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特許7636146プロセス制御システムにおけるスマート検索能力
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-17
(45)【発行日】2025-02-26
(54)【発明の名称】プロセス制御システムにおけるスマート検索能力
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/9032 20190101AFI20250218BHJP
   G05B 23/02 20060101ALI20250218BHJP
   G06F 16/90 20190101ALI20250218BHJP
【FI】
G06F16/9032
G05B23/02 T
G06F16/90 100
【請求項の数】 20
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020154068
(22)【出願日】2020-09-14
(65)【公開番号】P2021060984
(43)【公開日】2021-04-15
【審査請求日】2023-05-26
(31)【優先権主張番号】16/577,838
(32)【優先日】2019-09-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】512132022
【氏名又は名称】フィッシャー-ローズマウント システムズ,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100096091
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 誠一
(72)【発明者】
【氏名】マーク・ジェイ・ニクソン
(72)【発明者】
【氏名】ピーター・ハートマン
(72)【発明者】
【氏名】リチャード・クラランス・ダヨ・ファブロス
(72)【発明者】
【氏名】アンソニー・ジュニア・アマーロ
(72)【発明者】
【氏名】ジョン・エム・コールドウェル
【審査官】早川 学
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-069118(JP,A)
【文献】米国特許第08756210(US,B1)
【文献】特開2018-106689(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0371883(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 16/00-16/958
G05B 23/00
G06F 40/00-40/58
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセスプラント検索クエリに応答して検索結果を提供するための方法であって、
コンピューティングデバイスにおいて、プロセスプラント内の1つ以上のプロセスプラントエンティティに関するユーザからのプロセスプラント検索クエリを受信することと、
前記コンピューティングデバイスによって、前記プロセスプラントエンティティの属性を記述するプロセスプラント関連データが、前記プロセスプラント関連データと前記プロセスプラントエンティティとの間の意味論的関係によって編成されている知識リポジトリから、前記プロセスプラント検索クエリに応答するデータを取得することであって前記知識リポジトリが、前記プロセスプラント内で生成された前記プロセスプラント関連データの複製を含み、前記コンピューティングデバイスが、前記プロセスプラント内で生成された前記プロセスプラント関連データと直接対話しない、前記取得することと、
前記コンピューティングデバイスによって、前記プロセスプラント検索クエリに応答する前記取得されたデータセットに基づいて、前記ユーザのユーザインターフェースデバイスに検索結果のセットを提供することであって前記ユーザインターフェースデバイスは、前記プロセスプラントと通信するためのアクセスの権限がない、前記提供することと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記プロセスプラント検索クエリ内の1つ以上の用語を分析して、前記プロセスプラント検索クエリの主題を識別することと、
前記プロセスプラント検索クエリの前記主題に対応するプロセスプラント関連データを含む前記知識リポジトリから、前記データセットを取得することと、
前記プロセスプラント検索クエリ内の1つ以上の残りの用語を分析して、前記データセットをフィルタリングするための1つ以上のフィルタを識別することと、
前記1つ以上のフィルタに従って、前記データセットをフィルタリングすることと、
前記フィルタリングされたデータセットに従って、前記ユーザに前記検索結果のセットを提供することと、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記プロセスプラント検索クエリ用のコンテキストを識別することと、
前記コンテキストに従って、前記データセットをフィルタリングするための1つ以上の追加のフィルタを識別することと、
前記1つ以上の追加のフィルタに従って前記データセットをフィルタリングすることと、をさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記コンテキストは、前記ユーザの組織での役割、前記ユーザの所在地、前記プロセスプラント検索クエリの時間、または前記ユーザからの以前のプロセスプラント検索クエリを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
(i)前記プロセスプラント検索クエリ用のコンテキスト、または(ii)各検索結果が前記プロセスプラント検索クエリ内の前記1つ以上の残りの用語に対応する量に基づいて、前記検索結果のセットをランク付けすることと、
前記ユーザに前記ランク付けされた検索結果のセットを提供することと、をさらに含む請求項2から請求項4のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
前記プロセスプラント検索クエリ内の1つ以上の用語を分析して、前記プロセスプラント検索クエリの主題を識別することは、
複数のプロセスプラント検索クエリ主題候補を取得することと、
前記プロセスプラント検索クエリを分析して、前記複数のプロセスプラント検索クエリ主題候補の各々が前記プロセスプラント検索クエリに対応する尤度を識別することと、
前記プロセスプラント検索クエリに対応する尤度が最も高い前記複数のプロセスプラント検索クエリ主題候補のうちの前記プロセスプラント検索クエリ主題候補として前記主題を識別することと、を含む請求項2から請求項5のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
前記識別された主題に関連付けられた前記プロセスプラント検索クエリ内の前記1つ以上の用語を識別することと、
前記プロセスプラント検索クエリ内の1つ以上の残りの用語を分析して、前記データセットをフィルタリングするための1つ以上のフィルタを識別することと、をさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記プロセスプラントエンティティの属性を記述するプロセスプラント関連データは、構成データ、ランタイムデータ、環境データ、メンテナンスデータ、分析データ、または診断データのうちの少なくとも1つを含む、請求項1から請求項7のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
プロセスプラント検索クエリを受信することは、音声ベースのプロセスプラント検索クエリを受信すること、またはテキストベースのプロセスプラント検索クエリを受信することを含む、請求項1から請求項8のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
前記ユーザに検索結果のセットを提供することは、ユーザインターフェースデバイスで提示するために、前記検索結果のセットを音声形式またはテキスト形式で提供することを含む、請求項1から請求項9のいずれかに記載の方法。
【請求項11】
プロセスプラント検索クエリに応答して検索結果を提供するためのコンピューティングデバイスであって、
1つ以上のプロセッサと、
通信ユニットと、
前記1つ以上のプロセッサおよび前記通信ユニットに結合された、1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記1つ以上のプロセッサによって実行されるとき、前記コンピューティングデバイスに、
プロセスプラント内の1つ以上のプロセスプラントエンティティに関連するユーザからのプロセスプラント検索クエリを受信することと、
前記プロセスプラントエンティティの属性を記述するプロセスプラント関連データが、前記プロセスプラント関連データと前記プロセスプラントエンティティの間の意味論的関係に従って編成されている知識リポジトリから、前記プロセスプラント検索クエリに応答するデータセットを取得することであって前記知識リポジトリが、前記プロセスプラント内で生成された前記プロセスプラント関連データの複製を含み、前記コンピューティングデバイスが、前記プロセスプラント内で生成された前記プロセスプラント関連データと直接対話しない、前記取得することと、
前記通信ユニットを介して、前記プロセスプラント検索クエリに応答する、前記取得したデータセットに基づいて、検索結果のセットを前記ユーザのユーザインターフェースデバイスに提供することであって前記ユーザインターフェースデバイスは、前記プロセスプラントと通信するためのアクセスの権限がない、前記提供することと、
を行わせる命令を記憶している、1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体と、を備える、コンピューティングデバイス。
【請求項12】
前記命令は、前記コンピューティングデバイスに、
前記プロセスプラント検索クエリ内の1つ以上の用語を分析して、前記プロセスプラント検索クエリの主題を識別することと、
前記知識リポジトリから、前記プロセスプラント検索クエリの前記主題に対応するプロセスプラント関連データを含む前記データセットを取得することと、
前記プロセスプラント検索クエリ内の1つ以上の残りの用語を分析して、前記データセットをフィルタリングするための1つ以上のフィルタを識別することと、
前記1つ以上のフィルタに従って前記データセットをフィルタリングすることと、
前記フィルタリングされたデータセットに従って、前記検索結果のセットを前記ユーザに提供することと、をさらに行わせる、請求項11に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項13】
前記命令は、前記コンピューティングデバイスに、
前記プロセスプラント検索クエリ用のコンテキストを識別することと、
前記コンテキストに従って前記データセットをフィルタリングするための1つ以上の追加のフィルタを識別することと、
前記1つ以上の追加のフィルタに従って前記データセットをフィルタリングすることと、をさらに行わせる、請求項12に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項14】
前記コンテキストは、前記ユーザの組織での役割、前記ユーザの所在地、前記プロセスプラント検索クエリの時間、または前記ユーザからの以前のプロセスプラント検索クエリを含む、請求項13に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項15】
前記命令は、前記コンピューティングデバイスに、
(i)前記プロセスプラント検索クエリ用のコンテキスト、または(ii)各検索結果が前記プロセスプラント検索クエリ内の前記1つ以上の残りの用語に対応する量に基づいて、前記検索結果のセットをランク付けすることと、
前記ランク付けされた検索結果のセットを前記ユーザに提供することと、をさらに行わせる、請求項12から請求項14のいずれかに記載のコンピューティングデバイス。
【請求項16】
前記プロセスプラント検索クエリ内の1つ以上の用語を分析して、前記プロセスプラント検索クエリの主題を識別するために、前記命令は、前記コンピューティングデバイスに、
複数のプロセスプラント検索クエリ主題候補を取得することと、
前記プロセスプラント検索クエリを分析して、前記複数のプロセスプラント検索クエリ主題候補の各々が、前記プロセスプラント検索クエリに対応する尤度を識別することと、
前記主題を、前記プロセスプラント検索クエリに対応する尤度が最も高い前記複数のプロセスプラント検索クエリ主題候補の前記プロセスプラント検索クエリ主題候補として識別することと、を行わせる、請求項12から請求項15のいずれかに記載のコンピューティングデバイス。
【請求項17】
前記命令は、前記コンピューティングデバイスに、
前記識別された主題に関連付けられた前記プロセスプラント検索クエリ内の前記1つ以上の用語を識別することと、
前記プロセスプラント検索クエリ内の前記1つ以上の残りの用語を分析して、前記データセットをフィルタリングするための1つ以上のフィルタを識別することと、をさらに行わせる、請求項16に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項18】
前記プロセスプラントエンティティの属性を記述するプロセスプラント関連データが、構成データ、ランタイムデータ、環境データ、メンテナンスデータ、分析データ、または診断データのうちの少なくとも1つを含む、請求項11から請求項17のいずれかに記載のコンピューティングデバイス。
【請求項19】
前記プロセスプラント検索クエリは、音声ベースのプロセスプラント検索クエリまたはテキストベースのプロセスプラント検索クエリを含む、請求項18に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項20】
前記検索結果のセットは、ユーザインターフェースデバイスでの提示のために音声形式またはテキスト形式で提供される、請求項11から請求項19のいずれかに記載のコンピューティングデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、プロセスプラントおよびプロセス制御システムに関し、より具体的には、プロセスプラント/プロセス制御システムにおいてプロセスプラント関連データの検索クエリを実行するための検索能力を提供すること、およびプロセスプラント関連データのプロセスプラント/プロセス制御システムから外部システムへの配信を保護して、プロセスプラントから遠隔のデバイスにプロセスプラント関連データを提示することに関する。
【背景技術】
【0002】
化学、石油、薬剤、紙製品処理、または他のプロセスプラントにおいて使用されるもの等の、分散型プロセス制御システムは、典型的には、アナログバス、デジタル、または一体化されたアナログ/デジタルバスを介して、あるいは無線通信リンクまたはネットワークを介して、1つ以上のフィールドデバイスと通信可能に結合される、1つ以上のプロセスコントローラを含む。例えば、バルブ、バルブポジショナ、スイッチ、およびトランスミッタ(例えば、温度、圧力、レベルおよび流量センサ)であり得るフィールドデバイスは、プロセス環境内に位置付けられ、一般に、バルブの開閉、圧力、温度、等のプロセスパラメータの測定等の物理的またはプロセス制御機能を行って、プロセスプラントまたはシステム内で実行中の1つ以上のプロセスを制御する。周知のFieldbusプロトコルに準拠するフィールドデバイス等のスマートフィールドデバイスはまた、制御計算、アラーム機能、およびコントローラ内で一般に実装される他の制御機能も実行し得る。プロセスコントローラは、これもまた典型的にはプラント環境内に位置付けられるが、フィールドデバイスによって行われるプロセス測定を指示する信号および/またはフィールドデバイスに関する他の情報を受信し、例えば、プロセス制御判断を行い、受信した情報に基づき制御信号を生成し、HART(登録商標)、WirelessHART(登録商標)、およびFOUNDATION(登録商標)フィールドバスフィールドデバイスなどの、フィールドデバイスで実行される制御モジュールまたはブロックと連携する、異なる制御モジュールを実行するコントローラアプリケーションを実行する。コントローラ内の制御モジュールは、通信ラインまたはリンクを経由して、フィールドデバイスに制御信号を送信し、それによって、プロセスプラントまたはシステムの少なくとも一部分の動作を制御する。
【0003】
フィールドデバイスおよびコントローラからの情報は、制御室もしくはより厳しいプラント環境から離れた他の場所に典型的に配置される、オペレータワークステーション、パーソナルコンピュータもしくはコンピューティングデバイス、データヒストリアン、レポートジェネレータ、集中データベース、または他の集中管理コンピューティングデバイス等の1つ以上の他のハードウェアデバイスに対して、通常、データハイウェイを通じて利用可能にされる。これらのハードウェアデバイスの各々は、典型的には、プロセスプラントにわたって、またはプロセスプラントの一部分にわたって集中化される。これらのハードウェアデバイスは、例えば、オペレータが、プロセス制御ルーチンの設定の変更、コントローラもしくはフィールドデバイス内の制御モジュールの動作の修正、プロセスの現在の状態の閲覧、フィールドデバイスおよびコントローラによって生成されたアラームの閲覧、担当者の訓練もしくはプロセス制御ソフトウェアの試験を目的としたプロセスの動作のシミュレーション、構成データベースの保守および更新等の、プロセスの制御および/またはプロセスプラントの動作に関する機能を行うことを可能にし得るアプリケーションを実行する。ハードウェアデバイス、コントローラ、およびフィールドデバイスにより利用されるデータハイウェイは、有線通信パス、無線通信パス、または有線および無線通信パスの組み合わせを含むことができる。
【0004】
例として、Emerson Automation Solutionによって販売されているDeltaV(商標)制御システムは、プロセスプラント内の多様な場所に位置する異なるデバイス内に記憶され、それらよって実行される多数のアプリケーションを含む。1つ以上のワークステーションまたはコンピューティングデバイス内に備わる構成アプリケーションは、ユーザによる、プロセス制御モジュールの作成または変更、およびデータハイウェイを経由した、これらのプロセス制御モジュールの、専用分散型コントローラへのダウンロードを可能にする。典型的には、これらの制御モジュールは、通信可能に相互接続された機能ブロックで構成され、これらの機能ブロックは、それに対する入力に基づき制御スキーム内で機能を実行し、出力を制御スキーム内の他の機能ブロックに提供するオブジェクト指向プログラミングプロトコル内のオブジェクトである。また、構成アプリケーションは、データをオペレータに対して表示するため、かつオペレータによるプロセス制御ルーチン内の設定点等の設定の変更を可能にするために閲覧アプリケーションが使用するオペレータインターフェースを、構成設計者が作成または変更することを可能にし得る。各専用コントローラ、および一部の場合においては、1つ以上のフィールドデバイスは、実際のプロセス制御機能を実装するために、それらに割り当てられてダウンロードされた制御モジュールを実行するそれぞれのコントローラアプリケーションを記憶および実行する。視認アプリケーションは、1つ以上のオペレータワークステーション(またはオペレータワークステーションおよびデータハイウェイと通信可能に接続された1つ以上のリモートコンピューティングデバイス)上で実行され得、この視認アプリケーションは、コントローラアプリケーションからデータハイウェイを経由してデータを受信し、ユーザインターフェースを使用してこのデータをプロセス制御システム設計者、オペレータ、またはユーザに表示して、オペレータのビュー、エンジニアのビュー、技師のビューなどのいくつかの異なるビューのうちのいずれかを提供し得る。データヒストリアンアプリケーションが、典型的には、データハイウェイにわたって提供されたデータの一部またはすべてを収集および記憶するデータヒストリアンデバイスに記憶され、それによって実行される一方で、構成データベースアプリケーションが、現在のプロセス制御ルーチン構成およびそれと関連付けられたデータを記憶するために、データハイウェイに取り付けられたなおさらに離れたコンピュータで作動され得る。代替的に、構成データベースは、構成アプリケーションと同じワークステーションに配置されてもよい。
【0005】
一般的に言って、プロセスプラントのプロセス制御システムは、フィールドデバイス、コントローラ、ワークステーション、および階層化されたネットワークとバスとのセットによって相互接続された他のデバイスを含む。同様に、プロセス制御システムは、例えば、製造および操作コストを低減し、生産性と効率を高め、プロセス呼制御および/もしくはプロセスプラント情報などをタイムリーに提供するために、様々なビジネスおよび外部ネットワークと接続されてもよい。一方、プロセスプラントおよび/もしくはプロセス制御システムの、企業および/もしくは外部ネットワークおよびシステムへの相互接続は、企業および/もしくは外部ネットワークで使用されるものなどのような商用システムおよびアプリケーションにおいて、予想される脆弱性から生じ得るサイバー侵入および/もしくは悪意のあるサイバー攻撃のリスクを増加させる。プロセスプラント、ネットワーク、および/または制御システムのサイバー侵入と悪意のあるサイバー攻撃とは、情報資産の機密性、完全性、および/または可用性に悪影響を与える可能性があり、これは一般的に言って、汎用コンピューティングネットワークのものと類似した脆弱性である。ただし、汎用コンピュータネットワークとは異なり、プロセスプラント、ネットワーク、および/または制御システムのサイバー侵入は、プラント機器、製品、および他の物理的資産の損害、破壊、および/または損失だけでなく、人命の損失をももたらし得る。例えば、サイバー侵入は、プロセスを制御不能にし、それによって、爆発、火災、洪水、危険物への暴露等を発生させる場合がある。したがって、プロセス制御プラントおよびシステムに関連する通信を保護することが、最も重要なことである。
【0006】
その結果、オペレータなどのプロセスプラントの担当者は、モバイルデバイスや車両ヘッドユニットなどのリモートソースからのプロセスプラントのランタイム操作を示すプロセスプラント関連データを閲覧することができない。さらに、プロセスプラントの担当者は、表示を提供し、プロセスプラント内の制御システムまたはデバイスの動作状態に関するレポートを生成するオペレータディスプレイアプリケーションと対話するが、オペレータディスプレイアプリケーションでは、通常、ユーザはプロセスプラント内の、制御モジュール、アラーム、特定の期間に生産されている製品の量などの項目を検索することは不可能である。プロセスプラント内の各データポイントには、そのデータポイントの、物理的な測定またはセット値、構成、現在の値、モード、範囲、ステータス、品質、および他の記述子を表す、ランタイムの状況などのような、いくつかの記述子と態様を有してもよい。結果として、プロセスプラント内のプロセスプラント関連データの複雑性が非常に高くなり、そのような大きなデータセット内の特定のデータ項目を検索することが困難になる。ランタイムデータの状況認識を提供するコンテキストがないと、検索はさらに困難になる。
【発明の概要】
【0007】
プロセスプラント内に検索機能を提供し、プロセスプラント関連データをリモートで受信および閲覧するための技術、システム、装置、コンポーネント、デバイス、および方法が、本明細書で開示される。そのような技術、システム、装置、コンポーネント、デバイス、および方法は、工業プロセス制御システム、環境、および/またはプラントに対して適用することができ、これらは本明細書においては交換可能に、「産業制御」、「プロセス制御」、もしくは「プロセス」システム、環境、および/またはプラントとも呼ばれる。典型的には、そのようなシステムおよびプラントは、分散型の様式で、物理的物質または生産物を製造、精製、変形、生成、または生産するように動作する、1つ以上のプロセスの制御を提供する。
【0008】
プロセスプラント内に検索機能を提供するために、プロセスプラント検索クエリサーバは、オペレータワークステーション、スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイス、車両ヘッドユニット等のようなソフトウェアモジュールおよび/もしくはユーザインターフェースデバイスからプロセスプラント検索クエリを受信して分析する。プロセスプラント検索クエリは、制御モジュール、アラーム、プロセスフローモジュール、プロセスプラントエンティティのプロセスパラメータデータ、プロセスプラントエンティティによって生成された製品の製品パラメータデータ、特定の期間に生産されている製品の量などのような、プロセスプラント内のプロセスプラントエンティティに関連する検索クエリであってもよい。
