(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-14
(45)【発行日】2025-02-25
(54)【発明の名称】連続ブレードインペラ
(51)【国際特許分類】
C12M 1/02 20060101AFI20250217BHJP
C12N 1/00 20060101ALI20250217BHJP
【FI】
C12M1/02 A
C12N1/00 B
(21)【出願番号】P 2021562320
(86)(22)【出願日】2020-04-22
(86)【国際出願番号】 US2020029189
(87)【国際公開番号】W WO2020219479
(87)【国際公開日】2020-10-29
【審査請求日】2023-04-03
(32)【優先日】2019-04-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-04-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】391003864
【氏名又は名称】ロンザ リミテッド
【氏名又は名称原語表記】LONZA LIMITED
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100186613
【氏名又は名称】渡邊 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100211236
【氏名又は名称】道下 浩治
(72)【発明者】
【氏名】ミーツナー,マイケル
(72)【発明者】
【氏名】フォーク,リチャード
(72)【発明者】
【氏名】ベリ,ラジェシュ
(72)【発明者】
【氏名】キャスウェル,マーク
【審査官】大西 隆史
(56)【参考文献】
【文献】特開昭56-063893(JP,A)
【文献】特表2012-517217(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0349874(US,A1)
【文献】特表2011-530290(JP,A)
【文献】特表2008-506512(JP,A)
【文献】特開平06-030762(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0369828(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C12M 1/00- 3/00
C12N 1/00- 7/08
C12P 1/00-41/00
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
CAplus/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
容量を連続的に増減する複数の容器部分を有する直径可変型バイオリアクタ内で使用可能なインペラであって、
第1及び第2の軸端部との間のインペラブレード軸に沿って延伸する縁部を有し、対向するインペラブレード面、インペラブレード前縁部、及びインペラブレード後縁部を有する、インペラブレードであって、
前記前縁部及び後縁部は各々、前記インペラブレードの前記第1及び第2の軸端部との間に渦巻き又は螺旋を画成する、インペラブレードを具備
し、
前記インペラブレードは、軸方向に延伸するインペラシャフトに沿って共に連結された少なくとも2つのインペラブレードの1つである、
インペラ。
【請求項2】
前記渦巻き又は螺旋は、前記第1及び第2の軸端部との間の長さの半分に略同一のピッチを有する、請求項1に記載のインペラ。
【請求項3】
前記渦巻き又は螺旋は、前記第1及び第2の軸端部との間の長さの半分よりも大きいピッチを有する、請求項1に記載のインペラ。
【請求項4】
前記渦巻き又は螺旋は、前記第1及び第2の軸端部との間の長さの半分よりも小さいピッチを有する、請求項1に記載のインペラ。
【請求項5】
バイオリアクタ内で使用可能なインペラであって、
第1及び第2の軸端部との間のインペラブレード軸に沿って延伸する縁部を有し、対向するインペラブレード面、インペラブレード前縁部、及びインペラブレード後縁部を有する、インペラブレードであって、
前記前縁部及び後縁部は各々、前記インペラブレードの前記第1及び第2の軸端部との間に渦巻き又は螺旋を画成する、インペラブレードを具備
し、
前記インペラブレードは、軸方向に延伸するインペラシャフトに沿って共に連結された少なくとも2つのインペラブレードの1つである、
インペラ。
【請求項6】
前記渦巻き又は螺旋は、前記第1及び第2の軸端部との間の長さの半分に略同一のピッチを有する、
請求項5に記載のインペラ。
【請求項7】
前記渦巻き又は螺旋は、前記第1及び第2の軸端部との間の長さの半分よりも大きいピッチを有する、
請求項5に記載のインペラ。
【請求項8】
前記渦巻き又は螺旋は、前記第1及び第2の軸端部との間の長さの半分よりも小さいピッチを有する、
請求項5に記載のインペラ。
【請求項9】
直径可変型バイオリアクタ装置であって、
容量を連続的に増減する複数の容器部分を有する直径可変型バイオリアクタと、
インペラシャフトとインペラブレードとを有するインペラであって、前記インペラブレードは、前記シャフトの第1及び第2の軸端部との間の前記インペラシャフトに沿って延伸する縁部を有し、対向するインペラブレード面、インペラブレード前縁部、及びインペラブレード後縁部を有する、インペラと、
を具備し、
前記前縁部及び後縁部は各々、前記インペラブレードの前記第1及び第2の軸端部との間に渦巻き又は螺旋を画成
し、
前記インペラブレードは、前記インペラシャフトに沿って共に連結された少なくとも2つのインペラブレードの1つである、
直径可変型バイオリアクタ装置。
【請求項10】
前記渦巻き又は螺旋は、前記第1及び第2の軸端部との間の長さの半分に略同一のピッチを有する、
請求項9に記載の直径可変型バイオリアクタ装置。
【請求項11】
前記渦巻き又は螺旋は、前記第1及び第2の軸端部との間の長さの半分よりも大きいピッチを有する、
請求項9に記載の直径可変型バイオリアクタ装置。
【請求項12】
前記渦巻き又は螺旋は、前記第1及び第2の軸端部との間の長さの半分よりも小さいピッチを有する、
請求項9に記載の直径可変型バイオリアクタ装置。
【請求項13】
微生物培養物を処理する方法であって、
前記微生物培養物を含有する流体を、容量を連続的に増減する複数の容器部分を有する直径可変型バイオリアクタと、インペラシャフトと、前記シャフトの第1及び第2の軸端部との間の前記インペラシャフトに沿って延伸する縁部を有し、対向するインペラブレード面、インペラブレード前縁部、及びインペラブレード後縁部を含むインペラブレードとを有する、インペラであって、前記前縁部及び後縁部は各々、前記インペラブレードの前記第1及び第2の軸端部との間に渦巻き又は螺旋を画成する、インペラと、を具備する、直径可変型バイオリアクタ装置内に配置すること、及び
前記インペラを、前記微生物培養物を含有する前記流体内で回転すること、を含
み、
前記インペラブレードは、前記インペラシャフトに沿って共に連結された少なくとも2つのインペラブレードの1つである、
方法。
【請求項14】
前記インペラは、54~75rpmの速度で回転される、
請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記直径可変型リアクタは、20,000Lの流体容量を有する、
