IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社NTTドコモの特許一覧

<>
  • 特許-情報処理装置及び方法 図1
  • 特許-情報処理装置及び方法 図2
  • 特許-情報処理装置及び方法 図3
  • 特許-情報処理装置及び方法 図4
  • 特許-情報処理装置及び方法 図5
  • 特許-情報処理装置及び方法 図6
  • 特許-情報処理装置及び方法 図7
  • 特許-情報処理装置及び方法 図8
  • 特許-情報処理装置及び方法 図9
  • 特許-情報処理装置及び方法 図10
  • 特許-情報処理装置及び方法 図11
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-18
(45)【発行日】2025-02-27
(54)【発明の名称】情報処理装置及び方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0251 20230101AFI20250219BHJP
【FI】
G06Q30/0251
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2024069987
(22)【出願日】2024-04-23
【審査請求日】2024-04-23
(73)【特許権者】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】110000752
【氏名又は名称】弁理士法人朝日特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】清水 遼
【審査官】佐藤 敬介
(56)【参考文献】
【文献】特開2022-130090(JP,A)
【文献】特開2022-153004(JP,A)
【文献】特開2019-125257(JP,A)
【文献】特開2005-172743(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザによる商品の購入履歴に基づいて、将来における当該商品の購入時期を推定する推定部と、
将来において前記ユーザによる前記商品の購入を案内するための案内情報を、当該商品について推定された購入時期に対して或る期間だけ前の時点で前記ユーザに提示する提示部と
を備え
前記案内情報は、前記商品について推定された購入時期において当該商品の在庫がある店舗であって、前記ユーザの位置から或る地理的範囲にある店舗を案内するための情報を含み、
前記地理的範囲は、前記商品について推定された購入頻度が閾値以上の場合は、前記商品について推定された購入頻度が前記閾値未満の場合よりも大きい
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
ユーザによる商品の購入履歴に基づいて、将来における当該商品の購入時期を推定する推定部と、
将来において前記ユーザによる前記商品の購入を案内するための案内情報を、当該商品について推定された購入時期に対して或る期間だけ前の時点で前記ユーザに提示する提示部と
を備え、
前記案内情報は、前記商品について推定された購入時期において当該商品の在庫がある店舗であって、前記ユーザの位置から或る地理的範囲にある店舗を案内するための情報を含み、
前記地理的範囲は、前記ユーザの移動速度が閾値以上の場合は、前記ユーザの移動速度が前記閾値未満の場合よりも大きい
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
ユーザによる商品の購入履歴に基づいて、将来における当該商品の購入時期を推定する推定部と、
将来において前記ユーザによる前記商品の購入を案内するための案内情報を、当該商品について推定された購入時期に対して或る期間だけ前の時点で前記ユーザに提示する提示部と
を備え、
前記案内情報は、前記商品について推定された購入時期において当該商品の在庫がある店舗であって、前記ユーザの位置から或る地理的範囲にある店舗を案内するための情報を含み、
前記案内情報は、前記商品について推定された購入時期において前記店舗に当該商品の在庫がない場合は、当該店舗に当該商品が入荷される時期を案内するための情報を含み、
前記提示部は、前記ユーザの位置から或る地理的範囲にある店舗を案内するための情報を含む前記案内情報と、当該店舗に前記商品が入荷される時期を案内するための情報を含む前記案内情報とのうち、いずれかを優先して前記ユーザに提示する
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項4】
ユーザによる商品の購入履歴に基づいて、将来における当該商品の購入時期を推定する推定部と、
将来において前記ユーザによる前記商品の購入を案内するための案内情報を、当該商品について推定された購入時期に対して或る期間だけ前の時点で前記ユーザに提示する提示部と
を備え、
前記商品の購入履歴において未購入の期間が或る期間を超えた場合には、前記案内情報は前記ユーザに提示されない
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項5】
前記案内情報は、前記商品の購入履歴において未購入の期間が或る期間を超えた場合には、当該商品と同等のカテゴリに属し、他のユーザにより購入される頻度が多い他の商品の購入を案内する案内情報であって、当該他の商品の購入に対する特典を含む
ことを特徴とする請求項4記載の情報処理装置。
【請求項6】
コンピュータが、ユーザによる商品の購入履歴に基づいて、将来における当該商品の購入時期を推定するステップと、
コンピュータが、将来において前記ユーザによる前記商品の購入を案内するための案内情報を、当該商品について推定された購入時期に対して或る期間だけ前の時点で前記ユーザに提示するステップと
