(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-12
(45)【発行日】2025-02-20
(54)【発明の名称】太陽電池モジュールの枠分離装置
(51)【国際特許分類】
B09B 5/00 20060101AFI20250213BHJP
B09B 101/15 20220101ALN20250213BHJP
【FI】
B09B5/00 A ZAB
B09B101:15
(21)【出願番号】P 2023185481
(22)【出願日】2023-10-30
【審査請求日】2023-10-30
(32)【優先日】2023-08-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】523284284
【氏名又は名称】ナショナル ユニバーシティ オブ タイナン
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100185269
【氏名又は名称】小菅 一弘
(72)【発明者】
【氏名】傅 耀賢
(72)【発明者】
【氏名】洪 嘉聰
【審査官】渡邉 洋
(56)【参考文献】
【文献】特表2023-514974(JP,A)
【文献】特開2022-158085(JP,A)
【文献】特開2019-18172(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第116251810(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B09B 1/00- 5/00
B09B101/15-101/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光電板と、前記光電板の周辺に装着されている4つの枠杆と、を備えている太陽電池モジュールに対して、前記枠杆を前記光電板から分離するための枠分離装置であって、
前記枠分離装置は、フレーム機構と、搬送機構と、位置決め機構と、分離機構と、を備えており、
前記搬送機構は、前記フレーム機構に設けられており、前記太陽電池モジュールを載せて搬送することができ、
前記位置決め機構は、前記フレーム機構に設けられており、前記搬送機構に載せられている前記太陽電池モジュールを前記搬送機構から上方へ離れるように移動すると共に、前記太陽電池モジュールを位置決めすることができ、
前記分離機構は、前記搬送機構の上方にあって前記フレーム機構に設けられており、且つ前記太陽電池モジュールの前記4つの枠杆にそれぞれ対応して配置されている4つの分離モジュールを備えており、
各前記分離モジュールは、駆動されることによって、対応する前記枠杆の両端部を順次に押して、該対応する前記枠杆の前記両端部を前記光電板から順次に分離することができるように構成されている、
ことを特徴とする太陽電池モジュールの枠分離装置。
【請求項2】
前記位置決め機構は、前記搬送機構の上方にある第1挟持ユニットと、前記搬送機構の下方にある第2挟持ユニットと、を備えており、
前記第2挟持ユニットは、駆動されることによって、前記搬送機構の下方から上方へ前記太陽電池モジュールを前記搬送機構から離れるように突き上げて、前記第1挟持ユニットと合わせて上下方向から前記太陽電池モジュールを挟持することができる、
ことを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュールの枠分離装置。
【請求項3】
前記第1挟持ユニットは、前記光電板の上方にある複数の吸着器を備えており、
前記第2挟持ユニットは、それぞれ上下方向に沿って伸縮することができる複数の上げ部を備えており、
各前記上げ部は、制御されることによって、前記太陽電池モジュールを上方へ移動するように突き上げて、前記第1挟持ユニットの前記複数の吸着器と合わせて上下方向から前記太陽電池モジュールを挟持することができ、
前記第1挟持ユニットの前記複数の吸着器及び前記第2挟持ユニットの前記複数の上げ部における少なくとも1つは、前記太陽電池モジュールに弾性的に押しつぶされるように変形して、前記太陽電池モジュールを位置決めするための負圧吸引力を生成することができる、
ことを特徴とする請求項2に記載の太陽電池モジュールの枠分離装置。
【請求項4】
前記4つの分離モジュールにおけるいずれか2つは、前後方向に沿って間隔をあけるように配置されている一方、前記4つの分離モジュールにおける他の2つは、左右方向に沿って間隔をあけるように配置されており、
前記分離機構は、前記フレーム機構に設けられている移動調整モジュールを更に備えており、
前記移動調整モジュールは、駆動されることによって、対応する前記分離モジュールを前記太陽電池モジュールに対して移動させることができる、
ことを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュールの枠分離装置。
【請求項5】
左右方向に沿って間隔をあけるように配置されている2つの前記分離モジュール及び前後方向に沿って間隔をあけるように配置されている2つの前記分離モジュールにおける前方向にあるものは、いずれも前記移動調整モジュールに設けられており、
前後方向に沿って間隔をあけるように配置されている2つの前記分離モジュールにおける後方向にあるものは、前記フレーム機構に設けられており、
前記移動調整モジュールは、駆動されることによって、前記移動調整モジュールに配置されている3つの対応する前記分離モジュールを前記太陽電池モジュールに対して移動させることができる、
ことを特徴とする請求項4に記載の太陽電池モジュールの枠分離装置。
【請求項6】
前記移動調整モジュールは、2つの案内部と、ねじロッドと、第1移動シートと、第2移動シートと、移動駆動部と、を備えており、
前記2つの案内部は、前後方向に沿って延伸しているとともに左右方向に沿って間隔をあけるように前記フレーム機構に配置されており、
前記ねじロッドは、前後方向に沿って延伸しているとともに前記フレーム機構に回転可能に配置されており、
前記第1移動シートと前記第2移動シートとは、前後方向に沿って間隔をあけて、前記2つの案内部に跨がるよう、前記ねじロッドとねじ連結されるようにそれぞれ配置されており、
前記移動駆動部は、前記フレーム機構に設けられている上、前記ねじロッドと連結されており、
前後方向に沿って間隔をあけるように配置されている2つの前記分離モジュールにおける前方向にあるものは、前記第1移動シートに設けられており、
左右方向に沿って間隔をあけるように配置されている2つの前記分離モジュールは、いずれも前記第2移動シートに設けられており、
前記ねじロッドは、前記移動駆動部に駆動されることによって回転して、前記第1移動シート及び前記第2移動シートを前記2つの案内部に沿って移動させ、前記第1移動シート及び前記第2移動シートに設けられている対応する前記分離モジュールは、前記第1移動シート及び前記第2移動シートの移動により前記2つの案内部に沿って連動されることができる、
ことを特徴とする請求項5に記載の太陽電池モジュールの枠分離装置。
【請求項7】
前記ねじロッドは、前後方向に沿って第1ねじセクション及び第2ねじセクションに区分されており、
前記第1ねじセクションのねじリードは、前記第2ねじセクションのねじリードよりも大きく形成されており、
前記第1移動シートは、前記第1ねじセクションとねじ連結されている一方、前記第2移動シートは、前記第2ねじセクションとねじ連結されている、
ことを特徴とする請求項6に記載の太陽電池モジュールの枠分離装置。
【請求項8】
各前記分離モジュールは、第1伸縮シリンダーと第2伸縮シリンダー、及び前記第1伸縮シリンダーと前記第2伸縮シリンダーとに跨がるように配置されている押し出しロッド、を備えており、
各前記第1伸縮シリンダーは、前記フレーム機構、前記第1移動シート、又は前記第2移動シートに設けられており、且つ対応する前記押し出しロッドに枢接するように配置されて、該対応する前記押し出しロッドに対して水平に揺動することができる第1押し端部を有しており、
