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特許7637328TLR7アゴニストとしてのイミダゾ[2,1-F][1,2,4]トリアジン-4-アミン誘導体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-19
(45)【発行日】2025-02-28
(54)【発明の名称】TLR7アゴニストとしてのイミダゾ[2,1-F][1,2,4]トリアジン-4-アミン誘導体
(51)【国際特許分類】
   C07D 487/04 20060101AFI20250220BHJP
   A61K 31/53 20060101ALI20250220BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20250220BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20250220BHJP
【FI】
C07D487/04 144
A61K31/53
A61P35/00
A61P43/00 111
C07D487/04 CSP
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2021546210
(86)(22)【出願日】2020-02-06
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-23
(86)【国際出願番号】 CN2020074437
(87)【国際公開番号】W WO2020160711
(87)【国際公開日】2020-08-13
【審査請求日】2023-01-25
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2019/074732
(32)【優先日】2019-02-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2019/098757
(32)【優先日】2019-07-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2020/073673
(32)【優先日】2020-01-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】514164650
【氏名又は名称】ベイジーン リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001896
【氏名又は名称】弁理士法人朝日奈特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チャン、グオリャン
(72)【発明者】
【氏名】ミャオ、ジャンチャン
(72)【発明者】
【氏名】チョウ、チャンヨウ
(72)【発明者】
【氏名】チェン、ガン
(72)【発明者】
【氏名】リ、ジン
【審査官】神谷 昌克
(56)【参考文献】
【文献】特表2017-524037(JP,A)
【文献】特表2019-534337(JP,A)
【文献】Journal of Medicinal Chemistry,2012年,55巻,8137-8151頁
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D 487/04
A61K 31/53
A61P 35/00
A61P 43/00
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式(I)の化合物又はその薬学上許容される塩、又はその立体異性体。
【化1】
(I)
[式中、
Xは、Nである。
は、-CH-である。
は、-OR1a、又は-NR1a1bである。
1a及びR1bは、独立して、水素、アルキル基、アルケニル基、又はアルキニル基であり、前記アルキル基、アルケニル基、又はアルキニル基は、任意に1個又は2個又は3個の置換基により置換されており、前記置換基は、ハロゲン元素、任意にR1eにより置換されている-C1-8アルキル基、任意にR1eにより置換されているシクロアルキル基、任意にR1eにより置換されているヘテロシクリル基、任意にR1eにより置換されているアリール基、任意にR1eにより置換されているヘテロアリール基、CH-(OCHCH-(ただし、nは3~10のうちの1つの数)又は-OR1fからなる群より選ばれる。
ただし、R1eは、ハロゲン元素、ヒドロキシ基、アミノ基(-NH)、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、又は任意にハロゲン元素により置換されている-C1-6アルキル基である。
ただし、R1fは、アルキル基、シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基、又はヘテロアリール基であり、前記アルキル基、シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基、又はヘテロアリール基は、任意に-C1-4アルキル基又はハロゲン元素により置換されている
及びRは、独立して水素である。
は、水素、アルキル基、アルケニル基、又はアルキニル基である。
環Aは、フェニル又はピリジニルである。
は、ハロゲン元素、アルキル基、ハロアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、又は-C(=O)OR5aであり、ただし、R5aは、水素、アルキル基、又はハロアルキル基である。
pは、0、1、2又は3のうちの1つの数である。
は、直接結合、-(CR-、-O-、又は-NR-であり、ただし、Rは、-C1-6アルキル基であり、ただし、tは、1~8のうちの1つの数である。
及びRは、独立して、水素、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロアルキニル基、ヘテロシクリル基、アリール基、又はヘテロアリール基である。
は、-NR6a6b、アルキル基、又はヘテロシクリル基であり、前記アルキル基、又はヘテロシクリル基は、任意に1個又は2個又は3個の置換基R6cにより置換されている。
6a及びR6bは、独立して、水素、又はアルキル基である。
6cは、水素、ハロゲン元素、-OR6d、-SR6d、-NR6d6e、-COR6d、-SO6d、-C(=O)NR6d6e、又はアルキル基であり、前記アルキル基は、任意に1個又は2個又は3個の置換基R6gにより置換されている。
6d及びR6eは、水素、アルキル基、アルケニル基、ヘテロシクリル基、又はアリール基であり、前記アルキル基、アルケニル基、ヘテロシクリル基、又はアリール基は、任意に1個又は2個又は3個の置換基R6gにより置換されている。
6gは、水素、ハロゲン元素、-OR6h、-SR6h、-NR6h6i、-N(R6h)C(=O)R6i、アルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基、又はヘテロアリール基であり、R6h及びR6iは、独立して、水素又はアルキル基である。]
【請求項2】
は、-OR1a又は-NR1a1bであり、ただし、R1a及びR1bは、独立して、水素、-C1-8アルキル基、又は-C2-8アルケニル基であり、前記-C1-8アルキル基は、任意に1個又は2個又は3個の置換基により置換されており、前記置換基は、任意にR1eにより置換されているヘテロシクリル基、任意にR1eにより置換されているアリール基、CH-(OCHCH-(ただし、nは3~10のうちの1つの数)、又は-OR1fからなる群より選ばれ、
ただし、R1eは、ハロゲン元素、又は任意にハロゲン元素により置換されている-C1-6アルキル基であり、
ただし、R1fは、-C1-8アルキル基、アリール基、又はヘテロアリール基であり、前記-C1-8アルキル基、アリール基、又はヘテロアリール基は、任意に-C1-4アルキル基又はハロゲン元素により置換されている
請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
は、-OR1aであり、ただし、R1aは、任意に1個又は2個又は3個の置換基により置換されている-C1-8アルキル基であり、前記置換基は、ハロゲン元素、任意にR1eにより置換されている-C1-8アルキル基、任意にR1eにより置換されているシクロアルキル基、任意にR1eにより置換されているヘテロシクリル基、任意にR1eにより置換されているアリール基、任意にR1eにより置換されているヘテロアリール基、CH-(OCHCH-(ただし、nは3~10のうちの1つの数)又は-OR1fからなる群より選ばれ、ただし、R1e及びR1fは、請求項1において定義された通りである、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
は、-OR1a又は-NHR1aであり、ただし、R1aは、分岐状-C4-8アルキル基である、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
は、-OR1a又は-NHR1aであり、ただし、R1aは、ブタン-2-イル、ペンタン-2-イル、ペンタン-3-イル、ヘプタン-2-イル、ヘプタン-3-イル、ヘプタン-4-イル、オクタン-2-イル、オクタン-3-イル、オクタン-4-イル、又はオクタン-5-イルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
は、ハロゲン元素、-C1-8アルキル基、-ハロC1-8アルキル基、-C1-8アルコキシ基、-ハロC1-8アルコキシ基、又は-C(=O)OR5aであり、ただし、R5aは、水素、-C1-8アルキル基、又は-ハロC1-8アルキル基であり、かつ、pは、0、1、又は2のうちの1つの数である、請求項1~5のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項7】
は、直接結合、-CH-、-CHCH-、-CHCHCH-、-O-、又は-NR-であり、ただし、Rは、-C1-6アルキル基である請求項1~6のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項8】
は、-NR6a6b、-C1-8アルキル基、又はヘテロシクリル基であり、前記-C1-8アルキル基、又はヘテロシクリル基は、任意に1個又は2個又は3個の置換基R6cにより置換されており、
6a及びR6bは、独立して、水素又は-C1-8アルキル基であり、
6cは、水素、ハロゲン元素、-OR6d、-SR6d、-NR6d6e、-COR6d、-SO6d、-C(=O)NR6d6e、又は-C1-8アルキル基であり、前記-C1-8アルキル基は、独立してかつ任意に1個又は2個又は3個の置換基R6gにより置換されており、
6d及びR6eは、独立して水素、-C1-8アルキル基、-C2-8アルケニル基、ヘテロシクリル基、又はアリール基であり、前記-C1-8アルキル基、-C2-8アルケニル基、ヘテロシクリル基、又はアリール基は、任意に1個又は2個又は3個の置換基R6gにより置換されており、
6gは、水素、ハロゲン元素、-OR6h、-SR6h、-NR6h6i、-N(R6h)C(=O)OR6i、-C1-8アルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基、又はヘテロアリール基であり、ただし、R6h及びR6iは、独立して水素又は-C1-8アルキル基である
請求項1~7のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項9】
-Rは、下記a)、b)、c)、d)、e)又はf)から選ばれる、請求項8に記載の化合物。
a)Lは、-CH-又は-CHCH-であり、かつ、Rは、1個又は2個又は3個の窒素ヘテロ原子を環員として含む5員、6員、7員又は8員飽和単環であるか、あるいは、酸素、窒素又は任意に酸化された硫黄から選択される1個、2個又は3個のヘテロ原子を環員として含む二環であり、前記単環又は二環は任意に1個又は2個の置換基R6cにより置換されており、ただし、R6cは、-NR6d6e、-COR6d、-OR6d、又は任意にヒドロキシ基により置換されている-C1-8アルキル基であり、ただし、R6d及びR6eは、独立して、水素又は-C1-8アルキル基又はフェニル基であり、ただし、前記アルキル基は、任意にNH-、アルキルアミノ基又はジアルキルアミノ基により置換されている。
b)Lは、-CH-又は-CHCH-であり、かつ、Rは、-NR6a6bであり、ただし、R6a及びR6bは、独立して、水素又はC1-8アルキル基である。
c)Lは、直接結合であり、かつRは、-C1-8アルキル基ある。
d)Lは、-O-であり、かつ、Rは、-C1-8アルキル基又はヘテロシクリル基であり、前記-C1-8アルキル基及びヘテロシクリル基は、任意に1個又は2個のR6cにより置換されており、ただし、R6cは、-C1-8アルキル基、-NR6d6e及び-COR6dであり、ただし、R6d及びR6eは、独立して、任意にNH-、アルキルアミノ基、又はジアルキルアミノ基により置換されている-C1-8アルキル基である。
e)Lは、-NR-であり、ただし、Rは、-C1-6アルキル基であり、かつ、Rは、-C1-8アルキル基あり、前記-C1-8アルキル基、任意に1個又は2個のR6cにより置換されており、ただし、R6cは、-C1-8アルキル基又は-NR6d6eであり、ただし、R6d及びR6eは、独立して、C1-8アルキル基である。
【請求項10】
は、-CH-又は-CHCH-であり、かつ、Rは、ピロリジニル基、ピペリジル基、アゼパニル基、ピペラジニル基又はモルホリノ又は(1S,4S)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イルであり、Rは、さらに、任意に1個又は2個の置換基R6cにより置換されており、ただし、R6cは、-NR6d6e、-COR6d、-OR6d、又は任意にヒドロキシ基により置換されている-C1-8アルキル基であり、ただし、R6d及びR6eは、独立して、水素又は-C1-8アルキル基又はフェニル基であり、ただし、前記アルキル基は、任意にNH-、アルキルアミノ基又はジアルキルアミノ基により置換されている、請求項9に記載の化合物。
【請求項11】
は、-CH-又は-CHCH-であり、かつ、Rは、ピロリジン-1-イル、モルホリノ、ピペリジン-1-イル、4-メチルピペラジン-1-イル、ピペラジン-1-イル、ピペリジン-4-イル、4-(2-(ジメチルアミノ)アセチル)ピペラジン-1-イル、(1S,4S)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル、4-アミノピペリジン-1-イル、3-(ジメチルアミノ)ピロリジン-1-イル、4-フェノキシピペリジン-1-イル、1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル、4-(3-ヒドロキシプロピル)ピペラジン-1-イル、又はピペリジン-3-イルである、請求項9に記載の化合物。
【請求項12】
-Rは、下記のa)、b)、d)、又はe)から選ばれる、請求項9に記載の化合物。
a)ピロリジン-1-イルメチル基、モルホリノメチル基、ピペリジン-1-イルメチル基、(4-メチルピペラジン-1-イル)メチル基、ピペラジン-1-イルメチル基、ピペリジン-4-イルメチル基、(4-(2-(ジメチルアミノ)アセチル)ピペラジン-1-イル)メチル基、(1S,4S)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イルメチル基、2-(ピロリジン-1-イル)エチル基、(4-アミノピペリジン-1-イル)メチル基、(3-(ジメチルアミノ)ピロリジン-1-イル)メチル基、(4-フェノキシピペリジン-1-イル)メチル基、(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)メチル基、(4-(3-ヒドロキシプロピル)ピペラジン-1-イル)メチル基、又はピペリジン-3-イルメチル基
b)アミノメチル基
d)3-(メチルアミノ)プロポキシ基、3-(ジメチルアミノ)プロポキシ基、3-(ジエチルアミノ)プロポキシ基、2-アミノエトキシ基、3-(ジメチルアミノ)-2,2-ジメチルプロポキシ基、メトキシ基、2-(メチルアミノ)エトキシ基3-(ピペリジン-1-イル)プロポキシ基、3-モルホリノプロポキシ基、3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ基、3-アミノプロポキシ基、(1R,5S)-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イルオキシ基、ピペリジン-4-イルオキシ基、(1R,5S)-8-エチル-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イルオキシ基、1-エチルピロリジン-3-イルオキシ基、又はピロリジン-3-イルオキシ基
e)(2-(ジメチルアミノ)エチル)(メチル)アミノ基である。
【請求項13】
環Aは、フェニルであり、かつ、L及びL-Rは、前記フェニルのパラ位に位置し、かつ、前記フェニルは、さらに任意に1個のRにより置換されており、ただし、L、L、R及びRは、請求項1において定義された通りである、請求項1~6のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項14】
環Aは、ピリジニルであり、かつ、L及びL-Rは、前記ピリジニルのパラ位に位置し、かつ、前記ピリジニルは、さらに、任意に1個のRにより置換されており、ただし、L、L、R及びRは、請求項1において定義された通りである、請求項1~6のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項15】
以下の化合物から選ばれる化合物、又はその薬学上許容される塩、又はその立体異性体:
化合物A1:2-ブトキシ-7-(4-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
化合物A2:2-ブトキシ-7-(4-(3-(ジメチルアミノ)プロポキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
化合物A4:N-(5-((4-アミノ-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)メチル)ピリジン-2-イル)-N,N,N-トリメチルエタン-1,2-ジアミン、
化合物A5:2-ブトキシ-7-(4-(ピペリジン-1-イルメチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
化合物A6:2-ブトキシ-7-(4-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
化合物A8:2-ブトキシ-7-((2-イソプロピル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-6-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
化合物A10:2-ブトキシ-7-(4-(ピペラジン-1-イルメチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
化合物A20:2-ブトキシ-7-(2-フルオロ-4-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
化合物A21:2-ブトキシ-7-(4-(3-(ピペリジン-1-イル)プロポキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
化合物A22:2-ブトキシ-7-(4-(3-モルホリノプロポキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
化合物A28:2-ブトキシ-7-(4-(3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
化合物A29:2-ブトキシ-7-(4-(3-(ジエチルアミノ)プロポキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
化合物A30:2-ブトキシ-7-((4’-(ピロリジン-1-イルメチル)-[1,1’-ビフェニリル]-4-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
化合物A32:2-ブトキシ-7-((6-(3-(ジメチルアミノ)プロポキシ)ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]ピリジン-4-アミン、
化合物A33:2-ブトキシ-7-(4-(ピペリジン-4-イルメチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
化合物A34:2-ブトキシ-7-((5-クロロ-6-(3-(ジメチルアミノ)プロポキシ)ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
化合物A35:2-ブトキシ-7-(4-(3-(ジメチルアミノ)プロポキシ)-3-フルオロベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
化合物A36:2-ブトキシ-7-(4-(3-(ジメチルアミノ)プロポキシ)-2-フルオロベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
化合物A38:7-(4-(((1R,5S)-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-フルオロベンジル)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
化合物A39:1-(4-(4-((4-アミノ-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)メチル)ベンジル)ピペラジン-1-イル)-2-(ジメチルアミノ)エタン-1-オン、
化合物A40:2-ブトキシ-7-((5-クロロ-6-(ピペリジン-4-イル-オキシ)ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
化合物A41:7-(4-(((1S,4S)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)メチル)ベンジル)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
化合物A42:2-ブトキシ-7-(4-(2-(ピロリジン-1-イル)エチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
化合物A43:7-(4-((4-アミノピペリジン-1-イル)メチル)ベンジル)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
化合物A44:2-ブトキシ-7-(4-((3-(ジメチルアミノ)ピロリジン-1-イル)メチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
化合物A45:2-ブトキシ-7-((5-クロロ-6-(3-(ジメチルアミノ)-2,2-ジメチルプロポキシ)ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
化合物A49:2-ブトキシ-7-(4-(((1R,5S)-8-エチル-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-フルオロベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
化合物A53:2-ブトキシ-7-((6-(3-(ジメチルアミノ)-2,2-ジメチルプロポキシ)ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
化合物A57:メチル 5-((4-アミノ-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)メチル)-2-(3-(ジメチルアミノ)プロポキシ)ベンゾエート、
化合物A58:2-ブトキシ-7-((6-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
化合物A60:2-ブトキシ-7-(4-((1-エチルピロリジン-3-イル)オキシ)-2-フルオロベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
化合物A61:2-ブトキシ-7-(2-フルオロ-4-(ピロリジン-3-イル-オキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
化合物A63:2-ブトキシ-7-(4-(3-(メチルアミノ)プロポキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
化合物A64:N-(フラン-2-イルメチル)-7-(4-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2,4-ジアミン、
化合物A66:2-ブトキシ-7-(4-(1-メチルピロリジン-3-イル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
化合物A67:N2-ブチル-7-(4-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2,4-ジアミン、
化合物A69:7-(4-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンジル)-2-(4,4,4-トリフルオロブトキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
化合物A71:3-(4-(4-((4-アミノ-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)メチル)ベンジル)ピペラジン-1-イル)プロプ-1-オール、
化合物A72:2-ブトキシ-7-((5-メチル-6-(ピペリジン-4-イル-オキシ)ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
化合物A77:7-((6-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)-2-(ペンタン-2-イル-オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
化合物A78:7-((5-メチル-6-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)-2-(ペンタン-2-イル-オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
化合物A79:3-((4-アミノ-7-((6-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール、
化合物A81:(R又はS)3-((4-アミノ-7-((6-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール、
化合物A82:(S又はR)3-((4-アミノ-7-((6-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール、
化合物A83:7-((6-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)-2-(ペンタン-3-イル-オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
化合物A84:2-(ヘキサン-3-イル-オキシ)-7-((6-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
化合物A85:3-((4-アミノ-7-(4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール、
化合物A86:3-((4-アミノ-7-((6-(3-(メチルアミノ)プロポキシ)ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール、
化合物A87:2-(ヘプタン-4-イル-オキシ)-7-((6-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
化合物A89:(S)-2-(s-ブトキシ)-7-((6-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
化合物A90:(S)-7-((6-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)-2-(ペンタン-2-イル-オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
化合物A91:3-((4-アミノ-7-(3-フルオロ-4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール、
化合物A92:(R又はS)3-((4-アミノ-7-(4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール、
化合物A93:(S又はR)3-((4-アミノ-7-(4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール、
化合物A94:3-((4-アミノ-7-(4-(メチル(2-(メチルアミノ)エチル)アミノ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール、
化合物A95:3-((4-アミノ-7-(4-(2-(メチルアミノ)エチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール、
化合物A96:3-((4-アミノ-7-(4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール、
化合物A97:3-((4-アミノ-7-(2-フルオロ-4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール、
化合物A98:3-((4-アミノ-7-(3-メトキシ-4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール、
化合物A99:(S)-7-(3-フルオロ-4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)-2-(ペンタン-2-イル-オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
化合物A100:(S)-7-(4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)-2-(ペンタン-2-イル-オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン、
化合物A101:(R又はS)-3-((4-アミノ-7-(2-メトキシ-4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール、
化合物A102:3-((4-アミノ-7-(3-クロロ-4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール、
化合物A103:(R又はS)-3-((4-アミノ-7-(3-メチル-4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール、
化合物A104:(R又はS)-3-((4-アミノ-7-(3-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール、
化合物A105:(R又はS)-3-((4-アミノ-7-(3-フルオロ-4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール、
化合物A106:(S又はR)-3-((4-アミノ-7-(3-フルオロ-4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール、
化合物A107:(R又はS)-3-((4-アミノ-7-(2-メチル-4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール、
化合物A108:(R又はS)-3-((4-アミノ-7-(2-クロロ-4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール、
化合物A109:(3R又はS)-3-((4-アミノ-7-((6-((1-(メチルアミノ)プロパン-2-イル)オキシ)ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール、
化合物A110:(R又はS)-3-((4-アミノ-7-(4-(3-(メチルアミノ)プロピル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール、
化合物A111:(R又はS)-3-((4-アミノ-7-(2,3-ジフルオロ-4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール、
化合物A112:(R又はS)-3-((4-アミノ-7-(2,5-ジフルオロ-4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール、
化合物A113:(R又はS)-3-((4-アミノ-7-(2-メトキシ-5-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール、
化合物A114:(R又はS)-3-((4-アミノ-7-(3,5-ジフルオロ-4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール、
化合物A115:(R又はS)-3-((4-アミノ-7-(2-フルオロ-4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール、
化合物A116:(R又はS)-3-((4-アミノ-7-(3-メトキシ-5-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール、
化合物A117:(R又はS)-3-((4-アミノ-7-(4-メトキシ-3-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール、
化合物A118:(R又はS)-3-((4-アミノ-7-(2-メトキシ-3-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール、
化合物A119:(R又はS)-3-((4-アミノ-7-(4-(2-(メチルアミノ)エチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール、
化合物A120:(S又はR)-3-((4-アミノ-7-(4-(2-(メチルアミノ)エチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール、
化合物A121:(R又はS)-3-((4-アミノ-7-(2-エトキシ-4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール、
化合物A122:(R又はS)-3-((4-アミノ-7-((6-(2-(メチルアミノ)プロポキシ)ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール、
化合物A123:(R又はS)-3-((4-アミノ-7-(2,6-ジフルオロ-4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール、及び
化合物A124:(R又はS)-3-((4-アミノ-7-((4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ナフタレン-1-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール。
【請求項16】
請求項1~15のいずれか1項に記載の化合物、又はその薬学上許容される塩と、少なくとも1種の薬学上許容される担体又は賦形剤とを含む医薬組成物。
【請求項17】
TLR7を調節するための医薬の製造における、請求項1~15のいずれか1項に記載の化合物、又はその薬学上許容される塩の使用。
【請求項18】
疾患又は障害を治療するための医薬の製造における、請求項1~15のいずれか1項に記載の化合物、又はその薬学上許容される塩の使用。
【請求項19】
前記疾患又は障害が癌である、請求項18に記載の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、TLR7アゴニストとして使用可能なイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン誘導体又はその立体異性体、又はその薬学上許容される塩、ならびに前記イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン誘導体又はその立体異性体、又はその薬学上許容される塩を含む医薬組成物を披露する。本明細書は、さらに、前記イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン誘導体又はその立体異性体、又はその薬学上許容される塩をTLR7アゴニストとして用いる癌治療方法を披露する。
【背景技術】
【0002】
Toll様受容体(TLR)は、パターン認識受容体(PRR)ファミリーに属し、異なる病原体の高度に保存された分子パターン(PAMP)及び内在性損傷関連分子パターン(DAMP)を感知することにより初期の先天性免疫応答において肝心な役割を果たしている(Barton,G.M.及びR.Medzhitov(2002)「Toll-like receptors and their ligands.」Curr Top Microbiol Immunol 270:81-92)。
【0003】
人類中で10種類の異なるTLRが鑑定された。中でも、TLR7、TLR8及びTLR9は、そのゲノムアーキテクチャ、配列類似性及びエンドソーム局在化により、TLRの同一サブファミリーに属する。それらは、限られた発現パターンを有する(幾つかのタイプの免疫細胞により制限される)。TLR7は、B細胞及び形質細胞様樹状細胞(pDC)中で発現し、TLR8は、単球及び骨髄樹状細胞(mDC)中で発現する(Iwasaki,A.及びR.Medzhitov(2004).「Toll-like receptor control of the adaptive immune responses.」Nat Immunol 5(10):987-995)。
【0004】
天然のリガンド単鎖RNAを除き、イミダゾキノロン類(又は「イミキモド様」リガンド)及びグアノシン類似体は、さらに、異なるTLR7及び/又はTLR8特異的活性化を示す。TLR7及び/又はTLR8は、樹状細胞(DC)の成熟及び炎症性サイトカインの分泌を活性化、トリガする(van Duin,D.ら(2006).「Triggering TLRsignaling in vaccination.」Trends Immunol 27(1):49-55)。CTL及びNK細胞は、サイトカイン及び抗原提示で刺激したDCによりさらに活性化されて増殖する。従って、TLRアゴニストの特性は、抗腫瘍免疫力を強化する有効な方針となっている(Adams,S.(2009).「Toll-like receptor agonists in cancer therapy.」Immunotherapy 1(6):949-964)。
【0005】
イミキモド(TLR7アゴニスト)は、免疫刺激力を有する単一抗腫瘍剤として、多くの原発性皮膚腫瘍及び皮膚転移の治療に適用されている(Stary,G.ら(2007).「Tumoricidal activity of TLR7/8-activated inflammatory dendritic cells.」J Exp Med 204(6):1441-1451.,Aranda,F.ら(2014).「Trial Watch:Toll-like receptor agonists in oncological indications.」Oncoimmunology 3:e29179)。
【0006】
WO2016023511は、ピロロピリミジン化合物をTLR7アゴニストとして、ウイルス感染の治療用医薬の製造に用いることを開示している。
【0007】
現在、TLRアゴニストの、癌治療方法の臨床前及び臨床開発への使用は、広く研究されている。従って、癌治療のためのより有効なTLRアゴニストの開発が必要される。
【発明の概要】
【0008】
意外、かつ驚くべきことに、発明者は、本明細書が披露するイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン誘導体、特に、式(I)における環Aがさらにヘテロシクリル環により直接に置換されている場合、より有効なTLR7アゴニスト活性を示すことを見出した。発明者は、さらに、イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン誘導体の位置2でのアルキル基部分の分岐鎖により意外にTLR7アゴニストの活性が改善されたことを見出した。
【0009】
第1の態様において、本明細書が披露するのは、下記式(I)化合物又はその薬学上許容される塩、又はその立体異性体である。
【化1】

(I)
[式中、
Xは、N又はCRである。
ただし、Rは、水素、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロアルキニル基、ヘテロシクリル基、アリール基、又はヘテロアリール基である。
は、-(CR-、-O-、-S-、-S(O)-、-SO-、-C(O)-、-C(O)O-、-OC(O)-、-NR-、-C(O)NR-、-NRC(O)-、-NRC(O)O-、-NRC(O)NR-、-SONR-、-NRSO-、-NRS(O)NR-、-NRS(O)NR-、-C(O)NRSO-、-C(O)NRSO-、又は-C(=NR)NR-である。
ただし、mは、1~8のうちの1つの数であり、かつ、-(CR-における1個又は2個のCR部分が置換されていないか、あるいは、1個以上の部分により置換されており、前記部分は、O、S、SO、SO、C(O)及びNRからなる群より選ばれる。
及びRは、存在する場合、独立にして水素、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロアルキニル基、ヘテロシクリル基、アリール基、ヘテロアリール基、又は-ORである。
ただし、Rは、水素、アルキル基、アルコキシ-アルキル基-、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アリール基、ヘテロシクリル基、又はヘテロアリール基である。
は、-OR1a、-SR1a、-NR1a1b、-COR1a、-SO1a、-C(=O)OR1a、-C(=O)NR1a1b、-C(=NR1a)NR1b1c、-N(R1a)C(=O)R1b、-N(R1a)C(=O)OR1b、-N(R1a)C(O)NR1b1c、-N(R1a)S(O)NR1b1c、-N(R1a)S(O)NR1b1c、-NR1aSO1b、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロアルキニル基、ヘテロシクリル基、アリール基、又はヘテロアリール基であり、前記アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロアルキニル基、ヘテロシクリル基、アリール基、又はヘテロアリール基の各々は、独立にしてかつ任意に1個又は2個又は3個の置換基R1dにより置換されている。
1a、R1b、及びR1cは、独立にして水素、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロアルキニル基、ヘテロシクリル基、アリール基、又はヘテロアリール基であり、前記アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロアルキニル基、ヘテロシクリル基、アリール基、又はヘテロアリール基の各々は、任意に1個又は2個又は3個の置換基により置換されており、前記置換基は、ハロゲン元素、任意にR1eにより置換されている-C1-8アルキル基、任意にR1eにより置換されているシクロアルキル基、任意にR1eにより置換されているヘテロシクリル基、任意にR1eにより置換されているアリール基、任意にR1eにより置換されているヘテロアリール基、CH-(OCHCH-(ただし、nは3~10のうちの1つの数)又は-OR1fからなる群より選ばれる。
ただし、R1eは、ハロゲン元素、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシ基、アミノ基(-NH)、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、又は任意にハロゲン元素により置換されている-C1-6アルキル基である。
ただし、R1fは、アルキル基、シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基、又はヘテロアリール基であり、それぞれ任意に-C1-4アルキル基又はハロゲン元素により置換されている。
1dは、存在する場合、独立にして水素、オキソ、-CN、-NO、アミノ基(-NH)、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、ハロゲン元素、ハロアルキル基、アルキル基、ハロアルコキシ基、アルコキシ基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロアルキニル基、ヘテロシクリル基、アリール基、又はヘテロアリール基である。
及びRは、存在する場合、独立にして水素、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロアルキニル基、ヘテロシクリル基、アリール基、又はヘテロアリール基であり、ただし、前記アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロアルキニル基、ヘテロシクリル基、アリール基、又はヘテロアリール基は、任意に1~3個の置換基により置換されており、前記置換基は、オキソ、-CN、-NO、アミノ基(-NH)、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、ハロゲン元素、ヒドロキシ基、ハロアルキル基、アルキル基、ハロアルコキシ基、アルコキシ基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロアルキニル基、ヘテロシクリル基、アリール基、又はヘテロアリール基からなる群より選ばれる。
は、水素、ハロゲン元素、シアノ基、-NO、-OR4a、-SR4a、-NR4a4b、-COR4a、-SO4a、-C(=O)OR4a、-C(=O)NR4a4b、-C(=NR4a)NR4b4c、-N(R4a)C(=O)R4b、-N(R4a)C(=O)OR4b、-N(R4a)C(O)NR4b4c、-N(R4a)S(O)NR4b4c、-N(R4a)S(O)NR4b4c、-NR4aSO4b、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロアルキニル基、ヘテロシクリル基、アリール基、又はヘテロアリール基であり、前記アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロアルキニル基、ヘテロシクリル基、アリール基、又はヘテロアリール基の各々は、独立にしてかつ任意に1個又は2個又は3個の置換基R4dにより置換されている。
4a、R4b、及びR4cは、独立にして水素、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロアルキニル基、ヘテロシクリル基、アリール基、又はヘテロアリール基であり、前記アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロアルキニル基、ヘテロシクリル基、アリール基、又はヘテロアリール基の各々は、任意にハロゲン元素、ヒドロキシ基、NH-、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基又はアルコキシ基により置換されている。
4dは、存在する場合、独立にして水素、オキソ、-CN、-NO、ハロゲン元素、NH-、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロアルキニル基、ヘテロシクリル基、アリール基、又はヘテロアリール基であり、前記アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロアルキニル基、ヘテロシクリル基、アリール基、又はヘテロアリール基の各々は、任意にハロゲン元素、ヒドロキシ基、NH-、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基又はアルコキシ基により置換されている。
環Aは、アリール基又はヘテロアリール基である。
は、ハロゲン元素、ヒドロキシ基、アルキル基、ハロアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、オキソ、又は-C(=O)OR5aであり、ただし、R5aは、水素、アルキル基、又はハロアルキル基である。
pは、0、1、2又は3のうちの1つの数である。
は、直接結合、-(CR-、-O-、-S-、-S(O)-、-SO-、-C(O)-、-C(O)O-、-OC(O)-、又は-NR-であり、ただし、Rは、-C1-6アルキル基であり、ただし、tは、1~8のうちの1つの数であり、かつ、-(CR-における1個又は2個のCR部分が置換されていないか、あるいは、1個以上の部分により置換されており、前記部分は、O、S、SO、SO、C(O)及びNRからなる群より選ばれる。
及びRは、存在する場合、独立にして水素、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロアルキニル基、ヘテロシクリル基、アリール基、又はヘテロアリール基である。
は、-NR6a6b、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロアルキニル基、ヘテロシクリル基、アリール基、又はヘテロアリール基であり、前記アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロアルキニル基、ヘテロシクリル基、アリール基、又はヘテロアリール基の各々は、独立にしてかつ任意に1個又は2個又は3個の置換基R6cにより置換されている。
6a及びR6bは、独立にして水素、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロアルキニル基、ヘテロシクリル基、アリール基、又はヘテロアリール基であり、前記アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロアルキニル基、ヘテロシクリル基、アリール基、又はヘテロアリール基の各々は、任意にハロゲン元素、ヒドロキシ基、NH-、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基又はアルコキシ基により置換されている。
6cは、独立にして水素、ハロゲン元素、シアノ基、-NO、-OR6d、-SR6d、-NR6d6e、-COR6d、-SO6d、-C(=O)OR6d、-C(=O)NR6d6e、-C(=NR6d)NR6e6f、-N(R6d)C(=O)R6e、-N(R6d)C(=O)OR6e、-N(R6d)C(O)NR6e6f、-N(R6d)S(O)NR6e6f、-N(R6d)S(O)NR6e6f、-NR6dSO6e、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロアルキニル基、ヘテロシクリル基、アリール基、又はヘテロアリール基であり、前記アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロアルキニル基、ヘテロシクリル基、アリール基、又はヘテロアリール基の各々は、独立にしてかつ任意に1個又は2個又は3個の置換基R6gにより置換されている。
6d、R6e及びR6fは、独立にして水素、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロアルキニル基、ヘテロシクリル基、アリール基、又はヘテロアリール基であり、前記アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロアルキニル基、ヘテロシクリル基、アリール基、又はヘテロアリール基の各々は、任意に1個又は2個又は3個の置換基R6gにより置換されている。
6gは、存在する場合、独立にして水素、ハロゲン元素、シアノ基、-NO、-OR6h、-SR6h、-NR6h6i、-COR6h、-SO6h、-C(=O)OR6h、-C(=O)NR6h6i、-C(=NR6h)NR6i6j、-N(R6h)C(=O)R6i、-N(R6h)C(=O)OR6i、-N(R6h)C(O)NR6i6j、-N(R6h)S(O)NR6i6j、-N(R6h)S(O)NR6i6h、-NR6hSO6i、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロアルキニル基、ヘテロシクリル基、アリール基、又はヘテロアリール基である。
6h、R6i及びR6jは、独立にして水素、アルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロアルキニル基、ヘテロシクリル基、アリール基、又はヘテロアリール基であり、前記アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロアルキニル基、ヘテロシクリル基、アリール基又はヘテロアリール基の各々は、独立にしてかつ任意に1個又は2個又は3個の置換基により置換されており、前記置換基は、ハロゲン元素、-C1-4アルキル基、-C1-4アルコキシ基、ヒドロキシ基、ニトロ基、-NH、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、又はシアノ基からなる群より選ばれる。]
Xの定義
【0010】
幾つかの実施形態において、Xは、Nである。幾つかの実施形態において、Xは、CRであり、ただし、Rは、式(I)について定義された通りである。幾つかの実施形態において、Xは、CHである。
の定義
【0011】
幾つかの実施形態において、mは、1~5のうちの1つの数、又は1~3のうちの1つの数、又は数字1である。
【0012】
幾つかの実施形態において、Lは、-CR-、-O-、-S-、-S(O)-、-SO-、又は-C(O)-であり、ただし、R及びRは、存在する場合、独立にして水素、-C1-8アルキル基、又は-ORであり、ただし、Rは、水素又は-C1-4アルキル基である。別の実施形態において、Lは、-CR-であり、ただし、R及びRは、存在する場合、独立にして水素、-C1-8アルキル基(好ましくは-C1-4アルキル基、より好ましくはメチル基である)又は-OHである。幾つかの実施形態において、Lは、-CH-、-CH(OH)-又は-CH(CH)-である。別の実施形態において、Lは、-CH-である。
の定義
【0013】
幾つかの実施形態において、Rは、-OR1a又は-NR1a1bであり、ただし、R1a及びR1bは、式(I)について定義された通りである。
【0014】
幾つかの実施形態において、Rは、-OR1a、又は-NR1a1bであり、ただし、R1a、R1bは、独立にして水素、-C1-8アルキル基、又は-C2-8アルケニル基であり、前記-C1-8アルキル基の各々は、任意に1個又は2個又は3個の置換基により置換されており、前記置換基は、任意にR1eにより置換されているヘテロシクリル基、任意にR1eにより置換されているアリール基、CH-(OCHCH-(ただし、nは、3~10、好ましくは4~8、より好ましくは5~7のうちの1つの数である)又は-OR1fからなる群より選ばれる。
ただし、R1eは、ハロゲン元素、又は任意にハロゲン元素により置換されている-C1-6アルキル基である。
ただし、R1fは、-C1-8アルキル基、アリール基、又はヘテロアリール基であり、それぞれ任意に-C1-4アルキル基又はハロゲン元素により置換されている。
【0015】
幾つかの実施形態において、Rは、-OR1aであり、ただし、R1aは、水素である。
【0016】
幾つかの実施形態において、Rは、-OR1aであり、ただし、R1aは、任意に1個又は2個又は3個の置換基により置換されている-C1-8アルキル基であり、前記置換基は、ハロゲン元素、任意にR1eにより置換されている-C1-8アルキル基、任意にR1eにより置換されているシクロアルキル基、任意にR1eにより置換されているヘテロシクリル基、任意にR1eにより置換されているアリール基、任意にR1eにより置換されているヘテロアリール基、CH-(OCHCH-(ただし、nは3~10のうちの1つの数)又は-OR1fからなる群より選ばれ、ただし、R1e及びR1fは、式(I)について定義された通りである。
【0017】
幾つかの実施形態において、Rは、-OR1aであり、ただし、R1aは、無置換のC1-8アルキル基である。幾つかの実施形態において、Rは、-OR1aであり、ただし、R1aは、直鎖である。幾つかの実施形態において、Rは、-OR1aであり、ただし、R1aは、分岐状アルキル基である。幾つかの実施形態において、Rは、-OR1aであり、ただし、R1aは、分岐状アルキル基、好ましくは-C4-8アルキル基(ただし、前記分岐状置換基は、酸素原子に対してα位に位置する)であり、ブタン-2-イル、ペンタン-2-イル、ペンタン-3-イル、ヘプタン-2-イル、ヘプタン-3-イル、ヘプタン-4-イル、オクタン-2-イル、オクタン-3-イル、オクタン-4-イル、又はオクタン-5-イルを含むが、これらに限定されない。幾つかの実施形態において、Rは、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペントキシ基、ヘキトキシ基、ヘプトキシ基又はオクトキシ基である。幾つかの実施形態において、Rは、好ましくはプロポキシ基、イソプロポキシ基、n-ブトキシ基、イソブトキシ基、ブタン-2-イルオキシ(s-ブトキシ基)、ペンタン-2-イルオキシ基、ペンタン-3-イルオキシ基、2-メチルブトキシ基、ヘプタン-2-イルオキシ基、ヘプタン-3-イルオキシ基、ヘプタン-4-イルオキシ基、オクタン-2-イルオキシ基、オクタン-3-イルオキシ基、オクタン-4-イルオキシ基、又はオクタン-5-イルオキシ基である。幾つかの実施形態において、Rは、n-ブトキシ基、ブタン-2-イルオキシ(s-ブトキシ基)、ペンタン-2-イルオキシ基、ペンタン-3-イルオキシ基、ヘプタン-2-イルオキシ基、ヘプタン-3-イルオキシ基、ヘプタン-4-イルオキシ基、オクタン-2-イルオキシ基、オクタン-3-イルオキシ基、オクタン-4-イルオキシ基、又はオクタン-5-イルオキシ基である。
【0018】
幾つかの実施形態において、Rは、-OR1aであり、ただし、R1aは、-C1-8アルキル基、好ましくは-C4-5アルキル基であり、前記アルキル基は、1~3個のハロゲン元素(例えば、フッ素)により置換されている。
【0019】
幾つかの実施形態において、Rは、-OR1aであり、ただし、R1aは、-C1-8アルキル基、好ましくは-C1-3アルキル基であり、前記アルキル基は、任意にR1eにより置換されているシクロアルキル基、任意にR1eにより置換されているヘテロシクリル基、任意にR1eにより置換されているアリール基、又は任意にR1eにより置換されているヘテロアリール基により置換されており、ただし、R1eは、式(I)について定義された通りである。
【0020】
幾つかの実施形態において、Rは、-OR1aであり、ただし、R1aは、-C1-8アルキル基、好ましくは-C1-3アルキル基であり、前記アルキル基は、ヘテロアリール基(例えば、酸素、窒素又は任意に酸化された硫黄から選ばれる1個又は2個又は3個のヘテロ原子を環員として含む5~6員ヘテロアリール基)により置換されており、前記ヘテロアリール基は、任意に-C1-6アルキル基、好ましくは-C1-4アルキル基、より好ましくはメチル基により置換されている。幾つかの実施形態において、ヘテロアリール基は、ピリジニル基又はイミダゾリル基又はイソオキサゾリル基である。幾つかの実施形態において、Rは、ピリジン-3-イルメトキシ基、2-(1H-イミダゾール-1-イル)エトキシ基、又は(5-メチルイソオキサゾール-3-イル)メトキシ基である。
【0021】
幾つかの実施形態において、Rは、-OR1aであり、ただし、R1aは、-C1-8アルキル基、好ましくは-C1-3アルキル基であり、前記アルキル基は、アリール基(例えば、フェニル基)により置換されている。幾つかの実施形態において、Rは、2-フェネトキシ基又は3-フェニルプロポキシ基である。
【0022】
幾つかの実施形態において、Rは、-OR1aであり、ただし、R1aは、-C1-8アルキル基、好ましくは-C1-3アルキル基であり、前記アルキル基は、-OR1fにより置換されており、ただし、R1fは、-C1-8アルキル基又はアリール基(例えば、フェニル基)である。幾つかの実施形態において、Rは、2-メトキシエトキシ基又は2-フェノキシエトキシ基である。
【0023】
幾つかの実施形態において、Rは、-OR1aであり、ただし、R1aは、-C1-8アルキル基、好ましくは-C1-3アルキル基であり、前記アルキル基は、CH-(OCHCH-により置換されており、ただし、nは3~10の整数、好ましくは3又は4又は5である。幾つかの実施形態において、Rは、2,5,8,11-テトラオキサトリデカン-13-イルオキシ基である。
【0024】
幾つかの実施形態において、Rは、-OR1aであり、ただし、R1aは、-C2-8アルケニル基、好ましくは-C2-6アルケニル基であり、最も好ましくは-C4-6アルケニル基である。実施形態において、Rは、ブト-3-エニルオキシ基である。
【0025】
幾つかの実施形態において、Rは、-NR1a1bであり、ただし、R1a及びR1bは、それぞれ水素、又は-C1-8アルキル基、好ましくは-C1-6アルキル基であり、前記アルキル基は、任意に1個又は2個又は3個の置換基により置換されており、前記置換基は、ハロゲン元素、任意にR1eにより置換されている-C1-8アルキル基、任意にR1eにより置換されているシクロアルキル基、任意にR1eにより置換されているヘテロシクリル基、任意にR1eにより置換されているアリール基、又は任意にR1eにより置換されているヘテロアリール基からなる群より選ばれ、ただし、R1eは、-C1-6アルキル基、例えばメチル基である。
【0026】
幾つかの実施形態において、Rは、-NR1a1bであり、ただし、R1aは、水素であり、かつ、R1bは、直鎖状又は分岐状-C1-8アルキル基である。幾つかの実施形態において、Rは、-NR1a1bであり、ただし、R1aは、水素であり、R1bは、分岐状アルキル基、好ましくは-C4-8アルキル基(ただし、前記分岐状置換基は、酸素原子に対してα位に位置する)であり、ブタン-2-イル、ペンタン-2-イル、ペンタン-3-イル、ヘプタン-2-イル、ヘプタン-3-イル、ヘプタン-4-イル、オクタン-2-イル、オクタン-3-イル、オクタン-4-イル、又はオクタン-5-イルを含むが、これらに限定されない。
【0027】
幾つかの実施形態において、Rは、ブチルアミノ基、n-ブチル-N-メチルアミノ基、又はイソペンチルアミノ基である。
【0028】
幾つかの実施形態において、R任意に一部又は完全に重水素化されており、即ち、Rの定義における1個以上の炭素結合の水素は、1個以上の重水素により置換されている。
及びRの定義
【0029】
幾つかの実施形態において、R及びRは、存在する場合、独立にして、水素又はC1-8アルキル基、好ましくはC1-6アルキル基である。幾つかの実施形態において、R及びRは、いずれも水素である。
の定義
【0030】
幾つかの実施形態において、Rは、水素である。
の定義
【0031】
幾つかの実施形態において、Rは、ハロゲン元素、ヒドロキシ基、C1-8アルキル基、ハロC1-8アルキル基、C1-8アルコキシ基、ハロC1-8アルコキシ基、又は-C(=O)OR5aであり、ただし、R5aは、水素、C1-8アルキル基、又はハロC1-8アルキル基であり、かつ、pは、0、1、又は2のうちの1つの数である。
【0032】
幾つかの実施形態において、Rは、ハロゲン元素、C1-3アルキル基、ハロC1-3アルキル基、C1-3アルコキシ基、又はハロC1-8アルコキシ基である。幾つかの実施形態において、Rは、メチル基、エチル基、プロピル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、トリフルオロメトキシ基、又はトリフルオロメチル基である。幾つかの実施形態において、Rは、メチル基である。
【0033】
幾つかの実施形態において、pは、数字1である。
【0034】
幾つかの実施形態において、R及びL-Rは、環A上のオルト位に位置する。
環Aの定義
【0035】
幾つかの実施形態において、環Aは、フェニル基である。
【0036】
幾つかの実施形態において、環Aは、5~8員もの、好ましくは、酸素、窒素又は任意に酸化された硫黄から選ばれる1個又は2個又は3個のヘテロ原子を環員として含む5~6員ヘテロアリール基、好ましくは、1個又は2個の窒素原子を環員として含む5~6員ヘテロアリール基である。幾つかの実施形態において、環Aは、ピリジニル基であり、例えば、ピリジン-2-イル、ピリジン-3-イル、ピリジン-4-イル、ピリジン-5-イル又はピリジン-6-イル、好ましくはピリジン-2-イル又はピリジン-3-イルである。幾つかの実施形態において、環Aは、ピラゾリル基であり、即ち、1H-ピラゾール-4-イルである。
【0037】
幾つかの実施形態において、環Aは、1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリル基であり、例えば、1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-6-イル又は1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-7-イルである。
-Rの定義
【0038】
幾つかの実施形態において、Lは、直接結合、-(CH-、-O-、-S-、-S(O)-、-SO-、-C(O)-、-C(O)O-、-OC(O)-、又は-NR-であり、ただし、Rは、-C1-6アルキル基であり、ただし、tは、1~8、好ましくは1~5、より好ましくは1又は2又は3のうちの1つの数であり、かつ、Rは、-C1-6アルキル基である。
【0039】
幾つかの実施形態において、Lは、直接結合、-CH-、-CHCH-、-CHCHCH-、-O-、又は-NR-であり、ただし、Rは、-C1-6アルキル基、好ましくは-C1-4アルキル基、より好ましくはメチル基である。
【0040】
幾つかの実施形態において、Rは、-NR6a6b、-C1-8アルキル基、-C2-8アルケニル基、-C2-8アルキニル基、-シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基、又はヘテロアリール基であり、前記-C1-8アルキル基、-C2-8アルケニル基、-C2-8アルキニル基、-シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基、又はヘテロアリール基の各々は、独立にしてかつ任意に1個又は2個又は3個の置換基R6cにより置換されている。
6a及びR6bは、独立にして、水素又は-C1-8アルキル基である。
6cは、独立にして水素、ハロゲン元素、-OR6d、-SR6d、-NR6d6e、-COR6d、-SO6d、-C(=O)NR6d6e、又は-C1-8アルキル基であり、前記-C1-8アルキル基は、独立にしてかつ任意に1個又は2個又は3個の置換基R6gにより置換されている。
6d及びR6eは、独立にして水素、-C1-8アルキル基、-C2-8アルケニル基、ヘテロシクリル基、又はアリール基であり、前記-C1-8アルキル基、-C2-8アルケニル基、ヘテロシクリル基、又はアリール基の各々は、任意に1個又は2個又は3個の置換基R6gにより置換されている。
6gは、存在する場合、独立にして水素、ハロゲン元素、-OR6h、-SR6h、-NR6h6i、-N(R6h)C(=O)OR6i、-C1-8アルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基、又はヘテロアリール基であり、ただし、R6h及びR6iは、独立にして、水素又は-C1-8アルキル基である。
-Rの定義(ただし、Lは、-(CR-であり、かつRは、ヘテロシクリル基である)
【0041】
幾つかの実施形態において、Lは、-(CR-(ただし、t、R及びRは、式(I)について定義された通りである)、好ましくは-CH-又は-CHCH-であり、かつ、Rは、任意に1個又は2個の置換基R6cにより置換されているヘテロシクリル基であり、ただし、R6cは、式(I)について定義された通りである。
【0042】
幾つかの実施形態において、前記ヘテロシクリル基(例えば、R)は、単環である。幾つかの実施形態において、ヘテロシクリル基は、二環である。幾つかの実施形態において、ヘテロシクリル基は、飽和である。幾つかの実施形態において、ヘテロシクリル基は、5~8員飽和単環であり、酸素、窒素又は任意に酸化された硫黄から選ばれる1個、2個又は3個のヘテロ原子を環員として含む。幾つかの実施形態において、ヘテロシクリル基は、5員、6員、7員又は8員飽和単環であり、1個又は2個又は3個の窒素ヘテロ原子を環員として含む。
【0043】
幾つかの実施形態において、前記ヘテロシクリル基(例えば、R)は、ピロリジニル基(例えば、ピロリジン-1-イル、ピロリジン-2-イル、ピロリジン-3-イル)、ピペリジル基(例えば、ピペリジン-1-イル、ピペリジン-2-イル、ピペリジン-3-イル、ピペリジン-4-イル、ピペリジン-5-イル)、トリアゾリル基(例えば、1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)、アゼパニル基(例えば、アゼパン-2-イル、アゼパン-3-イル、アゼパン-4-イル、アゼパン-5-イル)、ピペラジニル基(例えば、ピペラジン-1-イル、ピペラジン-2-イル、ピペラジン-3-イル)又はモルホリノである。幾つかの実施形態において、ヘテロシクリル基は、二環であり、酸素、窒素又は任意に酸化された硫黄から選ばれる1個、2個又は3個のヘテロ原子を環員として含む。幾つかの実施形態において、ヘテロシクリル基は、(1S,4S)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イルである。上記実施形態において、前記ヘテロシクリル基(例えば、R)は、さらに、任意に1個又は2個の置換基R6cにより置換されている。幾つかの実施形態において、R6cは、-NR6d6e、-COR6d、-OR6d、又は任意にヒドロキシ基により置換されている-C1-8アルキル基であり、ただし、R6d及びR6eは、独立にして、水素又は-C1-8アルキル基(好ましくは-C1-3アルキル基)又はフェニル基であり、ただし、前記アルキル基は、任意にNH-、アルキルアミノ基、又はジアルキルアミノ基により置換されている。幾つかの実施形態において、R6cは、アミノ基、ジメチルアミノ基、2-(ジメチルアミノ)アセチル基、メチル基、3-ヒドロキシプロピル基又はフェノキシ基である。幾つかの実施形態において、Lは、-CH-又は-CHCH-である。幾つかの実施形態において、Rは、ピロリジン-1-イル、モルホリノピペリジン-1-イル、4-メチルピペラジン-1-イル、ピペラジン-1-イル、ピペリジン-4-イル、4-(2-(ジメチルアミノ)アセチル)ピペラジン-1-イル、(1S,4S)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル、4-アミノピペリジン-1-イル、3-(ジメチルアミノ)ピロリジン-1-イル、4-フェノキシピペリジン-1-イル、1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル、4-(3-ヒドロキシプロピル)ピペラジン-1-イル、又はピペリジン-3-イルである。
【0044】
幾つかの実施形態において、L-Rは、ピロリジン-1-イルメチル基、モルホリノメチル基、ピペリジン-1-イルメチル基、(4-メチルピペラジン-1-イル)メチル基、ピペラジン-1-イルメチル基、ピペリジン-4-イルメチル基、(4-(2-(ジメチルアミノ)アセチル)ピペラジン-1-イル)メチル基、(1S,4S)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イルメチル基、2-(ピロリジン-1-イル)エチル基、(4-アミノピペリジン-1-イル)メチル基、(3-(ジメチルアミノ)ピロリジン-1-イル)メチル基、(4-フェノキシピペリジン-1-イル)メチル基、(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)メチル基、(4-(3-ヒドロキシプロピル)ピペラジン-1-イル)メチル基、又はピペリジン-3-イルメチル基である。
-Rの定義(ただし、Lは、-(CR-であり、かつRは、-NR6a6bである)
【0045】
幾つかの実施形態において、Lは、-(CR-(ただし、t、R及びRは、式(I)について定義された通りである)、好ましくは-CH-又は-CHCH-であり、かつRは、-NR6a6bであり、ただし、R6a及びR6bは、式(I)について定義された通りである。幾つかの実施形態において、Lは、-(CH-(ただし、tは、1~8、好ましくは1~5、より好ましくは1又は2又は3のうちの1つの数)、好ましくは-CH-又は-CHCH-であり、かつ、Rは、-NR6a6bであり、ただし、R6a及びR6bは、独立にして、水素又はC1-8アルキル基、好ましくはC1-6アルキル基である。幾つかの実施形態において、L-Rは、アミノメチル基である。
-Rの定義(ただし、Lは、直接結合であり、かつRは、アルキル基、アルケニル基、又はアルキニル基である)
【0046】
幾つかの実施形態において、Lは、直接結合であり、かつRは、-C1-8アルキル基、-C2-8アルケニル基、又は-C2-8アルキニル基である。
-Rの定義(ただし、Lは、-O-又は-NR-であり、かつRは、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ヘテロシクリル基、アリール基又はヘテロアリール基である)
【0047】
幾つかの実施形態において、Lは、-O-であり、かつRは、-C1-8アルキル基又はヘテロシクリル基であり、前記-C1-8アルキル基及びヘテロシクリル基は、任意に1個又は2個のR6cにより置換されている。幾つかの実施形態において、R6cは、-C1-8アルキル基、-NR6d6e及び-COR6dであり、ただし、R6d及びR6eは、独立にして任意にNH-、アルキルアミノ基、又はジアルキルアミノ基により置換されている-C1-8アルキル基(好ましくは-C1-3アルキル基)である。幾つかの実施形態において、L-Rは、3-(メチルアミノ)プロポキシ基、3-(ジメチルアミノ)プロポキシ基、3-(ジエチルアミノ)プロポキシ基、2-アミノエトキシ基、3-(ジメチルアミノ)-2,2-ジメチルプロポキシ基、メトキシ基、2-(メチルアミノ)エトキシ基、2-(N-メチルアセトアミド)エトキシ基、3-(ピペリジン-1-イル)プロポキシ基、3-モルホリノプロポキシ基、3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ基、3-アミノプロポキシ基、(1R,5S)-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イルオキシ基、ピペリジン-4-イルオキシ基、(1R,5S)-8-エチル-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イルオキシ基、1-エチルピロリジン-3-イルオキシ基、又はピロリジン-3-イルオキシ基である。
【0048】
幾つかの実施形態において、Lは、-NR-であり、ただし、Rは、-C1-6アルキル基であり、かつ、Rは、-C1-8アルキル基、-C2-8アルケニル基、又は-C2-8アルキニル基であり、それぞれ任意に1個又は2個のR6cにより置換されている。幾つかの実施形態において、R6cは、-C1-8アルキル基又は-NR6d6eであり、ただし、R6d及びR6eは、独立にして-C1-8アルキル基(好ましくは-C1-3アルキル基)である。幾つかの実施形態において、L-Rは、(2-(ジメチルアミノ)エチル)(メチル)アミノ基である。
-Rの定義(ただし、Lは、直接結合であり、かつRは、シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基、又はヘテロアリール基である)
【0049】
幾つかの実施形態において、Lは、直接結合であり、かつRは、シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基、又はヘテロアリール基であり、それぞれ独立にしてかつ任意に1個又は2個又は3個の置換基R6cにより置換されている。
【0050】
幾つかの実施形態において、Lは、直接結合であり、かつRは、ヘテロシクリル基であり、前記ヘテロシクリル基は、任意に1個又は2個又は3個の置換基R6cにより置換されている。
【0051】
のように、幾つかの実施形態において、前記ヘテロシクリル基は、単環である。幾つかの実施形態において、ヘテロシクリル基は、縮合二環式ヘテロシクリル基であり、かつ、幾つかの実施形態において、ヘテロシクリル基は、スピロ二環式ヘテロシクリル基である。
【0052】
幾つかの実施形態において、ヘテロシクリル基は、飽和である。幾つかの実施形態において、ヘテロシクリル基は、4員、5員、6員、7員又は8員飽和単環であり、酸素、窒素又は任意に酸化された硫黄から選ばれる1個、2個又は3個のヘテロ原子を環員として含む。幾つかの実施形態において、ヘテロシクリル基は、5員、6員、7員又は8員飽和単環であり、1個又は2個又は3個の窒素ヘテロ原子を環員として含む。幾つかの実施形態において、ヘテロシクリル基は、5員又は6員飽和単環であり、1個又は2個の窒素ヘテロ原子を環員として含む。幾つかの実施形態において、前記ヘテロシクリル基は、ピロリジニル基(例えば、ピロリジン-1-イル、ピロリジン-2-イル、ピロリジン-3-イル)、ピペリジル基(例えば、ピペリジン-1-イル、ピペリジン-2-イル、ピペリジン-3-イル、ピペリジン-4-イル、ピペリジン-5-イル)、トリアゾリル基(例えば、1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)、アゼパニル基(例えば、アゼパン-2-イル、アゼパン-3-イル、アゼパン-4-イル、アゼパン-5-イル)、ジアゼパニル基(例えば、1,4-ジアゼパン-1-イル、1,4-ジアゼパン-2-イル、1,4-ジアゼパン-3-イル、1,4-ジアゼパン-4-イル)、ピペラジニル基(例えば、ピペラジン-1-イル、ピペラジン-2-イル、ピペラジン-3-イル)又はモルホリノである。
【0053】
幾つかの実施形態において、ヘテロシクリル基は、二環であり、酸素、窒素又は任意に酸化された硫黄から選ばれる1個、2個又は3個のヘテロ原子を環員として含む。幾つかの実施形態において、ヘテロシクリル基は、2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イルである。
【0054】
幾つかの実施形態において、前記ヘテロシクリル基は、6員~14員、かつ、より好ましくは7員~10員スピロ二環式ヘテロシクリル基である。幾つかの実施形態において、ヘテロシクリル基は、1個又は2個の窒素原子を環員として含むスピロヘプチル基、スピロデシル基、又はスピロノニル基である。幾つかの実施形態において、ヘテロシクリル基は、8-アザスピロ[4.5]デカン-8-イル、2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-イル、2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル、2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル、2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イルである。
【0055】
上記実施形態において、前記ヘテロシクリル基(例えば、R)は、さらに、任意に1個又は2個の置換基R6cにより置換されている。
【0056】
幾つかの実施形態において、R6cは、-COR6dであり、ただし、R6dは、任意に1個又は2個の置換基R6gにより置換されている-C1-8アルキル基であり、ただし、R6gは、-NR6h6i、-N(R6h)C(=O)R6i、-C1-8アルキル基、アリール基又はヘテロアリール基であり、ただし、R6h及びR6iは、式(I)について定義された通りである。幾つかの実施形態において、R6cは、-COR6dであり、ただし、R6dは、任意に1個又は2個の置換基R6gにより置換されている-C1-8アルキル基(好ましくはC1-6アルキル基、より好ましくはC1-4アルキル基)であり、ただし、R6gは、-NR6h6i、-N(R6h)C(=O)R6i、-C1-8アルキル基、アリール基又はヘテロアリール基であり、ただし、R6h及びR6iは、それぞれ独立にして、水素又は-C1-8アルキル基(好ましくはC1-6アルキル基、より好ましくはC1-4アルキル基)である。
【0057】
幾つかの実施形態において、R6cは、-COR6dであり、ただし、R6dは、-C2-8アルケニル基である。
【0058】
幾つかの実施形態において、R6cは、-COR6dであり、ただし、R6dは、ヘテロシクリル基である。
【0059】
幾つかの実施形態において、R6cは、アセチル基、2-(ジメチルアミノ)アセチル基、2-(ジメチルアミノ)アセチル基、アミノアセチル基、2-(メチルアミノ)アセチル基、3-(ジメチルアミノ)プロパノイル基、4-(ジメチルアミノ)ブチリル基、5-(ジメチルアミノ)ペンタノイル基、(2S,3S)-2-アミノ-3-メチルペンタノイル基、2-(メチルアミノ)アセチル基、2-アミノ-4-メチルペンタノイル基、2-アミノ-3-メチルブチリル基、2-(ジメチルアミノ)アセチル基、フェニルプロパノイル基、2-(ピペラジン-1-イル)アセチル基、アクリロイル基、ピペラジン-2-カルボニル基、ピペリジン-4-カルボニル基、ピロリジン-2-カルボニル基、又は2-(N-メチルアセトアミド)アセチル基である。
【0060】
幾つかの実施形態において、R6cは、-C1-8アルコキシ基、好ましくは-C1-6アルコキシ基であり、例えば、メトキシ基である。
