(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-18
(45)【発行日】2025-02-27
(54)【発明の名称】情報処理方法、装置、端末及びネットワーク側機器
(51)【国際特許分類】
H04W 8/26 20090101AFI20250219BHJP
H04W 8/24 20090101ALI20250219BHJP
H04W 76/10 20180101ALI20250219BHJP
H04L 61/5076 20220101ALI20250219BHJP
【FI】
H04W8/26
H04W8/24
H04W76/10 130
H04L61/5076
(21)【出願番号】P 2023552262
(86)(22)【出願日】2022-03-30
(86)【国際出願番号】 CN2022084213
(87)【国際公開番号】W WO2022206865
(87)【国際公開日】2022-10-06
【審査請求日】2023-10-16
(31)【優先権主張番号】202110342941.3
(32)【優先日】2021-03-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001151
【氏名又は名称】あいわ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】呂 華章
(72)【発明者】
【氏名】柯 小婉
【審査官】山中 実
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-023722(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0213265(US,A1)
【文献】Futurewei, Ericsson, Nokia, Nokia Shanghai Bell, Qualcomm Incorporated, Cisco,UE Considerations for EAS rediscovery[online],3GPP TSG SA WG2 #143e S2-2101104,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_143e_Electronic/Docs/S2-2101104.zip>,2021年03月09日
【文献】vivo,Conclusion update to whether all or part of DNS cache to be cleared[online],3GPP TSG SA WG2 #142e S2-2008669,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_142e_Electronic/Docs/S2-2008669.zip>,2020年11月12日
【文献】Futurewei, Ericsson, Nokia, Nokia Shanghai Bell, Qualcomm Incorporated,UE Considerations for EAS rediscovery[online],3GPP TSG SA WG2 #143e S2-2100304,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_143e_Electronic/Docs/S2-2100304.zip>,2021年02月17日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 8/26
H04W 8/24
H04W 76/10
H04L 61/5076
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末が
ネットワーク側機器からアドレス情報を受信するステップと、
前記端末が前記アドレス情報をアプリケーションに送信するステップと、
を含
み、
前記アドレス情報は、ドメインネームサーバのアドレス情報を含み、
前記ドメインネームサーバは、
エッジアプリケーションサーバ発見機能EASDF、中央ドメインネームシステムDNSサーバ、ローカルDNSサーバ
のうちの少なくとも1つを含み、
前記アプリケーションは、前記端末内のアプリケーションである、情報処理方法。
【請求項2】
前記端末が転送指示を受信するステップ
をさらに含み、
前記アドレス情報をアプリケーションに送信する前記ステップは、
前記端末が、前記転送指示に従って前記アドレス情報を前記アドレス情報に対応するアプリケーションに送信すること
を含む、請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項3】
前記転送指示は、前記アドレス情報に対応するアプリケーションの識別子を含む、請求項2に記載の情報処理方法。
【請求項4】
前記アプリケーションの識別子は、
アプリケーションAPP識別子ID、プロトコルデータユニットPDUセッションID、エッジイネーブラークライアントEEC ID、アプリケーションクライアントAC ID、EECプロバイダID、
のうちの少なくとも1つを含む、請求項3に記載の情報処理方法。
【請求項5】
前記アドレス情報をアプリケーションに送信する前記ステップは、
前記端末が、前記アドレス情報を、前記アプリケーションのアプリケーション層保存領域である第1の領域に保存すること、及び
前記端末が、前記アドレス情報を、前記端末内の前記アプリケーションに対応する保存領域である第2の領域に保存すること、
のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項6】
前記アプリケーションは、前記端末のアプリケーション層におけるアプリケーションである、請求項1~5のいずれか一項に記載の情報処理方法。
【請求項7】
前記端末が能力指示を報告するステップ
をさらに含み、
前記能力指示は、前記端末がアプリケーションへのアドレス情報の転送をサポートするかしないか示すために用いられる、請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項8】
能力指示を報告する前記ステップは、
前記端末が、
PDUセッション確立要求、PDUセッション変更要求
のうちの少なくとも1つにより、前記能力指示を報告すること
を含む、請求項7に記載の情報処理方法。
【請求項9】
転送指示を受信する前記ステップは、
前記端末が、
PDUセッション確立受諾、PDUセッション変更受諾
のうちの少なくとも1つにより、前記転送指示を受信すること
を含む、請求項2に記載の情報処理方法。
【請求項10】
ネットワーク側機器が転送指示を送信するステップ
を含み、
前記転送指示が、受信されたアドレス情報を前記アドレス情報に対応するアプリケーションに送信するよう端末に指示するために用いられ、
前記アドレス情報は、ドメインネームサーバのアドレス情報を含み、
前記ドメインネームサーバは、
エッジアプリケーションサーバ発見機能EASDF、中央ドメインネームシステムDNSサーバ、ローカルDNSサーバ
のうちの少なくとも1つを含み、
前記アプリケーションは、前記端末内のアプリケーションである、
情報処理方法。
【請求項11】
転送指示を送信する前記ステップの前に、
前記ネットワーク側機器が前記端末の能力指示を受信するステップであって、前記能力指示が、前記端末がアプリケーションへのアドレス情報の転送をサポートするかしないかを示すために用いられるステップ、
をさらに含み、
転送指示を送信する前記ステップは、
前記能力指示は、前記端末がアプリケーションへのアドレス情報の転送をサポートすることを示すために用いられる場合、前記ネットワーク側機器は前記転送指示を送信すること
を含む、請求項10に記載の情報処理方法。
【請求項12】
前記転送指示は、前記アドレス情報に対応するアプリケーションの識別子を含む、請求項10に記載の情報処理方法。
