IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 東芝テック株式会社の特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-13
(45)【発行日】2025-02-21
(54)【発明の名称】サーバ装置、端末装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20230101AFI20250214BHJP
【FI】
G06Q30/06
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2021028874
(22)【出願日】2021-02-25
(65)【公開番号】P2022129970
(43)【公開日】2022-09-06
【審査請求日】2023-12-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】曹永 紗世
(72)【発明者】
【氏名】大熊 裕美子
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 真紀
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 雄
(72)【発明者】
【氏名】宮本 祐衣
(72)【発明者】
【氏名】田中 大智
【審査官】上田 智志
(56)【参考文献】
【文献】特許第6677852(JP,B1)
【文献】特開2020-046768(JP,A)
【文献】特開2014-170473(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の場所に置かれた端末装置の各々からアクセスを受け付け、アクセス元の場所及び前記端末装置と、当該端末装置を操作するユーザとを関連付けて管理する管理部と、
前記管理部が関連付けた端末装置同士を通信可能に接続する通信制御部と、
前記管理部が関連付けた各端末装置に接続した表示部に、当該各端末装置に対応する撮像装置が撮像した画像を整列させたメイン画面を表示させる表示制御部と、
前記端末装置が属する場所で提供可能な商品を表すメニュー情報を、前記通信制御部によって通信可能に接続された端末装置同士で閲覧可能に提供するメニュー提供部と、
前記メニュー情報が提供された前記端末装置の何れかから商品及び当該商品の届け先の注文情報を受け付けて、受け付けた注文情報を、前記商品を提供する店舗に通知する注文受付部と、
前記管理部が関連付けた各端末装置からの注文情報に基づく端末装置毎の支払金額を、前記表示部に、前記各端末装置に対応する前記画像と関連付けて表示させる金額表示部と、
を備えるサーバ装置。
【請求項2】
前記端末装置からの指示に基づいて、前記支払金額の総額を前記端末装置毎に再分配させる金額再分配部を更に備える、
請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項3】
前記金額再分配部は、前記端末装置に接続した表示部に、前記支払金額の総額の再分配方法と、当該再分配方法に基づく、前記端末装置に関連付いたユーザの支払金額とを関連付けて表示させる、
請求項2に記載のサーバ装置。
【請求項4】
前記金額再分配部は、複数の前記端末装置のうちの一部が接続を解除する際に、当該接続を解除した端末装置に対応する支払金額の支払いが済んでいるか、前記接続を維持している端末装置を操作するユーザに前記支払金額の支払いを委ねるかに応じて、前記端末装置毎の未精算の支払金額の総額を、接続を維持している端末装置毎に再分配させる、
請求項2又は請求項3に記載のサーバ装置。
【請求項5】
アクセス元の場所及び端末装置と、当該端末装置を操作するユーザとを関連付けて管理するサーバ装置と通信可能に接続された端末装置であって、
前記サーバ装置との間で各種情報の授受を行う通信制御部と、
関連付けられた各端末装置に接続した表示部に、前記サーバ装置から受信した、前記各端末装置と対応する撮像装置が撮像した画像を整列させたメイン画面を表示する表示制御と
前記端末装置が属する場所で提供可能な商品を表すメニュー情報を、通信可能に接続された端末装置同士で閲覧可能に提供するメニュー提供と
前記メニュー情報が提供された前記端末装置の何れかから商品及び当該商品の届け先の注文情報を受け付けて、受け付けた注文情報を、前記サーバ装置に通知する注文受付と
前記サーバ装置が関連付けた各端末装置からの注文情報に基づく端末装置毎の支払金額を、前記表示部に、各端末装置に対応する前記画像と関連付けて表示する金額表示と、を行わせる出力制御部と
を備える端末装置。
【請求項6】
サーバ装置のコンピュータを、
複数の場所に置かれた端末装置の各々からアクセスを受け付け、アクセス元の場所及び前記端末装置と、当該端末装置を操作するユーザとを関連付けて管理する管理部と、
前記管理部が関連付けた端末装置同士を通信可能に接続する通信制御部と、
前記管理部が関連付けた各端末装置に接続した表示部に、当該各端末装置に対応する撮像装置が撮像した画像を整列させたメイン画面を表示させる表示制御部と、
前記端末装置が属する場所で提供可能な商品を表すメニュー情報を、前記通信制御部によって通信可能に接続された端末装置同士で閲覧可能に提供するメニュー提供部と、
前記メニュー情報が提供された前記端末装置の何れかから商品及び当該商品の届け先の注文を受け付けて、受け付けた注文を、前記商品を提供する店舗に通知する注文受付部と、
前記管理部が関連付けた各端末装置からの注文情報に基づく端末装置毎の支払金額を、前記各端末装置に対応する前記画像と関連付けて表示させる金額表示部と、
して機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、サーバ装置、端末装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
テレワークやリモートワーク等の普及に伴い、ネットワークを介して会議を行うWeb会議システムが広く利用されるようになってきている。また、ビジネス以外の用途でWeb会議システムを用いることも行われている。例えば、Web会議システムを用いて飲み会やパーティ等を行う、所謂リモート飲み会等が行われている。このようなリモート飲み会では、複数のユーザが互いに異なる店舗に来店、又は自宅に滞在し、各ユーザが端末装置を用いてWeb会議を行うことで、店舗が提供する飲食物、又はデリバリーされる飲食物を飲食しながら、他のユーザとコミュニケーションを行うことができる。
【0003】
一方、従来、実店舗におけるオーダシステムが提案されている(例えば特許文献1)。しかしながら、従来の技術では、同一店舗で注文が行われることが前提となっているため、リモート飲み会のような形態は想定されていなかった。そのため、店舗を跨いで割り勘で支払いを行う等の変則的な支払いを行うことは想定されていなかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、リモート飲食提供サービスに係る利便性を向上させることが可能なサーバ装置、端末装置及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態のサーバ装置は、管理部と、通信制御部と、表示制御部と、メニュー提供部と、注文受付部と、金額表示部とを備える。管理部は、複数の場所に置かれた端末装置の各々からアクセスを受け付け、アクセス元の場所及び端末装置と、当該端末装置を操作するユーザとを関連付けて管理する。通信制御部は、管理部が関連付けた端末装置同士を通信可能に接続する。表示制御部は、管理部が関連付けた各端末装置に接続した表示部に、当該各端末装置に対応する撮像装置が撮像した画像を整列させたメイン画面を表示させる。メニュー提供部は、端末装置が属する場所で提供可能な商品を表すメニュー情報を、通信制御部によって通信可能に接続された端末装置同士で閲覧可能に提供する。注文受付部は、メニュー情報が提供された端末装置の何れかから商品及び当該商品の届け先の注文情報を受け付けて、受け付けた注文情報を、商品を提供する店舗に通知する。金額表示部は、管理部が関連付けた各端末装置からの注文情報に基づく端末装置毎の支払金額を、表示部に、各端末装置に対応する画像と関連付けて表示させる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1図1は、実施形態に係るリモート飲食提供システムのシステム構成の一例を示すブロック図である。
図2図2は、実施形態に係るサーバ装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る店舗端末及びユーザ端末のハードウェア構成の一例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る受注端末のハードウェア構成の一例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る店舗管理テーブルのデータ構成の一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係るリモートレスラン管理テーブルのデータ構成の一例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係るデリバリー店舗管理テーブルのデータ構成の一例を示す図である。
図8図8は、実施形態に係る店舗メニュー管理テーブルのデータ構成の一例を示す図である。
図9図9は、実施形態に係るデリバリーメニュー管理テーブルのデータ構成の一例を示す図である。
図10図10は、実施形態に係るユーザ管理テーブルのデータ構成の一例を示す図である。
図11図11は、実施形態に係る予約管理テーブルのデータ構成の一例を示す図である。
図12図12は、実施形態に係る店舗オーダ管理テーブルのデータ構成の一例を示す図である。
図13図13は、実施形態に係るデリバリーオーダ管理テーブルのデータ構成の一例を示す図である。
図14図14は、実施形態に係るリモート飲食提供システムの機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
図15図15は、店舗端末又はユーザ端末に表示されるリモート飲み会の開始画面の一例を示す図である。
図16図16は、リモート飲み会の実施中に店舗端末又はユーザ端末に表示されるメイン画面の一例を示す図である。
図17図17は、店舗端末又はユーザ端末に表示されるメニュー選択画面の一例を示す第1の図である。
図18図18は、店舗端末又はユーザ端末に表示されるメニュー選択結果の一例を示す第2の図である。
図19図19は、他の参加者にメニューをプレゼントする際に表示される確認画面の一例を示す図である。
図20図20は、他の参加者からメニューの提供を受けた際に表示される確認画面の一例を示す図である。
図21図21は、店舗端末又はユーザ端末に表示される注文履歴の一例を示す図である。
図22図22は、店舗端末又はユーザ端末に表示される会計画面の一例を示す図である。
図23図23は、店舗端末又はユーザ端末に表示される金額入力画面の一例を示す図である。
図24図24は、店舗端末又はユーザ端末に表示される決済画面の一例を示す図である。
図25図25は、会計処理部が実行する会計処理の動作例を示す図である。
図26図26は、ユーザが途中退出する際の決済画面の一例を示す図である。
図27図27は、ユーザが途中退出する際の会計画面の一例を示す第1の図である。
図28図28は、ユーザが途中退出する際の会計画面の一例を示す第2の図である。
図29図29は、リモート飲み会から退出するユーザが、リモート飲み会終了ボタンを操作した際に表示されるメイン画面の一例を示す図である。
図30図30は、リモート飲み会から退出するユーザが、支払いを別のユーザに依頼した際に表示される会計画面の一例を示す図である。
図31図31は、実施形態のサーバ装置が実行するログイン処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図32図32は、実施形態のサーバ装置が実行するメニュー選択画面の提供処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図33図33は、実施形態のサーバ装置が実行するオーダ処理の流れ一例を示すフローチャートである。
図34図34は、実施形態のサーバ装置が実行する会計処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を参照して、実施形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0008】
(リモート飲食提供システムの概略構成)
図1は、実施形態に係るリモート飲食提供システムのシステム構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、リモート飲食提供システム10は、サーバ装置20と、店舗端末30,40と、ユーザ端末41と、受注端末50とを有する。店舗端末30,40又はユーザ端末41は、インターネットや携帯電話回線網等のネットワークNを介して、サーバ装置20と通信可能に接続される。なお、サーバ装置20、店舗端末30,40、ユーザ端末41、受注端末50とネットワークNとの接続形態は、有線通信であっても無線通信であってもよい。
【0009】
店舗端末30は、居酒屋等の飲食店である店舗60の各々に設けられる端末装置である。店舗端末30は、例えば、店舗60内の各席に設けられるセルフオーダ用のオーダ端末であり、例えばPC(Personal Computer)やタブレット端末等により実現される。なお、店舗60に設けられる店舗端末30の台数は特に問わず、複数台であってもよい。店舗端末30は、端末装置の一例である。
【0010】
また、店舗60の各々は、店舗端末30やサーバ装置20から通知される注文情報を受け付けるための店舗サーバ(不図示)を備える。なお、店舗60の各々は、チェーン店等の系列店であってもよいし、各々が独立した店舗であってもよい。
【0011】
店舗端末40は、リモートレストラン61の各々に設けられる端末装置である。リモートレストラン61は、キッチン(調理場)を備えないレストランであって、デリバリー店舗62から配達されたメニューを飲食することができるレストランである。店舗端末40は、例えば、リモートレストラン61内の各席に設けられるセルフオーダ用のオーダ端末であり、例えばPCやタブレット端末等により実現される。なお、リモートレストラン61に設けられる店舗端末40の台数は特に問わず、複数台であってもよい。
