(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-17
(45)【発行日】2025-02-26
(54)【発明の名称】非連続送信方法、信号送信処理方法及び関連機器
(51)【国際特許分類】
H04W 52/02 20090101AFI20250218BHJP
H04W 72/0446 20230101ALI20250218BHJP
H02J 50/00 20160101ALI20250218BHJP
【FI】
H04W52/02 110
H04W72/0446
H02J50/00
(21)【出願番号】P 2023509577
(86)(22)【出願日】2021-08-09
(86)【国際出願番号】 CN2021111501
(87)【国際公開番号】W WO2022033425
(87)【国際公開日】2022-02-17
【審査請求日】2023-02-09
(31)【優先権主張番号】202010798026.0
(32)【優先日】2020-08-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100117019
【氏名又は名称】渡辺 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100108903
【氏名又は名称】中村 和広
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【氏名又は名称】森本 有一
(72)【発明者】
【氏名】姜 大潔
【審査官】松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】特表2019-535152(JP,A)
【文献】Xiaomi Communications,Simulations on PDCCH-WUS not applying to the DRX short cycles,3GPP TSG RAN WG2#107bis R2-1912910,フランス,3GPP,2019年10月03日
【文献】InterDigital, Inc.,PDCCH-based Power Saving Signal Design,3GPP TSG RAN WG1#98b R1-1910911,フランス,3GPP,2019年10月04日
【文献】Huawei, HiSilicon,Evaluation results of UE power saving,3GPP TSG RAN WG1#96 R1-1901571,フランス,3GPP,2019年02月16日
【文献】Huawei, Vodafone,Consideration on UE group wake up signal (WUS),3GPP TSG RAN WG3#107bis_e R3-201676,フランス,3GPP,2020年04月10日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
H02J 50/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
非連続送信方法であって、
第一の機器が、ターゲット非連続送信DTX配置に基づいて、第二の機器がエネルギーを収集するための第一の信号を送信することを含み、
前記ターゲットDTX配置は、
DTX長周期と
、
DTX非アクティブ化タイマと、
DTX短周期
とのパラメータの値を含み、
ここで、前記DTX長周期は、前記DTX短周期のM倍であり、Mは、1より大きい整数であ
り、
前記第一の機器が、ターゲット非連続送信DTX配置に基づいて、第一の信号を送信することは、
前記第一の機器のDTX長周期のDTX非アクティブ化タイマが起動してタイムアウトした場合に、前記第一の機器が前記DTX短周期で前記第一の信号を送信することと、
連続するN個(Nは、正の整数である)のDTX短周期内に、前記N個のDTX短周期のDTX非アクティブ化タイマが起動されていない場合に、前記DTX長周期で前記第一の信号を送信することとを含む、非連続送信方法。
【請求項2】
前記DTX長周期又は前記DTX短周期は、DTX持続時間とDTXオフ時間とを含み、第一の機器が、ターゲット非連続送信DTX配置に基づいて、第一の信号を送信するステップは、
前記DTX持続時間内に、第一の機器が第一の信号を送信することと、
前記DTXオフ時間内に、第一の機器が第一の信号を送信せず、又は、前記DTX持続時間内に、前記第一の機器が、前記第二の機器により送信された第二の信号を受信していない場合に、前記第一の機器が、前記DTX持続時間の後に、前記DTXオフ時間に入り、前記DTXオフ時間内に、第一の機器が第一の信号を送信しないこととを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第一の機器が、ターゲット非連続送信DTX配置に基づいて、第一の信号を送信するステップの前に、前記方法は、
前記第一の機器が、前記第二の機器又はネットワーク機器により送信された第一の指示情報を受信することをさらに含み、
ここで、前記第一の指示情報は、前記ターゲットDTX配置を指示するために用いられ、又は、前記第一の指示情報は、少なくとも2セットのDTX配置のうちの1セットのDTX配置が前記ターゲットDTX配置であることを指示するために用いられる、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ターゲットDTX配置が前記DTX非アクティブ化時間の値を含む場合に、前記第一の機器が、ターゲット非連続送信DTX配置に基づいて、第一の信号を送信するステップは、
前記第一の機器が、前記第二の機器により送信された第二の信号を受信した場合に、前記第一の機器が、前記DTX非アクティブ化タイマを起動することと、
前記DTX非アクティブ化タイマがタイムアウトしていない場合に、第一のDTX周期で前記第一の信号を送信することと、
前記DTX非アクティブ化タイマがタイムアウトした場合に、第二のDTX周期で前記第一の信号を送信することとを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記の、前記第一の機器が、第二の機器により送信された第二の信号を受信した場合に、前記第一の機器が前記DTX非アクティブ化タイマを起動した後に、前記方法は、
前記DTX非アクティブ化タイマがタイムアウトする前に、前記第一の機器が前記第二の機器により送信された第二の信号を再受信した場合に、前記第一の機器が前記DTX非アクティブ化タイマを再起動することをさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記ターゲットDTX配置は、
DTX周期と、
DTX周期内に前記第一の信号を送信する必要がある時刻位置とのパラメータの値を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第一の機器が、ターゲット非連続送信DTX配置に基づいて、第一の信号を送信するステップの前に、前記方法は、
前記第一の機器が、受信された、前記第二の機器又はネットワーク機器により送信された第二の指示情報に基づいて、前記ターゲットDTX配置を決定することと、
前記第二の機器により送信された第二の信号を受信した場合に、前記第一の機器が、第一の予め設定されたDTX配置を前記ターゲットDTX配置として決定することと、
予め設定された時間帯内に前記第二の機器により送信された第二の信号を受信していない場合に、前記第一の機器が、第二の予め設定されたDTX配置を前記ターゲットDTX配置として決定することとのうちの少なくとも一つをさらに含む、請求項
6に記載の方法。
【請求項8】
前記第二の機器により送信された第二の信号を受信した場合に、前記第二の信号を受信した後のN個の時間単位であるターゲット時刻に、前記第一の予め設定されたDTX配置を前記ターゲットDTX配置として決定する、請求項
7に記載の方法。
【請求項9】
前記第一の機器が、前記第二の機器又はネットワーク機器により送信された、ターゲット時間長内に前記第一の信号を送信しないよう指示するための第三の指示情報を受信することをさらに含む、請求項
6に記載の方法。
【請求項10】
信号送信処理方法であって、
第二の機器が、第一の機器のターゲット非連続送信DTX配置に基づいて、前記第一の機器により送信された第一の信号からエネルギーを取得することを含み、
前記ターゲットDTX配置は、
DTX長周期と
、
DTX非アクティブ化タイマと、
DTX短周期
とのパラメータの値を含み、
ここで、前記DTX長周期は、前記DTX短周期のM倍であり、Mは、1より大きい整数であ
り、
前記第二の機器が、第一の機器のターゲット非連続送信DTX配置に基づいて、前記第一の機器により送信された第一の信号からエネルギーを取得することは、
前記DTX長周期のDTX非アクティブ化タイマが起動してタイムアウトした場合に、前記第二の機器が前記DTX短周期で前記第一の機器により送信された第一の信号からエネルギーを取得することと、
