(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-18
(45)【発行日】2025-02-27
(54)【発明の名称】ボックスカバーの自動オープニングユニットを含む移載機
(51)【国際特許分類】
B65G 47/90 20060101AFI20250219BHJP
【FI】
B65G47/90 Z
(21)【出願番号】P 2024501914
(86)(22)【出願日】2023-02-07
(86)【国際出願番号】 KR2023001696
(87)【国際公開番号】W WO2023153751
(87)【国際公開日】2023-08-17
【審査請求日】2024-01-12
(31)【優先権主張番号】10-2022-0016471
(32)【優先日】2022-02-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521065355
【氏名又は名称】エルジー エナジー ソリューション リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】スン・ジェ・ウォン
(72)【発明者】
【氏名】ビョン・オ・ジョン
【審査官】加藤 三慶
(56)【参考文献】
【文献】特開平09-142408(JP,A)
【文献】特開2011-111255(JP,A)
【文献】実開平05-022421(JP,U)
【文献】特開2007-090448(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0162660(US,A1)
【文献】中国実用新案第207129651(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 47/90
B65G 59/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
原材料が積載されたボビンを収容し、カバーを有するボックスに付着されたバーコードを読み取るバーコートリーダー;
ボックスを載置しておくコンベヤユニット;
コンベヤユニットの外側に設置され、ボックスの位置を幅方向または側方向に該当するX軸方向および長さ方向または走行方向に該当するY軸方向に調整するセンタリングユニット;
コンベヤユニットの上部に設置され、ボックスのカバーをX軸方向にチャッキングし、カバーのチャッキング時におけるX軸方向移動のためのボックスカバーシリンダ、カバーを感知するボックス感知センサ、およびカバーとの距離を感知する距離センサを具備するフォークユニット;
フォークユニットの上部でフォークユニットと連結され、フォークユニットを高さ方向または昇降方向に該当するZ軸方向に昇降させY軸方向に移動させる走行ドライブユニット;および
バーコートリーダーおよび距離センサとの連動を通じてのフォークユニットのZ軸センタリング、ボックス感知センサとの連動を通じてのフォークユニットのX軸センタリング、フォークユニットのZ軸昇降およびY軸移動をそれぞれ制御することによってカバーのオープニングを自動で制御する制御ユニットを含む、移載機。
【請求項2】
コンベヤユニットは:ボックスのY軸方向移動のためのフリーローラレーン;ボックスのY軸センタリングのためにフリーローラレーンのY軸後端に設置されるボックスストッパー;ボックスストッパーと隣接して配置されてボックスがボックスストッパーに接触するように位置したかを確認する貨物整列センサ;フリーローラレーンのY軸前端に設置されて運搬車両の進入経路を案内する進入ガイドブロック;およびボックスストッパーと隣接して配置されて運搬車両の衝突を防止する運搬車両エンドストッパーを含む、請求項1に記載の移載機。
【請求項3】
センタリングユニットは:ボックスのセンタリングのためにボックスと接触するボックスプッシャー;ボックスプッシャーと連結されてボックスプッシャーをX軸方向に移動させるX軸シリンダ;X軸シリンダが設置された移動板;移動板と連結されてボックスプッシャーをY軸方向に移動させるY軸シリンダ;移動板と連結されて各軸方向の移動を案内するLMガイド;Y軸シリンダが設置されたセンタリングユニットフレーム;およびセンタリングユニットフレームの上部に設置されてボックスサイズを確認するサイズチェックセンサを含む、請求項1に記載の移載機。
【請求項4】
フォークユニットは:板状構造のフォークユニットフレーム;モータを具備し、フォークユニットフレームの下部にX軸方向に移動可能に設置される直交ロボット;直交ロボットの下部に設置されるフォークアーム;フォークアームの下端の内側に設置されてボビンをチャッキングするフォーク;フォークアームの外側に配置されるシリンダロッド、フォークアームの内側に配置されるカバープッシャー、およびシリンダロッドとカバープッシャーを連結する連結部材を具備するボックスカバーシリンダ;ボックスカバーシリンダの連結部材に設置されるボックス感知センサ;フォークアームの内側に直交ロボットの下部に設置される距離センサ;フォークアームの下端に設置されるチャッキングセンサ;フォークユニットフレームの上部に設置される昇降ガイドシャフト;フォークユニットフレームに上部側に設置されるセンサ支持台;およびセンサ支持台に設置される昇降定位置センサおよび昇降リミットセンサを含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の移載機。
【請求項5】
走行ドライブユニットは:板状構造の走行ドライブユニットフレーム;走行ドライブユニットフレームの上部に設置されるY軸方向移動用走行モータ;走行ドライブユニットフレームの上部に設置されるZ軸方向移動用昇降モータ;走行ドライブユニットフレームに昇降可能にZ軸方向に設置され、昇降モータの回転を直線運動に切り替え、フォークユニットと連結されてフォークユニットを昇降させるラックジャッキ;走行ドライブユニットフレームに設置され、フォークユニットの昇降ガイドシャフトが挿入される昇降ガイドブッシュ;走行ドライブユニットフレームにZ軸方向に設置されるセンサ支持台;およびセンサ支持台に設置される昇降定位置センサおよび昇降リミットセンサを含む、請求項4に記載の移載機。
【請求項6】
メインフレームユニットをさらに含み;
メインフレームユニットは:立体構造のメインフレーム;メインフレームの側面に設置されて下部のメンテナンス時に連動されるライトカーテンセンサ;メインフレームの上部に設置されてケーブルを案内するケーブルベア(登録商標);メインフレームの上部に設置され、走行ドライブユニットフレームと連結されて走行ドライブユニットフレームの走行方向を案内するLMガイド;およびメインフレームの上部に設置される走行定位置センサおよび走行リミットセンサを含む、請求項5に記載の移載機。
【請求項7】
メインフレームユニットのY軸後端側に設置されてボビンを載置しておくボビン積置台をさらに含み;