【0012】
リモートレストラン61の店舗端末40からなされた商品の注文情報は、サーバ装置20に伝達される。サーバ装置20は、複数のデリバリー店舗62の中から、オーダされた商品を最も早くオーダ先に配達することができると考えられるデリバリー店舗62を選択して、選択されたデリバリー店舗62の受注端末50に対して、デリバリーの注文を送信する。
【0013】
受注端末50は、デリバリー店舗62の各々に設けられる、デリバリーの注文を受注する端末装置である。デリバリー店舗62は、例えばPCやタブレット端末等により実現される。なお、デリバリー店舗62に設けられる受注端末50の台数は特に問わず、複数台であってもよい。また、受注端末50は、デリバリー店舗62の配達員が所持する、不図示のハンディ端末と通信を行うことによって、注文された商品の配達状況を随時確認することが可能とされている。
【0014】
ユーザ端末41は、リモート飲食提供システム10を利用するユーザが使用する端末装置である。ユーザ端末41は、例えばPCやスマートフォンやタブレット端末等の携帯型の端末装置で実現することができる。なお、ユーザ端末41は、端末装置の一例である。
【0015】
サーバ装置20は、例えばワークステーション等の情報処理装置によって実現される。なお、本実施形態では、サーバ装置20を単体の装置として説明するが、これに限らないものとする。例えば、サーバ装置20は、複数のサーバ装置で分散して機能を動作させる構成としてもよい。
【0016】
サーバ装置20は、各店舗60の店舗端末30と、各リモートレストラン61の店舗端末40と、各デリバリー店舗62の受注端末50と、各ユーザ端末41と協働することで、リモート飲食提供サービスを提供する。より具体的には、サーバ装置20は、複数の店舗60の各々に設けられた店舗端末30と、複数のリモートレストラン61の各々に設けられた店舗端末40と、複数のデリバリー店舗62の各々に設けられた受注端末50と、複数のユーザ端末41との間の通信を制御することで、異なる場所にいる複数のユーザ同士で、会話や画面共有を行うサービス(リモート飲食提供サービス)を提供する。
【0017】
以下、リモート飲食提供システム10を用いてリモート飲食提供サービスを行う(享受する)ことを、「リモート飲み会」と呼ぶ。
【0018】
なお、リモート飲食提供システム10のシステム構成は、図1に示す例に限定されるものではない。例えば、複数のデリバリー店舗62を管理する、サーバ装置20とは別のサーバ装置を備えて、サーバ装置20から送信されたデリバリーの注文を、サーバ装置20とは別のサーバ装置が受信して、最適なデリバリー店舗62を選択するようにしてもよい。
【0019】
(サーバ装置のハードウェア構成)
次に、図2を用いて、サーバ装置20のハードウェア構成を説明する。図2は、実施形態に係るサーバ装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0020】
サーバ装置20は、CPU(Central Processing Circuit)21、ROM(Read Only Memory)22、及びRAM(Random Access Memory)23等のコンピュータ構成を備える。
【0021】
CPU21は、プロセッサの一例であり、サーバ装置20の各部を統括的に制御する。ROM22は、各種プログラムや各種データを記憶する。RAM23は、プログラムや各種データを展開するワークスペースである。
【0022】
また、サーバ装置20は、通信部24と、記憶部25とを備える。通信部24は、ネットワークNに接続可能な通信インタフェースである。通信部24は、ネットワークNを介して店舗端末30,40やユーザ端末41、受注端末50等の外部装置と通信を行う。
【0023】
記憶部25は、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等の記憶媒体で構成されており、電源を遮断しても記憶内容を維持する。記憶部25は、CPU21が実行することが可能なプログラムや各種の設定情報を記憶する。例えば、記憶部25は、リモート飲み会用に用意されたプログラム(サーバプログラム)やGUI(Graphical User Interface)の表示に係るコンテンツ等を記憶する。CPU21は、ROM22や記憶部25に記憶されたプログラムをRAM23に展開して動作させることによって、各種の処理を実行する。
【0024】
また、記憶部25は、リモート飲み会の実行に必要な各種データを記憶する。具体的には、記憶部25は、店舗管理テーブル251と、リモートレストラン管理テーブル252と、デリバリー店舗管理テーブル253と、店舗メニュー管理テーブル254と、デリバリーメニュー管理テーブル255と、ユーザ管理テーブル256と、予約管理テーブル257と、店舗オーダ管理テーブル258と、デリバリーオーダ管理テーブル259とを記憶する。各テーブルの内容について、詳しくは後述する。
【0025】
(店舗端末及びユーザ端末のハードウェア構成)
次に、図3を用いて、店舗端末30,40又はユーザ端末41のハードウェア構成を説明する。図3は、実施形態に係る店舗端末及びユーザ端末のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0026】
店舗端末30は、CPU31、ROM32、及びRAM33等のコンピュータ構成を備える。CPU31は、プロセッサの一例であり、店舗端末30の各部を統括的に制御する。ROM32は、各種プログラムや各種データを記憶する。RAM33は、プログラムや各種データを展開するワークスペースである。
【0027】
また、店舗端末30は、通信部34と、記憶部35と、表示部36と、操作部37と、撮像部38と、音声入出力部39とを備える。
【0028】
通信部34は、ネットワークNに接続可能な通信インタフェースである。通信部34は、ネットワークNを介してサーバ装置20等の外部装置と通信を行う。また、通信部34は、自店舗内の店舗サーバや他の店舗端末30,40又はユーザ端末41と通信を行う。
【0029】
記憶部35は、HDDやフラッシュメモリ等の記憶媒体で構成されており、電源を遮断しても記憶内容を維持する。記憶部35は、CPU31が実行することが可能なプログラムや各種の設定情報を記憶する。例えば、記憶部35は、リモート飲み会用に用意されたプログラム(クライアントプログラム)やGUIの表示に係るコンテンツ等を記憶する。CPU31は、ROM32や記憶部35に記憶されたプログラムをRAM33に展開して動作させることによって、各種の処理を実行する。
【0030】
表示部36は、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示デバイスであり、CPU31の制御に従って各種の情報や画面を表示する。操作部37は、各種の操作キーを有し、ユーザの操作に応じた操作内容をCPU31に出力する。なお、操作部37は、表示部36の表面に設けられたタッチパネルであってもよい。
【0031】
撮像部38は、CCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子を具備する撮像装置である。撮像部38は、例えば、店舗端末30を操作するユーザを撮像することで、ユーザの画像データ(静止画、動画)を取得し、取得した画像データをCPU31に出力する。なお、撮像部38は、店舗端末30に内蔵されていてもよいし、店舗端末30と別体であってもよい。
【0032】
音声入出力部39は、マイク等の音声入力装置と、スピーカ等の音声出力装置とを具備する。音声入出力部39は、ユーザの音声データを取得し、取得した音声データをCPU31に出力する。また、音声入出力部39は、CPU31から入力される音声データを音声として出力する。
【0033】
なお、店舗端末30のハードウェア構成は、図3の構成に限らないものとする。また、店舗端末40及びユーザ端末41は、店舗端末30と同様のハードウェア構成を備えるものとして説明を進める。
【0034】
(受注端末のハードウェア構成)
次に、図4を用いて、受注端末50のハードウェア構成を説明する。図4は、実施形態に係る受注端末のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0035】
受注端末50は、CPU51、ROM52、及びRAM53等のコンピュータ構成を備える。CPU51は、プロセッサの一例であり、受注端末50の各部を統括的に制御する。ROM52は、各種プログラムや各種データを記憶する。RAM53は、プログラムや各種データを展開するワークスペースである。
【0036】
また、受注端末50は、通信部54と、記憶部55と、表示部56と、操作部57とを備える。
【0037】
通信部54は、ネットワークNに接続可能な通信インタフェースである。通信部54は、ネットワークNを介してサーバ装置20等の外部装置と通信を行う。
【0038】
記憶部55は、HDDやフラッシュメモリ等の記憶媒体で構成されており、電源を遮断しても記憶内容を維持する。記憶部55は、CPU51が実行することが可能なプログラムや各種の設定情報を記憶する。例えば、記憶部55は、注文対応のために用意されたプログラム(クライアントプログラム)やGUIの表示に係るコンテンツ等を記憶する。CPU51は、ROM52や記憶部55に記憶されたプログラムをRAM53に展開して動作させることによって、各種の処理を実行する。
【0039】
表示部56は、LCD等の表示デバイスであり、CPU51の制御に従って各種の情報や画面を表示する。操作部57は、各種の操作キーを有し、ユーザの操作に応じた操作内容をCPU51に出力する。なお、操作部57は、表示部56の表面に設けられたタッチパネルであってもよい。
【0040】
なお、受注端末50のハードウェア構成は、図4の構成に限らないものとする。
【0041】
(サーバ装置が記憶する各種データ)
次に、図5から図13を用いて、サーバ装置20の記憶部25に記憶される各種データのデータ構成を説明する。
【0042】
図5は、実施形態に係る店舗管理テーブルのデータ構成の一例を示す図である。店舗管理テーブル251は、各店舗60の店舗IDに関連付けて、当該店舗IDに対応する店舗60に関する店舗情報を記憶する。
【0043】
店舗IDは、店舗60の各々を識別するための識別情報である。店舗情報は、店舗60の店舗名、住所、連絡先、及び店舗画像等の項目を含む。店舗名は、店舗60の屋号や支店名等である。住所は、店舗60の所在地を示す住所を意味する。連絡先は、例えば店舗60の住所や、IPアドレス等のアドレス情報を意味する。店舗画像は、店舗IDに対応する店舗60を表したアイコンやロゴマーク等の画像情報である。なお、店舗管理テーブル251のデータ構成は、図5の例に限らないものとする。
【0044】
図6は、実施形態に係るリモートレスラン管理テーブルのデータ構成の一例を示す図である。リモートレストラン管理テーブル252は、各リモートレストラン61のリモートレストランIDに関連付けて、当該リモートレストランIDに対応するリモートレストラン61に関するリモートレスラン情報を記憶する。
【0045】
リモートレストランIDは、リモートレストラン61の各々を識別するための識別情報である。リモートレスラン情報は、リモートレストラン61のリモートレストラン名、住所、連絡先、及びリモートレストラン画像等の項目を含む。リモートレストラン名は、リモートレストラン61の屋号や支店名等である。住所は、リモートレストラン61の所在地を示す住所を意味する。連絡先は、例えばリモートレストラン61の住所や、IPアドレス等のアドレス情報を意味する。リモートレストラン画像は、リモートレストランIDに対応するリモートレストラン61を表したアイコンやロゴマーク等の画像情報である。なお、リモートレストラン管理テーブル252のデータ構成は、図6の例に限らないものとする。
【0046】
図7は、実施形態に係るデリバリー店舗管理テーブルのデータ構成の一例を示す図である。デリバリー店舗管理テーブル253は、各デリバリー店舗62のデリバリー店舗IDに関連付けて、当該デリバリー店舗IDに対応するデリバリー店舗62に関するデリバリー店舗情報を記憶する。
【0047】
デリバリー店舗IDは、デリバリー店舗62の各々を識別するための識別情報である。デリバリー店舗情報は、デリバリー店舗62のデリバリー店舗名、住所、連絡先、及びデリバリー店舗画像等の項目を含む。デリバリー店舗名は、デリバリー店舗62の屋号や支店名等である。住所は、デリバリー店舗62の所在地を示す住所を意味する。連絡先は、例えばデリバリー店舗62の住所や、IPアドレス等のアドレス情報を意味する。デリバリー店舗画像は、デリバリー店舗IDに対応するデリバリー店舗62を表したアイコンやロゴマーク等の画像情報である。なお、デリバリー店舗管理テーブル253のデータ構成は、図7の例に限らないものとする。
【0048】
図8は、実施形態に係る店舗メニュー管理テーブルのデータ構成の一例を示す図である。店舗メニュー管理テーブル254は、各店舗60の店舗IDに関連付けて、当該店舗IDに対応する店舗60で飲食可能な各商品(メニュー)に関するメニュー情報を記憶する。サーバ装置20は、例えば、各店舗60の店舗サーバ等からメニュー情報を取得して、店舗メニュー管理テーブル254に記憶する。
【0049】
メニュー情報は、例えば、商品(メニュー)の商品ID,商品名、一般名、価格、商品画像、及び説明等を含む。
【0050】
商品IDは、各店舗60で販売される商品を識別するための識別情報である。商品名は、商品IDに対応する商品の商品名(品目、正式名称等)を示す情報である。一般名は、商品名の一般名や略称、呼称を示す情報である。例えば、店舗Aで販売される「ビール」が「Aビール大」及び「Aビール中」、店舗Bで販売される「ビール」の名称が「Bビール」である場合を想定する。この場合、店舗Aの店舗IDに関連付けて、「Aビール大」及び「Aビール中」を示す商品ID及び商品名がそれぞれ登録されるとともに、これら商品IDの各々に関連付けて一般名「ビール」が登録される。また、店舗Bの店舗IDに関連付けて、「Bビール」を示す商品ID及び商品名が登録されるとともに、この商品IDに関連付けて一般名「ビール」が登録される。
【0051】
