信がSCSとして送信されるかを制御することであり、これは、セルとのSCS送信の集約された量が、他のシステムとの共存の観点から許容可能な限度内にとどまることを保証するのに役立ち得る。したがって、いくつかの実施形態例の使用は、通信ネットワークおよびそれらのノードの機能の改善をもたらし、したがって、とりわけ、少なくともUL SCS送信の技術分野に対する改善を構成する。
【0102】
いくつかの例示的な実施形態では、本明細書で説明する方法、プロセス、シグナリング図、アルゴリズム、またはフローチャートのいずれかの機能は、ソフトウェアおよび/またはコンピュータプログラムコード、あるいはメモリまたは他のコンピュータ可読媒体もしくは有形媒体に記憶され、プロセッサによって実行されるコードの部分によって実装され得る。
【0103】
いくつかの例示的実施形態では、装置は、少なくとも1つの演算プロセッサによって実行される、算術演算として、またはプログラムもしくはその部分(追加もしくは更新されたソフトウェアルーチンを含む)として構成される、少なくとも1つのソフトウェアアプリケーション、モジュール、ユニット、またはエンティティに含まれ得るか、またはそれらと関連付けられ得る。ソフトウェアルーチン、アプレット、およびマクロを含む、プログラム製品またはコンピュータプログラムとも呼ばれるプログラムは、任意の装置可読データ記憶媒体に記憶され得、特定のタスクを実行するためのプログラム命令を含み得る。
【0104】
コンピュータプログラム製品は、プログラムが実行されるときに、いくつかの例示的な実施形態を実行するように構成される1つまたは複数のコンピュータ実行可能構成要素を含み得る。1つまたは複数のコンピュータ実行可能構成要素は、少なくとも1つのソフトウェアコードまたはコードの部分であり得る。例示的実施形態の機能性を実装するために使用される修正および構成は、追加または更新されたソフトウェアルーチンとして実装され得るルーチンとして行われてもよい。一例では、ソフトウェアルーチンを装置にダウンロードすることができる。
【0105】
例として、ソフトウェアまたはコンピュータプログラムコードまたはコードの部分は、ソースコード形態、オブジェクトコード形態、または何らかの中間形態であり得、プログラムを搬送することができる任意のエンティティまたはデバイスであり得る、何らかの種類のキャリア、配信媒体、またはコンピュータ可読媒体に記憶され得る。そのようなキャリアは、例えば、記録媒体、コンピュータメモリ、読み取り専用メモリ、光電および/もしくは電気キャリア信号、電気通信信号、ならびに/またはソフトウェア配信パッケージを含み得る。必要とされる処理能力に応じて、コンピュータプログラムは、単一の電子デジタルコンピュータで実行されてもよく、またはいくつかのコンピュータに分散されてもよい。コンピュータ可読媒体またはコンピュータ可読記憶媒体は、非一時的媒体であり得る。
【0106】
他の例示的な実施形態では、であって、機能は、たとえば、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブルゲートアレイ(PGA)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、またはハードウェアとソフトウェアとの任意の他の組合せの使用を通じて、装置(たとえば、装置10または装置20)に含まれるハードウェアまたは回路によって実行され得る。さらに別の例示的実施形態では、機能性は、インターネットまたは他のネットワークからダウンロードされる電磁信号によって搬送することができる、非有形手段等の信号として実装されてもよい。
【0107】
例示的な実施形態によれば、ノード、デバイス、または対応する構成要素などの装置は、回路、コンピュータ、またはシングルチップコンピュータ要素などのマイクロプロセッサとして、またはチップセットとして構成され得、少なくとも、演算に使用される記憶容量を提供するためのメモリおよび/または演算を実行するための演算プロセッサを含み得る。
【0108】
本明細書で説明される例示的な実施形態は、特定の実施形態を説明することに関連して単数形または複数形の言語が使用されるかどうかにかかわらず、単数形と複数形の両方の実装形態に等しく適用される。例えば、単一のネットワークノードの動作を説明する実施形態は、ネットワークノードの複数のインスタンスを含む実施形態に等しく適用され、その逆も同様。
【0109】
当業者は、上述の例示的な実施形態が、異なる順序の動作で、および/または開示されたものとは異なる構成のハードウェア要素で実施され得ることを容易に理解するであろう。したがって、いくつかの実施形態をこれらの例示的な実施形態に基づいて説明してきたが、当業者には、例示的な実施形態の趣旨および範囲内にとどまりながら、特定の修正形態、変形形態、および代替構成が明らかであろうことが明らかであろう。
【0110】
いくつかの例を以下に提供する。
【0111】
ネットワーク要素は、送信のための信号のための第1のグループおよび1つまたは複数の他のグループを定義する。第1のグループおよび1つまたは複数の他のグループへの信号の分割は、時間領域において、ビーム領域において、または信号タイプに基づいて決定され得る。ネットワーク要素は、ユーザ機器に送信される信号が1つまたは複数の他のグループのうちの第1のグループに属するかまたは別のグループに属するかを検査し、1つまたは複数のショート制御信号のための時間の許容値または時間期間のリソースを決定する。ネットワーク要素はさらに、信号が属するグループおよび許可に基づいて、信号を1つまたは複数のショート制御信号として送信するかどうかを決定する;そして、第1のグループに属し、ショート制御信号の送信が許容されると判断される場合、チャネルセンシングなしに1つ以上のショート制御信号として信号を送信するか、またはリッスンビフォアトーク手順(listen pre talk procedure)の対象となる信号として信号を送信する。