【0061】
幾つかの実施形態において、R6cは、-C1-8アルキル基、好ましくは-C1-6アルキル基であり、任意に1個又は2個の置換基R6gにより置換されており、ただし、R6gは、-OR6h、-NR6h6i、ヘテロシクリル基、アリール基であり、ただし、R6h及びR6iは、式(I)について定義された通りである。幾つかの実施形態において、R6cは、任意に1個の置換基R6gにより置換されている-C1-8アルキル基、好ましくは-C1-6アルキル基であり、ただし、R6gは、-OR6h、-NR6h6i、ヘテロシクリル基(例えば、モルホリノ)、アリール基(例えば、フェニル基)であり、ただし、R6h及びR6iは、-C1-4アルキル基、好ましくはメチル基である。幾つかの実施形態において、R6cは、メチル基、エチル基、イソブチル基、メトキシメチル基、2-メトキシエチル基、(メチルアミノ)メチル基、2-(ジメチルアミノ)エチル基、(ジメチルアミノ)メチル基、2-アミノエチル基、2-(メチルアミノ)エチル基、2-(ジメチルアミノ)エチル基、モルホリノメチル基、又はフェネチル基である。
【0062】
幾つかの実施形態において、R6cは、任意に1個の置換基R6gにより置換されているヘテロシクリル基である。幾つかの実施形態において、R6cは、任意に1個の置換基R6gにより置換されているヘテロシクリル基であり、前記置換基は、ヘテロシクリル基である。幾つかの実施形態において、R6cは、4-モルホリノピペリジン-1-イルである。
【0063】
幾つかの実施形態において、R6cは、-C(=O)NR6d6eであり、ただし、R6d及びR6eは、独立にして水素、-C1-8アルキル基(好ましくは-C1-3アルキル基)、又はアリール基であり、前記-C1-8アルキル基又はアリール基は、独立にしてかつ任意にハロゲン元素又は-C1-4アルキル基により置換されている。幾つかの実施形態において、R6cは、-C(=O)NR6d6eであり、ただし、R6d及びR6eは、独立にして水素及び-C1-4アルキル基である。幾つかの実施形態において、R6cは、-C(=O)NR6d6eであり、ただし、R6d及びR6eは、独立にして水素及びアリール基により任意に置換されているハロゲン元素である。幾つかの実施形態において、R6cは、ジメチルカルバモイル基、イソプロピルカルバモイル基、又は2,4,5-トリフルオロフェニルカルバモイル基である。
【0064】
幾つかの実施形態において、R6cは、-NR6d6e(ただし、R6d及びR6eは、独立にして水素である)、又は-C1-8アルキル基(好ましくは-C1-6アルキル基、より好ましくは-C1-3アルキル基、最も好ましくはメチル基)である。幾つかの実施形態において、R6cは、ジメチルアミノ基、又はアミノ基である。
【0065】
幾つかの実施形態において、R6cは、-SO6dであり、ただし、R6dは、-C1-8アルキル基、-C2-8アルケニル基、-C2-8アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロアルキニル基、ヘテロシクリル基、アリール基、又はヘテロアリール基である。幾つかの実施形態において、R6cは、-SO6dであり、ただし、R6dは、-C1-8アルキル基(好ましくは-C1-6アルキル基)である。幾つかの実施形態において、R6cは、プロピルスルホニル基である。
【0066】
幾つかの実施形態において、Lは、直接結合であり、Rは、ピロリジニル基であり、前記ピロリジニル基は、任意に1個又は2個又は3個の置換基により置換されており、前記置換基は、メチル基、(ジメチルアミノ)メチル基、又はジメチルアミノ基からなる群より選ばれる。幾つかの実施形態において、L-Rは、1-メチルピロリジン-3-イル、ピロリジン-1-イル、3-((ジメチルアミノ)メチル)ピロリジン-1-イル、又は3-(ジメチルアミノ)ピロリジン-1-イルである。
【0067】
幾つかの実施形態において、Lは、直接結合であり、Rは、ピペラジニル基であり、前記ピペラジニル基は、任意に1個又は2個又は3個の置換基により置換されており、前記置換基は、アクリロイル基、2-(ジメチルアミノ)アセチル基、アミノアセチル基、2-(メチルアミノ)アセチル基、3-(ジメチルアミノ)プロパノイル基、2-(ピペラジン-1-イル)アセチル基、ピペラジン-2-カルボニル基、4-(ジメチルアミノ)ブチリル基、5-(ジメチルアミノ)ペンタノイル基、メチル基、ピペリジン-4-カルボニル基、アセチル基、2-(N-メチルアセトアミド)アセチル基、イソプロピルカルバモイル基、2,4,5-トリフルオロフェニルカルバモイル基、(2S,3S)-2-アミノ-3-メチルペンタノイル基、2-メトキシエチル基、2-(メチルアミノ)アセチル基、エチル基、イソブチル基、ピロリジン-2-カルボニル基、2-アミノ-4-メチルペンタノイル基、2-アミノ-3-メチルブチリル基、2-(ジメチルアミノ)アセチル基、2-(メチルアミノ)エチル基、2-(ジメチルアミノ)エチル基、アミノ基、フェニルプロパノイル基、プロピルスルホニル基、又は2-アミノエチル基からなる群より選ばれる。幾つかの実施形態において、L-Rは、ピペラジン-1-イル、4-アクリロイルピペラジン-1-イル、4-(2-(ジメチルアミノ)アセチル)ピペラジン-1-イル、(4-アミノアセチル)ピペラジン-1-イル、ピペラジン-1-イル、4-(2-(メチルアミノ)アセチル)ピペラジン-1-イル)、4-(3-(ジメチルアミノ)プロパノイル)ピペラジン-1-イル、4-(2-(ピペラジン-1-イル)アセチル)ピペラジン-1-イル、4-(ピペラジン-2-カルボニル)ピペラジン-1-イル、4-アクリロイルピペラジン-1-イル、4-(4-(ジメチルアミノ)ブチリル)ピペラジン-1-イル、4-(5-(ジメチルアミノ)ペンタノイル)ピペラジン-1-イル、3,5-ジメチルピペラジン-1-イル、4-(ピペリジン-4-カルボニル)ピペラジン-1-イル、4-アセチルピペラジン-1-イル、4-(2-(N-メチルアセトアミド)アセチル)ピペラジン-1-イル、4-(イソプロピルカルバモイル)ピペラジン-1-イル、4-(2,4,5-トリフルオロフェニルカルバモイル)ピペラジン-1-イル、4-(3,5-ジメチル)ピペラジン-1-イル、4-((2S,3S)-2-アミノ-3-メチルペンタノイル)ピペラジン-1-イル、4-(2-メトキシエチル)ピペラジン-1-イル、4-(2-(メチルアミノ)アセチル)ピペラジン-1-イル、4-エチルピペラジン-1-イル、4-イソブチルピペラジン-1-イル、4-(ピロリジン-2-カルボニル)ピペラジン-1-イル、4-(2-アミノ-4-メチルペンタノイル)ピペラジン-1-イル、4-(2-アミノ-3-メチルブチリル)ピペラジン-1-イル、4-(2-(ジメチルアミノ)アセチル)ピペラジン-1-イル、(S)-2-メチルピペラジン-1-イル、(R)-2-メチルピペラジン-1-イル、4-(2-(メチルアミノ)エチル)ピペラジン-1-イル、4-(2-(ジメチルアミノ)エチル)ピペラジン-1-イル、4-(2-アミノ-3-フェニルプロパノイル)ピペラジン-1-イル、4-(プロピルスルホニル)ピペラジン-1-イル、4-(2-アミノエチル)ピペラジン-1-イル、又は3-メチルピペラジン-1-イルである。
【0068】
幾つかの実施形態において、Lは、直接結合であり、Rは、ピペリジル基であり、前記ピペリジル基は、任意に1個又は2個又は3個の置換基により置換されており、前記置換基は、2-(ジメチルアミノ)アセチル基、メトキシ基、メトキシメチル基、(メチルアミノ)メチル基、4-モルホリノピペリジン-1-イル、モルホリノメチル基、2-(ジメチルアミノ)エチル基、フェネチル基、(ジメチルアミノ)メチル基、アミノ基、ジメチルアミノ基、又はジメチルカルバモイル基からなる群より選ばれる。幾つかの実施形態において、L-Rは、ピペリジン-4-イル、4-(2-(ジメチルアミノ)アセチル)ピペリジン-1-イル、ピペリジン-3-イル、ピペリジン-4-イル、ピペリジン-1-イル、ピペリジン-4-イル、4-メトキシピペリジン-1-イル、4-(メトキシメチル)ピペリジン-1-イル、4-((メチルアミノ)メチル)ピペリジン-1-イル、(4-モルホリノピペリジン-1-イル)ピリジン-3-イル、4-(モルホリノメチル)ピペリジン-1-イル、4-(2-(ジメチルアミノ)エチル)ピペリジン-1-イル、1-フェネチルピペリジン-4-イル、4-((ジメチルアミノ)メチル)ピペリジン-1-イル、4-アミノピペリジン-1-イル、4-(ジメチルアミノ)ピペリジン-1-イル、又は4-(ジメチルカルバモイル)ピペリジン-1-イルである。
【0069】
幾つかの実施形態において、L-Rは、アゼパン-1-イル又は1,4-ジアゼパン-1-イルである。
【0070】
幾つかの実施形態において、L-Rは、オクタヒドロ-2H-イソインドール-2-イルである。
【0071】
幾つかの実施形態において、L-Rは、モルホリノである。
【0072】
幾つかの実施形態において、L-Rは、8-アザスピロ[4.5]デカン-8-イル、2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-7-イル、2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-2-イル、2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-イル、2,8-ジアザスピロ[4.5]デカン-8-イル、(1R,4R)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イルである。
【0073】
幾つかの実施形態において、環Aは、フェニル基であり、かつ、L及びL-Rは、前記フェニル環のパラ位に位置し、かつ、前記フェニル環は、さらに任意に1個のRにより置換されており、ただし、L、L、R及びRは、上記各実施形態において定義された通りである。幾つかの実施形態において、環Aは、ピリジニル基であり、かつ、L及びL-Rは、前記ピリジニル環のパラ位に位置し、かつ、前記ピリジニル環は、さらに、任意に1個のRにより置換されており、ただし、L、L、R及びRは、上記各実施形態において定義された通りである。
【0074】
幾つかの実施形態において、本明細書が披露するのは、化合物、又はその薬学上許容される塩、又はその立体異性体であり、前記化合物は、本明細書において例示された具体的な化合物から選ばれる。
【化2】



【化3】

【化4】

【化5】

【化6】
【0075】
第3の態様において、本明細書が披露するのは医薬組成物であり、前記医薬組成物は、本明細書が披露する化合物(式(I)化合物又は本明細書が例示する具体的な化合物を含む)、又はその薬学上許容される塩と、少なくとも1種の薬学上許容される担体又は賦形剤と、を含む。
【0076】
第4の態様において、本明細書が披露するのはTLR7の調節方法であり、前記TLR7の調節方法は、本明細書が披露する化合物(式(I)化合物又は本明細書が例示する具体的な化合物を含む)又はその薬学上許容される塩を固体に投与する工程を含む。
【0077】
第5の態様において、本明細書が披露するのは、治療有効量の本明細書が披露する化合物又はその薬学上許容される塩をTLR7アゴニストとして前記患者に投与する工程を含む患者の疾患又は障害の治療方法であり、ただし、前記本明細書が披露する化合物は、式(I)化合物又は本明細書が例示する具体的な化合物を含む。幾つかの実施形態において、前記疾患又は障害は、TLR(例えば、TLR-7)の調節(例えば、TLR-7を作動する)に関連する。幾つかの実施形態において、前記疾患又は障害は、ウイルスによるウイルス感染を含み、前記ウイルスは、デングウイルス、黄熱病ウイルス、西ナイルウイルス、日本脳炎ウイルス、ダニ媒介性脳炎ウイルス、クンジンウイルス(Kunjin virus)、マレーバレー脳炎ウイルス、セントルイス脳炎ウイルス、オムスク出血熱ウイルス、ウシウイルス性下痢ウイルス、ジカウイルス及びC型肝炎ウイルスからなる群より選ばれる。幾つかの実施形態において、前記疾患又は障害は、メラノーマ、肺非小細胞癌、肝細胞癌、基底細胞癌、腎細胞癌、ミエローマ、アレルギー性鼻炎、喘息、COPD、潰瘍性大腸炎、肝臓線維症、HBV、HCV、HPV、RSV、SARS、HIV又はインフルエンザを含む。好ましくは、前記疾患又は障害は、癌である。
【発明を実施するための形態】
【0078】
以下の用語は、明細書を通して以下に示された意味を有する。
【0079】
特許請求の範囲を含む本明細書で使用される、「1つ」、「1種」及び「前記」等の単数形の単語は、文脈が明らかに異なって示さない限り、それらの対応する複数形の参照を含む。
【0080】
用語「又は」は、文脈上明らかに異なって示さない限り、「及び/又は」という用語を意味するように使用され、それと互換的に使用される。
【0081】
本明細書における用語「アルキル」は、1~18(例えば、1~12、さらに例えば1~10、よりされに例えば1~8、又は1~6、又は1~4)個の炭素原子を含む直鎖及び分岐状の飽和炭化水素基からなる群より選ばれる炭化水素基を指す。1~6個の炭素原子を含むアルキル基(即ち、C1-6アルキル基)の例は、メチル基、エチル基、1-プロピル基又はn-プロピル基(「n-Pr」)、2-プロピル基又はイソプロピル基(「i-Pr」)、1-ブチル基又はn-ブチル(「n-Bu」)、2-メチル-1-プロピル基又はイソブチル(「i-Bu」)、1-メチルプロピル基又はs-ブチル(「s-Bu」)、1,1-ジメチルエチル基又はt-ブチル(「t-Bu」)、1-ペンチル基、2-ペンチル基、3-ペンチル基、2-メチル-2-ブチル基、3-メチル-2-ブチル基、3-メチル-1-ブチル基、2-メチル-1-ブチル基、1-ヘキシル基、2-ヘキシル基、3-ヘキシル基、2-メチル-2-ペンチル基、3-メチル-2-ペンチル基、4-メチル-2-ペンチル基、3-メチル-3-ペンチル基、2-メチル-3-ペンチル基、2,3-ジメチル-2-ブチル基及び3,3-ジメチル-2-ブチル基を含むが、これらに限定されない。
【0082】
用語「アルコキシ」又は「アルキルオキシ」は、酸素原子を介して親分子部分に付加された上記定義されたアルキル基を指す。
【0083】
用語「アミノ」は、-NHを指す。語「アルキルアミノ」は、-NH(アルキル)を指す。語「ジアルキルアミノ」は、-N(アルキル)を指す。本明細書における用語「ハロゲン元素」は、フッ素(F)、塩素(Cl)、臭素(Br)、及びヨウ素(I)を指す。
【0084】
本明細書における用語「ハロアルキル」は、その中の1個以上の水素が1個以上のハロゲン元素(例えば、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素)により置換されているアルキル基を指す。ハロアルキル基の例は、ハロC1-8アルキル基、ハロC1-6アルキル基又はハロC1-4アルキル基を含むが、-CF、-CHCl、-CHCF、-CCl、CF等に限定されない。
【0085】
本明細書における用語「アルケニル」は、少なくとも1個のC=C二重結合を有して2~18(例えば2~8、さらに例えば2~6)個の炭素原子を含む直鎖及び分岐状の炭化水素基から選ばれる炭化水素基を指す。アルケニル基(例えば、C2-6のアルケニル基)の例は、ビニル基又はエテニル基、プロプ-1-エニル基、プロプ-2-エニル基、2-メチルプロプ-1-エニル基、ブト-1-エニル基、ブト-2-エニル基、ブト-3-エニル基、ブタ-1,3-ジエニル基、2-メチルブタ-1,3-ジエニル基、ヘキサ-1-エニル基、ヘキサ-2-エニル基、ヘキサ-3-エニル基、ヘキサ-4-エニル基及びヘキサ-1,3-ジエニル基を含むが、これらに限定されない。
【0086】
本明細書における用語「アルキニル」は、少なくとも1個のC≡C三重結合及び2~18(例えば2~8、さらに例えば2~6)個の炭素原子を含む直鎖及び分岐状の炭化水素基から選ばれる炭化水素基を指す。アルキニル基(例えば、C2-6のアルキニル基)の例は、エチニル基、1-プロピニル基、2-プロピニル基(プロパルギル基)、1-ブチニル基、2-ブチニル基及び3-ブチニル基を含むが、これらに限定されない。
【0087】
本明細書における用語「アルコキシ」又は「アルキルオキシ」は、酸素原子により親分子部分に付加された上記定義されたアルキル基を指す。アルコキシ基(例えば、C1-6アルコキシ基又はC1-4アルコキシ基)の例は、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、プロポキシ基、n-ブトキシ基、t-ブトキシ基、ペントキシ基及びヘキトキシ基等を含むが、これらに限定されない。
【0088】
用語「アルコキシ-アルキル-」は、上記定義されたアルコキシ基によりさらに置換されている上記定義されたアルキル基を指す。アルコキシ-アルキル-(例えば、C1-8アルコキシ-C1-8アルキル-又はC1-6アルコキシ-C1-6アルキル-)の例は、メトキシメチル基、エトキシメチル基、エトキシエチル基、イソプロポキシメチル基、又はプロポキシメチル基等を含むが、これらに限定されない。
【0089】
用語「シクロアルキル」は、単環式及び多環式(例えば、二環式及び三環式)基(縮合、架橋、もしくはスピロのシクロアルキル基を含む)を含む飽和シクロアルキル基から選ばれる炭化水素基を指す。
【0090】
例えば、シクロアルキル基は、3~12個、例えば3~10個、さらに例えば3~8個、さらに例えば3~6個、3~5個又は3~4個の炭素原子を含む。さらに例えば、シクロアルキル基は、3~12個、例えば3~10個、さらに例えば3~8個、3~6個の炭素原子を含む単環式基より選ばれてもよい。単環式シクロアルキル基の例は、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、1-シクロペンタ-1-エニル基、1-シクロペンタ-2-エニル基、1-シクロペンタ-3-エニル基、シクロヘキシル基、1-シクロヘキサ-1-エニル基、1-シクロヘキサ-2-エニル基、1-シクロヘキサ-3-エニル基、シクロヘキサジエニル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、シクロノニル基、シクロデシル基、シクロウンデシル基及びシクロドデシル基を含む。特に、飽和単環式シクロアルキル基(例えば、C3-8シクロアルキル基)の例は、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基及びシクロオクチル基を含むが、これらに限定されない。好ましい実施形態において、シクロアルキル基は、3~6個の炭素原子を含む単環式基(C3-6のシクロアルキル基)を含み、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基及びシクロヘキシル基を含むが、これらに限定されない。二環式シクロアルキル基の例は、7~12個の環形成原子を有するもの、縮合二環式環を有するもの([4,4]、[4,5]、[5,5]、[5,6]及び[6,6]環系から選ばれる)又は架橋二環式環を有するもの(ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、ビシクロ[2.2.2]オクタン、及びビシクロ[3.2.2]ノナンから選ばれる)を含む。二環式シクロアルキル基の他の例は、二環式環を有するもの([5,6]及び[6,6]環系から選ばれる)を含む。
【0091】
用語「シクロアルケニル」は、単環式又は多環式であって少なくとも1個の二重結合と好ましくは1~2個の二重結合とを有する、炭素数3~10の非芳香族シクロアルキル基を指す。一実施形態において、シクロアルケニル基は、シクロシクロペンテニル基又はシクロヘキセニル基、好ましくはシクロヘキセニル基である。
【0092】
用語「シクロアルキニル」は、単環式又は多環式であって少なくとも1個の三重結合を有する、炭素数5~10の非芳香族シクロアルキル基を指す。
【0093】
本明細書では、用語「重水素化」を用いて化学構造又は有機基(group又はradical)を修飾し、その中の1個以上の炭素原子と結合する水素が1個以上の重水素により置換されており、例えば、「重水素化アルキル」、「重水素化シクロアルキル」、「重水素化ヘテロシクロアルキル」、「重水素化-アリール」、「重水素化モルホリニル」等である。例えば、上記定義された用語「重水素化アルキル」は、本明細書で定義されたアルキル基を指し、ただし、炭素原子と結合する少なくとも1個の水素原子が重水素により置換されている。重水素化アルキル基において、少なくとも1個の炭素原子が重水素と結合し、かつ、炭素原子が多くとも1個の重水素と結合し得る。アルキル基において1個以上の炭素原子も重水素と結合してもよい。
【0094】
単独で又は他の用語と組み合わせて使用する用語「アリール」は、下記の基から選択される基を指す。
-フェニル基などの5員及び6員炭素環式芳香族環
-ナフチル基及びインダニル基などの7員~12員の二環式環系などの二環式環系(少なくとも1個の環は、炭素環式及び芳香族)
-フルオレニル基などの10~15員三環式環系などの三環式環系(少なくとも1個の環は、炭素環式及び芳香族)。
【0095】
用語「芳香族炭化水素環」及び「アリール」は、本明細書の記載を通して互いに読み替えられてもよい。幾つかの実施形態において、単環式又は二環式芳香族炭化水素環は、5~10個の環形成炭素原子(即ち、C5-10アリール基)を有する。単環式又は二環式芳香族炭化水素環の例は、フェニル基、ナフタレン-1-イル、ナフタレン-2-イル、アントラセニル基、フェナントレニル基等を含むが、これらに限定されない。幾つかの実施形態において、芳香族炭化水素環は、ナフタレン環(ナフタレン-1-イル又はナフタレン-2-イル)又はフェニル環である。幾つかの実施形態において、芳香族炭化水素環は、フェニル環である。
【0096】
本明細書における用語「ヘテロアリール」は、下記の基から選択される基を指す。
-窒素(N)、硫黄(S)、及び酸素(O)から選ばれる、少なくとも1個のヘテロ原子(例えば、1~4個、又は幾つかの態様において1~3個、幾つかの態様において1~2個のヘテロ原子)を含み、残りの環形成原子が炭素である5員、6員又は7員芳香族単環式環
-窒素、酸素又は任意に酸化された硫黄から選ばれる、少なくとも1個のヘテロ原子(例えば、1~4個、又は幾つかの態様において1~3個、又は他の実施形態において1個又は2個のヘテロ原子)を環員として含み、残りの環形成原子が炭素であり、少なくとも1個の環が芳香族であって少なくとも1個のヘテロ原子が芳香族環に存在する7員~12員の二環式環
-窒素、酸素又は任意に酸化された硫黄から選ばれる、少なくとも1個のヘテロ原子(例えば、1~4個、又は幾つかの態様において1~3個、又は他の実施形態において1個又は2個のヘテロ原子)を環員として含み、残りの環形成原子が炭素であり、少なくとも1個の環が芳香族であって少なくとも1個のヘテロ原子が芳香族環に存在する11~14員三環式環。
【0097】
ヘテロアリール基におけるS及びO原子の総数が1を超える場合、それらのヘテロ原子は互いに隣接しない。幾つかの実施形態において、ヘテロアリール基におけるS及びO原子の総数は2以下である。幾つかの実施形態において、芳香族ヘテロ環におけるS及びO原子の総数は1以下である。ヘテロアリール基が1個以上のヘテロ原子環員を含む場合、前記ヘテロ原子は、同じであっても異なっていてもよい。ヘテロアリール基の環における窒素原子は、酸化されてN-オキシドを形成してもよい。
【0098】
本明細書で使用される用語「任意に酸化された硫黄」は、S、SO又はSOを指す。
【0099】
用語「芳香族ヘテロ環」及び「ヘテロアリール」は、本明細書の記載を通して互いに読み替えられてもよい。幾つかの実施形態において、単環式又は二環式芳香族ヘテロ環は、1個、2個、3個又は4個のヘテロ原子環員が独立にして窒素(N)、硫黄(S)、及び酸素(O)から選ばれ、残りの環員が炭素である、5個、6個、7個、8個、9個又は10個の環員を含む。幾つかの実施形態において、単環式又は二環式芳香族ヘテロ環は、窒素(N)、硫黄(S)、及び酸素(O)から独立にして選ばれる1個又は2個のヘテロ原子環員を含む単環式環又は二環式環である。幾つかの実施形態において、単環式又は二環式芳香族ヘテロ環は、単環式であって窒素(N)、硫黄(S)、及び酸素(O)から独立にして選ばれるヘテロ原子環員を1個又は2個有する5~6員ヘテロアリール環である。幾つかの実施形態において、単環式又は二環式芳香族ヘテロ環は、二環であって窒素、硫黄及び酸素から独立にして選ばれるヘテロ原子環員を1個又は2個有する8~10員ヘテロアリール環である。
【0100】
ヘテロアリール基、又は単環式又は二環式芳香族ヘテロ環の例は、(優先順位1を付した結合位置から番号付けた)ピリジニル基(例えば、2-ピリジニル基、3-ピリジニル基、又は4-ピリジニル基)、シンノリニル基、ピラジニル基、2,4-ピリミジニル基、3,5-ピリミジニル基、2,4-イミダゾリル基、イミダゾピリジニル基、イソキサゾリル基、オキサゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアジアゾリル基(例えば、1,2,3-チアジアゾリル基、1,2,4-チアジアゾリル基、又は1,3,4-チアジアゾリル基)、テトラゾリル基、チエニル基(例えば、チオフェン-2-イル、チオフェン-3-イル)、トリアジニル基、ベンゾチエニル基、フラニル基又はフラニル基、ベンゾフラニル基、ベンゾイミダゾリル基、インドリル基、イソインドリル基、インドリニル基、オキサジアゾリル基(例えば、1,2,3-オキサジアゾリル基、1,2,4-オキサジアゾリル基、又は1,3,4-オキサジアゾリル基)、フタラジニル基、ピラジニル基、ピリダジニル基、ピロリル基、トリアゾリル基(例えば、1,2,3-トリアゾリル基、1,2,4-トリアゾリル基、又は1,3,4-トリアゾリル基)、キノリニル基、イソキノリニル基、ピラゾリル基、ピロロピリジニル基(例えば、1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-イル)、ピラゾロピリジニル基(例えば、1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-5-イル)、ベンゾキサゾリル基(例えば、ベンゾ[d]オキサゾール-6-イル)、プテリジニル基、プリニル基、1-オキサ-2,3-ジアゾリル基、1-オキサ-2,4-ジアゾリル基、1-オキサ-2,5-ジアゾリル基、1-オキサ-3,4-ジアゾリル基、1-チア-2,3-ジアゾリル基、1-チア-2,4-ジアゾリル基、1-チア-2,5-ジアゾリル基、1-チア-3,4-ジアゾリル基、フラザニル基(例えば、フラザン-2-イル、フラザン-3-イル)、ベンゾフラザニル基、ベンゾチオフェニル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾキサゾリル基、キナゾリニル基、キノキサリニル基、ナフチリジニル基、フロピリジニル基、ベンゾオキサゾリル基(例えば、ベンゾ[d]チアゾール-6-イル)、インダゾリル基(例えば、1H-インダゾール-5-イル)及び5,6,7,8-テトラヒドロイソキノリンを含むが、これらに限定されない。
【0101】
「ヘテロシクリル」、「ヘテロ環」又は「ヘテロ環の」は、互いに読み替えられてもよく、非芳香族ヘテロシクリル基(窒素、酸素又は任意に酸化された硫黄から選ばれる1個以上のヘテロ原子を環員として含み、残りの環員は、炭素である)、単環式、縮合式、架橋式、及びスピロ式の環を指し、即ち、単環式ヘテロシクリル基、架橋ヘテロシクリル基、スピロヘテロシクリル基及び縮合ヘテロシクリル基を含有する。
【0102】
用語「単環式ヘテロシクリル」は、その中の少なくとも1個の環員が窒素、酸素又は任意に酸化された硫黄から選ばれるヘテロ原子である単環式基を指す。ヘテロ環は、飽和又は一部飽和ものもであってもよい。
【0103】
例示的に、単環式4~9員ヘテロシクリル基は、(優先順位1を付した結合位置から番号付けた)ピロリジン-1-イル、ピロリジン-2-イル、ピロリジン-3-イル、イミダゾリジノン-2-イル、イミダゾリジノン-4-イル、ピラゾリジン-2-イル、ピラゾリジン-3-イル、ピペリジン-1-イル、ピペリジン-2-イル、ピペリジン-3-イル、ピペリジン-4-イル、2,5-ピペラジニル基、ピラニル基、モルホリニル基、モルホリノ、モルホリン-2-イル、モルホリン-3-イル、オキシラニル基、アジリジン-1-イル、アジリジン-2-イル、アゾカン-1-イル、アゾカン-2-イル、アゾカン-3-イル、アゾカン-4-イル、アゾカン-5-イル、チイラニル基(thiiranyl)、アゼチジン-1-イル、アゼチジン-2-イル、アゼチジン-3-イル、オキセタニル基、チエタニル基、1,2-ジチエタニル基、1,3-ジチエタニル基、ジヒドロピリジニル基、テトラヒドロピリジニル基、チオモルホリニル基、チオキサニル基、ピペラジニル基、ホモピペラジニル基、ホモピペリジニル基、アゼパン-1-イル、アゼパン-2-イル、アゼパン-3-イル、アゼパン-4-イル、オキセパニル基、チエパニル基、1,4-チオキサニル基、1,4-ジオキセパニル基、1,4-オキサチエパニル基、1,4-オキサアゼパニル基、1,4-ジチエパニル基、1,4-チアゼパニル基(thiazepanyl)及び1,4-ジアゼパニル基、1,4-ジチアニル基、1,4-アザチアニル基、オキサゼピニル基、ジアゼピニル基、チアゼピニル基、ジヒドロチエニル基、ジヒドロピラニル基、ジヒドロフラニル基、テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロチエニル基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロチオピラニル基、1-ピロリニル基、2-ピロリニル基、3-ピロリニル基、インドリニル基、2H-ピラニル基、4H-ピラニル基、1,4-ジオキサニル基、1,3-ジオキソラニル基、ピラゾリニル基、ピラゾリジニル基、ジチアニル基、ジチオラニル基、ピラゾリジニル基、イミダゾリニル基、ピリミジノニル基、又は1,1-ジオキソ-チオモルホリニル基である。
【0104】
用語「スピロヘテロシクリル」は、1つの共通の炭素原子(スピロ原子と呼ばれる)により連結される環を有する5~20員の多環式ヘテロシクリル基を指し、窒素、酸素又は任意に酸化された硫黄から選ばれる1個以上のヘテロ原子を環員として含み、かつ、残りの環員は、炭素原子である。スピロヘテロシクリル基の1つ以上の環は、1つ以上の二重結合を有してもよいが、いずれの環も完全に共役したπ電子系を有さない。スピロヘテロシクリル基は、好ましくは、6員~14員、かつ、より好ましくは7員~12員である。共通のスピロ原子の数によって、スピロヘテロシクリル基は、モノ-スピロヘテロシクリル基、ジ-スピロヘテロシクリル基、又はポリ-スピロヘテロシクリル基に分けられ、かつ、好ましくは、モノ-スピロヘテロシクリル基又はジ-スピロヘテロシクリル基を指し、かつ、より好ましくは4員/4員、3員/5員、4員/5員、4員/6員、5員/5員、又は5員/6員モノ-スピロヘテロシクリル基である。
【0105】
用語「縮合ヘテロシクリル」は、5~20員の多環ヘテロシクリル基(ただし、系内の各環は他の環と隣り合った炭素原子対を共有する(炭素原子と炭素原子、又は、炭素原子と窒素原子)を指し、窒素、酸素又は任意に酸化された硫黄から選ばれる1個以上のヘテロ原子を環員として含み、かつ、残りの環員は、炭素原子である。縮合ヘテロシクリル基の1つ以上の環は、1個以上の二重結合を有してもよいが、いずれの環も完全に共役したπ電子系を有さない。縮合ヘテロシクリル基は、好ましくは、6員~14員、かつ、より好ましくは7員~10員。員環の数により、縮合ヘテロシクリル基は、二環式、三環式、四環式、又は多環式縮合ヘテロシクリル基に分けられ、好ましくは、二環式又は三環式縮合ヘテロシクリル基を指し、かつ、より好ましくは5員/5員、又は5員/6員の二環式縮合ヘテロシクリル基である。縮合ヘテロシクリルの代表例としては、オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロリル基(例えば、オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2-イル)、オクタヒドロピロロ[3,4-c]ピロリル基、オクタヒドロイソインドリル基、イソインドリニル基(例えば、イソインドリン-2-イル)、オクタヒドロ-ベンゾ[b][1,4]ジオキシニル基、を含むが、これらに限定されない。
【0106】
用語「架橋ヘテロシクリル」は、5員~14員の多環式ヘテロシクロアルキル基(ただし、系内の2つの環のそれぞれは2つの離れている原子を共有する)を指し、窒素、酸素又は任意に酸化された硫黄から選ばれる1個以上のヘテロ原子を環員として含み、残りの環員は、炭素原子である。架橋ヘテロシクリル基の1つ以上の環は、1個以上の二重結合を有してもよいが、いずれの環も完全に共役したπ電子系を有さない。架橋ヘテロシクリル基は、好ましくは、6員~14員、かつ、より好ましくは7員~10員である。員環の数により、架橋ヘテロシクリル基は二環式、三環式、四環式または多環式架橋ヘテロシクリル基に分けられ、かつ、好ましくは、二環式、三環式または四環式架橋ヘテロシクリル基を指し、かつ、より好ましくは二環式又は三環式架橋ヘテロシクリル基を指す。架橋ヘテロシクリル基の代表例としては、2-アザビシクロ[2.2.1]ヘプチル基、アザビシクロ[3.1.0]ヘキシル基、2-アザビシクロ[2.2.2]オクチル基及び2-アザビシクロ[3.3.2]デシル基を含むが、これらに限定されない。
【0107】
本明細書に記載された化合物は不斉中心を含むことがあり、したがってエナンチオマーとして存在することがある。「エナンチオマー」は、互いに重ね合わせることができない鏡像である化合物の2つの立体異性体を指す。本明細書に記載された化合物が2つ以上の不斉中心を有する場合、それらは更にジアステレオマーとして存在し得る。エナンチオマー及びジアステレオマーは、より広いクラスの立体異性体に含まれる。全てのそのような可能な立体異性体、例えば実質的に純粋な分割されたエナンチオマー、それらのラセミ混合物、及びジアステレオマーの混合物等が含まれることが意図される。本明細書に記載された化合物のすべての立体異性体及び/又はその薬学上許容可能な塩が含まれることが意図されている。別途具体的な説明がない限り、1個の異性体への言及は可能な異性体のいずれにも適用される。異性体組成が特定されていないときはいつでも、すべての可能な異性体が含まれる。
【0108】
本明細書で使用される用語「実質的に純粋な」は、目標とする立体異性体が、35重量%以下、例えば30重量%以下、更に例えば25重量%以下、更により例えば20重量%以下の他のあらゆる立体異性体を含むことを意味する。幾つかの実施形態において、用語「実質的に純粋な」は、目標とする立体異性体が、10重量%以下、例えば5重量%以下、例えば1重量%以下の他の立体異性体を含むことを意味する。
【0109】
本明細書に記載された化合物がオレフィン二重結合を含む場合、別途説明がない限り、その二重結合はE及びZ幾何異性体の両方を含むことを意味する。
【0110】
本明細書に記載された化合物が二置換のシクロヘキシル基又はシクロブチル基を含有する場合、シクロヘキシル環又はシクロブチル環上で発見する置換基は、シス形又はトランス形を採用してもよい。シス形は、2つの置換基がいずれも炭素原子上の2つの置換基位置の上側に位置することを意味し、トランス形は、それらが対向側に位置することを表す。
【0111】
反応生成物を相互から及び/又は出発物質から分離することが有利であり得る。各工程又は一連の工程の目標とする生成物は、当該分野で一般的な技術によって所望の程度の均一性まで分離及び/又は精製(以下、分離)される。典型的には、そのような分離は多相抽出、溶媒又は溶媒混合物からの結晶化、蒸留、昇華、又はクロマトグラフィーが含まれる。クロマトグラフィーには、例えば、逆相及び順相;サイズ除外;イオン交換;高圧、中圧及び低圧液体クロマトグラフィーの方法及び装置、小規模の分析;擬似移動床(「SMB」)及び分取薄層又は厚層クロマトグラフィー、並びに小規模薄層及びフラッシュクロマトグラフィーの技術等の多数の方法が含まれ得る。当業者は、所望の分離を達成する可能性が最も高い技術を適用するであろう。
【0112】
「ジアステレオマー」は、互いの鏡像ではない2つ以上のキラル中心を有する化合物の立体異性体を指す。ジアステレオマー混合物は、その個々のジアステレオマーの物理化学的差異に基づいて、クロマトグラフィー及び/又は分別結晶化等の当業者に周知の方法で、それらの個々のジアステレオマーに分離することができる。エナンチオマーは、適切な光学活性化合物(例えば、キラルアルコール又はモッシャー酸塩化物(Mosher’s acid chlorid))等のキラル補助剤)との反応によってエナンチオマー混合物をジアステレオマー混合物に変換し、ジアステレオマーを分離し、個々のジアステレオ異性体を変換(例えば加水分解)することによって対応する純粋なエナンチオマーに分離できる。エナンチオマーはまた、キラルHPLCカラムの使用によって分離され得る。
【0113】
単一の立体異性体、例えば実質的に純粋なエナンチオマーは、光学活性分割剤を用いたジアステレオマーの形成等の方法を用いてラセミ混合物を分割することによって得ることができる(Eliel, E. and Wilen, S. Stereochemistry of Organic Compounds. New York: John Wiley & Sons, Inc., 1994; Lochmuller, C. H., et al. “Chromatographic resolution of enantiomers: Selective review.” J. Chromatogr., 113(3) (1975): pp. 283-302)。本発明のキラル化合物のラセミ混合物は、(1)キラル化合物とのイオン性ジアステレオマー塩の形成、及び分別結晶化又は他の方法による分離、(2)キラル誘導体化試薬とのジアステレオマー化合物の形成、ジアステレオマーの分離、及び純粋な立体異性体への変換、並びに(3)キラル条件下での直接的な実質的に純粋な又は濃縮された立体異性体の分離を含む任意の適切な方法で分離し、単離することができる。(Wainer, Irving W., Ed. Drug Stereochemistry: Analytical Methods and Pharmacology. New York: Marcel Dekker, Inc., 1993.を参照)
【0114】
用語「薬学上許容される塩」は、健全な医学的判断の範囲内で、過度の毒性、刺激、アレルギー反応等を伴わずにヒト及び下等動物の組織と接触させて使用するのに適し、合理的なベネフィット/リスクの比に釣り合う塩を表す。薬学上許容される塩は、本明細書に記載された化合物の最終的な単離及び精製中にインサイチュで、又は別途、遊離塩基を適切な有機酸と反応させることで、又はその酸性基を適切な塩基と反応させることで、調製され得る。
【0115】
更に、本明細書に記載された化合物が酸付加塩として得られる場合、その酸付加塩の溶液を塩基性化することによって遊離塩基を得ることができる逆に、化合物が遊離塩基である場合、付加塩(例えば薬学上に許容な付加塩)は、塩基化合物から酸付加塩を調製するための従来の方法に従って、遊離塩基を適切な有機溶媒に溶解させ、溶液を酸で処理することで製造することができる。当業者は、無毒性の薬学上許容される付加塩を調製するために、過度の実験なしに使用され得る様々な合成方法論を認識するであろう。
【0116】
本明細書で定義される「その薬学上許容される塩」は、少なくとも1つの式(I)の化合物の塩、及び式(I)の化合物の立体異性体の塩、例えばエナンチオマーの塩、及び/又はジアステレオマーの塩を含む。
【0117】
本明細書における用語「投与(administration,administering)」及び「治療(treating,treatment)」は、動物、ヒト、実験対象、細胞、組織、器官、又は体液に適用される場合、動物、ヒト、実験対象、細胞、組織、器官、又は体液への外因性医薬、治療薬、診断薬又は組成物の接触を意味する。細胞の処理には、液体が細胞と接触する場合、細胞への試薬の接触、及び液体への試薬の接触が含まれる。語「投与」及び「治療」はまた、試薬、診断薬、結合化合物による、又は他の細胞による、インビトロ及びエクスビボ治療、例えば、細胞のインビトロ及びエクスビボ治療を意味する。本明細書における用語「対象」には、任意の生物、好ましくは動物、より好ましくは哺乳動物(例えば、ラット、マウス、イヌ、ネコ、ウサギ)、最も好ましくはヒトが含まれる。
【0118】
活性成分用語「有効量」又は「治療上有効量」は、疾患を、又は疾患若しくは障害の少なくとも1つの臨床症状を治療するために対象に投与したとき、疾患、障害又は症状の治療に影響を与えるのに十分である化合物等の活性成分の量を表す。「治療上有効量」は、化合物、疾患、障害及び/又は疾患若しくは障害の症状、疾患、障害及び/又は疾患若しくは障害の症状の重症度、治療される対象の年齢、及び/又は治療される対象の体重によって異なり得る。所与の事例における適切な量は、当業者に明らかであり得るか、又は日常的実験によって決定され得る。幾つかの実施形態において、「治療有効量」は、上記で定義されたように対象における疾患又は疾患を「治療する」のに有効な、本明細書に記載された少なくとも1つの化合物、及び/又は少なくとも1つの立体異性体、及び/又は少なくとも1つの薬学上許容される塩の量である。併用療法の場合、「治療上有効量」とは、疾患、障害又は状態の有効な治療のための併用対象の総量をいう。
【0119】
本明細書に記載された化合物を含む医薬組成物は、それを必要とする対象に、経口投与、吸入投与、直腸投与、非経口投与又は局所投与によって投与することができる。経口投与の場合、医薬組成物は、錠剤、粉末剤、顆粒剤、カプセル剤等の通常の固形製剤、水懸濁液、油懸濁液等の液体製剤、又はシロップ、溶液、懸濁液等の他の液体製剤であり得る。非経口投与の場合、医薬組成物は溶液、水溶液、油性懸濁液濃縮物、凍結乾燥粉末等であり得る。好ましくは、医薬組成物の製剤は、錠剤、コーティング錠、カプセル剤、坐剤、鼻内噴霧剤又は射出剤、より好ましくは錠剤又はカプセル剤から選択される。医薬組成物は正確な投与量での単一単位投与であり得る。更に、医薬組成物は追加の活性成分を更に含み得る。
【0120】
本明細書に記載された医薬組成物の全ての製剤は、製薬分野における従来の方法によって製造することができる。例えば、活性成分を1つ以上の賦形剤と混合し、次いで所望の製剤を製造することができる。「薬学上許容される賦形剤」とは、所望の医薬製剤に適した従来の薬学的担体、例えば、希釈剤、ビヒクル(例えば、水、様々な有機溶媒等)、充填剤(例えば、デンプン、スクロース等)、結合剤(例えば、セルロース誘導体、アルギン酸塩、ゼラチン及びポリビニルピロリドン(PVP))、湿潤剤(例えば、グリセロール)、崩壊剤(例えば、寒天、炭酸カルシウム及び炭酸水素ナトリウム)、吸収促進剤(例えば、4級アンモニウム化合物)、界面活性剤(例えば、ヘキサデカノール)、吸収性担体(例えば、カオリン及び石鹸粘土)、滑沢剤(例えば、タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ポリエチレングリコール等)を指す。更に、医薬組成物は、分散剤、安定化剤、増粘剤、錯化剤、緩衝剤、透過促進剤、ポリマー、芳香剤、甘味料、及び染料等の他の薬学上許容される賦形剤を更に含む。
【0121】
用語「疾患」は、任意の疾患、不快感、病気、症状又は徴候を表し、用語「障害」又は「状態」と読み替えられてもよい。
【0122】
本明細書及び特許請求の範囲を通して、文脈上他に必要としない限り、用語用語「含む」、及び「含み」及び「含有」等の変形は、それに続く特徴が存在することを特定することを意図するが、1つ以上の他の特徴の存在又は追加を排除しない。本明細書で使用されるとき、用語「含む」は、用語「含み」、「含有」又は時には「有する」と読み替えられてもよい。。
【0123】
本明細書及び特許請求の範囲を通して、用語「Cn-m」は端点を含む範囲を示し、ここで、n及びmは整数であり、炭素数を示す。例えば、C1-8、C1-6等が含まれる。
【0124】
本明細書の他の箇所で具体的に定義されていない限り、本明細書で使用される他のすべての技術用語及び科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般に理解される意味を有する。
一般的な合成
【0125】
本明細書に記載された化合物(その塩を含む)は、既知の有機合成技術を用いて調製することができ、任意の多数の可能な合成経路に従って合成することができる。
【0126】
本明細書に記載された化合物を調製するための反応は、有機合成の当業者によって容易に選択され得る適切な溶媒中で行われ得る。適切な溶媒は、反応が行われる温度(例えば溶媒の沸点から変動し得る温度)で、出発材料、中間体、又は生成物と実質的に非反応性であり得る。所与の反応は、1つの溶媒又は溶媒の混合物中で実施することができる。
【0127】
適切な保護基の選択は、当業者によって容易に決定され得る。
【0128】
反応は、当技術分野において公知の任意の適切な方法(例えばNMR、UV、HPLC、LC-MS及びTLC)に従って、モニターすることができる。化合物は、HPLC及び順相シリカクロマトグラフィーを含む様々な方法で精製することができる。
【0129】
キラル分析HPLCを用いて、異なるキラル実施例化合物の維持時間の分析を行った。いたカラム、移動相、溶媒の比についての条件は、下記の方法に分けた。
【0130】
本明細書に記載された化合物は、下記スキームIにより製造され得る。
スキームI
【化7】

ただし、-W-R1Aは、-OR1a又は-NR1a1bであり、かつ、L、R、R、R1a及びR1bは、式(I)について定義された通りであり、X及びYは、独立にしてCH又はNであり、Wは、独立にしてN又はOである。
【0131】
スキームIにおいて、市販のエチル 1H-イミダゾール-2-カルボキシレートと2-O-(4-ニトロベンゾイル)ヒドロキシアミンとを反応させて化合物2を形成し、さらにエチルクロロフォーメートと反応させ、その後、水酸化アンモニウムの存在下、前記環をブロッキングしてイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2,4(1H,3H)-ジオンを得た。臭化試薬を用いて1個のBr原子を導入した後、中間体5を得、かつ、その後、前記ジオンを塩素化して中間体6を形成した。1個の塩素原子が、保護されたアミンにより置き換えられて中間体7を得、中間体7をR1A-Wと反応させて肝心な中間体8を得、その後、中間体8を異なるアルデヒド類と塩基性条件で反応させて中間体10を形成した。前記アミン上の保護基及び水酸基を除去して式Iを得た。
【0132】
中間体10は、後述するスキームIIにより製造されてもよい。
スキームII
【化8】
【0133】
スキームIIにおいて、化合物4を塩素化して中間体6’を形成した。1個の塩素原子が、保護されたアミンにより置き換えられて中間体7’を得、中間体7’をR1A-Wと反応させて肝心な中間体8’を得、その後、中間体8’を異なるアルデヒド類と塩基性条件で反応させて中間体10を形成した。
【実施例
【0134】
以下の実施例は、単に例示的なものであり、かつ、いかなる方式で制限されるものではない。別途説明がない限り、下記実施例における実験方法は、通常の方法である。別途説明がない限り、試薬及び材料はいずれも市販品から入手可能である。使用される全ての溶媒及び化学薬品はいずれも分析グレード又は純化学薬品である。使用前に、溶媒を全て再蒸留する。無水溶媒はいずれも標準方法又は参照方法に準じて製造される。カラムクロマトグラフィー用のシリカゲル(100~200メッシュ)及び薄層クロマトグラフィー(TLC)用のシリカゲル(GF254)は、中国の青島海洋化工有限公司(Tsingdao Haiyang Chemical Co.,Ltd.)又は煙台化学有限公司(Yantai Chemical Co.,Ltd.)から購入することができる。別途説明がない限り、全てを石油エーテル(60℃~90℃)/酢酸エチル(v/v)で溶離し、ヨウ素又はリンモリブデン酸のエタノール溶液を用いて現像する。別途説明がない限り、全ての抽出溶媒を無水NaSOで乾燥する。Bruck-400核磁気共鳴分光計においてTMS(テトラメチルシラン)を内部基準としてH NMRスペクトルを記録する。214nm及び254nmで検出を行うダイオードアレイ検出器(DAD)とイオントラップ(ESI源)とを備えたAgilent1100高速液体クロマトグラフィー-イオントラップ質量分析計(LC-MSDトラップ)を用いてLC/MSデータを記録する。試薬以外の全ての化合物名称はいずれもChemDraw(R)により生成される。
【0135】
以下の実施形態において、以下の略称を用いる。
【表1】

(表1 続き)



中間体-Iの合成
【0136】
7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0137】
工程A:エチル 1-アミノ-1H-イミダゾール-2-カルボキシレート塩酸塩
【0138】
20℃~30℃で、エチル 1H-イミダゾール-2-カルボキシレート(56g、0.4mol)の、NMP(1.2L)中で撹拌した溶液に、t-BuOK(THF中1M、440ml、0.44mol)を添加した。混合物を0.5h撹拌した。30℃以下で、O-(4-ニトロベンゾイル)ヒドロキシアミン(80.08g、0.44mol)の、NMP(0.4L)中での溶液を滴下した。溶液をrtで2h撹拌した。溶液をMTBE(500ml)で希釈した。HCl(EA中4M、100ml)を添加して反応をクエンチした。ケイ藻土(20g)を上記混合物に添加し、その後、0.5h撹拌した。混合物をろ過した。ろ過液をMTBE(2L)で希釈してHClを滴下した(EA中4M、200ml)。懸濁液を0.5h撹拌し、ろ過した。ろ過ケーキをMTBEでリンスし、マイクロ波で乾燥して生成物(70g、91%)を得た。MS:M/e 156(M+1)
【0139】
工程B:エチル 1-((エトキシカルボニル)アミノ)-1H-イミダゾール-2-カルボキシレートとエチル 1-(ジ(エトキシカルボニル)アミノ)-1H-イミダゾール-2-カルボキシレートと(1:1)の混合物
【0140】
エチル 1-アミノ-1H-イミダゾール-2-カルボキシレート塩酸塩(80g、0.42mol)の、THF(900ml)及びHO(900ml)中で撹拌した溶液に、NaHCO(178.9g、2.1mol)を複数回に分けて添加した。30℃以下で、エチルクロロフォーメート(98.55g、0.9mol)を滴下した。混合物をrtで4h撹拌した。混合物をEA(1L)で希釈し、その後、分離した。水層をEA(800ml)で抽出した。収集した有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮を行って黄色油状物を呈する粗生成物(113g)を得、更なる精製を必要とせずにそのまま次の工程に用いる。MS:M/e 228(M+1)&M/e 300(M+1)
【0141】
工程C:イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2,4(1H,3H)-ジオン
【0142】
封管に、エチル 1-((エトキシカルボニル)アミノ)-1H-イミダゾール-2-カルボキシレート及びエチル 1-(ジ(エトキシカルボニル)アミノ)-1H-イミダゾール-2-カルボキシレート(110g)の、水酸化アンモニウム(400ml、3.6V)及びIPA(200ml、1.8V)中での混合物を充填した。混合物を120℃で一晩撹拌した。冷却後、混合物をろ過した。ろ過ケーキをMeOHでリンスした。ろ過液を減圧濃縮した。得られた残存物をMeOH中でスラリーに作製し、ろ過してMeOHでリンスした。得られたろ過ケーキを前に得られたろ過ケーキと混合してマイクロ波で乾燥して白色固体状の生成物(56g)を得た。MS:M/e 153(M+1)
【0143】
工程D:7-ブロモイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2,4(1H,3H)-ジオン
【0144】
25℃以下で、イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2,4(1H,3H)-ジオン(30g、0.20mol)の、HO(1.2L)中での溶液に、NBS(24.6g、0.14mol)を複数回に分けて添加した。混合物をrtで1h撹拌した。混合物をろ過した。ろ過液を濃縮して溶媒を除去した。得られた残存物を前に得られたろ過ケーキと混合して、MeOH(20V)中で、その後、MeOH:HO(1:1、20V)中でスラリーに作製し、白色固体状の生成物(30.4g、94%)を得た。MS:M/e 231(M+1)
【0145】
工程E:7-ブロモ-2,4-ジクロロイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン
【0146】
350ml封管に、7-ブロモイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2,4(1H,3H)-ジオン(10g、43mmol)、トリエチルアミン塩酸塩(12g、88mmol)及びPOCl(100ml)を充填した。混合物を120℃で一晩撹拌した。混合物を濃縮してPOClを除去した。残存物をEA(200ml)で希釈し、20℃以下でpHが7を超えるとなるまで飽和NaHCO(水性)を滴下した。溶液を分離した。有機層をHOで洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮を行った。得られた残存物を、カラムクロマトグラフィーにより、PE中0~20%のEAで精製して白色固体状の生成物(8.5g、73%)を得た。MS:M/e 267(M+1)
【0147】
工程F:7-ブロモ-2-クロロ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0148】
7-ブロモ-2,4-ジクロロイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン(30g、0.11mol)の、THF(500ml)中で撹拌した溶液に、TEA(22.6g、0.22mol)を滴下した。混合物をrtで10min撹拌した。ビス(4-メトキシベンジル)アミン(31.6g、0.12mol)の、THF(80ml)中での溶液を上記の溶液に滴下した。混合物をrtで2h撹拌した。溶液をHO(300ml)でクエンチし、かつ、その後、EA(200ml×2回)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮を行った。得られた残存物をPE(300ml)中でスラリーに作製してろ過し、白色固体状の生成物(41.4g、76%)を得た。MS:M/e 488(M+1)
【0149】
工程G:7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0150】
で、7-ブロモ-2-クロロ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(35g、71.6mmol)とn-BuONa/n-BuOH(20%、200ml)との混合物を、80℃で1h撹拌した。溶液をHO(200ml)でクエンチした。水溶液をEA(150ml×2回)で抽出した。収集した有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮を行った。得られた残存物を、カラムクロマトグラフィーにより、PE中0~20%のEAで精製して、無色油状物を呈する生成物(33g、88%)を得、前記生成物は、数時間後に硬化した。MS:M/e 526(M+1)
【0151】
化合物A1:2-ブトキシ-7-(4-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0152】
工程A:7-ブロモ-2-クロロイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0153】
7-ブロモ-2,4-ジクロロイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン(2.37g、8.84mmol)と水酸化アンモニウム(30ml)との反応混合物を80℃で一晩撹拌した。混合物を室温まで冷却して沈殿物をろ過して粗生成物(1.7g、77%)を得た。MS:M/e 248(M+1)
【0154】
工程B:7-ブロモ-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0155】
工程Aの生成物(1.7g、6.84mmol)とブトキシナトリウム(50ml、1-ブチルアルコール中1M)中での混合物を70℃で一晩撹拌した。混合物を蒸発して残存物をメタノールで希釈した。沈殿物をろ過して粗生成物(1g、51%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 8.31(s,1H),8.24(s,1H),7.60(s,1H),4.24(t,J=6.5hz,2H),1.81-1.62(m,2H),1.53-1.34(m,2H),0.94(t,J=7.4Hz,3H)ppm。MS:M/e 286(M+1)
【0156】
工程C:t-ブチル(7-ブロモ-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)(t-ブトキシカルボニル)カルバメート
【0157】
工程Bの生成物(525mg、1.84mmol)及びDMAP(224mg、1.84mmol)の、ジクロロメタン(20ml)中での溶液に、ジ-t-ブチルジカーボネート(1.2g、5.51mmol)を添加した。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。混合物をジクロロメタン(20ml)で希釈し、水及び塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過して蒸発して、粗生成物(650mg、72%)を得、更なる精製が必要とせずに次の工程に用いる。MS:M/e 486(M+1)
【0158】
工程D:t-ブチル(2-ブトキシ-7-(ヒドロキシ(4-(ピロリジン-1-イルメチル)フェニル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)(t-ブトキシカルボニル)カルバメート
【0159】
-78℃で、窒素ガスで、工程Cの生成物(650mg、1.33mmol)の、THF(30ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(0.8ml、2.00mmol、ヘキサン中2.5M)を添加し、0.5hr撹拌した。4-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンズアルデヒド(378mg、2.00mmol)を添加した後、混合物を室温に昇温して一晩過ごした。反応を水性飽和NHCl溶液でクエンチして、得られた混合物を酢酸エチル(30ml×3回)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、ろ過して真空蒸発した。残存物をカラムクロマトグラフィー(溶離液:MeOH/DCM=0.1%~5%)により精製して、生成物(200mg、30%)を得た。MS:M/e 597(M+1)
【0160】
工程E:2-ブトキシ-7-(4-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A1)
【0161】
工程Dの生成物(140mg、0.28mmol)と、トリフルオロ酢酸(2ml)と、トリエチルシラン(2ml)と、ジクロロメタン(1ml)との反応混合物を40℃で一晩撹拌した。終了後、混合物を蒸発してアルカリ化した。残存物をcombi-flash(溶離液:MeOH/DCM=0%~10%)により精製して、生成物(50mg、47%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 8.15(s,1H),8.04(s,1H),7.30(s,1H),7.29-7.18(m,4H),4.19(t,J=6.6Hz,2H),4.11(s,2H),3.59(s,2H),2.49-2.33(m,4H),1.70-1.61(m,6H),1.50-1.32(m,2H),0.92(t,J=7.4Hz,3H)ppm。MS:M/e 381(M+1)
【0162】
化合物A2:2-ブトキシ-7-(4-(3-(ジメチルアミノ)プロポキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0163】
工程A:4-(3-(ジメチルアミノ)プロポキシ)ベンズアルデヒド
【0164】
雰囲気下、0℃で、DIAD(2.5g、12.3mmol)を、4-ヒドロキシベンズアルデヒド(1g、8.2mmol)、3-(ジメチルアミノ)プロパン-1-オール(1.2g、12.3mmol)及びトリフェニルホスフィン(3.2g、12.3mmol)の、THF(20ml)中での溶液に滴下した。混合物をrtに昇温して6hr撹拌した。反応を水(20ml)でクエンチし、酢酸エチル(20ml)で抽出して塩水(10ml)で洗浄した。有機層を乾燥、濃縮して、CombiFlashにより精製して、無色油状物を呈する生成物(1.1g、65%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 9.88(s,1H),7.82(d,J=8.0Hz,2H),7.00(d,J=8.0Hz,2H),4.11(t,J=8.0Hz,2H),2.46(t,J=8.0Hz,2H),2.26(s,6H),2.02-1.96(m,2H)ppm。MS:M/e 208(M+1)
【0165】
工程B:t-ブチル(2-ブトキシ-7-((4-(3-(ジメチルアミノ)プロポキシ)フェニル)(ヒドロキシ)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)(t-ブトキシカルボニル)カルバメート
【0166】
-78℃で、臭化物(100mg、0.2mmol)の、THF(3ml)で冷却した溶液をNでパージし、その後、n-ブチルリチウム(1.6M、0.3ml)を滴下した。-78℃で30min撹拌した後、THF(1ml)中で溶解した4-(3-(ジメチルアミノ)プロポキシ)ベンズアルデヒド(83mg、0.4mmol)を添加した。得られた混合物を当該温度で30min撹拌し、その後、rtに昇温して一晩過ごした。溶液をNHCl溶液(5ml)でクエンチし、酢酸エチル(10ml)で抽出して塩水(10ml)で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、ろ過、濃縮を行って粗生成物を得、さらにプレパラティブTLC(DCM:MeOH=10:1)により精製して、白色固体を呈する純粋な生成物(35mg、33%)を得た。MS:M/e 615(M+1)
【0167】
工程C:2-ブトキシ-7-(4-(3-(ジメチルアミノ)プロポキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A2)
【0168】
トリエチルシラン(0.5ml)とトリフルオロ酢酸(0.5ml)とを、工程Bの生成物(35mg、0.07mmol)の、DCM(2ml)中での溶液に添加した。混合物を40℃で1hr加熱して、その後、濃縮した。残存物に水(5ml)を添加し、酢酸エチル(5ml)で抽出し、NaHCO(5ml)及び塩水(5ml)で洗浄した有機層を乾燥、濃縮して、プレパラティブTLC(DCM:MeOH=6:1)により精製して、生成物(9mg、33%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 9.75(br.s,1H),8.12(s,1H),8.04(s,1H),7.25(s,1H),7.23(d,J=8.0Hz,2H),6.86(d,J=8.0Hz,2H),4.20(t,J=8.0Hz,2H),4.07(s,2H),3.99(t,J=8.0Hz,2H),3.11(t,J=4.0Hz,2H),2.74(s,6H),2.10-2.03(m,2H),1.71-1.64(m,2H),1.45-1.36(m,2H),0.93(t,J=8.0Hz,3H)ppm。MS:M/e 399(M+1)
【0169】
化合物A3:2-ブトキシ-7-(4-(モルホリノメチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0170】
工程A:4-(ブロモメチル)ベンズアルデヒド
【0171】
4-(ヒドロキシメチル)ベンズアルデヒド(7g、50.7mmol)の、DCM(400ml)中で撹拌した溶液に、NBS(17.8g、100mmol)及びPPh(27.3g、104mmol)を添加した。添加後、反応混合物をrtで4hr撹拌した。反応混合物をHO(150ml×3回)で洗浄した。有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮してカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=5:1)により精製して、白色固体と呈する4-(ブロモメチル)ベンズアルデヒド(9.5g、95%)を得た。MS:M/e 199(M+1)
【0172】
工程B:4-(モルホリノメチル)ベンズアルデヒド
【0173】
4-(ブロモメチル)ベンズアルデヒド(3g、15mmol)の、MeCN(40ml)中で撹拌した溶液に、モルホリン(1.39g、16mmol)及びKCO(4.17g、30mmol)を添加した。添加後、反応混合物をRtで一晩撹拌した。混合物をろ過した。ろ過液をHOに入れてEtOAc(15ml×3回)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=1:1)により精製して、黄色油状物を呈する4-(モルホリノメチル)ベンズアルデヒド(2g、66.7%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 10.00(s,1H),7.84(d,J=8.2Hz,2H),7.52(d,J=8.2Hz,2H),3.74-3.67(m,4H),3.57(s,2H),2.50-2.42(m,4H)ppm。MS:M/e 206(M+1)
【0174】
工程C:(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(4-(モルホリノメチル)フェニル)メタノール
【0175】
窒素ガス雰囲気下で-78℃に冷却した7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(150mg、0.3mmol)の、THF(10ml)中で撹拌した溶液に、n-ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M、0.75mmol、0.47ml)を滴下した。20min撹拌した後、4-(モルホリノメチル)ベンズアルデヒド(114mg、0.45mmol)の、THF(2ml)中での溶液を徐々に添加した。反応混合物をrtに徐々に昇温して2h撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液に入れて、EtOAc(15ml×3回)で抽出した。合わせた有機相を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮してタイトル生成物(220mg、100%)を得、更なる精製を必要とせずにそのまま次の工程に用いる。MS:M/e 653(M+1)
【0176】
工程D:2-ブトキシ-7-(4-(モルホリノメチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A3)
【0177】
(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(4-(モルホリノメチル)フェニル)メタノール(220mg、0.3mmol)の、TFA(3ml)及びEtSiH(3ml)に溶解した溶液を、80℃で2h撹拌した。反応混合物を真空濃縮してTFA及びEtSiHを除去した。残存物にTFA(5ml)を添加して85℃で一晩撹拌した。混合物をrtに冷却して真空濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=5:1)により精製して、生成物(40mg、33.6%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.13(s,1H),8.04(s,1H),7.57 -7.25(m,5H),4.23-4.15(m,2H),3.83-3.65(m,2H),3.62-3.49(m,4H),2.43-2.29(m,4H)。1.71-1.57(m,2H),1.47-1.33(m,2H),0.90(t,J=7.6 3H)ppm。MS:M/e 397(M+1)
【0178】
化合物A4:N-(5-((4-アミノ-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)メチル)ピリジン-2-イル)-N,N,N-トリメチルエタン-1,2-ジアミン
【0179】
工程A:6-((2-(ジメチルアミノ)エチル)アミノ)ニコチンアルデヒド
【0180】
6-クロロニコチンアルデヒド(1g、7.1mmol)、N,N,N-トリメチルエタン-1,2-ジアミン(0.87g、8.5mmol)及びDIEA(1.8g、14.2mmol)の、DMSO(10ml)中での混合物を90℃で一晩加熱した。溶液を冷却して水(10ml)を添加し、酢酸エチル(10ml)で抽出し、塩水(10ml)で洗浄した。有機層を乾燥、濃縮して、CombiFlash(DCM:MeOH=4%)により精製して、赤色油状物を呈する生成物(0.8g、57%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 9.76(s,1H),8.54(d,J=4.0Hz,1H),7.90(dd,J=8.0,4.0Hz,1H),6.55(d,J=4.0Hz,1H),3.77(t,J=8.0Hz,2H),3.17(s,3H),2.53(t,J=8.0Hz,2H),2.30(s,6H)ppm。MS:M/e 208(M+1)
【0181】
工程B:(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(6-((2-(ジメチルアミノ)エチル)(メチル)アミノ)ピリジン-3-イル)メタノール
【0182】
-78℃(Nパージ)で、7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(150mg、0.29mmol)の、THF(8ml)中での冷却した溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M、0.5ml)を滴下した。-78℃で30min撹拌した後、THF(2ml)中での6-((2-(ジメチルアミノ)エチル)アミノ)ニコチンアルデヒド(88mg、0.43mmol)を添加した。得られた混合物を当該温度で30min撹拌し、その後、rtに昇温して1時間維持した。溶液をNHCl溶液(5ml)でクエンチし、酢酸エチル(10ml)で抽出し、塩水(10ml)で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、ろ過、濃縮を行って粗生成物を得、それをさらにCombiflash(DCM:MeOH=20%)により精製して、白色固体を呈する純粋な生成物(130mg、70%)を得た。MS:M/e 655(M+1)
【0183】
工程C:N-(5-((4-アミノ-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)メチル)ピリジン-2-イル)-N,N,N-トリメチルエタン-1,2-ジアミン(化合物A4)
【0184】
トリエチルシラン(1ml)及びトリフルオロ酢酸(1ml)を、(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(6-((2-(ジメチルアミノ)エチル)(メチル)アミノ)ピリジン-3-イル)メタノール(130mg、0.2mmol)の、DCM(2ml)中での溶液に添加した。混合物を80℃で一晩加熱した。溶媒を蒸発して残存物を得、それをNaHCO(5ml)で処理し、酢酸エチル(5ml)で抽出し、塩水(5ml)で洗浄した。有機層を乾燥、濃縮して、CombiFlash(DCM:MeOH=8:1)により精製して、生成物(28mg、35%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.13-8.05(m,3H),7.52(dd,J=8.0,4.0Hz,1H),7.27(s,1H),6.85(d,J=8.0Hz,1H),4.22(t,J=8.0Hz,2H),4.01(s,2H),3.83(t,J=8.0Hz,2H),3.22(s,2H),2.95(s,3H),2.79(s,6H),1.70-1.67(m,2H),1.44-1.39(m,2H),0.93(t,J=8.0Hz,3H)ppm。MS:M/e 399(M+1)
【0185】
化合物A5:2-ブトキシ-7-(4-(ピペリジン-1-イルメチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0186】
工程A:4-(ピペリジン-1-イルメチル)ベンズアルデヒド
【0187】
4-(ブロモメチル)ベンズアルデヒド(3g、15mmol)の、MeCN(40ml)中で撹拌した溶液に、ピペリジン(1.36g、16mmol)及びKCO(4.17g、30mmol)を添加した。添加後、反応混合物をRtで一晩撹拌した。混合物をろ過した。ろ過液をHOに入れてEtOAc(15ml×3回)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=1:1)により精製して、黄色油状物を呈するタイトル生成物(2.7g、88%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 9.99(s,1H),7.83(d,J=7.9Hz,2H),7.50(d,J=7.9Hz,2H),3.53(s,2H),2.38(s,4H),1.62-1.54(m,4H),1.45(d,J=4.9Hz,2H)ppm。MS:M/e 204(M+1)
【0188】
工程B:(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(4-(ピペリジン-1-イルメチル)フェニル)メタノール
【0189】
-78℃に冷却して窒素ガス雰囲気での7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(150mg、0.3mmol)の、THF(10ml)中で撹拌した溶液に、n-ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M、0.75mmol、0.47ml)を滴下した。20min撹拌した後、4-(ピペリジン-1-イルメチル)ベンズアルデヒド(114mg、0.45mmol)の、THF(2ml)中での溶液を徐々に添加した。反応混合物をrtに徐々に昇温して2h撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液に入れてEtOAc(15ml×3回)で抽出した。合わせた有機相を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮して生成物(270mg、100%)を得、更なる精製を必要とせずにそのまま次の工程に用いる。MS:M/e 651(M+1)
【0190】
工程C:2-ブトキシ-7-(4-(ピペリジン-1-イルメチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A5)
【0191】
(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(4-(ピペリジン-1-イルメチル)フェニル)メタノール(270mg、0.3mmol)の、TFA(3ml)及びEtSiH(3ml)中での溶液を、80℃で2h撹拌した。反応混合物を真空濃縮してTFA及びEtSiHを除去した。残存物にTFA(5ml)を添加して85℃で一晩撹拌した。混合物をrtに冷却して真空濃縮した。粗生成物をプレパラティブHPLCにより精製して、生成物(50mg、42%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.12(s,1H),8.03(s,1H),7.30(s,1H),7.24-7.17(m,4H),4.19(t,J=6.5hz,2H),4.11(s,2H),3.35(s,2H),2.31-2.21(m,4H),1.70-1.61(m,2H),1.45(m,4H),1.42-1.31(m,4H),0.91(t,J=7.3Hz,3H)ppm。MS:M/e 395(M+1)
【0192】
化合物A6:2-ブトキシ-7-(4-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0193】
工程A:4-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)ベンズアルデヒド
【0194】
4-(ブロモメチル)ベンズアルデヒド(3g、15mmol)の、MeCN(40ml)中で撹拌した溶液に、ピペリジン(1.6g、16mmol)及びKCO(4.17g、30mmol)を添加した。添加後、反応混合物をRtで一晩撹拌した。混合物をろ過した。ろ過液をHOに入れてEtOAc(15ml×3回)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=1:1)により精製して、黄色油状物を呈する4-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)ベンズアルデヒド(2.3g、71.8%)を得た。MS:M/e 219(M+1)
【0195】
工程B:(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(4-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)フェニル)メタノール
【0196】
-78℃に冷却して窒素ガス雰囲気での7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(150mg、0.3mmol)の、THF(10ml)中で撹拌した溶液に、n-ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M、0.75mmol、0.47ml)を滴下した。20min撹拌した後、徐々に4-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)ベンズアルデヒド(122mg、0.45mmol)の、THF(2ml)中での溶液を添加した。反応混合物をrtに徐々に昇温して2h撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液に入れてEtOAc(15ml×3回)で抽出した。合わせた有機相を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮して生成物(300mg、100%)を得、更なる精製を必要とせずにそのまま次の工程に用いる。MS:M/e 666(M+1)
【0197】
工程C:2-ブトキシ-7-(4-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A6)
【0198】
(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(4-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)フェニル)メタノール(300mg、0.3mmol)の、TFA(3ml)及びEtSiH(3ml)中での溶液を、80℃で2h撹拌した。反応混合物を真空濃縮してTFA及びEtSiHを除去した。残存物にTFA(5ml)を添加して85℃で一晩撹拌した。混合物をrtに冷却して真空濃縮した。粗生成物をプレパラティブHPLCにより精製して、生成物(60mg、49.1%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6))δ 8.13(s,1H),8.03(s,1H),7.30(s,1H),7.24(d,J =7.9Hz,2H),7.19(d,J =7.9Hz,2H),4.19(t,J=6.5hz,2H),4.11(s,2H),3.38(s,2H),3.21-2.17(m,8H),2.12(s,3H),1.71-1.59(m,2H),1.45-1.33(m,2H),0.92(t,J=7.4Hz,3H)ppm。MS:M/e 410(M+1)
【0199】
化合物A7:2-ブトキシ-7-(3-(ピペリジン-1-イルメチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0200】
工程A:(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(3-(ピペリジン-1-イルメチル)フェニル)メタノール
【0201】
雰囲気で、-78℃で、7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(200mg、0.38mmol)の、THF(10ml)中で撹拌した溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M、0.60ml、0.96mmol)を添加した。溶液を-78℃で30min撹拌した。THF(2ml)中での3-(ピペリジン-1-イルメチル)ベンズアルデヒド(116mg、0.57mmol)を上記溶液に滴下した。添加後、溶液をrtに自然に昇温して、その後、3hr撹拌した。終了後、反応混合物をHO(20ml)でクエンチして、その後、DCM(20ml×3回)で抽出した。有機相をHO(10ml)で洗浄し、乾燥して、減圧濃縮して黄色油状物を呈する粗生成物を得、更なる精製を必要とせずにそのまま次の工程に用いる。MS:M/e 651(M+1)
【0202】
工程B:2-ブトキシ-7-(3-(ピペリジン-1-イルメチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A7)
【0203】
(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(3-(ピペリジン-1-イルメチル)フェニル)メタノール(粗製)の、TFA(2ml)及びトリエチルシラン(2ml)中での溶液を、80℃で15hr撹拌した。溶液を減圧濃縮してトリエチルシランを除去した。残存物をTFA(2ml)に溶解して80℃で一晩撹拌した。終了後、反応混合物を水性NaHCO(飽和、25ml)でクエンチして、その後、DCM(20ml×3回)で抽出した。有機相を減圧濃縮して、得られた残存物をプレパラティブTLCによりDCM:MeOH(10:1)で精製して、生成物(81.54mg)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.16(s,1H),8.07(s,1H),7.40(d,J=8Hz,4H),7.32(s,1H),4.31-4.09(m,6H),3.31-3.12(m,2H),2.90-2.70(m,2H),1.87-1.60(m,7H),1.45-1.28(m,3H),0.91(t,J=8Hz,3H)ppm。MS:M/e 395(M+1)