【0009】
プロセスプラント検索クエリは、「ボイラーユニットでアラームを見せてください」などの自然言語形式でユーザが提供してもよい。次に、プロセスプラント検索クエリサーバは、プロセスプラント検索クエリを分析して、検索クエリの主題(例えば、アラーム)、検索結果をフィルタリングするための修飾子またはフィルタ(例えば、ボイラーユニットに固有のアラーム)を識別し、プロセスプラント検索クエリのコンテキスト(例えば、ユーザはテキサス州ヒューストンのプロセスプラントのプラントスーパーバイザーであり、ボイラーユニットが1つあるプラントエリアAを監視している)を識別する。次に、プロセスプラント検索クエリサーバは、プロセスプラント検索クエリに関連するプロセスプラント関連データを取得する。例えば、プロセスプラント検索クエリサーバは、プロセスプラント関連データとプロセスプラントエンティティとの間の意味論的関係に従って、プロセスプラント関連データを編成するコンテキスト知識リポジトリからプロセスプラント関連データを取得してもよい。上記の例では、プロセスプラント検索クエリサーバは、ヒューストンプラントのプラントエリアAのボイラーユニットに対応するアラームの各々のコンテキスト知識リポジトリからプロセスプラント関連データを取得してもよい。
【0010】
次に、プロセスプラント検索クエリサーバは、取得したプロセスプラント関連データを使用して、プロセスプラント検索結果のセットを生成する。例えば、プロセスプラント検索結果のセットには、各々が異なるアラームに対応する、6つのプロセスプラント検索結果が含んでもよい。次に、プロセスプラント検索クエリサーバは、ユーザインターフェースデバイスによる提示のために、検索結果のセットを提供してもよい。例えば、検索結果は、ユーザインターフェース上にグラフィックに、またはスピーカを介して音声形式で提示されてもよい。いくつかの実装形態では、各検索結果は、検索結果に関する追加情報への選択可能なリンクを含む。例えば、ユーザインターフェースデバイス上の検索結果のディスプレイは、アラーム各々の名称(例えば、アラームA、アラームB、アラームCなど)を提示し、名称各々には、アラームに関する追加情報への選択可能なリンクが含まれてもよい。名称の1つが選択可能なとき、ユーザインターフェースデバイスはアラームに関する詳細情報(例えば、アラームのタイプ、アラームの優先度、アラームメッセージ、アラームに関連付けられた制御モジュールなど)を提示してもよい。ユーザインターフェースデバイスはまた、アラームおよびアラームに対応するプロセスプラントエンティティをグラフィックで描写する、プロセスフローモジュールを提示してもよい。検索結果のディスプレイは、アラームをグラフィックで描写する制御モジュールまたはプロセスフローモジュールのサムネイル画像など、アラームに関する詳細情報のプレビューを提示してもよい。
【0011】
いくつかの実装形態では、プロセスプラント検索結果は、ランク付けされ、検索結果のディスプレイ上に、ランク付けされた順序で提示されてもよい。例えば、プロセスプラント検索クエリサーバは、プロセスプラント検索クエリとの関連性に従って、プロセスプラント検索結果のそれぞれにスコアを割り当ててもよい。より具体的には、プロセスプラント検索クエリサーバは、優先度の高いまたはクリティカルなアラームが優先度の低いアラームよりもプロセスプラント検索クエリとの関連性がより高いと判定してもよい。したがって、優先度の高いまたはクリティカルなアラームに対応するプロセスプラント検索結果は、優先度の低いアラームに対応するプロセスプラント検索結果よりも上位にランク付けされてもよい。よって、優先度の高いまたはクリティカルなアラームに対応するプロセスプラント検索結果は、検索結果のディスプレイで、優先度の低いアラームに対応するプロセスプラント検索結果の上方に提示されてもよい。
【0012】
さらに、プロセスプラント検索結果の提示は、ユーザインターフェースデバイスのタイプ、サイズ、および/もしくは機能に基づいて調整してもよい。ユーザインターフェースデバイスにディスプレイはあるがスピーカはない場合、プロセスプラント検索結果をグラフィックに提示してもよい。ユーザインターフェースデバイスにスピーカはあるがディスプレイがない場合、プロセスプラント検索結果が音声で提示してもよい。さらに、ユーザインターフェースデバイスが特定のタイプであるか、画面サイズが閾値サイズを下回っている場合(モバイルデバイスなど)、プロセスプラント検索クエリサーバは、ユーザインターフェースデバイスに表示するための単一のプロセスプラント検索結果を提供してもよい(例えば、最高ランクのプロセスプラント検索結果)。一方、ユーザインターフェースデバイスが閾値サイズを超える画面サイズ(例えば、オペレータワークステーション)を有する場合、プロセスプラント検索クエリサーバは、ユーザインターフェースデバイスに表示するためのプロセスプラント検索結果のセットを提供してもよい。
【0013】
いくつかの実装形態では、プロセスプラント検索クエリサーバは、プロセスプラント内で生成されたプロセスプラント関連データと対話する。このようにして、プロセスプラント検索クエリサーバは、ユーザインターフェースデバイスに、プロセスプラント内のコントローラおよびフィールドデバイスに通信可能に結合されたプロセスフローモジュール、制御モジュールなどを検索結果として提供してもよい。次に、ユーザは、プロセスフローモジュール、制御モジュールなどと相互作用して、プロセスフローモジュール、制御モジュールなどに含まれるプロセスプラント関連データを変更すると、オンラインプロセスプラントが変更されるようにしてもよい。例えば、ユーザは、プロセスフローモジュールのディスプレイ上のユーザ制御を介して設定点値を調整してもよい。次に、ユーザインターフェースデバイスは、コントローラと通信して、オンラインプロセスプラント内の設定点値を調整してもよい。
【0014】
他の実装形態では、プロセスプラント検索クエリサーバは、プロセスプラント内で生成されたプロセスプラント関連データと直接対話しない。代わりに、プロセスプラント内で生成されたプロセスプラント関連データの一部が複製され、単方向データダイオードを介してエッジ向きコンポーネントに提供される。このようにして、ユーザは、オンラインプロセスプラントで動作しているコントローラ、フィールドデバイス、または他のデバイスと対話することなく、オンラインプロセスプラントでのアクティビティを表すプロセスプラント関連データの複製を閲覧してもよい。したがって、プロセスプラント検索結果および/もしくはプロセスプラント検索クエリサーバからの他のデータは、モバイルデバイス、車両ヘッドユニットなど、プロセスプラント機器との通信が許可されていない外部ソースに公開される可能性がある。承認済みデバイスに必要なセキュリティレベルを含む。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】プロセスプラントまたはプロセス制御システムのエッジゲートウェイシステムの例のブロック図である。
図2】とりわけ、プロセス制御システム、プロセス制御システム自体、および他のシステムおよび/もしくはネットワークの様々な例示的なコンポーネント間の相互接続を示す、例示的なプロセスプラントまたはプロセス制御システムのブロック図である。
図3】プロセスプラントまたはプロセス制御システムのプロセスプラント関連データを保存するコンテキスト知識リポジトリの例のグラフィック表現を示している。
図4】プロセスプラント検索クエリサーバの例のブロック図を示す。
図5】プロセスプラント検索クエリを入力するための検索バーを含むプロセスプラントディスプレイ例を示す。
図6】プロセスプラント検索クエリに応答するプロセスプラント検索結果を含むプロセスプラントの例示の検索結果のディスプレイを示す。
図7図6に含まれるプロセスプラント検索結果の選択に応答して提示され得る例示の詳細な検索結果のディスプレイを示す。
図8】プロセスプラント検索クエリに応答するプロセスプラント検索結果を含む、別の例示のプロセスプラント検索結果のディスプレイを示す。
図9】プロセスプラントから離れた場所にあるプロセスプラント関連データを提示するための車両ヘッドユニットのディスプレイを示す。
図10】車両ヘッドユニットに提示されるプロセスプラント関連データの例を示す。
図11】車両ヘッドユニットに提示されるプロセスプラント関連データの別の例を示す。
図12】プロセスプラント検索クエリに応答してプロセスプラント検索結果を提供する例示的な方法を表すフロー図である。
図13】プロセスプラント検索クエリに応答してプロセスプラント検索結果を提示する例示的な方法を表すフロー図である。
図14】車両ヘッドユニット内のプロセスプラント関連データを提示するための例示的な方法を表すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
上で考察されたように、プロセスプラント関連データは複製され、安全な様式でコンピューティングデバイスで受信される。プロセスプラント関連データが安全な様式で受信されると、プロセスプラント関連データは、モバイルデバイスや車両ヘッドユニットなど、プロセスプラント、コントローラ、フィールドデバイス、またはプロセスプラント内の他のデバイスとの通信が許可されていない外部ソースに提供されてもよい。外部ソースにプロセスプラント関連データを提供して、レポート、制御モジュールとプロセスフローモジュールのグラフィック表現、およびプロセスプラントの担当者がプラントワークステーションで通常閲覧する、プロセスプラントに関連する、他の情報を提示してもよい。このようにして、プロセスプラントの担当者は、権限のない担当者が外部ソースからプロセスプラント内のデバイスを制御することができるリスクなしに、リモートでこの情報を閲覧してもよい。
【0017】
さらに、プロセスプラント関連データは、プロセスプラント内(例えば、オペレータワークステーション、モバイルワークステーション)または外部(例えば、モバイルデバイス、車両ヘッドユニット、デスクトップまたはラップトップコンピュータ、ウェアラブルデバイスなど)で動作し得る、ユーザインターフェースデバイス上で生成されるプロセスプラント検索クエリに応答して、プロセスプラント検索結果として提示されてもよい。
【0018】
サイバー侵入や悪意のあるサイバー攻撃からプロセスプラントやプロセス制御システムを保護するには、通常、少なくとも一部の層またはレベルが、ファイアウォールや他のセキュリティ機構を使って保護された、ヒエラルキー化またはレベル化されたセキュリティヒエラルキーを使用する。国際計測制御学会(ISA:International Society of Automation)95.01-国際電気標準会議(IEC:International Electrotechnical Commission)62264-1によって標準化された制御ヒエラルキーのためのパデューモデル(Purdue Model for Control Hierarchy)論理フレームワークを例示的なフレームワークとして使用して、プロセス制御システムは一般にセキュリティレベル0~2(例えば、メッセージ、パケット、および他の通信の安全性と有効性にレベルの高い信頼性があるレベル)に分類され、製造、会社、および企業システムは、通常、セキュリティレベル3~5(例えば、レベルの低い信頼性を有するレベル)に分類される。例えば、セキュリティレベル0~3のプロセスプラントシステム、ネットワーク、およびデバイスは、例えば、非武装地帯(DMZ)および/もしくは1つ以上のファイアウォールを使用することによって、セキュリティレベル4~5の企業ネットワークから、および/もしくは、企業ネットワークを利用するセキュリティレベル5より高い任意の外部ネットワークからの脅威から保護されてもよい。ただし、プロセスプラント関連データを操作する、より多くのサービスやアプリケーションが遠隔で、例えば、(例えば、企業またはビジネス内のセキュリティレベル4および/もしくは5の)ネットワークおよびプロセスプラントの外、または外部のシステムで実行する方向に移行するにつれて、および/もしくは、(例えば、インターネットまたは他のパブリックネットワーク経由のセキュリティレベル5を上回る)企業またはビジネスの外部にあるネットワークおよびシステム上でも、プロセスプラントシステム、ネットワーク、およびデバイスが危険にさらされるのを防ぐためのより強力な技術が必要である。
【0019】
本明細書で説明する新規のシステム、コンポーネント、装置、方法、および技術は、プロセスプラントおよびそのネットワークに関連するこれらおよび他のセキュリティ問題に対処し、特に、プロセスプラント関連データのコンシューマである、1つ以上の外部システムにプロセスプラント関連データを安全に配信することを目的とする。
【0020】
例示すると、図1は、プロセスプラント関連データをプロセスプラント5から1つ以上の外部システム8に安全に配信する、例示的なエッジゲートウェイシステム1のブロック図である。エッジゲートウェイシステム1は、データダイオード15を介してエッジ向きコンポーネント12に通信可能に接続されるフィールド向きコンポーネント10を含む。フィールド向きコンポーネント10は、1つ以上のプロセッサ18と、少なくとも1組のデータおよび少なくとも1組のコンピュータ実行可能命令を記憶する1つ以上の非一時的メモリまたはデータ記憶デバイス20とを含み、少なくとも1組のコンピュータ実行可能命令は、1つ以上のプロセッサ18によって実行可能である。例えば、図1に示すように、フィールド向きコンポーネント10の1つ以上のメモリ20は、1つ以上のインタレストリスト22、公開可能なデータ型システム24、および任意選択で他のデータセット(図示せず)などのそれぞれのデータセットを記憶する。フィールド向きコンポーネント10の1つ以上のメモリ20は、データタイパ25のためのコンピュータ実行可能命令をさらに記憶し、また、コンピュータ実行可能命令の他のセット(図示せず)も記憶することができる。フィールド向きコンポーネント10は、例えば、プロセスプラント5が産業プロセスを制御する動作中に、任意の数の有線および/もしくは無線通信ネットワーク、データネットワーク、および/もしくは様々なデバイスを通信可能に接続するリンク、および/他の、プロセスプラント5に関連付けられると共にデータを生成する他のデータソース30を含み得る1つ以上のプロセスプラント通信ネットワーク、データネットワーク、および/もしくはリンク28に通信可能に接続される。エッジゲートウェイシステム1のフィールド向きコンポーネント10およびそのサブコンポーネントの実施形態のより詳細な説明は、本開示内の他の箇所で提供される。
【0021】
エッジゲートウェイシステム1のエッジ向きコンポーネント12は、1つ以上のプロセッサ35と、少なくとも1組のデータおよび少なくとも1組のコンピュータ実行可能命令を記憶する1つ以上の非一時的メモリまたはデータ記憶デバイス38とを含み、少なくとも1組のコンピュータ実行可能命令を、1つ以上のプロセッサ35によって実行可能である。例えば、図1に示すように、エッジ向きコンポーネント12の1つ以上のメモリ38は、データレイク40およびコンテキスト知識リポジトリ42に対応するそれぞれのデータセットを記憶し、エッジ向きコンポーネント12の1つ以上のメモリ38は、フィールド向きコンポーネント10の公開可能なデータ型システム24Aの少なくとも部分的なコピー24Bまたは複製、コンテキスト知識マイナ45用の各々のコンピュータ実行可能命令、およびコンテキスト知識リポジトリ42用の1つ以上のアクセス機構48を記憶する。図1には示されていないが、当然ながら、エッジ向きコンポーネント12の1つ以上のメモリ38は、他のデータセットおよび/もしくは他のコンピュータ実行可能命令セットを記憶することができる。図1にも示されているように、エッジゲートウェイシステム1のエッジ向きコンポーネント12は、1つ以上の外部通信ネットワーク、データネットワーク、および/もしくはリンク50を介して、1つ以上の外部システム8に通信可能に接続される。1つ以上の外部通信ネットワーク、データネットワーク、および/もしくはリンク50は、任意の数の有線および/もしくは無線通信ネットワーク、データネットワーク、および/もしくはリンクを含んでもよく、任意の数のプライベートおよび/もしくはパブリックネットワークおよび/もしくはリンクを含んでもよい。1つ以上の外部システム8は、サーババンク、クラウドコンピューティングシステムなどの任意の好適な技術を使用してそれぞれ実装し得ると共に、様々なアプリケーション(サードパーティのアプリケーション、ウェブサイトなど)を実行してもよい、任意の数のパブリックコンピューティングシステムおよび/もしくはプライベートコンピューティングシステムを含んでもよい。エッジ向きコンポーネント12およびそのサブコンポーネントの実施形態のより詳細な説明は、本開示内の他の箇所で提供される。
【0022】
図1に示すように、フィールド対向コンポーネント10およびエッジ対向コンポーネント12は、データダイオード15を介して相互接続される(ただし、エッジゲートウェイシステム1のいくつかの実装形態(図示せず)では、データダイオード15は省略されてもよく、フィールド向きコンポーネント10およびエッジ向きコンポーネント12は、直接接続されるか、または一体型で単一の論理的および/もしくは物理コンポーネントである)。いずれにせよ、図1に示すように、データダイオード15は、データ(例えば、電子データ)がフィールド向きコンポーネント10からエッジ向きコンポーネント12に伝送される際に経由する1つ以上の伝送媒体を含み、データダイオード15は、フィールド向きコンポーネント10とエッジ向きコンポーネント12の間の唯一の通信接続である。好ましい実施形態では、データダイオード15は単方向であるため、ありとあらゆるタイプのデータ(例えば、シグナリングデータ、制御データ、管理データ、ペイロードデータなど)が、フィールド向きコンポーネント10からエッジ向きコンポーネント12にのみ流れ、エッジ向きコンポーネント12からフィールド向きコンポーネント10に流れない(そして、実際、いくつかの実施形態では、物理的に流れることができない)。すなわち、データダイオード15は、ありとあらゆるタイプのデータ(例えば、シグナリングデータ、制御データ、管理データ、ペイロードデータなど)がエッジ向きコンポーネント12からフィールド向きコンポーネント10に流れてしまわないように物理的および/もしくは論理的に構成してもよい。一例では、単方向データダイオード15は、光ファイバリンクまたはケーブルを使用して実装される。別の例では、単方向データダイオード15のソフトウェアおよび/もしくはハードウェアは、あるいは、エッジ向きコンポーネント12からフィールド向きコンポーネント10への任意のタイプのデータ(例えば、シグナリングデータ、制御データ、管理データ、ペイロードデータなど)の流れを防ぐように構成されてもよい。例えば、そうでない場合に、1つ以上の外部システム8からデータを受信してしまうであろうエッジ向きコンポーネント12の物理ポートは、遮断、無効化、および/もしくは省略してもよい。
【0023】
一般的に言って、エッジゲートウェイシステム1は、より低い数字のセキュリティレベルのプロセスプラント5および関連システムを、より高い数字のセキュリティレベルの1つ以上のシステム8と安全に接続および/もしくはブリッジする。例えば、パデューモデル(または他の同様のセキュリティヒエラルキー)を参照すると、エッジゲートウェイシステム1がプロセスプラント関連データを取得する際に経由するデータソース30およびネットワーク/リンク28は、より低い数字のセキュリティレベル(例えば、セキュリティレベル0からセキュリティレベル2)にあってもよく、例えば、プロセス制御システム、安全計装システム、構成システム、分析システム、通信/ネットワーキングシステム、資産管理システム、診断および/もしくはテストツールおよび/もしくはシステム、試運転ツールおよび/もしくはシステム、ユーザデバイスおよび/もしくはオペレータインターフェース、ヒストリアンシステム、バッチシステム、および他のシステム、ネットワーク、および/もしくはプロセスプラント5に関連付けられたアプリケーションを含んでもよい。したがって、本明細書での考察を容易にするために、また、限定目的ではなく、「プロセスプラント5」という用語は、物理的プロセスプラント、ならびに、より低い数字のセキュリティレベルのデータを生成および/もしくは通信する物理的プロセスプラントに関連付けられ、それと通信接続する他のシステムを集合的に指すために使用する。
【0024】
図1のエッジゲートウェイシステム1では、プロセスプラント5によって生成されたプロセスプラント関連データを取得して最初に処理するフィールド向きコンポーネント10は、セキュリティレベル2からセキュリティレベル3にあってもよく、データダイオード15およびエッジ向きコンポーネント12は、セキュリティレベル3にあってもよい。1つ以上の外部システム8は、セキュリティレベル4以上でもよく、任意の数のパブリックおよび/もしくはプライベートシステム、およびその上で実行される、企業アプリケーション、サードパーティのアプリケーション、公的に入手可能なアプリケーション、ウェブサイトなどのような、様々なアプリケーションを含んでもよい。このように、エッジゲートウェイシステム1は、プロセスプラント関連システム、ネットワーク、および/もしくはより低い数字のセキュリティレベルのアプリケーション5によって生成されたデータを、システム、ネットワーク、および/もしくはより高い数字のセキュリティレベルのアプリケーション8に安全に配信する。
【0025】
特に、図1に示すように、エッジゲートウェイシステム1のフィールド向きコンポーネント10は、フィールド向きコンポーネント10に記憶された1つ以上のインタレストリスト22に従ってデータソース30からデータを取得または収集する。インタレストリスト22は、産業プロセスを制御するように動作するプラント5に関連してプロセスプラント5によって生成される特定のプロセスプラント関連データを示し、示されたプロセスプラント関連データは、外部システム、ネットワーク、および/もしくはアプリケーション8に公開することができる(例えば、公開可能である)。このように、エッジゲートウェイシステム1に含まれるインタレストリスト22は、保護されたデータがプロセスプラント5から外部システム8に誤って解放されないように、初期レベルフィールド向きセキュリティを提供する。インタレストリスト22は、ランタイムデータ、イベントデータ、履歴データ、構成データ、および/もしくはデバイス、コンポーネントおよび/もしくはより低い数字のセキュリティレベル(例えば、セキュリティレベル0~2)のプロセスプラント5のおよび/もしくはそれに関連するシステムによって生成される他のタイプのプロセスプラント関連データなど、特定インタレストデータおよび/もしくはそれらの組み合わせを示してもよい。インタレストリスト22は、本開示内の他の箇所でより詳細に説明されるインタレスト・スタジオ(図1には示されていない)を介して構成および/もしくは定義してもよい。
【0026】
さらに、フィールド向きコンポーネント10において、データタイパ25は、公開可能なデータ型システム24に従って、取得されたインタレストリストデータをそれぞれタイプする。一般的に言って、公開可能なデータ型システム24は、外部システム8に公開されるか、あるいは、利用可能になるデータ型(データ定義、名称、値、フィールド、構造、クラス、オブジェクトなどを含む)のシステムを定義する。さらに、公開可能なデータシステム24は、プロセスプラント関連データコンテンツを利用し得るように、マッピング、変換、グループ化、および/もしくはプロセスプラント関連データ型の他の配置を、公開可能なデータ型に定義するので、プロセスプラント関連データコンテンツは、外部システム8によって利用してもよく、かつ、理解されてもよい。本明細書で利用される「プロセスプラント関連データ型」という用語は、一般に、アプリケーション、デバイス、コンポーネント、システム、および/もしくはプロセスプラント5のネットワークで使用するために定義および/もしくは構成されているデータ型(例えば、データ定義、名称、値、フィールド、構造、クラス、オブジェクトなど)を指す。一実施形態では、公開可能なデータ型システム24は、インタレスト・スタジオを介して(例えば、本開示内の他の箇所で説明されるような様式で)定義または構成してもよい。いずれにせよ、公開可能なデータシステム24により、外部システム8がプラント5のいかなる内部データ構成も認識する必要なく、また、プロセスプラント5を照会するおよび/もしくはそれ通信を開始する、および/もしくはそれに回答をプロセスプラント5に送る必要なく、関連する低セキュリティレベルシステムによって生成されたプロセスプラント関連データを外部システム8が解釈することが可能になる。このように、エッジゲートウェイシステム1の公開可能なデータ型システム24およびデータタイパ25は、外部システム8からの起こり得るセキュリティ侵害からプロセスプラント5をさらに保護する。公開可能なデータ型システム24およびデータタイパ25は、本開示の他の箇所でより詳細に説明される。
