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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-12
(45)【発行日】2025-02-20
(54)【発明の名称】保険加入統合サーバ装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 40/08 20120101AFI20250213BHJP
   G06Q 40/02 20230101ALI20250213BHJP
【FI】
G06Q40/08
G06Q40/02
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2021008418
(22)【出願日】2021-01-22
(65)【公開番号】P2022112579
(43)【公開日】2022-08-03
【審査請求日】2024-01-10
(73)【特許権者】
【識別番号】500104314
【氏名又は名称】ニッセイ情報テクノロジー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092956
【弁理士】
【氏名又は名称】古谷 栄男
(74)【代理人】
【識別番号】100101018
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 正
(72)【発明者】
【氏名】大村 恵実
(72)【発明者】
【氏名】大山 登大
【審査官】清山 昂平
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-025963(JP,A)
【文献】特開2017-111612(JP,A)
【文献】特開2017-167804(JP,A)
【文献】特開2016-192140(JP,A)
【文献】特開2010-072898(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
金融機関端末装置から、当該金融機関に対して借り入れ申し込みを行ったユーザのメールアドレスを含むユーザ情報および複数の保険商品の中から選択された推奨保険商品情報を伴ったユーザ登録を受け付けて記録するユーザ登録受付手段と、
前記ユーザのメールアドレスに対し、保険加入統合サーバ装置へのリンク情報を送信するリンク情報送信手段と、
前記リンク情報に基づいてアクセスを行ってきたユーザ端末装置から、前記推奨保険商品情報に基づいて決定された申込保険商品に対する保険契約申込を受け付ける申込受付手段と、
受け付けた保険契約申込を、保険会社サーバ装置に送信する申込送信手段と、
保険会社サーバ装置からの加入可否を受信する加入可否受信手段と、
受信した加入可否を、金融機関端末装置から閲覧可能なように記録する加入可否記録手段と、
受信した加入可否を、ユーザのメールアドレスに対して送信する加入可否送信手段と、
を備えた保険加入統合サーバ装置において、
前記申込受付手段は、前記複数の保険商品の中から選択された申込保険商品について、前記ユーザが申し込む前記申込保険商品と前記ユーザが借り入れを申し込んだ前記金融機関との組み合わせによって決定された申込画面を、前記ユーザ端末装置に送信する申込画面送信手段を有し、
前記申込画面送信手段は、複数段階の申込画面を送信するものであり、各段階ごとに、前記申込保険商品と前記金融機関の組み合わせに応じて、分割された申込画面を生成するようにしたことを特徴とする保険加入統合サーバ装置。
【請求項2】
保険加入統合サーバ装置をコンピュータによって実現するための保険加入統合サーバプログラムであって、コンピュータを、
金融機関端末装置から、当該金融機関に対して借り入れ申し込みを行ったユーザのメールアドレスを含むユーザ情報および複数の保険商品の中から選択された推奨保険商品情報を伴ったユーザ登録を受け付けて記録するユーザ登録受付手段と、
前記ユーザのメールアドレスに対し、保険加入統合サーバ装置へのリンク情報を送信するリンク情報送信手段と、
前記リンク情報に基づいてアクセスを行ってきたユーザ端末装置から、前記推奨保険商品情報に基づいて決定された申込保険商品に対する保険契約申込を受け付ける申込受付手段と、
受け付けた保険契約申込を、保険会社サーバ装置に送信する申込送信手段と、
保険会社サーバ装置からの加入可否を受信する加入可否受信手段と、
受信した加入可否を、金融機関端末装置から閲覧可能なように記録する加入可否記録手段と、
受信した加入可否を、ユーザのメールアドレスに対して送信する加入可否送信手段として機能させるための保険加入統合サーバプログラムにおいて、
前記申込受付手段は、前記複数の保険商品の中から選択された申込保険商品について、前記ユーザが申し込む前記申込保険商品と前記ユーザが借り入れを申し込んだ前記金融機関との組み合わせによって決定された申込画面を、前記ユーザ端末装置に送信する申込画面送信手段を有し、
前記申込画面送信手段は、複数段階の申込画面を送信するものであり、各段階ごとに、前記申込保険商品と前記金融機関の組み合わせに応じて、分割された申込画面を生成するようにしたことを特徴とする保険加入統合サーバプログラム。
【請求項3】
請求項1の装置または請求項2のプログラムにおいて、
前記申込画面送信手段は、前記複数の保険商品の表示項目または入力項目またはその双方によってパターン化し、前記申込保険商品に対応するパターンを選択し、当該パターンに応じて分割した複数段階の申込画面を送信するものであり、各段階において、前記パターンごとに申込画面を選択し、前記申込保険商品および前記金融機関に応じて当該申込画面中の表示文言を変更するようにしたことを特徴とする装置またはプログラム。
【請求項4】
請求項3の装置またはプログラムにおいて、
前記パターン化に応じて、表示画面を生成するためのテンプレートを前記保険加入統合サーバ装置にモジュール化して記録しており、