請求項13に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2019年4月22日出願の、米国仮特許出願第62/836,922号に対する優先権とその利点を主張し、その記載内容を、完全な形で本明細書に引用することで組み込む。
【0002】
本発明は、バイオリアクタで使用するための新規のインペラに関する。本発明に係るインペラは、直径可変型バイオリアクタを含む、任意の種類又は容量のバイオリアクタ内での使用に好適である。
【背景技術】
【0003】
Mietznerらによる米国特許出願公開第2017/0369828A1号は、生物材料の作製用の特定の直径可変型バイオリアクタ容器の構成を開示する。バイオリアクタ容器は、異なる直径を備えた複数の容器部分を具備可能で、特定の装置においては、攪拌器組立体が、異なるバイオリアクタ容器部分の内部容量内に延伸し、攪拌器シャフトに配置された複数の攪拌器を、それぞれの容器部分の内部容量内に設置する。Mietznerらの米国特許出願公開第2017/0369828号の全開示は、非必須の資料として、本明細書に引用することで組み込む。
【0004】
米国特許第9,783,771号、米国特許第9,670,446号、及びKhan氏による米国特許出願公開第2017/0267962号に開示のバイオリアクタ、バイオリアクタのトレイン、及び方法はまた、本発明の新規のインペラが使用可能な好適な容器である。これらの特許及び出願は、完全な形で本明細書に引用することで組み込む。
【0005】
本発明のインペラはまた、米国特許出願公開第2017/0369828号、国際公開第WO2017/223269号、米国特許出願公開第2017/0349874号、及び国際公開第WO2017/207822号に開示される等の使い捨て式バイオリアクタで使用され得る。
【0006】
微生物培養物の従来型のバイオリアクタ処理では、容器底部と気液界面との間、及び他のインペラ間にオフセット距離を有するシャフトに設置された複数のインペラが典型的に使用される。シード容器(例:N-1、N-2)は、細胞密度と生産規模に対する容量を、容量的に増大するために使用される。従来型のインペラを使用した最大規模(例:N)でのバイオリアクタ処理は、シード容器を使うことなく、増殖サイクル中の安定した培地の容量追加を妨げるような制約を受ける。ボーラス添加は、インペラレベルで発泡が過剰にならないように、攪拌器を越える高さを達成するために使用される。直径可変型バイオリアクタ(VDB)技術はまた、安定した容量追加を可能にし、従来型のインペラが受ける制約を回避するために、目的に合うよう設計されたインペラを要する。この設計には、動的に変化するリアクタ容量に攪拌を与えて、従来設計の攪拌器から増殖遅延をなくす間の最低限の発泡条件と同様に、最適な連続混合条件(例:混合時間及びせん断)、安定・適切な装置容量当たりの出力条件を考慮することが必要である。またこれにより、バイオリアクタ容量を変化させることで、低、中、及び高レベルのタイター製造ライン用の処理に適応性を持たせて、既存の下流規模で処理を最適化することができる。
【0007】
いくつかの実施例において、生産規模のバイオリアクタ処理は、バイオリアクタを使用することで達成され、液体高さは、容器直径(アスペクト比>1:1、液体高さ対容器直径)よりも大きく、シャフトに配列された複数のブレードインペラは、培養物を混合するために使用される。他の実施例では、米国特許第9,783,771号、米国特許第9,670,446号、及びKhan氏による米国特許出願公開第2017/0267962号に開示のアスペクト比を使用する。これらのバイオリアクタは、製造容量に達するまで、容量が増加する中間シードリアクタ内の接種材から、培養物の容量を増加するような大きさに設計される。典型的に、バイオリアクタは、皿形の頭部及び底部と、必要に応じて、支持構造物内にタンク又は使い捨て可能なバッグのいずれかを備えた垂直容器からなる。典型的に、インペラは、効率的な増殖を促進するため、溶液と気体を培養物に混合する構成で取り付けられた(例:溶接、止めねじ)別個の攪拌器を備えて、シャフトで連結された(例:機械式、磁気式)モータからなる。
【0008】
公知のプロセス、生成物、及び装置には、特定の制約や不具合がある。各々の従来型のリアクタ/インペラシステムは、1つのリアクタから別のリアクタへの移送を伴い、従前のリアクタの終端とは異なる状態に培養物を導入する。リアクタ/攪拌器システムの設計は、狭い容量バンドで最適に機能する。これにより、典型的に、細胞の増殖が、指数関数的増殖に再度到達する前に、ある期間失速する「誘導期」効果が生じる。この典型的な処理は、大規模になると、複数のリアクタを必要とし、その結果、設備の設置面積が増大し、さらに準備作業が増加する。これにより、公共料金(水、蒸気、廃棄物)の増大、定置洗浄(CIP)システムの増加、定置滅菌(SIP)工程の増加、及び汚染リスクの増大が生じる。容量拡張性を備えた従来型のリアクタ/インペラシステムの融通性には限界がある。直径可変型バイオリアクタに適用される従来型攪拌器の設計が、混合領域を分離するように示された(
図2A~
図2Cを参照)。
【発明の概要】
【0009】
本発明に係るインペラは、容量を連続的に増減する複数の容器部分を有する直径可変型バイオリアクタでの使用に特に好適である。インペラは、第1及び第2の軸端部との間のインペラブレード軸に沿って延伸し、対向するインペラブレード面、インペラブレード前縁部、及びインペラブレード後縁部を有する、インペラブレードを具備する。前縁部及び後縁部の各々は、インペラブレードの軸端部との間に渦巻き又は螺旋を画成する。特定の装置において、インペラブレードは、記載のインペラブレード軸に沿って軸方向に延伸するインペラシャフトに沿って共に連結された少なくとも2つのインペラブレードの1つであり、渦巻き又は螺旋は、第1及び第2の軸端部との間の長さの半分に略同一のピッチを有する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1A~
図1Dは、20,000Lのバイオリアクタ容器の概略断面図を示し、
図1Aは、従来型のバイオリアクタを示し、
図1B及び
図1Cは、従来型のインペラを備えた直径可変型バイオリアクタ(VDB)を示し、
図1Dは、連続攪拌器又はインペラを備えたVDBを示す。
【
図2】
図2A~
図2Dは、20,000Lのバイオリアクタ容器に対する類似のP/V値で流体速度ベクトルの概略図であり、
図2Aは、従来型のバイオリアクタのベクトルを示し、
図2B及び
図2Cは、従来型のインペラを備えた直径可変型バイオリアクタ(VDB)のベクトルを示し、
図2Dは、連続攪拌器又はインペラを備えたVDBのベクトルを示す。
【
図3】
図3は、混合時間の計算流体力学(CFD)シミュレーション用の、従来型のバイオリアクタとVDBに付加されたトレーサーの初期位置を示す。
【
図4A】
図4Aは、本発明の特定の構成用のCFDシミュレーションから計算された配合時間の比較を提供するが、該解析は、以降の更新で固定・調整された幾何学的問題を有することとなった。
【
図4B】
図4Bは、
図4で提供されるものとほぼ同一であるが、更新された最適様式を含む、比較を提供する。
【
図5】
図5は、VDBモデリング更新であるが、再度、該解析は、以降の更新で固定・調整された幾何学的問題を有することとなった。
【
図6】
図6は、20klの従来型のバイオリアクタと、V6、V7、及びV8により指定された3つのVDBバイオリアクタ様式との比較を提供する。
【
図7】
図7は、記載されたV6、V7、及びV8により指定されたVDBバイオリアクタ様式用の流体速度ベクトルと流体経路の比較を提供する。
