(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-18
(45)【発行日】2025-02-27
(54)【発明の名称】綴じ書類の部数の仕分け治具
(51)【国際特許分類】
B65H 33/08 20060101AFI20250219BHJP
【FI】
B65H33/08
(21)【出願番号】P 2021134827
(22)【出願日】2021-08-20
【審査請求日】2024-04-26
(73)【特許権者】
【識別番号】591286982
【氏名又は名称】株式会社MSTコーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100130513
【氏名又は名称】鎌田 直也
(74)【代理人】
【識別番号】100074206
【氏名又は名称】鎌田 文二
(74)【代理人】
【識別番号】100130177
【氏名又は名称】中谷 弥一郎
(72)【発明者】
【氏名】溝口 春機
【審査官】松江川 宗
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-247455(JP,A)
【文献】特開2000-306144(JP,A)
【文献】特開昭48-069264(JP,A)
【文献】実開昭57-165460(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 1/00-3/68,33/00-33/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数枚の書類を綴じて1部とした綴じ書類(20)を上下方向に複数部積み重ねた状態で載置する作業台(6)に設置されるベース部材(2)と、
前記ベース部材(2)から上方に延びる支柱(3)と、
前記支柱(3)で上下方向に移動可能に支持され、前記支柱(3)から水平に延び出す水平バー(4)と、
前記水平バー(4)を任意の高さ位置で前記支柱(3)に固定可能な高さ固定機構(5)と、を有し、
前記作業台(6)の上面に前記水平バー(4)の下端よりも高い位置まで前記綴じ書類(20)を積み重ねて形成した綴じ書類(20)の束を前記水平バー(4)に向けて手で押し動かし、前記綴じ書類(20)の束を構成する綴じ書類(20)のうち、前記水平バー(4)の下端以上の高さにある綴じ書類(20)を前記水平バー(4)で受け止め、それよりも下側の綴じ書類(20)を前記水平バー(4)の下側に通すことで前記綴じ書類(20)を所定部数に仕分ける、
綴じ書類の部数の仕分け治具。
【請求項2】
前記水平バー(4)は、前記綴じ書類(20)を受け止める鉛直な前面(21)と、水平な下端面(22)とを有し、
前記前面(21)と前記下端面(22)が、面取りされずに直角に交わる角部を形成している、
請求項1に記載の綴じ書類の部数の仕分け治具。
【請求項3】
前記水平バー(4)は、前記支柱(3)に連結される支柱連結部(13)と、前記支柱連結部(13)から水平に延び出す水平延出部(14)と、前記水平延出部(14)の先端に設けられた書類受け止め部(15)とを有し、
前記水平延出部(14)は、前記書類受け止め部(15)の下端と同じ高さを通らずに、それよりも高い位置を通って前記支柱連結部(13)と前記書類受け止め部(15)の間を連結するように形成されている、
請求項1または2に記載の綴じ書類の部数の仕分け治具。
【請求項4】
前記ベース部材(2)は、前記作業台(6)にベース部材(2)を着脱可能に固定するクランプ機構(7)を有する、
請求項1から3のいずれかに記載の綴じ書類の部数の仕分け治具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、綴じ書類の部数の仕分け治具に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、セミナーや講演会などでは、複数枚の書類をステープルで綴じた資料や、複数枚の書類を綴じて製本した小冊子などの綴じ書類が多数部準備され、その多数部の綴じ書類が参加者等に配布される。
【0003】
この綴じ書類を準備するに際しては、まず、複数枚の書類を綴じた綴じ書類を多数部(例えば数百部)作成し、次に、その多数部の綴じ書類を所定部数ごと(例えば10部ごと)に仕分けし、その仕分けした状態(例えば10部ずつの束にした状態)で綴じ書類を取り扱うことが多い。
【0004】
ここで、綴じ書類を所定部数ごとに仕分ける作業は、人が綴じ書類を1部ずつ所定部数になるまで数えて束にする作業を繰り返して行ない、この作業を複数人で同時並行に行なうことが一般的である(いわゆる人海戦術)。
【0005】