当該テンプレート中に挿入する文言について、複数の保険商品および複数の金融機関の組み合わせによる文言テーブルを記録していることを特徴とする装置またはプログラム。
【請求項5】
請求項1~4の装置またはプログラムにおいて、
前記申込画面送信手段は、前記ユーザ登録受付手段が金融機関サーバ装置から取得した前記ユーザの情報を用いて、既知のユーザ情報を予め記入した上で前記申込画面を送信することを特徴とする装置またはプログラム。
【請求項6】
複数の金融機関のうち、ユーザが借り入れを行った金融機関の申込様式に合致する申込画面を生成して、複数の保険会社の複数の保険商品から選択された申込保険商品についての加入処理を行う保険加入統合サーバ装置において、
ユーザ端末装置から、申込保険商品に対する保険契約申込を受け付ける申込受付手段と、
受け付けた保険契約申込を、保険会社サーバ装置に送信する申込送信手段と、
保険会社サーバ装置からの加入可否を受信する加入可否受信手段と、
受信した加入可否を、金融機関端末装置から閲覧可能なように記録する加入可否記録手段と、
受信した加入可否を、ユーザ端末装置に対して送信する加入可否送信手段と、
を備えた保険加入統合サーバ装置において、
前記申込受付手段は、前記複数の保険商品の中から選択された申込保険商品について、前記ユーザが申し込む前記申込保険商品と前記ユーザが借り入れを申し込んだ前記金融機関との組み合わせによって決定された申込画面を、前記ユーザ端末装置に送信する申込画面送信手段を有し、
前記申込画面送信手段は、複数段階の申込画面を送信するものであり、各段階ごとに、前記申込保険商品と前記金融機関の組み合わせに応じて、分割された申込画面を生成するようにしたことを特徴とする保険加入統合サーバ装置。
【請求項7】
複数の金融機関のうち、ユーザが借り入れを行った金融機関の申込様式に合致する申込画面を生成して、複数の保険会社の複数の保険商品から選択された申込保険商品についての加入処理を行う保険加入統合サーバ装置をコンピュータによって実現するための保険加入統合サーバプログラムであって、コンピュータを、
ユーザ端末装置から、申込保険商品に対する保険契約申込を受け付ける申込受付手段と、
受け付けた保険契約申込を、保険会社サーバ装置に送信する申込送信手段と、
保険会社サーバ装置からの加入可否を受信する加入可否受信手段と、
受信した加入可否を、金融機関端末装置から閲覧可能なように記録する加入可否記録手段と、
受信した加入可否を、ユーザ端末装置に対して送信する加入可否送信手段として機能させるための保険加入統合サーバプログラムにおいて、
前記申込受付手段は、前記複数の保険商品の中から選択された申込保険商品について、前記ユーザが申し込む前記申込保険商品と前記ユーザが借り入れを申し込んだ前記金融機関との組み合わせによって決定された申込画面を、前記ユーザ端末装置に送信する申込画面送信手段を有し、
前記申込画面送信手段は、複数段階の申込画面を送信するものであり、各段階ごとに、前記申込保険商品と前記金融機関の組み合わせに応じて、分割された申込画面を生成するようにしたことを特徴とする保険加入統合サーバプログラム。
【請求項8】
請求項6の装置または請求項7のプログラムにおいて、
前記申込画面送信手段は、前記複数の保険商品の表示項目または入力項目またはその双方によってパターン化し、前記申込保険商品に対応するパターンを選択し、当該パターンに応じて分割した複数段階の申込画面を送信するものであり、各段階において、前記パターンごとに申込画面を選択し、前記申込保険商品および前記金融機関に応じて当該申込画面中の表示文言を変更するようにしたことを特徴とする装置またはプログラム。
【請求項9】
請求項8の装置またはプログラムにおいて、
前記パターン化に応じて、表示画面を生成するためのテンプレートを前記保険加入統合サーバ装置にモジュール化して記録しており、
当該テンプレート中に挿入する文言について、複数の保険商品および複数の金融機関の組み合わせによる文言テーブルを記録していることを特徴とする装置またはプログラム。
【請求項10】
請求項6~9の装置またはプログラムにおいて、
前記保険加入統合サーバ装置は、金融機関端末装置から、当該金融機関に対して借り入れ申し込みを行ったユーザのメールアドレスを含むユーザ情報および複数の保険商品の中から選択された推奨保険商品情報を伴ったユーザ登録を受け付けて記録するユーザ登録受付手段を備えており、
前記申込画面送信手段は、前記ユーザ登録受付手段が前記金融機関端末装置から取得した前記ユーザの情報を用いて、既知のユーザ情報を予め記入した上で前記申込画面を送信することを特徴とする装置またはプログラム。
【請求項11】
複数の金融機関のうち、ユーザが借り入れを行った金融機関の申込様式に合致する申込画面を生成して、複数の保険会社の複数の保険商品から選択された申込保険商品についての加入処理を行う保険加入統合サーバ装置において、
ユーザ端末装置から、申込保険商品に対する保険契約申込を受け付ける申込受付手段と、
受け付けた保険契約申込を、保険会社サーバ装置に送信する申込送信手段と、
保険会社サーバ装置からの加入可否を受信する加入可否受信手段と、
受信した加入可否を、金融機関端末装置から閲覧可能なように記録する加入可否記録手段と、
受信した加入可否を、ユーザ端末装置に対して送信する加入可否送信手段と、
を備えた保険加入統合サーバ装置において、
前記申込受付手段は、前記申込保険商品について、前記ユーザが申し込む前記申込保険商品と前記ユーザが借り入れを申し込んだ前記金融機関との組み合わせによってパターン化した申込画面を、前記ユーザ端末装置に送信する申込画面送信手段を有することを特徴とする保険加入統合サーバ装置。
【請求項12】
複数の金融機関のうち、ユーザが借り入れを行った金融機関の申込様式に合致する申込画面を生成して、複数の保険会社の複数の保険商品から選択された申込保険商品についての加入処理を行う保険加入統合サーバ装置をコンピュータによって実現するための保険加入統合サーバプログラムであって、コンピュータを、
