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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-18
(45)【発行日】2025-02-27
(54)【発明の名称】ごみ袋の解舒止ラベル紙の接着部構造
(51)【国際特許分類】
   G09F 3/10 20060101AFI20250219BHJP
   G09F 3/03 20060101ALI20250219BHJP
   G09F 3/02 20060101ALI20250219BHJP
   B65D 75/02 20060101ALI20250219BHJP
   B65D 85/671 20060101ALI20250219BHJP
【FI】
G09F3/10 B
G09F3/03 D
G09F3/02 M
B65D75/02
B65D85/671
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2021068558
(22)【出願日】2021-04-14
(65)【公開番号】P2022163552
(43)【公開日】2022-10-26
【審査請求日】2024-04-10
(73)【特許権者】
【識別番号】592182311
【氏名又は名称】日本フイルム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100080160
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 憲一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100149205
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 泰央
(72)【発明者】
【氏名】田北 一彦
【審査官】山下 清隆
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-024573(JP,A)
【文献】特開2020-029267(JP,A)
【文献】特開2018-127524(JP,A)
【文献】特開2011-185979(JP,A)
【文献】特開2016-068303(JP,A)
【文献】特開2001-301807(JP,A)
【文献】特開2012-194532(JP,A)
【文献】特開2010-173694(JP,A)
【文献】特開2004-106908(JP,A)
【文献】特開2015-231859(JP,A)
【文献】特開2012-073447(JP,A)
【文献】特開2010-038927(JP,A)
【文献】特開平10-123958(JP,A)
【文献】欧州特許出願公開第1798151(EP,A1)
【文献】米国特許出願公開第2008/0061140(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 1/00- 5/04
B65D 65/00-65/46
B65D 75/02
B65D 85/62-85/68
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロール状ごみ袋の解舒止めのために外周をロール状に取付けた接着ラベル紙において、
ラベル紙の端部裏面を接着剤を介してロール状に取付けラベル紙の表面に接着すると共に、接着剤塗布位置からラベル紙の端部剥離方向に向かった所定面積部分に、表層薄膜剥離時にラベル紙の表面に生じる剥離の拡大を阻止するための剥離阻止スリットを形成してなるロール状ごみ袋の解舒止めラベル紙の接着部構造。
【請求項2】
剥離阻止スリットは接着剤塗布位置からラベル紙の端部剥離方向に向かった所定面積部分を略横断する形態に形成してなることを特徴とする請求項1に記載のごみ袋の解舒止ラベル紙の接着部構造。
【請求項3】
剥離阻止スリットは接着剤塗布位置からラベル紙の端部剥離方向に向かった左右互い違いの傾斜スリットとしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のごみ袋の解舒止ラベル紙の接着部構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ロール状ごみ袋の解舒止ラベル紙の接着部構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、家庭用のごみ袋は通常ロール状に巻かれており、使用時に解舒して一枚分のごみ袋として使用するように構成されている。
従って、ロール状態で保管する際にロールが解舒しないようにロール中央部をラベル紙で巻いてラベル紙の端部を接着してロール形態が解けないようにしている。
【0003】
家庭用のごみ袋は、使用時において細幅のラベル紙を接着部分から剥離してロール状態を解舒して袋一枚分をロールから切り離してごみ袋として使用する。
