(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-10
(45)【発行日】2025-02-19
(54)【発明の名称】監視間隔トラッカを備えた心臓監視装置を管理するためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
G16H 15/00 20180101AFI20250212BHJP
G16H 10/60 20180101ALI20250212BHJP
A61B 5/318 20210101ALI20250212BHJP
A61B 5/333 20210101ALI20250212BHJP
【FI】
G16H15/00
G16H10/60
A61B5/318
A61B5/333
(21)【出願番号】P 2023580815
(86)(22)【出願日】2022-06-28
(86)【国際出願番号】 US2022073231
(87)【国際公開番号】W WO2023279003
(87)【国際公開日】2023-01-05
【審査請求日】2024-02-09
(32)【優先日】2021-06-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520192946
【氏名又は名称】エムユーアールジェイ,インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【氏名又は名称】森本 有一
(72)【発明者】
【氏名】リチャード トッド バトカ
(72)【発明者】
【氏名】クリストファー エス.アービング
(72)【発明者】
【氏名】パトリック ボーリュー
【審査官】甲斐 哲雄
(56)【参考文献】
【文献】特表2021-506039(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2009/0062671(US,A1)
【文献】米国特許第4173971(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00-80/00
A61B 5/00- 5/398
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
心臓監視装置を管理する方法であって、前記方法は、
コンピュータが、規則データベースから患者ケア様式規則にアクセスするステップと、
前記コンピュータが、前記心臓監視装置に関連する監視間隔を生成するステップであって、前記監視間隔は少なくとも部分的に前記患者ケア様式規則に基づいた終了日を有する、ステップと、
前記コンピュータが、受信日を有
するとともに前記心臓監視装置から発信された送信データにアクセスするステップと、
前記コンピュータが、前記受信日が前記終了日より後であるかを計算するステップと、
前記コンピュータが、前記送信データの診療記録レポートを生成するステップと、
前記コンピュータが、 前記診療記録レポートに対応する承認タイムスタンプを受信するステップと、
前記コンピュータが、前記承認タイムスタンプが前記終了日より後の承認日を示しているかを計算するステップと、
前記コンピュータが、規則データベースから間隔延長規則にアクセスするステップと、
前記コンピュータが、前記間隔延長規則に従って、前記受信日が前記終了日より後か
に少なくとも部分的に基づいてあるいは前記承認日が前記終了日より後かに少なくとも部分的に基づいて延長された終了日を有する監視間隔延長を生成するステップと、
前記コンピュータが、前記送信データに対する業務の日付(DOS)を生成するステップであって、前記DOSは、前記監視間隔延長の前記延長された終了日である、ステップと、を含む、方法。
【請求項2】
前記コンピュータが、前記受信日が前記終了日より後であるかを計算するステップは、
前記コンピュータが、前記終了日の発生時に、前記送信データが未だ受信されていないと判定するステップを含み、
前記コンピュータが、前記監視間隔延長を生成するステップは、
前記コンピュータが、前記延長された終了日に前記送信データが受信されるまで前記監視間隔に対して日ごと延長を生成するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記終了日は、前記監視間隔の初期DOS予測であり、前記延長された終了日は、前記監視間隔に対する最終的なDOSである、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記コンピュータが、前記承認日が前記終了日より後であるかを計算するステップは、
前記コンピュータが、前記終了日の発生時に、前記承認タイムスタンプが未だ受信されていないと判定するステップを含み、
前記コンピュータが、前記監視間隔延長を生成するステップは、
前記コンピュータが、前記延長された終了日に前記承認タイムスタンプが発生するまで、前記監視間隔に対して日ごと延長を生成するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記監視間隔は第1の監視間隔を含み、前記終了日は第1の終了日を含み、前記方法は、
前記コンピュータが、前記延長された終了日に発生する前記承認タイムスタンプに応答して、少なくとも部分的に前記患者ケア様式規則に基づく第2の終了日を有する第2の監視間隔を生成するステップをさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記診療記録レポートは第1の診療記録レポートであり、前記患者ケア様式規則は第1の患者ケア様式規則であり、前記承認タイムスタンプは第1の承認タイムスタンプであり、前記DOSは第1のDOSであり、前記第1の診療記録レポートは第1の患者ケア様式規則に関連付けられる、請求項5に記載の方法であって、前記方法は、
前記コンピュータが、前記規則データベースから第2の患者ケア様式規則にアクセスするステップと、
前記コンピュータが、前記送信データの第2の診療記録レポートを生成するステップであって、前記第2の診療記録レポートは第2の患者ケア様式規則に関連付けられる、ステップと、
前記コンピュータが、前記延長された終了日より後で
あるとともに前記第2の終了日より前の承認日を示す第2の承認タイムスタンプを受信するステップと、
前記コンピュータが、前記第2の承認タイムスタンプが前記第2の診療記録レポートに対応していると判定するステップと、
前記コンピュータが、前記第2の診療記録レポートに対応する前記第2の承認タイムスタンプに少なくとも部分的に基づいて、第2のDOSを生成しないと判定するステップと、を含む、方法。
【請求項7】
前記監視間隔は第1の監視間隔であり、
前記第1の患者ケア様式規則は、心不全ケア様式に対応し、前記第1の監視間隔が31日の長さであることを示し、
前記第2の患者ケア様式規則は、遠隔監視ケア様式に対応し、第2の監視間隔が91日の長さであることを示し、
前記第2の監視間隔は、前記第1の監視間隔と同時に有効となる、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
心臓監視装置を管理する方法であって、前記方法は、
コンピュータが、規則データベースから複数の患者ケア様式規則にアクセスするステップと、
前記コンピュータが、前記心臓監視装置に関連する第1の監視間隔を生成するステップであって、前記第1の監視間隔は、前記複数の患者ケア様式規則のうちの第1の患者ケア様式規則に少なくとも部分的に基づく第1の終了日を有する、ステップと、
前記コンピュータが、前記心臓監視装置に関連付けられた第2の監視間隔を生成するステップであって、前記第2の監視間隔は、前記複数の患者ケア様式規則のうちの第2の患者ケア様式規則に少なくとも部分的に基づく第2の終了日を有し、前記第2の終了日は、前記第1の終了日とは異なる、ステップと、
前記コンピュータが、受信日を有
するとともに前記心臓監視装置から発信された送信データにアクセスするステップと、
前記コンピュータが、前記送信データに対して、前記第1の患者ケア様式規則に関連付けられた第1の診療記録レポートを生成するステップと、
前記コンピュータが、前記送信データに対して、前記第2の患者ケア様式規則に関連付けられた第2の診療記録レポートを生成するステップと、
前記コンピュータが、前記受信日の後に承認タイムスタンプを受信し、前記第1の診療記録レポート又は前記第2の診療記録レポートのいずれか1つのみに対応する承認日を示すステップと、
前記コンピュータが、前記承認日が前記第1の終了日より後かを計算するステップと、
前記コンピュータが、前記規則データベースから間隔延長規則にアクセスするステップと、
前記コンピュータが、前記間隔延長規則に従って、前記承認日が前記第1の終了日より後であるかに少なくとも部分的に基づいた延長された終了日を有する監視間隔延長を生成するかを判定するステップと、
前記コンピュータが、前記送信データに対して業務の日付(DOS)を生成するステップであって、前記DOSは前記承認日である、ステップと、を含む、方法。
【請求項9】
前記コンピュータが、前記承認日が前記第1の終了日より後であるかを計算するステップは、
前記コンピュータが、前記第1の終了日の発生時に、前記承認タイムスタンプが未だ受信されていないと判定するステップを含み、
前記コンピュータが、前記監視間隔延長を生成するステップは、
前記コンピュータが、前記延長された終了日に前記承認タイムスタンプが発生するまで、前記第1の監視間隔に対して日ごと延長を生成するステップを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記コンピュータが、前記延長された終了日に発生する前記承認タイムスタンプに応答して、前記第1の監視間隔に続いて有効となり、前記第1の患者ケア様式
規則に少なくとも部分的に基づく第3の終了日を有する第3の監視間隔を生成するステップをさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第1の患者ケア様式規則は、心不全ケア様式に対応し、
前記第1の監視間隔が前記監視間隔延長を生成する前に31日の長さを有し、
前記第3の監視間隔が前記31日の長さを有する、ことを示す、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第2の患者ケア様式規則は、遠隔監視ケア様式に対応し、前記第2の監視間隔が91日の長さを有することを示す、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第2の患者ケア様式規則は、院内ケア様式に対応し、前記第2の監視間隔が1年の長さを有することを示す、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記承認タイムスタンプは第1の承認タイムスタンプであり、前記承認日は前記第1の診療記録レポートに対応する第1の承認日であり、前記DOSは第1のDOSであり、前記方法は、
前記コンピュータが、前記第3の監視間隔の前記第3の終了日より前に、第2の承認日を示す第2の承認タイムスタンプを受信するステップと、
前記コンピュータが、前記第2の承認日が前記第2の診療記録レポートに対応すると判定するステップと、
前記コンピュータが、前記第2の承認日が前記第2の診療記録レポートに対応すること及び前記第2の診療記録レポートが前記延長された終了日より前であることに少なくとも部分的に基づいて前記第2の承認タイムスタンプに対する第2のDOSを生成するステップを省略するステップを、さらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
心臓監視装置を管理する方法であって、前記方法は、
コンピュータが、規則データベースから複数の患者ケア様式規則にアクセスするステップと、
前記コンピュータが、前記複数の患者ケア様式規則に少なくとも部分的に基づいて、同時に有効と
なるとともに前記心臓監視装置に関連付けられた複数の監視間隔を生成するステップであって、前記複数の監視間隔のうちの第1の監視間隔が第1の終了日を有し、前記複数の監視間隔のうちの第2の監視間隔が前記第1の終了日とは異なる第2の終了日を有する、ステップと、
前記コンピュータが、前記第1の終了日より前の受信日を有
するとともに前記心臓監視装置から発信された送信データにアクセスするステップと、
前記コンピュータが、前記送信データに対して、前記第1の監視間隔又は前記第2の監視間隔に関連付けられた診療記録レポートを生成するステップと、
前記コンピュータが、前記受信日より後の承認日を示
すとともに前記診療記録レポートに対応する承認タイムスタンプを受信するステップと、
前記コンピュータが、前記承認日が前記第1の終了日より後であることを計算するステップと、
前記コンピュータが、前記規則データベースから間隔延長規則にアクセスするステップと、
前記コンピュータが、前記間隔延長規則に従って、前記承認日が前記受信日よりも後で
あるとともに前記第1の終了日よりも後であることに少なくとも部分的に基づいて、延長された終了日を有する監視間隔延長を生成するステップと、
前記コンピュータが、前記送信データに対する業務の日付(DOS)を生成するステップであって、前記DOSは承認日である、ステップと、を含む、方法。
【請求項16】
前記コンピュータが、前記承認日が前記第1の終了日より後であることを計算するステップは、
前記コンピュータが、前記第1の終了日の発生時に、前記承認タイムスタンプが未だ受信されていないと判定するステップを含み、
前記コンピュータが、前記監視間隔延長を生成するステップは、
前記コンピュータが、前記延長された終了日に前記承認タイムスタンプが発生するまで、前記第1の監視間隔に対して日ごと延長を生成するステップを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記コンピュータが、前記承認タイムスタンプが前記延長された終了日に発生することに応答して、前記複数の患者ケア様式規則のうちの特定の患者ケア様式規則に少なくとも部分的に基づいた第3の終了日を有する第3の監視間隔を生成するステップをさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記コンピュータが、
前記第1の監視間隔のDOS基準が満たされていることを、
前記送信データの前記受信日が前記第1の終了日より前であることと、
前記診療記録レポートは、前記第1の終了日より前に前記送信データに対して生成されることと、
前記承認タイムスタンプは、前記承認日が前記受信日より後であり、前記診療記録レポートに対応していることを示すことと、に少なくとも部分的に基づいて、判定するステップ
をさらに含み、
前記コンピュータが、前記DOSを生成するステップは、前記DOS基準が満たされていることに部分的に基づ
く、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記コンピュータが、複数の心臓監視装置から発信される複数の送信を表す送信関連データに送信データベースからアクセスするステップであって、前記送信関連データは共通診療所識別子に関連付けられる、ステップと、
前記コンピュータが、前記送信関連データ及び前記共通診療所識別子に少なくとも部分的に基づいて、前記共通診療所識別子に関連付けられた診療所に対応する1つ又は複数の送信メトリクスを生成するステップであって、前記1つ又は複数の送信メトリクスは、
送信の受信を待機する監視間隔の第1の数と、
DOS基準が満たされている監視間隔の第2の数と、
DOSを必要とする監視間隔の第3の数と、
10日以内に行動が必要な監視間隔の第4の数と、
11日以降に行動が必要な監視間隔の第5の数と、
診療記録レポートの受信を待機している送信の数と、
承認の受信を待機している診療記録レポートの数と、
特定の患者ケア様式にオプトインした患者の第1の数と、
特定の患者ケア様式からオプトアウトした患者の第2の数と、のうちの1つ又は複数を含む、ステップと、
前記コンピュータが、前記1つ又は複数の送信メトリクスを前記診療所に関連付けられたディスプレイに提示させるステップと、をさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
前記コンピュータが、同時に提示された複数のタイムライン上の対話型ブロックとして前記複数の監視間隔のグラフィック表現を生成するステップであって、前記同時に提示された複数のタイムラインは、
心不全ケア様式に対応し、31日の長さの前記第1の監視間隔を含む第1のタイムラインと、
遠隔監視ケア様式に対応し、91日の長さの前記第2の監視間隔を含む第2のタイムラインと、
院内ケア様式に対応し、1年の長さの第3の監視間隔を含む第3のタイムラインと、を含む、ステップをさらに含む、請求項15に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、「Systems and Methods for Managing a Cardiac Monitoring Device with a Monitoring Interval Tracker(監視間隔トラッカを備えた心臓監視装置を管理するためのシステム及び方法)」と題し、2021年6月28日に出願された米国仮特許出願第63/215,647号の35 U.S.C. §119(e)に基づく優先権を主張し、その利益を主張する。この米国仮特許出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
本開示の態様は、1人又は複数の患者のための患者医療装置の管理に関し、さらに具体的には、心臓監視装置を管理するためのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
埋め込み型医療装置を、さまざまな身体疾患の治療及び/又は監視に定期的に使用している。例えば、心臓埋め込み型電子装置(CIED)などの心臓監視装置である。
CIEDには、低エネルギー電気パルスを使用して心拍数の低下を防ぐペースメーカ(PM)と、異常な心臓不整脈を検出し、突然の心停止を防ぐために救命用の衝撃を与えるために使用される埋め込み型除細動器(ICD)と、心臓データを継続的に監視し、臨床医の処方及び患者の裁量に従ってデータを診療所に送信する埋め込み型ループレコーダ(ILR)及び埋め込み型心臓モニタ(ICM)、などが挙げられるが、ここに挙げたものに限定されない。そのようなCIEDは、分析、プログラミングなどのために体外の装置の動作に関する情報を保存し、定期的に送信する場合がある。さらに具体的には、CIEDは、医療提供者による院内監視又は遠隔監視のための情報を保存し、送信する。
【0003】