ユーザ端末装置から、申込保険商品に対する保険契約申込を受け付ける申込受付手段と、
受け付けた保険契約申込を、保険会社サーバ装置に送信する申込送信手段と、
保険会社サーバ装置からの加入可否を受信する加入可否受信手段と、
受信した加入可否を、金融機関端末装置から閲覧可能なように記録する加入可否記録手段と、
受信した加入可否を、ユーザ端末装置に対して送信する加入可否送信手段として機能させるための保険加入統合サーバプログラムにおいて、
前記申込受付手段は、前記申込保険商品について、前記ユーザが申し込む前記申込保険商品と前記ユーザが借り入れを申し込んだ前記金融機関との組み合わせによってパターン化した申込画面を、前記ユーザ端末装置に送信する申込画面送信手段を有することを特徴とする保険加入統合サーバプログラム。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、銀行などの金融機関で借り入れを行ったユーザが、当該借り入れに関連した保険を契約するためのシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
金融機関において借り入れを行ったユーザが、死亡や就労不能になるなどの事態により返済不能になる事態に備えるため、借り入れと同時に保険(団体信用生命保険など)に加入することが多い。
【0003】
図19を用いて、上記の保険加入の手続きを説明する。銀行α、β・・・εは、それぞれの銀行端末Tα、Tβ・・・Tεを有している。保険会社A、B・・・Mは、それぞれの保険会社サーバ装置SA、SB・・・SMを有している。
【0004】
借り入れを行ったユーザに対し、銀行の担当者は推奨の保険商品の申込書を渡す。ここでは、銀行αにて借り入れを行ったユーザに対し、保険会社Bの保険商品B2を推奨したものとして話を進める。なお、ユーザの借り入れ内容や属性などに応じて、推奨する保険商品は変わるものである。
【0005】
銀行αの担当者は、銀行端末Tαを操作して、保険会社サーバ装置SBに接続する。さらに、ユーザの記入した申込書に基づいて、保険商品B2の申込に必要なデータを入力し、保険会社サーバ装置SBに送信する。
【0006】
保険会社では申込に基づいて加入可否の審査を行い、その結果を保険会社サーバ装置SBにアップする。銀行の担当者は、銀行端末Tαを操作して、保険会社サーバ装置SBにアクセスして、加入可否を閲覧する。担当者は、ユーザに対して、加入可否を伝える。
【0007】
上記のようにして、借り入れに関連した保険加入の処理を行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】特許6046793
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上記のシステムでは、次のような問題があった。保険会社の保険商品ごとに、保険会社サーバ装置が入力の項目やインターフェイスを定めており、担当者の申込入力作業が煩雑であった。
【0010】
さらに、保険会社の販売する同じ商品であっても、取り扱う銀行の意向により、銀行に応じて、ユーザに求める入力項目名が異なったり、説明文が異なったりしている。保険会社サーバ装置においては、それぞれの銀行のために別個のインターフェイスを用意しなければならないという問題があった。
【0011】
特許文献1には、銀行システムの顧客マスタを用いて生命保険に対する申込を連携することができるシステムが開示されているが、上記問題を解決するものではなかった。
【0012】
この発明は、上記のような問題点を解決して、加入処理を容易にする統合サーバ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
この発明の独立して適用可能ないくつかの特徴を以下に列挙する。
【0014】
(1)(2)この発明に係る保険加入統合サーバ装置は、金融機関端末装置から、当該金融機関に対して借り入れ申し込みを行ったユーザのメールアドレスを含むユーザ情報および複数の保険商品の中から選択された推奨保険商品情報を伴ったユーザ登録を受け付けて記録するユーザ登録受付手段と、前記ユーザのメールアドレスに対し、保険加入統合サーバ装置へのリンク情報を送信するリンク情報送信手段と、前記リンク情報に基づいてアクセスを行ってきたユーザ端末装置から、前記推奨保険商品情報に基づいて決定された申込保険商品に対する保険契約申込を受け付ける申込受付手段と、受け付けた保険契約申込を、保険会社サーバ装置に送信する申込送信手段と、保険会社サーバ装置からの加入可否を受信する加入可否受信手段と、受信した加入可否を、金融機関端末装置から閲覧可能なように記録する加入可否記録手段と、受信した加入可否を、ユーザのメールアドレスに対して送信する加入可否送信手段とを備えた保険加入統合サーバ装置において、前記申込受付手段は、前記複数の保険商品の中から選択された申込保険商品について、前記ユーザが申し込む前記申込保険商品と前記ユーザが借り入れを申し込んだ前記金融機関との組み合わせによって決定された申込画面を、前記ユーザ端末装置に送信する申込画面送信手段を有し、前記申込画面送信手段は、複数段階の申込画面を送信するものであり、各段階ごとに、前記申込保険商品と前記金融機関の組み合わせに応じて、分割された申込画面を生成するようにしたことを特徴としている。
【0015】
したがって、銀行担当者が各保険会社ごとに保険会社のサーバ装置にアクセスして申込を行う必要がなく、しかも、従前の保険会社のサーバ装置をそのまま使用することもできるので、業務の効率化を図ることができるだけでなく、当該システムの構築が容易である。
【0016】
(3)この発明に係る保険加入統合サーバ装置は、申込画面送信手段が、前記申込保険商品の表示項目または入力項目またはその双方によってパターン化し、当該パターンに応じて分割した複数段階の申込画面を送信するものであり、各段階において、前記パターンごとに申込画面を選択し、前記保険商品および前記銀行に応じて当該申込画面中の表示文言を変更するようにしたことを特徴としている。