【請求項13】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサ上で実行可能なプログラムまたは命令と、を備え、前記プログラムまたは命令が、前記プロセッサによって実行されると、請求項1~9のいずれか一項に記載の情報処理方法のステップを実現する、端末。
【請求項14】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサ上で実行可能なプログラムまたは命令と、を備え、前記プログラムまたは命令が、前記プロセッサによって実行されると、請求項10~12のいずれか一項に記載の情報処理方法のステップを実現する、ネットワーク側機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2021年3月30日に中国で出願された中国特許出願No.202110342941.3号の優先権を主張しており、その全ての内容が引用により本願に含まれる。
【0002】
本願は、通信の技術分野に属し、具体的には、情報処理方法、装置、端末、及びネットワーク側機器に関する。
【背景技術】
【0003】
従来技術では、ネットワーク側機器は、端末の位置に応じて、端末にルーティングが最適なドメインネームシステム(Domain Name System,DNS)サーバを選択し、対応するアドレス情報を、端末内のアプリケーションが該アドレス情報を利用できるように端末に配布することができる。しかし、現在では端末のカーネルがアドレス情報の伝送をサポートしていないため、端末内のアプリケーションは、ネットワーク側で設定されたアドレス情報を享受することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願の実施例は、現在では端末内のアプリケーションがネットワーク側で設定されたアドレス情報を享受できないという問題を解決することができる情報処理方法、装置、端末及びネットワーク側機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様では、
端末がアドレス情報を受信するステップと、
前記端末が前記アドレス情報をアプリケーションに送信するステップと、
を含む、情報処理方法を提供する。
【0006】
第2の態様では、
ネットワーク側機器が転送指示を送信するステップ
を含み、
前記転送指示が、受信されたアドレス情報を前記アドレス情報に対応するアプリケーションに送信するよう端末に指示するために用いられる、情報処理方法を提供する。
【0007】
第3の態様では、
第1の条件が満たされる場合、端末は、端末内のDNSキャッシュをクリアするステップ
を含み、
前記第1の条件には、
端末が古いIPアドレスを解放したこと、
端末が新たに割り当てられたIPアドレスを受信したこと、
端末が、古いIPアドレスを解放する指示を受信したこと、及び
端末がIPアドレスの変化を感知したこと、
のうちの少なくとも1つが含まれる、情報処理方法を提供する。
【0008】
第4の態様では、
アドレス情報を受信するために用いられる第1の受信モジュールと、
前記アドレス情報をアプリケーションに送信するために用いられる第1の送信モジュールと、
を備える、情報処理装置を提供する。
【0009】
第5の態様では、
転送指示を送信するために用いられる第2の送信モジュール
を備え、
前記転送指示が、受信されたアドレス情報を前記アドレス情報に対応するアプリケーションに送信するよう端末に指示するために用いられる、情報処理装置を提供する。
【0010】
第6の態様では、
第1の条件が満たされる場合、端末内のDNSキャッシュをクリアするために用いられる処理モジュール
を備え、
前記第1の条件には、
端末が古いIPアドレスを解放したこと、
端末が新たに割り当てられたIPアドレスを受信したこと、
端末が、古いIPアドレスを解放する指示を受信したこと、及び
端末がIPアドレスの変化を感知したこと、
のうちの少なくとも1つが含まれる、情報処理装置を提供する。
【0011】
第7の態様では、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサ上で実行可能なプログラムまたは命令と、を備え、前記プログラムまたは命令が、前記プロセッサによって実行されると、第1の態様に記載の方法のステップ、または、第3の態様に記載の方法のステップを実現する、端末を提供する。
【0012】
第8の態様では、プロセッサと、通信インターフェースとを備える端末であって、前記通信インターフェースは、アドレス情報を受信し、前記アドレス情報をアプリケーションに送信するために用いられ、または、前記プロセッサは、第1の条件が満たされる場合、端末内のDNSキャッシュをクリアするために用いられ、前記第1の条件には、端末が古いIPアドレスを解放したこと、端末が新たに割り当てられたIPアドレスを受信したこと、端末が、古いIPアドレスを解放する指示を受信したこと、及び端末がIPアドレスの変化を感知したこと、のうちの少なくとも1つが含まれる、端末を提供する。
【0013】
第9の態様では、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサ上で実行可能なプログラムまたは命令と、を備え、前記プログラムまたは命令が、前記プロセッサによって実行されると、第2の態様に記載の方法のステップを実現する、ネットワーク側機器を提供する。
【0014】
第10の態様では、プロセッサと、通信インターフェースとを備えるネットワーク側機器であって、前記プロセッサが転送指示を送信するために用いられ、前記転送指示が、受信されたアドレス情報を前記アドレス情報に対応するアプリケーションに送信するよう端末に指示するために用いられる、ネットワーク側機器を提供する。
【0015】
第11の態様では、プログラムまたは命令が記憶されている可読記憶媒体であって、前記プログラムまたは命令が、プロセッサによって実行されると、第1の態様に記載の方法のステップ、または第2の態様に記載の方法のステップ、または第3の態様に記載の方法のステップを実現する、可読記憶媒体を提供する。
【0016】
第12の態様では、プロセッサと、通信インターフェースとを備えるチップであって、前記通信インターフェースと前記プロセッサとが結合され、前記プロセッサが、プログラムまたは命令を実行して、第1の態様に記載の方法のステップ、または第2の態様に記載の方法のステップ、または第3の態様に記載の方法のステップを実現するために用いられる、チップを提供する。
【0017】
第13の態様では、不揮発性記憶媒体に記憶され、少なくとも1つのプロセッサによって実行されることで、第1の態様に記載の方法のステップ、または第2の態様に記載の方法のステップ、または第3の態様に記載の方法のステップを実現する、コンピュータプログラム/プログラム製品を提供する。
【0018】
第14の態様では、第1の態様に記載の方法のステップ、または第2の態様に記載の方法のステップ、または第3の態様に記載の方法のステップを実行するように構成される、通信機器を提供する。
【発明の効果】
【0019】
本願の実施例では、端末は、アドレス情報を受信した後、該アドレス情報をアプリケーションに送信することができる。該アプリケーションは、例えば、端末のアプリケーション層におけるアプリケーションである。これにより、該アプリケーションは、ネットワーク側で設定されたアドレス情報を享受することができ、サービス性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本願の実施例に応用される無線通信システムのブロック図である。
【
図2】本願の実施例によって提供される情報処理方法のフローチャートである。
【
図3】本願の実施例によって提供される別の情報処理方法のフローチャートである。
【
図4】本願の実施例における情報処理手順のフローチャートである。
【
図5】本願の実施例によって提供される別の情報処理方法のフローチャートである。
【
図6】本願の実施例における別の情報処理手順のフローチャートである。
【
図7】本願の実施例によって提供される情報処理装置の構造模式図である。
【
図8】本願の実施例によって提供される別の情報処理装置の構造模式図である。
【