連続するN個(Nは、正の整数である)のDTX短周期内に、前記N個のDTX短周期のDTX非アクティブ化タイマが起動されていない場合に、前記DTX長周期で前記第一の機器により送信された第一の信号からエネルギーを取得することとを含む、信号送信処理方法。
【請求項11】
前記第二の機器が、取得されたエネルギーを利用して第二の信号を送信することをさらに含む、請求項
10に記載の方法。
【請求項12】
メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項1から9のいずれか1項に記載の非連続送信方法におけるステップを実現し、又は、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項
10から
11のいずれか1項に記載の信号送信処理方法におけるステップを実現する、通信機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年8月10日に中国で提出された中国特許出願番号No.202010798026.0の優先権を主張しており、同出願の内容のすべては、ここに参照として取り込まれる。
【0002】
本出願は、通信技術分野に属し、特に非連続送信方法、信号送信処理方法及び関連機器に関する。
【背景技術】
【0003】
後方散乱(Backscatter)は、受動通信技術として、機器が受動的な条件で、受信された環境無線周波数信号の特性、例えば相位又は幅情報を変えることにより、自体信号の伝送を完了し、極めて低消費電力又はゼロ消費電力の情報配信を実現することを可能にする。Backscatterシステムでは、一般的には読み取り(reader)機器からBackscatter機器に信号が送信され、Backscatter機器は、この信号からエネルギーを取得して自体の情報を送信するが、reader機器は継続的に信号を送信してBackscatter機器にエネルギーを提供する必要があるため、reader機器の消費電力が比較的大きい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本出願の実施例は、reader機器の消費電力が比較的大きいという問題を解決することができる非連続送信方法、信号送信処理方法及び関連機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第一の態様によれば、非連続送信方法を提供し、この方法は、
第一の機器が、ターゲット非連続送信DTX配置に基づいて、第二の機器がエネルギーを収集するための第一の信号を送信することを含む。
【0006】
第二の態様によれば、信号送信処理方法を提供し、この方法は、
第二の機器が、第一の機器のターゲット非連続送信DTX配置に基づいて、前記第一の機器により送信された第一の信号からエネルギーを取得することを含む。
【0007】
第三の態様によれば、非連続送信装置を提供し、この装置は、
ターゲット非連続送信DTX配置に基づいて、第二の機器がエネルギーを収集するための第一の信号を送信するための第一の送信モジュールを含む。
【0008】
第四の態様によれば、信号送信処理装置を提供し、この装置は、
第一の機器のターゲット非連続送信DTX配置に基づいて、前記第一の機器により送信された第一の信号からエネルギーを取得するための取得モジュールを含む。
【0009】
第五の態様によれば、通信機器を提供し、この通信機器は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の方法のステップを実現し、又は第二の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0010】
第六の態様によれば、可読記憶媒体を提供し、前記可読記憶媒体には、プログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の方法のステップを実現し、又は第二の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0011】
第七の態様によれば、本出願の実施例は、チップを提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、ネットワーク機器プログラム又は命令を運行し、第一の態様に記載の方法を実現するために用いられる。
【発明の効果】
【0012】
本出願の実施例では、第一の機器はターゲットDTX配置に基づいて、第二の機器がエネルギーを収集するための第一の信号を送信する。このように、第一の機器は、第一の信号を非連続的に送信することができ、それによって第一の機器の消費電力を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本出願の実施例が適用可能なネットワークシステムの構造図である。
【
図2】本出願の実施例による非連続送信方法のフローチャートである。
【
図3】本出願の実施例による非連続送信方法におけるDTX周期例図である。
【
図4】本出願の実施例による非連続送信方法の例図のその一である。
【
図5】本出願の実施例による非連続送信方法の例図のその二である。
【
図6】本出願の実施例による信号送信処理方法のフローチャートである。
【
図7】本出願の実施例による非連続送信装置の構造図である。
【
図8】本出願の実施例による信号送信処理装置の構造図である。
【
図9】本出願の実施例による通信機器の構造図である。
【
図10】本出願の実施例による第一の機器の構造図である。
【
図11】本出願の実施例による第二の機器の構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下は、本出願の実施例における図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述し、明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0015】
本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「第一」、「第二」などは、類似している対象を区別するものであり、特定の順序又は前後手順を記述するためのものではない。理解すべきこととして、このように使用されるデータは、適切な場合に交換可能であり、それにより本出願の実施例は、ここで図示又は記述されたもの以外の順序で実施されることが可能であり、且つ「第一」、「第二」によって区別される対象は、一般的には同一種類であり、対象の個数を限定せず、例えば第一の対象は、一つであってもよく、複数であってもよい。なお、明細書及び請求項における「及び/又は」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、文字である「/」は、一般的には前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0016】
指摘すべきこととして、本出願の実施例に記述された技術は、ロングタームエボリューション型(Long Term Evolution、LTE)/LTEの進化(LTE-Advanced、LTE-A)システムに限らず、他の無線通信システム、例えば符号分割多重接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、時分割多重接続(Time Division Multiple Access、TDMA)、周波数分割多重接続(Frequency Division Multiple Access、FDMA)、直交周波数分割多重接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、OFDMA)、単一キャリア周波数分割多重接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access、SC-FDMA)と他のシステムにも適用できる。本出願の実施例における用語である「システム」と「ネットワーク」は、常に交換可能に使用され、記述された技術は、以上に言及されたシステムとラジオ技術に用いられてもよく、他のシステムとラジオ技術に用いられてもよい。しかしながら、以下の記述は、例示の目的でニューラジオ(New Radio、NR)システムを記述しているとともに、以下の大部分の記述においてNR用語を使用しているが、これらの技術は、NRシステム応用以外の応用、例えば第六世代(6th Generation、6G)通信システムに適用されてもよい。
【0017】