【0017】
したがって、推奨した銀行ごと、保険商品ごとに変わる申込画面を容易に生成することができる。
【0018】
(4)この発明に係る保険加入統合サーバ装置は、前記パターン化に応じて、表示画面を生成するためのテンプレートをモジュール化して記録しており、当該テンプレート中に挿入する文言について、前記保険商品および前記銀行の組み合わせによる文言テーブルを記録していることを特徴としている。
【0019】
したがって、申込画面の生成および変更が容易である。
【0020】
(5)この発明に係る保険加入統合サーバ装置は、申込画面送信手段が、前記ユーザ登録受付手段が金融機関サーバ装置から取得した前記ユーザの情報を用いて、既知のユーザ情報を予め記入した上で前記申込画面を送信することを特徴としている。
【0021】
したがって、入力作業が容易である。
【0022】
(6)(7)この発明に係る保険加入統合サーバ装置は、複数の金融機関のうち、ユーザが借り入れを行った金融機関の申込様式に合致する申込画面を生成して、複数の保険会社の複数の保険商品から選択された申込保険商品についての加入処理を行う保険加入統合サーバ装置において、ユーザ端末装置から、申込保険商品に対する保険契約申込を受け付ける申込受付手段と、受け付けた保険契約申込を、保険会社サーバ装置に送信する申込送信手段と、保険会社サーバ装置からの加入可否を受信する加入可否受信手段と、受信した加入可否を、金融機関端末装置から閲覧可能なように記録する加入可否記録手段と、受信した加入可否を、ユーザ端末装置に対して送信する加入可否送信手段とを備えた保険加入統合サーバ装置において、前記申込受付手段は、前記複数の保険商品の中から選択された申込保険商品について、前記ユーザが申し込む前記申込保険商品と前記ユーザが借り入れを申し込んだ前記金融機関との組み合わせによって決定された申込画面を、前記ユーザ端末装置に送信する申込画面送信手段を有し、前記申込画面送信手段は、複数段階の申込画面を送信するものであり、各段階ごとに、前記申込保険商品と前記金融機関の組み合わせに応じて、分割された申込画面を生成するようにしたことを特徴としている。
【0023】
したがって、銀行担当者が各保険会社ごとに保険会社のサーバ装置にアクセスして申込を行う必要がなく、しかも、従前の保険会社のサーバ装置をそのまま使用することもできるので、業務の効率化を図ることができるだけでなく、当該システムの構築が容易である。
【0024】
(8)この発明に係る保険加入統合サーバ装置は、申込画面送信手段が、前記申込保険商品の表示項目または入力項目またはその双方によってパターン化し、当該パターンに応じて分割した複数段階の申込画面を送信するものであり、各段階において、前記パターンごとに申込画面を選択し、前記保険商品および前記銀行に応じて当該申込画面中の表示文言を変更するようにしたことを特徴としている。
【0025】
したがって、推奨した銀行ごと、保険商品ごとに変わる申込画面を容易に生成することができる。
【0026】
(9)この発明に係る保険加入統合サーバ装置は、前記パターン化に応じて、表示画面を生成するためのテンプレートをモジュール化して記録しており、当該テンプレート中に挿入する文言について、前記保険商品および前記銀行の組み合わせによる文言テーブルを記録していることを特徴としている。
【0027】
したがって、申込画面の生成および変更が容易である。
【0028】
(10)この発明に係る保険加入統合サーバ装置は、申込画面送信手段が、前記ユーザ登録受付手段が金融機関サーバ装置から取得した前記ユーザの情報を用いて、既知のユーザ情報を予め記入した上で前記申込画面を送信することを特徴としている。
【0029】
したがって、入力作業が容易である。
【0030】
(11)(12)この発明に係る保険加入統合サーバ装置は、複数の金融機関のうち、ユーザが借り入れを行った金融機関の申込様式に合致する申込画面を生成して、複数の保険会社の複数の保険商品から選択された申込保険商品についての加入処理を行う保険加入統合サーバ装置において、ユーザ端末装置から、申込保険商品に対する保険契約申込を受け付ける申込受付手段と、受け付けた保険契約申込を、保険会社サーバ装置に送信する申込送信手段と、保険会社サーバ装置からの加入可否を受信する加入可否受信手段と、受信した加入可否を、金融機関端末装置から閲覧可能なように記録する加入可否記録手段と、受信した加入可否を、ユーザ端末装置に対して送信する加入可否送信手段とを備えた保険加入統合サーバ装置において、前記申込受付手段は、前記申込保険商品について、前記ユーザが申し込む前記申込保険商品と前記ユーザが借り入れを申し込んだ前記金融機関との組み合わせによってパターン化した申込画面を、前記ユーザ端末装置に送信する申込画面送信手段を有することを特徴としている。
【0031】
したがって、銀行担当者が各保険会社ごとに保険会社のサーバ装置にアクセスして申込を行う必要がなく、しかも、従前の保険会社のサーバ装置をそのまま使用することもできるので、業務の効率化を図ることができるだけでなく、当該システムの構築が容易である。
【0032】
この発明において、「ユーザ登録受け付け手段」は、実施形態においては、ステップS53がこれに対応する。
【0033】
「リンク情報送信手段」は、実施形態においては、ステップS54がこれに対応する。
【0034】
「申込受付手段」は、実施形態においては、ステップS62~S66がこれに対応する。
【0035】
「申込送信手段」は、実施形態においては、ステップS72がこれに対応する。
【0036】
「加入可否受信手段」は、実施形態においては、ステップS73がこれに対応する。
【0037】
「加入可否送信手段」は、実施形態においては、ステップS75がこれに対応する。
【0038】