ボビン積置台は:立体構造の積置台フレーム;積置台フレームの上部に設置されてボビンが軸方向に押されるのを防止するガイドブロック;積置台フレームの上部に設置されて積置台でのボビンの有無を判別する貨物感知センサ;ガイドブロックに設置されてガイドブロックでのボビンの有無を判別するボビン感知センサ;および積置台フレームのY軸後端側に設置されて運搬車両と積置台との衝突を防止する運搬車両エンドストッパーを含む、請求項6に記載の移載機。
【請求項8】
メインフレームユニットの上部および側面に設置されるカバーアセンブリをさらに含み;
カバーアセンブリは:立体構造のカバーアセンブリフレーム;カバーアセンブリフレームの側面に設置されて上部のメンテナンス時に移動経路を提供するはしご;およびカバーアセンブリフレームの側面に設置される安全ドアを含む、請求項6に記載の移載機。
【請求項9】
メインフレームユニットの入口側に設置されてボックス投入時に運搬車両の経路を案内する進入ガイドをさらに含み;
進入ガイドは:立体構造の進入ガイドフレーム;進入ガイドフレームの内部にZ軸方向に設置されて運搬車両と進入ガイドとの間の摩擦を防止するローラ;および進入ガイドフレームの前端側に設置されて運搬車両と進入ガイドの破損を防止するパッドを含む、請求項6に記載の移載機。
【請求項10】
メインフレームユニットの上部に設置されてメンテナンス時のモータの据え置きのためのメンテナンスフレームをさらに含む、請求項6に記載の移載機。
【請求項11】
コンベヤユニットのY軸後端側に設置されるボックスカバー積置台をさらに含み;
ボックスカバー積置台は:板状構造の積置台フレーム;積置台フレームのX軸方向の両端に設置されてカバーをY軸方向にセンタリングするセンタリングシリンダ;積置台フレームのY軸方向の後端に設置されてカバーのY軸センタリングに使われるエンドブラケット;および積置台フレームのX軸方向の両端に設置されてカバーの定位置を確認する装着感知センサを含む、請求項1に記載の移載機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は移載機(transfer device)に関し、特にボックスカバー(box cover)の自動オープニングユニット(opening unit)を含む移載機に関する。
【背景技術】
【0002】
ホイル(foil)のような原材料を積載したボックスのカバーを持ち上げるためには、両側で作業者が2人1組の手作業で持ち上げなければならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
したがって、本発明の目的は移載機設備にボックスカバーの自動オープニングユニットを追加してカバーを自動でオープニングする移載機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は前述した目的を達成するために:原材料が積載されたボビン(bobbin)を収容し、カバーを有するボックスに付着されたバーコード(bar code)を読み取る(reading)バーコートリーダー(reader);ボックスを載置しておくコンベヤ(conveyor)ユニット;コンベヤユニットの外側に設置され、ボックスの位置を幅方向または側方向に該当するX軸方向および長さ方向または走行方向に該当するY軸方向に調整するセンタリング(centering)ユニット;コンベヤユニットの上部に設置され、ボックスのカバーをX軸方向にチャッキング(chucking)し、カバーのチャッキング時におけるX軸方向移動のためのボックスカバーシリンダ(cylinder)、カバーを感知するボックス感知センサ(sensor)、およびカバーとの距離を感知する距離センサを具備するフォーク(fork)ユニット;フォークユニットの上部でフォークユニットと連結され、フォークユニットを高さ方向または昇降方向に該当するZ軸方向に昇降させY軸方向に移動させる走行ドライブ(drive)ユニット;およびバーコートリーダーおよび距離センサとの連動を通じてのフォークユニットのZ軸センタリング、ボックス感知センサとの連動を通じてのフォークユニットのX軸センタリング、フォークユニットのZ軸昇降およびY軸移動をそれぞれ制御することによってカバーのオープニングを自動で制御する制御ユニットを含む移載機を提供する。
【0005】
本発明でコンベヤユニットは:ボックスのY軸方向移動のためのフリーローラレーン(free roller lane);ボックスのY軸センタリングのためにフリーローラレーンのY軸後端に設置されるボックスストッパー(stopper);ボックスストッパーと隣接して配置されてボックスがボックスストッパーに接触するように位置したかを確認する貨物整列センサ;フリーローラレーンのY軸前端に設置されて運搬車両の進入経路を案内する進入ガイドブロック(guide block);およびボックスストッパーと隣接して配置されて運搬車両の衝突を防止する運搬車両エンド(end)ストッパーを含むことができる。
【0006】
本発明でセンタリングユニットは:ボックスのセンタリングのためにボックスと接触するボックスプッシャー(pusher);ボックスプッシャーと連結されてボックスプッシャーをX軸方向に移動させるX軸シリンダ;X軸シリンダが設置された移動板;移動板と連結されてボックスプッシャーをY軸方向に移動させるY軸シリンダ;移動板と連結されて各軸方向の移動を案内するLM(linear motion)ガイド;Y軸シリンダが設置されたセンタリングユニットフレーム(frame);およびセンタリングユニットフレームの上部に設置されてボックスサイズ(size)を確認するサイズチェック(check)センサを含むことができる。
【0007】
本発明でフォークユニットは:板状構造のフォークユニットフレーム;モータ(motor)を具備し、フォークユニットフレームの下部にX軸方向に移動可能に設置される直交ロボット(robot);直交ロボットの下部に設置されるフォークアーム(arm);フォークアームの下端の内側に設置されてボビンをチャッキングするフォーク;フォークアームの外側に配置されるシリンダロッド(rod)、フォークアームの内側に配置されるカバープッシャー、およびシリンダロッドとカバープッシャーを連結する連結部材を具備するボックスカバーシリンダ;ボックスカバーシリンダの連結部材に設置されるボックス感知センサ;フォークアームの内側に直交ロボットの下部に設置される距離センサ;フォークアームの下端に設置されるチャッキングセンサ;フォークユニットフレームの上部に設置される昇降ガイドシャフト(shaft);フォークユニットフレームに上部側に設置されるセンサ支持台;およびセンサ支持台に設置される昇降定位置センサおよび昇降リミット(limit)センサを含むことができる。
【0008】