各前記第2伸縮シリンダーは、枢接端部と、前記枢接端部の反対側にある第2押し端部と、を有しており、
各前記第2伸縮シリンダーの前記枢接端部は、対応する前記フレーム機構、対応する前記第1移動シート、又は対応する前記第2移動シートと枢接するように配置されて、該対応する前記フレーム機構、該対応する前記第1移動シート、又は該対応する前記第2移動シートに対して水平に揺動することができ、
各前記第2伸縮シリンダーの前記第2押し端部は、該対応する前記押し出しロッドと枢接するように配置されて、該対応する前記押し出しロッドに対して水平に揺動することができ、
各前記分離モジュールにおける前記第1伸縮シリンダー及び前記第2伸縮シリンダーは、対応する前記押し出しロッドの方へ順次に伸長するように制御されることができ、
各前記分離モジュールにおいて、前記第1伸縮シリンダーは、前記第1押し端部を介して対応する前記押し出しロッドの一端部を、前記太陽電池モジュールの対応する前記枠杆の一端部に対して水平に押すように制御されることができ、前記第2伸縮シリンダーは、前記第2押し端部を介して対応する前記押し出しロッドの他端部を、前記太陽電池モジュールの対応する前記枠杆の他端部に対して水平に押すように制御されることができる、
ことを特徴とする請求項6に記載の太陽電池モジュールの枠分離装置。
【請求項9】
各前記分離モジュールは、第1伸縮シリンダーと第2伸縮シリンダー、及び前記第1伸縮シリンダーと前記第2伸縮シリンダーとに跨がるように配置されている押し出しロッド、を備えており、
前記第1伸縮シリンダーと前記第2伸縮シリンダーとは、いずれも前記フレーム機構に設けられており、且つ制御されることによって伸縮することができ、
各前記第1伸縮シリンダーは、前記フレーム機構に対して水平に揺動することができず、且つ対応する前記押し出しロッドに枢接するように配置されて、該対応する前記押し出しロッドに対して水平に揺動することができる第1押し端部を有しており、
各前記第2伸縮シリンダーは、枢接端部と、前記枢接端部の反対側にある第2押し端部と、を有しており、
各前記第2伸縮シリンダーの前記枢接端部は、前記フレーム機構と枢接するように配置されて、前記フレーム機構に対して水平に揺動することができ、
各前記分離モジュールにおける前記第1伸縮シリンダー及び前記第2伸縮シリンダーは、対応する前記押し出しロッドの方へ順次に伸長するように制御されることができ、
各前記分離モジュールにおいて、前記第1伸縮シリンダーは、対応する前記押し出しロッドの一端部を、前記太陽電池モジュールの対応する前記枠杆の一端部に対して水平に押すように制御されることができ、前記第2伸縮シリンダーは、前記第2押し端部を介して対応する前記押し出しロッドの他端部を、前記太陽電池モジュールの対応する前記枠杆の他端部に対して水平に押すように制御されることができる、
ことを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュールの枠分離装置。
【請求項10】
前記フレーム機構には、分離作業空間と、回収空間と、第1落下空間と、2つの第2落下空間と、が画成されており、
前記分離作業空間は、前記搬送機構により載せられている前記太陽電池モジュールを収容することができ、
前記回収空間は、前記分離作業空間の下方にあり、
前記第1落下空間は、前記搬送機構の後方にあって、前記分離作業空間及び前記回収空間と上下に連通しており、
前記2つの第2落下空間は、前記搬送機構の左右両側にあって、前記分離作業空間及び前記回収空間と上下に連通しており、
前記搬送機構には、それぞれ左右方向に沿って延伸しているとともに、前後方向に沿って間隔をあけている複数の隙間があり、
前記第1落下空間は、前記光電板から後方向へ分離された前記枠杆が前記回収空間内に落下するように案内することができ、
前記2つの第2落下空間は、前記光電板から左右方向へ分離された前記枠杆が前記回収空間内に落下するように案内することができ、
各前記隙間は、前記光電板から前方向へ分離された前記枠杆が前記回収空間内に落下するように案内することができ、
前記枠分離装置は、回収機構を更に備えており、
前記回収機構は、前記回収空間内に配置されており、且つ前記回収空間内に落下した前記枠杆を前記フレーム機構の外側へ搬送することができる回収モジュールを備えている、
ことを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュールの枠分離装置。
【請求項11】
前記回収機構は、左右方向に沿って間隔をあけるように前記フレーム機構にそれぞれ設けられている2つの動かしロッドモジュールを更に備えており、
各前記動かしロッドモジュールは、前記フレーム機構に対して前後方向を回転軸として回転することができるように前記フレーム機構に設けられている動かしロッドユニットと、前記フレーム機構及び前記動かしロッドユニットの間に設けられている駆動部と、を備えており、
いずれか1つの前記動かしロッドモジュールの前記動かしロッドユニットは、前記フレーム機構に対して前後方向を回転軸として回転することができるように前記フレーム機構に設けられている回転軸部と、前後方向に沿って間隔をあけるよう、他の1つの前記動かしロッドモジュールの方へ延伸するようにそれぞれ配置されている複数の動かしロッド部と、を備えており、
各前記動かしロッドモジュールにおいては、対応する前記駆動部が、対応する前記回転軸部が回転するように制御されることができ、対応する前記複数の動かしロッド部が、対応する前記回転軸部の回転によって上方へ前記太陽電池モジュールから離れるように揺動し、前記光電板から分離された対応する前記枠杆を受け取ってから、対応する前記第2落下空間へ動かすことができる、
ことを特徴とする請求項10に記載の太陽電池モジュールの枠分離装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽電池モジュールを解体するための装置に関し、具体的には、太陽電池モジュール用外枠を太陽電池モジュールから外すための枠分離装置である。
【背景技術】
【0002】
近年、太陽光エネルギーを電気エネルギーに変換するための太陽電池モジュールは、再生エネルギー発電設備として、重要性が益々高まっている。しかしながら、太陽電池モジュールは、長期使用を経て光電変換効率が一定程度に落ちると廃棄されるが、資源回収や省エネルギーや温室効果ガス排出量削減などの環境政策に応じて、廃棄された太陽電池モジュールが地球環境に対する汚染物質とならないように、太陽電池モジュールの回収及び再利用を図らなければならない。
【0003】
特許文献1には、従来の太陽電池モジュールの分離回収方法が開示されている。従来の太陽電池モジュールは、光電変換を行なうための光電板と、光電板の周辺に装着されている外枠と、を備えている。なお、太陽電池モジュールの外枠の回収作業を行なうために、太陽電池モジュールを平台上に置いて、複数の油圧シリンダーを用いて前後左右の方向へ外枠の各枠杆を光電板から分離するまで押す。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】中国特許出願公開第116251810号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の太陽電池モジュールの外枠の分離方法によれば、外枠の枠杆を光電板から分離することができるが、光電板から分離された枠杆が変形しやすいので、その枠杆が変形すれば、再利用することができない。また、枠杆の変形が発生すると、その変形した枠杆を収集することに対して人手に頼る必要があるため、作業者にとって不便であると共に、分離作業による人的コストの増加を招いてしまう。
【0006】
よって、本発明は上記問題点に鑑みて、上記した欠点を少なくとも1つ解決することができる太陽電池モジュールの枠分離装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するための手段として、本発明は、光電板と、前記光電板の周辺に装着されている4つの枠杆と、を備えている太陽電池モジュールに対して、前記枠杆を前記光電板から分離するための枠分離装置であって、