「加入可否記録手段」は、実施形態においては、ステップS74がこれに対応する。
【0039】
「プログラム」とは、CPUにより直接実行可能なプログラムだけでなく、ソース形式のプログラム、圧縮処理がされたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む概念である。
【図面の簡単な説明】
【0040】
図1】この発明の一実施形態による保険加入統合サーバ装置20の機能構成図である。
図2】保険加入統合サーバ装置20を用いたシステムのシステム構成図である。
図3】保険加入統合サーバ装置20のハードウエア構成である。
図4】スマートフォン40のハードウエア構成である。
図5】銀行端末装置10のハードウエア構成である。
図6】ユーザ登録処理のフローチャートである。
図7】ユーザ登録画面を示す図である。
図8】ユーザ宛メールを示す図である。
図9】保険申込処理のフローチャートである。
図10】いずれのモジュールを使用するかを決定するためのテーブル(SSD34に記録されている)である。
図11】パターンを決定するためのテーブル(SSD34に記録されている)である。
図12】SSD34に記録されているモジュールAを示す図である。
図13】SSD34に記録されている文言テーブルA1を示す図である。
図14】申込画面の表示例である。
図15】SSD34に記録されているモジュールCを示す図である。
図16】申込画面の表示例である。
図17】保険申込処理のフローチャートである。
図18】他の例によるテンプレート決定のためのテーブルである。
図19】従来の保険申込処理を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0041】
1.機能構成
図1、この発明の一実施形態による保険加入統合サーバ装置20の機能構成を示す。
【0042】
銀行の担当者は、借り入れ申込を行ったユーザに対し推奨保険商品の申込リンクを送信するために、保険加入サーバ装置20に対し、ユーザ登録を行う。このユーザ登録の申込には、当該ユーザのメールアドレスや推奨保険商品などが含まれている。
【0043】
ユーザ登録受付手段22は、ユーザ登録を受け付けてユーザIDを生成し、借入先銀行名、当該ユーザに対する推奨保険商品、ユーザ名などを記録してユーザ登録を行う。リンク情報送信手段24は、当該推奨保険商品のための加入申込ページへのリンクを付したメールを、当該ユーザのメールアドレスに送信する。
【0044】
ユーザは、ユーザ端末装置40においてメールを閲覧し、前記加入申込ページにアクセスする。なお、この加入申込ページは、借入先銀行、推奨保険商品の組合せによってパターン化されて複数のものが用意されており、その組合せによって選択された加入申込ページが表示される。
【0045】
ユーザは、ユーザ端末装置40を操作して、加入申込ページにおいて必要な情報を入力し、保険加入統合サーバ装置20に送信する。
【0046】
申込受付手段26は、ユーザ端末装置40からの保険加入申込データを受け付ける。申込送信手段28は、保険加入申込データを、推奨保険商品を取り扱う保険会社サーバ装置50のフォーマットに合致するように変換し、保険会社サーバ装置50に送信する。
【0047】
保険会社サーバ装置50は、当該加入申込データに基づいて、申し込まれた保険商品に対する加入の可否を、保険加入統合サーバ装置20に送信する。加入可否受信手段30は、これを受信する。加入可否送信手段32は、ユーザ登録情報を参照して、加入可否をユーザのメールアドレスに送信する。これにより、ユーザは、申し込んだ保険に対する加入可否を知ることができる。
【0048】
また、加入可否記録手段34は、加入可否を、銀行端末装置10から閲覧可能なように記録する。これにより、銀行の担当者は、加入可否を知ることができる。
【0049】
以上のように、この実施形態によれば、各保険会社の保険会社サーバ装置50を変更することなく、いずれの保険会社のいずれの保険商品に対しても、同様の共通化した手順にて処理を行うことができ、銀行担当者の処理が容易となる。また、銀行ごとに保険加入統合サーバ装置20を別個に設けることなく、銀行独自の入力表現などに対応でき、システムを簡素化することができる。
【0050】
2.システム構成
図2に、この発明の一実施形態による保険加入統合サーバ装置20を用いたシステムの構成を示す。保険加入統合サーバ装置20は、インターネットに接続されている。同様に、ユーザ端末装置40α・・・40ε、銀行端末装置10α・・・10ε、保険会社サーバ装置50A・・・50Mも、インターネットに接続されている。
【0051】
ユーザ端末装置40α・・・40εは、それぞれ、銀行α・・・εにて借り入れを行ったユーザの操作する端末装置である。保険会社の保険商品に対する加入申込は、このユーザ端末装置40α・・・40εに、ユーザが入力することによって行う。銀行端末装置10α・・・10εは、それぞれ、銀行α・・・εの担当者が操作する端末装置である。
【0052】
保険加入統合サーバ装置20は、ユーザ端末装置40α・・・40εからの加入申込を受け付けて、保険会社サーバ装置50A・・・50Mに送信するものである。
【0053】
図3に、保険加入統合サーバ装置20のハードウエア構成を示す。CPU30には、メモリ32、SSD34、DVD-ROMドライブ36、通信回路38が接続されている。通信回路38は、インターネットに接続するためのものである。
【0054】
SSD34には、オペレーティングシステム40、統合プログラム42が記録されている。統合プログラム42は、オペレーティングシステム40と協働してその機能を発揮するものである。これらプログラムは、DVD-ROM44に記録されていたものを、DVD-ROMドライブ36を介して、SSD34にインストールしたものである。
【0055】
保険会社サーバ装置50のハードウエア構成は、図2の保険加入統合サーバ装置20と同様である。ただし、SSDには、統合プログラム42に代えて、保険サーバプログラムが記録されている。
