(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-18
(45)【発行日】2025-02-27
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
G09F 9/33 20060101AFI20250219BHJP
G09F 9/30 20060101ALI20250219BHJP
H10H 20/00 20250101ALI20250219BHJP
H10H 29/24 20250101ALI20250219BHJP
H10H 29/30 20250101ALI20250219BHJP
H10H 29/39 20250101ALI20250219BHJP
H10H 29/41 20250101ALI20250219BHJP
【FI】
G09F9/33
G09F9/30 338
G09F9/30 348A
H10H20/00 L
H10H29/24
H10H29/30
H10H29/39
H10H29/41
(21)【出願番号】P 2023212601
(22)【出願日】2023-12-18
【審査請求日】2023-12-18
(31)【優先権主張番号】10-2022-0177434
(32)【優先日】2022-12-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】リー, スミン
(72)【発明者】
【氏名】チャン, フン
【審査官】石本 努
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2021/0367109(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2022/0085243(US,A1)
【文献】国際公開第2022/211549(WO,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2019-0104277(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2020-0099037(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F9/00-9/46
H10H20/00
20/01
20/85-20/858
H10H29/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のサブ画素を含む基板;
前記基板上で
前記複数のサブ画素に配置され、互いに離隔されて配置された第1組み立て配線及び第2組み立て配線;
前記第1組み立て配線及び前記第2組み立て配線上に配置される第1上部平坦化層;
前記第1上部平坦化層に配置され、前記第1組み立て配線及び前記第2組み立て配線と重畳する開口部;
前記開口部に配置され、第1電極、及び前記第1電極上に配置される第2電極を含み、上面と側面を含む発光素子;
前記第1組み立て配線、前記第2組み立て配線、及び前記第1電極を電気的に連結するコンタクト電極;
並びに
前記開口部の一部分に配置され、前記発光素子の前記側面の一部を覆う有機絶縁層を含
み、
前記発光素子の側面の一部は、前記有機絶縁層の第1部分と接し、前記発光素子の側面の他の一部は、前記コンタクト電極と接する、表示装置。
【請求項2】
前記発光素子及び前記有機絶縁層上に配置される第2上部平坦化層をさらに含み、
前記第2上部平坦化層は、前記開口部内の一部に配置された、請求項
1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記開口部は、有機絶縁層開口部を含み、
前記第2上部平坦化層は、前記有機絶縁層開口部に配置された、請求項
2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記発光素子は、
前記複数のサブ画素
のそれぞれに配置された第1発光素子及び第2発光素子を含み、
前記第1発光素子と接する前記第1部分は、前記第1組み立て配線及び前記第2組み立て配線のうち一つと重畳し、
前記第2発光素子と接する前記第1部分は、前記第1組み立て配線及び前記第2組み立て配線のうち他の一つと重畳する、請求項
1記載の表示装置。
【請求項5】
前記発光素子は、
前記複数のサブ画素
のそれぞれに配置された第1発光素子及び第2発光素子を含み、
前記第1発光素子と接する前記第1部分及び前記第2発光素子と接する前記第1部分は、それぞれ前記第1組み立て配線及び前記第2組み立て配線のいずれとも重畳する、請求項
1に記載の表示装置。
【請求項6】
前記有機絶縁層開口部に配置された
前記第2上部平坦化層の平面形状は、矩形状である、請求項
3に記載の表示装置。
【請求項7】
前記第1部分が前記第1組み立て配線と重畳する領域の面積と前記第1部分が前記第2組み立て配線と重畳する領域の面積は同一である、請求項
5に記載の表示装置。
【請求項8】
前記第1部分が前記第1組み立て配線と重畳する領域の面積と前記第1部分が前記第2組み立て配線と重畳する領域の面積は異なる、請求項
5に記載の表示装置。
【請求項9】
前記第1部分は、前記第1組み立て配線及び前記第2組み立て配線のうち一つと完全に重畳し、他の一つと一部重畳する、請求項
5に記載の表示装置。
【請求項10】
前記発光素子の側面と前記コンタクト電極が互いに接する面積は、前記発光素子の側面と前記第1部分が互いに接する面積と同じであるか、前記発光素子の側面と前記第1部分が互いに接する面積より広い、請求項
1に記載の表示装置。
【請求項11】
前記発光素子の側面と前記コンタクト電極が互いに接する面積は、前記発光素子の側面と前記第1部分が互いに接する面積より狭い、請求項
1に記載の表示装置。
【請求項12】
前記有機絶縁層は、前記発光素子の上面の一部を覆う第2部分をさらに含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項13】
前記基板上に配置されたトランジスタ;及び
前記トランジスタと前記第2電極を電気的に連結する画素電極をさらに含み、
前記画素電極は、前記発光素子の上面
の、前記第2部分が配置された領域を除く領域で前記第2電極と接する、請求項
12に記載の表示装置。
【請求項14】
前記第2部分の側面は、前記第2電極の周りのうち一部に沿って配置される、請求項
12に記載の表示装置。
【請求項15】
前記有機絶縁層は、前記発光素子の下部に配置される第3部分をさらに含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項16】
前記第1組み立て配線は、第1導電層と、前記第1導電層の上面と側面を覆う第1クラッド層とを含み、
前記第2組み立て配線は、第2導電層と、前記第2導電層の上面と側面を覆う第2クラッド層とを含み、
前記第1導電層及び前記第2導電層は、前記発光素子と重畳せず、
前記第1クラッド層及び前記第2クラッド層は、前記発光素子と重畳する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項17】
前記第2上部平坦化層は、前記開口部内で前記コンタクト電極上に配置される、請求項
2に記載の表示装置。
【請求項18】
前記第1部分は、前記開口部の外側に延びて前記第1上部平坦化層上に配置される、請求項
1に記載の表示装置。
【請求項19】
表示装置であって、
基板;
前記基板上に互いに離隔されて配置される複数の組み立て配線;
前記複数の組み立て配線上に配置された第1上部平坦化層;
前記第1上部平坦化層に配置された開口部;
有機絶縁層;
前記開口部に配置され、側面を含む発光素子;及び
前記開口部に配置されるコンタクト電極
を備え、
前記コンタクト電極は、前記複数の組み立て配線及び前記発光素子と接するように配置され、
前記有機絶縁層は、前記開口部で前記複数の組み立て配線と重畳し、前記発光素子の側面と接
し、
前記発光素子の側面の一部は、前記有機絶縁層の第1部分と接し、前記発光素子の側面の他の一部は、前記コンタクト電極と接する、表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、表示装置に関し、より詳細には、LED(Light Emitting Diode)を用いた表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータのモニタやTV、携帯電話等に使用される表示装置には、自ら光を発光する有機発光表示装置(Organic Light Emitting Display;OLED)等と、別途の光源を要する液晶表示装置(Liquid Crystal Display;LCD)等がある。
【0003】
表示装置は、コンピュータのモニタ及びTVだけではなく、個人携帯機器までその適用範囲が多様になっており、広い表示面積を有しながらも減少した体積及び重さを有する表示装置についての研究が進行している。
【0004】
また、近年は、LEDを含む表示装置が次世代の表示装置として注目を集めている。LEDは、有機物質ではなく無機物質からなるので、信頼性に優れ、液晶表示装置や有機発光表示装置に比して寿命が長い。また、LEDは、点灯速度が速いだけではなく、発光効率に優れ、耐衝撃性が強くて安定性に優れ、高輝度の映像を表示することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本明細書が解決しようとする課題は、発光素子の固定力を向上させることのできる表示装置を提供することである。
【0006】
本明細書が解決しようとする他の課題は、製造工程の効率性が向上した表示装置を提供することである。
【0007】
本明細書の課題は、以上において言及した課題に制限されず、言及されていないまた他の課題は、下記の記載から当業者に明確に理解され得るだろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本明細書の一実施例に係る表示装置は、複数のサブ画素を含む基板、基板上で複数のサブ画素に配置され、互いに離隔されて配置された第1組み立て配線及び第2組み立て配線、第1組み立て配線及び第2組み立て配線上に配置され、第1組み立て配線及び第2組み立て配線と重畳する開口部を有する第1上部平坦化層、開口部に配置され、第1電極、第1半導体層、発光層、第2半導体層及び第2電極を含む発光素子、第1組み立て配線及び第2組み立て配線と第1電極を電気的に連結するコンタクト電極、及び第1上部平坦化層上に配置され、発光素子の側面の一部及び上面の一部を覆う有機絶縁層を含む。従って、発光素子の固定力を向上させることができる。
【0009】
その他の実施例の具体的な事項は、詳細な説明及び図面に含まれている。