【0204】
化合物A8:2-ブトキシ-7-((2-イソプロピル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-6-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0205】
工程A:6-ブロモ-2-イソプロピル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン
【0206】
6-ブロモ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(1.06g、5mmol)の、MeOH(3ml)中での溶液に、プロパノン(3ml)及びAcOH(10滴)を添加した。その後、混合物を80℃で1.5h撹拌した。混合物を室温まで冷却して、NaBHCN(0.93g、15mmol)を複数回に分けて添加し、得られた混合物を室温で3h撹拌した。反応物を濃縮して、水(30ml)で希釈し、EtOAc(50ml×2回)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮を行った。残存物をcombi flashにより精製して、油状物を呈する目標化合物(450mg、36%)を得た。MS:M/e 254(M+1)
【0207】
工程B:2-イソプロピル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-6-ホルムアルデヒド
【0208】
工程Aの生成物(450mg、1.77mmol)の、THF(5ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(2.2ml、1.6mol/L、3.54mmol)を滴下し、温度を-75℃~-65℃間に維持した。30min後、DMF(258mg、3.54mmol)を滴下して、得られた混合物を-65℃で30min撹拌した。反応を飽和NHCl溶液でクエンチし、EtOAc(60ml)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮した。残存物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、油状物を呈する目標化合物(250mg、69%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 9.94(s,1H),7.68-7.60(m,2H),7.20(d,J=8.0Hz,1H),3.90-3.78(m,2H),3.11-2.95(m,3H),2.90-2.80(m,2H),1.18(d,J=6.4Hz,6H)ppm。MS:M/e 204(M+1)
【0209】
工程C:(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(2-イソプロピル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-6-イル)メタノール
【0210】
7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(150mg、0.285mmol)の、THF(5ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(0.44ml、0.71mmol)を滴下し、温度を-75℃~-65℃間に維持した。30min後、工程Bの生成物(87mg、0.423mmol)の、THF(4ml)中での混合物を滴下した。得られた混合物を-70℃で1h撹拌して、その後、室温に昇温して1h維持した。反応を飽和NHCl溶液でクエンチし、EtOAc(80ml)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮した。残存物をカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=50/1)により精製して、目標化合物(60mg、32%)を得た。MS:M/e 651(M+1)
【0211】
工程D:2-ブトキシ-7-((2-イソプロピル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-6-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A8)
【0212】
工程Cの生成物(60mg、0.092mmol)の、TFA(2ml)中での混合物にEtSiH(2ml)を添加した。反応を80℃で2h加熱した。混合物を乾燥となるまで濃縮し、残存物をTFA(4ml)で処理した。反応を85℃で一晩加熱した。混合物を濃縮して残存物をプレパラティブHPLCにより精製した。収集した画分をNaHCO溶液でアルカリ化し、DCM(60ml)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮して生成物(20mg、55%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 8.11(s,1H),8.02(s,1H),7.27(s,1H),6.85-6.15(m,3H),4.20(t,J=6.4Hz,2H),4.05(s,2H),3.57(s,2H),2.91-2.76(m,1H),2.74-2.60(m,4H),1.74-1.62(m,2H),1.47-1.34(m,2H),1.03(d,J=5.6Hz,6H),0.92(t,J=7.2Hz,3H)ppm。MS:M/e 395(M+1)
【0213】
化合物A9:2-ブトキシ-7-((2-イソプロピル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-7-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0214】
工程A:7-ブロモ-2-イソプロピル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン
【0215】
7-ブロモ-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン(1.06g、5mmol)の、MeOH(3ml)中での溶液に、プロパノン(3ml)及びAcOH(10滴)を添加した。その後、混合物を80℃で1.5h撹拌した。混合物を室温まで冷却して、NaBHCN(0.93g、15mmol)を複数回に分けて添加し、得られた混合物を室温で3h撹拌した。反応物を濃縮して、水(30ml)で希釈し、EtOAc(50ml×2回)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮して、残存物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、油状物を呈する目標化合物(930mg、73%)を得た。MS:M/e 254(M+1)
【0216】
工程B:2-イソプロピル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-7-ホルムアルデヒド
【0217】
工程Aの生成物(930mg、3.64mmol)の、THF(20ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(4.5ml、7.2mmol)中での溶液を滴下し、温度を-75℃~-65℃間に維持した。30min後、DMF(532mg、7.3mmol)を滴下して、得られた混合物を-65℃で30min撹拌した。反応を飽和NHCl溶液でクエンチし、EtOAc(60ml)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮した。残存物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、油状物を呈する目標化合物(80mg、11%)を得た。MS:M/e 204(M+1)
【0218】
工程C:(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(2-イソプロピル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-7-イル)メタノール
【0219】
7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(150mg、0.285mmol)の、THF(5ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(0.44ml、0.71mmol)中での溶液を滴下し、温度を-75℃~-65℃間に維持した。30min後、工程Bの生成物(80mg、0.42mmol)の、THF(4ml)中での混合物を滴下した。得られた混合物を-70℃で1h撹拌して、その後、室温に昇温して1h維持した。反応を飽和NHCl溶液でクエンチし、EtOAc(80ml)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮した。残存物をカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=40/1)により精製して、目標化合物(50mg、粗製)を得た。MS:M/e 651(M+1)
【0220】
工程D:2-ブトキシ-7-((2-イソプロピル-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-7-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A9)
【0221】
工程Cの生成物(50mg、粗製)の、TFA(3ml)中での混合物に、EtSiH(1ml)を添加した。反応を85℃で一晩加熱した。混合物を濃縮して残存物をプレパラティブHPLCにより精製した。収集した画分をNaHCO溶液でアルカリ化し、DCM(60ml)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮して生成物(20mg、2つの工程に対して12%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 8.19-7.98(m,2H),7.28(s,1H),7.10-6.65(m,3H),4.20(t,J=6.4Hz,2H),4.05(s,2H),3.56(s,2H),2.85-2.76(m,1H),2.74-2.62(m,4H),1.74-1.62(m,2H),1.49-1.34(m,2H),1.02(d,J=6.4Hz,6H),0.92(t,J=7.6Hz,3H)ppm。MS:M/e 395(M+1)
【0222】
化合物A10:2-ブトキシ-7-(4-(ピペラジン-1-イルメチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0223】
工程A:t-ブチル 4-(4-アルデヒドベンジル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0224】
4-(ブロモメチル)ベンズアルデヒド(4g、20mmol)の、THF(40ml)中で撹拌した溶液に、t-ブチル ピペラジン-1-カルボキシレート(4.6g、25mmol)及びDIEA(5.04g、40mmol)を添加した。添加後、反応混合物をRtで一晩撹拌した。混合物をろ過した。ろ過液をHOに入れてEtOAc(15ml×3回)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=1:1)により精製して、黄色油状物を呈するt-ブチル 4-(4-アルデヒドベンジル)ピペラジン-1-カルボキシレート(4.1g、68%)を得た。MS:M/e 305(M+1)
【0225】
工程B:t-ブチル 4-(4-((4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)ベンジル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0226】
-78℃に冷却して窒素ガス雰囲気での7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(150mg、0.3mmol)の、THF(10ml)中で撹拌した溶液に、n-ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M、0.75mmol、0.47ml)を滴下した。20min撹拌した後、4-(4-アルデヒドベンジル)ピペラジン-1-カルボキシレート(137mg、0.45mmol)の、THF(2ml)中での溶液を徐々に添加した。反応混合物をrtに徐々に昇温して2h撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液に入れてEtOAc(15ml×3回)で抽出した。合わせた有機相を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮して生成物(270mg、100%)を得、更なる精製を必要とせずにそのまま次の工程に用いる。MS:M/e 752(M+1)
【0227】
工程C:2-ブトキシ-7-(4-(ピペラジン-1-イルメチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A10)
【0228】
t-ブチル 4-(4-((4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)ベンジル)ピペラジン-1-カルボキシレート(270mg、0.3mmol)の、TFA(3ml)及びEtSiH(3ml)中での溶液を、80℃で2h撹拌した。反応混合物を真空濃縮してTFA及びEtSiHを除去した。残存物にTFA(5ml)を添加して85℃で一晩撹拌した。混合物をrtに冷却して真空濃縮した。粗生成物をプレパラティブHPLCにより精製して、生成物(40mg、33.8%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.13(s,1H),8.03(s,1H),7.30(s,1H),7.24(d,J=8Hz,2H),7.19(d,J=8Hz,2H),4.19(t,J=6.4Hz,2H),4.11(s,2H),3.40(s,2H),2.71-2.61(m,4H),2.32-2.28(m,4H),1.65(dd,J=14.2,6.8Hz,2H),1.42-1.36(m,2H),0.92(t,J=7.3Hz,3H)ppm。MS:M/e 396(M+1)
【0229】
化合物A11:2-ブトキシ-7-(3-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0230】
工程A:(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(3-(ピロリジン-1-イルメチル)フェニル)メタノール
【0231】
雰囲気で、-78℃で、7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(170mg、0.32mmol)の、THF(10ml)中で撹拌した溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M、0.51ml、0.82mmol)を添加した。溶液を-78℃で30min撹拌した。THF(2ml)中での3-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンズアルデヒド(92mg、0.49mmol)を上記溶液に滴下した。添加後、溶液をrtに自然に昇温して、その後、3hr撹拌した。終了後、反応混合物をHO(20ml)でクエンチして、その後、DCM(20ml×3回)で抽出した。有機相をHO(10ml)で洗浄し、乾燥して、減圧濃縮した。残存物をプレパラティブTLCによりPE:EA(1:1)で精製して、灰白色油状物を呈する生成物(120mg、58%)を得た。MS:M/e 637(M+1)
【0232】
工程B:2-ブトキシ-7-(3-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A11)
【0233】
(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(3-(ピロリジン-1-イルメチル)フェニル)メタノール(120mg、0.19mmol)の、TFA(2ml)及びトリエチルシラン(2ml)中での溶液を、80℃で15hr撹拌した。溶液を減圧濃縮してトリエチルシランを除去した。残存物をTFA(2ml)に溶解して80℃で一晩撹拌した。終了後、反応混合物を水性NaHCO(飽和、25ml)でクエンチして、その後、DCM(20ml×3回)で抽出した。有機相を減圧濃縮して、得られた残存物をプレパラティブTLCによりDCM:MeOH(10:1)で精製して、生成物(15.11mg、21%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.11(s,1H),8.02(s,1H),7.43-7.11(m,5H),4.26(s,2H),4.18(t,J=8Hz,2H),3.65(s,2H),2.40(s,4H),1.73-1.60(m,6H),1.42-1.35(m,2H),0.91(t,J=8Hz,3H)ppm。MS:M/e 381(M+1)
【0234】
化合物A12:2-ブトキシ-7-(3-(モルホリノメチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0235】
工程A:(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(3-(モルホリノメチル)フェニル)メタノール
【0236】
雰囲気で、-78℃で、7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(200mg、0.38mmol)の、THF(10ml)中で撹拌した溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M、0.60ml、0.96mmol)を添加した。溶液を-78℃で30min撹拌した。THF(2ml)中での3-(モルホリノメチル)ベンズアルデヒド(117mg、0.57mmol)を上記溶液に滴下した。添加後、溶液をrtに自然に昇温して、その後、3hr撹拌した。終了後、反応混合物をHO(20ml)でクエンチして、その後、DCM(20ml×3回)で抽出した。有機相をHO(10ml)で洗浄し、乾燥して、減圧濃縮して黄色油状物を呈する粗生成物を得、更なる精製を必要とせずにそのまま次の工程に用いる。MS:M/e 653(M+1)
【0237】
工程B:2-ブトキシ-7-(3-(モルホリノメチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A12)
【0238】
(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(3-(モルホリノメチル)フェニル)メタノール(粗製)の、TFA(2ml)及びトリエチルシラン(2ml)中での溶液を、80℃で15hr撹拌した。溶液を減圧濃縮してトリエチルシランを除去した。残存物をTFA(2ml)に溶解して80℃で一晩撹拌した。終了後、反応混合物を水性NaHCO(飽和、25ml)でクエンチして、その後、DCM(20ml×3回)で抽出した。有機相を減圧濃縮して、得られた残存物をプレパラティブTLCによりDCM:MeOH(10:1)で精製して、生成物(59.43mg)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.13(s,1H),8.04(s,1H),7.30-7.13(m,5H),4.19(t,J=8Hz,2H),4.13(s,2H),3.53(s,4H),3.40(s,2H),2.30(s,4H),1.74-1.63(m,2H),1.45-1.34(m,2H),0.92(t,J=8Hz,3H)ppm。MS:M/e 397(M+1)
【0239】
化合物A13:2-ブトキシ-7-(3-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0240】
工程A:(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(3-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)フェニル)メタノール
【0241】
雰囲気で、-78℃で、7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(200mg、0.38mmol)の、THF(10ml)中で撹拌した溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M、0.60ml、0.96mmol)を添加した。溶液を-78℃で30min撹拌した。THF(2ml)中での3-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)ベンズアルデヒド(124mg、0.57mmol)を上記溶液に滴下した。添加後、溶液をrtに自然に昇温して、その後、3hr撹拌した。終了後、反応混合物をHO(20ml)でクエンチして、その後、DCM(20ml×3回)で抽出した。有機相をHO(10ml)で洗浄し、乾燥して、減圧濃縮して緑色油状物を呈する粗生成物を得、更なる精製を必要とせずにそのまま次の工程に用いる。MS:M/e 666(M+1)
【0242】
工程B:2-ブトキシ-7-(3-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A13)
【0243】
(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(3-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)フェニル)メタノール(粗製)の、TFA(2ml)及びトリエチルシラン(2ml)中での溶液を、80℃で15hr撹拌した。溶液を減圧濃縮してトリエチルシランを除去した。残存物をTFA(2ml)に溶解して80℃で一晩撹拌した。終了後、反応混合物を水性NaHCO(飽和、25ml)でクエンチして、その後、DCM(20ml×3回)で抽出した。有機相を減圧濃縮して、得られた残存物をプレパラティブTLCによりDCM:MeOH(10:1)で精製して、生成物(49.03mg)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.13(s,1H),8.06(s,1H),7.31-7.15(m,5H),4.20(t,J=8Hz,2H),4.13(s,2H),3.50(s,2H),3.31-2.82(m,6H),2.72(s,3H),2.43-2.13(m,2H),1.73-1.61(m,2H),1.48-1.34(m,2H),0.92(t,J=8Hz,3H)ppm。MS:M/e 410(M+1)
【0244】
化合物A14:2-ブトキシ-7-(2-(モルホリノメチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0245】
工程A:(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(2-(モルホリノメチル)フェニル)メタノール
【0246】
-78℃で7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(150mg、0.29mmol)の、THF(5ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(0.27ml、0.43mmol)を滴下して1h撹拌した。その後、-78℃で2-(モルホリノメチル)ベンズアルデヒド(88mg、0.43mmol)の、THF(2ml)中での溶液を滴下し、添加後、混合物を60℃で一晩撹拌した。混合物を飽和塩化アンモニウム溶液(5ml)でクエンチし、DCM(30ml×3回)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮してカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=20:1~5:1)により精製して、黄色油状物を呈する目標生成物(83mg、44.6%)を得た。MS:M/e 653(M+1)
【0247】
工程B:2-ブトキシ-7-(2-(モルホリノメチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A14)
【0248】
(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(2-(モルホリノメチル)フェニル)メタノール(83mg、0.13mmol)及びトリエチルシラン(1ml)の、TFA(2ml)中での混合物を90℃で一晩撹拌した。混合物を濃縮してプレパラティブHPLCにより精製して、目標生成物(23mg、46%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.12(s,1H),8.02(s,1H),7.29-7.15(m,4H),7.09(s,1H),4.27(s,2H),4.18(t,J=6.6Hz,2H),3.51(s,2H),3.40(s,4H),2.28(s,4H),1.71-1.60(m,2H),1.46-1.32(m,2H),0.91(t,J=7.4Hz,3H)ppm。MS:M/e 397(M+1)
【0249】
化合物A15:2-ブトキシ-7-(2-(ピペリジン-1-イルメチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0250】
工程A:(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(2-(ピペリジン-1-イルメチル)フェニル)メタノール
【0251】
-78℃で7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(150mg、0.29mmol)の、THF(5ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(0.27ml、0.43mmol)を滴下して1h撹拌した。その後、-78℃で2-(ピペリジン-1-イルメチル)ベンズアルデヒド(87mg、0.43mmol)の、THF(2ml)中での溶液を滴下し、添加後、混合物を撹拌して60℃で一晩撹拌した。混合物を飽和塩化アンモニウム溶液(5ml)でクエンチし、DCM(30ml×3回)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮してカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=20:1~5:1)により精製して、黄色油状物を呈する生成物(79mg、43%)を得た。MS:M/e 651(M+1)
【0252】
工程B:2-ブトキシ-7-(2-(ピペリジン-1-イルメチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A15)
【0253】
(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(2-(ピペリジン-1-イルメチル)フェニル)メタノール(79mg、0.12mmol)及びトリエチルシラン(1ml)の、TFA(2ml)中での混合物を90℃で一晩撹拌した。混合物を濃縮してプレパラティブHPLCにより精製して、目標生成物(19mg、40%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.10(s,1H),8.01(s,1H),7.25-7.15(m,4H),7.09(s,1H),4.26(s,2H),4.18(t,J=6.3Hz,2H),3.45(s,2H),2.28-2.13(m,4H),1.70-1.62(m,2H),1.47-1.30(m,8H),0.91(t,J=7.3Hz,3H)ppm。MS:M/e 395(M+1)
【0254】
化合物A16:2-イソブトキシ-7-(3-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0255】
工程A:(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-イソブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(3-(ピロリジン-1-イルメチル)フェニル)メタノール
【0256】
雰囲気で、-78℃で、7-ブロモ-2-イソブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(180mg、0.34mmol)の、THF(10ml)中で撹拌した溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M、0.54ml、0.86mmol)を添加した。溶液を-78℃で30min撹拌した。THF(2ml)中での3-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンズアルデヒド(97mg、0.51mmol)を上記溶液に滴下した。添加後、溶液をrtに自然に昇温して、その後、3hr撹拌した。終了後、反応混合物をHO(20ml)でクエンチして、その後、DCM(20ml×3回)で抽出した。有機相をHO(10ml)で洗浄し、乾燥して、減圧濃縮して黄色油状物を呈する粗生成物を得、更なる精製を必要とせずにそのまま次の工程に用いる。MS:M/e 637(M+1)
【0257】
工程B:2-イソブトキシ-7-(3-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A16)
【0258】
(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-イソブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(3-(ピロリジン-1-イルメチル)フェニル)メタノール(粗製)の、TFA(2ml)及びトリエチルシラン(2ml)中での溶液を、80℃で15hr撹拌した。溶液を減圧濃縮してトリエチルシランを除去した。残存物をTFA(2ml)に溶解して80℃で一晩撹拌した。終了後、反応混合物を水性NaHCO(飽和、25ml)でクエンチして、その後、DCM(20ml×3回)で抽出した。有機相を減圧濃縮して、得られた残存物をプレパラティブTLCによりDCM:MeOH(10:1)で精製して、生成物(24.30mg)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.12(s,1H),8.03(s,1H),7.32-7.14(m,5H),4.27(s,2H),3.96(d,J=4Hz,2H),3.67(s,2H),2.41(s,4H),2.05-1.94(m,1H),1.63(s,4H),0.96(s,3H),0.94(s,3H)ppm。MS:M/e 381(M+1)
【0259】
化合物A17:2-(2-メトキシエトキシ)-7-(3-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0260】
工程A:7-ブロモ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)-2-(2-メトキシエトキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0261】
2-メトキシエタン-1-オール(6g、79mmol)の溶液に幾つかのピース状Na(約0.6g)を添加した。得られた混合物(5ml)に7-ブロモ-2-クロロ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(250mg、0.51mmol)を添加した。その後、混合物を80℃で3h撹拌した。混合物を濃縮して、水(30ml)で希釈し、EtOAc(80ml)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮して、残存物をcombi-flashにより精製して、目標化合物(200mg、75%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.47(s,1H),7.20(d,J=8.8Hz,2H),7.17(d,J=8.8Hz,2H),6.85(d,J=8.8Hz,4H),5.60(s,2H),4.86(s,2H),4.52(t,J=4.8Hz,2H),3.80(s,6H),3.77(t,J=4.8Hz,2H),3.42(s,3H)ppm。MS:M/e 528(M+1)
【0262】
工程B:(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-(2-メトキシエトキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(3-(ピロリジン-1-イルメチル)フェニル)メタノール
【0263】
工程Aの生成物(200mg、0.38mmol)の、THF(10ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(0.6ml、0.9mmol)中での溶液を滴下し、温度を-75℃~-65℃間に維持した。1.5h後、3-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンズアルデヒド(107mg、0.57mmol)の、THF(2ml)中での溶液を滴下した。得られた混合物を-70℃で1h撹拌して、その後、室温に昇温して1h維持した。反応を飽和NHCl溶液でクエンチし、EtOAc(50ml)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮した。残存物をcombi flashにより精製して、固体(150mg、62%)を得た。MS:M/e 639(M+1)
【0264】
工程C:2-(2-メトキシエトキシ)-7-(3-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A17)
【0265】
工程Bの生成物(150mg、0.235mmol)の、TFA(6ml)中での混合物にEtSiH(2ml)を添加した。反応を80℃で16h加熱した。混合物を乾燥となるまで濃縮し、残存物をTFA(6ml)で処理した。反応を85℃で一晩加熱した。混合物を濃縮して残存物をプレパラティブHPLCにより精製した。収集した画分をNaHCO溶液でアルカリ化し、DCM(60ml)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮して生成物(48mg、53%)を得た。
H NMR(400MHz,CD3OD)δ 7.37(t,J=6.0Hz,1H),7.30-7.15(m,4H),4.42(t,J=4.8Hz,2H),4.33(s,2H),4.05-3.88(m,2H),3.69(t,J=4.8Hz,2H),3.38(s,3H),3.01-2.61(m,4H),1.95-1.71(m,4H)ppm。MS:M/e 383(M+1)
【0266】
化合物A18:7-(3-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンジル)-2-(4,4,4-トリフルオロブトキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0267】
工程A:(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-(4,4,4-トリフルオロブトキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(3-(ピロリジン-1-イルメチル)フェニル)メタノール
【0268】
雰囲気で、-78℃で、7-ブロモ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)-2-(4,4,4-トリフルオロ
【0269】
ブトキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(130mg、0.22mmol)の、THF(10ml)中で撹拌した溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M、0.35ml、0.56mmol)を添加した。溶液を-78℃で30min撹拌した。THF(2ml)中での3-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンズアルデヒド(64mg、0.34mmol)を上記溶液に滴下した。添加後、溶液をrtに自然に昇温して、その後、3hr撹拌した。終了後、反応混合物をHO(20ml)でクエンチして、その後、DCM(20ml×3回)で抽出した。有機相をHO(10ml)で洗浄し、乾燥して、減圧濃縮して黄色油状物を呈する粗生成物を得、更なる精製を必要とせずにそのまま次の工程に用いる。MS:M/e 691(M+1)
【0270】
工程B:7-(3-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンジル)-2-(4,4,4-トリフルオロブトキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A18)
【0271】
(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-(4,4,4-トリフルオロブトキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(3-(ピロリジン-1-イルメチル)フェニル)メタノール(粗製)の、TFA(6ml)及びトリエチルシラン(2ml)中での溶液を、80℃で24hr撹拌した。終了後、反応混合物を水性NaHCO(飽和、25ml)でクエンチして、その後、DCM(20ml×3回)で抽出した。有機相を減圧濃縮して、得られた残存物をプレパラティブTLCによりDCM:MeOH(10:1)で精製して、生成物(19.75mg)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.18(s,1H),8.08(s,1H),7.28-7.13(m,5H),4.26(s,4H),3.63(s,2H),2.48-2.25(m,6H),2.01 -1.89(m,2H),1.88-1.51(m,4H)ppm。MS:M/e 435(M+1)
【0272】
化合物A19:2-ブトキシ-7-(2-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0273】
工程A:(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(2-(ピロリジン-1-イルメチル)フェニル)メタノール
【0274】
-78℃で、7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(150mg、0.29mmol)の、THF(5ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(0.27ml、0.43mmol)を滴下して1h撹拌した。その後、-78℃で2-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンズアルデヒド(81mg、0.43mmol)の、THF(2ml)中での溶液を滴下し、添加後、混合物を60℃に昇温して一晩撹拌した。混合物を飽和塩化アンモニウム溶液(5ml)でクエンチし、DCM(30ml×3回)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮してカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=20:1~5:1)により精製して、黄色油状物を呈する目標生成物(67mg、37%)を得た。MS:M/e 637(M+1)
【0275】
工程B:2-ブトキシ-7-(2-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A19)
【0276】
(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(2-(ピロリジン-1-イルメチル)フェニル)メタノール(67mg、0.11mmol)及びトリエチルシラン(1ml)の、TFA(2ml)中での混合物を90℃で一晩撹拌した。混合物を濃縮してプレパラティブHPLCにより精製して、目標生成物(15mg、38%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.22-8.03(m,2H),7.44-7.15(m,5H),4.55(s,1H),4.28(s,2H),4.17(t,J=6.6Hz,2H),3.71-3.38(m,2H),3.17(s,1H),2.42-2.32(m,2H),2.05-1.74(m,2H),1.70-1.56(m,4H),1.38(dt,J=14.6,7.4Hz,2H),0.91(t,J=7.4Hz,3H)ppm。MS:M/e 381(M+1)
【0277】
化合物A20:2-ブトキシ-7-(2-フルオロ-4-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0278】
工程A:2-フルオロ-4-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンジルニトリル
【0279】
2-フルオロ-4-ホルミルベンゾニトリル(447mg、3mmol)の、MeOH(5ml)中で撹拌した溶液に、ピロリジン(234mg、3.3mmol)を添加し、その後、混合物を2時間撹拌し、その後、NaBHCN(378mg、6mmol)を添加した。添加後、反応混合物を濃縮して残存物を得、それをカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=2:1)により精製して、黄色油状物を呈する目標化合物(400mg、65.4%)を得た。MS:M/e 205(M+1)
【0280】
工程B:2-フルオロ-4-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンズアルデヒド
【0281】
-20℃で、工程Aの生成物(400mg、1.96mmol)の、乾燥THF(10ml)中で撹拌した溶液に、DIBAL-H(1.2M、4ml、4.9mmol)を滴下した。添加後、反応を室温で3時間撹拌した。反応を水性NHClでクエンチし、EtOAc(20ml×3回)で抽出してろ過した。ろ過液を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮してカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=3:1~1:1)により精製して、淡黄色油状物を呈する目標化合物(182mg、44.3%)を得た。MS:M/e 208(M+1)
【0282】
工程C:(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(2-フルオロ-4-(ピロリジン-1-イルメチル)フェニル)メタノール
【0283】
-78℃で、7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(150mg、0.285mmol)の、THF(10ml)中で撹拌した溶液に、n-ブチルリチウム(0.44ml、0.71mmol)を滴下した。1時間撹拌した後、工程Bの生成物(88.7mg、0.428mmol)の、THF(2ml)中での溶液を滴下した。得られた混合物を-70℃で1h撹拌して、その後、室温に昇温して1h維持した。反応を飽和NHCl水溶液でクエンチし、EtOAc(10ml×3回)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮を行った。残存物をプレパラティブTLC(石油エーテル/EtOAc=1:1)により精製して、目標化合物(60mg、32%)を得た。MS:M/e 655(M+1)
【0284】
工程D:2-ブトキシ-7-(2-フルオロ-4-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A20)
【0285】
工程Cの生成物(60mg、0.092mmol)の、EtSiH/TFA(0.5ml/2ml)中での混合物を80℃で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮して残存物を得、それをプレパラティブHPLCにより精製して、目標化合物(23mg、62.8)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 8.16(s,1H),8.05(s,1H),7.27(s,1H),7.23-7.19(m,1H),7.11-7.04(m,2H),4.19-4.13(m,4H),3.53(s,2H),2.42-2.31(m,4H),1.72-1.61(m,6H),1.42-1.36(m,2H),0.91(t,J=7.6Hz,3H)ppm。MS:M/e 399(M+1)
【0286】
化合物A21:2-ブトキシ-7-(4-(3-(ピペリジン-1-イル)プロポキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0287】
工程A:4-(3-ブロモプロポキシ)ベンズアルデヒド
【0288】
0℃で、4-ヒドロキシベンズアルデヒド(2g、16mmol)、3-ブロモプロプ-1-オール(2.3g、16mmol)及びトリフェニルホスフィン(6.3g、24mmol)の乾燥THF(60ml)中での溶液をDTAD(5.5g、24mmol)で1滴ずつ処理した。反応混合物をrtに徐々に昇温して一晩過ごした。溶液を水(20ml)でクエンチし、酢酸エチル(20ml)で抽出し、塩水(20ml)で洗浄した。有機層を乾燥、濃縮して、CombiFlash(PE:EA=15:1)により精製して、生成物(1.3g、33%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 9.88(s,1H),7.88(d,J=8.0Hz,2H),7.16(d,J=12.0Hz,2H),4.21(t,J=8.0Hz,2H),3.68(t,J=8.0Hz,2H),2.32-2.27(m,2H)ppm。MS:M/e 243(M+1)
【0289】
工程B:4-(3-(ピペリジン-1-イル)プロポキシ)ベンズアルデヒド
【0290】
4-(3-ブロモプロポキシ)ベンズアルデヒド(200mg、0.8mmol)、ピペリジン(136mg、1.6mmol)、炭酸ナトリウム(170mg、1.6mmol)及びヨウ化カリウム(17mg、0.1mmol)の、n-BuOH(5ml)中での混合物を105℃で4hr加熱した。溶液を冷却し、水(10ml)でクエンチしてジクロロメタン(10ml)で抽出した。有機層を乾燥、濃縮して、CombiFlash(DCM:MeOH=8%)により精製して、生成物(190mg、93%)を得た。MS:M/e 248(M+1)
【0291】
工程C:(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(4-(3-(ピペリジン-1-イル)プロポキシ)フェニル)メタノール
【0292】
-78℃(Nパージ)で7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(200mg、0.4mmol)の、THF(8ml)中での冷却した溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M、0.7ml)を滴下した。-78℃で30min撹拌した後、THF(2ml)中での4-(3-(ピペリジン-1-イル)プロポキシ)ベンズアルデヒド(148mg、0.6mmol)を添加した。得られた混合物を当該温度で30min撹拌し、その後、rtに昇温して1時間維持した。溶液をNHCl溶液(5ml)でクエンチし、酢酸エチル(10ml)で抽出し、塩水(10ml)で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、ろ過、濃縮を行って粗生成物を得、それをさらにCombiflash(DCM:MeOH=5%)により精製して、純粋な生成物(140mg、37%)を得た。MS:M/e 695(M+1)
【0293】
工程D:2-ブトキシ-7-(4-(3-(ピペリジン-1-イル)プロポキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A21)
【0294】
(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(4-(3-(ピペリジン-1-イル)プロポキシ)フェニル)メタノールトリエチルシラン(140mg、0.2mmol)の、トリフルオロ酢酸(3ml)及びトリエチルシラン(1ml)中での溶液を、80℃で一晩加熱した。溶媒を蒸発して残存物を得、それをNaHCO溶液でアルカリ化し、酢酸エチル(5ml)で抽出し、塩水(5ml)で洗浄した。有機層を乾燥、濃縮して、CombiFlash(DCM:MeOH=8%)により精製して、生成物(35mg、40%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.12(s,1H),8.03(s,1H),7.25(s,1H),7.21(d,J=8.0Hz,2H),6.84(d,J=8.0Hz,2H),4.20(t,J=8.0Hz,2H),4.06(s,2H),3.97-3.95(m,2H),2.49-2.20(m,4H),2.18-1.75(m,3H),1.67-1.38(m,11H),0.91(t,J=7.6Hz,3H)ppm。MS:M/e 439(M+1)
【0295】
化合物A22:2-ブトキシ-7-(4-(3-モルホリノプロポキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0296】
工程A:4-(3-モルホリノプロポキシ)ベンズアルデヒド
【0297】
4-(3-ブロモプロポキシ)ベンズアルデヒド(300mg、1.2mmol)、モルホリン(209mg、2.4mmol)及び炭酸カリウム(193mg、2.4mmol)の、アセトニトリル(10ml)中での混合物を80℃で一晩加熱した。溶液を冷却し、濃縮して、その中に水(10ml)を添加して酢酸エチル(10ml)で抽出した。有機層を乾燥、濃縮して、CombiFlash(DCM:MeOH=8%)により精製して、無色油状物を呈する生成物(260mg、84%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 9.87(s,1H),7.86(d,J=8.0Hz,2H),7.12(d,J=8.0Hz,2H),4.13(t,J=8.0Hz,2H),3.59-3.51(m,4H),2.44-2.36(m,6H),1.99-1.87(m,2H)ppm。MS:M/e 250(M+1)
【0298】
工程B:(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(4-(3-モルホリノプロポキシ)フェニル)メタノール
【0299】
-78℃(Nパージ)で7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(200mg、0.4mmol)の、THF(8ml)中での冷却した溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M、0.7ml)を滴下した。-78℃で30min撹拌した後、THF(2ml)中での4-(3-モルホリノプロポキシ)ベンズアルデヒド(150mg、0.6mmol)を添加した。得られた混合物を当該温度で30min撹拌し、その後、rtに昇温して1時間維持した。溶液をNHCl溶液(5ml)でクエンチし、酢酸エチル(10ml)で抽出し、塩水(10ml)で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、ろ過、濃縮を行って粗生成物を得、それをさらにCombiflash(DCM:MeOH=6%)により精製して、純粋な生成物(190mg、71%)を得た。MS:M/e 697(M+1)
【0300】
工程C:2-ブトキシ-7-(4-(3-モルホリノプロポキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A22)
【0301】
(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(4-(3-モルホリノプロポキシ)フェニル)メタノール(190mg、0.27mmol)の、トリフルオロ酢酸(2ml)及びトリエチルシラン(2ml)中での溶液を、80℃で1時間加熱した。濃縮後、トリフルオロ酢酸(2ml)を残存物に添加して混合物を80℃で一晩加熱した。溶媒を蒸発して残存物を得、それをNaHCO溶液でアルカリ化し、酢酸エチル(5ml)で抽出し、塩水(5ml)で洗浄した。有機層を乾燥、濃縮して、CombiFlash(DCM:MeOH=8%)により精製して、生成物(84mg、70%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.12(s,1H),8.02(s,1H),7.25(s,1H),7.20(d,J=8.0Hz,2H),6.83(d,J=8.0Hz,2H),4.20(t,J=8.0Hz,2H),4.05(s,2H),3.95(t,J=8.0Hz,2H),3.55(t,J=4.0Hz,4H),2.40-2.34(m,6H),1.87-1.81(m,2H),1.68-1.63(m,2H),1.43-1.37(m,2H),0.92(t,J=8.0Hz,3H)ppm。MS:M/e 441(M+1)
【0302】
化合物A23:2-ブトキシ-7-(3-(3(ジメチルアミノ)プロポキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0303】
工程A:(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(3-(3-(ジメチルアミノ)プロポキシ)フェニル)メタノール
【0304】
雰囲気で、-78℃で、7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(180mg、0.34mmol)の、THF(10ml)中で撹拌した溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M、0.54ml、0.86mmol)を添加した。溶液を-78℃で30min撹拌した。THF(2ml)中での3-(3-(ジメチルアミノ)プロポキシ)ベンズアルデヒド(71mg、0.34mmol)を上記溶液に滴下した。添加後、溶液をrtに自然に昇温して、その後、3hr撹拌した。終了後、反応混合物をHO(20ml)でクエンチして、その後、DCM(20ml×3回)で抽出した。有機相をHO(10ml)で洗浄し、乾燥して、減圧濃縮して黄色油状物を呈する粗生成物を得、更なる精製を必要とせずにそのまま次の工程に用いる。MS:M/e 655(M+1)
【0305】
工程B:2-ブトキシ-7-(3-(3-(ジメチルアミノ)プロポキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0306】
(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(3-(3-(ジメチルアミノ)プロポキシ)フェニル)メタノール(粗製)の、TFA(6ml)及びトリエチルシラン(2ml)中での溶液を、80℃で24hr撹拌した。終了後、反応混合物を水性NaHCO(飽和、25ml)でクエンチして、その後、DCM(20ml×3回)で抽出した。有機相を減圧濃縮して、得られた残存物をプレパラティブTLCによりDCM:MeOH(10:1)で精製して、生成物(18.32mg)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.15(s,1H),8.08(s,1H),7.31(s,1H),7.23(t,J=8Hz,1H),6.91(d,J=8Hz,1H),6.85(s,1H),6.80(d,J=8Hz,1H),4.21(t,J=8Hz,2H),4.12(s,2H),4.00(t,J=8Hz,2H),3.17(t,J=8Hz,2H),2.78(s,6H),2.13-2.03(m,2H),1.72-1.64(m,2H),1.45-1.36(m,2H),0.93(t,J=8Hz,3H)ppm。MS:M/e 399(M+1)
【0307】
化合物A24:2-ブトキシ-7-(3-(3-(ジメチルアミノ)プロポキシ)-4-フルオロベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0308】
工程A:(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(3-(3-(ジメチルアミノ)プロポキシ)-4-フルオロフェニル)メタノール
【0309】
雰囲気で、-78℃で、7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(257mg、0.49mmol)の、THF(10ml)中で撹拌した溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M、0.76ml、1.22mmol)を添加した。溶液を-78℃で30min撹拌した。THF(2ml)中での3-(3-(ジメチルアミノ)プロポキシ)-4-フルオロベンズアルデヒド(110mg、0.49mmol)を上記溶液に滴下した。添加後、溶液をrtに自然に昇温して、その後、3hr撹拌した。終了後、反応混合物をHO(20ml)でクエンチして、その後、DCM(20ml×3回)で抽出した。有機相をHO(10ml)で洗浄し、乾燥して、減圧濃縮して黄色油状物を呈する粗生成物を得、更なる精製を必要とせずにそのまま次の工程に用いる。MS:M/e 673(M+1)
【0310】
工程B:2-ブトキシ-7-(3-(3-(ジメチルアミノ)プロポキシ)-4-フルオロベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A24)
【0311】
(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(3-(3-(ジメチルアミノ)プロポキシ)-4-フルオロフェニル)メタノール(粗製)の、TFA(6ml)及びトリエチルシラン(2ml)中での溶液を、80℃で24hr撹拌した。終了後、反応混合物を水性NaHCO(飽和、25ml)でクエンチして、その後、DCM(20ml×3回)で抽出した。有機相を減圧濃縮して、得られた残存物をプレパラティブTLCによりDCM:MeOH(10:1)で精製して、生成物(43.52mg)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.14(s,1H),8.06(s,1H),7.29(s,1H),7.22-7.08(m,2H),6.92-6.83(m,1H),4.20(t,J=8Hz,2H),4.11(s,2H),4.08(t,J=8Hz,2H),3.15(t,J=8Hz,2H),2.75(s,6H),2.18-2.06(m,2H),1.72-1.61(m,2H),1.45-1.34(m,2H),0.92(t,J=8Hz,3H)ppm。MS:M/e 417(M+1)
【0312】
化合物A25:2-ブトキシ-7-((4’-(ピロリジン-1-イルメチル)-[1,1’-ビフェニリル]-3-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0313】
工程A:(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(4’-(ピロリジン-1-イルメチル)-[1,1’-ビフェニリル]-3-イル)メタノール
【0314】
で、-78℃で7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(150mg、0.29mmol)の、THF(5ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(0.27ml、0.43mmol)を滴下して1h撹拌した。その後、-78℃で4’-(ピロリジン-1-イルメチル)-[1,1’-ビフェニリル]-3-ホルムアルデヒド(114mg、0.4278mmol)の、THF(2ml)中での溶液を滴下し、添加後、混合物をrtに昇温して3h撹拌した。混合物を飽和塩化アンモニウム溶液(5ml)でクエンチし、DCM(30ml×3回)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮してカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=20:1~5:1)により精製して、黄色油状物を呈するタイトル生成物(103mg、51%)を得た。MS:M/e 713(M+1)
【0315】
工程B:2-ブトキシ-7-((4’-(ピロリジン-1-イルメチル)-[1,1’-ビフェニリル]-3-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A25)
【0316】
(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(4’-(ピロリジン-1-イルメチル)-[1,1’-ビフェニリル]-3-イル)メタノール(103mg、0.1447mmol)及びトリエチルシラン(1ml)の、TFA(2ml)中での混合物を90℃で一晩撹拌した。混合物を濃縮してプレパラティブHPLCにより精製して、目標生成物(50mg、75.63%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 9.80(br.s,1H),8.13(1H),8.09(s,1H),7.73-7.54(m,6H),7.39-7.28(m,3H),4.39(d,J=5.5hz,2H),4.23(s,2H),4.18(t,J=6.5hz,2H),3.43-3.35(m,2H),3.16-3.11(m,2H),2.08-2.03(m,2H),1.94-1.78(m,2H),1.69-1.57(m,2H),1.41-1.28(m,2H),0.88(t,J=7.4Hz,3H)ppm。MS:M/e 457(M+1)
【0317】
化合物A26:2-ブトキシ-7-(2-フルオロ-5-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0318】
工程A:2-フルオロ-5-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンジルニトリル
【0319】
2-フルオロ-5-ホルミルベンゾニトリル(447mg、3mmol)の、MeOH(5ml)中で撹拌した溶液に、ピロリジン(234mg、3.3mmol)を添加し、その後、混合物を2時間撹拌し、その後、NaBHCN(378mg、6mmol)を添加した。添加後、反応混合物を濃縮して残存物を得、それをカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=2:1)により精製して、黄色油状物を呈する目標化合物(350mg、57.2%)を得た。MS:M/e 205(M+1)
【0320】
工程B:2-フルオロ-5-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンズアルデヒド
【0321】
-20℃で、工程Aの生成物(350mg、1.7mmol)の、乾燥THF(10ml)中で撹拌した溶液に、DIBAL-H(1.2M、3.57ml、4.3mmol)を滴下した。添加後、反応を室温で3時間撹拌した。反応を水性NHClでクエンチし、EtOAc(20ml×3回)で抽出してろ過した。ろ過液を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮してカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=3:1~2:1)により精製して、淡黄色油状物を呈する目標化合物(180mg、51.1%)を得た。MS:M/e 208(M+1)
【0322】
工程C:(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(2-フルオロ-5-(ピロリジン-1-イルメチル)フェニル)メタノール
【0323】
-78℃で、7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(150mg、0.285mmol)の、THF(10ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(0.44ml、0.71mmol)を滴下した。1時間撹拌した後、工程Bの生成物(88.7mg、0.428mmol)の、THF(2ml)中での溶液を滴下した。得られた混合物を-70℃で1h撹拌して、その後、室温に昇温して1h維持した。反応を飽和NHCl水溶液でクエンチし、EtOAc(10ml×3回)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮を行った。残存物をプレパラティブTLC(石油エーテル/EtOAc=1:1)により精製して、目標化合物(55mg、29.4%)を得た。MS:M/e 655(M+1)
【0324】
工程D:2-ブトキシ-7-(2-フルオロ-5-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A26)
【0325】
工程Cの生成物(55mg、0.084mmol)の、EtSiH/TFA(0.5ml/3ml)中での混合物を85℃で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮して残存物を得、それをプレパラティブHPLCにより精製して、目標化合物(20mg、59.8%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 8.13(s,1H),8.03(s,1H),7.26(s,1H),7.24-7.04(m,3H),4.18-4.13(m,4H),3.45(s,2H),2.35-2.28(m,4H),1.66-1.61(m,6H),1.37-1.29(m,2H),0.90(t,J=7.2Hz,3H)ppm。MS:M/e 399(M+1)
【0326】
化合物A27:2-ブトキシ-7-(2-フルオロ-5-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0327】
工程A:2-(3-(ジメチルアミノ)プロポキシ)ベンズアルデヒド
【0328】
2-ヒドロキシベンズアルデヒド(1.73g、10mmol)、3-クロロ-N,N-ジメチルプロパン-1-アミン塩酸塩(1.74g、1.1mmol)及びKCO(2.76g、20mmol)の、DMF(10ml)中での混合物を60℃で一晩撹拌した。反応混合物をHO(50ml)に入れて、EtOAc(20ml×3回)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮してカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=5:1~100%EtOAc)により精製して、淡黄色油状物を呈する目標化合物(1.96g、76%)を得た。MS:M/e 208(M+1)
【0329】
工程B:(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(2-(3-(ジメチルアミノ)プロポキシ)フェニル)メタノール
【0330】
-78℃で、7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(150mg、0.285mmol)の、THF(10ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M、0.44ml、0.71mmol)を滴下した。1時間撹拌した後、工程Aの生成物(88.7mg、0.428mmol)の、THF(2ml)中での溶液を滴下した。得られた混合物を-70℃で1h撹拌して、その後、室温に昇温して1h維持した。反応を飽和NHCl水溶液でクエンチし、EtOAc(10ml×3回)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮を行った。残存物をプレパラティブTLC(CHCl/MeOH=10:1)により精製して、白色固体を呈する目標化合物(62mg、33%)を得た。MS:M/e 655(M+1)
【0331】
工程C:2-ブトキシ-7-(2-(3-(ジメチルアミノ)プロポキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A27)
【0332】
工程Bの生成物(62mg、0.095mmol)の、EtSiH/TFA(0.5ml/3ml)中での混合物を85℃で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮して残存物を得、それをプレパラティブHPLCにより精製して、目標化合物(24mg、63.4%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 8.09(s,1H),8.00(s,1H),7.22-7.18(m,2H),7.10(s,1H),6.95(d,J=8.4Hz,1H),6.85(t,J=7.6Hz,1H),4.21(t,J=6.4Hz,2H),4.07(s,2H),3.96(t,J=6.4Hz,2H),2.23(t,J=7.2Hz,2H),2.08(s,6H),1.85-1.61(m,4H),1.48-1.35(m,2H),0.92(t,J=7.2Hz,3H)ppm。MS:M/e 399(M+1)
【0333】
化合物A28:2-ブトキシ-7-(4-(3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0334】
工程A:4-(3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ)ベンズアルデヒド
【0335】
4-(3-ブロモプロポキシ)ベンズアルデヒド(300mg、1.2mmol)、ピロリジン(170mg、2.4mmol)、炭酸ナトリウム(254mg、2.4mmol)及びヨウ化カリウム(17mg、0.1mmol)の、アセトニトリル(10ml)中での溶液を、80℃で一晩加熱した。溶液を濃縮して、水(10ml)で処理してジクロロメタン(10ml)で抽出した。有機層を乾燥、濃縮して、CombiFlash(DCM:MeOH=8%)により精製して、無色油状物を呈する生成物(200mg、70%)を得た。MS:M/e 234(M+1)
【0336】
工程B:(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(4-(3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ)フェニル)メタノール
【0337】
-78℃(Nパージ)で7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(210mg、0.4mmol)の、THF(8ml)中での冷却した溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M、0.7ml)を滴下した。-78℃で30min撹拌した後、THF(2ml)中での4-(3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ)ベンズアルデヒド(140mg、0.6mmol)を添加した。得られた混合物を当該温度で30min撹拌し、その後、rtに昇温して1時間維持した。溶液をNHCl溶液(5ml)でクエンチし、酢酸エチル(10ml)で抽出し、塩水(10ml)で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、ろ過、濃縮を行って粗生成物を得、それをさらにCombiflash(DCM:MeOH=7%)及びプレパラティブTLC(DCM:MeOH=6:1)により精製して、純粋な生成物(108mg、40%)を得た。MS:M/e 681(M+1)
【0338】
工程C:2-ブトキシ-7-(4-(3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A28)
【0339】
(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(4-(3-(ピロリジン-1-イル)プロポキシ)フェニル)メタノール(108mg、0.16mmol)の、トリフルオロ酢酸(2ml)及びトリエチルシラン(2ml)中での溶液を、80℃で1時間加熱した。濃縮後、トリフルオロ酢酸(1ml)を残存物に添加して混合物を80℃で一晩加熱した。溶媒を蒸発して残存物を得、それをNaHCOでアルカリ化し、酢酸エチル(5ml)で抽出し、塩水(5ml)で洗浄した。有機層を乾燥、濃縮して、CombiFlash(DCM:MeOH=18%)により精製して、生成物(25mg、37%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.11(s,1H),8.02(s,1H),7.25(s,1H),7.20(d,J=8.0Hz,2H),6.83(d,J=8.0Hz,2H),4.20(t,J=8.0Hz,2H),4.05(s,2H),3.95(t,J=8.0Hz,2H),2.51(s,2H),2.43(s,4H),1.88-1.81(m,2H),1.70-1.63(m,6H),1.43-1.37(m,2H),0.92(t,J=8.0Hz,3H)ppm。MS:M/e 425(M+1)
【0340】
化合物A29:2-ブトキシ-7-(4-(3-(ジエチルアミノ)プロポキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0341】
工程A:4-(3-(ジエチルアミノ)プロポキシ)ベンズアルデヒド
【0342】
雰囲気下、0℃で、DEAD(1g、6mmol)を、4-ヒドロキシベンゾ-アルデヒド(0.5g、4mmol)、3-(ジエチルアミノ)プロプ-1-オール(0.5g、4mmol)及びトリフェニルホスフィン(1.6g、6mmol)の、THF(10ml)中での溶液に滴下した。混合物をrtに昇温して一晩撹拌した。溶液を濃縮してCombiFlash(PE:EA=80%)により精製して、無色油状物を呈する生成物(0.4g、42%)を得た。MS:M/e 236(M+1)
【0343】
工程B:(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(4-(3-(ジエチルアミノ)プロポキシ)フェニル)メタノール
【0344】
-78℃(Nパージ)で7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(200mg、0.4mmol)の、THF(8ml)中での冷却した溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M、0.6ml)を滴下した。-78℃で30min撹拌した後、THF(2ml)中での4-(3-(ジエチルアミノ)プロポキシ)ベンズアルデヒド(134mg、0.6mmol)を添加した。得られた混合物を当該温度で30min撹拌し、その後、rtに昇温して1時間維持した。溶液をNHCl溶液(5ml)でクエンチし、酢酸エチル(10ml)で抽出し、塩水(10ml)で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、ろ過、濃縮を行って粗生成物を得、それをさらにCombiflash(DCM:MeOH=8%)及びプレパラティブTLC(DCM:MeOH=7:1)により精製して、純粋な生成物(150mg、58%)を得た。MS:M/e 683(M+1)
【0345】
工程C:2-ブトキシ-7-(4-(3-(ジエチルアミノ)プロポキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A29)
【0346】
(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(4-(3-(ジエチルアミノ)プロポキシ)フェニル)メタノール(150mg、0.22mmol)の、トリフルオロ酢酸(2ml)及びトリエチルシラン(2ml)中での溶液を、80℃で1時間加熱した。濃縮後、トリフルオロ酢酸(2ml)を残存物に添加して混合物を80℃で一晩加熱した。溶媒を蒸発して残存物を得、それをNaHCOでアルカリ化し、酢酸エチル(5ml)で抽出し、塩水(5ml)で洗浄した。有機層を乾燥、濃縮して、プレパラティブTLC(DCM:MeOH=7:1)により精製して、生成物(50mg、54%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.12(s,1H),8.04(s,1H),7.25(s,1H),7.23(d,J=8.0Hz,2H),6.86(d,J=12.0Hz,2H),4.20(t,J=8.0Hz,2H),4.07(s,2H),4.02(t,J=8.0Hz,2H),3.13(s,6H),2.08(br.s,2H),1.71-1.64(m,2H),1.45-1.36(m,2H),1.20(t,J=8.0Hz,6H),0.93(t,J=8.0Hz,3H)ppm。MS:M/e 427(M+1)
【0347】
化合物A30:2-ブトキシ-7-((4’-(ピロリジン-1-イルメチル)-[1,1’-ビフェニリル]-4-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0348】
工程A:(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(4’-(ピロリジン-1-イルメチル)-[1,1’-ビフェニリル]-4-イル)メタノール
【0349】
-78℃で7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(150mg、0.23mmol)の、THF(5ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(0.27ml、0.43mmol)を滴下して1h撹拌した。その後、-78℃で4’-(ピロリジン-1-イルメチル)-[1,1’-ビフェニリル]-4-ホルムアルデヒド(114mg、0.43mmol)の、THF(2ml)中での溶液を滴下し、添加後、混合物をrtに昇温して3h撹拌した。混合物を飽和塩化アンモニウム溶液(5ml)でクエンチし、DCM(30ml×3回)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮してカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=20:1~5:1)により精製して、黄色油状物を呈するタイトル生成物(124mg、61%)を得た。MS:M/e 713(M+1)
【0350】
工程B:2-ブトキシ-7-((4’-(ピロリジン-1-イルメチル)-[1,1’-ビフェニリル]-4-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A30)
【0351】
(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(4’-(ピロリジン-1-イルメチル)-[1,1’-ビフェニリル]-4-イル)メタノール(124mg、0.17mmol)及びトリエチルシラン(1ml)の、TFA(2ml)中での混合物を90℃で一晩撹拌した。混合物を濃縮してプレパラティブHPLCにより精製して、2-ブトキシ-7-((4’-(ピロリジン-1-イルメチル)-[1,1’-ビフェニリル]-4-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(58mg、73%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 9.74(br.s,1H),8.17(s,1H),8.06(s,1H),7.78-7.75(m,2H),7.64-7.53(m,4H),7.43-7.38(m,2H),7.36(s,1H),4.38(d,J=5.7Hz,2H),4.26-4.18(m,4H),3.42-3.35(m,2H),3.21-3.12(m,2H),2.14-2.02(m,2H),1.92-1.83(m,2H),1.72-1.61(m,2H),1.42-1.33(m,2H),0.91(t,J=7.4Hz,3H)ppm。MS:M/e 457(M+1)
【0352】
化合物A31:7-(4-(3-アミノプロポキシ)ベンジル)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0353】
工程A:t-ブチル(3-(4-ホルミルフェノキシ)プロピル)カルバメート
【0354】
4-ヒドロキシベンズアルデヒド(1.22g、10mmol)、t-ブチル(3-ヒドロキシプロピル)カルバメート(2.62g、15mmol)及びPPh(3.93g、15mmol)の、THF(15ml)中での溶液に、DIAD(7.57g、15mmol、トルエン溶液中40%)を滴下した。その後、混合物を室温で5時間撹拌した。混合物を水(50ml)で希釈し、EtOAc(60ml×2回)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮して、残存物をcombi flashにより精製して、目標化合物(2.53g、90%)を得た。MS:M/e 224(M+H-t-Bu)
【0355】
工程B:t-ブチル(3-(4-((4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)フェノキシ)プロピル)カルバメート
【0356】
7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(300mg、0.57mmol)の、THF(8ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(0.9ml、1.42mmol)溶液を滴下し、温度を-75℃~-65℃間に維持した。1h後、工程Aの生成物(238mg、0.855mmol)の、THF(2ml)中での混合物を滴下した。得られた混合物を-70℃で0.5h撹拌して、その後、室温に昇温して2時間維持した。反応を飽和NHCl溶液でクエンチし、EtOAc(50ml)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮した。残存物をプレパラティブTLC(EA/PE=1/3)により精製して、目標化合物(100mg、粗製)を得た。MS:M/e 727(M+1)