本発明で走行ドライブユニットは:板状構造の走行ドライブユニットフレーム;走行ドライブユニットフレームの上部に設置されるY軸方向移動用走行モータ;走行ドライブユニットフレームの上部に設置されるZ軸方向移動用昇降モータ;走行ドライブユニットフレームに昇降可能にZ軸方向に設置され、昇降モータの回転を直線運動に切り替え、フォークユニットと連結されてフォークユニットを昇降させるラックジャッキ(rack jack);走行ドライブユニットフレームに設置され、フォークユニットの昇降ガイドシャフトが挿入される昇降ガイドブッシュ(bush);走行ドライブユニットフレームにZ軸方向に設置されるセンサ支持台;およびセンサ支持台に設置される昇降定位置センサおよび昇降リミットセンサを含むことができる。
【0009】
本発明に係る移載機はメイン(main)フレームユニットをさらに含むことができ、メインフレームユニットは:立体構造のメインフレーム;メインフレームの側面に設置されて下部のメンテナンス(maintenance)時に連動されるライトカーテン(light curtain)センサ;メインフレームの上部に設置されてケーブル(cable)を案内するケーブルベア(登録商標)(cableveyor);メインフレームの上部に設置され、走行ドライブユニットフレームと連結されて走行ドライブユニットフレームの走行方向を案内するLMガイド;およびメインフレームの上部に設置される走行定位置センサおよび走行リミットセンサを含むことができる。
【0010】
本発明に係る移載機はメインフレームユニットのY軸後端側に設置されてボビンを載置しておくボビン積置台をさらに含むことができ、ボビン積置台は:立体構造の積置台フレーム;積置台フレームの上部に設置されてボビンが軸方向に押されるのを防止するガイドブロック;積置台フレームの上部に設置されて積置台でのボビンの有無を判別する貨物感知センサ;ガイドブロックに設置されてガイドブロックでのボビンの有無を判別するボビン感知センサ;および積置台フレームのY軸後端側に設置されて運搬車両と積置台の衝突を防止する運搬車両エンドストッパーを含むことができる。
【0011】
本発明に係る移載機はメインフレームユニットの上部および側面に設置されるカバーアセンブリ(assembly)をさらに含むことができ、カバーアセンブリは:立体構造のカバーアセンブリフレーム;カバーアセンブリフレームの側面に設置されて上部のメンテナンス時に移動経路を提供するはしご;およびカバーアセンブリフレームの側面に設置される安全ドア(door)を含むことができる。
【0012】
本発明に係る移載機はメインフレームユニットの入口側に設置されてボックス投入時に運搬車両の経路を案内する進入ガイドをさらに含むことができ、進入ガイドは:立体構造の進入ガイドフレーム;進入ガイドフレームの内部にZ軸方向に設置されて運搬車両と進入ガイドとの間の摩擦を防止するローラ;および進入ガイドフレームの前端側に設置されて運搬車両と進入ガイドの破損を防止するパッド(pad)を含むことができる。
【0013】
本発明に係る移載機はメインフレームユニットの上部に設置されてメンテナンス時のモータの据え置きのためのメンテナンスフレームをさらに含むことができる。
【0014】
本発明に係る移載機はコンベヤユニットのY軸後端側に設置されるボックスカバー積置台をさらに含むことができ、ボックスカバー積置台は:板状構造の積置台フレーム;積置台フレームのX軸方向の両端に設置されてカバーをY軸方向にセンタリングするセンタリングシリンダ;積置台フレームのY軸方向の後端に設置されてカバーのY軸センタリングに使われるエンドブラケット(bracket);および積置台フレームのX軸方向の両端に設置されてカバーの定位置を確認する装着感知センサを含むことができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る移載機を利用してボックスカバーのオープニングを自動化することによって作業者数を低減することができる。本発明では、ボックスカバーを手作業でオープンした後にボビンの移載作業をしていたプロセスでボックスカバーのオープンからボビンの移載まで自動化を進めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1a】本発明に係る移載機の全体構成を示したものである。
【
図1b】本発明に係る移載機の全体構成を示したものである。
【
図2a】本発明に係る移載機のメインフレームユニットの構成を示したものである。
【
図2b】本発明に係る移載機のメインフレームユニットの構成を示したものである。
【
図3a】本発明に係る移載機の走行ドライブユニットの構成を示したものである。
【
図3b】本発明に係る移載機の走行ドライブユニットの構成を示したものである。
【
図3c】本発明に係る移載機の走行ドライブユニットの構成を示したものである。
【
図3d】本発明に係る移載機の走行ドライブユニットの構成を示したものである。
【
図4a】本発明に係る移載機のフォークユニットの構成を示したものである。
【
図4b】本発明に係る移載機のフォークユニットの構成を示したものである。
【
図4c】本発明に係る移載機のフォークユニットの構成を示したものである。
【
図5a】本発明に係る移載機のセンタリングユニットの構成を示したものである。
【
図5b】本発明に係る移載機のセンタリングユニットの構成を示したものである。
【
図5c】本発明に係る移載機のセンタリングユニットの構成を示したものである。
【
図6】本発明に係る移載機のコンベヤユニットの構成を示したものである。
【
図7a】本発明に係る移載機のボビン積置台の構成を示したものである。
【
図7b】本発明に係る移載機のボビン積置台の構成を示したものである。
【
図8】本発明に係る移載機のカバーアセンブリの構成を示したものである。
【
図9】本発明に係る移載機の進入ガイドの構成を示したものである。
【
図10】本発明に係る移載機のボックスカバー積置台の構成を示したものである。
【
図11】本発明に係る移載機のメンテナンスフレームの構成を示したものである。
【
図12a】ホイル、ボビンおよびボックスを示したものである。
【
図12b】ホイル、ボビンおよびボックスを示したものである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付図面を参照して本発明を詳細に説明する。
【0018】
図1aおよび1bを参照すると、本発明に係る移載機は大きく区分してメインフレームユニット10、走行ドライブユニット20、フォークユニット30、センタリングユニット40、コンベヤユニット50、ボビン積置台60、カバーアセンブリ70、進入ガイド80、ボックスカバー積置台90、メンテナンスフレーム100、バーコートリーダー、制御ユニットなどで構成され得る。
【0019】