を備え、
前記案内情報は、前記商品について推定された購入時期において当該商品の在庫がある店舗であって、前記ユーザの位置から或る地理的範囲にある店舗を案内するための情報を含み、
前記地理的範囲は、前記商品について推定された購入頻度が閾値以上の場合は、前記商品について推定された購入頻度が前記閾値未満の場合よりも大きい
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項7】
コンピュータが、ユーザによる商品の購入履歴に基づいて、将来における当該商品の購入時期を推定するステップと、
コンピュータが、将来において前記ユーザによる前記商品の購入を案内するための案内情報を、当該商品について推定された購入時期に対して或る期間だけ前の時点で前記ユーザに提示するステップと
を備え、
前記案内情報は、前記商品について推定された購入時期において当該商品の在庫がある店舗であって、前記ユーザの位置から或る地理的範囲にある店舗を案内するための情報を含み、
前記地理的範囲は、前記ユーザの移動速度が閾値以上の場合は、前記ユーザの移動速度が前記閾値未満の場合よりも大きい
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項8】
コンピュータが、ユーザによる商品の購入履歴に基づいて、将来における当該商品の購入時期を推定するステップと、
コンピュータが、将来において前記ユーザによる前記商品の購入を案内するための案内情報を、当該商品について推定された購入時期に対して或る期間だけ前の時点で前記ユーザに提示するステップと
を備え、
前記案内情報は、前記商品について推定された購入時期において当該商品の在庫がある店舗であって、前記ユーザの位置から或る地理的範囲にある店舗を案内するための情報を含み、
前記案内情報は、前記商品について推定された購入時期において前記店舗に当該商品の在庫がない場合は、当該店舗に当該商品が入荷される時期を案内するための情報を含み、
前記提示するステップにおいて、前記ユーザの位置から或る地理的範囲にある店舗を案内するための情報を含む前記案内情報と、当該店舗に前記商品が入荷される時期を案内するための情報を含む前記案内情報とのうち、いずれかを優先して前記ユーザに提示する
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項9】
コンピュータが、ユーザによる商品の購入履歴に基づいて、将来における当該商品の購入時期を推定するステップと、
コンピュータが、将来において前記ユーザによる前記商品の購入を案内するための案内情報を、当該商品について推定された購入時期に対して或る期間だけ前の時点で前記ユーザに提示するステップと
を備え、
前記商品の購入履歴において未購入の期間が或る期間を超えた場合には、前記案内情報は前記ユーザに提示されない
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項10】
前記案内情報は、前記商品の購入履歴において未購入の期間が或る期間を超えた場合には、当該商品と同等のカテゴリに属し、他のユーザにより購入される頻度が多い他の商品の購入を案内する案内情報であって、当該他の商品の購入に対する特典を含む
ことを特徴とする請求項9記載の情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザに対し商品の購入を案内するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1には、ユーザが選択した献立に対して不足している食材とその量の情報、及びその食材を販売している店舗の名称と位置の情報が記載された買い物リストを作成し、食材を購入するために最適な買い物経路を算出し、算出した買い物経路に従ってユーザを誘導するという仕組みが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2005-172743号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
各々のユーザには定期的に繰り返し購入している商品があるが、そのような商品の種類や購入時期はユーザごとに異なる。
【0005】
そこで、本発明は、ユーザが繰り返し購入している商品をそのユーザが購入するための案内を行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明は、ユーザによる商品の購入履歴に基づいて、将来における当該商品の購入時期を推定する推定部と、将来において前記ユーザによる前記商品の購入を案内するための案内情報を、当該商品について推定された購入時期に対して或る期間だけ前の時点で前記ユーザに提示する提示部とを備え、前記案内情報は、前記商品について推定された購入時期において当該商品の在庫がある店舗であって、前記ユーザの位置から或る地理的範囲にある店舗を案内するための情報を含み、前記地理的範囲は、前記商品について推定された購入頻度が閾値以上の場合は、前記商品について推定された購入頻度が前記閾値未満の場合よりも大きいことを特徴とする情報処理装置を提供する。
また、本発明は、ユーザによる商品の購入履歴に基づいて、将来における当該商品の購入時期を推定する推定部と、将来において前記ユーザによる前記商品の購入を案内するための案内情報を、当該商品について推定された購入時期に対して或る期間だけ前の時点で前記ユーザに提示する提示部とを備え、前記案内情報は、前記商品について推定された購入時期において当該商品の在庫がある店舗であって、前記ユーザの位置から或る地理的範囲にある店舗を案内するための情報を含み、前記地理的範囲は、前記ユーザの移動速度が閾値以上の場合は、前記ユーザの移動速度が前記閾値未満の場合よりも大きいことを特徴とする情報処理装置を提供する。