【
図8】
図8は、従来型の20,000klのバイオリアクタに対する、VDB様式の配合時間のグラフによる予備比較を提供する。
【
図10】
図10は、20klの従来型のバイオリアクタと、V1、V2、V3、V4、及びV5により指定された5つのVDBバイオリアクタ様式との比較を提供する。
【
図11】
図11は、20klの従来型のバイオリアクタと、記載されたV1、V2、V3、V4、及びV5により指定された20klのVDBバイオリアクタ様式用の流体経路の比較を提供する。
【
図12】
図12は、20klの従来型のバイオリアクタと、記載されたV1、V2、V3、V4、及びV5により指定された20klのVDBバイオリアクタ様式用の流体速度ベクトル図である。
【
図13】
図13は、
図5記載内容に類似するが、それよりも新しい別の予備VDBモデリング更新である。
【
図14A】
図14A及び
図14Bは、V9、V16、V17、及びV18により指定されたVDBバイオリアクタ様式に対する、同一の出力体容量比での混合エネルギーの軸方向分布の概略図を提供する。
【
図15】
図15は、V9、V16、V17、V18、V19,及びV20により指定されたVDBバイオリアクタ様式に対する、同一の圧力体容量比での流体速度ベクトルの概略図である。
【
図16】
図16は、記載されたV9、V16、V17、V18、V19、及びV20により指定されたVDBバイオリアクタ設計用の流体経路の比較を提供する。
【
図17】
図17は、V20により指定されたVDBバイオリアクタ様式用の配合時間の空間分析シミュレーションを示す。
【
図18A】
図18A及び
図18Bは、V19により指定されたVDBバイオリアクタ様式用の配合時間の空間分析シミュレーションを示す。
【
図19】
図19は、V18により指定されたVDBバイオリアクタ様式用の配合時間の空間分析シミュレーションを示す。
【
図20A】
図20A及び
図20Bは、V17により指定されたVDBバイオリアクタ様式用の配合時間の空間分析シミュレーションを示す。
【
図21A】
図21A及び
図21Bは、V16により指定されたVDBバイオリアクタ様式用の配合時間の空間分析シミュレーションを示す。
【
図22】
図22は、可能性のあるVDBプロトタイプの構成を示す。
【
図23】
図23は、
図1A記載に類似する幾何学表示、
図2A記載に類似するが、異なるrpm設定を備えた流体速度ベクトル表示、及び
図7、11、及び16記載に類似するが、異なるrpm設定を備えた流体経路表示を含む、従来型の20,000Lのバイオリアクタの図を示す。
【
図24】
図24は、
図10に含まれるVDBのV1様式の幾何学表示、
図12に含まれるV1図に類似の流体速度ベクトル図、及び
図11に提示されるV1図に類似するが、異なるrpm設定を備えた流体経路図を提供する。
【
図25】
図25は、
図10に含まれるが、異なるrpm設定を備えたVDBのV2設計の幾何学表示、
図12に含まれるV2図に類似するが、異なるrpm設定を備えた流体速度ベクトル図、及び
図11に提示されるV2の75rpm図に類似するが、異なるrpm設定を備えた流体経路図を提供する。
【
図26】
図26は、
図10に含まれるインペラ設計を備えたVDBのV3の幾何学表示、
図12に含まれるV3図に類似するが、異なるrpm設定を備えた流体速度ベクトル図、及び
図11に提示されるV3図に類似するが、異なるrpm設定を備えた流体経路図を提供する。
【
図27】
図27は、
図10に含まれるインペラ設計を備えたVDBのV4の幾何学表示、
図12に含まれるV4の46rpm図に類似する流体速度ベクトル図、及び
図11に提示されるV4図に類似するが、異なるrpm設定を備えた流体経路図を提供する。
【
図28】
図28は、
図10に含まれるインペラ設計を備えたVDBのV5の幾何学表示、
図12に含まれるV5図に類似するが、異なるrpm設定を備えた流体速度ベクトル図、及び
図11に提示されるV5図に類似するが、異なるrpm設定を備えた流体経路図を提供する。
【
図29】
図29は、
図6に含まれるインペラ設計を備えたVDBのV6の幾何学表示、
図7に含まれるV6図に類似するが、異なるrpm設定を備えた流体速度ベクトル図、及び
図7に提示されるV6図に類似するが、異なるrpm設定を備えた流体経路図を提供する。
【
図30】
図30は、
図6に含まれるインペラ設計を備えたVDBのV7の幾何学表示、
図7に含まれるV7図に類似するが、異なるrpm設定を備えた流体速度ベクトル図、及び
図7に提示されるV7図に類似するが、異なるrpm設定を備えた流体経路図を提供する。
【
図31】
図31は、
図6に含まれるインペラ設計を備えたVDBのV8の幾何学表示、
図7に含まれるV8図に類似するが、異なるrpm設定を備えた流体速度ベクトル図、及び
図7に提示されるV8図に類似するが、異なるrpm設定を備えた流体経路図を提供する。
【
図32】
図32は、
図14A及び
図14Bに含まれるが、異なるrpm設定を備えたVDBのV9設計の幾何学表示、
図15に含まれるV9図に類似するが、異なるrpm設定を備えた流体速度ベクトル図、及び
図16に提示されるV9のrpm図に類似するが、異なるrpm設定を備えた流体経路図を提供する。
【
図33】
図33は、さらなるVDBバイオリアクタ様式、指定されたVDB様式のV10の幾何学表示、VDB様式のV10用の流体速度ベクトル図、及びVDB様式のV10用の流体経路図を提供する。
【
図34】
図34は、さらなるVDBバイオリアクタ様式、指定されたVDB様式のV11の幾何学表示、VDB様式のV11用の流体速度ベクトル図、及びVDB様式のV11用の流体経路図を提供する。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の主な概念は、技術特性を含む本発明の目的及び作用と同様に、特定されるであろう。連続攪拌する円錐形の底部付きタンクを使用して、1:1より大きいアスペクト比(液体高さ対液面での容器直径)を維持可能で、より大規模に増強する間、酸素移動用に十分な液頭を有する最小の接種量を支持する。培養物の容量は、その後、連続攪拌設計の概念により、対数増殖を支持するために、培地の添加によって嵩増しされる。
【0012】
初期のVDB様式は、従来型の様式の複数のインペラ(すなわち、従来型のバイオリアクタで使用される同種類のインペラ)を使用するものの、大きさ、数、及び全体的な配置を変更することからなる。これらの様式をCFDシミュレーションしたところ、許容できないほど多数のインペラ(5つ以上)が、分離された流体の混合領域を回避し、全体として適切な流体混合を達成するために要し得ることが指摘された。4つのインペラを使用して、インペラの種類と大きさを最適化すると、20,000Lの充填VDBに対する配合時間が、20,000Lの従来型のバイオリアクタの約60秒と比較して、約200~400秒となった。VDB様式は、高さの関数として、リアクタのほとんど全ての垂直長さを作用範囲とし、より安定した攪拌を提供する新規の連続攪拌器を大部分使用するように移行された。バッフルの大きさと同様に、インペラピッチとブレード数の多数の様式変更により、20,000Lの充填VDBに対する配合時間が、20,000Lの従来型のバイオリアクタの約60秒と比較して、約68~100秒となった。
【0013】
図1は、(A)20,000Lの従来型のバイオリアクタ、(B及びC)複数の従来型のインペラを備えた20,000LのVDB、及び(D)連続攪拌器を備えた20,000LのVDBの概略を示す。