前記枠分離装置は、フレーム機構と、搬送機構と、位置決め機構と、分離機構と、を備えており、
前記搬送機構は、前記フレーム機構に設けられており、前記太陽電池モジュールを載せて搬送することができ、
前記位置決め機構は、前記フレーム機構に設けられており、前記搬送機構に載せられている前記太陽電池モジュールを前記搬送機構から上方へ離れるように移動すると共に、前記太陽電池モジュールを位置決めすることができ、
前記分離機構は、前記搬送機構の上方にあって前記フレーム機構に設けられており、且つ前記太陽電池モジュールの前記4つの枠杆にそれぞれ対応して配置されている4つの分離モジュールを備えており、
各前記分離モジュールは、駆動されることによって、対応する前記枠杆の両端部を順次に押して、該対応する前記枠杆の前記両端部を前記光電板から順次に分離することができるように構成されている、太陽電池モジュールの枠分離装置を提供する。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る太陽電池モジュールの枠分離装置によれば、位置決め機構が太陽電池モジュールを搬送機構から上方へ離れるように持ち上げるという設計、及び各分離モジュールが枠杆の両端部を順次に押して該枠杆の両端部を光電板及び連接する他の2つの枠杆から順次に分離するという設計によって、各枠杆の形状を維持している状態でそれらの枠杆を光電板から分離することができる。
【0009】
これによって、太陽電池モジュールの外枠の分離作業において枠杆が変形することなく、太陽電池モジュールの枠杆の再利用率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の一実施形態に係る太陽電池モジュールの枠分離装置の構成が示される一部斜視図である。
【
図2】該実施形態に係る太陽電池モジュールの枠分離装置の構成が示される一部側面断面図である。
【
図3】該実施形態に係る太陽電池モジュールの枠分離装置の構成が示される一部上面図である。
【
図4】該実施形態に係る太陽電池モジュールの枠分離装置の構成が示される一部斜視図である。
【
図5】該実施形態に係る太陽電池モジュールの枠分離装置の横方向位置決めモジュールが左右方向から太陽電池モジュールを位置補正する状態を示す上面図である。
【
図6】該実施形態に係る太陽電池モジュールの枠分離装置の分離機構の構成が示される上面断面図である。
【
図7】該実施形態に係る太陽電池モジュールの枠分離装置の位置決め機構が太陽電池モジュールを上方へ持ち上げて上下方向から挟持する状態を示す一部側面図である。
【
図8】該実施形態に係る分離された枠杆が搬送モジュール上に落下した状態を示す正面断面図である。
【
図9】該実施形態に係る太陽電池モジュールの枠分離装置の動かしロッドモジュールが枠杆を第2落下空間へ動かす状態を示す正面断面図である。
【
図10】該実施形態に係る太陽電池モジュールの枠分離装置の分離モジュールが太陽電池モジュールの前後両側にある枠杆を分離している状態を示す上面断面図である。
【
図11】該実施形態に係る太陽電池モジュールの枠分離装置の分離モジュールが太陽電池モジュールの前後両側にある枠杆を分離した状態を示す上面断面図である。
【
図12】該実施形態に係る太陽電池モジュールの枠分離装置の分離モジュールが太陽電池モジュールの左右両側にある枠杆を分離している状態を示す上面断面図である。
【
図13】該実施形態に係る太陽電池モジュールの枠分離装置の分離モジュールが太陽電池モジュールの左右両側にある枠杆を分離した状態を示す上面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明に係る太陽電池モジュールの枠分離装置200について図面を参照して説明する。
【0012】
図1~
図9を参照して本発明に係る太陽電池モジュールの枠分離装置200の実施形態の構成を説明する。ここで、
図1は本発明の一実施形態に係る太陽電池モジュールの枠分離装置200の構成が示される一部斜視図であり、
図2は該実施形態に係る太陽電池モジュールの枠分離装置200の構成が示される一部側面断面図であり、
図3は該実施形態に係る太陽電池モジュールの枠分離装置200の構成が示される一部上面図であり、
図4は該実施形態に係る太陽電池モジュールの枠分離装置200の構成が示される一部斜視図であり、
図5は該実施形態に係る太陽電池モジュールの枠分離装置200の横方向位置決めモジュール43が左右方向から太陽電池モジュール200を位置補正する状態を示す上面図である。
【0013】
また、
図6は該実施形態に係る太陽電池モジュールの枠分離装置200の分離機構6の構成が示される上面断面図であり、
図7は該実施形態に係る太陽電池モジュールの枠分離装置200の位置決め機構5が太陽電池モジュール900を上方へ持ち上げて、上下方向から挟持する状態を示す一部側面図であり、
図8は該実施形態に係る分離された枠杆902が搬送モジュール41上に落下した状態を示す正面断面図であり、
図9は該実施形態に係る太陽電池モジュールの枠分離装置200の動かしロッドモジュール71が枠杆902を第2落下空間306へ動かす状態を示す正面断面図である。
【0014】
本発明に係る太陽電池モジュールの枠分離装置200は、制御設備(図示せず)と通信可能に接続されて、その制御設備に制御されることによって太陽電池モジュール900に対して回収処理を行なうためのものである。
【0015】
本発明に係る太陽電池モジュールの枠分離装置200は、
図2~
図3に示されるように、光電変換を行なうための光電板901と、光電板901の周辺に装着されている4つの枠杆902と、を備えている太陽電池モジュール900に対して、枠杆902を光電板901から分離するためのものである。各枠杆902は、端部が隣り合う枠杆902の端部と繋がって光電板901を取り囲むように配置されている。したがって、上記した回収処理は、太陽電池モジュール900の枠杆902を光電板901から分離して回収することを指す。
【0016】
該実施形態の太陽電池モジュールの枠分離装置200は、
図1~
図3に示されるように、フレーム機構3と、搬送機構4と、位置決め機構5と、分離機構6と、回収機構7と、を備えている。
【0017】
フレーム機構3は、
図1~
図4に示されるように、複数のロッドから組み立てられているフレーム31と、フレーム31の内部又は周囲にそれぞれ配置されている複数の壁板32と、を備えている。
【0018】
フレーム機構3には、
図2及び
図3に示されるように、前方向へ開口している入り口302及び後方向へ開口している出口303があるように構成されており、且つ分離作業空間301と、第1落下空間304と、回収空間305と、2つの第2落下空間306と、が画成されている。具体的には、上記した空間は、いずれもフレーム31及び複数の壁板32から画成されている。
【0019】
分離作業空間301は、
図1~
図3に示されるように、前後方向に沿って延伸していると共に、入り口302及び出口303と連通しており、且つ太陽電池モジュール900を収容することができる。
【0020】
ここで、処理しようとする太陽電池モジュール900は、フレーム機構3の入り口302を通して分離作業空間301内(即ち、枠分離装置200内)へ進入され得る一方、処理された太陽電池モジュール900(枠杆902がすでに取り外されたもの、即ち、光電板901)は、フレーム機構3の出口303を通して分離作業空間301から枠分離装置200の外側へ導出され得る。
【0021】
第1落下空間304は、
図2及び
図3に示されるように、分離作業空間301の後側と連通している。
【0022】
回収空間305は、
図1~
図3に示されるように、分離作業空間301の下方にあり、且つ第1落下空間304と連通している。
【0023】
2つの第2落下空間306は、