そのためにはロール状のごみ袋表面に巻いたラベル紙を剥離方向に引張ってごみ袋から取り去る操作が必要であり、そのためにラベル紙の接着自由端を剥離方向に引張ることによりラベル紙の巻き形態を解舒してロール状のごみ袋を解舒可能とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2014-24573号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところがかかるラベル紙には表面に各種の情報が印刷されており、例えば地方自治体からのごみ収集規約情報やごみの収納容量表示やごみ収納後の袋開口部の緊締の仕方や企業広告情報やその他一般市民に有益な情報等が各種印刷されており、不用意に接着ラベル紙を接着部分から剥離すると下層のラベル紙の印刷表面が表層薄膜状に粘着したまま剥がれてしまいそのまま剥離作業を行えば表層薄膜は左右に拡大してはがれることになり、その結果印刷部分の情報が消失することになる(図10図13参照。)。特に接着部分のみならず接着部分につながる印刷部分やその周辺の印刷部分まで表層薄膜状で拡大剥離し剥離面積が広がる分だけ情報の大部分が読み取り不能となる。このように従来のラベル紙の解舒構造ではせっかくラベル紙に印刷した各種情報が消失してしまうことになる。
【0006】
また、特許文献1に記載のロール状袋体の包装構造は、製品情報を印刷する製品表示部を破損することなくロール状袋体から包装用シートを剥がすために、予め、シート解除用のミシン目を切離ガイドとして包装用シートに設けた構成としている。
この切離ガイドは、一部が製品表示部にかかるように形成されており、そのために、製品情報を印刷できる製品表示部の印字面積が狭くなる虞があった。
【0007】
この発明ではかかるラベル紙の剥離作業時に接着部分は致し方ないとしてもその周辺の拡大面積部分にまで表層薄膜状で剥離作用が及ばないように構成することにより印刷部分やその周辺の印刷部分まで拡大剥離が作用しないように構成するとともに、製品情報の印字面積を縮小することのないロール状ごみ袋の解舒止めラベル紙の接着部構造を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明は、ロール状ごみ袋の解舒止めのために外周をロール状付けた接着ラベル紙において、ラベル紙の端部裏面を接着剤を介してロール状付けラベル紙の表面に接着すると共に、接着剤塗布位置からラベル紙の端部剥離方向に向かった所定面積部分に、表層薄膜剥離時にラベル紙の表面に生じる剥離の拡大を阻止するための剥離阻止スリットを形成してなるロール状ごみ袋の解舒止めラベル紙の接着部構造に関する。
【0009】
また、剥離阻止スリットは接着剤塗布位置からラベル紙の端部剥離方向に向かった所定面積部分を略横断する形態に形成してなることを特徴とする。
【0010】
また、剥離阻止スリットは接着剤塗布位置からラベル紙の端部剥離方向に向かった左右互い違いの傾斜スリットとしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
この発明によれば、ロール状ごみ袋の解舒止めのために外周をロール状付けラベル紙において、ラベル紙の端部裏面を接着剤を介してロール状付けラベル紙の表面に接着すると共に、接着剤塗布位置からラベル紙の端部剥離方向に向かった所定面積部分に、表層薄膜剥離時にラベル紙の表面に生じる剥離の拡大を阻止するための剥離阻止スリットを形成したことにより、次のような作用効果を生起する。
【0012】
すなわち、ロール状ごみ袋を解舒するに際してラベル紙を剥離するために接着剤塗布位置からラベル紙の端部剥離方向にラベル紙の自由端部をつまんで引張る。そうするとラベル紙は接着剤部分から剥離されて接着は解除され巻いた状態のラベル紙が解舒され平面紙として取り払われる。接着部が剥離されるときにラベル紙の接着面、すなわち裏面の表層薄膜が剥ぎ取られる。しかし、本発明では、接着剤塗布位置からラベル紙の端部剥離方向に向かって剥離阻止スリットが形成されていることにより、剥ぎ取られる表層薄膜が所定面積部分を拡大して更に表層薄膜の剥離面積を拡大せんとしても剥離阻止スリットが形成されていることから該スリットで剥離面積拡大が途切れてそれ以上の表層薄膜の剥離面積拡大が阻止されることになる。従って、剥離面積拡大によりラベル紙の表面に印刷された情報が剥離消滅して印刷情報が認識できないという状態を回避することができる効果がある。
【0013】
接着剤塗布位置からラベル紙の端部剥離方向に向かった所定面積部分に、表層薄膜剥離時にラベル紙の表面に生じる剥離の拡大を阻止するための剥離阻止スリットを形成したことにより、表層薄膜剥離時にラベル紙の表面に生じる剥離の拡大を効果的に阻止することができる効果がある。
【0014】
また、剥離阻止スリットは接着剤塗布位置からラベル紙の端部剥離方向に向かった所定面積部分を略横断する形態に形成したことにより、表層薄膜剥離時にラベル紙の表面に生じる剥離の拡大をより効果的に阻止することができる効果がある。
【0015】