また、本発明は、ユーザによる商品の購入履歴に基づいて、将来における当該商品の購入時期を推定する推定部と、将来において前記ユーザによる前記商品の購入を案内するための案内情報を、当該商品について推定された購入時期に対して或る期間だけ前の時点で前記ユーザに提示する提示部とを備え、前記案内情報は、前記商品について推定された購入時期において当該商品の在庫がある店舗であって、前記ユーザの位置から或る地理的範囲にある店舗を案内するための情報を含み、前記案内情報は、前記商品について推定された購入時期において前記店舗に当該商品の在庫がない場合は、当該店舗に当該商品が入荷される時期を案内するための情報を含み、前記提示部は、前記ユーザの位置から或る地理的範囲にある店舗を案内するための情報を含む前記案内情報と、当該店舗に前記商品が入荷される時期を案内するための情報を含む前記案内情報とのうち、いずれかを優先して前記ユーザに提示することを特徴とする情報処理装置を提供する。
また、本発明は、ユーザによる商品の購入履歴に基づいて、将来における当該商品の購入時期を推定する推定部と、将来において前記ユーザによる前記商品の購入を案内するための案内情報を、当該商品について推定された購入時期に対して或る期間だけ前の時点で前記ユーザに提示する提示部とを備え、前記商品の購入履歴において未購入の期間が或る期間を超えた場合には、前記案内情報は前記ユーザに提示されないことを特徴とする情報処理装置を提供する。
また、本発明は、コンピュータが、ユーザによる商品の購入履歴に基づいて、将来における当該商品の購入時期を推定するステップと、コンピュータが、将来において前記ユーザによる前記商品の購入を案内するための案内情報を、当該商品について推定された購入時期に対して或る期間だけ前の時点で前記ユーザに提示するステップとを備え、前記案内情報は、前記商品について推定された購入時期において当該商品の在庫がある店舗であって、前記ユーザの位置から或る地理的範囲にある店舗を案内するための情報を含み、前記地理的範囲は、前記商品について推定された購入頻度が閾値以上の場合は、前記商品について推定された購入頻度が前記閾値未満の場合よりも大きいことを特徴とする情報処理方法を提供する。
また、本発明は、コンピュータが、ユーザによる商品の購入履歴に基づいて、将来における当該商品の購入時期を推定するステップと、コンピュータが、将来において前記ユーザによる前記商品の購入を案内するための案内情報を、当該商品について推定された購入時期に対して或る期間だけ前の時点で前記ユーザに提示するステップとを備え、前記案内情報は、前記商品について推定された購入時期において当該商品の在庫がある店舗であって、前記ユーザの位置から或る地理的範囲にある店舗を案内するための情報を含み、前記地理的範囲は、前記ユーザの移動速度が閾値以上の場合は、前記ユーザの移動速度が前記閾値未満の場合よりも大きいことを特徴とする情報処理方法を提供する。
また、本発明は、コンピュータが、ユーザによる商品の購入履歴に基づいて、将来における当該商品の購入時期を推定するステップと、コンピュータが、将来において前記ユーザによる前記商品の購入を案内するための案内情報を、当該商品について推定された購入時期に対して或る期間だけ前の時点で前記ユーザに提示するステップとを備え、前記案内情報は、前記商品について推定された購入時期において当該商品の在庫がある店舗であって、前記ユーザの位置から或る地理的範囲にある店舗を案内するための情報を含み、前記案内情報は、前記商品について推定された購入時期において前記店舗に当該商品の在庫がない場合は、当該店舗に当該商品が入荷される時期を案内するための情報を含み、前記提示するステップにおいて、前記ユーザの位置から或る地理的範囲にある店舗を案内するための情報を含む前記案内情報と、当該店舗に前記商品が入荷される時期を案内するための情報を含む前記案内情報とのうち、いずれかを優先して前記ユーザに提示することを特徴とする情報処理方法を提供する。
また、本発明は、コンピュータが、ユーザによる商品の購入履歴に基づいて、将来における当該商品の購入時期を推定するステップと、コンピュータが、将来において前記ユーザによる前記商品の購入を案内するための案内情報を、当該商品について推定された購入時期に対して或る期間だけ前の時点で前記ユーザに提示するステップとを備え、前記商品の購入履歴において未購入の期間が或る期間を超えた場合には、前記案内情報は前記ユーザに提示されないことを特徴とする情報処理方法を提供する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ユーザが繰り返し購入している商品をそのユーザが購入するための案内を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施形態に係る情報処理システム1の構成の一例を示す図である。
図2】本実施形態に係るサーバ装置30のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3】本実施形態に係るユーザ端末10のハードウェア構成の一例を示す図である。
図4】本実施形態に係るサーバ装置30の機能構成の一例を示す図である。
図5】本実施形態に係るサーバ装置30が記憶する情報を例示する図である。
図6】本実施形態に係るサーバ装置30が記憶する情報を例示する図である。
図7】本実施形態に係るサーバ装置30が記憶する情報を例示する図である。
図8】本実施形態に係るサーバ装置30が記憶する情報を例示する図である。
図9】本実施形態に係るサーバ装置30による動作の一例を示すフローチャートである。