図3に示されるように、分離作業空間301の左右両側にあって、分離作業空間301及び回収空間305と上下に連通している。
【0024】
搬送機構4は、
図2~
図5に示されるように、フレーム機構3のフレーム31に設けられており、太陽電池モジュール900を載せて搬送することができ、且つ分離作業空間301内に配置されている搬送モジュール41と、搬送モジュール41の後端部にあって左右方向に沿って間隔をあけるようにそれぞれ配置されている2つの当て止めモジュール42と、分離作業空間301内にあって前後方向に沿って間隔をあけるようにそれぞれ配置されている2つの横方向位置決めモジュール43と、を備えている。
【0025】
留意されたいのは、
図1~
図3に示されるように、分離作業空間301は、搬送機構4に載せられている太陽電池モジュール900を収容することができる。第1落下空間304は、搬送機構4の後方にある一方、2つの第2落下空間306は、搬送機構4の左右両側にある。
【0026】
搬送モジュール41は、
図2~
図5に示されるように、左右方向に沿って延伸しているとともに前後方向に沿って間隔をあけるようにそれぞれ配置されている複数の搬送ローラー411と、複数の搬送ローラー411を取り囲むように連結されている動力伝達部412と、動力伝達部412を駆動するための搬送駆動部413と、を備えている。
【0027】
図2~
図5に示されるように、搬送機構4の搬送モジュール41には、それぞれ左右方向に沿って延伸しているとともに、前後方向に沿って間隔をあけている複数の隙間410がある。より具体的に言うと、各隙間410は、互いに隣り合っている2つの搬送ローラー411の間にあって、分離作業空間301及び回収空間305と上下に連通している。
【0028】
複数の搬送ローラー411は、
図2に示されるように、入り口302を通して分離作業空間301内に導入された太陽電池モジュール900を載せることができ、或いは、その太陽電池モジュール900を載せながら搬送することができる。
【0029】
搬送駆動部413は、動力伝達部412の動きを駆動することができる。そして、動力伝達部412は、搬送駆動部413の駆動によって、複数の搬送ローラー411が太陽電池モジュール900を後方へ移動するようにさせることができる。
【0030】
なお、本実施形態では、動力伝達部412は、複数の搬送ローラー411と噛み合っているチェーンであり、且つ搬送駆動部413は、モーターである。勿論、ここでそれに限定されず、他の実施形態において動力伝達部412は、例えば伝動ベルトであってもよい。
【0031】
各当て止めモジュール42は、
図2~
図4に示されるように、最も後側にある搬送ローラー411を取り囲んでその搬送ローラー411に対して回転することができるように配置されている当て止め部421と、フレーム機構3のフレーム31に設けられていると共に、当て止め部421と連結されている当て止め駆動部422と、を備えている。
【0032】
当て止め駆動部422は、対応する当て止め部421が、搬送モジュール41により後方へ搬送された太陽電池モジュール900がフレーム機構3の出口302を通過することができる導出位置と、その太陽電池モジュール900がフレーム機構3の出口302を通過することができない当て止め位置と、の間に切り替えるように駆動することができる。
【0033】
より具体的に言うと、当て止め部421が当て止め位置に移動すると、当て止め部421が上方へ回転されて出口302を遮り、該当て止め手段42は太陽電池モジュール900が出口302を通ることを阻み、よって出口302の方へ搬送された太陽電池モジュール900は当て止め部421に当接されて位置決めされ得る。当て止め部421が導出位置に移動すると、太陽電池モジュール900は出口302を通して取り外し装置200から外側へ導出され得る。
【0034】
本実施形態では、当て止め駆動部422は、上下両端がフレーム機構3のフレーム31及び当て止め部421とそれぞれ枢接されている伸縮シリンダーである。該当て止め駆動部422は、上方へ斜めに伸長して、当て止め部421が上方に向かって当て止め位置に至るまで回転させることができる。勿論、ここでそれに限定されず、他の実施形態において該当て止め駆動部422は、例えばモーター構成であってもよい。
【0035】
なお、当て止めモジュール42の態様は、上記のように限定されない。他の実施形態において、例えば当て止めモジュール42の当て止め駆動部422は、直立状となっており、且つ制御されることによって、搬送ローラー411に対して上下方向に沿って、搬送ローラー411の上面よりも高くなる当て止め位置と、搬送ローラー411の上面よりも低くなる導出位置と、の間で移動することができる。
【0036】
また、本実施形態では、当て止めモジュール42の数量は、
図3及び
図4に示されるように、2つであるが、それに限定されず、他の実施形態において太陽電池モジュール900を位置決めすることができれば、当て止めモジュール42が1つのみ設けられてもよく、あるいは2つより多く設けられてもよい。
【0037】
各横方向位置決めモジュール43は、
図3及び
図5に示されるように、左右方向に沿って延伸しながら間隔をあけるようにそれぞれ配置されている一対のガイドレール431と、左右方向に沿って移動することができるように一対のガイドレール431にそれぞれ配置されている一対の押し部432と、一対の押し部432の間にあって該一対の押し部432と連結されて該一対の押し部432の該一対のガイドレール431に沿う移動を駆動することができる動力伝達部433と、を備えている。
【0038】
動力伝達部433は、
図3及び
図5に示されるように、回動シート434と、一対の動力伝達ロッド435と、回動駆動部436と、を備えている。
【0039】
回動シート434は、
図3及び
図5に示されるように、回転軸が上下方向に沿って延伸し、且つフレーム31に回転可能に設けられている。
【0040】
一対の動力伝達ロッド435は、
図3及び
図5に示されるように、それぞれの一端が回動シート434に偏心枢接され、それぞれの他端が一対の押し部432にそれぞれ枢接されており、且つ回動シート434を挟んだ径方向に沿って対称になるように配置されている。
【0041】
回動駆動部436は、回動シート434と連結されて回動シート434の回動を駆動することができる。回動駆動部436が回動シート434の回動を駆動すると、
図3及び
図5に示されるように、一対の動力伝達ロッド435が回動シート434の回動により左右方向に沿って互いに偏心移動して、一対の押し部432が一対の動力伝達ロッド435により連動されてガイドレール431に沿って左右方向へ互いに離れたり接近したりすることができる。
【0042】
図5に示されるように、一対の押し部432が接近すると、その一対の押し部432が、太陽電池モジュール900の左右両側を当接しながら押して、斜行している太陽電池モジュール900の位置を正確に補正することができる。
【0043】
位置決め機構5は、
図2に示されるように、フレーム機構3のフレーム31に設けられており、搬送機構4に載せられている太陽電池モジュール900を搬送機構4から上方へ離れるように移動すると共に、太陽電池モジュール900を位置決めすることができる。
【0044】
該位置決め機構5は、
図4と
図7と
図8に示されるように、搬送機構4の搬送モジュール41の上方及び下方にそれぞれ配置されている第1挟持ユニット51及び第2挟持ユニット52を備えている。
【0045】
第1挟持ユニット51は、
図4と
図7と
図8に示されるように、前後左右方向に沿って間隔をあけるようにフレーム機構3のフレーム31にそれぞれ設けられている複数の吸着器511を備えている。具体的には、太陽電池モジュール900が搬送機構4により載せられて枠杆902の分離作業を実行しようとする場合、第1挟持ユニット51の複数の吸着器511は、
図4~
図8に示されるように、光電板901の上方にある。
【0046】
第2挟持ユニット52は、
図7及び