図9】本願の実施例によって提供される別の情報処理装置の構造模式図である。
【
図10】本願の実施例によって提供される通信機器の構造模式図である。
【
図11】本願の実施例によって提供される端末の構造模式図である。
【
図12】本願の実施例によって提供されるネットワーク側機器の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下において、本願の実施例における図面を参照しながら、本願の実施例における技術的解決手段を明確に、完全に説明する。当然ながら、説明される実施例は本願の実施例の一部であり、全ての実施例ではない。本願における実施例に基づき、当業者が得た他の全ての実施例は、いずれも本願の保護範囲に属するものとする。
【0022】
本願の明細書及び特許請求の範囲における「第1」、「第2」等の技術用語は、特定の順序または前後順番を記述するものではなく、類似した対象を区別するためのものである。なお、このように使用される用語は、本願の実施例をここで図示又は説明する以外の順番で実施できるように、場合によっては互換してもよい。また、「第1」と「第2」によって区別される対象は、通常、同一の種類に属するものであり、対象の数が限定されず、例えば、第1の対象が1つであってもよいし、複数であってもよい。また、明細書及び請求項において、「及び/又は」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、符号の「/」は、一般的に前後の関連する対象が「又は」の関係にあることを表す。
【0023】
なお、本願の実施例で説明される技術は、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution,LTE)/LTEの発展型(LTE-Advanced,LTE-A)システムに限定されず、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access,CDMA)、時分割多元接続(Time Division Multiple Access,TDMA)、周波数分割多元接続(Frequency Division Multiple Access,FDMA)、直交周波数分割多元接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access,OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access,SC-FDMA)のような他の無線通信システム及び他のシステムにも利用可能である。本願の実施例における「システム」と「ネットワーク」という用語は一般に相互に交換して使用することができ、記述される技術は上述したシステムと無線技術に用いてもよいし、他のシステムと無線技術に用いてもよい。以下の記述では、例示するためにニューラジオ(New Radio,NR)システムを記述し、且つ以下の大部分の記述においてNR用語を使用するが、これらの技術は、第6世代(6th Generation,6G)通信システムなど、NRシステムアプリケーション以外のアプリケーションにも応用可能である。
【0024】
図1は、本願の実施例に応用可能な無線通信システムのブロック図を示す。無線通信システムは、端末11と、ネットワーク側機器12と、アクセスネットワーク機器13とを備える。ここで、端末11は、端末機器またはユーザ機器(User Equipment,UE)と呼ばれてもよい。端末11は、携帯電話、タブレットコンピュータ(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)(または、ノートパソコンと呼ばれる)、パーソナルディジタルアシスタント(Personal Digital Assistant,PDA)、携帯情報端末、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer,UMPC)、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Device,MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)または車載端末(Vehicle User Equipment,VUE)、歩行者端末(Pedestrian User Equipment,PUE)などの端末側機器であってもよい。ウェアラブルデバイスには、スマートウォッチ、ブレスレット、イヤフォン、メガネなどが含まれる。なお、本願の実施例では、端末11の具体的なタイプが限定されない。ネットワーク側機器12は、コアネットワークデバイスであってもよく、コアネットワークデバイスは、コアネットワークノード、コアネットワーク機能、モビリティ管理エンティティ(Mobility Management Entity,MME)、アクセス管理機能(Access Management Function,AMF)、セッション管理機能(Session Management Function,SMF)、ユーザプレーン機能(User Plane Function,UPF)、ポリシー制御機能(Policy Control Function,PCF)、ポリシー及び課金ルール機能(Policy and Charging Rules Function,PCRF)、エッジアプリケーションサーバ発見機能(Edge Application Server Discovery Function,EASDF)、アプリケーション機能(Application Function,AF)などのうちの少なくとも1つを含むが、これらに限定されない。アクセスネットワーク機器13は、基地局であってもよい。なお、本願の実施例では、5Gシステムにおけるコアネットワークデバイスを例として挙げるが、これに限定されるものではない。
【0025】
以下、本願に係る内容について具体的に説明する。
【0026】
1)現在、1つのネットワーク要素、即ち、エッジアプリケーションサービス発見機能(Edge Application Server Discovery Function,EASDF)が新たに提案される。該EASDFは、UEの位置に応じて、UEにルーティングが最適なDNSサーバを選択する。そして、5Gコアネットワーク(5GC)によって、拡張プロトコル構成オプション(extended Protocol Configuration Options,ePCO)プロセスを通じて、DNSサーバのアドレス情報のようなDNS構成をUEに配布することができる。ePCOプロセスとは、DNS構成をUEのチップモジュールに配布し、そして、UEのオペレーションシステム(Operation System,OS)に転送することを意味する。5GCは、主にアプリケーション層のアプリケーションがこのような最適化を享受するという目的で、UEに最適化されたDNSサーバアドレスを配布する。
【0027】
現在、UEは、非アクセス層(Non-Access Stratum,NAS)から取得した情報、例えばDNSサーバのアドレス情報をそのアプリケーション層におけるアプリケーションに送信する際に、UEのカーネルを経由して、カーネルのサポートを取得する必要がある。しかし、UEの既存のカーネルは、アプリケーションへのアドレス情報の伝送、即ち、UEへのDNSサーバのアドレス情報の伝送をサポートしていない。このため、DNSサーバアドレスの伝送をサポートするためには、追加のUE能力が必要となる。
【0028】
1つの解決方法は、UEに、5GCから取得したDNSサーバ(server)アドレスを、アプリケーション層におけるアプリケーションに転送して、アプリケーションで維持されているDNSサーバアドレスを置換または更新することができる能力を持たせることである。このような方法は、アプリケーション層におけるアプリケーションが、5GCによりUEに対して設定したDNSサーバアドレスを使用して、5GCのこのような設定による、ルーティングが最短で、アクセス時間が最短であるといった利点を享受できることを目的とする。さらに、プロトコルデータユニット(Protocol Data Unit,PDU)セッション確立またはPDUセッション変更要求の過程中、UEは、このUEがアプリケーション層におけるアプリケーションへのDNSサーバアドレスの送信をサポートするかしないかを指示するUE能力の指示(indication)が載せられてもよい。UEがこの能力をサポートする場合、5GCは、DNSサーバアドレスを配布するときに、該DNSサーバアドレスを対応するアプリケーション層におけるアプリケーションに転送するようUEに指示することができる。