【0027】
少なくとも、公開可能なデータ型システム24およびデータタイパ25の使用により、データダイオード15は、真に単方向データダイオードであってもよい。現在知られているデータダイオードは、コンテンツデータの単方向フローを提供するが、このように肯定応答および/もしくはエラー状態をコンテンツデータ受信端からコンテンツデータ送信端に通信可能とすることにより、シグナリング、制御、および/もしくは管理資料の双方向フローも可能とする。しかしながら、エッジゲートウェイシステム1のデータダイオード15は、そのコンテンツデータ受信端からそのコンテンツデータ送信端に、いかなるタイプのデータフローもないということから、真に単方向であってもよい。実際に、実施形態では、データダイオード15は、例えば、データダイオード15が光伝送媒体を介して実装される実施形態でそうであるように、いかなるタイプのデータ(例えば、シグナリング、制御、管理、コンテンツなど)がエッジ向きコンポーネント12からフィールド向きコンポーネント10に配信されるのを防ぐように、物理的に構成される。このように、少なくともデータダイオード15の真に単方向の性質により、エッジゲートウェイシステム1のデータダイオード15は、外部システム8からの起こり得るセキュリティ侵害からプロセスプラント5をさらに保護する。
【0028】
エッジゲートウェイシステム1のエッジ向きコンポーネント12において、データダイオード15を介してフィールド向きコンポーネント10から受信される、タイプ分けされたコンテンツデータは、データレイク40に記憶される。コンテキスト知識マイナ45は、データレイク40をマイニングして、データレイク40に記憶された様々なコンテンツデータ間の関係および関連を発見し、コンテキスト知識リポジトリ42を生成/修正/更新して、コンテキスト知識リポジトリ42が受信したフィールドコンテンツデータ、ならびに発見された関係の両方の指示を含むようにする。このように、コンテキスト知識リポジトリ42は、プロセスプラント関連コンテンツデータ(例えば、ランタイムデータ、イベントデータ、履歴データ、および/もしくはプロセスプラント5によって提供される他のタイプのデータ、ならびに、提供されたプロセスプラント関連コンテンツデータの間の関係を示すコンテキストデータ、プロセスプラント5内のプロセスプラント関連コンテンツデータの生成、配信、および/もしくは受信に対応する条件、および/もしくは他のタイプのプロセスプラント関連コンテンツデータのコンテキストの両方を記憶する。コンテキスト知識リポジトリ42に記憶されている知識は、1つ以上の外部システム8に公開可能である(例えば、利用可能にされる)。
【0029】
実際、エッジ向きコンポーネント12は、外部システム8が、コンテキスト知識リポジトリ48に記憶された知識の少なくとも一部にアクセスし得る1つ以上のアクセス機構42を提供する。各アクセス機構には、外部システム8からのセキュリティ侵害の可能性に抗した、さらに別の保護レベルをそれぞれ含んでもよい。例えば、アクセス機構48は、外部システムが、コンテキスト知識リポジトリ42および/もしくはプロセスプラント5へ公認アクセスするのを防止するのに役立つように、アプリケーションプログラミングインターフェース(API)、コンテナなどを使用して実装してもよい。エッジゲートウェイシステム1のエッジ向きコンポーネント12およびそのサブコンポーネントは、本開示の他の箇所でより詳細に考察する。
【0030】
一般的に言って、エッジゲートウェイシステム1の機能、コンポーネント、およびアーキテクチャは、外部システム8から、非常に安全な様式で、また、プロセスプラント5のパフォーマンスに影響を与えずに、プロセスプラント関連データへのほぼ無制限のアクセスを提供する。さらに、エッジゲートウェイシステム1は、プロセスプラント関連データを状況に応じて外部システム8に提供すると、例えば、プロセスプラント5の構成のコンテキスト内でプロセスプラント関連のコンテンツデータを提供すると、外部システム8は、より迅速かつ簡単にプロセスプラント関連データを見つけて使用してもよい。さらに、エッジゲートウェイシステム1は、モバイル接続アプリケーション、高度な分析アプリケーション、オープンシステムテクノロジーアプリケーション(例えば、Node.JS、Docker、Linux(登録商標)など)、カスタムアプリケーション、IoTアプリケーション、IIoTアプリケーション、ビジネスおよび/もしくは企業アプリケーションや企業アプリケーション(例えば、Excel、Power BIなど)、および/もしくは他のタイプのアプリケーションなど、プロセスプラント5に対応するコンテキスト知識で安全かつ容易に操作するように、様々な異なるタイプのアプリケーションを可能にする。さらに、エッジゲートウェイシステム1は、多数のプロセスプラントからのプロセスプラント関連データを集約して、そこから関連する集約された知識を発見すると共に、より高いセキュリティレベルの(天気システム、サプライチェーンシステム、金融システムなど)で外部システムからのデータを集約して、そこから関連する集約された知識を発見するように、容易に適応可能である。
【0031】
図2は、オンラインまたはランタイム操作中に産業プロセスを制御するように構成され、そこからプロセスプラント関連がエッジゲートウェイシステム1の実施形態を介して安全に配信され得る例示的なプロセスプラント100のブロック図である。例えば、図1のプロセスプラント5は、図2のプロセスプラント100の少なくとも部分を含んでもよい。図2に示されるように、プロセスプラント100は、例えば、図1のエッジゲートウェイシステム1の実施形態であり得るエッジゲートウェイシステム102に通信可能に接続される。
【0032】
プロセスプラント100(本明細書においては、同義でプロセス制御システム100またはプロセス制御環境100とも称される)は、フィールドデバイスによって行われたプロセスおよび/もしくは他のタイプの測定値を示す信号を受信し、この情報を処理して制御ルーチンを実装し、有線または無線プロセス制御通信リンクまたはネットワークによって他のフィールドデバイスに送信される制御信号を生成して、プラント100内の産業プロセスの動作を制御する1つ以上のプロセスコントローラを含む。典型的には、少なくとも1つのフィールドデバイスが物理的機能(例えば、バルブの開閉、温度の上昇または下降、測定、状況の検知等)を実行し、プロセスの動作を制御する。フィールドデバイスのうちのいくつかのタイプは、I/Oデバイスを使用してコントローラと通信する。プロセスコントローラ、フィールドデバイスおよびI/Oデバイスは、有線または無線であってもよく、任意の数および組み合わせの有線および無線プロセスコントローラ、フィールドデバイスおよびI/Oデバイスが、プロセスプラント環境またはシステム100内に含まれてもよい。
【0033】
例えば、図2は、プロセスコントローラ111を示し、このプロセスコントローラは、入力/出力(I/O)カード126および128を介して、有線フィールドデバイス115~122と通信可能に接続され、無線ゲートウェイ135およびプロセス制御データハイウェイまたはバックボーン110を介して、無線フィールドデバイス140~146と通信可能に接続される。プロセス制御データハイウェイ110は、1つ以上の有線および/もしくは無線通信リンクを含んでもよく、例えば、イーサネットプロトコル、IPまたは他のパケットプロトコル等のような、任意の所望の、または好適な、または通信プロトコルを使って実装されてもよい。いくつかの構成(図示せず)では、コントローラ111は、1つ以上の通信プロトコル、データプロトコル、および/もしくは産業自動化プロトコル、例えば、Wi-Fiまたは他のIEEE802.11準拠の無線ローカルエリアネットワークプロトコル、モバイル通信プロトコル(例えば、WiMAX、LTE、または他のITU-R互換プロトコル)、Bluetooth(登録商標)、HART(登録商標)、WirelessHART(登録商標)、HART-IP、Profibus、FOUNDATION(登録商標)Fieldbusなどをサポートする任意の数の他の有線または無線通信リンクを使用することによってなど、バックボーン110以外、またはそれに加えて1つ以上の通信ネットワークを使用して、無線ゲートウェイ135に通信可能に接続されてもよい。
【0034】
コントローラ111は、例として、Emerson Process Managementより販売されているDeltaV(商標)コントローラであってもよく、フィールドデバイス115~122および140~146のうちの少なくともいくつかを用いて、バッチプロセスまたは連続的プロセスを実施するように動作し得る。一実施形態においては、プロセス制御データハイウェイ110に対して通信可能に接続されるのに加えて、コントローラ111はまた、例えば標準的な4~20mAデバイス、I/Oカード126、128、および/またはFOUNDATION(登録商標)Fieldbusプロトコル、HART(登録商標)プロトコル、WirelessHART(登録商標)プロトコル等の任意のスマート通信プロトコルと関連付けられた、任意の所望のハードウェアおよびソフトウェアを使用して、フィールドデバイス115~122および140~146のうちの少なくともいくつかとも通信可能に接続される。図2において、コントローラ111、フィールドデバイス115~122およびI/Oカード126、128は、有線デバイスであり、フィールドデバイス140~146は、無線フィールドデバイスである。当然ながら、有線フィールドデバイス115~122および無線フィールドデバイス140~146は、任意の他の所望の規格(複数可)またはプロトコル、例えば今後開発される任意の規格またはプロトコルを含む任意の有線または無線プロトコルに適合することができる。
【0035】
図2のプロセスコントローラ111は、1つ以上のプロセス制御ルーチン138(例えば、メモリ132内に記憶されている)を実装または監督するプロセッサ130を含む。この目的のために、プロセッサ130は、フィールドデバイス115~122および140~146と、そしてコントローラ111と通信可能に接続された他のノードと通信するように構成される。本明細書に記載される任意の制御ルーチンまたはモジュールは、そのように所望される場合は、その部を異なるコントローラまたは他のデバイスによって実装または実行させてもよいことに留意されたい。同様に、プロセス制御システム100内で実装される本明細書に記載の制御ルーチンまたはモジュール138は、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア等を含む任意の形態を取ってもよい。制御ルーチンは、オブジェクト指向プログラミング、ラダー論理、シーケンシャルファンクションチャート、ファンクションロックダイアグラム、または任意の他のソフトウェアプログラミング言語もしくは設計パラダイムを使用したもの等の任意の所望のソフトウェアフォーマットにおいて実装されてもよい。制御ルーチン138は、ランダムアクセスメモリ(RAM)または読み取り専用メモリ(ROM)などの任意の所望のタイプのメモリ132に記憶され得る。同様に、制御ルーチン138は、例えば、1つ以上のEPROM、EEPROM、特定用途向け集積回路(ASIC)、または任意の他のハードウェアまたはファームウェア要素にハードコードされ得る。したがって、コントローラ111は、任意の所望の様式で制御ストラテジまたは制御ルーチンを実装するように構成することができる。
【0036】
コントローラ111は、一般に機能ブロックと称されるものを使用して制御ストラテジを実装し、各機能ブロックは、全体の制御ルーチンのオブジェクトまたは他の部分(例えば、サブルーチン)であり、(リンクと呼ばれる通信を介して)他の機能ブロックと共に動作して、プロセス制御システム100内にプロセス制御ループを実装する。制御ベースの機能ブロックは、典型的には、トランスミッタ、センサまたは他のプロセスパラメータ測定デバイスに関連付けられている入力機能、PID、ファジー論理等の制御を行う制御ルーチンに関連付けられている制御機能、またはバルブ等のいくつかのデバイスの動作を、プロセス制御システム100内のいくつかの物理的機能を実施するように制御する出力機能のうちの1つを実施する。当然のことながら、ハイブリッドおよび他のタイプの機能ブロックが存在する。機能ブロックはコントローラ111内に記憶され、それによって実行されてもよく、これは典型的には、これらの機能ブロックが標準4~20mAデバイスおよびHART(登録商標)デバイスなどのいくつかのタイプのスマートフィールドデバイス用に使用されるかもしくはそれと関連するときに成り立ち、または機能ブロックは、フィールドデバイスそのものの内部に記憶され、それによって実装されてもよく、これはFOUNDATION(登録商標)Fieldbusデバイスの場合に成り立ち得る。コントローラ111は、機能ブロックのうちの1つ以上を実行することによって行われる1つ以上の制御ループを実施し得る1つ以上の制御ルーチン138を含み得る。
【0037】
有線フィールドデバイス115~122は、センサ、バルブ、トランスミッタ、ポジショナ等の任意のタイプのデバイスであってもよく、一方でI/Oカード126および128は、任意の所望の通信またはコントローラプロトコルに適合する任意のタイプのI/Oデバイスであってもよい。図2では、フィールドデバイス115~118は、アナログラインまたは組み合わされたアナログおよびデジタルラインを経由してI/Oカード126へ通信する、標準的4~20mAデバイスまたはHART(登録商標)デバイスであり、一方でフィールドデバイス119~122は、FOUNDATION(登録商標)Fieldbusフィールドデバイスのような、FOUNDATION(登録商標)Fieldbus通信プロトコルを使用して、デジタルバスを経由してI/Oカード128へ通信するスマートデバイスである。しかし、いくつかの実施形態では、有線フィールドデバイス115、116および118~121のうちの少なくともいくつかならびに/またはI/Oカード126、128のうちの少なくともいくつかは、加えてまたは代わりに、プロセス制御データハイウェイ110を使用して、および/または他の好適な制御システムプロトコル(例えば、プロフィスバス、DeviceNet、Foundation Fieldbus、ControlNet、Modbus、HART等)を使用することによって、コントローラ111と通信し得る。
【0038】
図2では、無線フィールドデバイス140~146は、WirelessHART(登録商標)プロトコルなどの無線プロトコルを使用して、無線プロセス制御通信ネットワーク170を介して通信する。そのような無線フィールドデバイス140~146は、(例えば、無線プロトコルまたは別の無線プロトコルを使用して)無線通信するようにも構成される無線ネットワーク170の1つ以上の他のデバイスまたはノードと直接通信し得る。無線通信するように構成されていない他のノードと通信するために、無線フィールドデバイス140~146は、プロセス制御データハイウェイ110に、または別のプロセス制御通信ネットワークに接続された無線ゲートウェイ135を利用してもよい。無線ゲートウェイ135は、無線通信ネットワーク170の様々な無線デバイス140~158へのアクセスを提供する。具体的には、無線ゲートウェイ135は、無線デバイス140~158、有線デバイス115~128、および/またはプロセス制御プラント100の他のノードもしくはデバイスの間における通信連結を提供する。例えば、無線ゲートウェイ135は、プロセス制御データハイウェイ110を使用することによって、および/またはプロセスプラント100の1つ以上の他の通信ネットワークを使用することによって、通信可能な結合を提供する。
【0039】
有線フィールドデバイス115~122と同様に、無線ネットワーク170の無線フィールドデバイス140~146は、プロセスプラント100内の物理的制御機能、例えば、バルブの開閉、プロセスパラメータの測定値の取得等を行う。しかしながら、無線フィールドデバイス140~146は、ネットワーク170の無線プロトコルを使用して通信するように構成される。このように、無線フィールドデバイス140~146、無線ゲートウェイ135、および無線ネットワーク170の他の無線ノード152~158は、無線通信パケットの生産者でありコンシューマである。
【0040】
プロセスプラント100のいくつかの構成では、無線ネットワーク170は、非無線デバイスを含む。例えば、図2では、図2のフィールドデバイス148は、レガシ4~20mAデバイスであり、フィールドデバイス150は、有線HART(登録商標)デバイスである。ネットワーク170内で通信するために、フィールドデバイス148および150は、無線アダプタ152A、152Bを介して無線通信ネットワーク170に接続される。無線アダプタ152A、152Bは、WirelessHARTなどの無線プロトコルをサポートし、かつFoundation(登録商標)Fieldbus、PROFIBUS、DeviceNetなどの1つ以上の他の通信プロトコルもサポートし得る。加えて、いくつかの構成では、無線ネットワーク170は、無線ゲートウェイ135と有線通信する独立した物理デバイスであり得るか、または一体型デバイスとして無線ゲートウェイ135内に提供され得る、1つ以上のネットワークアクセスポイント155A、155Bを含む。また、無線ネットワーク170はまた、無線通信ネットワーク170内の1つの無線デバイスから別の無線デバイスにパケットを転送するための1つ以上のルータ158を含み得る。図2では、無線デバイス140~146および152~158は、無線通信ネットワーク170の無線リンク160を経由して、および/またはプロセス制御データハイウェイ110を介して、互いに、および無線ゲートウェイ135と通信する。
【0041】
図2では、プロセス制御システム100は、データハイウェイ110に通信可能に接続された1つ以上のオペレータワークステーション171を含む。オペレータワークステーション171を介して、オペレータは、プロセスプラント100のランタイム動作を閲覧および監視することができ、そのほか、必要であり得る任意の診断、是正、保守、および/または他の処置を取り得る。オペレータワークステーション171のうちの少なくともいくつかは、例えば、プラント100のバックエンド環境など、プラント100の内部または近くの、様々な保護されたエリアに位置してもよく、場合によっては、オペレータワークステーション171のうちの少なくともいくつかは、遠隔地に位置してもよい、しかし、それにも関わらずプラント100と通信接続する。オペレータワークステーション171は、有線または無線コンピューティングデバイスであってもよい。
【0042】
例示的なプロセス制御システム100は、構成アプリケーション172Aおよび構成データベース172Bを含むものとしてさらに示され、それらの各々は、データハイウェイ110にも通信可能に接続される。上で考察されたように、構成アプリケーション172Aの様々なインスタンスは、ユーザによるプロセス制御モジュールおよび/もしくは他のタイプのモジュールの作成または変更、およびデータハイウェイ110を介した、コントローラ111および/もしくはプロセス制御システム100の他のデバイスへのダウンロードを可能にすると共に、ユーザによる、オペレータがプロセス制御ルーチン内でデータを閲覧し、データ設定を変更する際に経由するオペレータインターフェースの作成または変更を可能にするために、1つ以上のコンピューティングデバイス(図示せず)を実行してもよい。構成データベース172Bは、作成された(例えば、構成された)モジュールおよび/またはオペレータインターフェースを記憶する。概して、構成アプリケーション172Aおよび構成データベース172Bは、構成アプリケーション172Aのうちの多数のインスタンスが、プロセス制御システム100内で同時に実行され得るにも関わらず、集中化され、プロセス制御システム100に対して単一の論理的外観を有してもよく、構成データベース172Bは、多数の物理的データ記憶デバイスにまたがって実装され得る。したがって、構成アプリケーション172A、構成データベース172B、およびそれに対するユーザインターフェース(図示せず)は、制御および/または表示モジュール用の構成または開発システム172を含む。典型的には、構成システム172用のユーザインターフェースは、プラント100がリアルタイムで動作しているかどうかに関わらず、構成エンジニアおよび開発エンジニアによって利用されるので、構成システム172用のユーザインターフェースは、オペレータワークステーション171とは異なるが、必ずしもそうである必要はないのに対して、オペレータワークステーション171は、プロセスプラント100のリアルタイム動作(ここでは互換的にプロセスプラント100の「ランタイム」動作とも呼ばれる)中にオペレータによって利用される。
【0043】
また、例示のプロセス制御システム100は、データヒストリアンアプリケーション173Aおよびデータヒストリアンデータベース173Bを含み、それらの各々がまた、データハイウェイ110に通信可能に接続される。データヒストリアンアプリケーション173Aは、データハイウェイ110をわたって提供されたデータのいくつかまたはすべてを収集し、長期にわたる記憶のために、データを履歴化するか、またはヒストリアンデータベース173B内に記憶するように動作する。構成アプリケーション172Aおよび構成データベース172Bと同様に、データヒストリアンアプリケーション173Aおよびヒストリアンデータベース173Bは、データヒストリアンアプリケーション173Aのうちの多数のインスタンスが、プロセス制御システム100内で同時に実行され得るにも関わらず、集中化され、プロセス制御システム100に対して単一の論理的外観を有してもよく、データヒストリアン173Bは、多数の物理的データ記憶デバイスにまたがって実装されてもよい。
【0044】
いくつかの構成では、プロセス制御システム100は、他の無線プロトコル、例えばWi-Fiまたは他のIEEE802.11準拠の無線ローカルエリアネットワークプロトコル、モバイル通信プロトコル、例えばWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、LTE(Long Term Evolution)または他のITU-R(国際電気通信連合無線通信部門(International Telecommunication Union Radio Communication Sector))互換性プロトコル、短波無線通信、例えば近距離無線通信通信(NFC)およびBluetooth、または他の無線通信プロトコルを用いて、他のデバイスと通信する1つ以上の他の無線アクセスポイント174を含む。典型的には、そのような無線アクセスポイント174は、無線ネットワーク170とは異なり、かつ無線ネットワーク170とは異なる無線プロトコルをサポートする、それぞれの無線プロセス制御通信ネットワークを経由して、ハンドヘルドまたは他の携帯用コンピューティングデバイス(例えば、ユーザインターフェースデバイス175)による通信を可能にする。例えば、無線またはポータブルユーザインターフェースデバイス175は、プロセスプラント100内のオペレータ(例えば、オペレータワークステーション171のうちの1つのインスタンス)によって利用される、モバイルワークステーションまたは診断試験機器であってもよい。いくつかのシナリオでは、携帯用コンピューティングデバイスに加えて、1つ以上のプロセス制御デバイス(例えば、コントローラ111、フィールドデバイス115~122、または無線デバイス135、140~158)もまた、アクセスポイント174によってサポートされる無線プロトコルを使用して通信する。
【0045】
いくつかの構成では、プロセス制御システム100は、近接のプロセス制御システム100の外側にあるシステムへの1つ以上のゲートウェイ176、178を含む。典型的には、そのようなシステムは、プロセス制御システム100によって生成または操作される情報の顧客または供給者である。例えば、プロセス制御プラント100は、即時プロセスプラント100を別のプロセスプラントと通信可能に接続するためのゲートウェイノード176を含むことができる。追加的または代替的に、プロセス制御プラント100は、即時プロセスプラント100を、実験室システム(例えば、実験室情報管理システムまたはLIMS)、オペレータラウンド在庫管理システム、製品在庫管理システム、生産スケジューリングシステム、気象データシステム、出荷および処理システム、パッケージングシステム、インターネット、別のプロバイダのプロセス制御システム、または他の外部システム等の外部の公私のシステムと通信可能に接続するためのゲートウェイノード178を含むことができる。
【0046】
