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特許7634949施策議決方法、情報処理装置、施策議決システム及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-14
(45)【発行日】2025-02-25
(54)【発明の名称】施策議決方法、情報処理装置、施策議決システム及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/163 20240101AFI20250217BHJP
【FI】
G06Q50/163
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2020154992
(22)【出願日】2020-09-15
(65)【公開番号】P2022048917
(43)【公開日】2022-03-28
【審査請求日】2023-07-06
(73)【特許権者】
【識別番号】000150615
【氏名又は名称】株式会社長谷工コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100132045
【弁理士】
【氏名又は名称】坪内 伸
(72)【発明者】
【氏名】恒吉 正俊
(72)【発明者】
【氏名】田中 栄治郎
(72)【発明者】
【氏名】宮野 隆洋
(72)【発明者】
【氏名】前田 崇行
【審査官】加舎 理紅子
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-240735(JP,A)
【文献】特開2001-331413(JP,A)
【文献】特開2004-178116(JP,A)
【文献】特開2005-122524(JP,A)
【文献】特開2006-031117(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータによる施策議決方法であって、該施策議決方法は、
共有財産に対して登録される複数の端末装置の少なくとも一部に、選択可能な複数のテーマを提示するテーマ提示ステップと、
前記端末装置において、前記複数のテーマの中から少なくとも1つのテーマの選択を検出する選択検出ステップと、
前記共有財産に関する要望の入力を、前記複数の端末装置の中の少なくとも1つの端末装置で検出する要望検出ステップと、
前記複数の端末装置の中で、前記要望が関連付けられるテーマを選択している端末装置に、前記要望に応じた少なくとも1つの施策案を提示する仮提案提示ステップと、
前記少なくとも1つの施策案を提示した端末装置に、前記施策案の仮投票の権利を付与する仮投票権付与ステップと、
前記端末装置からの前記仮投票の結果に基づき、仮採用された施策案を、前記複数の端末装置の少なくとも一部に提示する本提案提示ステップと、を備える
施策議決方法。
【請求項2】
請求項1に記載の施策議決方法において、
前記仮採用された施策案を提示した端末装置に、前記施策案の本投票の権利を付与する本投票権付与ステップと、
前記仮採用された施策案の前記本投票の結果を、前記端末装置に提示する結果提示ステップと、をさらに備える
施策議決方法。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の施策議決方法において、
前記少なくとも1つの施策案に対するコメントの入力を、該施策案を提示した少なくとも1つの端末装置において検出するコメント検出ステップと、
前記コメントに基づいた追加の施策案を、前記施策案を提示した端末装置に提示する二次仮提案提示ステップと、をさらに備える
施策議決方法。
【請求項4】
請求項3に記載の施策議決方法において、
前記仮提案提示ステップにおいて、前記少なくとも1つの施策案を提示する端末装置に、経過時間に応じた前記コメントの入力の可否を通知する
施策議決方法。
【請求項5】
共有財産に対して登録される複数の端末装置と、該複数の端末装置の少なくとも一部の端末装置が選択しているテーマとを、関連付けて記憶する記憶部と、制御部とを備え、
前記制御部は、
前記共有財産に関する要望を少なくとも1つの端末装置から取得する場合、該要望に応じた少なくとも1つの施策案を決定し、前記複数の端末装置の中で該要望が関連付けられているテーマを選択している端末装置に前記少なくとも1つの施策案を仮投票の権利とともに提示し、
前記端末装置からの前記仮投票を集計し、
前記仮投票の集計結果に基づき前記少なくとも1つの施策案のいずれかの仮採用の可否を決定し、
仮採用された施策案を前記複数の端末装置の少なくとも一部に提示し、
任意の前記端末装置に複数のテーマを通知し、前記複数のテーマの通知に対して該端末装置において選択された少なくとも1つのテーマの選択を取得する場合に該少なくとも1つのテーマを該端末装置に関連付けて、前記記憶部に格納する
情報処理装置。
【請求項6】
請求項5に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、前記端末装置から取得する要望に基づきテーマを推定する関連付け機として機能することにより、該要望を当該テーマに関連付ける
情報処理装置。
【請求項7】
請求項5又は6に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、前記端末装置から取得する要望に基づき少なくとも1つの施策案を推定する関連付け機として機能することにより、該施策案を該要望に応じた少なくとも1つの施策案として決定する
情報処理装置。
【請求項8】
請求項5から7のいずれか1項に記載の情報処理装置において、
前記制御部による情報処理に基づく情報を出力する出力部と、
前記制御部に対する情報又は指令の入力を検出する入力部と、をさらに備える
情報処理装置。
【請求項9】
請求項8に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、前記端末装置から取得する要望を前記出力部に出力させ、前記要望に対するテーマの入力を前記入力部が検出する場合該要望を該テーマに関連付ける
情報処理装置。
【請求項10】
請求項8又は9に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、前記端末装置から取得する要望を前記出力部に出力させ、少なくとも1つの施策案の入力を前記入力部が検出する場合該少なくとも1つの施策案を該要望に応じた少なくとも1つの施策案として決定する
情報処理装置。
【請求項11】
請求項5から10のいずれか1項に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、前記複数の端末装置の少なくとも一部に前記仮採用された施策案とともに本投票の権利を提示し、前記複数の端末装置の少なくとも一部からの前記本投票を集計し、前記本投票の集計結果に基づき前記仮採用された施策案の本採用の可否を決定する
情報処理装置。
【請求項12】
請求項11に記載の情報処理装置において、
前記制御部による情報処理に基づく情報を出力する出力部と、前記制御部に対する情報又は指令の入力を検出する入力部と、をさらに備え、
前記制御部は、前記仮投票の権利とともに通知した前記少なくとも1つの施策案に対して、コメントを取得する場合、前記出力部に前記コメントを出力させ、該コメントに基づく追加の施策案の入力を前記入力部が検出するとき該追加の施策案を仮投票の権利とともに通知する
情報処理装置。
【請求項13】