【0010】
本明細書は、自己組み立て後、発光素子が流動することを最小化し、発光素子の固定力を向上させることができる。
【0011】
本明細書は、発光素子のボンディング工程の効率を向上させることができる。
【0012】
本明細書に係る効果は、以上において例示された内容により制限されず、さらに多様な効果が本明細書内に含まれている。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本明細書の一実施例に係る表示装置の概略的な構成図である。
【
図2】本明細書の一実施例に係る表示装置の拡大平面図である。
【
図5a】本明細書の一実施例に係る表示装置の形成過程を説明するための工程図である。
【
図5b】本明細書の一実施例に係る表示装置の形成過程を説明するための工程図である。
【
図5c】本明細書の一実施例に係る表示装置の形成過程を説明するための工程図である。
【
図5d】本明細書の一実施例に係る表示装置の形成過程を説明するための工程図である。
【
図5e】本明細書の一実施例に係る表示装置の形成過程を説明するための工程図である。
【
図5f】本明細書の一実施例に係る表示装置の形成過程を説明するための工程図である。
【
図6】本明細書の他の実施例に係る表示装置の拡大平面図である。
【
図7】本明細書のまた他の実施例に係る表示装置の拡大平面図である。
【
図8】本明細書のまた他の実施例に係る表示装置の拡大平面図である。
【
図9a】本明細書のまた他の実施例に係る表示装置の拡大平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本明細書の利点及び特徴、そして、それらを達成する方法は、添付の図面と共に詳細に後述されている実施例を参照すると、明確になるだろう。しかし、本明細書は、以下において開示される実施例に制限されるものではなく、互いに異なる多様な形態に具現され、単に、本実施例は、本明細書の開示が完全なものとなるようにし、本明細書の属する技術の分野における通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものである。
【0015】
本明細書の実施例を説明するための図面に開示された形状、寸法(例:長さ、幅、高さ、厚さ、半径、直径、面積)、比率、角度、個数等は、例示的なものであるので、本明細書が図示された事項に制限されるものではない。図面に示された各構成要素の大きさ及び厚さを含む寸法は、説明の便宜のために示されており、本発明が示された構成要素の大きさ及び厚さに限定されるものではなく、図面に例示された構成要素の相対的な大きさ、位置及び厚さは、本開示内容の一部である。明細書全体にわたって、同じ参照符号は、同じ構成要素を指す。また、本明細書を説明するにあたって、関連した公知技術についての具体的な説明が本明細書の要旨を不要に濁す恐れがあると判断される場合、その詳細な説明は省略する。本明細書上において言及された「含む」、「有する」、「なされる」等が使用される場合、「~だけ」が使用されない以上、他の部分が加えられ得る。構成要素を単数で表現した場合、特に明示的な記載事項がない限り、複数を含む場合を含む。
【0016】
構成要素を解釈するにあたって、別途の明示的な記載がなくても誤差範囲を含むものと解釈する。
【0017】
位置関係についての説明である場合、例えば、「~上に」、「~上部に」、「~下部に」、「~隣に」等と二部分の位置関係が説明される場合、「すぐ」または「直接」が使用されない以上、二部分の間に一つ以上の他の部分が位置してもよい。
【0018】
素子または層が他の素子または層の「上(on)」と称されるものは、他の素子のすぐ上または中間に他の層または他の素子を介在した場合をいずれも含む。
【0019】
また、第1、第2等が多様な構成要素を述べるために使用されるが、これらの構成要素は、これらの用語により制限されない。これらの用語は、単に一つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用するものである。従って、以下において言及される第1構成要素は、本明細書の技術的思想内で第2構成要素であってもよい。
【0020】
明細書全体にわたって、同じ参照符号は、同じ構成要素を指す。
【0021】
図面で示された各構成の面積及び厚さは、説明の便宜のために示されたものであり、本明細書は、示された構成の面積及び厚さに必ずしも限定されるものではない。
【0022】
本明細書の様々な実施例のそれぞれの特徴は、部分的または全体的に互いに結合または組み合わせ可能であり、技術的に多様な連動及び駆動が可能であり、各実施例が互いに対して独立して実施可能であってもよく、関連関係で共に実施してもよい。
【0023】
以下においては、添付の図面を参照して、本明細書の多様な実施例を詳細に説明する。
【0024】
図1は、本明細書の一実施例に係る表示装置の概略的な平面図である。
【0025】
図1においては、説明の便宜のために、表示装置100の多様な構成要素のうち表示パネルPN、ゲート駆動部GD、データ駆動部DD及びタイミングコントローラTCだけを示している。
【0026】
図1を参照すると、表示装置100は、複数のサブ画素SPを含む表示パネルPN、表示パネルPNに各種の信号を供給するゲート駆動部GD及びデータ駆動部DD、ゲート駆動部GDとデータ駆動部DDを制御するタイミングコントローラTCを含む。
【0027】
表示パネルPNは、ユーザに映像を表示するための構成であり、複数のサブ画素SPを含む。表示パネルPNで複数のスキャン配線SL及び複数のデータ配線DLが互いに交差し、複数のサブ画素SPそれぞれは、スキャン配線SL及びデータ配線DLに連結される。この他にも、複数のサブ画素SPそれぞれは、高電位電源配線VDD、低電位電源配線、基準配線RL等に連結され得る。
【0028】
複数のサブ画素SPは、画面を構成する最小単位であり、複数のサブ画素SPそれぞれは、発光素子及びそれを駆動するための画素回路を含む。複数の発光素子は、表示パネルPNの種類によって異に定義され得る。例えば、表示パネルPNが無機発光表示パネルである場合、発光素子は、LED(Light-emitting Diode)またはマイクロLED(Micro Light-emitting Diode)であってよい。
【0029】
ゲート駆動部GDは、タイミングコントローラTCから提供された複数のゲート制御信号GCSによって複数のスキャン配線SLに複数のスキャン信号SCANを供給する。
図1においては、一つのゲート駆動部GDが表示パネルPNの一側に離隔されて配置されたものと示したが、ゲート駆動部GDの個数及び配置は、これに制限されない。
【0030】
データ駆動部DDは、タイミングコントローラTCから提供された複数のデータ制御信号DCSによってタイミングコントローラTCから入力される映像データRGBを基準ガンマ電圧を利用してデータ電圧Vdataに変換する。データ駆動部DDは、変換されたデータ電圧Vdataを複数のデータ配線DLに供給できる。
【0031】
タイミングコントローラTCは、外部から入力された映像データRGBを整列してデータ駆動部DDに供給する。タイミングコントローラTCは、外部から入力される同期信号、例えば、ドットクロック信号、データイネーブル信号、水平/垂直同期信号を利用してゲート制御信号GCS及びデータ制御信号DCSを生成できる。そして、タイミングコントローラTCは、生成されたゲート制御信号GCS及びデータ制御信号DCSをゲート駆動部GD及びデータ駆動部DDそれぞれに供給してゲート駆動部GD及びデータ駆動部DDを制御できる。
【0032】
以下においては、表示装置100の表示パネルPNのより詳細な説明のために、
図2乃至
図4を共に参照する。
【0033】
図2は、本明細書の一実施例に係る表示装置の拡大平面図である。
図3は、
図2のX領域を拡大した平面図である。
図4aは、
図2のA-A’及び
図3のB-B’に沿った断面図である。
図4bは、
図3のC-C’に沿った断面図である。
図4cは、
図3のD-D’に沿った断面図である。
図2を参照すると、複数のサブ画素SPそれぞれは、第1トランジスタT1、第2トランジスタT2、第3トランジスタT3、ストレージキャパシタCst及び一つ以上の発光素子LEDを含む。
図2においては、図面の簡潔さのために、組み立て配線120及び発光素子LEDのハッチングを省略し、コンタクト電極CEの図示を省略し、有機絶縁層OLの図示を省略した。
図3においては、画素電極PEの図示を省略した。
【0034】
図2を参照すると、表示装置100は、複数のサブ画素SPは、行方向に繰り返されるように第1列に配置される第1サブ画素SP1、第2列に配置される第2サブ画素SP2及び第3列に配置される第3サブ画素SP3を含む。
【0035】
第1サブ画素SP1、第2サブ画素SP2及び第3サブ画素SP3それぞれは、発光素子LED及び画素回路を含んで独立して光を発光できる。例えば、第1サブ画素SP1は赤色サブ画素であり、第2サブ画素SP2は緑色サブ画素であり、第3サブ画素SP3は青色サブ画素であってよいが、これに制限されるものではない。また、画素回路は、第1トランジスタT1、第2トランジスタT2、第3トランジスタT3、ストレージキャパシタCstを含むことができる。
【0036】
表示パネルPNは、基板110、バッファ層111、ゲート絶縁層112、層間絶縁層113、第1パッシベーション層114、下部平坦化層115、第2パッシベーション層116、第3パッシベーション層117、第1上部平坦化層118、有機絶縁層OL及び第2上部平坦化層119を含む。
【0037】
基板110は、表示パネルPNに含まれた多様な構成要素を支持するための構成であり、絶縁物質からなり得る。例えば、基板110は、ガラスまたは樹脂等からなり得る。また、基板110は、高分子またはプラスチックを含んでなってもよく、フレキシビリティ(flexibility)を有する物質からなってもよい。
【0038】
基板110上に高電位電源配線VDD、複数のデータ配線DL、基準配線RL、組み立て配線120、遮光層LS及び第1キャパシタ電極SC1が配置される。
【0039】
高電位電源配線VDDは、複数のサブ画素SPそれぞれに高電位電源電圧を伝達する配線である。複数の高電位電源配線VDDは、高電位電源電圧を複数のサブ画素SPそれぞれの第2トランジスタT2に伝達できる。高電位電源配線VDDは、複数のサブ画素SPの間で列方向に沿って延び得る。例えば、高電位電源配線VDDは、第1サブ画素SP1と第3サブ画素SP3との間で列方向に沿って配置され得る。そして、高電位電源配線VDDは、後述する補助高電位電源配線VDDAを通して行方向に配置された複数のサブ画素SPそれぞれに高電位電源電圧を伝達できる。この場合、高電位電源配線VDDは、第1電源配線と称し得る。そして、列方向は第1方向、行方向は第2方向と称し得る。