図10】本実施形態に係るユーザ端末10が表示する画面Dを例示する図である。
図11】本実施形態に係るユーザ端末10が表示する画面Dを例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[実施形態]
[構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理システム1の構成の一例を示す図である。情報処理システム1は、ユーザによる商品の購入履歴情報からその商品の購入時期を推測し、その推測した購入時期の少し前にその商品の購入をそのユーザに案内するためのシステムである。
【0010】
図1に示すように、情報処理システム1は、ユーザが利用するユーザ端末10と、ユーザによる商品の購入履歴に関する情報を蓄積する購入履歴蓄積システム20と、本発明の情報処理装置に相当するサーバ装置30と、これらを通信可能に接続する無線通信網又は有線通信網を含む通信網2とを備えている。ユーザ端末10は、例えばスマートホン、ウェアラブル端末又はタブレットなどの、ユーザが携帯可能なコンピュータである。購入履歴蓄積システム20は、図示せぬ電子決済システム等と連動して、各ユーザによる商品の購入履歴に関する情報を生成又は取得して蓄積するシステムである。サーバ装置30は、単体のコンピュータで構成されていてもよいし、複数のコンピュータによって構成されていてもよい。なお、図1には、ユーザ端末及びサーバ装置をそれぞれ1つずつ示しているが、これらはそれぞれ複数であってもよい。
【0011】
図2は、サーバ装置30のハードウェア構成を示す図である。サーバ装置30は、物理的には、プロセッサ3001、メモリ3002、ストレージ3003、通信装置3004、入力装置3005、出力装置3006、及びこれらを接続するバスなどを含むコンピュータとして構成されている。これらの各装置は図示せぬ電池から供給される電力によって動作する。なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。サーバ装置30のハードウェア構成は、図2に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。また、それぞれ筐体が異なる複数の装置が通信接続されて、サーバ装置30を構成してもよい。
【0012】
サーバ装置30における各機能は、プロセッサ3001、メモリ3002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ3001が演算を行い、通信装置3004による通信を制御したり、メモリ3002及びストレージ3003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
【0013】
プロセッサ3001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ3001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)によって構成されてもよい。また、例えばベースバンド信号処理部や呼処理部などがプロセッサ3001によって実現されてもよい。
【0014】
プロセッサ3001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ3003及び通信装置3004の少なくとも一方からメモリ3002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、後述する動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。サーバ装置30の機能ブロックは、メモリ3002に格納され、プロセッサ3001において動作する制御プログラムによって実現されてもよい。各種の処理は、1つのプロセッサ3001によって実行されてもよいが、2以上のプロセッサ3001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ3001は、1以上のチップによって実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してサーバ装置30に送信されてもよい。
【0015】
メモリ3002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ3002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ3002は、本実施形態に係る方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
【0016】
ストレージ3003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD-ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ3003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。
【0017】
通信装置3004は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。
プロセッサ3001、メモリ3002などの各装置は、情報を通信するためのバスによって接続される。バスは、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。
【0018】
サーバ装置30は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、そのハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ3001は、これらのハードウェアの少なくとも1つを用いて実装されてもよい。