価格は、商品IDに対応する商品の単価を示す情報である。商品画像は、商品IDに対応する商品を表す写真やイラスト等の画像データ(商品画像)である。説明は、商品IDに対応する商品の説明文や、調理に要する目安の時間、店舗IDに対応する店舗での人気度等を示す情報である。
【0052】
なお、店舗メニュー管理テーブル254のデータ構成は、図8の例に限らないものとする。また、サーバ装置20は、店舗メニュー管理テーブル254のメニュー情報を、各店舗60の店舗サーバ等から定期的又は随時取得することで、所定のタイミングでメニュー情報を更新する形態としてもよい。
【0053】
図9は、実施形態に係るデリバリーメニュー管理テーブルのデータ構成の一例を示す図である。デリバリーメニュー管理テーブル255は、各デリバリー店舗62のデリバリー店舗IDに関連付けて、当該デリバリー店舗IDに対応するデリバリー店舗62が提供(調理)可能な各商品(メニュー)に関するメニュー情報を記憶する。サーバ装置20は、例えば、各デリバリー店舗62からメニュー情報を取得して、デリバリーメニュー管理テーブル255に記憶する。
【0054】
メニュー情報は、例えば、商品(メニュー)の商品ID,商品名、一般名、価格、商品画像、及び説明等を含む。各項目の内容は、前述した店舗メニュー管理テーブル254に格納されるデータと同じである。なお、サーバ装置20は、店舗メニューとデリバリーメニューをそれぞれ店舗メニュー管理テーブル254とデリバリーメニュー管理テーブル255とで分けずにまとめて、一つのメニュー管理テーブルとして管理してもよい。
【0055】
図10は、実施形態に係るユーザ管理テーブルのデータ構成の一例を示す図である。ユーザ管理テーブル256は、各ユーザのユーザIDに関連付けて、当該ユーザIDに対応するユーザに関するユーザ情報を記憶する。ここで、ユーザIDは、各ユーザを識別するための識別情報である。
【0056】
ユーザ情報は、例えば、ユーザ名,住所、連絡先、及び決済用情報等を含む。ユーザ名は、ユーザIDに対応するユーザの名前を示す情報である。なお、ユーザ名とともにユーザを特徴付けるユーザアイコンを記憶してもよい。住所は、ユーザIDに対応するユーザの住所や居所を示す情報である。連絡先は、ユーザIDに対応するユーザの連絡先を示す情報である。連絡先には、ユーザが所持するユーザ端末41の電話番号や端末ID等の識別情報が登録される。決済用情報は、クレジットカード決済や電子マネー決済等の電子決済に係る情報である。決済用情報は、例えばクレジットカード番号等の情報を一又は複数保持し、商品の代金を電子決済で支払う際に使用される。
【0057】
なお、ユーザ管理テーブル256のデータ構成は、図10の例に限らないものとする。例えば、ユーザ管理テーブル256は、各ユーザのユーザIDに関連付けて、そのユーザIDに対応するユーザの性別や年齢、嗜好等の情報を記憶してもよい。また、リモート飲み会の主催者には、主催者である旨のフラグを付与しておいてもよい。
【0058】
図11は、実施形態に係る予約管理テーブルのデータ構成の一例を示す図である。予約管理テーブル257は、予約IDに関連付けて、当該予約IDに関する予約情報を記憶する。
【0059】
予約IDは、リモート飲み会の利用予約を識別するための識別情報である。サーバ装置20は、ユーザからユーザ端末41等を介してリモート飲み会の利用予約を受け付ける毎に、ユニークな予約ID(例えば、昇順の番号)を発行する。
【0060】
予約情報は、例えば、予約日時、ユーザID、リモート飲み会の参加場所、端末ID、及びログイン日時等の情報を含む。
【0061】
予約日時は、リモート飲み会を行う予定の日時を示す情報である。予約日時は、例えば、開始日時と終了日時との期間によって表される。
【0062】
ユーザIDには、リモート飲み会に参加するユーザのユーザIDが登録される。予約IDの各々には、1又は複数のユーザIDを関連付けることが可能となっており、同一の予約IDに関連付けられたユーザIDは、同一のリモート飲み会に参加するグループとして管理される。換言すると、予約IDは、各グループを識別するための識別子としても機能する。以下、同一の予約IDに関連付けられたユーザID又は当該ユーザIDに対応するユーザを、同一グループに属するユーザ等とも表記する。
【0063】
リモート飲み会の参加場所(以下、単に参加場所と呼ぶ)には、リモート飲み会で使用される店舗60の店舗ID、リモートレストラン61のリモートレストランID、又はユーザが自身の自宅を特定する識別情報が登録される。
【0064】
端末IDには、リモート飲み会で使用される店舗端末30,40、又はユーザ端末41の識別情報が登録される。また、ログイン日時は、端末IDに対応する店舗端末30,40又はユーザ端末41の使用を開始した日時が登録される。
【0065】
本実施形態では、予約情報に含まれる情報のうち、予約日時、ユーザID及び参加場所は、リモート飲み会の開催前に登録されることを想定している。また、予約情報に含まれる情報のうち、端末ID及びログイン日時は、リモート飲み会の開催日当日、つまりユーザIDに対応するユーザが参加場所に到着した際に登録されることを想定している。なお、参加場所は、リモート飲み会の開催日当日、ユーザが参加場所に到着した際に登録される形態としてもよい。あるいは、ユーザとユーザの参加場所とを関連付けて登録してもよい。例えば、予約IDの予約情報に登録されるユーザIDと関連付けて、参加場所を事前に登録してもよい。
【0066】
なお、予約管理テーブル257のデータ構成は、図11の例に限らないものとする。例えば、予約管理テーブル257は、予約IDと関連付けて、そのリモート飲み会の名称や説目を示す情報を記憶してもよい。また、予約管理テーブル257は、ユーザIDと関連付けて、そのリモート飲み会の主催者や幹事を示す情報を記憶してもよい。
【0067】
図12は、実施形態に係る店舗オーダ管理テーブルのデータ構成の一例を示す図である。店舗オーダ管理テーブル258は、予約IDに関連付けて、その予約IDに対応するリモート飲み会において、店舗60に対してオーダ(注文)された商品に関するオーダ履歴情報を記憶する。即ち、店舗60において、当該店舗60が提供しているメニューが注文された場合、当該注文の注文履歴は店舗オーダ管理テーブル258に記録される。
【0068】
オーダ履歴情報は、例えば、オーダID、オーダ元ユーザID、オーダ先ユーザID、参加場所、商品ID、数量、支払済フラグ等の情報を含む。なお、参加場所には、メニューの注文先である店舗IDが記録される。
【0069】
オーダIDは、各オーダを識別するための識別情報である。サーバ装置20は、ユーザ(店舗端末30,40又はユーザ端末41)から商品のオーダを受け付ける毎に、ユニークなオーダID(例えば、昇順の番号)を発行する。
【0070】
オーダ元ユーザIDには、商品のオーダを行ったユーザのユーザIDが登録される。オーダ先ユーザIDには、オーダされた商品の提供先となるユーザのユーザIDが登録される。例えば、ユーザ自身が自分で飲食する商品をオーダした場合、オーダ元ユーザIDと、オーダ先ユーザIDとには同一のユーザIDが登録される。また、例えば、あるユーザが、他のユーザが飲食する商品をオーダした場合、オーダ元ユーザIDと、オーダ先ユーザIDとには異なるユーザIDが登録される。
【0071】
参加場所には、オーダ先ユーザIDのユーザが存在する場所を特定する情報、例えば、リモート飲み会で使用される店舗60の店舗ID、リモートレストラン61のリモートレストランID、又はユーザが自身の自宅を特定する識別情報が登録される。商品IDには、オーダの対象となった商品の商品IDが登録される。数量には、オーダの対象となった商品の数量が登録される。
【0072】
支払済フラグには、オーダの対象となった商品の支払いが、支払済か否かを示すフラグ情報が登録される。本実施形態では、後述するように、あるユーザが他のユーザに商品をプレゼントするような場合に(以下、このオーダ方法を「おごリオーダ」等ともいう)、その商品の支払いを先に行うことも可能とされている。つまり、支払済フラグには、オーダ元ユーザIDとオーダ先ユーザIDとが異なり、且つオーダ元ユーザIDに対応するユーザが商品の代金の支払いを完了した場合に、支払済を示すフラグが登録される。換言すると、支払済フラグは、おごりオーダが行われたか否かを示す指標ともなる。なお、図12においては、未支払をフラグ“0”、支払済をフラグ“1”と定義されているものとする。
【0073】
なお、店舗オーダ管理テーブル258のデータ構成は、図12の例に限らないものとする。例えば、店舗オーダ管理テーブル258は、オーダされた日時を示す情報を記憶してもよい。
【0074】
図13は、実施形態に係るデリバリーオーダ管理テーブルのデータ構成の一例を示す図である。デリバリーオーダ管理テーブル259は、予約IDに関連付けて、その予約IDに対応するリモート飲み会において、デリバリー店舗62に対してオーダ(注文)された商品に関するオーダ履歴情報及びオーダされた商品に関する配達状況情報を記憶する。即ち、店舗60、リモートレストラン61又はユーザの自宅等において、デリバリー店舗62が提供しているメニューが注文された場合、当該注文の注文履歴はデリバリーオーダ管理テーブル259に記録される。
【0075】
配達状況情報は、例えば、オーダID、オーダ元ユーザID、オーダ先ユーザID、デリバリー店舗ID、配達場所(店舗ID、リモートレストランID又はユーザの自宅)、商品ID、数量、支払済フラグ、配達状況フラグ等の情報を含む。
【0076】
オーダIDは、各デリバリーオーダを識別するための識別情報である。サーバ装置20は、ユーザ(店舗端末30,40又はユーザ端末41)から商品のデリバリーの注文を受け付ける毎に、ユニークなオーダID(例えば、昇順の番号)を発行する。
【0077】
オーダ元ユーザIDには、商品のデリバリーをオーダしたユーザのユーザIDが登録される。オーダ先ユーザIDには、オーダされた商品の提供先となるユーザのユーザIDが登録される。例えば、ユーザ自身が自分で飲食する商品のデリバリーをオーダした場合、オーダ元ユーザIDと、オーダ先ユーザIDとには同一のユーザIDが登録される。また、例えば、あるユーザが、他のユーザが飲食する商品のデリバリーをオーダした場合、オーダ元ユーザIDと、オーダ先ユーザIDとには異なるユーザIDが登録される。
【0078】
デリバリー店舗IDには、注文先のデリバリー店舗62のデリバリー店舗IDが記録される。
【0079】
配達場所には、商品のデリバリー先を特定する情報が登録される。具体的には、オーダ先ユーザIDのユーザが存在する場所を特定する情報、例えば、リモート飲み会で使用される店舗60の店舗ID、リモートレストラン61のリモートレストランID、又はユーザが自身の自宅を特定する識別情報が登録される。
【0080】
商品IDには、デリバリーの対象となった商品の商品IDが登録される。数量には、デリバリーの対象となった商品の数量が登録される。
【0081】
支払済フラグには、デリバリーの対象となった商品の支払いが、支払済か否かを示すフラグ情報が登録される。本実施形態では、後述するように、あるユーザが他のユーザに商品をプレゼントするような場合に(以下、このオーダ方法を「おごリオーダ」等ともいう)、その商品の支払いを先に行うことも可能とされている。つまり、支払済フラグには、オーダ元ユーザIDとオーダ先ユーザIDとが異なり、且つオーダ元ユーザIDに対応するユーザが商品の代金の支払いを完了した場合に、支払済を示すフラグが登録される。換言すると、支払済フラグは、おごりオーダが行われたか否かを示す指標ともなる。なお、図13においては、未支払をフラグ“0”、支払済をフラグ“1”と定義されているものとする。
【0082】
配達状況フラグには、デリバリーの対象となった商品の準備状況を表す情報が登録される。デリバリーの対象となった商品の準備状況とは、例えば、「調理準備中」、「調理中」、「配達中」、「配達完了」、「盛付中」等である。
【0083】
なお、デリバリーオーダ管理テーブル259のデータ構成は、図13の例に限らないものとする。例えば、デリバリーオーダ管理テーブル259は、配達員の現在位置や配達予想時刻等を示す情報を記憶してもよい。また、サーバ装置20は、店舗オーダ管理テーブル258とデリバリーオーダ管理テーブル259とを分けずにまとめて、一つの注文管理テーブルとして管理してもよい。
【0084】
(リモート飲食提供システムの機能構成)
図14を用いて、リモート飲食提供システム10の機能構成を説明する。図14は、実施形態に係るリモート飲食提供システムの機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0085】
サーバ装置20は、予約受付部201と、端末間通信部202と、画面表示制御部203と、GUI提供部204と、オーダ受付部205と、会計処理部206と、配達状況取得部207と、金額再分配部208とを機能部として備える。
【0086】
サーバ装置20が備える機能部の一部又は全ては、サーバ装置20のプロセッサ(例えばCPU21)とメモリ(例えばROM22、記憶部25)に記憶されたプログラムとの協働により実現されるソフトウェア構成であってもよい。また、サーバ装置20が備える機能部の一部又は全ては、サーバ装置20に搭載された専用回路等で実現されるハードウェア構成であってもよい。
【0087】
予約受付部201は、リモート飲み会の利用予約を受け付け、受け付けた予約の内容を予約管理テーブル257に登録する。予約の受け付け方法は特に問わず、種々の方法を採用することが可能である。
【0088】
例えば、リモート飲み会の開催日時や利用店舗を指定することが可能なWebサイトをネットワークN上に公開し、そのWebサイトを介して予約を受け付ける形態としてもよい。この場合、主催又は幹事となるユーザ(以下、幹事ともいう)はユーザ端末41を用いてWebサイトにアクセスし、リモート飲み会の開催日時や、自己のユーザID、自己が利用する店舗SP(店舗ID)等を入力することで、リモート飲み会の予約(新規予約)を行う。
【0089】
予約受付部201は、新規予約を受け付けると、予約IDを発行し、入力された事項とともに予約管理テーブル354に登録する。また、予約受付部201は、発行した予約IDをユーザのユーザ端末41に通知する。そして、幹事は、リモート飲み会の参加メンバとなる他のユーザにユーザIDを通知する。なお、新規予約の際に、幹事以外の他のユーザのユーザIDが入力されてもよい。