請求項12に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、前記要望に応じた少なくとも1つの施策案の決定時を基準とした前記端末装置からの前記コメントの有効期間を、前記仮投票の権利とともに少なくとも1つの施策案を提示した端末装置に通知する
情報処理装置。
【請求項14】
請求項5から13のいずれか1項に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、前記要望に応じた少なくとも1つの施策案の決定時を基準とした前記仮投票の有効期間を、前記仮投票の権利とともに少なくとも1つの施策案を提示した端末装置に通知する
情報処理装置。
【請求項15】
共有財産に対して登録され、少なくとも一部においてテーマが選択されている複数の端末装置と、
前記複数の端末装置と通信する情報処理装置と、を備え、
前記情報処理装置は、任意の前記端末装置に複数のテーマを通知し、前記複数のテーマの通知に対して該端末装置において選択された少なくとも1つのテーマの選択を取得する場合に該少なくとも1つのテーマを該端末装置に関連付けて記憶し、
前記複数の端末装置の少なくとも1つの端末装置は、前記共有財産に関する要望の入力を検出する場合、前記情報処理装置に該要望を通知し、
前記情報処理装置は、該要望に応じた少なくとも1つの施策案を決定し、前記複数の端末装置の中で該要望が関連付けられているテーマを選択する端末装置に、前記少なくとも1つの施策案を仮投票の権利とともに提示し、
前記少なくとも1つの施策案を提示された端末装置は、いずれかの施策案の採否の入力を検出する場合、前記情報処理装置に採否を前記仮投票として通知し、
前記情報処理装置は、前記端末装置から通知される施策案の採否の集計結果に基づいて、前記少なくとも1つの施策案のいずれかの仮採用の可否を決定し、いずれかの施策案を仮採用する場合、前記複数の端末装置の少なくとも一部に、仮採用された施策案を通知する
施策議決システム。
【請求項16】
請求項15に記載の施策議決システムにおいて、
前記情報処理装置は、前記複数の端末装置の少なくとも一部に前記仮採用された施策案とともに本投票の権利を提示し、
前記仮採用された施策案を通知された端末装置は、該施策案の採否の入力を検出する場合、前記情報処理装置に採否を通知し、
前記情報処理装置は、前記端末装置から通知される施策案の採否の集計結果に基づいて、該施策案の本採用の可否を決定し、前記複数の端末装置の少なくとも一部に本採用の可否を通知する
施策議決システム。
【請求項17】
任意の端末装置に複数のテーマを通知することと、
前記複数のテーマの通知に対して該端末装置において選択された少なくとも1つのテーマの選択を取得する場合に該少なくとも1つのテーマを該端末装置に関連付けて記憶することと、
共有財産に関する要望を、少なくとも1つの端末装置から取得することと、
該要望に応じた少なくとも1つの施策案を、決定することと、
前記共有財産に対して登録される複数の端末装置の中で、該要望が関連付けられているテーマを選択している端末装置に、前記少なくとも1つの施策案を、仮投票の権利とともに、提示することと、
前記端末装置からの前記仮投票を集計することと、
前記仮投票の集計結果に基づき、前記少なくとも1つの施策案のいずれかの仮採用の可否を決定することと、
仮採用された施策案を、前記複数の端末装置の少なくとも一部の端末装置に、提示することと、を含む動作をコンピュータに実行させる
プログラム。
【請求項18】
請求項17に記載のプログラムにおいて、
前記動作は、
前記複数の端末装置の少なくとも一部の端末装置に、前記仮採用された施策案とともに、本投票の権利を提示することと、
前記複数の端末装置の少なくとも一部の端末装置からの前記本投票を集計することと、
前記本投票の集計結果に基づき、前記仮採用された施策案の本採用の可否を決定することと、をさらに含む
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、施策議決方法、情報処理装置、施策議決システム及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
分譲マンションなどの集合住宅は、多くの人々により共有される共有財産となる、専有部分以外の土地及び共用部分を含む。このような共有財産に対して、多様な要望が各共有者から生じることがある。多様な要望に対する施策の実施の可否は、全共有者の合議によって決められる。例えば、分譲マンションでは理事会又は総会などの会議において、共有者の合議が行われる。このような会議では、会議を運営する管理組合の作業負担が大きい。そこで、管理組合会員の端末装置と通信ネットワークを用いて通信する管理組合管理システムに会議の運営を行わせることが提案されている。(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2002-269339号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の会議運営システムにより、管理組合などの作業負担は軽減され得る。しかし、管理組合、又は理事会のような管理組合の一部の共有者の作業負担のさらなる軽減が求められている。
【0005】
従って、上記のような従来技術の問題点に鑑みてなされた本開示の目的は、共有財産に対する施策の議決までに要する、少なくとも一部の共有者の作業負担を軽減する施策議決方法、情報処理装置、施策議決システム及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した諸課題を解決すべく、第1の観点による施策議決方法は、
コンピュータによる施策議決方法であって、該施策議決方法は、
共有財産に対して登録される複数の端末装置の少なくとも一部に、選択可能な複数のテーマを提示するテーマ提示ステップと、
前記端末装置において、前記複数のテーマの中から少なくとも1つのテーマの選択を検出する選択検出ステップと、
前記共有財産に関する要望の入力を、前記複数の端末装置の中の少なくとも1つの端末装置で検出する要望検出ステップと、
前記複数の端末装置の中で、前記要望が関連付けられるテーマを選択している端末装置に、前記要望に応じた少なくとも1つの施策案を提示する仮提案提示ステップと、
前記少なくとも1つの施策案を提示した端末装置に、前記施策案の仮投票の権利を付与する仮投票権付与ステップと、
前記端末装置からの前記仮投票の結果に基づき、仮採用された施策案を、前記複数の端末装置の少なくとも一部に提示する本提案提示ステップと、を備える。
【0007】
また、第2の観点による情報処理装置は、
共有財産に対して登録される複数の端末装置と、該複数の端末装置の少なくとも一部の端末装置が選択しているテーマとを、関連付けて記憶する記憶部と、制御部とを備え、
前記制御部は、
前記共有財産に関する要望を少なくとも1つの端末装置から取得する場合、該要望に応じた少なくとも1つの施策案を決定し、前記複数の端末装置の中で該要望が関連付けられているテーマを選択している端末装置に前記少なくとも1つの施策案を仮投票の権利とともに提示し、
前記端末装置からの前記仮投票を集計し、
前記仮投票の集計結果に基づき前記少なくとも1つの施策案のいずれかの仮採用の可否を決定し、
仮採用された施策案を前記複数の端末装置の少なくとも一部に提示し、
任意の前記端末装置に複数のテーマを通知し、前記複数のテーマの通知に対して該端末装置において選択された少なくとも1つのテーマの選択を取得する場合に該少なくとも1つのテーマを該端末装置に関連付けて、前記記憶部に格納する。
【0008】
また、第3の観点による施策議決システムは、
共有財産に対して登録され、少なくとも一部においてテーマが選択されている複数の端末装置と、