【0019】
図3は、ユーザ端末10のハードウェア構成の一例を示す図である。ユーザ端末10は、例えばスマートホン、携帯電話機、タブレット又はウェアラブル端末等のコンピュータである。ユーザ端末10は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、測位装置1007及びこれらを接続するバスなどを含むコンピュータ装置として構成されている。プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003は、サーバ装置30のプロセッサ3001、メモリ3002、ストレージ3003と同様のハードウェアである。
【0020】
通信装置1004は、例えば周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)及び時分割複信(TDD:Time Division Duplex)の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。例えば、送受信アンテナ、アンプ部、送受信部、伝送路インターフェースなどは、通信装置1004によって実現されてもよい。送受信部は、送信部と受信部とで、物理的に、または論理的に分離された実装がなされてもよい。
【0021】
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キー、マイクロホン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチスクリーン)であってもよい。
【0022】
測位装置1007は、例えばGPS(Global Positioning System)ユニットであり、ユーザ端末10の位置を測定する。本実施形態において、ユーザ端末10の位置は、そのユーザ端末10を利用するユーザの位置として用いられる。
【0023】
図4は、サーバ装置30の機能構成を示すブロック図である。サーバ装置30において、プロセッサ3001がプログラムなどをストレージ3003からメモリ3002に読み出して実行することで、取得部31と、記憶部32と、推定部33と、生成部34と、提示部35という機能を実現する。
【0024】
取得部31は、各種の情報を取得する。取得部31は、例えばユーザ端末10の測位装置1007によって測定された位置を示す位置情報(測位日時を含む)をそのユーザ端末10の識別情報とともに通信網2経由で取得する。本実施形態において、ユーザ端末10の識別情報は、そのユーザ端末10を利用するユーザを識別するユーザIDとして利用される。
【0025】
また、取得部31は、購入履歴蓄積システム20から、各ユーザが購入した商品に関する購入履歴情報を取得する。購入履歴情報は、商品を購入したユーザのユーザIDと、そのユーザが購入した商品を識別するための商品IDと、その購入時期と、その商品を購入した店舗を識別するための店舗IDとを含む。
【0026】
記憶部32は、各種の情報を記憶する。例えば記憶部32は、図5に例示するように、取得部31により取得されたユーザのユーザIDと、そのユーザの位置情報と、そのユーザの購入履歴情報とを対応付けて記憶する。
【0027】
また、記憶部32は、図6に例示するように、店舗の店舗IDに対応付けて、その店舗の位置情報、その店舗における商品の在庫情報及びその店舗における商品の入荷情報を記憶する。店舗ID及び店舗の位置情報は予め記憶されている情報である。店舗における商品の在庫情報は、店舗において在庫がある商品の商品ID及びその商品数を含む。店舗における商品の入荷情報は、店舗において入荷する予定である商品の商品ID、その商品数及びその入荷時期を含む。これらの在庫情報及び入荷情報は、各店舗に設置された図示せぬ店舗管理システム(例えば店舗における商品の在庫情報及び入荷情報を管理するPOSシステム等)からの通知に応じて更新される。
【0028】
また、記憶部32は、図7に例示するように、各商品の商品IDに対応付けて、その商品に関する商品情報を記憶する。商品情報は、例えば商品の商品名、カテゴリ、価格、原材料、口コミ、評価又は説明等を含む。
【0029】
図4に戻り、推定部33は、ユーザによる商品の購入履歴情報に基づいて、将来におけるその商品の購入時期を推定する。例えば、推定部33は、購入履歴情報に含まれる各商品のうち、例えば1週間に1回以上購入するなどの、単位期間あたりの所定回数以上購入した商品を、ユーザが繰り返し購入する商品として特定する。また、ユーザ自身が繰り返し購入する商品の商品IDをユーザ端末10に入力してサーバ装置30に通知するなどして、推定部33が、そのユーザの繰り返し購入する商品を特定するようにしてもよい。
【0030】
そして、推定部33は、ユーザが繰り返し購入するものとして特定した商品についての購入日時の履歴を正規分布に置き換え、その平均値±標準偏差に相当する期間を各商品の購入時期の時間的範囲として推定する。商品の購入時期の推定は、上記の例に限らず、例えば購入履歴情報に含まれる各商品の購入日時の平均値、中央値、又は最頻値であってもよい。これにより、記憶部32には、図8に例示するように、各ユーザのユーザIDに対応付けて、そのユーザが繰り返し購入した商品の商品IDと、将来におけるその商品の購入時期とが記憶される。
【0031】
生成部34は、商品について推定された購入時期に基づいて、将来においてその商品の購入を案内するための案内情報を生成する。具体的には、生成部34は、図5~8に例示した情報を参照して、商品について推定された購入時期においてその商品の在庫がある店舗を探索する。そして、生成部34は、図5~8に例示した情報を参照して、その商品の在庫がある店舗のうち、ユーザの位置から或る地理的範囲(例えばユーザの位置を中心とした半径Xmの円形範囲、Xは任意の値)にある店舗を探索する。そして、生成部34は、図5~8に例示した情報を用いて、その店舗での商品の購入をユーザに案内するための案内情報を生成する。