【0090】
一方、予約IDの通知を受けた他のユーザは、自己が所持するユーザ端末41を用いて、上記のWebサイトに予約IDを指定したアクセスを行う。予約受付部201は、予約IDを指定したアクセスを受け付けると、その予約IDに対応する予約情報(開催日時等)を予約管理テーブル257から読み出し、アクセス元のユーザ端末41に視認可能に提供する。そして、他のユーザは、自己のユーザIDや自己が利用する店舗60(店舗ID)やリモートレストラン61(リモートレストランID)等を入力することで、リモート飲み会の予約(追加予約)を行う。予約受付部201は、追加予約を受け付けると、先に入力された予約IDの予約情報に、追加予約された事項を追加登録する。
【0091】
なお、予約受付部201は、ユーザ情報に記憶された住所と、各店舗60又は各リモートレストラン61の店舗情報に記憶された住所とを比較して、ユーザの住所から所定範囲内(例えば3Km以内等)に存在する店舗60又はリモートレストラン61を、リモート飲み会の利用候補としてユーザに提示する形態としてもよい。
【0092】
予約受付部201は、上記の処理(予約処理)を行うことで、同一のリモート飲み会に参加する各ユーザの、ユーザIDと当該ユーザが利用する店舗IDとの組を、共通する予約IDに関連付けて予約管理テーブル257に記憶する。なお、上記の説明では、予約IDの通知を受けた他のユーザが個人で、予約IDの予約情報に自身のユーザID等を登録し、追加登録するとしたが、これに限定されなくてもよい。例えば、代表者が、事前に参加者のユーザIDを取得している場合には、代表者がまとめて参加者のユーザIDを登録してもよい。また、予約処理完了後、ユーザIDの登録が完了したユーザに対しては、予約IDと、ユーザIDとが関連付けられた二次元コード情報あるいは当該二次元コード情報を表示するためのリンク情報をユーザ端末41が取得してもよい。例えば、予約当日に、ユーザ端末41に二次元コード情報を表示し、表示された二次元コード情報を店舗端末30,40が読み込むことで、ログイン処理が実行されるとしてもよい。このように、予約受付部201は、複数の場所に置かれた端末装置の各々からアクセスを受け付け、アクセス元の場所及び端末装置と、当該端末装置を操作するユーザとを関連付けて管理する。なお、予約受付部201は、管理部の一例である。
【0093】
端末間通信部202は、予約受付部201とともに管理部の一例として機能する。端末間通信部202は、店舗60の店舗端末30、リモートレストラン61の店舗端末40、又はユーザ端末41からアクセスを受け付け、アクセス元の店舗60(店舗ID)及び店舗端末30(端末ID)、リモートレストラン61(店舗ID)及び店舗端末40(端末ID)、又はユーザ端末41(端末ID)と、当該端末装置を操作するユーザ(ユーザID)とを関連付けて管理する。
【0094】
また、端末間通信部202は、通信制御部の一例である。端末間通信部202は、同一の予約IDに関連付けられたユーザ、つまり同一グループに属するユーザが操作する端末装置(店舗端末30,40又はユーザ端末41)同士を通信可能に接続する。
【0095】
具体的には、端末間通信部202は、端末装置(店舗端末30,40又はユーザ端末41)から予約ID及びユーザID等の参加情報を指定したアクセスを受け付けると、指定された予約IDに対応する予約情報を予約管理テーブル257から特定する。端末間通信部202は、特定した予約情報に指定されたユーザIDが含まれるか否かを判定するログイン処理を実行する。端末間通信部202は、指定されたユーザIDが予約情報に含まれた場合、そのユーザIDに関連付けて、アクセス元の端末装置の端末IDと、現在の日時(ログイン日時)とを予約情報に追加登録する。
【0096】
そして、端末間通信部202は、予約情報に端末ID及びログイン日時を登録すると、その予約情報に登録された端末IDの端末装置同士を通信可能に接続するための制御を行う。これにより、同一の予約IDに関連付けられた端末装置同士でデータ共有を行うことができるため、同一グループに属するユーザは、各自が操作する端末装置の各々で撮像された画像(顔画像)を見ながら、他のユーザと会話することができる。
【0097】
なお、端末間通信部202は、端末装置からのアクセス時に、端末装置の端末IDと当該端末装置が属する店舗60又はリモートレストラン61の店舗IDとを予約情報に登録する形態としてもよい。
【0098】
また、端末間通信部202は、端末装置から受け付けたユーザIDが、該当する予約IDの予約情報に含まれない場合、アクセスを拒否する形態としてもよいし、予約情報に追加登録する形態としてもよい。
【0099】
画面表示制御部203は、予約受付部201が関連付けた店舗端末30,40又はユーザ端末41(端末装置)にそれぞれ接続した表示部36に、当該各端末装置に対応する撮像部38(撮像装置)が撮像した画像が表示されたサブ画面を整列させたメイン画面を表示させる。また、画面表示制御部203は、表示部36に表示されたメイン画面の中に、注文受付部が受け付けた注文情報を、注文された商品の届け先と関連付けて表示させる。さらに、画面表示制御部203は、予約受付部201が関連付けた各端末装置からの注文情報に基づく端末装置毎の支払金額を、各端末装置に対応する表示部36に表示された画像と関連付けて表示させる。なお、画面表示制御部203は、表示制御部及び金額表示部の一例である。サブ画面及びメイン画面については後述する(図16参照)。
【0100】
GUI提供部204は、メニュー提供部の一例である。GUI提供部204は、店舗端末30,40又はユーザ端末41(端末装置)に対し各種のGUIを提供する。具体的には、GUI提供部204は、端末装置が属する店舗60、リモートレストラン61又はユーザが自身のユーザ端末41からリモート飲み会に参加している自宅において提供可能な商品を表したメニュー情報を、端末間通信部202で通信可能に接続された端末装置同士で閲覧可能な画面を提供する。また、GUI提供部204は、端末装置の各々に対し、商品のオーダを行うための画面や会計を行うための画面等を提供する。GUI提供部204が提供する各種操作画面については後述する。
【0101】
オーダ受付部205は、注文受付部の一例である。オーダ受付部205は、メニュー情報が提供された端末装置の何れかから商品及び当該商品の届け先の注文情報を受け付けて、受け付けた注文情報を、商品を提供する店舗60又はデリバリー店舗62に通知する。
【0102】
また、オーダ受付部205は、商品のオーダを受け付ける毎に、注文を行った端末装置を操作しているユーザのユーザID(オーダ元ユーザID)と、注文された商品を提供するユーザのユーザID(オーダ先ユーザID)とを特定する。そして、オーダ受付部205は、特定したユーザIDに対応する予約IDに対応する店舗オーダ管理テーブル258のオーダ履歴情報、又はデリバリーオーダ管理テーブル259のデリバリーオーダ履歴情報の中に、新たに発行したオーダIDに関連付けて、特定したユーザID、注文先の店舗ID又はデリバリー店舗ID、商品ID等の情報を登録する。
【0103】
会計処理部206は、オーダ受付部205が受け付けた商品の代金を、当該商品を提供する店舗60又はデリバリー店舗62に支払う会計処理を実行する。具体的には、会計処理部206は、ユーザ管理テーブル256に記憶された決済用情報を用いて、オーダされた商品の代金を支払う会計処理を実行する。
【0104】
なお、商品代金の支払いは、決済用情報を用いた方法に限らないものとする。例えば、二次元コード情報等を用いたコード決済や現金決済等の他の支払い方法であってもよい。この場合、会計処理部206は、ユーザ端末41や店舗サーバ等の装置から、ユーザIDとともに、商品代金の支払いが完了したことを示す情報を受信したことを条件に、そのユーザの支払が完了したと判断する。
【0105】
配達状況取得部207は、受注端末50から、デリバリー注文されたメニューの配達状況を示す情報を取得する。具体的には、サーバ装置20は、受注端末50が、配達員が所持するハンディ端末と通信を行うことによって、注文された商品の配達状況や配達員の現在位置等を取得する。
【0106】
金額再分配部208は、端末装置からの指示に基づいて、各ユーザの支払金額の総額を、端末装置毎に再分配させる。より具体的には、金額再分配部208は、GUI提供部204及び画面表示制御部203と協働することで、各端末装置の表示部36に表示される会計画面160(図22参照)の中に、支払金額の総額の再分配方法と、当該再分配方法に基づく、端末装置に関連付いたユーザの支払金額とを関連付けて表示させる。また、金額再分配部208は、複数の端末装置のうちの一部が接続を解除する際に、当該接続を解除した端末装置に対応する支払金額の支払いが済んでいるか、前記接続を維持している端末装置を操作するユーザに前記支払金額の支払いを委ねるかに応じて、端末装置毎の未精算の支払金額の総額を、接続を維持している端末装置毎に再分配させる。
【0107】
図14に戻り、店舗端末30,40又はユーザ端末41(端末装置)は、通信制御部301と、出力制御部302と、操作受付部303とを機能部として備える。
【0108】
なお、店舗端末30,40又はユーザ端末41(端末装置)が備える機能部の一部又は全ては、各端末装置のプロセッサ(例えばCPU31)とメモリ(例えばROM32、記憶部35)に記憶されたプログラムとの協働により実現されるソフトウェア構成であってもよい。また、端末装置が備える機能部の一部又は全ては、各端末装置に搭載された専用回路等で実現されるハードウェア構成であってもよい。
【0109】
通信制御部301は、通信部34を制御することで、サーバ装置20や店舗サーバとの間で各種情報(データ)の授受を行う。例えば、通信制御部301は、撮像部38及び音声入出力部39で取得された画像データ及び音声データをサーバ装置20に送信する。また、例えば、通信制御部301は、他の店舗端末30,40又はユーザ端末41から送信される画像データ及び音声データを、サーバ装置20を介して受信する。
【0110】
出力制御部302は、表示部36及び音声入出力部39を制御することで、各種情報(データ)の出力を行う。例えば、出力制御部302は、撮像部38で取得された画像データや、他の店舗端末30,40又はユーザ端末41から送信された画像データを表示部36に表示させる。また、出力制御部302は、サーバ装置20と協働することで、各種のGUIを表示部36に表示させる。また、出力制御部302は、音声入出力部39で取得された音声データや、他の店舗端末30,40又はユーザ端末41から送信された音声データを音声入出力部39に出力させる。
【0111】
操作受付部303は、操作部37を介して入力されたユーザの操作内容を受け付ける。例えば、操作受付部303は、表示部36に表示されたGUIに対する操作を受け付ける。なお、店舗端末30,40又はユーザ端末41(端末装置)は、本実施形態において、サーバ装置20の入出力インタフェースとして機能する。
【0112】
受注端末50は、通信制御部501と、出力制御部502と、操作受付部503とを機能部として備える。
【0113】
通信制御部501は、通信部54を制御することで、サーバ装置20との間で各種情報(データ)の授受を行う。例えば、通信制御部501は、店舗端末40からなされたデリバリーの注文を、サーバ装置20を介して受信する。また、通信制御部501は、配達員が所持する不図示のハンディ端末と通信を行うことによって、注文されたメニューの配達状況を取得する。
【0114】
出力制御部502は、表示部56を制御することで、受信した注文情報の出力を行う。例えば、出力制御部502は、通信制御部501がサーバ装置20から受信した注文情報の内容を表示部56に表示させる。また、出力制御部502は、注文されたメニューの配達状況を、サーバ装置20に出力する。
【0115】
操作受付部503は、操作部57を介して入力されたデリバリー店舗62の店員の操作内容を受け付ける。例えば、操作受付部503は、表示部56に表示されたGUIに対する操作を受け付ける。なお、受注端末50は、本実施形態において、サーバ装置20の入出力インタフェースとして機能する。
【0116】
(サーバ装置の動作)
次に、サーバ装置20の動作について説明する。なお、サーバ装置20は、GUI提供部204及び画面表示制御部203が、店舗端末30,40又はユーザ端末41(端末装置)に提供する画面に基づく操作に応じて各種処理を実行する。そのため、以下では、店舗端末30,40又はユーザ端末41の表示部36に表示される画面に基づきサーバ装置20の動作を説明する。なお、リモート飲み会の予約は事前に行われているものとする。
【0117】
まず、端末間通信部202は、店舗端末30,40又はユーザ端末41から予約IDとユーザIDとを指定したアクセスを受け付けると、上述したログイン処理を実行することで予約情報を特定する。このアクセスは、例えば、リモート飲み会が行われる前に、主催者が参加者に、予約IDとユーザIDとを特定する招待状等を配信して、参加者が当該招待状を実行することによって実現することができる。また、端末間通信部202は、特定した予約情報に、アクセス元の店舗端末30,40又はユーザ端末41の端末IDとログイン日時とを登録する。
【0118】
次に、端末間通信部202は、予約情報に含まれる予約日時と現在日時とを比較し、リモート飲み会の開始日時に達した否かを判定する。
【0119】
ここで、開始日時に達していないと判定した場合、端末間通信部202は、GUI提供部204及び画面表示制御部203と協働することで、店舗端末30,40又はユーザ端末41の表示部36に、開始日時に達していないことを通知する待機画面(図示せず)を表示させる。かかる待機画面では、例えば、開始日時までのカウントダウンが表示されてもよい。
【0120】
また、開始日時に達した又は達していると判定した場合、端末間通信部202は、GUI提供部204及び画面表示制御部203と協働することで、店舗端末30,40又はユーザ端末41の表示部36に、リモート飲み会の開始を指示することが可能な開始画面100を表示させる。
【0121】
図15は、店舗端末又はユーザ端末に表示されるリモート飲み会の開始画面の一例を示す図である。図15に示すように、開始画面100は、リモート飲み会の開始を指示するための操作子であるスタートボタン101を有する。
【0122】
