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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-13
(45)【発行日】2025-02-21
(54)【発明の名称】移動用治具及び移動用治具を用いた施工方法
(51)【国際特許分類】
E04G 21/16 20060101AFI20250214BHJP
B66F 3/08 20060101ALI20250214BHJP
【ＦＩ】
E04G21/16
B66F3/08 B
【請求項の数】
6
(21)【出願番号】P 2021061868
(22)【出願日】2021-03-31
(65)【公開番号】P2022157574
(43)【公開日】2022-10-14
【審査請求日】2024-02-28
(73)【特許権者】
【識別番号】390037154
【氏名又は名称】大和ハウス工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088580
【弁理士】
【氏名又は名称】秋山 敦
(74)【代理人】
【識別番号】100195453
【弁理士】
【氏名又は名称】福士 智恵子
(74)【代理人】
【識別番号】100205501
【弁理士】
【氏名又は名称】角渕 由英
(72)【発明者】
【氏名】藤浪 南夏子
(72)【発明者】
【氏名】林 哲平
【審査官】櫻井 茂樹
(56)【参考文献】
【文献】実開平０６－０６１６４６（ＪＰ，Ｕ）
【文献】米国特許第０５５０７５０９（ＵＳ，Ａ）
【文献】特開昭５７－０２４７４７（ＪＰ，Ａ）
(58)【調査した分野】(Int.Cl.，ＤＢ名)
Ｂ６２Ｂ１／００－５／０８
Ｂ６６Ｆ３／０８
Ｅ０４Ｂ１／３４８
Ｅ０４Ｇ２１／１４－２１／２２
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
重量物を床上で移動させるための移動用治具であって、前記移動用治具の本体となる本体部と、
床上を移動するためのキャスター部と、
前記本体部よりも上方位置に設けられ、前記重量物に設けられた被保持部を下方から挟み込むように保持するための保持部と、
前記保持部を第１の状態と第２の状態の間で切り替える切り替え部と、を備え、
前記保持部は、前記被保持部を下方から支持する底壁部と、前記底壁部から上方に突出し、前記被保持部を挟み込む第１側壁部及び第２側壁部と、を有し、
前記保持部が前記第１の状態のときに、前記第１側壁部及び前記第２側壁部が、前記被保持部を挟み込む位置に設けられ、
前記保持部が前記第２の状態のときには、前記第１側壁部及び前記第２側壁部の少なくとも一方が前記被保持部を挟み込む位置から移動した位置に設けられ、
前記キャスター部は、前記本体部よりも下方位置に設けられ、上面視において前記保持部を囲むように複数設けられていることを特徴とする移動用治具。
【請求項2】
重量物を床上で移動させるための移動用治具であって、床上を移動するためのキャスター部と、
前記キャスター部よりも上方位置に設けられ、前記重量物に設けられた被保持部を下方から挟み込むように保持するための保持部と、
前記保持部を第１の状態と第２の状態の間で切り替える切り替え部と、を備え、
前記保持部は、前記被保持部を下方から支持する底壁部と、前記底壁部から上方に突出し、前記被保持部を挟み込む第１側壁部及び第２側壁部と、を有し、
前記保持部が前記第１の状態のときに、前記第１側壁部及び前記第２側壁部が、前記被保持部を挟み込む位置に設けられ、
前記保持部が前記第２の状態のときには、前記第１側壁部及び前記第２側壁部の少なくとも一方が前記被保持部を挟み込む位置から移動した位置に設けられ、
前記切り替え部は、前記保持部に取り付けられ、前記底壁部に対して前記第１側壁部及び前記第２側壁部をそれぞれ回動可能となるように連結し、
前記保持部が前記第２の状態のときに、
前記第１側壁部及び前記第２側壁部がそれぞれ前記被保持部を挟み込む位置から下方へ回転移動した位置に設けられ、かつ、
前記底壁部と、前記第１側壁部及び前記第２側壁部とで略平面が形成されることを特徴とする移動用治具。
【請求項3】
重量物を床上で移動させるための移動用治具であって、前記移動用治具の本体となる本体部と、
床上を移動するためのキャスター部と、
前記キャスター部よりも上方位置に設けられ、前記重量物に設けられた被保持部を下方から挟み込むように保持するための保持部と、
前記保持部を第１の状態と第２の状態の間で切り替える切り替え部と、を備え、
前記保持部は、前記被保持部を下方から支持する底壁部と、前記底壁部から上方に突出し、前記被保持部を挟み込む第１側壁部及び第２側壁部と、を有し、
前記保持部が前記第１の状態のときに、前記第１側壁部及び前記第２側壁部が、前記被保持部を挟み込む位置に設けられ、
前記保持部が前記第２の状態のときには、前記第１側壁部及び前記第２側壁部の少なくとも一方が前記被保持部を挟み込む位置から移動した位置に設けられ、
前記移動用治具は、前記本体部と前記保持部を連結し、前記本体部に対して前記保持部の高さ位置を変更可能な状態で取り付けられる高さ調整部材と、を備え、
前記高さ調整部材は、
前記本体部に設けられた組み付け穴を通じて組み付けられ、上下方向に長尺なボルトと、前記ボルトの軸部分に対して螺合されるナットと、を有し、
前記ボルト及び前記ナットの螺合位置を調整することで、前記保持部の高さ位置を変更可能となるように構成されることを特徴とする移動用治具。
【請求項4】
前記切り替え部は、前記保持部に取り付けられ、前記底壁部に対して前記第１側壁部を回動可能となるように連結し、前記保持部が前記第２の状態のときに、前記第１側壁部が前記被保持部を挟み込む位置から下方へ回転移動した位置に設けられていることを特徴とする請求項１又は３に記載の移動用治具。
【請求項5】
前記移動用治具は、前記移動用治具の本体となる本体部と、
前記本体部又は前記保持部に取り付けられ、前記保持部を前記第１の状態で規制する規制位置と、前記保持部を前記第１の状態から前記第２の状態へ切り替え可能な規制解除位置との間で移動する規制部材と、を備えていることを特徴とする請求項１乃至４のいずれか１項に記載の移動用治具。
【請求項6】
重量物を床上で移動させる移動用治具を用いた施工方法であって、前記移動用治具は、キャスター部と、前記重量物に設けられた被保持部を下方から挟み込むように保持する保持部と、前記保持部を第１の状態と第２の状態の間で切り替える切り替え部とを有し、
前記保持部は、前記被保持部を下方から支持する底壁部と、前記底壁部から上方に突出し、前記被保持部を挟み込む第１側壁部及び第２側壁部とを有し、
前記保持部が前記第１の状態のときに前記第１側壁部及び前記第２側壁部が前記被保持部を挟み込む位置に設けられ、前記保持部が前記第２の状態のときには前記第１側壁部及び前記第２側壁部の少なくとも一方が前記被保持部を挟み込む位置から移動した位置に設けられており、
前記施工方法は、
重量物を組み立てる組み立て工程と、
組み立てられた前記重量物を施工現場へ搬入する搬入工程と、
搬入された前記重量物を吊り上げ装置に掛け止めされたスリング部材によって吊り上げる吊り上げ工程と、
吊り上げられた前記重量物を建物の躯体内部に床から浮かせた状態で仮置きする仮置き工程と、
仮置きされた前記重量物を躯体内部の所定位置まで移動させる移動工程と、
前記重量物を躯体内部の所定位置に設置する設置工程と、を含み、
前記仮置き工程では、前記重量物に設けられた被保持部に対し前記移動用治具を複数取り付け、