本発明に係る移載機は原材料の移載に使われ得る。原材料は例えば金属、プラスチックなどからなるホイル、フィルムなどであり得、例えば金属ホイル、プラスチックフィルムなどであり得る。ホイルは例えば電池(自動車用など)に使われるホイルであり得、具体的には、ホイルは電極(正極、負極)の基板(集電体)として使われるホイルであり得、さらに具体的には銅(Cu)ホイル(負極)およびアルミニウム(Al)ホイル(正極)等であり得る。
【0020】
図12aを参照すると、ホイル2はボビン1にロール(roll)状に巻かれた状態で移載され得る。フィルムの場合にもボビン1にロール(roll)状に巻かれた状態で移載され得る。ボビン1は内部が空いた円筒状中空構造で構成され得、ボビン1の両末端は開放された中空末端1aであり得、この中空末端1aにフォークユニット30のフォーク33bが挿入されることによってフォークユニット30がボビン1をチャッキングすることができる。
【0021】
ホイル2が巻かれたボビン1はボックス3に収容(積載)され得る。ボックス3は例えば木で構成されたウッデンボックス(wooden box)であり得、また、金属、プラスチック、紙材料などでも製作され得る。
【0022】
図12bを参照すると、ボックス3は下部のボックス本体3aおよび上部のボックスカバー3bで構成され得る。ボックス本体3aは内部空間を有し、上部が開放された六面体の構造を有することができ、ボックスカバー3bは内部空間を有し、下部が開放された六面体の構造を有することができる。ボックス本体3aの上端にはボビン1が積置される溝が形成され得る。ホイル2が巻かれたボビン1をボックス本体3aに積置した後、ボックス本体3aをボックスカバー3bで覆った後、この包装ボックスの状態で移載され得る。
【0023】
図面において、X軸は移載機の幅方向または側方向であり得る。Y軸は移載機の長さ方向または走行方向であり得る。Z軸は移載機の高さ方向または昇降方向であり得る。Y軸前端は
図1aで前側(前方)を示し、Y軸後端は後側(後方)を示す。
図1bではその反対に前面がY軸後端を示す。移載機の大きさは特に制限されず、適切に設定され得、特に移載機の長さは必要に応じて図面とは異なって非常に長くてもよい。
【0024】
図2aおよび2bを参照すると、メインフレームユニット10はメインフレーム11、ライトカーテンセンサ12、ケーブルベア(登録商標)13、LMガイド14、走行定位置センサ15、走行リミットセンサ16、17等で構成され得る。
【0025】
メインフレーム11は基本骨格を形成するものであって、六面体の形態の立体構造からなり得、略移載機全体の大きさに近接した大きさを有することができる。
【0026】
ライトカーテンセンサ12はメインフレーム11の側面に設置されて下部のメンテナンス時に連動され得る。ライトカーテンセンサ12はメインフレーム11の側面の中で、例えば
図2b(側面図)に図示された通り、5箇所、すなわち前端にZ軸方向に1個、前端側の下端にY軸方向に1個、中央側にY軸方向に1個、後端側の下端にY軸方向に1個、後端にZ軸方向に1個がそれぞれ設置され得る。ライトカーテンセンサ12は一種の安全用センサであって、作業者などがこのセンサに感知されると移載機の作動が一時的に停止され得る。
【0027】
ケーブルベア(登録商標)13はメインフレーム11の上部に設置されてケーブルを案内することができる。ケーブルベア(登録商標)13はメインフレーム11の上部で両側に1個ずつY軸方向に設置され得る。
【0028】
LMガイド14はメインフレーム11の上部に設置され、走行ドライブユニットフレーム21と連結されて走行ドライブユニット20の走行方向を案内することができる。LMガイド14はケーブルベア(登録商標)13の両側の外側に1個ずつY軸方向に設置され得、走行ドライブユニットフレーム21の下部と連結され得る。
【0029】
走行定位置センサ(または走行原点センサ)15は、メインフレーム11の上部に設置されて走行ドライブユニット20の原点動作または動作完了を確認することができる。走行定位置センサ15はメインフレーム11の上部で中央にある支持台の後端側に設置され得る。走行定位置センサ15は馬蹄形状のセンサであり得る。
【0030】
走行リミットセンサ16、17は、メインフレーム11の上部に設置されて走行ドライブユニット20の限界超過時にアラーム(alarm)を発生させながら停止させることができる。走行リミットセンサ16、17は走行後進リミットセンサ16および走行前進リミットセンサ17で構成され得、これらはそれぞれメインフレーム11の上部で中央にある支持台の後端側および前端側に設置され得る。走行リミットセンサ16、17はリミットスイッチ(limit switch)センサであり得る。
【0031】
図3a、3b、3c、および3dを参照すると、走行ドライブユニット20は走行ドライブユニットフレーム21、走行モータ22、昇降モータ23、ラックジャッキ24、昇降ガイドブッシュ25、センサ支持台26、昇降定位置センサ27、昇降リミットセンサ28、29等で構成され得る。
【0032】
走行ドライブユニット20はそれ自体がY軸方向に移動でき、また、フォークユニット30の上部でフォークユニット30と連結され、フォークユニット30をZ軸方向に昇降させY軸方向に往復移動させることができる。
【0033】
走行ドライブユニットフレーム21は基本骨格を形成するものであって、長方形の板状構造からなり得、その下部はメインフレームユニット10のLMガイド14と連結されてY軸方向に往復移動することができる。
【0034】
走行モータ22は走行ドライブユニットフレーム21の上部に設置されるY軸方向移動用走行モータであり得る。図面に図示されてはいないが、走行モータ22の回転軸は適切な動力伝達メカニズム(mechanism)を通じて一対のプーリー(pulley)(またはギア(gear))のうち一つと連結され得、一対のプーリーにはベルト(belt)(またはチェーン(chain))が巻かれて回転することができ、ベルトは走行ドライブユニットフレーム21と直接または間接的に連結され得る。一対のプーリーはY軸前端および後端側にそれぞれ配置され得、メインフレームユニット10等に固定され得る。ベルトはY軸方向に長く配置され得る。プーリーとベルトの正方向および逆方向回転によって、走行ドライブユニットフレーム21がY軸方向に往復移動することができる。このようなプーリーとベルトのメカニズム以外に、他の駆動メカニズム、例えばシリンダとピストン(piston)(またはロッド(rod))メカニズム、ラックとピニオン(pinion)メカニズムなどを利用してもよい。
【0035】
昇降モータ23は走行ドライブユニットフレームの上部に設置されるZ軸方向移動用昇降モータであり得る。
図3aを参照すると、昇降モータ23の回転軸は適切な動力伝達メカニズム(ベルト/チェーン、プーリー/ギア、回転軸、減速ギア、ピニオンギアなど)を通じてラックジャッキ24と連結され得る。
【0036】