しかし、医療提供者は、多くの場合、さまざまな種類の装置及びさまざまな種類の患者ケアを必要とする多数の患者を管理する責任を負っている。各種の装置では、心臓監視情報を診療所に報告する送信頻度が異なる場合がある。一部の装置では、他の装置よりも一貫して心臓監視情報を送信する場合がある。さらに、患者ケアの種類ごとに、患者の監視に関する固有の要件がある場合がある。例えば、ある種の患者ケア(例えば、遠隔監視)では、心臓監視装置からの四半期ごとの送信が必要な場合があり、他の種類の患者ケア(例えば、院内監視)では、年に一度の通院が必要な場合がある。さらに、あらゆる送信には、送信に対して業務の日付を設定する前に、対応する診療記録レポートと診療記録レポートの承認が必要になる場合がある。単一の心臓監視装置を複数の種類の患者ケア(例えば、遠隔監視及び心不全監視)に使用する場合、心臓監視装置の送信管理の複雑さはさらに複雑なものになる。そのため、あらゆる心臓監視装置のあらゆる送信を追跡し、送信に関する診療記録レポートを作成し、診療記録レポートを承認し、患者ケアを低下させることなくタイムリーに送信に対して業務の日付を設定することは、このような業務を提供する診療所にとって大きな負担となる。
【0004】
とりわけ、このような観察を念頭に置いて、本開示のさまざまな態様を考案し、開発した。
【発明の概要】
【0005】
本明細書に記載し、特許請求する実装例では、患者装置の管理のためのシステム及び方法を提供することによって、前述の問題に対処する。
【0006】
典型的には、専門家による心臓監視を患者の生涯にわたって実施している。そのような監視は、償還及びケアのガイドラインの対象となる。心臓ケアは、患者ケアの種類によって異なることがある。例えば、心臓ケアには、ペースメーカー(PM)又は埋め込み型除細動器(ICD)を装着している患者に対して年4回の遠隔データチェック(「遠隔監視患者ケア」)、PM又はICD装着患者に対して少なくとも年に1回の院内チェック(「院内患者ケア」)及び埋め込み型心臓モニタ(ICM)又は埋め込み型ループレコーダ(ILR)装着患者に対する年間11回の遠隔データチェック(「心不全患者ケア」)が含まれる。米国の健康保険は、このようなガイドラインに概ね準拠している。しかし、健康保険の払い戻しはあるが、多くの場合、装置の送信の取得、審査及び文書化にかかる人件費は網羅していない。新たなILR及びICMの急速な導入とデータ量の増大により、このようなガイドラインの推定送信負荷では、今後5年間にわたる心臓監視送信が8億回を超えることがあり得る。このようなガイドラインを遵守することで、患者の転帰が改善され、医療システムのコストが削減され、PM装着患者の死亡率が2.5倍近く減少し、ICD装着患者の入院が65%以上減少する。しかし、このようなガイドラインに伴う負担のため、このようなガイドラインに従って監視されている患者は30%未満であると推定されている。
【0007】
一実装例では、心臓監視装置を管理するための医療装置管理プラットフォームには、送信データをもう1つの監視間隔に関連付けることによって心臓監視装置からの送信データを追跡する監視間隔トラッカが含まれる場合がある。1つ又は複数の監視間隔は、心不全患者ケア、院外患者ケア及び/又は院内患者ケアなどの1つ又は複数の患者ケア様式に対応する場合がある。監視間隔トラッカは、必要に応じて監視間隔の延長を計算し、患者ケア様式及び監視間隔延長に従って送信データと、送信データに対する診療記録レポートと、診療記録レポートの承認と、を分類して、業務の日付DOS計算の精度を向上させながら、送信に対する適切な追跡管理の注意を喚起することができない状態を最小限に抑える。
【0008】
このほか、他の実装例を本明細書で説明し、引用する。さらに、複数の実装例を開示するが、ここで開示する技術のさらに他の実装例が、ここで開示する技術の例示的な実装例を示し、記載する以下の詳細な説明から当業者には明らかになるであろう。以下の記載からわかるように、ここで開示する技術は、ここで開示する技術の精神及び範囲から逸脱することなく、さまざまな態様にて修正が可能である。このため、図面及び詳細な説明は、本質的に例示的なものと考えられるべきものであり、限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、1つ又は複数の心臓埋め込み型電子装置を管理するために、ネットワークに結合されたサーバ又は他の計算装置上で動作する医療装置マネージャを含むネットワーク環境のブロック図例を示す。
【0010】
【
図2】
図2は、例示的な医療装置データプラットフォームを含む医療装置データ通信システムのブロック図を示す。
【0011】
【
図3】
図3は、例示的な医療装置データプラットフォームのブロック図を示す。
【0012】
【
図4】
図4は、1つ又は複数のデータベース及び医療提供者ポータルと相互作用する例示的な監視間隔トラッカのブロック図を示す。
【0013】
【
図5】
図5は、患者装着式医療装置を管理するために監視間隔トラッカによって実施される例示的な動作のタイムライン図を示す。
【0014】
【
図6】
図6は、患者の医療装置を管理するために監視間隔トラッカによって実施される例示的な動作のタイムライン図を示す。
【0015】
【
図7】
図7は、患者の医療装置を管理するために監視間隔トラッカによって実施される例示的な動作のタイムライン図を示す。
【0016】
【
図8】
図8は、患者の医療装置を管理するために監視間隔トラッカによって実施される例示的な動作のタイムライン図を示す。
【0017】
【
図9】
図9は、患者の医療装置を管理するために監視間隔トラッカによって実施される例示的な動作のタイムライン図を示す。
【0018】
【
図10】
図10は、患者の医療装置を管理するために監視間隔トラッカによって実施される例示的な動作のタイムライン図を示す。
【0019】
【
図11】
図11は、患者の医療装置を管理するために監視間隔トラッカによって実施される例示的な動作のタイムライン図を示す。
【0020】
【
図12】
図12は、患者の医療装置を管理するために監視間隔トラッカによって実施される例示的な動作のフローチャートを示す。
【0021】
【
図13】
図13は、患者の医療装置を管理するための例示的な監視トラッカ可視化装置ユーザインターフェースを示す。
【0022】
【
図14】
図14は、患者の医療装置を管理するための例示的な監視トラッカ可視化装置ユーザインターフェースを示す。
【0023】
【
図15】
図15は、患者の医療装置を管理するための例示的な監視トラッカ可視化装置ユーザインターフェースを示す。
【0024】
【
図16】
図16は、患者の医療装置を管理するための例示的な監視間隔設定ユーザインターフェースを示す。
【0025】
【
図17】
図17は、患者の医療装置を管理するための例示的な送信ダッシュボードユーザインターフェースを示す。
【0026】
【
図18】
図18は、患者の医療装置を管理するための例示的な送信ダッシュボードユーザインターフェースを示す。
【0027】
【
図19】
図19は、患者の医療装置を管理するための例示的な課金レポートダッシュボードユーザインターフェースを示す。
【0028】
【
図20】
図20は、本明細書で考察するさまざまなシステム及び方法を実装し得る例示的な計算システムを示す。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本開示の態様には、1つ又は複数の埋め込み型又は着用型の電子装置を管理するための医療装置管理プラットフォームのためのシステム、方法、コンピュータプログラム製品などが含まれる。電子装置は、1つ又は複数の心臓監視装置(例えば、心臓埋め込み型電子装置(CIED))などの医療装置を含んでもよい。医療装置管理プラットフォームは、一般に、CIEDなどの1つ又は複数の患者の医療装置から操作上の送信を受信して、そのような患者のケアを管理する監視間隔トラッカを含む場合があり、医療提供者が患者のケア戦略を評価し、文書化し、報告し、生成することができるように、そのような装置からのデータ、レポート及び情報の受信を含む場合がある。そのような操作の送信は、対応する装置、装置プログラミングマシン、患者又は製造業者からの報告又は装置から送信を受信する第三者組織からの報告を含む、多くの情報源を介して、監視間隔トラッカにて、送信データとして受信されてもよい。送信データを受信すると、監視間隔トラッカは、送信データを対応する監視間隔に関連付けて、タイムリーな診療記録レポート、診療記録レポートの承認及びDOSを確実に受信できるようにすることができる。
【0030】
例えば、監視間隔トラッカは、登録手順の一部として送信データを受信する前か、送信データの受信に応答して、心臓監視装置に関連する監視間隔を生成してもよい。監視間隔は、特定の種類の患者ケア(例えば、遠隔監視ケア、院内ケア及び/又は心不全ケア)に対応し、規則データベースからアクセスされる患者ケア様式規則に基づく時間の長さを有してもよい。送信データには、診療所が送信データを受信した日付及び/又は時刻(即ち、「受信日」)を示すタイムスタンプを付けてもよい。監視間隔トラッカは、受信日が監視間隔の終了日より前であるか後であるかを計算することによって、受信日が監視間隔内であるかを判定してもよい。受信日が終了日より後である場合、監視間隔トラッカは、後に受信した送信データを取り込むために監視間隔を調整する方法を示す規則データベースから間隔延長規則にアクセスしてもよい。例えば、終了日が発生しても、監視間隔のために送信データがまだ受信されていない場合、監視間隔トラッカは、監視間隔が日ごとに延長されることを示す第1の間隔延長規則にアクセスしてもよく、送信データを受信するまで毎日、監視間隔の延長された終了日を作成してもよい。延長された監視間隔中に送信データが受信された場合、延長された監視間隔が終了する場合があり、場合によっては、(延長された終了日である場合もある)受信日に延長された監視間隔の業務の日付(DOS)を生成してもよい。これに加えて、あるいはこれとは別に、監視間隔トラッカは、終了日に達すると、終了日より前に送信データを受信することなく、監視間隔(例えば、第1の監視間隔)が終了する予定であり、(例えば、患者ケア様式規則によって指示されるように、第1の監視間隔と同じ時間の長さを有する)第2の監視間隔が新たな第2の終了日で生成され得ることを示す規則データベースからの第2の間隔延長規則にアクセスしてもよい。
【0031】
いくつかの例では、監視間隔トラッカは、DOSを生成するためにDOS基準が満たされているかどうかを判定してもよい。例えば、DOS基準は、送信データの受信日が監視間隔の終了日(又は延長された終了日)より前であること、送信データに対して診療記録レポートを終了日(又は延長された終了日)より前に生成すること、受信日よりも後であり、診療記録レポートの日付よりも後であるが、終了日(又は延長された終了日)よりも前の承認日を示す診療記録レポートに対する承認タイムスタンプを受信することを含んでもよい。監視間隔トラッカは、患者ケアの種類に応じて監視間隔を生成し、延長するための1つ又は複数の患者ケア様式規則及び/又は間隔延長規則など、規則データベースから複数の規則にアクセスして、DOS基準を確実に満たすようにしてもよい。例えば、監視間隔トラッカは、終了日より前に送信データを受信し、終了日より前に診療記録レポートを生成する場合があるが、終了日の発生時に診療記録レポートの承認日を示す承認タイムスタンプをまだ受信していない場合がある。このため、監視間隔トラッカは、承認タイムスタンプが受信され、監視間隔のDOS基準が満たされるまで、監視間隔が日ごとに延長され、延長された終了日を毎日作成することを示す規則データベースからの第3の間隔延長規則にアクセスしてもよい。
【0032】
いくつかの例では、監視間隔トラッカは、心臓監視装置に対して複数の同時に有効になる監視間隔を生成してもよく、同時に有効になる監視間隔のそれぞれは、異なる患者ケア様式規則に対応し、このため、異なる時間長及び異なる終了日を有する。同時に有効になる監視間隔ごとの診療記録レポートなど、送信データに対して複数の診療記録レポートを受信しても、生成してもよい。場合によっては、監視間隔トラッカは、複数の診療記録レポートのうちの第1の診療記録レポートに対する第1の承認タイムスタンプを、終了日より前、終了日又は延長された終了日に受信する一方で、複数の診療記録レポートのうちの第2の診療記録レポートに対する第2の承認タイムスタンプが依然として不足している場合がある。例えば、心不全患者のケアに関する第1の監視間隔に関する第1の診療記録レポートは、第1の監視間隔内で承認される可能性があるが、遠隔監視による患者のケアに関する第2の監視間隔に関する第2の診療記録レポートが未承認のままである。監視間隔トラッカは、第2の診療記録レポートが未承認のままである場合でも、承認された診療記録レポートの送信データのDOSを生成する場合がある。さらに、監視間隔トラッカは、(例えば、第1の監視間隔の後に生成される)第3の監視間隔中に、第2の診療記録レポートに対する第2の承認タイムスタンプを受信してもよい。さらに、監視間隔トラッカは、第2の承認タイムスタンプが(第1の診療記録レポートの第1の承認タイムスタンプに基づいて)既にDOSを受信した送信データに対応することを認識し、第2の承認タイムスタンプに基づいて第2のDOSを生成するステップを省略してもよい。
【0033】
いくつかの例では、医療装置管理プラットフォームは、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)を介して、患者ケアを提供する診療所のディスプレイ上に監視間隔トラッカによって生成された情報を提示するための監視間隔可視化装置などのインターフェースツールを含んでもよい。例えば、監視間隔可視化装置は、監視間隔を1つ又は複数のタイムライン上の対話型間隔形状(例えば、バー、ブロック、ラインなど)として提示してもよい。対話型間隔形状は、受信日、診療記録レポートステータス、診療記録レポートの日付及び/又は承認日に対応する指標又はアイコンを含んでもよい。ユーザ入力を受信すると、対話型間隔形状及び/又は指標は、送信データの受信日、診療記録レポートの日付、承認日、(診療記録レポートを作成した医療関係者及び/又は診療記録レポートを承認した医療関係者の名前を含む)診療記録レポート及び/又は監視間隔に対応する1つ又は複数の行動要求指標などのさまざまな送信関連データを許可されたユーザに提示してもよい。いくつかの例では、インターフェースツールは、送信データベースから特定の診療所の送信関連データを集約し、特定の診療所の1つ又は複数の送信メトリクスを生成し、特定の診療所のディスプレイ上に送信メトリクスを提示するための送信ダッシュボードを含んでもよい。このほか、受信した送信及び結果として得られるケアプロトコルの統計値をはじめとする測定値を、診療所の運営と効率を改善するか、患者へのケアを改善するか、インターフェースにアクセス可能な別の組織とデータを共有するために、インターフェースツールを通じて提供してもよい。このようにして、装置管理プラットフォームインターフェースのユーザにとって装置送信の管理が簡素化され、改善される。
【0034】
ここで、
図1を参照する。
図1は、1つ又は複数の心臓埋め込み型電子装置104を管理するために、ネットワーク106に結合されたサーバ112上又は他の計算装置上で稼働する医療装置マネージャ102を含む、例示的なネットワーク環境100を示す。一実装例では、医療チームのメンバー及び/又は管理業務を管理するか完了するためにアクセスが委任されている第三者などのユーザが、ユーザ装置108を使用して医療装置マネージャ102のためのポータルにアクセスし、対話して、ネットワーク106(例えば、インターネット)を介して1つ又は複数の医療装置にアクセスするか同装置を管理する。ユーザ装置108は、一般に、パーソナルコンピュータ、端末、ワークステーション、ポータブルコンピュータ、モバイル装置、スマートフォン、タブレット、マルチメディアコンソールなど、ネットワーク106と相互作用することができる任意の形態の計算装置である。ネットワーク106は、ネットワーク環境100内に医療装置マネージャ102をはじめとするサービス、データ構造、アプリケーション又はモジュールを実装するために、1つ又は複数の計算装置又はデータ記憶装置(例えば、本明細書に記載の1つ又は複数のデータベース110又は他の計算ユニット)によって使用される。
【0035】
一実装例では、ネットワーク環境100は、ユーザが医療装置マネージャ102にアクセスするためにアクセスし得るウェブサイト又はアプリケーションをホストする少なくとも1つのサーバ112及び/又は医師の診療室に存在し、患者の面前で利用される装置プログラミングマシンを含む他のネットワークコンポーネントを含む。サーバ112は、単一のサーバであっても、そのようなサーバそれぞれが物理サーバ又は仮想マシンである複数のサーバであっても、物理サーバと仮想マシンの両方の集合であってもよい。別の実装例では、クラウドがネットワーク環境100の1つ又は複数のコンポーネントをホストする。ネットワーク106に接続されたユーザ装置108、サーバ112をはじめとする情報源は、統合された医療提供のために使用される1つ又は複数のウェブサイト、アプリケーション、ウェブサービスインターフェース、記憶装置、計算装置などにアクセスするために、1つ又は複数の他のサーバにアクセスしてもよい。サーバ112はこのほか、医療装置マネージャ102が患者データ、チームメンバーデータ、教育データをはじめとするデータにアクセスし、同データを検索し、変更するために使用する検索エンジンをホストしてもよい。一実装例では、医療装置マネージャ102は、心臓監視装置などの1つ又は複数の医療装置104のデータ及び/又は他の情報へのアクセスを提供する。
【0036】
医療装置104は、ネットワーク106と通信して、医療装置マネージャ102に動作データを提供してもよい。例えば、上記で説明したように、埋め込み型除細動器(ICD)などの心臓埋め込み型電子装置(CIED)が、分析、プログラミングなどのために、体外の装置の動作に関連する情報を送信することが多い。場合によっては、診療所が、医療装置104のためのデータを、装置製造業者の安全なウェブサイトから読み出したり、及び/又は医療提供者の診療室に物理的に位置づけられた装置プログラミングマシンから読み出したりする。医療装置104によって生成されたデータは、典型的には、医療提供者によって検討され、その後、医療提供者が診療記録レポートを生成する。典型的には、医療提供者が、埋め込んで、あらゆる製造業者、装置のモデル及びタイプからの送信を監視する。