【0357】
工程C:7-(4-(3-アミノプロポキシ)ベンジル)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A31)
【0358】
工程Bの生成物(100mg、粗製)の、TFA(3ml)中での混合物に、EtSiH(1ml)を添加した。反応を85℃で一晩加熱した。混合物を室温まで冷却して、乾燥となるまで濃縮した。残存物にTFA(3ml)を添加し、得られた混合物を85℃で一晩加熱した。混合物を乾燥となるまで濃縮して残存物をプレパラティブHPLCにより精製した。収集した画分をNaHCO溶液でアルカリ化し、DCM(50ml×2回)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮して目標化合物(30mg、2つの工程に対して15%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 8.11(s,1H),8.02(s,1H),7.25(s,1H),7.20(d,J=8.8Hz,2H),6.84(d,J=8.4Hz,2H),4.20(t,J=6.0Hz,2H),4.05(s,2H),3.97(t,J=6.4Hz,2H),3.05-2.90(m,2H),2.68(t,J=7.2Hz,2H),1.86-1.59(m,4H),1.49-1.35(m,2H),0.92(t,J=7.6Hz,3H)ppm。MS:M/e 371(M+1)
【0359】
化合物A32:2-ブトキシ-7-((6-(3-(ジメチルアミノ)プロポキシ)ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]ピリジン-4-アミン
【0360】
工程A:6-(3-(ジメチルアミノ)プロポキシ)ニコチンアルデヒド
【0361】
雰囲気下、0℃で、DEAD(2.1g、12mmol)を6-ヒドロキシニコチンアルデヒド(1g、8.1mmol)、3-(ジメチルアミノ)プロパン-1-オール(837mg、8.1mmol)及びトリフェニルホスフィン(3.1g、12mmol)の、THF(20ml)中での溶液に滴下した。混合物をrtに昇温して一晩撹拌した。溶液を水(20ml)でクエンチし、酢酸エチル(20ml)で抽出し、塩水(10ml)で洗浄した。有機層を乾燥、濃縮して、CombiFlash(EA~DCM:MeOH=10%)により精製して、無色油状物を呈する生成物(0.5g、30%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 9.95(s,1H),8.74(d,J=4.0Hz,1H),8.10(dd,J=8.0,4.0Hz,1H),6.96(d,J=8.0Hz,1H),4.40(t,J=8.0Hz,2H),2.37-2.35(m,2H),2.13(s,6H),1.88 -1.85(m,2H)ppm。MS:M/e 209(M+1)
【0362】
工程B:(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(6-(3-(ジメチルアミノ)プロポキシ)ピリジン-3-イル)メタノール
【0363】
-78℃(Nパージ)で7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(420mg、0.8mmol)の、THF(12ml)中での冷却した溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M、1.3ml)を滴下した。-78℃で30min撹拌した後、それをTHF(3ml)中での6-(3-(ジメチルアミノ)プロポキシ)ニコチンアルデヒド(250mg、1.2mmol)に添加した。得られた混合物を当該温度で30min撹拌し、その後、rtに昇温して一晩過ごした。溶液をNHCl溶液(5ml)でクエンチし、酢酸エチル(10ml)で抽出して塩水(10ml)で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、ろ過、濃縮を行って粗生成物を得、それをさらにCombiflash(DCM:MeOH=8%)により精製して、白色固体を呈する純粋な生成物(133mg、46%)を得た。MS:M/e 656(M+1)
【0364】
工程C:2-ブトキシ-7-((6-(3-(ジメチルアミノ)プロポキシ)ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A32)
【0365】
(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(6-(3-(ジメチルアミノ)プロポキシ)ピリジン-3-イル)メタノール(78mg、0.12mmol)の、トリフルオロ酢酸(2ml)及びトリエチルシラン(2ml)中での溶液を、80℃で1時間加熱した。濃縮後、トリフルオロ酢酸(2ml)を残存物に添加して混合物を80℃で一晩加熱した。溶媒を蒸発して残存物を得、それをNaHCOでアルカリ化し、酢酸エチル(5ml)で抽出し、塩水(5ml)で洗浄した。有機層を乾燥、濃縮して、プレパラティブTLC(DCM:MeOH=8:1)により精製して、生成物(10mg、21%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.13(s,2H),8.06(s,1H),7.65(d,J=8.0Hz,1H),7.30(s,1H),6.75(d,J=8.0Hz,1H),4.27(t,J=8.0Hz,2H),4.20(t,J=8.0Hz,2H),4.09(s,2H),3.14(t,J=8.0Hz,2H),2.74(s,6H),2.12-2.05(m,2H),1.71-1.64(m,2H),1.45-1.36(m,2H),0.93(t,J=8.0Hz,3H)ppm。MS:M/e 400(M+1)
【0366】
化合物A33:2-ブトキシ-7-(4-(ピペリジン-4-イルメチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0367】
工程A:メチル 4-((ジエトキシホスフォリル)メチル)ベンゾエート
【0368】
メチル 4-(ブロモメチル)ベンゾエート(5.5g、24mmol)トリエチルホスファイト(15ml)中での溶液を、115℃で4h撹拌した。混合物を室温まで冷却して、濃縮して残存物をcombi flashにより精製して、目標化合物(6.16g、90%)を得た。MS:M/e 287(M+1)
【0369】
工程B:t-ブチル 4-(4-(メトキシカルボニル)ベンジリデン)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0370】
-70℃で、工程Aの生成物(6.16g、21.54mmol)の、THF(60ml)中での溶液に、LDA(12ml、23.69mmol)を滴下した。当該温度で30min撹拌した後、t-ブチル 4-オキソピペリジン-1-カルボキシレート(4.7g、23.69mmol)の、THF(10ml)溶液を添加した。得られた混合物を徐々に室温に昇温して一晩過ごした。反応を飽和NHCl溶液でクエンチし、EtOAc(80ml×2回)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮を行った。残存物をcombi flashにより精製して、目標化合物(4.5g、63%)を得た。MS:M/e 276(M+H-tBu)
【0371】
工程C:t-ブチル 4-(4-(メトキシカルボニル)ベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0372】
工程Bの生成物(4.5g、13.6mmol)の、MeOH(40ml)中での溶液に、10% Pd/C(450mg)を添加した。H雰囲気(エアバッグ)で、反応を室温で4h撹拌した。触媒をろ過し、ろ過液を濃縮して目標化合物(4g、88%)を得た。MS:M/e 278(M+H-tBu)
【0373】
工程D:t-ブチル 4-(4-(ヒドロキシメチル)ベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0374】
0℃で、LiAlH(273mg、7.2mmol)の、THF(10ml)中での溶液に、THF(10ml)中での工程Cの生成物(2g、6mmol)を滴下した。添加後、得られた混合物を徐々に室温に昇温して一晩過ごした。反応を飽和の水(0.3ml)、10% NaOH溶液(0.3ml)及び水(0.9ml)でクエンチした。得られた混合物をろ過し、ろ過液を濃縮して目標化合物(1.65g、90%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.28(d,J=7.6Hz,2H),7.13(d,J=8.4Hz,2H),4.66(s,2H),4.06(d,J=12.8Hz,2H),2.71-2.57(m,2H),2.53(d,J=6.4Hz,2H),1.73-1.54(m,5H),1.44(s,9H)ppm。
【0375】
工程E:t-ブチル 4-(4-アルデヒドベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0376】
0℃で、工程Dの生成物(1.65g、5.4mmol)の、THF(30ml)中での溶液に、デス-マーチン試薬(4.58g、10.8mmol)を複数回に分けて添加した。混合物を室温で1h撹拌した。反応を飽和KCO溶液でクエンチし、ケイ藻土パッドによりろ過し、EA(50ml)で洗浄した。ろ過液を水及び塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮した。残存物をcombi flashにより精製して、目標化合物(475mg、29%)を得た。MS:M/e 248(M+H-tBu)
【0377】
工程F:t-ブチル 4-(4-((4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)ベンジル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0378】
7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(200mg、0.38mmol)の、THF(8ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(0.6ml、0.95mmol)溶液を滴下し、温度を-75℃~-65℃間に維持した。1h後、工程Eの生成物(172mg、0.57mmol)の、THF(2ml)中での混合物を滴下した。得られた混合物を-70℃で0.5h撹拌して、その後、室温に昇温して一晩過ごした。反応を飽和NHCl溶液でクエンチし、EtOAc(50ml)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮した。残存物をプレパラティブTLC(EA/PE=1/2)により精製して、目標化合物(60mg、粗製)を得た。MS:M/e 751(M+1)
【0379】
工程G:2-ブトキシ-7-(4-(ピペリジン-4-イルメチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A33)
【0380】
工程Fの生成物(60mg、0.08mmol)の、TFA(3ml)中での混合物に、EtSiH(0.5ml)を添加した。反応を85℃で一晩加熱した。混合物を乾燥となるまで濃縮して残存物をプレパラティブHPLCにより精製した。収集した画分をNaHCO溶液でアルカリ化し、DCM(60ml)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮して目標化合物(4mg、2つの工程に対して3%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 8.12(s,1H),8.03(s,1H),7.29(s,1H),7.21(d,J=8.0Hz,2H),7.07(d,J=8.0Hz,2H),4.19(t,J=6.0Hz,2H),4.09(s,2H),3.00(d,J=12.0Hz,2H),2.53-2.49(m,2H),2.44(d,J=7.2Hz,2H),1.75-1.49(m,5H),1.48-1.34(m,2H),1.18- 1.04(m,2H),0.92(t,J=7.2Hz,3H)ppm。MS:M/e 395(M+1)
【0381】
化合物A34:2-ブトキシ-7-((5-クロロ-6-(3-(ジメチルアミノ)プロポキシ)ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0382】
工程A:5-クロロ-6-(3-(ジメチルアミノ)プロポキシ)ニコチンアルデヒド
【0383】
5,6-ジクロロニコチンアルデヒド(1.76g、10mmol)及びKCO(1.65g、12mmol)の、DMF(20ml)中での溶液に、3-(ジメチルアミノ)プロパン-1-オール(1.13g、11mmol)を添加した。その後、混合物をNで80℃で一晩撹拌した。混合物を室温まで冷却して、水(50ml)で希釈し、EtOAc(50ml×2回)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮して、残存物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、目標化合物(0.5g、21%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 9.93(s,1H),8.50(d,J=2.2Hz,1H),8.11(d,J=2.2Hz,1H),4.56(t,J=6.0Hz,2H),2.56(t,J=7.6Hz,2H),2.33(s,6H),2.15-2.03(m,2H)ppm。MS:M/e 243(M+1)
【0384】
工程B:(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(5-クロロ-6-(3-(ジメチルアミノ)プロポキシ)ピリジン-3-イル)メタノール
【0385】
7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(200mg、0.38mmol)の、THF(8ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(0.6ml、0.95mmol)溶液を滴下し、温度を-75℃~-65℃間に維持した。1h後、工程Aの生成物(138mg、0.57mmol)の、THF(2ml)中での混合物を滴下した。得られた混合物を-70℃で1h撹拌して、その後、室温に昇温して一晩過ごした。反応を飽和NHCl溶液でクエンチし、EtOAc(50ml×2回)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮した。残存物をプレパラティブTLC(DCM/MeOH=10/1)により精製して、目標化合物(60mg、粗製)を得た。MS:M/e 690(M+1)
【0386】
工程C:2-ブトキシ-7-((5-クロロ-6-(3-(ジメチルアミノ)プロポキシ)ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A34)
【0387】
工程Bの生成物(60mg、粗製)の、TFA(3ml)中での混合物に、EtSiH(0.5ml)を添加し、得られた混合物を80℃で一晩加熱した。混合物を室温まで冷却して、乾燥となるまで濃縮した。残存物にTFA(3ml)を添加し、得られた混合物を85℃で一晩加熱した。混合物を乾燥となるまで濃縮して残存物をプレパラティブHPLCにより精製した。収集した画分をNaHCO溶液でアルカリ化し、DCM(50ml×2回)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮して目標化合物(8mg、2つの工程に対して5%)を得た。
H NMR(400MHz,CDOD)δ 8.02(d,J=2.0Hz,1H),7.75(d,J=2.0Hz,1H),7.36(s,1H),4.38(t,J=6.0Hz,2H),4.28(t,J=6.4Hz,2H),4.15(s,2H),2.59(t,J=8.0Hz,2H),2.32(s,6H),2.05-1.94(m,2H),1.82-1.70(m,2H),1.56-1.43(m,2H),0.98(t,J=7.2Hz,3H)ppm。MS:M/e 434(M+1)
【0388】
化合物A35:2-ブトキシ-7-(4-(3-(ジメチルアミノ)プロポキシ)-3-フルオロベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0389】
工程A:(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(4-(3-(ジメチルアミノ)プロポキシ)-3-フルオロフェニル)メタノール
【0390】
で、-78℃で7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(150mg、0.29mmol)の、THF(5ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(0.27ml、0.43mmol)を滴下して1h撹拌した。その後、-78℃で、4-(3-(ジメチルアミノ)プロポキシ)-3-フルオロベンズアルデヒド(96mg、0.43mmol)の、THF(2ml)中での溶液を滴下し、その後、混合物をrtに昇温して3h撹拌した。混合物を飽和塩化アンモニウム溶液(5ml)でクエンチし、DCM(30ml×3回)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮してカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=20:1~5:1)により精製して、黄色油状物を呈する生成物(136mg、70.86%)を得た。MS:M/e 673(M+1)
【0391】
工程B:2-ブトキシ-7-(4-(3-(ジメチルアミノ)プロポキシ)-3-フルオロベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A35)
【0392】
(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(4-(3-(ジメチルアミノ)プロポキシ)-3-フルオロフェニル)メタノール(136mg、0.2mmol)及びトリエチルシラン(1ml)の、TFA(2ml)中での混合物を90℃で一晩撹拌した。混合物を濃縮してプレパラティブHPLCにより精製して、生成物(34mg、40%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 9.36(br.s,1H),8.14(s,1H),8.07(s,1H),7.30(s,1H),7.19(d,J=12.6Hz,1H),7.13-7.02(m,2H),4.20(t,J=6.5hz,2H),4.11-4.02(m,4H),3.20(dd,J=15.2,5.5hz,2H),2.81(d,J=4.8Hz,6H),2.09(dt,J=12.3,6.1Hz,2H),1.76-1.57(m,2H),1.47-1.33(m,2H),0.92(t,J=7.4Hz,3H)ppm。MS:M/e 417(M+1)
【0393】
化合物A36:2-ブトキシ-7-(4-(3-(ジメチルアミノ)プロポキシ)-2-フルオロベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0394】
工程A:(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(4-(3-(ジメチルアミノ)プロポキシ)-2-フルオロフェニル)メタノール
【0395】
-78℃で7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(150mg、0.29mmol)の、THF(5ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(0.27ml、0.43mmol)を滴下して1h撹拌した。その後、-78℃で4-(3-(ジメチルアミノ)プロポキシ)-2-フルオロベンズアルデヒド(96mg、0.43mmol)の、THF(2ml)中での溶液を滴下し、添加後、混合物をrtに昇温して3hr撹拌した。混合物を飽和塩化アンモニウム溶液(5ml)でクエンチし、DCM(30ml×3回)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮してカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=20:1~5:1)により精製して、黄色油状物を呈する生成物(107mg、55.8%)を得た。MS:M/e 673(M+1)
【0396】
工程B:2-ブトキシ-7-(4-(3-(ジメチルアミノ)プロポキシ)-2-フルオロベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A36)
【0397】
(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(4-(3-(ジメチルアミノ)プロポキシ)-2-フルオロフェニル)メタノール(107mg、0.16mmol)及びトリエチルシラン(1ml)の、TFA(2ml)中での混合物を90℃で一晩撹拌した。混合物を濃縮してプレパラティブHPLCにより精製して、タイトル生成物(48mg、72.6%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 9.32(s,1H),8.14(s,1H),8.06(s,1H),7.37-7.07(m,2H),6.82(dd,J=11.9,2.1Hz,1H),6.72(d,J=8.4Hz,1H),4.19(t,J=6.5hz,2H),4.08(s,2H),4.02(t,J=5.9Hz,2H),3.25-3.17(m,2H),2.80(s,6H),2.12-2.00(m,2H),1.74-1.59(m,2H),1.47-1.34(m,2H),0.92(t,J=7.4Hz,3H)ppm。MS:M/e 417(M+1)
【0398】
化合物A37:7-((6-(2-アミノエトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0399】
工程A:t-ブチル(2-((5-ホルミルピリジン-2-イル)オキシ)エチル)カルバメート
【0400】
CO(2.76g、20mmol)を、6-クロロニコチンアルデヒド(1.41g、10mmol)及びt-ブチル(2-ヒドロキシ乙)カルバメート(1.61g、10mmol)の、DMA(20ml)中での溶液に添加し、反応混合物を80℃で一晩撹拌し、室温まで冷却した。溶液をHO(10ml)でクエンチした。水溶液をEA(20ml×4)で抽出した。収集した有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮を行った。得られた残存物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、生成物(120mg、4%)を得た。MS:M/e 267(M+1)
【0401】
工程B:t-ブチル(2-((5-((4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)ピリジン-2-イル)オキシ)エチル)カルバメート
【0402】
7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(158mg、0.3mmol)の、THF(2ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(0.38ml、0.6mmol)溶液を滴下し、温度を-75℃~-65℃間に維持した。10min後、工程Aの生成物(120mg、0.45mmol)の、THF(3ml)中での溶液を滴下した。得られた混合物を-70℃で20min撹拌した。反応を飽和NHCl溶液でクエンチし、EtOAc(5ml×3回)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮した。残存物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、目標化合物(80mg、37%)を得た。MS:M/e 714(M+1)
【0403】
工程C:7-((6-(2-アミノエトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A37)
【0404】
工程Bの生成物(80mg、0.11mmol)の、TFA(1ml)中での混合物に、EtSiH(1ml)を添加した。反応を80℃で3h加熱した。混合物を乾燥となるまで濃縮し、残存物をTFA(2ml)で処理した。反応を80℃で一晩加熱した。混合物を濃縮して残存物をプレパラティブHPLCにより精製した。収集した画分をNaHCO溶液でアルカリ化し、DCM(30ml)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮してタイトル生成物(12mg、33%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.12(s,1H)7.51(d,J=8.0Hz,1H),7.25(s,1H),6.70(d,J=8.0Hz,1H),4.35-4.21(m,4H),4.11(s,2H),3.06(t,J=6.0Hz,2H),1.62-1.51(m,2H),1.47-1.35(m,4H),0.98(t,J=8.0Hz,3H)ppm。MS:M/e 358(M+1)
【0405】
化合物A38:7-(4-(((1R,5S)-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-フルオロベンジル)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0406】
工程A:t-ブチル(1R,5S)-3-(3-フルオロ-4-ホルミルフェノキシ)-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボキシレート
【0407】
雰囲気下、0℃で、DIAD(3.8ml、7.2mmol)を、2-フルオロ-4-ヒドロキシベンズアルデヒド(500mg、3.6mmol)、t-ブチル(1R,5S)-3-ヒドロキシ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボキシレート(817mg、3.6mmol)及びトリフェニルホスフィン(1.8g、7.2mmol)の、THF(20ml)中での溶液に滴下した。混合物をrtに昇温して一晩撹拌した。溶液を水(20ml)でクエンチし、酢酸エチル(20ml)で抽出し、塩水(10ml)で洗浄した。有機層を乾燥、濃縮して、CombiFlash(PE:EA=10%)により精製して、無色油状物を呈する生成物(330mg、27%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 10.21(s,1H),7.83(t,J=8.0Hz,1H),6.72(dd,J=8.0,4.0Hz,1H),6.57(dd,J=12,4.0Hz,1H),4.70(t,J=4.0Hz,1H),4.24(s,2H),2.20(d,J=12.0Hz,2H),2.08-1.94(m,6H),1.49(s,9H)ppm。MS:M/e 350(M+1)
【0408】
工程B:t-ブチル(1R,5S)-3-(4-((4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)-3-フルオロフェノキシ)-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボキシレート
【0409】
-78℃(Nパージ)で7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(200mg、0.38mmol)の、THF(8ml)中での冷却した溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M、0.6ml)を滴下した。-78℃で30min撹拌した後、THF(2ml)中でのt-ブチル(1R,5S)-3-(3-フルオロ-4-ホルミルフェノキシ)-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボキシレート(199mg、0.57mmol)を添加した。得られた混合物を当該温度で30min撹拌し、その後、rtに昇温して一晩過ごした。溶液をNHCl溶液(5ml)でクエンチし、酢酸エチル(10ml)で抽出して塩水(10ml)で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、ろ過、濃縮を行って粗生成物を得、それをさらにCombiFlash(PE:EA=30%)により精製して、赤色油状物を呈する純粋な生成物(190mg、63%)を得た。MS:M/e 797(M+1)
【0410】
工程C:7-(4-(((1R,5S)-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-フルオロベンジル)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A38)
【0411】
t-ブチル(1R,5S)-3-(4-((4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)-3-フルオロフェノキシ)-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボキシレートトリエチルシラン(190mg、0.24mmol)の、トリエチルシラン(3ml)及びトリフルオロ酢酸(3ml)中での混合物を80℃で2hr加熱した。溶液を濃縮して、その中にトリフルオロ酢酸(2ml)を添加して80℃で一晩加熱した。溶媒を蒸発して残存物を得、それをNaHCO水(5ml)でアルカリ化し、酢酸エチル(5ml)で抽出し、塩水(5ml)で洗浄した。有機層を乾燥、濃縮して、プレパラティブHPLCにより精製して、生成物(30mg、33%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.14(s,1H),8.04(s,1H),7.25(s,1H),7.18(t,J=8.0Hz,1H),6.72(d,J=12.0Hz,1H),6.62(d,J=8.0Hz,1H),4.59(s,1H),4.19(t,J=8.0Hz,2H),4.06(s,2H),3.37(s,2H),1.99-1.91(m,4H),1.77(s,1H),1.74(s,1H),1.68-1.64(m,4H),1.44-1.35(m,2H),0.92(t,J=8.0Hz,3H)ppm。MS:M/e 441(M+1)
【0412】
化合物A39:1-(4-(4-((4-アミノ-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)メチル)ベンジル)ピペラジン-1-イル)-2-(ジメチルアミノ)エタン-1-オン
【0413】
2-ブトキシ-7-(4-(ピペラジン-1-イルメチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(20mg、0.052mmol)、ジメチルグリシン(5mg、0.05mmol)及びDIEA(12mg、0.1mmol)の、THF(4ml)中での混合物に、HATU(19mg、0.05mmol)を添加した。反応を室温で一晩撹拌した。反応を水で希釈し、DCM(20ml×2回)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮した。残存物をプレパラティブTLCにより精製して、目標化合物(2mg、8.3%)を得た。
H NMR(400MHz,CDOD)δ 7.34-7.24(m,5H),4.28(t,J=6.4Hz,2H),4.19(s,2H),4.09(s,2H),3.66-3.58(m,2H),3.54(s,2H),3.43-3.36(m,2H),2.84(s,6H),2.55-2.40(m,4H),1.83-1.70(m,2H),1.55-1.45(m,2H),0.98(t,J=7.6Hz,3H)ppm。MS:M/e 481(M+1)
【0414】
化合物A40:2-ブトキシ-7-((5-クロロ-6-(ピペリジン-4-イル-オキシ)ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0415】
工程A:t-ブチル 4-((5-ブロモ-3-クロロピリジン-2-イル)オキシ)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0416】
NaH(0.6g、15mmol)の、DMA(15ml)中での溶液に、t-ブチル 4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシレート(2.2g、11mmol)を添加した。混合物を室温で1h撹拌した。その後、5-ブロモ-2,3-ジクロロピリジン(2.26g、10mmol)の、DMA(5ml)溶液を添加し、得られた混合物をNの保護で、80℃で一晩撹拌した。混合物を室温まで冷却して、水(50ml)で希釈し、EtOAc(60ml×2回)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮して、残存物をcombi-flashにより精製して、目標化合物(2.23g、57%)を得た。MS:M/e 335(M+H-t-Bu)
【0417】
工程B:t-ブチル 4-((3-クロロ-5-ホルミルピリジン-2-イル)オキシ)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0418】
工程Aの生成物(2.23g、5.7mmol)の、THF(15ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(5.3ml、8.55mmol)溶液を滴下し、温度を-75℃~-65℃間に維持した。1h後、DMF(500mg、6.3mmol)を滴下して、得られた混合物を-70℃で2h撹拌した。反応を飽和NHCl溶液でクエンチし、EtOAc(40ml×2回)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮した。残存物をcombi flashにより精製して、油状物を呈する目標化合物(350mg、18%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 9.93(s,1H),8.49(d,J=2.0Hz,1H),8.12(d,J=2.0Hz,1H),5.49-5.41(m,1H),3.79-3.65(m,2H),3.49-3.38(m,2H),2.05-1.92(m,2H),1.91-1.78(m,2H),1.47(s,9H)ppm。MS:M/e 341(M+1)
【0419】
工程C:t-ブチル 4-((5-((4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)-3-クロロピリジン-2-イル)オキシ)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0420】
7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(200mg、0.38mmol)の、THF(8ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(0.6ml、0.95mmol)溶液を滴下し、温度を-75℃~-65℃間に維持した。1h後、工程Bの生成物(155mg、0.456mmol)の、THF(2ml)中での混合物を滴下した。得られた混合物を-70℃で1h撹拌して、その後、室温に昇温して5h維持した。反応を飽和NHCl溶液でクエンチし、EtOAc(60ml)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮した。残存物をプレパラティブTLC(EA/PE=1/2)により精製して、目標化合物(80mg、粗製)を得た。MS:M/e 788(M+1)
【0421】
工程D:2-ブトキシ-7-((5-クロロ-6-(ピペリジン-4-イル-オキシ)ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A40)
【0422】
工程Cの生成物(80mg、粗製)の、TFA(3ml)中での混合物に、EtSiH(0.5ml)を添加し、得られた混合物を85℃で一晩撹拌した。混合物を室温まで冷却して、乾燥となるまで濃縮した。残存物をプレパラティブHPLCにより精製した。収集した画分をNaHCO溶液でアルカリ化し、DCM(50ml)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮して目標化合物(20mg、2つの工程に対して45%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 8.15(s,1H),8.10-8.01(m,2H),7.84(d,J=2.0Hz,1H),7.34(s,1H),5.15-5.04(m,1H),4.19(t,J=6.4Hz,2H),4.09(s,2H),3.02-2.90(m,2H),2.64-2.53(m,2H),1.98-1.86(m,2H),1.72-1.60(m,2H),1.59-1.46(m,2H),1.44-1.32(m,2H),0.92(t,J=7.2Hz,3H)ppm。MS:M/e 432(M+1)
【0423】
化合物A41:7-(4-(((1S,4S)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)メチル)ベンジル)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0424】
工程A:t-ブチル(1S,4S)-5-(4-ホルミルベンジル)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボキシレート
【0425】
4-(クロロメチル)ベンズアルデヒド(2g、12.9mmol)、t-ブチル(1S,4S)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボキシレート(3.06g、15.5mmol)及びKCO(3.56g、25.8mmol)の、CHCN(30ml)中での混合物を50℃で一晩撹拌した。反応を室温まで冷却した。混合物を水(50ml)で希釈してEA(30ml×3回)で抽出した。合わせた有機相を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、減圧濃縮した。残存物をcombiflashにより精製して、茶褐色油状物を呈するタイトル化合物(3.8g、収率:93.1%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ9.98(s,1H),7.86(d,J=8.0Hz,2H),7.56(d,J=8.0Hz,2H),3.79(s,2H),3.42-3.37(m,2H),3.19-3.00(m,1H),2.83-2.70(m,1H),2.53-2.38(m,1H),1.85-1.75(m,1H),1.72-1.55(m,1H),1.48-1.32(m,10H)ppm。MS:M/e 317(M+1)
【0426】
工程B:t-ブチル(1S,4S)-5-(4-((4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)ベンジル)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボキシレート
【0427】
雰囲気で、-78℃で、7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(150mg、0.29mmol)の、THF(10ml)中で撹拌した溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M、0.45ml)を滴下した。混合物を-78℃で1時間撹拌した。その後、-78℃でTHF(0.5ml)中での工程Aの生成物(135mg、0.43mmol)を系に添加した。反応を室温に昇温して一晩撹拌した。室温で、反応を飽和水性NHClでクエンチした。混合物をEA(20ml×3回)で抽出した。合わせた有機相を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、減圧濃縮した。残存物をcombiflashにより精製して、黄色油状物を呈するタイトル化合物(140mg、収率:63.3%)を得た。MS:M/e 764(M+1)
【0428】
工程C:7-(4-(((1S,4S)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)メチル)ベンジル)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A41)
【0429】
室温で工程Bの生成物(140mg、0.18mmol)の、EtSiH(4ml)中で撹拌した溶液に、CFCOOH(4ml)を添加した。混合物を、80℃で1時間撹拌した。反応を室温まで冷却して、減圧濃縮した。残存物をCFCOOH(4ml)に溶解した。混合物を、80℃で一晩撹拌した。反応を室温まで冷却した。混合物を減圧濃縮した。残存物をプレパラティブHPLCにより精製して、タイトル化合物(12mg、収率:16.1%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.19-7.97(m,2H),7.30(s,1H),7.25-7.19(m,4H),4.20(t,J=6.4Hz,2H),4.11(s,2H),3.67-3.55(m,2H),3.31-3.18(m,2H),3.03(d,J=9.6Hz,1H),2.68(t,J=8.4Hz,2H),2.36(d,J=9.6Hz,1H),1.77-1.60(m,3H),1.49-1.33(m,3H),0.92(t,J=7.2Hz,3H)ppm。MS:M/e 408(M+1)
【0430】
化合物A42:2-ブトキシ-7-(4-(2-(ピロリジン-1-イル)エチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0431】
工程A:4-ブロモフェネチル4-メチルベンゼンスルホネート
【0432】
2-(4-ブロモフェニル)エタン-1-オール(4g、20mmol)の、DCM(40ml)中で撹拌した溶液に、4-メチルベンゼンスルホニルクロリド(4.12g、20.14mmol)及びEtN(2.18g、20.14mmol)を添加した。反応混合物をrtで一晩撹拌した。混合物に1N HCl水溶液(40ml)を添加し、DCM(20ml×3回)で抽出した。合わせた有機相を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥して真空濃縮して黄色油状物を呈する生成物(7.7g、100%)を得、更なる精製が必要とせずに次の工程に用いる。
【0433】
工程B:1-(4-ブロモフェネチル)ピロリジン
【0434】
4-ブロモフェネチル4-メチルベンゼンスルホネート(7g、20mmol)の、MeCN(50ml)中で撹拌した溶液に、ピロール(5.6g、77mmol)及びEtN(8g、80mmol)を添加した。反応混合物をrtで一晩撹拌した。混合物を真空濃縮した。残存物にHO(40ml)を添加し、DCM(20ml×3回)で抽出した。合わせた有機相を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、黄色油状物を呈する生成物(4.3g、86%)を得た。MS:M/e 254(M+1)
【0435】
工程C:4-(2-(ピロリジン-1-イル)エチル)ベンズアルデヒド
【0436】
-78℃に冷却して窒素ガス雰囲気での1-(4-ブロモフェネチル)ピロリジン(1g、4mmol)の、THF(20ml)中で撹拌した溶液に、n-ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M、4.4mmol、2.7ml)を滴下した。60min撹拌した後、DMF(876mg、12mmol)の、THF(3ml)中での溶液を徐々に添加した。反応混合物をrtに徐々に昇温して2h撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液に入れてEtOAc(15ml×3回)で抽出した。合わせた有機相を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、タイトル生成物(600mg、73.8%)を得た。MS:M/e 204(M+1)
【0437】
工程D:(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(4-(2-(ピロリジン-1-イル)エチル)フェニル)メタノール
【0438】
窒素ガス雰囲気下で-78℃に冷却した7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(150mg、0.29mmol)の、THF(10ml)中で撹拌した溶液に、n-ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M、0.71mmol、0.47ml)を滴下した。20min撹拌した後、4-(2-(ピロリジン-1-イル)エチル)ベンズアルデヒド(87.5mg、0.43mmol)の、THF(2ml)中での溶液を徐々に添加した。反応混合物をrtに徐々に昇温して一晩撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液に入れてEtOAc(15ml×3回)で抽出した。合わせた有機相を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、タイトル生成物(80mg、43%)を得た。MS:M/e 651(M+1)
【0439】
工程E:2-ブトキシ-7-(4-(2-(ピロリジン-1-イル)エチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A42)
【0440】
(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(4-(2-(ピロリジン-1-イル)エチル)フェニル)メタノール(80mg、0.123mmol)の、TFA(3ml)及びEtSiH(3ml)中での溶液を、80℃で2h撹拌した。反応混合物を真空濃縮してTFA及びEtSiHを除去した。残存物にTFA(5ml)を添加して85℃で一晩撹拌した。混合物をrtに冷却して真空濃縮した。粗生成物をプレパラティブHPLCにより精製して、生成物(14mg、29%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6))δ 8.12(s,1H),8.03(s,1H),7.28(s,1H),7.21(d,J=7.8Hz,2H),7.13(d,J=7.8Hz,2H),4.20(t,J=6.5hz,2H),4.09(s,2H),2.71-2.59(m,2H),2.65(s,2H),2.50(s,4H),1.68-1.57(m,6H),1.45-1.36(m,2H),0.92(t,J=7.3Hz,3H)ppm。MS:M/e 395(M+1)
【0441】
化合物A43:7-(4-((4-アミノピペリジン-1-イル)メチル)ベンジル)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0442】
工程A:t-ブチル(1-(4-アルデヒドベンジル)ピペリジン-4-イル)カルバメート
【0443】
4-(ブロモメチル)ベンズアルデヒド(0.4g、2mmol)及びDIEA(0.52g、4mmol)の、THF(10ml)中での溶液に、t-ブチルピペリジン-4-イルウレタン(0.44g、2.2mmol)を添加した。その後、混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を水(50ml)で希釈し、EtOAc(80ml)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮して、残存物をcombi-flashにより精製して、目標化合物(0.6g、94%)を得た。MS:M/e 319(M+1)
【0444】
工程B:t-ブチル(1-(4-((4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)ベンジル)ピペリジン-4-イル)カルバメート
【0445】
7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(380mg、0.72mmol)の、THF(12ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(1ml、1.6mmol)溶液を滴下し、温度を-75℃~-65℃間に維持した。1h後、工程Aの生成物(276mg、0.868mmol)の、THF(3ml)中での混合物を滴下した。得られた混合物を-70℃で1h撹拌して、その後、室温に昇温して一晩過ごした。反応を飽和NHCl溶液でクエンチし、EtOAc(50ml)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮した。残存物をプレパラティブTLCにより精製して、目標化合物(60mg、粗製)を得た。MS:M/e 766(M+1)
【0446】
工程C:7-(4-((4-アミノピペリジン-1-イル)メチル)ベンジル)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A43)
【0447】
工程Bの生成物(60mg、粗製)の、TFA(3ml)中での混合物に、EtSiH(0.5ml)を添加した。得られた混合物を85℃で一晩加熱した。混合物を乾燥となるまで濃縮して残存物をプレパラティブHPLCにより精製した。収集した画分をNaHCO溶液でアルカリ化し、DCM(50ml)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮して目標化合物(7mg、2つの工程に対して2.3%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 8.12(s,1H),8.03(s,1H),7.30(s,1H),7.23(d,J=7.6Hz,2H),7.18(d,J=7.6Hz,2H),4.19(t,J=6.0Hz,2H),4.11(s,2H),3.36(s,2H),3.15-2.80(m,2H),2.74-2.61(m,2H),2.60-2.51(m,1H),1.89(t,J=10.4Hz,2H),1.72-1.58(m,4H),1.49-1.34(m,2H),1.29-1.15(m,2H),0.92(t,J=7.6Hz,3H)ppm。MS:M/e 410(M+1)
【0448】
化合物A44:2-ブトキシ-7-(4-((3-(ジメチルアミノ)ピロリジン-1-イル)メチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0449】
工程A:4-((3-(ジメチルアミノ)ピロリジン-1-イル)メチル)ベンズアルデヒド
【0450】
4-(ブロモメチル)ベンズアルデヒド(459mg、2.3mmol)の、MeCN(15ml)中で撹拌した溶液に、N,N-ジメチルピロリジン-3-アミン(319mg、2.8mmol)及びEtN(929mg、9.2mmol)を添加した。反応混合物をrtで一晩撹拌した。混合物を真空濃縮した。残存物をプレパラティブHPLCにより精製して、黄色油状物を呈する生成物(100mg、18.7%)を得た。MS:M/e 233(M+1)
【0451】
工程B:(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(4-((3-(ジメチルアミノ)ピロリジン-1-イル)メチル)フェニル)メタノール
【0452】
窒素ガス雰囲気下で-78℃に冷却した4-((4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-7-ブロモイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ブタン-2-ピロール(150mg、0.28mmol)の、THF(10ml)中で撹拌した溶液に、n-ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M、0.7mmol、0.43mL)を滴下した。60min撹拌した後、4-((3-(ジメチルアミノ)ピロリジン-1-イル)メチル)ベンズアルデヒド(80mg、0.34mmol)の、THF(2ml)中での溶液を徐々に添加した。反応混合物をrtに徐々に昇温して2h撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液に入れてEtOAc(15ml×3回)で抽出した。合わせた有機相を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空濃縮して粗生成物(110mg、57.8%)を得、更なる精製を必要とせずにそのまま次の工程に用いる。MS:M/e 680(M+1)
【0453】
工程C:2-ブトキシ-7-(4-((3-(ジメチルアミノ)ピロリジン-1-イル)メチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A44)
【0454】
(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(4-((3-(ジメチルアミノ)ピロリジン-1-イル)メチル)フェニル)メタノール(110mg、0.162mmol)の、TFA(3ml)及びEtSiH(3ml)中での溶液を、80℃で2h撹拌した。反応混合物を真空濃縮してTFA及びEtSiHを除去した。残存物にTFA(5ml)を添加して85℃で一晩撹拌した。混合物をrtに冷却して真空濃縮した。粗生成物をプレパラティブHPLCにより精製して、生成物(30mg、43.5%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6))δ 8.12(s,1H),8.03(s,1H),7.30(s,1H),7.25-7.19(m,4H),4.19(t,J=6.5hz,2H),4.11(s,2H),3.52-3.38(m,2H),2.74-2.65(m,1H),2.61(t,J=8.0Hz,1H),2.53(d,J=8.4Hz,1H),2.38(dd,J=14.7,8.5hz,1H),2.27-2.16(m,1H),2.07(s,6H),1.81(dd,J=13.3,6.0Hz,1H),1.72-1.53(m,3H),1.42-1.33(m,2H),0.91(t,J=7.4Hz,3H)ppm。MS:M/e 424(M+1)
【0455】
化合物A45:2-ブトキシ-7-((5-クロロ-6-(3-(ジメチルアミノ)-2,2-ジメチルプロポキシ)ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0456】
工程A:3-((5-ブロモ-3-クロロピリジン-2-イル)オキシ)-N,N,2,2-テトラメチルプロパン-1-アミン
【0457】
NaH(60%、600mg、15mmol)の、DMA(15ml)中での撹拌懸濁液に3-(ジメチルアミノ)-2,2-ジメチルプロパン-1-オール(1.44g、1.1mmol)の、DMA(2ml)中での溶液を添加した。30min撹拌した後、5-ブロモ-2,3-ジクロロピリジン(2.26g、10mmol)の、DMA(2ml)中での溶液を添加した。添加後、反応を80℃で一晩撹拌した。反応をHO(10ml)でクエンチし、EtOAc(20ml×3回)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮してカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=20:1~5:1)により精製して、無色油状物を呈する目標化合物(2.3g、71.5%)を得た。MS:M/e 321(M+1)
【0458】
工程B:5-クロロ-6-(3-(ジメチルアミノ)-2,2-ジメチルプロポキシ)ニコチンアルデヒド
【0459】
-78℃で、工程Aの生成物(961.5mg、3mmol)の、乾燥THF(10ml)中で撹拌した溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M,2.8ml、4.5ml)を滴下した。30min撹拌した後、DMF(337mg、4.5mmol)を添加して2時間撹拌した。反応を水性NHClでクエンチし、EtOAc(10ml×3回)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮してカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=5:1~1:1)により精製して、無色油状物を呈する目標化合物(550mg、68%)を得た。MS:M/e 271(M+1)
【0460】
工程C:(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(5-クロロ-6-(3-(ジメチルアミノ)-2,2-ジメチルプロポキシ)ピリジン-3-イル)メタノール
【0461】
-78℃で、7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(150mg、0.286mmol)の、THF(10ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M、0.44ml、0.71mmol)を滴下した。1時間撹拌した後、工程Bの生成物(115mg、0.428mmol)の、THF(2ml)中での溶液を滴下した。得られた混合物を一晩撹拌した。反応を飽和NHCl水溶液でクエンチし、EtOAc(10ml×3回)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮を行った。残存物をプレパラティブTLC(100% EtOAc)により精製して、目標化合物(60mg、29.3%)を得た。MS:M/e 718(M+1)
【0462】
工程D:2-ブトキシ-7-((5-クロロ-6-(3-(ジメチルアミノ)-2,2-ジメチルプロポキシ)ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A45)
【0463】
工程Cの生成物(70mg、0.095mmol)の、EtSiH/TFA(0.5ml/3ml)中での混合物を85℃で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮して残存物を得、それをプレパラティブHPLCにより精製して、目標化合物(20mg、54.1%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 8.15(s,1H),8.07(s,2H),7.85(d,J=2.0Hz,1H),7.34(s,1H),4.19(t,J=6.4Hz,2H),4.10(s,2H),4.04(s,2H),2.30-2.15(m,8H),1.73-1.61(m,2H),1.44-1.35(m,2H),0.98-0.88(m,9H)ppm。MS:M/e 462(M+1)
【0464】
化合物A46:7-(4-(アミノメチル)ベンジル)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0465】
工程A:t-ブチル(4-((4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)ベンジル)カルバメート
【0466】
7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(200mg、0.38mmol)の、THF(8ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(0.5ml、0.76mmol)溶液を滴下し、温度を-75℃~-65℃間に維持した。1.5h後、t-ブチル(4-ホルミルベンジル)カルバメート(107mg、0.456mmol)の、THF(1ml)中での溶液を滴下した。得られた混合物を-70℃で1h撹拌して、その後、室温に昇温して1h維持した。反応を飽和NHCl溶液でクエンチし、EtOAc(50ml)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮した。残存物をプレパラティブTLCにより精製して、目標化合物(90mg、粗製)を得た。MS:M/e 683(M+1)
【0467】
工程B:7-(4-(アミノメチル)ベンジル)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A46)
【0468】
工程Aの生成物(90mg、粗製)の、TFA(3ml)中での混合物に、EtSiH(0.5ml)を添加した。反応を85℃で一晩加熱した。混合物を乾燥となるまで濃縮して残存物をプレパラティブHPLCにより精製した。収集した画分をNaHCO溶液でアルカリ化し、DCM(60ml)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮して生成物(10mg、2つの工程に対して10%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 8.11(s,1H),8.03(s,1H),7.27(s,1H),7.25-7.22(m,4H),4.42(t,J=6.4Hz,2H),4.10(s,2H),3.67(s,2H),1.75 -1.60(m,2H),1.50-1.30(m,2H),0.93(t,J=7.6Hz,3H)ppm。MS:M/e 327(M+1)
【0469】
化合物A47:2-ブトキシ-7-(4-((4-フェノキシピペリジン-1-イル)メチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0470】
工程A:4-((4-フェノキシピペリジン-1-イル)メチル)ベンズアルデヒド
【0471】
4-(ブロモメチル)ベンズアルデヒド(0.4g、2mmol)及びDIPEA(0.36g、3mmol)の、THF(10ml)中での溶液に、4-フェノキシピペリジン(0.35g、2mmol)を添加した。その後、混合物を室温で一晩撹拌した。反応を水(50ml)で希釈し、EtOAc(60ml)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮して、残存物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、目標化合物(0.22g、37%)を得た。MS:M/e 296(M+1)
【0472】
工程B:t-ブチル(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(4-((4-フェノキシピペリジン-1-イル)メチル)フェニル)メタノール
【0473】
7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(150mg、0.285mmol)の、THF(5ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(0.4ml、0.64mmol)溶液を滴下し、温度を-75℃~-65℃間に維持した。1h後、工程Aの生成物(100mg、0.34mmol)の、THF(1ml)中での混合物を滴下した。得られた混合物を-70℃で2h撹拌し、その後、室温に昇温して一晩過ごした。反応を飽和NHCl溶液でクエンチし、EtOAc(50ml)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮した。残存物をプレパラティブTLC(EA/PE=1/1)により精製して、目標化合物(95mg、粗製)を得た。MS:M/e 743(M+1)
【0474】
工程C:2-ブトキシ-7-(4-((4-フェノキシピペリジン-1-イル)メチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A47)
【0475】
工程Bの生成物(95mg、粗製)の、TFA(3ml)中での混合物に、EtSiH(1ml)を添加し、得られた混合物を85℃で一晩撹拌した。混合物を室温まで冷却して、乾燥となるまで濃縮した。残存物にTFA(3ml)を添加し、得られた混合物を85℃で一晩加熱した。混合物を乾燥となるまで濃縮して残存物をプレパラティブHPLCにより精製した。収集した画分をNaHCO溶液でアルカリ化し、DCM(60ml)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮して目標化合物(15mg、2つの工程に対して11%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 8.13(s,1H),8.03(s,1H),7.31(s,1H),7.29-7.18(m,6H),6.96-6.85(m,3H),4.42-4.28(m,1H),4.19(t,J=6.4Hz,2H),4.12(s,2H),3.43(s,2H),2.70-2.58(m,2H),2.25-2.10(m,2H),1.98-1.82(m,2H),1.72-1.50(m,4H),1.46-1.32(m,2H),0.91(t,J=7.8Hz,3H)ppm。MS:M/e 487(M+1)
【0476】
化合物A48:2-((5-メチルイソオキサゾール-3-イル)メトキシ)-7-(4-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0477】
工程A:7-ブロモ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)-2-((5-メチルイソオキサゾール-3-イル)メトキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0478】
NaH(80mg、2mmol)の、THF(5ml)中での懸濁液に、(5-メチルイソオキサゾール-3-イル)メタノール(226mg、2mmol)を添加した。室温で30min撹拌した後、7-ブロモ-2-クロロ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(240mg、0.5mmol)の、THF(2ml)中での溶液を添加した。その後、混合物を80℃で6h撹拌した。混合物を室温まで冷却して、水(30ml)で希釈し、EtOAc(60ml)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮して、残存物をcombi-flashにより精製して、目標化合物(200mg、71%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.50(s,1H),7.18(d,J=8.4Hz,4H),6.88-6.82(m,4H),6.18(s,1H),5.61(s,2H),5.43(s,2H),4.85(s,2H),3.80(s,6H),2.40(s,3H)ppm。MS:M/e 565(M+1)
【0479】
工程B:(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-((5-メチルイソオキサゾール-3-イル)メトキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(4-(ピロリジン-1-イルメチル)フェニル)メタノール
【0480】
工程Aの生成物(100mg、0.177mmol)の、THF(3ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(0.3ml、0.44mmol)溶液を滴下し、温度を-75℃~-65℃間に維持した。1h後、4-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンズアルデヒド(80mg、0.424mmol)の、THF(1ml)中での溶液を滴下した。得られた混合物を-70℃で1h撹拌して、その後、室温に昇温して4h維持した。反応を飽和NHCl溶液でクエンチし、EtOAc(50ml)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮した。残存物をプレパラティブTLCにより精製して、目標化合物(50mg、粗製)を得た。MS:M/e 676(M+1)
【0481】
工程C:2-((5-メチルイソオキサゾール-3-イル)メトキシ)-7-(4-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A48)
【0482】
工程Bの生成物(50mg、粗製)の、TFA(3ml)中での混合物に、EtSiH(0.5ml)を添加した。反応を85℃で16h加熱した。混合物を乾燥となるまで濃縮し、残存物をTFA(3ml)で処理した。反応を85℃で一晩加熱した。混合物を濃縮して残存物をプレパラティブHPLCにより精製した。収集した画分をNaHCO溶液でアルカリ化し、DCM(60ml)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮して目標化合物(10mg、2つの工程に対して13%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 8.28(s,1H),8.19(s,1H),7.34(s,1H),7.30-7.15(m,4H),6.27(s,1H),5.31(s,2H),4.12(s,2H),3.51(s,2H),2.44-2.33(m,7H),1.75-1.62(m,4H)ppm。MS:M/e 420(M+1)
【0483】
化合物A49:2-ブトキシ-7-(4-(((1R,5S)-8-エチル-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-フルオロベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0484】
工程A:4-(((1R,5S)-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-フルオロベンズアルデヒド塩酸塩
【0485】
t-ブチル(1R,5S)-3-(3-フルオロ-4-ホルミルフェノキシ)-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボキシレート(330mg、1mmol)の、HCl/ジオキサン(4M、4ml)中での溶液を、rtで一晩撹拌した。溶液を濃縮して白色固体を呈するHCl塩の生成物(250mg、92%)を得た。MS:M/e 252(M+1)
【0486】
工程B:4-(((1R,5S)-8-エチル-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-フルオロベンズアルデヒド
【0487】
ヨウ化エチル(156mg、1mmol)を、4-(((1R,5S)-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-フルオロベンズアルデヒド塩酸塩(150mg、0.5mmol)及びKCO(138mg、1mmol)の、THF(3ml)及びDMF(3ml)中での溶液に添加した。溶液をrtで一晩撹拌し、水(10ml)を添加し、酢酸エチル(10ml)で抽出し、塩水(10ml)で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、ろ過、濃縮を行って粗生成物を得、それをさらにプレパラティブTLC(DCM:MeOH=7:1)により精製して、純粋な生成物(60mg、41%)を得た。MS:M/e 278(M+1)
【0488】
工程C:(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(4-(((1R,5S)-8-エチル-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-フルオロフェニル)メタノール
【0489】
-78℃(Nパージ)で7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(100mg、0.19mmol)の、THF(8ml)中での冷却した溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M、0.3ml)を滴下した。-78℃で30min撹拌した後、THF(2ml)中での4-(((1R,5S)-8-エチル-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-フルオロベンズアルデヒド(58mg、0.21mmol)を添加した。得られた混合物を当該温度で30min撹拌し、その後、rtに昇温して2hr維持した。溶液をNHCl溶液(5ml)でクエンチし、酢酸エチル(5ml)で抽出して、塩水(5ml)で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、ろ過、濃縮を行って粗生成物を得、それをさらにプレパラティブTLC(DCM:MeOH=8:1)により精製して、生成物(30mg、22%)を得た。MS:M/e 725(M+1)
【0490】
工程D:2-ブトキシ-7-(4-(((1R,5S)-8-エチル-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-フルオロベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A49)
【0491】
(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(4-(((1R,5S)-8-エチル-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)オキシ)-2-フルオロフェニル)メタノール(28mg、0.04mmol)の、トリエチルシラン(2ml)及びトリフルオロ酢酸(2ml)中での溶液を、80℃で一晩加熱した。溶媒を蒸発して残存物を得、それをプレパラティブHPLCにより精製して、生成物(15mg、83%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 9.22(s,1H),8.16(s,1H),8.09(s,1H),7.28(s,1H),7.24(t,J=8.0Hz,1H),6.91(dd,J=12.0,J=4.0Hz,1H),6.75(d,J=8.0Hz,1H),4.71(s,1H),4.20(t,J=8.0Hz,2H),4.08(s,2H),3.96(s,2H),3.03-2.96(m,2H),2.34-2.30(m,2H),2.21-2.08(m,6H),1.70-1.63(m,2H),1.45-1.36(m,2H),1.24-1.21(m,3H),0.92(t,J=8.0Hz,3H)ppm。MS:M/e 469(M+1)
【0492】
化合物A50:2-ブトキシ-7-((5-メトキシピリジン-2-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0493】
工程A:(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(5-メトキシピリジン-2-イル)メタノール
【0494】
-78℃に冷却して窒素ガス雰囲気での7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(150mg、0.28mmol)の、THF(10ml)中で撹拌した溶液に、n-ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M、0.7mmol、0.43ml)を滴下した。60min撹拌した後、5-メトキシピコリンアルデヒド(50mg、0.34mmol)の、THF(2ml)中での溶液を徐々に添加した。反応混合物をrtに徐々に昇温して2h撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液に入れてEtOAc(15ml×3回)で抽出した。合わせた有機相を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空濃縮してタイトル生成物(200mg、100%)を得、更なる精製を必要とせずにそのまま次の工程に用いる。MS:M/e 585(M+1)
【0495】
工程B:2-ブトキシ-7-((5-メトキシピリジン-2-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A50)
【0496】
(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(5-メトキシピリジン-2-イル)メタノール(200mg、0.28mmol)の、TFA(3ml)及びEtSiH(3ml)中での溶液を、80℃で2h撹拌した。反応混合物を真空濃縮してTFA及びEtSiHを除去した。残存物にTFA(5ml)を添加して85℃で一晩撹拌した。混合物をrtに冷却して真空濃縮した。粗生成物をプレパラティブHPLCにより精製して、生成物(10mg、10.8%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6))δ 8.18(d,J=2.8Hz,1H),8.13(s,1H),8.03(s,1H),7.31(dd,J=8.5,2.8Hz,1H),7.28(s,1H),7.24(d,J=8.6Hz,1H),4.23(s,2H),4.15(t,J=6.5hz,2H),3.78(s,3H),1.68-1.57(m,2H),1.43-1.30(m,2H),0.90(t,J=7.4Hz,3H)ppm。MS:M/e 329(M+1)
【0497】
化合物A51:2-ブトキシ-7-((6-メトキシピリジン-2-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0498】
工程A:(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(6-メトキシピリジン-2-イル)メタノール
【0499】
-78℃に冷却して窒素ガス雰囲気での7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(150mg、0.28mmol)の、THF(10ml)中で撹拌した溶液に、n-ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M、0.7mmol、0.43ml)を滴下した。60min撹拌した後、6-メトキシピコリンアルデヒド(50mg、0.34mmol)の、THF(2ml)中での溶液徐々に添加した。反応混合物をrtに徐々に昇温して2h撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液に入れてEtOAc(15ml×3回)で抽出した。合わせた有機相を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空濃縮してタイトル生成物(250mg、100%)を得、更なる精製を必要とせずにそのまま次の工程に用いる。MS:M/e 585(M+1)
【0500】
工程B:2-ブトキシ-7-((6-メトキシピリジン-2-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A51)
【0501】
(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(6-メトキシピリジン-2-イル)メタノール(250mg、0.28mmol)の、TFA(3ml)及びEtSiH(3ml)中での溶液を、80℃で2h撹拌した。反応混合物を真空濃縮してTFA及びEtSiHを除去した。残存物にTFA(5ml)を添加して85℃で一晩撹拌した。混合物をrtに冷却して真空濃縮した。粗生成物をプレパラティブHPLCにより精製して、生成物(25mg、27.2%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6))δ 8.15(s,1H),8.05(s,1H),7.60(t,J=7.8Hz,1H),7.35(s,1H),6.80(d,J=7.3Hz,1H),6.65(d,J=8.2Hz,1H),4.21(s,2H),4.15(t,J=6.5hz,2H),3.79(s,3H),1.68-1.56(m,2H),1.37(dd,J=15.0,7.5hz,2H),0.90(t,J=7.4Hz,3H)ppm。MS:M/e 329(M+1)
【0502】
化合物A52:7-(4-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2,4-ジアミン
【0503】
工程A:7-ブロモ-N2-(フラン-2-イルメチル)-N4,N4-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2,4-ジアミン
【0504】
7-ブロモ-2-クロロ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(200mg、0.41mmol)、フラン-2-イルメタンアミン(80mg、0.28mmol)及びDIEA(106mg、0.82mmol)の、n-BuOH(5ml)中での溶液を、封管中で120℃で48hr加熱した。溶液を冷却し、濃縮して、さらにプレパラティブTLC(PE:EA=2:1)により精製して、純粋な生成物(70mg、31%)を得た。MS:M/e 549(M+1)
【0505】
工程B:(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-((フラン-2-イルメチル)アミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(4-(ピロリジン-1-イルメチル)フェニル)メタノール
【0506】