図8に示されるように、駆動されることによって、搬送機構4の下方から上方へ太陽電池モジュール900を搬送機構4から離れるように突き上げて、第1挟持ユニット51と合わせて上下方向から該太陽電池モジュール900を挟持することができ、且つ第1挟持ユニット51の複数の吸着器511に対応するよう、上下方向に沿って伸縮することができるようにそれぞれ配置されている複数の上げ部521を備えている。
【0047】
なお、本実施形態では、各吸着器511は、吸着盤である一方、各上げ部521は、上下方向に沿って伸縮することができる上に上端部において吸着盤があるように構成されている伸縮シリンダーである。
【0048】
図7及び
図8に示されるように、各上げ部521は、制御されることによって、搬送モジュール41の頂端部を超えるように太陽電池モジュール900を突き上げることができるので、太陽電池モジュール900の光電板901の底面を上方へ押して太陽電池モジュール900を上方へ搬送モジュール41から離れるように移動し、そして光電板901の上面を第1挟持ユニット51の各吸着器511に弾性的に押し付けることで、第1挟持ユニット51の各吸着器511は、太陽電池モジュール900に弾性的に押しつぶされるよう変形して、該太陽電池モジュール900を位置決めするための負圧吸引力を生成することができる。これによって、各上げ部521は、第1挟持ユニット51の複数の吸着器511と合わせて上下方向から該太陽電池モジュール900の光電板901を挟持することができる。
【0049】
なお、本実施形態では、第1挟持ユニット51の複数の吸着器511は、太陽電池モジュール900に弾性的に押しつぶされるよう変形して、負圧吸引力を生成して該太陽電池モジュール900を位置決めするが、他の実施形態において第2挟持ユニット52の複数の上げ部521は、太陽電池モジュール900に弾性的に押しつぶされるよう変形して、負圧吸引力を生成して該太陽電池モジュール900を位置決めしてもよい。
【0050】
分離機構6は、
図2と
図4と
図6に示されるように、分離作業空間301において搬送機構4の上方にあってフレーム機構3に設けられており、且つ移動調整モジュール61と、4つの分離モジュール62と、を備えている。
【0051】
移動調整モジュール61は、
図4と
図6と
図7に示されるように、搬送モジュール41の上方にあってフレーム機構3のフレーム31に設けられている。
【0052】
図4~
図6に示されるように、4つの分離モジュール62におけるいずれか2つは、前後方向に沿って間隔をあけるように配置されている一方、4つの分離モジュール62における他の2つは、左右方向に沿って間隔をあけるように配置されている。
【0053】
また、太陽電池モジュール900に対して枠杆902の分離作業を実行しようとする場合、該4つの分離モジュール62は、
図6に示されるように、太陽電池モジュール900の4つの枠杆902にそれぞれ対応して配置されている。
【0054】
図4及び
図6に示されるように、左右方向に沿って間隔をあけるように配置されている2つの分離モジュール62及び前後方向に沿って間隔をあけるように配置されている2つの分離モジュール62における前方向にあるものは、いずれも移動調整モジュール61に設けられている一方、前後方向に沿って間隔をあけるように配置されている2つの分離モジュール62における後方向にあるものは、フレーム機構3のフレーム31に設けられている。
【0055】
移動調整モジュール61は、
図4及び
図6に示されるように、2つの案内部611と、ねじロッド612と、第1移動シート615と、第2移動シート616と、移動駆動部617と、を備えている。
【0056】
2つの案内部611は、
図4及び
図6に示されるように、前後方向に沿って延伸しているとともに左右方向に沿って間隔をあけるようにフレーム機構3のフレーム31に配置されている。
【0057】
ねじロッド612は、
図4及び
図6に示されるように、前後方向に沿って延伸しているとともにフレーム機構3のフレーム31に回転可能に配置されている。
【0058】
第1移動シート615と第2移動シート616とは、
図4及び
図6に示されるように、前後方向に沿って間隔をあけて、2つの案内部611に跨がるよう、ねじロッド612とねじ連結されるようにそれぞれ配置されている。
【0059】
なお、
図4及び
図6に示されるように、前後方向に沿って間隔をあけるように配置されている2つの分離モジュール62における前方向にあるものは、第1移動シート615に設けられており、左右方向に沿って間隔をあけるように配置されている2つの分離モジュール62は、いずれも第2移動シート616に設けられている。
【0060】
移動駆動部617は、
図4及び
図6に示されるように、フレーム機構3のフレーム31に設けられており、且つねじロッド612と連結されてねじロッド612の回転を駆動することができる。移動駆動部617がねじロッド612の回転を駆動すると、ねじロッド612は、回転することによって第1移動シート615及び第2移動シート616を2つの案内部611に沿って移動させ、第1移動シート615及び第2移動シート616に設けられている対応する分離モジュール62は、該第1移動シート615及び該第2移動シート616の移動により2つの案内部611に沿って連動され得る。
【0061】
本実施形態では、
図4と
図6と
図7に示されるように、ねじロッド612は、前後方向に沿って第1ねじセクション613及び第2ねじセクション614に区分されている。第1ねじセクション613のねじリードは、第2ねじセクション614のねじリードよりも大きく形成されている。
【0062】
ここで、第1ねじセクション613のねじリード及び第2ねじセクション614のねじリードの比は、2:1である。第1移動シート615は、第1ねじセクション613とねじ連結されている一方、第2移動シート616は、第2ねじセクション614とねじ連結されている。これによって、ねじロッド612が回転するように駆動されると、第1移動シート615及び第2移動シート616の案内部611に沿った移動距離の比が2:1となる。
【0063】
なお、該ねじロッド612の態様は、上記のように限定されない。他の実施形態において、第1ねじセクション613のねじリード及び第2ねじセクション614のねじリードの比は、2:1ではなくてもよい。更に他の実施形態において、第1ねじセクション613のねじリード及び第2ねじセクション614のねじリードを同じにし、ねじロッド612の回転による第1移動シート615及び第2移動シート616の案内部611に沿った移動距離を同じとしてもよい。
【0064】
以下、第1移動シート615に設けられている分離モジュール62、即ち、前側にある分離モジュール62について説明する。
【0065】
図6に示されるように、第1移動シート615に設けられている分離モジュール62は、左右方向に沿って間隔をあけるように第1移動シート615の下側にそれぞれ配置されている第1伸縮シリンダー621と第2伸縮シリンダー623、及び左右方向に沿って延伸して第1伸縮シリンダー621の前端部と第2伸縮シリンダー623の前端部とに跨がるように配置されている押し出しロッド626、を備えている。また、第1伸縮シリンダー621と第2伸縮シリンダー623とは、いずれも前後方向に沿って延伸している。
【0066】
第1伸縮シリンダー621は、
図6に示されるように、第1移動シート615に設けられており、且つ前側にあって該押し出しロッド626に枢接するように配置されて、該押し出しロッド626に対して水平に揺動することができる第1押し端部622を有している。
【0067】
第2伸縮シリンダー623は、
図6に示されるように、後側にある枢接端部624と、枢接端部624の反対側(即ち、前側)にある第2押し端部625と、を有している。
【0068】
第2伸縮シリンダー623の枢接端部624は、第1移動シート615と枢接するように配置されて、該第1移動シート615に対して水平に揺動することができる。一方、第2伸縮シリンダー623の第2押し端部625は、該押し出しロッド626と枢接するように配置されて、該押し出しロッド626に対して水平に揺動することができる。