前記複数の端末装置と通信する情報処理装置と、を備え、
前記情報処理装置は、任意の前記端末装置に複数のテーマを通知し、前記複数のテーマの通知に対して該端末装置において選択された少なくとも1つのテーマの選択を取得する場合に該少なくとも1つのテーマを該端末装置に関連付けて記憶し、
前記複数の端末装置の少なくとも1つの端末装置は、前記共有財産に関する要望の入力を検出する場合、前記情報処理装置に該要望を通知し、
前記情報処理装置は、該要望に応じた少なくとも1つの施策案を決定し、前記複数の端末装置の中で該要望が関連付けられているテーマを選択する端末装置に、前記少なくとも1つの施策案を仮投票の権利とともに提示し、
前記少なくとも1つの施策案を提示された端末装置は、いずれかの施策案の採否の入力を検出する場合、前記情報処理装置に採否を前記仮投票として通知し、
前記情報処理装置は、前記端末装置から通知される施策案の採否の集計結果に基づいて、前記少なくとも1つの施策案のいずれかの仮採用の可否を決定し、いずれかの施策案を仮採用する場合、前記複数の端末装置の少なくとも一部に、仮採用された施策案を通知する。
【0009】
また、第4の観点によるプログラムは、
任意の端末装置に複数のテーマを通知することと、
前記複数のテーマの通知に対して該端末装置において選択された少なくとも1つのテーマの選択を取得する場合に該少なくとも1つのテーマを該端末装置に関連付けて記憶することと、
前記共有財産に関する要望を、少なくとも1つの端末装置から取得することと、
該要望に応じた少なくとも1つの施策案を、決定することと、
前記共有財産に対して登録される複数の端末装置の中で、該要望が関連付けられているテーマを選択している端末装置に、前記少なくとも1つの施策案を、仮投票の権利とともに、提示することと、
前記端末装置からの前記仮投票を集計することと、
前記仮投票の集計結果に基づき、前記少なくとも1つの施策案のいずれかの仮採用の可否を決定することと、
仮採用された施策案を、前記複数の端末装置の少なくとも一部の端末装置に、提示することと、を含む動作をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0010】
上記のように構成された本開示に係る施策議決方法、情報処理装置、施策議決システム及びプログラムによれば、少なくとも一部の共有者の作業負担が軽減され得る。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本実施形態に係る情報処理装置を含む施策議決システムの全体構成を示す構成図である。
図2図1の情報処理装置の概略構成を示す機能ブロック図である。
図3図1の端末装置の概略構成を示す機能ブロック図である。
図4図3の出力部に出力する、要望のユーザ入力用の画像である。
図5図3の出力部に出力する、要望に対する施策案に関する説明用の画像である。
図6図3の出力部に出力する、施策案の仮投票のユーザ入力用の画像である。
図7図3の出力部に出力する、仮採用された施策案に関する説明用の画像である。
図8図3の出力部に出力する、施策案の本投票のユーザ入力用の画像である。
図9図2の制御部が実行する関連付け処理を説明するためのフローチャートである。
図10図2の制御部が実行する仮投票要求処理を説明するためのフローチャートである。
図11図2の制御部が実行する仮投票集計処理を説明するためのフローチャートである。
図12図2の制御部が実行する本投票集計処理を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本開示を適用した情報処理装置の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の説明は、本開示を適用した施策議決方法の実施形態の説明を含む。
【0013】
図1に示すように、本開示の一実施形態に係る情報処理装置10を含む施策議決システム11は、情報処理装置10及び複数の端末装置12を含んで構成される。情報処理装置10及び複数の端末装置12は、例えば、インターネットなどを含むネットワーク13と通信可能に接続される。
【0014】
情報処理装置10は、例えば、分譲マンションなどの共有財産14の管理を行う管理会社により用いられる。情報処理装置10は、複数の共有財産14を別々に管理してよい。情報処理装置10は、例えば、1つまたは互いに通信可能な複数のサーバ装置である。図2に示すように、情報処理装置10は、記憶部15及び制御部16を有する。情報処理装置10は、さらに、通信部17、出力部18及び入力部19を有してよい。
【0015】
記憶部15は、半導体メモリ、磁気メモリ、光メモリ等であるが、これらに限られない。記憶部15は、主記憶装置、補助記憶装置、またはキャッシュメモリとして機能してよい。記憶部15は、情報処理装置10の動作に用いられる任意の情報を記憶してよい。記憶部15は、システムプログラム、アプリケーションプログラムなどを記憶してよい。記憶部15に記憶された情報は、例えば、通信部17を介してネットワーク13から受信される情報で更新可能であってよい。
【0016】
記憶部15は、例えば、複数の共有財産14を別々に識別可能に記憶する。本願明細書において、「記憶」とは、共有財産14などの対象を情報として記憶することを意味する。また、記憶部15は、共有財産14別に登録される端末装置12を記憶する。各共有財産14に対して登録される端末装置12は、少なくとも1つであり、通常は複数である。共有財産14に対して登録される端末装置12は、当該共有財産14の共有者に用いられる端末装置であってよい。
【0017】
また、記憶部15は、後述する複数のテーマの中で、端末装置12に選択されたテーマを、該端末装置12に関連付けて記憶する。記憶部15に記憶されるすべての端末装置12によってテーマが選択されていなくてよく、記憶部15はテーマを選択した少なくとも一部の端末装置12と当該テーマとを関連付けて記憶してよい。
【0018】
また、記憶部15は、共有財産14の管理期間における暦年別又は年度別の修繕計画、修繕実績、更新後の修繕計画及び修繕積立金を記憶してよい。
【0019】
制御部16は、1以上のプロセッサおよびメモリを含む。プロセッサは、特定のプログラムを読み込ませて特定の機能を実行する汎用のプロセッサ、および特定の処理に特化した専用のプロセッサを含んでよい。専用のプロセッサは、特定用途向けIC(ASIC;Application Specific Integrated Circuit)を含んでよい。プロセッサは、プログラマブルロジックデバイス(PLD;Programmable Logic Device)を含んでよい。PLDは、FPGA(Field-Programmable Gate Array)を含んでよい。制御部16は、1つまたは複数のプロセッサが協働するSoC(System-on-a-Chip)、およびSiP(System In a Package)のいずれかであってもよい。制御部16は、情報処理装置10全体の動作を制御する。
【0020】
制御部16は、新規な共有財産14を登録するユーザ入力を入力部19が検出する場合、記憶部15に当該共有財産14を格納してよい。本願明細書において、「格納」とは、共有財産14などの対象を情報として格納することを意味する。制御部16は、記憶部15への共有財産14の格納に際して、当該共有財産14への端末装置12の登録のためのID及びパスワードを発行してよい。制御部16は、発行するID及びパスワードの組合せの数の上限を、共有財産14の共有者の上限に定めてよい。制御部16は、発行したID及びパスワードを出力部18に出力してよい。
【0021】