図1は、本出願の実施例が適用可能な無線通信システムのブロック図を示す。無線通信システムは、第一の機器11と第二の機器12とを含む。ここで、第一の機器は、reader機器であってもよく、第二の機器は、Backscatter機器であってもよく、このreader機器は、端末又はネットワーク機器であってもよく、端末は、端末機器又はユーザ端末(User Equipment、UE)と呼ばれてもよく、端末は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)(又は、ノートパソコンと呼ばれる)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、パームトップコンピュータ、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer、UMPC)、モバイルインターネットディバイス(Mobile Internet Device、MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)又は車載機器(Vehicle User Equipment、VUE)、歩行者端末(Pedestrian User Equipment、PUE)などの端末側機器であってもよく、ウェアラブルデバイスは、ブレスレット、イヤホン、メガネなどを含む。説明すべきこととして、本出願の実施例の端末の具体的なタイプを限定するものではない。ネットワーク機器は、基地局又はコアネットワークであってもよく、ここで、基地局は、ノードB、進化ノードB、アクセスポイント、ベーストランシーバステーション(Base Transceiver Station、BTS)、ラジオ基地局、ラジオ送受信機、ベーシックサービスセット(Basic Service Set、BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set、ESS)、Bノード、進化型Bノード(eNB)、家庭用Bノード、家庭用進化型Bノード、WLANアクセスポイント、WiFiノード、トランスミッションポイント(Transmitting Receiving Point、TRP)又は当分野における他のある適切な用語と呼ばれてもよく、同じ技術的効果が達成される限り、前記基地局は、特定の技術用語に限らず、説明すべきこととして、本出願の実施例においてNRシステムにおける基地局のみを例にするが、基地局の具体的なタイプを限定するものではない。
【0018】
理解を容易にするために、以下は、本出願の実施例に関するいくつかの内容を説明する。
【0019】
LTEとニューラジオ(New Radio、NR)の接続非連続受信(Connected Discontinuous Reception、CDRX)である。
【0020】
LTEとNRには、いずれもDRXメカニズムが導入されており、DRX on とoff時間を配置することによりUEの省電力化が達成される。持続時間(on duration)期間はDRX on の区間であり、スケジューリングがなければ、on duration 期間の後にUEは、一つのDRX周期(cycle)のoff期間に入る。DRXを配置する場合、一般的にはonDurationTimer、drx-InactivityTimer、drx-RetransmissionTimerとlongDRX-CycleStartOffsetなどのパラメータを配置する。
【0021】
UEにDRXを配置した後、送信又は受信データデコーディングに失敗した場合、UEは、アクティブ化時間に入って制御チャネルをモニタリングし、ネットワークスケジューリングによる再送を待つ必要がある。
【0022】
On Duration期間に、UEがあるスロット(slot)でスケジューリングされてデータを受信すると、次の数個のslot内でスケジューリングされ続ける可能性が高い。そのため、UEがスケジューリングされてデータを初回伝送するたびに、タイマdrx-InactivityTimerが起動又は再起動され、UEは、このタイマがタイムアウトするまでアクティブ状態に置かれる。
【0023】
下りリンクのデータ受信について、UEは、物理下りリンク制御チャネル(Physical downlink control channel、PDCCH)が指示する下りリンクのデータ伝送を受信してハイブリッド自動再送要求(Hybrid automatic repeat request、HARQ)情報をフィードバックした後に、対応するHARQプロセスに下りリンクバックホールタイマ(HARQ RTT(Round Trip Time)Timer)を起動する。HARQ RTT Timerがタイムアウトした後、且つこのHARQプロセスのデータデコーディングに成功しなかった場合、UEは、再送タイマ(drx-RetransmissionTimer)を起動してPDCCHをモニタリングし、伝送を待つ。
【0024】
上りリンクのデータ送信について、UEは、PDCCHが指示する上りリンクのデータ伝送を受信した後に、対応するHARQプロセスに上りリンクバックホールタイマHARQ RTT Timerを起動する。HARQ RTT Timerがタイムアウトすると、UEは、再送タイマ(drx-RetransmissionTimerUL)を起動して、アクティブ状態に入ってPDCCHをモニタリングし、ネットワークスケジューリングによる伝送を待つ。
【0025】
以下では、図面を結び付けながら、具体的な実施例及びその応用シナリオによって本出願の実施例による非連続送信方法を詳細に説明する。
【0026】
図2を参照すると、
図2は、本出願の実施例による非連続送信方法のフローチャートであり、この方法は、第一の機器に用いられ、
図2に示すように、
第一の機器が、ターゲット非連続送信(Discontinuous Transmission、DTX)配置に基づいて、第二の機器がエネルギーを収集するための第一の信号を送信するステップ201を含む。
【0027】
上記第一の機器は、reader機器として理解されてもよく、第一の信号を送信することによって第二の機器にエネルギーを提供し、選択的に、上記第一の機器はさらに、第二の機器により送信された第二の信号を読み取ってもよい。例えば、一実施例では、この第一の機器は、携帯電話、専用機器又は基地局などであってもよく、専用機器は、第二の機器のエネルギー収集のみに用いられる専用機器、例えば信号を送信できるモバイルバッテリーとして理解されてもよい。上記第二の機器は、Backscatter機器又はtag機器として理解されてもよく、第一の機器により提供される信号エネルギーを収集することができ、選択的に、上記第二の機器は、収集されたエネルギーを利用して第二の信号を送信することもできる。例えば、第二の機器は、スマートメガネなどの機器であってもよく、第一の機器は、携帯電話であり、スマートメガネは、携帯電話により送信された信号のエネルギーを収集することによって、携帯電話に第二の信号を送信する。
【0028】
又は、上記第一の機器は基地局又は信号源であり、第二の機器は基地局又は信号源に関連する大型インテリジェントサーフェス(Large Intelligent Surfaces、LIS)又はインテリジェントリフレクティングサーフェス(Intelligent Reflecting Surface、IRS)などの関連機器である。基地局又は信号源は、第一の信号を送信することによってLIS又はIRSなどにエネルギーを提供し、LIS又はIRSなどの機器は、収集された基地局又は信号源のエネルギーに基づいて第二の信号を送信する。
【0029】
理解すべきこととして、第一の機器と第二の機器との間で伝送される信号は、無線周波数信号又は電磁波信号又は光信号、又はエネルギーを提供できる他の信号である。
【0030】
本出願の実施例では、第一の機器は、ターゲットDTX配置に基づいて上記第一の信号を非連続的に送信し、第二の機器は、ターゲットDTX配置に基づいて第一の機器により送信された第一の信号エネルギーを取得し、且つ取得されたエネルギーに基づいて自体信号の送信を完了する。
【0031】
本出願の実施例では、第一の機器は、ターゲットDTX配置に基づいて、第二の機器がエネルギーを収集するための第一の信号を送信する。このように、第一の機器は、第一の信号を非連続的に送信することができ、それによって第一の機器の消費電力を低減することができる。
【0032】
一実施例では、上記ターゲットDTX配置は、
DTX長周期(long DTX cycle)と、
DTX長周期と時間オフセットと、
DTX持続時間(DTX_onDurationTimer)と、
DTX非アクティブ化タイマ(DTX_inactivitytimer)と、
DTX短周期(short DTX cycle)と、
DTX短周期タイマとのうちの少なくとも一つのパラメータの値を含み、
ここで、前記DTX長周期は、前記DTX短周期のM倍であり、Mは、1より大きい整数である。
【0033】
本出願の実施例では、上記ターゲットDTX配置は、プロトコルにより約定されるDTX配置であってもよいし、ネットワーク機器又は第二の機器により指示されるDTX配置であってもよく、ここでこれ以上限定しない。
【0034】
選択的に、一実施例では、前記DTX長周期又は前記DTX短周期は、DTX持続時間とDTXオフ時間とを含み、第一の機器が、ターゲット非連続送信DTX配置に基づいて、第一の信号を送信するステップは、