【0014】
図1BのVDB用のインペラは、当業の最良の慣行にしたがって大きさと配置が決められる。
図1Cのインペラは、
図1Bと比較して、同一のP/V値で混合時間を減少するように最適化された。
【0015】
図2A~
図2Dは、類似の平均出力/容量で作動されるバイオリアクタの各々に対し、鉛直断面に対する計算動的(CFD)シミュレーションからの流体速度ベクトルを示す。
図2A~
図2Cは、VDB内の4つの従来型のインペラが、従来型のバイオリアクタにみられる単一で、接続された流体流ではなく、分離された混合領域が生じることを示す。
図2Dは、これらの分離された混合領域が、連続攪拌器様式で大幅に減少されることを示す。
【0016】
流体の混合時間のCFDシミュレーションを行った。混合時間は、追加されたトレーサー流体に対する最終の平均値の+/-5%以内である、バイオリアクタ内の全ての点に対する必要な時間として、定量的に定義される。これらのシミュレーションに対し、トレーサー流体は、
図3に示す通り、各バイオリアクタの最上部に単一ボーラスとして添加され、その後、そのボーラスの混合は、均一性が達成されるまで、時間関数として追跡された。
【0017】
これらのシミュレーションの結果は、
図4A及び
図4Bに示され、
図4Bは、現在の最適様式V20を含む。4つの従来型のインペラ(様式V1)を備えたVDBに対する配合時間(従前の定義通り)は、(当業の最良の慣行を使用する大きさのインペラを使用する)420秒から(流体混合を最大化するために最適化されたインペラ、様式V2に対する)264秒の範囲である。これらの結果は、4つを越えるインペラが、従来型のバイオリアクタに対し許容できる混合を達成することを要する可能性があることを示唆する。連続攪拌器を備えたVDB(様式V20)に対する配合時間は、約100秒の配合時間を示し、従来型のインペラを備えた同一のVDBバイオリアクタに対する混合の大幅な改善を示す。
【0018】
図14A~
図16により提供された特定の図は、現在最適と見られる様式を示す。例として、
図14A及び
図14Bを参照すれば、図示のインペラ構成の各々は、上記で言及のあったMietznerらの’828A1公報により開示されるもの等の複数の容器部分のVDBでの使用に好適である。
図14Aに示す通り、インペラ100は、容量を連続的に増減する複数の容器部分104、106、及び108を有する直径可変型バイオリアクタ102内で使用可能である。図示のインペラ100は、第1及び第2の軸端部114、116との間のインペラブレード軸112に沿って延伸し、対向するインペラブレード面118、120、インペラブレード前縁部122、及びインペラブレード後縁部124を有する、インペラブレード110を具備する。図示の通り、前縁部及び後縁部122、124は各々、インペラブレード110の第1及び第2の軸端部114、116との間に渦巻き又は螺旋を画成する。
【0019】
図14A及び
図14Bに示す各装置において、インペラブレード110は、記載されたインペラブレード軸112に沿って、軸方向に延伸するインペラシャフト118に沿って共に連結された少なくとも2つのインペラブレード110、126の1つである。渦巻き又は螺旋は、第1及び第2の軸端部114、116との間の長さの半分に略同一のピッチを有し、
図14Aに示す通り、記載されたピッチは、記載長さの半分である。
図14A及び
図14Bに示すV9、V16、V17、及びV18の様式間の差異は、主に、シャフト118の結合された直径とブレード110及び126の幅にあり、V9の結合された直径と幅は、第1及び第2の軸端部114、116との間の0.35mで、V16の結合された直径と幅は、第1の軸端部114での0.75mから第2の軸端部116での0.35mまでテーパ状で、V17の結合された直径と幅は、第1の軸端部114での0.45mから第2の軸端部116での0.35mまでテーパ状で、V18の結合された直径と幅は、第1の軸端部114での0.50mから第2の軸端部116での0.35mまでテーパ状である。
【0020】
最新式と比べて異なる(すなわち、新規)と見られた本発明で検討される特徴は、連続インペラを単独で、又は典型的な円柱形バイオリアクタ内部又は直径可変型バイオリアクタ内の別のインペラ(二軸設計)と併せて使用することを含む。
【0021】
想定される生成物、プロセス、又は用途に関して、最大の利点は、契約製造用のバイオリアクタシステムであろう。総製造量や最小化された施設の設置面積用の容易な構成は、この用途(低、中、及び高レベルのタイタープロセス用の適応性)に対する主な属性である。既存のバイオリアクタをこの攪拌器技術で構成するのが容易になるため、シード段階のトレイン装置(N-1及びそれ以上の数もあり得る)が不要になる。
【0022】
本開示から明らかに、規模が縮小された様式は、任意の所望の混合、物質移動、及び定置洗浄の属性用に作成・使用可能であり得る。規模が縮小された様式は、シード段階のトレインに代わって、生産バイオリアクタ(従来型又はVDB)を供給するために使用され得る。
【0023】
以下の実施例は、上記記載のMietznerらの’828A1公報に記載され、本明細書に引用することで組み込むが、これらの実施例は、完全性を目的とするのと同様に、本明細書に明示的に含まれる。
【実施例】
【0024】
本発明の直径可変型バイオリアクタの容量、直径及び細胞増殖特性との間の関係は、多くの因子を考慮する必要がある。以下の式は、本発明のバイオリアクタ設計の際に、有用な指針を提供する。
【数1】
【0025】
例えば、最大20,000Lの容量を備え動作する本発明のバイオリアクタを設計する際に、直径可変型バイオリアクタは、以下の寸法を有するであろう。
【0026】
総容量:20,000L
【0027】
円錐部容量:15,000L
【0028】
最上部の直径:7フィート
【0029】
底部の直径:3フィート
【0030】
全体の高さ:30.2フィート
【0031】
円筒部容量:5,000L
【0032】
円錐高さ:25.6フィート
【0033】
円筒部高さ:4.6フィート
【0034】
別の実施例として、高さが20フィートに制限される、製造施設等内のある空間に適合する、本発明のバイオリアクタを設計する際に、上記の式は、以下の寸法を有するであろう。
【0035】
総容量:16,458L
【0036】
円錐部容量:9,341L
【0037】
最上部の直径:8フィート
【0038】
底部の直径:2フィート
【0039】
全体の高さ:20フィート
【0040】
円筒部容量:7,117L
【0041】
円錐高さ:15フィート
【0042】
円筒部高さ:5フィート
【0043】
上記の実施例は、4つのインペラを有し得る。
【0044】
別の実施例として、本発明の設計により、直径可変型バイオリアクタを、20,000Lを超過して作製可能であり、これは当業界には新規の技術である。特に、直径可変型バイオリアクタは、以下の寸法で作製され得る:
【0045】
総容量:25,000L
【0046】
円錐部容量:15.000L
【0047】
最上部の直径:7.9フィート
【0048】
底部の直径:2.5フィート
【0049】
全体の高さ:30フィート
【0050】
円筒部容量:10,000L
【0051】
円錐高さ:22.8フィート
【0052】
円筒部高さ:7.2フィート
【0053】