【0069】
分離モジュール62における第1伸縮シリンダー621及び第2伸縮シリンダー623は、押し出しロッド626の方(即ち、前方向)へ順次に伸長するように制御されることができる。分離モジュール62において、第1伸縮シリンダー621は、第1押し端部622を介して押し出しロッド626の一端部を前方へ水平に押し、第2伸縮シリンダー623は、第2押し端部625を介して押し出しロッド626の他端部を前方へ水平に押すように制御されることができる。
【0070】
前方へ押された押し出しロッド626は、太陽電池モジュール900の対応する枠杆902、即ち、前側にある枠杆902を、位置決め機構5により挟持されている光電板901から離れるように前方向へ押すことができる。そして、その光電板901から分離された枠杆902は、いずれか1つの隙間410を通して、回収空間305そして後述する回収機構7まで落下する。
【0071】
以下、第2移動シート616に設けられている各分離モジュール62、即ち、左右両側にある分離モジュール62について説明する。
【0072】
図6に示されるように、第2移動シート616に設けられている各分離モジュール62は、前後方向に沿って間隔をあけるように第2移動シート616の下側にそれぞれ配置されている第1伸縮シリンダー621と第2伸縮シリンダー623、及び前後方向に沿って延伸して第1伸縮シリンダー621と第2伸縮シリンダー623とに跨がるように配置されている押し出しロッド626、を備えている。また、該第1伸縮シリンダー621と該第2伸縮シリンダー623とは、いずれも左右方向に沿って延伸している。
【0073】
第1伸縮シリンダー621は、
図6に示されるように、第2移動シート616に設けられており、且つ該押し出しロッド626に枢接するように配置されて、該押し出しロッド626に対して水平に揺動することができる第1押し端部622を有している。
【0074】
第2伸縮シリンダー623は、
図6に示されるように、左側または右側にある枢接端部624と、枢接端部624の反対側(即ち、右側または左側)にある第2押し端部625と、を有している。
【0075】
第2伸縮シリンダー623の枢接端部624は、第2移動シート616と枢接するように配置されて、該第2移動シート616に対して水平に揺動することができる。一方、第2伸縮シリンダー623の第2押し端部625は、該押し出しロッド626と枢接するように配置されて、該押し出しロッド626に対して水平に揺動することができる。
【0076】
分離モジュール62における第1伸縮シリンダー621及び第2伸縮シリンダー623は、押し出しロッド626の方(即ち、左方向または右方向)へ順次に伸長するように制御されることができる。分離モジュール62において、第1伸縮シリンダー621は、第1押し端部622を介して押し出しロッド626の一端部を、左方向または右方向へ水平に押し、第2伸縮シリンダー623は、第2押し端部625を介して押し出しロッド626の他端部を、左方向または右方向へ水平に押すように制御されることができる。
【0077】
左方向または右方向へ押された押し出しロッド626は、太陽電池モジュール900の対応する枠杆902、即ち、左側または右側にある枠杆902を、位置決め機構5により挟持されている光電板901から離れるように左方向または右方向へ押すことができる。そして、その光電板901から分離された枠杆902は、下方へ搬送ローラー411上に落下する。
【0078】
以下、フレーム機構3に設けられている分離モジュール62、即ち、後側にある分離モジュール62について説明する。
【0079】
図6に示されるように、フレーム機構3に設けられている分離モジュール62は、左右方向に沿って間隔をあけるようにそれぞれ配置されている第1伸縮シリンダー621と第2伸縮シリンダー623、及び左右方向に沿って延伸して第1伸縮シリンダー621と第2伸縮シリンダー623とに跨がるように配置されている押し出しロッド626、を備えている。また、該第1伸縮シリンダー621と該第2伸縮シリンダー623とは、いずれも前後方向に沿って延伸している。
【0080】
第1伸縮シリンダー621は、
図6に示されるように、フレーム機構3のフレーム31に対応して設けられており、且つ後側にあって該押し出しロッド626と枢接するように配置されて、該押し出しロッド626に対して水平に揺動することができる第1押し端部622を有している。
【0081】
第2伸縮シリンダー623は、
図6に示されるように、前側にある枢接端部624と、枢接端部624の反対側(即ち、後側)にある第2押し端部625と、を有している。
【0082】
第2伸縮シリンダー623の枢接端部624は、フレーム31と枢接するように配置されて、該フレーム31に対して水平に揺動することができる。一方、第2伸縮シリンダー623の第2押し端部625は、該押し出しロッド626と枢接するように配置されて、該押し出しロッド626に対して水平に揺動することができる。
【0083】
分離モジュール62における第1伸縮シリンダー621及び第2伸縮シリンダー623は、押し出しロッド626の方(即ち、後方向)へ順次に伸長するように制御されることができる。分離モジュール62において、第1伸縮シリンダー621は、第1押し端部622を介して押し出しロッド626の一端部を、後方へ水平に押し、第2伸縮シリンダー623は、第2押し端部625を介して押し出しロッド626の他端部を、後方へ水平に押すように制御されることができる。
【0084】
後方へ押された押し出しロッド626は、太陽電池モジュール900の対応する枠杆902、即ち、後側にある枠杆902を、位置決め機構5により挟持されている光電板901から離れるように後方向へ押すことができる。そして、その光電板901から分離された枠杆902は、第1落下空間304を通して、回収空間305そして後述する回収機構7まで落下する。
【0085】
回収機構7は、
図3と
図8と
図9に示されるように、回収空間305内に配置されており、且つ2つの動かしロッドモジュール71と、回収モジュール72と、を備えている。
【0086】
2つの動かしロッドモジュール71は、
図3と
図8と
図9に示されるように、前後方向に沿って延伸して左右方向に沿って間隔をあけるようにフレーム機構3のフレーム31にそれぞれ設けられている。より具体的に言うと、該2つの動かしロッドモジュール71は、搬送モジュール41の左右両側にある。
【0087】
回収モジュール72は、
図3と
図8と
図9に示されるように、回収空間305内にあってフレーム31に設けられている。
【0088】
各動かしロッドモジュール71は、
図3と
図4と
図8と
図9に示されるように、フレーム機構3のフレーム31に対して前後方向を回転軸として回転することができるようにフレーム31に設けられている動かしロッドユニット711と、フレーム31及び動かしロッドユニット711の間にあってフレーム31及び動かしロッドユニット711と連接するように設けられている駆動部714と、を備えている。
【0089】
いずれか1つの動かしロッドモジュール71の動かしロッドユニット711は、
図3と
図4と
図8と
図9に示されるように、フレーム機構3のフレーム31に対して前後方向を回転軸として回転することができるようにフレーム31に設けられている回転軸部712と、前後方向に沿って間隔をあけるよう、他の1つの動かしロッドモジュール71の方へ水平に延伸するようにそれぞれ配置されている複数の動かしロッド部713と、を備えている。
【0090】
図8及び
図9に示されるように、各動かしロッドモジュール71においては、対応する駆動部714が、対応する回転軸部712が回転するように制御されることができ、対応する複数の動かしロッド部713が、対応する回転軸部712の回転によって上方へ搬送モジュール41及び太陽電池モジュール900から離れるように揺動し、光電板901から分離された対応する枠杆902を受け取ってから、対応する第2落下空間306へ動かすことができる。そして、それらの枠杆902は、回収空間305内に配置されている回収モジュール72まで落下する。