-78℃(Nパージ)で(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-((フラン-2-イルメチル)アミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(4-(ピロリジン-1-イルメチル)フェニル)メタノール(70mg、0.13mmol)の、THF(5ml)中での冷却した溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M、0.2ml)を滴下した。-78℃で30min撹拌した後、THF(1ml)中で溶解した4-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンズアルデヒド(37mg、0.20mmol)を添加した。得られた混合物を当該温度で30min撹拌し、その後、rtに昇温して一晩過ごした。溶液をNHCl溶液(2ml)でクエンチし、酢酸エチル(10ml)で抽出し、塩水(10ml)で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、ろ過、濃縮を行って粗生成物を得、それをさらにプレパラティブTLC(DCM:MeOH=7:1)により精製して、生成物(15mg、18%)を得た。MS:M/e 660(M+1)
【0507】
工程C:7-(4-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2,4-ジアミン(化合物A52)
【0508】
(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-((フラン-2-イルメチル)アミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(4-(ピロリジン-1-イルメチル)フェニル)メタノール(15mg、0.02mmol)の、トリエチルシラン(2ml)及びトリフルオロ酢酸(2ml)中での溶液を、80℃で一晩加熱した。溶液を蒸発して残存物を得、それをプレパラティブHPLCにより精製して、生成物(5mg、50%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 9.86(br.s,1H),7.86(br.s,1H),7.44(d,J=8.0Hz,2H),7.35(d,J=8.0Hz,2H),7.31(s,1H),4.31(d,J=8.0Hz,2H),4.15(s,2H),3.35-3.31(m,2H),3.12-3.05(m,2H),2.05-2.02(m,2H),1.86-1.81(m,2H)ppm。MS:M/e 324(M+1)
【0509】
化合物A53:2-ブトキシ-7-((6-(3-(ジメチルアミノ)-2,2-ジメチルプロポキシ)ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0510】
工程A:6-(3-(ジメチルアミノ)-2,2-ジメチルプロポキシ)ニコチノニトリル
【0511】
NaH(60%、600mg、15mmol)の、DMA(15ml)中での撹拌懸濁液に3-(ジメチルアミノ)-2,2-ジメチルプロパン-1-オール(1.44g、1.1mmol)の、DMA(2ml)中での溶液を添加した。30min撹拌した後、6-クロロニコチノニトリル(1.38g、10mmol)の、DMA(2ml)中での溶液を添加した。添加後、反応を80℃で一晩撹拌した。反応を水性NHClでクエンチし、EtOAc(20ml×3回)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮してカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=20:1)により精製して、白色固体を呈する目標化合物(240mg、10.3%)を得た。MS:M/e 234(M+1)
【0512】
工程B:6-(3-(ジメチルアミノ)-2,2-ジメチルプロポキシ)ニコチンアルデヒド
【0513】
-20℃で、工程Aの生成物(233mg、1mmol)の、乾燥THF(10ml)中で撹拌した溶液に、DIBAL-H(1.2M、2ml、2.5mmol)を滴下した。添加後、反応を3時間撹拌した。反応を水性NHClでクエンチし、EtOAc(10ml×3回)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮してカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=10:1~2:1)により精製して、白色固体を呈する目標化合物(120mg、50.8%)を得た。MS:M/e 237(M+1)
【0514】
工程C:(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(6-(3-(ジメチルアミノ)-2,2-ジメチルプロポキシ)ピリジン-3-イル)メタノール
【0515】
-78℃で、7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(150mg、0.286mmol)の、THF(10ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M、0.44ml、0.71mmol)を滴下した。1時間撹拌した後、工程Bの生成物(115mg、0.428mmol)の、THF(2ml)中での溶液を滴下した。得られた混合物を一晩撹拌した。反応を飽和NHCl水溶液でクエンチし、EtOAc(10ml×3回)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮を行った。残存物をプレパラティブTLC(100%EtOAc)により精製して、無色油状物を呈する目標化合物(45mg、23%)を得た。MS:M/e 684(M+1)
【0516】
工程D:2-ブトキシ-7-((5-クロロ-6-(3-(ジメチルアミノ)-2,2-ジメチルプロポキシ)ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A53)
【0517】
工程Cの生成物(45mg、0.066mmol)の、EtSiH/TFA(0.5ml/3ml)中での混合物を85℃で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮して残存物を得、それをプレパラティブHPLCにより精製して、目標化合物(10mg、35.4%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 8.14(s,1H),8.11(s,1H),8.05(s,1H),7.59(dd,J=8.4,2.4Hz,1H),7.30(s,1H),6.73(d,J=8.4Hz,1H),4.19(t,J=6.5hz,2H),4.07(s,2H),3.94(s,2H),2.18(s,8H),1.72-1.59(m,2H),1.47-1.34(m,2H),0.96-0.86(m,9H)ppm。MS:M/e 428(M+1)
【0518】
化合物A54:2-イソブトキシ-7-(4-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0519】
工程A:7-ブロモ-2-イソブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0520】
撹拌した2-メチルプロパン-1-オール(10g)にナトリウム(1g)を複数回に分けて添加した。混合物を80℃で2h撹拌した。上記清澄溶液を7-ブロモ-2-クロロ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(0.25g、0.51mmol)に添加した。当該混合物を80℃に加熱して1h撹拌した。終了後、混合物をHO(20ml)でクエンチして、その後、DCM(20ml×3回)で抽出した。有機相をHO(10ml)で洗浄し、乾燥して、減圧濃縮した。得られた残存物を高速カラムクロマトグラフィーによりPEでの0~20%EAで精製して白色固体状の生成物(0.18g、67%)を得た。MS:M/e 526(M+1)
【0521】
工程B:(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-イソブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(4-(ピロリジン-1-イルメチル)フェニル)メタノール
【0522】
雰囲気で、-78℃で、7-ブロモ-2-イソブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(180mg、0.34mmol)の、THF(10ml)中で撹拌した溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M、0.54ml、0.86mmol)を添加した。溶液を-78℃で30min撹拌した。THF(2ml)中での4-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンズアルデヒド(97mg、0.51mmol)を上記溶液に滴下した。添加後、溶液をrtに自然に昇温して、その後、3hr撹拌した。終了後、反応混合物をHO(20ml)でクエンチして、その後、DCM(20ml×3回)で抽出した。有機相をHO(10ml)で洗浄し、乾燥して、減圧濃縮して黄色油状物を呈する粗生成物を得、更なる精製を必要とせずにそのまま次の工程に用いる。MS:M/e 637(M+1)
【0523】
工程C:2-イソブトキシ-7-(4-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A54)
【0524】
(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-イソブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(4-(ピロリジン-1-イルメチル)フェニル)メタノール(粗製)の、TFA(6ml)及びトリエチルシラン(2ml)中での溶液を、80℃で24h撹拌した。終了後、反応混合物を減圧濃縮した。残存物をEA(30ml)に溶解して水性NaHCO(飽和、25ml)及び塩水(20ml)で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥し、ろ過、濃縮を行った。得られた残存物をプレパラティブTLCによりDCM:MeOH(10:1)で精製して、生成物を得た(13.83mg)。
H NMR(400MHz,CD3OD)δ 7.49-7.42(m,4H),7.33(s,1H),4.65(s,1H),4.38 -4.34(m,1H),4.33(s,2H),4.26(s,2H),4.04(d,J=4Hz,2H),2.16-1.98(m,7H),1.02(d,J=8Hz,6H)ppm。MS:M/e 381(M+1)
【0525】
化合物A55:2-ブトキシ-7-((3-メトキシピリジン-2-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0526】
工程A:t-ブチル(2-ブトキシ-7-(ヒドロキシ(3-メトキシピリジン-2-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)(t-ブトキシカルボニル)カルバメート
【0527】
t-ブチル(2-ブトキシ-7-(ヒドロキシ(3-メトキシピリジン-2-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)(t-ブトキシカルボニル)カルバメート(150mg、0.3mmol)の、THF(5ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(0.4ml、0.6mmol)溶液を滴下し、温度を-75℃~-65℃間に維持した。1h後、3-メトキシピコリンアルデヒド(55mg、0.45mmol)の、THF(1ml)中での溶液を滴下した。得られた混合物を-70℃で1h撹拌して、その後、室温に昇温して一晩過ごした。反応を飽和NHCl溶液でクエンチし、EtOAc(60ml)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮した。残存物をプレパラティブTLCにより精製して、目標化合物(20mg、粗製)を得た。MS:M/e 545(M+1)
【0528】
工程B:2-ブトキシ-7-((3-メトキシピリジン-2-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A55)
【0529】
工程Aの生成物(20mg、粗製)の、TFA(3ml)中での混合物に、EtSiH(0.5ml)を添加した。反応を85℃で一晩加熱した。混合物を乾燥となるまで濃縮して残存物をプレパラティブHPLCにより精製して、タイトル生成物(8mg、2つの工程に対して6%)を得た。
H NMR(400MHz,CDOD)δ 8.23(d,J=5.4Hz,1H),8.04(d,J=8.0Hz,1H),7.80(dd,J=8.0,5.4,Hz,1H),7.54(s,1H),4.60(s,2H),4.14(t,J=6.4Hz,2H),4.03(s,3H),175-1.62(m,2H),1.50-1.38(m,2H),0.96(t,J=7.6Hz,3H)ppm。MS:M/e 329(M+1)
【0530】
化合物A56:(4-アミノ-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(3-メトキシピリジン-2-イル)メタノール
【0531】
t-ブチル(2-ブトキシ-7-(ヒドロキシ(3-メトキシピリジン-2-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)(t-ブトキシカルボニル)カルバメート(35mg、粗製)の、DCM(3ml)中での混合物に、TFA(1ml)及びEtSiH(1ml)を添加した。反応を40℃で一晩加熱した。混合物を乾燥となるまで濃縮して残存物をプレパラティブHPLCにより精製して、タイトル生成物(20mg、68%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 8.25(d,J=4.0Hz,1H),8.20(s,1H),8.14(s,1H),7.81(d,J=6.0Hz,1H),7.66(d,J=3.2Hz,1H),7.43(s,1H),6.43(s,1H),4.10-3.98(m,1H),3.96-3.86(m,1H),3.82(s,3H),1.66-1.52(m,2H),1.45-1.26(m,2H),0.91(t,J=7.6Hz,3H)ppm。MS:M/e 345(M+1)
【0532】
化合物A57:メチル 5-((4-アミノ-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)メチル)-2-(3-(ジメチルアミノ)プロポキシ)ベンゾエート
【0533】
工程A:メチル 2-(3-(ジメチルアミノ)プロポキシ)-5-ホルミルベンゾエート
【0534】
メチル 5-ホルミル-2-ヒドロキシベンゾエート(500mg、2.7mmol)、3-クロロ-N,N-ジメチルプロパン-1-アミン塩酸塩(512mg、3.2mmol)及びCsCO(1.7g、5.4mmol)の、DMF(20ml)中での混合物を80℃で一晩加熱した。溶液を水(20ml)で溶離し、酢酸エチル(20ml)で抽出し、塩水(10ml)で洗浄した。有機層を乾燥、濃縮して、CombiFlash(DCM:MeOH=10%、10%のNH.MeOH)により精製して、生成物(400mg、54%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 9.91(s,1H),8.20(s,1H),8.06(dd,J=8.0,4.0Hz,1H),7.35(d,J=12.0Hz,1H),4.20(t,J=8.0Hz,2H),3.84(s,3H),2.42(t,J=8.0Hz,2H),2.16(s,6H),1.91-1.85(m,2H)ppm。MS:M/e 266(M+1)
【0535】
工程B:メチル 5-((4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)-2-(3-(ジメチルアミノ)プロポキシ)ベンゾエート
【0536】
-78℃(Nパージ)で7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(150mg、0.29mmol)の、THF(8ml)中での冷却した溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M、0.5ml)を滴下した。-78℃で30min撹拌した後、THF(2ml)中でのメチル 2-(3-(ジメチルアミノ)プロポキシ)-5-ホルミルベンゾエート(115mg、0.44mmol)を添加した。得られた混合物を当該温度で30min撹拌し、その後、rtに昇温して2hr維持した。溶液をNHCl溶液(5ml)でクエンチし、酢酸エチル(10ml)で抽出して塩水(10ml)で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、ろ過、濃縮を行って粗生成物を得、それをさらにプレパラティブTLC(DCM:MeOH=7:1)により精製して、生成物(54mg、27%)を得た。MS:M/e 713(M+1)
【0537】
工程C:メチル 5-((4-アミノ-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)メチル)-2-(3-(ジメチルアミノ)プロポキシ)ベンゾエート(化合物A57)
【0538】
メチル 5-((4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)-2-(3-(ジメチルアミノ)プロポキシ)ベンゾエート(54mg、0.08mmol)の、トリエチルシラン(2ml)及びトリフルオロ酢酸(2ml)中での溶液を、80℃で一晩加熱した。溶媒を蒸発して残存物を得、それをプレパラティブHPLCにより精製して、生成物(23mg、67%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 9.50(br.s,1H),8.14(s,1H),8.06(s,1H),7.73(s,1H),7.50(d,J=8.0Hz,1H),7.33(s,1H),7.10(d,J=8.0Hz,1H),4.20(t,J=8.0Hz,2H),4.12-4.09(m,4H),3.80(s,3H),3.27-3.23(m,2H),2.82(d,J=4.0Hz,6H),2.14-2.10(m,2H),1.70-1.65(m,2H),1.43-1.38(m,2H),0.92(t,J=8.0Hz,3H)ppm。MS:M/e 457(M+1)
【0539】
化合物A58:2-ブトキシ-7-((6-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0540】
工程A t-ブチル(2-((5-ホルミルピリジン-2-イル)オキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0541】
CO(5.52g、40mmol)を、6-クロロニコチンアルデヒド(2.82g、20mmol)及びt-ブチル(2-ヒドロキシエチル)(メチル)カルバメート(4.2g、24mmol)の、DMA(40ml)中での溶液に添加し、反応混合物を80℃で一晩加熱し、室温まで冷却した。溶液をHO(40ml)でクエンチした。水溶液をEA(40ml×3回)で抽出した。収集した有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮を行った。得られた残存物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、生成物(560mg、10%)を得た。MS:M/e 281(M+1)
【0542】
工程B:t-ブチル(2-((5-((4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)ピリジン-2-イル)オキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0543】
7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(158mg、0.3mmol)の、THF(1ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(0.28ml、0.45mmol)溶液を滴下し、温度を-75℃~-65℃間に維持した。10min後、工程Aの生成物(126mg、0.45mmol)の、THF(1ml)中での溶液を滴下した。得られた混合物を-70℃で30min撹拌した。反応を飽和NHCl溶液でクエンチし、EtOAc(10ml×3回)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮した。残存物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、目標化合物(200mg、91%)を得た。MS:M/e 728(M+1)
【0544】
工程C:2-ブトキシ-7-((6-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A58)
【0545】
工程Bの生成物(180mg、0.25mmol)の、TFA(1ml)中での混合物に、EtSiH(1ml)を添加した。反応を80℃で一晩加熱した。混合物を乾燥となるまで濃縮し、残存物をTFA(1ml)で処理した。反応を80℃で一晩加熱した。混合物を濃縮して残存物をプレパラティブHPLCにより精製した。収集した画分をNaHCO溶液でアルカリ化し、DCM(30ml)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮してタイトル生成物(20mg、22%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.11(s,1H)7.52(d,J=8.0Hz,1H),7.25(s,1H),6.70(d,J=8.0Hz,1H),4.40(t,J=6.0Hz,2H),4.28(t,J=6.0Hz,2H),,4.11(s,2H),2.99(t,J=8.3Hz,2H),2.52(s,3H),1.82-1.71(m,4H),1.53-1.42(m,2H),0.98(t,J=6.2Hz,3H)ppm。MS:M/e 372(M+1)
【0546】
化合物A59:N-(2-((5-((4-アミノ-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)メチル)ピリジン-2-イル)オキシ)エチル)-N-メチルアセトアミド
【0547】
AcO(4mg、0.04mmol)を、2-ブトキシ-7-((6-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(11mg、0.03mmol)及びEtNの、DCM(0.5ml)中での溶液に添加し、反応混合物を0℃で2時間撹拌した。混合物を濃縮して残存物をプレパラティブHPLCにより精製した。収集した画分をNaHCO溶液でアルカリ化し、DCM(30ml)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮してタイトル生成物(10mg、80%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.11(s,1H)7.50(d,J=8.2Hz,1H),7.31(s,1H),6.69(d,J=8.2Hz,1H),4.45(t,J=6.4Hz,2H),4.33(t,J=8.0Hz,2H),4.15(s,2H),3.74-3.68(m,2H),3.11(s,2H),2.99(s,2H),2.15-2.10(m,3H),1.78-1.69(m,2H),1.39-1.26(m,2H),0.98(t,J=6.0Hz,3H)ppm。MS:M/e 414(M+1)
【0548】
化合物A60:2-ブトキシ-7-(4-((1-エチルピロリジン-3-イル)オキシ)-2-フルオロベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0549】
工程A:2-フルオロ-4-(ピロリジン-3-イル-オキシ)ベンズアルデヒド塩酸塩
【0550】
t-ブチル 3-(3-フルオロ-4-ホルミルフェノキシ)ピロリジン-1-カルボキシレート(500mg、1.6mmol)の、HCl/ジオキサン(4M、3ml)中での溶液をrtで一晩撹拌した。溶液を濃縮して白色固体を呈するHCl塩の生成物(400mg、100%)を得た。MS:M/e 210(M+1)
【0551】
工程B:4-((1-エチルピロリジン-3-イル)オキシ)-2-フルオロベンズアルデヒド
【0552】
ヨウ化エチル(500mg、1.6mmol)を、2-フルオロ-4-(ピロリジン-3-イル-オキシ)ベンズアルデヒド塩酸塩(400mg、1.6mmol)及びKCO(442mg、3.2mmol)の、DMF(10ml)中での混合物に添加した。溶液をrtで一晩撹拌し、水(10ml)で溶離し、酢酸エチル(10ml)で抽出し、塩水(10ml)で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、ろ過、濃縮を行って粗生成物を得、それをさらにCombiFlash(PE:EA=1:1をEAに)により精製して、純粋な生成物(133mg、34%)を得た。MS:M/e 238(M+1)
【0553】
工程C:(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(4-((1-エチルピロリジン-3-イル)オキシ)-2-フルオロフェニル)メタノール
【0554】
-78℃(Nパージ)で7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(100mg、0.2mmol)の、THF(8ml)中での冷却した溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M、0.3ml)を滴下した。-78℃で30min撹拌した後、THF(2ml)中での4-((1-エチルピロリジン-3-イル)オキシ)-2-フルオロベンズアルデヒド(68mg、0.3mmol)を添加した。得られた混合物を当該温度で30min撹拌し、その後、rtに昇温して2hr維持した。溶液をNHCl溶液(5ml)でクエンチし、酢酸エチル(10ml)で抽出して塩水(10ml)で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、ろ過、濃縮を行って粗生成物を得、それをさらにプレパラティブTLC(DCM:MeOH=8:1)により精製して、生成物(78mg、60%)を得た。MS:M/e 685(M+1)
【0555】
工程D:2-ブトキシ-7-(4-((1-エチルピロリジン-3-イル)オキシ)-2-フルオロベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A60)
【0556】
(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(4-((1-エチルピロリジン-3-イル)オキシ)-2-フルオロフェニル)メタノール(78mg、0.1mmol)の、トリエチルシラン(2ml)及びトリフルオロ酢酸(2ml)中での溶液を、80℃で一晩加熱した。溶媒を蒸発して残存物を得、それをプレパラティブTLC(DCM:MeOH=8:1)により精製して、生成物(18mg、38%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.15(s,1H),8.05(s,1H),7.24(s,1H),7.18(t,J=8.0Hz,1H),6.75(dd,J=12.0Hz,J=4.0Hz,1H),6.66(d,J=8.0Hz,1H),4.84(s,1H),4.19(t,J=8.0Hz,2H),4.07(s,2H),2.79(s,1H),2.71-2.65(m,2H),2.44-2.30(m,3H),2.29-2.21(m,1H),1.75-1.63(m,3H),1.44-1.35(m,2H),1.02(t,J=8.0Hz,3H),0.92(t,J=8.0Hz,3H)ppm。MS:M/e 429(M+1)
【0557】
化合物A61:2-ブトキシ-7-(2-フルオロ-4-(ピロリジン-3-イル-オキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0558】
工程A:t-ブチル 3-(3-フルオロ-4-ホルミルフェノキシ)ピロリジン-1-カルボキシレート
【0559】
2-フルオロ-4-ヒドロキシベンズアルデヒド(1g、7.1mmol)、t-ブチル 3-ブロモピロリジン-1-カルボキシレート(2.7g、10.7mmol)及びCsCO(4.6g、14.2mmol)の、DMF(20ml)中での溶液を、80℃で一晩加熱した。溶液をろ過し、ろ過液に水(10ml)を添加し、酢酸エチル(20ml)で抽出し、塩水(10ml)で洗浄した。有機層を乾燥、濃縮して、CombiFlash(PE:EA=20%)により精製して、無色油状物を呈する生成物(1.1g、50%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 10.21(s,1H),7.83(t,J=8.0Hz,1H),6.75(dd,J=8.0,4.0Hz,1H),6.62(dd,J=12.0,4.0Hz,1H),4.95(s,1H),3.67-3.50(m,4H),2.20(d,J=8.0Hz,2H),1.48(s,9H)ppm。MS:M/e 310(M+1)
【0560】
工程B:t-ブチル 3-(4-((4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)-3-フルオロフェノキシ)ピロリジン-1-カルボキシレート
【0561】
-78℃(Nパージ)で7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(150mg、0.29mmol)の、THF(8ml)中での冷却した溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M、0.5ml)を滴下した。-78℃で30min撹拌した後、THF(2ml)中でのt-ブチル 3-(3-フルオロ-4-ホルミルフェノキシ)ピロリジン-1-カルボキシレート(132mg、0.43mmol)を添加した。得られた混合物を当該温度で30min撹拌し、その後、rtに昇温して一晩過ごした。溶液をNHCl溶液(5ml)でクエンチし、酢酸エチル(10ml)で抽出して塩水(10ml)で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、ろ過、濃縮を行って粗生成物を得、それをさらにCombiFlash(PE:EA=1:1)により精製して、生成物(110mg、51%)を得た。MS:M/e 757(M+1)
【0562】
工程C:2-ブトキシ-7-(2-フルオロ-4-(ピロリジン-3-イル-オキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A61)
【0563】
t-ブチル 3-(4-((4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)-3-フルオロフェノキシ)ピロリジン-1-カルボキシレート(110mg、0.15mmol)の、トリエチルシラン(2ml)及びトリフルオロ酢酸(2ml)中での溶液を、80℃で一晩加熱した。溶媒を蒸発して残存物を得、それをプレパラティブHPLCにより精製して、生成物(33mg、57%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.15(s,1H),8.04(s,1H),7.23(s,1H),7.18(t,J=8.0Hz,1H),6.77-6.66(m,2H),4.81(s,1H),4.19(t,J=8.0Hz,2H),4.06(s,2H),3.04-3.01(m,1H),2.82-2.71(m,3H),1.98-1.95(m,1H),1.72-1.63(m,3H),1.41-1.37(m,2H),0.92(t,J=8.0Hz,3H)ppm。MS:M/e 401(M+1)
【0564】
化合物A62:7-(4-((1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)メチル)ベンジル)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0565】
工程A:4-((1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)メチル)ベンズアルデヒド
【0566】
4-(ブロモメチル)ベンズアルデヒド(200mg、1mmol)及びKCO(200mg、1.5mmol)の、プロパノン(5ml)中での溶液に、1H-1,2,4-トリアゾール(75mg、2.2mmol)を添加した。その後、混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を水(50ml)で希釈し、EtOAc(60ml)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮して、残存物をcombi-flashにより精製して、目標化合物(130mg、69%)を得た。MS:M/e 188(M+1)
【0567】
工程B:(4-((1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)メチル)フェニル)(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)メタノール
【0568】
7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(200mg、0.38mmol)の、THF(8ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(0.48ml、1.6mmol)溶液を滴下し、温度を-75℃~-65℃間に維持した。1h後、工程Aの生成物(107mg、0.57mmol)の、THF(1ml)中での混合物を滴下した。得られた混合物を-70℃で1h撹拌して、その後、室温に昇温して一晩過ごした。反応を飽和NHCl溶液でクエンチし、EtOAc(40ml×2回)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮した。残存物をプレパラティブTLCにより精製して、目標化合物(130mg、粗製)を得た。MS:M/e 635(M+1)
【0569】
工程C:7-(4-((1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)メチル)ベンジル)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A62)
【0570】
工程Bの生成物(60mg、粗製)の、TFA(3ml)中での混合物に、EtSiH(0.5ml)を添加した。得られた混合物を85℃で一晩加熱した。混合物を乾燥となるまで濃縮して残存物をプレパラティブHPLCにより精製した。収集した画分をNaHCO溶液でアルカリ化し、DCM(50ml)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮して目標化合物(25mg、2つの工程に対して17%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 8.62(s,1H),8.13(s,1H),8.03(s,1H),7.95(s,1H),7.34-7.27(m,3H),7.19(d,J=8.4Hz,2H),5.36(s,2H),4.17(t,J=6.4Hz,2H),4.12(s,2H),1.72-1.59(m,2H),1.46-1.30(m,2H),0.91(t,J=7.2Hz,3H)ppm。MS:M/e 379(M+1)
【0571】
化合物A63:2-ブトキシ-7-(4-(3-(メチルアミノ)プロポキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0572】
工程A:t-ブチル(3-(4-ホルミルフェノキシ)プロピル)(メチル)カルバメート
【0573】
4-ヒドロキシベンズアルデヒド(0.61g、5mmol)、t-ブチル(3-ヒドロキシプロピル)(メチル)カルバメート(0.95g、5mmol)及びPPh(1.96g、7.5mmol)の、THF(8ml)中での溶液に、トルエン溶液(3.7g、7.5mmol)中での40% DIADを滴下した。その後、混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を水(50ml)で希釈し、EtOAc(40ml×2回)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮して、残存物をcombi flashにより精製して、目標化合物(0.71g、48%)を得た。MS:M/e 238(M+H-t-Bu)
【0574】
工程B:t-ブチル(3-(4-((4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)フェノキシ)プロピル)(メチル)カルバメート
【0575】
7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(200mg、0.38mmol)の、THF(8ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(0.4ml、0.57mmol)溶液を滴下し、温度を-75℃~-65℃間に維持した。1h後、工程Aの生成物(168mg、0.57mmol)の、THF(1ml)中での混合物を滴下した。得られた混合物を-70℃で0.5h撹拌して、その後、室温に昇温して一晩過ごした。反応を飽和NHCl溶液でクエンチし、EtOAc(50ml)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮した。残存物をプレパラティブTLC(EA/PE=1/2)により精製して、目標化合物(130mg、粗製)を得た。MS:M/e 741(M+1)
【0576】
工程C:2-ブトキシ-7-(4-(3-(メチルアミノ)プロポキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A63)
【0577】
工程Bの生成物(130mg、粗製)の、TFA(3ml)中での混合物に、EtSiH(1ml)を添加した。反応を85℃で一晩加熱した。混合物を室温まで冷却して、乾燥となるまで濃縮した。残存物をプレパラティブHPLCにより精製した。収集した画分をNaHCO溶液でアルカリ化し、DCM(60ml×2回)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮して目標化合物(36mg、2つの工程に対して25%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 8.12(s,1H),8.02(s,1H),7.25(s,1H),7.20(d,J=8.4Hz,2H),6.83(d,J=8.4Hz,2H),4.20(t,J=6.4Hz,2H),4.05(s,2H),3.96(t,J=6.4Hz,2H),2.63(t,J=7.2Hz,2H),2.30(s,3H),1.90-1.79(m,2H),1.73-1.62(m,2H),1.46-1.34(m,2H),0.92(t,J=7.6Hz,3H)ppm。MS:M/e 385(M+1)
【0578】
化合物A64:N-(フラン-2-イルメチル)-7-(4-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2,4-ジアミン
【0579】
工程A:7-ブロモ-N2-(フラン-2-イルメチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2,4-ジアミン
【0580】
封管における7-ブロモ-2-クロロイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(500mg、2mmol)、フラン-2-イルメタンアミン(388mg、4mmol)及びDIEA(516mg、4mmol)の、n-BuOH(10ml)中での溶液を、120℃で一晩加熱した。減圧濃縮後、残存物を水(10ml)で希釈して酢酸エチル(10ml)で抽出した。有機層を乾燥、濃縮して、CombiFlash(PE:EA=50%)により精製して、生成物(180mg、29%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 7.86(br.s,2H),7.54(s,1H),7.44(s,1H),7.02(t,J=8.0Hz,1H),6.37(d,J=4.0Hz,1H),6.30(d,J=4.0Hz,1H),4.38(d,J=4.0Hz,2H)ppm。MS:M/e 309(M+1)
【0581】
工程B:t-ブチル(7-ブロモ-2-((t-ブトキシカルボニル)(フラン-2-イルメチル)アミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)(t-ブトキシカルボニル)カルバメート
【0582】
7-ブロモ-N2-(フラン-2-イルメチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2,4-ジアミン(150mg、0.5mmol)、(Boc)O(327mg、1.5mmol)及びDMAP(31mg、0.25mmol)の、DCM(10ml)中での溶液を、rtで一晩撹拌した。溶液を濃縮してCombiFlash(PE:EA=20%)により精製して、純粋な生成物(270mg、91%)を得た。MS:M/e 609(M+1)
【0583】
工程C:t-ブチル(t-ブトキシカルボニル)(2-((フラン-2-イルメチル)アミノ)-7-(ヒドロキシ(4-(ピロリジン-1-イルメチル)フェニル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)カルバメート
【0584】
-78℃(Nパージ)でt-ブチル(7-ブロモ-2-((t-ブトキシカルボニル)(フラン-2-イルメチル)アミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)(t-ブトキシカルボニル)カルバメート(150mg、0.25mmol)の、THF(8ml)中での冷却した溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M、0.4ml)を滴下した。-78℃で30min撹拌した後、THF(2ml)中での4-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンズアルデヒド(70mg、0.37mmol)を添加した。得られた混合物を当該温度で30min撹拌し、その後、rtに昇温して一晩過ごした。溶液をNHCl溶液(5ml)でクエンチし、酢酸エチル(10ml)で抽出して塩水(10ml)で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、ろ過、濃縮を行って粗生成物を得、それをさらにCombiFlash(DCM:MeOH=7:1)により精製して、純粋な生成物(15mg、10%)を得た。MS:M/e 620(M+1)
【0585】
工程D:N-(フラン-2-イルメチル)-7-(4-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2,4-ジアミン(化合物A64)
【0586】
トリエチルシラン(0.5ml)及びトリフルオロ酢酸(0.5ml)を、t-ブチル(t-ブトキシカルボニル)(2-((フラン-2-イルメチル)アミノ)-7-(ヒドロキシ(4-(ピロリジン-1-イルメチル)フェニル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)カルバメート(15mg、0.02mmol)の、DCM(1ml)中での混合物に添加し、40℃で2hr加熱した。溶媒を蒸発して残存物を得、それをプレパラティブHPLCにより精製して、生成物(3mg、31%)を得た。
H NMR(400MHz,CDOD)δ 7.47-7.41(m,6H),6.32(d,J=4.0Hz,1H),6.21(d,J=4.0Hz,1H),4.46(s,2H),4.33(s,2H),4.26(s,2H),3.19-3.44(m,2H),3.17-3.13(m,2H),2.22-2.15(m,2H),2.02-1.93(m,2H)ppm。MS:M/e 404(M+1)
【0587】
化合物A65:4-アミノ-7-(4-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-オール
【0588】
工程A:7-ブロモ-2-(フラン-2-イルメトキシ)-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0589】
0℃で、フラン-2-イルメタノール(73mg、0.75mmol)の、THF(20ml)中で撹拌した溶液に、NaH(80mg、2mmol、油中60%)を添加した。反応混合物を0℃で0.5h撹拌した。7-ブロモ-2-クロロ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(243mg、0.5mmol)を混合物に添加して反応混合物を70℃で6h撹拌した。混合物をHO(20ml)で希釈してEtOAc(10ml×3回)で抽出した。合わせた有機相を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、白色固体を呈する生成物(150mg、57.4%)を得た。MS:M/e 550(M+1)
【0590】
工程B:(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-(フラン-2-イルメトキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(4-(ピロリジン-1-イルメチル)フェニル)メタノール
【0591】
-78℃に冷却して窒素ガス雰囲気での7-ブロモ-2-(フラン-2-イルメトキシ)-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(120mg、0.22mmol)の、THF(10ml)中で撹拌した溶液に、n-ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M、0.55mmol、0.34ml)を滴下した。50min撹拌した後、4-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンズアルデヒド(66mg、0.33mmol)の、THF(2ml)中での溶液を徐々に添加した。反応混合物をrtに徐々に昇温して2h撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液に入れてEtOAc(15ml×3回)で抽出した。合わせた有機相を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、タイトル生成物(30mg、20.6%)を得た。MS:M/e 661(M+1)
【0592】
工程C:4-アミノ-7-(4-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-オール
【0593】
(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-(フラン-2-イルメトキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(4-(ピロリジン-1-イルメチル)フェニル)メタノール(30mg、0.045mmol)の、TFA(3ml)及びEtSiH(3ml)中での溶液を、80℃で2h撹拌した。反応混合物を真空濃縮してTFA及びEtSiHを除去した。残存物にTFA(5ml)を添加して85℃で一晩撹拌した。混合物をrtに冷却して真空濃縮した。粗生成物をプレパラティブHPLCにより精製して、生成物(13mg、88%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6))δ 9.83(s,1H),8.08(s,1H),7.95(s,1H),7.44(d,J=7.6Hz,2H),7.34(d,J=7.6Hz,2H),7.26(s,1H),4.32(s,2H),4.17(s,2H),3.34(s,2H),3.07(s,2H),1.96-1.91(m,2H),1.86-1.75(m,2H)ppm。MS:M/e 325(M+1)
【0594】
化合物A66:2-ブトキシ-7-(4-(1-メチルピロリジン-3-イル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0595】
工程A:(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(4-(1-メチルピロリジン-3-イル)フェニル)メタノール
【0596】
窒素ガス雰囲気下で-78℃に冷却した7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(105mg、0.2mmol)の、THF(10ml)中で撹拌した溶液に、n-ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M、0.5mmol、0.31ml)を滴下した。50min撹拌した後、4-(1-メチルピロリジン-3-イル)ベンズアルデヒド(43mg、0.2mmol)の、THF(2ml)中での溶液を徐々に添加した。反応混合物をrtに徐々に昇温して2h撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液に入れてEtOAc(15ml×3回)で抽出した。合わせた有機相を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空濃縮して生成物(30mg、23.5%)を得た。MS:M/e 638(M+1)
【0597】
工程B:2-ブトキシ-7-(4-(1-メチルピロリジン-3-イル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A66)
【0598】
(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(4-(1-メチルピロリジン-3-イル)フェニル)メタノール(30mg、0.047mmol)の、TFA(3ml)及びEtSiH(3ml)中での溶液を、80℃で2h撹拌した。反応混合物を真空濃縮してTFA及びEtSiHを除去した。残存物にTFA(5ml)を添加して85℃で一晩撹拌した。混合物をrtに冷却して真空濃縮した。粗生成物をプレパラティブHPLCにより精製して、生成物(5mg、28%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6))δ 8.12(s,1H),8.03(s,1H),7.29(s,1H),7.25-7.19(m,4H),4.20(t,J=6.4Hz,2H),4.09(s,2H),3.11- 2.95(m,1H),2.82- 2.75(m,2H),2.59-5.52(m,2H),2.44(s,3H),2.26-2.18(m,1H),1.79-1.61(m,3H),1.42- 1.37(m,2H),0.92(t,J=7.4Hz,3H)ppm。MS:M/e 381(M+1)
【0599】
化合物A67:N2-ブチル-7-(4-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2,4-ジアミン
【0600】
工程A:(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-(ブチルアミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(4-(ピロリジン-1-イルメチル)フェニル)メタノール
【0601】
-78℃で、7-ブロモ-N2-ブチル-N4,N4-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2,4-ジアミン(150mg、0.285mmol)の、THF(10ml)中で撹拌した溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M、0.35ml、0.428mmol)を滴下した。Nで1時間撹拌した後、-78℃で4-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンズアルデヒド(87.4mg、0.428mmol)の、THF(2ml)中での溶液を滴下した。添加後、反応を3時間撹拌した。反応を水性NHClでクエンチし、EtOAc(10ml×3回)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮してプレパラティブTLC(CHCl:MeOH=10:1)により精製して、白色固体を呈する目標化合物(65mg、35.8%)を得た。MS:M/e 636(M+1)
【0602】
工程B:N-ブチル-7-(4-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2,4-ジアミン
【0603】
工程Aの生成物(65mg、0.102mmol)の、EtSiH/TFA(0.5ml/3ml)中での混合物を85℃で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮して残存物を得、それをプレパラティブHPLCにより精製して、目標化合物(26mg、67.1%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 9.72(br.s,1H),7.69(s,2H),7.46-7.37(m,4H),7.36-7.28(m,1H),6.45(s,1H),4.30(d,J=5.6Hz,2H),4.14(s,2H),3.38-3.26(m,2H),3.16(t,J=6.8Hz,2H),3.15-3.02(m,2H),2.05-1.96(m,2H),1.90-1.76(m,2H),1.56-1.45(m,2H),1.39-1.26(m,2H),0.89(t,J=7.2Hz,3H)ppm。MS:M/e 380(M+1)
【0604】
化合物A68:2-(ピリジン-3-イルメトキシ)-7-(4-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0605】
工程A:7-ブロモ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)-2-(ピリジン-3-イルメトキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0606】
NaH(80mg、2mmol)の、THF(8ml)中での懸濁液に、ピリジン-3-イルメタノール(218mg、2mmol)を添加した。室温で30min撹拌した後、7-ブロモ-2-クロロ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(240mg、0.5mmol)の、THF(2ml)中での溶液を添加した。その後、混合物を80℃で4h撹拌した。混合物を室温まで冷却して、水(30ml)で希釈し、EtOAc(50ml×2回)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮して、残存物をcombi-flashにより精製して、目標化合物(250mg、89%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.84(s,1H),8.59(d,J=2.4Hz,1H),8.07(d,J=6.8Hz,1H),7.51-7.45(m,2H),7.17(d,J=8.4Hz,4H),6.85(d,J=8.0Hz 4H),5.60(s,2H),5.46(s,2H),4.83(s,2H),3.81(s,3H),3.80(s,3H)ppm。MS:M/e 561(M+1)
【0607】
工程B:(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-(ピリジン-3-イルメトキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(4-(ピロリジン-1-イルメチル)フェニル)メタノール
【0608】
工程Aの生成物(250mg、0.44mmol)の、THF(8ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(0.41ml、0.66mmol)溶液を滴下し、温度を-75℃~-65℃間に維持した。1h後、4-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンズアルデヒド(100mg、0.53mmol)の、THF(1ml)中での溶液を滴下した。得られた混合物を-70℃で1h撹拌して、その後、室温に昇温して5h維持した。反応を飽和NHCl溶液でクエンチし、EtOAc(50ml)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮した。残存物をプレパラティブTLCにより精製して、目標化合物(80mg、粗製)を得た。MS:M/e 672(M+1)
【0609】
工程C:2-(ピリジン-3-イルメトキシ)-7-(4-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A68)
【0610】
工程Bの生成物(80mg、粗製)の、TFA(3ml)中での混合物に、EtSiH(1ml)を添加した。反応を85℃で一晩加熱した。混合物を濃縮して残存物をプレパラティブHPLCにより精製した。収集した画分をNaHCO溶液でアルカリ化し、DCM(60ml)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮して目標化合物(8mg、2つの工程に対して5%)を得た。
H NMR(400MHz,CDOD)δ 8.66(s,1H),8.49(d,J=4.4Hz,1H),7.94(d,J=8.4Hz,1H),7.50-7.39(m,1H),7.37-7.20(m,5H),5.39(s,2H),4.21(s,2H),3.67(s,2H),2.71-2.50(m,4H),1.91-1.75(m,4H)ppm。MS:M/e 416(M+1)
【0611】
化合物A69:7-(4-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンジル)-2-(4,4,4-トリフルオロブトキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0612】
工程A:7-ブロモ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)-2-(4,4,4-トリフルオロブトキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0613】
撹拌した4,4,4-トリフルオロブタン-1-オール(5g)にナトリウム(0.4g)を複数回に分けて添加した。混合物を80℃で2hr撹拌した。上記清澄溶液を取って7-ブロモ-2-クロロ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(0.3g、0.61mmol)を添加した。当該混合物を80℃に加熱して1h撹拌した。終了後、混合物をHO(20ml)でクエンチして、その後、DCM(20ml×3回)で抽出した。有機相をHO(10ml)で洗浄し、乾燥して、減圧濃縮した。得られた残存物を高速カラムクロマトグラフィーによりPE中0~15%のEAで精製して、淡黄色固体を呈する生成物(0.2g、56%)を得た。MS:M/e 580(M+1)
【0614】
工程B:(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-(4,4,4-トリフルオロブトキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(4-(ピロリジン-1-イルメチル)フェニル)メタノール
【0615】
雰囲気で、-78℃で、7-ブロモ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)-2-(4,4,4-トリフルオロブトキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(200mg、0.34mmol)の、THF(15ml)中で撹拌した溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M、0.54ml、0.86mmol)を添加した。溶液を-78℃で30min撹拌した。THF(2ml)中での4-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンズアルデヒド(97mg、0.51mmol)を上記溶液に滴下した。添加後、溶液をrtに自然に昇温して、その後、3hr撹拌した。終了後、反応混合物をHO(20ml)でクエンチして、その後、DCM(20ml×3回)で抽出した。有機相をHO(10ml)で洗浄し、乾燥して、減圧濃縮して黄色油状物を呈する粗生成物を得、更なる精製を必要とせずにそのまま次の工程に用いる。MS:M/e 691(M+1)
【0616】
工程C:7-(4-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンジル)-2-(4,4,4-トリフルオロブトキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A69)
【0617】
(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-(4,4,4-トリフルオロブトキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(4-(ピロリジン-1-イルメチル)フェニル)メタノール(粗製)の、TFA(6ml)及びトリエチルシラン(2ml)中での溶液を、80℃で24hr撹拌した。終了後、反応混合物を減圧濃縮した。残存物をEA(30ml)に溶解して水性NaHCO(飽和、25ml)及び塩水(20ml)で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥し、ろ過、濃縮を行った。得られた残存物をプレパラティブTLCによりDCM:MeOH(10:1)で精製して、生成物(15.11mg)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.21(s,1H),8.11(s,1H),7.55-7.30(m,5H),4.47-3.86(m,6H),3.30-2.70(m,4H),2.46-2.32(m,2H),2.03-1.71(m,6H)ppm。MS:M/e 435(M+1)
【0618】
化合物A70:7-(3-(アミノメチル)ベンジル)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0619】
工程A:3-((4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)ベンジルニトリル
【0620】
雰囲気で、-78℃で、7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(150mg、0.29mmol)の、THF(15ml)中で撹拌した溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M、0.22ml、0.35mmol)を添加した。溶液を-78℃で30min撹拌した。THF(2ml)中での3-ホルミルベンゾニトリル(37.4mg、0.29mmol)を上記溶液に滴下した。添加後、溶液をrtに自然に昇温して、その後、3hr撹拌した。終了後、反応混合物をHO(20ml)でクエンチして、その後、DCM(20ml×3回)で抽出した。有機相をHO(10ml)で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過して減圧濃縮して呈灰白色半固体を呈する粗生成物(180mg)を得、更なる精製を必要とせずにそのまま次の工程に用いる。MS:M/e 579(M+1)
【0621】
工程B:(3-(アミノメチル)フェニル)(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)メタノール
【0622】
3-((4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)ベンジルニトリル(180mg、0.31mmol)の、THF(15ml)中で撹拌した溶液に、LiAlH(24mg、0.63mmol)を添加した。混合物を66℃で一晩撹拌した。終了後、反応混合物を氷水に入れてその後、EA(15ml×2回)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮を行って淡黄色半固体を呈する粗生成物を得、更なる精製を必要とせずにそのまま次の工程に用いる。MS:M/e 583(M+1)
【0623】
工程C:7-(3-(アミノメチル)ベンジル)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A70)
【0624】
(3-(アミノメチル)フェニル)(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)メタノール(粗製)の、TFA(6ml)及びトリエチルシラン(2ml)中での溶液を、80℃で24h撹拌した。終了後、反応混合物を減圧濃縮した。残存物をEA(30ml)に溶解して水性NaHCO(飽和、25ml)及び塩水(20ml)で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥し、ろ過、濃縮を行った。得られた残存物をプレパラティブTLCによりDCM:MeOH(10:1)で、その後、プレパラティブHPLCにより精製して、生成物(5.04mg)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.25-7.98(m,4H),7.41-7.27(m,5H),4.20(t,J=8Hz,2H),4.16(s,2H),4.02-3.94(m,2H),1.72-1.53(m,2H),1.47-1.28(m,2H),0.97-0.84(m,3H)ppm。MS:M/e 327(M+1)
【0625】
化合物A71:3-(4-(4-((4-アミノ-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)メチル)ベンジル)ピペラジン-1-イル)プロプ-1-オール
【0626】
工程A:エチルt-ブチル 4-(4-アルデヒドベンジル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0627】
4-(クロロメチル)ベンズアルデヒド(1.8g、11.6mmol)、t-ブチル ピペラジン-1-カルボキシレート(2.6g、13.9mmol)及びKCO(3.2g、23.2mmol)の、CHCN(50ml)中での混合物を50℃で一晩撹拌した。反応を室温まで冷却した。混合物を水(100ml)で希釈してEA(80ml×3回)で抽出した。合わせた有機相を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、減圧濃縮した。残存物をcombiflashにより精製して、黄色油状物を呈するタイトル化合物(2g、収率:56.7%)を得た。MS:M/e 305(M+1)
【0628】
工程B:4-(ピペラジン-1-イルメチル)ベンズアルデヒド塩酸塩
【0629】
室温で工程Aの生成物(2g、6.6mmol)をHCl/EA(4M、20ml)に溶解した。混合物を室温で3時間撹拌した。混合物を減圧濃縮した。黄色固体を呈する残存物(2HCl塩)をそのまま次の工程に用いた。MS:M/e 205(M+1)
【0630】
工程C:4-((4-(3-((t-ブチルジメチルシリル)オキシ)プロピル)ピペラジン-1-イル)メチル)ベンズアルデヒド
【0631】
工程Bの生成物(508mg、1.84mmol)、t-ブチル(3-クロロプロポキシ)ジメチルシラン(574mg、2.76mmol)、KCO(1.02g、7.36mmol)及びKI(61mg、0.37mmol)の、DMF(10ml)中での混合物を100℃で12時間撹拌した。反応を室温まで冷却した。混合物を水(20ml)でクエンチしてEA(20ml×3回)で抽出した。合わせた有機相を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、減圧濃縮した。残存物をcombiflashにより精製して、黄色油状物を呈するタイトル化合物(440mg、収率:63.6%)を得た。MS:M/e 377(M+1)
【0632】
工程D:(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(4-((4-(3-((t-ブチルジメチルシリル)オキシ)プロピル)ピペラジン-1-イル)メチル)フェニル)メタノール
【0633】
雰囲気で、-78℃で、7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(140mg、0.27mmol)の、THF(2ml)中で撹拌した溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M、0.21ml)を滴下した。混合物を-78℃で1時間撹拌した。その後、-78℃でTHF(0.3ml)中での工程Cの生成物(150mg、0.40mmol)を系に添加した。反応を-78℃で0.5時間撹拌した。反応を室温に昇温して一晩撹拌した。室温で、反応を飽和水性NHClでクエンチした。混合物をEA(10ml×3回)で抽出した。合わせた有機相を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、減圧濃縮した。残存物をcombiflashにより精製して、黄色油状物を呈するタイトル化合物(160mg、収率:72.1%)を得た。MS:M/e 824(M+1)
【0634】
工程E:3-(4-(4-((4-アミノ-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)メチル)ベンジル)ピペラジン-1-イル)プロプ-1-オール(化合物A71)
【0635】
工程Dの生成物(80mg、0.10mmol)をEtSiH(0.5ml)及びCFCOOH(0.1ml)に溶解した。混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を減圧濃縮した。室温で残存物をCFCOOH(0.5ml)に溶解した。混合物を80℃で3時間撹拌した。反応を室温まで冷却した。混合物を減圧濃縮した。残存物をプレパラティブHPLCにより精製して、タイトル化合物(6.5mg、収率:14.4%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.25-7.95(m,2H),7.36-7.13(m,5H),4.31-4.17(m,2H),4.12(s,2H),3.51-3.41(m,4H),2.50-2.28(m,8H),1.73-1.54(m,4H),1.46-1.34(m,2H),1.29-1.06(m,2H),0.92(t,J=7.2Hz,3H)ppm。MS:M/e 454(M+1)
【0636】
化合物A72:2-ブトキシ-7-((5-メチル-6-(ピペリジン-4-イル-オキシ)ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0637】
工程A:t-ブチル 4-((5-ブロモ-3-メチルピリジン-2-イル)オキシ)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0638】
NaH(0.3g、7.5mmol)の、DMA(15ml)中での溶液に、t-ブチル 4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシレート(1.1g、5.5mmol)を添加した。混合物を室温で1h撹拌した。その後、5-ブロモ-2-クロロ-3-メチルピリジン(1.1g、5mmol)の、DMA(5ml)溶液を添加し、得られた混合物をNの保護で、80℃で一晩撹拌した。混合物を室温まで冷却して、水(50ml)で希釈し、EtOAc(60ml×2回)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮して、残存物をcombi-flashにより精製して、目標化合物(1.3g、70%)を得た。MS:M/e 371(M+H)
【0639】
工程B:t-ブチル 4-((5-ホルミル-3-メチルピリジン-2-イル)オキシ)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0640】
工程Aの生成物(1.1g、3mmol)の、THF(15ml)中で撹拌した溶液に、n-ブチルリチウム(2.81ml、4.5mmol)溶液を滴下し、温度を-75℃~-65℃間に維持した。1h後、DMF(266mg、3.6mmol)の、THF(1ml)中での溶液を滴下して、得られた混合物を-70℃で2h撹拌した。反応を飽和NHCl溶液でクエンチし、EtOAc(60ml)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮した。残存物をcombi-flashにより精製して、目標化合物(900mg、93%)を得た。MS:M/e 321(M+H)
【0641】
工程C:t-ブチル 4-((5-((4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)-3-メチルピリジン-2-イル)オキシ)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0642】
7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(200mg、0.38mmol)の、THF(8ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(0.6ml、0.95mmol)溶液を滴下し、温度を-75℃~-65℃間に維持した。1h後、工程Bの生成物(150mg、0.456mmol)の、THF(1ml)中での混合物を滴下した。得られた混合物を-70℃で1h撹拌して、その後、室温に昇温して5h維持した。反応を飽和NHCl溶液でクエンチし、EtOAc(50ml)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮した。残存物をcombi-flashにより精製して、目標化合物(180mg、粗製)を得た。MS:M/e 768(M+1)
【0643】
工程D:2-ブトキシ-7-((5-メチル-6-(ピペリジン-4-イル-オキシ)ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A72)
【0644】
工程Cの生成物(180mg、粗製)の、TFA(12ml)中での混合物に、EtSiH(4ml)を添加し、得られた混合物を85℃で一晩撹拌した。混合物を室温まで冷却して、乾燥となるまで濃縮した。残存物にTFA(8ml)を添加し、得られた混合物を85℃で一晩撹拌した。混合物を室温まで冷却して、乾燥となるまで濃縮した。残存物をプレパラティブHPLCにより精製して、目標化合物(120mg、2つの工程に対して60%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 8.71-8.35(m,2H),8.17(s,2H),7.94(d,J=1.6Hz,1H),7.51(s,1H),7.45-7.30(m,1H),5.31-5.16(m,1H),4.21(t,J=6.4Hz,2H),4.06(s,2H),3.35-3.05(m,4H),2.11(s,3H),2.11-2.01(m,2H),1.95-1.80(m,2H),1.74-1.60(m,2H),1.44-1.32(m,2H),0.92(t,J=7.6Hz,3H)ppm。MS:M/e 412(M+1)
【0645】
化合物A73:(4-アミノ-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(4-メトキシピリジン-2-イル)メタノール
【0646】
工程A:(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(4-メトキシピリジン-2-イル)メタノール
【0647】
-78℃で、7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(150mg、0.286mmol)の、THF(10ml)中で撹拌した溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M、0.45ml、0.715mmol)を滴下した。Nで1時間撹拌した後、-78℃で4-メトキシピコリンアルデヒド(58.6mg、0.48mmol)の、THF(2ml)中での溶液を滴下して反応を4時間撹拌した。反応を水性NHClでクエンチし、EtOAc(10ml×3回)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮してプレパラティブTLC(石油エーテル/EtOAc=2:1)により精製して、無色油状物を呈する目標化合物(42mg、25%)を得た。MS:M/e 585(M+1)
【0648】
工程B:(4-アミノ-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(4-メトキシピリジン-2-イル)メタノール(化合物A73)
【0649】
工程Aの生成物(42mg、0.072mmol)の、TFA/EtSiH(3ml/0.5ml)中での混合物を85℃で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮して残存物を得、それをプレパラティブHPLCにより精製して、目標化合物(5mg、20%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 8.25(d,J=5.6Hz,1H),8.16(s,1H),8.06(s,1H),7.26(d,J=2.4Hz,1H),7.21(s,1H),6.88-6.86(m,1H),6.14(d,J=5.6Hz,1H),6.02(d,J=5.6Hz,1H),4.18-4.04(m,2H),3.85(s,3H),1.71-1.53(m,2H),1.43-1.31(m,2H),0.91(t,J=7.2Hz,3H)ppm。MS:M/e 345(M+1)
【0650】
化合物A74:(4-アミノ-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ピリジン-2-イル)メタノール
【0651】
工程A:(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ピリジン-2-イル)メタノール
【0652】
-78℃で、7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(300mg、0.572mmol)の、THF(15ml)中で撹拌した溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M、0.9ml、1.43mmol)を滴下した。Nで1時間撹拌した後、-78℃でピリジンホルムアルデヒド(92mg、0.856mmol)の、THF(2ml)中での溶液を添加して反応を3時間撹拌した。反応を水性NHClでクエンチし、EtOAc(30ml×2回)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮してカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=3:1)により精製して、無色シロップを呈する目標化合物(240mg、75.7%)を得た。MS:M/e 585(M+1)
【0653】
工程B:(4-アミノ-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ピリジン-2-イル)メタノール(化合物A74)
【0654】
工程Aの生成物(100mg、0.18mmol)の、TFA/EtSiH(3ml/0.5ml)中での混合物を85℃で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮して残存物を得、それをプレパラティブHPLCにより精製して、目標化合物(6mg、10.6%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d)8.45(d,J=4.4Hz,1H),8.17-8.09(m,2H),7.84(t,J=7.6Hz,1H),7.68(d,J=7.6Hz,1H),7.31-7.25(m,1H),7.22(s,1H),6.17(d,J=5.6Hz,1H),6.06(d,J=5.6Hz,1H),4.16-4.02(m,2H),1.69-1.52(m,2H),1.47-1.29(m,2H),0.91(t,J=7.4Hz,3H)ppm。MS:M/e 315(M+1)
【0655】
化合物A75:2-ブトキシ-7-(1-(4-(ピロリジン-1-イルメチル)フェニル)エチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0656】
工程A:(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(4-(ピロリジン-1-イルメチル)フェニル)メタノール
【0657】
-78℃(Nパージ)で7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(200mg、0.38mmol)の、THF(8ml)中での冷却した溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M、0.6ml)を滴下した。-78℃で30min撹拌した後、THF(2ml)中での4-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンズアルデヒド(100mg、0.57mmol)を添加した。得られた混合物を当該温度で30min撹拌し、その後、rtに昇温して2hr維持した。反応をNHCl溶液(2ml)でクエンチし、酢酸エチル(10ml)で抽出して塩水(10ml)で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、ろ過、濃縮を行って粗生成物を得、それをさらにCombi-Flash(DCM:MeOH=6%)により精製して、純粋な生成物(170mg、70%)を得た。MS:M/e 637(M+1)