前記DTX持続時間内に、第一の機器が第一の信号を送信することと、
前記DTXオフ時間内に、第一の機器が第一の信号を送信せず、又は、前記DTX持続時間内に、前記第一の機器が、前記第二の機器により送信された第二の信号を受信していない場合に、前記第一の機器が、前記DTX持続時間の後に、前記DTXオフ時間に入り、前記DTXオフ時間内に、第一の機器が第一の信号を送信しないこととを含む。
【0035】
図3に示すように、一般的に、一つのDTX周期は、DTX持続時間とDTXオフ時間とを含む。
【0036】
上記DTX持続時間は、DTX周期の持続時間として理解されてもよく、DTX on区間と呼ばれてもよく、DTXオフ時間は、DTX周期のオフ時間として理解されてもよく、DTX off区間と呼ばれてもよい。
【0037】
本出願の実施例では、一つのDTX周期は、DTX持続時間とDTXオフ時間との二つの部分を含む。DTX持続時間内に、第一の機器は、第一の信号を送信することができ、第二の機器は、この第一の信号のエネルギーを利用することができ、このDTX持続時間内に第一の機器が第二の機器の第二の信号を受信していない場合、DTX持続時間期間の後に第一の機器は、一つのDTXオフ時間に入り、このDTXオフ時間内に、第一の機器は第一の信号を送信しない。
【0038】
理解すべきこととして、第一の機器が第二の信号を受信したことは、第一の機器が、前記第二の機器により送信された第二の信号が運ぶ情報を復調し、又は受信された、前記第二の機器により送信された第二の信号のエネルギーが、予め設定される閾値よりも高いこととして理解されてもよい。それに対応して、上記の状況を満たさない場合、第一の機器が、前記第二の機器により送信された第二の信号を受信していないこととして理解されてもよい。
【0039】
選択的に、前記第一の機器が、ターゲット非連続送信DTX配置に基づいて、第一の信号を送信するステップの前に、前記方法は、
前記第一の機器が、前記第二の機器又はネットワーク機器により送信された第一の指示情報を受信することをさらに含み、
ここで、前記第一の指示情報は、前記ターゲットDTX配置を指示するために用いられ、又は、前記第一の指示情報は、少なくとも2セットのDTX配置のうちの1セットのDTX配置が前記ターゲットDTX配置であることを指示するために用いられる。
【0040】
本出願の実施例では、第一の指示情報が、前記ターゲットDTX配置を指示するために用いられることは、第一の指示情報がターゲットDTX配置における各パラメータの値を指示することとして理解されてもよく、第二の機器又はネットワーク機器が、ターゲットDTX配置における各パラメータの値を柔軟に指示することができるため、それによってターゲットDTX配置に対する制御の柔軟性を向上させることができる。前記第一の指示情報が、少なくとも2セットのDTX配置のうちの1セットのDTX配置が前記ターゲットDTX配置であることを指示するために用いられることは、第一の指示情報があるセットのDTX配置の識別子情報を指示したこととして理解されてもよく、例えば、上記少なくとも2セットのDTX配置及び各セットのDTX配置の番号を予め配置するか又はプロトコルにより約定してもよく、上記第一の指示情報は、あるセットのDTX配置の番号を指示し、第一の機器は、この第一の指示情報が指示する番号に基づいてターゲットDTX配置を決定することができ、番号でDTX配置を指示するため、それによって第一の指示情報のオーバヘッドを減少し、リソースを節約することができる。
【0041】
理解すべきこととして、本出願の実施例では、各セットのDTX配置は、一つの送信モードとして理解されてもよく、ここで、異なる送信モードの間で、一つ又は複数のDTX配置パラメータの値が異なってもよい。上記少なくとも2セットのDTX配置は、ネットワーク機器又は第二の機器によって送信されてもよく、ここでこれ以上限定しない。
【0042】
選択的に、一実施例では、前記ターゲットDTX配置が前記DTX非アクティブ化時間の値を含む場合に、前記第一の機器が、ターゲット非連続送信DTX配置に基づいて、第一の信号を送信するステップは、
前記第一の機器が、前記第二の機器により送信された第二の信号を受信した場合に、前記第一の機器が、前記DTX非アクティブ化タイマを起動することと、
前記DTX非アクティブ化タイマがタイムアウトしていない場合に、第一のDTX周期で前記第一の信号を送信することと、
前記DTX非アクティブ化タイマがタイムアウトした場合に、第二のDTX周期で前記第一の信号を送信することとを含む。
【0043】
本出願の実施例では、DTX非アクティブ化タイマは、DTX_inactivitytimerと呼ばれてもよく、CDRXのDRX_inactivitytimerに相当してもよい。例えば、このDTX非アクティブ化タイマは、カウントダウンの方式で計時してもよい。例えば、前記DTX非アクティブ化タイマがすでに起動した場合に、あるスロットで前記第一の機器が、前記第二の機器により送信された第二の信号を受信していなければ、前記DTX非アクティブ化タイマはデクリメントされ、即ちタイマから1を引く。
【0044】
図4に示すように、T1時刻に、前記第一の機器が、前記第二の機器により送信された第二の信号を受信したため、前記第一の機器は、その後のスロットで前記DTX非アクティブ化タイマを起動し、T1時刻からT2時刻まで、前記第一の機器は、二度と前記第二の機器により送信された第二の信号を受信していなかったため、前記DTX非アクティブ化タイマは、T2時刻でタイムアウトになった。DTX非アクティブ化タイマがタイムアウトした後、この時、DTX周期のOFF期間にあるため、前記第一の機器は、第一の信号を送信しない。
【0045】
上記第一のDTX周期と第二のDTX周期の時間長の大きさは、実際の必要に応じて設定してもよく、例えば一実施例では、第一のDTX周期が第二のDTX周期よりも小さく、即ち第一のDTX周期の時間長の大きさが第二のDTX周期の時間長の大きさより小さい。第一のDTX周期が第二のDTX周期よりも小さく設定されるため、このようにDTX非アクティブ化タイマがタイムアウトしていない場合に、DTX非アクティブ化タイマの起動をトリガーしてから一定時間内に、第二の機器が第二の信号を送信し続ける可能性があることを表し、この時、第一のDTX周期で前記第一の信号を送信し、それによって第一の信号を送信する周期を短縮することができ、第二の機器が第一の信号のエネルギーをより迅速に収集することに有利であり、それによって第二の機器が第二の信号を送信する遅延を低減する。前記DTX非アクティブ化タイマがタイムアウトした場合に、第二の信号の送信がすでに完了した可能性があることを表し、この時、第二のDTX周期で前記第一の信号を送信し、それによって第一の機器の電力消費をさらに低減することができる。
【0046】
さらに、前記の、前記第一の機器が、第二の機器により送信された第二の信号を受信した場合に、前記第一の機器が前記DTX非アクティブ化タイマを起動した後に、前記方法は、
前記DTX非アクティブ化タイマがタイムアウトする前に、前記第一の機器が前記第二の機器により送信された第二の信号を再受信した場合に、前記第一の機器が前記DTX非アクティブ化タイマを再起動することをさらに含む。
【0047】
本実施例では、第一の機器は、DTX非アクティブ化タイマがタイムアウトする(expires)前に、第二の信号を受信するたびに前記DTX非アクティブ化タイマを再起動することにより、第二の機器が一定時間内に第二の信号を複数回送信する時、第二の機器が第二の信号を送信する遅延を低減することを保証することができる。
【0048】
例示的には、Reader機器は、第一の予め設定される送信モード(例えば周期1)で作動し、reader機器がtag機器により送信された第二の信号を受信する場合、一つのtimer(DTX_inactivitytimer)を起動してカウントダウンし、このtimer expiresの前に、Reader機器は、第二の予め設定される送信モードで第一の信号を送信し、このtimer expiresの場合、Reader機器は、他の予め設定される送信モード又は第一の予め設定される送信モードに切り替える。
【0049】
ここで、このtimer expiresの前に、reader機器がtagから送信された信号を再び受信した場合、timerは再起動し、上記第二の予め設定される送信モードは、周期1よりも小さい周期に対応する送信モード、又は、tagがエネルギーを収集するための信号を連続して送信する送信モードとして理解されてもよい。
【0050】
選択的に、前記第一の機器が、ターゲット非連続送信DTX配置に基づいて、第一の信号を送信するステップは、
前記第一の機器のDTX長周期のDTX非アクティブ化タイマが起動してタイムアウトした場合に、前記第一の機器が前記DTX短周期で前記第一の信号を送信することと、
連続するN個(Nは、正の整数である)のDTX短周期内に、前記N個のDTX短周期のDTX非アクティブ化タイマが起動されていない場合に、前記DTX長周期で前記第一の信号を送信することとを含む。