【0091】
留意されたいのは、
図4と
図8と
図9に示されるように、第1落下空間304は、光電板901から後方向へ分離された枠杆902が回収空間305内に落下するように案内することができる。2つの第2落下空間306は、光電板901から左右方向へ分離された枠杆902が回収空間305内に落下するように案内することができる。また、各隙間410は、光電板901から前方向へ分離された枠杆902が回収空間305内に落下するように案内することができる。
【0092】
回収モジュール72は、
図8及び
図9に示されるように、回収空間305内において搬送モジュール41の下方にあって左右方向に沿って延伸するように配置構成されているものであり、第1落下空間304、第2落下空間306、又は隙間410を通して回収空間305内に落下した枠杆902を受け取ってフレーム機構3の外側(右外側または左外側)へ搬送することができる。
【0093】
以下、本発明に係る太陽電池モジュールの枠分離装置200を用いて太陽電池モジュール800に対して枠杆902を光電板901から分離する作業について図面を参照して説明する。
【0094】
図10~
図13を参照して本発明に係る太陽電池モジュールの枠分離装置200を用いた枠杆902の分離作業を説明する。ここで、
図10は該実施形態に係る太陽電池モジュールの枠分離装置200の分離モジュール62が太陽電池モジュール900の前後両側にある枠杆902を分離している状態を示す上面断面図であり、
図11は該実施形態に係る太陽電池モジュールの枠分離装置200の分離モジュール62が太陽電池モジュール900の前後両側にある枠杆902を分離した状態を示す上面断面図であり、
図12は該実施形態に係る太陽電池モジュールの枠分離装置200の分離モジュール62が太陽電池モジュール900の左右両側にある枠杆902を分離している状態を示す上面断面図であり、また、
図13は該実施形態に係る太陽電池モジュールの枠分離装置200の分離モジュール62が太陽電池モジュール900の左右両側にある枠杆902を分離した状態を示す上面断面図である。
【0095】
第1に、該実施形態に係る太陽電池モジュールの枠分離装置200は、太陽電池モジュール900に対して枠分離作業を実行する場合、処理しようとする太陽電池モジュール900をフレーム機構3の入り口302を通して分離作業空間301内に導入し、そして載せ機構4の載せ手段41がその太陽電池モジュール900を後方向へ自動的に搬送する。この際に、当て止めモジュール42が上記した当て止め位置に移動するように駆動され、その太陽電池モジュール900が当て止め手段42に当接されて位置決めされる。
【0096】
第2に、
図3及び
図5に示されるように、各横方向位置決めモジュール43が、載せ手段41に載せられている太陽電池モジュール900の左右両側を当接しながら押して、斜行している太陽電池モジュール900の位置を正確に補正する。
【0097】
第3に、
図2及び
図7に示されるように、位置決め機構5の第2挟持ユニット52は、搬送機構4の載せ手段41の下方から上方へ太陽電池モジュール900を載せ手段41から離れるように突き上げて、第1挟持ユニット51と合わせて上下方向から該太陽電池モジュール900の光電板901を挟持する。この時、
図6に示されるように、上方から見ると、分離機構6は、光電板901の周辺に装着されている4つの枠杆902の内側にある。
【0098】
第4に、予め取得した太陽電池モジュール900のサイズ規格に関する資料に基づいた制御設備による制御に従って、移動調整モジュール61は、駆動されることによって、対応する分離モジュール62を太陽電池モジュール900に対して前後方向に移動させ、即ち、該移動調整モジュール61に配置されている3つの対応する分離モジュール62を太陽電池モジュール900に対して前後方向に移動させる。
【0099】
これによって、前側にある分離モジュール62を前側にある枠杆902へ近づくようにするとともに、左右両側にある各分離モジュール62を、対応する押し出しロッド626の前後方向における中心部が左右両側にある枠杆902且つ太陽電池モジュール900の重心に対応するように移動させることができる。
【0100】
第5に、
図10~
図13に示されるように、制御設備は、分離モジュール62の作動を制御して、前後両側にある枠杆902を分離してから、左右両側にある枠杆902を分離する。ここで、各分離モジュール62は、駆動されることによって、対応する枠杆902の両端部を順次に押して、該対応する枠杆902の両端部を光電板901から順次に分離する。
【0101】
より具体的に言うと、
図10に示されるように、前後両側にある各分離モジュール62は、駆動されることによって、第1伸縮シリンダー621が前方向または後方向へ伸長する。これにより、押し出しロッド626の第1伸縮シリンダー621に対応する一端部は、前方向または後方向へ水平に押して、その押し出しロッド626の一端部に対応する枠杆902の一端部に対して光電板901から離れるように水平に押す。
【0102】
そして、
図11に示されるように、前後両側にある各分離モジュール62は、駆動されることによって、第2伸縮シリンダー623が前方向または後方向へ伸長する。これにより、押し出しロッド626の第2伸縮シリンダー623に対応する他端部は、前方向または後方向へ水平に押して、その押し出しロッド626の他端部に対応する枠杆902の他端部に対して光電板901から離れるように水平に押す。
【0103】
これによって、
図11に示されるように、前後両側にある各枠杆902は、光電板901から完全に分離される。そして、分離された前後両側にある枠杆902は、第1落下空間304及びいずれか1つの隙間410を通して回収機構7の回収モジュール72まで下方へ落下する。
【0104】
次に、
図12及び
図13に示されるように、前後両側にある各分離モジュール62の作動方式と同じく、左右両側にある各分離モジュール62は、駆動されることによって、第1伸縮シリンダー621及び第2伸縮シリンダー623が左方向または右方向に順次に伸長する。左右両側にある各分離モジュール62の押し出しロッド626は、対応する枠杆902の両端部を順次に押して、該対応する枠杆902の両端部を光電板901から順次に分離する。
【0105】
これによって、
図13に示されるように、左右両側にある各枠杆902は、光電板901から完全に分離される。そして、分離された左右枠杆902は、搬送ローラー411上に落下する。
【0106】
そして、
図8及び
図9に示されるように、制御設備は、動かしロッドモジュール71の作動を制御し、搬送ローラー411上に落下した各枠杆902を上方且つ左右外方に動かす。それらの枠杆902は、第2落下空間306を通して回収空間305内に配置されている回収モジュール72まで落下する。
【0107】
なお、本実施形態では、前後両側にある枠杆902を分離してから、左右両側にある枠杆902を分離する。勿論、ここでそれに限定されず、他の実施形態において左右両側にある枠杆902を分離してから、前後両側にある枠杆902を分離してもよい。
【0108】
更に言うと、回収モジュール72に貯留されている枠杆902は、該回収モジュール72を左右方向に沿って移動することによって、フレーム機構3の外側へ導出され得る。
【0109】
上記のような該実施形態の太陽電池モジュールの枠分離装置200の構成、及び押し出しロッド626が枠杆902の両端部を順次に押して枠杆902の両端部を光電板901から順次に分離するという分離プロセスによって、枠杆902は形状が維持されたままで光電板901から分離されることができる。つまり、分離された枠杆902は、変形することはない。
【0110】