端末間通信部202は、店舗端末30,40又はユーザ端末41からスタートボタン101の操作を受け付けると、予約情報に登録された端末IDに対応する店舗端末30,40又はユーザ端末41間の通信を確立し、互いにデータ共有が可能な状態を実現する。
【0123】
また、GUI提供部204は、画面表示制御部203と協働することで、店舗端末30,40又はユーザ端末41からスタートボタン101の操作を受け付けると、店舗端末30,40又はユーザ端末41間で共有されるデータ(画像データ)を表示するためのメイン画面110を、店舗端末30,40又はユーザ端末41の表示部36に表示させる。
【0124】
図16は、リモート飲み会の実施中に店舗端末又はユーザ端末に表示されるメイン画面の一例を示す図である。図16に示すように、メイン画面110は、リモート飲み会の参加人数に応じて分割された複数のサブ画面112,113,114を有する。図16は、Aさん(ユーザA)、Bさん(ユーザB)、Cさん(ユーザC)の3人のユーザに応じて、メイン画面110を3つのサブ画面112,113,114に分割した例を示している。なお、メイン画面110の上端には、メイン画面のステータスを示す画面タイトル111が表示される。具体的には、GUI提供部204は、端末装置の操作部37で行われた操作内容を検出して、当該操作内容に応じた画面タイトル111を取得する。なお、操作内容と画面タイトルとは1対1に対応するため、予め、両者の対応関係を記述したテーブルを作成して、サーバ装置20に記憶しておけばよい。そして、画面表示制御部203は、取得した画面タイトル111をメイン画面110に表示する。なお、図15は、ユーザAが操作している端末装置に表示されたメイン画面110であるとして、以下の説明を行う。
【0125】
サブ画面112,113,114の各々には、各ユーザが操作する店舗端末30,40又はユーザ端末41(端末装置)の端末IDや、当該端末装置を操作するユーザのユーザID、店舗端末30が所属する店舗60の店舗ID、店舗端末40が所属するリモートレストラン61の店舗ID等が対応付けられる。また、サブ画面112,113,114の各々には、対応する端末IDの端末装置に対応する撮像部38で取得(撮像)された画像データが表示される。また、サーバ装置20から各端末装置には、当該端末装置に対応する音声入出力部39で取得された音声データが提供されて、出力制御部302によって音声入出力部39から出力される。
【0126】
これにより、各端末装置のユーザは、メイン画面110を視聴することで、リモート飲み会の参加者それぞれと、互いの顔を見ながら会話することができる。
【0127】
また、サブ画面112,113,114の各々には、当該サブ画面112,113,114に対応付けられたユーザIDに対応するユーザ名及びユーザアイコン117が表示される。具体的には、GUI提供部204は、ユーザIDに対応するユーザ名及びユーザアイコンを、ユーザ管理テーブル256から読み出す。そして、画面表示制御部203は、読み出したユーザ名及びユーザアイコン117を、サブ画面112,113,114上に重畳表示させる。
【0128】
また、サブ画面112,113,114の各々には、当該サブ画面112,113,114に対応付けられたユーザの参加場所115が表示される。具体的には、GUI提供部204は、ユーザの参加場所を、予約管理テーブル257から読み出す。そして、画面表示制御部203は、読み出したユーザの参加場所115を、サブ画面112,113,114上に重畳表示させる。なお、サブ画面の数は、画面表示制御部203の作用により、互いに接続された端末装置の数に応じて適宜設定される。
【0129】
図16の例では、左側のサブ画面112にユーザ名「Aさん」を示すユーザ名及びユーザアイコン117と、Aさんの参加場所115(リモートレストランA)とが表示される。また、真中のサブ画面113にユーザ名「Bさん」を示すユーザ名及びユーザアイコン117と、Bさんの参加場所115(店舗A)とが表示される。そして、右側のサブ画面114にユーザ名「Cさん」を示すユーザ名及びユーザアイコン117と、Cさんの参加場所115(自宅)とが表示される。なお、リモート飲み会の主催者がAさんであるため、サブ画面112に主催者アイコン116を表示してもよい。
【0130】
これにより、各端末装置のユーザは、メイン画面110を見ることで、リモート飲み会に参加した各ユーザのユーザ名と参加場所とを容易に確認することができる。
【0131】
また、メイン画面110には、各種の操作ボタンが表示される。図16の例では、呼び出しボタン120と、注文ボタン121と、注文状況確認ボタン122と、会計ボタン123と、マイク制御ボタン124と、カメラ制御ボタン125と、リモート飲み会終了ボタン126とが表示される。
【0132】
呼び出しボタン120は、店舗60の店員又はリモートレストラン61の店員を呼び出すための操作ボタンである。したがって、自宅からリモート飲み会に参加しているユーザCが操作しているユーザ端末41には、呼び出しボタン120は表示されない。あるいは、呼び出しボタン120は表示しても、操作できない状態とされる。
【0133】
注文ボタン121は、当該注文ボタン121が押下された店舗端末30,40又はユーザ端末41(端末装置)から注文可能なメニュー情報を呼び出す操作ボタンである。また、メニュー情報の呼び出しに続いて、ユーザは実際にメニューの注文を行うことができる。GUI提供部204は、端末装置から注文ボタン121の操作を受け付けると、注文ボタン121が操作された端末装置に関連付けられた店舗60、リモートレストラン61又はユーザの自宅において注文可能なメニュー情報が、店舗メニュー管理テーブル254又はデリバリーメニュー管理テーブル255から読み出される。そして、GUI提供部204は、読み出したメニュー情報に基づくメニューサブ画面132(図17参照)を、操作元の端末装置の表示部36に表示させる。その後、ユーザは、表示されたメニューサブ画面132を操作することによって、注文を行う。詳しくは後述する。
【0134】
注文状況確認ボタン122は、デリバリー店舗62に注文したメニューの注文状況を確認するための操作ボタンである。サーバ装置20は、端末装置から注文状況確認ボタン122の操作を受け付けると、デリバリーオーダ管理テーブル259を参照して、注文状況確認ボタン122の操作がなされた端末装置からデリバリーの注文を行ったデリバリー店舗62を特定する。そして、サーバ装置20は、特定したデリバリー店舗62に対して、デリバリーの注文を行ったメニューの配達状況の問い合わせを行う。問い合わせを受信した受注端末50は、デリバリー店舗62における調理の進行状況に係る情報と、配達員の配達状況に係る情報とを取得する。そして、受注端末50は、取得した情報を、サーバ装置20に送信する。そして、サーバ装置20は、受注端末50から受信した内容を、問い合わせ元の端末装置に返信する。そして端末装置のメイン画面110に、注文状況を示す情報が表示される。詳しくは後述する(図21参照)。
【0135】
会計ボタン123は、注文した商品の会計を行うための操作ボタンである。サーバ装置20は、端末装置から会計ボタン123の操作を受け付けると、店舗オーダ管理テーブル258、及びデリバリーオーダ管理テーブル259に登録された、該当する予約IDのオーダ履歴情報に基づいてオーダされた商品の会計処理を実行する。なお、予約IDは、会計ボタン123の操作が行われた端末装置の端末ID等から特定することができる。なお、会計処理の詳細は後述する。
【0136】
マイク制御ボタン124は、当該マイク制御ボタン124が表示された端末装置の音声入出力部39が備えるマイク機能を一時的に停止させるための操作ボタンである。即ち、マイク制御ボタン124を押下するたびに、マイクの動作と停止とが交互に繰り返される(トグル動作)。
【0137】
カメラ制御ボタン125は、当該カメラ制御ボタン125が表示された端末装置の撮像部38が備える撮像装置の動作を一時的に停止させるための操作ボタンである。即ち、カメラ制御ボタン125を押下するたびに、撮像装置の動作と停止とが交互に繰り返される(トグル動作)。
【0138】
リモート飲み会終了ボタン126は、リモート飲み会からの離脱を宣言するための操作ボタンである。リモート飲み会から離脱したいユーザは、当該リモート飲み会終了ボタン126を押下する。このとき、離脱したユーザが映っていたサブ画面は、例えば黒画面に遷移する。あるいは、離脱したユーザが映っていたサブ画面を消去して、残ったユーザでメイン画面110をサブ画面に再分割してもよい。なお、ユーザが離脱を宣言した際には、当該ユーザがそれまでに注文したメニューに対する会計を行わせてもよい。
【0139】
図17は、店舗端末又はユーザ端末に表示されるメニュー選択画面の一例を示す第1の図である。なお、図17は、メイン画面110において、注文ボタン121が押下された際に表示されるメニュー選択画面130の一例である。
【0140】
なお、注文ボタン121が押下されると、画面タイトル111は「注文する」に変更される。そして、画面上部にメニューカテゴリー131が表示される。メニューカテゴリー131は複数のメニューカテゴリーを選択可能とするGUIである。ここでは、サブ画面112に表示されているAさんが、「おすすめメニュー」を選択した場合を例にあげて説明する。
【0141】
メニュー選択画面130は、複数のメニューサブ画面132を含む。メニューサブ画面132は、サブ画面112,113,114に重畳表示される。メニューサブ画面132は、メニュー品名133と、価格134と、店舗アイコン135と、メニュー画像136と、調理時間137とを含む。
【0142】
メニュー品名133は、メニューの名称を示す情報である。メニュー品名133は、例えば、店舗メニュー管理テーブル254又はデリバリーメニュー管理テーブル255に記録される。価格134は、メニューの名称を示す情報である。価格134は、例えば、店舗メニュー管理テーブル254又はデリバリーメニュー管理テーブル255に記録される。店舗アイコン135は、店舗60又はデリバリー店舗62のシンボルマークである。店舗アイコン135は、例えば、店舗管理テーブル251又はリモートレストラン管理テーブル252に記録される。メニュー画像136は、メニューの画像情報である。メニュー画像136は、例えば、店舗メニュー管理テーブル254又はデリバリーメニュー管理テーブル255に記録される。調理時間137は、当該メニューの調理に要する標準的な時間を示す情報である、調理時間137は、例えば、店舗メニュー管理テーブル254又はデリバリーメニュー管理テーブル255に記録される。
【0143】
複数のメニューサブ画面132は、画面に対して横方向に整列した状態で表示される。そして、画面の左右端には、スクロールボタン138が表示される。このスクロールボタン138を押下することによって、メニューサブ画面132を左右にスクロールさせることができる。なお、メニューサブ画面132が表示されている領域を指でフリックすることによってメニューサブ画面132を左右にスクロールさせるようにしてもよい。
【0144】
このように、GUI提供部204は、注文ボタン121の操作に応じて、操作された注文ボタン121に対応する端末装置が置かれた場所で提供可能な商品を表したメニュー情報を、操作元の端末装置の表示部36に表示させる。
【0145】
図18は、店舗端末又はユーザ端末に表示されるメニュー選択結果の一例を示す第2の図である。ユーザAは、複数のメニューサブ画面132の中から、自身が注文するメニュー、又は他のユーザにプレゼントするメニューを選択することが可能である。
【0146】
自身が注文するメニューを選択する場合、注文したいメニューを示すメニューサブ画面132を押下したまま、注文先である自身(Aさん)のサブ画面112までスワイプする。このとき、メニューサブ画面132は、指の移動に連れ添って、サブ画面112の位置まで移動する。そして、メニューサブ画面132から指を離すと、メニューサブ画面132のメニューが選択された状態になる。このように、メニューサブ画面132は、商品のオーダを受け付けるための操作子として機能する。
【0147】
メニューサブ画面132のメニューが選択されると、GUI提供部204は、選択結果に応じた注文アイコン142を生成する。注文アイコン142は、ユーザアイコン117と、店舗アイコン135と、メニュー画像143とを含む。ユーザアイコン117と店舗アイコン135とは前記した通りである。メニュー画像143は、メニューサブ画面132に表示されたメニュー画像136の全体を縮小した画像であってもよいし、メニュー画像136の一部を切り出した画像であってもよい。生成された注文アイコン142は、注文アイコン142の生成に伴ってメニュー選択画面130の中に生成される注文メニュー表示領域141の内部に表示される。なお、注文アイコン142は、注文情報の一例である。
【0148】
なお、他のユーザにプレゼントするメニューを選択する場合には、選択したメニューサブ画面132を、プレゼント先のユーザのサブ画面までスワイプすればよい。例えば、AさんがCさんにメニューCをプレゼントする場合、Aさんは、メニューCのメニューサブ画面132を、Cさんが映っているサブ画面114までスワイプすればよい。これによって、メニューCをCさんにプレゼントすることを示す注文アイコン142が生成される。生成された注文アイコン142は、図18に示すように、注文メニュー表示領域141の内部に表示される。
【0149】
また、注文メニュー表示領域141の内部には、注文ボタン144が表示される。注文ボタン144は、注文アイコン142の内容をサーバ装置20に送信するための操作子である。
【0150】
なお、他のユーザにメニューをプレゼントする場合、又は他のユーザからメニューのプレゼントを受け取る場合に、確認画面を表示してもよい。図19は、他の参加者にメニューをプレゼントする際に表示される確認画面の一例を示す図である。図19に示すように、確認画面140には、オーダ先ユーザIDのユーザ名(ユーザD)や、当該ユーザにプレゼントを行うことを確認するためのメッセージ145が表示される。なお、オーダ先のユーザが複数選択された場合には、つまり商品が複数選択された場合には、その選択内容がメッセージ145に表示される。
【0151】
また、確認画面140には、オーダを行うことを指示する操作ボタン146と、オーダをキャンセルすることを指示する操作ボタン147とが表示される。オーダ元のユーザは、メッセージ145を確認した後、操作ボタン146及び操作ボタン147の何れか一方を操作することで、オーダを行うか否かを回答する。