【0040】
複数のデータ配線DLは、複数のサブ画素SPそれぞれにデータ電圧Vdataを伝達する配線である。複数のデータ配線DLは、複数のサブ画素SPそれぞれの第1トランジスタT1と連結され得る。複数のデータ配線DLは、複数のサブ画素SPの間で列方向に沿って延び得る。例えば、第1サブ画素SP1と高電位電源配線VDDとの間で列方向に延びたデータ配線DLは、第1サブ画素SP1にデータ電圧Vdataを伝達し、第1サブ画素SP1と第2サブ画素SP2との間に配置されたデータ配線DLは、第2サブ画素SP2にデータ電圧Vdataを伝達し、第3サブ画素SP3と高電位電源配線VDDとの間に配置されたデータ配線DLは、第3サブ画素SP3にデータ電圧Vdataを伝達できる。
【0041】
基準配線RLは、複数のサブ画素SPそれぞれに基準電圧を伝達する配線である。基準配線RLは、複数のサブ画素SPそれぞれの第3トランジスタT3と連結され得る。基準配線RLは、複数のサブ画素SPの間で列方向に沿って延び得る。例えば、基準配線RLは、第2サブ画素SP2と第3サブ画素SP3との間で列方向に沿って延び得る。そして、基準配線RLと隣接した第1サブ画素SP1、第2サブ画素SP2及び第3サブ画素SP3それぞれの第3トランジスタT3の第3ドレイン電極DE3は、行方向に延びて基準配線RLと電気的に連結され得る。この場合、基準配線RLは、第3電源配線と称し得る。
【0042】
複数のサブ画素SPそれぞれで基板110上に遮光層LSが配置される。遮光層LSは、基板110の下部でトランジスタに入射する光を遮断して漏れ電流を最小化することができる。例えば、遮光層LSは、駆動トランジスタである第2トランジスタT2の第2アクティブ層ACT2に入射する光を遮断することができる。
【0043】
複数のサブ画素SPそれぞれで基板110上に第1キャパシタ電極SC1が配置される。第1キャパシタ電極SC1は、他のキャパシタ電極と共にストレージキャパシタCstを形成することができる。第1キャパシタ電極SC1は、遮光層LSと一体に形成され得る。
【0044】
高電位電源配線VDD、複数のデータ配線DL、基準配線RL、遮光層LS及び第1キャパシタ電極SC1上にバッファ層111が配置される。バッファ層111は、基板110を通した水分または不純物の浸透を低減できる。バッファ層111は、例えば、シリコン酸化物(SiOx)またはシリコン窒化物(SiNx)の単一層または複層で構成され得るが、これに制限されない。ただし、バッファ層111は、基板110の種類やトランジスタの種類によって省略されてもよく、これに制限されない。
【0045】
まず、複数のサブ画素SPそれぞれでバッファ層111上に第1トランジスタT1が配置される。第1トランジスタT1は、データ電圧Vdataを第2トランジスタT2の第2ゲート電極GE2に伝達するトランジスタである。第1トランジスタT1は、スキャン配線SLからスキャン信号によりターン-オンされ得、データ配線DLからデータ電圧Vdataはターン-オンされた第1トランジスタT1を通して第2トランジスタT2の第2ゲート電極GE2に伝達され得る。そこで、第1トランジスタT1は、スイッチングトランジスタと称され得る。
【0046】
第1トランジスタT1は、第1アクティブ層ACT1、第1ゲート電極GE1、第1ソース電極SE1及び第1ドレイン電極DE1を含む。
【0047】
バッファ層111上に第1アクティブ層ACT1が配置される。第1アクティブ層ACT1は、酸化物半導体、非晶質シリコンまたはポリシリコンのような半導体物質からなり得るが、これに制限されない。
【0048】
第1アクティブ層ACT1上にゲート絶縁層112が配置される。ゲート絶縁層112は、第1アクティブ層ACT1と第1ゲート電極GE1を絶縁させるための絶縁層であり、シリコン酸化物(SiOx)またはシリコン窒化物(SiNx)の単一層または複層で構成され得るが、これに制限されない。
【0049】
ゲート絶縁層112上に第1ゲート電極GE1が配置される。第1ゲート電極GE1は、スキャン配線SLと電気的に連結され得る。第1ゲート電極GE1は、導電性物質、例えば、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、モリブデン(Mo)、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、クロム(Cr)またはこれに対する合金で構成され得るが、これに制限されない。
【0050】
第1ゲート電極GE1上に層間絶縁層113が配置される。層間絶縁層113には、第1ソース電極SE1及び第1ドレイン電極DE1それぞれが第1アクティブ層ACT1に接続するためのコンタクトホールが形成される。層間絶縁層113は、層間絶縁層113の下部の構成を保護するための絶縁層であり、シリコン酸化物(SiOx)またはシリコン窒化物(SiNx)の単一層または複層で構成され得るが、これに制限されない。
【0051】
層間絶縁層113上に第1アクティブ層ACT1と電気的に連結される第1ソース電極SE1及び第1ドレイン電極DE1が配置される。第1ドレイン電極DE1は、データ配線DLと第1アクティブ層ACT1に連結され得、第1ソース電極SE1は、第1アクティブ層ACT1と第2トランジスタT2の第2ゲート電極GE2に連結され得る。第1ソース電極SE1及び第1ドレイン電極DE1は、導電性物質、例えば、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、モリブデン(Mo)、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、クロム(Cr)またはこれに対する合金で構成され得るが、これに制限されない。
【0052】
複数のサブ画素SPそれぞれでバッファ層111上に第2トランジスタT2が配置される。第2トランジスタT2は、駆動電流を発光素子LEDに供給するトランジスタである。第2トランジスタT2は、ターン-オンされて発光素子LEDに流れる駆動電流を制御できる。従って、駆動電流を制御する第2トランジスタT2は、駆動トランジスタと称され得る。
【0053】
第2トランジスタT2は、第2アクティブ層ACT2、第2ゲート電極GE2、第2ソース電極SE2及び第2ドレイン電極DE2を含む。
【0054】
バッファ層111上に第2アクティブ層ACT2が配置される。第2アクティブ層ACT2は、酸化物半導体、非晶質シリコンまたはポリシリコンのような半導体物質からなり得るが、これに制限されない。
【0055】
第2アクティブ層ACT2上にゲート絶縁層112が配置され、ゲート絶縁層112上に第2ゲート電極GE2が配置される。第2ゲート電極GE2は、第1トランジスタT1の第1ソース電極SE1と電気的に連結され得る。第2ゲート電極GE2は、導電性物質、例えば、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、モリブデン(Mo)、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、クロム(Cr)またはこれに対する合金で構成され得るが、これに制限されない。
【0056】
第2ゲート電極GE2上に層間絶縁層113が配置され、層間絶縁層113上に第2アクティブ層ACT2と電気的に連結される第2ソース電極SE2及び第2ドレイン電極DE2が配置される。第2ドレイン電極DE2は、第2アクティブ層ACT2及び高電位電源配線VDDに電気的に連結され得、第2ソース電極SE2は、第2アクティブ層ACT2及び発光素子LEDに電気的に連結され得る。第2ソース電極SE2及び第2ドレイン電極DE2は、導電性物質、例えば、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、モリブデン(Mo)、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、クロム(Cr)またはこれに対する合金で構成され得るが、これに制限されない。
【0057】
複数のサブ画素SPそれぞれでバッファ層111上に第3トランジスタT3が配置される。第3トランジスタT3は、第2トランジスタT2の閾値電圧を補償するためのトランジスタである。第3トランジスタT3は、第2トランジスタT2の第2ソース電極SE2と基準配線RLとの間に連結される。第3トランジスタT3は、ターン-オンされて第2トランジスタT2の第2ソース電極SE2に基準電圧を伝達して第2トランジスタT2の閾値電圧をセンシングすることができる。そこで、第2トランジスタT2の特性をセンシングする第3トランジスタT3は、センシングトランジスタと称され得る。
【0058】
第3トランジスタT3は、第3アクティブ層ACT3、第3ゲート電極GE3、第3ソース電極SE3及び第3ドレイン電極DE3を含む。
【0059】
バッファ層111上に第3アクティブ層ACT3が配置される。第3アクティブ層ACT3は、酸化物半導体、非晶質シリコンまたはポリシリコンのような半導体物質からなり得るが、これに制限されない。
【0060】
第3アクティブ層ACT3上にゲート絶縁層112が配置され、ゲート絶縁層112上に第3ゲート電極GE3が配置される。第3ゲート電極GE3は、スキャン配線SLと電気的に連結され得る。第3ゲート電極GE3は、導電性物質、例えば、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、モリブデン(Mo)、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、クロム(Cr)またはこれに対する合金で構成され得るが、これに制限されない。
【0061】
第3ゲート電極GE3上に層間絶縁層113が配置され、層間絶縁層113上に第3アクティブ層ACT3と電気的に連結される第3ソース電極SE3及び第3ドレイン電極DE3が配置される。第3ドレイン電極DE3は、第3アクティブ層ACT3及び基準配線RLに電気的に連結され得、第3ソース電極SE3は、第3アクティブ層ACT3及び第2トランジスタT2の第2ソース電極SE2に電気的に連結され得る。第3ソース電極SE3及び第3ドレイン電極DE3は、導電性物質、例えば、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、モリブデン(Mo)、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、クロム(Cr)またはこれに対する合金で構成され得るが、これに制限されない。
【0062】