第6に、太陽電池モジュール900のすべての枠杆902が分離された後、第2挟持ユニット52の上げ部521は、降りて元の位置に復帰し、光電板901が第1挟持ユニット51における複数の吸着器511から脱離される。それにより、光電板901は搬送モジュール41上に置かれる。
【0111】
そして、当て止めモジュール42は、搬送ローラー411の上面よりも低い導出位置となるように制御されるとともに、搬送モジュール41は、光電板901を出口303を通して分離作業空間301から枠分離装置200の外側へ導出するように制御される。これによって、太陽電池モジュール900の枠分離作業が完了する。
【0112】
なお、本実施形態では、移動調整モジュール61は、前側にある分離モジュール62及び左右両側にある分離モジュール62を前後方向へ移動させることができるので、該実施形態の太陽電池モジュールの枠分離装置200は、各種サイズの太陽電池モジュール900(特に、異なる長さの太陽電池モジュール900)に対して枠分離作業を行なうことができるが、それに限定されない。
【0113】
例えば、他の実施形態において、移動調整モジュール61は、前側にある分離モジュール62のみに対して前後方向へ移動させてもよい。
【0114】
更に他の実施形態において、移動調整モジュール61は設置されず、すべての分離モジュール62は、フレーム機構3のフレーム31に取り付けられている。この場合でも、該実施形態の太陽電池モジュールの枠分離装置200は、特定サイズの太陽電池モジュール900に対して枠分離作業を行なうことができる。
【0115】
この場合、各分離モジュール62は、第1伸縮シリンダー621と第2伸縮シリンダー623、及び第1伸縮シリンダー621と第2伸縮シリンダー623とに跨がるように配置されている押し出しロッド626、を備えている。
【0116】
第1伸縮シリンダー621と第2伸縮シリンダー623とは、いずれもフレーム機構3のフレーム31に設けられており、且つ制御されることによって伸縮することができる。
【0117】
各第1伸縮シリンダー621は、フレーム機構3のフレーム31に対して水平に揺動することができず、且つ対応する押し出しロッド626に枢接するように配置されて、該対応する押し出しロッド626に対して水平に揺動することができる第1押し端部622を有している。
【0118】
各第2伸縮シリンダー623は、枢接端部624と、枢接端部624の反対側にある第2押し端部625と、を有している。
【0119】
各第2伸縮シリンダー623の枢接端部624は、フレーム機構3のフレーム31と枢接するように配置されて、フレーム機構3のフレーム31に対して水平に揺動することができる。
【0120】
各分離モジュール62における第1伸縮シリンダー621及び第2伸縮シリンダー623は、対応する押し出しロッド626の方へ順次に伸長するように制御されることができる。
【0121】
各分離モジュール62において、第1伸縮シリンダー621は、対応する押し出しロッド626の一端部を、太陽電池モジュール900の対応する枠杆902の一端部に対して水平に押し、第2伸縮シリンダー623は、第2押し端部625を介して対応する押し出しロッド626の他端部を、太陽電池モジュール900の対応する枠杆902の他端部に対して水平に押すように制御されることができる。
【0122】
更に言うと、該実施形態の太陽電池モジュールの枠分離装置200においては、回収機構7における2つの動かしロッドモジュール71を用いて枠杆902を第2落下空間306へ動かして、回収空間305内に配置されている回収モジュール72まで落とすことができる。ここで、それに限定されず、他の実施形態において動かしロッドモジュール71は設置されず、左右両側にある分離モジュール62によって分離された枠杆902を直接に第2落下空間306へ押すこともできる。
【0123】
総括すると、本発明に係る太陽電池モジュールの枠分離装置200によれば、位置決め機構5が太陽電池モジュール900を搬送機構4から上方へ離れるように持ち上げるという設計、及び各分離モジュール62が枠杆902の両端部を順次に押して該枠杆902の両端部を光電板901及び連接する他の2つの枠杆902から順次に分離するという設計によって、各枠杆902の形状が維持されている状態でそれらの枠杆902を光電板901から分離することができる。
【0124】
これによって、太陽電池モジュール900の外枠902の分離作業において枠杆902が変形することなく、太陽電池モジュール900の枠杆902の再利用率を向上させることができる。
【0125】
それだけではなく、回収機構7の動かしロッドモジュール71及び回収モジュール72によって、該実施形態の枠分離装置200は、光電板901から分離された枠杆902を自動的に回収することができる。このため、本発明に係る太陽電池モジュールの枠分離装置200は、太陽電池モジュール900の外枠902を分離するプロセスから、分離された外枠902を回収するプロセスまで、完全自動で実施することができる。
【0126】
上記においては、本発明の全体的な理解を促すべく、多くの具体的な詳細が示された。しかしながら、当業者であれば、一またはそれ以上の他の実施形態が具体的な詳細を示さなくとも実施され得ることが明らかである。
【0127】
以上、本発明の好ましい実施形態及び変化例を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、最も広い解釈の精神および範囲内に含まれる様々な構成として、全ての修飾および均等な構成を包含するものとする。
【産業上の利用可能性】
【0128】
本発明に係る太陽電池モジュールの枠分離装置によれば、太陽電池モジュールの枠杆の再利用率を向上させることができる。そのため、産業上の利用可能性がある。
【符号の説明】
【0129】
200 太陽電池モジュールの枠分離装置
3 フレーム機構
301 分離作業空間
302 入り口
303 出口
304 第1落下空間
305 回収空間
306 第2落下空間
31 フレーム
32 壁板
4 搬送機構
41 搬送モジュール
410 隙間
411 搬送ローラー
412 動力伝達部
413 搬送駆動部
42 当て止めモジュール
421 当て止め部
422 当て止め駆動部
43 横方向位置決めモジュール
431 ガイドレール
432 押し部
433 動力伝達部
434 回動シート
435 動力伝達ロッド
436 回動駆動部
5 位置決め機構
51 第1挟持ユニット
511 吸着器
52 第2挟持ユニット
521 上げ部
6 分離機構
61 移動調整モジュール
611 案内部
612 ねじロッド
613 第1ねじセクション
614 第2ねじセクション
615 第1移動シート
616 第2移動シート
617 移動駆動部
62 分離モジュール
621 第1伸縮シリンダー
622 第1押し端部
623 第2伸縮シリンダー
624 枢接端部
625 第2押し端部
626 押し出しロッド
7 回収機構
71 動かしロッドモジュール
711 動かしロッドユニット
712 回転軸部
713 動かしロッド部
714 駆動部
72 回収モジュール
900 太陽電池モジュール
901 光電板
902 枠杆
【要約】
【課題】太陽電池モジュールの枠杆の再利用率の向上を図る太陽電池モジュールの枠分離装置を提供する。
【解決手段】太陽電池モジュールの枠分離装置200は、フレーム機構3と、搬送機構4と、位置決め機構5と、分離機構6と、を備えており、搬送機構4は、フレーム機構3に設けられて太陽電池モジュールを載せて搬送することができ、位置決め機構5は、フレーム機構3に設けられて搬送機構4に載せられた太陽電池モジュールを上方へ離れるように移動すると共に、太陽電池モジュールを位置決めすることができ、分離機構6は、搬送機構4の上方にあってフレーム機構3に設けられて太陽電池モジュールの4つの枠杆にそれぞれ対応して配置されている4つの分離モジュール62を備えており、各分離モジュール62は、対応する枠杆の両端部を順次に押して、該対応する枠杆の両端部を光電板から順次に分離することができる。
【選択図】
図4