前記移動工程では、躯体内部の所定位置まで移動させた前記重量物から前記移動用治具を取り外すことを特徴とする移動用治具を用いた施工方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動用治具及び移動用治具を用いた施工方法に係り、特に、重量物を床上で移動させるための移動用治具及び移動用治具を用いた施工方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、施工現場での施工作業を効率化すべく、重量物となる内装ユニット（例えばユニットバス）を工場で予め組み立てておき、組み立てられた内装ユニットを施工現場へ搬入し、搬入された内装ユニットを吊り上げ装置に掛け止めされたスリングによって吊り上げて、吊り上げられた内装ユニットを建物の躯体内部の所定位置に据え付ける施工方法が知られている。
このとき、上記内装ユニットを所定位置に据え付ける工程では、工事の進捗状況によって、あるいは内装ユニットを据え付ける専門業者の不在によって、内装ユニットを所定位置にそのまま据え付けることができない場合がある。そうした場合には、吊り上げられた内装ユニットを躯体内部の別位置に仮置きしておき、内装ユニットが据え付け可能となった後に、仮置きされた内装ユニットを躯体内部の所定位置まで移動させるといった作業が必要となる。
そのため、内装ユニットを仮置きするとともに、仮置きした内装ユニットを床から浮かせた状態で移動させることが可能な移動用治具（運搬用治具）が知られている（例えば、特許文献１参照）。
このとき、上記内装ユニットを所定位置に据え付ける工程では、工事の進捗状況によって、あるいは内装ユニットを据え付ける専門業者の不在によって、内装ユニットを所定位置にそのまま据え付けることができない場合がある。そうした場合には、吊り上げられた内装ユニットを躯体内部の別位置に仮置きしておき、内装ユニットが据え付け可能となった後に、仮置きされた内装ユニットを躯体内部の所定位置まで移動させるといった作業が必要となる。
そのため、内装ユニットを仮置きするとともに、仮置きした内装ユニットを床から浮かせた状態で移動させることが可能な移動用治具（運搬用治具）が知られている（例えば、特許文献１参照）。
【0003】
特許文献１に記載の空間ユニットの移動用装置は、空間ユニットの下端部にあるベースフレームに着脱可能に固定され、空間ユニットを昇降させる複数の油圧ジャッキと、空間ユニットの下方位置に差し込まれ、空間ユニットを下方から支持する複数の移動台車と、から主に構成されている。
上記構成により、空間ユニットを床から浮かせた状態で仮置きするとともに、仮置きした空間ユニットを浮かせたまま所定位置まで移動させることができる。
また、油圧ジャッキによって空間ユニットを上昇させることで、空間ユニットの下方位置に移動台車を差し込むことができる。
上記構成により、空間ユニットを床から浮かせた状態で仮置きするとともに、仮置きした空間ユニットを浮かせたまま所定位置まで移動させることができる。
また、油圧ジャッキによって空間ユニットを上昇させることで、空間ユニットの下方位置に移動台車を差し込むことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開２０００－３２００１１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献１のような移動用装置では、移動台車が重量物の真下に差し込まれ、重量物のベースフレームを下方から支持しているところ、当該ベースフレームを挟み込むように保持しているものではなかった。そのため、重量物がガタついた場合には、重量物を好適に保持しておくことができない虞があった。一方で、上記ベースフレームを下方から挟み込んでしまうと、油圧ジャッキなくして重量物から取り外すことが困難であった。
従って、重量物を安定して保持するとともに、重量物から容易に取り外すことが可能な移動用治具が求められていた。
従って、重量物を安定して保持するとともに、重量物から容易に取り外すことが可能な移動用治具が求められていた。
【0006】
また、特許文献１のような複雑な移動用装置とはせず、重量物となる内装ユニットを床から浮かせたまま好適に移動させることが可能な移動用治具が求められていた。
【0007】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、重量物を安定して保持することができ、重量物から容易に取り外すことが可能な移動用治具及び移動用治具を用いた施工方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、シンプルな構成で、重量物となる内装ユニットを床から浮かせた状態で仮置きするとともに、内装ユニットを好適に移動させることが可能な移動用治具及び移動用治具を用いた施工方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、シンプルな構成で、重量物となる内装ユニットを床から浮かせた状態で仮置きするとともに、内装ユニットを好適に移動させることが可能な移動用治具及び移動用治具を用いた施工方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題は、本発明の移動用治具によれば、重量物を床上で移動させるための移動用治具であって、前記移動用治具の本体となる本体部と、床上を移動するためのキャスター部と、前記本体部よりも上方位置に設けられ、前記重量物に設けられた被保持部を下方から挟み込むように保持するための保持部と、前記保持部を第１の状態と第２の状態の間で切り替える切り替え部と、を備え、前記保持部は、前記被保持部を下方から支持する底壁部と、前記底壁部から上方に突出し、前記被保持部を挟み込む第１側壁部及び第２側壁部と、を有し、前記保持部が前記第１の状態のときに、前記第１側壁部及び前記第２側壁部が、前記被保持部を挟み込む位置に設けられ、前記保持部が前記第２の状態のときには、前記第１側壁部及び前記第２側壁部の少なくとも一方が前記被保持部を挟み込む位置から移動した位置に設けられ、前記キャスター部は、前記本体部よりも下方位置に設けられ、上面視において前記保持部を囲むように複数設けられていること、により解決される。
上記構成により、重量物を安定して保持することができ、重量物から容易に取り外すことが可能な移動用治具を実現することができる。
詳しく述べると、上記移動用治具は、保持部を第１の状態と第２の状態の間で切り替える切り替え部を備えている。そのため、移動用治具は、保持部が第１の状態のときに重量物を下方から挟み込むように保持することができる。一方で、保持部を第１の状態から第２の状態に切り替えることで、移動用治具を重量物から容易に取り外すこともできる。
また上記構成により、シンプルな構成で、重量物を床から浮かせた状態で仮置きすることができ、仮置きした内装ユニットを好適に移動させることができる。
上記構成により、重量物を安定して保持することができ、重量物から容易に取り外すことが可能な移動用治具を実現することができる。
詳しく述べると、上記移動用治具は、保持部を第１の状態と第２の状態の間で切り替える切り替え部を備えている。そのため、移動用治具は、保持部が第１の状態のときに重量物を下方から挟み込むように保持することができる。一方で、保持部を第１の状態から第２の状態に切り替えることで、移動用治具を重量物から容易に取り外すこともできる。
また上記構成により、シンプルな構成で、重量物を床から浮かせた状態で仮置きすることができ、仮置きした内装ユニットを好適に移動させることができる。
【0009】