【0056】
図4に、ユーザ端末装置であるスマートフォン40のハードウエア構成を示す。CPU41には、メモリ42、タッチディスプレイ43、不揮発性メモリ44、カメラ45、通信回路46が接続されている。電話のための通話回路などは省略している。
【0057】
通信回路46は、インターネットに接続するためのものである。不揮発性メモリ44には、オペレーティングシステム47、ブラウザプログラム48が記録されている。ブラウザプログラム48は、オペレーティングシステム47と協働してその機能を発揮するものである。
【0058】
図5に、銀行端末装置10のハードウエア構成を示す。CPU11には、メモリ12、ディスプレイ13、SSD14、DVD-ROMドライブ15、キーボード/マウス16、通信回路17が接続されている。通信回路17は、インターネットに接続するためのものである。
【0059】
SSD14には、オペレーティングシステム18、ブラウザプログラム19が記録されている。ブラウザプログラム19は、オペレーティングシステム18と協働してその機能を発揮するものである。これらプログラムは、DVD-ROM5に記録されていたものを、DVD-ROMドライブ15を介して、SSD14にインストールしたものである。
【0060】
3.保険加入申込処理
3.1ユーザ登録処理
図6、9、17に、統合プログラム42のフローチャートを示す。図6は、ユーザ登録処理のフローチャートである。
【0061】
ユーザは、銀行に対し、住宅ローンなどの借り入れを申し込む。このシステムは、銀行に対して借り入れを申し込んだユーザを対象とするものである。
【0062】
銀行の担当者は、銀行端末装置10を操作し、保険加入申込システムを利用するためのユーザ登録を行う。ユーザ登録は、本来、ユーザ自身が行うべきであるが、このシステムでは、銀行の担当者が代わりに行うようにしている。
【0063】
銀行の担当者は、銀行端末装置10を操作して、保険加入統合サーバ装置20にアクセスする(ステップS1)。保険加入統合サーバ装置20から送られてくるログイン画面にて、銀行担当者のIDおよびパスワードを入力してログインを行う(ステップS2、S51)。
【0064】
保険加入統合サーバ装置20のCPU30(以下、保険加入統合サーバ装置20と省略することがある)は、正当なログインであることを確認すると、ユーザ登録画面を送信する(ステップS52)。銀行端末装置10のCPU11(以下、銀行端末装置10と省略することがある)は、このユーザ登録画面をディスプレイ13に表示する。
【0065】
ユーザ登録画面を図7に示す。ユーザIDは、当該銀行が、借り入れ申込の際にユーザに対して付したIDである。銀行のサーバ装置(図示せず)には、ユーザIDとともに、ユーザの名前、生年月日、借入金額、メールアドレスなどが記録されている。これらのユーザ情報は、借り入れ申込時に登録されたものである。
【0066】
図7の画面において、担当者がユーザIDを入力すると、銀行端末装置10は、ユーザIDを保険加入統合サーバ装置20に送信する。保険加入統合サーバ装置20は、このユーザIDを受けて、当該銀行のサーバ装置にアクセスし、ユーザIDに対応するユーザ情報を取得する。取得したユーザ情報を、銀行端末装置10に送信する。これにより、図7の画面において、既に登録済みのユーザ情報は入力された状態にて表示されることになる。
【0067】
担当者は、不足しているユーザ情報を入力(あるいは訂正)し、さらに、ユーザの借入金額や年齢などに基づいて、ユーザに対して推奨する保険商品を入力する。なお、銀行ごとにいずれの保険会社のいずれの商品を扱うかは、予め定められており、銀行ごとに保険加入統合サーバ装置20に登録されている。多くの場合、一つの銀行について、複数の保険会社の複数の保険商品を扱っている。
【0068】
推奨保険商品の入力においては、当該銀行が扱っている保険商品の一覧がプルダウンメニューで表示され、それを選択することで、保険商品コードが入力される。また、この際、保険コードに付随して、あわせて、連帯債務の有無やつなぎ融資の有無についても入力するようにしている。連帯債務の有無やつなぎ融資の有無を含めて区別できるように商品コードを生成し入力するようにしてもよい。
【0069】
担当者が入力を終えて、送信ボタン100をクリックすると、ユーザ情報、推奨保険商品が送信される(ステップS4)。これらユーザ情報および推奨保険商品は、保険加入統合サーバ装置20に記録される(ステップS53)。
【0070】
保険加入統合サーバ装置20は、推奨保険商品を申し込むための申込ページのURLを、ユーザ情報中のユーザのメールアドレスに送信する(ステップS54)。ユーザは、このメールを、たとえばスマートフォン40のタッチディスプレイ43に表示する。表示されたメールを図8に示す。表示されているURLは、保険加入統合サーバ装置20に用意されている保険申込ページへのリンクである。
【0071】
また、保険加入統合サーバ装置20は、当該ユーザがログインするためのパスワードを自動生成し、前記メールアドレスに別途送信する。なお、このパスワードは、銀行担当者のメールアドレスにも送信される。
【0072】
3.2保険申込処理
図9に、保険申込処理のフローチャートを示す。ユーザが、スマートフォン40を操作してリンクをクリックすると、スマートフォン40のCPU41(以下、スマートフォン40と省略することがある)は、保険加入統合サーバ装置20にアクセスする(ステップS11)。保険加入統合サーバ装置20は、ログイン画面を送信し、ユーザ端末装置40はこれを表示する。
【0073】
ユーザは、ログイン画面において、ユーザID(もしくはユーザのメールアドレス)と上記のパスワードを入力してログインを行う。保険加入統合サーバ装置20は、正当なログインであることを確認すると、推奨保険商品の申込画面をスマートフォン40に送信する。