ラックジャッキ24は走行ドライブユニットフレーム21に昇降可能にZ軸方向に設置され、昇降モータ23の回転を直線運動に切り替え、フォークユニット30と連結されてフォークユニット30を昇降させることができる。ラックジャッキ24はラックギアであって、ピニオンギアと噛み合ってZ軸方向に直線運動することができる。ラックジャッキ24はX軸方向の両側に一対ずつ総4個で構成され得、一対のラックジャッキ24の上部は連結部材を通じて連結され得る。ラックジャッキ24の下端はフォークユニット30のフォークユニットフレーム31の上端と連結され得る。
図3ではラックジャッキ24が最大高さまで上昇した状態である。
【0037】
昇降ガイドブッシュ25は走行ドライブユニットフレーム21に設置され、この昇降ガイドブッシュ25にフォークユニット30の昇降ガイドシャフト38が挿入され得る。昇降ガイドブッシュ25は各ラックジャッキ24のX軸方向内側に隣接して配置される総4個で構成され得る。
【0038】
センサ支持台26は走行ドライブユニットフレーム21にZ軸方向に設置され、このセンサ支持台26に昇降定位置センサ27および昇降リミットセンサ28、29が取り付けられ得る。
【0039】
昇降定位置センサ(または昇降原点センサ)27はセンサ支持台26の上端側に設置され、フォークユニット30の原点動作または動作完了を確認することができる。昇降定位置センサ27は馬蹄形状のセンサであり得る。
【0040】
昇降リミットセンサ28、29はセンサ支持台26の上端側および下端側に設置され、フォークユニット30の限界超過時にアラームを発生させながら停止させることができる。昇降リミットセンサ28、29は昇降上昇リミットセンサ28および昇降下降リミットセンサ29で構成され得る。昇降リミットセンサ28、29はリミットスイッチセンサであり得る。
【0041】
図4a、4b、および4cを参照すると、フォークユニット30はフォークユニットフレーム31、直交ロボット32、フォークアーム33a、フォーク33b、ボックスカバーシリンダ34a、ボックス感知センサ35、距離センサ36、チャッキングセンサ37、昇降ガイドシャフト38、センサ支持台39a、昇降原点センサ39b、昇降リミットセンサ39c等で構成され得る。
【0042】
フォークユニット30は走行ドライブユニット20の下部およびコンベヤユニット50の上部に設置され、位置調整されたボックス3のカバー3bをX軸方向にチャッキングし、また、ボックス3に積載されたボビン1をX軸方向にチャッキングすることができる。
【0043】
フォークユニットフレーム31は基本骨格を形成するものであって、長方形の板状構造からなり得、その上端は走行ドライブユニット20のラックジャッキ24の下端と連結されてZ軸方向に昇降移動することができる。
【0044】
直交ロボット32はチャッキング部材のX軸方向の直線往復移動のためのものであって、フォークユニットフレーム31の下部にX軸方向に移動可能に設置され得る。直交ロボット32はボビン1のチャッキング時にX軸方向移動用モータを具備することができる。直交ロボット32はフォークユニットフレーム31のX軸方向の両端に配置される2個で構成され得る。
【0045】
フォークアーム33aは両側の直交ロボット32の下部にそれぞれZ軸方向に設置されてフォーク33bおよびボックスカバーシリンダ34a等を支持することができる。フォークアーム33aは直交ロボット32に沿ってX軸方向に直線往復移動することができる。
【0046】
フォーク33bは両側のフォークアーム33aの下端の内側にそれぞれX軸方向に設置されてボビン1をチャッキングすることができる。フォーク33bはボビン1の両末端の開放された中空末端1aに挿入されながらボビン1をチャッキングでき、フォークアーム33aに沿ってX軸方向に直線往復移動することができる。
【0047】
ボックスカバーシリンダ34aはボックスカバー3bのチャッキング時のX軸方向移動用シリンダであって、両側のフォークアーム33aの中間にそれぞれX軸方向に設置されてボックスカバー3bをチャッキングすることができる。ボックスカバーシリンダ34aはフォークアーム33aの外側に配置されるシリンダロッド34b、フォークアーム33aの内側に配置されるカバープッシャー34c、およびシリンダロッド34bとカバープッシャー34cを連結する連結部材34dを具備することができる。ボックスカバーシリンダ34aはエアシリンダであり得る。
【0048】
シリンダロッド34bはフォークアーム33aの外側でX軸方向に直線往復移動し、連結部材34dを通じてシリンダロッド34bと連結されたカバープッシャー34cはフォークアーム33aの内側でX軸方向に直線往復移動することができる。したがって、カバープッシャー34cはフォークアーム33aの移動にかかわらず自主的にX軸方向に直線往復移動することができる。
【0049】
図4ではカバープッシャー34cがフォークアーム33aの内側に最も多く前進した状態、すなわちボックスカバー3bのチャッキング状態を示し、ボビン1のチャッキング時にはフォーク33bのボビン1チャッキングを妨害しないためにフォークアーム33aと密着するように後進することができる。
【0050】
ボックス感知センサ35は両側のボックスカバーシリンダ34aの連結部材34dのうちフォークアーム33aの内側部位に設置されてボックスカバー3bを感知することができる。ボックス感知センサ35はボックスカバー3bのチャッキング時にフォークユニット30のX軸センタリングに必要である。ボックス感知センサ35は光電センサであり得る。
【0051】
距離センサ36は両側のフォークアーム33aの内側で両側の直交ロボット32の下部に設置されて、ボビン1およびボックスカバー3bとの距離(高さ)を感知して昇降高さの誤差の有無を判断することができる。距離センサ36はボックスカバー3bのチャッキングおよびボビン1のチャッキング時にバーコートリーダーとの連動を通じてのフォークユニット30のZ軸センタリングに必要である。距離センサ36は超音波センサであり得る。
【0052】
チャッキングセンサ37は両側のフォークアーム33aの下端に設置されてボビン1のチャッキングを感知することができる。チャッキングセンサ37はボビン1のチャッキング時にフォークユニット30のX軸センタリングに必要である。チャッキングセンサ37は近接センサであり得る。
【0053】
昇降ガイドシャフト38はフォークユニットフレーム31の上部にZ軸方向に設置され、フォークユニット30の昇降時にガイド役割をする。4個の昇降ガイドシャフト38が走行ドライブユニット20の4個の昇降ガイドブッシュ25にそれぞれ挿入され得る。
【0054】
センサ支持台(昇降DOGユニット)39aはフォークユニットフレーム31の上部にZ軸方向に設置され、このセンサ支持台39aに昇降定位置センサ39bおよび昇降リミットセンサ39cが付着され得る。
【0055】