【0029】
2)インターネットプロトコルバージョン6(Internet Protocol Version 6,IPV6)マルチホーミング(multi-homing)シナリオの場合、UEは、PDUセッションが解放されたとき、UE内部に保存されているDNSキャッシュをクリアすることができ、または、UE内部の該PDUセッションに関連するDNSキャッシュをクリアすることができる。
【0030】
本願の実施例では、端末における、ドメインネームサーバのアドレス情報のようなDNS構成が保存される位置は、主に以下のものを含む。
【0031】
1、端末のOS。
【0032】
2、端末におけるアプリケーション層の各アプリケーションに対応する保存領域。即ち、アプリケーション層の各アプリケーションは、端末の内部に、各アプリケーション向けのDNS構成を保存するための保存領域(キャッシュ領域ともいう)を有する。この保存領域は端末の内部に位置する。
【0033】
3、端末のアプリケーション層における各アプリケーションの保存領域。即ち、各アプリケーションは、自分のキャッシュcacheを有し、自ら1つのDNS構成を維持する。この保存領域はアプリケーション層に位置する。
【0034】
以下、図面を参照しながら、本願の実施例によって提供される情報処理方法を、いくつかの実施例及びその応用シーンにより詳しく説明する。
【0035】
図2は、本願の実施例によって提供される情報処理方法のフローチャートである。該方法は、端末によって実行され、
図2に示すように、該方法は、以下のステップを含む。
【0036】
ステップ21:端末がアドレス情報を受信する。
【0037】
本実施例では、上記アドレス情報は、例えば、ドメインネームサーバのアドレス情報等を含むサーバアドレス情報としてもよい。該ドメインネームサーバは、EASDF、中央DNS(Central DNS,C-DNS)サーバ、ローカルDNS(Local DNS,L-DNS)サーバのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0038】
上記アドレス情報は、DNSサーバのインターネットプロトコル(Internet Protocol,IP)アドレスのようなDNS構成情報であってもよい。例えば、上記アドレス情報は、EASDF IPアドレスであってもよいし、C-DNS IPアドレスであってもよいし、L-DNS IPアドレスであってもよい。
【0039】
一実施形態では、端末は、ネットワーク側機器から、アドレス情報、例えば、ドメインネームサーバのアドレス情報を受信してもよい。該ネットワーク側機器は、例えば5GCネットワーク要素であり、アクセス及びモビリティ管理機能(Access and Mobility Management Function,AMF)、セッション管理機能(Session Management Function,SMF)、ユーザプレーン機能(User Plane Function,UPF)、EASDFなどを含むが、これらに限定されない。
【0040】
ステップ22:端末がアドレス情報をアプリケーションに送信する。
【0041】
本実施例では、このステップにおけるアプリケーションは、具体的には、端末のアプリケーション層におけるアプリケーションであり、アプリケーションAPP、エッジイネーブラークライアント(Edge Enabler Client,EEC)、アプリケーションクライアント(Application Client,AC)などを含むが、これらに限定されない。
【0042】
例えば、端末のOSは、DNSサーバのIPアドレスを取得した後、該DNSサーバのIPアドレスをアプリケーション層におけるアプリケーションに転送することができる。
【0043】
本願の実施例に係る情報処理方法では、端末は、アドレス情報を受信した後、該アドレス情報を、アプリケーション、例えば端末のアプリケーション層におけるアプリケーションに送信することができる。これにより、該アプリケーションは、ネットワーク側で設定されたアドレス情報を享受することができ、サービス性能を向上させることができる。
【0044】
本願の実施例では、端末が取得されたアドレス情報を正確に転送できるように、ネットワーク側機器は、アドレス情報を配布する際に、端末に転送指示をさらに送信してもよい。該転送指示は、受信されたアドレス情報をアドレス情報に対応するアプリケーションに送信するよう端末に指示することで、端末が該転送指示に従ってアドレス情報を転送するために用いられる。
【0045】
任意に、本実施例における情報処理方法は、
端末が転送指示を受信するステップ、例えば、端末がネットワーク側機器から転送指示を受信するステップ
をさらに含んでもよい。
【0046】
さらに、アドレス情報をアプリケーションに送信する前記ステップは、端末が該転送指示に従ってアドレス情報を該アドレス情報に対応するアプリケーションに送信することを含んでもよい。このようにして、転送指示により、端末はアドレス情報を正確にルーティングすることができる。
【0047】
任意に、上記転送指示は、アドレス情報に対応するアプリケーションの識別子を含んでもよく、それによって、端末が、該識別子に従ってアドレス情報に対応するアプリケーションを把握することで、アドレス情報を正確にルーティングする。
【0048】
任意に、上記アプリケーションの識別子(Identification,ID)は、APP ID、PDUセッションID、EEC ID、AC ID、EECプロバイダ(provider)IDなどの少なくとも1つを含んでもよいが、これらに限定されない。該PDUセッションIDは、例えば、データネットワーク名(Data Network Name,DNN)、単一ネットワークスライス選択支援情報(Single Network Slice Selection Assistance Information,S-NSSAI)などに対応する可能性がある。即ち、端末は、対応するアプリケーションにアドレス情報を転送する際に、APP ID、PDUセッションID、EEC ID、AC ID、EECプロバイダID、のうちの少なくとも1つに基づいて転送してもよい。
【0049】
本願の実施例では、端末がアドレス情報をアプリケーションに送信する場合は、アドレス情報を対応する保存領域に保存し、元のアドレス情報を更新または置換することにより実現することができる。アドレス情報をアプリケーションに送信する上記プロセスは、以下の少なくとも1つを含んでもよい。
【0050】
1)端末は、アドレス情報を第1の領域に保存し、第1の領域に保存された元のアドレス情報を更新または置換する。該第1の領域は、アプリケーションのアプリケーション層保存領域である。即ち、第1の領域は、端末のアプリケーション層に位置し、アプリケーション層における対応するアプリケーションの保存領域である。
【0051】
2)端末は、アドレス情報を第2の領域に保存し、第2の領域に保存された元のアドレス情報を更新または置換する。該第2の領域は、端末内のアプリケーションに対応する保存領域である。即ち、第2の領域は、端末の内部に位置し、端末内の対応するアプリケーションに対応する保存領域である。なお、この第2の領域の位置は、端末のアプリケーション層に位置せず、端末の内部の保存領域である。
【0052】
任意に、端末がアプリケーションへのアドレス情報の転送をサポートするか否かをネットワーク側機器に把握させるために、端末は能力指示を報告してもよい。この能力指示は、端末がアプリケーションへのアドレス情報の転送をサポートするかしないかを指示するために用いられる。
【0053】