【0152】
オーダ受付部205は、オーダ元の端末装置から操作ボタン147の操作を受け付けると、確認画面140を消去する。また、オーダ受付部205は、オーダ元の端末装置から操作ボタン146の操作を受け付けると、GUI提供部204と協働することで、図18に示した注文アイコン142を表示する。
【0153】
図20は、他の参加者からメニューの提供を受けた際に表示される確認画面の一例を示す図である。図20では、確認画面148の画面例を示している。図20に示すように、確認画面148には、オーダを受け付けるか否かを確認するためのメッセージ149が表示される。なお、図20では、メッセージ149として、オーダ対象となった商品の商品名や価格、オーダ元のユーザのユーザ名をあわせて表示させた例を示している。
【0154】
また、確認画面148には、オーダを受け付けることを指示する操作ボタン146と、オーダを拒否することを指示する操作ボタン147とが表示される。オーダ先のユーザは、メッセージ149を確認した後、操作ボタン146及び操作ボタン147の何れか一方を操作することで、オーダを受け付けるか否かを回答する。
【0155】
ここで、オーダ受付部205は、端末装置から操作ボタン147の操作を受け付けた場合、オーダ先のユーザがオーダを拒否したことを示す情報(不図示)を、オーダ元の端末装置に表示する。
【0156】
また、オーダ受付部205は、オーダ先の端末装置から操作ボタン146の操作を受け付けると、GUI提供部204と協働することで、図18に示した注文アイコン142を生成して、注文メニュー表示領域141に表示する。
【0157】
図21は、店舗端末又はユーザ端末に表示される注文履歴の一例を示す図である。GUI提供部204は、注文ボタン144の操作を受け付けると、注文履歴アイコン151を生成する。注文履歴アイコン151は、図21に示すように、各メニューの注文先(届け先)に対応するユーザのサブ画面に重畳して表示される。
【0158】
注文履歴アイコン151は、店舗アイコン135と、メニュー画像143とを含む。なお、デリバリー店舗62に注文したメニューの場合、更に、注文状況アイコン152を含んでもよい。店舗アイコン135とメニュー画像143とは前記した通りである。注文状況アイコン152は、デリバリー店舗62に注文した商品が配達されるまでの状態を示す文字情報を含む。なお、注文状況アイコン152が示す注文状況は、サーバ装置20が、デリバリーオーダ管理テーブル259の配達状況フラグから読み出す。また、店舗アイコン135は、サーバ装置20が、店舗管理テーブル251に記録された店舗情報、又はデリバリー店舗管理テーブル253に記録されたデリバリー店舗情報の中から読み出す。メニュー画像143は、サーバ装置20が、店舗メニュー管理テーブル254に記録されたメニュー情報、又はデリバリーメニュー管理テーブル255に記録されたメニュー情報の中から読み出す。そして、サーバ装置20は、各テーブルから読み出した情報を端末装置に送信して表示させる。また、関連するテーブルに記録された情報を読み出して、読み出した情報をサーバ装置20が加工して、端末装置に送信して表示させてもよい。例えば、注文状況アイコン152は、サーバ装置20が、デリバリーオーダ管理テーブル259から読み出した配達状況フラグに対応する文字情報を、端末装置に送信して表示させればよい。
【0159】
なお、ユーザは、注文履歴アイコン151を選択することによって、同じメニューを再注文することが可能である。具体的には、オーダ受付部205は、注文履歴アイコン151が操作されたことを検出して、当該注文履歴アイコン151が示すメニューの再注文を受け付ける。即ち、注文履歴アイコン151は、選択操作を受け付ける操作子としても機能する。
【0160】
図22は、店舗端末又はユーザ端末に表示される会計画面の一例を示す図である。図22は、メイン画面110に表示された会計ボタン123を操作した際に表示される会計画面160の表示例を示している。GUI提供部204は、端末装置から会計ボタン123の操作を受け付けると、画面表示制御部203と協働することで、会計ボタン123を操作した端末装置の表示部36に、メイン画面110に重畳させた会計画面160を表示させる。なお、図22に示す会計画面160は、サブ画面114に映っているユーザCが、自身が操作している端末装置の会計ボタン123を操作した場合に表示される画面例である。なお、別のユーザが会計ボタン123を操作した場合は、ユーザに応じた会計画面160が、当該ユーザが操作している端末装置の表示部36に表示される。
【0161】
会計画面160には、各ユーザの飲食代161と、伝票アイコン162と、全ユーザの飲食合計金額163と、支払形態別支払額164とが表示される。
【0162】
飲食代161は、各ユーザの注文履歴に基づく飲食代の合計金額を示す。なお、別のユーザの商品の代金をオーダ元のユーザが支払う場合、当該代金も飲食代161に加算される。飲食代161は、店舗オーダ管理テーブル258に登録された、各ユーザIDに対応するオーダ履歴情報に基づいて算出される。各ユーザの飲食代161は、店舗オーダ管理テーブル258に登録された、各ユーザIDに対応するオーダ履歴情報と、店舗メニュー管理テーブル254に登録されたメニュー情報と、デリバリーメニュー管理テーブル255に登録されたメニュー情報とに基づいて算出される。なお、飲食代161の欄に表示される金額は、後述する支払方法の選択結果に応じて更新される。
【0163】
伝票アイコン162は、各ユーザの注文履歴を表示させるための操作子である。即ち、GUI提供部204は、端末装置から伝票アイコン162の操作を受け付けると、店舗オーダ管理テーブル258に登録された、各ユーザIDに対応するオーダ履歴情報と、店舗メニュー管理テーブル254に登録されたメニュー情報と、デリバリーメニュー管理テーブル255に登録されたメニュー情報とを読み出す。そして、画面表示制御部203は、読み出されたオーダ履歴情報とメニュー情報とに基づくユーザの注文履歴を、会計画面160上に、伝票アイコン162を操作したユーザに対応するサブ画面に重畳して表示させる。
【0164】
飲食合計金額163は、全ユーザの飲食代の合計金額を示す。飲食合計金額163は、店舗オーダ管理テーブル258に登録された、全てのユーザIDに対応するオーダ履歴情報と、店舗メニュー管理テーブル254に登録されたメニュー情報と、デリバリーメニュー管理テーブル255に登録されたメニュー情報とに基づいて算出される。
【0165】
支払形態別支払額164は、異なる複数の料金支払形態に対応する、会計ボタン123を操作したユーザの支払金額を示す。支払形態別支払額164は、複数の異なる支払い形態毎の支払金額を示す。図22の例では、食べた分ワリカン165と等分ワリカン166とまとめて払い167の3種類の支払い形態毎の支払金額が表示される。より具体的には、金額再分配部208は、GUI提供部204及び画面表示制御部203と協働することで、各端末装置の表示部36に表示される会計画面160の中に、端末装置毎の支払金額の総額の再分配方法と、当該再分配方法に基づく端末装置毎の支払金額とを関連付けて表示させる。
【0166】
食べた分ワリカン165は、自身が注文した金額は自分で支払う形態である。図22の例では、ユーザCは自身の飲食代金2600円を支払う必要があることが、食べた分ワリカン165の下方に表示される。この2600円という金額は、ユーザCの飲食代161に表示された金額と一致する。リモート飲み会に参加したユーザは互いに相談して、自身が注文した金額は自分で支払うことで合意した場合に、いずれかのユーザが、食べた分ワリカン165を操作する。そして、会計処理部206は、各ユーザの支払金額を決定する。
【0167】
等分ワリカン166は、リモート飲み会に参加している全ユーザの飲食代の合計金額をユーザ数で割った金額を各自が支払う形態である。図22の例では、飲食合計金額163に表示された7380円を、リモート飲み会に参加しているユーザ数3で割った2460円が、等分ワリカン166の下方に表示される。リモート飲み会に参加したユーザは互いに相談して、当分ワリカンで支払うことで合意した場合に、いずれかのユーザが、等分ワリカン166を操作する。そして、会計処理部206は、各ユーザの支払金額を決定する。
【0168】
まとめて払い167は、リモート飲み会に参加している全ユーザの飲食代を、全て自身が支払う形態である。図22の例では、飲食合計金額163に表示された7380円を、ユーザCが全て支払う場合を示している。なお、まとめて払い167の変形例として、飲食合計金額163のうち一定の金額をユーザCが支払うように設定することも可能である。例えば、飲食合計金額7380円のうち、3380円をユーザCが支払う設定とすることもできる。このような設定を行う場合、ユーザCはまとめて払い167を操作して、金額入力画面180(図23参照)を表示させる。そして、金額入力画面180において、自身が支払う金額を入力する。なお、サーバ装置20は、ユーザCがまとめて払い167を操作して金額入力を行っている間は、他のユーザの支払金額の操作を禁止させる。そして、ユーザCが一定の金額を支払うことが決定した後で、会計画面160が更新される。その後、ユーザAとユーザBとは、更新された会計画面160において、残りの4000円の支払い方法を設定する。
【0169】
このように、特定のユーザが一定の金額を支払う方法は、例えば、当該ユーザが途中でリモート飲み会を退席する場合に、退席するユーザが自身でオーダした飲食代を支払う際にも利用される。なお、支払形態別支払額164のバリエーションは、図22に示す例に限定されるものではなく、それ以外の支払方法を選択可能としてもよい。
【0170】
なお、会計画面160において支払方法の設定を行う際には、いずれか1人のユーザのみが設定操作を行うことが可能とされる。これは、複数のユーザが同時に支払方法の設定を行うと、支払金額の整合性がとれなくなってしまうためである。そのため、いずれかのユーザが支払方法の設定を行っている際は、その旨を会計画面160に表示して、支払方法の設定が終了した際に、次のユーザが支払方法の設定を行えるようにするのが望ましい。このようにして選択された支払形態に基づいて算出された各ユーザの支払金額は、対応するユーザの飲食代161の欄に表示される。
【0171】
なお、店舗によっては、飲食金額に対して、一定の割合で、次回以降の飲食に利用可能なポイントを付与する場合がある。本実施形態のリモート飲食提供システム10においても、各ユーザの飲食金額に応じたポイントが、各ユーザに付与される。また、リモート飲み会の中で行ったゲームコンテンツの成績応じたポイントを各ユーザに付与してもよい。付与されたポイントは、例えば、ユーザ管理テーブル256に登録される。
【0172】
図23は、店舗端末又はユーザ端末に表示される金額入力画面の一例を示す図である。図23は、ユーザが一定の金額を支払う際に、金額の入力を行う金額入力画面180の表示例を示している。図23に示すように、金額入力画面180には、数値キー等の操作ボタン181と、表示領域182とが設けられている。端末装置を操作するユーザは、操作ボタン181を介して所望の金額を入力すると、その入力された金額が表示領域182に表示される。図23は、例えば、ユーザCが3380円を支払うことを入力した例である。なお、操作ボタン181に含まれるクリアボタンは、入力された金額をクリアするための操作子である。
【0173】
また、金額入力画面180には、OKボタン183と、キャンセルボタン184とが設けられる。会計処理部206は、端末装置からキャンセルボタン184の操作を受け付けると、金額入力画面180を消去し、会計画面160を再び表示させる。
【0174】
また、会計処理部206は、端末装置からOKボタン183の操作を受け付けると、表示領域182に入力された金額を、端末装置のユーザの支払い分(支払金額)として設定する。そして、会計処理部206は、支払金額が更新された会計画面160を、端末装置の表示部36に再表示させる。
【0175】
図24は、店舗端末又はユーザ端末に表示される決済画面の一例を示す図である。図24は、会計画面160において支払形態別支払額164を決定した際に、各ユーザが操作している端末装置の表示部36に表示される決済画面170の表示例を示している。
GUI提供部204は、端末装置から支払形態別支払額164の操作を受け付けると、画面表示制御部203と協働することで、各ユーザが操作している端末装置の表示部36に、メイン画面110に重畳させた決済画面170を表示させる。なお、図24の例では、Aさんが飲食合計金額7380円をまとめて支払う場合を示している。
【0176】
決済画面170には、支払金額171と、決済方法174とが表示される。支払金額171は、会計画面160において選択された支払方法に基づく各ユーザの支払金額を表す。
【0177】
決済方法174は、決済方法の選択肢を示す。図24の例では、Aさんが自身の決済用情報として予め登録した、コード決済175と、スマート払い176と、電子マネー177と、クレジット払い178とが、決済方法の選択肢として表示される。なお、決済方法174の欄に表示される決済方法の選択肢は、ユーザ管理テーブル256に登録されたユーザ情報の中の決済用情報に基づいてGUI提供部204が生成して提供する。
【0178】
ユーザAは、決済方法174の中から、決済方法を選択して、選択した決済方法に対応する操作ボタンを操作する。そして、会計処理部206は、選択された決済方法によって決済処理を行う。
【0179】
図25は、会計処理部が実行する会計処理の動作例を示す図である。図25では、ユーザA~C各々が、それぞれ店舗A~Cを利用した場合を模式的に示している。
【0180】
より具体的には、店舗AにおいてユーザAが飲食した商品の合計金額が1480円、店舗BにおいてユーザBが飲食した商品の合計金額が3300円、店舗CにおいてユーザCが飲食した商品の合計金額が2600円である場合を想定している。また、割り勘支払いにより、各ユーザが一律で2460円を支払う場合を想定している。
【0181】
この場合、会計処理部206は、ユーザA~C各々の決済用情報を用いて、店舗A~Cの各店舗に、飲食分の合計金額を支払う会計処理を実行する。まず、会計処理部206は、個々のユーザの決済用情報を用いて、当該ユーザが利用した店舗に支払金額を支払う会計処理を実行する。
【0182】