制御部16は、通信部17を介して端末装置12から、記憶部15に記憶されている共有財産14への登録の要求を取得する場合、当該共有財産14に対して発行されたID及びパスワードの要求を当該端末装置12に送信するように、通信部17を制御してよい。本願明細書において、「取得」とは、要求などの対象を情報として取得することを意味する。本願明細書において、「送信」とは、要求などの対象を情報として送信することを意味する。
【0022】
制御部16は、ID及びパスワードの要求に対して端末装置12からID及びパスワードを取得する場合、当該ID及びパスワードの正否を確認してよい。さらに、制御部16は、共有財産14への登録に当該IDが既に用いられているか否かを確認してよい。制御部16は、ID及びパスワードが正しく、且つIDが登録に用いられていない場合、共有財産14に端末装置12を登録してよい。本願明細書において、「登録」とは、端末装置12などの対象を情報として登録することを意味する。制御部16は、例えば、端末装置12の識別情報を共有財産14に関連付けて記憶部15に格納することにより、登録を行ってよい。制御部16は、登録を行うと、ID及びパスワードを送信した端末装置12に、登録されたことの通知を送信するように、通信部17を制御してよい。
【0023】
制御部16は、事前に定められている選択可能な複数のテーマの通知を端末装置12に送信するように、通信部17を制御してよい。言換えると、制御部16は、共有財産14に登録された複数の端末装置12の少なくとも一部に、選択可能な複数のテーマを提示してよい。事前に定められるテーマは、端末装置12の所有者が、共有財産14において関心を有すると想定されるテーマであって、例えば、防犯対策、防災対策、節約、住民交流、利便性、ルール、駐車場、駐輪場、その他共用部などを含む。制御部16は、複数のテーマの通知に対して、端末装置12から少なくとも1つのテーマの選択を取得する場合、記憶部15に当該テーマを端末装置12に関連付けて格納してよい。本願明細書において、「関連付ける」とは、テーマなどの対象を情報として関連付けることを意味する。
【0024】
また、制御部16は、記憶部15に記憶されているいずれかの共有財産14に登録されている端末装置12から、共有財産14に関する要望を取得する場合、当該要望を事前に定められる複数のテーマの少なくとも1つに関連付けてよい。制御部16は、多様な方法により要望をテーマに関連付けてよい。本実施形態において、情報処理装置10の使用者、例えば、管理会社の従業員により、要望に対するテーマが選択されることが想定されている。本実施形態において、制御部16は、取得した要望を出力部18に出力させる。制御部16は、出力された要望に対してテーマを選択するユーザ入力を入力部19が検出する場合、当該要望を、選択されたテーマに関連付けてよい。または、制御部16は、要望に対して実際に関連付けられたテーマを機械学習することにより構築された関連付け機として機能して、取得する要望を、少なくとも1つのテーマに関連付けてよい。制御部16は、前述の関連付け機として機能して、取得する要望に対するテーマを出力部18に出力させ、当該テーマの採用であることのユーザ入力の検出により、要望をテーマに関連付けてよい。
【0025】
制御部16は、共有財産14に関する要望を取得する場合、当該要望に応じた少なくとも1つの施策案を決定する。制御部16は、多様な方法により施策案を決定してよい。本実施形態において、情報処理装置10の使用者により、要望に対する施策案が立案され、情報処理装置10に入力されることが想定されている。本実施形態において、制御部16は、取得した要望を出力部18に出力させる。制御部16は、出力された要望に対する施策案のユーザ入力を入力部19が検出する場合、当該施策案を要望に応じた施策案として決定してよい。または、制御部16は、要望に対して実際に行われた施策案を機械学習することにより構築された立案機として機能して、取得する要望に対する少なくとも1つの施策案を決定してよい。制御部16は、前述の立案機として機能して、取得する要望に対する少なくとも1つの施策案を出力部18に出力させ、採用であることのユーザ入力の検出により、施策案を決定してよい。
【0026】
制御部16は、施策案に、採用する場合にかかる費用の見積もり額を含めてよい。費用の見積もり額は、全体の価格、端末装置12の所有者別の価格、償却期間で割った単位期間あたりの価格であってよい。
【0027】
制御部16は、施策案の決定時を基準として、施策案に対する仮投票、質問又はコメントの有効期間を決定してよい。質問及びコメントの有効期間は、同じであっても異なっていてもよい。本実施形態においては、質問及びコメントの有効期間は同じである。
【0028】
制御部16は、要望を送信した端末装置12と同じ共有財産14に登録している複数の端末装置12の中で、要望が関連付けられたテーマを選択している端末装置12を、記憶部15から抽出してよい。本願明細書において、「抽出」とは、端末装置12などの対象を情報として抽出することを意味する。制御部16は、抽出した端末装置12に、当該要望に対して決定した少なくとも1つの施策案を送信するように、通信部17を制御する。言換えると、制御部16は、共有財産14に登録された複数の端末装置12の中で、要望が関連付けられたテーマを選択している端末装置12に、要望に応じた少なくとも1つの施策案を提示する。
【0029】
制御部16は、要望が関連付けられたテーマを選択している端末装置12以外の端末装置12から、要望の閲覧要求を取得する場合、当該端末装置12にも、要望に応じた少なくとも1つの施策案を提示してよい。
【0030】
また、制御部16は、施策案が提示された端末装置12に、当該施策案に対する質問又はコメントの有効期間を送信するように、通信部17を制御してよい。本願明細書において、質問は、施策案の説明などに対する質問である。本願明細書において、コメントは、施策案に対する提案である。または、制御部16は、施策案が提示された端末装置12に、施策案の決定時からの経過時間に応じた、当該施策案に対する質問又はコメントの端末装置12における入力の可否を送信するように、通信部17を制御してよい。
【0031】
制御部16は、施策案に対する質問を端末装置12から有効期間内に取得する場合、当該質問に対する回答を決定してよい。制御部16は、多様な方法により回答を決定してよい。本実施形態において、情報処理装置10の使用者により、質問に対する回答が、情報処理装置10に入力されることが想定されている。本実施形態において、制御部16は、取得した質問を出力部18に出力させる。制御部16は、出力された質問に対する回答のユーザ入力を入力部19が検出する場合、当該回答を、質問に対する回答として決定してよい。制御部16は、他の方法により、質問に対する回答を決定してよい。制御部16は、決定した回答を、質問を送信した端末装置12に送信するように、通信部17を制御してよい。制御部16は、決定した回答を質問に関連付けて、記憶部15に格納してよい。
【0032】
制御部16は、施策案に対するコメントを端末装置12から有効期間内に取得する場合、当該コメントに基づく追加の施策案を決定してよい。制御部16は、多様な方法により追加の施策案を決定してよい。本実施形態において、情報処理装置10の使用者により、コメントに対する追加の施策案が立案され、情報処理装置10に入力されることが想定されている。本実施形態において、制御部16は、取得したコメントを出力部18に出力させる。制御部16は、出力されたコメントに基づく追加の施策案のユーザ入力を入力部19が検出する場合、当該施策案を、コメントに基づく追加の施策案として決定してよい。制御部16は、他の方法により、コメントに基づく追加の施策案を決定してよい。制御部16は、決定した追加の施策案をコメントに関連付けて、記憶部15に格納してよい。