昇降定位置センサ(または昇降原点センサ)39bはセンサ支持台39aの上端側に設置され、フォークユニット30の原点動作または動作完了を確認することができる。昇降定位置センサ39bは馬蹄形状のセンサであり得る。
【0056】
昇降リミットセンサ39cはセンサ支持台39aの上端側および下端側にそれぞれ設置されてフォークユニット30の限界超過時にアラームを発生させながら停止させることができる。昇降リミットセンサ39cは昇降上昇リミットセンサおよび昇降下降リミットセンサで構成され得る。昇降リミットセンサ39cはリミットスイッチセンサであり得る。
【0057】
センサ支持台39aと昇降定位置センサ39bおよび昇降リミットセンサ39cは、走行ドライブユニット20にセンサ支持台26と昇降定位置センサ27および昇降リミットセンサ28、29が設置される場合に省略可能である。すなわち、センサ支持台と昇降定位置センサおよび昇降リミットセンサは走行ドライブユニット20およびフォークユニット30のうちいずれか一方のユニットにのみ設置され得、また、両側のユニットの双方に設置され得る。
【0058】
図5a、5b、および5cを参照すると、センタリングユニット40はセンタリングユニットフレーム41、Y軸シリンダ42、移動板43、X軸シリンダ44、ボックスプッシャー45、LMガイド46、サイズチェックセンサ47等で構成され得る。
【0059】
センタリングユニット40はコンベヤユニット50のX軸方向の外側に設置されてボックス3の位置をX軸方向およびY軸方向に調整(センタリング、整列)することができる。センタリングの順序と関連して、まずX軸センタリングがなされた後、その次にY軸センタリングがなされ得る。
【0060】
センタリングユニットフレーム41は基本骨格を形成するものであって、略長方形の板状構造からなり得、コンベヤユニット50のX軸方向の外側の両側に設置され得る。
【0061】
Y軸シリンダ42は両側のセンタリングユニットフレーム41にY軸方向に設置されてボックスプッシャー45をY軸方向に往復移動させることができる。Y軸シリンダ42のロッドは移動板43の下部と連結され得る。Y軸シリンダ42はエアシリンダであり得る。
【0062】
移動板43は両側のY軸シリンダ42のロッドと連結されてY軸方向に往復移動することができる。移動板43は長方形の板状構造からなり得、Y軸シリンダ42のロッドの末端と連結され得る。移動板43の上部にはX軸シリンダ44が設置され得る。
【0063】
X軸シリンダ44は両側の移動板43の上部にX軸方向に設置されて移動板43と共にY軸方向に往復移動することができる。X軸シリンダ44のロッドはボックスプッシャー45と連結されてボックスプッシャー45をX軸方向に移動させることができる。X軸シリンダ44はエアシリンダであり得る。
【0064】
ボックスプッシャー45はY軸シリンダ42およびX軸シリンダ44によりY軸方向およびX軸方向にそれぞれ往復移動することによって、ボックス3と接触してボックス3をセンタリングすることができる。ボックスプッシャー45はX軸方向に長く配置され得、X軸方向の外側末端側は移動板43に設置されたLMガイド46と連結され得、X軸方向の内側末端のうちY軸前端はX軸シリンダ44のロッド末端と連結され得、X軸方向の内側末端のうちY軸後端にはパッドが付着され得る。
図5ではボックスプッシャー45がY軸方向およびX軸方向にそれぞれ最も前進した状態である。
【0065】
LMガイド46は両側のセンタリングユニットフレーム41および移動板43にそれぞれ設置されて各軸方向の移動を案内することができる。LMガイド46はセンタリングユニットフレーム41にY軸方向に設置されて移動板43の下部と連結され得る。また、LMガイド46は移動板43にX軸方向に設置されて移動板43の上部およびボックスプッシャー45の下部とそれぞれ連結され得る。
【0066】
サイズチェックセンサ47はセンタリングユニットフレーム41の上部に設置されてボックス3のサイズを確認することができる。サイズチェックセンサ47は複数個、例えば図示された通り5個で構成され得、各センサの間隔はY軸後端側に行くほど次第に狭くなり得る。サイズチェックセンサ47は投光/受光センサであり得る。サイズチェックセンサ47は適切な支持手段(ブラケット、支持台など)によりセンタリングユニットフレーム41に支持され得る。
【0067】
図6を参照すると、コンベヤユニット50はフリーローラレーン51、ボックスストッパー52、貨物整列センサ53、進入ガイドブロック54、運搬車両エンドストッパー55等で構成され得る。
【0068】
コンベヤユニット50はボックス3の位置調整時に使われるコンベヤであって、移載機の前端側に設置されてボックス3が最初に配置されて移載が始まる所である。
【0069】
フリーローラレーン51はボックス3のY軸方向移動のためのものであって、フリーローラは自主的に駆動されず、外力によって自由に回転することができる。フリーローラレーン51はY軸方向に配置される複数個、例えば図示された通り3個のレーンで構成され得る。具体的には、X軸方向の両端にはメインローラレーンが配置され、中央にはメインローラレーンより幅が小さい補助ローラレーンが配置され得る。メインローラレーンと補助ローラレーンの間の空間は運搬車両(リフト車、台車など)が進入するための空間であり得る。各レーン51には複数個、例えば図示された通り8個のフリーローラが装着され得る。
【0070】
ボックスストッパー52はボックス3のY軸センタリングのためのものであって、フリーローラレーン51のうち両側のメインローラレーンのY軸後端に設置され得る。ボックスストッパー52はZ軸方向に配置される略板状の構造物であり得る。フリーローラレーン51に配置されたボックスがセンタリングユニット40によりY軸方向に押されてボックスストッパー52と密着しながらY軸センタリングがなされ得る。
【0071】
貨物整列センサ(またはボックスエンドセンサ)53はフリーローラレーン51のうち両側のメインローラレーンのY軸後端にボックスストッパー52と隣接して配置され得、ボックス3がボックスストッパー52に接触するように位置したかを確認でき、すなわち積載貨物(ボックス)の整列の有無を認識することができる。貨物整列センサ53は直反射センサであり得る。
【0072】
進入ガイドブロック54はフリーローラレーン51のうち補助ローラレーンのY軸前端に設置されて運搬車両(台車など)の進入経路を案内することができる。
【0073】
運搬車両エンドストッパー55はボックスストッパー52と隣接して配置されて運搬車両(リフト車など)とボックスカバー積置台90との衝突を防止することができる。運搬車両エンドストッパー55はZ軸方向に配置される板状の構造物であり得、両側のボックスストッパー52の内側にボックスストッパー52と同一線上に配置され得る。
【0074】
図7aおよび7bを参照すると、ボビン積置台60は積置台フレーム61、ガイドブロック62、貨物感知センサ63、ボビン感知センサ64、運搬車両エンドストッパー65等で構成され得る。