図2は、プロセスプラント100の例に含まれる有限数のフィールドデバイス115~122および140~146、無線ゲートウェイ35、無線アダプタ152、アクセスポイント155、ルータ1158、および無線プロセス制御通信ネットワーク170を有する単一のコントローラ111のみを図示しているが、この例は、単なる例示であり、非限定的な実施形態であることに留意されたい。任意の数のコントローラ111がプロセス制御プラントまたはシステム100内に含まれてもよく、コントローラ111のうちのいずれが、任意の数の有線または無線デバイスおよびネットワーク115~122、140~146、135、152、155、158、および170と通信して、プラント100内でのプロセスを制御してもよい。
【0047】
図2に示されるように、かつ説明を明確にするためにかつ限定目的ではなく図1を同時に参照すると、プロセスプラント100は、エッジゲートウェイシステム1の実施形態であり得るエッジゲートウェイシステム102に通信可能に接続される。例えば、プロセスプラント100は、1つ以上のプロセスプラント通信ネットワーク、データネットワーク、および/もしくはリンクを介して、直接および/もしくはプロセスプラント100のそれぞれのゲートウェイを介して、エッジゲートウェイシステム1のフィールド向きコンポーネント10に通信可能に接続されてもよい。例えば、エッジゲートウェイシステム1のフィールド向きコンポーネント10は、ネットワーク110、170を介して、ゲートウェイ135、176、178を介して、および/もしくは他のネットワーク、リンク、および/もしくはフィールド向きコンポーネント10は、プロセスプラント100に関連付けられた様々なデータソース30によって生成されたデータを受信または取得する際に経由するプロセスプラントに関連付けられたゲートウェイを介してプロセスプラント100に通信可能に接続されてもよい。
【0048】
一般的に言って、エッジゲートウェイシステム1がプロセスプラント関連データを取得する際に経由するデータソース30およびネットワーク/リンク28は、より低いレベルのパデューモデルまたは同様のセキュリティヒエラルキー(例えば、レベル0からレベル2)にあってもよく、コントローラ、フィールドデバイス、I/Oカード、および他のタイプのプロセス制御デバイスを含んでもよい。さらに、プロセスプラントに関連付けられるデータソース30のセットは、一次プロセスデータを直接生成するプロセス制御デバイスのみに限定されず、追加または代替として、プロセスデータおよび/もしくは他のタイプのデータをプロセスプラント100がオンラインプロセスを制御する結果として生成する、プロセスプラント100内の、および/もしくはそれに関連付けられた任意のデバイスまたはコンポーネントも含んでもよいことが理解できよう。例えば、データソース30のセットは、モジュール、アラーム、イベントヒストリアン、バッチシステムおよび/もしくはヒストリアン、診断データを生成する診断デバイスまたはコンポーネント、プロセスプラント100の様々なコンポーネントおよび/もしくはデバイス間で情報を送信するネットワークルーティングデバイスまたはコンポーネント、資産管理システム、構成システム、分析システム、モバイルデバイスなどの仮想ネットワークなどを含んでもよい。実際、図2に示されているコンポーネントのいずれか1つ以上(例えば、コンポーネント111、115~122、126、128、135、140~146、152、155、158、160、170、171~176、178)および図2に示されていない他のコンポーネントは、エッジゲートウェイシステム1、102を介して1つ以上の外部システム8による消費のために提供され得るプロセスプラント関連データを生成するデータソース30であってもよい。
【0049】
図3は、図1を参照して説明されたコンテキスト知識リポジトリ42などの例示的なコンテキスト知識リポジトリ42のグラフィック表現を示す。例示的なコンテキスト知識リポジトリ42は、プロセスプラント関連データと、コントローラ、フィールドデバイス、I/Oデバイス、またはバルブ、タンク、ミキサー、ポンプ、熱交換器などの、プロセスを制御する物理的機能を実行するプロセスプラント内の他のデバイスなどのプロセスプラントエンティティとの間の関係または接続を記憶する。上述のように、コンテキスト知識リポジトリ42は、エッジゲートウェイシステム1のエッジ向きコンポーネント12に記憶されてもよく、プロセスプラント5内で生成されたプロセスプラント関連データのローカルコピーまたは複製を含んでもよい。このようにして、エッジ向きコンポーネント12は、コンテキスト知識リポジトリ42から、プロセスプラント5と通信するためのアクセスの権限のない外部システム8に、非常に安全な様式で、プロセスプラント5のパフォーマンスに影響を与えることなく、プロセスプラント関連データを提供してもよい。例えば、エッジ向きコンポーネント12は、コンテキスト知識リポジトリ42から、プロセスプラント関連データを、プロセスプラント5内にない、また、プロセスプラント5のオンライン操作を制御するデバイスまたはコンポーネントとの通信が許可されていないモバイルデバイス、車両ヘッドユニット、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ウェアラブルデバイスなどに提供してもよい。
【0050】
他の実装形態では、コンテキスト知識リポジトリ42は、プロセスプラント5内のおよび/もしくはプロセスプラント5に関連付けられたデバイスまたはコンポーネントと通信するコンピューティングデバイスに記憶されてもよい。これらのデバイスまたはコンポーネントは、プロセスプラント5がオンラインプロセスを制御する結果として、プロセスデータ/または他のタイプのデータを生成する。これらの実装形態では、プロセスプラント関連データは単方向データダイオードを介して提供されず、コンテキスト知識リポジトリ42からプロセスプラント関連データを受信するデバイスは、プロセスプラント5のオンライン操作を制御するためにプロセスプラント関連データを生成したプロセスプラント5内および/もしくはそれに関連付けられたデバイスまたはコンポーネントと通信してもよい。このシナリオでは、プロセス制御デバイスとの対話が許可されたデバイスのみが、コンテキスト知識リポジトリ42からプロセスプラント関連データを受信してもよい(例えば、オペレータワークステーション、モバイルワークステーションなど)。
【0051】
いずれにしても、図3では、プロセスプラント関連データ(例えば、プロセスパラメータデータ、製品パラメータデータ、構成データ、メンテナンスデータ、イベントデータ、履歴データ、環境データ、実験室での測定値などの分析データなど)およびプロセスプラントエンティティ(例えば、コントローラ、フィールドデバイス、プロセスプラント、プロセスプラントエリア、タンク、ポンプ、ミキサー、熱交換器、リアクタ、再生器、制御モジュール、機能ブロック、プロセスフローモジュールなど)は、円で表されており、プロセスプラント関連データおよび/もしくはプロセスプラントエンティティ間の関係または接続は、円を結ぶ線で表されている。例えば、第1のプロセスプラントエンティティ302は、ヒューストンのプロセスプラントを表す。第1のプロセスプラントエンティティ302は、ヒューストンプロセスプラント内にあるエリアに基づいて、プロセスプラント内のエリア(例えば、プラントエリアA、プラントエリアB)に接続される。各エリアは、コントローラ、フィールドデバイス、制御モジュール、プロセスプラント機器など、エリア内のデバイスやコンポーネントに接続される。より具体的には、プラントエリアAは、コントローラ1、CNTL MOD PID1、タンク1、ミキサ1、ポンプ1に接続され、それらの各々は、プラントエリアA内、またはプラントエリアAの制御プロセスプラント機器内に位置している。プラントエリアBは、熱交換器1とバルブ1に接続されており、それらの各々は、プラントエリアB内に位置している。そして、コントローラ1は制御モジュールCNTL MOD PID1を実行するコントローラ1に基づいて、CNTL MOD PID1に接続される。コントローラ1は、これらの各プロセスプラント機器を制御するコントローラ1に基づいて、タンク1、ミキサ1、およびポンプ1にも接続される。さらに、CNTL MOD PID1は、これらのプロセスプラント機器の各々を制御する制御モジュールであるCNTL MOD PID1に基づいて、タンク1、ミキサ1、およびポンプ1に接続される。さらに、CNTL MOD PID1は、CNTL MOD PID1に基づいて製品出力1に接続され、それにより、タンク1、ミキサー1、およびポンプ1の制御に基づいて製品出力1を生成させる。製品出力1は、例えばガソリンであってもよい。さらに、タンク1および製品出力1は、タンク1および製品出力1にそれぞれ対応するプロセスパラメータデータおよび製品パラメータデータに接続される。より具体的には、タンク1は、タンク1の充填レベルを表すプロセスパラメータデータ、各々がタンク1に対応するアラームを表すアラーム1およびアラーム2、ならびにタンク1への入力として提供される製品(例えば、灯油)である製品In1に接続される。PRODUCT OUTPUT1は、PRODUCT OUTPUT1の温度、体積、密度、圧力、および化学組成を表す製品パラメータデータに接続される。
【0052】
コンテキスト知識リポジトリ42は、少量のプロセスプラント関連データを記憶するが、これは、単に説明を容易にするためである。コンテキスト知識リポジトリ42は、いくつかのプロセスプラントにわたるプロセスプラントエンティティの各々について、任意の数のプロセスプラントエンティティおよび任意の好適な量のプロセスプラント関連データ表示を記憶することができる。このようにして、ユーザは、多数のサイトを検索することができるように、多数のプロセスプラントからデータを受信することができ得る。コンテキスト知識リポジトリ42からのプロセスプラント関連データを検索結果として提供することに加えて、プロセスプラント関連データは、特にあいまいな命名規則を解決するために、プラントの試運転に使用してもよい。いずれにしても、プロセスプラント関連データには、構成データ、ランタイムデータ、メンテナンスデータ、分析データ、規制報告データなどの環境データ、診断データ、設備と材料のコストのようなプロセスプラントの経済データ、プラントで生産される製品の予測値、特定の期間にプロセスプラントで生成される製品の量、予測される収益と利益率、またはプロセスプラントに関連する他の好適なデータなど、いくつかのタイプの異種データを含んでもよい。
【0053】
コンテキスト知識リポジトリ42を生成するために、コンテキスト知識マイナ45は、データレイク40をマイニングして、データレイク40に記憶された様々なコンテンツデータ間の関係を発見し、それに応じてコンテキスト知識リポジトリ42を生成/修正/更新する。例えば、コンテキスト知識マイナ45は、データレイク40をマイニングして、TANK1に対応するプロセスパラメータの追加のプロセスパラメータデータを識別してもよい。次に、コンテキスト知識マイナ45は、コンテキスト知識リポジトリ42を更新して、タンク1と追加のプロセスパラメータデータとの間の接続を含めてもよい。いくつかの実装形態では、ユーザが新しい制御モジュールをプロセス制御システムに追加するなど、プラント構成に変更が加えられると、ユーザは(例えば、ユーザインターフェースデバイスのユーザ制御を介して)コンテキストに命令を提供して、知識マイナ45は、新しいプラント構成でコンテキスト知識リポジトリ42を再生成してもよい。いくつかのシナリオでは、ユーザは、コンテキスト知識リポジトリ42へのプラント構成へ変更のみを追加することにより、コンテキスト知識リポジトリ42を新しいプラント構成で更新するように、コンテキスト知識マイナ45に命令を提供してもよい。他の実装形態では、コンテキスト知識マイナ45は、例えばオンラインプロセスプラントへのダウンロードが発生したときに、コンテキスト知識リポジトリ42への更新を自動的に分析し、プラント構成への変更で既存のコンテキスト知識リポジトリ42を更新するかどうかを判定してもよく、または、例えば、変更が本質的に構造的である場合、コンテキスト知識リポジトリ42を新しいプラント構成で再生成してもよい。コンテキスト知識リポジトリ42は、プラント構成変更がいつ追加されたかに関する時間データも記憶してもよい。例えば、新規または更新された制御モジュールがオンラインプロセスプラントにダウンロードされるとき、コンテキスト知識リポジトリ42は、ダウンロードの日時を含んでもよい。したがって、各プラント構成変更が発生したときのプラント状態のコンテキスト記録は、コンテキスト知識リポジトリ42に基づいて維持されてもよい。コンテキスト知識リポジトリ42はグラフ構造として示されているが、これは単なる例示的な実施形態であり、コンテキスト知識リポジトリ42内のエンティティは、任意の好適な様式で接続されてもよい。
【0054】
プロセスプラント検索クエリ
上述したように、エッジ向きコンポーネント12内のアクセス機構48は、プロセスプラント関連データを外部システム8に提供してもよい。アクセス機構の一例は、プロセスプラント5の外部のユーザインターフェースデバイス(例えば、モバイルデバイス、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ウェアラブルデバイス、車両ヘッドユニットなど)などの外部システム8からプロセスプラント検索クエリを取得するプロセスプラント検索クエリサーバであってもよい。次に、プロセスプラント検索クエリサーバは、コンテキスト知識リポジトリ42からプロセスプラント検索クエリに関連するプロセスプラント関連データを取得し、取得したプロセスプラント関連データに基づいてプロセスプラント検索結果を生成する。より一般的には、プロセスプラント検索クエリサーバは、アプリケーションまたは他のコンピューティングデバイスからプロセスプラント関連データの要求を取得し、要求に応答してコンテキスト知識リポジトリ42からプロセスプラント関連データの少なくとも一部を取得し、取得したプロセスプラント関連データをアプリケーションまたは他のコンピューティングデバイスに提供してもよい。いくつかの実装形態では、要求はプロセスプラント検索クエリであり、プロセスプラント検索クエリサーバは、プロセスプラント検索クエリに応答して、プロセスプラント関連データのサブセットを検索結果としてアプリケーションまたは他のコンピューティングデバイスに提供する。
【0055】
図4は、例示的なプロセスプラント検索クエリサーバ400のブロック図を示す。プロセスプラント検索クエリサーバ400のサーバは、プロセッサ402、プロセスプラント検索エンジン406を実行するメモリ404、および1つ以上の外部通信ネットワーク、データネットワークおよび/もしくはリンクを介して外部システム8と通信する通信ユニットを有するハードウェアとして実装されてもよい。1つ以上の外部通信ネットワーク、データネットワーク、および/もしくはリンクは、任意の数の有線および/もしくは無線通信ネットワーク、データネットワーク、および/もしくはリンクを含むことができ、任意の数のプライベートおよび/もしくはパブリックネットワークおよび/もしくはリンクを含んでもよい。他の実装形態では、プロセスプラント検索クエリサーバ400のサーバは、エッジ向きコンポーネント12のハードウェア上でプロセスプラントの検索エンジン406を実行するためのソフトウェアとして実装されてもよい。
【0056】
いくつかの実装形態では、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、エッジ向きコンポーネント12のアクセス機構48である。これらの実装形態では、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、プロセスプラント5内で生成されたプロセスプラント関連データのローカルコピーまたは複製であるコンテキスト知識リポジトリ42からプロセスプラント関連データを取得する。したがって、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、プロセスプラント5内で生成されたプロセスプラント関連データと直接相互作用せず、プロセスプラント5内のコントローラおよび/もしくは他のデバイスと通信して、プロセスプラント5のオンラインの操作を制御することができない。他の実装形態では、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、エッジ向きコンポーネント12の一部ではなく、プロセスプラント5に通信可能に結合され、プロセスプラント5内のコントローラおよび/もしくは他のデバイスと通信して、プロセスプラント5のオンライン操作の制御をするように構成されたサーバデバイスである。
【0057】
いずれにしても、プロセスプラント検索エンジン406は、ユーザインターフェースデバイスからプロセスプラント検索クエリを受信する。プロセスプラント検索クエリは、プロセスプラント関連データに関連する、および/もしくはプロセスプラント内のプロセスプラントエンティティに関連する任意の検索クエリでもよい。例えば、プロセスプラント検索クエリは、「CAT分解装置はどうですか?」であり得る。次に、プロセスプラント検索エンジン406は、プロセスプラント検索クエリを分析/解析して、検索クエリの主題、検索クエリのコンテキスト、および/もしくは検索クエリ応答クエリに応答するデータセットをフィルタリングするために使用することができる検索クエリの他の情報を識別する。より具体的には、プロセスプラント検索エンジン406は、プロセスプラント検索クエリサーバ400に含まれる、またはプロセスプラント検索クエリサーバ400に通信可能に結合された文法モジュールまたはプラント語彙データベースから主題およびフィルタの指示を取得してもよい。文法モジュールまたはプラント語彙データベースは、プロセスプラント検索クエリのいくつかの主題と、主題を変更して検索結果をフィルタリングするフィルタを記憶することができる。文法モジュールまたはプラント語彙データベースは、主題またはフィルタの同義語またはニックネームなど、各主題および/もしくはフィルタに対応するプロセスプラント検索クエリからの用語のいくつかのマッピングも記憶してもよい。例えば、件名「MODULE:CATCR」の場合、文法またはプラントの語彙には、「CAT分解装置」、「CAT分解モジュール」、「CAT分解制御モジュール」、「接触分解モジュール」、「流動式接触分解モジュール」などの対応する用語が記憶することができる。
【0058】
また、プロセスプラント検索エンジン406は、プロセスプラント検索クエリが、例えば、「どうですか」や「私の」などの用語に基づいて、自然言語形式で提供されたことを識別してもよい。その結果、プロセスプラント検索エンジン406は、ユーザによるフォローアップクエリのコンテキストとして使用できるプロセスプラント検索クエリの会話の性質を認識する。例えば、プロセスプラント検索エンジン406は、プロセスプラント検索クエリを会話型として認識するので、ユーザが「効率は何ですか?」などの追加のプロセスプラント検索クエリを提供すると、プロセスプラント検索エンジン406は、コンテキストに基づいて、追加のプロセスプラント検索クエリがCAT分解装置に関する効率のことであり、別のモジュールのことではないことを識別する。プロセスプラント検索クエリの自然言語形式を識別することに応答して、プロセスプラント検索エンジン406は、プロセスプラント検索クエリの閾値期間内(例えば、5分、10分、1時間など)のユーザによる追加のプロセスプラント検索クエリのコンテキストとしてプロセスプラント検索クエリを使用する。
【0059】
次に、プロセスプラント検索エンジン406は、プロセスプラント検索クエリ内の用語の各々を、主題またはフィルタの1つに一致させてもよい。いくつかの実装形態では、プロセスプラント検索エンジン406は、最初に、プロセスプラント検索クエリの主題に対応するプロセスプラント検索クエリ内の1つ以上の用語を識別する。次に、プロセスプラント検索エンジン406は、残りの用語に対応するフィルタ、ならびに、データセットをさらにフィルタリングするために使用することができるコンテキストを識別する。プロセスプラント検索エンジン406は、プロセスプラント検索クエリ内の1つ以上の用語と、文法モジュールまたはプラント語彙データベースに含まれる主題との正確な一致を識別してもよい。
【0060】
他の実装形態では、プロセスプラント検索エンジン406は、プロセスプラント検索クエリ内の1つ以上の用語が、文法モジュールまたはプラント語彙データベースに含まれるいくつかのプロセスプラント検索クエリ主題候補からの主題に対応する尤度を識別する。次に、プロセスプラント検索エンジン406は、最も可能性が高い主題および対応する用語を識別する。例えば、プロセスプラント検索エンジン406は、プロセスプラント検索クエリの最初の用語を文法モジュールまたはプラント語彙データベースのプロセスプラント検索クエリ主題候補の各々と比較し、最初の用語が各々のプロセスプラント検索クエリ主題候補に対応する可能性を識別する。次に、プロセスプラント検索エンジン406は、プロセスプラント検索クエリの第1および第2の用語を、文法モジュールまたはプラント語彙データベースのプロセスプラント検索クエリ主題候補の各々と比較し、第1および第2の用語が各々のプロセスプラント検索クエリ主題候補に対応する可能性を識別してもよい。プロセスプラントの検索エンジン406はまた、第2の用語のみを文法モジュールまたはプラント語彙データベースの各主題と比較し、第2の用語がプロセスプラント検索クエリ主題候補の各々に対応する可能性を識別してもよい。
【0061】
プロセスプラント検索エンジン406は、用語の各々を単独でおよび組み合わせて比較し続けて、文法モジュールまたはプラント語彙データベースのプロセスプラント検索クエリ主題候補の1つに対応する尤度が最も高い1つ以上の用語のセットを識別してもよい。図4に示すように、プロセスプラント検索エンジン406は、用語「CAT分解装置」を主題「MODULE:CATCR」に対応するものとして識別する。
【0062】
次に、プロセスプラント検索エンジン406は、残りの用語に対応する文法モジュールまたはプラント語彙データベースからフィルタを識別する。フィルタを使用して、識別された主題に応答して取得されたデータセットをフィルタリングしてもよい。この例では、プロセスプラント検索エンジン406は、MODULE:CATCRへの接続を有するコンテキスト知識リポジトリ42に含まれる一組のプロセスプラント関連データを取得してもよい。フィルタは、セットからプロセスプラント関連データを削除するために使用することができる。主題と同様に、プロセスプラント検索エンジン406は、プロセスプラント検索クエリ内の1つ以上の残りの用語と、文法モジュールまたはプラント語彙データベースに含まれるフィルタとの完全一致を識別することができる。他の実装形態では、プロセスプラント検索エンジン406は、プロセスプラント検索クエリ内の1つ以上の残りの用語が、文法モジュールまたはプラント語彙データベースに含まれるフィルタに対応する尤度を識別する。次に、プロセスプラント検索エンジン406は、最も高い尤度または尤度閾値を超える尤度を有する、フィルタおよび対応する残りの用語を識別する。
【0063】
プロセスプラント検索クエリは、各々が尤度閾値を超えるフィルタに対応する尤度を有する、1つ以上の残りの用語の異なるセットを有するいくつかのフィルタを含んでもよい。図4に示すように、プロセスプラント検索エンジン406は、用語「私の」をフィルタ「SCOPE:USER」に対応するものとして識別する。フィルタ「SCOPE:USER」を使用して、コンテキスト知識リポジトリ42内のMODULE:CATCRという名称のいくつかのエンティティの1つの特定のMODULE:CATCRに対応するプロセスプラント関連データのみが残るように、プロセスプラント関連データのセットをフィルタリングしてもよい。特定のMODULE:CATCRは、以下で詳細に説明するように、コンテキストに応じてユーザが操作する、維持する、関与する、などのMODULE:CATCRである。プロセスプラント検索エンジン406は、フィルタ「ALL_ABNORMAL」に対応するものとして「どう?」という用語を識別する。フィルタ「ALL_ABNORMAL」を使用して、異常な状態を示し、特定の1つのMODULE:CATCRに対応するプロセスプラント関連データのみが残るように、プロセスプラント関連データのセットをフィルタリングすることができる。
【0064】
図4に示すように、ユーザが操作する、維持する、関与するなどの特定のMODULE:CATCRに対応する例示のプロセスプラント関連データは、20%のスラリレベル、500°の反応器温度、1.5バールの反応器圧力、200°の再生器温度、および2バールの再生器圧力を含む。コンテキスト知識リポジトリ42のスラリレベルは、例えば、スラリレベルが閾値スラリレベル未満であることに基づいて、異常状態への接続を含んでもよい。したがって、プロセスプラント検索エンジン406は、スラリレベルのみが残るように、プロセスプラント関連データのセットから反応器温度、反応器圧力、再生器温度、および再生器圧力をフィルタリングしてもよい。