医療提供者が単一の装置タイプを埋め込んで監視することはほとんどない。データ送信と、データ送信の審査の様式に関して、各製造業者は、独自かつ専有のデータ形式、ディスプレイ、アクセスプロトコル、レポート及びプログラミングマシンを使用している。医療提供者がこの広範囲にわたる独自かつ異種の形式でデータを受信するため、医療提供者が患者のケアを効率的に管理することは困難である。データのアクセスと管理の負担は、患者ケアの向上の大きな妨げとなっている。煩雑なワークフローにより過剰なコストが発生し、優れたケア様式である遠隔ケアの導入が妨げられ、償還の機会の逸失につながり、一部の診療所は遠隔ケアを断念し、その代わりに患者をさらに少ない量の院内ケアに押しやることになり、患者のコンプライアンスが低くなることと、入院の増加に伴う医療システムの負担が増大することにより、さらにケアが低下することになる。これにより、以下でさらに詳細に説明するように、医療装置マネージャ102は、ユーザが、DOS計算を改善し、追跡管理の失敗を低減しながら、さまざまな装置のタイプ及び異なる製造業者にわたる1つ又は複数の医療装置104からのデータを管理したり、分析したり、及び/又は保存したりすることができるようにする。
【0037】
図2を参照すると、医療装置マネージャ102は、医療装置データ通信システム200を含んでもよい。一実装例では、医療装置データ通信システム200は、複数の埋め込み型医療装置製造業者システム206及び複数の診療所システム202と通信する医療装置プラットフォーム204を含む。医療装置プラットフォーム204は、例えば、インターネットなどの広域ネットワーク(WAN)を介して製造業者システム206及び診療所システム202に通信可能に結合されてもよい。いくつかの実装例では、製造業者システム206のそれぞれは、固有の埋め込み型医療装置製造業者と関連付けられてもよい。他の例では、製造業者システム206のそれぞれは、埋め込み型医療装置製造業者と特定の診療所又は診療室との固有の組み合わせに関連付けられてもよい。
図2のシステム200の例では、製造業者システム206は、複数の埋め込み型医療装置から以前にアップロードされた診断データ及び関連データを装置データベース214から読み出す、例えば、ウェブサーバなどの製造業者プラットフォーム212を含んでもよい。そのようなデータは、上述したように、診療所又は診療室を経由して、あるいは遠隔モニタを経由して、さまざまな埋め込み型医療装置からあらかじめ読み出されていてもよい。
【0038】
図2に示すように、医療装置プラットフォーム204は、各製造業者システム206からの埋め込み型医療装置のための診断データ及び関連データにアクセスする統合マネージャ210を含んでもよい。一例では、統合マネージャ210は、特定の診療所に関連付けられた臨床情報システム(CIS)識別子を製造業者プラットフォーム206に提供して、診断データ及び関連情報を読み出してもよい。このような情報は、Implantable Device Cardiac Observation(IDCO)メッセージの形式であってもよい。いくつかの実装例では、統合マネージャ210と製造業者プラットフォーム212との間のメッセージが、代替データメッセージ、強化データメッセージ又は拡張データメッセージの形式であってもよい。例えば、IDCOメッセージには、Portable Document Format(PDF)の概要レポートとしてフォーマットされた情報が含まれることが多い。他の例では、IDCO様メッセージが、整数、浮動小数点又は別のデータ形式で埋め込み型装置によって検出された不整脈又は他の心臓発作に関する数値データ及び/又はグラフィック電気記録図(EGM)データなど、さらに詳細なデータ又は「生の」データを提供してもよい。そのような情報は、医療装置プラットフォーム204内での機器データのさらに容易な処理及び/又はさらに詳細な処理を促進してもよい。
【0039】
次いで、統合マネージャ210は、読み出した情報を処理して、患者向けの情報及び/又は医療提供者向けの情報を生成してもよい。いくつかの例では、さまざまな埋め込み型医療装置から読み出された情報は、全製造業者及び/又は特定の種類の装置にわたって統一されるか一般化されるフォーマットに処理されてもよい。次に、統合マネージャ210は、処理された情報を、診療所システム202に1つ又は複数のウェブポータルを提供し得るクラウド計算システム208に転送してもよい。他の例では、統合マネージャ210は、読み出した装置データをクラウド計算システム208に転送してもよく、その後、クラウド計算システム208は、データを処理する情報プロセッサとして動作してもよい。クラウド計算システム208はこのほか、ウェブポータルを介して、処理された情報に基づいて、分析結果をはじめとする高度な情報を生成し、提供してもよい。ウェブポータルの例と、情報の分析の生成と提供については、以下でさらに詳細に説明する。いくつかの例では、クラウド計算システム208は、本明細書にてクラウド計算システム208に起因するさまざまな動作を実施するように構成された複数のコンピュータ装置又はシステムを含んでもよい。
【0040】
図2に示すように、ユーザ(例えば、1人又は複数の医師、看護師、技術者、分析者など)が、診療所システム202を採用して、場合によっては1つ又は複数の埋め込み型医療装置の監視間隔追跡、分析結果をはじめとする高度な情報を含む、処理された装置情報を読み出してもよい。いくつかの例では、診療所システム202は、診療所アクセスシステム218(例えば、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、スマートフォンなど)を含んでもよい。診療所アクセスシステム218から、ユーザがクラウド計算システム208によって提供されるウェブポータルにアクセスして、医療装置マネージャ102などの医療提供者向けの情報を読み出してもよい。
図2に示すように、診療所システム202はこのほか、診療所の患者の医療記録を保存してアクセスを容易にするように構成された電子医療記録マネージャシステム216と、診療所システム202の外部にある他の計算システムを用いて診療所の患者のための健康医療情報を交換するように構成された健康情報交換(HIE)システム220と、のうちの1つ又は複数を含んでもよい。一実装例では、ユーザが、シングルサインオン(SSO)手順を使用して、クラウド計算システム208、医療レコーダマネージャ216及び/又はHIEシステム220にサインオンするか、ログオンすることにより、ユーザがこのようなシステムのそれぞれに個別にアクセスするのに通常必要とする時間を短縮してもよい。
【0041】
いくつかの例では、統合マネージャ210は、埋め込み型医療装置のうちの1つ又は複数との通信接続によって受信される送信データを介して、装置診断データをはじめとする装置情報を読み出してもよく、このため、場合によっては、製造業者システム206のうちの1つ又は複数の必要性を低減する場合がある。このような例をはじめとする例では、統合マネージャ210及び/又はクラウド計算システム208は、未処理の装置情報及び/又は処理された装置情報のほか、分析結果をはじめとする高度な情報を、装置の対応する製造業者によって使用される製造業者システム206のうちの1つ又は複数に転送しても、「プッシュ」してもよい。
【0042】
いくつかの例では、医療装置プラットフォーム204は、監視間隔トラッカ222を含んでもよい。監視間隔トラッカは、統合マネージャ210などの医療装置マネージャ102の他のコンポーネントからデータ(例えば、送信データ及び送信関連データ)を受信してもよい。監視間隔トラッカ222は、アクセスシステム218などの診療所システム202からデータを受信してもよい。場合によっては、監視間隔トラッカ222は、送信データの発信元の心臓監視装置、(例えば、心臓監視装置又は心臓監視装置によって監視されている患者との関連に基づいて)送信データに関連付けられた一種の患者ケア(例えば、「患者ケア様式」)及び/又は心臓監視装置のための1つ又は複数の監視間隔に従って、送信データを分類してもよい。監視間隔トラッカは、データベース110からの1つ又は複数の規則にアクセスし、監視間隔の延長及び監視間隔のためのDOSを生成するための計算を実施してもよい。場合によっては、監視間隔トラッカ222は、送信データ及び送信関連データの分析を実施し、結果を医療提供者ポータルに出力してもよい。監視間隔トラッカ222は、(例えば、登録プロセス中に)患者が特定の患者ケア様式に関連付けられているという指示を受信したり、及び/又は患者と患者ケア様式との関連付けを1つ又は複数のデータベース110に保存したりしてもよい。監視間隔トラッカ222は、1つ又は複数の間隔延長規則と、1つ又は複数のデータベース110の特定の患者及び/又は特定の診療所との間の関連性を判定し、保存してもよい。監視間隔トラッカ222の動作については、以下でさらに詳細に考察する。
【0043】
図3は、
図2の医療装置プラットフォーム204の一例のブロック図である。
図3に示すように、医療装置プラットフォーム204は、送信アナライザ300、トラッカ302、アグリゲータ304、医療提供者ポータル306、スケジューラ308、診療記録ジェネレータ310、ワークフローエンジン312、課金エンジン314及び/又は記録インテグレータ316のうちの1つ又は複数を含んでもよい。このほか、他の例では、本明細書に特に説明していない他のソフトウェアコンポーネント、データ構造、アプリケーション又はモジュールが医療装置プラットフォーム204に含まれてもよい。さらに、このようなソフトウェアコンポーネントのそれぞれは、
図2に示すように、監視間隔トラッカ222、統合マネージャ210及び/又はクラウド計算システム208内に組み込まれてもよい。
【0044】
いくつかの例では、送信アナライザ300は、1つ又は複数の心臓監視装置から受信した情報及びデータを分析し、分析された情報の傾向の自動スナップショットを提供するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、そのような情報は、特定の診療所又は複数の診療所について分析されてもよい。上述したように、1つ又は複数の心臓監視装置は、埋め込み型装置の性能又は動作に関する保存された情報又は取得された情報又はデータを送信してもよい。この情報は、医療装置プラットフォーム204に送信されるか、ダウンロードされ、送信アナライザ300によって分析される。情報の分析により、ポータルを通じて分析された情報及び/又は集約された情報の特定のスナップショットが提供される場合がある(さらに詳細について以下で説明する)。例えば、送信アナライザ300は、情報又はデータに関連付けられた装置の種類、装置の製造業者又は特定の装置モデルに基づいて情報を提供してもよい。同じように、トラッカ302は、受信データの経時的傾向を追跡するために医療装置プラットフォーム204に含まれてもよい。送信アナライザ300と、トラッカ302と、他のソフトウェアコンポーネントとの組み合わせを通じて、承認の受信又は承認の欠落に関する診療記録レポートの傾向、延長されたDOSによる監視間隔、受信されたデータの全体的な送信及び特定の監視間隔など、装置情報のスナップショットを提供してもよい。1つ又は複数の医療装置から受信され、送信アナライザ300によって分析されたデータに関する分析結果及び情報についてはさらに、以下でさらに詳細に考察する。
【0045】
いくつかの例では、アグリゲータ304はこのほか、医療装置プラットフォーム204に含まれてもよい。一般に、アグリゲータ304は、上記で考察した各製造業者システム206から診断データをはじめとする装置関連データを読み出したり、及び/又は心臓監視装置から情報を読み出したりするように構成されてもよい。一例では、アグリゲータ304は、製造業者固有の宅配エンジンを利用して、特定のセキュリティ対策と、通信プロトコルと、データフォーマットと、クーリエエンジンからデータを読み出すのに必要な特定の製造業者システム206の他の特性と、を使用してデータを読み出してもよい。少なくともいくつかの例では、アグリゲータ304の使用により、診療所内の情報技術(IT)専門家、特に、独自のデータ形式、通信プロトコルなどをそれぞれが採用し得る複数の製造業者からの装置が、埋め込み型医療装置から診断データをはじめとする情報を読み出す必要性が低減される場合がある。
【0046】
いくつかの例では、医療提供者ポータル306は、診療所スタッフによるその診療所の患者に対応する医療提供者向けの装置データ情報へのアクセスを容易にするウェブインターフェースを診療所システム202に提示するように構成されてもよい。医療提供者ポータル306は、診療所スタッフ及び患者のログオンをそれぞれ利用して、必要に応じて医療提供者向け又は患者向けの情報へのアクセスを許可してもよい。いくつかの例では、上記のように、医療提供者ポータル306へのログオンにより、シングルサインオン(SSO)機能を介した診療所スタッフによる診療所システム202の外部又は内部に位置する他のシステム(例えば、
図2の医療記録マネージャ216及び/又はHIEシステム220)へのアクセスが容易になる場合がある。さらに、医療提供者ポータル306は、例えば、埋め込みウェブリンクなどの装置関連情報へのアクセスポイントを含み得る患者の電子健康記録(EHR)への患者又は医療提供者のアクセスを促進するアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を提供してもよい。医療提供者ポータル306は、以下でさらに詳細に考察するように、監視間隔、診療記録レポート、承認日及びDOSを表すタイムライン、間隔形状、インジケータ、ブロック及び/又はアイコンなどの監視間隔トラッカ222の1つ又は複数の視覚化を提示してもよい。
【0047】
いくつかの例では、医療装置プラットフォーム204は、診療所又は保険会社に関連する管理担当者、診療所又は保険会社に関連する役員、1つ又は複数の心臓装置製造業者の従業員などのためのポータルなど、医療提供者ポータル306以外の他の情報ポータルを提供しても、含んでもよい。そのような例では、医療装置プラットフォーム204の潜在的なユーザの特定のクラス又はグループのそれぞれは、特定のアクセス範囲又はアクセス権のセット、セキュリティ要件のセット(例えば、ユーザ名、パスワード、コンピュータシステムなどの要件)に関連付けられてもよい。その結果、ユーザの各グループは、医療提供者ポータル306とほぼ同じ対応するユーザポータルを採用してもよい。特定のポータルそれぞれには、異なる(Uniform Resource Locator)URLを介してアクセス可能であってもよく、同ポータルは1つ又は複数の他の方法で区別されてもよい。
【0048】
いくつかの例では、スケジューラ308は、患者及び/又は診療所スタッフがアクセス可能なウェブインターフェース(例えば、上記のウェブポータル又は別のウェブポータル)を提示して、院内装置又は自宅装置のチェック又は診療所の患者の通院のプログラミングなどの予約をするように構成されてもよい。いくつかの例では、スケジューリングウェブポータルは、特定の診療所ごとにカスタマイズされてもよく、診療所によって提供される業務、診療所スタッフのメンバーの説明などに関する追加情報を提供する可能性がある。例えば、監視間隔トラッカ222は、院内ケアを有する心臓監視装置に対応する行動要求指標を生成してもよい。行動要求指標にてユーザ入力を受信すると、スケジューラ308は、心臓監視装置によって監視されている特定の患者に対するスケジューリング手順を開始してもよい。
【0049】
診療記録ジェネレータ310は、患者又は受信データの集合に関連する1つ又は複数の診療記録(例えば、「診療記録レポート」)を作成するように構成されてもよい。一般に、診療記録レポートは、受信した患者CIED送信の解釈及び記録を要約するか、さもなければ提供するある種の報告書である。診療記録レポートの全部又は一部には、送信中に受信した情報が入力され、診療記録レポートの全部又は一部を分析と承認のために診療所スタッフに提供する場合がある。診療記録レポートは、装置製造業者情報、診療所スタッフの承認、臨床データ、ケア計画、装置の追跡記録、患者情報、データ分析の概要などの情報を含んでもよい。患者情報に関するあらゆる情報、あるいは複数の医療装置から受信した情報を、診療記録ジェネレータ310を通じて診療記録に含めてもよい。場合によっては、監視間隔トラッカ222は、送信データの受信に応答して、診療記録レポートを必要とする指標を生成してもよい。この指標は、ユーザ入力を受信すると、診療記録ジェネレータ310に、受信した送信に対する診療記録作成プロセスを開始させる。
【0050】
ワークフローエンジン312は、定期的な装置チェックに関する情報、結果として得られる診断データをはじめとする1人又は複数の患者の心臓監視装置に関連する情報を監視し、その情報に基づいて、診療所のワークフローへの変更、例えば、装置チェックスケジュールへの変更、埋め込み型医療装置から読み出された特定の種類の情報への変更、読み出された情報の処理方法への変更などを推奨し、これにより、場合によっては、診療所の業務をさらに効率的にするように構成されてもよい。
【0051】
課金エンジン314は、臨床スタッフが、心臓監視装置などの患者の埋め込み型医療装置に対して実施される1つ又は複数の臨床行為の指示を入力し得るインターフェースであって、その行為を表す現在適切な課金コードを生成するインターフェースを(例えば、医療提供者向けのウェブポータルを介して)提示するように構成されてもよい。さらに、1つ又は複数のそのような行動に対して結果として生じる課金コードは、患者、医療保険会社などに提示するための課金コード要約シート又は他のフォーマットにさらに挿入されてもよい。いくつかの例では、課金エンジン314は、定額償還方式(PPS)で採用可能なCenters for Medicare and Medicaid Services(CMS)から課金コードの変更に関する情報を受信しても、読み出してもよく、そのような変更を利用して、埋め込み型医療装置に関連する臨床行為に対応する課金コードを更新してもよい。
【0052】
記録インテグレータ316は、例えば、処理された装置関連データへのアクセスを容易にするウェブリンクを患者のEHRに埋め込むことによって、EHRを更新するか、処理された診断データをはじめとする埋め込み型医療装置に関連する情報をEHRに投入するように構成されてもよい。そのようなデータには、例えば、埋め込み型医療装置に関して実施された診断の日付、診断結果の数値データ及び/又はグラフ、診断結果に基づいて推奨された行動及び/又は実施された行動、装置によって検出されたデータに基づく装置の動作に対する患者の健康状態又は生物学的反応、などが含まれる場合がある。
【0053】
図4は、
図2の監視間隔トラッカ222の一例のブロック図である。監視間隔トラッカ222は、受信した送信データを分析して送信データの発信元の心臓監視装置を特定するために