【0658】
工程B:(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(4-(ピロリジン-1-イルメチル)フェニル)メタノン
【0659】
0℃で、デス-マーチン試薬(229mg、0.54mmol)を複数回に分けて工程Aの生成物(170mg、0.27mmol)の、THF(3ml)中での溶液に添加した。rtで4hr撹拌した後、TLCにより反応終了を示した。溶液をNHCl溶液(5ml)でクエンチして酢酸エチル(10ml)で抽出した。有機層をNaSOで乾燥し、ろ過、濃縮を行って粗生成物を得、それをさらにCombiFlash(DCM:MeOH=5%)により精製して、生成物(130mg、76%)を得た。MS:M/e 635(M+1)
【0660】
工程C:1-(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-1-(4-(ピロリジン-1-イルメチル)フェニル)エタン-1-オール
【0661】
雰囲気下、0℃で、工程Bの生成物(30mg、0.05mmol)の、THF(3ml)中での溶液をCHMgBr(エチルエーテル中3M、0.2ml)で1滴ずつ処理した。反応混合物をrtで3hr撹拌し、その後、NHCl溶液(5ml)でクエンチした。溶液を酢酸エチル(10ml)で抽出し、塩水(10ml)で洗浄し、乾燥、濃縮して粗生成物を得、更なる精製を必要とせずにそのまま次の工程に用いた。MS:M/e 651(M+1)
【0662】
工程D:2-ブトキシ-7-(1-(4-(ピロリジン-1-イルメチル)フェニル)エチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A75)
【0663】
1-(4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-1-(4-(ピロリジン-1-イルメチル)フェニル)エタン-1-オール(25mg、0.04mmol)の、トリエチルシラン(1ml)及びトリフルオロ酢酸(1ml)中での溶液を、80℃で1hr加熱した。溶液を濃縮して、トリフルオロ酢酸(1ml)を添加して80℃で一晩加熱した。溶媒を蒸発して残存物を得、それをNaHCOでアルカリ化し、酢酸エチル(5ml)で抽出し、塩水(5ml)で洗浄した。有機層を乾燥、濃縮して、プレパラティブHPLCにより精製して、生成物(6mg、40%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 9.74(br.s,1H),8.15(s,1H),8.06(s,1H),7.46-7.37(m,5H),4.48(q,J=8.0Hz,1H),4.29(s,2H),4.14-4.08(m,2H),3.33(s,2H),3.07-3.04(m,2H),2.03-2.01(m,2H),1.85-1.82(m,2H),1.68-1.59(m,5H),1.42-1.32(m,2H),0.91(t,J=8.0Hz,3H)ppm。MS:M/e 395(M+1)
【0664】
化合物A76:2-ブトキシ-7-((1-(ピペリジン-3-イルメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0665】
工程A:t-ブチル 3-(ブロモメチル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0666】
室温でt-ブチル 3-(ヒドロキシメチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(2.15g、10mmol)及びCBr(4.98g、15mmol)を、CHCl(50ml)に溶解して、PPh(3.1g、12mmol)を添加した。添加後、反応混合物を濃縮して残存物を得、それをカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=20:1)により精製して、無色油状物を呈する目標化合物(2.3g、82.7%)を得た。MS:M/e 278(M+1)
【0667】
工程B:t-ブチル 3-((4-ホルミル-1H-ピラゾール-1-イル)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0668】
0℃で、NaH(60%、0.6g、5mmol)の、DMF(5ml)中での撹拌懸濁液に1H-ピラゾール-4-ホルムアルデヒド(0.32g、3.3mmol)の、DMF(3ml)での溶液を添加した。30min撹拌した後、工程Aの生成物(1.1g、4mmol)の、DMF(3ml)での溶液を添加した。その後、混合物を一晩撹拌した。反応混合物をHO(20ml)でクエンチし、EtOAc(20ml×3回)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮してカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=10:1~1:1)により精製して、無色油状物を呈する目標化合物(420mg、43.4%)を得た。MS:M/e 294(M+1)
【0669】
工程C:t-ブチル 3-((4-((4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-ブトキシイミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)-1H-ピラゾール-1-イル)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0670】
-78℃で、7-ブロモ-2-ブトキシ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(150mg、0.286mmol)の、THF(10ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M、0.44ml、0.71mmol)を滴下した。1時間撹拌した後、工程Bの生成物(125mg、0.428mmol)の、THF(2ml)中での溶液を滴下した。得られた混合物を-70℃で1h撹拌して、その後、室温に昇温して1h維持した。反応を飽和NHCl水溶液でクエンチし、EtOAc(10ml×3回)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮を行った。残存物をプレパラティブTLC(石油エーテル/EtOAc=2:1)により精製して、灰白色固体を呈する目標化合物(70mg、33%)を得た。MS:M/e 741(M+1)
【0671】
工程D:2-ブトキシ-7-((1-(ピペリジン-3-イルメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A76)
【0672】
工程Cの生成物(70mg、0.095mmol)の、EtSiH/TFA(0.5ml/3ml)中での混合物を85℃で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮して残存物を得、それをプレパラティブHPLCにより精製して、目標化合物(24mg、63.4%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 8.10(s,1H),8.02(s,1H),7.55(s,1H),7.34(s,1H),7.21(s,1H),4.22(t,J=6.4Hz,2H),3.93(s,2H),3.88(d,J=7.2Hz,2H),2.80-2.76(m,1H),2.70-2.66(m,1H),2.44-2.34(m,1H),2.23-2.13(m,1H),1.92-1.83(m,1H),1.75-1.63(m,2H),1.56-1.46(m,2H),1.48-1.36(m,2H),1.33-1.22(m,1H),1.06-0.96(m,1H),0.93(t,J=7.2Hz,3H)ppm。MS:M/e 385(M+1)
【0673】
化合物A77:7-((6-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)-2-(ペンタン-2-イル-オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0674】
工程A:t-ブチル(2-((5-((4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-(ペンタン-2-イル-オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)ピリジン-2-イル)オキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0675】
-78℃で、N,N-ビス(4-メトキシベンジル)-2-(ペンタン-2-イル-オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(754mg、1.64mmol)の、乾燥THF(15ml)中で撹拌した溶液に、n-ブチルリチウム(2.05ml、3.28mmol)を滴下した。半時間撹拌した後、t-ブチル(2-((5-ホルミルピリジン-2-イル)オキシ)エチル)(メチル)カルバメート(550mg、1.96mmol)の、THF(5ml)中での溶液を滴下した。添加後、反応を2時間撹拌した。反応を水性NHClでクエンチし、EtOAc(30ml×2回)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮してカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=2:1)により精製して、茶褐色シロップを呈する目標化合物(256mg、21%)を得た。MS:M/e 742(M+1)
【0676】
工程B:7-((6-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)-2-(ペンタン-2-イル-オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A77)
工程Aの生成物(256mg、0.345mmol)の、TFA/EtSiH(3ml/3ml)中での混合物を90℃で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮して残存物を得、それをプレパラティブHPLCにより精製して、目標化合物(20mg)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 8.21-7.94(m,4H),7.65(dd,J=8.5,2.0Hz,1H),7.31(s,1H),6.78(d,J=8.4Hz,1H),5.03-4.89(m,1H),4.41(t,J=5.2Hz,2H),4.09(s,2H),3.24-3.12(m,2H),2.55(s,3H),1.70-1.47(m,2H),1.43-1.29(m,2H),1.25(d,J=6.0Hz,3H),0.89(t,J=7.2Hz,3H)ppm。MS:M/e 386(M+1)
【0677】
化合物A78:7-((5-メチル-6-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)-2-(ペンタン-2-イル-オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0678】
工程A:t-ブチル(2-((5-((4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-(ペンタン-2-イル-オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)-3-メチルピリジン-2-イル)オキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0679】
-78℃で、N,N-ビス(4-メトキシベンジル)-2-(ペンタン-2-イル-オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(461mg、1mmol)の、乾燥THF(10ml)中で撹拌した溶液に、n-ブチルリチウム(1.25ml、2mmol)を滴下した。半時間撹拌した後、t-ブチル(2-((5-ホルミル-3-メチルピリジン-2-イル)オキシ)エチル)(メチル)カルバメート(353mg、1.2mmol)の、THF(2ml)中での溶液を滴下した。添加後、反応を一晩撹拌した。反応を水性NHClでクエンチし、EtOAc(30ml×2回)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮してカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=5:1~2:1)により精製して、茶褐色シロップを呈する目標化合物(340mg、45%)を得た。MS:M/e 756(M+1)
【0680】
工程B:7-((5-メチル-6-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)-2-(ペンタン-2-イル-オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A78)
【0681】
工程Aの生成物(340mg、0.45mmol)の、TFA/EtSiH(3ml/3ml)中での混合物を90℃で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮して残存物を得、それをプレパラティブHPLCにより精製して、目標化合物(42mg)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 8.58(br.s,2H),8.16(s,1H),8.11(s,1H),7.95(d,J=1.6Hz,1H),7.51(d,J=1.4Hz,1H),7.37(s,1H),5.03-4.94(m,1H),4.49-4.44(m,2H),4.07(s,2H),3.38-3.29(m,2H),2.64(t,J=5.6Hz,3H),2.15(s,3H),1.71-1.48(m,2H),1.45-1.30(m,2H),1.26(d,J=6.0Hz,3H),0.89(t,J=7.2Hz,3H)ppm。MS:M/e 400(M+1)
【0682】
化合物A79:3-((4-アミノ-7-((6-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール
【0683】
工程A:ヘキサン-1,3-ジオール
【0684】
0℃で、LAH(0.76g、20mmol)の、THF(10ml)中で撹拌した懸濁液に、メチル3-ヒドロキシヘクソエート(1.46g、10mmol)の、THF(5ml)中での溶液を添加した。添加後、反応を2時間撹拌した。反応をHO(0.76ml)、水性NaOH(15%、0.76ml)で、その後、HO(2.28ml)でクエンチし、その後、ろ過した。ろ過液を濃縮してカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=2:1~1:1)により精製して、無色油状物を呈する目標化合物(634mg、53.7%)を得た。
【0685】
工程B:1-((t-ブチルジメチルシリル)オキシ)ヘキサン-3-オール
【0686】
0℃で、工程Aの生成物(634mg、5.37mmol)の、CHCl(15ml)中で撹拌した溶液に、イミダゾール(730mg、10.74mmol)を添加し、その後、TBS-Cl(730mg、4.83mmol)の、CHCl(3ml)中での溶液を滴下した。添加後、反応混合物を2時間撹拌した。反応混合物を濃縮して残存物を得、それをカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=1:1)により精製して、無色油状物を呈する目標化合物(1.1g、88.2%)を得た。
【0687】
工程C:7-ブロモ-2-((1-((t-ブチルジメチルシリル)オキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0688】
工程Bの生成物(464mg、2mmol)の、THF(10ml)中で撹拌した溶液に、NaH(60%、80mg)を添加した。30min撹拌した後、7-ブロモ-2-クロロ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(488mg、1mmol)を添加した。添加後、反応を60℃で一晩撹拌した。反応混合物をHO(20ml)で処理し、EtOAc(15ml×2回)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮してカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=10:1)により精製して、無色油状物を呈する目標化合物(530mg、77.5%)を得た。MS:M/e 684(M+1)
【0689】
工程D:t-ブチル(2-((5-((4-(ビス(3,4-ジメトキシベンジル)アミノ)-2-((1-((t-ブチルジメチルシリル)オキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)ピリジン-2-イル)オキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0690】
-78℃で、Nで、7-ブロモ-2-((1-((t-ブチルジメチルシリル)オキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-N,N-ビス(2,4-ジメトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(700mg、0.939mmol)の、THF(10ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(1.8ml、2.88mmol)を添加した。-78℃で0.5h撹拌した後、t-ブチル(2-((5-ホルミルピリジン-2-イル)オキシ)エチル)(メチル)カルバメート(400mg、1.429mmol)を添加した。反応混合物を-78℃で2.5h撹拌した。終了後、反応混合物を水性NHCl(30ml)でクエンチしてDCM(3回×30ml)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥して真空濃縮して残存物を得た。残存物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、石油エーテル中での酢酸エチル(60%)で溶離してタイトル化合物(590mg、66%)を得た。MS:M/e 946(M+1)
【0691】
工程E:3-((4-アミノ-7-(ヒドロキシ(6-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール
【0692】
で、工程Dの生成物(800mg、0.846mmol)をTFA(9ml)及びHO(1ml)に溶解した。反応混合物を35℃で12h撹拌した。終了後、真空で溶媒を除去した。残存物を水(20ml)及びDCM(20ml)で希釈して水相を1N HClで酸化してPHを2~3に調節した。水相をDCM(3回×30ml)で洗浄して2N NaOHでアルカリ化してpHを13~14に調節し、DCM/i-PrOH(5/1、3回×100ml)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥して真空濃縮してタイトル化合物(320mg、粗製)を得た。MS:M/e 432(M+1)
【0693】
工程F:3-((4-アミノ-7-((6-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール(化合物A79)
【0694】
で、工程Eの生成物(320mg)をTFA(5ml)及びEtSiH(5ml)に溶解した。反応混合物を90℃で12h撹拌した。終了後、真空で溶媒を除去した。残存物を水(20ml)及びDCM(20ml)で希釈して水相を1N HClで酸化してPHを2~3に調節した。水相をDCM(3回×20ml)で洗浄して2N NaOHでアルカリ化してpHを13~14に調節し、DCM/i-PrOH(5/1、3回×60ml)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥して真空濃縮して残存物を得た。残存物をプレパラティブHPLCにより精製して、タイトル化合物(15mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDOD)δ 8.09(s,1H),7.62(d,J=8.4Hz,1H),7.33(s,1H),6.77(d,J=8.4Hz,1H),5.24-5.10(m,1H),4.37(s,2H),4.15(s,2H),3.70-3.56(m,2H),2.99(s,2H),2.47(s,3H),1.98-1.79(m,2H),1.77-1.53(m,2H),1.50-1.33(m,2H),0.91(t,J=7.2Hz,3H)ppm。MS:M/e 416(M+1)
【0695】
化合物A80:7-((6-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)-2-((テトラヒドロフラン-3-イル)メトキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0696】
工程A:t-ブチル(2-((5-((4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-((テトラヒドロフラン-3-イル)メトキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)ピリジン-2-イル)オキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0697】
7-ブロモ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)-2-((テトラヒドロフラン-3-イル)メトキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(134mg、0.24mmol)の、THF(8ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M、0.3ml、0.48mmol)溶液を滴下し、温度を-75℃~-65℃間に維持した。1h後、t-ブチル(2-((5-ホルミルピリジン-2-イル)オキシ)エチル)(メチル)カルバメート(100mg、0.36mmol)の、THF(2ml)中での懸濁液を滴下した。得られた混合物を-70℃で2h撹拌し、その後、室温に昇温して一晩過ごした。反応を飽和NHCl溶液でクエンチし、EtOAc(20ml×3回)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮した。残存物をプレパラティブTLCにより精製して、目標化合物(160mg、88%)を得た。MS:M/e 756.9(M+1)
【0698】
工程B:7-((6-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)-2-((テトラヒドロフラン-3-イル)メトキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A80)
【0699】
工程Aの生成物(160mg、0.21mmol)の、TFA(4ml)中での混合物に、EtSiH(4ml)を添加し、得られた混合物を85℃で4時間撹拌した。混合物を室温まで冷却して、乾燥となるまで濃縮した。残存物にTFA(5ml)を添加して反応を80℃で一晩加熱した。混合物を濃縮して残存物をプレパラティブHPLCにより精製して、目標化合物(19mg、22.6%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.18(s,1H),8.12(s,1H),8.08(s,1H),7.63(d,J=8.3Hz,1H),7.29(s,1H),6.74(d,J=8.4Hz,1H),4.27(t,J=5.5hz,2H),4.23-4.16(m,1H),4.13-4.08(m,3H),3.77(t,J=7.6Hz,2H),3.68-3.61(m,1H),3.54-3.48(m,1H),2.86(d,J=5.3Hz,2H),2.64(dd,J=13.6,6.9Hz,1H),2.34(s,3H),2.03-1.95(m,1H),1.66-1.61(m,1H)ppm。MS:M/e 400(M+1)
【0700】
化合物A81及び化合物A82:(R又はS)3-((4-アミノ-7-((6-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール、及び、(S又はR)3-((4-アミノ-7-((6-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール
【0701】
プレパラティブSFCにより化合物A79 3-((4-アミノ-7-((6-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール(70mg、0.168mmol)を、2つの光学異性体化合物A81及び化合物A82に分離して化合物A81(18mg)及び化合物A82(38mg)を得た。プレパラティブSFCの条件は以下の通りである。
【表2】
【0702】
化合物A81(R又はS光学異性体1):H NMR(400MHz,CDOD)δ 8.09(s,1H),7.62(d,J=8.4Hz,1H),7.33(s,1H),6.77(d,J=8.4Hz,1H),5.24-5.08(m,1H),4.37(t,J=5.2Hz,2H),4.15(s,2H),3.65(d,J=4.8Hz,2H),2.99(s,2H),2.45(s,3H),1.95-1.82(m,2H),1.78-1.56(m,2H),1.49-1.32(m,2H),0.91(t,J=7.2Hz,3H)ppm。MS:M/e 416(M+1)
【0703】
化合物A82(S又はR光学異性体2):H NMR(400MHz,CDOD)δ 8.09(s,1H),7.62(d,J=8.4Hz,1H),7.33(s,1H),6.77(d,J=8.4Hz,1H),5.22-5.13(m,1H),4.36(t,J=5.2Hz,2H),4.15(s,2H),3.66(d,J=4.8Hz,2H),2.96(s,2H),2.45(s,3H),1.97-1.77(m,2H),1.77-1.54(m,2H),1.49-1.32(m,2H),0.91(t,J=7.2Hz,3H)ppm。MS:M/e 416(M+1)
【0704】
化合物A83:7-((6-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)-2-(ペンタン-3-イル-オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0705】
工程A:N,N-ビス(4-メトキシベンジル)-2-(ペンタン-3-イル-オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0706】
0℃で、ペンタン-3-オール(88mg、1mmol)の、THF(10ml)中での溶液に、NaH(60%、80mg、2mmol)を添加した。反応混合物を室温で20min撹拌した。2-クロロ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(204mg、0.5mmol)を混合物に添加した。反応混合物を70℃で一晩撹拌した。塩化アンモニウム水溶液を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過、蒸発した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、タイトル生成物(220mg、95.6%)を得た。MS:m/e:462(M+1)
【0707】
工程B:t-ブチル(2-((5-((4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-(ペンタン-3-イル-オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)ピリジン-2-イル)オキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0708】
N,N-ビス(4-メトキシベンジル)-2-(ペンタン-3-イル-オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(220mg、0.48mmol)の、THF(8ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M、0.44ml、0.72mmol)溶液を滴下し、温度を-75℃~-65℃間に維持した。1h後、t-ブチル(2-((5-ホルミルピリジン-2-イル)オキシ)エチル)(メチル)カルバメート(200mg、0.72mmol)の、THF(2ml)中での懸濁液を滴下した。得られた混合物を-70℃で2h撹拌し、その後、室温に昇温して一晩過ごした。反応を飽和NHCl溶液でクエンチし、EtOAc(20ml×3回)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮した。残存物をプレパラティブTLCにより精製して、目標化合物(120mg、47%)を得た。MS:M/e 742(M+1)
【0709】
工程C:7-((6-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)-2-(ペンタン-3-イル-オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A83)
【0710】
工程Bの生成物(120mg、0.161mmol)の、TFA(4ml)中での混合物に、EtSiH(4ml)を添加し、得られた混合物を85℃で4時間撹拌した。混合物を室温まで冷却して、乾燥となるまで濃縮した。残存物にTFA(5ml)を添加して反応を80℃で一晩加熱した。混合物を真空濃縮して残存物をプレパラティブHPLCにより精製して、目標化合物(25mg、38.6%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.11(s,2H),8.00(s,1H),7.60(d,J=8.5hz,1H),7.30(s,1H),6.74(d,J=8.4Hz,1H),4.82-4.74(m,1H),4.28(t,J=5.5hz,2H),4.07(s,2H),2.89(t,J=5.4Hz,2H),2.37(s,3H),1.64-1.58(m,4H),0.87(t,J=7.3Hz,6H)ppm。MS:M/e 386(M+1)
【0711】
化合物A84:2-(ヘキサン-3-イル-オキシ)-7-((6-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0712】
工程A:2-(ヘキサン-3-イル-オキシ)-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0713】
0℃で、ヘキサン-3-オール(102mg、1mmol)の、THF(10ml)中での溶液に、NaH(60%、80mg、2mmol)を添加した。反応混合物を室温で20min撹拌した。2-クロロ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(204mg、0.5mmol)を混合物に添加した。反応混合物を70℃で一晩撹拌した。塩化アンモニウム水溶液を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過、蒸発した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、タイトル生成物(260mg、100%)を得た。MS:m/e:476(M+1)
【0714】
工程B:t-ブチル(2-((5-((4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-(ヘキサン-3-イル-オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)ピリジン-2-イル)オキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0715】
2-(ヘキサン-3-イル-オキシ)-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(260mg、0.5mmol)の、THF(8ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M、0.44ml、0.72mmol)溶液を滴下し、温度を-75℃~-65℃間に維持した。1h後、t-ブチル(2-((5-ホルミルピリジン-2-イル)オキシ)エチル)(メチル)カルバメート(200mg、0.72mmol)の、THF(2ml)中での懸濁液を滴下した。得られた混合物を-70℃で2h撹拌し、その後、室温に昇温して一晩過ごした。反応を飽和NHCl溶液でクエンチし、EtOAc(20ml×3回)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮した。残存物をプレパラティブTLCにより精製して、目標化合物(130mg、34.4%)を得た。MS:M/e 756(M+1)
【0716】
工程C:2-(ヘキサン-3-イル-オキシ)-7-((6-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A84)
【0717】
工程Bの生成物(130mg、0.172mmol)の、TFA(4ml)中での混合物に、EtSiH(4ml)を添加し、得られた混合物を85℃で4時間撹拌した。混合物を室温まで冷却して、乾燥となるまで濃縮した。残存物にTFA(5ml)を添加して反応を80℃で一晩加熱した。混合物を真空濃縮して残存物をプレパラティブHPLCにより精製して、目標化合物(12mg、16.9%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.11(s,2H),8.00(s,1H),7.60(d,J=8.4Hz,1H),7.31(s,1H),6.74(d,J=8.6Hz,1H),4.89-4.83(m,1H),4.30(t,J=5.5hz,2H),4.07(s,2H),2.94(s,2H),2.39(s,3H),1.61-1.54(m,4H),1.38-1.26(m,2H),0.87(t,J=6.9Hz,6H)ppm。MS:M/e 400(M+1)
【0718】
化合物A85:3-((4-アミノ-7-(4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール。
【0719】
工程A:2-((t-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)エチルメタンスルホネート。
【0720】
0℃で、t-ブチル(2-ヒドロキシエチル)(メチル)カルバメート(3.5g、20mmol)の、THF(40ml)中での溶液に、DIEA(7.8g、60mmol)を滴下し、その後、MsCl(3.4g、30mmol)を滴下した。得られた混合物をrtで2hr撹拌した。懸濁液をろ過し、ろ過液をEA(100ml)で希釈し、塩水(100ml×3回)で洗浄し、NaSOで乾燥して、減圧濃縮した。残存物をカラムクロマトグラフィー(PE/EA=3:1)により精製して、タイトル化合物(3.1g、粗製)を得た。MS:M/e 254(M+1)
【0721】
工程B:t-ブチル(2-(4-ホルミルフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート。
【0722】
2-((t-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)エチルメタンスルホネート(1.5g、粗製)、4-ヒドロキシベンズアルデヒド(800mg、6.5mmol)及びKCO(2.5g、18.1mmol)の、DMF(10ml)中での混合物を60℃で16hr撹拌した。混合物をEA(50ml)で希釈し、ろ過した。ろ過液を塩水(20ml×3回)で洗浄し、NaSOで乾燥して、減圧濃縮した。残存物をカラムクロマトグラフィー(PE/EA=4:1)により精製して、タイトル化合物(105mg、収率:2つの工程に対して4%)を得た。MS:M/e 280(M+1)
【0723】
工程C:t-ブチル(2-(4-((2-((1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)フェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート。
【0724】
雰囲気で、-78℃で、2-((1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-N,N-ビス(2,4-ジメトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(156mg、0.24mmol)の、THF(2ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M、0.3ml、0.48mmol)を添加した。混合物を-78℃で20min撹拌した。その後、-78℃で、t-ブチル(2-(4-ホルミルフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート(102mg、0.36mmol)の、THF(2ml)中での溶液を系に添加した。反応を30min撹拌し、その後、室温に昇温して2hr撹拌した。室温で反応を飽和NHCl(20ml)でクエンチしてEA(10ml×3回)で抽出した。合わせた有機相を塩水(10ml×3回)で洗浄し、NaSOで乾燥し、減圧濃縮した。残存物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、タイトル化合物(80mg、収率:36%)を得た。MS:M/e 921(M+1)
【0725】
工程D:t-ブチル(2-(4-((4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)-2-((1-ヒドロキシヘキサン-3-イル)オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)メチル)フェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート。
【0726】
t-ブチル(2-(4-((2-((1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)フェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート(60mg、0.065mmol)及びPd/C(湿、60mg)の、MeOH(2ml)中での混合物をHでrtで2日間撹拌した。混合物をろ過し、ろ過液を濃縮してタイトル生成物(50mg、収率:94%)を得た。MS:M/e 815(M+1)
【0727】
工程E:3-((4-アミノ-7-(4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール(化合物A85)。
【0728】
TFA/HO(9:1、5ml)中でのt-ブチル(2-(4-((4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)-2-((1-ヒドロキシヘキサン-3-イル)オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)メチル)フェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート(50mg、0.06mmol)を、rtで16hr撹拌した。反応を減圧濃縮した。2mlのHOを添加した。混合物をRTで20min撹拌し、その後、ろ過した。ろ過液をDCM(20ml×2回)で抽出して不純物を除去した。水層を水性NaOH(4M)でpH>10となるまでアルカリ化し、DCM/IPA(5:1、3ml×5)で抽出した。合わせた抽出物を塩水(5ml×3回)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮してプレパラティブTLC(DCM/MeOH(NH)=10:1)により精製して、タイトル化合物(5mg、収率:12%)を得た。
H NMR(400MHz,CDOD)δ 7.32-7.23(m,3H),6.94(d,J=8.8Hz,2H),5.26-5.11(m,1H),4.26-4.19(m,2H),4.18-4.11(m,2H),3.75-3.54(m,2H),3.46-3.37(m,2H),2.77(s,3H),1.95-1.82(m,2H),1.77-1.61(m,2H),1.49-1.37(m,2H),0.92(t,J=7.2Hz,3H)ppm。MS:M/e 415(M+1)
【0729】
化合物A86:3-((4-アミノ-7-((6-(3-(メチルアミノ)プロポキシ)ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール。
【0730】
工程A:t-ブチル(3-((5-ホルミルピリジン-2-イル)オキシ)プロピル)(メチル)カルバメート。
【0731】
6-クロロニコチンアルデヒド(400mg、2.84mmol)、t-ブチル(3-ヒドロキシプロピル)(メチル)カルバメート(600mg、3.17mmol)、Pd(dba)(180mg、0.20mmol)、RuPhos(187mmol、0.40mmol)及びCsCO(2.3g、7.0mmol)の、ジオキサン(5ml)中での混合物を100℃で4hr撹拌した。混合物を20mlのEA及び20mlのHOで処理した。混合物をケイ藻土パッドによりろ過した。水層をEA(20ml×2回)で抽出した。合わせた有機物を塩水(30ml×3回)で洗浄し、NaSOで乾燥し、減圧濃縮した。残存物をカラムクロマトグラフィー(PE/EA=2:1)により精製して、タイトル化合物(490mg、収率:59%)を得た。MS:M/e 295(M+1)
【0732】
工程B:t-ブチル(3-((5-((2-((1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)ピリジン-2-イル)オキシ)プロピル)(メチル)カルバメート。
【0733】
雰囲気で、-78℃で、2-((1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-N,N-ビス(2,4-ジメトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(642mg、1.0mmol)の、THF(5ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M、1.5ml、2.4mmol)を添加した。混合物を-78℃で20min撹拌した。その後、-78℃で、t-ブチル(3-((5-ホルミルピリジン-2-イル)オキシ)プロピル)(メチル)カルバメート(480mg、1.6mmol)の、THF(3ml)中での溶液を系に添加した。反応を30min撹拌し、その後、室温に昇温して2hr撹拌した。室温で反応混合物を飽和NHCl(20ml)でクエンチしてEA(10ml×3回)で抽出した。合わせた有機相を塩水(10ml×3回)で洗浄し、NaSOで乾燥し、減圧濃縮した。残存物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、タイトル化合物(510mg、収率:54%)を得た。MS:M/e 936(M+1)
【0734】
工程C:t-ブチル(3-((5-((4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)-2-((1-ヒドロキシヘキサン-3-イル)オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)ピリジン-2-イル)オキシ)プロピル)(メチル)カルバメート。
【0735】
t-ブチル(3-((5-((2-((1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)ピリジン-2-イル)オキシ)プロピル)(メチル)カルバメート(120mg、0.128mmol)及びPd/C(湿、120mg)の、MeOH(4ml)中での混合物をHでrtで5日間撹拌した。混合物をろ過し、ろ過液を濃縮してタイトル生成物(100mg、粗製)を得、そのまま次の工程に用いた。MS:M/e 846(M+1)
【0736】
工程D:3-((4-アミノ-7-(ヒドロキシ(6-(3-(メチルアミノ)プロポキシ)ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール。
【0737】
TFA/HO(9:1、5ml)中でのt-ブチル(3-((5-((4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)-2-((1-ヒドロキシヘキサン-3-イル)オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)ピリジン-2-イル)オキシ)プロピル)(メチル)カルバメート(100mg、粗製)を、rtで16hr撹拌した。反応混合物を減圧濃縮した。2mlのHOを添加した。混合物をRTで30min撹拌し、その後、ろ過した。ろ過液をDCM(5ml×2回)で抽出して不純物を除去した。水層を水性NaOH(4M)でpH>10となるまでアルカリ化し、DCM/IPA(5:1、10ml×3回)で抽出した。合わせた抽出物を塩水(10ml×3回)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮してタイトル化合物(45mg、粗製)を得た。MS:M/e 446(M+1)
【0738】
工程E:3-((4-アミノ-7-((6-(3-(メチルアミノ)プロポキシ)ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール(化合物A86)。
【0739】
3-((4-アミノ-7-(ヒドロキシ(6-(3-(メチルアミノ)プロポキシ)ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール(45mg、粗製)の、TFA(2.5ml)及びEtSiH(2.5ml)中での混合物を70℃で20hr撹拌した。反応混合物を減圧濃縮した。残存物をHO(2ml)に溶解してDCM(2ml×2回)で抽出した。有機相を破棄した。無機相を水性NaOH(4M)によりpH>10となるまでアルカリ化した。混合物をDCM/iPrOH(5:1、3ml×3回)で抽出した。合わせた有機相を塩水(5ml×2回)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。残存物をプレパラティブTLC(DCM/MeOH(NH)=9:1)により精製して、タイトル化合物(3.2mg、収率:3つの工程に対して6%)を得た。
H NMR(400MHz,CDOD)δ 8.12(s,1H),7.66(d,J=8.0Hz,1H),7.36(s,1H),6.78(d,J=8.8Hz,1H),5.23-5.11(m,1H),4.37(t,J=5.6Hz,2H),4.16(s,2H),3.69-3.60(m,2H),3.20-3.12(m,2H),2.71(s,3H),2.21-2.10(m,2H),1.95-1.83(m,2H),1.76-1.62(m,2H),1.49-1.36(m,2H),0.92(t,J=7.6Hz,3H)ppm。MS:M/e 430(M+1)
【0740】
化合物A87:2-(ヘプタン-4-イル-オキシ)-7-((6-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0741】
工程A:2-(ヘプタン-4-イル-オキシ)-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0742】
0℃で、ヘプタン-4-オール(116mg、1mmol)の、THF(10ml)中での溶液に、NaH(60%、80mg、2mmol)を添加した。反応混合物を室温で20min撹拌した。2-クロロ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(204mg、0.5mmol)を混合物に添加した。反応混合物を70℃で一晩撹拌した。塩化アンモニウム水溶液を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過、蒸発した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、タイトル生成物(160mg、65.5%)を得た。MS:m/e:490(M+1)
【0743】
工程B:t-ブチル(2-((5-((4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-(ヘプタン-4-イル-オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)ピリジン-2-イル)オキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0744】
2-(ヘプタン-4-イル-オキシ)-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(160mg、0.327mmol)の、THF(8ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M、0.31ml、0.5mmol)溶液を滴下し、温度を-75℃~-65℃間に維持した。1h後、t-ブチル(2-((5-ホルミルピリジン-2-イル)オキシ)エチル)(メチル)カルバメート(130mg、0.46mmol)の、THF(2ml)中での懸濁液を滴下した。得られた混合物を-70℃で2h撹拌し、その後、室温に昇温して一晩過ごした。反応を飽和NHCl溶液でクエンチし、EtOAc(20ml×3回)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮した。残存物をプレパラティブTLCにより精製して、目標化合物(100mg、39.8%)を得た。MS:M/e 770(M+1)
【0745】
工程C:2-(ヘプタン-4-イル-オキシ)-7-((6-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A87)
【0746】
工程Bの生成物(100mg、0.13mmol)の、TFA(4ml)中での混合物に、EtSiH(4ml)を添加し、得られた混合物を85℃で4時間撹拌した。混合物を室温まで冷却して、乾燥となるまで濃縮した。残存物にTFA(5ml)を添加して反応を80℃で一晩加熱した。混合物を真空濃縮して残存物をプレパラティブHPLCにより精製して、目標化合物(3mg、5.4%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.69(s,2H),8.13(s,2H),8.01(s,1H),7.65(d,J=8.3Hz,1H),7.31(s,1H),6.78(d,J=8.6Hz,1H),5.04-4.92(m,1H),4.44(s,2H),4.09(s,2H),2.98(s,2H),2.60(s,3H),1.61-1.54(m,4H),1.42-1.33(m,4H),0.87(t,J=7.3Hz,6H)ppm。MS:M/e 414(M+1)
【0747】
化合物A88:7-((6-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)-2-((テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0748】
工程A:7-ブロモ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)-2-((テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0749】
0℃で、(テトラヒドロフラン-2-イル)メタノール(204mg、2mmol)の、THF(10ml)中での溶液に、NaH(60%、160mg、4mmol)を添加した。反応混合物を室温で20min撹拌した。7-ブロモ-2-クロロ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(487mg、1mmol)を混合物に添加した。反応混合物を70℃で一晩撹拌した。塩化アンモニウム水溶液を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過、蒸発した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、タイトル生成物(440mg、79.4%)を得た。MS:m/e:554(M+1)
【0750】
工程B:t-ブチル(2-((5-((4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-((テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)ピリジン-2-イル)オキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0751】
7-ブロモ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)-2-((テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(220mg、0.39mmol)の、THF(8ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M、0.45ml、0.72mmol)溶液を滴下し、温度を-75℃~-65℃間に維持した。1h後、t-ブチル(2-((5-ホルミルピリジン-2-イル)オキシ)エチル)(メチル)カルバメート(151mg、0.54mmol)の、THF(2ml)中での懸濁液を滴下した。得られた混合物を-70℃で2h撹拌し、その後、室温に昇温して一晩過ごした。反応を飽和NHCl溶液でクエンチし、EtOAc(20ml×3回)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮した。残存物をプレパラティブTLCにより精製して、目標化合物(130mg、44.2%)を得た。MS:M/e 756(M+1)
【0752】
工程C:7-((6-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)-2-((テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A88)
【0753】
工程Bの生成物(130mg、0.172mmol)の、TFA(4ml)中での混合物に、EtSiH(4ml)を添加し、得られた混合物を85℃で4時間撹拌した。混合物を室温まで冷却して、乾燥となるまで濃縮した。残存物にTFA(5ml)を添加して反応を80℃で一晩加熱した。混合物を濃縮して残存物をプレパラティブHPLCにより精製して、目標化合物を得た(5mg、7.2%)。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.18(s,1H),8.14(s,1H),8.10(s,1H),7.66(d,J=8.2Hz,1H),7.30(s,1H),6.78(d,J=8.5hz,1H),4.38(t,J=4.9Hz,2H),4.17(t,J=8.3Hz,2H),4.14(s,1H),4.10(s,2H),3.76(t,J=7.3Hz,1H),3.72-3.62(m,1H),3.14(s,2H),2.51(s,3H),1.99(s,1H),1.84(dd,J=13.9,6.8Hz,2H),1.66(d,J=8.0Hz,1H)ppm。MS:M/e 400(M+1)
【0754】
化合物A89:(S)-2-(s-ブトキシ)-7-((6-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0755】
工程A:2-クロロ-N,N-ビス(2,4-ジメトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン。
【0756】
60℃で、30min期間において、イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2,4(1H,3H)-ジオン(10g、65.8mmol)の、POCl(50g、0.33mol)及びトルエン(60ml)中での混合物に、DIPEA(25.5g、0.20mmol)を添加した。この時、放熱が観察され、かつ、温度が90℃に上昇した。(固体が徐々に溶解した)。添加終了後、反応を100℃(内部温度が約95℃)に加熱して一晩撹拌した。その後、反応を室温まで冷却した。混合物を減圧濃縮した。残存物をTHF(100ml)に溶解し、その後、DIPEA(25.5g、0.20mmol)を混合物に滴下した。1時間の期間において、0℃で、当該混合物をビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミン(31.3g、0.10mol)、KCO(18g、1.32mol)、THF(260ml)及び水(260ml)の溶液に添加した。添加終了後、混合物をEA(300ml×3回)で抽出した。合わせた有機相を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、減圧濃縮した。残存物をEA(400ml)に溶解して、混合物を還流で1時間撹拌して当該温度でろ過した。ろ過液を減圧濃縮した。EAをMeOHに交換して混合物を室温で一晩撹拌した。混合物をろ過して固体(灰白色)を収集した。生成物をそのまま次の工程に用いた(20g、HPLC:98.87%、収率:54.4%)。
【0757】
工程B:(S)-2-(s-ブトキシ)-N,N-ビス(2,4-ジメトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0758】
0℃で、Nで、(S)-ブタン-2-オール(236mg、3.19mmol)の、THF(20ml)中での溶液に、NaH(128mg、3.2mmol)を添加した。25℃で0.5h撹拌した後、2-クロロ-N,N-ビス(2,4-ジメトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(500mg、1.06mmol)を添加した。反応混合物を70℃で6h撹拌した。終了後、反応混合物を水(20ml)でクエンチしてEtOAc(3回×30ml)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥して真空濃縮して残存物を得た。残存物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、石油エーテル中での酢酸エチル(40%)で溶離してタイトル化合物(540mg、粗製)を得た。MS:M/e 508(M+1)
【0759】
工程C:t-ブチル(2-((5-((4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)-2-((R)-s-ブトキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)ピリジン-2-イル)オキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0760】
-78℃で、Nで、工程Bの生成物(540mg、1.06mmol)の、THF(15ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(1.4ml、2.24mmol)を添加した。-78℃で0.5h撹拌した後、t-ブチル(2-((5-ホルミルピリジン-2-イル)オキシ)エチル)(メチル)カルバメート(445mg、1.59mmol)を添加した。反応混合物を-78℃で2.5h撹拌した。終了後、反応混合物を水性NHCl(30ml)でクエンチしてDCM(3回×30ml)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥して真空濃縮して残存物を得た。残存物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、石油エーテル中での酢酸エチル(70%)で溶離してタイトル化合物(340mg、41%)を得た。MS:M/e 788(M+1)
【0761】
工程D:(4-アミノ-2-((S)-s-ブトキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(6-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ピリジン-3-イル)メタノール
【0762】
で、工程Cの生成物(340mg、0.431mmol)をTFA(6ml)及びHO(0.6ml)に溶解した。反応混合物を40℃で12h撹拌した。終了後、真空で溶媒を除去した。残存物を水(20ml)及びDCM(20ml)で希釈し、水相を1N HClで酸化してPHを1~2に調節した。水相をDCM(3回×20ml)で洗浄して2N NaOHでアルカリ化してpHを13~14に調節し、DCM/i-PrOH(5/1、3回×100ml)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥して真空濃縮してタイトル化合物(120mg、粗製)を得た。MS:M/e 388(M+1)
【0763】
工程E:(S)-2-(s-ブトキシ)-7-((6-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A89)
【0764】
で、工程Dの生成物(120mg、0.31mmol)を、TFA(4ml)及びEtSiH(4ml)に溶解した。反応混合物を90℃で12h撹拌した。終了後、真空で溶媒を除去した。残存物を水(20ml)及びDCM(20ml)で希釈し、水相を1N HClで酸化してPHを1~2に調節した。水相をDCM(3回×20ml)で洗浄して2N NaOHでアルカリ化してpHを13~14に調節し、DCM/i-PrOH(5/1、3回×100ml)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥して真空濃縮して残存物を得た。残存物をプレパラティブTLC(DCM/CHOH(NH)=15/1)により精製して、タイトル化合物(17mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDOD)δ 8.13(s,1H),7.67(d,J=8.4Hz,1H),7.34(s,1H),6.82(d,J=8.4Hz,1H),4.99-4.94(m,1H),4.55-4.44(m,2H),4.16(s,2H),3.32(s,2H),2.68(s,3H),1.80-1.59(m,2H),1.31(d,J=6.0Hz,3H),0.97(t,J=7.2Hz,3H)ppm。MS:M/e 372(M+1)
【0765】
化合物A90:(S)-7-((6-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)-2-(ペンタン-2-イル-オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0766】
工程A:t-ブチル(2-((5-((4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)-2-(((R)-ペンタン-2-イル)オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)ピリジン-2-イル)オキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0767】
-78℃で、Nで、(S)-N,N-ビス(2,4-ジメトキシベンジル)-2-(ペンタン-2-イル-オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(600mg、1.15mmol)の、THF(10ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(1.4ml、2.24mmol)を添加した。-78℃で0.5h撹拌した後、t-ブチル(2-((5-ホルミルピリジン-2-イル)オキシ)エチル)(メチル)カルバメート(480mg、1.71mmol)を添加した。反応混合物を-78℃で2.5h撹拌した。終了後、反応混合物を水性NHCl(30ml)でクエンチしてDCM(3回×30ml)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥して真空濃縮して残存物を得た。残存物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、石油エーテル中での酢酸エチル(40%)で溶離してタイトル化合物(720mg、78%)を得た。MS:M/e 802(M+1)
【0768】
工程B:(4-アミノ-2-(((S)-ペンタン-2-イル)オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(6-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ピリジン-3-イル)メタノール
【0769】
で、t-ブチル(2-((5-((4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)-2-(((R)-ペンタン-2-イル)オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)ピリジン-2-イル)オキシ)エチル)(メチル)カルバメート(720mg、0.898mmol)を、TFA(9ml)及びHO(1ml)に溶解した。反応混合物を40℃で12h撹拌した。終了後、真空で溶媒を除去した。残存物を水(20ml)及びDCM(30ml)で希釈し、水相を1N HClで酸化してPHを1~2に調節した。水相をDCM(3回×20ml)で洗浄して2N NaOHでアルカリ化してpHを13~14に調節し、DCM/i-PrOH(5/1、3回×120ml)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥して真空濃縮してタイトル化合物(290mg、粗製)を得た。MS:M/e 402(M+1)
【0770】
工程C:(S)-7-((6-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)-2-(ペンタン-2-イル-オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A90)
【0771】
で、(4-アミノ-2-(((S)-ペンタン-2-イル)オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(6-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ピリジン-3-イル)メタノール(290mg、粗製)を、TFA(5ml)及びEtSiH(5ml)に溶解した。反応混合物を90℃で12h撹拌した。終了後、真空で溶媒を除去した。残存物を水(20ml)及びDCM(20ml)で希釈し、水相を1N HClで酸化してPHを1~2に調節した。水相をDCM(3回×20ml)で洗浄して2N NaOHでアルカリ化してpHを13~14に調節し、DCM/i-PrOH(5/1、3回×120ml)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥して真空濃縮して残存物を得た。残存物をプレパラティブTLC(DCM/CHOH(NH)=20/1~15/1)により精製して、タイトル化合物(70mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDOD)δ 8.01(s,1H),7.54(d,J=8.4Hz,1H),7.24(s,1H),6.69(d,J=8.4Hz,1H),4.95(qt,J=12.0,6.4Hz,1H),4.37-4.27(m,2H),4.05(s,2H),3.08-2.98(m,2H),2.47(s,3H),1.71-1.55(m,1H),1.54-1.25(m,3H),1.21(d,J=6.0Hz,3H),0.84(t,J=7.2Hz,3H)ppm。MS:M/e 386(M+1)
【0772】
化合物A91:3-((4-アミノ-7-(3-フルオロ-4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール
【0773】
工程A:t-ブチル(2-(2-フルオロ-4-ホルミルフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0774】
3-フルオロ-4-ヒドロキシベンズアルデヒド(280mg、2mmol)の、THF(10ml)中での溶液に、t-ブチル(2-ヒドロキシエチル)(メチル)カルバメート(350mg、2mmol)及びPPh3(628mg、2.4mmol)を添加した。混合物を窒素ガスで保護して0℃に冷却した。DIAD(552mg、2.4mmol)の、THF(2ml)中での溶液を混合物に添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。塩化アンモニウム水溶液を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過、蒸発した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、タイトル生成物(400mg、67.3%)を得た。MS:m/e:298(M+1)
【0775】
工程B:t-ブチル(2-(4-((2-((1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)-2-フルオロフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0776】
2-((1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(291mg、0.5mmol)の、THF(8ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M、0.44ml、0.72mmol)溶液を滴下し、温度を-75℃~-65℃間に維持した。1h後、t-ブチル(2-(2-フルオロ-4-ホルミルフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート(400mg、1.3mmol)の、THF(2ml)中での懸濁液を滴下した。得られた混合物を-70℃で2h撹拌し、その後、室温に昇温して一晩過ごした。反応を飽和NHCl溶液でクエンチし、EtOAc(20ml×3回)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮した。残存物をプレパラティブTLCにより精製して、目標化合物(340mg、77%)を得た。MS:M/e 879(M+1)
【0777】
工程C:t-ブチル(2-(4-((4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-((1-ヒドロキシヘキサン-3-イル)オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)-2-フルオロフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0778】
工程Bの生成物(340mg、0.38mmol)の、MeOH(20ml)中での溶液に、Pd/C(800mg)を添加した。混合物を水素ガスで保護して室温で一晩撹拌した。混合物をろ過し、ろ過液を真空濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、タイトル生成物(230mg、75.4%)を得た。MS:m/e:789(M+1)
【0779】
工程D:3-((4-アミノ-7-(3-フルオロ-4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール(化合物A91)
【0780】
工程Cの生成物(230mg、0.291mmol)の、TFA(4ml)中での混合物に、EtSiH(4ml)を添加し、得られた混合物を85℃で4時間撹拌した。混合物を室温まで冷却して、乾燥となるまで濃縮した。残存物にTFA(5ml)を添加して反応を80℃で一晩加熱した。混合物を真空濃縮して残存物をプレパラティブHPLCにより精製して、目標化合物(8mg、6.4%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.13(s,1H),8.02(s,1H),7.31(s,1H),7.19(d,J=12.2Hz,1H),7.08(d,J=8.5hz,2H),5.04(d,J=5.3Hz,1H),4.17(d,J=4.8Hz,2H),4.08(s,2H),3.55-3.39(m,5H),3.11(s,2H),1.82-1.70(m,2H),1.61(d,J=6.2Hz,2H),1.31(dd,J=14.8,7.3Hz,2H),1.23(s,1H),0.86(t,J=7.2Hz,3H)ppm。MS:M/e 433(M+1)
【0781】
化合物A92及び化合物A93:(R又はS)3-((4-アミノ-7-(4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール、及び(S又はR)3-((4-アミノ-7-(4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール。
【0782】
プレパラティブSFCにより化合物A85 3-((4-アミノ-7-(4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール(1.1g、2.66mmol)を2つの光学異性体化合物A92(441mg)及び化合物A93(410mg)に分離した。プレパラティブSFCの条件は以下の通りである。
【表3】
【0783】
化合物A92(R又はS光学異性体1):H NMR(400MHz,CDOD)δ 7.25(s,1H),7.20(d,J=8.8Hz,2H),6.87(d,J=8.4Hz,2H),5.27-5.08(m,1H),4.12(s,2H),4.04(t,J=5.2Hz,2H),3.65(t,J=6.0Hz,2H),2.92(t,J=5.2Hz,2H),2.43(s,3H),1.98-1.81(m,2H),1.78-1.57(m,2H),1.51-1.32(m,2H),0.91(t,J=7.2Hz,3H)ppm。MS:M/e 415(M+1)
【0784】
化合物A93:(S又はR光学異性体2):H NMR(400MHz,CDOD)δ 7.25(s,1H),7.20(d,J=8.4Hz,2H),6.87(d,J=8.4Hz,2H),5.24-5.09(m,1H),4.12(s,2H),4.05(t,J=5.2Hz,2H),3.65(t,J=6.4Hz,2H),2.92(t,J=5.2Hz,2H),2.44(s,3H),2.00-1.82(m,2H),1.80-1.58(m,2H),1.50-1.31(m,2H),0.91(t,J=7.2Hz,3H)ppm。MS:M/e 415(M+1)
【0785】
化合物A94:3-((4-アミノ-7-(4-(メチル(2-(メチルアミノ)エチル)アミノ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール
【0786】
工程A:t-ブチル(2-((4-ホルミルフェニル)(メチル)アミノ)エチル)(メチル)カルバメート
【0787】
で、4-クロロベンズアルデヒド(500mg、3.57mmol)、t-ブチル メチル(2-(メチルアミノ)エチル)カルバメート(740mg、3.94mmol)の、ジオキサン(10ml)中での溶液に、Pd(OAc)(100mg、0.446mmol)、BINAP(350mg、0.562mmol)及びCsCO(2.4g、7.36mmol)を添加した。反応混合物を90℃で1h撹拌した。終了後、反応混合物を水(30ml)でクエンチしてEtOAc(3回×30ml)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥して真空濃縮して残存物を得た。残存物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、石油エーテル中での酢酸エチル(50%)で溶離してタイトル化合物(510mg、49%)を得た。MS:M/e 293。(M+H)
【0788】
工程B:t-ブチル(2-((4-((2-((1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)フェニル)(メチル)アミノ)エチル)(メチル)カルバメート
【0789】
-78℃で、Nで、2-((1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-N,N-ビス(2,4-ジメトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(480mg、0.748mmol)の、THF(20ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(0.7ml、1.12mmol)を添加した。-78℃で0.5h撹拌した後、t-ブチル(2-((4-ホルミルフェニル)(メチル)アミノ)エチル)(メチル)カルバメート(260mg、0.89mmol)の、THF(5ml)中での溶液を滴下した。反応混合物を-78℃で2.5h撹拌した。終了後、反応混合物を水性NHCl(30ml)でクエンチしてDCM(3回×30ml)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥して真空濃縮して残存物を得た。残存物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、石油エーテル中での酢酸エチル(50%)で溶離してタイトル化合物(470mg、67%)を得た。MS:M/e 934(M+1)
【0790】
工程C:t-ブチル(2-((4-((4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)-2-((1-ヒドロキシヘキサン-3-イル)オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)メチル)フェニル)(メチル)アミノ)エチル)(メチル)カルバメート
【0791】
t-ブチル(2-((4-((2-((1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)フェニル)(メチル)アミノ)エチル)(メチル)カルバメート(470mg、0.503mmol)の、MeOH(20ml)中での溶液に、Pd/C(500mg)を添加した。H(1atm)で、40℃で、反応混合物を48h撹拌した。混合物をろ過し、ろ過液を合併して真空濃縮した。残存物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、石油エーテル中での酢酸エチル(80%)で溶離してタイトル化合物(90mg、22%)を得た。MS:M/e 828(M+1)
【0792】
工程D:3-((4-アミノ-7-(4-(メチル(2(メチルアミノ)エチル)アミノ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール(化合物A94)
【0793】
で、t-ブチル(2-((4-((4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)-2-((1-ヒドロキシヘキサン-3-イル)オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)メチル)フェニル)(メチル)アミノ)エチル)(メチル)カルバメート(90mg、0.109mmol)を、TFA(4ml)及びHO(0.4ml)に溶解した。反応混合物を40℃で12h撹拌した。終了後、真空で溶媒を除去した。残存物を水(20ml)及びDCM(20ml)で希釈し、水相を1N HClで酸化してPHを1~2に調節した。水相をDCM(3回×30ml)で洗浄して2N NaOHでアルカリ化してpHを13~14に調節し、DCM/i-PrOH(5/1、3回×100ml)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥して真空濃縮して残存物を得た。残存物をプレパラティブTLC(DCM/CHOH(NH)=20/1~10/1)により精製して、タイトル化合物(16mg、35%)を得た。
H NMR(400MHz,CDOD)δ 7.23(s,1H),7.14(d,J=8.4Hz,2H),6.74(d,J=8.4Hz,2H),5.25-5.13(m,1H),4.07(s,2H),3.65(t,J=6.4Hz,2H),3.44(t,J=6.8Hz,2H),2.90(s,3H),2.83(t,J=6.8Hz,2H),2.46(s,3H),1.95-1.84(m,2H),1.79-1.59(m,2H),1.51-1.32(m,2H),0.92(t,J=7.2Hz,3H)ppm。MS:M/e 428(M+1)
【0794】
化合物A95:3-((4-アミノ-7-(4-(2-(メチルアミノ)エチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール
【0795】
工程A:メチル 4-(2-((t-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)エチル)ベンゾエート
【0796】