【0065】
プロセスプラント検索クエリ用の主題およびフィルタを識別することに加えて、プロセスプラント検索エンジン406はコンテキストを識別する。コンテキストには、ユーザがユーザの名前、ユーザが作業するプロセスプラントの名称と場所、プロセスプラント内でのユーザの組織での役割などのプロセスプラント検索クエリを送信するためのユーザ情報を含んでもよい。プロセスプラント検索エンジン406は、例えば、ユーザデータベースに含まれるユーザのユーザプロファイルからユーザ情報を取得してもよい。ユーザは、ユーザ情報にアクセスするためにプロセスプラント検索エンジン406によって使用され得るログイン情報を提供してもよい。さらに、コンテキストには、ユーザが、プロセスプラント内の位置を含み得る、または、外部の場所、デバイスの能力(例えば、音声、ディスプレイ、マイク、デバイスで実行中のアプリケーションなど)、デバイスのタイプ、デバイスのサイズなどであり得るデバイスの位置のような、プロセスプラント検索クエリを送信するデバイスのデバイス情報を含んでいてもよい。デバイスの位置は、「目の前にある弁を識別してください。」などのような、場所ベースのプロセスプラント検索クエリなどを可能にする。さらに、コンテキストには、プロセスプラント検索クエリが送信された時間が含まれる場合がある。
【0066】
プロセスプラント検索エンジン406は、コンテキストに従って、プロセスプラント関連データのセットをさらにフィルタリングしてもよい。例えば、上記のように、プロセスプラント検索クエリに対応するフィルタの1つは「SCOPE:USER」である。ユーザが作業するプロセスプラントの名称と場所、およびプロセスプラント内のユーザの組織での役割に基づいて、プロセスプラント検索エンジン406は、ユーザが操作する、維持する、関与するなどのコンテキスト知識リポジトリ42内のMODULE:CATCRのいくつかのインスタンスのMODULE:CATCRを識別してもよい。例えば、コンテキストは、ユーザが1つのMODULE:CATCRを持つヒューストンプラントのエリア1で作業していることを示す場合がある。したがって、プロセスプラント検索エンジン406は、ヒューストンプラントのエリア1にあるMODULE:CATCRに対応するプロセスプラント関連データのみを含むようにデータセットをフィルタリングしてもよい。他の実装形態では、ユーザは、プロセスプラントの名称または場所をプロセスプラント検索クエリに含んでもよい。次に、プロセスプラント検索エンジン406は、閾値期間内など、同じ会話内でのユーザによるさらなるプロセスプラント検索クエリ、またはユーザによる後続のプロセスプラント検索クエリのコンテキストとして、プロセスプラントの名称または場所を使用してもよい。デバイスコンテキストを使用して、プロセスプラントの検索エンジン406が返す検索結果の数を判定してもよい。例えば、デバイスがデスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、オペレータワークステーションなどである場合、プロセスプラント検索エンジン406は、検索結果の完全なセットを返してもよい。デバイスがモバイルデバイスまたは車両ヘッドユニットである場合、プロセスプラント検索エンジン406は、検索結果の数を1つまたはいくつかの他の閾値数に減らしてもよい。
【0067】
いずれにしても、プロセスプラント検索エンジン406は、フィルタリングされたプロセスプラント関連データをプロセスプラント検索結果に変換する。上記の例では、フィルタリングされたプロセスプラント関連データは、ヒューストンプラントのエリア1のMODULE:CATCRの20%のスラリレベルを含む。したがって、プロセスプラント検索エンジン406は、音声応答(例えば、テキスト読み上げエンジンを介して)または「あなたのスラリレベルが低い」などの自然言語形式のテキスト応答として検索結果を生成してもよい。プロセスプラント検索エンジン406は、「おはよう」、「こんにちは」、「ハッピーホリデー!」などの紹介文を取得することにより、時間/年および/もしくはユーザの名前に基づく文法モジュールまたはプラント語彙から、フィルタリングされたプロセスプラント関連データのサブセットをプロセスプラント検索結果に変換してもよい。プロセスプラント検索エンジン406はまた、「あなたのスラリレベルは・・・」「あなたのCAT分解装置の異常状態は・・・」、「あなたのCAT分解装置は順調に動作しています!いくつか注意しなければならないことは・・・」のような、文法モジュールまたはプラント語彙からプロセスプラント検索クエリへの自然言語応答を取得してもよい。他の実装形態では、プロセスプラント検索エンジン406は、ヒューストンプラントのエリア1にあるMODULE:CATCRのプロセスフローモジュールまたは制御モジュールへのリンクとして検索結果を生成し、これにより、スラリレベル、またはスラリレベルに関する詳細情報へのリンクが強調表示してもよい。この例では、プロセスプラント検索エンジン406は、単一のプロセスプラント検索結果を返す。ただし、これは1つのシナリオ例に過ぎない。他のシナリオでは、プロセスプラント検索エンジン406は、プロセスプラント検索クエリに応答する任意の量のプロセスプラント関連データに対応する任意の数のプロセスプラント検索結果を返してもよい。
【0068】
「CAT分解装置はどうですか?」は、プロセスプラント検索クエリの一例であるが、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、任意の好適なプロセスプラント検索クエリを取得し、プロセスプラント検索結果を生成してもよい。他の例のプロセスプラント検索クエリには、特定の動作モードに関するクエリ、異常状態または特定の異常状態に関するクエリ、モジュールヒエラルキの指定された部分のモジュールに関するクエリ、特定の名称および/もしくは値を持つプロセスパラメータに関するクエリ、特定の優先度を持つアラームまたはアラーム付きモジュールのクエリ、特定のプロセスプラントエンティティまたはプロセスプラントエンティティのグループに関するクエリ、プロセスプラントエンティティによって生成される製品に関するクエリ、プロセスプラント内のイベントに関するクエリ、クラスのインスタンスに関するクエリなどの構成データに関するクエリ、またはプロセスプラントに関連する他の好適なクエリが含まれてもよい。
【0069】
さらに、いくつかの実装形態では、ユーザは、プロセスプラント検索クエリサーバ400が、プロセスプラントに関する未承諾の音声または表示情報をユーザのユーザインターフェースデバイスに提供することを(例えば、ユーザインターフェースデバイス上のユーザ制御を選択することによって未承諾のプロセスプラント関連データを受信して)許可してもよい。プロセスプラントに関する未承諾の音声または表示情報には、ユーザとの現在の対話に関係なく、重要または安全関連のアラーム情報が含んでもよい。プロセスプラント検索クエリサーバ400は、ユーザのためのプロセスプラントエンティティのセットを識別してもよい。例えば、プロセスプラントエンティティのセットは、ユーザの組織での役割に基づいて識別されてもよく、または、ユーザによって選択されてもよい。次に、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、定期的に(例えば、30秒ごと、毎分、5分ごとなど)、識別されたプロセスプラントエンティティのセットに関連するクリティカルまたは安全関連のアラーム情報について、コンテキスト知識リポジトリ42を検索してもよい。プロセスプラント検索クエリサーバ400が、識別されたプロセスプラントエンティティのセットの1つに関連するクリティカルまたは安全関連アラーム情報を識別したとき、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、ユーザがクリティカルまたは安全関連のアラーム情報に関するプロセスプラント検索クエリ、プロセスプラントエンティティのセットを提供したか、またはプロセスプラント検索クエリを提供したかに関係なく、クリティカルまたは安全関連アラーム情報の指示を音声またはテキスト/グラフィック形式で、ユーザインターフェースデバイスに提供する。例えば、ユーザはボイラーユニットと蒸留塔に関するプロセスプラント検索クエリを提供してもよい。ユーザが操作するプロセスプラント5のエリア内の安全システムに関連するクリティカルまたは安全関連のアラーム情報を識別することに応答して、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、プロセスプラント検索クエリ/プロセスプラント検索結果シーケンスを中断してもよく、代わりに、安全システムに関連するクリティカルまたは安全関連のアラーム情報をユーザインターフェースデバイスに提供してもよい。
【0070】
さらに、ユーザは、プロセスプラント内で発生する特定のイベントまたは状態に応答して、ユーザインターフェースデバイスに提供される音声アラートまたは通知を要求してもよい。次に、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、特定の条件が満たされるか、またはイベントがプロセスプラント5内で発生するかどうかを定期的または継続的に判定してもよい。特定の条件が満たされるか、またはイベントが発生したとき、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、ユーザによるさらなる要求またはプロセスプラント検索クエリなしに、音声アラートまたは通知をユーザインターフェースデバイスに提供してもよい。例えば、ユーザは、TT-102のプロセス変数値が70%を超えたときを知りたい場合がある。プロセスプラント検索クエリサーバ400は、例えばコンテキスト知識リポジトリ42から、TT-102のプロセス変数値を定期的または継続的に取得してもよい。プロセス変数値が70%を超えると、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、例えばTT-102のプロセス変数値が71%であることをユーザインターフェースデバイスに音声アラームを提供してもよい。
【0071】
プロセスプラント検索クエリサーバ400は、プロセスプラント5の内部または外部にあり得るユーザインターフェースデバイスからプロセスプラント検索クエリを受信する。図5は、ユーザインターフェースデバイス上に提示され得る例示的なプロセスプラントディスプレイ500を示す。ユーザインターフェースデバイスは、プロセスプラント5に通信可能に結合できるため、ユーザは、プロセスプラントディスプレイ500上のユーザ制御を介してプロセスプラント5内のデバイスまたはコンポーネントを制御してもよい。他の実装形態では、ユーザインターフェースデバイスは、プロセスプラント5に通信可能に結合されておらず、プロセスプラントディスプレイ500に提示されるデータは、プロセスプラント5内のプロセスプラント関連データのローカルコピーまたは複製からのものである。いずれにしても、プロセスプラントディスプレイ500は、選択されたときに、プロセスプラントディスプレイ500にプロセスプラント検索クエリを入力するための検索バー504を提示させる、検索アイコンなどのユーザ制御502を含んでもよい。いくつかの実装形態では、プロセスプラントディスプレイ500は、ユーザインターフェースデバイス上で実行されるプロセスプラントアプリケーションまたはプロセスプラント検索アプリケーションを介して提示される。ユーザは、「バイパスがオンになっていない制御モジュール」など、テキスト入力またはマイクを介した音声入力を介してプロセスプラント検索クエリを入力することができる。プロセスプラント検索クエリは、制御モジュール、フェースプレート、プロセスフローモジュール、プロセスプラントエンティティなど、プロセスプラントディスプレイ500に提示されるグラフィック情報に関連してもよい。いくつかの実装形態では、ユーザインターフェースデバイスは、プロセスプラント検索クエリ用のコンテキストとして、プロセスプラントディスプレイ500に含まれる制御モジュール、プロセスフローモジュール、フェースプレート、プロセスプラントエンティティなどのプロセスプラント検索クエリサーバ400へ、表示を提供してもよい。他のシナリオでは、プロセスプラント検索クエリは、プロセスプラントディスプレイ500に提示されるグラフィック情報に関連していない。
【0072】
プロセスプラントアプリケーションまたはプロセスプラント検索アプリケーションは、ユーザが入力した以前のプロセスプラント検索クエリを記憶することもでき、ユーザがテキストまたは音声入力を繰り返す必要なく、以前のプロセスプラント検索クエリの1つを選択するユーザ制御を含んでもよい。いくつかの実装形態では、プロセスプラントアプリケーションまたはプロセスプラント検索アプリケーションは、以前のプロセスプラント検索クエリを定期的にまたは任意の好適な様式で自動的に再送信して、更新された検索結果を受信してもよい。
【0073】
次に、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、プロセスプラント検索クエリ、ならびに、ユーザ情報、デバイス情報、ユーザの以前の検索クエリの検索履歴、プロセスプラント関連データ上に提示されるグラフィック情報の表示などのプロセスプラント検索クエリ用のコンテキストを受信する。次に、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、プロセスプラント検索クエリの主題、「バイパスがオンでない制御モジュール」を、プロセスプラント検索クエリの用語「制御モジュール」からCRTLMODとして識別してもよく、また、「バイパスオンではない」という用語からBYPASS:is_not:Onとしてフィルタを識別してもよい。いくつかの実装形態では、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、ユーザが操作する、維持する、関与するなどの特定のプロセスプラント内の制御モジュールなどのようなコンテキストから追加のフィルタを識別してもよい。ユーザが操作する、維持する、関与するなどのプロセスプラントの特定の領域、ユーザが以前に問い合わせたプロセスプラントの特定の領域、または、現在ユーザのプロセスプラントディスプレイ500に提示されているプロセスプラントの特定の領域を識別子であってもよい。いずれにしても、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、次に、コンテキスト知識リポジトリ42からのバイパスなしの制御モジュールの各々、および識別された制御モジュールの各々に対するプロセスプラント関連データを識別する。プロセスプラント検索クエリサーバ400は、制御モジュールの識別された制御モジュール/プロセスプラント関連データごとにプロセスプラント検索結果を生成し、プロセスプラント検索結果を検索結果のディスプレイのユーザインターフェースに表示するために提供する。ユーザインターフェースデバイス上に提示され得る例示のプロセスプラント検索結果のディスプレイ600は、図6に示される。
【0074】
プロセスプラント検索結果のディスプレイ600は、プロセスプラント検索クエリ「バイパスがオンではない制御モジュール」に応答して、プロセスプラント検索結果のセット602a~608aの表示を含む。プロセスプラント検索結果602a~608aの各表示は、プロセスプラント検索結果に関する詳細情報へのリンクを備えたプロセスプラント検索結果(例えば、ワークショップ_1303)の名称を含んでもよい。さらに、プロセスプラント検索結果602a~608aの各表示は、プロセスプラント検索結果に関する詳細情報のサムネイル画像またはプレビュー602b~608bを含んでもよい。例えば、第1のプロセスプラント検索結果602a、ワークショップ_1303は、制御モジュールであり、第1のプロセスプラント検索結果602bに対応するサムネイル画像またはプレビューは、制御モジュールのグラフィック表現のサムネイル画像である。(例えば、最初のプロセスプラント検索結果602aまたは最初のプロセスプラント検索結果602bに対応するサムネイルまたはプレビューの表示をクリックまたはタッチ選択することにより)ユーザが最初のプロセスプラント検索結果602aを選択したときに、ユーザインターフェースデバイスは、図7に示すように、詳細な検索結果のディスプレイ700で制御モジュールのグラフィック表現の完全なビューを提示してもよい。
【0075】
詳細な検索結果のディスプレイ700は、また、制御モジュールの名称、制御モジュールのパス、制御モジュールへの入力および出力の名称および/もしくはパス、制御モジュールによって制御されるプロセスプラントエンティティのパス、制御モジュールを実行するコントローラの名称および/もしくはパス、制御モジュールによって入出力される製品の製品パラメータデータ、制御モジュールによって制御されるプロセスプラントエンティティのプロセスパラメータデータ、または制御モジュールに関する他の好適な情報を含んでもよい。上述したように、ユーザインターフェースデバイスがプロセスプラント5の外部にあり、かつ/または、プロセスプラント5のオンライン操作を制御するデバイスまたはコンポーネントと通信しているとき、詳細の上方への選択可能なリンクは、プロセスプラント5内の、プロセスプラント関連データのローカルコピーまたは複製への選択可能なリンクであるため、プロセスプラント関連データの複製とのユーザの相互作用が、プロセスプラント5のランタイム操作に影響しない。
【0076】
いくつかの実装形態では、詳細な検索結果のディスプレイ700は、検索結果に対応するプロセスプラントエンティティまたはプロセスプラントエリアのライブビデオフィードなどのビデオフィードを含んでもよい。例えば、検索結果が特定のプロセスプラントエンティティのアラームである場合、詳細な検索結果のディスプレイ700は、プロセスプラントエンティティ(例えば、ミキサー)のライブビデオフィードを含んでもよい。別の例では、検索結果がプロセスプラントのエリアの要約である場合、詳細な検索結果のディスプレイ700は、プロセスプラントエリアのライブビデオフィードを含んでもよい。さらに、詳細な検索結果のディスプレイ700は、フェースプレート、詳細および主制御表示、制御ヒエラルキー、プロセスフローモジュール、プロセスプラントの画像/ビデオ、プロセスプラントの領域の画像/ビデオ、プロセスプラントエンティティの表示、プロセスプラントまたはプロセスプラントのエリアのマップ表現、プロセスパラメータまたは製品パラメータ値のグラフ、チャートまたはテーブル、構成表示、アラーム表示などを含んでもよい。
【0077】
図6に戻ると、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、ユーザインターフェースデバイスのサイズおよび/もしくはタイプに基づいて、プロセスプラント検索結果のディスプレイ600に含めるプロセスプラント検索結果の数を選択してもよい。ユーザインターフェースデバイスのサイズが閾値サイズより小さい場合、またはデバイスタイプが所定のデバイスタイプのセットの特定のタイプ(モバイルデバイス、車両ヘッドユニットなど)である場合、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、単一のプロセスプラント検索結果を提供して、プロセスプラント検索結果のディスプレイ600に含めることができる。
【0078】
図8は、単一のプロセスプラント検索結果を有するモバイルデバイスのプロセスプラント検索結果のディスプレイ800を示す。一方、ユーザインターフェースデバイスのサイズが、閾値サイズまたは所定のデバイスタイプのセットのデバイスタイプの1つ以上の場合、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、プロセスプラント検索結果のセットを提供して、プロセスプラント検索結果のディスプレイ600に含めることができる。他の実装形態では、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、ユーザインターフェースデバイスのサイズに比例する、プロセスプラント検索結果のディスプレイ600に含めるためのいくつかのプロセスプラント検索結果を選択する。例えば、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、ユーザインターフェースデバイスが第1の閾値サイズを超えているが第2の閾値サイズ未満であるときに、10のプロセスプラント検索結果を提供して、プロセスプラント検索結果のディスプレイ600に含めることができる。プロセスプラント検索クエリサーバ400は、20のプロセスプラント検索結果を提供して、ユーザインターフェースデバイスが第2の閾値サイズを超えているが第3の閾値サイズ未満である場合などに、プロセスプラント検索結果のディスプレイ600に含めることができる。さらに他の実装形態では、プロセスプラント検索結果のディスプレイ600は、最初のページに、プロセスプラント検索結果の第1のセット、およびユーザが、プロセスプラント検索結果のディスプレイ600の前後の矢印などのようなユーザ制御を介してアクセスできる後続のページに、プロセスプラント検索結果の追加セットを含む。
【0079】
他の実装形態では、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、プロセスプラント検索結果のセットをユーザインターフェースデバイスに提供し、ユーザインターフェースデバイスは、ユーザインターフェースデバイスのサイズおよび/もしくはタイプに基づいて、プロセスプラント検索結果の提示を調整する。例えば、ユーザインターフェースデバイスがモバイルデバイスまたは車両ヘッドユニットである場合、ユーザインターフェースデバイスは、プロセスプラント検索結果のディスプレイ600に提示するためのプロセスプラント検索結果のセットの単一の検索結果を選択してもよい。ユーザインターフェースデバイスがデスクトップコンピュータであるか、または閾値サイズ以上のサイズを有する場合、ユーザインターフェースデバイスは、プロセスプラント検索結果のセットの各々をプロセスプラント検索結果のディスプレイ600に提示してもよい。
【0080】
いくつかの実装形態では、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、ユーザインターフェースデバイスの能力に基づいて、プロセスプラント検索結果を提供する形式を選択してもよい。ユーザインターフェースデバイスが音声能力を有するがディスプレイを有しない場合、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、プロセスプラント検索結果を音声形式でユーザインターフェースデバイスに提供してもよい。ユーザインターフェースデバイスが音声能力を有するがディスプレイを有しない場合、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、プロセスプラント検索結果を音声形式でユーザインターフェースデバイスに提供してもよい。ユーザインターフェースデバイスがディスプレイおよび音声能力を有する場合、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、プロセスプラント検索結果をテキスト/グラフィック形式および音声形式の両方でユーザインターフェースデバイスに提供してもよい。
【0081】
プロセスプラント検索結果のディスプレイ600は、特定のカテゴリに対応するプロセスプラント検索結果を取得するためのカテゴリ610~650の表示も含んでもよい。例示のプロセスプラント検索結果のディスプレイ600では、カテゴリには、すべて610、アラーム620、制御モジュール630、プロセスフローモジュール640、およびレポート650が含まれる。例示のプロセスプラント検索結果のディスプレイ600では、すべてのカテゴリ610が選択され、したがって、提示されているプロセスプラント検索結果は、すべてのカテゴリのプロセスプラント検索結果を含む。他のカテゴリ620~650のうちの1つのユーザによる選択に応答して、プロセスプラント検索結果のディスプレイ600は、選択されたカテゴリに対応するプロセスプラント検索クエリに応答するプロセスプラント検索結果を提示してもよい。例えば、ユーザがカテゴリレポート650を選択した場合、プロセスプラント検索結果のディスプレイ600は、レポートを含む、またはバイパスがONではない制御モジュールの1つに関するレポートなどのレポートに関連するプロセスプラント検索結果のサブセットを提示してもよい。
【0082】