図2に示された第1トランジスタT1及び第3トランジスタT3は、いずれもスキャン配線SLに連結されて制御されるトランジスタであるが、これに制限されず、画素回路は、発光配線ELに連結されたトランジスタが含まれ得る。
【0063】
ゲート絶縁層112上に第2キャパシタ電極SC2が配置される。第2キャパシタ電極SC2は、ストレージキャパシタCstを形成する電極のうち一つであり、第1キャパシタ電極SC1に重畳するように配置され得る。第2キャパシタ電極SC2は、第2トランジスタT2の第2ゲート電極GE2と一体に形成され、第2ゲート電極GE2と電気的に連結され得る。第1キャパシタ電極SC1と第2キャパシタ電極SC2は、バッファ層111及びゲート絶縁層112を挟んで互いに離隔されて配置され得る。
【0064】
そして、層間絶縁層113上に複数のスキャン配線SL、補助高電位電源配線VDDA及び第3キャパシタ電極SC3が配置される。
【0065】
まず、スキャン配線SLは、複数のサブ画素SPそれぞれにスキャン信号SCANを伝達する配線である。スキャン配線SLは、複数のサブ画素SPを横切って行方向に延び得る。スキャン配線SLは、複数のサブ画素SPそれぞれの第1トランジスタT1の第1ゲート電極GE1及び第3トランジスタT3の第3ゲート電極GE3に電気的に連結され得る。
【0066】
層間絶縁層113上に補助高電位電源配線VDDAが配置される。補助高電位電源配線VDDAは、行方向に延びて複数のサブ画素SPを横切って配置され得る。補助高電位電源配線VDDAは、列方向に延びた高電位電源配線VDDと行方向に沿って配置された複数のサブ画素SPそれぞれの第2トランジスタT2の第2ドレイン電極DE2に電気的に連結され得る。
【0067】
層間絶縁層113上に第3キャパシタ電極SC3が配置される。第3キャパシタ電極SC3は、ストレージキャパシタCstを形成する電極であり、第1キャパシタ電極SC1及び第2キャパシタ電極SC2に重畳するように配置され得る。第3キャパシタ電極SC3は、第2トランジスタT2の第2ソース電極SE2と一体に形成され、第2ソース電極SE2と電気的に連結され得る。そして、第2ソース電極SE2は、層間絶縁層113及びバッファ層111に形成されたコンタクトホールを通して第1キャパシタ電極SC1とも電気的に連結され得る。そこで、第1キャパシタ電極SC1及び第3キャパシタ電極SC3は、第2トランジスタT2の第2ソース電極SE2と電気的に連結され得る。
【0068】
ストレージキャパシタCstは、発光素子LEDが発光する間、第2トランジスタT2の第2ゲート電極GE2と第2ソース電極SE2との間の電位差を貯蔵して発光素子LEDに一定の電流が供給されるようにすることができる。ストレージキャパシタCstは、基板110上に形成され、第2ソース電極SE2と連結された第1キャパシタ電極SC1、バッファ層111及びゲート絶縁層112上に形成され、第2ゲート電極GE2と連結された第2キャパシタ電極SC2及び層間絶縁層113上に形成され、第2ソース電極SE2と連結された第3キャパシタ電極SC3を含んで、第2トランジスタT2の第2ゲート電極GE2と第2ソース電極SE2との間の電圧を貯蔵することができる。
【0069】
第1トランジスタT1、第2トランジスタT2、第3トランジスタT3、及びストレージキャパシタCst上に第1パッシベーション層114が配置される。第1パッシベーション層114は、第1パッシベーション層114の下部の構成を保護するための絶縁層であり、シリコン酸化物(SiOx)またはシリコン窒化物(SiNx)の単一層または複層で構成され得るが、これに制限されない。
【0070】
第1パッシベーション層114上に下部平坦化層115が配置される。下部平坦化層115は、複数のトランジスタT1、T2、T3及びストレージキャパシタCstが配置された基板110の上部を平坦化できる。下部平坦化層115は、単層または複層に構成され得、例えば、フォトレジストやアクリル(acryl)系有機物質からなり得るが、これに制限されない。
【0071】
下部平坦化層115上に第2パッシベーション層116が配置される。第2パッシベーション層116は、第2パッシベーション層116の下部の構成を保護するための絶縁層であり、シリコン酸化物(SiOx)またはシリコン窒化物(SiNx)の単一層または複層で構成され得るが、これに制限されない。
【0072】
第2パッシベーション層116上に連結電極150、複数の組み立て配線120が配置される。
【0073】
連結電極150は、第2トランジスタT2と画素電極PEを電気的に連結する電極である。連結電極150は、第2パッシベーション層116、下部平坦化層115及び第1パッシベーション層114に形成されたコンタクトホールを通して第2ソース電極SE2であり第3キャパシタ電極SC3に電気的に連結され得る。
【0074】
連結電極150は、第1連結層150a及び第2連結層150bからなる複層構造であってよい。第2パッシベーション層116上に第1連結層150aが配置され、第1連結層150aを覆う第2連結層150bが配置される。第2連結層150bは、第1連結層150aの上面と側面を全て囲むように配置され得る。
【0075】
第2連結層150bは、第1連結層150aより腐食に強い物質からなって表示装置100の製造時、第1連結層150aと隣接した配線の間のマイグレーション(migration)によるショート不良を最小化することができる。例えば、第1連結層150aは、銅(Cu)及びクロム(Cr)等のような導電性物質からなり、第2連結層150bは、モリブデン(Mo)、モリブデンチタン(MoTi)等からなり得るが、これに制限されるものではない。
【0076】
第2パッシベーション層116上に複数の組み立て配線120が配置される。
【0077】
複数の組み立て配線120は、複数の第1組み立て配線121及び複数の第2組み立て配線122を含む。
【0078】
複数の第1組み立て配線121及び複数の第2組み立て配線122は、第1サブ画素SP1、第2サブ画素SP2及び第3サブ画素SP3それぞれで列方向に延び、一定の間隔を置いて互いに離隔されて配置され得る。
【0079】
複数の組み立て配線120は、低電位電源配線と重畳する領域に配置され、低電位電源配線と電気的に連結され得る。低電位電源配線は、発光素子LEDに低電位電源電圧を伝達する配線である。低電位電源配線は、複数のサブ画素SPそれぞれで列方向に延び得る。例えば、第1サブ画素SP1、第2サブ画素SP2及び第3サブ画素SP3それぞれには、低電位電源配線が配置され得る。
【0080】
複数の組み立て配線120それぞれは、第2パッシベーション層116上に配置される導電層121a、122a、及び導電層121a、122a上に配置され、導電層121a、122aの上面と側面を全て覆うクラッド層121b、122bを含む。
【0081】
第1組み立て配線121は、第1導電層121a及び第1クラッド層121bを含み、第2組み立て配線122は、第2導電層122a及び第2クラッド層122bを含む。
【0082】
第1導電層121a及び第2導電層122aは、発光素子LEDと重畳しなくてよい。即ち、第1導電層121a及び第2導電層122aの末端は、発光素子LEDの末端より外側に配置され得る。
【0083】
第1組み立て配線121の第1クラッド層121bは、第1導電層121aの上面と側面を覆うように配置され得、第2組み立て配線122の第2クラッド層122bは、第2導電層122aの上面と側面を覆うように配置され得る。このとき、第1クラッド層121b及び第2クラッド層122bは、第1導電層121a及び第2導電層122aの末端から発光素子LEDの中央部側に延びて発光素子LEDと重畳し得る。例えば、第1クラッド層121b及び第2クラッド層122bは、それぞれ発光素子LEDの下面の面積中の半分未満に該当する領域に重畳するように配置され得る。
【0084】
第1導電層121a及び第2導電層122aは、連結電極150の第1連結層150aと同じ工程により同じ物質からなり得る。例えば、第1導電層121a及び第2導電層122aは、銅(Cu)及びクロム(Cr)等のような導電性物質からなり得る。そして、第1クラッド層121b及び第2クラッド層122bは、連結電極150の第2連結層150bと同じ工程により同じ物質からなり得る。例えば、第1クラッド層121b及び第2クラッド層122bは、第1導電層121a及び第2導電層122aより腐食に強い物質、例えば、モリブデン(Mo)、モリブデンチタン(MoTi)等からなり得るが、これに制限されるものではない。
【0085】
連結電極150及び組み立て配線120上に第3パッシベーション層117が配置される。第3パッシベーション層117は、第3パッシベーション層117の下部の構成を保護するための絶縁層であり、シリコン酸化物(SiOx)またはシリコン窒化物(SiNx)の単一層または複層で構成され得るが、これに制限されない。
【0086】
第3パッシベーション層117は、複数の発光素子LEDと隣接した領域で一部の領域がオープンされ得る。例えば、第3パッシベーション層117は、複数の発光素子LEDの一側面と隣接した領域で第1組み立て配線121及び第2組み立て配線122の上面の一部を露出させ得る。
【0087】
第3パッシベーション層117上に第1上部平坦化層118が配置される。第1上部平坦化層118は、第3パッシベーション層117の上部を平坦化できる。第1上部平坦化層118は、第1組み立て配線121の第1クラッド層121bの一部及び第2組み立て配線122の第1クラッド層122bの一部を覆い得る。
【0088】
第1上部平坦化層118は、単層または複層に構成され得、例えば、アクリル(acryl)系有機物質からなり得るが、これに制限されない。
【0089】
一方、第1上部平坦化層118は、複数のサブ画素SPそれぞれに対応する位置で配置される複数の開口部118aを含む。複数の開口部118aは、複数の発光素子LEDが挿入される部分であり、ポケットとも称され得る。
【0090】
一つの開口部118aは、一つのサブ画素SPで互いに隣り合うように配置された第1組み立て配線121及び第2組み立て配線122の一部と重畳するように配置され得る。即ち、第1上部平坦化層118が配置されていない開口部118aの内側に第1組み立て配線121の第1クラッド層121bの一部及び第2組み立て配線122の第1クラッド層122bの一部が配置され得る。
【0091】
複数の開口部118aで第3パッシベーション層117の一部の領域がオープンされ得る。例えば、第3パッシベーション層117は、
図4a乃至
図4cに示されたように、複数の開口部118aで有機絶縁層OLが配置される領域を除く領域で第1組み立て配線121及び第2組み立て配線122の上面の一部を露出させ得る。
【0092】