0℃で、Nで、4-(2-((t-ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)安息香酸(2.5g、9.43mmol)の、DMF(30ml)中での溶液に、NaH(1.5g、37.5mmol)を添加した。25℃で0.5h撹拌した後、DMF(10ml)中でのCHI(5.4g、38.03mmol)を滴下した。反応混合物を25℃で16h撹拌した。終了後、0℃で反応混合物を氷水(50ml)でクエンチしてEtOAc(3回×100ml)で抽出した。合わせた有機層を水(3回×50ml)、塩水(3回×50ml)で洗浄し、NaSOで乾燥して真空濃縮して粗生成物(2.2g)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.96(d,J=8.0Hz,2H),7.25(d,J=8.0Hz,2H),3.91(s,3H),3.45(t,J=7.2Hz,2H),2.87(t,J=7.2Hz,2H),2.80(s,3H),1.41(s,9H)ppm。MS:M/e 316。(M+H)
【0797】
工程B:t-ブチル(4-(ヒドロキシメチル)フェネチル)(メチル)カルバメート
【0798】
0℃で、Nで、メチル 4-(2-((t-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)エチル)ベンゾエート(2.1g、7.17mmol)の、THF(20ml)中での溶液に、LiAlH(1.1g、28.94mmol)を添加した。反応混合物を25℃で0.5h撹拌した。終了後、0℃で反応混合物を水(1.1ml)、15% NaOH(1.1ml)及び水(3.3ml)でクエンチし、NaSOを添加した。混合物をろ過し、ろ過液を合併して真空濃縮して粗生成物(2.2g)を得た。MS:M/e 288。(M+Na)
【0799】
工程C:t-ブチル(4-ホルミルフェネチル)(メチル)カルバメート
【0800】
0℃で、Nで、t-ブチル(4-(ヒドロキシメチル)フェネチル)(メチル)カルバメート(2.15g、8.11mmol)の、DCM(20ml)中での溶液に、DMP(4.1g、9.67mmol)を添加した。反応混合物を25℃で1h撹拌した。終了後、反応混合物を水性Na(50ml)でクエンチしてDCM(3回×50ml)で抽出した。合わせた有機層を水性NaHCO(50ml)、塩水(50ml)で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空濃縮して残存物を得た。残存物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、石油エーテル中での酢酸エチル(40%)で溶離してタイトル化合物を得た(1.1g、3つの工程に対して44%)。
H NMR(400MHz,DMSO)δ 9.97(s,1H),7.84(d,J=7.6Hz,2H),7.43(d,J=6.8Hz,2H),3.43(t,J=6.0Hz,2H),2.86(t,J=7.2Hz,2H),2.74(s,3H),1.43-1.16(m,9H)ppm。
【0801】
工程D:t-ブチル(4-((2-((1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)フェネチル)(メチル)カルバメート
【0802】
-78℃で、Nで、2-((1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-N,N-ビス(2,4-ジメトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(500mg、0.78mmol)の、THF(15ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(0.73ml、1.17mmol)を添加した。-78℃で0.5h撹拌した後、t-ブチル(4-ホルミルフェネチル)(メチル)カルバメート(246mg、0.935mmol)の、THF(5ml)中での溶液を添加した。反応混合物を-78℃で2.5h撹拌した。終了後、反応混合物を水性NHCl(50ml)でクエンチしてDCM(3回×50ml)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥して真空濃縮して残存物を得た。残存物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、石油エーテル中での酢酸エチル(50%)で溶離してタイトル化合物(430mg、61%)を得た。MS:M/e 905(M+1)
【0803】
工程E:t-ブチル(4-((4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)-2-((1-ヒドロキシヘキサン-3-イル)オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)メチル)フェネチル)(メチル)カルバメート
【0804】
t-ブチル(4-((2-((1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)フェネチル)(メチル)カルバメート(430mg、0.475mmol)の、MeOH(20ml)中での溶液に、Pd/C(500mg)を添加した。H(1atm)で、40℃で、反応混合物を16h撹拌した。混合物をろ過し、ろ過液を合併して真空濃縮した。残存物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、石油エーテル中での酢酸エチル(80%)で溶離してタイトル化合物(190mg、50%)を得た。MS:M/e 799(M+1)
【0805】
工程F:3-((4-アミノ-7-(4-(2-(メチルアミノ)エチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール(化合物A95)
【0806】
で、t-ブチル(4-((4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)-2-((1-ヒドロキシヘキサン-3-イル)オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)メチル)フェネチル)(メチル)カルバメート(190mg、0.238mmol)を、TFA(4ml)及びHO(0.4ml)に溶解した。反応混合物を40℃で12h撹拌した。終了後、真空で溶媒を除去した。残存物を水(20ml)及びDCM(20ml)で希釈し、水相を1N HClで酸化してPHを1~2に調節した。水相をDCM(3回×30ml)で洗浄して2N NaOHでアルカリ化してpHを13~14に調節し、DCM/i-PrOH(5/1、3回×100ml)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥して真空濃縮して残存物を得た。残存物をプレパラティブTLC(DCM/CHOH(NH)=20/1~15/1)により精製して、タイトル化合物(50mg、53%)を得た。
H NMR(400MHz,CDOD)δ 7.31-7.25(m,3H),7.18(d,J=7.6Hz,2H),5.24-5.11(m,1H),4.18(s,2H),3.68-3.58(m,2H),3.00(d,J=7.6Hz,2H),2.86(t,J=7.6Hz,2H),2.54(s,3H),1.95-1.88(m,2H),1.78-1.56(m,2H),1.51-1.31(m,2H),0.92(t,J=7.2Hz,3H)ppm。MS:M/e 399(M+1)
【0807】
化合物A96:3-((4-アミノ-7-(4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール。
【0808】
工程A:t-ブチル(2-((5-((2-((1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)-6-メトキシピリジン-2-イル)オキシ)エチル)(メチル)カルバメート。
【0809】
雰囲気で、-78℃で、2-((1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-N,N-ビス(2,4-ジメトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(250mg、0.39mmol)の、THF(3ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M、1.0ml、1.6mmol)を添加した。混合物を-78℃で30min撹拌した。その後、-78℃で、t-ブチル(2-((5-ホルミル-6-メトキシピリジン-2-イル)オキシ)エチル)(メチル)カルバメート(170mg、0.55mmol)の、THF(2ml)中での溶液を系に添加した。反応を30min撹拌し、その後、室温に昇温して16hr撹拌した。室温で反応を飽和NHCl(10ml)でクエンチしてEA(10ml×3回)で抽出した。合わせた有機相を塩水(10ml×2回)で洗浄し、NaSOで乾燥し、減圧濃縮した。残存物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、タイトル化合物(120mg、収率:32%)を得た。MS:M/e 952(M+1)
【0810】
工程B:t-ブチル(2-((5-((4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)-2-((1-ヒドロキシヘキサン-3-イル)オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)メチル)-6-メトキシピリジン-2-イル)オキシ)エチル)(メチル)カルバメート。
【0811】
t-ブチル(2-((5-((2-((1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)-6-メトキシピリジン-2-イル)オキシ)エチル)(メチル)カルバメート(120mg、0.126mmol)及びPd/C(湿、200mg)の、MeOH(5ml)中での混合物をHでrtで16hr撹拌した。混合物をろ過し、ろ過液を濃縮した。得られた残存物をプレパラティブTLC(PE/EA=1:1)により精製して、タイトル生成物(65mg、収率:60%)を得た。MS:M/e 846(M+1)
【0812】
工程C:3-((4-アミノ-7-((2-メトキシ-6-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール(化合物A96)。
【0813】
TFA(2ml)中でのt-ブチル(2-((5-((4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)-2-((1-ヒドロキシヘキサン-3-イル)オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)メチル)-6-メトキシピリジン-2-イル)オキシ)エチル)(メチル)カルバメート(65mg、0.077mmol)を、rtで24hr撹拌した。反応混合物を減圧濃縮した。残存物をNaOH(2ml、4M)で処理し、DCM/IPA(5:1、3ml×3回)で抽出した。合わせた有機物を塩水(5ml×3回)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮してプレパラティブTLC(DCM/MeOH(NH)=8:1)により精製して、タイトル化合物(5mg、収率:15%)を得た。
H NMR(400MHz,CDOD)δ 7.51(d,J=8.0Hz,1H),7.24(s,1H),6.37(d,J=8.0Hz,1H),5.24-5.15(m,1H),4.60-4.54(m,2H),4.07(s,2H),3.96(s,3H),3.68-3.61(m,2H),3.46-3.42(m,2H),2.76(s,3H),2.07-1.98(m,2H),1.96-1.82(m,2H),1.75-1.64(m,2H),0.94-0.89(m,3H)ppm。MS:M/e 446(M+1)
【0814】
化合物A97:3-((4-アミノ-7-(2-フルオロ-4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール
【0815】
工程A:t-ブチル(2-(3-フルオロ-4-ホルミルフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0816】
2-フルオロ-4-ヒドロキシベンズアルデヒド(1.4g、10mmol)の、THF(20ml)中での溶液に、t-ブチル(2-ヒドロキシエチル)(メチル)カルバメート(1.75g、10mmol)及びPPh(3.1g、12mmol)を添加した。混合物を窒素ガスで保護して0℃に冷却した。DIAD(2.4g、12mmol)の、THF(5ml)中での溶液を混合物に添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。塩化アンモニウム水溶液を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過、蒸発した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、タイトル生成物(867mg、29.2%)を得た。MS:m/e:298(M+1)
【0817】
工程B:t-ブチル(2-(4-((2-((1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)-3-フルオロフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0818】
2-((1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-N,N-ビス(2,4-ジメトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(867mg、1.35mmol)の、THF(10ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M,2.1ml、3.3mmol)溶液を滴下し、温度を-75℃~-65℃間に維持した。1h後、t-ブチル(2-(3-フルオロ-4-ホルミルフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート(400mg、1.34mmol)の、THF(2ml)中での懸濁液を滴下した。得られた混合物を-70℃で2h撹拌し、その後、室温に昇温して一晩過ごした。反応を飽和NHCl溶液でクエンチし、EtOAc(20ml×3回)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮した。残存物をプレパラティブTLCにより精製して、目標化合物(670mg、52.9%)を得た。MS:M/e 939(M+1)
【0819】
工程C:t-ブチル(2-(4-((4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)-2-((1-ヒドロキシヘキサン-3-イル)オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)メチル)-3-フルオロフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0820】
t-ブチル(2-(4-((2-((1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)-3-フルオロフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート(670mg、0.71mmol)の、MeOH(20ml)中での溶液に、Pd/C(600mg)を添加した。混合物を水素ガスで保護して室温で一晩撹拌した。混合物をろ過し、ろ過液を真空濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、タイトル生成物(100mg、16.9%)を得た。MS:m/e:834(M+1)
【0821】
工程D:3-((4-アミノ-7-(2-フルオロ-4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール(化合物A97)
【0822】
工程Cの生成物(100mg、0.12mmol)の、TFA(9ml)中での混合物に、HO(1ml)を添加し、得られた混合物を40℃で一晩撹拌した。混合物を室温まで冷却して、乾燥となるまで濃縮した。残存物に2N NaOH(10ml)溶液及びDCM(20ml)を添加し、rtで30min撹拌した。混合物を分離した。有機相をNaSOで乾燥して真空濃縮した。粗生成物をプレパラティブHPLCにより精製して、目標化合物(10mg、19.2%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.11(s,1H),8.00(s,1H),7.29-7.14(m,2H),6.82(d,J=11.7Hz,1H),6.71(d,J=8.0Hz,1H),5.04(s,1H),4.43(s,1H),4.03(dd,J=14.1,8.4Hz,4H),3.48(d,J=6.0Hz,2H),2.89(s,2H),2.37(s,3H),1.77(d,J=6.1Hz,2H),1.59(s,2H),1.37-1.26(m,2H),0.86(t,J=7.3Hz,3H)ppm。MS:M/e 433(M+1)
【0823】
化合物A98:3-((4-アミノ-7-(3-メトキシ-4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール
【0824】
工程A:t-ブチル(2-(4-ホルミル-2-メトキシフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0825】
4-ヒドロキシ-3-メトキシベンズアルデヒド(1.52g、10mmol)の、THF(20ml)中での溶液に、t-ブチル(2-ヒドロキシエチル)(メチル)カルバメート(1.75g、10mmol)及びPPh(3.4g、13mmol)を添加した。混合物を窒素ガスで保護して0℃に冷却した。DIAD(2.6g、13mmol)の、THF(5ml)中での溶液を混合物に添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。塩化アンモニウム水溶液を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過、蒸発した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、タイトル生成物(1.6g、51.7%)を得た。MS:m/e:310(M+1)
【0826】
工程B:t-ブチル(2-(4-((2-((1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)-2-メトキシフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0827】
2-((1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-N,N-ビス(2,4-ジメトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(867mg、1.35mmol)の、THF(10ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M,2.1ml、3.3mmol)溶液を滴下し、温度を-75℃~-65℃間に維持した。1h後、t-ブチル(2-(4-ホルミル-2-メトキシフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート(618mg、2mmol)の、THF(2ml)中での懸濁液を滴下した。得られた混合物を-70℃で2h撹拌し、その後、室温に昇温して一晩過ごした。反応を飽和NHCl溶液でクエンチし、EtOAc(20ml×3回)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮した。残存物をHPLCにより精製して、目標化合物(650mg、50.7%)を得た。MS:M/e 951(M+1)
【0828】
工程C:t-ブチル(2-(4-((4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)-2-((1-ヒドロキシヘキサン-3-イル)オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)メチル)-2-メトキシフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0829】
t-ブチル(2-(4-((2-((1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)-2-メトキシフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート(650mg、0.68mmol)の、MeOH(20ml)中での溶液に、Pd/C(600mg)を添加した。混合物を水素ガスで保護して室温で一晩撹拌した。混合物をろ過し、ろ過液を真空濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、タイトル生成物(200mg、34.7%)を得た。MS:m/e:845(M+1)
【0830】
工程D:3-((4-アミノ-7-(3-メトキシ-4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール(化合物A98)
【0831】
工程Cの生成物(200mg、0.24mmol)の、TFA(9ml)中での混合物に、HO(1ml)を添加し、得られた混合物を40℃で一晩撹拌した。混合物を室温まで冷却して、乾燥となるまで濃縮した。残存物に2N NaOH(10ml)溶液及びDCM(20ml)を添加し、rtで30min撹拌した。混合物を分離した。有機相をNaSOで乾燥して真空濃縮した。粗生成物をプレパラティブHPLCにより精製して、目標化合物(50mg、47.6%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.09(s,1H),7.97(s,1H),7.27(s,1H),6.95(s,1H),6.86(d,J=8.4Hz,1H),6.78(d,J=7.9Hz,1H),5.06-5.01(m,1H),4.44(s,1H),4.05(s,2H),3.95(t,J=5.5hz,2H),3.72(s,3H),3.48(s,2H),2.82(s,2H),2.34(s,3H),1.78(d,J=6.5hz,2H),1.60(s,2H),1.41-1.26(m,2H),0.86(t,J=7.3Hz,3H)ppm。MS:M/e 445(M+1)
【0832】
化合物A99:(S)-7-(3-フルオロ-4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)-2-(ペンタン-2-イル-オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0833】
工程A:t-ブチル(2-(4-((4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-2-(((S)-ペンタン-2-イル)オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)-2-フルオロフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0834】
(S)-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)-2-(ペンタン-2-イル-オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(234mg、0.5mmol)の、THF(10ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M、0.9ml、1.5mmol)溶液を滴下し、温度を-75℃~-65℃間に維持した。1h後、t-ブチル(2-(2-フルオロ-4-ホルミルフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート(297mg、1mmol)の、THF(2ml)中での懸濁液を滴下した。得られた混合物を-70℃で2h撹拌し、その後、室温に昇温して一晩過ごした。反応を飽和NHCl溶液でクエンチし、EtOAc(20ml×3回)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮した。残存物をプレパラティブTLCにより精製して、目標化合物(120mg、31.6%)を得た。MS:M/e 759(M+1)
【0835】
工程B:(S)-7-(3-フルオロ-4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)-2-(ペンタン-2-イル-オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A99)
【0836】
工程Cの生成物(120mg、0.158mmol)の、TFA(4ml)中での混合物に、EtSiH(4ml)を添加し、得られた混合物を85℃で4時間撹拌した。混合物を室温まで冷却して、乾燥となるまで濃縮した。残存物にTFA(5ml)を添加して反応を80℃で一晩加熱した。混合物を真空濃縮して残存物をプレパラティブHPLCにより精製して、目標化合物(22mg、34.9%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.11(s,1H),7.99(s,1H),7.30(s,1H),7.16(m,1H),7.09(t,J=8.5hz,1H),7.02(d,J=8.2Hz,1H),5.03-4.88(m,1H),4.07(s,4H),2.90(t,J=5.3Hz,2H),2.38(s,3H),1.62(d,J=6.8Hz,1H),1.51(d,J=5.9Hz,1H),1.35(dd,J=14.8,7.5hz,2H),1.24(d,J=6.0Hz,3H),0.88(t,J=7.2Hz,3H)ppm。MS:M/e 403(M+1)
【0837】
化合物A100:(S)-7-(4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)-2-(ペンタン-2-イル-オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン。
【0838】
工程A:t-ブチル(2-(4-((4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)-2-(((S)-ペンタン-2-イル)オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)フェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート。
【0839】
雰囲気で、-78℃で、(S)-N,N-ビス(2,4-ジメトキシベンジル)-2-(ペンタン-2-イル-オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(521mg、1.0mmol)の、THF(5ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M,3.1ml、5.0mmol)を添加した。混合物を-78℃で30min撹拌した。その後、-78℃で、t-ブチル(2-(4-ホルミルフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート(500mg、2.0mmol)の、THF(5ml)中での溶液を系に添加した。反応を30min撹拌し、その後、室温に昇温して16hr撹拌した。室温で反応を飽和NHCl(10ml)でクエンチしてEA(10ml×3回)で抽出した。合わせた有機相を塩水(10ml×3回)で洗浄し、NaSOで乾燥して、減圧濃縮した。残存物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、タイトル化合物(265mg、収率:33%)を得た。MS:M/e 801(M+1)
【0840】
工程B:t-ブチル(S)-(2-(4-((4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)-2-(ペンタン-2-イル-オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)メチル)フェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート。
【0841】
t-ブチル(2-(4-((4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)-2-(((S)-ペンタン-2-イル)オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)フェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート(210mg、0.26mmol)、Pd/C(湿、200mg)及びAcOH(0.5ml)の、MeOH(20ml)中での混合物をHでrtで24hr撹拌した。混合物をろ過し、ろ過液を高真空濃縮してタイトル生成物(205mg、粗製)を得た。MS:M/e 785(M+1)+。
【0842】
工程C:(S)-7-(4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)-2-(ペンタン-2-イル-オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(化合物A100)。
【0843】
TFA(5ml)中でのt-ブチル(S)-(2-(4-((4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)-2-(ペンタン-2-イル-オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)メチル)フェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート(205mg、0.26mmol)を、rtで16hr撹拌した。反応混合物を減圧濃縮した。残存物をNaOH(2ml、4M)で処理し、DCM/IPA(5:1、3ml×3回)で抽出した。合わせた有機物を塩水(5ml×3回)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮してプレパラティブTLC(DCM/MeOH(NH)=10:1)により精製して、タイトル化合物(5mg、収率:15%)を得た。
H NMR(400MHz,CDOD)δ 7.26(s,1H),7.20(d,J=8.0Hz,2H),6.87(d,J=8.0Hz,2H),5.13-4.99(m,1H),4.12(s,2H),4.05(t,J=4.8Hz,2H),2.98-2.88(m,2H),2.44(s,3H),1.80-1.66(m,1H),1.64-1.50(m,1H),1.50-1.35(m,2H),1.30(d,J=6.0Hz,3H),0.93(t,J=7.2Hz,3H)ppm。MS:M/e 385(M+1)
【0844】
化合物A101:(R又はS)-3-((4-アミノ-7-(2-メトキシ-4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール
【0845】
工程A:(R又はS)-2-(2-(ベンジルオキシ)エチル)エチレンオキサイド
【0846】
振蕩器を備える反応器R-1を設置した。(注:反応器R-1:500mlフラスコ)、NaH(19.1g、0.54重量%、60%純度)を反応器R-1に充填した。THF(210ml、6.00体積%)を反応器R-1に充填した。0℃で(R又はS)-2-(エチレンオキサイド-2-イル)エタン-1-オール(35.0g、1.00重量%)を反応器R-1に充填した。0℃で混合物を0.5h撹拌した。0℃でBnBr(81.5g、2.33重量%)及びTBAI(14.7g、0.42重量%)を反応器R-1に充填した。25℃で混合物を16h撹拌した。TLC(石油エーテル/酢酸エチル=3/1、R=0.42)で反応終了を示した。混合物にHO(150ml、4.29体積%)を添加した。EtOAc(200ml×2回、11.4体積%)で抽出して混合物を得た。有機層を合併して塩水で有機層を洗浄した。NaSOで有機層を乾燥した。有機層を濃縮して粗生成物を得た。残存物をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/酢酸エチル=50/1~5/1)により精製した。黄色油状物を呈する目標化合物(40.0g、56.5% 収率)を得た。
H NMR:400MHz CDCl3:δ 7.30-7.36(m,5H),4.55(s,2H),3.62-3.66(m,2H),3.08-3.09(m,1H),2.78-2.81(m,1H),2.53-2.55(m,1H),1.90-1.92(m,1H),1.81-1.82(m,1H)ppm。
【0847】
工程B:(R又はS)-1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-オール
【0848】
振蕩器を備える反応器R-1を設置した。(注:反応器R-1:1Lフラスコ)、EtMgBr(150ml、3.75体積%)を反応器R-1に充填した。THF(240ml、6.00体積%)を反応器R-1に充填した。0℃でCuI(0.85g、0.02重量%)を反応器R-1に充填した。0℃で混合物を0.5h撹拌した。(R又はS)-2-(2-(ベンジルオキシ)エチル)エチレンオキサイド(40.0g、1.00重量%)を反応器R-1に充填した。25℃で混合物を1h撹拌した。TLC(石油エーテル/酢酸エチル=3/1、R=0.35)で反応終了を示した。混合物に水性NHCl(200ml、5.00体積%)を添加した。EtOAc(200ml×2回、10.0体積%)で混合物を抽出した。有機層を合併して塩水で有機層を洗浄した。NaSOで有機層を乾燥した。有機層を濃縮して粗生成物を得た。残存物をカラムクロマトグラフィー(SiO、石油エーテル/酢酸エチル=50/1~5/1)により精製した。黄色油状物を呈する目標化合物(22.7g、収率:47.1%、純度:97.0%)を得た。
H NMR:400MHz CDCl3:δ 7.30-7.38(m,5H),4.54(s,2H),3.74-3.83(m,1H),3.69-3.73(m,1H),3.65-3.67(m,1H),2.87(s,1H),1.75-1.77(m,2H),1.36-1.48(m,4H),0.92-0.95(m,3H)ppm。
【0849】
工程C:(R又はS)-2-((1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-N,N-ビス(2,4-ジメトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン
【0850】
0℃で、Nで、(R又はS)-1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-オール(10.0g、48.07mmol)の、DMF(100ml)中での溶液に、NaH(3.8g、95.0mmol)を添加した。25℃で0.5h撹拌した後、2-クロロ-N,N-ビス(2,4-ジメトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(18.8g、40.0mmol)を添加した。反応混合物を80℃で0.5h撹拌した。終了後、反応混合物を水性NHCl(80ml)でクエンチしてEtOAc(3回×100ml)で抽出した。合わせた有機層を水(3回×50ml)、塩水(3回×50ml)で洗浄し、NaSOで乾燥して真空濃縮して残存物を得た。残存物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、石油エーテル中での酢酸エチル(50%)で溶離してタイトル化合物(24.9g、97%)を得た。MS:M/e 642(M+1)
【0851】
工程D:t-ブチル(2-(4-ホルミル-3-メトキシフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0852】
4-ヒドロキシ-2-メトキシベンズアルデヒド(304g、2mmol)の、THF(20ml)中での溶液に、t-ブチル(2-ヒドロキシエチル)(メチル)カルバメート(350g、2mmol)及びPPh(665g、2.5mmol)を添加した。混合物を窒素ガスで保護して0℃に冷却した。DIAD(505mg、2.5mmol)の、THF(5ml)中での溶液を混合物に添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。塩化アンモニウム水溶液を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過、蒸発した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、タイトル生成物(300mg、48.5%)を得た。MS:m/e:310(M+1)
【0853】
工程E:t-ブチル(2-(4-((2-(((R又はS)-1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)-3-メトキシフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0854】
(R又はS)-2-((1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-N,N-ビス(2,4-ジメトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(237mg、0.37mmol)の、THF(10ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M、0.7ml、1.1mmol)溶液を滴下し、温度を-75℃~-65℃間に維持した。1h後、t-ブチル(2-(4-ホルミル-3-メトキシフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート(340mg、1mmol)の、THF(2ml)中での懸濁液を滴下した。得られた混合物を-70℃で2h撹拌し、その後、室温に昇温して一晩過ごした。反応を飽和NHCl溶液でクエンチし、EtOAc(20ml×3回)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮した。残存物をプレパラティブTLCにより精製して、目標化合物(100mg、28.4%)を得た。MS:M/e 951(M+1)
【0855】
工程F:t-ブチル(R又はS)-(2-(4-((4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)-2-((1-ヒドロキシヘキサン-3-イル)オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)メチル)-3-メトキシフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0856】
t-ブチル(2-(4-((2-(((R又はS)-1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)-3-メトキシフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート(100mg、0.105mmol)の、MeOH(20ml)中での溶液に、Pd/C(200mg)を添加した。混合物を水素ガスで保護して室温で一晩撹拌した。混合物をろ過し、ろ過液を真空濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、タイトル生成物(60mg、67.6%)を得た。MS:m/e:845(M+1)
【0857】
工程G:(R又はS)-3-((4-アミノ-7-(2-メトキシ-4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール(化合物A101)
【0858】
工程Fの生成物(60mg、0.071mmol)の、TFA(9ml)中での混合物に、HO(1ml)を添加し、得られた混合物を40℃で一晩撹拌した。混合物を室温まで冷却して、乾燥となるまで濃縮した。残存物に2N NaOH(10ml)溶液及びDCM(20ml)を添加し、rtで30min撹拌した。混合物を分離した。有機相をNaSOで乾燥して真空濃縮した。粗生成物をプレパラティブHPLCにより精製して、目標化合物(8mg、25.3%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.88(br.s,2H),8.38(s,1H),8.25(s,1H),7.35(s,1H),7.10(d,J=8.1Hz,1H),6.61(s,1H),6.49(d,J=8.2Hz,1H),5.08(m,1H),4.21(s,2H),4.00(s,2H),3.80(s,3H),3.49(d,J=6.0Hz,2H),3.30(s,2H),2.62(s,3H),1.78(s,2H),1.62(s,2H),1.41-1.28(m,2H),0.87(t,J=7.1Hz,3H)ppm。MS:M/e 445(M+1)
【0859】
化合物A102:3-((4-アミノ-7-(3-クロロ-4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール
【0860】
工程A:t-ブチル(2-(2-クロロ-4-ホルミルフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0861】
3-クロロ-4-ヒドロキシベンズアルデヒド(1.56g、10mmol)の、THF(20ml)中での溶液に、t-ブチル(2-ヒドロキシエチル)(メチル)カルバメート(1.75g、10mmol)及びPPh(3.4g、13mmol)を添加した。混合物を窒素ガスで保護して0℃に冷却した。DIAD(2.6g、13mmol)の、THF(5ml)中での溶液を混合物に添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。塩化アンモニウム水溶液を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過、蒸発した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、タイトル生成物(1.6g、49.8%)を得た。MS:m/e:314(M+1)
【0862】
工程B:t-ブチル(2-(4-((2-((1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)-2-クロロフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0863】
2-((1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(288mg、0.5mmol)の、THF(10ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M、1.25ml、2mmol)溶液を滴下し、温度を-75℃~-65℃間に維持した。1h後、t-ブチル(2-(2-クロロ-4-ホルミルフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート(313mg、1mmol)の、THF(2ml)中での懸濁液を滴下した。得られた混合物を-70℃で2h撹拌し、その後、室温に昇温して一晩過ごした。反応を飽和NHCl溶液でクエンチし、EtOAc(20ml×3回)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮した。残存物をプレパラティブTLCにより精製して、目標化合物(320mg、71.8%)を得た。MS:M/e 896(M+1)
【0864】
工程C:3-((4-アミノ-7-(3-クロロ-4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール(化合物A102)
【0865】
工程Cの生成物(320mg、0.357mmol)の、TFA(4ml)中での混合物に、EtSiH(4ml)を添加し、得られた混合物を85℃で4時間撹拌した。混合物を室温まで冷却して、乾燥となるまで濃縮した。残存物にTFA(5ml)を添加して反応を80℃で一晩加熱した。混合物を真空濃縮して残存物をプレパラティブHPLCにより精製して、目標化合物(25mg、15.6%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.12(s,1H),8.00(s,1H),7.38(s,1H),7.32(s,1H),7.21(d,J=8.2Hz,1H),7.07(d,J=8.2Hz,1H),5.07-5.01(m,1H),4.44(s,1H),4.07(s,4H),3.49(s,2H),2.93(d,J=4.5hz,2H),2.41(s,3H),1.83-1.71(m,2H),1.60(d,J=6.3Hz,2H),1.38-1.25(m,2H),0.85(t,J=7.1Hz,3H)ppm。MS:M/e 449(M+1)
【0866】
化合物A103:(R又はS)-3-((4-アミノ-7-(3-メチル-4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール
【0867】
工程A:t-ブチル(2-(4-ホルミル-2-メチルフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0868】
4-ヒドロキシ-3-メチルベンズアルデヒド(1.36g、10mmol)の、THF(20ml)中での溶液に、t-ブチル(2-ヒドロキシエチル)(メチル)カルバメート(1.75g、10mmol)及びPPh(3.4g、13mmol)を添加した。混合物を窒素ガスで保護して0℃に冷却した。DIAD(2.6g、13mmol)の、THF(5ml)中での溶液を混合物に添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。塩化アンモニウム水溶液を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過、蒸発した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、タイトル生成物(1.7g、58%)を添加した。MS:m/e:294(M+1)
【0869】
工程B:t-ブチル(2-(4-((2-(((R又はS)-1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)-2-メチルフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0870】
(R又はS)-2-((1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-N,N-ビス(2,4-ジメトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(384mg、0.6mmol)の、THF(10ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M、0.75ml、1.2mmol)溶液を滴下し、温度を-75℃~-65℃間に維持した。1h後、t-ブチル(2-(4-ホルミル-2-メチルフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート(300mg、1mmol)の、THF(2ml)中での懸濁液を滴下した。得られた混合物を-70℃で2h撹拌し、その後、室温に昇温して一晩過ごした。反応を飽和NHCl溶液でクエンチし、EtOAc(20ml×3回)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮した。残存物をHPLCにより精製して、目標化合物(400mg、71.4%)を得た。MS:M/e 935(M+1)
【0871】
工程C:t-ブチル(R又はS)-(2-(4-((4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)-2-((1-ヒドロキシヘキサン-3-イル)オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)メチル)-2-メチルフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0872】
t-ブチル(2-(4-((2-(((R又はS)-1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)-2-メチルフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート(400mg、0.428mmol)の、MeOH(20ml)中での溶液に、Pd/C(400mg)を添加した。混合物を水素ガスで保護して室温で一晩撹拌した。混合物をろ過し、ろ過液を真空濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、タイトル生成物(200mg、56.4%)を得た。MS:m/e:829(M+1)
【0873】
工程D:(R又はS)-3-((4-アミノ-7-(3-メチル-4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール(化合物A103)
【0874】
工程Cの生成物(200mg、0.24mmol)の、TFA(9ml)中での混合物に、HO(1ml)を添加し、得られた混合物を40℃で一晩撹拌した。混合物を室温まで冷却して、乾燥となるまで濃縮した。残存物に2N NaOH(10ml)溶液及びDCM(20ml)を添加し、rtで30min撹拌した。混合物を分離した。有機相をNaSOで乾燥して真空濃縮した。粗生成物をプレパラティブHPLCにより精製して、目標化合物(40mg、38.8%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.08(s,1H),7.97(s,1H),7.26(s,1H),7.07(d,J=10.3Hz,2H),6.82(d,J=8.1Hz,1H),5.11-5.02(m,1H),4.45(s,1H),4.01(s,2H),3.96(t,J=5.5hz,2H),3.49(d,J=5.0Hz,2H),2.84(t,J=5.5hz,2H),2.35(s,3H),2.10(s,3H),1.79(dd,J=12.5,6.1Hz,2H),1.65-1.58(m,2H),1.33(dt,J=14.5,7.1Hz,2H),0.86(t,J=7.3Hz,3H)ppm。MS:M/e 429(M+1)
【0875】
化合物A104:(R又はS)-3-((4-アミノ-7-(3-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール
【0876】
工程A:t-ブチル(2-(3-ホルミルフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0877】
0℃で、Nで、3-ヒドロキシベンズアルデヒド(2g、16.39mmol)、t-ブチル(2-ヒドロキシエチル)(メチル)カルバメート(2.9g、16.57mmol)及びPPh(6.4g、24.4mmol)の、THF(60ml)中での溶液に、DTAD(4.1g、17.83mmol)の、THF(20ml)中での溶液を添加した。反応混合物を25℃で16h撹拌した。終了後、反応混合物を水(50ml)でクエンチしてEtOAc(3回×80ml)で抽出した。合わせた有機層を水性NaHCO(3回×50ml)、塩水(50ml)で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空濃縮して残存物を得た。残存物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、石油エーテル中での酢酸エチル(20%)で溶離してタイトル化合物(4.3g、粗製)を得た。MS:M/e 302(M+Na)
【0878】
工程B:t-ブチル(2-(3-((2-(((R又はS)-1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)フェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0879】
-78℃で、Nで、(R又はS)-2-((1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-N,N-ビス(2,4-ジメトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(500mg、0.78mmol)の、THF(20ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(2ml、3.2mmol)を添加した。-78℃で0.5h撹拌した後、t-ブチル(2-(3-ホルミルフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート(870mg、粗製)を添加した。反応混合物を-78℃で2.5h撹拌した。終了後、反応混合物を水性NHCl(30ml)でクエンチしてDCM(3回×30ml)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥して真空濃縮して残存物を得た。残存物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、石油エーテル中での酢酸エチル(50%)で溶離してタイトル化合物(150mg、21%)を得た。MS:M/e 921(M+1)
【0880】
工程C:t-ブチル(R又はS)-(2-(3-((4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)-2-((1-ヒドロキシヘキサン-3-イル)オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)メチル)フェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0881】
t-ブチル(2-(3-((2-(((R又はS)-1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)フェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート(150mg、0.163mmol)の、MeOH(20ml)中での溶液に、Pd/C(150mg)及びAcOH(0.1ml)を添加した。H(1atm)で、40℃で、反応混合物を24h撹拌した。混合物をろ過し、ろ過液を合併して真空濃縮した。残存物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、石油エーテル中での酢酸エチル(90%)で溶離してタイトル化合物(120mg、90%)を得た。MS:M/e 815(M+1)
【0882】
工程D:(R又はS)-3-((4-アミノ-7-(3-(2(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1,f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール(化合物A104)
【0883】
で、t-ブチル(R又はS)-(2-(3-((4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)-2-((1-ヒドロキシヘキサン-3-イル)オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)メチル)フェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート(120mg、0.147mmol)を、TFA(3ml)及びHO(0.3ml)に溶解した。反応混合物を40℃で12h撹拌した。終了後、真空で溶媒を除去した。残存物を水(20ml)及びDCM(20ml)で希釈し、水相を1N HClで酸化してPHを1~2に調節した。水相をDCM(3回×30ml)で洗浄して2N NaOHでアルカリ化してpHを13~14に調節し、DCM/i-PrOH(5/1、3回×100ml)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥して真空濃縮して残存物を得た。残存物をプレパラティブTLC(DCM/CHOH(NH)=15/1~10/1)により精製して、タイトル化合物(30mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDOD)δ 7.29(s,1H),7.23(t,J=7.6Hz,1H),6.99-6.79(m,3H),5.17(s,1H),4.18(s,2H),4.13(s,2H),3.64(d,J=6.8Hz,2H),3.19(s,2H),2.61(s,3H),1.96-1.83(m,2H),1.77-1.56(m,2H),1.48-1.31(m,2H),0.90(t,J=7.2Hz,3H)ppm。MS:M/e 415(M+1)
【0884】
化合物A105及び化合物A106:(R又はS)-3-((4-アミノ-7-(3-フルオロ-4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール、及び(S又はR)-3-((4-アミノ-7-(3-フルオロ-4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール
【0885】
プレパラティブSFCにより化合物A91 3-((4-アミノ-7-(3-フルオロ-4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オールを、2つの光学異性体化合物A105及び化合物A106に分離した。プレパラティブSFCの条件は以下の通りである。
【表4】
【0886】
化合物A105(R又はS光学異性体1):H NMR(400MHz,CDOD)δ 7.31(s,1H),7.12-6.99(m,3H),5.21-5.10(m,1H),4.18-4.08(m,4H),3.70-3.58(m,2H),3.03-2.92(m,2H),2.47(s,3H),1.96-1.82(m,2H),1.80-1.60(m,2H),1.45-1.30(m,2H),0.90(t,J=6.8Hz,3H)ppm。MS:M/e 433(M+1)
【0887】
化合物A106(S又はR光学異性体2):H NMR(400MHz,CDOD)δ 7.31(s,1H),7.12-6.98(m,3H),5.22-5.12(m,1H),4.19-4.11(m,4H),3.70-3.59(m,2H),3.04-2.97(m,2H),2.49(s,3H),1.96-1.81(m,2H),1.79-1.58(m,2H),1.50-1.30(m,2H),0.90(t,J=7.2Hz,3H)ppm。MS:M/e 433(M+1)
【0888】
化合物A107:(R又はS)-3-((4-アミノ-7-(2-メチル-4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール
【0889】
工程A:t-ブチル(2-(4-ホルミル-3-メチルフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0890】
4-ヒドロキシ-2-メチルベンズアルデヒド(1.36g、10mmol)の、THF(20ml)中での溶液に、t-ブチル(2-ヒドロキシエチル)(メチル)カルバメート(1.7g、10mmol)及びPPh(3.4g、13mmol)を添加した。混合物を窒素ガスで保護して0℃に冷却した。DIAD(2.6g、13mmol)の、THF(5ml)中での溶液を混合物に添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。塩化アンモニウム水溶液を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過、蒸発した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、タイトル生成物(1.5g、51.2%)を得た。MS:m/e:294(M+1)
【0891】
工程B:t-ブチル(2-(4-((2-(((R又はS)-1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)-3-メチルフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0892】
(R又はS)-2-((1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-N,N-ビス(2,4-ジメトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(530mg、0.82mmol)の、THF(10ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M,1ml、1.6mmol)溶液を滴下し、温度を-75℃~-65℃間に維持した。1h後、t-ブチル(2-(4-ホルミル-3-メチルフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート(400mg、1.36mmol)の、THF(2ml)中での懸濁液を滴下した。得られた混合物を-70℃で2h撹拌し、その後、室温に昇温して一晩過ごした。反応を飽和NHCl溶液でクエンチし、EtOAc(20ml×3回)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮した。残存物をプレパラティブTLCにより精製して、目標化合物(400mg、52.2%)を得た。MS:M/e 935(M+1)
【0893】
工程C:t-ブチル(R又はS)-(2-(4-((4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)-2-((1-ヒドロキシヘキサン-3-イル)オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)メチル)-3-メチルフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0894】
t-ブチル(2-(4-((2-(((R又はS)-1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)-3-メチルフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート(400mg、0.42mmol)の、MeOH(20ml)中での溶液に、Pd/C(400mg)を添加した。混合物を水素ガス下で放置して室温で一晩撹拌した。混合物をろ過し、ろ過液を真空濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、タイトル生成物(200mg、57.6%)を得た。MS:m/e:829(M+1)
【0895】
工程D:(R又はS)-3-((4-アミノ-7-(2-メチル-4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール(化合物A107)
【0896】
工程Cの生成物(200mg、0.24mmol)の、TFA(9ml)中での混合物に、HO(1ml)を添加し、得られた混合物を40℃で一晩撹拌した。混合物を室温まで冷却して、乾燥となるまで濃縮した。残存物に2N NaOH(10ml)溶液及びDCM(20ml)を添加し、rtで30min撹拌した。混合物を分離した。有機相をNaSOで乾燥して真空濃縮した。粗生成物をプレパラティブHPLCにより精製して、目標化合物(36mg、34.9%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.10(s,1H),7.98(s,1H),7.13(s,1H),7.08(d,J=8.1Hz,1H),6.77(s,1H),6.68(d,J=7.9Hz,1H),5.06(s,1H),4.5(br.s,1H),4.02(s,2H),3.96(s,2H),3.48(s,2H),2.83(d,J=3.3Hz,2H),2.34(d,J=2.7Hz,3H),2.27(s,3H),1.77(s,2H),1.60(s,2H),1.39-1.26(m,2H),0.86(t,J=7.1Hz,3H)ppm。MS:M/e 429(M+1)
【0897】
化合物A108:(R又はS)-3-((4-アミノ-7-(2-クロロ-4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール
【0898】
工程A:t-ブチル(2-(3-クロロ-4-ホルミルフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0899】
2-クロロ-4-ヒドロキシベンズアルデヒド(1.56g、10mmol)の、THF(20ml)中での溶液に、t-ブチル(2-ヒドロキシエチル)(メチル)カルバメート(1.75g、10mmol)及びPPh(3.4g、13mmol)を添加した。混合物を窒素ガスで保護して0℃に冷却した。DIAD(2.6g、13mmol)の、THF(5ml)中での溶液を混合物に添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。塩化アンモニウム水溶液を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過、蒸発した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、タイトル生成物(0.8g、25.6%)を得た。MS:m/e:314(M+1)
【0900】
工程B:t-ブチル(2-(4-((2-(((R又はS)-1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-4-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)-3-クロロフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0901】
(R又はS)-2-((1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(288mg、0.5mmol)の、THF(10ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M、1.25ml、2mmol)溶液を滴下し、温度を-75℃~-65℃間に維持した。1h後、t-ブチル(2-(3-クロロ-4-ホルミルフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート(313mg、1mmol)の、THF(2ml)中での懸濁液を滴下した。得られた混合物を-70℃で2h撹拌し、その後、室温に昇温して一晩過ごした。反応を飽和NHCl溶液でクエンチし、EtOAc(20ml×3回)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮した。残存物をプレパラティブTLCにより精製して、目標化合物(120mg、26.8%)を得た。MS:M/e 895(M+1)
【0902】
工程C:(R又はS)-3-((4-アミノ-7-(2-クロロ-4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール(化合物A108)
【0903】
工程Cの生成物(120mg、0.134mmol)の、TFA(4ml)中での混合物に、EtSiH(4ml)を添加し、得られた混合物を85℃で4時間撹拌した。混合物を室温まで冷却して、乾燥となるまで濃縮した。残存物にTFA(5ml)を添加して反応を80℃で一晩加熱した。混合物を真空濃縮して残存物をプレパラティブHPLCにより精製して、目標化合物(15mg、25%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.13(s,1H),8.00(s,1H),7.25(d,J=8.4Hz,1H),7.21(s,1H),7.05(s,1H),6.86(d,J=8.6Hz,1H),5.09-5.01(m,1H),4.5(br.s,2H),4.14(s,2H),4.02(t,J=4.9Hz,2H),3.48(d,J=5.3Hz,2H),2.85(d,J=5.1Hz,2H),2.35(s,3H),1.77(d,J=6.0Hz,2H),1.59(d,J=4.6Hz,2H),1.31(dt,J=14.5,7.0Hz,2H),0.85(t,J=7.2Hz,3H)ppm。MS:M/e 449(M+1)
【0904】
化合物A109:(3R又はS)-3-((4-アミノ-7-((6-((1-(メチルアミノ)プロパン-2-イル)オキシ)ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール
【0905】
工程A:t-ブチル(2-ヒドロキシプロピル)(メチル)カルバメート
【0906】
-0℃で、Nで、t-ブチル メチル(2-オキソエチル)カルバメート(3.9g、22.5mmol)の、THF(80ml)中での溶液に、CHBrMg(24.8ml、24.8mmol)を添加した。反応混合物を25℃で1h撹拌した。終了後、反応混合物を水性NHCl(50ml)でクエンチしてEtOAc(3回×50ml)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥して真空濃縮して残存物を得た。残存物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、石油エーテル中での酢酸エチル(50%)で溶離してタイトル化合物(3.87g、91%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 4.64(s,1H),3.77(d,J=5.6Hz,1H),3.14(dd,J=13.6,5.2Hz,1H),2.97(dd,J=13.6,6.8Hz,1H),2.89-2.75(m,3H),1.36(s,9H),1.00(d,J=5.6Hz,3H)ppm。
【0907】
工程B:t-ブチル(2-(4-ホルミルフェノキシ)プロピル)(メチル)カルバメート
【0908】
で、6-クロロニコチンアルデヒド(500mg、3.52mmol)、t-ブチル(2-ヒドロキシプロピル)(メチル)カルバメート(800mg、4.23mmol)、Pd(dba)(240mg、0.262mmol)及びCsCO(2.3g、7.05mmol)の、ジオキサン(10ml)中での溶液に、RuPhos(247g、0.528mmol)を添加した。反応混合物を95℃で12h撹拌した。混合物をろ過し、ろ過液を合併して真空濃縮した。残存物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、石油エーテル中での酢酸エチル(30%)で溶離してタイトル化合物(600mg、58%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 9.95(s,1H),8.72(s,1H),8.11(d,J=8.4Hz,1H),6.91(s,1H),5.57(s,1H),3.43(s,2H),2.80(d,J=9.2Hz,3H),1.35(s,9H),1.27(d,J=5.6Hz,3H)ppm。MS:M/e 295(M+H)
【0909】
工程C:t-ブチル(2-((5-((2-(((R又はS)-1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)ピリジン-2-イル)オキシ)プロピル)(メチル)カルバメート
【0910】
-78℃で、Nで、(R又はS)-2-((1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-N,N-ビス(2,4-ジメトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(600mg、0.934mmol)の、THF(15ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(0.88ml、1.41mmol)を添加した。-78℃で0.5h撹拌した後、t-ブチル(2-(4-ホルミルフェノキシ)プロピル)(メチル)カルバメート(328mg、1.12mmol)を添加した。反応混合物を-78℃で2.5h撹拌した。終了後、反応混合物を水性NHCl(30ml)でクエンチしてDCM(3回×50ml)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥して真空濃縮して残存物を得た。残存物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、石油エーテル中での酢酸エチル(50%)で溶離してタイトル化合物(510mg、58%)を得た。MS:M/e 936(M+H)
【0911】
工程D:t-ブチル(2-((5-((4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)-2-(((R又はS)-1-ヒドロキシヘキサン-3-イル)オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)メチル)ピリジン-2-イル)オキシ)プロピル)(メチル)カルバメート
【0912】
t-ブチル(2-((5-((2-(((R又はS)-1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)ピリジン-2-イル)オキシ)プロピル)(メチル)カルバメート(410mg、0.438mmol)の、MeOH(30ml)中での溶液に、Pd/C(410mg)及びAcOH(0.4ml)を添加した。H(1atm)で、40℃で、反応混合物を12h撹拌した。混合物をろ過し、ろ過液を合併して真空濃縮した。残存物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、石油エーテル中での酢酸エチル(70%)で溶離してタイトル化合物(180mg、50%)を得た。MS:M/e 830(M+H)
【0913】
工程E:(3R又はS)-3-((4-アミノ-7-((6-((1-(メチルアミノ)プロパン-2-イル)オキシ)ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール(化合物A109)
【0914】
で、t-ブチル(2-((5-((4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)-2-(((R又はS)-1-ヒドロキシヘキサン-3-イル)オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)メチル)ピリジン-2-イル)オキシ)プロピル)(メチル)カルバメート(180mg、0.217mmol)を、TFA(3ml)及びHO(0.3ml)に溶解した。反応混合物を40℃で12h撹拌した。終了後、真空で溶媒を除去した。残存物を水(20ml)及びDCM(20ml)で希釈し、水相を1N HClで酸化してPHを1~2に調節した。水相をDCM(3回×20ml)で洗浄して2N NaOHでアルカリ化してpHを13~14に調節し、DCM/i-PrOH(5/1、3回×100ml)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥して真空濃縮して残存物を得た。残存物をプレパラティブTLC(DCM/CHOH(NH)=15/1)により精製して、タイトル化合物(50mg、53%)を得た。
H NMR(400MHz,CDOD)δ 8.09(d,J=13.6Hz,1H),7.66-7.54(m,1H),7.33(s,1H),6.72(d,J=8.4Hz,1H),5.30-5.13(m,2H),4.14(s,2H),3.65(s,2H),2.94-2.69(m,2H),2.41(s,3H),1.98-1.80(m,2H),1.80-1.55(m,2H),1.53-1.34(m,2H),1.29(d,J=6.0Hz,3H),0.92(t,J=7.2Hz,3H)ppm。MS:M/e 430(M+H)
【0915】
化合物A110:(R又はS)-3-((4-アミノ-7-(4-(3-(メチルアミノ)プロピル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール
【0916】
工程A:3-(4-ブロモフェニル)-N-メチルプロパンアミド
【0917】
-0℃で、Nで、3-(4-ブロモフェニル)プロピオン酸(2g、8.73mmol)とCHNH HCl(712mg、10.47mmol)とHATU(3.98g、10.47mmol)の、DMF(20ml)中での溶液に、DIEA(2.7g、20.93mmol)を添加した。反応混合物を25℃で12h撹拌した。終了後、反応混合物を氷水(50ml)でクエンチしてEtOAc(3回×80ml)で抽出した。合わせた有機層を水(50ml)、塩水(3回×50ml)で洗浄し、NaSOで乾燥して真空濃縮して残存物を得た。残存物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、石油エーテル中での酢酸エチル(60%)で溶離してタイトル化合物(3g、粗製)を得た。MS:M/e 242,244。(M+H)
【0918】
工程B:3-(4-ブロモフェニル)-N-メチルプロパン-1-アミン
【0919】
0℃で、Nで、3-(4-ブロモフェニル)-N-メチルプロパンアミド(2.6g、粗製)の、THF(50ml)中での溶液に、THF(42ml、42.0mmol)中でのBHを添加した。反応混合物を0℃で0.5h撹拌し、かつ70℃でさらに4h撹拌した。終了後、反応混合物を0℃に冷却してMeOH(20ml)及び6N HCl(20ml)を滴下した。混合物を0.5h還流して真空で溶媒を除去した。水相を50% NaOHでアルカリ化してMTBE(3回×80ml)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥して真空濃縮して粗生成物(2.5g)を得た。MS:M/e 228,230。(M+H)
【0920】
工程C:t-ブチル(3-(4-ブロモフェニル)プロピル)(メチル)カルバメート
【0921】
0℃で、Nで、3-(4-ブロモフェニル)-N-メチルプロパン-1-アミン(2.5g、粗製)の、DCM(30ml)中での溶液に、EtN(1.8g、17.82mmol)及び(Boc)O(2.3g、10.55mmol)を添加した。反応混合物を25℃で12h撹拌した。終了後、反応混合物を水(30ml)でクエンチしてDCM(3回×50ml)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥して真空濃縮して残存物を得た。残存物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、石油エーテル中での酢酸エチル(20%)で溶離してタイトル化合物(1.8g、3つの工程に対して63%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 7.46(d,J=6.8Hz,2H),7.19(d,J=6.8Hz,2H),3.15(s,2H),2.76(s,3H),2.52(s,2H),1.73(s,2H),1.35(s,9H)ppm。MS:M/e 350,352(M+H)
【0922】
工程D:t-ブチル(3-(4-ホルミルフェニル)プロピル)(メチル)カルバメート
【0923】
-78℃で、Nで、t-ブチル(3-(4-ブロモフェニル)プロピル)(メチル)カルバメート(1.7g、5.18mmol)の、THF(25ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(4.8ml、7.68mmol)を添加した。-78℃で0.5h撹拌した後、DMF(570mg、7.8mmol)を滴下した。反応混合物を25℃に昇温して0.5h撹拌した。終了後、反応混合物を水性NHCl(50ml)でクエンチしてDCM(3回×50ml)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥して真空濃縮して残存物を得た。残存物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、石油エーテル中での酢酸エチル(40%)で溶離してタイトル化合物(1.2g、84%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 9.97(s,1H),7.84(d,J=7.2Hz,2H),7.46(d,J=7.2Hz,2H),3.18(s,2H),2.77(s,3H),2.64(s,2H),1.80(s,2H),1.36(s,9H)ppm。MS:M/e 300(M+Na)
【0924】
工程E:t-ブチル(3-(4-((2-(((R又はS)-1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)フェニル)プロピル)(メチル)カルバメート
【0925】
-78℃で、Nで、(R又はS)-2-((1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-N,N-ビス(2,4-ジメトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(600mg、0.934mmol)の、THF(15ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(0.88ml、1.41mmol)を添加した。-78℃で0.5h撹拌した後、t-ブチル(3-(4-ホルミルフェニル)プロピル)(メチル)カルバメート(310mg、1.12mmol)を添加した。反応混合物を-78℃で2.5h撹拌した。終了後、反応混合物を水性NHCl(30ml)でクエンチしてDCM(3回×50ml)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥して真空濃縮して残存物を得た。残存物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、石油エーテル中での酢酸エチル(50%)で溶離してタイトル化合物(660mg、77%)を得た。MS:M/e 919(M+H)
【0926】
工程F:t-ブチル(R又はS)-(3-(4-((4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)-2-((1-ヒドロキシヘキサン-3-イル)オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)メチル)フェニル)プロピル)(メチル)カルバメート