一実施形態では、端末は、ネットワーク側機器に能力指示を報告してもよく、該ネットワーク側機器は、AMF、SMFなどを含むが、これらに限定されない。
【0054】
一実施形態では、ネットワーク側機器は、端末により報告された能力指示を通じて、端末がアプリケーションへのアドレス情報の転送をサポートすることを把握した後、端末に転送指示を送信して、受信されたアドレス情報を対応するアプリケーションに転送するよう端末に指示することができる。
【0055】
任意に、端末は、PDUセッション確立要求(PDU Session Establishment Request)、PDUセッション変更要求(PDU Session Modification Request)などの少なくとも1つにより、能力指示を報告してもよい。
【0056】
任意に、端末は、PDUセッション確立受諾(PDU Session Establishment Accept)、PDUセッション変更受諾(PDU Session Modification Accept or command)などの少なくとも1つにより、転送指示を受信してもよい。
【0057】
任意に、本願の実施例では、端末は、第1の条件が満たされる場合、端末内のDNSキャッシュをクリアしてもよい。ここで、第1の条件には、
端末が古いIPアドレスを解放したこと、
端末が新たに割り当てられたIPアドレスを受信したこと、
端末が、古いIPアドレスを解放する指示を受信したこと、及び
端末がIPアドレスの変化を感知したこと、
のうちの少なくとも1つが含まれてもよい。
【0058】
任意に、端末は、AMF、SMFなどのネットワーク側機器から、新たに割り当てられたIPアドレスを受信し、及び/または、古いIPアドレスを解放する指示を受信してもよい。
【0059】
任意に、端末が端末内のDNSキャッシュをクリアするプロセスは、端末が端末内の古いIPアドレスに関連するDNSキャッシュをクリアすること、及び端末が端末内の全てのDNSキャッシュをクリアすること、のいずれか1つを含んでもよい。
【0060】
任意に、上記IPアドレスは、インターネットプロトコルバージョン6 IPV6プレフィックスprefix、端末のIPアドレス、PDUセッションのIPアドレス、ユーザプレーン機能のIPアドレス、のうちの少なくとも1つを含む。
【0061】
なお、本実施例により、第1の条件が満たされる場合、端末は、端末内のDNSキャッシュをクリアして、例えばIPV6マルチホーミングシナリオにおけるDNSキャッシュに対する処理を明確にすることができる。
【0062】
図3は、本願の実施例によって提供される情報処理方法のフローチャートである。該方法は、ネットワーク側機器によって実行され、該ネットワーク側機器は、例えば5GCネットワーク要素であり、AMF、SMF、UPF、EASDFなどを含むが、これらに限定されない。
図3に示すように、該方法は、以下のステップを含む。
【0063】
ステップ31:ネットワーク側機器が転送指示を送信する。
【0064】
本実施例では、該転送指示は、受信されたアドレス情報をアドレス情報に対応するアプリケーションに送信するよう端末に指示するために用いられる。例えば、ネットワーク側機器は、端末に転送指示を送信する。
【0065】
任意に、上記転送指示は、アドレス情報に対応するアプリケーションの識別子を含んでもよく、それによって、端末が、該識別子に従ってアドレス情報に対応するアプリケーションを把握することで、アドレス情報を正確にルーティングする。
【0066】
本願の実施例における情報処理方法では、ネットワーク側機器が転送指示を送信することにより、端末が受信されたアドレス情報を対応するアプリケーションに送信することで、該アプリケーションは、ネットワーク側で設定されたアドレス情報を享受することができ、サービス性能を向上させることができる。
【0067】
任意に、ネットワーク側機器は、転送指示を送信する前に、端末の能力指示を受信してもよい。上記能力指示は、端末がアプリケーションへのアドレス情報の転送をサポートするかしないかを指示するために用いられる。能力指示は、端末がアプリケーションへのアドレス情報の転送をサポートすることを指示するために用いられる場合、ネットワーク側機器は、転送指示を送信する。つまり、ネットワーク側機器は、端末により報告された能力指示を通じて、端末がアプリケーションへのアドレス情報の転送をサポートすることを把握した後、端末に転送指示を送信して、受信されたアドレス情報を対応するアプリケーションに転送するよう端末に指示することができる。
【0068】
以下、
図4を参照しながら、本願の具体的な実施例を説明する。
図4に示すように、本願の具体的な実施例に係る情報処理プロセスは、以下のステップを含んでもよい。
【0069】
ステップ41:UEは、能力指示を5GCに送信し、UEが対応するアプリケーション層のアプリケーションへのアドレス情報の転送をサポートすることを指示する。任意に、該能力指示は、PDUセッション確立要求またはPDUセッション変更要求により送信してもよい。
【0070】
ステップ42:5GCは、ドメインネームサーバのアドレス情報のようなDNS構成をUEに配布し、さらに、転送指示をUEに送信して、受信されたアドレス情報を対応するアプリケーションに送信するよう端末に指示してもよい。任意に、該転送指示は、PDUセッション確立受諾またはPDUセッション変更受諾により送信してもよい。
【0071】
ステップ43:UEは、ドメインネームサーバのアドレス情報及び転送指示を受信した後、該アドレス情報を対応するアプリケーションのアプリケーション層保存領域に保存する。または、該アドレス情報をUE内のアプリケーションに対応する保存領域に保存し、元のアドレス情報を更新または置換する。任意に、該アプリケーションは、APP、AC、及び/またはEECであってもよい。
【0072】
このようにして、上記情報処理プロセスにより、UE内のアプリケーションは、5GCで設定された最適なDNS構成、例えば、ルーティングが最短で、アクセス時間が最短であるなどのDNS構成を享受することができ、サービス性能を向上させることができる。
【0073】
図5は、本願の実施例によって提供される情報処理方法のフローチャートである。該方法は、端末によって実行され、
図5に示すように、該方法は、以下のステップを含む。
【0074】
ステップ51:第1の条件が満たされる場合、端末は、端末内のDNSキャッシュをクリアする。
【0075】
本実施例では、第1の条件には、
端末が古いIPアドレスを解放したこと、
端末が新たに割り当てられたIPアドレスを受信したこと、
端末が、古いIPアドレスを解放する指示を受信したこと、及び
端末がIPアドレスの変化を感知したこと、
のうちの少なくとも1つが含まれてもよい。
【0076】
任意に、端末は、AMF、SMFなどのネットワーク側機器から、新たに割り当てられたIPアドレスを受信し、及び/または、古いIPアドレスを解放する指示を受信してもよい。
【0077】
任意に、端末が端末内のDNSキャッシュをクリアするプロセスは、端末が端末内の古いIPアドレスに関連するDNSキャッシュをクリアすること、及び端末が端末内の全てのDNSキャッシュをクリアすること、のいずれか1つを含んでもよい。
【0078】
任意に、上記IPアドレスは、IPV6プレフィックス(prefix)、端末のIPアドレス、PDUセッションのIPアドレス、UPFのIPアドレスなどのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0079】
本願の実施例に係る情報処理方法では、第1の条件が満たされる場合、端末は、端末内のDNSキャッシュをクリアして、例えばIPV6マルチホーミングシナリオにおけるDNSキャッシュに対する処理を明確にすることができる。
【0080】
以下、
図6を参照しながら、本願の具体的な実施例を説明する。
図6に示すように、本願の具体的な実施例に係る情報処理プロセスは、以下のステップを含んでもよい。
【0081】
ステップ61:5GCネットワーク要素、例えばSMFがUEの古いIPV6 prefixを解放し、UEも古いIPV6 prefixを解放し、または、SMFがUEに新しいIPV6 prefixを割り当てる。