複数の開口部118aで第3パッシベーション層117上で複数の発光素子LEDが配置される。一つのサブ画素SPに一つ以上の発光素子LEDが配置される。
図2に示されたように、一つのサブ画素SPに2個の発光素子LEDが配置され得る。発光素子LEDは、電流により光を発光する素子である。発光素子LEDは、赤色光、緑色光、青色光等を発光する発光素子LEDを含むことができ、これらの組み合わせで白色を含む多様な色相の光を具現できる。また、特定の色相の光を発光する発光素子LEDと発光素子LEDから光を他の色相の光に変換させる光変換部材を使用して多様な色相の光を具現することもできる。
【0093】
発光素子LEDは、第2トランジスタT2から駆動電流の供給を受けて発光できる。発光素子LEDは、赤色発光素子、緑色発光素子及び青色発光素子を含むことができる。例えば、第1サブ画素SP1に配置される発光素子LEDは赤色発光素子であり、第2サブ画素SP2に配置される発光素子LEDは緑色発光素子であり、第3サブ画素SP3に配置される発光素子LEDは青色発光素子であってよいが、これに制限されるものではない。
【0094】
このとき、一つのサブ画素SPに配置された複数の発光素子LEDは、並列に連結され得る。即ち、複数の発光素子LEDそれぞれの一つの電極は、同じ第2トランジスタT2のソース電極SE2に連結され、他の電極は、同じ組み立て配線120に連結され得る。
【0095】
発光素子LEDは、第1発光素子130及び第2発光素子140を含むことができる。複数のサブ画素SPそれぞれに配置された発光素子LEDは、列方向に配置され得る。例えば、
図2及び
図3に示されたように、第2発光素子140は、第1発光素子130の上側に配置され得る。
【0096】
第1発光素子130は、第2発光素子140と同じ色を発光できる。このような場合、第1発光素子130と第2発光素子140は、同じ種類の発光素子LEDであるので、第1発光素子130の大きさは、第2発光素子140の大きさと同一であり得る。ここで、発光素子LEDの大きさは、発光素子LEDの下面の面積、断面上の幅、体積、高さ等を意味し得るが、これに制限されるものではない。
【0097】
図2及び
図4においては、説明の便宜のために、複数のサブ画素SPそれぞれに2個の発光素子LEDが配置されたものと示したが、複数のサブ画素SPそれぞれに配置された発光素子LEDの個数は、これに制限されない。
【0098】
図3乃至
図4cを参照すると、発光素子130は、第1半導体層131、発光層132、第2半導体層133、第1電極134、第2電極135及び封止層136を含む。
【0099】
第3パッシベーション層117上に第1半導体層131が配置され、第1半導体層131上に第2半導体層133が配置される。第1半導体層131及び第2半導体層133は、特定の物質にn型及びp型の不純物をドーピングして形成された層であってよい。例えば、第1半導体層131及び第2半導体層133は、窒化ガリウム(GaN)、インジウムアルミニウムリン化物(InAlP)、ガリウムヒ素(GaAs)等のような物質にp型またはn型の不純物がドーピングされた層であってよい。そして、p型の不純物は、マグネシウム(Mg)、亜鉛(Zn)、ベリリウム(Be)等であってよく、n型の不純物は、シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、スズ(Sn)等であってよいが、これに制限されない。
【0100】
第1半導体層131の一部分は、第2半導体層133の外側に突出して配置され得る。第1半導体層131の上面は、第2半導体層133の下面と重畳する部分と第2半導体層133の下面外側に配置された部分からなり得る。ただし、第1半導体層131と第2半導体層133の大きさ及び形状は、多様に変形され得、これに制限されない。
【0101】
第1半導体層131と第2半導体層133との間に発光層132が配置される。発光層132は、第1半導体層131及び第2半導体層133から正孔及び電子の供給を受けて光を発光できる。発光層132は、単層または多重量子井戸(Multi-Quantum Well、MQW)構造になされ得、例えば、インジウムガリウム窒化物(InGaN)または窒化ガリウム(GaN)等からなり得るが、これに制限されるものではない。
【0102】
第1半導体層131の下面と側面を囲む第1電極134が配置される。第1電極134は、第1発光素子130と組み立て配線120を電気的に連結するための電極である。第1電極134は、導電性物質、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)またはIZO(Indium Zinc Oxide)等のような透明導電物質またはチタン(Ti)、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、またはこれらの合金のような不透明導電物質等で構成され得るが、これに制限されない。
【0103】
第2半導体層133の上面に第2電極135が配置される。第2電極135は、後述する画素電極PEと第2半導体層133を電気的に連結する電極である。第2電極135は、導電性物質、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)またはIZO(Indium Zinc Oxide)等のような透明導電物質等で構成され得るが、これに制限されない。
【0104】
第1半導体層131、発光層132、第2半導体層133、第1電極134及び第2電極135の少なくとも一部を囲む封止層136が配置される。封止層136は、絶縁物質からなり、第1半導体層131、発光層132及び第2半導体層133を保護することができる。封止層136は、発光層132、発光層132に隣接した第1半導体層131の側面の一部及び発光層132に隣接した第2半導体層133の側面の一部を覆うように配置され得る。封止層136から第1電極134と第2電極135が露出され得、以後に形成されるコンタクト電極CE及び画素電極PEと第1電極134及び第2電極135を電気的に連結できる。
【0105】
図4aを参照すると、第3パッシベーション層117上に第2発光素子140が配置される。第2発光素子140は、第1発光素子130の上側に配置され、第1発光素子130及び画素回路と共に一つのサブ画素SPに配置される。
【0106】
第2発光素子140は、第1半導体層141、発光層142、第2半導体層143、第1電極144、第2電極145及び封止層146を含む。第2発光素子140の第1半導体層141、発光層142、第2半導体層143、第2電極145及び封止層146は、第1発光素子130の第1半導体層131、発光層132、第2半導体層133、第2電極135及び封止層136と実質的に同一であり得る。そこで、重複した説明は省略する。
【0107】
第2発光素子140は、有機絶縁層OL及び第2上部平坦化層119に形成されたコンタクトホールを通して第1発光素子130及び画素回路から延びた画素電極PEと電気的に連結され得る。そこで、一つのサブ画素SPで、第1発光素子130と第2発光素子140は、第2トランジスタT2に電気的に連結され得る。
【0108】
開口部118aの内側にコンタクト電極CEが配置される。コンタクト電極CEは、開口部118aの内側に配置された第1組み立て配線121と第2組み立て配線122を発光素子LEDの第1電極134、144と電気的に連結する電極である。
【0109】
コンタクト電極CEは、有機絶縁層OLの第1部分OL1が配置された領域を除く領域で発光素子LEDの側面と接し得る。例えば、コンタクト電極CEは、開口部118aの内側に配置され、第1電極134、144の少なくとも一部分と接し得る。このとき、コンタクト電極CEは、第3パッシベーション層117がオープンされた領域で第1組み立て配線121の第1クラッド層121b及び第2組み立て配線121の第2クラッド層121bと接し、第1組み立て配線121及び第2組み立て配線122と第1電極134、144を電気的に連結できる。
【0110】
一方、コンタクト電極CEは、導電性物質、例えば、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、モリブデン(Mo)、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、クロム(Cr)またはこれに対する合金からなり得る。
【0111】
第1上部平坦化層118上に有機絶縁層OLが配置される。有機絶縁層OLは、開口部118aの内側にも配置され、複数の発光素子LEDと一部が接し得る。例えば、有機絶縁層OLは、複数の発光素子LEDの側面の一部及び上面の一部を覆い得る。このとき、複数の発光素子LEDは、有機絶縁層OLにより開口部118aの内側に安定して固定され得る。
【0112】
有機絶縁層OLは、アクリル(acryl)系有機物質からなり得るが、これに制限されない。
【0113】
有機絶縁層OLは、第1部分OL1、第2部分OL2及び第3部分OL3を含む。
【0114】
第1部分OL1は、複数の発光素子LEDの上面、下面及び側面のうち発光素子LEDの側面と接する部分である。そこで、第1部分OL1は、有機絶縁層OL中、開口部118aに配置された部分であってよい。一方、第1部分OL1は、発光素子LEDの側面中、コンタクト電極CEと接する部分を除く部分で配置され得る。
【0115】
第1部分OL1は、開口部118a内で第1組み立て配線121及び第2組み立て配線122のいずれとも重畳し得る。このとき、第1部分OL1は、開口部118a内で第3パッシベーション層117上に配置され、第1組み立て配線121及び第2組み立て配線122と重畳するように配置され得る。このとき、
図3を参照すると、第1部分OL1が第1組み立て配線121と重畳する領域の面積と第1部分OL1が第2組み立て配線122と重畳する領域の面積は同一であり得る。
【0116】
有機絶縁層OLの第1部分OL1は、開口部118aの外側に延びて第1上部平坦化層118上に配置され得る。
【0117】
有機絶縁層OLの第2部分OL2は、複数の発光素子LEDの上面、下面及び側面のうち発光素子LEDの上面上に配置され、発光素子LEDの上面の一部を覆う部分である。そこで、第2部分OL2の側面は、第2電極135、145の周りのうち一部に沿って配置され得る。
【0118】
第2部分OL2は、複数の発光素子LEDの上面に配置され、発光素子LEDが離脱せずに発光素子LEDが固定されるようにすることができる。第3部分OL3は、複数の発光素子LEDの上面、下面及び側面のうち発光素子LEDの下部に配置される部分である。
【0119】