また前記課題は、本発明の移動用治具によれば、重量物を床上で移動させるための移動用治具であって、床上を移動するためのキャスター部と、前記キャスター部よりも上方位置に設けられ、前記重量物に設けられた被保持部を下方から挟み込むように保持するための保持部と、前記保持部を第１の状態と第２の状態の間で切り替える切り替え部と、を備え、前記保持部は、前記被保持部を下方から支持する底壁部と、前記底壁部から上方に突出し、前記被保持部を挟み込む第１側壁部及び第２側壁部と、を有し、前記保持部が前記第１の状態のときに、前記第１側壁部及び前記第２側壁部が、前記被保持部を挟み込む位置に設けられ、前記保持部が前記第２の状態のときには、前記第１側壁部及び前記第２側壁部の少なくとも一方が前記被保持部を挟み込む位置から移動した位置に設けられ、前記切り替え部は、前記保持部に取り付けられ、前記底壁部に対して前記第１側壁部及び前記第２側壁部をそれぞれ回動可能となるように連結し、前記保持部が前記第２の状態のときに、前記第１側壁部及び前記第２側壁部がそれぞれ前記被保持部を挟み込む位置から下方へ回転移動した位置に設けられ、かつ、前記底壁部と、前記第１側壁部及び前記第２側壁部とで略平面が形成されること、により解決される。
上記構成であっても、例えば保持部にヒンジ機構を複数取り付けることで、保持部を容易に切り替えることができる。そして、第２の状態にある移動用治具を側方から引き抜くことで容易に取り外すことができる。
また上記のように、保持部が第２の状態のときに底壁部と、第１側壁部及び第２側壁部とで略平面が形成されることで、重量物（内装ユニット）の下端が略平坦面であっても、重量物を支持できる。詳しく述べると、重量物（内装ユニット）のタイプによっては、重量物の下端に被保持部（ベースフレーム）が取り付けられておらず、被保持部を挟持することができない場合がある。そうした場合には、移動用治具（保持部）を第２の状態に切り替えることで、重量物を好適に支持できる。
上記構成であっても、例えば保持部にヒンジ機構を複数取り付けることで、保持部を容易に切り替えることができる。そして、第２の状態にある移動用治具を側方から引き抜くことで容易に取り外すことができる。
また上記のように、保持部が第２の状態のときに底壁部と、第１側壁部及び第２側壁部とで略平面が形成されることで、重量物（内装ユニット）の下端が略平坦面であっても、重量物を支持できる。詳しく述べると、重量物（内装ユニット）のタイプによっては、重量物の下端に被保持部（ベースフレーム）が取り付けられておらず、被保持部を挟持することができない場合がある。そうした場合には、移動用治具（保持部）を第２の状態に切り替えることで、重量物を好適に支持できる。
【0010】
また前記課題は、本発明の移動用治具によれば、重量物を床上で移動させるための移動用治具であって、前記移動用治具の本体となる本体部と、床上を移動するためのキャスター部と、前記キャスター部よりも上方位置に設けられ、前記重量物に設けられた被保持部を下方から挟み込むように保持するための保持部と、前記保持部を第１の状態と第２の状態の間で切り替える切り替え部と、を備え、前記保持部は、前記被保持部を下方から支持する底壁部と、前記底壁部から上方に突出し、前記被保持部を挟み込む第１側壁部及び第２側壁部と、を有し、前記保持部が前記第１の状態のときに、前記第１側壁部及び前記第２側壁部が、前記被保持部を挟み込む位置に設けられ、前記保持部が前記第２の状態のときには、前記第１側壁部及び前記第２側壁部の少なくとも一方が前記被保持部を挟み込む位置から移動した位置に設けられ、前記移動用治具は、前記本体部と前記保持部を連結し、前記本体部に対して前記保持部の高さ位置を変更可能な状態で取り付けられる高さ調整部材と、を備え、前記高さ調整部材は、前記本体部に設けられた組み付け穴を通じて組み付けられ、上下方向に長尺なボルトと、前記ボルトの軸部分に対して螺合されるナットと、を有し、前記ボルト及び前記ナットの螺合位置を調整することで、前記保持部の高さ位置を変更可能となるように構成されること、により解決される。
上記構成により、従来のように油圧ジャッキ等を使用することなく、シンプルな構成で保持部の高さ調整を行うことができる。保持部の高さ調整機能を備えていることで、移動用治具を重量物から一層容易に取り外すことが可能となる。
詳しく述べると、移動用治具を重量物の被保持部（ベースフレーム）から側方に引き抜くときに、必要に応じて保持部の高さ位置を幾分下げることによって、移動用治具を引き抜き易くできる。このとき、重量物の下端にある脚部材によって重量物が床上に支持された状態になっていると、移動用治具を一層引き抜き易くできる。
上記構成により、従来のように油圧ジャッキ等を使用することなく、シンプルな構成で保持部の高さ調整を行うことができる。保持部の高さ調整機能を備えていることで、移動用治具を重量物から一層容易に取り外すことが可能となる。
詳しく述べると、移動用治具を重量物の被保持部（ベースフレーム）から側方に引き抜くときに、必要に応じて保持部の高さ位置を幾分下げることによって、移動用治具を引き抜き易くできる。このとき、重量物の下端にある脚部材によって重量物が床上に支持された状態になっていると、移動用治具を一層引き抜き易くできる。
【0011】
このとき、前記切り替え部は、前記保持部に取り付けられ、前記底壁部に対して前記第１側壁部を回動可能となるように連結し、前記保持部が前記第２の状態のときに、前記第１側壁部が前記被保持部を挟み込む位置から下方へ回転移動した位置に設けられていると良い。
上記構成により、例えば保持部にヒンジ機構を取り付けることで、保持部の第１側壁部を第１の状態から第２の状態へ容易に切り替えることができる。そして、第２の状態にある移動用治具を重量物の被保持部から側方に引く抜くことで容易に取り外すことができる。
上記構成により、例えば保持部にヒンジ機構を取り付けることで、保持部の第１側壁部を第１の状態から第２の状態へ容易に切り替えることができる。そして、第２の状態にある移動用治具を重量物の被保持部から側方に引く抜くことで容易に取り外すことができる。
【0012】
このとき、前記移動用治具は、前記移動用治具の本体となる本体部と、前記本体部又は前記保持部に取り付けられ、前記保持部を前記第１の状態で規制する規制位置と、前記保持部を前記第１の状態から前記第２の状態へ切り替え可能な規制解除位置との間で移動する規制部材と、を備えていると良い。
上記構成により、規制部材によって保持部を第１の状態のまま規制することで、移動用治具が重量物を一層安定して保持することができる。すなわち、意図せずに保持部が第１の状態から第２の状態へ切り替わってしまうことを防ぐことができる。
上記構成により、規制部材によって保持部を第１の状態のまま規制することで、移動用治具が重量物を一層安定して保持することができる。すなわち、意図せずに保持部が第１の状態から第２の状態へ切り替わってしまうことを防ぐことができる。
【0014】
また前記課題は、重量物を床上で移動させる移動用治具を用いた施工方法であって、前記移動用治具は、キャスター部と、前記重量物に設けられた被保持部を下方から挟み込むように保持する保持部と、前記保持部を第１の状態と第２の状態の間で切り替える切り替え部とを有し、前記保持部は、前記被保持部を下方から支持する底壁部と、前記底壁部から上方に突出し、前記被保持部を挟み込む第１側壁部及び第２側壁部とを有し、前記保持部が前記第１の状態のときに前記第１側壁部及び前記第２側壁部が前記被保持部を挟み込む位置に設けられ、前記保持部が前記第２の状態のときには前記第１側壁部及び前記第２側壁部の少なくとも一方が前記被保持部を挟み込む位置から移動した位置に設けられており、前記施工方法は、重量物を組み立てる組み立て工程と、組み立てられた前記重量物を施工現場へ搬入する搬入工程と、搬入された前記重量物を吊り上げ装置に掛け止めされたスリング部材によって吊り上げる吊り上げ工程と、吊り上げられた前記重量物を建物の躯体内部に床から浮かせた状態で仮置きする仮置き工程と、仮置きされた前記重量物を躯体内部の所定位置まで移動させる移動工程と、前記重量物を躯体内部の所定位置に設置する設置工程と、を含み、前記仮置き工程では、前記重量物に設けられた被保持部に対し前記移動用治具を複数取り付け、前記移動工程では、躯体内部の所定位置まで移動させた前記重量物から前記移動用治具を取り外すことを特徴とする移動用治具を用いた施工方法によっても解決される。