図3に関して上記で考察したソフトウェアコンポーネントの多くを含んだり、心臓監視装置に提供されている1つ又は複数の患者ケア様式に従って送信データを分類したり、送信データ用の1つ又は複数の診療記録を生成したり、心臓監視装置の1つ又は複数の監視間隔を延長したり、及び/又は送信データのDOSを生成したりしてもよい。監視間隔トラッカ222は、データベース110に保存された情報にアクセスしてもよい。例えば、データベース110は、1つ又は複数の患者ケア様式規則402及び/又は1つ又は複数の間隔延長規則404を保存するための規則データベース400を含んでもよい。患者ケア様式規則402は、監視間隔が心不全患者ケアに関連付けられている場合、監視間隔が31日の時間長を有することを示す、心不全患者ケアのための第1の患者ケア様式規則を含んでもよい。患者ケア様式規則402は、監視間隔が遠隔監視患者ケアに関連付けられている場合、監視間隔が91日の時間長を有することを示す、遠隔監視患者ケアのための第2の患者ケア様式規則を含んでもよい。患者ケア様式規則402は、監視間隔が院内患者ケアに関連付けられている場合、監視間隔の時間長は91日であることを示す院内患者ケアのための第3の患者ケア様式規則を含んでもよい。患者ケア様式規則402は、監視間隔が他の時間長であることを示す、他の種類の患者ケアのための追加の患者ケア様式規則を含んでもよい。患者ケア様式規則によれば、監視間隔中に全DOS基準が満たされた場合、監視間隔の終了日が、監視間隔中(即ち、終了日より前)に受信された送信データの予測DOSになる場合がある。しかし、場合によっては、終了日までにDOS基準が満たされない可能性があり、その場合、監視間隔トラッカ222は、間隔延長規則にアクセスして、監視間隔の延長された終了日を生成してもよい。
【0054】
いくつかの例では、間隔延長規則404は、送信データ及び送信関連データに基づいて、監視間隔がどのように延長されるか、延長されないか、閉じられるかを示してもよい。例えば、間隔延長規則404は、DOSが監視期間の終了日又は送信データの受信日(どちらか遅い方)であることを示す第1の間隔延長規則(例えば、「日ごと送信ロール」規則)を含んでもよい。日ごと送信ロール規則によれば、監視間隔の終了日が発生し、送信データがまだ受信されていない場合、監視間隔トラッカ222は、送信データを受信するまで毎日、監視間隔に1日を加えて、延長された終了日を生成することになる。送信データが受信された時点で、監視間隔が終了し、(監視間隔の最終延長終了日でもある)送信の受信日として監視間隔に対してDOSが生成され、第2の監視間隔が、終了するか閉じた監視間隔の後に有効になるように生成されることになる。日ごと送信ロール規則によれば、送信データには課金目的で診療記録レポートとその診療記録レポートの承認がさらに必要な場合があるが、第2の監視間隔は、医師又は医療関係者がタイムリーに送信データの診療記録レポートを作成し承認することに依存しないように、送信の受信日後の日付にさらに開始されることになる。
【0055】
いくつかの例では、間隔延長規則404は、監視期間中に送信データが受信されたかどうかに関係なく、DOSが監視期間の終了日であることを示す第2の間隔延長規則(例えば、「間隔ごとロール」規則)を含んでもよい。間隔ごとロール規則によれば、監視期間の終了日が発生して、送信データが未だ受信されていない場合、監視間隔は、延長されずに終了することになり、患者追跡調査及び課金手続きに対する監視間隔の「欠落」として分類される場合がある。終了するか閉じた監視間隔の後に実施されるように第2の監視間隔が生成されることになる。第2の監視間隔は、閉じた監視期間の時間長と同じ時間長を有してもよい。閉じた監視期間の間は診療記録レポート又は承認要件が生成されないことになる。
【0056】
いくつかの例では、間隔延長規則404は、DOSが監視期間の終了日、あるいは送信データに対応する診療記録レポートの(例えば、承認タイムスタンプによって示される)承認日のいずれか遅い方であることを示す第3の間隔延長規則(例えば、「日ごと承認ロール」規則)を含んでもよい。日ごと承認ロール規則によれば、監視間隔の終了日が発生し、診療記録レポートの承認タイムスタンプが未だ受信されていない場合、監視間隔トラッカ222は、承認タイムスタンプを受信するまで毎日、監視間隔に1日を追加して、延長された終了日を生成することになる。承認タイムスタンプが受信された時点で、監視間隔が終了し、DOSが(監視間隔の最終延長終了日でもある)診療記録レポートの承認日として監視間隔に対して生成され、第2の監視間隔が、終了するか閉じた監視間隔の後に有効になるように生成されることになる。場合によっては、医療装置プラットフォーム204は、監視間隔中に複数の診療記録レポートを生成してもよく、その場合、複数の診療記録レポートのうちの1つに対応する最も早い承認タイムスタンプが、監視間隔のDOS日付であると判定されることになる。
【0057】
いくつかの例では、患者ケア様式規則402及び/又は間隔延長規則404は、例えば、医療政策データベース406に保存された1つ又は複数の医療政策に基づくものであってもよい。医療政策データベース406は、1つ又は複数のHeart Rhythm Society(HRS)ケアガイドライン及び/又はCenter for Medicare and Medicaid Services(CMS)ケアガイドラインを保存してもよい。例えば、CMSケアガイドラインは、1つ又は複数の専門家コード(PC)を含んでもよい。例えば、PC93294には、「問診装置の評価(遠隔)、最大90日間、医師又は他の資格のある医療専門家による中間分析、レビュー及びレポートを備えたシングルリード、デュアルリード又はマルチリードのペースメーカーシステム(93294を93288、93293と併せて報告しないよう求める)(93294を90日ごとに1回のみ報告されたい)」と記述されたり、PC93295には、「問診装置の評価(遠隔)、最大90日間、医師又は他の資格のある医療専門家による中間分析、レビュー及びレポートを備えたシングルリード、デュアルリード又はマルチリードの埋め込み型除細動器システム(ICDから得られる生理学的心血管データ要素の遠隔監視の場合、93297を使用されたい)(93295を93289と併せて報告しないよう求める)(93295を90日ごとに1回のみ報告されたい)」と記述されたり、PC93297には、「問診装置の評価(遠隔)、最大30日間、あらゆる内部センサ及び外部センサから記録された1つ又は複数の生理学的心血管データ要素の分析、医師又は他の資格のある医療専門家による分析、レビュー及びレポートを含む埋め込み型心血管モニタシステム(心拍リズム由来のデータ要素の場合、93295を使用されたい)(93297を93290、93298と併せて報告しないよう求める)(93297を30日ごとに1回のみ報告されたい)」と記述されたり、及び/又はPC93298には、「問診装置の評価(遠隔)、最大30日間、記録された心拍リズムデータの分析、医師又は他の資格のある医療専門家による分析、レビュー及びレポートを含む埋め込み型ループレコーダシステム(93298を33282、93291、93297と併せて報告しないよう求める)(93298を30日ごとに1回のみ報告されたい)」と記述されたりしている。監視間隔トラッカ222(及び/又は医療装置プラットフォーム204の他のコンポーネント)は、PCコードなどの医療政策にアクセスし、(例えば、手動入力及び/又は機械学習技術を使用した自動テキスト及びコンテンツ認識を介して)PCコードに対応するように患者ケア様式規則及び/又は間隔延長規則を生成してもよい。医療政策データベースは、患者ケア様式規則及び/又は間隔延長規則404が継続的に最新の状態に保たれて、高効率の課金手法に対応する正確な監視間隔追跡を提供するように、HRS又はCMS政策の変更を反映するために、定期的な間隔(例えば、毎週、毎月、毎年など)で更新されてもよい。
【0058】
いくつかの例では、データベース110は、送信データと、送信データに関連付けられた送信関連データとを保存するための送信データベースを含んでもよい。例えば、送信に関連する送信関連データは、送信データの受信日を示す受信日タイムスタンプ、送信データの送信元の心臓監視装置に対応する心臓監視装置識別子、患者識別子、診療所識別子、診療記録レポート作成日のタイムスタンプ、承認タイムスタンプ、DOS基準ステータスの表示及び/又は送信データに関連する医療装置プラットフォーム204の他のコンポーネント(例えば、統合マネージャ210、クラウド計算システム208、送信アナライザ300、トラッカ302、アグリゲータ304など)によって生成されるか受信された任意のデータを含んでもよい。
【0059】
いくつかの例では、監視間隔トラッカ222は、監視間隔と、終了日、延長された終了日、診療記録作成日、承認日及び/又はDOSの表示を提示するための監視間隔ビジュアライザ410を生成してもよい。監視間隔ビジュアライザ410は、特定の監視間隔が送信を必要とするか、診療記録レポートを必要とするか、診療記録レポートの承認を必要とすることを医療関係者に警告するために、「行動が必要」の表示を提示してもよい。表示は、ユーザ入力の受信時に追加情報を提供するために、医療提供者ポータルを介して、選択可能な形状及び/又は対話型グラフィカルユーザインターフェース(GUI)指標として提示されてもよい。監視間隔ビジュアライザ410については、以下でさらに詳細に考察する。
【0060】
いくつかの例では、監視間隔トラッカ222は、送信ダッシュボード412を生成してもよい。例えば、監視間隔トラッカ222は、送信データベース408から送信データ及び/又は送信関連データにアクセスし、送信データ及び/又は送信関連データを集約し、集約された送信データ及び/又は送信関連データに対して分析を実施し、分析の結果を送信ダッシュボード412に提示してもよい。いくつかの例では、送信データ及び/又は送信関連データは、結果が特定の診療所識別子に対応する特定の診療所に対する送信メトリクスとなるように、特定の診療所識別子に従って集約されてもよい。送信ダッシュボード412は、医療提供者ポータル306を介して提示されてもよい。送信ダッシュボード412については、以下でさらに詳細に考察する。
【0061】
図5は、1つ又は複数のDOSを生成するために、日ごと送信ロール規則を使用して監視間隔トラッカ222によって実施される動作の複数の例示的なタイムライン図を示す。
図6は、1つ又は複数のDOSを生成するために間隔ごと送信ロール規則を使用して監視間隔トラッカ222によって実施される動作の例示的なタイムライン図を示す。
図7~
図11は、1つ又は複数のDOSを生成するために、日ごと承認ロール規則を使用して監視間隔トラッカ222によって実施される動作の複数の例示的なタイムライン図を示す。
【0062】
図5を参照すると、1つ又は複数のDOSを生成したり、新たな監視間隔を生成したり、及び/又は監視間隔の延長を生成したりするために、日ごと送信ロール規則を使用して監視間隔トラッカ222によって実施される動作を示す2つの例示的なタイムライン図を示している。例えば、第1の例示的なシナリオ500では、第1の監視間隔502が生成されてもよい。送信データ504が発生したときにトリガが発生してもよい。これは、第1の監視間隔502の間に(即ち、第1の監視間隔502の終了日506より前に)送信データ504が受信されたときに「成功」として定義される。「成功」に応答して、監視間隔トラッカは、第1の監視間隔502の終了日506であるとしてDOSを生成し、第1の監視間隔に続いて有効となる新たな監視間隔508又は第2の監視間隔508を生成する。第2の監視間隔508は、第1の監視間隔502の時間長と同じ時間長を規定する第2の終了日510を有する(これは、患者ケア様式規則404に基づくものであってもよい)。第2の例示的なシナリオ512を図示する。ここでは、送信データ504は第1の監視間隔502の間に(即ち、終了日506より前に)受信されていない。これは、日ごと送信ロール規則に従って「失敗」として定義される。このため、監視間隔トラッカ222は、間隔延長514を生成し、例えば、延長された終了日516に送信データ504が受信されるまで間隔を1日延長してもよい。間隔延長514の間に、延長された終了日516にて送信データ504を受信すると、監視間隔トラッカは、DOS(例えば、間隔延長を生成する前の初期の予測されたDOSとは対照的に確定されたDOS)を、送信データ504の受信日(即ち、延長された終了日516)であるとして生成し、第1の監視間隔502に続いて有効となる新たな監視間隔508又は第2の監視間隔508を生成する。第2の監視間隔508は、間隔延長514を追加する前の第1の監視間隔502の時間長と同じ時間長を規定する第2の終了日510を有する。
【0063】
図6は、1つ又は複数のDOSを生成し、新たな監視間隔を生成するために、間隔ごと送信ロール規則を使用して監視間隔トラッカ222によって実施される動作を示す例示的なタイムライン図を示す。例示的なシナリオ600では、送信データ504は、第1の監視間隔502の間に(即ち、終了日506より前に)受信されていない。これを、間隔ごと送信ロール規則は「失敗」として定義する。失敗に応答して、監視間隔トラッカ222は、第1の監視間隔502を閉じて、その結果、閉じられるか欠落した監視間隔602となり、監視間隔は、欠落した監視間隔602に続いて有効となる新たな監視間隔508又は第2の監視間隔508を生成する。監視間隔トラッカ222は、欠落した監視間隔の間はDOSを生成しない。第2の監視間隔508は、欠落した監視間隔602の時間長と同じ時間長を規定する第2の終了日510を有する。
【0064】
図7は、1つ又は複数のDOS、間隔延長及び/又は新たな監視間隔を生成するために、日ごと承認ロール規則を使用して監視間隔トラッカ222によって実施される動作を示す2つの例示的なタイムライン図を示す。例えば、第1の例示的なシナリオ700では、監視間隔トラッカ222は、第1の監視間隔502を生成してもよい。診療記録レポート702及び診療記録レポート702の承認日704が第1の監視間隔502の間に(即ち、第1の監視間隔502の終了日506より前に)生成されたときに、「成功」が定義される。成功に応答して、監視間隔トラッカ222は、終了日506としてDOSを生成し、第2の監視間隔508を生成する。しかし、(第1の例示的なシナリオ700に示すように)承認日が日付506より前に発生していない場合、「失敗」が発生し、監視間隔トラッカ222は間隔延長514を生成して、承認日704が発生するまで第1の監視間隔502を1日延長する。監視間隔トラッカ222は、第1の監視間隔に対するDOSを承認日704(即ち、延長された終了日516)として生成し、第1の監視間隔502に続いて有効となる第2の監視間隔508を生成する。第2の監視間隔508は、間隔延長514を追加する前の第1の監視間隔502の時間長と同じ時間長を規定する第2の終了日510を有する。第2の例示的なシナリオ706では、第1の監視間隔502は、第1の診療記録レポート708が終了日506より前に作成され、第1の診療記録レポートの第1の承認日710が終了日506より前に発生するため、日ごと承認ロール規則によって「成功」として定義される。そのため、第1の監視間隔502のDOS基準が満たされ、第1のDOSが終了日506として生成され、第2の監視間隔508が生成される。第2の送信データ712を、第2の監視間隔508の間に(即ち、第2の終了日510の前に)受信し、第2の診療記録レポート714を、第2の送信データ712に対して第2の監視間隔508の間に(即ち、第2の終了日510の前に)生成する。しかし、第2の終了日510より前に第2の監視間隔508の承認日が受信されないため、監視間隔トラッカ222は、第2の監視間隔508の間にDOS基準を満たす第2の承認日716が発生するまで、第2の監視間隔508の間隔延長514を生成する。このため、監視間隔トラッカ222は、第2の監視間隔508の第2の承認日716(即ち、延長された終了日516)として第2のDOSを生成し、間隔延長514の前の第2の監視間隔508と同じ長さの時間長を有し得る第3の監視間隔718を生成する。
【0065】
図8は、1つ又は複数のDOS、間隔延長及び/又は新たな監視間隔を生成するために、日ごと承認ロール規則を使用して監視間隔トラッカ222によって実施される動作を示す2つの例示的なタイムライン図を示す。例えば、第1の例示的なシナリオ800では、監視間隔トラッカ222は、第1の監視間隔502を生成してもよい。第1の送信データ504、第1の送信の第1の診療記録レポート708及び第1の診療記録レポート708の第1の承認日710が第1の監視間隔502の間に(即ち、第1の監視間隔502の終了日506より前に)生成されるため、「成功」が発生する。このほか、第2の送信データ712、第3の送信データ802及び(例えば、第2の送信データ712又は第3の送信データ802のための)第2の診療記録レポート714は、終了日506より前の第1の監視間隔502の間に発生する場合がある。第2の診療記録レポート714には、第1の監視間隔内に(即ち、終了日506より前に)第2の承認日716が欠けている場合がある。しかし、少なくとも第1の送信データ504に関してDOS基準が満たされているため、DOSは、第2の承認日716が第1の監視間隔502内に発生しないことに関係なく、第1の監視間隔502に対して間隔延長なしの終了日506に生成される。第2の承認日716は、第2の監視間隔508内に発生する可能性があるが、第2の承認日716は、以前の第1の監視間隔502での第2の診療記録レポート714に対するものであるため、第2の承認日716は第2の監視間隔508のDOSを起動しないことになる(第2の承認日716だけでは、第2の監視間隔508での対応する送信データ又は診療記録レポートのない状態で、第2の監視間隔508のDOS基準を満たさない)。第2の例示的なシナリオ804では、第1の送信データ504、第2の送信データ712及び第3の送信データ802は、第1の監視間隔502の間に受信されてもよい。第1の診療記録レポート708は、第1の送信データ504に対して生成されてもよく、第2の診療記録レポート714は、第3の送信データ802に対して生成されてもよい。終了日506が発生すると、第1の診療記録レポート708及び第2の診療記録レポート714に対する承認が未だ受信されていないため、監視間隔トラッカ222は、第1の承認日710が受信されるまで、日ごとに間隔延長514を生成し、DOSは、第1の承認日710(即ち、延長された終了日506)として生成される。第2の承認日716はこのほか、延長された終了日516にも同じように受信される可能性があるが、第1の承認日710がすでに第1の監視間隔504のDOS基準を満たしているため、第2の承認日716は、第1の監視間隔504のDOS計算に影響を及ぼさない。
【0066】