【0033】
制御部16は、施策案を送信済みの端末装置12に、コメントに基づく追加の施策案を送信するように、通信部17を制御してよい。言換えると、制御部16は、施策案を提示した端末装置12に、コメントに基づく追加の施策案を提示してよい。施策案を提示した端末装置12以外の端末装置12から、要望の閲覧要求を取得する場合、当該端末装置12にも、要望に応じた追加の施策案を提示してよい。
【0034】
制御部16は、要望に基づいて決定した施策案又はコメントに基づいて決定した追加の施策案とともに、仮投票の権利を送信するように、通信部17を制御する。言換えると、制御部16は、共有財産14に登録された複数の端末装置12の中で、施策案を提示した端末装置12に、施策案の仮投票の権利を付与してよい。仮投票は、提示された施策案の実施への賛成及び反対のいずれかを、少なくとも選択肢として有してよい。仮投票は、複数の施策案が提示される場合、当該複数の施策案の選択肢を有してよい。制御部16は、仮投票の権利とともに施策案が提示された端末装置12に、仮投票の有効期間を送信するように、通信部17を制御してよい。
【0035】
制御部16は、端末装置12から仮投票におけるいずれかの選択肢を取得する場合、施策案を送信した全端末装置12の仮投票を集計する。制御部16は、仮投票の有効期間の終期以後の集計結果に基づいて、少なくとも1つの施策案のいずれかの仮採用の可否を決定する。制御部16は、例えば、取得した数が最多である選択肢を採用することにより、少なくとも1つの施策案のいずれかの仮採用の可否を決定してよい。制御部16は、いずれかの施策案への賛成が採用された場合、当該施策案を仮採用する。制御部16は、施策案の仮採用時を基準として、施策案に対する本投票又は質問の有効期間を決定してよい。
【0036】
制御部16は、端末装置12から、仮投票の集計結果である仮投票の状況の閲覧要求を取得する場合、取得時点における仮投票の状況を当該端末装置12に送信するように、通信部17を制御してよい。
【0037】
制御部16は、仮採用された施策案を、共有財産14に登録された複数の端末装置12の少なくとも一部に送信するように、通信部17を制御する。言換えると、制御部16は、共有財産14に登録された複数の端末装置12の少なくとも一部に、仮採用された施策案を提示する。本実施形態において、制御部16は、共有財産14に登録された複数の端末装置12のすべてに、仮採用された施策案を提示する。
【0038】
また、制御部16は、仮採用された施策案が提示された端末装置12に、当該施策案に対する質問の有効期間を送信するように、通信部17を制御してよい。または、制御部16は、仮採用された施策案が提示された端末装置12に、施策案の仮採用時からの経過時間に応じた、当該施策案に対する質問の端末装置12における入力の可否を送信するように、通信部17を制御してよい。
【0039】
制御部16は、施策案に対する質問を端末装置12から有効期間内に取得する場合、当該質問に対する回答を決定してよい。制御部16は、多様な方法により回答を決定してよい。本実施形態において、情報処理装置10の使用者により、質問に対する回答が、情報処理装置10に入力されることが想定されている。本実施形態において、制御部16は、取得した質問を出力部18に出力させる。制御部16は、出力された質問に対する回答のユーザ入力を入力部19が検出する場合、当該回答を、質問に対する回答として決定してよい。制御部16は、他の方法により、質問に対する回答を決定してよい。制御部16は、決定した回答を、質問を送信した端末装置12に送信するように、通信部17を制御してよい。
【0040】
制御部16は、施策案とともに、本投票の権利を送信するように、通信部17を制御してよい。言換えると、制御部16は、共有財産14に登録された複数の端末装置12の少なくとも一部に、仮採用された施策案の本投票の権利を付与する。本投票は、提示された施策案の実施への賛成及び反対、又は共有財産14の他の共有者への委任を選択肢として有する。他の共有者とは、共有財産14の共有者であって、且つ端末装置12の所有者とは異なる者である。制御部16は、本投票の権利とともに仮採用された施策案が提示された端末装置12に、本投票の有効期間を送信するように、通信部17を制御してよい。
【0041】
制御部16は、端末装置12から選択肢を取得する場合、仮採用の施策案を送信した全端末装置12の本投票を集計してよい。制御部16は、本投票の集計を、本投票の有効期間の終期以後に行ってよい。制御部16は、本投票の集計結果に基づいて、仮採用された施策案の本採用の可否を決定してよい。制御部16は、本投票の結果を、仮採用の施策案を送信した端末装置12に送信するように、通信部17を制御してよい。言換えると、制御部16は、本投票の結果を、仮採用の施策案を送信した端末装置12に提示してよい。
【0042】
制御部16は、出力を要求するユーザ入力を入力部19が検出する場合、修繕計画、修繕実績、更新後の修繕計画又は修繕積立金を出力部18に出力させてよい。制御部16は、修繕計画に対する、修繕の実績のユーザ入力を入力部19が検出する場合、修繕実績、更新後の修繕計画及び修繕積立金を更新してよい。制御部16は、共有財産14に登録された端末装置12から閲覧要求を取得する場合、修繕計画、修繕実績、更新後の修繕計画又は修繕積立金を、当該端末装置12に送信するように、通信部17を制御してよい。
【0043】
通信部17は、ネットワーク13に接続する通信モジュールを含んでよい。本実施形態において、情報処理装置10は、通信部17を介してネットワーク13に接続されてよい。通信部17は、多様な情報を、ネットワーク13を介して送信および受信してよい。
【0044】
出力部18は、制御部16による情報処理に基づく情報を出力してユーザに通知する1つ以上のインタフェースを含んでよい。例えば、出力部18は、情報を映像で出力するディスプレイ、または情報を音声で出力するスピーカ等であるが、これらに限られない。
【0045】
入力部19は、制御部16に対する情報又は指令のユーザ入力を検出する1つ以上のインタフェースを含んでよい。入力部19は、例えば、物理キー、静電容量キー、およびマウスのようなポインティングデバイスを含む。
【0046】
図1に示すように、端末装置12は、例えば、共有財産14を共有する共有者に、別々に所有される。図1において、1つの共有財産14に対して2つの端末装置12が描かれているが、端末装置12の数は2つに限定されない。端末装置12は、例えばスマートフォン又はPC(Personal Computer)等の汎用の電子機器であるが、これらに限られず、施策議決システム11に専用の電子機器であってもよい。
【0047】
図3に示すように、端末装置12は、通信部20、出力部21、入力部22、記憶部23及び制御部24を備える。
【0048】
通信部20は、ネットワーク13に接続する通信モジュールを含んでよい。例えば、通信部20は、4G(4th Generation)および5G(5th Generation)などの移動体通信規格に対応する通信モジュールを含んでもよい。本実施形態において、端末装置12は、通信部20を介してネットワーク13に接続される。通信部20は、多様な情報を、ネットワーク13を介して送信および受信してよい。通信部20は、ネットワーク13を介して情報を送信する場合、当該情報に端末装置12の識別情報を付加してもよい。端末装置12の識別情報は、施策議決システム11において端末装置12をそれぞれ一意に識別可能な情報であってよい。