有機絶縁層OLの第3部分OL3は、第3パッシベーション層117と発光素子LEDとの間の空間に配置され得る。そこで、第3部分OL3は、発光素子LEDの下面と接し得る。また、第3部分OL3は、複数の発光素子LEDの下部で第1組み立て配線121及び第2組み立て配線122上に配置された第3パッシベーション層117と重畳するように配置され得る。このとき、第3部分OL3は、発光素子LEDが第3パッシベーション層117に固定されるように接着層として機能し得る。
【0120】
有機絶縁層OL及び有機絶縁層が形成されていない有機絶縁層開口部OLa上に第2上部平坦化層119が配置される。第2上部平坦化層119は、有機絶縁層OL上で基板110の上部を平坦化できる。
【0121】
第2上部平坦化層119は、単層または複層に構成され得、例えば、第2上部平坦化層119は、アクリル(acryl)系有機物質からなり得るが、これに制限されない。
【0122】
第2上部平坦化層119は、開口部118aを充填して複数の発光素子LEDが配置された基板110の上部を平坦化できる。例えば、第2上部平坦化層119は、開口部118a中、有機絶縁層OLが配置された領域を除く領域で開口部118aを充填できる。そこで、第2上部平坦化層119は、開口部118aの内側でコンタクト電極CE上に配置され得る。開口部118aに配置された第2上部平坦化層119の平面形状は、
図3に示されたように矩形状であってよい。
【0123】
一方、第2上部平坦化層119は、開口部118aで複数の発光素子LEDの側面の一部及び発光素子LEDの上面の一部と接し得る。このとき、
図4a乃至
図4cを参照すると、第2上部平坦化層119は、発光素子LEDの上面の一部を露出させるコンタクトホールを含む。第2上部平坦化層119のコンタクトホールには、画素電極PEが配置され、複数の発光素子LEDの第2電極135、145と電気的に連結され得る。
【0124】
第2上部平坦化層119上に画素電極PEが配置される。
【0125】
画素電極PEは、複数の発光素子LEDと連結電極150を電気的に連結するための電極である。画素電極PEは、画素回路と電気的に連結され、第1発光素子130及び第2発光素子140に延びて配置される。即ち、画素電極PEは、第1発光素子130で延びて第2発光素子140とも連結され得、第2上部平坦化層119に形成されたコンタクトホールを通して連結電極150及び第2トランジスタT2に電気的に連結され得る。
【0126】
一方、
図4bを参照すると、画素電極PEは、有機絶縁層OLが配置されていない領域で複数の発光素子LED上に配置され得る。このとき、画素電極PEは、複数の発光素子LEDの上面中、第2部分OL2が配置された領域を除く領域で有機絶縁層OLの第2部分OL2に別途のコンタクトホールを形成せずに第2電極135、145と接し得る。
【0127】
画素電極PEは、導電性物質、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)またはIZO(Indium Zinc Oxide)等のような透明導電物質等で構成され得るが、これに制限されない。
【0128】
以下においては、
図5a乃至
図5fを参照して、表示装置100の製造方法を説明する。
【0129】
図5a乃至
図5fは、本明細書の一実施例に係る表示装置の形成過程を説明するための工程図である。
【0130】
図5aを参照すると、第1組み立て配線121及び第2組み立て配線121を利用して開口部118aの内側に発光素子LEDを自己組み立てすることができる。第1上部平坦化層118は、発光素子LEDが安着される空間であるポケットを提供し、発光素子LEDは、開口部118aの内側に配置された第3パッシベーション層117上に安着され得る。
【0131】
次いで、
図5bを参照すると、基板110の前面に有機絶縁層OLを形成する。具体的に、第1上部平坦化層118及び発光素子LED上に有機絶縁層OLを形成し得る。有機絶縁層OLは、開口部118aの内側で発光素子LEDの前面と接するように形成され得る。また、有機絶縁層OLは、基板110の前面に形成しながら 第3パッシベーション層117及び発光素子LEDの間に浸透して 第3パッシベーション層117及び発光素子LEDの間の接着剤の役割を果たす有機絶縁層OLの第3部分OL3になり得る。
【0132】
次いで、
図5cを参照すると、有機絶縁層OLをパターニングして開口部118aの内側に配置された有機絶縁層OLの一部分を除去する。パターニング工程を通して開口部118aで第1上部平坦化層118の側面、発光素子LEDの側面及び発光素子LEDの上側部分を覆う有機絶縁層OLの一部分を除去できる。例えば、
図3に示されたように、平面上で、有機絶縁層OL中、矩形状の領域をアッシング工程を通して除去できる。そこで、発光素子LEDの側面を覆う有機絶縁層OLの第1部分OL1のうち一部、発光素子LEDの上面を覆う第2部分OL2のうち一部を残し得る。そこで、有機絶縁層OLは、後続工程の進行時、発光素子LEDを固定して、発光素子LEDが離脱することを防止できる。
【0133】
このとき、有機絶縁層OLの下部に配置された第3パッシベーション層117の一部分が共に除去され得る。例えば、開口部118aで有機絶縁層OLの第1部分OL1及び第3部分を除く部分で第3パッシベーション層117が除去され得る。そこで、第1組み立て配線121の上面の一部、第2組み立て配線122の上面の一部が露出され得る。
【0134】
次いで、
図5dを参照すると、基板110の前面に導電層CLを形成する。具体的に、第1上部平坦化層118及び発光素子LEDを覆うように導電層CLを形成し得る。特に、導電層CLは、開口部118aの内側で第3パッシベーション層117により露出された第1組み立て配線121の上面及び第2組み立て配線121の上面に接するように形成され得る。
【0135】
次いで、
図5eを参照すると、エッチング(etching)工程を通して有機絶縁層OL及び第1上部平坦化層118上に配置された導電層CLの一部分を除去する。例えば、開口部118aの内側で第3パッシベーション層117のコンタクトホールにより露出された第1組み立て配線121の上面及び第2組み立て配線121の上面に配置された導電層CLだけが残り得る。従って、第1半導体層131の側面に接するコンタクト電極CEを形成することができる。
【0136】
次いで、
図5eを参照すると、基板110の前面に第2上部平坦化層119を形成する。第2上部平坦化層119は、第1上部平坦化層118が除去された領域を充填できる。例えば、開口部118aの内側で有機絶縁層OLを除く領域に配置され、コンタクト電極CE及び発光素子LEDを覆い得る。そこで、開口部118aの内側で第2上部平坦化層119は有機絶縁層OLと共に発光素子LEDをカバーできる。
【0137】
次いで、
図5fを参照すると、第2上部平坦化層119上に画素電極PEを形成する。具体的に、発光素子LED上で第2上部平坦化層119の一部にコンタクトホールを形成して、画素電極PEが発光素子LEDと連結され得る。
【0138】
発光素子を開口部の内側に自己組み立てする方式で表示装置を製造する場合、複数の発光素子の下部に配置されたボンディング層で複数の発光素子を基板に固定した。例えば、複数の発光素子の自己組み立てが進行した後に発光素子の下部に有機層が浸透し得るように有機層を基板に前面コーティングした。以後、複数の発光素子の下部に配置された有機層を除く残りの領域で有機層を除去して複数の発光素子の下部に配置された有機層に配置されたボンディング層で複数の発光素子を基板に固定した。このような場合、ボンディング層が発光素子の下面にのみ配置されるので、基板で発光素子の固定力が弱化した。そこで、発光素子を開口部の内側に自己組み立てした後、発光素子上にコンタクト電極、第2上部平坦化層、画素電極等を形成する場合、発光素子が固定されず流動し得、発光素子が開口部内で離脱するか、発光素子が移動されて発光素子上にコンタクト電極等を形成する過程でコンタクト不良が発生し得る問題がある。また、基板の前面に配置された有機層のうち複数の発光素子の下部に配置された有機層を除く領域を全て除去するために高い厚さの有機層除去工程を進行するので、工程の効率性が低下した。
【0139】
本明細書の一実施例に係る表示装置100においては、基板110上に開口部118aの内側に発光素子LEDを自己組み立てした後、発光素子LEDを固定する有機絶縁層OLが少なくとも発光素子LEDの上面及び発光素子LEDの側面と接するように形成することができる。即ち、有機絶縁層OLが発光素子LEDの上面、側面及び下面で発光素子LEDを開口部118aの内側に固定させることができる。そこで、発光素子LEDと基板110の固定力が向上し得、発光素子LEDが離脱することを防止できる。また、自己組み立てされた発光素子LED上にコンタクト電極CE等を形成する後工程を進行する過程で発光素子LEDの流動による誤差発生を防止できる。
【0140】
また、本明細書の一実施例に係る表示装置100においては、開口部118aの外側にも第1上部平坦化層118及び有機絶縁層OLが配置される。そこで、開口部118aの外側で第1上部平坦化層118及び有機絶縁層OLを除去する工程を進行せず有機層除去工程の効率性が向上し得る。
【0141】
また、本明細書の一実施例に係る表示装置100においては、第1上部平坦化層118及び有機絶縁層OLは開口部118aで延びてサブ画素SPの画素回路を覆い得る。そこで、別途のパッシベーション層の追加なしに有機絶縁層OLが画素回路と他の構成要素を絶縁させて短絡危険を防止できる。
【0142】
図6は、本明細書の他の実施例に係る表示装置の拡大平面図である。
図6の表示装置600は、
図1乃至
図5fの表示装置100と比較してコンタクト電極CE、有機絶縁層OL及び第2上部平坦化層だけが異なる点を除けば、他の構成は実質的に同一であるので、重複した説明は省略する。
【0143】
第1上部平坦化層118上に有機絶縁層OLが配置される。有機絶縁層OLは、第1部分OL1、第2部分OL2及び第3部分を含む。
【0144】
第1部分OL1は、開口部118aで発光素子LEDの側面の一部と接し得る。第1部分OL1は、開口部118a内で第1組み立て配線121及び第2組み立て配線122のいずれとも重畳し得る。第1発光素子130上で第1部分OL1が第1組み立て配線121と重畳する領域の面積と第2組み立て配線122と重畳する領域の面積は異なり得る。例えば、第1部分OL1は、第1組み立て配線121上に配置された第1発光素子130の側面と全て重畳し得る。一方、第1部分OL1は、第2組み立て配線122上に配置された第1発光素子130の側面のうち一部と重畳し得る。
図6に示されたように、第1部分OL1は、第2組み立て配線122上に配置された第1発光素子130の側面中の半分と重畳するように配置され得るが、これに制限されるものではない。また、第1部分OL1は、第1組み立て配線121上に配置された第2発光素子140の側面のうち一部と重畳し得る。