【0075】
ボビン積置台60はボビン1を載置しておく所であって、メインフレームユニット10のY軸後端側に設置され得る。
【0076】
積置台フレーム61は基本骨格を形成するものであって、六面体の形態の立体構造からなり得る。
【0077】
ガイドブロック62は積置台フレーム61の上部に設置されてボビン1が軸方向に押されるのを防止することができる。ガイドブロック62は積置台フレーム61の上端のうちX軸方向の両端にそれぞれY軸方向に配置され得、中央には互いに対向する2個の傾斜面を含むことができる。
【0078】
貨物感知センサ63は積置台フレーム61の上部に設置されて積置台60での積載貨物(ボビン)の有無を判別することができる。貨物感知センサ63は積置台フレーム61の上端のうちX軸方向の両端に対角方向に交差して配置され得る。貨物感知センサ63は投光/受光センサであり得る。
【0079】
ボビン感知センサ64はガイドブロック62に設置されてガイドブロック62でのボビン1の有無を判別することができる。ボビン感知センサ64はガイドブロック62のY軸方向の両端にそれぞれ設置され得る。ボビン感知センサ64は光電センサであり得る。
【0080】
運搬車両エンドストッパー65は積置台フレーム61のY軸後端側に設置されて運搬車両(リフト車、台車など)とボビン積置台60との衝突を防止することができる。運搬車両エンドストッパー65はZ軸方向に配置される略板状の構造物であり得、例えば2個が設置され得る。
【0081】
図8を参照すると、カバーアセンブリ70はカバーアセンブリフレーム71、はしご72、安全ドア73等で構成され得る。
【0082】
カバーアセンブリ70はメインフレームユニット10の上部および側面に設置されるものであって、移載機設備の上側の欄干、はしご、安全ドアを総称する。
【0083】
カバーアセンブリフレーム71は基本骨格を形成するものであって、六面体の形態の立体構造からなり得る。
【0084】
はしご72はカバーアセンブリフレーム71の側面に設置されて上部のメンテナンス時に移動経路を提供でき、すなわちメンテナンス時に移載機設備の上部に上る通路であり得る。
【0085】
安全ドア73はカバーアセンブリフレーム71の側面に、そしてはしご72の下部に設置され得る。安全ドア73のオープン(open)時に連動されて移載機設備の作動が停止され得る。
【0086】
図9を参照すると、進入ガイド80は進入ガイドフレーム81、ローラ82、パッド83等で構成され得る。
【0087】
進入ガイド80はメインフレームユニット10の入口側に設置されてボックス3の投入時に運搬車両(台車など)の経路を案内することができる。
【0088】
進入ガイドフレーム81は基本骨格を形成するものであって、立体構造からなり得る。進入ガイドフレーム81はY軸方向において両側のセンタリングユニット40の前端側に配置され得、Z軸方向に配置される板状構造物およびこの板状構造物を支持する支持台を具備することができる。
【0089】
ローラ82は進入ガイドフレーム81の内部にZ軸方向に設置されて運搬車両(台車など)と進入ガイド80との間の摩擦を防止することができる。ローラ82は複数個、例えば図面に図示された通り3個で構成され得る。
【0090】
パッド83は進入ガイドフレーム81の前端側に設置されて運搬車両(台車など)と進入ガイド80の破損を防止することができる。パッド83はステンレススチール(SUS)で製作され得る。
【0091】
図10を参照すると、ボックスカバー積置台90は積置台フレーム91、センタリングシリンダ92、エンドブラケット(bracket)93、装着感知センサ94等で構成され得る。
【0092】
ボックスカバー積置台90はボックスカバー3bを載置しておく所であって、移載機の中間位置、例えばコンベヤユニット50およびボビン積置台60の間に設置され得る。
【0093】
積置台フレーム91は基本骨格を形成するものであって、板状構造からなり得る。
【0094】
センタリングシリンダ92はボックスカバー3bのY軸センタリング用シリンダであって、積置台フレーム91のX軸方向の両端に設置され得る。センタリングシリンダ92のロッドの末端はX軸方向に配置されるカバープッシャーと連結され得、カバープッシャーはセンタリングシリンダ92によりY軸方向に往復移動することができる。センタリングシリンダ92はエアシリンダであり得る。
【0095】
エンドブラケット93はボックスカバー3bのY軸センタリング用ストッパーであって、積置台フレーム91のY軸方向の後端に設置され得、X軸方向に2個が設置され得る。エンドブラケット93はZ軸方向に配置される板状構造物であり得る。ボックスカバー3bがセンタリングシリンダ92のカバープッシャーに押されてエンドブラケット93に密着しながらY軸センタリングがなされ得る。
【0096】
装着感知センサ94は積置台フレーム91のX軸方向の両端に設置されてボックスカバー3bの定位置を確認することができる。
【0097】
図11を参照すると、メンテナンスフレーム100はメンテナンス時のモータの据え置きのためのものであって、メインフレームユニット10の上部に設置され得る。メンテナンスフレーム100は立体構造からなり得、モータ22、23の上部に配置され得る。
【0098】
バーコートリーダーはボビン1を積載したボックス3に付着されたバーコードを読み取る機器であって、バーコードにはボビン1およびボックス3の各種情報が保存され得る。図面に図示されてはいないが、バーコートリーダーはメインフレームユニット10、走行ドライブユニット20、フォークユニット30、センタリングユニット40、コンベヤユニット50、進入ガイド80のうち適切な位置に設置され得る。
【0099】
制御ユニットはバーコートリーダーおよび距離センサ36との連動を通じてのフォークユニット30のZ軸センタリング、チャッキングセンサ37との連動を通じてのフォークユニット30のX軸センタリング、フォークユニット30のZ軸昇降およびY軸移動をそれぞれ制御することによってボビン1のリフティング(lifting)を自動で制御することができる。
【0100】
また、制御ユニットはバーコートリーダーおよび距離センサ36との連動を通じてのフォークユニット30のZ軸センタリング、ボックス感知センサ35との連動を通じてのフォークユニット30のX軸センタリング、フォークユニット30のZ軸昇降およびY軸移動をそれぞれ制御することによって、ボックスカバー3bのオープニング(opening)を自動で制御することができる。
【0101】
図面に図示されてはいないが、制御ユニットはメインフレームユニット10などのような適切な場所に設置され得、各センサとモータおよびシリンダなどと連結され得る。また、制御ユニットは演算/処理装置(CPU、MPUなど)、保存装置(メモリ、ドライブなど)、入力装置(キーボード、マウス、ボタン、スイッチなど)、出力装置(ディスプレイ、タッチスクリーンなど)、通信装置(LAN、モデム、ワイファイ、ブルートゥース(登録商標)など)、回路基板(メインボード、グラフィックカードなど)等を具備することができる。