図9は、1つ又は複数のDOS、間隔延長及び/又は新たな監視間隔を生成するために、日ごと承認ロール規則を使用して監視間隔トラッカ222によって実施される動作を示す2つの例示的なタイムライン図を示す。例えば、第1の例示的なシナリオ900では、第1の送信データ504及び第1の送信データ504に対する第1の診療記録レポート708は、第1の監視間隔502の間に受信されてもよい。監視間隔トラッカ222は、第1の終了日506より前の第1の承認日710の欠如に基づいて間隔延長514を生成してもよい。第2の送信データ712及び第3の送信データ802は、第1の監視間隔502の間隔延長514の間に受信されてもよい。第2の診療記録レポート714は第2の送信データ712に対して生成されてもよく、間隔延長514の間に、第3の診療記録レポート902を第3の送信データ802に対して生成してもよい。間隔延長514は、第1の承認日710が受信され、DOSが第1の承認日710(即ち、延長された終了日506)として生成されるまで、第1の監視間隔を日ごとに延長してもよい。第2の診療記録レポート714の第2の承認日716及び第3の診療記録レポート902の第3の承認日904は、第2の監視間隔508の間に発生する可能性がある。さらに、第4の送信データ906及び第4の診療記録レポート908は、第2の監視間隔508の間に発生する可能性がある。しかし、第2の承認日716及び第3の承認日904が(第2の監視間隔508の間に発生した)第4の送信データ906又は第4の診療記録レポート908に対応していないが、(第1の監視間隔502の間及び/又は第1の監視間隔の間隔延長514の間に発生した)第2の診療記録レポート714及び第3の診療記録レポート902に対応しているため、第2の監視間隔508のDOS基準が未だ満たされていない。日ごと承認ロール規則によれば、以前の監視間隔で発生する診療記録の承認日及び/又は送信日が、現在の監視間隔のDOS基準を満たしていない。第2の例示的なシナリオ910では、第1の送信データ504及び第1の送信データ504に対する第1の診療記録レポート708は、第1の監視間隔504の間に受信されてもよい。監視間隔トラッカ222は、第1の終了日506より前の第1の承認日710の欠如に基づいて間隔延長514を生成してもよい。第2の送信データ712は、間隔延長514の間に発生する可能性がある。第1の承認日710は、第1の監視間隔502のDOS基準を満たし得る延長された終了日516に発生し、監視間隔トラッカに第1の監視間隔502のDOSを生成させ、第2の監視間隔508を生成してもよい。第2の送信データ712は報告診療記録又は承認を受信していない可能性があるが、DOS基準は第1の送信データ504、第1の診療記録レポート708及び第1の承認704によって既に満たされているため、第1の監視間隔に対するDOSに影響を及ぼさないことになる。第3の送信データ802は、第2の監視間隔508の間に受信されてもよく、第2の診療記録レポート714は、第2の監視間隔508の間に生成されてもよく、第2の監視間隔508の第3の送信データ802のほか、(第1の監視間隔502の間に診療記録レポートを受信しなかった)第1の監視間隔の第2の送信データ712に対応してもよい。第2の診療記録レポート714の第2の承認日716は、第2の監視間隔のDOS基準を満たし、DOSを終了日510として生成させる第2の監視間隔508の間に発生してもよい。
【0067】
図10は、1つ又は複数のDOS、間隔延長及び/又は新たな監視間隔を生成するために、日ごと承認ロール規則を使用して監視間隔トラッカ222によって実施される動作を示す2つの例示的なタイムライン図を示す。例えば、第1の例示的なシナリオ1000では、第1の送信データ504、第1の送信データ504に対する第1の診療記録レポート708及び第1の承認日710は、第1の監視間隔502の間に受信されてもよい。第2の送信データ712及び第2の診療記録レポート714はこのほか、第1の監視間隔502の間に受信されてもよいが、第1の監視間隔内に第2の承認日716を受信しなくてもよい。しかし、第1の送信データ504、第1の診療記録レポート708及び第1の承認日710がDOS基準を満たしているため、第1の監視間隔502は延長されず、DOSは第1の終了日506として生成される。第2の送信データ712及び第2の診療記録レポート714は、第1の監視間隔に影響を及ぼさない。第2の診療記録レポート714に対する第2の承認716は、第2の監視間隔508の間に受信されてもよい。さらに、第3の送信データ802、第4の送信データ906及び第3の送信データ802及び/又は第4の送信データ906に対する第3の診療記録レポート902は、第2の監視間隔508の間に受信されてもよい。しかし、第2の終了日510が発生すると、監視間隔トラッカ222は、(第2の監視間隔508の間に発生した)第2の承認日716が、第2の監視間隔508で同じく発生した送信データ又は診療記録レポート(例えば、第3の送信データ802、第4の送信データ906又は第3の診療記録レポート902)に対応しないため、承認日が受信されるまで、第2の監視間隔508の間隔延長514を日ごとに生成することになる。むしろ、第2の承認日716は、以前の第1の監視間隔502からの第2の診療記録レポート714に対応する。第2の監視間隔508ではDOS基準が満たされていない。第2の例示的なシナリオ1002では、第1の送信データ504及び第1の送信データ504に関する第1の診療記録レポート708は、第1の監視間隔502の間に受信されてもよい。DOS基準が満たされ、監視間隔トラッカ222は、DOSを、第1の終了日506であるとして生成し、第1の監視間隔502の後に有効となる第2の監視間隔508を生成する。第2の監視間隔508は、第1の監視間隔502の時間長と同じ時間長を規定する第2の終了日510を有する。第2の送信データ712、第3の送信データ802及び第4の送信データ906は、第2の監視間隔508の間に受信される。第2の送信データ712に関する第2の診療記録レポート714及び第2の診療記録レポート714に関する第2の承認日716はこのほか、第2の監視間隔508の間に受信され、第2の監視間隔508に関するDOS基準を満たしている。第3の診療記録レポート902は、第3の送信データ802又は第4の送信データ906について受信されてもよいが、第3の診療記録の第3の承認日904は、第2の監視間隔508の第2の終了日510より前に受信されない可能性がある。それにもかかわらず、監視間隔トラッカ222は、第2の承認日716、第2の診療記録レポート714及び第2の送信データ712によって以前に満たされていたDOS基準に基づいて、第2の終了日510としてDOSを生成してもよい。第3の承認日904は、第3の監視間隔718の間に受信される可能性があるが、第3の承認日904は、以前の監視間隔からの診療記録レポート(例えば、第3の診療記録レポート902)に対応するため、第3の監視間隔718のDOS基準とは考えられないことになる。それにもかかわらず、第5の送信データ1002、第5の送信データ1002に関する第4の診療記録レポート1004及び第4の診療記録レポート1004に関する第4の承認日1006は、第3の監視間隔718の間に依然として生成されてもよく、その結果、DOS基準が第3の監視間隔718では満たされ、間隔の延長は必要なく、第3の監視間隔718のDOSは、第3の監視間隔の第3の終了日1008として生成される。第3の監視間隔718のDOSを生成すると、監視間隔トラッカ222はこのほか、第4の監視間隔1010を生成してもよい。第4の監視間隔では、第6の送信データ1012と、第6の送信データ1012に関する第5の診療記録レポート1014とを受信してもよい。第4の監視間隔1010の第4の終了日は、第5の診療記録レポート1014に対応する承認日を受信することなく発生する可能性があるため、監視間隔トラッカ222は、日ごと承認ロール規則に従って、第5の診療記録レポート1014の承認日が受信され、DOS基準が第4の監視間隔1010に対して満たされるまで、第4の監視間隔1010に対して日ごとに間隔延長514を生成してもよい。
【0068】
図11は、1つ又は複数のDOS、間隔延長及び/又は新たな監視間隔を生成するために、日ごと承認ロール規則を使用して監視間隔トラッカ222によって実施される動作を示す例示的なタイムライン図を示す。例えば、例示的なシナリオ1100では、第1の送信データ504及び第1の送信データ504に関する第1の診療記録レポート708は、第1の監視間隔の間に受信される。しかし、DOS基準は第1の終了日506の発生時に満たされないため、監視間隔トラッカ222は、第1の承認日710が受信されるまで第1の監視間隔502への間隔延長514を生成する。DOSは、第1の監視間隔502に対して第1の承認日(即ち、延長された終了日516)として生成され、第2の監視間隔508が生成され、第1の承認日710は第1の監視間隔502の間に受信されてもよい。第2の監視間隔508の間に、監視間隔トラッカ222は、第2の送信データ712、第3の送信データ802及び第2の送信データ712及び/又は第3の送信データ802に関する第3の診療記録レポート902を受信してもよい。第2の監視間隔508の第2の終了日510が発生すると、第2の診療記録レポート714及び第3の診療記録レポート902の承認日が未だ受信されていないことになるため、監視間隔トラッカは、第2の監視間隔508に対する第2の間隔延長1102を生成し、第2の承認日716が受信されるまで第2の監視間隔を日ごとに延長する。第2の承認日716を受信すると、監視間隔トラッカは、第2の監視間隔のDOS基準が満たされていると判定し、第2の承認日716としてDOSを生成する。第3の診療記録レポート902の第3の承認日904はこのほか、第2の承認日716に受信される場合があるが、第3の承認日及び第3の診療記録レポートは、第2の監視間隔508のDOS基準が、第2の承認日716、第2の診療記録レポート714及び第2の送信データ712によってすでに満たされているため、第2の監視間隔508のDOSに影響を及ぼさない。第2の監視間隔508のDOSの生成に応答して、監視間隔トラッカ22は、患者ケア様式規則によって判定された時間長を有する第3の監視間隔718を生成する。
【0069】
いくつかの例では、
図5~
図11に示す例示的なシナリオのいずれもが、異なる患者ケア様式の異なる監視間隔を同時に表すために、他の例示的なシナリオと同時に実施されてもよい。例えば、第1の例示的なシナリオ700は心不全ケア様式を表す場合がある一方、第2の例示的なシナリオ706は遠隔監視治療様式を表す場合がある。そのため、第1の例示的なシナリオ700の監視間隔は31日の時間長を有する場合がある一方、第2の例示的なシナリオ706の監視間隔は91日の時間長を有する場合がある。単一の送信データ(例えば、第1の送信データ504)が、各種類の患者ケア様式の各監視間隔など、複数の同時に実施される監視間隔に含まれてもよい。第1の送信データ504が受信された時点で、異なる患者ケア様式に対して別個の診療記録作成レポート及び承認日が必要となる場合があり、その結果、同時に実施されている両方の監視間隔が同じ送信データを追跡しているにもかかわらず、1つの患者ケア様式(例えば、心不全ケア様式)のDOS基準が満たされ得るが、別の患者ケア様式(例えば、遠隔監視ケア様式)のDOS基準が満たされない場合がある。異なる時間長を有する異なる患者ケア様式を互いに独立して追跡する能力により、単一の心臓監視装置からの1回の送信データに対して、患者ケアの追跡、患者の追跡管理及び監視間隔の欠落及び追跡管理の失敗の低減の効率が大幅に向上する。特に、それぞれが独自の伝送速度及び異なる患者ケア様式の組み合わせを有する、数百又は数千の異なる心臓監視装置を備えた数百又は数千の異なる患者を管理するためにシステムが拡大される場合に、大幅に向上する。
【0070】
図12は、心臓監視装置を管理するために、例えば、上記で考察したように、1つ又は複数のDOS、間隔延長及び/又は新たな監視間隔を生成するために、監視間隔トラッカ222によって実施される動作の例示的なフローチャートを示す。監視間隔トラッカ222は、心臓監視装置からの送信を表す着信送信データ1202を受信してもよい。監視間隔トラッカ222は、送信データ1202の受信日を示す受信日タイムスタンプを受信するか生成してもよい。監視間隔トラッカ222は、(例えば、着信送信データからの患者識別子、心臓装置識別子又は他の情報を、1つ又は複数のデータベースに保存されている情報と比較することによって)送信データ1202を1つ又は複数の患者ケア様式規則、例えば、院内ケア様式1204、遠隔監視ケア様式1206及び/又は心不全ケア様式1208に分類してもよい。着信送信データ1202が遠隔監視治療様式1206及び/又は心不全治療様式1208に対応する場合、監視間隔トラッカ222は、受信日が心臓監視装置に関連する(例えば、1つ又は複数のデータベース110に保存されている関連付け)埋め込み日から10日後又は30日後よりも後であるかを計算してもよい。「いいえ」の場合、監視間隔トラッカ222は、何もしない(即ち、送信データに対する応答の生成を省略する)と判定してもよいが、着信送信データ1202が遠隔監視ケア様式1206及び「間隔ごと」延長規則(例えば、間隔ごと送信ロール規則)にさらに対応する場合には、監視間隔トラッカ222は、新たな終了日(例えば、予測DOS)を有する新たな監視間隔を生成することを判定してもよい。監視間隔トラッカが、受信日が埋め込み日から10日又は30日よりも後であると計算した場合、監視間隔トラッカ222は、「今日」(即ち、受信日)が終了日(例えば、監視間隔の予測DOS)よりも後かどうかの計算を開始してもよい。同じように、送信データ1202が院内ケア様式1204の下に分類される場合、監視間隔トラッカ222は、「今日」(即ち、受信日)が終了日(例えば、監視間隔の予測DOS)よりも後かどうかの計算に直接進んでもよい。「いいえ」の場合、監視間隔トラッカ222は、何もしない(即ち、送信データに対する応答の生成を省略する)と判定してもよいが、着信送信データ1202が遠隔監視ケア様式1206及び「間隔ごと」延長規則(例えば、間隔ごと送信ロール規則)にさらに対応する場合には、監視間隔トラッカ222は、新たな終了日(例えば、予測DOS)を有する新たな監視間隔を生成することを判定してもよい。「はい」の場合、即ち、監視間隔トラッカ222が「今日」(即ち、受信日)が実際に終了日(例えば、監視間隔の予測DOS)よりも後であると計算した場合、監視間隔トラッカは、それに応じて、監視間隔の間隔延長規則404にアクセスしたり、及び/又は同規則を使用したりしてもよい。監視間隔トラッカ222が「日ごと」延長規則(例えば、日ごと送信ロール規則又は日ごと承認ロール規則)にアクセスしたり、及び/又は同規則を使用したりする場合、監視間隔トラッカ222は、現在の監視間隔のDOS基準が満たされているかの判定に進んでもよく、「はい」の場合、現在の監視間隔の以前のDOSに、患者ケア様式規則(例えば、院内ケア様式1204については1年、遠隔監視ケア様式1206については91日及び/又は心不全ケア様式1208については31日)に基づく時間長を加えた新たな終了日(例えば、予測DOS)を有する新たな監視間隔を生成する。「いいえ」の場合、即ち、監視間隔トラッカ222が、「日ごと」規則を使用している間にDOS基準が満たされていないと判定した場合、監視間隔トラッカ222は、DOS基準が満たされるまで現在の監視間隔を日ごとに延長し続けてもよい。監視間隔トラッカ222が「間隔ごと」規則にアクセスし、同規則を使用する場合、監視間隔は、「今日」(即ち、受信日)に患者ケア様式規則(例えば、院内ケア様式1204については1年、遠隔監視ケア様式1206については91日及び/又は心不全ケア様式1208については31日)に基づく時間長を加算した新たな監視間隔に対する新たな終了日(例えば、予測DOS)を計算することによって、新たな監視間隔を生成してもよい。監視間隔トラッカ222がDOS基準が満たされていると判定した場合、監視間隔トラッカ222は、「今日」(即ち、受信日)である、現在の監視に対するDOSをさらに生成してもよい。いくつかの例では、第1の診療記録が監視間隔に対して承認された時点で、同じ監視間隔内の後続の任意の診療記録を含む、監視間隔内の全診療記録に対してDOSが生成されてもよい。
【0071】
場合によっては、監視間隔トラッカ222によって実施される計算が、監視間隔の1つ又は複数の状態を判定したり、及び/又は(例えば、以下でさらに詳細に考察するように、監視間隔ビジュアライザ410及び/又は送信ダッシュボード412を介して報告したり、及び/又は視覚化したりするために)その状態を監視間隔に関連付けたりしてもよい。例えば、遠隔監視ケア様式1206の監視間隔を、送信が必要な状態(監視間隔の間に送信データが受信されない場合)、診療記録レポートが必要な状態(監視間隔の間に診療記録レポートが生成されない場合)、承認が必要な状態(監視間隔の間に受信した診療記録レポートに対する承認がない場合)又は満たされている状態(DOS基準が満たされている場合)を含む1つ又は複数の状態に関連付けてもよい。心不全ケア様式1208の監視間隔を、送信が必要な状態(監視間隔の間に送信データが受信されない場合)、所感が必要な状態(送信データに対する所感が受信されない場合)、診療記録レポートが必要な状態(監視間隔の間に診療記録レポートが生成されなかった場合)、承認が必要な場合(監視間隔の間に受信した診療記録レポートに対する承認がなかった場合)又は満たされた状態(DOS基準が満たされた場合)を含む1つ又は複数の状態に関連付けてもよい。院内ケア様式1204の監視間隔を、通院が必要な状態(監視間隔の間の通院から送信データを受信しなかった場合)、診療記録レポートが必要な状態(監視間隔の間に診療記録レポートが生成されなかった場合)、承認が必要な状態(監視間隔の間に受信した診療記録レポートに対する承認がない場合)又は満たされている状態(DOS基準が満たされている場合)を含む1つ又は複数の状態に関連付けてもよい。
【0072】
ここで
図13~
図19を参照すると、心臓監視装置から医療装置プラットフォーム204にて受信されたり、及び/又は監視間隔トラッカ222によって生成されたりした情報及びデータにアクセスするか、情報及びデータを分析するか、観察するか、他の方法で管理するためのポータル又はユーザインターフェースのさまざまな例を提供している。ユーザインターフェースは、