図6に示されたように、第1部分OL1は、第1組み立て配線121上に配置された第2発光素子140の側面中の半分と重畳するように配置され得るが、これに制限されるものではない。一方、第1部分OL1は、第2組み立て配線122上に配置された第2発光素子140の側面と全て重畳し得る。
【0145】
第2部分OL2は、開口部118a内で複数の発光素子LED上に配置される。第1発光素子130上で第2部分OL2が第1組み立て配線121と重畳する領域の面積と第2組み立て配線122と重畳する領域の面積は異なり得る。例えば、第2部分OL2は、第1組み立て配線121上に配置された第1発光素子130の上面と全て重畳し得る。一方、第2部分OL2は、第2組み立て配線122上に配置された第1発光素子130の上面のうち一部と重畳し得る。
図6に示されたように、第2部分OL2は、第2組み立て配線122上に配置された第1発光素子130の上面中の半分と重畳するように配置され得るが、これに制限されるものではない。また、第2部分OL2は、第1組み立て配線121上に配置された第2発光素子140の上面のうち一部と重畳し得る。
図6に示されたように、第2部分OL2は、第1組み立て配線121上に配置された第2発光素子140の上面中の半分と重畳するように配置され得るが、これに制限されるものではない。一方、第2部分OL2は、第2組み立て配線122上に配置された第2発光素子140の上面と全て重畳し得る。
【0146】
図6に示していないが、第3部分は、第3パッシベーション層117と発光素子LEDとの間の空間に配置され、発光素子LEDの下面と接し得る。
【0147】
開口部118aの内側にコンタクト電極CEが配置される。コンタクト電極CEは、有機絶縁層OLの第1部分OL1が配置された領域を除く領域に配置される。そこで、発光素子LEDの側面とコンタクト電極CEが接する面積は、発光素子LEDの側面と第1部分OL1が接する面積より狭くなり得る。
【0148】
図6において示していないが、有機絶縁層OL上及び有機絶縁層が形成されていない有機絶縁層開口部OLaに第2上部平坦化層が配置される。
【0149】
第2上部平坦化層は、開口部118a中、有機絶縁層OLが配置された領域を除く領域で開口部118aを充填できる。そこで、第2上部平坦化層は、開口部118aの内側でコンタクト電極CE上に配置され得る。
【0150】
第2上部平坦化層は、開口部118aで複数の発光素子LEDの側面の一部及び発光素子LEDの上面の一部と接し得る。
【0151】
第2上部平坦化層は、発光素子LEDの上面の一部を露出させるコンタクトホールを含む。第2上部平坦化層119のコンタクトホールには、画素電極PEが配置され、複数の発光素子LEDの第2電極135、145と電気的に連結され得る。
【0152】
本明細書の他の実施例に係る表示装置600においては、基板110上に開口部118aの内側に発光素子LEDを自己組み立てした後、発光素子LEDを固定する有機絶縁層OLが少なくとも発光素子LEDの上面及び発光素子LEDの側面と接するように形成することができる。そこで、発光素子LEDと基板110の固定力が向上し得、発光素子LEDが離脱することを防止できる。
【0153】
また、本明細書の他の実施例に係る表示装置600においては、開口部118aの外側で第1上部平坦化層118及び有機絶縁層OLを除去する工程を進行せず有機層除去工程の効率性が向上し得る。
【0154】
また、本明細書の他の実施例に係る表示装置600においては、別途のパッシベーション層の追加なしに第1上部平坦化層118及び有機絶縁層OLが画素回路と他の構成要素を絶縁させて短絡危険を防止できる。
【0155】
また、本明細書の他の実施例に係る表示装置600においては、有機絶縁層OLが発光素子LEDの上面の面積の半分以上、発光素子LEDの側面の半分以上を覆い得る。そこで、発光素子LEDと基板110の固定力が向上し得、発光素子LEDが離脱することを防止できる。
【0156】
図7は、本明細書のまた他の実施例に係る表示装置の拡大平面図である。
図7の表示装置700は、
図1乃至
図5fの表示装置100と比較してコンタクト電極CE、有機絶縁層OL及び第2上部平坦化層だけが異なる点を除けば、他の構成は実質的に同一であるので、重複した説明は省略する。
【0157】
第1上部平坦化層118上に有機絶縁層OLが配置される。有機絶縁層OLは、第1部分OL1、第2部分OL2及び第3部分を含む。
【0158】
第1部分OL1は、開口部118aで発光素子LEDの側面の一部と接し得る。第1発光素子130と接する第1部分OL1は、第1組み立て配線121及び第2組み立て配線122のうち一つと重畳し、第2発光素子140と接する第1部分OL1は、第1組み立て配線121及び第2組み立て配線122のうち他の一つと重畳し得る。例えば、
図7に示されたように、第1部分OL1は、第1発光素子130の側面中、第1組み立て配線121と重畳する領域にのみ配置され得る。一方、第1部分OL1は、第2発光素子140の側面中、第2組み立て配線122と重畳する領域にのみ配置され得る。一方、
図7においては、第1部分OL1が第1発光素子130の側面中の1/4に該当する領域及び第2発光素子140の側面中の1/4に該当する領域にのみ配置されるものと示したが、第1部分OL1の位置はこれに制限されない。
【0159】
第2部分OL2は、開口部118a内で複数の発光素子LED上に配置される。第1発光素子130と接する第2部分OL2は、第1組み立て配線121及び第2組み立て配線122のうち一つと重畳し、第2発光素子140と第2部分OL2は、第1組み立て配線121及び第2組み立て配線122のうち他の一つと重畳し得る。例えば、
図7に示されたように、第2部分OL2は、第1発光素子130の側面中、第1組み立て配線121と重畳する領域にのみ配置され得る。一方、第2部分OL2は、第2発光素子140の側面中、第2組み立て配線122と重畳する領域にのみ配置され得る。一方、
図7においては、第2部分OL2は、この第1発光素子130の側面中の1/4に該当する領域、及び第2部分OL2は、 第2発光素子140の側面中の1/4に該当する領域にのみ配置されるものと示したが、第2部分OL2の位置はこれに制限されない。
【0160】
図7に示していないが、第3部分は、第3パッシベーション層117と発光素子LEDとの間の空間に配置され、発光素子LEDの下面と接し得る。
【0161】
開口部118aの内側にコンタクト電極CEが配置される。コンタクト電極CEは、有機絶縁層OLの第1部分OL1が配置された領域を除く領域に配置される。そこで、コンタクト電極CEが発光素子LEDの側面中の半分以上に重畳するように配置され得る。そこで、発光素子LEDの側面とコンタクト電極CEが接する面積は、発光素子LEDの側面と第1部分OL1が接する面積より広くなり得る。
【0162】
図7に示していないが、有機絶縁層OL上及び有機絶縁層が形成されていない有機絶縁層開口部OLaに第2上部平坦化層が配置される。
【0163】
第2上部平坦化層は、開口部118a中、有機絶縁層OLが配置された領域を除く領域で開口部118aを充填できる。そこで、第2上部平坦化層は、開口部118aの内側でコンタクト電極CE上に配置され得る。
【0164】
第2上部平坦化層は、開口部118aで複数の発光素子LEDの側面の一部及び発光素子LEDの上面の一部と接し得る。
【0165】
第2上部平坦化層は、発光素子LEDの上面の一部を露出させるコンタクトホールを含む。第2上部平坦化層119のコンタクトホールには、画素電極PEが配置され、複数の発光素子LEDの第2電極135、145と電気的に連結され得る。
【0166】
本明細書の他のまた実施例に係る表示装置700においては、基板110上に開口部118aの内側に発光素子LEDを自己組み立てした後、発光素子LEDを固定する有機絶縁層OLが少なくとも発光素子LEDの上面及び発光素子LEDの側面と接するように形成することができる。そこで、発光素子LEDと基板110の固定力が向上し得、発光素子LEDが離脱することを防止できる。
【0167】
また、本明細書のまた他の実施例に係る表示装置700においては、開口部118aの外側で第1上部平坦化層118及び有機絶縁層OLを除去する工程を進行せず有機層除去工程の効率性が向上し得る。
【0168】
また、本明細書のまた他の実施例に係る表示装置700においては、別途のパッシベーション層の追加なしに第1上部平坦化層118及び有機絶縁層OLが画素回路と他の構成要素を絶縁させて短絡危険を防止できる。
【0169】
また、本明細書のまた他の実施例に係る表示装置700においては、発光素子LEDの側面とコンタクト電極CEが接する面積は、発光素子LEDの側面と第1部分OL1が接する面積より広くなり得る。そこで、発光素子LEDとコンタクト電極CEの接触面積が増加してコンタクト抵抗を改善できる。
【0170】
図8は、本明細書のまた他の実施例に係る表示装置の拡大平面図である。
図8の表示装置800は、
図1乃至
図5fの表示装置100と比較してコンタクト電極CE、有機絶縁層OL及び第2上部平坦化層だけが異なる点を除けば、他の構成は実質的に同一であるので、重複した説明は省略する。
【0171】
第1上部平坦化層118上に有機絶縁層OLが配置される。有機絶縁層OLは、第1部分OL1、第2部分OL2及び第3部分を含む。
【0172】
第1部分OL1は、開口部118aで発光素子LEDの側面の一部と接し得る。第1部分OL1が第1組み立て配線121と重畳する領域の面積と第1部分OL1が第2組み立て配線122と重畳する領域の面積は異なり得る。第1部分OL1は、第1組み立て配線121及び第2組み立て配線122のうち一つと完全に重畳し、他の一つと一部重畳し得る。例えば、
図8に示されたように、第1部分OL1は、第1組み立て配線121及び第2組み立て配線122のうち第1組み立て配線121と完全に重畳し、第2組み立て配線122と一部重畳し得る。そこで、第1部分OL1は、発光素子LEDの側面中の半分以上と重畳し得る。
【0173】
第2部分OL2は、開口部118a内で複数の発光素子LED上に配置される。第2部分OL2が第1組み立て配線121と重畳する領域の面積と第2部分OL2が第2組み立て配線122と重畳する領域の面積は異なり得る。例えば、
図8に示されたように、第2部分OL2は、第1組み立て配線121及び第2組み立て配線122のうち第1組み立て配線121と完全に重畳し、第2組み立て配線122と一部重畳し得る。そこで、第2部分OL2は、発光素子LEDの上面中の半分以上と重畳し得る。
【0174】
図8に示していないが、第3部分は、第3パッシベーション層117と発光素子LEDとの間の空間に配置され、発光素子LEDの下面と接し得る。