例えば、ユーザAの場合、店舗Aでの合計金額(1480円)は支払金額(2460円)未満となる。この場合、会計処理部206は、ユーザAの決済用情報を用いて、店舗Aに1480円を支払うための処理を実行する。そして、会計処理部206は、超過した金額980円を、他店舗への支払いに充てる。
【0183】
ユーザBの場合、店舗Bでの合計金額(3300円)は支払金額(2460円)以上となる。この場合、会計処理部206は、ユーザBの決済用情報を用いて、店舗Bに2460円を支払うための処理を実行する。そして、会計処理部206は、店舗Bに対して不足している840円を、超過金額を支払ったユーザAの決済用情報を用いて支払うための処理を実行する。これによって、店舗Bに対する支払いの不足分を補填する。
【0184】
ユーザCの場合、店舗Cでの合計金額(2600円)は支払金額(2460円)以上となる。この場合、会計処理部206は、ユーザCの決済用情報を用いて、店舗Cに2600円を支払うための処理を実行する。そして、会計処理部206は、店舗Cに対して不足している140円を、超過金額を支払ったユーザAの決済用情報を用いて支払うための処理を実行する。これによって、店舗Cに対する支払いの不足分を補填する。
【0185】
これにより、店舗B及び店舗Bで発生した不足分を補填することができる。したがって、サーバ装置20は、リモート飲み会でオーダされた商品の代金を、オーダ先の店舗の各々に対して、過不足なく支払うことができる。
【0186】
(ユーザが途中退出する際のサーバ装置の動作)
次に、図26図30を用いて、ユーザが途中退出する際のサーバ装置20の動作を説明する。
【0187】
図26は、ユーザが途中退出する際の決済画面の一例を示す図である。図27は、ユーザが途中退出する際の会計画面の一例を示す第1の図である。図28は、ユーザが途中退出する際の会計画面の一例を示す第2の図である。
【0188】
図22に示した会計画面160の状態にある場合に、サブ画面114に対応する端末装置を操作しているユーザCがリモート飲み会終了ボタン126を操作した場合について説明する。
【0189】
このとき、退出するユーザCは、図22に示した食べた分ワリカン165を操作して、自分の飲食代の会計を行うものとする。図26は、ユーザCが食べた分ワリカン165を操作した際に表示される決済画面170の一例である。このとき、支払金額171には、選択された食べた分ワリカンに基づくユーザCの支払金額である2600円が表示される。
【0190】
ユーザCは、決済画面170に表示された複数の決済方法の中から1つを選択して決済を行う。決済を完了すると、ユーザCが操作している端末装置に接続された表示部36には、図27に示す会計画面160が表示される。
【0191】
図27の会計画面160において、ユーザCに対応するサブ画面114に表示された飲食代の欄には、GUI提供部204と画面表示制御部203との協働によって、決済済であることを示す決済済マーカ193が表示される。
【0192】
また、図27の会計画面160には、ユーザCに対するメッセージ190と、選択ボタン191,192とが表示される。メッセージ190は、支払いを完了した旨を知らせる内容と、このまま退出するかを確認する内容とを含む。選択ボタン191は、サーバ装置20に対してこのまま退出する旨を伝える操作ボタンである。選択ボタン192は、サーバ装置20に対してまだ退出はしない旨を伝える操作ボタンである。
【0193】
図27において、ユーザCが選択ボタン191を操作すると、例えば、ユーザAが操作している端末装置に接続された表示部36には、図28に示す会計画面160が表示される。一方、ユーザCが選択ボタン192を操作すると、図27の会計画面160の表示が維持されて、リモート飲み会に参加している3人のユーザの会話が継続可能な状態が維持される。そして、ユーザCは、退出するタイミングになった際に、選択ボタン191を操作して、リモート飲み会から退出する。
【0194】
図28の会計画面160において、退出したユーザCに対応するサブ画面114は、画面表示制御部203の作用によって、黒で塗り潰される。
【0195】
そして、会計処理部206は、飲食合計金額163の欄に、全ユーザの飲食金額7380円からユーザCの支払金額2600円を差し引いた合計金額4780円を表示する。そして、金額再分配部208は、未払金額である4780円を、ユーザAとユーザBとで割り勘した際の割り勘方法に対応する支払金額を、図28に示すように会計画面160に表示させる。
【0196】
図29は、リモート飲み会から退出するユーザが、リモート飲み会終了ボタンを操作した際に表示されるメイン画面の一例を示す図である。例えば、ユーザCが、自身が操作している端末装置でリモート飲み会終了ボタン126を操作すると、ユーザCが操作している端末装置に接続された表示部36には、図29に示すメイン画面110が表示される。
【0197】
メイン画面110には、メッセージ190と、選択ボタン194,195とが表示される。メッセージ190は、途中退出するかを確認する内容を含む。選択ボタン194は、サーバ装置20に対して、会計して退出する旨を知らせる選択ボタンである。選択ボタン195は、サーバ装置20に対して、支払いを行わずに退出する旨を知らせる選択ボタンである。
【0198】
図29のメイン画面110において、選択ボタン194が操作されると、図22に示した会計画面160に遷移して、支払の際の割り勘方法の選択を要求される。そして、例えば食べた分ワリカンが選択されると、前述した図26に示す決済画面170に遷移する。一方、選択ボタン195が操作されると、図22に示した会計画面160に遷移して、自身の飲食代の支払いを誰に依頼するかの選択を要求される。支払いの依頼先の選択方法については、図30で説明する。
【0199】
図30は、リモート飲み会から退出するユーザが、支払いを別のユーザに依頼した際に表示される会計画面の一例を示す図である。図30の会計画面160は、ユーザAがユーザCの飲食代の支払いを代わりに行うように設定された状態を示している。ユーザAが映っているサブ画面112には、ユーザCの飲食代161を示す情報と、ユーザCのユーザアイコン117とが重畳表示される。
【0200】
さらに、支払形態別支払額の欄には、割り勘の形態に応じた、ユーザAの支払金額が更新されて表示される。
【0201】
退出者が自身の会計を他のユーザに依頼する際の手続きの入力方法は、例えば、退出するユーザCが、自身のサブ画面114に表示された飲食代161を選択した状態で、支払いを依頼する例えばAさんが映っているサブ画面112の位置まで移動させることで入力する。なお、このとき、前述した確認画面140,148に相当する画面を表示して、依頼元であるユーザC、及び依頼先であるユーザAの双方の確認をとるのが望ましい。なお、退出者が自身の会計を他のユーザに依頼する際の手続きの入力方法は、上記に限定する必要はなく、例えば、選択ボタン195の選択が入力された場合に、支払いを依頼する他のユーザ名を選択するためのリストを表示するようにしてもよい。
【0202】
このように、金額再分配部208は、複数の端末装置のうちの一部が接続を解除する際に、当該接続を解除した端末装置に対応する支払金額の支払いが済んでいるか、接続を維持している端末装置を操作するユーザに支払金額の支払いを委ねるかに応じて、端末装置毎の未精算の支払金額の総額を、接続を維持している端末装置毎に再分配させることができる。これによって、ユーザは、会計処理を済ませるか、又は他のユーザに会計を委ねて、自由なタイミングでリモート飲み会から退出することが可能となる。
【0203】
(サーバ装置が行う処理の流れ)
以下、図31図34の各フローチャートを参照して、サーバ装置20が行う処理の流れを説明する。
【0204】
図31は、実施形態のサーバ装置が実行するログイン処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、本処理の前提として、リモート飲み会の予約は既に行われているものとする。
【0205】
端末間通信部202は、端末装置(店舗端末30,40又はユーザ端末41)から、当該端末装置を操作するユーザのユーザID、リモート飲み会の予約ID等を含んだ参加情報が送信されると、当該参加情報を受信する(ステップS11)。次いで、端末間通信部202は、予約管理テーブル257を参照し、参加情報の条件に該当する予約情報を特定する(ステップS12)。
【0206】
続いて、端末間通信部202は、予約情報に含まれる予約日時(開始日時)と、現在日時とを比較し、予約日時に到達したか否かを判定する(ステップS13)。予約日時に到達したと判定される(ステップS13:Yes)とステップS15に進む。一方、予約日時に到達したと判定されない(ステップS13:No)と、端末間通信部202は、GUI提供部204と協働することで、リモート飲み会に参加している各ユーザが操作している端末装置に待機画面を提供し(ステップS14)、ステップS13に処理を戻す。
【0207】
ステップS13において、予約日時に到達したと判定された場合には、端末間通信部202は、GUI提供部204と協働することで、リモート飲み会の開始画面100をリモート飲み会に参加している各ユーザが操作している端末装置に提供する(ステップS15)。
【0208】
続いて、端末間通信部202は、端末装置から開始指示を受け付けるまで待機する(ステップS16:No)。端末間通信部202は、端末装置から開始指示を受け付けると(ステップS16:Yes)、参加情報を送信した端末装置と、予約情報に登録された他のユーザが操作している端末装置との間の通信を確立し(ステップS17)、端末装置間でのデータ共有を開始する(ステップS18)。
【0209】
そして、GUI提供部204は、参加情報を送信した端末装置にメイン画面110を提供し(ステップS19)、本処理を終了する。
【0210】
サーバ装置20は、上記の処理を行うことで、リモート飲み会を行うことが可能な環境を端末装置に実現することができる。
【0211】
図32は、実施形態のサーバ装置が実行するメニュー選択画面の提供処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、図27では、端末装置の表示部36に表示されたメイン画面110から、注文ボタン121が操作された際にサーバ装置20が実行する処理の流れの一例を示している。
【0212】
GUI提供部204は、上述した注文ボタン121を介して、端末装置からメニューの表示指示を受け付ける(ステップS21)。予約受付部201は、予約管理テーブル257を参照することによって、注文ボタン121を操作したユーザは店舗60にいるのかを判定する(ステップS22)。ユーザは店舗60にいると判定される(ステップS22:Yes)とステップS23に進む。一方、ユーザは店舗60にいると判定されない(ステップS22:No)、即ち、ユーザはリモートレストラン61又は自宅にいると判定されるとステップS24に進む。
【0213】
ユーザは店舗にいると判定されると、GUI提供部204は、特定された店舗60のメニュー情報を店舗メニュー管理テーブル254から読み出し、当該メニュー情報に基づくメニュー選択画面130を、注文ボタン121が操作された端末装置に提供し(ステップS23)、本処理を終了する。
【0214】
一方、ユーザは店舗60にいると判定されないと、予約受付部201は、ユーザ管理テーブル256と予約管理テーブル257とを参照することによって、ユーザの参加場所を特定する(ステップS24)。次に、GUI提供部204は、ユーザの参加場所、即ちリモートレストラン61又は自宅で提供可能なデリバリー店舗のメニュー情報をデリバリーメニュー管理テーブル255から読み出し、当該メニュー情報に基づくメニュー選択画面130を、注文ボタン121が操作された端末装置に提供し(ステップS25)、本処理を終了する。
【0215】
サーバ装置20は、上記の処理を行うことで、メニュー選択画面130を端末装置の表示部36に表示させることができる。
【0216】
図33は、実施形態のサーバ装置が実行するオーダ処理の流れ一例を示すフローチャートである。
【0217】
まず、オーダ受付部205は、端末装置から商品のオーダ操作を受け付ける(ステップS31)。次いで。オーダ受付部205は、オーダ元のユーザIDと、オーダ先のユーザIDとが一致するか否かを判定する(ステップS32)。両ユーザIDが一致する場合(ステップS32:Yes)、オーダ受付部205は、ユーザ自身が自分で飲食する商品をオーダしたと判断して、オーダ先の店舗60又はデリバリー店舗62にオーダ内容(商品ID、オーダ元のユーザID等)を通知する(ステップS33)。また、オーダ受付部205は、受け付けたオーダ内容を含むオーダ履歴情報を、店舗オーダ管理テーブル258又はデリバリーオーダ管理テーブル259の該当する予約IDに関連付けて登録する(ステップS34)。
【0218】
次に、端末間通信部202は、GUI提供部204及び画面表示制御部203と協働することで、端末装置の表示部36に、注文履歴アイコン151を表示させる(ステップS35)。なお、注文履歴アイコン151は、注文先を示すユーザに対応するサブ画面に表示される。その後、サーバ装置20は、本処理を終了する。
【0219】
一方、ステップS32で両ユーザIDが相違すると判定した場合(ステップS32:No)、オーダ受付部205は、商品の代金をオーダ元のユーザが支払う方式(おごり)が指示されているか否かを判定する(ステップS36)。
【0220】
ステップS36において、オーダ元のユーザが支払う方式が指示されていないと判定される(ステップS36:No)と、オーダ受付部205は、オーダ先のユーザが操作する端末装置の表示部36に、オーダ内容を確認するための確認画面を表示させる(ステップS37)。そして、オーダ受付部205は、オーダ先のユーザから確認結果を受け付けるまで待機する(ステップS38)。
【0221】
ここで、オーダ内容を拒否する回答を受け付けた場合(ステップS38:No)、オーダ受付部205は、商品のオーダを行わず本処理を終了する。なお、この場合、オーダ受付部205は、その旨を示す結果情報を、オーダ元のユーザが操作する端末装置に提供してもよい。
【0222】