【0074】
申込の際の必要項目や表示内容は、保険商品によって異なっている。また、いずれの銀行経由(いずれの銀行からの推奨)であるかによっても異なっている。そこで、この実施形態では、図10の画面選択テーブルに示すように、申込画面を12(重要事項説明画面から告知書兼申込書PDF作成まで)の段階に分割している。その上で、6つに分けた商品群ごとに、画面のテンプレートを、SSD34に記録して用意している。この実施形態では、テンプレートを、各段階ごとにモジュールに分割している。
【0075】
図10に示す6つのパターンの詳細を図11に示す。同様の商品であっても、生命保険であるか損害保険であるかによって、申込画面が変わる場合があるため、パターンを分けている(たとえばパターン2とパターン6)。
【0076】
保険加入統合サーバ装置20は、当該ユーザについて記録している推奨保険商品が、図10のいずれのパターンに該当するかを決定する(ステップS62)。たとえば、推奨商品が一般団信であれば、パターン1が選択されることになる。
【0077】
次に、保険加入統合サーバ装置20は、パターン1に対応する加入申込画面1(重要事項説明画面)のテンプレートモジュールAを取得する(ステップS63)。なお、重要事項説明画面においては、保険商品、銀行によって文言の内容が変化するが、文言欄、確認入力欄、リンク欄、文言欄、確認入力欄を設けるという点で、その構造は同じであるから、全てのパターンについて1つのモジュールAが共通して用いられる。
【0078】
図12にモジュールAの内容を示す。モジュールAにおいて、1行目の左欄には項目の種類として「文言」が記載され、右欄には当該項目に挿入すべき文言を示したテーブル(文言テーブルA1)が示されている。図13に、文言テーブルA1を示す。保険会社の保険商品と、銀行との組み合わせによって、表示すべき文言が記録されている。なお、図13では、文言テーブルの一部を示している。
【0079】
図12に戻って、モジュールAの2行目には、項目の種類として変数CHK1が記載されている。これは、入力欄を表示し、入力内容を変数CHK1に記録することを表している。右欄には、その入力欄の種類としてチェックボックスが記載されている。また、そのチェックボックスに合わせて表示する文言「上記内容を承知しました」が記載されている。
【0080】
3行目には、項目の種類としてリンクが記載されている。右欄に記載されたファイルに対するリンクを表示することを表している。
【0081】
4行目は、文言欄であり、文言テーブルA2を参照することが表されている。
【0082】
5行目は、入力欄であり、入力内容をCHK2に記録することが表されている。
【0083】
6行目には、項目の種類としてボタンが記載されている。これは、クリック可能なボタンを表示することを表している。右欄には、そのボタンに表示する文言「次へ」が表示されている。
【0084】
保険加入統合サーバ装置20は、文言表示欄、入力欄を有する加入申込画面1を生成する(ステップS64)。文言表示欄においては、モジュールAにおいて指示された文言テーブルA1を参照して該当する文言を取得する。
【0085】
銀行βの推奨であり、一般団信(連帯債務なし、つなぎ融資なし)であれば、モジュールAに基づき、図13の文言102を用いて、画面が生成されることになる。
【0086】
保険加入統合サーバ装置20は、生成した加入申込画面1(重要事項説明画面)を、ユーザのスマートフォン40に送信する(ステップS65)。スマートフォン40は、これをタッチディスプレイ43に表示する(ステップS13)。
【0087】
図14に、スマートフォン40に表示された加入申込画面1(重要事項説明画面)を示す。文言テーブルA1から取得した文言104に続いて、確認のためのチェックボックス106が表示されている。最後には、次へのボタン110が表示されている。なお、文言107は、文言テーブルA2(図示せず)から取得されたものである。
【0088】
ユーザが内容を確認し、チェックボックス106、108にチェックを入れた後、次へのボタン110をクリックすると、スマートフォン40は、変数の内容を保険加入統合サーバ装置20に送信する(ステップS14)。
【0089】
これを受けて、保険加入統合サーバ装置20は、入力された変数CHK1、CHK2の値を記録するとともに、加入申込画面2(保険内容選択画面)のモジュールを選択する(ステップS66)。保険商品は一般団信であるから、図10より、モジュールBが選択される。モジュールBについても、上記のモジュールAと同じように処理がなされる。
【0090】
以下、同様にして、加入申込画面3(申込者情報確認)についての処理がなされる。保険加入統合サーバ装置20は、図10より、モジュールCを選択する。図15に、モジュールCの内容を示す。
【0091】
1行目は、変数NAMEKANJIであり、「被保険者氏名(漢字)」と表示して入力欄を設けることが示されている。2行目も同様である。3行目は、変数SEXであり、男、女を選択可能にしたプルダウンメニューを設けることが示されている。
【0092】
変数RENTAIの行は、「連帯債務の有無」と表示して、「なし」「あり」の択一ボタンを設けることが示されている。また、表示の初期値として「あり」を表示することが示されている。なお、この表示は、表示条件に示されるように、連帯債務ありの商品の場合にのみ表示される。
【0093】
この実施形態では、連帯債務の有無や、つなぎ融資の有無についての表示画面の変化については、上記のように同じモジュール内で表示条件をつけて処理するようにしている。しかし、これらを異なるモジュールとして構築するようにしてもよい。
【0094】
図16に、スマートフォン40に表示された加入申込画面3(申込者情報確認)を示す。枠で囲った部分112は、連帯債務なしの商品であれば、表示されないことになる。連帯債務ありの商品の場合、「あり」のボタン114が初期的に選択された状態で、表示されることになる。