【0049】
出力部21は、情報を出力してユーザに通知する1つ以上のインタフェースを含んでよい。例えば、出力部21は、情報を映像で出力するディスプレイ、または情報を音声で出力するスピーカ等であるが、これらに限られない。
【0050】
入力部22は、ユーザ入力を検出する1つ以上のインタフェースを含んでよい。入力部22は、例えば、物理キー、静電容量キー、および出力部21のディスプレイと一体的に設けられたタッチスクリーンを含む。
【0051】
記憶部23は、半導体メモリ、磁気メモリ、光メモリ等であるが、これらに限られない。記憶部23は、主記憶装置、補助記憶装置、またはキャッシュメモリとして機能してもよい。記憶部23は、端末装置12の動作に用いられる任意の情報を記憶してよい。記憶部23は、システムプログラム、アプリケーションプログラムなどを記憶してよい。記憶部23に記憶された情報は、例えば、通信部20を介してネットワーク13から受信される情報で更新可能であってもよい。
【0052】
制御部24は、1以上のプロセッサおよびメモリを含む。プロセッサは、特定のプログラムを読み込ませて特定の機能を実行する汎用のプロセッサ、および特定の処理に特化した専用のプロセッサを含んでよい。専用のプロセッサは、特定用途向けIC(ASIC;Application Specific Integrated Circuit)を含んでよい。プロセッサは、プログラマブルロジックデバイス(PLD;Programmable Logic Device)を含んでよい。PLDは、FPGA(Field-Programmable Gate Array)を含んでよい。制御部24は、1つまたは複数のプロセッサが協働するSoC(System-on-a-Chip)、およびSiP(System In a Package)のいずれかであってもよい。制御部24は、端末装置12全体の動作を制御する。
【0053】
制御部24は、特定の共有財産14への登録を要求するユーザ入力を入力部22が検出する場合、登録の要求を情報処理装置10に送信するように、通信部20を制御してよい。制御部24は、情報処理装置10からID及びパスワードの要求を取得する場合、登録のためのID及びパスワードの入力要求を出力部21に出力させてよい。本実施形態において、共有財産14の共有者には、登録のためのID及びパスワードが、郵便、e-mailなどの多様な方法により通知され、共有者の端末装置12への操作により共有財産14への登録が行われるものと想定されている。制御部24は、ID及びパスワードのユーザ入力を検出する場合、当該ID及びパスワードを情報処理装置10に送信するように、通信部20を制御してよい。制御部24は、ID及びパスワードの送信に対して情報処理装置10から登録されたことの通知を取得する場合、当該通知を出力部21に出力させてよい。
【0054】
制御部24は、共有財産14に対して事前に定められている選択可能な複数のテーマの通知を情報処理装置10から取得する場合、当該通知を出力部21に出力させてよい。制御部24は、複数のテーマの通知に対して、少なくとも1つのテーマを選択するユーザ入力を入力部22が検出する場合、選択されたテーマを情報処理装置10に送信するように、通信部20を制御してよい。
【0055】
制御部24は、共有財産14に関する要望のユーザ入力を入力部22が検出する場合、当該要望を情報処理装置10に送信するように、通信部20を制御する。制御部24は、図4に示すように、要望のユーザ入力用の画像を、ディスプレイである出力部21に出力させてよい。要望のユーザ入力用画像は、要望の内容、要望の理由、備考など別のユーザ入力領域を含んでよい。
【0056】
制御部24は、情報処理装置10から少なくとも1つの施策案を取得する場合、当該少なくとも1つの施策案を出力部21に出力させてよい。制御部24は、図5に示すように、施策案に関する説明用の画像を、ディスプレイである出力部21に出力させてよい。また、制御部24は、情報処理装置10から施策案に対する質問又はコメントの有効期間を取得する場合、有効期間を出力部21に出力させてよい。例えば、有効期間VPは、図5に示すように、施策案に関する説明用の画像に含まれてよい。有効期間VPとともに、施策案に関する説明用の画像は、当該画像の表示時において質問又はコメントのユーザ入力の可否を含んでよい。制御部24は、質問又はコメントのユーザ入力の可否を、有効期間VPと出力時の時刻との比較、または情報処理装置10から取得する入力の可否に基づいて判別してよい。
【0057】
制御部24は、質問又はコメントのユーザ入力を入力部22が検出する場合、当該質問又はコメントを情報処理装置10に送信するように、通信部20を制御してよい。制御部24は、質問又はコメントのユーザ入力又は情報処理装置10への送信を有効期間VPに限定してよい。
【0058】
制御部24は、情報処理装置10に既に送信された質問又はコメントを、情報処理装置10への要求により取得し、出力部21に出力させてよい。制御部24は、質問の出力において、当該質問に対する回答を出力部21に出力させてよい。制御部24は、コメントの出力において、当該コメントに基づいて決定された追加の施策案を出力部21に出力させてよい。
【0059】
制御部24は、情報処理装置10から取得する施策案に対する仮投票の要求のユーザ入力を入力部22が検出する場合、仮投票の選択肢を出力部21に出力させてよい。制御部24は、例えば、図6に示すように、複数の施策案のいずれかへの賛成及びすべての施策案に反対を選択肢として、ディスプレイである出力部21に出力させてよい。制御部24は、仮投票のユーザ入力、より具体的にはいずれかの選択肢のユーザ入力を入力部22が検出する場合、仮投票を情報処理装置10に送信するように、通信部20を制御する。
【0060】
制御部24は、仮投票の状況の閲覧要求を入力部22が検出する場合、仮投票の状況の閲覧要求を情報処理装置10に送信するように、通信部20を制御してよい。制御部24は、仮投票の状況の要求に対して要求時における仮投票の集計結果を情報処理装置10から取得する場合、仮投票の状況を出力部21に出力させてよい。または、制御部24は、上述の仮投票の要求のユーザ入力を入力部22が検出する場合、仮投票の状況の閲覧要求を情報処理装置10に送信するように、通信部20を制御してよい。制御部24は、当該要求に対して仮投票の集計結果を情報処理装置10から取得する場合、仮投票の選択肢とともに、仮投票の状況を出力部21に出力させてよい。本実施形態においては、仮投票の要求時に、仮投票の状況の閲覧要求が送信され、受信する仮投票の状況が仮投票の選択肢とともに出力部21に出力される。
【0061】
制御部24は、情報処理装置10から仮採用された施策案を取得する場合、当該施策案を出力部21に出力させてよい。制御部24は、図7に示すように、施策案に関する説明用の画像を、ディスプレイである出力部21に出力させてよい。また、制御部24は、情報処理装置10から施策案に対する質問の有効期間を取得する場合、有効期間を出力部21に出力させてよい。例えば、有効期間VPは、図7に示すように、施策案に関する説明用の画像に含まれてよい。有効期間VPとともに、施策案に関する説明用の画像は、当該画像の表示時において質問のユーザ入力の可否を含んでよい。制御部24は、質問のユーザ入力の可否を、有効期間VPと出力時の時刻との比較、または情報処理装置10から取得する入力の可否に基づいて判別してよい。
【0062】
制御部24は、質問のユーザ入力を入力部22が検出する場合、当該質問を情報処理装置10に送信するように、通信部20を制御してよい。制御部24は、質問のユーザ入力又は情報処理装置10への送信を有効期間VPに限定してよい。