【0051】
例示的に、本実施例では、例えば以下に示すように、上記第一の機器は、短(short)DTX機能をサポートし、第一の機器は、long DTX cycleの時の、DTX_inactivitytimer起動後に作動し、この場合、このDTX_inactivitytimerの期限切れ後の一番目の完全なDTX cycleはshort DTX cycleであり、連続するN(DTX短周期timer)個のshort DTX cycle期間においてDTX_inactivitytimerが一度もオンになっていない場合(
図5に示すように、N=3)、N個のshort DTX cycleの後にlong DTX cycleに入る。
【0052】
別の実施例では、上記ターゲットDTX配置は、
DTX周期と、
DTX周期内に前記第一の信号を送信する必要がある時刻位置とのパラメータの値を含む。
【0053】
例えば、DTX周期は、10個のslot、又は10msである。このDTX周期内に前記第一の信号を送信する必要がある時刻位置は、一番目のslotと三番目のslotである。
【0054】
一実施例では、search spaceに基づいてDTX配置を設定する場合、ネットワーク機器又は第二の機器によって端末のために複数のDTX配置を設定し、一定のルールに従ってDTX配置の間の切り替えを行ってもよい。各DTX配置は、1セットのDTX配置として理解されてもよく、一つの送信モードとして理解されてもよく、ここで、異なる送信モードの間は、一つ又は複数のDTX配置パラメータの値が異なってもよい。
【0055】
選択的に、前記第一の機器が、ターゲット非連続送信DTX配置に基づいて、第一の信号を送信するステップの前に、前記方法は、
前記第一の機器が、受信された、前記第二の機器又はネットワーク機器により送信された第二の指示情報に基づいて、前記ターゲットDTX配置を決定することと、
前記第二の機器により送信された第二の信号を受信した場合に、前記第一の機器が、第一の予め設定されたDTX配置を前記ターゲットDTX配置として決定することと、
予め設定された時間帯内に前記第二の機器により送信された第二の信号を受信していない場合に、前記第一の機器が、第二の予め設定されたDTX配置を前記ターゲットDTX配置として決定することとのうちの少なくとも一つをさらに含む。
【0056】
本出願の実施例では、上記第二の指示情報は、専用シグナリングによって送信されてもよい。上記第一の予め設定されたDTX配置は、予め約定したDTX配置として理解されてもよく、第二の信号に対応するDTX配置として理解されてもよく、例えば第二の信号の特徴又はパターンに基づいてターゲットDTX配置を決定してもよい。第一の予め設定されたDTX配置を前記ターゲットDTX配置として決定することは、この第一の予め設定されたDTX配置をアクティブ化することとして理解されてもよい。
【0057】
選択的に、一実施例では、前記第二の機器により送信された第二の信号を受信した場合に、前記第二の信号を受信した後のN個の時間単位であるターゲット時刻に、前記第一の予め設定されたDTX配置を前記ターゲットDTX配置として決定する。
【0058】
本実施例では、上記時間単位は、slot又はシンボル又はミリ秒であってもよく、Nの値は、プロトコルにより約定され又はネットワーク機器により配置されてもよく、ここでこれ以上限定しない。
【0059】
例示的には、DTXパターン間の切り替え方法は、以下のとおりである。
【0060】
一、専用シグナリングによりDTXパターンを指示し、例えばtag機器又は基地局は、ターゲットDTXパターンを使用するようにreader機器に直接指示する。
【0061】
選択的に、ターゲットDTXパターンの各パラメータの値を指示してもよい。
【0062】
選択的に、さらに、reader機器に放射電力値を指示し、又は放射電力のステップ幅を増加又は低減するようにreader機器に指示してもよい。
【0063】
選択的に、複数セットのDTXパターンを事前に配置し又は約定しておき、そしてそのうちの1セットのDTXパターンを指示してもよい。
【0064】
選択的に、Reader機器は、シグナリングにより指示されるDTXパターンで信号を送信する。
【0065】
二、ターゲット信号/シグナリングを受信することにより一つのDTXパターンをアクティブ化する。
【0066】
例えば、reader機器は、tagのあるターゲット信号/シグナリング(例えば、reader機器の第一の信号と同じキャリア周波数におけるtag機器のターゲット信号を受信し、例えばエネルギー検出(一つの予め設定される閾値に達する値)によってtag機器がターゲット信号を送信していると決定する)を受信し、それによって一つのDTXパターンをアクティブ化する/に切り替える。
【0067】
選択的に、このDTXパターンは事前に配置されているか、又はこのDTXパターン(pattern)は検出されたtagの信号特徴/patternに基づいて決定される。
【0068】
ここで、アクティブ化される時間は、Reader機器がターゲット信号/シグナリングを受信した後のN個目のシンボル又はスロット又はミリ秒である。選択的に、Nの値は、プロトコルにより約定され又はネットワークにより配置されてもよい。
【0069】
三、あるtimer内でtag信号(tagに通信需要がないことを意味する)を受信しておらず、即ちtimer expireの場合、readerは、所定パターンに戻り、timerが期限切れになる前にtag信号を受信した場合、timerを再起動する。
【0070】
別の実施例では、前記方法は、
前記第一の機器が、前記第二の機器又はネットワーク機器により送信された、ターゲット時間長内に前記第一の信号を送信しないよう指示するための第三の指示情報を受信することをさらに含む。
【0071】
本出願の実施例では、ネットワーク機器又は第二の機器は、シグナリングによってその後のどのぐらいの時間(x ms又はx slot)内に信号を送信しないよう第一の機器に動的に指示することができ、第一の機器は、このシグナリングの指示に基づいて第一の信号を送信するか又は送信しない。
【0072】
説明すべきこととして、上記第二の機器は、アクティブ送信機を有するシナリオとアクティブ送信機を有しないシナリオとの二つの応用シナリオを有してもよく、異なる応用シナリオに対して第二の機器が第一の機器に指示する情報の方式は異なってもよく、以下は、これについて詳細に説明する。
【0073】
シナリオ1:第二の機器は、一つのアクティブ送信機と一つのbackscatter送信機を有する。送信方式は、
第二の機器は、第二の機器がエネルギー送信信号をキャプチャするために、アクティブ送信機によって信号を送信して(非backscatter方式で送信して)第一の機器自身が所望するDTX配置を通知することを含む。
【0074】
シナリオ2:第二の機器は、一つのbackscatter送信機のみを有する。送信方式は、以下を含む。
【0075】
1、第一の機器が、一つの周期的な信号(例えばDTX パターン1)を送信する。
【0076】
2、第二の機器が、この信号のエネルギーを利用して信号を第一の機器に送信し、第一の機器に自身が所望するDTXパターン2を通知する。
【0077】
選択的に、一つの第一の機器は、一つ又は複数の第二の機器に関連し、関連する第二の機器が第一の信号によってエネルギーを取得するために、複数の第二の機器に第一の信号を提供してもよい。具体的には、一つの第一の機器がこの複数の第二の機器に関連する場合、第一の機器は、各関連する第二の機器に対していずれも1セットのDTX配置を維持してもよく、第一の機器は、各時刻に複数セットのDTX配置を重ね合わせた効果に応じて最終的に使用するDTX配置を決定する。
【0078】
図6を参照すると、
図6は、本出願の実施例による信号送信処理方法のフローチャートであり、この方法は、端末に用いられ、
図6に示すように、
第二の機器が、第一の機器のターゲット非連続送信DTX配置に基づいて、前記第一の機器により送信された第一の信号からエネルギーを取得するステップ601を含む。
【0079】
選択的に、前記方法は、
前記第二の機器が、取得されたエネルギーを利用して第二の信号を送信することをさらに含む。
【0080】
選択的に、前記ターゲットDTX配置は、
DTX長周期と、
DTX長周期と時間オフセットと、
DTX持続時間と、
DTX非アクティブ化タイマと、
DTX短周期と、
DTX短周期タイマとのうちの少なくとも一つのパラメータの値を含み、
ここで、前記DTX長周期は、前記DTX短周期のM倍であり、Mは、1より大きい整数である。
【0081】
選択的に、前記第二の機器が、第一の機器のターゲット非連続送信DTX配置に基づいて、前記第一の機器により送信された第一の信号からエネルギーを取得するステップは、
前記第二の機器が、前記DTX持続時間内に、前記第一の機器により送信された第一の信号からエネルギーを取得することを含む。
【0082】