【0112】
装置は、無線リソース制御送信によって信号が属するグループをユーザ機器に示し得る。
【0113】
シグナリングは、1つまたは複数のショート制御信号に基づいてどの同期信号ブロックまたは残りの最小システム情報が送信されるか、および/またはチャネル感知手順を実行することに基づいてどの同期信号ブロックまたは残りの最小システム情報が送信されるか、及び/又は、ある同期信号ブロック又は残りの最小システム情報が1つ以上のショート制御信号に基づいていつ送信されるか、及び/又はある同期信号ブロック又は残りの最小システム情報がチャネルセンシング手順の実行に基づいていつ送信されるか、および/または、同期信号ブロックのどの部分または残りの最小システム情報が、1つまたは複数のショート制御信号に基づいて送信されるか、および/または同期信号ブロックのどの部分または残りの最小システム情報がチャネル感知手順を実行することに基づいて送信されるか、を示し得る。
【0114】
ネットワーク要素は、ハンドオーバの場合、専用の上位レイヤシグナリングを介してこの情報を送信することができる。
【0115】
ネットワーク要素は、信号のグループ化を周期的に変更することができる。時間は、例えば、50ms、100ms、または100msの整数倍であってもよい。
【0116】
ネットワーク要素は、1つまたは複数の所定のパターンに従ってグループ化を変更することができる。
【0117】
ユーザ機器は、同期信号ブロックまたは残りの最小システム情報の送信サイクルの開始を検出することができる;どの同期信号ブロックまたは残りの最小システム情報が第1のグループに属するかを決定する;第1のグループの同期信号ブロックおよび/または残りの最小システム情報を、チャネル感知なしにショート制御信号送信として受信するステップと、そして、ショート制御信号送信プロシージャ以外、例えば、リッスンビフォアトークプロシージャの対象となる信号を使用して、他の同期信号ブロックおよび/または送信サイクルの残りの最小システム情報を受信する。
【0118】
ユーザ機器は、送信サイクルの送信同期信号ブロックおよび/または残りの最小システム情報の開始からカウントし、カウントされた送信の量が送信の所定の量に等しくなるまで、第1のグループの同期信号ブロックおよび/または残りの最小システム情報をショート制御信号送信として受信する。
【0119】
ユーザ機器は、パターンを使用して、どの同期信号ブロックまたは残りの最小システム情報が第1のグループに属するかを決定することができる。
【0120】
ユーザ機器は、周期的にパターンを変更することができる。
【0121】
ユーザ機器は、複数のビームから送信を受信し得、複数のビームのうちの少なくとも1つのビームは、ショート制御信号送信の受信のために第1のグループのために使用され、複数のビームのうちの残りのビームは、チャネルセンシング手順などのショート制御信号送信手順以外の受信のために別のグループのために使用される。
【0122】
ユーザ機器は、複数のビームの各々のためのインデックスが与えられており、インデックスの第1のセットは、第1のグループに関連付けられたビームのために与えられ、インデックスの第2のセットは、別のグループのために与えられる。インデックスの第1のセットは、固定され得るか、またはシステム情報に含まれ得るか、または異なるダウンリンク信号に対して異なる。ユーザ機器は、ダウンリンク信号タイプに基づいてビームのグループ化を決定することができる。
【0123】
用語
A/N:肯定応答/否定応答
BW:帯域幅
BWP:帯域幅部分
CORESET:制御リソースセット
COT:チャネル占有時間
CSI:チャネル状態情報
CSS:共通検索空間
CSI-RS:チャネル状態情報-基準シンボル
CU:中央ユニット
DCI:ダウンリンク制御情報
DL:ダウンリンク
DRS:発見参照信号
DU:分散ユニット
ETSI:European Telecommunications Standards Institute
FR2:周波数範囲2
gNB:New Radio Node B
GC:グループ共通
HARQ-ACK:ハイブリッド自動再送要求肯定応答
L1:層1
LAA:ライセンス支援アクセス
LBT:リッスンビフォアトーク
LRR:リンク回復要求
LTE:ロングタームエボリューション
MAC-CE:媒体アクセス制御-制御要素
MIB:マスター情報ブロック
NR:新無線
NR-U:New Radio Unlicensed
PBCH:物理ブロードキャストチャネル
PDCCH:物理ダウンリンク制御チャネル
PDSCH:物理ダウンリンク共有チャネル
PSS:プライマリ同期信号
PUCCH:物理アップリンク制御チャネル
PUSCH:物理アップリンク共有チャネル
RACH:ランダムアクセスチャネル
RMSI:残余最小システム情報
RSRP:基準信号受信電力
RRC:無線リソース制御
Rx:受信
SCS:ショートコントロールシグナリング
SFI:スロットフォーマットインジケータ
SR:スケジューリング要求
SRS:サウンディング参照信号
SSB:同期信号ブロック
SSS:二次同期信号
Tx:送信
UE:ユーザ機器
UL:アップリンク