また、ステップS38において、オーダ内容を受け付ける同意の回答が得られた場合(ステップS38:Yes)、オーダ受付部205は、オーダ先の店舗60又はデリバリー店舗62にオーダ内容(商品ID、オーダ先のユーザID等)を通知する(ステップS39)。また、オーダ受付部205は、受け付けたオーダ内容を含む注文履歴情報を、店舗オーダ管理テーブル258又はデリバリーオーダ管理テーブル259の該当する予約IDに関連付けて登録し(ステップS40)、ステップS35に進む。
【0223】
一方、ステップS36において、オーダ元のユーザが支払う方式が指示されていた場合(ステップS36:Yes)、オーダ受付部205は、オーダ元のユーザが操作する端末装置に、オーダ内容を確認するための確認画面を表示させる(ステップS41)。また、オーダ受付部205は、オーダ先のユーザが操作する端末装置の表示部36に、オーダ内容を確認するための確認画面を表示させる(ステップS42)。そして、オーダ受付部205は、オーダ先のユーザから確認結果を受け付けるまで待機する(ステップS43)。
【0224】
ここで、オーダ先のユーザから、オーダ内容を拒否する回答を受け付けた場合(ステップS43;No)、オーダ受付部205は、商品のオーダを行わず本処理を終了する。なお、オーダ先のユーザがオーダ内容を拒否した場合、オーダ受付部205は、その旨を示す結果情報を、オーダ元のユーザが操作する端末装置に提供してもよい。
【0225】
また、オーダ先のユーザから、オーダ内容を受け付ける同意の回答が得られた場合(ステップS43;Yes)、オーダ受付部205は、オーダ先の店舗60又はデリバリー店舗62にオーダ内容(商品ID、オーダ先のユーザID等)を通知する(ステップS44)。また、オーダ受付部205は、受け付けたオーダ内容を含む注文履歴情報を、店舗オーダ管理テーブル258又はデリバリーオーダ管理テーブル259の該当する予約IDに関連付けて登録し(ステップS45)、ステップS35に進む。
【0226】
サーバ装置20は、上記の処理を行うことで、各ユーザの注文履歴を、注文先を示すユーザに対応するサブ画面に表示させることができる。
【0227】
図34は、実施形態のサーバ装置が実行する会計処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、図29において、端末装置から受け付けたオーダに係る注文履歴情報が、店舗オーダ管理テーブル258及びデリバリーオーダ管理テーブル259に登録済みであるとする。
【0228】
会計処理部206は、上述した会計ボタン123を介して、リモート飲み会の会計が指示されたか否かを判定する。ここで、会計指示を受け付けない場合には(ステップS51:No)、会計処理部206は、ステップS51の判定を繰り返す。
【0229】
また、ステップS51で、会計指示を受け付けた場合(ステップS51:Yes)、会計処理部206は、会計対象の予約IDに係るオーダ履歴情報のうち、支払い済フラグが“1”のオーダ履歴情報を除いた、残りのオーダ履歴情報に基づいて支払総額を算出する(ステップS52)。次いで、会計処理部206は、ステップS52の算出結果等に基づき、会計対象の予約IDに係る端末装置の各々に、会計画面160を提供する(ステップS53)。
【0230】
画面表示制御部203は、各ユーザの支払金額を、当該ユーザに対応するサブ画面の飲食代161の欄に表示させる(ステップS54)。
【0231】
金額再分配部208は、支払金額の選択指示がなされたかを判定する(ステップS55)。支払金額の選択指示がなされたと判定される(ステップS55:Yes)とステップS56に進む。一方、支払金額の選択指示がなされたと判定されない(ステップS55:No)とステップS57に進む。
【0232】
ステップS55において、支払金額の選択指示がなされたと判定されると、金額再分配部208は、選択された支払方法に基づく各ユーザの支払金額を算出する。そして、画面表示制御部203は、選択された支払方法に基づく各ユーザの支払金額を、当該ユーザに対応するサブ画面の飲食代161の欄に表示させる(ステップS56)。
【0233】
次に、会計処理部206は、会計処理の実行が指示されたかを判定する(ステップS57)。会計処理の実行が指示されたと判定される(ステップS57:Yes)とステップS58に進む。一方、会計処理の実行が指示されたと判定されない(ステップS57:No)とステップS55に戻る。
【0234】
会計処理部206は、各ユーザの決済用情報を用いて、当該ユーザに設定した支払金額を各店舗60又はデリバリー店舗62に支払う会計処理を実行し(ステップS58)、本処理を終了する。
【0235】
なお、図34のフローチャートにおいて、リモート飲み会の終了日時に到達したと判定されたことを条件にして、リモート飲み会の会計が指示されたか否かを判定する流れとしてもよい。
【0236】
(サーバ装置の作用効果)
以上説明したように、実施形態のサーバ装置20は、複数の場所に置かれた店舗端末30,40又はユーザ端末41(端末装置)の各々からアクセスを受け付け、アクセス元の場所及び端末装置と、当該端末装置を操作するユーザとを関連付けて管理する予約受付部201(管理部)と、予約受付部201が関連付けた端末装置同士を通信可能に接続する端末間通信部202(通信制御部)と、予約受付部201が関連付けた各端末装置に接続した表示部36に、各端末装置に対応する撮像部38(撮像装置)が撮像した画像をサブ画面112,113,114として整列させたメイン画面110を表示させる画面表示制御部203(表示制御部)と、端末装置が属する場所で提供可能な商品を表すメニュー情報を、端末間通信部202によって通信可能に接続された端末装置同士で閲覧可能に提供するGUI提供部204(メニュー提供部)と、メニュー情報が提供された端末装置の何れかから商品及び当該商品の届け先の注文情報を受け付けて、受け付けた注文情報を、商品を提供する店舗に通知するオーダ受付部205(注文受付部)と、予約受付部201が関連付けた各端末装置からの注文情報に基づく端末装置毎の支払金額を、各端末装置に対応する表示部36に、各端末装置に対応する画像と関連付けて表示させる画面表示制御部203(金額表示部)と、を備える。したがって、リモート飲み会における会話を途切らせることなく、各ユーザの支払金額を容易に確認することができるため、リモート飲食提供サービスに係る利便性を向上させることができる。
【0237】
また、実施形態のサーバ装置20は、店舗端末30,40又はユーザ端末41(端末装置)からの指示に基づいて、各ユーザの支払金額の総額を端末装置毎に再分配させる金額再分配部208を更に備える。したがって、異なる店舗を跨いだ割り勘支払いや、個人が纏めて支払う等の支払い方法の選択肢を提供することができるため、リモート飲食提供サービスに係る利便性を向上させることができる。
【0238】
また、実施形態のサーバ装置20において、金額再分配部208は、端末装置に接続した表示部36に、支払金額の総額の再分配方法と、当該再分配方法に基づく、端末装置に関連付いたユーザの支払金額とを関連付けて表示させる。したがって、支払金額の総額の分配方法に応じた各ユーザの支払金額を即座に確認することができる。
【0239】
また、実施形態のサーバ装置20において、金額再分配部208は、複数の店舗端末30,40又はユーザ端末41(端末装置)のうちの一部が接続を解除する際に、当該接続を解除した端末装置に対応する支払金額の支払いが済んでいるか、接続を維持している端末装置を操作するユーザに支払金額の支払いを委ねるかに応じて、端末装置毎の未精算の支払金額の総額を、接続を維持している端末装置毎に再分配させる。したがって、リモート飲み会に参加しているユーザは、会計処理を済ませるか、又は他のユーザに会計を委ねて、自由なタイミングでリモート飲み会から退出することができる。
【0240】
なお、上述した実施形態は、上述した各装置が有する構成又は機能の一部を変更することで、適宜に変形して実施することも可能である。そこで、以下では、上述した実施形態に係る変形例を他の実施形態として説明する。なお、以下では、上述した実施形態と異なる点を主に説明することとし、既に説明した内容と共通する点については詳細な説明を省略する。
【0241】
(実施形態の変形例1)
上述の実施形態では、リモート飲み会に参加するユーザ各々が、異なる端末装置(店舗端末30,40又はユーザ端末41)を利用する場合の形態について説明した。しかしながら、リモート飲み会の形態はこれに限らず、上述したサーバ装置20は、複数のユーザが同一の端末装置を利用する場合についても同様に対応することができる。
【0242】
具体的には、サーバ装置20の予約受付部201は、ユーザIDが異なるユーザから、同一の店舗IDを指定する予約を受け付けた場合、これらユーザのユーザIDを、同一の店舗IDに関連付けて管理する。
【0243】
また、サーバ装置20の端末間通信部202は、端末IDが同一の端末装置から、複数のユーザIDを受け付けた場合、これら複数のユーザIDを同一の端末IDに関連付けて予約情報に登録する。
【0244】
なお、同一の端末装置を利用している複数のユーザに係るオーダ方法は特に問わないものとする。例えば、GUI提供部204は、同一の端末装置を利用している複数のユーザのうちの一人が商品のオーダを行う場合、当該複数のユーザの何れをオーダ先(オーダ元)とするかを選択させる画面を表示させてもよい。また、例えば、GUI提供部204は、同一の端末装置を利用している複数のユーザの何れかから、当該複数のユーザ以外のユーザIDがオーダ先に選択された場合には、同一の端末装置を利用している複数のユーザの何れをオーダ元とするかを選択させる画面を表示させてもよい。
【0245】
以上のように、本変形例のサーバ装置20は、同一の端末装置を複数のユーザが利用する場合であっても、上述した実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0246】
(実施形態の変形例2)
上述した実施形態、及び実施形態の変形例1において、端末装置(店舗端末30,40又はユーザ端末41)は、サーバ装置20からの制御指示によって、表示部36への画面表示やGUI表示等を行ったが、これらの制御の一部を端末装置が自ら実行する構成としてもよい。
【0247】
即ち、サーバ装置20の予約受付部201によって、互いに関連付けられた端末装置(店舗端末30,40又はユーザ端末41)の出力制御部302を、表示制御部と、メニュー提供部と、注文受付部と、金額表示部として機能させてもよい。
【0248】
表示制御部は、端末装置の表示部36に、サーバ装置20から受信した、各端末装置と対応する撮像装置が撮像した画像を整列させたメイン画面110を表示する。
【0249】
メニュー提供部は、端末装置が属する場所で提供可能な商品を表すメニュー情報を、サーバ装置20の端末間通信部202によって通信可能に接続された端末装置同士で閲覧可能に提供する。
【0250】
注文受付部は、メニュー情報が提供された端末装置の何れかから商品及び当該商品の届け先の注文情報を受け付けて、受け付けた注文情報を、サーバ装置20に通知する。
【0251】
金額表示部は、サーバ装置20が関連付けた各端末装置からの注文情報に基づく端末装置毎の支払金額を、表示部36に、各端末装置に対応する画像と関連付けて表示する。
【0252】
以上説明したように、本変形例の端末装置(店舗端末30,40又はユーザ端末41)は、アクセス元の場所及び端末装置と、当該端末装置を操作するユーザとを関連付けて管理するサーバ装置20と通信可能に接続される。そして、当該端末装置が備える出力制御部302を、関連付けられた各端末装置に接続した表示部36に、サーバ装置20から受信した、各端末装置と対応する撮像装置が撮像した画像を整列させたメイン画面110を表示する表示制御部と、端末装置が属する場所で提供可能な商品を表すメニュー情報を、通信可能に接続された端末装置同士で閲覧可能に提供するメニュー提供部と、メニュー情報が提供された端末装置の何れかから商品及び当該商品の届け先の注文情報を受け付けて、受け付けた注文情報を、サーバ装置20に通知する注文受付部と、サーバ装置20が関連付けた各端末装置からの注文情報に基づく端末装置毎の支払金額を、表示部36に、各端末装置に対応する画像と関連付けて表示する金額表示部と、して機能させる。したがって、リモート飲み会における会話を途切らせることなく、各ユーザの支払金額を容易に確認することができるため、リモート飲食提供サービスに係る利便性を向上させることができる。
【0253】
なお、上述の実施形態又は変形例の各装置で実行されるプログラムは、ROMや記憶部等に予め組み込まれた状態で提供される。また、上述の実施形態又は変形例の各装置で実行されるプログラムを、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0254】
さらに、上述の実施形態又は変形例の各装置で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上述の実施形態又は変形例の各装置で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供又は配布するように構成してもよい。
【0255】
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態やその変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0256】
10 リモート飲食提供システム
20 サーバ装置
30,40 店舗端末(端末装置)
41 ユーザ端末(端末装置)
50 受注端末
60 店舗
61 リモートレストラン
62 デリバリー店舗
110 メイン画面
112,113,114 サブ画面
132 メニューサブ画面
142 注文アイコン(注文情報)
151 注文履歴アイコン
152 注文状況アイコン
201 予約受付部(管理部)
202 端末間通信部(管理部、通信制御部)
203 画面表示制御部(表示制御部、金額表示部)
204 GUI提供部(メニュー提供部)
205 オーダ受付部(注文受付部)
206 会計処理部
207 配達状況取得部
208 金額再分配部
301 通信制御部
302 出力制御部
303 操作受付部
501 通信制御部
502 出力制御部
503 操作受付部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0257】
【文献】特開2015-176335号公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34