【0032】
また、生成部34は、図5~8に例示した情報を参照して、商品について推定された購入時期において店舗にその商品の在庫がない場合は、その店舗にその商品が入荷される時期を案内するための案内情報を生成する。
【0033】
提示部35は、商品について生成された案内情報を、その商品について推定された購入時期に対して或る期間だけ前の時点でユーザ端末10に送信することで、その案内情報をユーザに提示する。購入時期に対して或る期間だけ前の時点とは、例えば購入時期に対してY分前(Yは任意の値)の時点などである。
【0034】
[動作]
次に、図9を参照して、本実施形態に係るサーバ装置30の動作について説明する。なお、以下の説明において、例えばサーバ装置30を処理の主体として記載する場合には、具体的にはプロセッサ3001、メモリ3002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることで、プロセッサ3001が演算を行い、通信装置3004による通信や、メモリ3002及びストレージ3003におけるデータの読み出し及び/又は書き込みを制御することにより、処理が実行されることを意味する。ユーザ端末10についても同様である。
【0035】
図9において、取得部31は、ユーザ端末10の位置情報(ユーザの位置情報)を通信網2経由で繰り返し取得している。取得された位置情報は図5に例示したように記憶部32に記憶される。
【0036】
図9において、取得部31は、購入履歴蓄積システム20から、各ユーザが購入した商品に関する購入履歴情報を取得する(ステップS11)。
【0037】
推定部33は、購入履歴情報に含まれる各商品のうち、例えば1週間に1回以上購入するなどの、単位期間あたりの所定回数以上購入した商品について、将来におけるその商品の購入時期を推定する(ステップS12)。
【0038】
生成部34は、将来においてその商品の購入を案内するための案内情報をユーザに提示する提示時期を設定する(ステップS13)。
【0039】
設定された提示時期が到来すると(ステップS14;YES)、生成部34は、ユーザの位置から或る地理的範囲にある店舗のうち、商品について推定された購入時期(ここではステップS14でYESと判断された現時点)においてその商品の在庫がある店舗を特定し、その店舗をユーザに案内するための案内情報を生成する(ステップS15)。このとき、生成部34は、その店舗にその商品が入荷される時期を案内するための案内情報を生成する。
【0040】
提示部35は、生成された案内情報をユーザ端末10に送信する(ステップS16)。これにより、図10に示すような画面Dがユーザ端末10に表示される。この画面には、ユーザに案内する商品の商品名及び店舗の店舗名のほか、その店舗の詳細を示すページに遷移するソフトボタン(同図の「詳細」)、その店舗の位置を地図上で示すページに遷移するソフトボタン(同図の「地図」)、その店舗を訪問した又はその店舗にてその商品を購入したユーザに与えられる特典を示すページに遷移するソフトボタン(同図の「特典」)などが含まれている。ユーザはこのような案内情報を参照することで、普段繰り返し購入している商品を購入可能な店舗について知ることができる。
【0041】
一方、推定された購入時期において店舗にその商品の在庫がない場合は、提示部35は、図11に例示するような画面Dを表示するための案内情報をユーザ端末10に送信する(ステップS16)。図11に例示した画面には、ユーザが繰り返し購入する商品の在庫がユーザの近辺の店舗にはない旨のメッセージのほか、その商品が入荷される予定の店舗の店舗名およびその入荷時期が含まれている。さらぬい、この画面Dには、その店舗の詳細を示すページに遷移するソフトボタン(同図の「詳細」)、その店舗の位置を地図上で示すページに遷移するソフトボタン(同図の「地図」)、その店舗を訪問した又はその店舗にてその商品を購入したユーザに与えられる特典を示すページに遷移するソフトボタン(同図の「特典」)などが含まれている。ユーザはこのような案内情報を参照することで、普段繰り返し購入している商品の在庫がないことや次の入荷時期について知ることができる。
【0042】
以上説明した本実施形態によれば、ユーザが繰り返し購入している商品をそのユーザが購入するための案内を行うことが可能となる。
【0043】
[変形例]
本発明は、上述した実施形態に限定されない。上述した実施形態を以下のように変形してもよい。また、以下の2つ以上の変形例を組み合わせて実施してもよい。
【0044】
[変形例1]
上記実施形態において、生成部34が案内情報を生成するときにユーザの近辺の店舗を探索する範囲を、ユーザの位置を基準とした地理的範囲としていた。この地理的範囲の大きさを、商品の購入頻度に基づいて変化させてもよい。例えばユーザの購入頻度が閾値以上の商品は、そのユーザにとっての購入意欲が強いとみなして上記地理的範囲の大きさを相対的に大きくし、ユーザの購入頻度が閾値未満の商品は、そのユーザにとっての購入意欲がそれほど強くないとみなして上記地理的範囲の大きさを相対的に小さくするといった例が考えられる。このように、生成部34は、商品について推定された購入時期の頻度に応じて地理的範囲の大きさを変えることで、ユーザがその商品を購入したい意欲に応じて異なる大きさの地理的範囲でその商品を購入可能な店舗を探索することが可能となる。
【0045】