図1に関連して上述した装置などのユーザ装置108上に表示されてもよい。ユーザ装置108上に表示されたさまざまなユーザインターフェースは、ユーザ装置によってネットワーク106を介してアクセスされ、ネットワーク環境100の1つ又は複数のサーバ112によって実行されてもよい。さらに、1人又は複数人の患者からの1つ又は複数の心臓監視装置及び/又は埋め込み型医療装置などの1つ又は複数の医療装置104が、情報又は他の動作データを医療装置マネージャ102に提供し、データベース110に保存してもよい。例えば、健康水準7(HL7)プロトコルを利用して、医療装置マネージャ102は、機器及び/又は患者固有のデータ及び装置の種類及びモデルの装置分野を含む装置製造業者の遠隔送信からの通信を受信してもよい。次に、この情報は、上記で考察したように、監視間隔トラッカ222によってさまざまな方法で処理され、ユーザインターフェースを介してユーザによって提示されても管理されてもよい。このため、ユーザ(診療所の看護師又は医師など)が、これまで利用することができなかった方法で、患者ごとに、あるいは複数の患者にわたって、1つ又は複数の医療装置104からデータを受信したり、データにアクセスしたり、データを分析したり、及び/又は管理したりすることができる。
【0073】
本明細書で説明するように、医療装置マネージャ102は、院内の問診と遠隔の問診の両方を含む、CIED装置の送信及び問診を管理する。一実装例では、院内問診は、医療装置マネージャ102によって生成された院内アップロードインターフェースを利用し、このインターフェースを使用して、ユーザが、インポートするために1つ又は複数のファイルをドロップしても選択してもよい。ファイルには、ネットワークを通じて、メモリ(例えば、フラッシュドライブ)などを介してアクセスしてもよい。ファイルが選択された時点で、インターフェースは、医療装置マネージャ102が問診データを処理するにつれて、アップロードの進行ステータスの視覚化を生成してもよい。一実装例では、組織内インターフェースが生成され、データ抽出に対応する接触日、患者名、患者の生年月日、診療所名、装置の製造業者、装置の種類、装置のシリアル番号を含むがここに挙げたものに限定されない接触情報を検証するか、追加するか、編集するために使用されてもよい。データが欠落している場合、ユーザは組織内インターフェースを介してデータを入力することができる。医療装置マネージャ102は、患者が新規の患者であるか既存の患者であるかを判定し、それに応じて処理を進めてもよい。問診データの処理の進行状況と、手続き、編集又は取り消しのオプションと、医療装置マネージャ102へのデータのアップロードの進行状況と、を含む複数の視覚化が、インターフェースを介して提供される。ユーザには、問診から、関連するPDFをアップロードするかを含むオプションがさらに提供される場合がある。処理及びアップロードの間に、データファイルが解析され、解析されたデータファイルから個別データがインポートされる。インポート時に、ユーザはユーザインターフェースを介してインポートされたデータを追加し、編集し、検討することができる。PDFがインポートされる場合、PDFは、インポートされたデータと共に提示されるか、インターフェース経由でアクセス可能であってもよい。インポートされたデータは、自動又は手動で保存されてもよい。送信が既存の患者に関連付けられている場合、一連のキー識別子が照合される。患者記録には、院内送信(存在する場合)が院内問診のスタックに追加されることが示されている。遠隔送信のスタックのみが存在する場合、あるいは現在の院内問診スタックが存在しない場合、医療装置マネージャ102は新たな診療記録インスタンスを生成する。そのため、医療装置マネージャ102は、遠隔の問診とは別個の院内の問診のためのワークフローを生成し、追跡してもよい。そのため、医療装置マネージャ102は、院内診療記録及び遠隔診療記録を、院内診療記録が固有のCPT及びICD-10コードを含んだ状態で、生成してもよい。いくつかの例では、医療装置マネージャ102は、患者の院内での問診の検討及び技術者による所感及び医療提供者の承認の痕跡を文書化したレポート(例えば、診療記録)を生成する。このレポートは、患者情報、独自の病歴提示、査読者によって添付された場合には送信されたPDFファイルなどを組み合わせることにより、院内又は遠隔の問診のために医療装置マネージャ102によって生成される。レポートは、医療装置マネージャ102によってクラウド内で生成され、保存されてもパッケージ化されても、PDFダウンロードとして利用可能になってもよい。この情報のいずれも、本明細書での動作を実施するために監視間隔トラッカ222に送信されてもよい。さらに、監視間隔トラッカ222は、動作の出力に基づいて、以下でさらに詳細に考察するように、監視間隔ビジュアライザ410及び/又は送信ダッシュボード412を生成してもよい。
【0074】
図13は、例示的な監視間隔ビジュアライザ410を示す。一般に、監視間隔ビジュアライザ410は、ユーザの役割(診療所の看護師又は医師、あるいは自身の装置データを分析する患者など)へのユーザ固有のポータルとなり得るデータ及びデータ管理オプションを、複数の監視間隔のグラフ表示として提供する。このため、監視間隔ビジュアライザに表示されるデータ管理オプションは、ユーザインターフェースにアクセスするユーザの役割に応じて変更されても、異なるものであってもよい。医療装置マネージャ102は、システムへのアクセス時にユーザによってシステムに提供されるログイン情報に基づいて、監視間隔ビジュアライザ410のスタイル及び/又はコンテンツを判定してもよい。以下でさらに詳細に考察する他のインターフェースを、ほぼ同じ識別情報に基づいて特定のユーザが利用できる場合とできない場合がある。
【0075】
図13に示す特定の例では、監視間隔ビジュアライザ410は、複数のタイムラインを提示するための第1の部分1302を含んでもよい。例えば、第1のタイムラインが院内ケア様式1204に対応したり、第2のタイムラインが遠隔監視ケア様式1206に対応したり、及び/又は第3のタイムラインが心不全ケア様式1208に対応したりしてもよい。さらに、送信データの1つ又は複数の受信日を表す第4のタイムラインが第1の部分1302に提示されてもよい。監視間隔は、複数のタイムライン上でブロックなどの1つ又は複数の形状として提示されてもよい。グラフィック要素又はアイコンなどの複数の対話型指標及び/又は選択可能な指標を複数のタイムライン上に提示して、送信データをはじめとする送信関連データの受信日を表してもよい。例えば、タイムライン上の四角形が診療記録レポート(例えば、診療記録レポートの作成日)を表してもよく、四角形内のチェックマークが、診療記録レポートが承認されたこと(例えば、承認タイムスタンプに関連付けられたこと)を示してもよい。ブロックは、第1の色がDOS基準が満たされていることを示したり、及び/又は第2の色がDOS基準が満たされていないことを示したりするように色分けされてもよい。いくつかの例では、第1の部分1302は、複数のタイムラインの横に、1つ又は複数の行動要求指標1304を提示してもよい。行動要求指標は、患者ケア様式に対応してもよいため、同じ患者ケア様式に対応するタイムラインと同じ行に存在してもよい。監視間隔トラッカ222は、DOS基準が満たされているかなど、各タイムラインの現在の監視間隔の状態を判定してもよく、監視間隔トラッカ222が特定のDOS基準が満たされていないと判定した場合、監視間隔の状態を示し、満たされていない特定のDOS基準に対応する行動要求指標を提示してもよい。例えば、第1の行動要求指標が、特定の患者ケア様式(例えば、心不全ケア様式)に診療記録レポートが必要であることを示してもよい。これに加えて、あるいはこれとは別に、行動要求指標1304は、現在の監視間隔に対して送信データが必要であること、現在の監視間隔に対して診療記録レポートの承認が必要であること及び/又は現在の監視間隔に対してDOS基準が満たされていることを示してもよい。
【0076】
いくつかの例では、第1の部分1302の対話型指標及び/又は選択可能指標は、対話型指標及び/又は選択可能指標をクリックするか、カーソルをその上に置くなどのユーザ入力又は選択に応答して、追加の送信関連情報を提供してもよい。例えば、(例えば、ユーザ装置108のディスプレイ上の第1の部分1302の下に位置決めされた)第2の部分1306が、第1の部分1302でのユーザ入力に対応する送信関連情報を提示してもよい。第2の部分1306は、特定の監視間隔の選択に応答して、選択された監視間隔に関連付けられた患者名の表示、患者の年齢、患者の生年月日、担当医師の名前及び/又は選択された監視間隔の間に発生した送信の数を含んでもよい。第2の部分1306は、選択された監視間隔の送信及び/又は送信日を表す選択可能な送信指標を提示する送信サイドバー1308を含んでもよい。選択可能な送信指標にてユーザ入力を受信すると、第2の部分1306は、診療記録レポート及び送信に関する過去の所感、患者の記録、心臓監視装置の詳細など、選択可能な送信指標によって表される特定の送信に対応する追加情報を提示してもよい。第2の部分1306は、第1の部分1302及び/又は送信サイドバー1308でのユーザ入力に対応する送信関連情報を表示するための1つ又は複数の表示ウィンドウ1310を含んでもよい。場合によっては、第2の部分1306は、DOS基準が満たされた監視間隔についての完成した診療記録レポートを提示してもよい。いくつかの例では、DOS基準が未だ満たされていない監視間隔の選択を受信すると、第2の部分1306は、監視間隔内に含まれる送信、所感、計画及び医師の記録を要約する間隔レポートを提示してもよい。患者ケア様式の種類ごとに、即ち、承認を必要とせずに間隔レポートを自動生成してもよい。間隔レポートは、(例えば、心不全診断に関して「安定」ステータス又は「向上」ステータスを示す)診断情報及び/又はどの情報が承認を待っている(例えば、「保留中」ステータスを有している)か、医師から承認を受け取った(例えば、「承認済み」ステータスを有している)かを示してもよい。場合によっては、監視間隔ビジュアライザ410は、監視間隔内の診療記録が承認されるまで、監視間隔のDOS(例えば、予測DOS)を表示しない場合がある。他の例では、予測DOSを表示する場合がある。いくつかの例では、監視間隔は、監視間隔の第1の診療記録が承認されるまで表示されない場合がある。
【0077】
図14は、第2の部分1306に診療記録積み重ねウィンドウ1400を有する例示的な監視間隔ビジュアライザ410を示す。例えば、特定の送信データの第1部分の選択を受信すると、監視間隔ビジュアライザの第2部分1306は、選択された送信データに対応する診療記録積み重ねウィンドウ1400に複数の診療記録レポートを提示してもよい。例えば、診療記録積み重ねウィンドウは、院内ケア様式1204に対応する第1の診療記録、遠隔監視ケア様式1206に対応する第2の診療記録レポート及び/又は心不全ケア様式1208に対応する第3の診療記録レポートを提示してもよい。複数の診療記録レポートは、複数の診療記録レポートが重なって見えるように、送信サイドバー1308の選択可能な送信指標と整列して提示されてもよい。診療記録積み重ねウィンドウ1400及び/又は送信サイドバー1308から特定の診療記録レポートの選択を受信すると、監視間隔ビジュアライザは、選択された診療記録レポートの遮るもののないバージョン又は完全なバージョンを提示してもよい。
【0078】
図15は、第1の部分1302に提示され得る送信詳細グラフ1500を含む例示的な監視間隔ビジュアライザ410を示す。例えば、選択可能なグラフィック指標は、ユーザ入力を受信すると、選択可能なグラフ化オプションのリストを提示させてもよい。グラフ化オプションは、送信データに含まれるか、送信データに関連する任意の特定の値又は測定基準(例えば、検出値、インピーダンス、パルス振幅、パルス幅、心房細動(AT)負荷、心房ペーシング、左心室ペーシングなど)を含んでもよい。グラフ化オプションの1つ又は複数の選択を受信すると、監視間隔ビジュアライザ410は、グラフ(例えば、折れ線グラフ、棒グラフなど)を第1の部分1302上に(例えば、タイムラインの代わりに)、各送信によって定義されたデータポイントを伴って配置させてもよい。監視間隔トラッカ222は、(例えば、各送信に関連付けられたタイムスタンプ及び/又は識別子に基づいて)送信データベースに保存されたデータにアクセスして、送信詳細グラフ1500を生成してもよい。
【0079】
図16は、監視間隔トラッカ222のためのパラメータを生成するための例示的な監視間隔設定インターフェース1600を示す。監視間隔設定インターフェース1600は、パラメータを生成するため、及び/又は患者ケア様式規則402及び/又は間隔延長規則404のいずれを特定の送信データに使用するかを示すための1つ又は複数の入力フィールド又は選択可能アイコンを提示してもよい。監視間隔設定インターフェース1600によって生成されたパラメータは、場合によっては、特定の患者名又は識別子あるいは特定の心臓監視装置識別子に関連付けられ、送信データベース408に保存されてもよい。送信データが受信されると、送信データに含まれた患者名又は識別子あるいは心臓監視装置識別子を、送信データベース408に保存されているものと照合することができ、関連するパラメータを読み出して送信データに適用してもよい。いくつかの例では、監視間隔設定インターフェース1600は、第1のセクション1602にて、この種類の患者ケア様式に対するオプトイン又はオプトアウト、間隔長さ(例えば、91日又は別の間隔長さ)、初期監視間隔の初期予測DOS(例えば、終了日)及び/又は間隔延長規則404が間隔ごとの規則であるか、日ごとの規則であるか、などの遠隔監視ケア様式1206に関連する情報を受信してもよい。監視間隔設定インターフェース1600は、第2のセクション1604にて、この種の患者ケア様式に対するオプトイン又はオプトアウト、間隔長さ(例えば、31日又は別の間隔長さ)、初期監視間隔の初期予測DOS(例えば、終了日)、間隔延長規則404が間隔ごとの規則であるか、日ごとの規則であるか、及び/又は患者ケアに関連する国際疾病分類(ICD)-10コードなどの心不全監視ケア様式1208に関連する情報を受信してもよい。監視間隔設定インターフェース1600は、第3のセクション1606にて、この種の患者ケア様式に対するオプトイン又はオプトアウト、間隔長さ(例えば、365日又は別の間隔長さ)及び初期監視間隔の終了日などの院内ケア様式1204に関連する情報を受信してもよい。いくつかの例では、監視間隔設定インターフェース1600は、任意の間隔長さ、初期間隔監視期間、初期DOS、将来のDOS、間隔延長規則及び/又はICD-10コードを有する新たな設定可能な患者ケア様式を生成し、設定可能な患者ケア様式を患者に関連付けられた送信データベース408に追加するための対話型コンポーネントを含んでもよい。監視間隔設定インターフェース1600は、患者のグループ及び/又は装置タイプのクラスを選択し、選択された患者のグループ及び/又は装置タイプのクラスに特定の規則、設定及びパラメータを適用するためのオプションを含んでもよい。いくつかの例では、監視間隔設定インターフェース1600は、患者が診療所を変更する(例えば、第1の診療所から第2の診療所まで移動する)ことに応答して、患者の患者ケア様式規則402及び/又は間隔延長規則404を変更するためのオプションを提示してもよい。
【0080】
図17は、送信データベース408から特定の診療所の送信関連データを集約し、特定の診療所の1つ又は複数の送信メトリクスを生成し、特定の診療所のユーザ装置108上に送信メトリクスを提示するための例示的な送信ダッシュボード412を示す。例えば、送信ダッシュボード412は、送信メトリクスがどの診療現場に関連することになるか、送信メトリクスがどの患者ケア様式に関連することになるかを示す1つ又は複数の対話型グラフィック要素にて入力を受信してもよい。送信メトリクスは、第1のセクション1700にて提示されてもよく、選択された患者ケア様式についての送信を必要とする現在有効な監視間隔の数、選択された患者ケア様式についての診療記録レポートを必要とする送信の数、選択された患者ケア様式の承認が必要な診療記録レポートの数、選択された患者ケア様式の全DOS基準を満たした現在有効な監視間隔の数、選択された患者ケア様式にオプトインした患者の数、選択された患者ケア様式からオプトアウトした患者の数及び選択された患者ケア様式に必要なDOSの数の表示を含んでもよい。いくつかの例では、送信メトリクスは、送信メトリックにて選択又はユーザ入力を受信すると、選択された送信メトリックに対応する患者のリスト(例えば、送信が必要な患者、診療記録レポートが必要な患者など)及び/又は患者のリストに関連する追加情報など、選択された送信メトリックに関連する追加の詳細が送信ダッシュボードの第1のセクション1700の下の第2のセクション1702に提示されるように、対話型グラフ指標を含んでもよい。場合によっては、送信メトリクスは、現在有効な監視間隔の課金要件(例えば、DOS基準)を満たすために必要な送信メトリクスを示す第1の色と、現在有効な監視間隔の課金要件を満たしている(例えば、第2のセクション1702に列挙された)患者を示す第2の色とで色分けされてもよい。
【0081】
図18は、送信データベース408から特定の診療所の送信関連データを集約し、特定の診療所の1つ又は複数の送信メトリクスを生成し、特定の診療所のユーザ装置108上に送信メトリクスを提示するための例示的な送信ダッシュボード412を示す。送信ダッシュボード412は、診療所が、現在有効な監視間隔についてのDOS基準を満たすために必要なステップと、特定の診療所が監視コンプライアンスに関する全体的な追跡方法と、課金基準を満たした患者と、を確認し、理解するのに役立ってもよい。送信メトリクスは、(例えば、複数の送信に関連付けられた共通の診療所識別子に基づいて)患者ケア様式の種類ごとのほか、診療所ごと、(例えば、ドロップダウンメニュー、テキストフィールド、選択可能なアイコン、スライドバーなどの1つ又は複数の対話型グラフィック要素でのユーザ入力を介して)現場ごと、装置タイプごと及びサービスの日付ごとに並べ替えられてもよい。送信メトリクスは、経過するか延長されたDOSの数、(任意の患者ケア様式ラッキングにオプトインされていない患者を含む)DOSなしの患者の数、10日以内に必要な行動の数、11日以降に必要な行動の数及び/又はDOS基準が満たされており、DOSが発生するのを待っている監視間隔の数の表示のうちの1つ又は複数が含まれてもよい。さらに、送信ダッシュボードは、予測DOS(例えば、終了日)までの日数ごと、ステータス(例えば、DOS基準を満たしている、診療記録レポートの承認が必要、診療記録レポートなし、DOSなし、送信なし及び/又はDOSの経過又は延長)ごと、及び/又は患者名の入力ごとに分類された患者のリストを生成するための患者フィルタリングを提供してもよい。
【0082】