いくつかの実装形態では、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、各々のカテゴリを生成し、プロセスプラント検索結果のサブセットを各カテゴリに割り当てる。プロセスプラント検索クエリサーバ400は、プロセスプラント検索結果に含まれるプロセスプラント関連データまたはコンテキスト知識リポジトリ42の関連データまたはプロセスプラントエンティティに基づいて、および/もしくはプロセスプラント関連データから他のプロセスプラントへの接続に基づいて、特定のプロセスプラント検索結果をカテゴリに割り当ててもよい。例えば、コンテキスト知識リポジトリ42内の特定の制御モジュールがアラームとの接続を有する場合、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、制御モジュールをアラームカテゴリ620に割り当ててもよい。
【0083】
いくつかの実装形態では、カテゴリは、プロセスプラント検索クエリから独立してもよく、任意のプロセスプラント検索クエリと同じカテゴリであってもよい。他の実装形態では、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、プロセスプラント検索クエリに応答するプロセスプラント検索結果のセットに基づいて、各プロセスプラント検索クエリに固有のカテゴリセットを生成する。例えば、「バイパスがオンではない制御モジュール」のプロセスプラント検索クエリの場合、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、検索結果のセットがプロセスプラントの3つの異なる領域の制御モジュールを含むと判定してもよい。したがって、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、プロセスプラントの各エリアに対して異なるカテゴリを生成し、プロセスプラント検索結果のサブセットを各カテゴリに割り当ててもよい。
【0084】
また、いくつかの実装形態では、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、プロセスプラント検索結果の各々をランク付けおよび/もしくはスコア付けしてもよい。次に、プロセスプラント検索結果602a~608aは、プロセスプラント検索結果のディスプレイ600においてランク付けされた順序で提示されてもよい。例えば、最高にランク付けされた、または最高のスコアを有するプロセスプラント検索結果602aは、プロセスプラント検索結果のディスプレイ600の上部に提示されてもよい。プロセスプラント検索クエリサーバ400が単一のプロセスプラント検索結果を選択してプロセスプラント検索結果のディスプレイ600に含めるとき、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、最高ランクのプロセスプラント検索結果を選択してもよい。別の例では、プロセスプラント検索クエリサーバ400がプロセスプラント検索結果のディスプレイ600に含める閾値数(例えば5つ)のプロセスプラント検索結果を選択するとき、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、閾値数以上にランク付けされるプロセスプラント検索結果を選択してもよい。
【0085】
プロセスプラント検索クエリサーバ400は、プロセスプラント検索クエリへの関連性に従って、プロセスプラント検索結果のそれぞれに関連性スコアを割り当ててもよい。プロセスプラント検索クエリとの関連性は、プロセスプラント検索結果がプロセスプラント検索クエリにどの程度対応しているかに基づいてもよい。いくつかの実装形態では、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、プロセスプラント検索結果のそれぞれの重要性または優先度に従って関連性スコアを割り当ててもよい。例えば、アラームを主題として有するプロセスプラント検索クエリの場合、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、優先度が高いまたはクリティカルなアラームが、優先度が低いアラームよりもプロセスプラント検索クエリとの関連性が高いと判定してもよい。したがって、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、優先度が高いまたはクリティカルなアラームに対応するプロセスプラント検索結果により高いスコアを割り当て、優先度が低いアラームに対応するプロセスプラント検索結果により低いスコアを割り当ててもよい。
【0086】
また、例えば、フィルタの1つが期間(例えば、過去8時間以内のアラーム)である場合などのいくつかの実装形態では、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、最新性に基づいて関連性スコアを割り当ててもよい。プロセスプラント検索クエリサーバ400は、より最近に発生したイベントに対応するプロセスプラント検索結果により高いスコアを割り当ててもよい。より具体的には、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、プロセスプラント検索クエリの1時間前にトリガーされたアラームに対応する検索結果に、プロセプラント検索クエリスの6時間前にトリガーされたアラームに対応する検索結果よりも高い関連性スコアを割り当ててもよい。
【0087】
また、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、コンテキストに基づいて関連性スコアを割り当ててもよい。より具体的には、例えば、プロセスプラント検索クエリが「ボイラーユニット上のモジュール」であり、プロセスプラント内のユーザの組織での役割が、ユーザが特定のボイラーユニットと密接に連携していることを示している場合、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、他のボイラーユニットに対応するモジュールよりも、その特定のボイラーユニットのモジュールにより高い関連性スコアを割り当ててもよい。
【0088】
さらに、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、プロセスプラント検索結果が満たす条件を有するフィルタの数または割合に基づいて、関連性スコアを各プロセスプラント検索結果に割り当ててもよい。例えば、プロセスプラント検索クエリに3つのフィルタが含まれている場合、3つすべてのフィルタの条件を満たすプロセスプラント検索結果には、3つのフィルタの2つのみを満たすプロセスプラント検索結果よりも高い関連性スコアが割り当てられてもよい。いくつかの実装形態では、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、プロセスプラント検索クエリ内のフィルタの各々の条件を満たすプロセスプラント検索結果のみを生成する。他の実装形態では、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、プロセスプラント検索クエリ内のフィルタの少なくとも閾値数またはパーセンテージの条件を満たすプロセスプラント検索結果を生成する。例えば、プロセスプラント検索クエリサーバ400が、ユーザインターフェースデバイスのデバイスタイプまたはサイズに応じて10のプロセスプラント検索結果がディスプレイに提供され、5つのプロセスプラント検索結果のみがフィルタ各々の条件を満たすと判定した場合、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、フィルタの1つの条件を満たさない追加のプロセスプラント検索結果を識別してもよい。これらの追加のプロセスプラント検索結果には、各々のフィルタの条件を満たすプロセスプラント検索結果よりも低い関連性スコアが割り当てられてもよい。
【0089】
いくつかの実装形態では、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、重要度、最新性、コンテキスト、プロセスプラント検索結果が満たす条件を有するフィルタの数、または関連性に関連する任意の他の好適な要因の任意の好適な組み合わせに基づいて、プロセスプラント検索結果の各々に関連性スコアを割り当てる。次に、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、最も高い関連性スコアを有するプロセスプラント検索結果が最も高くランク付けされるような順番で関連性スコアの順にプロセスプラント検索結果をランク付けしてもよい。
【0090】
いくつかの実装形態では、ランキングは、あいまいなプロセスプラント検索クエリを解決するため、および/もしくはプロセスプラント検索クエリに関する推奨またはフォローアップ質問をユーザに提供するために使用されてもよい。例えば、ユーザはTT102に関するプロセスプラント検索クエリを提供してもよい。プロセスプラント検索クエリサーバ400は、コンテキスト知識リポジトリ42内のTT102を識別することができない可能性があるが、最高ランクのプロセスプラント検索結果は、TC102についてのものでもよい。したがって、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、TC102のためのプロセスプラント検索クエリを生成するようにユーザに推奨を提供してもよく、またはプロセスプラントクエリがTC102のためのものであるかどうかをユーザに尋ねてもよい。プロセスプラント検索クエリサーバ400があいまいなプロセスプラント検索クエリを受信するか、またはプロセスプラント検索クエリの主題を識別することができないときは、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、最も近い一致または主題を識別し、最も近い一致または主題を、ユーザに推奨/修正アクションとして提供してもよい。
【0091】
プロセスプラント関連データの提示
プロセスプラント検索クエリに応答してプロセスプラント検索結果を提供することに加えて、コンテキスト知識リポジトリ42を使用して、モバイルデバイス、車両ヘッドユニット、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータなどのようなプロセスプラントに通信可能に結合されていないユーザインターフェースデバイスによって提示されるプロセスプラント関連データを提供してもよい。このようにして、プロセスプラントの担当者は、プロセスプラント内のデバイスとリモート通信するというセキュリティおよび安全性のリスクなしに、プロセスプラントのオンライン操作をリモートで監視してもよい。
【0092】
上述のように、この実装形態では、コンテキスト知識リポジトリ42は、エッジゲートウェイシステム1のエッジ向きコンポーネント12に含まれる。エッジ向きコンポーネント12は、プロセスプラント5内のデータソース30からデータを取得するが、エッジ向きコンポーネント12からフィールド向きコンポーネント10への通信を可能にしない単方向データダイオード15を介してエッジゲートウェイシステムのフィールド向きコンポーネント12に、そしてプロセスプラント5に接続される。したがって、この実装形態では、コンテキスト知識リポジトリ42に含まれるプロセスプラント関連データは、ローカルコピーまたはプロセスプラント5内のプロセスプラント関連データの複製からのものであるため、ユーザインターフェースデバイスに提示されるプロセスプラント関連データの複製への変更は、プロセスプラント5のランタイム操作を変更しない。ユーザインターフェースデバイスは、プロセスプラント5内で生成されたプロセスプラント関連データと直接相互作用せず、プロセスプラント5のコントローラおよび/もしくは他のデバイスと通信して、プロセスプラント5のオンライン操作を制御することができない。このようにして、ユーザは、プロセスフローモジュール、制御モジュール、フェースプレート、プロセスプラントエンティティ、プロセスパラメータデータ、製品パラメータデータ、環境データ、メンテナンスデータ、分析データ、診断データなどを、まるでそれらがオペレータワークステーション、モバイルワークステーション、またはプロセスプラント5内の他の好適なユーザインターフェースデバイスにあるかの如く、リモートで閲覧することができる。
【0093】
エッジ向きコンポーネント12内のプロセスプラント検索クエリサーバ400または任意の他の好適なアクセス機構48は、アプリケーションまたは他のコンピューティングデバイスからの要求に応答して、プロセスプラント関連データを、アプリケーションまたは他のコンピューティングデバイスに提供してもよい。例えば、ユーザインターフェースデバイスは、プロセスプラント検索クエリサーバ400などのアクセス機構48を介してコンテキスト知識リポジトリ42からのプロセスプラント関連データを要求するプロセスプラントアプリケーションを実行してもよい。プロセスプラントアプリケーションは、ユーザログイン情報などのユーザのユーザ識別情報を取得してもよく、ユーザ識別情報とデバイス情報をエッジ向きコンポーネント12にコンテキスト用に提供してもよいため、エッジ向きコンポーネント12は、例えば、ユーザの組織での役割に関連するプロセスプラント関連データのサブセットを提供する。プロセスプラント関連データのサブセットは、コーパスクリスティプラントなど、ユーザが雇用されているプロセスプラントにも関連してもよい。
【0094】
図9は、プロセスプラント5から離れた場所にあるプロセスプラント関連データを提示するための例示的な車両ヘッドユニット900を示している。車両ヘッドユニット900は、プロセスプラントアプリケーションを実行してもよく、グラフィックおよびオーディオ出力を提供するためのディスプレイ902およびスピーカ、英数字を入力する、または他のユーザ入力を提供するためのハードウェア入力制御、英数字を入力するため、または他のユーザ入力を、タッチスクリーンおよび/もしくはプロセスプラント検索クエリなどのオーディオ入力を受信するためのマイクを介して提供するためのソフトウェア入力制御を含んでいてもよい。図9に示すように、ディスプレイ902は、プロセスプラント検索クエリなどのプロセスプラントに関連する要求を提供するようにユーザに要求するプロンプトを含む。したがって、ユーザは、マイクロフォンを介して音声入力を伴うオーディオ要求を提供することができ、またはハードウェアまたはソフトウェア入力制御を介してテキスト要求を提供してもよい。いくつかの実装形態では、プロセスプラントアプリケーションは、プロセスプラントアプリケーションに、マイクロフォンを介してユーザの音声入力を受信および分析させる、事前に記憶された音声プロンプトを含んでもよい。例えば、事前に保存された音声プロンプトは「ハイ、DeltaV」でもよい。「ハイ、DeltaV」という音声入力の受信に応答して、プロセスプラントアプリケーションは、ユーザからの後続の音声入力を受信および分析し、ユーザの要求に応じてプロセスプラントデータを生成してもよい。また、プロセスプラントアプリケーションは、ユーザだけがプロセスプラントアプリケーションに音声入力を提供することができるように、音声認識技術を介してユーザの声を識別してもよい。プロセスプラントアプリケーションは音声入力をユーザに対応するものとして識別しないため、他のユーザからの音声入力は分析されない場合がある。他の実装形態では、ディスプレイ902は、図10および11にそれぞれ示すように、ユーザに対応するデフォルトのプロセスプラント関連データ、またはユーザに対応するプロセスフローモジュール、または制御モジュールのプロセスプラントディスプレイを含んでもよく、詳細は以下に説明される。例えば、デフォルトのプロセスプラント関連データは、ユーザの組織での役割に関連するプロセスプラントエンティティに関する特定の期間内にユーザのために生成されたレポート、ユーザが操作する、維持する、関与するなどのプロセスプラントエンティティの更新、これらのプロセスプラントエンティティに対するアラームまたは重要情報などを含んでもよい。ユーザに対応するデフォルトのプロセスフローモジュールまたは制御モジュールは、ユーザが最近閲覧したプロセスフローモジュールまたは制御モジュール、またはユーザが操作する、維持する、関与するなどのプロセスプラントエンティティなどのような、ユーザの組織での役割に関連するプロセスプラントエンティティを含むプロセスフローモジュールまたは制御モジュールを含んでもよい。
【0095】
例示的なシナリオでは、ディスプレイ902に含まれるプロンプトに応答して、ユーザは、音声入力「ハイ、DeltaV、私のレポートを提示してください」または「ハイ、DeltaV、私の分割型壁カラムのレポートをください。」などを提供する。音声入力に応答して、車両ヘッドユニットは、図10に示されるようなプロセスプラントレポートディスプレイ1000を提示する。いくつかの実装形態では、プロセスプラントレポートディスプレイ1000は、ユーザからの要求なしに、デフォルトのプロセスプラント関連データとして提示されてもよい。より具体的には、エッジ向きコンポーネント12は、ユーザの組織での役割に固有のユーザに関するレポートを定期的に生成してもよい。また、ユーザは、車両ヘッドユニット900のユーザ制御を介してレポートをカスタマイズして、レポートを受信する特定の制御モジュール、プロセスプラントエンティティ、プロセスプラントエリアなどを選択してもよい。いずれにせよ、プロセスプラントレポートディスプレイ1000は、未読レポート1002および既読レポートの表示を含んでもよい。未読レポート1002の各表示は、レポートのタイトルと、レポートを閲覧しようとする、またはレポートの音声バージョンを受信しようとするレポートを選択するためのリンクとを含んでもよい。例えば、ユーザは、エグゼクティブサマリに対応する音声コントロールをタッチ選択して、音声版のエグゼクティブサマリを受信するか、またはエグゼクティブサマリをタッチ選択して、グラフィック版のエグゼクティブサマリを受信してもよい。例示のシナリオでは、ユーザは、音声入力「ハイ、DeltaV、私のレポートを提示してください」または「ハイ、DeltaV、私の分割型壁カラムのレポートをください」を提供して、分割型壁カラムのレポートのグラフィック版および/もしくは音声版を受信してもよい。それに応答して、車両ヘッドユニット900は、「昨日の分割型壁カラムのレポートによると、10万バレルの生産量で、ほぼ生産能力に近い状態で運転しています。2つの重大なアラームがありました。既知の環境の偏位はありませんでした。」などのような分割型壁カラムのレポート1004の音声版を提示する。音声バージョンは、自然言語形式で提示されてもよい。例えば、エッジ向きコンポーネント12は、上述の文法モジュールまたはプラント語彙データベースと通信して、自然言語形式で音声バージョンを生成してもよい。
【0096】
車両ヘッドユニット900は、ディスプレイ902上に分割型壁カラムのレポート(図示せず)のグラフィック版を提示してもよい。分割型壁カラムのレポートのグラフィック版には、分割型壁カラムのグラフィック表現と、分割型壁カラムへの入力および出力を含んでもよい。グラフィック版はまた、分割型壁カラムのレポートのプロセスパラメータデータおよび/もしくは分割型壁カラムに入出力される製品の製品パラメータデータを含んでもよい。さらに、分割型壁カラムのレポートのグラフィック版は、音声版から転記されたテキストを含んでもよい。
【0097】
いくつかの実装形態では、プロセスプラントアプリケーションまたはエッジ向きコンポーネント12は、各レポートの圧縮版および完全版など、レポートの多数のバージョンを生成してもよい。圧縮版は、完全版に含まれる情報の要約を含んでもよい。プロセスプラントアプリケーションは、車両ヘッドユニット900内のセンサと通信して、車両の速度を判定してもよい。車両が閾値速度(例えば、時速10マイル)を超える速度で走行している場合、プロセスプラントアプリケーションは、レポートの圧縮版をスピーカおよび/もしくはディスプレイ902を介して音声形式で提示して、運転者の注意散漫を軽減してもよい。一方、車両が閾値速度(例えば、時速10マイル)以下で走行している場合、プロセスプラントアプリケーションは、スピーカおよび/もしくはディスプレイ902を介して完全版のレポートを提示してもよい。さらに、プロセスプラントアプリケーションは、車両が閾値速度を超えて走行しているとの判定に応答して、プロセスフローモジュール、制御モジュール、フェースプレート、プロセスプラントエンティティなどの圧縮版を提示してもよい。より具体的には、プロセスフローモジュールの圧縮版は、プロセスフローモジュールの完全版に含まれるプロセスパラメータデータ、プロセスプラントエンティティ、アラームなどの一部を含まなくてもよい。
【0098】
車両ヘッドユニット900上に提示され、プロセスフローモジュール1102を含む例示のプロセスプラントディスプレイ1100を図11に示す。プロセスフローモジュール1102は完全版であってもよいが、圧縮版は、完全版に含まれるプロセスパラメータデータ、プロセスプラントエンティティ、アラーム、警告などの一部を含まない場合ある。プロセスフローモジュール1102は、リアルタイムプロセスパラメータデータなどのような、オンラインプロセスプラント5からのリアルタイムプロセスプラント関連データを含んでもよい。例えば、車両ヘッドユニット900のプロセスプラントアプリケーションがプロセスプラント5に通信可能に結合されていないため、ユーザは、設定点値をリモートで調整することはできないが、ユーザはオンラインプロセスプラント5内の設定ポイント、プロセスパラメータ値、イベントなどを閲覧することができる。いくつかの実装形態では、プロセスプラントディスプレイ1100が、プロセスフローモジュール1102を閲覧したいというユーザによる要求に応答して提示される。他の実装形態では、プロセスプラントディスプレイ1100は、ユーザの組織での役割に対応する、またはユーザが以前に閲覧することを要求したプロセスプラント関連データを有するプロセスフローモジュールを提示するデフォルトのディスプレイである。
【0099】
ユーザの要求に応答して、またはデフォルトのデータとしてプロセスプラント関連データを提示することに加えて、車両ヘッドユニット900で実行されるプロセスプラントアプリケーションは、プロセスプラント5でユーザの組織での役割に応じてユーザが関心をもつと思われるイベントが発生したときに、通知を取得して提示してもよい。例えば、エッジ向きコンポーネント12は、ユーザの組織での役割に従って、ユーザが操作する、維持する、関与するなど、制御モジュール、プロセスフローモジュール、プロセスプラントエンティティなどを識別してもよい。いくつかの実装形態では、ユーザは、一連の制御モジュール、プロセスフローモジュール、プロセスプラントエンティティなどを入力して、プロセスプラントアプリケーションのユーザ制御を介してリモートで監視してもよい。ユーザに対して、あるイベントが識別された制御モジュール、プロセスフローモジュール、プロセスプラントエンティティなどの1つに関連するコンテキスト知識リポジトリ42に記憶されるときには、エッジ向きコンポーネント12は、車両ヘッドユニット900によって提示されるプロセスプラントアプリケーションに通知を送信する。通知は、イベントの説明、およびイベントに対応するコンテキスト知識データベース42からのプロセスプラント関連データのサブセットを含んでもよい。通知には、イベントに関連するプロセスフローモジュール、制御モジュール、プロセスプラントエンティティなどのグラフィック表示と共に、イベントの詳細な説明へのリンク、イベントのイベントパラメータデータ、アラーム、および/もしくはまたはイベントに関連する警告などを含んでもよい。
【0100】
図12は、プロセスプラント検索クエリに応答して検索結果を提供するための例示の方法1200を表すフロー図を示す。方法1200は、図12に示されるようなプロセスプラント検索クエリサーバ400、図1に示されるようなエッジ向きコンポーネント12、またはプロセスプラント5内またはプロセスプラント5の外部の、エッジ向きコンポーネント12と通信する任意の好適なコンピューティングデバイスによって実行されてもよい。
【0101】
ブロック1202で、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、ユーザインターフェースデバイスからプロセスプラント検索クエリを受信する。プロセスプラント検索クエリは、プロセスプラント関連データに関連する、および/もしくはプロセスプラント内のプロセスプラントエンティティに関連する任意の検索クエリであってもよい。プロセスプラント検索クエリは、音声ベースまたはテキストベースのプロセスプラント検索クエリであってもよい。プロセスプラント検索クエリが音声ベースのプロセスプラント検索クエリであるとき、ユーザインターフェースデバイスは、音声ベースのプロセスプラント検索クエリをテキストに転記し、テキストをプロセスプラント検索クエリサーバ400に送信してもよい。他の実装形態では、ユーザインターフェースデバイスは、音声ベースのプロセスプラント検索クエリをプロセスプラント検索クエリサーバ400に送信してもよく、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、音声ベースのプロセスプラント検索クエリをテキストに転記してもよい。