【0063】
制御部24は、情報処理装置10に既に送信された質問を、情報処理装置10への要求により取得し、出力部21に出力させてよい。制御部24は、質問の出力において、当該質問に対する回答を出力部21に出力させてよい。
【0064】
制御部24は、情報処理装置10から取得する施策案に対する本投票の要求のユーザ入力を入力部22が検出する場合、本投票の選択肢を出力部21に出力させてよい。制御部24は、例えば、図8に示すように、仮採用された施策案への賛成若しくは反対、又は委任を選択肢として、ディスプレイである出力部21に出力させてよい。制御部24は、本投票のユーザ入力、より具体的にはいずれかの選択肢のユーザ入力を入力部22が検出する場合、本投票を情報処理装置10に送信するように、通信部20を制御する。制御部24は、施策案への反対が選択される場合、反対理由の問合せを出力部21に出力させてよい。制御部24は、委任が選択される場合、委任者を識別する情報の入力の要求を出力部21に出力させてよい。
【0065】
制御部24は、本投票の有効期間の経過後に、本投票の集計結果の閲覧を要求するユーザ入力を入力部22が検出する場合、本投票の結果の要求を情報処理装置10に送信するように、通信部20を制御してよい。制御部24は、要求に対して情報処理装置10から本投票の結果を取得する場合、本投票の結果を出力部21に出力させてよい。
【0066】
次に、本実施形態において制御部16が実行する、関連付け処理について、図9のフローチャートを用いて説明する。関連付け処理は、複数のテーマの提示要求を端末装置12から取得するとき開始する。
【0067】
ステップS100において、制御部16は、提示要求を送信した端末装置12が登録されている共有財産14を、記憶部15から読出す。さらに、制御部16は、読出した共有財産14に対して事前に定められた複数のテーマを、例えば、記憶部15から読出す。さらに、制御部16は、読出した複数のテーマを、提示要求を送信した端末装置12に送信するように、通信部20を制御する。送信後、プロセスはステップS101に進む。
【0068】
ステップS101では、制御部16は、複数のテーマを送信した端末装置12から、少なくとも1つのテーマを取得しているか否かを判別する。取得していない場合、プロセスはステップS101に戻る。取得している場合、プロセスはステップS102に進む。
【0069】
ステップS102では、制御部16は、ステップS101において取得が確認されたテーマを、当該テーマを送信した端末装置12に関連付けて、記憶部15に格納する。格納後、関連付け処理は終了する。
【0070】
次に、本実施形態において制御部16が実行する、仮投票要求処理について、図10のフローチャートを用いて説明する。仮投票要求処理は、共有財産14に関する要望を端末装置12から取得するとき開始する。
【0071】
ステップS200において、制御部16は、取得した要望を共有財産14に対して事前に定められている複数のテーマの少なくとも1つに関連付ける。関連付け後、プロセスはステップS201に進む。
【0072】
ステップS201では、制御部16は、取得した要望に応じた少なくとも1つの施策案を決定する。決定後、プロセスはステップS202に進む。
【0073】
ステップS202では、制御部16は、ステップS201において決定した施策案に対する仮投票、質問及びコメントの有効期間を決定する。決定後、プロセスはステップS203に進む。
【0074】
ステップS203では、制御部16は、ステップS200において関連付けられたテーマを選択している端末装置12を、記憶部15に記憶している共有財産14に登録している複数の端末装置12の中から抽出する。抽出後、プロセスはステップS204に進む。
【0075】
ステップS204では、制御部16は、ステップS203において決定した施策案を、仮投票の権利とともに、ステップS203において抽出した端末装置12に送信するように、通信部20を制御する。送信後、プロセスはステップS205に進む。
【0076】
ステップS205では、制御部16は、ステップS204において施策案を送信した端末装置12から質問を取得しているか否かを判別する。取得している場合、プロセスはステップS206に進む。取得していない場合、プロセスはステップS208に進む。
【0077】
ステップS206では、制御部16は、ステップS205において取得が確認された質問に対する回答を決定する。決定後、プロセスはステップS207に進む。
【0078】
ステップS207では、制御部16は、ステップS205において取得を確認した質問を送付した端末装置12に、ステップS206において決定した回答を送信するように、通信部20を制御する。送信後、プロセスはステップS208に進む。
【0079】
ステップS208では、制御部16は、ステップS204において施策案を送信した端末装置12からコメントを取得しているか否かを判別する。取得している場合、プロセスはステップS209に進む。取得していない場合、プロセスはステップS211に進む。
【0080】
ステップS209では、制御部16は、ステップS208において取得が確認されたコメントに基づく追加の施策案を決定する。決定後、プロセスはステップS210に進む。
【0081】
ステップS210では、制御部16は、ステップS203において抽出した端末装置12に、ステップS209において決定した追加の施策案を送信するように、通信部20を制御する。送信後、プロセスはステップS211に進む。
【0082】
ステップS211では、制御部16は、ステップS202において決定した質問及びコメントの有効期間を経過しているか否かを判別する。有効期間を経過していない場合、プロセスはステップS205に戻る。有効期間を経過している場合、仮投票要求処理は終了する。
【0083】
次に、本実施形態において制御部16が実行する、仮投票集計処理について、図11のフローチャートを用いて説明する。仮投票集計処理は、要望に対する施策案の送信後に開始する。
【0084】
ステップS300において、制御部16は、施策案を送信した端末装置12から仮投票を取得しているか否かを判別する。取得している場合、プロセスはステップS301に進む。取得していない場合、プロセスはステップS302に進む。
【0085】
ステップS301では、制御部16は、ステップS300において取得を確認した仮投票を含めて、取得時点における集計を行う。さらに、制御部16は、集計結果を記憶部15に格納する。集計後、プロセスはステップS302に進む。
【0086】
ステップS302では、制御部16は、仮投票の有効期間が経過しているか否かを判別する。経過していない場合、プロセスはステップS300に戻る。経過している場合、プロセスはステップS303に進む。
【0087】
ステップS303では、制御部16は、仮投票の集計結果が施策案に反対であるか否かを判別する。反対である場合、プロセスはステップS304に進む。反対で無い場合、プロセスはステップS305に進む。
【0088】
ステップS304では、制御部16は、仮投票による否決の結果を、要望に基づく施策案を送信した端末装置12に送信するように、通信部17を制御する。送信後、プロセスはステップS308に進む。
【0089】
ステップS305では、制御部16は、仮投票の集計により最多票である施策案を仮採用する。仮採用後、プロセスはステップS306に進む。
【0090】
ステップS306では、制御部16は、ステップS305において仮採用した施策案に対する本投票及び質問の有効期間を決定する。決定後、プロセスはステップS307に進む。