また、この地理的範囲の大きさをユーザの移動速度に基づいて変化させてもよい。例えばユーザの移動速度が閾値以上の場合は、そのユーザは長距離の移動が比較的容易であるとみなして地理的範囲の大きさを相対的に大きくし、ユーザの移動速度が閾値未満の場合は、そのユーザは長距離の移動が容易でないとみなして地理的範囲の大きさを相対的に小さくするといった例が考えられる。ユーザの移動速度は、推定部33により推定された購入時期の所定期間前における、そのユーザの位置情報履歴の単位時間当たりの変化量を算出することで特定することができる。このように、生成部34がユーザの移動速度に応じて地理的範囲の大きさを変えることで、ユーザによる移動の容易さに応じて異なる大きさの地理的範囲でその商品を購入可能な店舗を探索することが可能となる。
【0046】
なお、上記地理的範囲は、例えば或るユーザの現在位置から最寄り店舗までの範囲とするなど、ユーザごとに予め決めるようにしてもよい。
【0047】
[変形例2]
上記実施形態において、生成部34は、ユーザの位置から或る地理的範囲にある店舗のうち、商品について推定された購入時期においてその商品の在庫がある店舗を特定し、その店舗をユーザに案内するための案内情報を生成する一方、商品について推定された購入時期においてユーザの位置から或る地理的範囲にある店舗にその商品の在庫がない場合は、その店舗にその商品が入荷される時期を案内するための案内情報を生成していた。
【0048】
これに対し、提示部35は、ユーザの位置から或る地理的範囲にある店舗を案内するための案内情報と、その店舗に商品が入荷される時期を案内するための案内情報とのうち、いずれかを優先してユーザに提示するようにしてもよい。ここでいう優先とは、例えば優先するほうの案内情報のみを提示することや、優先するほうの案内情報を優先しないほうの案内情報よりもユーザに先に提示することを含む。
【0049】
例えば、夕食の材料として一般的によく用いられている商品(例えば肉や野菜など)を繰り返し購入しているユーザに対し、それらの商品について推定された購入時期が一般的な夕食の時間帯の少し前(例えば毎日16~17時)である場合には、その日に消費する可能性が高い商品だとみなして、ユーザの位置から或る地理的範囲にある店舗を案内するための案内情報を優先する。
【0050】
一方、その日に消費される可能性が比較的低い商品(例えば無添加ゼリー、無農薬野菜、離乳食など)については、一般的に在庫切れの可能性も高くその代替品も少ないため、店舗に商品が入荷される時期を案内するための案内情報を優先する。このような購入時期を含む日に消費する可能性が高い商品であるか否かは、例えば図7において、そのような商品であるか否かを示す情報を各商品IDに対応付けて記憶しておき、その情報を参照して特定すればよい。これにより、購入時期を含む日に消費する可能性が高い商品であるか否かに応じた内容の案内情報をユーザに提示することができる。
【0051】
[変形例3]
生成部34は、商品について推定された購入時期において店舗にその商品の在庫がない場合に、その店舗に在庫があり、且つ、その商品に類似する類似商品の購入を案内するための情報を含む案内情報を生成するようにしてもよい。商品どうしが類似するか否かは、例えば図7において、互いに類似商品に相当するような各商品IDに対応付けて、商品が類似する旨の情報を予め対応付けて記憶しておき、その情報を参照して特定すればよい。これにより、ユーザは自身が望む商品そのものの在庫がない場合であっても、その商品に類似する類似商品を購入することができる。
【0052】
[変形例4]
生成部34は、商品の購入履歴情報において未購入の期間が或る期間を超えた場合には、その商品の購入についての案内情報の生成を行わないようにしてもよい。これにより、ユーザが或る期間以上購入しなくなった商品、つまりユーザが繰り返し購入する商品ではない可能性が高い商品については、ユーザに案内情報を提示しなくてすむ。
【0053】
[変形例5]
さらに、生成部34は、商品の購入履歴情報において未購入の期間が或る期間を超えた場合には、その商品と同等のカテゴリに属し、且つ、他のユーザにより購入される頻度が多い他の商品の購入を案内する案内情報であって、その他の商品の購入に対する特典を含む案内情報を生成するようにしてもよい。これにより、ユーザ自身が飽きてしまった等の理由で、繰り返し購入する商品ではなくなった商品に類似する他の商品について、新たに知ることができる。且つ、そのユーザに対してその商品を購入する動機を与えることが可能となる。
【0054】
[変形例6]
例えばラーメン屋でよくラーメンを購入して食べているユーザがいる場合、そのユーザの位置を基準とした所定範囲(例えばユーザの位置を中心とした半径500mの円形の範囲)内に新規にラーメン屋が開店したとき、その旨をサーバ装置30の提示部35からそのユーザのユーザ端末10に通知するようにしてもよい。これにより、ユーザは自身がよく購入している商品又はサービスを販売している新規の店舗を知ることが可能となる。
【0055】
[その他の変形例]
なお、上記実施形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
【0056】
機能には、判断、決定、判定、計算、算出、処理、導出、調査、探索、確認、受信、送信、出力、アクセス、解決、選択、選定、確立、比較、想定、期待、見做し、報知(broadcasting)、通知(notifying)、通信(communicating)、転送(forwarding)、構成(configuring)、再構成(reconfiguring)、割り当て(allocating、mapping)、割り振り(assigning)などがあるが、これらに限られない。たとえば、送信を機能させる機能ブロック(構成部)は、送信制御部(transmitting unit)や送信機(transmitter)と呼称される。いずれも、上述したとおり、実現方法は特に限定されない。