【0082】
ステップ62:UEは、古いIPV6 prefixの解放とともに、UEへの新しいIPV6 prefixの割り当てを含むIPV6 prefixの変化を感知し、その後、UEは、そのDNSキャッシュ(cache)をクリアするか、または、古いIPV6 prefixに関連するDNS cacheをクリアする。
【0083】
ステップ63:任意に、UE OSは、アプリケーション層のアプリケーションにおけるDNS cacheのクリアをトリガし、UEは、アプリケーション層のアプリケーションにおけるDNS cacheをクリアし、または、UEは、アプリケーション層のアプリケーションにおける古いIPV6 prefixに関連するDNS cacheをクリアしてもよい。ここで、このクリアプロセスを実現するには、UEは、UE OSの動作がアプリケーション層に影響を与えることができる能力を備える必要がある一方、アプリケーションそのもののポリシーは、UEがこの動作を実行することを許可する必要がある。
【0084】
なお、本願の実施例によって提供される情報処理方法は、その実行主体が情報処理装置、または、該情報処理装置内の情報処理方法を実行するための制御モジュールであってもよい。本願の実施例では、情報処理装置で情報処理方法を実行する場合を例として、本願の実施例によって提供される情報処理装置を説明する。
【0085】
図7は、本願の実施例によって提供される情報処理装置の構造模式図である。該装置は、端末に応用され、
図7に示すように、該情報処理装置70は、
アドレス情報を受信するために用いられる第1の受信モジュール71と、
前記アドレス情報をアプリケーションに送信するために用いられる第1の送信モジュール72と、
を備える。
【0086】
任意に、前記アドレス情報は、ドメインネームサーバのアドレス情報を含む。
【0087】
任意に、前記第1の受信モジュール71は、さらに、転送指示を受信するために用いられる。
【0088】
前記第1の送信モジュール72は、さらに、前記転送指示に従って、前記アドレス情報を前記アドレス情報に対応するアプリケーションに送信するために用いられる。
【0089】
任意に、前記転送指示は、前記アドレス情報に対応するアプリケーションの識別子を含む。
【0090】
任意に、前記アプリケーションの識別子は、
APP ID、PDUセッションID、EEC ID、AC ID、EECプロバイダID、
のうちの少なくとも1つを含む。
【0091】
任意に、前記第1の送信モジュール72は、さらに、
前記アドレス情報を、前記アプリケーションのアプリケーション層保存領域である第1の領域に保存すること、及び
前記アドレス情報を、前記端末内の前記アプリケーションに対応する保存領域である第2の領域に保存すること、
のうちの少なくとも1つを実行するために用いられる。
【0092】
任意に、前記アプリケーションは、前記端末のアプリケーション層におけるアプリケーションである。
【0093】
任意に、該情報処理装置70は、
能力指示を報告するために用いられる報告モジュールであって、前記能力指示が、前記端末がアプリケーションへのアドレス情報の転送をサポートするかしないかを指示するために用いられる報告モジュール
をさらに備える。
【0094】
任意に、前記報告モジュールは、具体的には、PDUセッション確立要求、PDUセッション変更要求のうちの少なくとも1つにより、前記能力指示を報告するために用いられる。
【0095】
任意に、前記第1の受信モジュール71は、さらに、PDUセッション確立受諾、PDUセッション変更受諾のうちの少なくとも1つにより、前記転送指示を受信するために用いられる。
【0096】
任意に、前記ドメインネームサーバは、EASDF、中央DNSサーバ、ローカルDNSサーバのうちの少なくとも1つを含む。
【0097】
本願の実施例における情報処理装置70は、装置であって、オペレーションシステムを有する装置または電子機器であってもよいし、端末内の部品、集積回路またはチップであってもよい。該装置または電子機器は、可動型の端末であってもよいし、非可動型の端末であってもよい。例示的に、可動型の端末は、上記に挙げられた端末11のタイプを含んでもよいが、これらに限定されなく、非可動型の端末は、サーバ、ネットワークアタッチドストレージ(Network Attached Storage,NAS)、パーソナルコンピュータ(Personal Computer,PC)、テレビ(Television,TV)、現金自動預払機、またはキオスクなどであってもよく、本願の実施例では具体的に限定しない。
【0098】
本願の実施例によって提供される情報処理装置70は、
図2の方法の実施例で実現される各プロセスを実現でき、同様な技術的効果を達成できるが、繰り返して説明することを回避するために、ここで詳細な説明を省略する。
【0099】
図8は、本願の実施例によって提供される情報処理装置の構造模式図である。該装置は、ネットワーク側機器に応用され、
図8に示すように、該情報処理装置80は、
転送指示を送信するために用いられる第2の送信モジュール81を備え、前記転送指示が、受信されたアドレス情報を前記アドレス情報に対応するアプリケーションに送信するよう端末に指示するために用いられる。
【0100】
任意に、該情報処理装置80は、
前記端末の能力指示を受信するために用いられる第2の受信モジュールであって、前記能力指示が、前記端末がアプリケーションへのアドレス情報の転送をサポートするかしないかを指示するために用いられる第2の受信モジュール
をさらに備える。
【0101】
前記第2の送信モジュール81は、さらに、前記能力指示が、前記端末がアプリケーションへのアドレス情報の転送をサポートすることを指示するために用いられる場合、前記転送指示を送信するために用いられる。
【0102】
任意に、前記転送指示は、前記アドレス情報に対応するアプリケーションの識別子を含む。
【0103】
本願の実施例によって提供される情報処理装置80は、
図3の方法の実施例で実現される各プロセスを実現でき、同様な技術的効果を達成できるが、繰り返して説明することを回避するために、ここで詳細な説明を省略する。
【0104】
図9は、本願の実施例によって提供される情報処理装置の構造模式図である。該装置は、端末に応用され、
図9に示すように、該情報処理装置90は、
第1の条件が満たされる場合、端末内のDNSキャッシュをクリアするために用いられる処理モジュール91を備える。
【0105】
ここで、前記第1の条件には、
端末が古いIPアドレスを解放したこと、
端末が新たに割り当てられたIPアドレスを受信したこと、
端末が、古いIPアドレスを解放する指示を受信したこと、及び
端末がIPアドレスの変化を感知したこと、
のうちの少なくとも1つが含まれる。
【0106】
任意に、該情報処理装置90は、解放モジュール、受信モジュール、感知モジュールなどをさらに含んでもよい。例えば、解放モジュールは、古いIPアドレスを解放するために用いられ、受信モジュールは、新たに割り当てられたIPアドレスを受信し、及び/または、古いIPアドレスを解放する指示を受信するために用いられ、感知モジュールは、IPアドレスの変化を感知するために用いられる。
【0107】
任意に、前記IPアドレスは、
インターネットプロトコルバージョン6 IPV6プレフィックスprefix、端末のIPアドレス、PDUセッションのIPアドレス、ユーザプレーン機能のIPアドレス、
のうちの少なくとも1つを含む。
【0108】
任意に、前記処理モジュール91は、具体的には、
前記端末内の前記古いIPアドレスに関連するDNSキャッシュをクリアすること、及び
前記端末内の全てのDNSキャッシュをクリアすること、
のいずれか1つを実行するために用いられる。
【0109】