【0091】
ステップS307では、制御部16は、ステップS305において仮採用した施策案を、共有財産14に登録した複数の端末装置12の少なくとも一部に送信するように、通信部17を制御する。送信後、プロセスはステップS308に進む。
【0092】
ステップS308では、制御部16は、ステップS307において施策案を送信した端末装置12から質問を取得しているか否かを判別する。取得している場合、プロセスはステップS309に進む。取得していない場合、プロセスはステップS311に進む。
【0093】
ステップS309では、制御部16は、ステップS308において取得が確認された質問に対する回答を決定する。決定後、プロセスはステップS310に進む。
【0094】
ステップS310では、制御部16は、ステップS308において取得を確認した質問を送付した端末装置12に、ステップS309において決定した回答を送信するように、通信部20を制御する。送信後、プロセスはステップS311に進む。
【0095】
ステップS311では、制御部16は、ステップS306において決定した質問の有効期間を経過しているか否かを判別する。有効期間を経過していない場合、プロセスはステップS308に戻る。有効期間を経過している場合、仮投票集計処理は終了する。
【0096】
次に、本実施形態において制御部16が実行する、本投票集計処理について、図12のフローチャートを用いて説明する。本投票集計処理は、仮採用された施策案の送信後に開始する。
【0097】
ステップS400において、制御部16は、仮採用された施策案を送信した端末装置12から本投票を取得しているか否かを判別する。取得している場合、プロセスはステップS401に進む。取得していない場合、プロセスはステップS402に進む。
【0098】
ステップS401では、制御部16は、ステップS400において取得を確認した本投票を含めて、取得時点における集計を行う。さらに、制御部16は、集計結果を記憶部15に格納する。集計後、プロセスはステップS402に進む。
【0099】
ステップS402では、制御部16は、本投票の有効期間が経過しているか否かを判別する。経過していない場合、プロセスはステップS400に戻る。経過している場合、プロセスはステップS403に進む。
【0100】
ステップS403では、制御部16は、記憶部15に格納されている集計結果に基づいて、仮採用された施策案の本採用の可否を決定する。決定後、プロセスはステップS404に進む。
【0101】
ステップS404では、制御部16は、ステップS403において決定した本採用の可否を、仮採用した施策案を送信した端末装置12に送信するように、通信部17を制御する。また、制御部16は、ステップS403において決定した本採用の可否を記憶部15に格納する。送信後、本投票集計処理は終了する。
【0102】
以上のような構成の本実施形態の情報処理装置10は、共有財産14に関する要望を少なくとも1つの端末装置12から取得する場合、当該要望に応じた少なくとも1つの施策案を決定し、共有財産14に登録された複数の端末装置12の中で当該要望が関連付けられているテーマを選択している端末装置12に少なくとも1つの施策案を仮投票の権利とともに提示し、端末装置12からの仮投票を集計し、仮投票の集計結果に基づき少なくとも1つの施策案のいずれかの仮採用の可否を決定し、仮採用された施策案を共有財産14に登録されている複数の端末装置12の少なくとも一部に提示する。このような構成により、情報処理装置10は、従来、共有財産14の全共有者の中の一部、例えば理事会などで行っている、要望の取り纏め、要望に対する施策案の立案又は業者への立案委託、総会における施策案の議案化などの工程を大幅に軽減し得る。したがって、情報処理装置10は、共有財産14の全共有者の中の少なくとも一部の作業負担を軽減し得る。
【0103】
また、情報処理装置10は、仮採用された施策案を本投票の権利とともに提示し、複数の端末装置12の少なくとも一部からの本投票を集計し、本投票の集計結果に基づき仮採用された施策案の本採用の可否を決定する。このような構成により、情報処理装置10は、従来、共有財産14の全共有者の一部で行っている、議案に対する開票、集計、議案の採否の決定などの工程を大幅に軽減し得る。したがって、情報処理装置10は、共有財産14の全共有者の中の少なくとも一部の作業負担をさらに軽減し得る。
【0104】
また、本実施形態の情報処理装置10は、任意の端末装置12に複数のテーマを通知し、複数のテーマの通知に対して当該端末装置12において選択された少なくとも1つのテーマの選択を取得する場合に当該少なくとも1つのテーマを当該端末装置12に関連付けて、記憶部15に格納する。このような構成により、情報処理装置10は、施策案の自動的な提示を、施策案に関連するテーマに関心を有する者に限定し得る。したがって、情報処理装置10は、自動的に提示する施策案を一部の共有者に限定することにより全共有者の負担を軽減しながら、テーマに関心を有する共有者が主要な検討者となるため仮投票の検討密度を向上させ得る。
【0105】
また、本実施形態の情報処理装置10は、仮投票の権利とともに通知した少なくとも1つの施策案に対して、当該少なくとも1つの施策案が通知された端末装置12から、コメントを取得する場合、出力部18にコメントを出力させ、当該コメントに基づく追加の施策案の入力を入力部19が検出するとき当該追加の施策案を仮投票の権利とともに通知する。このような構成により、情報処理装置10は、要望に対して情報処理装置10が決定する施策案だけでなく、当該施策案に対する端末装置12の所有者のコメントを反映させた施策案を仮投票の対象に加えることができる。したがって、情報処理装置10は、端末装置12の所有者の満足感を向上させ得る。
【0106】
また、本実施形態の情報処理装置10は、コメントの有効期間を、テーマを選択している端末装置12に通知する。このような構成により、情報処理装置10は、端末装置12の所有者に、有効期限内にコメントを行うことを促し得る。
【0107】
また、本実施形態の情報処理装置10は、仮投票の有効期間を、テーマを選択している端末装置12に通知する。このような構成により、情報処理装置10は、端末装置12の所有者に、有効期限内の仮投票を促し得る。
【0108】
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。
【0109】
また、例えば、スマートフォンまたはコンピュータ等の汎用の電子機器を、上述した実施形態に係る情報処理装置10または端末装置12として機能させる構成も可能である。具体的には、実施形態に係る情報処理装置10などの各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを、電子機器のメモリに格納し、電子機器のプロセッサによって当該プログラムを読み出して実行させる。したがって、本実施形態に係る発明は、プロセッサが実行可能なプログラムとしても実現可能である。プログラムはネットワーク13を介してダウンロードされてもよいし、電子機器に読取り可能な可搬型で非一過性の記録・記憶媒体に格納され、電子機器が当該媒体から読取ってもよい。
【符号の説明】
【0110】
10 情報処理装置
11 施策議決システム
12 端末装置
13 ネットワーク
14 共有財産
15 メモリ
16 制御部
17 通信部
18 出力部
19 入力部
20 通信部
21 出力部
22 入力部
23 記憶部
24 制御部
VP 有効期間
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