すなわち、ラベル紙の端部剥離方向に向かった所定面積部分を略横断する形態で剥離阻止スリットが形成されると剥離方向に対抗してスリット間隙が存在するためスリット間隙で表層薄膜の剥離が途切れてこの位置で剥離の拡大をより効果的に阻止することができる。
【0016】
また、剥離阻止スリットは接着剤塗布位置からラベル紙の端部剥離方向に向かった左右互い違いの傾斜スリットとしたことにより、表層薄膜の剥離の拡大が左右斜めのいずれの方向に進んでいっても左右互い違いの傾斜スリットのいずれかと出会いそこで阻止されることになるため効果的な表層薄膜の剥離拡大を防ぐことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の実施形態に係るラベル紙に複数の傾斜スリットを設けた状態を示す平面図である。
図2】本発明の実施形態に係るラベル紙に複数の傾斜スリットを設けた状態を示す平面図である。
図3】本発明の実施形態に係るラベル紙に横断スリットを設けた状態を示す平面図である。
図4】本発明の実施形態に係るラベル紙に傾斜スリットを設けた平面図である。
図5】本発明の実施形態に係るラベル紙の解除状態を示す模式断面図であり、(a)は、解除前の状態を示す断面図であり、(b)は、解除途中の状態を示す断面図であり、(c)は、解除後の状態を示す断面図である。 本発明の実施形態に係るラベル紙の解除状態を示す平面図である。
図6】本発明の実施形態に係るラベル紙をロール状ゴミ袋に巻回した状態を示す斜視図である。
図7】本発明の実施形態に係るラベル紙の解除状態を示す斜視図である。
図8】本発明の実施形態に係るラベル紙に傾斜スリットを設けた状態を示す平面図である。
図9】本発明の実施形態に係るラベル紙の解除状態を示す模式断面図であり、(a)は、解除前の状態を示す断面図であり、(b)は、解除途中の状態を示す断面図であり、(c)は、解除後の状態を示す断面図である。
図10】従来のラベル紙の解除状態を示す平面図である。
図11】従来のラベル紙の解除状態を示す平面図である。
図12】従来のラベル紙の解除状態を示す模式断面図であり、(a)は、解除前の状態を示す断面図であり、(b)は、解除途中の状態を示す断面図であり、(c)は、解除後の状態を示す断面図である。
図13】従来のラベル紙の解除状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
この発明の要旨は、ロール状ごみ袋の解舒止めのために外周をロール状に取付けた接着ラベル紙において、ラベル紙の端部裏面を接着剤を介してロール状に取付け、ラベル紙の表面に接着すると共に、接着剤塗布位置からラベル紙の端部剥離方向に向かった所定面積部分に、表層薄膜剥離時にラベル紙の表面に生じる剥離の拡大を阻止するための剥離阻止スリットを形成してなるロール状ごみ袋の解舒止めラベル紙の接着部構造に関する。
【0019】
また、剥離阻止スリットは接着剤塗布位置からラベル紙の端部剥離方向に向かった所定面積部分を略横断する形態に形成してなることを特徴とする。
【0020】
また、剥離阻止スリットは接着剤塗布位置からラベル紙の端部剥離方向に向かった左右互い違いの傾斜スリットとしたことを特徴とする。
【0021】
この発明の実施例を図面に基づき詳説する。
図1は、本発明の実施例におけるロール状ごみ袋の解舒止めラベル紙の接着部構造の主要部を示す説明図である。
【0022】
ロール状ごみ袋1は、図6に示すように、個々のごみ袋10、10、、、を連続して帯状に連結してロール状に巻いている。各ごみ袋10、10、、、の連結部分はミシン目を介在して連なっており使用時にはロールを解舒して一枚ごとに袋を切り離して使用する。
【0023】
各ごみ袋10、10、、、はロールから切り離すときに上部が開放されてごみ収納後に開口部緊締のための緊締代が形成され下部は溶着されてごみ袋10の底シール部を形成している。底シール部の溶着部分の下方は次に連なる袋の開口部となるミシン目形成の切離線部を形成している。
【0024】
かかるロール状ごみ袋1には、図6に示すように、中央に細帯状のラベル紙2が転巻されてロール形態を維持している。従って、ロール状ごみ袋1から一枚のごみ袋10を切り離して使用するためには、まずラベル紙2を剥がす。この際にラベル紙2の接着剤21部分を起点としてラベル紙2の裏面や巻き付けたラベル紙2の表面から表層薄膜20が剥離してラベル紙2の剥離方向に向かって伸延する(図5(a)~(c)および図7参照)。すなわち、接着剤を起点とした所定面積部分の表層薄膜20が剥離する。
【0025】
かかる所定面積部分の表層薄膜20が剥離すると、この剥離面積部分に印刷された情報(印刷情報部23)が消失してしまうために本発明のラベル紙2の接着部構造によりかかる表層薄膜20の剥離拡大を防止する。
【0026】
すなわち、接着剤21の塗布位置からラベル紙2の端部剥離方向に向かった所定面積部分に、表層薄膜20の剥離時にラベル紙2の表面に生じる剥離の拡大を阻止するための剥離阻止スリット22を形成する。
【0027】