図19は、監視間隔トラッカ222によって生成され得る課金レポートダッシュボード1900を示す。課金レポートダッシュボードは、診療記録レポートのない監視間隔の数、承認が必要な診療記録レポートのある監視間隔の数及び/又はDOS基準が満たされているため課金可能な監視間隔である監視間隔の数など、DOS基準に関連する1つ又は複数の送信メトリクスを提示してもよい。課金レポートダッシュボード1900は、DOS基準に関連する送信メトリクスの根拠であるユーザ入力(例えば、診療所、現場、装置タイプ、患者ケア様式、開始日及び/又は終了日)を受信するための1つ又は複数の対話型フィルタを提示する第1のセクション1902を含んでもよい。第1のセクション1902は、DOS基準に関連する送信メトリクスを対話型指標(例えば、選択可能なブロック)として提示してもよく、対話型指標は、選択されると、第1のセクションの下の第2のセクション1904に送信メトリックに関連する追加情報を提示する。例えば、課金可能な監視間隔指標にてユーザ入力を受信すると、第2のセクションは、診療所名、患者名、DOS、患者ケア様式、ステータス、一致する日付及び/又は第1の承認日など、監視間隔に関連する追加情報を含む監視間隔のリストを提示してもよい。課金レポートダッシュボードは、入力を受信すると、患者の監視間隔が現在課金可能であるか、患者の監視間隔を課金可能にするようにDOS基準を満たすために必要な行動は何かを示すために、送信メトリクスを(例えば、ダウンロード可能、送信可能及び/又は印刷可能な)1つ又は複数の課金レポートに変換するための1つ又は複数の対話型要素を提示してもよい。課金レポートを毎週生成しても、課金可能なレポートを生成する頻度を選択するユーザ入力に基づいて生成してもよい。課金レポートのデータ(例えば、送信メトリクス)は、ダウンロード可能なスプレッドシートとして生成されてもよい。課金レポートは、患者の名前、生年月日、医療記録番号(MRN)、装置のタイプ、装置のモデル、装置の埋め込み日、監視間隔の開始日と終了日、患者ケア様式(例えば、院内ケア様式1204、遠隔監視ケア様式1206及び/又は心不全ケア様式1208)の種類へのオプトイン、医療提供者の承認、承認日、専門的及び技術的なCPTコード及び/又はICD-10コードを含むダウンロード可能なレポートであってもよい。場合によっては、課金レポートジェネレータが、本明細書で考察した変数の多くを考慮に入れてもよく、患者名を課金レポートに表示するためにDOS基準が満たされていることを確認してもよい。これにより、患者ごとの監視間隔ごとに1つの課金レポートのみが生成され、診療所がそのような関連データの追跡に費やす時間が削減される。いくつかの例では、監視間隔の第1の承認日を(その後の承認日ではなく)DOS基準を満たすものとして認識することにより、その監視間隔の課金要件が満たされていることを知るためのコンプライアンスの追加保証が提供される。課金レポートダッシュボード1900は、(例えば、監視間隔のDOS基準は満たされているという)コンプライアンスを確保するために診療所がとることのできる実践及び/又は遡及的行動を示す課金レポート及び/又は患者ケアレポートなど、(例えば、送信メトリクスを示す)1つ又は複数のレポートを出力してもよい。
【0083】
いくつかの例では、監視間隔ビジュアライザ410、送信ダッシュボード412及び/又は課金レポートダッシュボードを生成するために監視間隔トラッカ222によって実施される動作が、データ傾向、完了し保留中のケアのレベル及び複雑なデータとパラメータを潜在的に何百万もの独自の組み合わせに単純化することができるグラフィカルインターフェースのワークフロー行動を視覚化する結果となってもよい。このほか、視覚化を生成すると、現在有効な監視間隔のDOS基準を満たすためにどのような行動を実施する必要があるかを、患者ケア様式の種類ごとに記述する「コンプライアンスTo-Doリスト」が提供される場合がある。
【0084】
監視間隔トラッカ222、監視間隔ビジュアライザ410、送信ダッシュボード412及び/又は医療装置プラットフォーム204の他のコンポーネントのさまざまな非限定的で例示的な実施形態について、以下で考察する。
【0085】
場合によっては、心臓監視装置を管理する方法には、心臓監視装置に関連付けられた監視間隔を判定するステップと、1つ又は複数の患者ケアモードに対応する1つ又は複数のタイムライン上の監視間隔を表すブロックをディスプレイに提示するステップと、心臓監視装置から発信される送信データにアクセスするステップと、1つ又は複数のタイムラインに、送信データの受信日を表す送信アイコンと、送信データに対応する診療記録アイコンとを含む1つ又は複数のアイコンを提示するステップと、診療記録アイコンに関連付けられた診療記録レポートの承認日を少なくとも示す1つ又は複数の入力を受信するステップと、受信日、1つ又は複数の患者ケアモード及び承認日に少なくとも部分的に基づいて、送信データに対する業務の日付(DOS)を判定するステップと、を含んでもよい。
【0086】
さらに、1つ又は複数のタイムラインは、ディスプレイに同時に提示され、水平に延びる複数のタイムラインを含んでもよい。複数のタイムラインは、1つ又は複数の患者ケアモードのうちの院内ケアモードに対応する第1のタイムラインと、1つ又は複数の患者ケアモードのうちの心不全ケアモードに対応する第2のタイムラインと、1つ又は複数の患者ケアモードのうちの遠隔監視ケアモードに対応する第3のタイムラインと、心臓監視装置からの送信に対応する第4のタイムラインと、を含む。
【0087】
さらに、第1のタイムラインは監視間隔を1つ又は複数の1年ブロックとして表し、第2のタイムラインは監視間隔を1つ又は複数の31日ブロックとして表し、第3のタイムラインは監視間隔を91日ブロックとして表してもよい。
【0088】
さらに、1つ又は複数の入力を受信するステップは、診療記録レポートの所感を提供する第1の入力を受信するステップと、診療記録レポートの承認を提供する第2の入力を受信するステップと、を含んでもよく、1つ又は複数のアイコンは、所感の第1の表示及び承認の第2の表示を含んでもよい。
【0089】
さらに、この方法は、心臓監視装置に関連付けられた患者を登録するための1つ又は複数の入力要素をディスプレイに提示するステップをさらに備えてもよく、1つ又は複数の入力要素は、1つ又は複数の患者ケアモードのうちの特定の患者ケアモードを示すための第1の選択可能アイコンと、間隔延長規則を示す第2の選択可能アイコンと、監視間隔の長さを示すための第1の入力フィールドと、業務の日付を示す第2の入力フィールドと、のうちの1つ又は複数が含まれる。
【0090】
さらに、受信日は監視間隔の終了後に発生してもよく、方法は、監視間隔の終了後に発生した受信日に少なくとも部分的に基づき、間隔延長規則に少なくとも部分的に基づいて、監視間隔の延長を生成するステップをさらに含んでもよい。
【0091】
さらに、方法は、1つ又は複数の患者ケアモードに少なくとも部分的に基づいて、承認が受信されるまで間隔延長規則が監視間隔を日ごとに延長すると判定するステップをさらに含んでもよい。
【0092】
さらに、ブロックは第1のブロックを含んでもよく、方法は、1つ又は複数の患者ケアモードに少なくとも部分的に基づいて、受信日が監視間隔外のときの監視間隔を表す第1のブロックと同じ長さを有する第2のブロックによって表された延長監視間隔を間隔延長規則が追加すると判定するステップをさらに含んでもよい。
【0093】
さらに、監視間隔は第1の監視間隔を含んでもよく、送信データは第1の送信データを含んでもよい。方法はさらに、1つ又は複数のタイムラインの横に、第2の監視間隔が第2の送信データを必要としていること、心不全ケアモードに対応する第3の送信データが所感を必要としていること、院内ケアモードに関連する患者が通院を必要としていること、あるいは心不全ケアモード、院内ケアモード又は遠隔監視ケアモードに対応する第4の送信データが診療記録レポートを必要としていること、のうちの少なくとも1つを示す1つ又は複数の行動要求アイコンを提示するステップをさらに含んでもよい。
【0094】
さらに、方法は、診療記録アイコンの選択を受信するステップと、診療記録アイコンの選択に少なくとも部分的に応答して、送信データに関連付けられた1つ又は複数の診療記録レポートをディスプレイにて1つ又は複数のタイムラインの下に提示するステップと、をさらに含んでもよい。
【0095】
場合によっては、心臓監視装置を管理する方法には、心臓監視装置に関連付けられた複数の監視間隔を判定するステップと、タイムライン上の複数の監視間隔を表す一連のブロックであって、一連のブロックのうちの1つのブロックは、タイムラインに対応する患者ケアモードに基づく長さを有する、一連のブロックをディスプレイに提示するステップと、心臓監視装置から発信される送信データにアクセスするステップと、タイムラインにて、送信データの受信日を表す送信アイコンと、送信データに対応する診療記録アイコンと、を含む1つ又は複数のアイコンを提示するステップと、受信日、患者ケアモード及び承認日に少なくとも部分的に基づいて、送信データの業務の日付(DOS)を判定するステップと、を含んでもよい。
【0096】
さらに、方法は、複数の監視間隔のうちの1つの監視間隔を表すブロックの選択を受信するステップと、ブロックの選択に少なくとも部分的に応答して、間隔レポートを提示するステップと、をさらに含んでもよい。監視間隔は、完了した監視間隔及び完了した監視間隔に関連する履歴情報を示す間隔レポートであるか、有効な監視間隔及び保留中の必要な承認を示す間隔レポートである。
【0097】
さらに、方法は、診療所に対して送信レポートを生成するための1つ又は複数の入力要素をディスプレイに提示するステップをさらに備えてもよく、1つ又は複数の入力要素は、ケアモード、診療現場又はDOSまでの日数に対応する。
【0098】
さらに、方法は、1つ又は複数の入力要素にて入力を受信するステップと、ディスプレイにて、入力に少なくとも部分的に応答して、診療所に対する集約された送信データを表す1つ又は複数の送信関連メトリクスを提示するステップと、をさらに含んでもよい。
【0099】
さらに、1つ又は複数の送信関連メトリクスは、送信の受信を待機している監視間隔の数、診療記録レポートの受信を待機しているの送信の数、承認を待機している診療記録レポートの数、完了した監視間隔の数、患者ケアモードにオプトインした患者の数、患者ケアモードからオプトアウトした患者の数、DOSを必要とする監視間隔の数のうちの1つ又は複数をさらに含んでもよい。
【0100】
さらに、方法は、ディスプレイ上のサイドバーに提示された監視レポートアイコンの選択を受信するステップをさらに含んでもよく、送信レポートを生成するための1つ又は複数の入力要素を提示するステップは、監視レポートアイコンの選択に少なくとも部分的に応答したものである。
【0101】
さらに、方法は、診療所、診療現場、ケアモード、心臓監視装置の種類、業務の日付、DOSまでの日数、監視間隔ステータス又は患者名に対応する1つ又は複数のフィルタ入力要素を含むDOS分析ダッシュボードをディスプレイに提示するステップと、1つ又は複数のフィルタ入力要素にて入力を受信するステップと、1つ又は複数のフィルタ入力要素での入力の受信に少なくとも部分的に基づいて、集約されたDOSデータを表す1つ又は複数のDOS関連メトリクスをディスプレイに提示するステップと、をさらに含んでもよい。
【0102】
さらに、DOS関連メトリクスは、DOSを通過したか、DOSの欠如した監視間隔の数、10日以内に行動が必要な監視間隔の数、11日以降に行動が必要な監視間隔の数及びDOS基準を満たした監視間隔の数のうちの1つ又は複数を含んでもよい。
【0103】
さらに、方法は、診療所、診療現場、心臓監視装置の種類、ケアモード、日付範囲、DOS又は患者名に対応する1つ又は複数のフィルタ入力要素を含む、完了した監視間隔に対する課金レポートダッシュボードをディスプレイに提示するステップと、1つ又は複数のフィルタ入力要素にて入力を受信するステップと、1つ又は複数のフィルタ入力要素にて入力を受信するステップに少なくとも部分的に基づいて、診療記録レポートを必要とする監視間隔の数、承認が必要な診療記録レポートの数又は課金の準備ができている監視間隔の数の表示のうちの1つ又は複数をディスプレイに提示するステップと、をさらに含んでもよい。
【0104】
場合によっては、心臓監視装置を管理する方法には、心臓監視装置に関連付けられた第1の監視間隔であって、第1の患者ケアモードに対応する第1の長さを有する第1の監視間隔を判定するステップと、患者に関連する第2の監視間隔であって、第2の患者ケアモードに対応する第2の長さを有する第2の監視間隔を判定するステップと、第1の監視間隔を、第1の患者ケアモードに対応する第1のタイムライン上の第1のブロックとしてディスプレイに表示し、同時に第2の監視間隔を、第2の患者ケアモードに対応する第2のタイムライン上の第2のブロックとして表示するステップと、心臓監視装置から発信される送信データにアクセスするステップと、送信に対応する第3のタイムラインに、送信データの1つ又は複数の受信日を表す1つ又は複数の送信アイコンを提示するステップと、第1のタイムラインに、送信データに対応する第1の診療記録アイコンを提示するステップと、第2のタイムラインに、送信データに対応する第2の診療記録アイコンを提示するステップと、第1の診療記録アイコン又は第2の診療記録アイコンに関連付けられた診療記録レポートの承認日を少なくとも示す1つ又は複数の入力を受信するステップと、1つ又は複数の受信日及び承認日に少なくとも部分的に基づいて、送信データの業務の日付(DOS)を判定するステップと、がさらに含まれてもよい。
【0105】
図20を参照すると、本明細書で考察するさまざまなシステム及び方法を実装し得る1つ又は複数の計算ユニットを有する例示的な計算システム2000の詳細な説明を提供する。計算システム2000は、医療装置マネージャ102及び/又はユーザ計算装置108をはじめとする計算装置又はネットワーク装置に適用可能であってもよい。このような装置の特定の実装例が、本明細書でその全部を具体的に考察するわけではないが、当業者には理解されるであろう、異なる可能な特定の計算アーキテクチャであり得ることが理解されよう。
【0106】
コンピュータシステム2000は、コンピュータプログラム製品を実行してコンピュータプロセスを実行することができる計算システムであってもよい。データファイル及びプログラムファイルをコンピュータシステム2000に入力してもよい。コンピュータシステム2000はファイルを読み取ってその中のプログラムを実行する。1つ又は複数のハードウェアプロセッサ2002、1つ又は複数のデータ記憶装置2004、1つ又は複数のメモリ装置2006及び/又は1つ又は複数のポート2008~2010をはじめとするコンピュータシステム2000の要素のいくつかを
図20に示す。さらに、当業者には認識されるであろう他の要素を計算システム2000に含んでもよいが、
図20に明示的に示すことも、本明細書でさらに考察することもない。コンピュータシステム2000のさまざまな要素が、
図20に明示的に示していない1つ又は複数の通信バス、2地点間通信経路又は他の通信手段を介して互いに通信してもよい。
【0107】
プロセッサ2002は、例えば、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)及び/又は1つ又は複数の内部レベルのキャッシュを含んでもよい。プロセッサ2002が、単一の中央処理装置、あるいは一般に並列処理環境と呼ばれる、命令を実施し互いに並行して動作を実施することができる複数の処理装置を備えるように、1つ又は複数のプロセッサ2002があってもよい。
【0108】
コンピュータシステム2000は、従来のコンピュータ、分散コンピュータ、あるいはクラウド計算アーキテクチャを介して利用可能となる1つ又は複数の外部コンピュータなどの任意の他の種類のコンピュータであってもよい。ここで説明している技術は、データ記憶装置2004に記憶されたり、メモリ装置2006に記憶されたり、及び/又はポート2008~2010のうちの1つ又は複数を介して通信されたりするソフトウェアに任意に実装され、それによって
図20のコンピュータシステム2000を、本明細書で説明する動作を実施するための専用マシンに変換する。コンピュータシステム2000の例には、パーソナルコンピュータ、端末、ワークステーション、携帯電話、タブレット、ラップトップ、パーソナルコンピュータ、マルチメディアコンソール、ゲームコンソール、セットトップボックスなどが挙げられる。
【0109】
1つ又は複数のデータ記憶装置2004は、コンピュータプロセスを実施するためのコンピュータ実行可能命令など、計算システム2000内で生成されるか採用されたデータを記憶可能な任意の不揮発性データ記憶装置を含んでもよい。不揮発性データ記憶装置は、計算システム2000のさまざまなコンポーネントを管理するアプリケーションプログラムとオペレーティングシステム(OS)の両方の命令を含んでもよい。データ記憶装置2004は、磁気ディスクドライブ、光ディスクドライブ、ソリッドステートドライブ(SSD)、フラッシュドライブなどを含むが、ここに挙げたものに限定されない。データ記憶装置2004は、取り外し可能なデータ記憶媒体、取り外し不可能なデータ記憶媒体、及び/又は1つ又は複数のデータベース管理製品、ウェブサーバ製品、アプリケーションサーバ製品及び/又は他の追加のソフトウェアコンポーネントを含むそのようなコンピュータプログラム製品を備えた有線又は無線のネットワークアーキテクチャを介して利用可能にされる外部記憶装置を含んでもよい。取り外し可能なデータ記憶媒体の例には、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク読み取り専用メモリ(DVD-ROM)、光磁気ディスク、フラッシュドライブなどが挙げられる。取り外し不可能なデータ記憶媒体の例には、内蔵磁気ハードディスク、SSDなどが挙げられる。1つ又は複数のメモリ装置2006は、揮発性メモリ(例えば、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)など)及び/又は不揮発性メモリ(例えば、読み取り専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリなど)を含んでもよい。
【0110】
ここで説明した技術によるシステム及び方法を実現する機構を含むコンピュータプログラム製品が、機械可読媒体と呼ばれるデータ記憶装置2004及び/又はメモリ装置2006に常駐してもよい。機械可読媒体には、機械によって実行される本開示の動作のうちの1つ又は複数を実施するための命令を保存するか符号化することができるか、そのような命令によって利用されるか、そのような命令に関連付けられたデータ構造及び/又はモジュールを符号化することができる任意の有形の非一時的な媒体が含まれ得ることが理解されよう。機械可読媒体には、1つ又は複数の実行可能な命令又はデータ構造を保存する単一の媒体又は複数の媒体(例えば、集中型又は分散型のデータベース及び/又は関連するキャッシュ及びサーバ)が含まれてもよい。