【0057】
例えば、本開示の一実施の形態におけるサーバ装置30などは、本開示の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。
【0058】
本開示において説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT-Advanced、4G(4th generation mobile communication system)、5G(5th generation mobile communication system)、FRA(Future Radio Access)、NR(new Radio)、W-CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi-Fi(登録商標))、IEEE 802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及びこれらに基づいて拡張された次世代システムの少なくとも一つに適用されてもよい。また、複数のシステムが組み合わされて(例えば、LTE及びLTE-Aの少なくとも一方と5Gとの組み合わせ等)適用されてもよい。
【0059】
本発明は、ユーザによる商品の購入履歴に基づいて将来における当該商品の購入時期を推定するステップと、将来において前記ユーザによる前記商品の購入を案内するための案内情報を生成するステップと、前記商品について生成された案内情報を、当該商品について推定された購入時期に対して或る期間だけ前の時点で前記ユーザに提示するステップとを備えることを特徴とする情報処理方法であってもよい。本開示において説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
【0060】
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
【0061】
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:true又はfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
【0062】
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【0063】
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0064】
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
なお、本開示において説明した用語及び本開示の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。
【0065】
また、本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。
【0066】
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0067】
本開示において使用する「第1」、「第2」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量又は順序を全般的に限定しない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本開示において使用され得る。したがって、第1及び第2の要素への参照は、2つの要素のみが採用され得ること、又は何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
【0068】
上記の各装置の構成における「部」を、「手段」、「回路」、「デバイス」等に置き換えてもよい。
【0069】
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0070】
本開示において、例えば、英語でのa,an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
【0071】
本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」などの用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
【符号の説明】
【0072】
1:情報処理システム、2:通信網、10:ユーザ端末、1001:プロセッサ、1002:メモリ、1003:ストレージ、1004:通信装置、1005:入力装置、1006:出力装置、1007:測位装置、20:購入履歴蓄積システム、30:サーバ装置、31:取得部、32:記憶部、33:推定部、34:生成部、35:提示部、3001:プロセッサ、3002:メモリ、3003:ストレージ、3004:通信装置。
【要約】
【課題】ユーザが繰り返し購入している商品をそのユーザが購入するための案内を行う。
【解決手段】推定部33は、ユーザによる商品の購入履歴に基づいて将来におけるその商品の購入時期を推定する。生成部34は、商品について推定された購入時期に基づいて、将来においてその商品の購入を案内するための案内情報を生成する。例えば生成部34は、商品について推定された購入時期においてその商品の在庫がある店舗であって、ユーザの位置から或る地理的範囲にある店舗を案内するための案内情報を生成する。提示部35は、商品について生成された案内情報を、その商品について推定された購入時期に対して或る期間だけ前の時点でユーザ端末10に送信することで、その案内情報をユーザに提示する。
【選択図】図4
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11