上記で特段の記載がなければ、上記の説明は、以下のようにさらに理解され得る。本明細書記載の装置、設備及び方法は、原核細胞系及び/又は真核細胞系を含む、任意の所望の細胞系の培養に、及び培養による使用に好適である。さらに、実施形態において、該装置、設備及び方法は、懸濁細胞又は足場依存性(接着)細胞を培養するために好適で、ポリペプチド生成物、核酸生成物(例えば、DNA又はRNA)、又は細胞療法及び/又はウイルス療法で使用する等の細胞及び/又はウイルス等の医薬品及びバイオ医薬品の製造用に構成される生産工程に好適である。
【0054】
実施形態において、細胞は、組み換え治療用生成物又は診断用生成物等の生成物を発現又は作成する。以下により詳細に記載の通り、細胞により作成される生成物の実施例は、抗体分子(例:モノクローナル抗体、二重特異性抗体)、抗体模倣物(抗原に特異的に結合するが、DARPins、アフィボディ、アドネクチン、又はIgNARs等の抗体に構造上関連しないポリペプチド分子)、融合タンパク質(例:Fc融合タンパク質、キメラサイトカイン)、他の組み換えタンパク質(例:糖化タンパク質、酵素、ホルモン)、ウイルス治療剤(例:抗癌性腫瘍溶解性ウイルス、遺伝子治療及びウイルス免疫療法用のウイルスベクター)、細胞治療剤(例:多能性幹細胞、間葉系幹細胞及び成体幹細胞)、ワクチン又は脂質封入粒子(例:エキソソーム、ウイルス様粒子)、RNA(siRNA等)又はDNA(プラスミドDNA等)、抗生物質又はアミノ酸を含むが、これらに限定されない。実施形態において、該装置、設備及び方法は、バイオ後続品を生成するために使用可能である。
【0055】
記載の通り、実施形態において、装置、設備及び方法により、真核細胞、例えば、哺乳動物細胞、又は例えば、酵母細胞又は糸状菌細胞等の下等真核細胞、又はグラム陽性細胞又はグラム陰性細胞等の原核細胞、及び/又は真核細胞により大規模な方法で合成される、タンパク質、ペプチド、抗生物質、アミノ酸、核酸(DNA又はRNA等)等の真核細胞又は原核細胞の生成物の生成が可能である。本明細書に特段の記載がなければ、該装置、設備、及び方法は、実験規模、パイロット生産規模、及びフル生産規模の能力を含むが、これらに限定されない、任意の所望の容量又は生産能力を含むことができる。
【0056】
さらに、本明細書に特段の記載がなければ、該装置、設備、及び方法は、攪拌タンク、エアリフト、ファイバ、マイクロファイバー、中空ファイバ、セラミックマトリックス、流動床、固定床、及び/又は噴流層のバイオリアクタを含むが、これらに限定されない、任意の好適なリアクタを含むことができる。変明細書で使用する「リアクタ」は、発酵槽又は発酵装置、又は他の任意の反応容器を含み得、用語「リアクタ」は、「発酵槽」と置き換え可能に使用される。例えば、いくつかの態様において、典型的なバイオリアクタ装置は、栄養素及び/又は炭素源の供給、適切な気体(例:酸素)の注入、発酵又は細胞培養培地の流入と流出、気相と液相の分離、温度の維持、酸素濃度及び二酸化炭素濃度の維持、pHレベルの維持、攪拌(例:かき混ぜ)、及び/又は洗浄/殺菌の、1つ以上、又はすべてを実行できる。発酵装置等の典型的なリアクタ装置は、装置内に複数のリアクタを含め得、例えば、装置は、1、2、3、4、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、60、70、80、90、又は100、又はそれ以上の個数のバイオリアクタを各装置に有し得、及び/又は設備は、単一又は複数のリアクタを有する複数の装置を該設備内に含め得る。様々な実施形態において、バイオリアクタは、バッチ式、半流加式、流加式、かん流式、及び/又は連続式の発酵プロセス用に好適であり得る。任意の好適なリアクタ直径を使用可能である。実施形態において、バイオリアクタは、約100mL~約50,000Lの容量を有し得る。非限定的な実施例は、100mL、250mL、500mL、750mL、1L、2L、3L、4L、5L、6L、7L、8L、9L、10L、15L、20L、25L、30L、40L、50L、60L、70L、80L、90L、100L、150L、200L、250L、300L、350L、400L、450L、500L、550L、600L、650L、700L、750L、800L、850L、900L、950L、1000L、1500L、2000L、2500L、3000L、3500L、4000L、4500L、5000L、6000L、7000L、8000L、9000L、10,000L、15,000L、20,000L、及び/又は50,000Lの容量を含む。さらに、好適なリアクタは、多用途、単一用途、使い捨て可能、又は使い捨て不可であり得、ステンレス鋼(例:316L又は他の任意の好適なステンレス鋼)及びインコネル等の金属合金、プラスチック、及び/又はガラスを含む任意の好適な材料で形成可能である。
【0057】
実施形態において、本明細書に特段の記載がなければ、本明細書記載の装置、設備、及び方法はまた、このような生成物の分離、精製、及び単離用の操作及び/又は機器等の、それ以外では言及されない任意の好適な装置の操作及び/又は機器を含めることができる。従来型の現地組み立て設備、モジュール式組立で可動・仮設式の設備、又は他の任意の好適な構造、設備、及び/又は配置等の任意の好適な設備及び環境を、使用可能である。例えば、いくつかの実施形態において、モジュール式組立のクリーンルームを使用可能である。さらに、特段の記載がなければ、本明細書記載の装置、システム、及び方法は、単一の場所又は設備内に収容及び/又は実行、又はその代わりとして、別個の又は複数の場所及び/又は設備内に収容及び/又は実行可能である。
【0058】
非限定的な実施例により、制限なく、米国特許出願公開第2012/0077429号と第2009/0305626号、及び米国特許第9,388,373号、第8,771,635号、第8,298,054号、第7,629,167号、及び第5,656,491号は、その記載内容を、完全な形で本明細書に引用することで組み込み、好適であり得る典型的な設備、機器及び/又はシステムを記載する。
【0059】
実施形態において、細胞は、哺乳動物細胞等の真核細胞である。哺乳動物細胞は、例えば、ヒト又はげっ歯動物又はウシ属の細胞系又は細胞株であり得る。このような細胞、細胞系又は細胞株の例は、例えば、マウス骨髄腫(NSO)細胞系、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞系、HT1080、H9、HepG2、MCF7、MDBKジャーカット細胞、NIH3T3、PC12、BHK(ベビーハムスター腎臓細胞)、VERO、SP2/0、YB2/0、Y0、C127、L細胞、COS1やCOS7等のCOS、QC1-3、HEK-293、VERO、PER.C6、HeLA、EBl、EB2、EB3、腫瘍崩壊細胞又はハイブリドーマ細胞系である。好ましくは、哺乳動物細胞は、CHO細胞系である。1つの実施形態において、細胞は、CHO細胞である。1つの実施形態において、細胞は、CHO-K1細胞、CHO-K1SV細胞、DG44 CHO細胞、DUXB11 CHO細胞、CHOS、CHO GSノックアウト細胞、CHO FUT8 GSノックアウト細胞、CHOZN、又はCHO由来細胞である。CHO GSノックアウト細胞(例:GSKO細胞)は、例えば、CHO-K1 SV GSノックアウト細胞である。CHO FUT8ノックアウト細胞は、例えば、Potelligent(登録商標)CHOK1 SV(Lonza Biologics、Inc.社)である。真核細胞はまた、EBx(登録商標)細胞、EB14、EB24、EB26、EB66、又はEBvl3等の鳥類細胞、細胞系又は細胞株であり得る。
【0060】