【0102】
以下、本発明に係る移載機の作動過程を説明する。
【0103】
第1段階はボックスカバー3bのオープン段階であり、第2段階は1次包装除去段階である。第1段階は移載機によって自動で遂行され、第2段階は作業者によって手動で遂行され得る。
【0104】
まず、バーコートリーダー(BCR)を通じてボックス3に付着されたバーコードを読み取った後、ボックス3をコンベヤユニット50に投入する。
【0105】
次に、センタリングユニット40を利用してボックス3を自動でセンタリングするが、この時、制御ユニットがBCRの読み取り値およびボックスサイズチェックセンサ47と連動してボックス3のX軸センタリングおよびY軸センタリングを遂行する。
【0106】
次に、フォークユニット30のボックスカバーシリンダ34aとボックス感知センサ35および距離センサ36を利用してボックスカバー3bを自動でオープンするが、この時、制御ユニットがBCRの読み取り値および距離センサ36と連動してフォークユニット30のZ軸センタリングを遂行し、また、ボックス感知センサ35と連動してX軸センタリングを遂行する。両側のボックスカバーシリンダ34aのカバープッシャー34cがX軸の内側に前進してボックスカバー3bをチャッキングする。
【0107】
次に、走行ドライブユニット20を通じて、フォークユニット30がボックスカバー3bをチャッキングした状態でZ軸に上昇してY軸に後進した後、ボックスカバー積置台90から下降してチャッキングを解除してボックスカバー3bをボックスカバー積置台90に積載する。ボックスカバー3bの移動およびチャッキング解除時にも、制御ユニットが距離センサ36およびボックス感知センサ35と連動することができる。
【0108】
次に、ボックスカバー積置台90でセンタリングシリンダ92を利用してボックスカバー3bをY軸にセンタリングする。
【0109】
第3段階はボビン1のチャッキングおよび移載段階であり、第4段階は作業者ボビン移送段階である。第3段階は移載機によって自動で遂行され、第4段階は作業者によって手動で遂行され得る。
【0110】
まず、移載部材である走行ドライブユニット20およびフォークユニット30が、原点であるコンベヤユニット50位置に移動する。
【0111】
次に、フォークユニット30の直交ロボット32とフォーク33bおよび距離センサ36とチャッキングセンサ37を利用してボビン1を自動でチャッキングおよびリフティングするが、この時、制御ユニットがBCRの読み取り値および距離センサ36と連動してフォークユニット30のZ軸センタリングを遂行し、またチャッキングセンサ37と連動してX軸センタリングを遂行する。フォークユニット30の両側のフォーク33bがX軸の内側に前進してボビン1の中空末端1aに挿入されながらボビン1をチャッキングする。
【0112】
次に、走行ドライブユニット20を通じて、フォークユニット30がボビン1をチャッキングした状態でZ軸に上昇してY軸に後進した後、ボビン積置台60から下降してチャッキングを解除してボビン1をボビン積置台60に積載する。ボビン1の移動およびチャッキング解除時にも、制御ユニットが距離センサ36およびチャッキングセンサ37と連動することができる。
【0113】
次に、フォークユニット30が待機位置であるボックスカバー積置台90位置に移動する。
【0114】
次に、作業者が運搬車両を利用してボビン積置台60に積載されたボビン1を移載する。
【0115】
第5段階はボックスカバー3bのリターン段階であり、第6段階は空きボックス回収段階である。第5段階は移載機によって自動で遂行され、第6段階は作業者によって手動で遂行され得る。
【0116】
まず、フォークユニット30が移載機の中間位置であるボックスカバー位置に移動する。
【0117】
次に、フォークユニット30が、ボックスカバー積置台90でセンタリングシリンダ92を通じてY軸にセンタリングされた状態のボックスカバー3bを、前述した方法と同一に、Z軸センタリングおよびX軸センタリングを通じてチャッキングする。
【0118】
次に、走行ドライブユニット20を通じて、フォークユニット30がボックスカバー3bをチャッキングした状態でZ軸に上昇してY軸に前進した後、コンベヤユニット50から下降してチャッキングを解除してボックスカバー3bをボビン1がない空きボックス本体3aと再組立する。
【0119】
次に、フォークユニット30が待機位置であるボックスカバー積置台90位置に移動する。
【0120】
最後に、作業者が運搬車両を利用してコンベヤユニット50で再組立された空きボックス3を移載して回収する。
【符号の説明】
【0121】
1:ボビン
1a:中空末端
2:ホイル
3:ボックス
3a:ボックス本体
3b:ボックスカバー
10:メインフレームユニット
11:メインフレーム
12:ライトカーテンセンサ
13:ケーブルベア(登録商標)
14:LMガイド
15:走行定位置センサ
16:走行後進リミットセンサ
17:走行前進リミットセンサ
20:走行ドライブユニット
21:走行ドライブユニットフレーム
22:走行モータ
23:昇降モータ
24:ラックジャッキ
25:昇降ガイドブッシュ
26:センサ支持台
27:昇降定位置センサ
28:昇降上昇リミットセンサ
29:昇降下降リミットセンサ
30:フォークユニット
31:フォークユニットフレーム
32:直交ロボット
33a:フォークアーム
33b:フォーク
34a:ボックスカバーシリンダ
34b:シリンダロッド
34c:カバープッシャー
34d:連結部材
35:ボックス感知センサ
36:距離センサ
37:チャッキングセンサ
38:昇降ガイドシャフト
39a:センサ支持台
39b:昇降原点センサ
39c:昇降リミットセンサ
40:センタリングユニット
41:センタリングユニットフレーム
42:Y軸シリンダ
43:移動板
44:X軸シリンダ
45:ボックスプッシャー
46:LMガイド
47:サイズチェックセンサ
50:コンベヤユニット
51:フリーローラレーン
52:ボックスストッパー
53:貨物整列センサ
54:進入ガイドブロック
55:運搬車両エンドストッパー
60:ボビン積置台
61:積置台フレーム
62:ガイドブロック
63:貨物感知センサ
64:ボビン感知センサ
65:運搬車両エンドストッパー
70:カバーアセンブリ
71:カバーアセンブリフレーム
72:はしご
73:安全ドア
80:進入ガイド
81:進入ガイドフレーム
82:ローラ
83:パッド
90:ボックスカバー積置台
91:積置台フレーム
92:センタリングシリンダ
93:エンドブラケット
94:装着感知センサ
100:メンテナンスフレーム