【0095】
以下同様にして意向確認(モジュールI)、告知選択1/2(モジュールO)、告知選択2/2(モジュールP)、告知詳細入力1/2(モジュールR)、告知詳細入力2/2(モジュールT)、診断書アップロード(モジュールV)、最終確認画面(モジュールW)、申込完了(モジュールγ)、告知書兼申込書PDF作成(モジュールδ)の順に処理が行われる。
【0096】
なお、保険加入統合サーバ装置20は、上記の各申込画面において、銀行サーバ装置から取得しているユーザの情報(氏名、ローン借入金額、借入日など)を、予め入力した状態で表示するようにしてもよい。
【0097】
スマートフォン40に対し全ての加入申込画面を送信し終え、ユーザが入力を完了して完了ボタンをクリックすると、スマートフォン40は、入力された加入申込データ(各変数に記録されたデータ)を、保険加入統合サーバ装置20に送信する(ステップS21)。保険加入統合サーバ装置20は、この加入申込データを受けて、申込を行う保険会社のサーバ装置50が定めるフォーマットに変換する(ステップS71)。
【0098】
たとえば、申込年月日について、保険会社によっては、2021/01/05のような形式にて受け付ける場合もあれば、2021.1.5のような形式にて受け付ける場合もあるからである。また、各項目の項目名も、保険会社によって異なっているからである。保険加入統合サーバ装置20は、このようなフォーマット変換を行うためのテーブルを予め用意している。
【0099】
この実施形態では、変換された加入申込データは、従前、銀行の担当者が、保険会社サーバ装置50に申し込んだ場合に、保険会社サーバ装置50に与えられるフォーマットと同じになるようにしている。したがって、このシステムにおいては、従来より使用している保険会社サーバ装置50をそのまま使用することができる。
【0100】
保険加入統合サーバ装置20は、フォーマットを変換した加入申込データを、申し込む保険会社のサーバ装置50に送信する(ステップS72)。この時、案件ごとにユニークな案件IDを付して送信する。
【0101】
加入申込データを受け取った保険会社サーバ装置50は、所定の処理によって加入の可否を決定する。加入可否については、AIなどによって自動化してもよいし、人間が判断して結果を入力するようにしてもよい。
【0102】
加入可否の結果を取得した保険会社サーバ装置50は、案件IDとともにこれを保険加入統合サーバ装置20に送信する。保険加入統合サーバ装置20は、加入可否を受信し(ステップS73)、これを銀行端末装置10からアクセス可能なように、予め定められた場所(URL)に記録する(ステップS74)。したがって、銀行担当者は、銀行端末装置10を操作して保険加入統合サーバ装置20にアクセスし、加入可否を閲覧することができる。
【0103】
また、保険加入統合サーバ装置20は、加入可否を当該ユーザのメールアドレスに送信する(ステップS75)。したがって、保険加入申込を行ったユーザは、ユーザ端末装置40を操作し、メールプログラムによって加入可否を知ることができる。
【0104】
この実施形態では、図10に示すように、申込画面の段階ごとにモジュールを設けて、処理を行うようにしている。このモジュールは、入力項目、表示項目が同じであるかどうかによって作成するようにしている。たとえば、申込者情報確認の画面では、いずれのパターンの商品においても入力項目、表示項目が異なっているので、パターンごとに別個のモジュールを設けるようにしている。一方、告知選択2/2では、パターン1、3、4、5において入力項目、表示項目が同じであるから、これらは同じモジュールPを用いている。パターン2、6において入力項目、表示項目が同じであるから、同じモジュールQを用いている。
【0105】
また、入力項目、表示項目の異同は画面によって異なるので、画面ごとにいずれのパターンにおいてモジュールを共通化するかを変えるようにしている。
【0106】
このようなモジュール化をすることにより、商品が増加してパターンが増えたり、画面が追加された場合であっても、必要なモジュールを追加するだけで対応でき、効率がよい。
【0107】
3.3その他
(1)上記実施形態においては、図10に示すように、各段階の画面と保険商品に必要な入力項目および表示項目とのマトリクスにて、モジュールを設けるようにしている。しかし、各段階の画面と入力項目とのマトリクスにしてもよい。また、各段階の画面と表示項目とのマトリクスにしてもよい。さらに、これらの各場合において、表示内容も加味してモジュールを分けるようにしてもよい。
【0108】
また、図18に示すように、各段階の画面ごとにモジュール化せず、パターンごとにテンプレートを設けるようにしてもよい。
【0109】
(2)上記実施形態では、連帯債務のありなし、つなぎ融資のありなしを、銀行の担当者が入力するようにしている。しかし、これを保険申込時に、ユーザが選択するようにしてもよい。
【0110】
(3)上記実施形態では、図10に示すように、保険商品をパターン化して、いずれのモジュールを用いるかを決めるようにしている。しかし、パターン化せず、全ての商品について、それぞれ、各画面においていずれのモジュールを使用するかを定めてもよい。
【0111】
(4)上記実施形態では、銀行に対して住宅ローンを申し込んだユーザが、これに関連して保険商品を申し込む場合について適用した。
【0112】
しかし、第1の会社に、商品購入(有体物商品、無体物商品、サービスを含む)を申し込んだユーザが、これに関連して第2の会社に関連商品(有体物商品、無体物商品、サービスを含む)を申し込む場合についても適用することができる。
【0113】
(5)上記実施形態においては、ユーザ端末装置がスマートフォンである場合について説明した。しかし、通常のPCやタブレットなどをユーザ端末装置として用いることもできる。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19