上記構成により、工場（施工現場以外の場所）で予め組み立てられた内装ユニットを建物の躯体内部に好適に設置することが可能な移動用治具を用いた施工方法を実現することができる。
上記構成により、工場（施工現場以外の場所）で予め組み立てられた内装ユニットを建物の躯体内部に好適に設置することが可能な移動用治具を用いた施工方法を実現することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明の移動用治具及び移動用治具を用いた施工方法によれば、重量物を安定して保持することができ、重量物から容易に取り外すことが可能となる。
また、シンプルな構成で、重量物となる内装ユニットを床から浮かせた状態で仮置きするとともに、内装ユニットを好適に移動させることが可能となる。
また、工場で予め組み立てられた内装ユニットを建物の躯体内部に好適に設置することが可能となる。
また、シンプルな構成で、重量物となる内装ユニットを床から浮かせた状態で仮置きするとともに、内装ユニットを好適に移動させることが可能となる。
また、工場で予め組み立てられた内装ユニットを建物の躯体内部に好適に設置することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本実施形態の施工システムＳを示す図であって、吊り天秤及び吊り治具を用いて内装ユニットを吊り上げた状態を示す説明図である。
【図2】施工システムＳを示す図であって、移動用治具を用いて内装ユニットを仮置きした状態を示す説明図である。
【図4】移動用治具の斜視図である。
【図5】移動用治具の平面図である。
【図6A】保持部が「第１の状態（保持位置）」であることを示す側面図である。
【図6B】保持部が「第２の状態（着脱可能位置）」であることを示す側面図である。
【図7】移動用治具の高さ調整部材を示す分解図である。
【図8A】移動用治具が内装ユニットに取り付けられる状態を説明する図である。
【図8B】移動用治具が内装ユニットに取り付けられた状態を説明する図である。
【図9】移動用治具を用いた施工方法を示す工程図である。
【図10A】第２実施形態の移動用治具であって、規制部が「規制位置」にいることを示す側面図である。
【図10B】規制部が「規制解除位置」にいることを示す側面図である。
【図11A】第３実施形態の移動用治具であって、規制部が「規制位置」にいることを示す側面図である。
【図11B】規制部が「規制解除位置」にいることを示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態について図１－図１１Ａ、Ｂを参照して説明する。
本実施形態は、内装ユニットを床上で移動させるための移動用治具であって、床上を移動するキャスター部と、内装ユニットの底面に設けられたベースフレームを下方から挟み込むように保持する保持部と、保持部を「第１の状態」と「第２の状態」の間で切り替える切り替え部とを備えており、保持部は、ベースフレームを下方から支持する底壁部と、ベースフレームを挟み込む第１側壁部及び第２側壁部とを有しており、保持部が「第１の状態」のときに第１側壁部及び第２側壁部がベースフレームを挟み込む位置に設けられており、保持部が「第２の状態」のときに第１側壁部がベースフレームを挟み込む位置から移動した位置に設けられていることを主な特徴とする移動用治具の発明に関するものである。
また、当該移動用治具を用いた施工方法の発明に関するものである。
本実施形態は、内装ユニットを床上で移動させるための移動用治具であって、床上を移動するキャスター部と、内装ユニットの底面に設けられたベースフレームを下方から挟み込むように保持する保持部と、保持部を「第１の状態」と「第２の状態」の間で切り替える切り替え部とを備えており、保持部は、ベースフレームを下方から支持する底壁部と、ベースフレームを挟み込む第１側壁部及び第２側壁部とを有しており、保持部が「第１の状態」のときに第１側壁部及び第２側壁部がベースフレームを挟み込む位置に設けられており、保持部が「第２の状態」のときに第１側壁部がベースフレームを挟み込む位置から移動した位置に設けられていることを主な特徴とする移動用治具の発明に関するものである。
また、当該移動用治具を用いた施工方法の発明に関するものである。
【0018】
本実施形態の移動用治具１を含む施工システムＳは、図１－図３に示すように、施工現場での組立作業及び設置作業を効率化すべく、工場で予め組み立てられた内装ユニットＵを吊り上げ装置Ｓ１によって吊り上げて、建物の躯体内部の所定位置にそのまま据え付けるために用いられる施工システムである。
詳しく述べると、施工システムＳでは、吊り上げ装置Ｓ１によって内装ユニットＵを吊り上げる際にそれぞれ用いられ、吊り上げ装置Ｓ１に掛け止めされたスリング部材Ｓ２と、スリング部材Ｓ２の吊り位置を保持するための吊り天秤Ｓ３及び吊り治具Ｓ４と、を備えている。また、吊り上げられた内装ユニットＵを建物内部に床から浮かせた状態で仮置きする際に用いられ、かつ、仮置きされた内装ユニットＵを建物内部の所定位置まで移動させる際にも用いられる移動用治具１をさらに備えている。
詳しく述べると、施工システムＳでは、吊り上げ装置Ｓ１によって内装ユニットＵを吊り上げる際にそれぞれ用いられ、吊り上げ装置Ｓ１に掛け止めされたスリング部材Ｓ２と、スリング部材Ｓ２の吊り位置を保持するための吊り天秤Ｓ３及び吊り治具Ｓ４と、を備えている。また、吊り上げられた内装ユニットＵを建物内部に床から浮かせた状態で仮置きする際に用いられ、かつ、仮置きされた内装ユニットＵを建物内部の所定位置まで移動させる際にも用いられる移動用治具１をさらに備えている。
【0019】
内装ユニットＵは、図１－図３に示すように、建物内部に設置される各種設備をユニット化し、そのまま据え付け可能となるように組み立てられたものであって、ユニットバス、ユニットトイレ、ユニットキッチン等の各種ユニット品を含むものである。
内装ユニットＵは、箱状のユニット本体Ｕ１と、ユニット本体Ｕ１の底面に取り付けられる矩形枠状のベースフレームＵ２と、ベースフレームＵ２の底面から下方に突出している複数の脚部材Ｕ３と、から主に構成されている。
内装ユニットＵは、工場から施工現場へ搬入する工程から建物内部に設置する工程までの間、シート状のユニットカバーＵ４によって上方から被覆されている。
内装ユニットＵは、箱状のユニット本体Ｕ１と、ユニット本体Ｕ１の底面に取り付けられる矩形枠状のベースフレームＵ２と、ベースフレームＵ２の底面から下方に突出している複数の脚部材Ｕ３と、から主に構成されている。
内装ユニットＵは、工場から施工現場へ搬入する工程から建物内部に設置する工程までの間、シート状のユニットカバーＵ４によって上方から被覆されている。
【0020】
ベースフレームＵ２は、断面四角形状の長尺な角パイプ部材から形成されており、建物の躯体上に内装ユニットＵを据え付けるためのフレーム部材である。
また、ベースフレームＵ２は、内装ユニットＵを床上で移動させるときに移動用治具１を取り付けるための部材としても機能する。