しかしながら、綴じ書類の部数を1部ずつ数える作業は、作業者の数を数える行為の単調さと間違えてはならないという気持ちの負担が大きく、間違えやすい。そこで、これに代わる方法として、まず1部あたりの綴じ書類の重さまたは高さを測り、それを所定部数分の綴じ書類の重さまたは高さに換算して基準重さまたは基準高さを求め、その後、複数部数の綴じ書類の重さまたは高さを実際に測定したときの測定値が、基準重さまたは基準高さとなるように綴じ書類の部数を調整する方法が考えられる。しかし、この方法でも、綴じ書類の重さまたは高さを換算したり、その換算により求めた基準重さまたは基準高さを作業中に忘れないように記憶したり、複数部数の綴じ書類の重さまたは高さを測定したりする必要があり、誰にでもできるわけではなく、煩雑であるために間違いが起こる可能性がある。
【0006】
一方、特許文献1のように、フィニッシャ機能(印刷された書類を部数単位で分けて排出し、1部ずつステープルで留める機能)を有する複写機を使用すれば、ステープルによる綴じ書類については、部数の仕分け作業を不要とすることができるが、このような複合機を導入するには、相当のコストを必要とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
この発明が解決しようとする課題は、綴じ書類を所定部数に仕分ける作業を誰でも容易に、かつ正確・迅速に行なうことが可能な綴じ書類の部数の仕分け治具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するため、この発明では、以下の構成の綴じ書類の部数の仕分け治具を提供する。
複数枚の書類を綴じて1部とした綴じ書類を上下方向に複数部積み重ねた状態で載置する作業台に設置されるベース部材と、
前記ベース部材から上方に延びる支柱と、
前記支柱で上下方向に移動可能に支持され、前記支柱から水平に延び出す水平バーと、
前記水平バーを任意の高さ位置で前記支柱に固定可能な高さ固定機構と、を有する、
綴じ書類の部数の仕分け治具。
【0010】
このようにすると、作業台の上面に所定部数の綴じ書類を積み重ねたときの綴じ書類の高さに対応する高さ位置で水平バーを支柱に固定し、作業台の上面にその水平バーの下端よりも高い位置まで綴じ書類を積み重ねて形成した綴じ書類の束を水平バーに向けて手で押し動かし、綴じ書類の束を構成する綴じ書類のうち、水平バーの下端以上の高さにある綴じ書類を水平バーで受け止め、それよりも下側の綴じ書類を水平バーの下側に通すことで綴じ書類を所定部数に仕分けることができる。すなわち、いったん水平バーを所定の高さ位置で支柱に固定すれば、その後は、綴じ書類の部数を数えずに誰でも容易に、かつ正確・迅速に、綴じ書類を所定部数に仕分けることが可能となる。
【0011】
前記水平バーは、前記綴じ書類を受け止める鉛直な前面と、水平な下端面とを有し、
前記前面と前記下端面が、面取りされずに直角に交わる角部を形成している構成を採用すると好ましい。
【0012】
このようにすると、綴じ書類を水平バーで受け止めるときに、水平バーの下端と同じ高さにある綴じ書類が、水平バーの下側に潜り込むのが防止され、綴じ書類の部数の仕分け作業を安定して行なうことが可能となる。
【0013】
すなわち、一般に、人が扱う治具は、怪我などを防止するために面取り(直角な二平面を断面円弧状の面で接続するR面取りや、直角な二平面を45度の傾斜面で接続するC面取りなど)が施されることが多いが、水平バーの前面と下端面の間に面取りを施した場合、その水平バーで綴じ書類を受け止めたときに、面取りに沿って、水平バーの下端と同じ高さにある綴じ書類が水平バーの下側に潜り込んでしまうおそれがある。そこで、水平バーの前面と下端面の間に面取りを施さずに、水平バーの前面と下端面とが直角に交わる角部を形成するようにすると、水平バーの下端と同じ高さにある綴じ書類が水平バーの下側に潜り込むのが防止され、綴じ書類の部数の仕分け作業を安定して行なうことが可能となる。
【0014】
前記水平バーは、前記支柱に連結される支柱連結部と、前記支柱連結部から水平に延び出す水平延出部と、前記水平延出部の先端に設けられた書類受け止め部とを有し、
前記水平延出部は、前記書類受け止め部の下端と同じ高さを通らずに、それよりも高い位置を通って前記支柱連結部と前記書類受け止め部の間を連結するように形成すると好ましい。
【0015】
このようにすると、ステープルによる綴じ書類の部数を仕分けするときに、綴じ書類のステープルで高さが高くなった部分が水平バーの水平延出部に当たるのを防止し、ステープルの厚みによる部数の狂いを防止することが可能となる。
【0016】
前記ベース部材は、前記作業台にベース部材を着脱可能に固定するクランプ機構を有する構成を採用すると好ましい。
【0017】
このようにすると、ベース部材を作業台に強固に固定することができるので、水平バーで綴じ書類を受け止めたときに、仕分け治具が動いてしまうのを確実に防止することができる。
【発明の効果】
【0018】