本願の実施例における情報処理装置90は、装置であって、オペレーションシステムを有する装置または電子機器であってもよいし、端末内の部品、集積回路またはチップであってもよい。該装置または電子機器は、可動型の端末であってもよいし、非可動型の端末であってもよい。例示的に、可動型の端末は、上記に挙げられた端末11のタイプを含んでもよいが、これらに限定されなく、非可動型の端末は、サーバ、ネットワークアタッチドストレージ(Network Attached Storage,NAS)、パーソナルコンピュータ(Personal Computer,PC)、テレビ(Television,TV)、現金自動預払機、またはキオスクなどであってもよく、本願の実施例では具体的に限定しない。
【0110】
本願の実施例によって提供される情報処理装置90は、
図5に示される方法の実施例で実現される各プロセスを実現でき、同様な技術的効果を達成できるが、繰り返して説明することを回避するために、ここで詳細な説明を省略する。
【0111】
任意に、
図10に示すように、本願の実施例は、プロセッサ101と、メモリ102と、メモリ102に記憶され、前記プロセッサ101上で実行可能なプログラムまたは命令とを備える通信機器100をさらに提供する。例えば、該通信機器100が端末である場合、該プログラムまたは命令がプロセッサ101によって実行されると、
図2または
図5に示される方法の実施例の各プロセスを実現し、同様な技術的効果を達成できる。該通信機器100がネットワーク側機器である場合、該プログラムまたは命令がプロセッサ101によって実行されると、
図3に示される方法の実施例の各プロセスを実現し、同様な技術的効果を達成できる。繰り返して説明することを回避するために、ここで詳細な説明を省略する。
【0112】
本願の実施例は、プロセッサと、通信インターフェースとを備える端末をさらに提供する。通信インターフェースは、アドレス情報を受信し、前記アドレス情報をアプリケーションに送信するために用いられる。該端末の実施例は、上述した
図2に示される方法の実施例に対応し、上述した方法の実施例の各実施プロセス及び実施形態は、いずれも該端末の実施例に適用することができ、同様な技術的効果を達成できる。あるいは、プロセッサは、第1の条件が満たされる場合、端末内のDNSキャッシュをクリアするために用いられ、前記第1の条件には、端末が古いIPアドレスを解放したこと、端末が新たに割り当てられたIPアドレスを受信したこと、端末が、古いIPアドレスを解放する指示を受信したこと、及び端末がIPアドレスの変化を感知したこと、のうちの少なくとも1つが含まれる。該端末の実施例は、上述した
図5に示される方法の実施例に対応し、上述した
図5に示される方法の実施例の各実施プロセス及び実施形態は、いずれも該端末の実施例に適用することができ、同様な技術的効果を達成できる。
【0113】
具体的には、
図11は、本願の実施例を実現する端末のハードウェア構成図である。
【0114】
該端末1100は、高周波ユニット1101、ネットワークモジュール1102、オーディオ出力ユニット1103、入力ユニット1104、センサ1105、表示ユニット1106、ユーザ入力ユニット1107、インターフェースユニット1108、メモリ1109、及びプロセッサ1110などのうちの少なくとも一部を含むが、それらに限定されない。
【0115】
当業者であれば、端末1100は、各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ1110に論理的に接続し、さらに電源管理システムによって充放電の管理、及び電力消費管理などの機能を実現することができることが理解可能である。
図11に示される端末の構造は端末を限定するものではなく、端末は図示より多く又はより少ない部材、又は一部の部材の組合せ、又は異なる部材配置を含んでもよく、ここでは詳細な説明を省略する。
【0116】
なお、本願の実施例では、入力ユニット1104は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードで画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)が取得したスチル画像又はビデオの画像データを処理するグラフィックスプロセッシングユニット(Graphics Processing Unit,GPU)11041と、マイクロフォン11042とを含んでもよい。表示ユニット1106は、表示パネル11061を含んでもよく、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオードなどの形態で表示パネル11061を構成することができる。ユーザ入力ユニット1107は、タッチパネル11071及び他の入力機器11072を含む。タッチパネル11071は、タッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル11071は、タッチ検出装置とタッチコントローラとの2つの部分を含んでもよい。他の入力機器11072は、物理キーボード、機能ボタン(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタン等)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限定されず、ここでは詳細な説明を省略する。
【0117】
本願の実施例では、高周波ユニット1101は、ネットワーク側機器からのダウンリンクデータを受信した後、プロセッサ1110で処理し、また、アップリンクのデータをネットワーク側機器に送信する。通常、高周波ユニット1101は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、受送信機、カプラー、低騒音増幅器、デュプレクサ等を含むが、それらに限定されない。
【0118】
メモリ1109は、ソフトウェアプログラム又は命令及び様々なデータを記憶するために用いることができる。メモリ1109は、オペレーションシステム、少なくとも1つの機能(例えば、音声再生機能、画像再生機能等)に必要なアプリケーション又は命令等を記憶可能なプログラム又は命令記憶領域と、データ記憶領域と、を主に含んでもよい。また、メモリ1109は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、不揮発性メモリをさらに含んでもよい。不揮発性メモリは、読み出し専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(Programmable ROM,PROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(Erasable PROM,EPROM)、電気消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(Electrically EPROM,EEPROM)、またはフラッシュメモリ、例えば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の不揮発性ソリッドステート記憶デバイスであってもよい。
【0119】
プロセッサ1110は、1つ又は複数の処理ユニットを含んでもよく、任意に、プロセッサ1110に、オペレーションシステム、ユーザインターフェース及びアプリケーション又は命令等を主に処理するアプリケーションプロセッサと、ベースバンドプロセッサのような無線通信を主に処理するモデムプロセッサとを統合してもよい。上記モデムプロセッサはプロセッサ1110に統合されなくてもよいことが理解可能である。
【0120】
ここで、高周波ユニット1101は、アドレス情報を受信し、前記アドレス情報をアプリケーションに送信するために用いられる。
【0121】
任意に、前記アドレス情報は、ドメインネームサーバのアドレス情報を含む。
【0122】
任意に、高周波ユニット1101は、さらに、転送指示を受信し、前記転送指示に従って、前記アドレス情報を前記アドレス情報に対応するアプリケーションに送信するために用いられる。
【0123】
任意に、前記転送指示は、前記アドレス情報に対応するアプリケーションの識別子を含む。
【0124】
本願の実施例によって提供される端末1100は、