選択的に、前記第二の機器が、第一の機器のターゲット非連続送信DTX配置に基づいて、前記第一の機器により送信された第一の信号からエネルギーを取得するステップの前に、前記方法は、
前記第二の機器が第一の指示情報を送信することをさらに含み、前記第一の指示情報は、前記ターゲットDTX配置を指示するために用いられ、又は、前記第一の指示情報は、少なくとも2セットのDTX配置のうちの1セットのDTX配置が前記ターゲットDTX配置であることを指示するために用いられる。
【0083】
選択的に、前記ターゲットDTX配置が前記DTX非アクティブ化時間の値を含む場合に、前記第二の機器が、第一の機器のターゲット非連続送信DTX配置に基づいて、前記第一の機器により送信された第一の信号からエネルギーを取得するステップは、
前記第二の機器が第二の信号を送信した場合に、前記第二の機器が、前記DTX非アクティブ化タイマを起動することと、
前記DTX非アクティブ化タイマがタイムアウトしていない場合に、第一のDTX周期で前記第一の機器により送信された第一の信号からエネルギーを取得することと、
前記DTX非アクティブ化タイマがタイムアウトした場合に、第二のDTX周期で前記第一の機器により送信された第一の信号からエネルギーを取得することとを含む。
【0084】
選択的に、前記前記第二の機器が第二の信号を送信した場合に、前記第二の機器が前記DTX非アクティブ化タイマを起動するステップの後に、前記方法は、
前記DTX非アクティブ化タイマがタイムアウトする前に、前記第二の機器が第二の信号を再送信した場合に、前記第二の機器が前記DTX非アクティブ化タイマを再起動することをさらに含む。
【0085】
選択的に、前記第二の機器が、第一の機器のターゲット非連続送信DTX配置に基づいて、前記第一の機器により送信された第一の信号からエネルギーを取得するステップは、
前記DTX長周期のDTX非アクティブ化タイマが起動してタイムアウトした場合に、前記第二の機器が前記DTX短周期で前記第一の機器により送信された第一の信号からエネルギーを取得することと、
連続するN個(Nは、正の整数である)のDTX短周期内に、前記N個のDTX短周期のDTX非アクティブ化タイマが起動されていない場合に、前記DTX長周期で前記第一の機器により送信された第一の信号からエネルギーを取得することとを含む。
【0086】
選択的に、前記ターゲットDTX配置は、
DTX周期と、
DTX周期内に前記第一の機器が前記第一の信号を送信する必要がある時刻位置とのパラメータの値を含む。
【0087】
選択的に、前記第二の機器が、第一の機器のターゲット非連続送信DTX配置に基づいて、前記第一の機器により送信された第一の信号からエネルギーを取得するステップの前に、前記方法は、
第二の機器が、送信された第二の指示情報に基づいて、前記ターゲットDTX配置を決定することと、
前記第二の機器が第二の信号を送信した場合に、前記第二の機器が、第一の予め設定されたDTX配置を前記ターゲットDTX配置として決定することと、
予め設定された時間帯内に前記第二の信号を送信していない場合に、前記第二の機器が、第二の予め設定されたDTX配置を前記ターゲットDTX配置として決定することとをさらに含む。
【0088】
選択的に、前記第二の機器が、第二の信号を送信した場合に、前記第二の信号を送信した後のN個の時間単位であるターゲット時刻に、前記第一の予め設定されたDTX配置を前記ターゲットDTX配置として決定する。
【0089】
選択的に、前記方法は、
前記第二の機器が、ターゲット時間長内に前記第一の信号を送信しないよう指示するための第三の指示情報を前記第一の機器に送信することをさらに含む。
【0090】
説明すべきこととして、本実施例は、
図2に示す実施例に対応する第二の機器の実施の形態として、その具体的な実施の形態は、
図2に示す実施例の関連説明を参照してもよく、且つ同じ有益な効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0091】
説明すべきこととして、本出願の実施例による非連続送信方法では、実行本体は、非連続送信装置、又は、この非連続送信装置における非連続送信方法を実行するための制御モジュールであってもよい。本出願の実施例では、非連続送信装置が非連続送信方法を実行することを例にして、本出願の実施例による非連続送信装置を説明する。
【0092】
図7を参照すると、
図7は、本出願の実施例による非連続送信装置の構造図であり、
図7に示すように、非連続送信装置700は、
ターゲット非連続送信DTX配置に基づいて、第二の機器がエネルギーを収集するための第一の信号を送信するための第一の送信モジュール701を含む。
【0093】
選択的に、前記ターゲットDTX配置は、
DTX長周期と、
DTX長周期と時間オフセットと、
DTX持続時間と、
DTX非アクティブ化タイマと、
DTX短周期と、
DTX短周期タイマとのうちの少なくとも一つのパラメータの値を含み、
ここで、前記DTX長周期は、前記DTX短周期のM倍であり、Mは、1より大きい整数である。
【0094】
選択的に、前記DTX長周期又は前記DTX短周期は、DTX持続時間とDTXオフ時間とを含み、第一の送信モジュール701は、具体的に、
前記DTX持続時間内に、第一の機器が第一の信号を送信することと、
前記DTXオフ時間内に、第一の機器が第一の信号を送信せず、又は、前記DTX持続時間内に、前記第一の機器が、前記第二の機器により送信された第二の信号を受信していない場合に、前記第一の機器が、前記DTX持続時間の後に、前記DTXオフ時間に入り、前記DTXオフ時間内に、第一の機器が第一の信号を送信しないこととに用いられる。
【0095】
選択的に、前記非連続送信装置700は、
前記第二の機器又はネットワーク機器により送信された第一の指示情報を受信するための受信モジュールをさらに含み、
ここで、前記第一の指示情報は、前記ターゲットDTX配置を指示するために用いられ、又は、前記第一の指示情報は、少なくとも2セットのDTX配置のうちの1セットのDTX配置が前記ターゲットDTX配置であることを指示するために用いられる。
【0096】
選択的に、前記ターゲットDTX配置が前記DTX非アクティブ化時間の値を含む場合に、前記第一の送信モジュール701は、
前記第一の機器が、前記第二の機器により送信された第二の信号を受信した場合に、前記DTX非アクティブ化タイマを起動するための第一の起動ユニットと、
前記DTX非アクティブ化タイマがタイムアウトしていない場合に、第一のDTX周期で前記第一の信号を送信し、前記DTX非アクティブ化タイマがタイムアウトした場合に、第二のDTX周期で前記第一の信号を送信するための送信ユニットとを含む。
【0097】
選択的に、前記の、前記第一の機器が、第二の機器により送信された第二の信号を受信した場合に、前記第一の起動ユニットはさらに、前記DTX非アクティブ化タイマがタイムアウトする前に、前記第一の機器が前記第二の機器により送信された第二の信号を再受信した場合に、前記DTX非アクティブ化タイマを再起動するために用いられる。
【0098】
選択的に、前記第一の送信モジュール701は、具体的に、
前記第一の機器のDTX長周期のDTX非アクティブ化タイマが起動してタイムアウトした場合に、前記第一の機器が前記DTX短周期で前記第一の信号を送信することと、
連続するN個(Nは、正の整数である)のDTX短周期内に、前記N個のDTX短周期のDTX非アクティブ化タイマが起動されていない場合に、前記DTX長周期で前記第一の信号を送信することとに用いられる。
【0099】
選択的に、前記ターゲットDTX配置は、
DTX周期と、
DTX周期内に前記第一の信号を送信する必要がある時刻位置とのパラメータの値を含む。
【0100】
選択的に、前記非連続送信装置700は、
前記第一の機器が、受信された、前記第二の機器又はネットワーク機器により送信された第二の指示情報に基づいて、前記ターゲットDTX配置を決定することと、
前記第二の機器により送信された第二の信号を受信した場合に、前記第一の機器が、第一の予め設定されたDTX配置を前記ターゲットDTX配置として決定することと、
予め設定された時間帯内に前記第二の機器により送信された第二の信号を受信していない場合に、前記第一の機器が、第二の予め設定されたDTX配置を前記ターゲットDTX配置として決定することとのうちの少なくとも一つを実行するための第一の決定モジュールをさらに含む。
【0101】
選択的に、前記第一の決定モジュールは、具体的に、前記第二の機器により送信された第二の信号を受信した場合に、前記第二の信号を受信した後のN個の時間単位であるターゲット時刻に、前記第一の予め設定されたDTX配置を前記ターゲットDTX配置として決定するために用いられる。
【0102】
選択的に、前記非連続送信装置700は、
前記第二の機器又はネットワーク機器により送信された、ターゲット時間長内に前記第一の信号を送信しないよう指示するための第三の指示情報を受信するための受信モジュールをさらに含む。
【0103】
本出願の実施例による非連続送信装置は、