【0111】
いくつかの実装例では、コンピュータシステム2000は、他の計算装置、ネットワーク装置又は車両装置と通信するための入出力(I/O)ポート2008及び通信ポート2010などの1つ又は複数のポートを含む。ポート2008~2010は結合されても分離されてもよく、コンピュータシステム2000に含まれるポートがこれより多くても少なくてもよいことが理解されよう。
【0112】
I/Oポート2008は、情報が計算システム2000に入力されるか、計算システム2000から出力されるI/O装置又は他の装置に接続されてもよい。そのようなI/O装置には、1つ又は複数の入力装置、出力装置及び/又は環境トランスデューサ装置が含まれるが、ここに挙げたものに限定されない。
【0113】
一実装例では、入力装置は、人間の音声、物理的な動き、物理的な接触又は圧力などの人間が生成した信号を、I/Oポート2008を介した計算システム2000への入力データとして電気信号に変換する。同じように、出力装置は、I/Oポート2008を介して計算システム2000から受信した電気信号を、音、光及び/又は接触など、人間による出力として感知され得る信号に変換してもよい。入力装置は、I/Oポート2008を介してプロセッサ2002に情報及び/又はコマンド選択を伝達するための英数字キーをはじめとするキーを含む、英数字入力装置であってもよい。入力装置は、マウス、トラックボール、カーソル方向キー、ジョイスティック及び/又はホイールなどの方向及び選択制御装置や、カメラ、マイク、位置センサ、方位センサ、重力センサ、慣性センサ及び/又は加速度計などの1つ又は複数のセンサや、及び/又はタッチセンサ式ディスプレイ画面(「タッチスクリーン」)を含むが、ここに挙げたものに限定されない別の種類のユーザ入力装置であってもよい。出力装置は、ディスプレイ、タッチスクリーン、スピーカ、触覚及び/又は力覚出力装置などを含んでもよいが、ここに挙げたものに限定されない。いくつかの実装例では、例えば、タッチスクリーンの場合、入力装置と出力装置は同じ装置であってもよい。
【0114】
環境トランスデューサ装置は、I/Oポート2008を介して計算システム2000に入出力するために、ある形態のエネルギー又は信号を別の形態に変換する。例えば、計算システム2000内で生成された電気信号を、別の種類の信号に変換してもよく、及び/又はその逆に変換してもよい。一実装例では、環境トランスデューサ装置は、光、音、温度、圧力、磁場、電場、化学的性質、物理的動き、方向、加速度、重力など、計算装置2000の近くの環境又は同装置から離れた環境の特徴又は態様を感知する。さらに、環境トランスデューサ装置は、何らかの物体(例えば、機械的アクチュエータ)の物理的な動き、物質の加熱又は冷却、化学物質の添加など、例示的な計算装置2000の近くの環境又は同装置から離れた環境に何らかの影響を及ぼす信号を生成してもよい。
【0115】
一実装例では、通信ポート2010をネットワークに接続し、ネットワークを介してコンピュータシステム2000は、本明細書に記載の方法及びシステムを実行するほか、情報及びそれによって判定されるネットワーク構成変更を送信することに有用なネットワークデータを受信してもよい。言い換えれば、通信ポート2010は、1つ又は複数の有線又は無線の通信ネットワーク又は接続を介して、コンピュータシステム2000と他の装置との間で情報を送信したり、及び/又は受信したりするように構成された1つ又は複数の通信インターフェース装置にコンピュータシステム2000を接続する。そのようなネットワーク又は接続の例には、ユニバーサルシリアルバス(USB)、イーサネット、Wi-Fi、Bluetooth(登録商標)、近距離無線通信(NFC)、ロングタームエボリューション(LTE)などが挙げられるが、ここに挙げたものに限定されない。1つ又は複数のそのような通信インターフェース装置を、通信ポート2010を介して、利用して、1つ又は複数の他のマシンと、2地点間通信経路を介して直接通信するか、ワイドエリアネットワーク(WAN)(例えば、インターネット)を介して通信するか、ローカルエリアネットワーク(LAN)を介して通信するか、セルラー(例えば、第3世代(3G)又は第4世代(4G))ネットワークを介して通信するか、別の通信手段を介して通信してもよい。さらに、通信ポート2010は、電磁信号の送信及び/又は受信のためのアンテナ又は他のリンクと通信してもよい。
【0116】
図20に示すシステムは、本開示の態様に従って採用されるか構成され得るコンピュータシステムの可能な一例にすぎない。ここで開示する技術を計算システム上で実装するためのコンピュータ実行可能命令を保存する他の非一時的な有形のコンピュータ可読記憶媒体が利用され得ることが理解されよう。
【0117】
本開示では、開示の方法は、装置によって読み取り可能な命令のセット又はソフトウェアとして実装されてもよい。さらに、開示の方法ではステップの特定の順序又は階層は、例示的な手法の一例であることが理解される。設計の好みに基づいて、開示した主題の範囲内に留まりながら、方法のステップの特定の順序又は階層を再配置可能であることが理解される。添付の方法の請求項は、さまざまなステップの要素を見本の順序で提示しており、必ずしも提示した特定の順序又は階層に限定されることを意味するものではない。
【0118】
記載した開示は、コンピュータシステム(又は他の電子装置)をプログラムして、本開示によるプロセスを実施するために使用され得る命令が保存された非一時的な機械可読媒体を含み得るコンピュータプログラム製品又はソフトウェアとして提供されてもよい。機械可読媒体には、機械(例えば、コンピュータ)によって読み取り可能な形式(例えば、ソフトウェア、処理アプリケーション)で情報を保存するための任意の機構が含まれる。機械可読媒体は、磁気記憶媒体、光記憶媒体、光磁気記憶媒体、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、消去可能なプログラマブルメモリ(例えば、EPROM及びEEPROM)、フラッシュメモリ又は電子命令を保存するのに適した他の種類の媒体を含むが、ここに挙げたものに限定されない。
【0119】
本開示をさまざまな実装例を参照して説明してきたが、このような実装例は例示的なものであり、本開示の範囲が実装例に限定されないことが理解されよう。多くの変形、変更、追加及び改良が可能である。さらに一般的には、本開示による実装例を、特定の実装例に関連して説明してきた。機能を、本開示のさまざまな実装例にて異なる形で分離しても、ブロックに結合してもよく、異なる用語で説明してもよい。このような変形、修正、追加及び改良をはじめとする変形、修正、追加及び改良が、特許請求の範囲で定義される本開示の範囲内に含まれる可能性がある。
本明細書に開示される発明は以下を含む。
[態様1]
心臓監視装置を管理する方法であって、前記方法は、
規則データベースから患者ケア様式規則にアクセスするステップと、
前記心臓監視装置に関連する監視間隔を生成するステップであって、前記監視間隔は少なくとも部分的に前記患者ケア様式規則に基づいた終了日を有する、ステップと、
受信日を有し、前記心臓監視装置から発信された送信データにアクセスするステップと、
前記受信日が前記終了日より後であるかを計算するステップと、
前記送信データの診療記録レポートを生成するステップと、
前記診療記録レポートに対応する承認タイムスタンプを受信するステップと、
前記承認タイムスタンプが前記終了日より後の承認日を示しているかを計算するステップと、
規則データベースから間隔延長規則にアクセスするステップと、
前記間隔延長規則に従って、前記受信日が前記終了日より後か、あるいは前記承認日が前記終了日より後かに少なくとも部分的に基づいて延長された終了日を有する監視間隔延長を生成するステップと、
前記送信データに対する業務の日付(DOS)を生成するステップであって、前記DOSは、前記監視間隔延長の前記延長された終了日である、ステップと、を含む、方法。
[態様2]
前記受信日が前記終了日より後であるかを計算するステップは、前記終了日の発生時に、前記送信データが未だ受信されていないと判定するステップを含み、
前記監視間隔延長を生成するステップは、前記延長された終了日に前記送信データが受信されるまで前記監視間隔に対して日ごと延長を生成するステップを含む、態様1に記載の方法。
[態様3]
前記終了日は、前記監視間隔の初期DOS予測であり、前記延長された終了日は、前記監視間隔に対する最終的なDOSである、態様2に記載の方法。
[態様4]
前記承認日が前記終了日より後であるかを計算するステップは、前記終了日の発生時に、前記承認タイムスタンプが未だ受信されていないと判定するステップを含み、
前記監視間隔延長を生成するステップは、前記延長された終了日に前記承認タイムスタンプが発生するまで、前記監視間隔に対して日ごと延長を生成するステップを含む、態様1に記載の方法。
[態様5]
前記監視間隔は第1の監視間隔を含み、前記終了日は第1の終了日を含み、前記方法は、前記延長された終了日に発生する前記承認タイムスタンプに応答して、少なくとも部分的に前記患者ケア様式規則に基づく第2の終了日を有する第2の監視間隔を生成するステップをさらに含む、態様4に記載の方法。
[態様6]
前記診療記録レポートは第1の診療記録レポートであり、前記患者ケア様式規則は第1の患者ケア様式規則であり、前記承認タイムスタンプは第1の承認タイムスタンプであり、前記DOSは第1のDOSであり、前記第1の診療記録レポートは第1の患者ケア様式規則に関連付けられる、態様5に記載の方法であって、前記方法は、
前記規則データベースから第2の患者ケア様式規則にアクセスするステップと、
前記送信データの第2の診療記録レポートを生成するステップであって、前記第2の診療記録レポートは第2の患者ケア様式規則に関連付けられる、ステップと、
前記延長された終了日より後であって、前記第2の終了日より前の承認日を示す第2の承認タイムスタンプを受信するステップと、
前記第2の承認タイムスタンプが前記第2の診療記録レポートに対応していると判定するステップと、
前記第2の診療記録レポートに対応する前記第2の承認タイムスタンプに少なくとも部分的に基づいて、第2のDOSを生成しないと判定するステップと、を含む、方法。
[態様7]
前記監視間隔は第1の監視間隔であり、
前記第1の患者ケア様式規則は、心不全ケア様式に対応し、前記第1の監視間隔が31日の長さであることを示し、
前記第2の患者ケア様式規則は、遠隔監視ケア様式に対応し、第2の監視間隔が91日の長さであることを示し、
前記第2の監視間隔は、前記第1の監視間隔と同時に有効となる、態様6に記載の方法。
[態様8]
心臓監視装置を管理する方法であって、前記方法は、
規則データベースから複数の患者ケア様式規則にアクセスするステップと、
前記心臓監視装置に関連する第1の監視間隔を生成するステップであって、前記第1の監視間隔は、前記複数の患者ケア様式規則のうちの第1の患者ケア様式規則に少なくとも部分的に基づく第1の終了日を有する、ステップと、
前記心臓監視装置に関連付けられた第2の監視間隔を生成するステップであって、前記第2の監視間隔は、前記複数の患者ケア様式規則のうちの第2の患者ケア様式規則に少なくとも部分的に基づく第2の終了日を有し、前記第2の終了日は、前記第1の終了日とは異なる、ステップと、
受信日を有し、前記心臓監視装置から発信された送信データにアクセスするステップと、
前記送信データに対して、前記第1の患者ケア様式規則に関連付けられた第1の診療記録レポートを生成するステップと、
前記送信データに対して、前記第2の患者ケア様式規則に関連付けられた第2の診療記録レポートを生成するステップと、
前記受信日の後に承認タイムスタンプを受信し、前記第1の診療記録レポート又は前記第2の診療記録レポートのいずれか1つのみに対応する承認日を示すステップと、
前記承認日が前記第1の終了日より後かを計算するステップと、
前記規則データベースから間隔延長規則にアクセスするステップと、
前記間隔延長規則に従って、前記承認日が前記第1の終了日より後であるかに少なくとも部分的に基づいた延長された終了日を有する監視間隔延長を生成するかを判定するステップと、
前記送信データに対して業務の日付(DOS)を生成するステップであって、前記DOSは前記承認日である、ステップと、を含む、方法。
[態様9]
前記承認日が前記第1の終了日より後であるかを計算するステップは、前記第1の終了日の発生時に、前記承認タイムスタンプが未だ受信されていないと判定するステップを含み、
前記監視間隔延長を生成するステップは、前記延長された終了日に前記承認タイムスタンプが発生するまで、前記第1の監視間隔に対して日ごと延長を生成するステップを含む、態様8に記載の方法。
[態様10]
前記延長された終了日に発生する前記承認タイムスタンプに応答して、前記第1の監視間隔に続いて有効となり、前記第1の患者ケア様式規則に少なくとも部分的に基づく第3の終了日を有する第3の監視間隔を生成するステップをさらに含む、態様9に記載の方法。
[態様11]
前記第1の患者ケア様式規則は、心不全ケア様式に対応し、
前記第1の監視間隔が前記監視間隔延長を生成する前に31日の長さを有し、
前記第3の監視間隔が前記31日の長さを有する、ことを示す、態様10に記載の方法。
[態様12]
前記第2の患者ケア様式規則は、遠隔監視ケア様式に対応し、前記第2の監視間隔が91日の長さを有することを示す、態様11に記載の方法。
[態様13]
前記第2の患者ケア様式規則は、院内ケア様式に対応し、前記第2の監視間隔が1年の長さを有することを示す、態様11に記載の方法。
[態様14]
前記承認タイムスタンプは第1の承認タイムスタンプであり、前記承認日は前記第1の診療記録レポートに対応する第1の承認日であり、前記DOSは第1のDOSであり、前記方法は、
前記第3の監視間隔の前記第3の終了日より前に、第2の承認日を示す第2の承認タイムスタンプを受信するステップと、
前記第2の承認日が前記第2の診療記録レポートに対応すると判定するステップと、
前記第2の承認日が前記第2の診療記録レポートに対応すること及び前記第2の診療記録レポートが前記延長された終了日より前であることに少なくとも部分的に基づいて前記第2の承認タイムスタンプに対する第2のDOSを生成するステップを省略するステップを、さらに含む、態様10に記載の方法。
[態様15]
心臓監視装置を管理する方法であって、前記方法は、
規則データベースから複数の患者ケア様式規則にアクセスするステップと、
前記複数の患者ケア様式規則に少なくとも部分的に基づいて、同時に有効となり、前記心臓監視装置に関連付けられた複数の監視間隔を生成するステップであって、前記複数の監視間隔のうちの第1の監視間隔が第1の終了日を有し、前記複数の監視間隔のうちの第2の監視間隔が前記第1の終了日とは異なる第2の終了日を有する、ステップと、
前記第1の終了日より前の受信日を有し、前記心臓監視装置から発信された送信データにアクセスするステップと、
前記送信データに対して、前記第1の監視間隔又は前記第2の監視間隔に関連付けられた診療記録レポートを生成するステップと、
前記受信日より後の承認日を示し、前記診療記録レポートに対応する承認タイムスタンプを受信するステップと、
前記承認日が前記第1の終了日より後であることを計算するステップと、
前記規則データベースから間隔延長規則にアクセスするステップと、
前記間隔延長規則に従って、前記承認日が前記受信日よりも後であり、前記第1の終了日よりも後であることに少なくとも部分的に基づいて、延長された終了日を有する監視間隔延長を生成するステップと、
前記送信データに対する業務の日付(DOS)を生成するステップであって、前記DOSは承認日である、ステップと、を含む、方法。
[態様16]
前記承認日が前記第1の終了日より後であることを計算するステップは、前記第1の終了日の発生時に、前記承認タイムスタンプが未だ受信されていないと判定するステップを含み、
前記監視間隔延長を生成するステップは、前記延長された終了日に前記承認タイムスタンプが発生するまで、前記第1の監視間隔に対して日ごと延長を生成するステップを含む、態様15に記載の方法。
[態様17]
前記承認タイムスタンプが前記延長された終了日に発生することに応答して、前記複数の患者ケア様式規則のうちの特定の患者ケア様式規則に少なくとも部分的に基づいた第3の終了日を有する第3の監視間隔を生成するステップをさらに含む、態様16に記載の方法。
[態様18]
前記第1の監視間隔のDOS基準が満たされていることを、
前記送信データの前記受信日が前記第1の終了日より前であることと、
前記診療記録レポートは、前記第1の終了日より前に前記送信データに対して生成されることと、
前記承認タイムスタンプは、前記承認日が前記受信日より後であり、前記診療記録レポートに対応していることを示すことと、に少なくとも部分的に基づいて、判定するステップであって、
前記DOSを生成するステップは、前記DOS基準が満たされていることに部分的に基づくものである、ステップをさらに含む、態様15に記載の方法。
[態様19]
複数の心臓監視装置から発信される複数の送信を表す送信関連データに送信データベースからアクセスするステップであって、前記送信関連データは共通診療所識別子に関連付けられる、ステップと、
前記送信関連データ及び前記共通診療所識別子に少なくとも部分的に基づいて、前記共通診療所識別子に関連付けられた診療所に対応する1つ又は複数の送信メトリクスを生成するステップであって、前記1つ又は複数の送信メトリクスは、
送信の受信を待機する監視間隔の第1の数と、
DOS基準が満たされている監視間隔の第2の数と、
DOSを必要とする監視間隔の第3の数と、
10日以内に行動が必要な監視間隔の第4の数と、
11日以降に行動が必要な監視間隔の第5の数と、
診療記録レポートの受信を待機している送信の数と、
承認の受信を待機している診療記録レポートの数と、
特定の患者ケア様式にオプトインした患者の第1の数と、
特定の患者ケア様式からオプトアウトした患者の第2の数と、のうちの1つ又は複数を含む、ステップと、
前記1つ又は複数の送信メトリクスを前記診療所に関連付けられたディスプレイに提示させるステップと、をさらに含む、態様15に記載の方法。
[態様20]
同時に提示された複数のタイムライン上の対話型ブロックとして前記複数の監視間隔のグラフィック表現を生成するステップであって、前記同時に提示された複数のタイムラインは、
心不全ケア様式に対応し、31日の長さの前記第1の監視間隔を含む第1のタイムラインと、
遠隔監視ケア様式に対応し、91日の長さの前記第2の監視間隔を含む第2のタイムラインと、
院内ケア様式に対応し、1年の長さの第3の監視間隔を含む第3のタイムラインと、を含む、ステップをさらに含む、態様15に記載の方法。