1つの実施形態において、真核細胞は、幹細胞である。幹細胞は、例えば、胚性幹細胞(ESC)、成体幹細胞、人工多能性幹細胞(iPSC)、組織特異的幹細胞(例:造血幹細胞)及び間葉系幹細胞(MSC)を含む、多能性幹細胞であってよい。
【0061】
1つの実施形態において、細胞は、本明細書記載の細胞のいずれかが分化した形態である。1つの実施形態において、細胞は、培養下の任意の初代細胞由来の細胞である。
【0062】
実施形態において、細胞は、ヒト肝細胞、動物肝細胞、又は非実質細胞等の肝細胞である。例えば、細胞は、付着可能な代謝に適合したヒト肝細胞、付着可能な誘導に適合したヒト肝細胞、付着可能なQualyst Transporter(商標)に適合したヒト肝細胞、懸濁に適合したヒト肝細胞(10人のドナーと20人のドナーにプールされた肝細胞を含む)、ヒト肝クッパー細胞、ヒト肝星細胞、イヌ肝細胞(単一のプールされたビーグル犬肝細胞を含む)、マウス肝細胞(CD-1肝細胞及びC57BI/6肝細胞を含む)、ラット肝細胞(Sprague-Dawley肝細胞、Wistar Han肝細胞、及びWistar肝細胞を含む)、サル肝細胞(Cynomolgus又はRhesusサル肝細胞を含む)、ネコ肝細胞(Domestic Shorthair肝細胞を含む)、及びウサギ肝細胞(New Zealand White肝細胞を含む)であり得る。典型的な肝細胞は、6 Davis Drive Research Triangle Park,North Carolina,米国27709に所在の、Triangle Research Labs,LLCから市販されている。
【0063】
1つの実施形態において、真核細胞は、例えば、酵母細胞(例:Pichia属(例:Pichia pastoris、Pichia methanolica、Pichia kluyveri、及びPichia angusta)、Komagataella属(例:Komagataella pastoris、Komagataella pseudopastoris又はKomagataella phaffii)、Saccharomyces属(例:Saccharomyces cerevisae、セルビシエ、Saccharomyces kluyveri、Saccharomyces uvarum)、Kluyveromyces属(例:Kluyveromyces lactis、Kluyveromyces marxianus)、Candida属(例:Candida utilis、Candida cacaoi、Candida boidinii)、Geotrichum属(例:Geotrichum fermentans)、Hansenula polymorpha、Yarrowia lipolytica、又はSchizosaccharomyces pombe等の下等真核細胞である。Pichia pastoris種であることが望ましい。Pichia pastoris株の例は、X33、GS115、KM71、KM71H、及びCBS7435である。
【0064】
1つの実施形態において、真核細胞は、真菌細胞(例:Aspergillus(A.niger、A.fumigatus、A.orzyae、A.nidula等)、Acremonium(A.thermophilum等)、Chaetomium(C.thermophilum等)、Chrysosporium(C.thermophile等)、Cordyceps(C.militaris等)、Corynascus、Ctenomyces、Fusarium(F.oxysporum等)、Glomerella(G.graminicola等)、Hypocrea(H.jecorina等)、Magnaporthe(M.orzyae等)、Myceliophthora(M.thermophile等)、Nectria(N.heamatococca等)、Neurospora(N.crassa等)、Penicillium、Sporotrichum(S.thermophile等)、Thielavia(T.terrestris、T.heterothallica等)、Trichoderma(T.reesei等)、又はVerticillium(V.dahlia等))である。
【0065】
1つの実施形態において、真核細胞は、昆虫細胞(例:Sf9、Mimic(商標)Sf9、Sf21、High Five(商標)(BT1-TN-5B1-4)、又はBT1-Ea88細胞)、藻細胞(例:Amphora属の藻細胞、Bacillariophyceae、Dunaliella、Chlorella、Chlamydomonas、Cyanophyta(藍藻)、Nannochloropsis、Spirulina、又はOchromonas)、又は植物細胞(例:単子葉植物(例:トウモロコシ、コメ、コムギ、又はエノコログサ属)からの細胞、又は双子葉植物(例:キャッサバ、ジャガイモ、ダイズ、トマト、タバコ、アルファルファ、ニセツリガネゴケ、又はシロイヌナズナ属)からの細胞)である。
【0066】
1つの実施形態において、細胞は、細菌細胞又は原核細胞である。
【0067】
実施形態において、原核細胞は、Bacillus、Streptomyces、Streptococcus、Staphylococcus、又はLactobacillus等のグラム陽性細胞である。使用可能なBacillusは、例えば、B.subtilis、B.amyloliquefaciens、B.licheniformis、B.natto、又はB.megateriumである。実施形態において、細胞は、B.subtilis 3NA及びB.subtilis 168等のB.subtilisである。Bacillusは、例えば、Biological Sciences 556,484 West 12th Avenue,Columbus OH 43210-1214に所在の、Bacillus Genetic Stock Centerから入手可能である。
【0068】
1つの実施形態において、原核細胞は、Salmonella spp.又はEscherichia coli、例えば、TG1、TG2、W3110、DH1、DHB4、DH5a、HMS174、HMS174(DE3)、NM533、C600、HB101、JM109、MC4100、XL1-Blue、及びOrigami、並びにE.coli B株由来細胞、例えば、BL-21又はBL21(DE3)等のグラム陰性細胞であり、これらすべてが市販されている。
【0069】
好適な宿主細胞は、例えば、DSMZ(Deutsche Sammlung von Mikroorganismen and Zellkulturen GmbH、Braunschweig,ドイツ所在)、又はAmerican Type Culture Collection(ATCC)等の培養物収集企業から、市販されている。
【0070】
実施形態において、培養された細胞は、治療上の使用のため、例えば、モノクローナル抗体等の抗体のタンパク質、及び/又は組み換えタンパク質を生成するために使用される。実施形態において、培養された細胞は、ペプチド、アミノ酸、脂肪酸、又は他の有用な生化学的な中間物質又は代謝物を生成する。例えば、実施形態において、約4,000ダルトンから約140,000ダルトンを超えるまでの分子量を有する分子を生成可能である。実施形態において、これらの分子は、ある範囲の複雑性を有することができ、また、グリコシル化を含む翻訳後修飾を含むことができる。
【0071】