脚部材Ｕ３は、図３、図８Ａに示すように、上下方向に延びている軸状の脚部材であって、建物内部の床パネル上に接着剤を用いて固定される部材である。
また、脚部材Ｕ３は、内装ユニットＵを吊り上げるときに吊り治具Ｓ３を取り付けるための部材としても機能する。
ユニットカバーＵ４は、防水性を有する養生カバーであって、ユニットカバーＵ４の幅方向の一端面には、内装ユニットＵを取り出し可能にするためのカバー開閉部が形成されている。
また、ベースフレームＵ２は、内装ユニットＵを床上で移動させるときに移動用治具１を取り付けるための部材としても機能する。
脚部材Ｕ３は、図３、図８Ａに示すように、上下方向に延びている軸状の脚部材であって、建物内部の床パネル上に接着剤を用いて固定される部材である。
また、脚部材Ｕ３は、内装ユニットＵを吊り上げるときに吊り治具Ｓ３を取り付けるための部材としても機能する。
ユニットカバーＵ４は、防水性を有する養生カバーであって、ユニットカバーＵ４の幅方向の一端面には、内装ユニットＵを取り出し可能にするためのカバー開閉部が形成されている。
【0021】
移動用治具１は、図２、図３に示すように、内装ユニットＵを床から浮かせた状態で仮置きする際に用いられ、かつ、内装ユニットＵを床上で移動させる際にも用いられる治具であって、内装ユニットＵの下端部における四隅に配置されている。
詳しく述べると、移動用治具１は、内装ユニットＵのベースフレームＵ２に対して着脱可能に取り付けられ、脚部材Ｕ３を床Ｆからやや浮かせた状態で内装ユニットＵを保持したまま移動することができる。また、内装ユニットＵの高さ位置を調整することができる。
詳しく述べると、移動用治具１は、内装ユニットＵのベースフレームＵ２に対して着脱可能に取り付けられ、脚部材Ｕ３を床Ｆからやや浮かせた状態で内装ユニットＵを保持したまま移動することができる。また、内装ユニットＵの高さ位置を調整することができる。
【0022】
移動用治具１は、図４－図７に示すように、移動用治具１の本体となる本体部１０と、本体部１０よりも下方位置に設けられ、床上を水平方向に移動するキャスター部２０と、本体部１０よりも上方位置に設けられ、内装ユニットＵのベースフレームＵ２を下方から保持する保持部３０と、保持部３０に取り付けられ、保持部３０を「第１の状態」と「第２の状態」の間で切り替える切り替え部４０と、本体部１０に取り付けられ、保持部３０を「第１の状態」で規制する規制部材５０と、本体部１０と保持部３０を連結し、本体部１０に対して保持部３０の高さ位置を変更可能な状態で取り付けられる高さ調整部材６０と、から主に構成されている。
【0023】
本体部１０は、三角形状のプレート体からなる本体プレートであって、水平な平面を有している。
本体部１０の上面には、本体部１０の中央部分に形成され、高さ調整部材６０を組み付けるための組み付け穴１１と、本体部１０の角部に形成され、キャスター部２０を取り付けるための複数の取り付け穴１２と、所定の２つの取り付け穴１２の間に形成され、規制部材５０を組み付けるための組み付け穴１３とが、それぞれ形成されている。
本体部１０の上面には、本体部１０の中央部分に形成され、高さ調整部材６０を組み付けるための組み付け穴１１と、本体部１０の角部に形成され、キャスター部２０を取り付けるための複数の取り付け穴１２と、所定の２つの取り付け穴１２の間に形成され、規制部材５０を組み付けるための組み付け穴１３とが、それぞれ形成されている。
【0024】
キャスター部２０は、図４、図５に示すように、自在に向きを変えて回転可能な球状の回転体であって、本体部１０において保持部３０を囲むように複数設けられている。
詳しく述べると、キャスター部２０は、平面視において保持部３０の中心から略等しい間隔を空けて３つ配置されており、第１キャスター部２０Ａと、第２キャスター部２０Ｂと、第３キャスター部２０Ｃと、を有している。
詳しく述べると、キャスター部２０は、平面視において保持部３０の中心から略等しい間隔を空けて３つ配置されており、第１キャスター部２０Ａと、第２キャスター部２０Ｂと、第３キャスター部２０Ｃと、を有している。
【0025】
キャスター部２０は、本体部１０の取り付け穴１２を貫通して軸支され、上下方向に延びているキャスター軸２１と、本体部１０に対してキャスター軸２１を中心として水平方向に回動可能なキャスター本体２２と、キャスター本体２２を貫通して軸支され、キャスター軸２１とは直交方向に延びている車軸２３と、キャスター本体２２に対して車軸２３を中心として回動可能な球状の車輪２４と、から主に構成されている。
上記構成により、移動用治具１は、キャスター部２０を旋回させながら回転させることで床上を自在に移動することができる。
なお、キャスター部２０は、旋回式のキャスターのほか、進行方向が前後方向に固定されている固定式のキャスター（円盤状の車輪）であっても良い。
上記構成により、移動用治具１は、キャスター部２０を旋回させながら回転させることで床上を自在に移動することができる。
なお、キャスター部２０は、旋回式のキャスターのほか、進行方向が前後方向に固定されている固定式のキャスター（円盤状の車輪）であっても良い。
【0026】
保持部３０は、図４、図５に示すように、略Ｕ字形状を有し、複数の板状部材から形成され、内装ユニットＵのベースフレームＵ２を下方から挟み込むように保持する部材である。
保持部３０は、上面視において本体部１０の中央部に組み付けられ、側面視において本体部１０の上面から上方に突出するように設けられている。具体的には、本体部１０の上面に対して高さ調整部材６０を介して組み付けられている。
保持部３０は、上面視において本体部１０の中央部に組み付けられ、側面視において本体部１０の上面から上方に突出するように設けられている。具体的には、本体部１０の上面に対して高さ調整部材６０を介して組み付けられている。
【0027】
保持部３０は、高さ調整部材６０の上端部に取り付けられ、移動用治具１の高さ方向とは直交する方向に延びている底壁部３１と、底壁部３１の幅方向の両端部からそれぞれ上方に突出している第１側壁部３２及び第２側壁部３３と、底壁部３１の底面の中央部から下方に突出し、高さ調整部材６０（高さ調整ボルト６３）を挿通可能な中空部３４と、を有している。
保持部３０は、底壁部３１、第１側壁部３２及び第２側壁部３３によって、内装ユニットＵのベースフレームＵ２を下方から挟み込むように保持することができる。
第１側壁部３２は、底壁部３１に対して切り替え部４０を介して取り付けられている。一方で、第２側壁部３３及び中空部３４は、底壁部３１と一体となって形成されている。
保持部３０は、底壁部３１、第１側壁部３２及び第２側壁部３３によって、内装ユニットＵのベースフレームＵ２を下方から挟み込むように保持することができる。
第１側壁部３２は、底壁部３１に対して切り替え部４０を介して取り付けられている。一方で、第２側壁部３３及び中空部３４は、底壁部３１と一体となって形成されている。
【0028】
切り替え部４０は、図６Ａ、Ｂに示すように、底壁部３１に対して第１側壁部３２を回動可能となるように連結するヒンジ部材（蝶番部材）であって、保持部３０を「第１の状態（保持位置）」と、「第２の状態（着脱可能位置）」との間で切り替えることができる。
切り替え部４０は、保持部３０の長尺方向に所定の間隔を空けて複数配置されており、当該長尺方向において中空部３４を避けた位置に配置されている。
切り替え部４０は、保持部３０の長尺方向に所定の間隔を空けて複数配置されており、当該長尺方向において中空部３４を避けた位置に配置されている。
【0029】