図2に示される方法の実施例で実現される各プロセスを実現でき、同様な技術的効果を達成できるが、繰り返して説明することを回避するために、ここで詳細な説明を省略する。
【0125】
あるいは、
プロセッサ1110は、第1の条件が満たされる場合、端末1100内のDNSキャッシュをクリアするために用いられる。前記第1の条件には、
端末1100が古いIPアドレスを解放したこと、
端末1100が新たに割り当てられたIPアドレスを受信したこと、
端末1100が、古いIPアドレスを解放する指示を受信したこと、及び
端末1100がIPアドレスの変化を感知したこと、
のうちの少なくとも1つが含まれる。
【0126】
任意に、前記IPアドレスは、
IPV6 prefix、端末のIPアドレス、PDUセッションのIPアドレス、ユーザプレーン機能のIPアドレス、
のうちの少なくとも1つを含む。
【0127】
任意に、プロセッサ1110は、さらに、
端末1100内の前記古いIPアドレスに関連するDNSキャッシュをクリアすること、及び
端末1100内の全てのDNSキャッシュをクリアすること、
のいずれか1つを実行するために用いられる。
【0128】
本願の実施例によって提供される端末1100は、
図5に示される方法の実施例で実現される各プロセスを実現でき、同様な技術的効果を達成できるが、繰り返して説明することを回避するために、ここで詳細な説明を省略する。
【0129】
本願の実施例は、プロセッサと、通信インターフェースとを備えるネットワーク側機器をさらに提供する。通信インターフェースは、転送指示を送信するために用いられ、前記転送指示は、受信されたアドレス情報を前記アドレス情報に対応するアプリケーションに送信するよう端末に指示するために用いられる。該ネットワーク側機器の実施例は、上述したネットワーク側機器の方法の実施例に対応し、上述した方法の実施例の各実施プロセス及び実施形態は、いずれも該ネットワーク側機器の実施例に適用することができ、同様な技術的効果を達成できる。
【0130】
具体的には、本願の実施例は、ネットワーク側機器をさらに提供する。
図12に示すように、該ネットワーク側機器120は、バス121と、送受信機122と、アンテナ123と、バスインターフェース124と、プロセッサ125と、メモリ126とを備える。バス121は相互に接続されている任意数のバス及びブリッジを含んでもよく、バス121はプロセッサ125を代表とした1つ又は複数のプロセッサ及びメモリ126を代表としたメモリを含む様々な回路を一体に接続する。バス121はさらに、周辺機器、電圧レギュレータ及び電力管理回路等のような様々な他の回路を一体に接続することができる。これらはいずれも本分野に周知のことであるため、本明細書ではさらに説明しない。バスインターフェース124は、バス121と送受信機122の間でインターフェースを提供する。送受信機122は1つの部材であってもよく、複数の送信機及び受信機のような、複数の部材であってもよく、伝達媒体で様々な他の装置と通信するためのユニットを提供する。プロセッサ125で処理されたデータはアンテナ123によって無線媒体上で伝達され、さらに、アンテナ123はデータを受信してプロセッサ125に伝送する。
【0131】
本願の実施例では、該ネットワーク側機器120は、メモリ126に記憶され、プロセッサ125上で実行可能な命令またはプログラムをさらに備える。プロセッサ125は、メモリ126における命令またはプログラムを呼び出すことで、
図8に示される各モジュールによって実行される方法を実行し、同様な技術的効果を達成するが、繰り返して説明することを回避するために、ここで詳細な説明を省略する。
【0132】
本願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供する。前記可読記憶媒体は、不揮発性であってもよく、揮発性であってもよい。前記可読記憶媒体にプログラムまたは命令が記憶され、該プログラムまたは命令がプロセッサによって実行されると、上述した
図2に示される方法の実施例の各プロセス、または上述した
図3に示される方法の実施例の各プロセス、または上述した
図5に示される方法の実施例の各プロセスを実現し、同様な技術的効果を達成できる。繰り返して説明することを回避するために、ここで詳細な説明を省略する。
【0133】
本願の実施例は、コンピュータプログラム製品をさらに提供する。該コンピュータプログラム製品が非一時的な記憶媒体に記憶され、少なくとも1つのプロセッサによって実行されることで、上述した
図2に示される方法の実施例の各プロセス、または上述した
図3に示される方法の実施例の各プロセス、または上述した
図5に示される方法の実施例の各プロセスを実現し、同様な技術的効果を達成できる。繰り返して説明することを回避するために、ここで詳細な説明を省略する。
【0134】
ここで、前記プロセッサは、上述した実施例で説明した端末におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ読み出し専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスクまたは光ディスクなどのコンピュータ可読記憶媒体を含む。
【0135】
本願の実施例は、プロセッサと、通信インターフェースとを備えるチップをさらに提供する。前記通信インターフェースと前記プロセッサとが結合され、前記プロセッサが、プログラムまたは命令を実行して、上述した
図2に示される方法の実施例の各プロセス、または上述した
図3に示される方法の実施例の各プロセス、または上述した
図5に示される方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられ、同様な技術的効果を達成できる。繰り返して説明することを回避するために、ここで詳細な説明を省略する。
【0136】
なお、本願の実施例に記載されるチップは、システムオンチップ、システムチップ、チップシステム又はSoC等とも呼ばれる。
【0137】
説明すべきことは、本明細書において、用語「含む」、「からなる」又はその他のあらゆる変形は、非排他的包含を含むように意図され、それにより一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素のみならず、明示されていない他の要素、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素をも含む点である。特に断らない限り、語句「1つの・・・を含む」により限定される要素は、該要素を含むプロセス、方法、物品又は装置に別の同じ要素がさらに存在することを排除するものではない。また、本願の実施形態における方法及び装置の範囲は、ここで示された又は議論された順番に機能を実行することに限定されず、関連する機能によっては、ほぼ同時に、或いは反対の順番に機能を実行することをさらに含んでもよい。例えば、説明順と異なる順番に上記の方法を実行してもよく、さらに、各ステップを添加し、省略し、又は組み合わせてもよい。また、一部の例示を参照して説明した特徴を、他の例示に組み合わせてもよい。
【0138】
以上の実施形態に対する説明によって、当業者であれば上記実施例の方法がソフトウェアと必要な共通ハードウェアプラットフォームとの組合せという形態で実現できることを明確に理解可能である。当然ながら、ハードウェアによって実現してもよいが、多くの場合において前者はより好ましい実施形態である。このような見解をもとに、本願の技術的解決手段は実質的に又は従来技術に寄与する部分はコンピュータソフトウェア製品の形で実施することができ、該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器等であってもよい)に本願の各実施例に記載の方法を実行させる複数の命令を含む。
【0139】
以上、図面を参照しながら本願の実施例を説明したが、本願は上記の具体的な実施形態に限定されず、上記の具体的な実施形態は例示的なものに過ぎず、限定的なものではない。本願の示唆をもとに、当業者が本願の趣旨及び特許請求の保護範囲から逸脱することなくなし得る多くの形態は、いずれも本願の保護範囲に属するものとする。