実施形態において、タンパク質は、例えば、BOTOX、Myobloc、Neurobloc、Dysport(又は、他のボツリヌス神経毒の血清型)、アルグルコシダーゼ・アルファ、ダプトマイシン、YH-16、絨毛性ゴナドトロピン・アルファ、フィルグラスチム、セトロレリックス、インターロイキン-2、アルデスロイキン、テセロイキン、デニロイキン・ジフチトクス、インターフェロン・アルファ-n3(注射)、インターフェロン・アルファ-n1、DL-8234、インターフェロン、サントリー(ガンマ-1a)、インターフェロン・ガンマ、チモシン・アルファ1、タソネルミン、DigiFab、ViperaTAb、EchiTAb、CroFab、ネシリチド、アバタセプト、アレファセプト、Rebif、エプトテルミンアルファ、テリパラチド(骨粗鬆症)、注射可能なカルシトニン(骨疾患)、カルシトニン(鼻骨、骨粗鬆症)、エタネルセプト、ヘモグロビン・グルタマー250(ウシ)、ドロトレコギン・アルファ、コラーゲン分解酵素、カルペリチド、組み換えヒト上皮成長因子(局所ゲル、創傷治療)、DWP401、ダルベポエチン・アルファ、エポエチン・オメガ、エポエチン・ベータ、エポエチン・アルファ、デシルジン、レピルジン、ビバリルジン、ノナコグ・アルファ、Mononine、エプタコグ・アルファ(活性化)、組み換え第VIII因子+VWF因子、Recombinate、組み換え第VIII因子、第VIII因子(組み換え)、Alphnmate、オクトコグ・アルファ、第VIII因子、パリフェルミン、Indikinase、テネクテプラーゼ、アルテプラーゼ、パミトプラーゼ、レテプラーゼ、ナテプラーゼ、モンテプラーゼ、フォリリトロピン・アルファ、rFSH、hpFSH、ミカファンギン、ペグフィルグラスチム、レノグラスチム、ナルトグラスチム、セルモレリン、グルカゴン、エキセナチド、プラムリンチド、イミグルセラーゼ、ガルスルファーゼ、Leucotropin、モルグラモスチム、酢酸トリプトレリン、ヒストレリン(皮下移植、Hydron)、デスロレリン、ヒストレリン、ナファレリン、リュープロリド持続放出徐放性製剤(ATRIGEL)、リュープロリド移植(DUROS)、ゴセレリン、Eutropin、KP-102プログラム、ソマトロピン、メカセルミン(成長不全)、エンフュービルタイド、Org-33408、インスリン・グラルギン、インスリン・グルリシン、インスリン(吸入)、インスリン・リスプロ、インスリン・デテミール、インスリン(バッカル、RapidMist)、メカセルミン・リンファベート、アナキンラ、セルモロイキン、99 mTc-アピシチド注射、ミエロピッド、Betaseron、酢酸グラチラマ、Gepon、サルグラモスチム、オプレルベキン、ヒト白血球由来アルファ・インターフェロン、Bilive、インスリン(組み換え)、組み換えヒト・インスリン、インスリン・アスパルト、メカセニン、Roferon-A、インターフェロン-アルファ2、アルファフェロン、インターフェロン・アルファコン-1、インターフェロン・アルファ、Avonex’組み換えヒト黄体化ホルモン、ドルナーゼ・アルファ、トラフェルミン、ジコノチド、タルチレリン、ジボターミナルファ、アトシバン、ベカプレルミン、エプチフィバチド、Zemaira、CTC-111、Shanvac-B、HPVワクチン(4価)、オクトレオチド、ランレオチド、アンセスチム、アガルシダーゼ・ベータ、アガルシダーゼ・アルファ、ラロニダーゼ、酢酸プレザチド銅(局所ゲル)、ラスブリカーゼ、ラニビズマブ、Actimmune、PEG-Intron、Tricomin、組み換えハウス・ダスト・ダニ・アレルギー脱感作注射、組み換えヒト副甲状腺ホルモン(PTH)1-84(皮下、骨粗鬆症)、エポエチン・デルタ、トランスジェニック抗トロンビンIII、Granditropin、Vitrase、組み換えインスリン、インターフェロン-アルファ(経口咳止めドロップ)、GEM-21S、バプレオチド、イデュルスルファーゼ、オマパトリラート、組み換え血清アルブミン、セルトリズマブ・ペゴル、グルカルピダーゼ、ヒト組み換えC1エステラーゼ・インヒビタ(血管浮腫)、ラノテプラーゼ、組み換えヒト成長ホルモン、エンフビルチド(針なし注射、Biojector 2000)、VGV-1、インターフェロン(アルファ)、ルシナクタント、アビプタジル(吸入、肺疾患)、イカチバント、エカランチド、オミガナン、Aurograb、酢酸ペキシガナン、ADI-PEG-20、LDI-200、デガレリクス、シントレデキン・ベスドトックス、Favld、MDX-1379、ISAtx-247、リラグルチド、テリパラチド(骨粗鬆症)、チファコジン、AA4500、T4N5リポソーム・ローション、カツマキソマブ、DWP413、ART-123、Chrysalin、デスモテプラーゼ、アミディプラーゼ、コリフォリトロピン・アルファ、TH-9507、テデュグルチド、Diamyd、DWP-412、成長ホルモン(持続放出注射)、組み換えG-CSF、インスリン(吸入、AIR)、インスリン(吸入、Technosphere)、インスリン(吸入、AERx)、RGN-303、DiaPep277、インターフェロン・ベータ(C型肝炎ウイルス感染(HCV))、インターフェロン・アルファ-n3(経口)、ベラタセプト、経皮インスリン・パッチ、AMG-531、MBP-8298、Xerecept、オペバカン、AIDSVAX、GV-1001、LymphoScan、ランピルナーゼ、Lipoxysan、ルスプルチド、MP52(ベータ-リン酸三カルシウム担体、骨再生)、メラノーマ・ワクチン、シプレウセル-T、CTP-37、Insegia、ビテスペン、ヒト・トロンビン(凍結、外科的出血)、トロンビン、TransMID、アルフィメプラーゼ、Puricase、テルリプレシン(静脈内、肝腎症候群)、EUR-1008M、組み換えFGF-I(注射可能、血管疾患)、BDM-E、ロチガプチド、ETC-216、P-113、MBI-594AN、デュラマイシン(吸入、嚢胞性線維症)、SCV-07、OPI-45、Endostatin、Angiostatin、ABT-510、Bowman Birk Inhibitor Concentrate、XMP-629、99 mTc-Hynic-Annexin V、カハラリド F、CTCE-9908、トベレリクス(延長放出)、オザレリクス、ロルニデプシン、BAY-504798、インターロイキン4、PRX-321、Pepscan、イブオクタデキン、ルラクトフェリン、TRU-015、IL-21、ATN-161、シレンジタイド、Albuferon、Biphasix、IRX-2、オメガ・インターフェロン、PCK-3145、CAP-232、パシレオチド、huN901-DMI、卵巣癌免疫療法ワクチン、SB-249553、Oncovax-CL、OncoVax-P、BLP-25、CerVax-16、マルチ-エピトープ・ペプチド・メラノーマ・ワクチン(MART-1、gp100、チロシナーゼ)、ネミフィチド、rAAT(吸入)、rAAT(皮膚科学的)、CGRP(吸入、喘息)、ペグスネルセプト、サイモシン・ベータ4、プリチデプシン、GTP-200、ラモプラニン、GRASPA、OBI-1、AC-100、サケ・カルシトニン(経口、エリゲン)、カルシトニン(経口、骨粗鬆症)、エキサモレリン、カプロモレリン、Cardeva、ベラフェルミン、131I-TM-601、KK-220、T-10、ウラリチド、デペルスタット、ヘマタイド、Chrysalin(局所)、rNAPc2、組み換えV111因子(ペグ化リポソーム)、bFGF、ペグ化組み換えスタフィロキナーゼ変異、V-10153、SonoLysis