切り替え部４０は、具体的には、底壁部３１の底面に取り付けられる固定プレート４１と、第１側壁部３２の外側面に取り付けられる可動プレート４２と、固定プレート４１に対して可動プレート４２を回動可能に連結する回動軸４３と、から主に構成されている。
【0030】
上記構成において、保持部３０が図６Ａに示す「第１の状態（保持位置）」のときには、第１側壁部３２及び第２側壁部３３が、それぞれ上方に突出し、ベースフレームＵ２を挟み込む位置に配置されている。
また、保持部３０が図６Ｂに示す「第２の状態（着脱可能位置）」のときには、第１側壁部３２がベースフレームＵ２を挟み込む位置から移動した位置に配置されている。詳しく述べると、第１側壁部３２がベースフレームＵ２を挟み込む位置から下方へ回転移動した位置に配置されている。
なお、保持部３０が「第２の状態」のときには、第１側壁部３２が底壁部３１から離れるに従って下方傾斜するように延びている。そのため、保持部３０をベースフレームＵ２から取り外し易くなっている。
また、保持部３０が図６Ｂに示す「第２の状態（着脱可能位置）」のときには、第１側壁部３２がベースフレームＵ２を挟み込む位置から移動した位置に配置されている。詳しく述べると、第１側壁部３２がベースフレームＵ２を挟み込む位置から下方へ回転移動した位置に配置されている。
なお、保持部３０が「第２の状態」のときには、第１側壁部３２が底壁部３１から離れるに従って下方傾斜するように延びている。そのため、保持部３０をベースフレームＵ２から取り外し易くなっている。
【0031】
規制部材５０は、図６Ａ、Ｂに示すように、本体部１０から上方突出するように取り付けられ、保持部を第１の状態で規制する「規制位置」と、保持部を第１の状態から第２の状態へ切り替え可能な「規制解除位置」との間で移動する部材である。
規制部材５０は、上面視において互いに隣り合う第１キャスター部２０Ａ及び第２キャスター部２０Ｂの間に配置されている。また、本体部１０の中央部分に対して第３キャスター部２０Ｃ側とは反対側の位置に配置されている。
規制部材５０は、上面視において互いに隣り合う第１キャスター部２０Ａ及び第２キャスター部２０Ｂの間に配置されている。また、本体部１０の中央部分に対して第３キャスター部２０Ｃ側とは反対側の位置に配置されている。
【0032】
規制部材５０は、本体部１０の上面に設けられた固定ナット５１と、本体部１０（組み付け穴１３）を貫通して固定ナット５１に螺合され、本体部１０から上方に突出し、第１側壁部３２の外側面に当接可能な規制ボルト５２（蝶ボルト）と、から主に構成されている。
規制ボルト５２は、固定ナット５１との螺合位置を調整することで、高さ位置を変更可能となるように構成されている。
規制ボルト５２は、固定ナット５１との螺合位置を調整することで、高さ位置を変更可能となるように構成されている。
【0033】
上記構成において、規制部材５０が図６Ａに示す「規制位置」にいるときには、規制ボルト５２が、第１側壁部３２の外側面に当接し、第１側壁部３２の移動を規制している。
また、規制部材５０が図６Ｂに示す「規制解除位置」にいるときには、規制ボルト５２が、保持部３０よりも下方位置に配置されており、第１側壁部３２の移動を規制解除している。
また、規制部材５０が図６Ｂに示す「規制解除位置」にいるときには、規制ボルト５２が、保持部３０よりも下方位置に配置されており、第１側壁部３２の移動を規制解除している。
【0034】
高さ調整部材６０は、図６Ａ、図７に示すように、本体部１０の上面及び底面に設けられた固定ナット６１、６２と、本体部１０（組み付け穴１１）を貫通して固定ナット６１、６２に螺合され、本体部１０から上方に突出し、保持部３０に当接可能な高さ調整ボルト６３と、から主に構成されている。
高さ調整ボルト６３の上端部には、保持部３０の中空部３４が組み付けられている。
高さ調整ボルト６３の上端部には、保持部３０の中空部３４が組み付けられている。
【0035】
上記構成において、固定ナット６１、６２に対する高さ調整ボルト６３の螺合位置を調整することで、保持部３０が、高さ調整ボルト６３の螺合位置に応じた高さ位置に移動することができる。すなわち、移動用治具１の高さ位置を適宜調整することができる。
【0036】
上記構成により、内装ユニットＵに容易に取り付けることができ、内装ユニットＵを安定して保持することができ、また内装ユニットＵから容易に取り外すことが可能な移動用治具１を実現することができる。
具体的には、図８Ａに示すように、移動用治具１を第２の状態（着脱可能位置）にすることで、内装ユニットＵのベースフレームＵ２に対し移動用治具１を側方から取り付けることができる。そして、移動用治具１を第２の状態から第１の状態（保持位置）に切り替えることで、移動用治具１がベースフレームＵ２を下方から挟み込むように保持することができる。その後、図８Ｂに示すように、移動用治具１を第１の状態から第２の状態に切り替えることで、ベースフレームＵ２から移動用治具１を取り外すことができる。
具体的には、図８Ａに示すように、移動用治具１を第２の状態（着脱可能位置）にすることで、内装ユニットＵのベースフレームＵ２に対し移動用治具１を側方から取り付けることができる。そして、移動用治具１を第２の状態から第１の状態（保持位置）に切り替えることで、移動用治具１がベースフレームＵ２を下方から挟み込むように保持することができる。その後、図８Ｂに示すように、移動用治具１を第１の状態から第２の状態に切り替えることで、ベースフレームＵ２から移動用治具１を取り外すことができる。
【0037】
＜移動用治具を用いた施工方法＞
次に、吊り天秤Ｓ３、吊り治具Ｓ４、移動用治具１を用いた内装ユニットＵの施工方法について、図９に基づいて説明する。
まずは、作業者(例えば、メーカー施工者)が、内装ユニットＵを事前に組み立てる「ユニット組み立て工程」（ステップＳ１）から始まる。
次に、吊り天秤Ｓ３、吊り治具Ｓ４、移動用治具１を用いた内装ユニットＵの施工方法について、図９に基づいて説明する。
まずは、作業者(例えば、メーカー施工者)が、内装ユニットＵを事前に組み立てる「ユニット組み立て工程」（ステップＳ１）から始まる。
【0038】
その後、作業者が、組み立てられた内装ユニットＵを施工現場へ搬入する「ユニット搬入工程」を行う（ステップＳ２）。
このとき、内装ユニットＵは、ユニットカバーＵ４によって被覆され、胴ベルトを巻き付けた状態でトラックによって搬入される。
このとき、内装ユニットＵは、ユニットカバーＵ４によって被覆され、胴ベルトを巻き付けた状態でトラックによって搬入される。
【0039】
その後、作業者が、搬入された内装ユニットＵを吊り上げ装置Ｓ１に掛け止めされたスリング部材Ｓ２によって吊り上げる「ユニット吊り上げ工程」を行う（ステップＳ３）。
詳しく述べると、ユニット吊り上げ工程では、図１に示すように、枠状に展開された吊り天秤Ｓ３によってスリング部材Ｓ２の吊り位置を保持することと（ステップＳ３－１）、内装ユニットＵの脚部材Ｕ３に対して吊り治具Ｓ４を掛け止めすることと（ステップＳ３－２）、スリング部材Ｓ２の下端部に対して吊り治具Ｓ４を取り付けることと（ステップＳ３－３）、を行った上で、内装ユニットＵを吊り上げる（ステップＳ３－４）。
なお、ステップＳ３－１からステップＳ３－３までの作業については、いずれの順番で行われても良い。
詳しく述べると、ユニット吊り上げ工程では、図１に示すように、枠状に展開された吊り天秤Ｓ３によってスリング部材Ｓ２の吊り位置を保持することと（ステップＳ３－１）、内装ユニットＵの脚部材Ｕ３に対して吊り治具Ｓ４を掛け止めすることと（ステップＳ３－２）、スリング部材Ｓ２の下端部に対して吊り治具Ｓ４を取り付けることと（ステップＳ３－３）、を行った上で、内装ユニットＵを吊り上げる（ステップＳ３－４）。