【0102】
次に、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、プロセスプラント検索クエリを分析/解析して、検索クエリの主題(ブロック1204)、検索クエリのコンテキスト(ブロック1206)、および/もしくは検索クエリに呼応して、データセットをフィルタリングするために使用される、検索クエリ内の他の情報を識別してもよい。より具体的には、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、プロセスプラント検索クエリサーバ400に含まれる、またはプロセスプラント検索クエリサーバ400に通信可能に結合された文法モジュールまたはプラント語彙データベースから、主題およびフィルタの指示を取得してもよい。文法モジュールまたはプラント語彙データベースは、プロセスプラント検索クエリのいくつかの主題と、主題を変更して検索結果をフィルタリングするフィルタを記憶することができる。文法モジュールまたはプラント語彙データベースは、主題またはフィルタの同義語またはニックネームなど、各主題および/もしくはフィルタに対応するプロセスプラント検索クエリからの用語のいくつかのマッピングも記憶してもよい。
【0103】
プロセスプラント検索クエリサーバ400は、例えば、ユーザデータベースに含まれるユーザのユーザプロファイルから、プロセスプラント検索クエリ用のコンテキストを識別してもよい。ユーザは、ユーザ情報にアクセスするためにプロセスプラント検索クエリサーバ400によって使用され得るログイン情報を提供してもよい。さらに、コンテキストには、ユーザが、プロセスプラント内の位置を含み得る、または、外部の場所、デバイスの能力(例えば、オーディオ、ディスプレイ、マイク、デバイスで実行中のアプリケーションなど)、デバイスのタイプ、デバイスのサイズなどであり得るデバイスの位置のような、プロセスプラント検索クエリを送信するデバイスのデバイス情報を含んでもよい。さらに、コンテキストには、プロセスプラント検索クエリが送信された時間が含まれる場合がある。
【0104】
ブロック1208で、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、プロセスプラント検索クエリの主題に対応する検索クエリに応答して、コンテキスト知識リポジトリ42からプロセスプラント関連データのデータセットを取得する。次に、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、プロセスプラント検索クエリ内のフィルタおよび/もしくはプロセスプラント検索クエリに関連するコンテキストに従ってデータセットをフィルタリングしてもよい。例えば、プロセスプラント検索クエリの件名はアラームであってもよい。したがって、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、アラームに関連するコンテキスト知識リポジトリ42からプロセスプラント関連データのデータセットを検索してもよい。プロセスプラント検索クエリ用のフィルタには、クリティカルなアラーム、特定のボイラーユニットのアラーム、および過去8時間に発生したアラームであってもよい。次に、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、データセットをフィルタリングして、クリティカルなアラーム、特定のボイラーユニットのアラーム、および過去8時間に発生したアラームに関連しないプロセスプラント関連データを削除してもよい。
【0105】
次に、ブロック1210で、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、フィルタリングされたデータセットに従って、プロセスプラント検索結果のセットを生成してもよい。プロセスプラント検索クエリサーバ400は、フィルタリングされたデータセット内の各データ項目について自然言語応答を生成することにより、フィルタリングされたデータセットをプロセスプラント検索結果に変換してもよい。例えば、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、「おはよう」、「こんにちは」、「ハッピーホリデー!」などの導入文を、時間/年および/もしくはユーザの名前に基づく文法モジュールまたはプラント語彙から取得することにより、データ項目をプロセスプラント検索結果に変換してもよい。プロセスプラント検索クエリサーバ400はまた、「クリティカルなアラームは...を含みます」または「あなたに__クリティカルなアラームがでています…」などの、文法モジュールまたはプラント語彙から、プロセスプラント検索クエリに対する自然言語応答を取得してもよい。自然言語応答は、特定のプロセスプラントクエリ主題または特定のプロセスプラントクエリ主題と1つ以上のフィルタに関連付けて文法モジュールまたはプラント語彙データベースに記憶される、所定の自然言語応答であってもよい。例えば、プロセスプラントクエリ主題がアラームであるたびに、所定の自然言語応答は「あなたに_アラームがでています」になる。フィルタの1つがクリティカルなアラームであるときは、所定の自然言語応答は「あなたに...クリティカルなアラームがでています。」であってもよい。他の実装形態では、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、図6に示すように、制御モジュールに関する詳細情報へのリンクなどのような、フィルタリングされたデータセット内のデータ項目へのリンクとして検索結果を生成してもよい。
【0106】
次に、ブロック1212で、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、プロセスプラント検索結果のセットを表示のためにユーザインターフェースデバイスに提供する。プロセスプラント検索結果のセットは、テキスト形式で提供され、ユーザインターフェースデバイスのユーザインターフェース上にグラフィックで提示されてもよく、または音声形式で提供され、スピーカを介して提示されてもよい。
【0107】
図13は、プロセスプラント検索クエリに応答してプロセスプラント検索結果を提示するための例示的な方法1300を表すフロー図を示す。方法1300は、図1に示すように、ユーザインターフェースデバイスなどの外部システム8によって実行されてもよく、またはプロセスプラント5内で動作するユーザインターフェースデバイスによって実行されてもよい。
【0108】
ブロック1302で、ユーザインターフェースデバイスは、ユーザからプロセスプラント検索クエリを受信する。プロセスプラント検索クエリは、プロセスプラント関連データに関連する、および/もしくはプロセスプラント内のプロセスプラントエンティティに関連する任意の検索クエリであってもよい。さらに、プロセスプラント検索クエリは、プロセスプラント検索バーなどのユーザインターフェースデバイス上のユーザ制御を選択することによるテキスト入力を介して、または音声入力を介して提供されてもよい。次に、ユーザインターフェースデバイスは、プロセスプラント検索クエリをプロセスプラント検索クエリサーバ400に提供してもよい。さらに、ユーザインターフェースデバイスは、ユーザ情報、デバイス情報、ユーザの以前の検索クエリの検索履歴、プロセスプラント検索クエリが送信されたときにプロセスプラント関連データに提示されるグラフィック情報の表示などを、プロセスプラント検索クエリ用のコンテキストとして提供してもよい。次に、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、プロセスプラント検索クエリおよびコンテキストを分析し、プロセスプラント検索クエリに応答してプロセスプラント検索結果のセットを生成する。
【0109】
ブロック1304で、ユーザインターフェースデバイスは、例えば、プロセスプラント検索クエリサーバ400から、プロセスプラント検索結果のセットを取得する。いくつかの実装形態では、プロセスプラント検索クエリサーバ400は、すべて、アラーム、制御モジュール、プロセスフローモジュール、レポートなどのような、プロセスプラント検索結果に対応するプロセスプラントのカテゴリのセットも生成する。ユーザインターフェースデバイスは、プロセスプラントのカテゴリのセット(ブロック1306)を取得し、プロセスプラント検索結果のディスプレイにおいて、プロセスプラントのカテゴリの指示(ブロック1308)および各プロセスプラントのカテゴリ(ブロック1310)に対応するプロセスプラント検索結果のサブセットを提示する。各プロセスプラント検索結果には、プロセスプラント検索結果に関する詳細情報への選択可能なリンクを含んでもよい。プロセスプラント検索結果に関する詳細情報は、構成データ、ランタイムデータ、メンテナンスデータ、分析データ、環境データ、診断データなどのプロセスプラント関連データが含んでもよい。さらに、各プロセスプラント検索結果は、プロセスプラント検索結果に関する詳細情報のサムネイル画像またはプレビューを含んでもよい。例えば、制御モジュールを含むプロセスプラント検索結果の場合、プロセスプラント検索結果に対応するサムネイル画像またはプレビューは、制御モジュールのグラフィック表現のサムネイル画像でもよい。
【0110】
図14は、車両ヘッドユニット内のプロセスプラント関連データを提示するための例示的な方法1400を表すフロー図を示す。方法1400は、図9に示されるように、車両ヘッドユニット900によって実行されてもよい。
【0111】
ブロック1402において、プロセスプラント関連データは、車両ヘッドユニット900上で実行されるプロセスプラントアプリケーションで受信される。プロセスプラント関連データは、ユーザによる要求に応答して受信されてもよく、デフォルトのプロセスプラント関連データであってもよく、またはユーザの組織での役割に関連し得るプロセスプラント5におけるイベントに応答して通知として受信されてもよい。ブロック1404で、ユーザの組織での役割が判定されてもよく、プロセスプラントアプリケーションは、ユーザの組織での役割に従って、車両ヘッドユニット900上にプロセスプラント関連データのサブセットを提示してもよい(ブロック1406)。
【0112】
いくつかの実装形態では、エッジ向きコンポーネント12は、プロセスプラント関連データのサブセットを生成して、ユーザの組織での役割に基づいてプロセスプラントアプリケーションに提供してもよい。車両ヘッドユニット900によって提示されたプロセスプラント関連データには、特定の期間内にユーザに対して生成されたレポート、ユーザが操作する、維持する、関与するなどのプロセスプラントエンティティの更新、これらのプロセスプラントエンティティに対するアラームまたは重要な情報、ユーザが最近に閲覧したプロセスフローモジュールまたは制御モジュールのグラフィック表現、またはユーザが操作、維持、責任を負うプロセスプラントエンティティを含むプロセスフローモジュールまたは制御モジュールなどが含まれてもよい。
【0113】
プロセスプラント関連データは、車両ヘッドユニット900のユーザインターフェース上にグラフィックに、またはスピーカを介して聴覚的に提示されてもよい。さらに、プロセスプラント関連データは、自然言語形式で提示されてもよい。
【0114】
本開示に記載されている技術の実施形態は、任意の数の下記の態様を、単独でまたは組み合わせのいずれかで含んでもよい。
【0115】
1.プロセスプラント検索クエリに応答して検索結果を提供するための方法であって、コンピューティングデバイスにおいて、プロセスプラント内の1つ以上のプロセスプラントエンティティに関するユーザからのプロセスプラント検索クエリを受信することと、コンピューティングデバイスによって、プロセスプラントエンティティの属性を記述するプロセスプラント関連データが、プロセスプラント関連データとプロセスプラントエンティティとの間の意味論的関係によって編成されている知識リポジトリから、プロセスプラント検索クエリに応答するデータを取得することと、コンピューティングデバイスによって、プロセスプラント検索クエリに応答する取得されたデータセットに基づいて、ユーザに検索結果のセットを提供することと、を含む、方法。
【0116】
2.プロセスプラント検索クエリ内の1つ以上の用語を分析して、プロセスプラント検索クエリの主題を識別することと、プロセスプラントクエリの主題に対応するプロセスプラント関連データを含む知識リポジトリから、データセットを取得することと、プロセスプラント検索クエリ内の1つ以上の残りの用語を分析して、データセットをフィルタリングするための1つ以上のフィルタを識別することと、1つ以上のフィルタに従って、データセットをフィルタリングすることと、フィルタリングされたデータセットに従って、ユーザに検索結果のセットを提供することと、をさらに含む、態様1に記載の方法。
【0117】
3.プロセスプラント検索クエリ用のコンテキストを識別することと、コンテキストに従って、データセットをフィルタリングするための1つ以上の追加のフィルタを識別することと、1つ以上の追加のフィルタに従ってデータセットをフィルタリングすることと、をさらに含む、先行態様に記載のいずれか1つに記載の方法。
【0118】
4.コンテキストは、ユーザの組織での役割、ユーザの所在地、プロセスプラント検索クエリの時間、またはユーザからの以前のプロセスプラント検索クエリを含む、態様1~3に記載のいずれか1つに記載の方法。
【0119】
5.i)プロセスプラント検索クエリ用のコンテキスト、または(ii)各検索結果がプロセスプラント検索クエリ内の1つ以上の残りの用語に対応する量に基づいて、検索結果のセットをランク付けすることと、ユーザにランク付けされた検索結果のセットを提供することと、をさらに含む、態様1~4に記載のいずれか1つに記載の方法。
【0120】
6.プロセスプラント検索クエリ内の1つ以上の用語を分析して、プロセスプラント検索クエリの主題を識別することは、複数のプロセスプラント検索クエリ主題候補を取得することと、プロセスプラント検索クエリを分析して、複数のプロセスプラント検索クエリ主題候補の各々がプロセスプラント検索クエリに対応する尤度を識別することと、プロセスプラント検索クエリに対応する尤度が最も高い複数のプロセスプラント検索クエリ主題候補のうちのプロセスプラント検索クエリ主題候補として主題を識別することと、を含む、態様1~5に記載のいずれか1つに記載の方法。
【0121】
7.識別された主題に関連付けられたプロセスプラント検索クエリ内の1つ以上の用語を識別することと、プロセスプラント検索クエリ内の1つ以上の残りの用語を分析して、データセットをフィルタリングするための1つ以上のフィルタを識別することと、をさらに含む、態様1~6に記載のいずれか1つに記載の方法。
【0122】
8.プロセスプラントエンティティの属性を記述するプロセスプラント関連データは、構成データ、ランタイムデータ、環境データ、メンテナンスデータ、分析データ、または診断データのうちの少なくとも1つを含む、1~7態様に記載のいずれか1つに記載の方法。
【0123】
9.プロセスプラント検索クエリを受信することは、音声ベースのプロセスプラント検索クエリを受信すること、またはテキストベースのプロセスプラント検索クエリを受信することを含む、態様1~8のいずれか1つに記載の方法。
【0124】
10.ユーザに検索結果のセットを提供することは、ユーザインターフェースデバイスで提示するために、検索結果のセットを音声形式またはテキスト形式で提供することを含む、態様1~9に記載のいずれか1つに記載の方法。
【0125】
11.知識リポジトリが、プロセスプラント内で生成されたプロセスプラント関連データの複製を含み、コンピューティングデバイスが、プロセスプラント内で生成されたプロセスプラント関連データと直接対話しない、態様1~10に記載のいずれか1つに記載の方法。
【0126】
12.プロセスプラント検索クエリに応答して検索結果を提供するためのコンピューティングデバイスであって、1つ以上のプロセッサと、通信ユニットと、1つ以上のプロセッサおよび通信ユニットに接続された、1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体であって、1つ以上のプロセッサによって実行されるとき、コンピューティングデバイスに、プロセスプラント内の1つ以上のプロセスプラントエンティティに関連するユーザからのプロセスプラント検索クエリを受信することと、プロセスプラントエンティティの属性を記述するプロセスプラント関連データが、プロセスプラント関連データとプロセスプラントエンティティの間の意味論的関係に従って編成されている知識リポジトリから、プロセスプラント検索クエリに応答するデータセットを取得することと、通信ユニットを介して、プロセスプラント検索クエリに応答する、取得したデータセットに基づいて、検索結果のセットをユーザに提供することと、を行わせる命令を記憶している、1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体と、を備える、コンピューティングデバイス。
【0127】
13.命令は、コンピューティングデバイスに、プロセスプラント検索クエリ内の1つ以上の用語を分析して、プロセスプラント検索クエリの主題を識別することと、知識リポジトリから、プロセスプラントクエリの主題に対応するプロセスプラント関連データを含むデータセットを取得することと、プロセスプラント検索クエリ内の1つ以上の残りの用語を分析して、データセットをフィルタリングするための1つ以上のフィルタを識別することと、1つ以上のフィルタに従ってデータセットをフィルタリングすることと、フィルタリングされたデータセットに従って、検索結果のセットをユーザに提供することと、をさらに行わせる、態様12に記載のコンピューティングデバイス。
【0128】
14.命令は、コンピューティングデバイスに、プロセスプラント検索クエリ用のコンテキストを識別することと、コンテキストに従ってデータセットをフィルタリングするための1つ以上の追加のフィルタを識別することと、1つ以上の追加のフィルタに従ってデータセットをフィルタリングすることと、をさらに行わせる、態様12~13のいずれか1つに記載のコンピューティングデバイス。
【0129】
15.コンテキストは、ユーザの組織での役割、ユーザの所在地、プロセスプラント検索クエリの時間、またはユーザからの以前のプロセスプラント検索クエリを含む、態様12~14のいずれか1つに記載のコンピューティングデバイス。
【0130】
16.命令は、コンピューティングデバイスに、(i)プロセスプラント検索クエリ用のコンテキスト、または(ii)各検索結果がプロセスプラント検索クエリ内の1つ以上の残りの用語に対応する量に基づいて、検索結果のセットをランク付けすることと、ランク付けされた検索結果のセットをユーザに提供することと、をさらに行わせる、態様12~15のいずれか1つに記載のコンピュータデバイス。
【0131】
17.プロセスプラント検索クエリ内の1つ以上の用語を分析して、プロセスプラント検索クエリの主題を識別するために、命令は、コンピューティングデバイスに、複数のプロセスプラント検索クエリ主題候補を取得することと、プロセスプラント検索クエリを分析して、複数のプロセスプラント検索クエリ主題候補の各々が、プロセスプラント検索クエリに対応する尤度を識別することと、主題を、プロセスプラント検索クエリに対応する尤度が最も高い複数のプロセスプラント検索クエリ主題候補のプロセスプラント検索クエリ主題候補として識別することと、をさらに行わせる、態様12~16のいずれか1つに記載のコンピュータデバイス。
【0132】
18.命令は、コンピューティングデバイスに、識別された主題に関連付けられているプロセスプラント検索クエリ内の1つ以上の用語を識別することと、プロセスプラント検索クエリ内の1つ以上の残りの用語を分析して、データセットをフィルタリングするための1つ以上のフィルタを識別することと、をさらに行わせる、態様12~17のいずれか1つに記載のコンピューティングデバイス。
【0133】
19.プロセスプラントエンティティの属性を記述するプロセスプラント関連データが、構成データ、ランタイムデータ、環境データ、メンテナンスデータ、分析データ、または診断データのうちの少なくとも1つを含む、態様12~18のいずれか1つに記載のコンピューティングデバイス。
【0134】
20.プロセスプラント検索クエリは、音声ベースのプロセスプラント検索クエリまたはテキストベースのプロセスプラント検索クエリを含む、態様12~19のいずれか1つに記載のコンピューティングデバイス。
【0135】
21.検索結果のセットは、ユーザインターフェースデバイスでの提示のために音声形式またはテキスト形式で提供される、態様12~20のいずれか1つに記載のコンピューティングデバイス。
【0136】
22.知識リポジトリは、プロセスプラント内で生成されたプロセスプラント関連データの複製を含み、コンピューティングデバイスは、プロセスプラント内で生成されたプロセスプラント関連データと直接対話しない、態様12~21のいずれか1つに記載のコンピューティングデバイス。
【0137】
23.プロセス制御システムであって、プロセスプラントに配設され、物理的機能を実行して産業プロセスを制御する、プロセスプラントエンティティに対応する、1つ以上のデバイスと、1つ以上のデバイスをコンピューティングデバイスに通信可能に接続するデータダイオードであって、プロセスプラントのネットワークとコンピューティングデバイスとの間の双方向通信を防止するように構成されている、データダイオードと、を備え、コンピューティングデバイスは、1つ以上のプロセッサと、通信ユニットと、1つ以上のプロセッサおよび通信ユニットに接続された、1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体であって、1つ以上のプロセッサによって実行されるとき、コンピューティングデバイスに、データダイオードおよび通信ユニットを介して、プロセスプラントがオンラインである間に、プロセスプラントの1つ以上のデバイスによって生成されたプロセスプラント関連データの複製を受信させることであって、プロセスプラント関連データは、データダイオードを介して、1つ以上のデバイスからコンピューティングデバイスに伝送するために保護されている、受信することと、プロセスプラントエンティティの属性を記述するプロセスプラント関連データが、プロセスプラント関連データとプロセスプラントエンティティの間の意味論的関係に従って編成された知識リポジトリに、プロセスプラント関連データの複製を記憶することと、知識リポジトリからアプリケーションまたは他のコンピューティングデバイスに、データの少なくとも一部を提供することと、を行わせる命令を記憶する、1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体と、を備える、プロセス制御システム。
【0138】
24.命令は、コンピューティングデバイスに、プロセスプラント検索クエリに応答して、プロセスプラント関連データの複製のサブセットを、検索結果として提供することをさらに行わせる、態様23に記載のプロセス制御システム。
【0139】
25.プロセスプラント検索クエリに応答してプロセスプラント検索結果を提示するための方法であって、ユーザインターフェースデバイスにおいて、プロセスプラント内の1つ以上のプロセスプラントエンティティに関連するユーザからプロセスプラント検索クエリを受信することと、ユーザインターフェースデバイスによって、プロセスプラント検索クエリに応答してプロセスプラント検索結果のセットを取得することと、ユーザインターフェースデバイスによって、プロセスプラント検索結果のディスプレイ内にプロセスプラント検索結果のセットを提示することと、を含み、各プロセスプラント検索結果は、プロセスプラント内のプロセスプラント関連データへの選択可能なリンクを含む、方法。
【0140】
26.プロセスプラント検索結果のディスプレイ内でプロセスプラント検索結果のセットを提示することは、選択可能なリンクに提示されたプロセスプラント関連データのプレビューを含むサムネイル画像を有する各プロセスプラント探索結果を提示することを含む、態様25に記載の方法。
【0141】
27.ユーザインターフェースデバイスによって、プロセスプラント検索結果のセットに対応する複数のプロセスプラントのカテゴリを取得することと、複数のプロセスプラントのカテゴリのそれぞれについて、ユーザインターフェースデバイスによって、それぞれのプロセスプラントのカテゴリに対応するプロセスプラント検索結果のサブセットを取得することと、ユーザインターフェースデバイスによって、プロセスプラント検索結果のディスプレイ内の複数のプロセスプラントのカテゴリの各々の表示を提示することと、複数のプロセスプラントのカテゴリのそれぞれについて、ユーザインターフェースデバイスによって、プロセスプラント検索結果のサブセットを、それぞれのプロセスプラントのカテゴリの指示と共に提示することと、をさらに含む、態様25~26のいずれか1つに記載の方法。