Prolyse、NeuroVax、CZEN-002、膵島細胞新生療法、rGLP-1、BIM-51077、LY-548806、エキセナチド(放出制御、Medisorb)、AVE-0010、GA-GCB、アボレリン、ACM-9604、リナクロチド・アセテート、CETi-1、Hemospan、VAL(注射可能)、即効性インスリン(注射可能、Viadel)、鼻腔内インスリン、インスリン(吸入)、インスリン(経口、エリゲン)、組み換えメチオニル・ヒト・レプチン、ピトラキンラ(皮下注射、湿疹)、ピトラキンラ(吸入乾燥粉末、喘息)、Multikine、RG-1068、MM-093、NBI-6024、AT-001、PI-0824、Org-39141、Cpn10(自己免疫疾患/炎症)、タラクトフェリン(局所)、rEV-131(眼科)、rEV-131(呼吸器疾患)、経口組み換えヒト・インスリン(糖尿病)、RPI-78M、オプレルベキン(経口)、CYT-99007 CTLA4-Ig、DTY-001、バラテグラスト、インターフェロン・アルファ-n3(局所)、IRX-3、RDP-58、Tauferon、胆汁塩刺激リパーゼ、Merispase、アルカリ・フォスファターゼ、EP-2104R、Melanotan-II、ブレメラノチド、ATL-104、組み換えヒト・マイクロプラスミン、AX-200、SEMAX、ACV-1、Xen-2174、CJC-1008、ダイノルフィンA、SI-6603、LABGHRH、AER-002、BGC-728、マラリア・ワクチン(ビロソーム、PeviPRO)、ALTU-135、パルボウイルスB19ワクチン、インフルエンザ・ワクチン(組み換えノイラミニダーゼ)、マラリア/HBVワクチン、脾脱疽ワクチン、Vacc-5q、Vacc-4x、HIVワクチン(経口)、HPVワクチン、Tat Toxoid、YSPSL、CHS-13340、PTH(1-34)、リポソーム・クリーム(Novasome)、Ostabolin-C、PTHアナログ(局所、乾癬)、MBRI-93.02、MTB72Fワクチン(結核)、MVA-Ag85Aワクチン(結核)、FARA04、BA-210、組み換え疫病FIVワクチン、AG-702、OxSODrol、rBetV1、Der-p1/Der-p2/Der-p7アレルゲン標的ワクチン(塵性ダニ・アレルギー)、PR1ペプチド抗原(白血病)、変異RASワクチン、HPV-16 E7 リポペプチド・ワクチン、ラビリンチン・ワクチン(腺癌)、CMLワクチン、WT1-ペプチド・ワクチン(癌)、IDD-5、CDX-110、Pentrys、Norelin、CytoFab、P-9808、VT-111、イクロカプチド、テルベルミン(皮膚科学、糖尿病性足潰瘍)、ルピントリビル、レチクローゼ、rGRF、HA、アルファ-ガラクトシダーゼA、ACE-011、ALTU-140、CGX-1160、アンギオテンシン治療ワクチン、D-4F、ETC-642、APP-018、rhMBL、SCV-07(経口、結核)、DRF-7295、ABT-828、ErbB2-固有免疫毒素(抗癌)、DT3SSIL-3、TST-10088、PRO-1762、Combotox、コレシストキニン-B/ガストリン受容体結合ペプチド、111In-hEGF、AE-37、トラスニズマブ-DM1、Antagonist G、IL-12(組み換え)、PM-02734、IMP-321、rhIGF-BP3、BLX-883、CUV-1647(局所)、L-19ベースの放射免疫療法(癌)、Re-188-P-2045、AMG-386、DC/1540/KLHワクチン(癌)、VX-001、AVE-9633、AC-9301、NY-ESO-1ワクチン(ペプチド)、NA17.A2ペプチド、メラノーマ・ワクチン(パルス抗原治療薬)、前立腺癌ワクチン、CBP-501、組み換えヒト・ラクトフェリン(ドライ・アイ)、FX-06、AP-214、WAP-8294A(注射可能)、ACP-HIP、SUN-11031、ペプチドYY[3-36](肥満、鼻腔内)、FGLL、アタシセプト、BR3-Fc、BN
-003、BA-058、ヒト副甲状腺ホルモン1-34(鼻、骨粗鬆症)、F-18-CCR1、AT-1100(セリアック病/糖尿病)、JPD-003、PTH(7-34)リポソーム・クリーム(Novasome)、デュラマイシン(眼科、ドライ・アイ)、CAB-2、CTCE-0214、GlycoPEGylatedエリスロポエチン、EPO-Fc、CNTO-528、AMG-114、JR-013、第XIII因子、アミノカンジン、PN-951、716155、SUN-E7001、TH-0318、BAY-73-7977、テベレリクス(即時放出)、EP-51216、hGH(放出制御、Biosphere)、OGP-I、シフビルチド、TV4710、ALG-889、Org-41259、rhCC10、F-991、チモペンチン(肺疾患)、r(m)CRP、肝選択性インスリン、スバリン、L19-IL-2融合タンパク質、エラフィン、NMK-150、ALTU-139、EN-122004、rhTPO、トロンボポエチン受容体アゴニスト(血小板減少症)、AL-108、AL-208、神経成長因子アンタゴニスト(痛み)、SLV-317、CGX-1007、INNO-105、経口テリパラチド(エリゲン)、GEM-OS1、AC-162352、PRX-302、LFn-p24融合ワクチン(Therapore)、EP-1043、S肺炎小児ワクチン、マラリア・ワクチン、髄膜炎菌B群ワクチン、新生児B群連鎖球菌ワクチン、炭疽ワクチン、HCVワクチン(gpE1+gpE2+MF-59)、中耳炎治療、HCVワクチン(コア抗原+ISCOMATRIX)、hPTH(1-34)(経皮性、ViaDerm)、768974、SYN-101、PGN-0052、アビスカムニン、BIM-23190、結核ワクチン、マルチ-エピトープ・チロシナーゼ・ペプチド、癌ワクチン、エンカスチム、APC-8024、GI-5005、ACC-001、TTS-CD3、血管標的化TNF(固形腫瘍)、デスモプレシン(バッカル制御放出)、オナセプト、及びTP-9201である。
【0072】
いくつかの実施形態において、ポリペプチドは、アダリムマブ(HUMIRA)、インフリキシマブ(REMICADE(商標))、リツキシマブ(RITUXAN(商標)/MABTHERA(商標))、エタネルセプト(ENBREL(商標))、ベバシズマブ(AVASTIN(商標))、トラスツズマブ(HERCEPTIN(商標))、ペグフィルグラスチム(NEULASTA(商標))、又はバイオ後続品及びバイオベターを含む、他の任意の好適なポリペプチドである。
【0073】
他の好適なポリペプチドは、以下及び米国公報第2016/0097074号の表A内に列挙されたものである。
【0074】
【0075】
実施形態において、ポリペプチドは、表Bに示す通り、ホルモン、血餅形成/血液凝固因子、サイトカイン/増殖因子、抗体分子、融合タンパク質、タンパク質ワクチン、又はペプチドである。
【表6】
【表7】
【表8】
【0076】
実施形態において、タンパク質は、表Cに示す通り、多重特異性タンパク質、例えば、二重特異性抗体である。
【表9】
【表10】
【表11】
【表12】
【0077】
本発明の様々な実施形態の説明は、例示目的で示したものであり、網羅的であること、又は開示の実施形態に限定されることを意図するものではない。多くの修正及び変形が、記載の実施形態の範囲及び趣旨から逸脱することなく、当業者には明らかであろう。本明細書で使用する用語は、本実施形態の原理、実際上の用途、又は市場で見られる技術を上回る技術的改良を最良に説明するために、又は他の当業者が、本明細書に開示した実施形態を理解できるようにするために、選択したものである。