なお、ステップＳ３－１からステップＳ３－３までの作業については、いずれの順番で行われても良い。
【0040】
その後、作業者が、吊り上げられた内装ユニットＵを建物の躯体内部に床から浮かせた状態で仮置きする「ユニット仮置き工程」を行う（ステップＳ４）。
詳しく述べると、ユニット仮置き工程では、図２に示すように、内装ユニットＵのベースフレームＵ２に対して移動用治具１を複数取り付けることと（ステップＳ４－１）、内装ユニットＵを床から浮かせた状態で仮置きすることと（ステップＳ４－２）、内装ユニットＵから吊り治具Ｓ４を取り外すことと（ステップＳ４－３）、を行う。
なお、仮置きされた内装ユニットＵは、例えば、工事の進捗状況に応じて所定の間、建物内部の別の位置に保管される。あるいは、内装ユニットＵのメーカー施工者が到着するまでの間、建物内部の別の位置に保管される。
詳しく述べると、ユニット仮置き工程では、図２に示すように、内装ユニットＵのベースフレームＵ２に対して移動用治具１を複数取り付けることと（ステップＳ４－１）、内装ユニットＵを床から浮かせた状態で仮置きすることと（ステップＳ４－２）、内装ユニットＵから吊り治具Ｓ４を取り外すことと（ステップＳ４－３）、を行う。
なお、仮置きされた内装ユニットＵは、例えば、工事の進捗状況に応じて所定の間、建物内部の別の位置に保管される。あるいは、内装ユニットＵのメーカー施工者が到着するまでの間、建物内部の別の位置に保管される。
【0041】
その後、作業者が、仮置きされた内装ユニットＵを躯体内部の所定位置まで移動させる「ユニット移動工程」を行う（ステップＳ５）。
詳しく述べると、ユニット移動工程では、建物の躯体内部の所定位置まで内装ユニットＵを移動させることと（ステップＳ５－１）、内装ユニットＵから移動用治具１を取り外すことと（ステップＳ５－２）、を行う。
なお、図２に示すように、建物の躯体内部にある床Ｆ（パネル床）の上面には、躯体に対し床Ｆを固定するための固定用穴Ｆ１が所定の間隔を空けて形成されている。そうすると、移動用治具１のキャスター部２０が固定用穴Ｆ１内部に落下する虞がある。そのため、移動用治具１が固定用穴Ｆ１に落下する場合を想定して、移動用治具１が３つのキャスター部２０を備えている。
詳しく述べると、ユニット移動工程では、建物の躯体内部の所定位置まで内装ユニットＵを移動させることと（ステップＳ５－１）、内装ユニットＵから移動用治具１を取り外すことと（ステップＳ５－２）、を行う。
なお、図２に示すように、建物の躯体内部にある床Ｆ（パネル床）の上面には、躯体に対し床Ｆを固定するための固定用穴Ｆ１が所定の間隔を空けて形成されている。そうすると、移動用治具１のキャスター部２０が固定用穴Ｆ１内部に落下する虞がある。そのため、移動用治具１が固定用穴Ｆ１に落下する場合を想定して、移動用治具１が３つのキャスター部２０を備えている。
【0042】
その後、作業者が、内装ユニットＵを躯体内部の所定位置に設置する「ユニット設置工程」を行う（ステップＳ６）。
詳しく述べると、内装ユニットＵの高さ合わせ及び位置調整を行い、内装ユニットＵの脚部材Ｕ３を床Ｆ上に接着剤を用いて固定し、内装ユニットＵの配管作業を行う。
上記ステップＳ６の工程を終えて、一連の作業工程を終了する。
詳しく述べると、内装ユニットＵの高さ合わせ及び位置調整を行い、内装ユニットＵの脚部材Ｕ３を床Ｆ上に接着剤を用いて固定し、内装ユニットＵの配管作業を行う。
上記ステップＳ６の工程を終えて、一連の作業工程を終了する。
【0043】
上記施工方法であれば、工場で予め組み立てられた内装ユニットＵを建物の躯体内部に好適に設置することが可能な施工方法を実現することができる。
特に、移動用治具１を用いることで、内装ユニットＵを床から浮かせた状態で仮置きするとともに、内装ユニットＵを好適に移動させることが可能となる。
特に、移動用治具１を用いることで、内装ユニットＵを床から浮かせた状態で仮置きするとともに、内装ユニットＵを好適に移動させることが可能となる。
【0044】
【0045】
第２実施形態の移動用治具１０１では、移動用治具１と比較して、切り替え部１４０及び規制部材１５０の構成が異なっている。
第３実施形態の移動用治具２０１では、規制部材２５０の構成が異なっている。
第３実施形態の移動用治具２０１では、規制部材２５０の構成が異なっている。
【0046】
第２実施形態の移動用治具１０１は、保持部１３０の第１側壁部１３２を「第１の状態」と「第２の状態」の間で切り替える切り替え部１４０Ａと、第２側壁部１３３を「第１の状態」と「第２の状態」の間で切り替える切り替え部１４０Ｂと、第１側壁部１３２、第２側壁部１３３をそれぞれ「第１の状態」で規制する規制部材１５０と、を備えている。
【0047】
切り替え部１４０Ａ（１４０Ｂ）は、底壁部１３１に対して第１側壁部１３２（第２側壁部１３３）を回動可能となるように連結するヒンジ部材である。
上記構成において、図１０Ｂに示すように、保持部１３０が「第２の状態」のときには、底壁部１３１と、第１側壁部１３２及び第２側壁部１３３とで略平面が形成されることになる。
そのため、内装ユニットＵの下端が略平坦面であっても、内装ユニットＵを好適に支持することができる。
上記構成において、図１０Ｂに示すように、保持部１３０が「第２の状態」のときには、底壁部１３１と、第１側壁部１３２及び第２側壁部１３３とで略平面が形成されることになる。
そのため、内装ユニットＵの下端が略平坦面であっても、内装ユニットＵを好適に支持することができる。
【0048】
規制部材１５０は、本体部１１０の上面に設けられた固定ナット１５１と、本体部１１０を貫通して固定ナット１５１に螺合され、本体部１１０から上方に延出し、第１側壁部１３２（突出壁部１３２ａ）に接続する規制ボルト１５２（蝶ボルト）と、から主に構成されている。
上記構成において、図１０Ａに示すように、規制部材１５０が「規制位置」のときに、規制ボルト１５２が、第１側壁部１３２（第２側壁部１３３）から突出した突出壁部１３２ａ（１３３ａ）に接続されている。
また、図１０Ｂに示すように、規制部材１５０が「規制解除位置」のときに、規制ボルト１５２が、保持部１３０よりも下方位置に配置されている。
上記構成において、図１０Ａに示すように、規制部材１５０が「規制位置」のときに、規制ボルト１５２が、第１側壁部１３２（第２側壁部１３３）から突出した突出壁部１３２ａ（１３３ａ）に接続されている。
また、図１０Ｂに示すように、規制部材１５０が「規制解除位置」のときに、規制ボルト１５２が、保持部１３０よりも下方位置に配置されている。
【0049】
上記構成であっても、内装ユニットＵを安定して保持することができ、内装ユニットＵから容易に取り外すことが可能な移動用治具を実現できる。
【0050】
第３実施形態の移動用治具２０１は、第１側壁部２３２を「第１の状態」で規制する規制部材２５０を備えている。
規制部材２５０は、ヒンジ機構を有し、第２側壁部２３３の外側面に取り付けられる固定プレート２５１と、固定プレート２５１に対して回動軸２５３を中心として回動可能に取り付けられる可動プレート２５２と、から主に構成されている。
可動プレート２５２は、固定プレート２５１から第１側壁部２３２に向かって延出し、第１側壁部２３２を爪部２５２ａによって支持している。
爪部２５２ａは、第１側壁部２３２の外側面に当接することで、第１側壁部２３２の移動を規制する突出部分である。
規制部材２５０は、ヒンジ機構を有し、第２側壁部２３３の外側面に取り付けられる固定プレート２５１と、固定プレート２５１に対して回動軸２５３を中心として回動可能に取り付けられる可動プレート２５２と、から主に構成されている。