【0142】
28.プロセスプラント検索結果のサブセットをそれぞれのプロセスプラントのカテゴリの指示と共に提示することが、複数のプロセスプラントの指示のうちの1つの選択の受信に応答して、カテゴリ、選択したプロセスプラントのカテゴリに対応するプロセスプラント検索結果のサブセットを提示することを含む、態様25~27のいずれか1つに記載の方法。
【0143】
30.プロセスプラント検索クエリに応答してプロセスプラント検索結果のセットを取得することは、ランク付けされたプロセスプラント検索結果のセットを取得することと、プロセスプラント検索結果のセットを、それぞれのランキングに従ってランク付けされた順序で提示することと、を含む、態様25~29のいずれか1つに記載の方法。
【0144】
31.ユーザインターフェースデバイスのサイズまたはタイプを判定することと、ユーザインターフェースデバイスのサイズまたはタイプに基づいて、プロセスプラント検索結果のディスプレイ内のプロセスプラント検索結果のセットの提示を調整することと、をさらに含む、態様25~30のいずれか1つに記載の方法。
【0145】
32.ユーザインターフェースデバイスがモバイルデバイスであるとの判定に応答して、プロセスプラント検索結果のディスプレイ内に単一のプロセスプラント検索結果を提示することをさらに含む、態様25~31のいずれか1つに記載の方法。
【0146】
33.ユーザインターフェースデバイスのサイズが閾値サイズを上回っているとの判定に応答して、プロセスプラント検索結果のディスプレイ内のプロセスプラント検索結果のセットを提示することをさらに含む、態様25~32のいずれか1つに記載の方法。
【0147】
34.プロセスプラント検索クエリに応答してプロセスプラント検索結果のセットを取得することは、プロセスプラント検索クエリをサーバコンピューティングデバイスに送信することと、サーバコンピューティングデバイスからプロセスプラント検索結果のセットを受信することと、を含む、態様25~33のいずれか1つに記載の方法。
【0148】
35.各プロセスプラント検索結果がプロセスプラント関連データへの選択可能なリンクを含む、プロセスプラント検索結果のセットを提示することが、構成データ、ランタイムデータ、環境データ、メンテナンスデータ、分析データ、または診断データの少なくとも1つへ、の選択可能なリンクを有する各プロセスプラント検索結果を提示することを含む、態様25~34のいずれか1つに記載の方法。
【0149】
36.プロセスプラント内のプロセスプラント関連データへの選択可能なリンクは、プロセスプラント内のプロセスプラント関連データの複製への選択可能なリンクであるため、ユーザの、プロセスプラント関連データの複製との相互作用が、プロセスプラントのランタイム操作に影響しない、態様25~35のいずれか1つに記載の方法。
【0150】
37.プロセスプラント検索クエリに応答してプロセスプラント検索結果を提示するためのユーザインターフェースデバイスであって、1つ以上のプロセッサと、ユーザインターフェースと、1つ以上のプロセッサおよびユーザインターフェースに接続された1つ以上の非一時的なコンピュータ可読媒体と、を備え、1つ以上の非一時的なコンピュータ可読媒体は、1つ以上のプロセッサによって実行されたとき、ユーザインターフェースデバイスに、プロセスプラント内の1つ以上のプロセスプラントエンティティに関連するユーザからのプロセスプラント検索クエリを受信することと、プロセスプラント検索クエリに応答して、プロセスプラント検索結果のセットを取得することと、プロセスプラント検索結果のディスプレイ内にプロセスプラント検索結果のセットを提示することと、を行わせる命令を記憶しており、各プロセスプラント検索結果は、プロセスプラント内のプロセスプラント関連データへの選択可能なリンクを含む、ユーザインターフェースデバイス。
【0151】
38.各プロセスプラント検索結果は、選択可能なリンクに提示されたプロセスプラント関連データのプレビューを含むサムネイル画像と共に提示される態様37に記載のユーザインターフェースデバイス。
【0152】
39.命令はさらに、ユーザインターフェースデバイスに、プロセスプラント検索結果のセットに対応する複数のプロセスプラントのカテゴリを取得することと、複数のプロセスプラントのカテゴリの各々について、それぞれのプロセスプラントのカテゴリに対応するプロセスプラント検索結果のサブセットを取得することと、ユーザインターフェースを介して、プロセスプラント検索結果のディスプレイ内の複数のプロセスプラントのカテゴリの各々の表示を提示することと、複数のプロセスプラントのカテゴリの各々について、プロセスプラント検索結果のサブセットを、ユーザインターフェースを介して、それぞれのプロセスプラントのカテゴリの指示と共に提示することと、を行わせる態様37~38のいずれか1つに記載のユーザインターフェースデバイス。
【0153】
40.プロセスプラント検索結果のサブセットをそれぞれのプロセスプラントのカテゴリの表示と共に提示するために、命令は、ユーザインターフェースデバイスに、複数のプロセスプラントのカテゴリの表示の1つの選択を受信することに応答して、ユーザインターフェースを介して、選択されたプロセスプラントのカテゴリに対応するプロセスプラント検索結果のサブセットを提示することを行わせる、態様37~39のいずれか1つに記載のユーザインターフェースデバイス。
【0154】
41.プロセスプラント検索クエリに応答してプロセスプラント検索結果のセットを取得するために、命令は、ユーザインターフェースデバイスに、各プロセスプラント検索結果がそれぞれのランクを有する、ランク付けされたプロセスプラント検索結果のセットを取得することと、ユーザインターフェースを介して、プロセスプラント検索結果のセットを、それぞれのランキングに従ってランク付けされた順序で提示することと、を行わせる、態様37~40のいずれか1つに記載のユーザインターフェースデバイス。
【0155】
42.命令は、ユーザインターフェースデバイスに、ユーザインターフェースデバイスのサイズまたはタイプを判定することと、ユーザインターフェースデバイスのサイズまたはタイプに基づいて、プロセスプラント検索結果のディスプレイ内のプロセスプラント検索結果のセットの提示を調整することと、をさらに行わせる、態様37~41のいずれか1つに記載のユーザインターフェースデバイス。
【0156】
43.命令は、ユーザインターフェースデバイスに、ユーザインターフェースデバイスがモバイルデバイスであるとの判定に応答して、ユーザインターフェースを介して、単一のプロセスプラント検索結果を、プロセスプラント検索結果のディスプレイ内に提示すること、をさらに行わせる、態様37~42のいずれか1つに記載のユーザインターフェースデバイス。
【0157】
44.スピーカをさらに含み、命令はユーザインターフェースデバイスに、スピーカを介して、単一のプロセスプラント検索結果に関連するプロセスプラント関連データの要約を音声形式で提示することを、さらに行わせる、態様37~43のいずれか1つに記載のユーザインターフェースデバイス。
【0158】
45.命令は、ユーザインターフェースデバイスに、ユーザインターフェースデバイスのサイズが、閾値値サイズを超えるとの判定に応答して、ユーザインターフェースを介してプロセスプラント検索結果のディスプレイ内のプロセスプラント検索結果のセットを提示すること、をさらに行わせる、態様37~44のいずれか1つに記載のユーザインターフェースデバイス。
【0159】
46.プロセスプラント検索クエリに応答してプロセスプラント検索結果のセットを取得するために、命令は、ユーザインターフェースデバイスに、プロセスプラント検索クエリをサーバコンピューティングデバイスに送信することと、サーバコンピューティングデバイスからプロセスプラント検索結果のセットを受け取ることと、を行わせる、態様37~45のいずれか1つに記載のユーザインターフェースデバイス。
【0160】
47.プロセスプラント関連データが、構成データ、ランタイムデータ、環境データ、メンテナンスデータ、分析データ、または診断データのうちの少なくとも1つを含む、態様37~46のいずれか1つに記載のユーザインターフェースデバイス。
【0161】
48.プロセスプラント内のプロセスプラント関連データへの選択可能なリンクは、プロセスプラント内のプロセスプラント関連データの複製への選択可能なリンクであるため、ユーザの、プロセスプラント関連データの複製との相互作用が、プロセスプラントのランタイム操作に影響しない、態様37~47のいずれか1つに記載のユーザインターフェースデバイス。
【0162】
49.1つ以上のプロセッサによって実行されたときに、1つ以上のプロセッサに、プロセスプラント内の1つ以上のプロセスプラントエンティティに関連するユーザからプロセスプラント検索クエリを受信することと、プロセスプラント検索クエリに応答して、プロセスプラント検索結果のセットを取得することと、各プロセスプラント検索結果が、プロセスプラント内のプロセスプラント関連データへの選択可能なリンクを含むプロセスプラント検索結果のセットを、ユーザインターフェースデバイスのプロセスプラント検索結果のディスプレイ内に提示することと、を行わせる命令を記憶する非一時的なコンピュータ可読媒体。
【0163】
50.各プロセスプラント検索結果は、選択可能なリンクに提示されたプロセスプラント関連データのプレビューを含むサムネイル画像と共に提示される、態様49に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【0164】
51.命令はさらに、1つ以上のプロセッサに、プロセスプラント検索結果のセットに対応する複数のプロセスプラントのカテゴリを取得することと、複数のプロセスプラントのカテゴリの各々について、それぞれのプロセスプラントのカテゴリに対応するプロセスプラント検索結果のサブセットを取得することと、ユーザインターフェースを介して、プロセスプラント検索結果のディスプレイ内の複数のプロセスプラントのカテゴリの各々の表示を提示することと、複数のプロセスプラントのカテゴリの各々について、プロセスプラント検索結果のサブセットを、ユーザインターフェースを介して、それぞれのプロセスプラントのカテゴリの指示と共に提示することと、を行わせる、態様49~50のいずれか1つに記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【0165】
52.命令は、1つ以上のプロセッサに、ユーザインターフェースデバイスのサイズまたはタイプを判定することと、ユーザインターフェースデバイスのサイズまたはタイプに基づいて、プロセスプラント検索結果のディスプレイ内のプロセスプラント検索結果のセットの提示を調整することと、をさらに行わせる、態様49~51のいずれか1つに記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【0166】
53.車両ヘッドユニット内でプロセスプラント関連データを提示するための方法であって、車両ヘッドユニットで実行されるプロセスプラントアプリケーションにおいて、プロセスプラント内の1つ以上のプロセスプラントエンティティに関連するプロセスプラント関連データを受信することであって、1つ以上のプロセスプラントエンティティは、産業プロセスを定御するための物理的機能を実施する、受信することと、車両ヘッドユニットによって、であって、ユーザ用のプロセスプラント関連データを提示して、プロセスプラントのオンライン操作を遠隔で監視することと、を含み、1つ以上のプロセスプラントエンティティは、車両ヘッドユニットがプロセスプラント内で生成されたプロセスプラント関連データと直接相互作用しないように、プロセスプラント内に生成されたプロセスプラント関連データの複製である、方法。
【0167】
54.プロセスプラント内のユーザの組織での役割を判定することをさらに含み、ユーザにプロセスプラント関連データを提示してプロセスプラントのオンライン操作を遠隔で監視することは、ユーザの組織での役割に関連するプロセスプラント関連データのサブセットを提示することをさらに含む、態様53に記載の方法。
【0168】
55.プロセスプラントのオンライン操作内で発生し、ユーザの組織での役割に関連するイベントに応答して、イベントに関連付けられたプロセスプラント関連データのすくなくとも一部に関する通知を提示することをさらに含む、態様53~54のいずれか1つに記載の方法。
【0169】
56.ユーザにプロセスプラントのオンライン操作を遠隔で監視するために、プロセスプラント関連データを提示することは、ユーザの組織での役割に関連する1つ以上のプロセスプラントエンティティのうちの少なくとも1つに関するレポートを提示することを含み、レポートは、少なくとも1つのプロセスプラントエンティティに関連するプロセスプラント関連データの少なくとも一部を含む、態様53~55のいずれか1つに記載の方法。
【0170】
57.車両の速度を判定することと、車両の速度を閾値速度と比較することと、車両の速度が閾値速度を超えているとの判定に応答して、ユーザの組織での役割に関連する少なくとも1つのプロセスプラントエンティティに関するレポートの圧縮版を音声形式で提示することと、をさらに含む、態様53~56のいずれか1つに記載の方法。
【0171】
58.ユーザがプロセスプラントのオンライン操作を遠隔で監視するためにプロセスプラント関連データを提示することは、少なくとも1つのプロセスプラントエンティティのプロセスパラメータデータを含む1つ以上のプロセスプラントエンティティの少なくとも1つのランタイム操作を示す、プロセスフローモジュールのグラフィック表現を提示することを含む、態様53~57のいずれか1つに記載の方法。
【0172】
59.車両ヘッドユニットのユーザインターフェース上にプロセスプラント関連データを提示することをさらに含む、態様53~58のいずれか1つに記載の方法。
【0173】
60.車両ヘッドユニットのスピーカを介して、プロセスプラント関連データを提示することをさらに含む、態様53~59のいずれか1つに記載の方法。
【0174】
61.プロセスプラント関連データを自然言語形式で提示することをさらに含む、態様53~60のいずれか1つに記載の方法。
【0175】
62.1つ以上のプロセスプラントエンティティに関連するユーザからのプロセスプラント検索クエリを受信することと、車両ヘッドユニットによって、プロセスプラント検索クエリに応答するプロセスプラント検索結果のセットを提示することを含み、プロセスプラント検索結果のセットは、プロセスプラント関連データの少なくとも一部をさらに含む、態様53~61のいずれか1つに記載の方法。
【0176】
63.1つ以上のプロセッサと、ユーザインターフェースと、スピーカと、1つ以上のプロセッサに接続された1つ以上の非一時的なコンピュータ可読媒体とを備え、1つ以上の非一時的なコンピュータ可読媒体は、その上にプロセスプラントアプリケーションを記憶し、1つ以上のプロセッサによって実行されたとき、車両ヘッドユニットに、プロセスプラント内の1つ以上のプロセスプラントエンティティに関するプロセスプラント関連データを受信することであって、1つ以上のプロセスプラントエンティティは、物理的機能を行って産業プロセスを制御する、受信することと、ユーザインターフェースまたはスピーカを介して、ユーザがプロセスプラントのオンライン操作を遠隔で監視するためのプロセスプラント関連データを提示することを行わせ、プロセスプラント関連データは、車両ヘッドユニットがプロセスプラント内で生成されたプロセスプラント関連データに直接相互作用しないように、プロセスプラント内で生成されたプロセスプラント関連データの複製である、車両ヘッドユニット。
【0177】
64.プロセスプラントアプリケーションはさらに、車両ヘッドユニットに、プロセスプラント内でのユーザの組織での役割を判定し、ユーザの組織での役割に関連するプロセスプラント関連データのサブセットを提示する、態様63に記載の車両ヘッドユニット。
【0178】
65.プロセスプラントアプリケーションは、車両ヘッドユニットに、プロセスプラントのオンライン操作内で発生し、かつ、ユーザの組織での役割に関連するイベントに応答して、イベントに関連付けられたプロセスプラント関連データの少なくとも一部に関連する通知を提示することと、をさらに行わせる、態様63~64のいずれか1つに記載の車両ヘッドユニット。
【0179】
66.ユーザがプロセスプラントのオンライン操作を遠隔で監視するためのプロセスプラント関連データを提示するために、プロセスプラントアプリケーションは、車両ヘッドユニットに、ユーザの組織での役割に関連する1つ以上のプロセスプラントエンティティの少なくとも1つに関するレポートを提示することを行わせ、レポートは、少なくとも1つのプロセスプラントエンティティに関連するプロセスプラント関連データの少なくとも一部を含む、態様63~65のいずれか1つに記載の車両ヘッドユニット。
【0180】
67.プロセスプラントアプリケーションは、車両ヘッドユニットに、車両の速度を判定することと、車両の速度を閾値値速度と比較することと、車両の速度が閾値速度を超えているとの判定に応答して、ユーザの組織での役割に関連する少なくとも1つのプロセスプラントエンティティに関するレポートの圧縮版を音声形式で提示することをさらに行わせる、態様63~66のいずれか1つに記載の車両ヘッドユニット。
【0181】
68.ユーザがプロセスプラントのオンライン操作を遠隔で監視するためのプロセスプラント関連データを提示するために、プロセスプラントアプリケーションは、車両ヘッドユニットに、少なくとも1つのプロセスプラントエンティティのプロセスパラメータデータを含む、1つ以上のプロセスプラントエンティティのランタイム操作を示す、プロセスフローモジュールのグラフィック表現を提示させる、態様63~67のいずれか1つに記載の車両ヘッドユニット。
【0182】
69.プロセスプラントアプリケーションはさらに、車両ヘッドユニットに、プロセスプラント関連データを自然言語形式で提示させる態様63~68のいずれか1つに記載の車両ヘッドユニット。
【0183】
70.プロセスプラントアプリケーションは、車両ヘッドユニットに、1つ以上のプロセスプラントエンティティに関するユーザからプロセスプラント検索クエリを受信することと、プロセスプラント検索クエリに応答するプロセスプラント検索結果のセットを提示することと、を行わせ、プロセスプラント検索結果のセットは、プロセスプラント関連データの少なくとも一部を含む、態様63~69のいずれか1つに記載の車両ヘッドユニット。
【0184】
71.命令を記憶する非一時的なコンピュータ可読媒体であって、車両ヘッドユニットの1つ以上のプロセッサによって実行されると、車両ヘッドユニットに、プロセスプラント内の1つ以上のプロセスプラントエンティティに関連するプロセスプラント関連データを受信することであって、1つ以上のプロセスプラントエンティティは、産業プロセスを制御するための物理的機能を実施する、受信することと、ユーザインターフェースまたは車両ヘッドユニットのスピーカを介して、ユーザがプロセスプラントのオンライン操作を遠隔で監視するためのプロセスプラント関連データを提示することと、を行わせ、プロセスプラント関連データは、車両ヘッドユニットが、プロセスプラウと内で生成されたプロセスプラント関連データと直接相互作用しないように、プロセスプラント内で生成されたプロセスプラント関連データの複製である、非一時的なコンピュータ可読媒体。
【0185】
72.プロセスプラントアプリケーションは、車両ヘッドユニットに、プロセスプラント内のユーザの組織での役割を判定することと、ユーザの組織での役割に関連するプロセスプラント関連データのサブセットを提示することと、をさらに行わせる、態様71に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【0186】
73.プロセスプラントアプリケーションは、車両ヘッドユニットに、プロセスプラントのオンライン操作内で発生し、かつ、ユーザの組織での役割に関連するイベントに応答して、イベントに関連付けられたプロセスプラント関連データの少なくとも一部に関連する通知を提示することと、をさらに行わせる、態様71~72のいずれか1つに記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【0187】
74.ユーザがプロセスプラントのオンライン操作を遠隔で監視するためのプロセスプラント関連データを提示するために、プロセスプラントアプリケーションは、車両ヘッドユニットに、ユーザの組織での役割に関連する1つ以上のプロセスプラントエンティティの少なくとも1つに関するレポートを提示することを行わせ、レポートは、少なくとも1つのプロセスプラントエンティティに関連するプロセスプラント関連データの少なくとも一部を含む、態様71~73のいずれか1つに記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【0188】
75.プロセスプラントアプリケーションは、車両ヘッドユニットに、車両の速度を判定することと、車両の速度を閾値速度と比較することと、車両の速度が閾値速度を超えているとの判定に応答して、ユーザの組織での役割に関連する少なくとも1つのプロセスプラントエンティティに関するレポートの圧縮版を音声形式で提示することをさらに行わせる、態様71~74のいずれか1つに記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【0189】
76.ユーザがプロセスプラントのオンライン操作を遠隔で監視するためのプロセスプラント関連データを提示するために、プロセスプラントアプリケーションは、車両ヘッドユニットに、少なくとも1つのプロセスプラントエンティティのプロセスパラメータデータを含む、1つ以上のプロセスプラントエンティティのランタイム操作を示す、プロセスフローモジュールのグラフィック表現を提示させる、態様71~75のいずれか1つに記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【0190】
77.プロセスプラントアプリケーションはさらに、車両ヘッドユニットに、プロセスプラント関連データを自然言語形式で提示させる態様71~76のいずれか1つに記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【0191】
78.プロセスプラントアプリケーションは、車両ヘッドユニットに、1つ以上のプロセスプラントエンティティに関するユーザからのプロセスプラント検索クエリを受信することと、プロセスプラント検索クエリに応答するプロセスプラント検索結果のセットを提示することと、を行わせ、プロセスプラント検索結果のセットは、プロセスプラント関連データの少なくとも一部を含む、態様71~77のいずれか1つに記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【0192】
ソフトウェアに実装される場合、本明細書に記載されるアプリケーション、サービス、およびエンジンはいずれも、コンピュータもしくはプロセッサのRAMもしくはROM等における磁気ディスク、レーザディスク、固体メモリデバイス、分子メモリ記憶デバイス、または他の記憶媒体等の、任意の有形の非一時的コンピュータ可読メモリに記憶され得る。本明細書に開示される例示的システムは、他のコンポーネントの中でも、ハードウェア上で実行されるソフトウェアおよび/またはファームウェアを含むように開示されているが、そのようなシステムは単に例示的であるに過ぎず、限定的であると見なされるべきではないことに留意されたい。例えば、これらのハードウェア、ソフトウェア、およびファームウェアコンポーネントのうちのいずれかまたはすべてが、ハードウェアにのみ、ソフトウェアにのみ、あるいはハードウェアおよびソフトウェアの任意の組み合わせで、埋め込まれ得ることが企図される。したがって、本明細書に記載される例示的なシステムは、1つ以上のコンピュータデバイスのプロセッサで実行されるソフトウェアで実装されるものとして記載されているが、提供される例がかかるシステムを実装する唯一の方法ではないことを当業者は容易に理解するであろう。
【0193】
したがって、本発明は具体的な例に関して記載されてきたが、これらの例は例解的であるに過ぎず、本発明の限定であることを意図せず、変更、追加、または削除が、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、開示される実施形態に対して行われ得ることが当業者には明らかであろう。
図1
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