この発明の綴じ書類の部数の仕分け治具を使用すると、作業台の上面に所定部数の綴じ書類を積み重ねたときの綴じ書類の高さに対応する高さ位置で水平バーを支柱に固定し、作業台の上面にその水平バーの下端よりも高い位置まで綴じ書類を積み重ねて形成した綴じ書類の束を水平バーに向けて手で押し動かし、綴じ書類の束を構成する綴じ書類のうち、水平バーの下端以上の高さにある綴じ書類を水平バーで受け止め、それよりも下側の綴じ書類を水平バーの下側に通すことで綴じ書類を所定部数に仕分けることができる。すなわち、いったん水平バーを所定の高さ位置で支柱に固定すれば、その後は、綴じ書類の部数を数えずに誰でも容易に、かつ正確・迅速に、綴じ書類を所定部数に仕分けることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】この発明の実施形態にかかる綴じ書類の部数の仕分け治具を示す斜視図
【
図2】
図1の仕分け治具を背面側から見た部分断面図
【
図4】
図1の仕分け治具の書類受け止め部の下端近傍を示す拡大断面図
【
図5】上下方向に積み重ねた状態の綴じ書類を示す斜視図
【
図6】
図3に示す仕分け治具の書類受け止め部の近傍の断面図
【
図7】
図6に示す綴じ書類のうち、水平バーの書類受け止め部の下端面以上の高さにある綴じ書類が水平バーで受け止められ、それよりも下側の所定部数の綴じ書類が水平バーの下側を通過した状態を示す断面図
【
図8】
図7に示す仕分け治具および綴じ書類の全体を示す図
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1に、この発明の実施形態にかかる綴じ書類の部数の仕分け治具1を示す。この仕分け治具1は、ベース部材2と、ベース部材2から上方に延びる支柱3と、支柱3から水平に延び出す水平バー4と、水平バー4を任意の高さ位置で支柱3に固定可能な高さ固定機構5とを有する。
【0021】
図2に示すように、ベース部材2は、作業台6にベース部材2を着脱可能に固定するクランプ機構7を有する。クランプ機構7は、作業台6を間に挟んで対向する上下一対の対向片8,9と、その対向片8,9同士を作業台6の外側で連結する連結部10と、下側の対向片9を上下に貫通するねじ穴11に挿入されたクランプねじ12とを有するC型クランプである。C型クランプに代えて、作業台6の上面にベース部材2を磁力で吸着して固定するマグネットクランプをクランプ機構7とすることも可能である。
【0022】
図3に示すように、支柱3は、上下方向に沿って断面形状が一定の柱状の部材である。図では、断面丸形の支柱3を示しているが、断面三角形や断面四角形の支柱3を採用することも可能である。
【0023】
図2に示すように、水平バー4は、支柱3で上下方向に移動可能に支持されている。支柱3の下端は、ベース部材2に固定されている。水平バー4は、支柱3に連結される支柱連結部13と、支柱連結部13から水平に延び出す水平延出部14と、水平延出部14の先端に設けられた書類受け止め部15とを有する。支柱連結部13には、上下方向に貫通する貫通孔16が形成され、その貫通孔16の内周が支柱3の外周にスライド可能に嵌合している。
【0024】
書類受け止め部15は、水平延出部14の先端から下方に延びる板片である。水平延出部14は、書類受け止め部15の下端と同じ高さを通らずに、それよりも高い位置を通って支柱連結部13と書類受け止め部15の間を連結するように形成されている。
【0025】
高さ固定機構5は、支柱連結部13に取り付けられた止めねじである。この止めねじは、支柱連結部13に水平に形成されたねじ穴17にねじ込まれるねじ軸18と、ねじ軸18の一端に固定されたハンドル19とを有する。高さ固定機構5は、ハンドル19を操作してねじ軸18の先端を支柱3の外周に押し付けることで水平バー4を支柱3に固定することが可能となっている。
【0026】
図4に示すように、書類受け止め部15は、綴じ書類20を受け止める鉛直な前面21と、水平な下端面22とを有する。前面21と下端面22は、面取りされずに直角に交わる角部を形成している。前面21と下端面22はいずれも平面である。
【0027】
上述の仕分け治具1を使用し、多数部の綴じ書類20を所定部数ごと(例えば10部ごと)に仕分ける使用例を説明する。綴じ書類20としては、複数枚の書類をステープル23(
図5参照)で綴じた資料、または、複数枚の書類を綴じて製本した小冊子などを使用することができる(図はステープル23で書類の端を綴じた綴じ書類20を示す)。
【0028】
まず、
図2に示すように、ベース部材2を作業台6に固定する。次に、作業台6の上面に所定部数(例えば10部)の綴じ書類20を積み重ねて載置し、その所定部数の綴じ書類20の高さHに対応する高さ位置(具体的には、水平バー4の書類受け止め部15の下端面22が、所定部数の綴じ書類20の上面よりも、1部の綴じ書類20の厚みに相当する高さ未満だけ上方にくる位置)で、水平バー4を支柱3に固定する。その後、