可動プレート２５２は、固定プレート２５１から第１側壁部２３２に向かって延出し、第１側壁部２３２を爪部２５２ａによって支持している。
爪部２５２ａは、第１側壁部２３２の外側面に当接することで、第１側壁部２３２の移動を規制する突出部分である。
【0051】
上記構成において、図１１Ａに示すように、規制部材２５０が「規制位置」のときに、可動プレート２５２の爪部２５２ａが、第１側壁部２３２の外側面に当接している。
また、図１１Ｂに示すように、規制部材２５０が「規制解除位置」のときに、可動プレート２５２が回転移動し、第１側壁部２３２から離れた位置に配置されている。
また、図１１Ｂに示すように、規制部材２５０が「規制解除位置」のときに、可動プレート２５２が回転移動し、第１側壁部２３２から離れた位置に配置されている。
【0052】
上記構成であっても、内装ユニットＵを安定して保持することができ、内装ユニットＵから容易に取り外すことが可能な移動用治具を実現できる。
【0053】
＜その他の実施形態＞
上記実施形態では、図２、図３に示すように、移動用治具１が、内装ユニットＵを仮置きし、また内装ユニットＵを床上で移動させる際に用いられるが、特に限定されることなく変更可能である。
例えば、箱状の重量物を仮置きし、移動させる際に用いられても良いし、重量物以外の吊り対象物を仮置きし、移動させる際に用いられても良い。
上記実施形態では、図２、図３に示すように、移動用治具１が、内装ユニットＵを仮置きし、また内装ユニットＵを床上で移動させる際に用いられるが、特に限定されることなく変更可能である。
例えば、箱状の重量物を仮置きし、移動させる際に用いられても良いし、重量物以外の吊り対象物を仮置きし、移動させる際に用いられても良い。
【0054】
上記実施形態では、図４に示すように、移動用治具１が、３つのキャスター部２０を備えているが、特に限定されることなく変更可能である。
例えば、よりコンパクトな形状にすべく、移動用治具１が１つのキャスター部２０を備えた構成としても良い。
また例えば、建物内の床（パネル床）上を好適に移動させるべく、移動用治具１が４つ以上のキャスター部２０を備えていても良い。
例えば、よりコンパクトな形状にすべく、移動用治具１が１つのキャスター部２０を備えた構成としても良い。
また例えば、建物内の床（パネル床）上を好適に移動させるべく、移動用治具１が４つ以上のキャスター部２０を備えていても良い。
【0055】
上記実施形態では、図４に示すように、移動用治具１が、高さ調整部材６０を備えているが、特に限定されることなく、高さ調整部材６０を不要の構成としても良い。
【0056】
上記実施形態では、図７に示すように、移動用治具１が、固定ナット６１、６２及び高さ調整ボルト６３から構成される高さ調整手段を備えているが、当該高さ調整手段について特に限定されることなく変更可能である。
例えば、「高さ調整部材」が、上下方向に間隔を空けて形成された複数の係合凹部を外側面に有し、上下方向に長尺な「ベース部材」と、係合凹部に係合可能な係合凸部を有し、ベース部材に対して上下方向に移動（スライド移動）する「スライド部材」と、から構成されても良い。そうすれば、所定の係合凹部に係合凸部を係合させることで、スライド部材の高さ位置を変更し、スライド部材に取り付けられた保持部の高さ位置を変更することができる。
そのほか、機械的構造による公知な高さ調整手段を採用しても良い。
例えば、「高さ調整部材」が、上下方向に間隔を空けて形成された複数の係合凹部を外側面に有し、上下方向に長尺な「ベース部材」と、係合凹部に係合可能な係合凸部を有し、ベース部材に対して上下方向に移動（スライド移動）する「スライド部材」と、から構成されても良い。そうすれば、所定の係合凹部に係合凸部を係合させることで、スライド部材の高さ位置を変更し、スライド部材に取り付けられた保持部の高さ位置を変更することができる。
そのほか、機械的構造による公知な高さ調整手段を採用しても良い。
【0057】
上記実施形態では、図６Ａ、Ｂに示すように、切り替え部４０が、ヒンジ機構を有し、保持部３０（第１側壁部３２）を第１の状態と第２の状態の間で切り替え可能となっているが、ヒンジ機構に限定されることなく変更可能である。
例えば、第１側壁部３２を上下方向にスライド移動可能なスライド機構であっても良いし、第１側壁部３２を着脱可能な着脱機構（取り外し機構）であっても良い。
そのほか、機械的な構造による公知な切り替え手段を採用しても良い。
規制部材５０についても同様であって、機械的な構造による公知な移動規制手段を採用しても良い。
例えば、第１側壁部３２を上下方向にスライド移動可能なスライド機構であっても良いし、第１側壁部３２を着脱可能な着脱機構（取り外し機構）であっても良い。
そのほか、機械的な構造による公知な切り替え手段を採用しても良い。
規制部材５０についても同様であって、機械的な構造による公知な移動規制手段を採用しても良い。
【0058】
上記実施形態では、主として本発明に係る移動用治具及び移動用治具を備えた施工方法に関して説明した。
ただし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
ただし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
【符号の説明】
【0059】
Ｓ 施工システム
Ｓ１ 吊り上げ装置
Ｓ２ スリング部材
Ｓ３ 吊り天秤
Ｓ４ 吊り治具
Ｕ 内装ユニット
Ｕ１ ユニット本体
Ｕ２ ベースフレーム
Ｕ３ 脚部材
Ｕ４ ユニットカバー
１、１０１、２０１ 移動用治具
１０、１１０ 本体部
１１ 組み付け穴
１２ 取り付け穴
１３ 組み付け穴
２０ キャスター部
２０Ａ 第１キャスター部
２０Ｂ 第２キャスター部
２０Ｃ 第３キャスター部
２１ キャスター軸
２２ キャスター本体
２３ 車軸
２４ 車輪
３０、１３０ 保持部
３１、１３１ 底壁部
３２、１３２、２３２ 第１側壁部
１３２ａ、１３３ａ 突出壁部
３３、１３３、２３３ 第２側壁部
３４ 中空部
４０、１４０Ａ、１４０Ｂ 切り替え部
４１ 固定プレート
４２ 可動プレート
４３ 回動軸
５０、１５０、 規制部材
５１、１５１ 固定ナット
５２、１５２ 規制ボルト
６０ 高さ調整部材
６１、６２ 固定ナット
６３ 高さ調整ボルト
２５０ 規制部材
２５１ 固定プレート
２５２ 可動プレート
２５２ａ 爪部
２５３ 回動軸
Ｆ 床（パネル床）
Ｆ１ 固定用穴
Ｓ１ 吊り上げ装置
Ｓ２ スリング部材
Ｓ３ 吊り天秤
Ｓ４ 吊り治具
Ｕ 内装ユニット
Ｕ１ ユニット本体
Ｕ２ ベースフレーム
Ｕ３ 脚部材
Ｕ４ ユニットカバー
１、１０１、２０１ 移動用治具
１０、１１０ 本体部
１１ 組み付け穴
１２ 取り付け穴
１３ 組み付け穴
２０ キャスター部
２０Ａ 第１キャスター部
２０Ｂ 第２キャスター部
２０Ｃ 第３キャスター部
２１ キャスター軸
２２ キャスター本体
２３ 車軸
２４ 車輪
３０、１３０ 保持部
３１、１３１ 底壁部
３２、１３２、２３２ 第１側壁部
１３２ａ、１３３ａ 突出壁部
３３、１３３、２３３ 第２側壁部
３４ 中空部
４０、１４０Ａ、１４０Ｂ 切り替え部
４１ 固定プレート
４２ 可動プレート
４３ 回動軸
５０、１５０、 規制部材
５１、１５１ 固定ナット
５２、１５２ 規制ボルト
６０ 高さ調整部材
６１、６２ 固定ナット
６３ 高さ調整ボルト
２５０ 規制部材
２５１ 固定プレート
２５２ 可動プレート
２５２ａ 爪部
２５３ 回動軸
Ｆ 床（パネル床）
Ｆ１ 固定用穴
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【図11A】
【図11B】