【0175】
開口部118aの内側にコンタクト電極CEが配置される。
【0176】
コンタクト電極CEは、有機絶縁層OLの第1部分OL1が配置された領域を除く領域に配置される。そこで、発光素子LEDの側面とコンタクト電極CEが接する面積は、発光素子LEDの側面と第1部分OL1が接する面積より狭くなり得る。
【0177】
図8に示していないが、有機絶縁層OL上及び有機絶縁層が形成されていない有機絶縁層開口部OLaに第2上部平坦化層が配置される。
【0178】
第2上部平坦化層は、開口部118a中、有機絶縁層開口部OLaで開口部118aを充填できる。そこで、第2上部平坦化層は、開口部118aの内側でコンタクト電極CE上に配置され得る。
【0179】
第2上部平坦化層は、開口部118aで複数の発光素子LEDの側面の一部及び発光素子LEDの上面の一部と接し得る。
【0180】
第2上部平坦化層は、発光素子LEDの上面の一部を露出させるコンタクトホールを含む。第2上部平坦化層119のコンタクトホールには、画素電極PEが配置され、複数の発光素子LEDの第2電極135、145と電気的に連結され得る。
【0181】
本明細書のまた他の実施例に係る表示装置800においては、基板110上に開口部118aの内側に発光素子LEDを自己組み立てした後、発光素子LEDを固定する有機絶縁層OLが少なくとも発光素子LEDの上面及び発光素子LEDの側面と接するように形成することができる。そこで、発光素子LEDと基板110の固定力が向上し得、発光素子LEDが離脱することを防止できる。
【0182】
また、本明細書のまた他の実施例に係る表示装置800においては、開口部118aの外側で第1上部平坦化層118及び有機絶縁層OLを除去する工程を進行せず有機層除去工程の効率性が向上し得る。
【0183】
また、本明細書のまた他の実施例に係る表示装置800においては、別途のパッシベーション層の追加なしに第1上部平坦化層118及び有機絶縁層OLが画素回路と他の構成要素を絶縁させて短絡危険を防止できる。
【0184】
また、本明細書のまた他の実施例に係る表示装置800においては、有機絶縁層OLが発光素子LEDの上面の面積の半分以上、発光素子LEDの側面の半分以上を覆い得る。そこで、発光素子LEDと基板110の固定力が向上し得、発光素子LEDが離脱することを防止できる。
【0185】
図9aは、本明細書のまた他の実施例に係る表示装置の拡大平面図である。
図9bは、
図9aのE-E’に沿った断面図である。
図9a及び
図9bの表示装置900は、
図1乃至
図5fの表示装置100と比較して有機絶縁層OLの第2部分OL2、第2上部平坦化層919及び画素電極PEだけが異なる点を除けば、他の構成は実質的に同一であるので、重複した説明は省略する。
【0186】
第1上部平坦化層118上に有機絶縁層OLが配置される。有機絶縁層OLは、複数の発光素子LEDの側面の一部を覆い得る。有機絶縁層OLは、第1部分OL1及び第3部分OL3を含む。
【0187】
第1部分OL1は、複数の発光素子LEDの側面と接するように配置され、発光素子LEDの側面の一部を覆う部分である。
【0188】
第3部分OL3は、第3パッシベーション層117と発光素子LEDとの間の空間に配置され、発光素子LEDの下面と接し得る。
【0189】
一方、有機絶縁層OLは、複数の発光素子LEDの上面には配置されなくてよい。そこで、有機絶縁層OLは、
図9aに示されたように、複数の発光素子LEDの上面に配置された第2電極135、145を露出させ得る。
【0190】
コンタクト電極CEは、有機絶縁層OLの第1部分OL1が配置された領域を除く領域に配置され、発光素子LEDの第1電極134、144と第1組み立て配線121及び第2組み立て配線122を電気的に連結できる。
【0191】
図9bを参照すると、有機絶縁層OL及び有機絶縁層が形成されていない有機絶縁層開口部OLaに第2上部平坦化層919が配置される。
【0192】
第2上部平坦化層919は、開口部118a中、有機絶縁層OLが配置された領域を除く領域で開口部118aを充填できる。そこで、第2上部平坦化層919は、開口部118aの内側でコンタクト電極CE上に配置され得る。
【0193】
第2上部平坦化層919は、発光素子LEDの上面を露出させるコンタクトホールを含む。第2上部平坦化層919のコンタクトホールには、画素電極PEが配置され、複数の発光素子LEDの第2電極135、145と電気的に連結され得る。
【0194】
第2上部平坦化層919上に複数の発光素子LEDと連結電極150を電気的に連結するための画素電極PEが配置される。
【0195】
本明細書のまた他の実施例に係る表示装置900においては、基板110上に開口部118aの内側に発光素子LEDを自己組み立てした後、発光素子LEDを固定する有機絶縁層OLが発光素子LEDの側面と接するように形成することができる。そこで、発光素子LEDと基板110の固定力が向上し得、発光素子LEDが離脱することを防止できる。
【0196】
また、本明細書のまた他の実施例に係る表示装置900においては、開口部118aの外側で第1上部平坦化層118及び有機絶縁層OLを除去する工程を進行せず有機層除去工程の効率性が向上し得る。
【0197】
また、本明細書のまた他の実施例に係る表示装置900においては、別途のパッシベーション層の追加なしに第1上部平坦化層118及び有機絶縁層OLが画素回路と他の構成要素を絶縁させて短絡危険を防止できる。
【0198】
また、本明細書のまた他の実施例に係る表示装置900においては、有機絶縁層OLが発光素子LEDの上面を除く領域に配置される。そこで、発光素子LEDの上面に配置された第2電極135、145の前面が画素電極PEとコンタクトできる。そこで、発光素子LEDと画素電極PEのコンタクト抵抗を改善できる。
【0199】
本明細書に開示された実施例は、本明細書の技術思想を限定するためのものではなく、説明するためのものであり、有機絶縁層OLを残す領域が多いほど発光素子LEDの固定力を強化でき、有機絶縁層OLをオープンする領域が多いと画素電極PEとのコンタクトをさらに安定にすることができる。発光素子LEDの大きさや設計によって適切な固定力とコンタクト領域を保障できるように多様に形成が可能である。
【0200】
本明細書の多様な実施例に係る表示装置は、下記のように説明され得る。
【0201】
本明細書の一実施例に係る表示装置は、複数のサブ画素を含む基板、基板上で複数のサブ画素に配置され、互いに離隔されて配置された第1組み立て配線及び第2組み立て配線、第1組み立て配線及び第2組み立て配線上に配置され、第1組み立て配線及び第2組み立て配線と重畳する開口部を有する第1上部平坦化層、開口部に配置され、第1電極、第1半導体層、発光層、第2半導体層及び第2電極を含む発光素子、第1組み立て配線及び第2組み立て配線と第1電極を電気的に連結するコンタクト電極、及び第1上部平坦化層上に配置され、発光素子の側面の一部及び上面の一部を覆う有機絶縁層を含む。
【0202】
本明細書の他の特徴によれば、有機絶縁層は、発光素子の側面中、コンタクト電極と接する部分を除く部分で発光素子の側面と接する第1部分を含むことができる。
【0203】
本明細書のまた他の特徴によれば、発光素子及び有機絶縁層上に配置される第2上部平坦化層をさらに含み、第2上部平坦化層は、開口部を充填するように配置され得る。
【0204】
本明細書のまた他の特徴によれば、第2上部平坦化層は、開口部中、有機絶縁層が配置された領域を除く領域で開口部を充填するように配置され得る。
【0205】
本明細書のまた他の特徴によれば、発光素子は、複数のサブ画素それぞれに配置された第1発光素子及び第2発光素子を含み、第1発光素子と接する第1部分は、第1組み立て配線及び第2組み立て配線のうち一つと重畳し、第2発光素子と接する第1部分は、第1組み立て配線及び第2組み立て配線のうち他の一つと重畳し得る。
【0206】
本明細書のまた他の特徴によれば、発光素子は、複数のサブ画素それぞれに配置された第1発光素子及び第2発光素子を含み、第1発光素子と接する第1部分及び第2発光素子と接する第1部分は、それぞれ第1組み立て配線及び第2組み立て配線のいずれとも重畳し得る。
【0207】
本明細書のまた他の特徴によれば、開口部に配置された第2上部平坦化層の平面形状は、矩形状であってよい。
【0208】
本明細書のまた他の特徴によれば、第1部分が第1組み立て配線と重畳する領域の面積と第1部分が第2組み立て配線と重畳する領域の面積は同一であり得る。
【0209】
本明細書のまた他の特徴によれば、第1部分が第1組み立て配線と重畳する領域の面積と第1部分が第2組み立て配線と重畳する領域の面積は異なり得る。
【0210】
本明細書のまた他の特徴によれば、第1部分は、第1組み立て配線及び第2組み立て配線のうち一つと完全に重畳し、他の一つと一部重畳し得る。
【0211】
本明細書のまた他の特徴によれば、発光素子の側面とコンタクト電極が接する面積は、発光素子の側面と第1部分が接する面積より広くなり得る。
【0212】
本明細書のまた他の特徴によれば、発光素子の側面とコンタクト電極が接する面積は、発光素子の側面と第1部分が接する面積より狭くなり得る。
【0213】
本明細書のまた他の特徴によれば、有機絶縁層は、発光素子の上面の一部を覆う第2部分をさらに含むことができる。
【0214】
本明細書のまた他の特徴によれば、基板上に配置されたトランジスタ及びトランジスタと第2電極を電気的に連結する画素電極をさらに含み、画素電極は、発光素子の上面中、第2部分が配置された領域を除く領域で第2電極と接し得る。
【0215】
本明細書のまた他の特徴によれば、第2部分の側面は、第2電極の周りのうち一部に沿って配置され得る。
【0216】
本明細書のまた他の特徴によれば、有機絶縁層は、発光素子の下部に配置される第3部分をさらに含むことができる。
【0217】
以上、添付の図面を参照して、本明細書の実施例をさらに詳細に説明したが、本明細書は、必ずしもこのような実施例に限定されるものではなく、本明細書の技術思想を外れない範囲内で多様に変形実施され得る。従って、本明細書に開示された実施例は、本明細書の技術思想を制限するためのものではなく、説明するためのものであり、このような実施例によって本明細書の技術思想の範囲が制限されるものではない。それゆえ、以上において記述した実施例は、全ての面で例示的なものであり、制限的ではないものと理解すべきである。本明細書の保護範囲は、論議された全ての技術思想に基づいて解釈されるべきであり、それと同等な範囲内にある全ての技術思想は、本明細書の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。