図6に示すように、作業台6の上面に水平バー4の書類受け止め部15の下端面22よりも高い位置まで綴じ書類20を積み重ねて綴じ書類20の束を形成し、その綴じ書類20の束を、作業台6の上面に沿って水平バー4に向けて手で押し動かす。これにより、
図7、
図8に示すように、綴じ書類20の束を構成する綴じ書類20のうち、水平バー4の書類受け止め部15の下端面22以上の高さにある綴じ書類20が水平バー4で受け止められ、それよりも下側の所定部数(例えば10部)の綴じ書類20のみが水平バー4の下側を通過することとなる。
【0029】
この仕分け治具1を使用すると、
図7、
図8に示すように、水平バー4の下端よりも高い位置まで綴じ書類20を積み重ねて形成した綴じ書類20の束を水平バー4に向けて手で押し動かし、綴じ書類20の束を構成する綴じ書類20のうち、水平バー4の下端以上の高さにある綴じ書類20を水平バー4で受け止め、それよりも下側の綴じ書類20を水平バー4の下側に通すことで綴じ書類20を所定部数に仕分けることができる。すなわち、いったん水平バー4を所定の高さ位置で支柱3に固定すれば、その後は、綴じ書類20の部数を数えずに、誰でも容易に、かつ正確・迅速に、綴じ書類20を所定部数に仕分けることが可能である。
【0030】
また、この仕分け治具1は、
図4に示すように、水平バー4の書類受け止め部15の前面21と下端面22とが面取りされずに直角に交わる角部を形成しているので、
図7、
図8に示すように、綴じ書類20を水平バー4で受け止めるときに、水平バー4の書類受け止め部15の下端面22と同じ高さにある綴じ書類20が、水平バー4の下側に潜り込むのが防止され、綴じ書類20の部数の仕分け作業を安定して行なうことが可能である。
【0031】
すなわち、一般に、人が扱う治具は、怪我などを防止するために面取り(直角な二平面を断面円弧状の面で接続するR面取りや、直角な二平面を45度の傾斜面で接続するC面取りなど)が施されることが多いが、仮に、
図4に示す水平バー4の前面21と下端面22の間に面取りを施した場合、その水平バー4で綴じ書類20を受け止めたときに、面取りに沿って、水平バー4の下端と同じ高さにある綴じ書類20が水平バー4の下側に潜り込んでしまうおそれがある。これに対し、この実施形態では、
図4に示すように、水平バー4の前面21と下端面22の間に面取りを施さずに、水平バー4の前面21と下端面22が直角に交わる角部を形成しているので、水平バー4の書類受け止め部15の下端面22と同じ高さにある綴じ書類20が水平バー4の下側に潜り込むのが防止され、綴じ書類20の部数の仕分け作業を安定して行なうことが可能である。
【0032】
また、この仕分け治具1は、
図2に示すように、書類受け止め部15の下端面22と同じ高さを通らずに、それよりも高い位置を通って支柱連結部13と書類受け止め部15の間を連結するように水平延出部14を形成しているので、
図5に示すようにステープル23で綴じた綴じ書類20の部数を仕分けするときに、
図2に示すように、綴じ書類20のステープル23で高さが高くなった部分(図では右側部分)が水平バー4の水平延出部14に当たるのを防止し、ステープル23の厚みによる部数の狂いを防止することが可能である。
【0033】
また、この仕分け治具1は、作業台6にベース部材2を着脱可能に固定するクランプ機構7を有するので、ベース部材2を作業台6に強固に固定することができ、水平バー4で綴じ書類20を受け止めたときに、仕分け治具1が動いてしまうのを確実に防止することが可能である。
【0034】
また、この仕分け治具1は、電源が不要であり、製作費が安い。また、水平バー4の位置をいったん固定すると、その後は仕分け治具1を手で持つ必要がなく、両手を使って綴じ書類20を仕分けすることができるので、作業効率が良い。
【0035】
上記実施形態では、ベース部材2から上方に延びる1本の支柱3を設け、その1本の支柱3で水平バー4を支持する構成のものを例に挙げて説明したが、単一のベース部材2から上方に平行に延びる2本の支柱3を設け、その2本の支柱3で水平バー4を支持するようにしてもよい。このようにすると、水平バー4で綴じ書類20を受け止めたときに、水平バー4が支柱3まわりに回転するのを確実に防止することが可能となる。
【0036】
また、上記実施形態では、単一のベース部材2から上方に延びる1本の支柱3で水平バー4の一端を支持する片持ちの構成のものを例に挙げて説明したが、水平に間隔をおいて配置される2つのベース部材2と、その各ベース部材2から上方に延びる支柱3とを設け、その支柱3で水平バー4の両端を支持する両持ちの構成(門型の構成)を採用することも可能である。
【符号の説明】
【0037】
1 綴じ書類の部数の仕分け治具
2 ベース部材
3 支柱
4 水平バー
5 高さ固定機構
6 作業台
7 クランプ機構
13 支柱連結部
14 水平延出部
15 書類受け止め部
20 綴じ書類
21 前面
22 下端面