剥離阻止スリット22は基本的に接着剤塗布位置からラベル紙2の端部剥離方向に向かった所定面積部分に略横断する形態で横断スリット22aを形成し(図3参照)、或いはラベル紙2の端部剥離方向に向かった左右互い違いの傾斜スリット22bを形成(図1、2、4参照)する。
【0028】
このように接着剤21の塗布位置からラベル紙2の端部剥離方向に向かった所定面積部分に略横断する形態で横断スリット22aが介在すると、仮にラベル紙2の端部剥離方向に向かった所定面積部分の表層が薄膜状に剥離拡大しても横断スリット22aの間隙部分で剥離拡大が阻止されることになる。
【0029】
従って、横断スリット22aの位置から更に伸延して表層薄膜20が際限なく拡大して転巻下層のラベル紙2表面における印刷情報部23が剥離して消失するという危険を回避することができる。
なお、上記した実施例ではラベル紙2の表層における薄膜の剥離拡大防止に関して主体的に説明したが、必ずしもラベル紙2の先端接着部21からの剥離時には下層ラベル紙2aの表側面に限らず上層ラベル紙2bの裏側面も接着剤21と共に薄膜状に剥離していく可能性がある。
【0030】
かかる上層ラベル紙2bの裏側面が接着剤21と共に薄膜状に剥離していくことも考えられるが、上層ラベル紙2bの裏側面が薄膜状ではなく厚手状に剥離するとラベル紙2の一部が破損してラベル紙2の表層に印刷した印刷情報部23まで破れてしまう危険がある。
【0031】
従って、かかる状況を回避するためには、図8および図9に示すように、実施変形例として剥離阻止スリット22をラベル紙2の転巻の上層ラベル紙2bにも形成しておくと良い。
【0032】
また、剥離阻止スリット22は、長手線状で一定幅員の溝とするが幅員が大きいとラベル紙2の強度劣化を招く恐れがあるため剥離薄膜である表層薄膜20の進行拡大を阻止するだけの縁切り機能を有する幅員であればよい。そのためには剥離阻止スリット22は、接着剤21の塗布位置からラベル紙2の端部剥離方向に向かった所定面積部分を略横断する形態に形成することにより確実に剥離進行を阻止することができる。なお、本実施形態において剥離阻止スリット22は、単一の長手線状で一定幅員の溝形状としているが、本発明は、この形態に限定されず、当該剥離阻止スリット22を複数平行に設ける構成としてもよい。
【0033】
また、他の実施例では、剥離阻止スリット22は接着剤21の塗布位置からラベル紙2の端部剥離方向に向かった左右互い違いの傾斜スリット22bとしている。しかも、各傾斜スリット22b、22bの頂部先端は端部剥離方向に向かって前後位置で重複するように形成している。このように構成することにより端部剥離方向に向かって左右の傾斜スリット頂部22b1、22b2の間に隙間が形成されないために拡張する表層薄膜20を確実に受け止めて拡張する剥離薄膜である表層薄膜20の縁切りを行い伸延する表層薄膜20を傾斜スリット22bで阻止することができる。
【0034】
更には、左右のスリット列が前列で表層薄膜20の縁切り拡張を防止できないことがあっても次後方のスリットで受け止めて確実に表層薄膜20の拡張を阻止することができる。
【0035】
また、他の実施例では、剥離阻止スリット22を接着剤21の塗布位置からラベル紙2の端部剥離方向に向かった左右互い違いの横断スリット22a、22aとしている。しかも、各横断スリット22a、22aの一端部は端部剥離方向に向かって前後位置で重複するように形成している。また、横断スリット22a、22aの他端部は、表層薄膜20の左右端部の外側に位置するように形成している。このように構成することにより端部剥離方向に向かって剥離した表層薄膜20の左右端部が横断スリット22a、22aで確実に受け止められて縁切りされ、表層薄膜20が伸延することを確実に阻止できる。
【0036】
本実施例において、剥離阻止スリット22をスリット構造として説明したが、本発明は上述した実施例に限られず、複数のスリット構造を連続して形成したミシン目構造として形成されていてもよい。
【0037】
また、本実施例にて説明した通り、接着剤を起点として表層薄膜20がラベル紙2の裏面や表面から剥離したとしても、上記剥離阻止スリット22で確実に切断されるため、表層薄膜20の剥離を気にすることなくラベル紙2のロール状態を解舒できる。
【0038】
なお、本発明は上述した実施形態に限られず、上述した実施形態の中で開示した各構成を相互に置換したり組合せを変更したりした構成、公知発明並びに上述した実施形態の中で開示した各構成を相互に置換したり組合せを変更したりした構成等も含まれる。また、本発明の技術的範囲は上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された事項とその均等物まで及ぶものである。
【符号の説明】
【0039】
1 ロール状ごみ袋
10 ゴミ袋
2 ラベル紙
2a 下層ラベル紙
2b 上層ラベル紙
20 表層薄膜
21 接着剤
21a 先端接着部
22 剥離阻止スリット
22a スリット
22b 傾斜スリット
22b1、22b2 傾斜スリット頂部
23 印刷情報部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13