図2の方法の実施例により実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0104】
説明すべきこととして、本出願の実施例による信号送信処理方法では、実行本体は、信号送信処理装置、又は、この信号送信処理装置における信号送信処理方法を実行するための制御モジュールであってもよい。本出願の実施例では、信号送信処理装置が信号送信処理方法を実行することを例にして、本出願の実施例による信号送信処理装置を説明する。
【0105】
図8を参照すると、
図8は、本出願の実施例による信号送信処理装置の構造図であり、
図8に示すように、信号送信処理装置800は、
第一の機器のターゲット非連続送信DTX配置に基づいて、前記第一の機器により送信された第一の信号からエネルギーを取得するための取得モジュール801を含む。
【0106】
選択的に、前記信号送信処理装置800は、
取得されたエネルギーを利用して第二の信号を送信するための第二の送信モジュールをさらに含む。
【0107】
選択的に、前記ターゲットDTX配置は、
DTX長周期と、
DTX長周期と時間オフセットと、
DTX持続時間と、
DTX非アクティブ化タイマと、
DTX短周期と、
DTX短周期タイマとのうちの少なくとも一つのパラメータの値を含み、
ここで、前記DTX長周期は、前記DTX短周期のM倍であり、Mは、1より大きい整数である。
【0108】
選択的に、前記取得モジュール801は、具体的に、
前記第二の機器が、前記DTX持続時間内に、前記第一の機器により送信された第一の信号からエネルギーを取得するために用いられる。
【0109】
選択的に、前記第二の送信モジュールはさらに、第一の指示情報を送信するために用いられ、前記第一の指示情報は、前記ターゲットDTX配置を指示するために用いられ、又は、前記第一の指示情報は、少なくとも2セットのDTX配置のうちの1セットのDTX配置が前記ターゲットDTX配置であることを指示するために用いられる。
【0110】
選択的に、前記ターゲットDTX配置が前記DTX非アクティブ化時間の値を含む場合に、前記取得モジュール801は、
前記第二の機器が第二の信号を送信した場合に、前記DTX非アクティブ化タイマを起動するための第二の起動ユニットと、
前記DTX非アクティブ化タイマがタイムアウトしていない場合に、第一のDTX周期で前記第一の機器により送信された第一の信号からエネルギーを取得し、前記DTX非アクティブ化タイマがタイムアウトした場合に、第二のDTX周期で前記第一の機器により送信された第一の信号からエネルギーを取得するための取得ユニットとを含む。
【0111】
選択的に、前記第二の起動ユニットはさらに、前記DTX非アクティブ化タイマがタイムアウトする前に、前記第二の機器が第二の信号を再送信した場合に、前記DTX非アクティブ化タイマを再起動するために用いられる。
【0112】
選択的に、前記取得モジュール801は、具体的に、
前記DTX長周期のDTX非アクティブ化タイマが起動してタイムアウトした場合に、前記DTX短周期で前記第一の機器により送信された第一の信号からエネルギーを取得することと、
連続するN個(Nは、正の整数である)のDTX短周期内に、前記N個のDTX短周期のDTX非アクティブ化タイマが起動されていない場合に、前記DTX長周期で前記第一の機器により送信された第一の信号からエネルギーを取得することとに用いられる。
【0113】
選択的に、前記ターゲットDTX配置は、
DTX周期と、
DTX周期内に前記第一の機器が前記第一の信号を送信する必要がある時刻位置とのパラメータの値を含む。
【0114】
選択的に、前記信号送信処理装置800は、
送信された第二の指示情報に基づいて、前記ターゲットDTX配置を決定することと、
前記第二の機器が第二の信号を送信した場合に、前記第二の機器が、第一の予め設定されたDTX配置を前記ターゲットDTX配置として決定することと、
予め設定された時間帯内に前記第二の信号を送信していない場合に、前記第二の機器が、第二の予め設定されたDTX配置を前記ターゲットDTX配置として決定することとのうちの少なくとも一つを実行するための第二の決定モジュールをさらに含む。
【0115】
選択的に、前記第二の決定モジュールはさらに、第二の機器が、第二の信号を送信した場合に、前記第二の信号を送信した後のN個の時間単位であるターゲット時刻に、前記第一の予め設定されたDTX配置を前記ターゲットDTX配置として決定するために用いられる。
【0116】
選択的に、前記第二の送信モジュールはさらに、ターゲット時間長内に前記第一の信号を送信しないよう指示するための第三の指示情報を前記第一の機器に送信するために用いられる。
【0117】
本出願の実施例による信号送信処理装置は、
図6の方法の実施例により実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0118】
本出願の実施例における非連続送信装置と信号送信処理装置は、装置であってもよく、端末における部材、集積回路、又はチップであってもよい。この装置は、移動端末であってもよく、非移動端末であってもよい。例示的には、移動端末は、以上に列挙された端末のタイプを含んでもよいが、それらに限らず、非移動端末は、サーバ、ネットワーク接続型ストレージ(Network Attached Storage、NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer、PC)、テレビ(television、TV)、預入支払機又はセルフサービス機などであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0119】
本出願の実施例における非連続送信装置と信号送信処理装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。このオペレーティングシステムは、アンドロイド(登録商標)(Android(登録商標))オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0120】
選択的に、
図9に示すように、本出願の実施例は、通信機器900をさらに提供し、プロセッサ901と、メモリ902と、メモリ902に記憶されており、且つ前記プロセッサ901上で運行できるプログラム又は命令とを含み、例えばこの通信機器900が端末である場合、このプログラム又は命令がプロセッサ901により実行される時、上記非連続送信方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。この通信機器900がネットワーク機器である場合、このプログラム又は命令がプロセッサ901により実行される時、上記非連続送信方法又は信号送信処理方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0121】
具体的には、本出願の実施例は、第一の機器をさらに提供する。
図10に示すように、この第一の機器1000は、アンテナ1001、無線周波数装置1002、ベースバンド装置1003を含む。アンテナ1001と無線周波数装置1002とが接続される。上りリンク方向において、無線周波数装置1002は、アンテナ1001を介して情報を受信し、受信した情報をベースバンド装置1003に送信して処理させる。下りリンク方向において、ベースバンド装置1003は、送信する情報を処理し、無線周波数装置1002に送信し、無線周波数装置1002は、受信した情報を処理した後にアンテナ1001を介して送出する。
【0122】
上記周波数帯域処理装置は、ベースバンド装置1003に位置してもよく、以上の実施例において第一の機器により実行される方法は、ベースバンド装置1003に実現されてもよく、このベースバンド装置1003は、プロセッサ1004とメモリ1005とを含む。
【0123】
ベースバンド装置1003は、例えば少なくとも一つのベースバンドボードを含んでもよく、このベースバンドボード上に複数のチップが設置され、
図10に示すように、そのうちの一つのチップは、例えばプロセッサ1004であり、メモリ1005と接続されて、メモリ1005におけるプログラムを呼び出し、以上の方法の実施例に示す第一の機器操作を実行する。
【0124】
このベースバンド装置1003は、ネットワークインターフェース1006をさらに含んでもよく、無線周波数装置1002との情報のやり取りに用いられ、このインターフェースは、例えば共通公衆無線インターフェース(common public radio interface、CPRI)である。
【0125】
具体的には、本出願の実施例の第一の機器は、メモリ1005に記憶されており、且つプロセッサ1004上で運行できる命令又はプログラムをさらに含み、プロセッサ1004は、メモリ1005における命令又はプログラムを呼び出し、
図7に示す各モジュールにより実行される方法を実行し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0126】
図11は、本出願の各実施例を実現する第二の機器のハードウェア構造概略図である。
【0127】
この第二の機器1100は、無線周波数ユニット1101、ネットワークモジュール1102、オーディオ出力ユニット1103、入力ユニット1104、センサ1105、表示ユニット1106、ユーザ入力ユニット1107、インターフェースユニット1108、メモリ1109及びプロセッサ1110などの部材を含むが、それらに限らない。
【0128】
当業者であれば理解できるように、第二の機器1100は、各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ1110にロジック的に接続されてもよく、それにより電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。
図11に示す第二の機器構造は、第二の機器に対する限定を構成せず、第二の機器は、図示された部材の数よりも多く又は少ない部材、又はいくつかの部材の組み合わせ、又は異なる部材の配置を含んでもよく、ここでこれ以上説明しない。
【0129】
理解すべきこととして、本出願の実施例では、入力ユニット1104は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)11041とマイクロホン11042を含んでもよく、グラフィックスプロセッサ11041は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像又はビデオの画像データを処理する。表示ユニット1106は、表示パネル11061を含んでもよく、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオードなどの形式で表示パネル11061が配置されてもよい。ユーザ入力ユニット1107は、タッチパネル11071及び他の入力機器11072を含む。タッチパネル11071は、タッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル11071は、タッチ検出装置とタッチコントローラという二つの部分を含んでもよい。他の入力機器11072は、物理的キーボード、機能キー(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らず、ここでこれ以上説明しない。
【0130】
本出願の実施例では、無線周波数ユニット1101は、ネットワーク機器からの下りリンクのデータを受信した後に、プロセッサ1110に処理させ、また、上りリンクのデータをネットワーク機器に送信する。一般的には、無線周波数ユニット1101は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。
【0131】
メモリ1109は、ソフトウェアプログラム又は命令及び様々なデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ1109は、主にプログラム又は命令記憶領域とデータ記憶領域を含んでもよく、ここで、プログラム又は命令記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム又は命令(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができる。なお、メモリ1109は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリを含んでもよく、ここで、非揮発性メモリは、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Electrically EPROM、EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。例えば、少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非揮発性ソリッドステートメモリデバイスであってもよい。
【0132】
プロセッサ1110は、一つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ1110は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを統合してもよい。ここで、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインタフェースとアプリケーションプログラム又は命令などを処理するものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するものであり、例えばベースバンドプロセッサである。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ1110に統合されなくてもよい。
【0133】
ここで、無線周波数ユニット1101は、第一の機器のターゲット非連続送信DTX配置に基づいて、前記第一の機器により送信された第一の信号からエネルギーを取得するために用いられる。
【0134】
理解すべきこととして、本実施例では、上記プロセッサ1110と無線周波数ユニット1101は、
図6の方法の実施例において第二の機器により実現される各プロセスを実現することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0135】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、上記非連続送信方法又は信号送信処理方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0136】
ここで、前記プロセッサは、上記実施例に記載の電子機器におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ可読記憶媒体、例えばコンピュータリードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどを含む。
【0137】
本出願の実施例は、チップをさらに提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、ネットワーク機器のプログラム又は命令を運行し、上記非連続送信方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0138】
理解すべきこととして、本出願の実施例に言及されたチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと呼ばれてもよい。
【0139】
説明すべきこととして、本明細書では、用語である「含む」、「包含」又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それによって一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。なお、指摘すべきこととして、本出願の実施の形態における方法と装置の範囲は、図示又は討論された順序で機能を実行することに限らず、関わる機能に基づいて基本的に同時である方式又は逆の順序で機能を実行することを含んでもよく、例えば記述されたものとは異なる手順で記述された方法を実行することができるとともに、様々なステップを追加、省略又は組み合わせることができる。また、いくつかの例を参照して記述された特徴は、他の例で組み合わせられることができる。
【0140】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように、上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されることができる。無論、ハードウェアによって実現されてもよいが、多くの場合、前者は、より好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本出願の技術案は、実質には又は従来の技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって具現化されてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又は基地局などであってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。
【0141】
以上は、図面を結び付けながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上記の具体的な実施の形態に限らない。上記の具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本出願の示唆で、本出願の趣旨と請求項が保護する範囲から逸脱しない限り、多くの形式を行うこともでき、いずれも本出願の保護範囲に属する。