【0927】
t-ブチル(3-(4-((2-(((R又はS)-1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)フェニル)プロピル)(メチル)カルバメート(560mg、0.609mmol)の、MeOH(30ml)中での溶液に、Pd/C(560mg)及びAcOH(0.5ml)を添加した。H(1atm)で、40℃で、反応混合物を12h撹拌した。混合物をろ過し、ろ過液を合併して真空濃縮した。残存物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、石油エーテル中での酢酸エチル(60%)で溶離してタイトル化合物(470mg、94%)を得た。MS:M/e 813(M+H)
【0928】
工程G:(R又はS)-3-((4-アミノ-7-(4-(3-(メチルアミノ)プロピル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール(化合物A110)
【0929】
で、t-ブチル(R又はS)-(3-(4-((4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)-2-((1-ヒドロキシヘキサン-3-イル)オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)メチル)フェニル)プロピル)(メチル)カルバメート(470mg、0.578mmol)を、TFA(5ml)及びHO(0.5ml)に溶解した。反応混合物を40℃で12h撹拌した。終了後、真空で溶媒を除去した。残存物を水(20ml)及びDCM(20ml)で希釈し、水相を1N HClで酸化してPHを1~2に調節した。水相をDCM(3回×20ml)で洗浄して2N NaOHでアルカリ化してpHを13~14に調節し、DCM/i-PrOH(5/1、3回×100ml)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥して真空濃縮して残存物を得た。残存物をプレパラティブTLC(DCM/CHOH(NH)=15/1)により精製して、タイトル化合物(125mg、53%)を得た。
H NMR(400MHz,CDOD)δ 7.27(s,1H),7.21(d,J=8.0Hz,2H),7.13(d,J=7.6Hz,2H),5.18(s,1H),4.16(s,2H),3.65(s,2H),2.63(dd,J=13.6,6.8Hz,4H),2.41(s,3H),1.95-1.76(m,4H),1.76-1.58(m,2H),1.41(s,2H),0.91(t,J=7.2Hz,3H)ppm。MS:M/e 413(M+H)
【0930】
化合物A111:(R又はS)-3-((4-アミノ-7-(2,3-ジフルオロ-4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール
【0931】
工程A:t-ブチル(2-(2,3-ジフルオロ-4-ホルミルフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0932】
2,3-ジフルオロ-4-ヒドロキシベンズアルデヒド(1.58g、10mmol)の、THF(20ml)中での溶液に、t-ブチル(2-ヒドロキシエチル)(メチル)カルバメート(1.75g、10mmol)及びPPh(3.4g、13mmol)を添加した。混合物を窒素ガスで保護して0℃に冷却した。DIAD(2.6g、13mmol)の、THF(5ml)中での溶液を混合物に添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。塩化アンモニウム水溶液を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過、蒸発した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、タイトル生成物(1.1g、34.9%)を得た。MS:m/e:316(M+1)
【0933】
工程B:t-ブチル(2-(4-((2-(((R又はS)-1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)-2,3-ジフルオロフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0934】
(R又はS)-2-((1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-N,N-ビス(2,4-ジメトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(320mg、0.5mmol)の、THF(10ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M、0.7ml、1.1mmol)溶液を滴下し、温度を-75℃~-65℃間に維持した。1h後、t-ブチル(2-(2,3-ジフルオロ-4-ホルミルフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート(315mg、1mmol)の、THF(2ml)中での懸濁液を滴下した。得られた混合物を-70℃で2h撹拌し、その後、室温に昇温して一晩過ごした。反応を飽和NHCl溶液でクエンチし、EtOAc(20ml×3回)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮した。残存物をHPLCにより精製して、目標化合物(100mg、23.3%)を得た。MS:M/e 957(M+1)
【0935】
工程C:t-ブチル(R又はS)-(2-(4-((4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)-2-((1-ヒドロキシヘキサン-3-イル)オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)メチル)-2,3-ジフルオロフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0936】
t-ブチル(2-(4-((2-(((R又はS)-1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)-2,3-ジフルオロフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート(100mg、0.104mmol)の、MeOH(20ml)中での溶液に、Pd/C(100mg)を添加した。混合物を水素ガスで保護して室温で一晩撹拌した。混合物をろ過し、ろ過液を真空濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、タイトル生成物(60mg、68.1%)を得た。MS:m/e:851(M+1)
【0937】
工程D:(R又はS)-3-((4-アミノ-7-(2,3-ジフルオロ-4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール(化合物A111)
【0938】
工程Cの生成物(60mg、0.07mmol)の、TFA(9ml)中での混合物に、HO(1ml)を添加し、得られた混合物を40℃で一晩撹拌した。混合物を室温まで冷却して、乾燥となるまで濃縮した。残存物に2N NaOH(10ml)溶液及びDCM(20ml)を添加し、rtで30min撹拌した。混合物を分離した。有機相をNaSOで乾燥して真空濃縮した。粗生成物をプレパラティブHPLCにより精製して、目標化合物(4mg、12.9%)を得た。
H NMR(400MHz,CDOD)δ 7.32(s,1H),6.98(s,1H),6.88(d,J=8.1Hz,1H),5.17(s,1H),4.20(s,4H),3.63(s,2H),3.14(s,2H),2.57(s,3H),1.89(s,2H),1.68(d,J=5.7Hz,2H),1.40(s,2H),0.91(t,J=7.1Hz,3H)ppm。MS:M/e 451(M+1)
【0939】
化合物A112:(R又はS)-3-((4-アミノ-7-(2,5-ジフルオロ-4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール
【0940】
工程A:t-ブチル(2-(2,5-ジフルオロ-4-ホルミルフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0941】
2,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシベンズアルデヒド(316mg、2mmol)の、THF(20ml)中での溶液に、t-ブチル(2-ヒドロキシエチル)(メチル)カルバメート(350mg、2mmol)及びPPh(655mg、2.5mmol)を添加した。混合物を窒素ガスで保護して0℃に冷却した。DIAD(505mg、2.5mmol)の、THF(5ml)中での溶液を混合物に添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。塩化アンモニウム水溶液を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過、蒸発した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、タイトル生成物(448g、71.1%)を得た。MS:m/e:316(M+1)
【0942】
工程B:t-ブチル(2-(4-((2-(((R又はS)-1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)-2,5-ジフルオロフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0943】
(R又はS)-2-((1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-N,N-ビス(2,4-ジメトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(448mg、0.7mmol)の、THF(10ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M、0.9ml、1.4mmol)溶液を滴下し、温度を-75℃~-65℃間に維持した。1h後、t-ブチル(2-(2,5-ジフルオロ-4-ホルミルフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート(310mg、1mmol)の、THF(2ml)中での懸濁液を滴下した。得られた混合物を-70℃で2h撹拌し、その後、室温に昇温して一晩過ごした。反応を飽和NHCl溶液でクエンチし、EtOAc(20ml×3回)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮した。残存物をHPLCにより精製して、目標化合物(280mg、41.8%)を得た。MS:M/e 957(M+1)
【0944】
工程C:t-ブチル(R又はS)-(2-(4-((4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)-2-((1-ヒドロキシヘキサン-3-イル)オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)メチル)-2,5-ジフルオロフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0945】
t-ブチル(2-(4-((2-(((R又はS)-1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)-2,5-ジフルオロフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート(280mg、0.295mmol)の、MeOH(20ml)中での溶液に、Pd/C(300mg)を添加した。混合物を水素ガスで保護して室温で一晩撹拌した。混合物をろ過し、ろ過液を真空濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、タイトル生成物(110mg、44%)を得た。MS:m/e:851(M+1)
【0946】
工程D:(R又はS)-3-((4-アミノ-7-(2,5-ジフルオロ-4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール(化合物A112)
【0947】
工程Cの生成物(110mg、0.129mmol)の、TFA(9ml)中での混合物に、HO(1ml)を添加し、得られた混合物を40℃で一晩撹拌した。混合物を室温まで冷却して、乾燥となるまで濃縮した。残存物に2N NaOH(10ml)溶液及びDCM(20ml)を添加し、rtで30min撹拌した。混合物を分離した。有機相をNaSOで乾燥して真空濃縮した。粗生成物をプレパラティブHPLCにより精製して、目標化合物(22mg、37.9%)を得た。
H NMR(400MHz,CDOD)δ 7.30(s,1H),7.09-7.01(m,1H),7.01-6.88(m,1H),5.25-5.10(m,1H),4.14(s,4H),3.65(s,2H),2.99(s,2H),2.47(s,3H),1.91(d,J=5.9Hz,2H),1.74-1.63(m,2H),1.40(s,2H),0.90(d,J=7.2Hz,3H)ppm。MS:M/e 451(M+1)
【0948】
化合物A113:(R又はS)-3-((4-アミノ-7-(2-メトキシ-5-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール
【0949】
工程A:t-ブチル(2-(3-ホルミル-4-メトキシフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0950】
0℃で、Nで、5-ヒドロキシ-2-メトキシベンズアルデヒド(1g、6.58mmol)、t-ブチル(2-ヒドロキシエチル)(メチル)カルバメート(1.15g、6.57mmol)及びPPh(2.6g、9.92mmol)の、THF(20ml)中での溶液に、DTAD(1.7g、7.39mmol)の、THF(20ml)中での溶液を添加した。反応混合物を25℃で16h撹拌した。終了後、反応混合物を水(50ml)でクエンチしてEtOAc(3回×50ml)で抽出した。合わせた有機層を水性NaHCO(3回×50ml)、水(30ml)、塩水(50ml)で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空濃縮して残存物を得た。残存物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、石油エーテル中での酢酸エチル(20%)で溶離してタイトル化合物(1.7g、粗製)を得た。MS:M/e 332。(M+Na)
【0951】
工程B:t-ブチル(2-(3-((2-(((R又はS)-1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)-4-メトキシフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0952】
-78℃で、Nで、(R又はS)-2-((1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-N,N-ビス(2,4-ジメトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(500mg、0.78mmol)の、THF(20ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(2.4ml、3.84mmol)を添加した。-78℃で0.5h撹拌した後、t-ブチル(2-(3-ホルミル-4-メトキシフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート(720mg、粗製)を添加した。反応混合物を-78℃で2.5h撹拌した。終了後、反応混合物を水性NHCl(50ml)でクエンチしてDCM(3回×50ml)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥して真空濃縮して残存物を得た。残存物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、石油エーテル中での酢酸エチル(60%)で溶離してタイトル化合物(370mg、50%)を得た。MS:M/e 952(M+1)
【0953】
工程C:t-ブチル(R又はS)-(2-(3-((4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)-2-((1-ヒドロキシヘキサン-3-イル)オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)メチル)-4-メトキシフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0954】
t-ブチル(2-(3-((2-(((R又はS)-1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)-4-メトキシフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート(370mg、0.389mmol)の、MeOH(20ml)中での溶液に、Pd/C(370mg)及びAcOH(0.3ml)を添加した。H(1atm)で、40℃で、反応混合物を12h撹拌した。混合物をろ過し、ろ過液を合併して真空濃縮した。残存物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、石油エーテル中での酢酸エチル(80%)で溶離してタイトル化合物(200mg、61%)を得た。MS:M/e 845(M+1)
【0955】
工程D:(R又はS)-3-((4-アミノ-7-(2-メトキシ-5-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール(化合物A113)
【0956】
で、t-ブチル(R又はS)-(2-(3-((4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)-2-((1-ヒドロキシヘキサン-3-イル)オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)メチル)-4-メトキシフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート(200mg、0.237mmol)を、TFA(5ml)及びHO(0.5ml)に溶解した。反応混合物を40℃で12h撹拌した。終了後、真空で溶媒を除去した。残存物を水(20ml)及びDCM(20ml)で希釈し、水相を1N HClで酸化してPHを1~2に調節した。水相をDCM(3回×20ml)で洗浄して2N NaOHでアルカリ化してpHを13~14に調節し、DCM/i-PrOH(5/1、3回×100ml)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥して真空濃縮して残存物を得た。残存物をプレパラティブTLC(DCM/CHOH(NH)=15/1)により精製して、タイトル化合物(60mg、57%)を得た。
H NMR(400MHz,CDOD)δ 7.20(s,1H),6.89(d,J=8.8Hz,1H),6.84-6.78(m,1H),6.75(s,1H),5.27-5.09(m,1H),4.20-4.04(m,2H),3.99(t,J=5.2Hz,2H),3.80(s,3H),3.65(t,J=6.4Hz,2H),2.95(t,J=5.2Hz,2H),2.45(s,3H),1.90(d,J=5.2Hz,2H),1.81-1.56(m,2H),1.52-1.30(m,2H),0.91(t,J=7.2Hz,3H)ppm。MS:M/e 445(M+1)
【0957】
化合物A114:(R又はS)-3-((4-アミノ-7-(3,5-ジフルオロ-4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール
【0958】
工程A:t-ブチル(2-(2,6-ジフルオロ-4-ホルミルフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0959】
3,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシベンズアルデヒド(1.58g、10mmol)の、THF(20ml)中での溶液に、t-ブチル(2-ヒドロキシエチル)(メチル)カルバメート(1.7g、10mmol)及びPPh(3.4g、13mmol)を添加した。混合物を窒素ガスで保護して0℃に冷却した。DIAD(2.6g、13mmol)の、THF(5ml)中での溶液を混合物に添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。塩化アンモニウム水溶液を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過、蒸発した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、タイトル生成物(1g、31.7%)を得た。MS:m/e:316(M+1)
【0960】
工程B:t-ブチル(2-(4-((2-(((R又はS)-1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-4-(ビス(3,4-ジメトキシベンジル)アミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)-2,6-ジフルオロフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0961】
(R又はS)-2-((1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-N,N-ビス(2,4-ジメトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(300mg、0.5mmol)の、THF(10ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M、0.9ml、1.5mmol)溶液を滴下し、温度を-75℃~-65℃間に維持した。1h後、t-ブチル(2-(2,6-ジフルオロ-4-ホルミルフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート(315mg、1mmol)の、THF(2ml)中での懸濁液を滴下した。得られた混合物を-70℃で2h撹拌し、その後、室温に昇温して一晩過ごした。反応を飽和NHCl溶液でクエンチし、EtOAc(20ml×3回)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮した。残存物をプレパラティブTLCにより精製して、目標化合物(280mg、58.5%)を得た。MS:M/e 957(M+1)
【0962】
工程C:t-ブチル(R又はS)-(2-(4-((4-(ビス(3,4-ジメトキシベンジル)アミノ)-2-((1-ヒドロキシヘキサン-3-イル)オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)メチル)-2,6-ジフルオロフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0963】
t-ブチル(2-(4-((2-(((R又はS)-1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-4-(ビス(3,4-ジメトキシベンジル)アミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)-2,6-ジフルオロフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート(280mg、0.292mmol)の、MeOH(20ml)中での溶液に、Pd/C(300mg)を添加した。混合物を水素ガスで保護して室温で一晩撹拌した。混合物をろ過し、ろ過液を真空濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、タイトル生成物(140mg、56.4%)を得た。MS:m/e:851(M+1)
【0964】
工程D:(R又はS)-3-((4-アミノ-7-(3,5-ジフルオロ-4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール(化合物A114)
【0965】
工程Cの生成物(140mg、0.164mmol)の、TFA(9ml)中での混合物に、HO(1ml)を添加し、得られた混合物を40℃で一晩撹拌した。混合物を室温まで冷却して、乾燥となるまで濃縮した。残存物に2N NaOH(10ml)溶液及びDCM(20ml)を添加し、rtで30min撹拌した。混合物を分離した。有機相をNaSOで乾燥して真空濃縮した。粗生成物をプレパラティブHPLCにより精製して、目標化合物(9mg、12.1%)を得た。
H NMR(400MHz,CDOD)δ 7.38(s,1H),6.98(s,1H),6.96(s,1H),5.20-5.15(m,1H),4.19(d,J=9.4Hz,4H),3.64(s,2H),3.00(s,2H),2.52(s,3H),1.96-1.84(m,2H),1.75-1.59(m 2H),1.52-1.39(m,2H),0.91(t,J=7.4Hz,3H)ppm。MS:M/e 451(M+1)
【0966】
化合物A115:(R又はS)-3-((4-アミノ-7-(2-フルオロ-4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール
【0967】
工程A:t-ブチル(2-(3-フルオロ-4-ホルミルフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0968】
2-フルオロ-4-ヒドロキシベンズアルデヒド(1.4g、10mmol)の、THF(20ml)中での溶液に、t-ブチル(2-ヒドロキシエチル)(メチル)カルバメート(1.75g、10mmol)及びPPh(3.4g、13mmol)を添加した。混合物を窒素ガスで保護して0℃に冷却した。DIAD(2.6g、13mmol)の、THF(5ml)中での溶液を混合物に添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。塩化アンモニウム水溶液を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過、蒸発した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、タイトル生成物(0.9g、30.3%)を得た。MS:m/e:298(M+1)
【0969】
工程B:t-ブチル(2-(4-((2-(((R又はS)-1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-4-(ビス(3,4-ジメトキシベンジル)アミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)-3-フルオロフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0970】
(R又はS)-2-((1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(641mg、1mmol)の、THF(10ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M、1.25ml、2mmol)溶液を滴下し、温度を-75℃~-65℃間に維持した。1h後、t-ブチル(2-(3-フルオロ-4-ホルミルフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート(450mg、1.5mmol)の、THF(2ml)中での懸濁液を滴下した。得られた混合物を-70℃で2h撹拌し、その後、室温に昇温して一晩過ごした。反応を飽和NHCl溶液でクエンチし、EtOAc(20ml×3回)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮した。残存物をプレパラティブTLCにより精製して、目標化合物(700mg、74.6%)を得た。MS:M/e 939(M+1)
【0971】
工程C:t-ブチル(R又はS)-(2-(4-((4-(ビス(3,4-ジメトキシベンジル)アミノ)-2-((1-ヒドロキシヘキサン-3-イル)オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)メチル)-3-フルオロフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0972】
t-ブチル(2-(4-((2-(((R又はS)-1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-4-(ビス(3,4-ジメトキシベンジル)アミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)-3-フルオロフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート(700mg、0.746mmol)の、MeOH(20ml)中での溶液に、Pd/C(700mg)を添加した。混合物を水素ガスで保護して室温で一晩撹拌した。混合物をろ過し、ろ過液を真空濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、タイトル生成物(350mg、56.4%)を得た。MS:m/e:833(M+1)
【0973】
工程D:(R又はS)-3-((4-アミノ-7-(2-フルオロ-4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール(化合物A115)
【0974】
工程Cの生成物(2.2g、2.6mmol)の、TFA(18ml)中での混合物に、HO(2ml)を添加し、得られた混合物を40℃で一晩撹拌した。混合物を室温まで冷却して、乾燥となるまで濃縮した。残存物に2N NaOH(20ml)溶液及びDCM(60ml)を添加し、rtで30min撹拌した。混合物を分離した。有機相をNaSOで乾燥して真空濃縮した。粗生成物をプレパラティブHPLCにより精製して、目標化合物(0.8g、70%)を得た。
H NMR(400MHz,CDOD)δ 7.25(s,1H),7.19-7.14(m,1H),6.78-6.64(m,2H),5.25-5.13(m,1H),4.14-4.06(m,4H),3.76-3.59(m,2H),2.94(d,J=4.3Hz,2H),2.44(d,J=3.1Hz,3H),1.90(s,2H),1.75-1.56(m,2H),1.48-1.36(m,2H),0.92(t,J=7.3Hz,3H)ppm。MS:M/e 433(M+1)
【0975】
化合物A116:(R又はS)-3-((4-アミノ-7-(3-メトキシ-5-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール
【0976】
工程A:t-ブチル(2-(3-ホルミル-5-メトキシフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0977】
0℃で、Nで、3-ヒドロキシ-5-メトキシベンズアルデヒド(1g、6.58mmol)、t-ブチル(2-ヒドロキシエチル)(メチル)カルバメート(1.15g、6.57mmol)及びPPh(2.6g、9.92mmol)の、THF(20ml)中での溶液に、DTAD(1.7g、7.39mmol)の、THF(20ml)中での溶液を添加した。反応混合物を25℃で16h撹拌した。終了後、反応混合物を水(50ml)でクエンチしてEtOAc(3回×50ml)で抽出した。合わせた有機層を水性NaHCO(3回×50ml)、水(50ml)、塩水(50ml)で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空濃縮して残存物を得た。残存物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、石油エーテル中での酢酸エチル(33%)で溶離してタイトル化合物(2g、粗製)を得た。MS:M/e 332(M+Na)
【0978】
工程B:t-ブチル(2-(3-((2-(((R又はS)-1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)-5-メトキシフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0979】
-78℃で、Nで、(R又はS)-2-((1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-N,N-ビス(2,4-ジメトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(500mg、0.78mmol)の、THF(20ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(3.2ml、5.12mmol)を添加した。-78℃で0.5h撹拌した後、t-ブチル(2-(3-ホルミル-5-メトキシフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート(1.1g、粗製)を添加した。反応混合物を-78℃で2.5h撹拌した。終了後、反応混合物を水性NHCl(30ml)でクエンチしてDCM(3回×50ml)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥して真空濃縮して残存物を得た。残存物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、石油エーテル中での酢酸エチル(60%)で溶離してタイトル化合物(250mg、34%)を得た。MS:M/e 951(M+1)
【0980】
工程C:t-ブチル(R又はS)-(2-(3-((4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)-2-((1-ヒドロキシヘキサン-3-イル)オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)メチル)-5-メトキシフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0981】
t-ブチル(2-(3-((2-(((R又はS)-1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)-5-メトキシフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート(250mg、0.263mmol)の、MeOH(20ml)中での溶液に、Pd/C(250mg)及びAcOH(0.26ml)を添加した。H(1atm)で、40℃で、反応混合物を12h撹拌した。混合物をろ過し、ろ過液を合併して真空濃縮した。残存物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、石油エーテル中での酢酸エチル(80%)で溶離してタイトル化合物(120mg、54%)を得た。MS:M/e 845(M+1)
【0982】
工程D:(R又はS)-3-((4-アミノ-7-(3-メトキシ-5-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール(化合物A116)
【0983】
で、t-ブチル(R又はS)-(2-(3-((4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)-2-((1-ヒドロキシヘキサン-3-イル)オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)メチル)-5-メトキシフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート(120mg、0.142mmol)を、TFA(4ml)及びHO(0.4ml)に溶解した。反応混合物を40℃で12h撹拌した。終了後、真空で溶媒を除去した。残存物を水(20ml)及びDCM(20ml)で希釈し、水相を1N HClで酸化してPHを1~2に調節した。水相をDCM(3回×20ml)で洗浄して2N NaOHでアルカリ化してpHを13~14に調節し、DCM/i-PrOH(5/1、3回×100ml)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥して真空濃縮して残存物を得た。残存物をプレパラティブTLC(DCM/CHOH(NH)=15/1)により精製して、タイトル化合物(45mg、71%)を得た。
H NMR(400MHz,CDOD)δ 7.31(s,1H),6.56(s,1H),6.46(s,1H),6.42(s,1H),5.21-5.13(m,1H),4.15(s,4H),3.75(s,3H),3.64(t,J=6.0Hz,2H),3.32(s,2H),2.70(s,3H),1.96-1.79(m,2H),1.78-1.56(m,2H),1.49-1.31(m,2H),0.90(t,J=7.2Hz,3H)ppm。MS:M/e 445(M+1)
【0984】
化合物A117:(R又はS)-3-((4-アミノ-7-(4-メトキシ-3-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール
【0985】
工程A:t-ブチル(2-(5-ホルミル-2-メトキシフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0986】
0℃で、Nで、3-ヒドロキシ-4-メトキシベンズアルデヒド(1g、6.58mmol)、t-ブチル(2-ヒドロキシエチル)(メチル)カルバメート(1.15g、6.57mmol)及びPPh(2.6g、9.92mmol)の、THF(20ml)中での溶液に、DIAD(1.7g、8.42mmol)の、THF(20ml)中での溶液を添加した。反応混合物を25℃で16h撹拌した。終了後、反応混合物を水(50ml)でクエンチしてEtOAc(3回×50ml)で抽出した。合わせた有機層を水性NaCO(3回×50ml)、水(50ml)、塩水(50ml)で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空濃縮して残存物を得た。残存物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、石油エーテル中での酢酸エチル(33%)で溶離してタイトル化合物(2.8g、粗製)を得た。MS:M/e 332。(M+Na)
【0987】
工程B:t-ブチル(2-(5-((2-(((R又はS)-1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)-2-メトキシフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0988】
-78℃で、Nで、(R又はS)-2-((1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-N,N-ビス(2,4-ジメトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(500mg、0.78mmol)の、THF(20ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(3.2ml、5.12mmol)を添加した。-78℃で0.5h撹拌した後、t-ブチル(2-(5-ホルミル-2-メトキシフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート(830mg、粗製)を添加した。反応混合物を-78℃で2.5h撹拌した。終了後、反応混合物を水性NHCl(30ml)でクエンチしてDCM(3回×30ml)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥して真空濃縮して残存物を得た。残存物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、石油エーテル中での酢酸エチル(60%)で溶離してタイトル化合物(240mg、32%)を得た。MS:M/e 951(M+1)
【0989】
工程C:t-ブチル(R又はS)-(2-(5-((4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)-2-((1-ヒドロキシヘキサン-3-イル)オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)メチル)-2-メトキシフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0990】
t-ブチル(2-(5-((2-(((R又はS)-1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)-2-メトキシフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート(240mg、0.252mmol)の、MeOH(20ml)中での溶液に、Pd/C(240mg)及びAcOH(0.24ml)を添加した。H(1atm)で、40℃で、反応混合物を12h撹拌した。混合物をろ過し、ろ過液を合併して真空濃縮した。残存物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、石油エーテル中での酢酸エチル(80%)で溶離してタイトル化合物(100mg、54%)を得た。MS:M/e 845(M+1)
【0991】
工程D:(R又はS)-3-((4-アミノ-7-(4-メトキシ-3-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール(化合物A117)
【0992】
で、t-ブチル(R又はS)-(2-(5-((4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)-2-((1-ヒドロキシヘキサン-3-イル)オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)メチル)-2-メトキシフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート(100mg、0.118mmol)を、TFA(4ml)及びHO(0.4ml)に溶解した。反応混合物を40℃で12h撹拌した。終了後、真空で溶媒を除去した。残存物を水(20ml)及びDCM(20ml)で希釈し、水相を1N HClで酸化してPHを1~2に調節した。水相をDCM(3回×20ml)で洗浄して2N NaOHでアルカリ化してpHを13~14に調節し、DCM/i-PrOH(5/1、3回×100ml)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥して真空濃縮して残存物を得た。残存物をプレパラティブTLC(DCM/CHOH(NH)=15/1)により精製して、タイトル化合物(30mg、58%)を得た。
H NMR(400MHz,CDOD)δ 7.27(s,1H),6.99-6.86(m,3H),5.22-5.18(m,1H),4.18-4.04(m,4H),3.83(s,3H),3.70-3.61(m,2H),3.08(s,2H),2.61-2.49(m,3H),1.96-1.79(m,2H),1.78-1.54(m,2H),1.51-1.34(m,2H),0.90(t,J=7.2Hz,3H)ppm。MS:M/e 445(M+1)
【0993】
化合物A118:(R又はS)-3-((4-アミノ-7-(2-メトキシ-3-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール
【0994】
工程A:t-ブチル(2-(3-ホルミル-2-メトキシフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0995】
0℃で、Nで、3-ヒドロキシ-2-メトキシベンズアルデヒド(1g、6.58mmol)、t-ブチル(2-ヒドロキシエチル)(メチル)カルバメート(1.15g、6.57mmol)及びPPh(2.6g、9.92mmol)の、THF(20ml)中での溶液に、DTAD(1.7g、7.39mmol)の、THF(20ml)中での溶液を添加した。反応混合物を25℃で16h撹拌した。終了後、反応混合物を水(50ml)でクエンチしてEtOAc(3回×50ml)で抽出した。合わせた有機層を水性NaHCO(3回×50ml)、水(50ml)、塩水(50ml)で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空濃縮して残存物を得た。残存物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、石油エーテル中での酢酸エチル(20%)で溶離してタイトル化合物(2.3g、粗製)を得た。MS:M/e 332(M+Na)
【0996】
工程B:t-ブチル(2-(3-((2-(((R又はS)-1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)-2-メトキシフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0997】
-78℃で、Nで、(R又はS)-2-((1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-N,N-ビス(2,4-ジメトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(500mg、0.78mmol)の、THF(20ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(3.2ml、5.12mmol)を添加した。-78℃で0.5h撹拌した後、t-ブチル(2-(3-ホルミル-2-メトキシフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート(1.1g、粗製)を添加した。反応混合物を-78℃で2.5h撹拌した。終了後、反応混合物を水性NHCl(30ml)でクエンチしてDCM(3回×30ml)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥して真空濃縮して残存物を得た。残存物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、石油エーテル中での酢酸エチル(60%)で溶離してタイトル化合物(260mg、35%)を得た。MS:M/e 951(M+1)
【0998】
工程C:t-ブチル(R又はS)-(2-(3-((4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)-2-((1-ヒドロキシヘキサン-3-イル)オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)メチル)-2-メトキシフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【0999】
t-ブチル(2-(3-((2-(((R又はS)-1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)-2-メトキシフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート(260mg、0.273mmol)の、MeOH(20ml)中での溶液に、Pd/C(260mg)及びAcOH(0.26ml)を添加した。H(1atm)で、40℃で、反応混合物を12h撹拌した。混合物をろ過し、ろ過液を合併して真空濃縮した。残存物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、石油エーテル中での酢酸エチル(80%)で溶離してタイトル化合物(150mg、65%)を得た。MS:M/e 845(M+1)
【1000】
工程D:(R又はS)-3-((4-アミノ-7-(2-メトキシ-3-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール(化合物A118)
【1001】
で、t-ブチル(R又はS)-(2-(3-((4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)-2-((1-ヒドロキシヘキサン-3-イル)オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)メチル)-2-メトキシフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート(150mg、0.177mmol)を、TFA(5ml)及びHO(0.5ml)に溶解した。反応混合物を40℃で12h撹拌した。終了後、真空で溶媒を除去した。残存物を水(20ml)及びDCM(20ml)で希釈し、水相を1N HClで酸化してPHを1~2に調節した。水相をDCM(3回×20ml)で洗浄して2N NaOHでアルカリ化してPHを13~14に調節し、DCM/i-PrOH(5/1、3回×100ml)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥して真空濃縮して残存物を得た。残存物をプレパラティブTLC(DCM/CHOH(NH)=15/1)により精製して、タイトル化合物(48mg、61%)を得た。
H NMR(400MHz,CDOD)δ 7.20(s,1H),7.02-6.91(m,2H),6.85(d,J=6.8Hz,1H),5.25-5.15(m,1H),4.24-4.11(m,4H),3.79(s,3H),3.65(t,J=6.0Hz,2H),3.10(t,J=4.8Hz,2H),2.56(s,3H),1.97-1.81(m,2H),1.79-1.57(m,2H),1.50-1.22(m,2H),0.91(t,J=7.2Hz,3H)ppm。MS:M/e 445(M+1)
【1002】
化合物A119及び化合物A120:(R又はS)-3-((4-アミノ-7-(4-(2-(メチルアミノ)エチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール、及び(S又はR)-3-((4-アミノ-7-(4-(2-(メチルアミノ)エチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール
【1003】
化合物A95 3-((4-アミノ-7-(4-(2-(メチルアミノ)エチル)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール(45mg、0.168mmol)を、プレパラティブSFC(キラルPAK AD-Hカラム、3cm*25cm、5μm、流速45ml/min、相:ヘキサン(2mM NH-MeOH):IPA=80:20、UV:220nm、25℃)により精製して、化合物A119(20mg)及び化合物A120(23mg)を得た。
【1004】
化合物A119(光学異性体1):H NMR(400MHz,CDOD)δ 7.29(s,1H),7.24(d,J=7.6Hz,2H),7.16(d,J=7.6Hz,2H),5.18(s,1H),4.17(s,2H),3.64(s,2H),2.80(s,4H),2.40(s,3H),1.90(s,2H),1.78-1.55(m,2H),1.49-1.34(m,2H),0.91(t,J=7.2Hz,3H)ppm。MS:M/e 399(M+1)
【1005】
化合物A120(光学異性体2):H NMR(400MHz,CDOD)δ 7.31-7.25(m,3H),7.19(d,J=7.6Hz,2H),5.25-5.10(m,1H),4.18(s,2H),3.62(s,2H),3.04(t,J=7.6Hz,2H),2.87(t,J=7.6Hz,2H),2.56(s,3H),1.94-1.81(m,2H),1.79-1.56(m,2H),1.49-1.34(m,2H),0.92(t,J=7.2Hz,3H)ppm。MS:M/e 399(M+1)
【1006】
化合物A121:(R又はS)-3-((4-アミノ-7-(2-エトキシ-4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール。
【1007】
工程A:4-クロロ-2-エトキシベンズアルデヒド。
【1008】
rtで4-クロロ-2-ヒドロキシベンズアルデヒド(1.56g、10mmol)及びKCO(3.45g、25mmol)の、DMF(10ml)中での混合物に、ヨウ化エチル(2.34g、15mmol)を添加し、得られた混合物をrtで16hr撹拌した。混合物をEA(50ml)で希釈し、ろ過した。ろ過液を塩水(50ml×3回)で洗浄し、NaSOで乾燥して濃縮した。残存物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、タイトル生成物(1.70g、収率:92%)を得た。MS:M/e 185(M+1)
【1009】
工程B:t-ブチル(2-(3-エトキシ-4-ホルミルフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート。
【1010】
4-クロロ-2-エトキシベンズアルデヒド(736mg、4mmol)、t-ブチル(2-ヒドロキシエチル)(メチル)カルバメート(1.05g、6mmol)、Pd(dba)(183mg、0.2mmol)、RuPhos(186mg、0.4mmol)及びCsCO(2.6g、8mmol)の、ジオキサン(10ml)中での混合物を100℃でNで16hr撹拌した。混合物を冷却してEA(20ml)で希釈し、ろ過し、ろ過液を塩水(10ml×3回)で洗浄し、NaSOで乾燥して濃縮した。残存物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、タイトル生成物(500mg、収率:38%)を得た。MS:M/e 324(M+1)
【1011】
工程C:t-ブチル(2-(4-((2-(((R又はS)-1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)-3-エトキシフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート。
【1012】
雰囲気で、-78℃で、(R又はS)-2-((1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-N,N-ビス(2,4-ジメトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(340mg、0.53mmol)の、THF(5ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M,2.0ml、3.2mmol)を添加した。混合物を-78℃で30min撹拌した。その後、-78℃で、t-ブチル(2-(3-エトキシ-4-ホルミルフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート(340mg、1.05mmol)の、THF(3ml)中での溶液を系に添加した。反応を30min撹拌し、その後、室温に昇温して16時間撹拌した。室温で、反応を飽和NHCl(00ml)でクエンチしてEA(10ml×3回)で抽出した。合わせた有機相を塩水(10ml×3回)で洗浄し、NaSOで乾燥し、減圧濃縮した。残存物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、タイトル化合物(125mg、収率:25%)を得た。MS:M/e 965(M+1)
【1013】
工程D:t-ブチル(R又はS)-(2-(4-((4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)-2-((1-ヒドロキシヘキサン-3-イル)オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)メチル)-3-エトキシフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート。
【1014】
t-ブチル(2-(4-((2-(((R又はS)-1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)-3-エトキシフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート(180mg、0.187mmol)、Pd/C(湿、200mg)及びAcOH(5滴)の、MeOH(5ml)中での混合物を40℃でHでrtで16hr撹拌した。混合物をろ過し、ろ過液を高真空濃縮してタイトル生成物(85mg、粗製)を得た。MS:M/e 859(M+1)
【1015】
工程E:(R又はS)-3-((4-アミノ-7-(2-エトキシ-4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール(化合物A121)。
【1016】
TFA(3ml)中でのt-ブチル(R又はS)-(2-(4-((4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)-2-((1-ヒドロキシヘキサン-3-イル)オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)メチル)-3-エトキシフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート(85mg、粗製)を、rtで6hr撹拌した。反応混合物を減圧濃縮した。残存物をMeOH(3ml)で希釈し、NaOH(1ml、4M)で処理し、rtで1時間撹拌して濃縮してMeOHを除去した。得られた水溶液をDCM(3ml×3回)で抽出した。合わせた有機物を塩水(5ml×2回)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮してプレパラティブHPLCにより精製して、タイトル化合物(5.5mg、収率:2つの工程に対して6%)を得た。
H NMR(400MHz,CDOD)7.20-7.11(m,2H),6.59(s,1H),6.50(d,J=8.0Hz,1H),5.29-5.13(m,1H),4.25-4.16(m,2H),4.09(s,2H),4.07-3.97(m,2H),3.70-3.60(m,2H),3.41-3.34(m,2H),2.73(s,3H),1.96-1.85(m,2H),1.78-1.61(m,2H),1.51-1.39(m,2H),1.37(t,J=6.8Hz,3H),0.93(t,J=7.2Hz,3H)ppm。MS:M/e 459(M+1)
【1017】
化合物A122:(R又はS)-3-((4-アミノ-7-((6-(2-(メチルアミノ)プロポキシ)ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール
【1018】
工程A:t-ブチル(1-ヒドロキシプロパン-2-イル)(メチル)カルバメート
【1019】
-0℃で、Nで、N-(t-ブトキシカルボニル)-N-メチルアラニン(1g、4.93mmol)の、THF(20ml)中での溶液に、BH(7.5ml、7.5mmol)を添加した。反応混合物を0℃で2h撹拌した。その後、0℃で水(5ml)を滴下した。10min撹拌した後、10% NaCO(10ml)を滴下した。反応混合物を25℃で1h撹拌した。終了後、反応混合物をEtOAc(3回×50ml)で抽出した。合わせた有機層を塩水(3回×20ml)で洗浄し、NaSOで乾燥して真空濃縮して粗生成物(900mg、96%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 4.66(s,1H),4.14-3.86(m,1H),3.43-3.26(m,2H),2.64(s,3H),1.39(s,9H),0.97(s,3H)。
【1020】
工程B:t-ブチル(1-((5-ホルミルピリジン-2-イル)オキシ)プロパン-2-イル)(メチル)カルバメート
【1021】
で、6-クロロニコチンアルデヒド(570mg、4.01mmol)、t-ブチル(1-ヒドロキシプロパン-2-イル)(メチル)カルバメート(900mg、4.76mmol)、Pd(dba) CHCl(311mg、0.3mmol)及びCsCO(2.6g、7.97mmol)の、ジオキサン(20ml)中での溶液に、RuPhos(280mg、0.599mmol)を添加した。反応混合物を95℃で12h撹拌した。混合物をろ過し、ろ過液を合併して真空濃縮した。残存物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、石油エーテル中での酢酸エチル(25%)で溶離してタイトル化合物(1g、85%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 9.97(s,1H),8.76(s,1H),8.12(s,1H),6.95(s,1H),4.60-4.16(m,3H),2.69(s,3H),1.47-1.06(m,12H)ppm。MS:M/e 295。(M+H)
【1022】
工程C:t-ブチル(1-((5-((2-(((R又はS)-1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)ピリジン-2-イル)オキシ)プロパン-2-イル)(メチル)カルバメート
【1023】
-78℃で、Nで、(R又はS)-2-((1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-N,N-ビス(2,4-ジメトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(600mg、0.934mmol)の、THF(10ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(0.88ml、1.41mmol)を添加した。-78℃で0.5h撹拌した後、t-ブチル(1-((5-ホルミルピリジン-2-イル)オキシ)プロパン-2-イル)(メチル)カルバメート(328mg、1.12mmol)を添加した。反応混合物を-78℃で2.5h撹拌した。終了後、反応混合物を水性NHCl(30ml)でクエンチしてDCM(3回×30ml)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥して真空濃縮して残存物を得た。残存物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、石油エーテル中での酢酸エチル(70%)で溶離してタイトル化合物(700mg、80%)を得た。MS:M/e 936(M+H)
【1024】
工程D:t-ブチル(1-((5-((4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)-2-(((R又はS)-1-ヒドロキシヘキサン-3-イル)オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)メチル)ピリジン-2-イル)オキシ)プロパン-2-イル)(メチル)カルバメート
【1025】
t-ブチル(1-((5-((2-(((R又はS)-1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)ピリジン-2-イル)オキシ)プロパン-2-イル)(メチル)カルバメート(700mg、0.748mmol)の、MeOH(40ml)中での溶液に、Pd/C(700mg)及びAcOH(0.8ml)を添加した。H(1atm)で、40℃で、反応混合物を12h撹拌した。混合物をろ過し、ろ過液を合併して真空濃縮した。残存物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、石油エーテル中での酢酸エチル(70%)で溶離してタイトル化合物(200mg、32%)を得た。MS:M/e 830(M+H)
【1026】
工程E:(R又はS)-3-((4-アミノ-7-((6-(2-(メチルアミノ)プロポキシ)ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール(化合物A122)
【1027】
で、t-ブチル(1-((5-((4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)-2-(((R又はS)-1-ヒドロキシヘキサン-3-イル)オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)メチル)ピリジン-2-イル)オキシ)プロパン-2-イル)(メチル)カルバメート(200mg、0.241mmol)を、TFA(4ml)及びHO(0.4ml)に溶解した。反応混合物を40℃で12h撹拌した。終了後、真空で溶媒を除去した。残存物を水(20ml)及びDCM(20ml)で希釈し、水相を1N HClで酸化してPHを1~2に調節した。水相をDCM(3回×20ml)で洗浄して2N NaOHでアルカリ化してpHを13~14に調節し、DCM/i-PrOH(5/1、3回×100ml)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥して真空濃縮して残存物を得た。残存物をプレパラティブTLC(DCM/CHOH(NH)=15/1)により精製して、タイトル化合物(60mg、58%)を得た。
H NMR(400MHz,CDOD)δ 8.13(s,1H),7.67(s,1H),7.36(s,1H),6.81(d,J=4.8Hz,1H),5.20(s,1H),4.32(s,1H),4.18(s,3H),3.67(s,2H),3.16(s,1H),2.51(s,3H),1.91(s,2H),1.80-1.60(m,2H),1.54-1.31(m,2H),1.23(s,3H),0.94(s,3H)ppm。MS:M/e 430(M+H)
【1028】
化合物A123:(R又はS)-3-((4-アミノ-7-(2,6-ジフルオロ-4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール
【1029】
工程A:t-ブチル(2-(3,5-ジフルオロ-4-ホルミルフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【1030】
3,5-ジフルオロ-4-ヒドロキシベンズアルデヒド(316mg、2mmol)の、THF(10ml)中での溶液に、t-ブチル(2-ヒドロキシエチル)(メチル)カルバメート(350mg、2mmol)及びPPh(655mg、2.5mmol)を添加した。混合物を窒素ガスで保護して0℃に冷却した。DIAD(505mg、2.5mmol)の、THF(5ml)中での溶液を混合物に添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。塩化アンモニウム水溶液を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過、蒸発した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、タイトル生成物(180mg、28.5%)を得た。MS:m/e:316(M+1)
【1031】
工程B:t-ブチル(2-(4-((2-(((R又はS)-1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)-3,5-ジフルオロフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【1032】
(R又はS)-2-((1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-N,N-ビス(2,4-ジメトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(300mg、0.5mmol)の、THF(10ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M、0.9ml、1.5mmol)溶液を滴下し、温度を-75℃~-65℃間に維持した。1h後、t-ブチル(2-(3,5-ジフルオロ-4-ホルミルフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート(180mg、0.57mmol)の、THF(2ml)中での懸濁液を滴下した。得られた混合物を-70℃で2h撹拌し、その後、室温に昇温して一晩過ごした。反応を飽和NHCl溶液でクエンチし、EtOAc(20ml×3回)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮した。残存物をプレパラティブTLCにより精製して、目標化合物(120mg、25.1%)を得た。MS:M/e 957(M+1)
【1033】
工程C:t-ブチル(R又はS)-(2-(4-((4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)-2-((1-ヒドロキシヘキサン-3-イル)オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)メチル)-3,5-ジフルオロフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【1034】
t-ブチル(2-(4-((2-(((R又はS)-1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)-3,5-ジフルオロフェノキシ)エチル)(メチル)カルバメート(120mg、0.125mmol)の、MeOH(20ml)中での溶液に、Pd/C(200mg)を添加した。混合物を水素ガスで保護して室温で一晩撹拌した。混合物をろ過し、ろ過液を真空濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、タイトル生成物(60mg、56.2%)を得た。MS:m/e:851(M+1)
【1035】
工程D:(R又はS)-3-((4-アミノ-7-(2,6-ジフルオロ-4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール(化合物A123)
【1036】
工程Cの生成物(60mg、0.07mmol)の、TFA(9ml)中での混合物に、HO(1ml)を添加し、得られた混合物を40℃で一晩撹拌した。混合物を室温まで冷却して、乾燥となるまで濃縮した。残存物に2N NaOH(10ml)溶液及びDCM(20ml)を添加し、rtで30min撹拌した。混合物を分離した。有機相をNaSOで乾燥して真空濃縮した。粗生成物をプレパラティブHPLCにより精製して、目標化合物(8mg、25.2%)を得た。
H NMR(400MHz,CDOD)δ 7.21(s,1H),6.68(d,J=9.2Hz,2H),5.26(s,1H),4.15(dd,J=12.0,7.3Hz,4H),3.67(s,2H),3.09(s,2H),2.56(s,3H),1.94(d,J=6.4Hz,2H),1.72(s,2H),1.45(s,2H),0.97(t,J=7.4Hz,3H)ppm。MS:M/e 451(M+1)
【1037】
化合物A124:(R又はS)-3-((4-アミノ-7-((4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ナフタレン-1-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール
【1038】
工程A:t-ブチル(2-((4-ホルミルナフタレン-1-イル)オキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【化9】
【1039】
4-ヒドロキシ-1-ナフチルホルムアルデヒド(344mg、2mmol)の、THF(10ml)中での溶液に、t-ブチル(2-ヒドロキシエチル)(メチル)カルバメート(350mg、2mmol)及びPPh(655mg、2.5mmol)を添加した。混合物を窒素ガスで保護して0℃に冷却した。DIAD(505mg、2.5mmol)の、THF(5ml)中での溶液を混合物に添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。塩化アンモニウム水溶液を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過、蒸発した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、タイトル生成物(400mg、60.7%)を得た。MS:m/e:330(M+1)
【1040】
工程B:t-ブチル(2-((4-((2-(((R又はS)-1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)ナフタレン-1-イル)オキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【1041】
(R又はS)-2-((1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-アミン(519mg、0.8mmol)の、THF(10ml)中での溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M、1.5ml、2.4mmol)溶液を滴下し、温度を-75℃~-65℃間に維持した。1h後、t-ブチル(2-((4-ホルミルナフタレン-1-イル)オキシ)エチル)(メチル)カルバメート(400mg、1.2mmol)の、THF(2ml)中での懸濁液を滴下した。得られた混合物を-70℃で2h撹拌し、その後、室温に昇温して一晩過ごした。反応を飽和NHCl溶液でクエンチし、EtOAc(20ml×3回)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮した。残存物をプレパラティブTLCにより精製して、目標化合物(220mg、22.6%)を得た。MS:M/e 971(M+1)
【1042】
工程C:t-ブチル(R又はS)-(2-((4-((4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)-2-((1-ヒドロキシヘキサン-3-イル)オキシ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)メチル)ナフタレン-1-イル)オキシ)エチル)(メチル)カルバメート
【1043】
t-ブチル(2-((4-((2-(((R又はS)-1-(ベンジルオキシ)ヘキサン-3-イル)オキシ)-4-(ビス(2,4-ジメトキシベンジル)アミノ)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)ナフタレン-1-イル)オキシ)エチル)(メチル)カルバメート(220mg、0.226mmol)の、MeOH(20ml)中での溶液に、Pd/C(300mg)を添加した。混合物を水素ガスで保護して室温で一晩撹拌した。混合物をろ過し、ろ過液を真空濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、タイトル生成物(60mg、30%)を得た。MS:m/e:865(M+1)
【1044】
工程D:(R又はS)-3-((4-アミノ-7-((4-(2-(メチルアミノ)エトキシ)ナフタレン-1-イル)メチル)イミダゾ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-2-イル)オキシ)ヘキサン-1-オール
【1045】
工程Cの生成物(60g、0.069mmol)の、TFA(18ml)中での混合物に、HO(2ml)を添加し、得られた混合物を40℃で一晩撹拌した。混合物を室温まで冷却して、乾燥となるまで濃縮した。残存物に2N NaOH(20ml)溶液及びDCM(60ml)を添加し、rtで30min撹拌した。混合物を分離した。有機相をNaSOで乾燥して真空濃縮した。粗生成物をプレパラティブHPLCにより精製して、目標化合物(10mg、31.1%)を得た。
H NMR(400MHz,CDOD)δ 8.41(s,1H),8.06(s,1H),7.53(s,2H),7.33(s,1H),7.12(s,1H),6.91(s,1H),5.22(s,1H),4.58(s,2H),4.33(s,2H),3.68(s,2H),3.23(s,2H),2.61(s,3H),1.93(s,2H),1.74(s,2H),1.41(s,2H),0.91(s,3H)ppm。MS:M/e 465(M+1)
【1046】
化合物C1:2-ブトキシ-8-(3-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンジル)ピラゾロ[1,5-a][1,3,5]トリアジン-4-アミン
【1047】
工程A:t-ブチル(2-ブトキシピラゾロ[1,5-a][1,3,5]トリアジン-4-イル)カルバメート
【1048】
2-ブトキシピラゾロ[1,5-a][1,3,5]トリアジン-4-アミン(50mg、0.24mmol)の、THF(15ml)中で撹拌した溶液に、二炭酸ジ-t-ブチル(130mg、0.6mmol)及びDMAP(10mg、0.08mmol)を添加した。反応混合物をrtで一晩撹拌した。混合物をHO(20ml)で希釈してEtOAc(10ml×3回)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥して真空濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、白色固体を呈する生成物(100mg、100%)を得た。MS:M/e 308(M+1)
【1049】
工程B:t-ブチル(8-ブロモ-2-ブトキシピラゾロ[1,5-a][1,3,5]トリアジン-4-イル)カルバメート
【1050】
t-ブチル(2-ブトキシピラゾロ[1,5-a][1,3,5]トリアジン-4-イル)カルバメート(100mg、0.3mmol)の、MeCN(10ml)中で撹拌した溶液に、NBS(115mg、0.6mmol)を添加した。反応混合物をrtで2h撹拌した。混合物を真空濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、白色固体を呈する生成物(150mg、100%)を得た。MS:M/e 386(M+1)
【1051】
工程C:t-ブチル(2-ブトキシ-8-(ヒドロキシ(3-(ピロリジン-1-イルメチル)フェニル)メチル)ピラゾロ[1,5-a][1,3,5]トリアジン-4-イル)カルバメート
【1052】
-78℃に冷却して窒素ガス雰囲気でのt-ブチル(8-ブロモ-2-ブトキシピラゾロ[1,5-a][1,3,5]トリアジン-4-イル)カルバメート(150mg、0.3mmol)の、THF(10ml)中で撹拌した溶液に、n-ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M、0.75mmol、0.47ml)を滴下した。20min撹拌した後、3-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンズアルデヒド(85mg、0.45mmol)の、THF(2ml)中での溶液を徐々に添加した。反応混合物をrtに徐々に昇温して2h撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液に入れてEtOAc(15ml×3回)で抽出した。合わせた有機相を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、タイトル生成物(100mg、67%)を得た。MS:M/e 498(M+1)
【1053】
工程D:2-ブトキシ-8-(3-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンジル)ピラゾロ[1,5-a][1,3,5]トリアジン-4-アミン
【1054】
t-ブチル(2-ブトキシ-8-(ヒドロキシ(3-(ピロリジン-1-イルメチル)フェニル)メチル)ピラゾロ[1,5-a][1,3,5]トリアジン-4-イル)カルバメート(100mg、0.2mmol)の、TFA(3ml)及びEtSiH(3ml)中での溶液を、80℃で2h撹拌した。反応混合物を真空濃縮してTFA及びEtSiHを除去した。残存物にTFA(5ml)を添加して85℃で一晩撹拌した。混合物をrtに冷却して真空濃縮した。粗生成物をプレパラティブHPLCにより精製して、生成物(10mg、13.1%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6))δ 8.45(s,1H),8.16(s,1H),7.80(s,1H),7.35-7.02(m,4H),4.27(s,2H),3.95(s,2H),3.67(s,2H),2.38-2.32(m,4H),1.68-1.62(m,4H),1.40(s,2H),1.19-1.15(m,2H),0.90-0.85(m,3H)ppm。MS:M/e 381(M+1)
【1055】
化合物C2:2-ブトキシ-8-(4-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンジル)ピラゾロ[1,5-a][1,3,5]トリアジン-4-アミン
【1056】
工程A:t-ブチル(2-ブトキシ-8-(ヒドロキシ(4-(ピロリジン-1-イルメチル)フェニル)メチル)ピラゾロ[1,5-a][1,3,5]トリアジン-4-イル)カルバメート
【1057】
-78℃に冷却して窒素ガス雰囲気でのt-ブチル(8-ブロモ-2-ブトキシピラゾロ[1,5-a][1,3,5]トリアジン-4-イル)カルバメート(100mg、0.26mmol)の、THF(10ml)中で撹拌した溶液に、n-ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M、0.75mmol、0.47ml)を滴下した。20min撹拌した後、4-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンズアルデヒド(100mg、0.52mmol)の、THF(2ml)中での溶液を徐々に添加した。反応混合物をrtに徐々に昇温して2h撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液に入れてEtOAc(15ml×3回)で抽出した。合わせた有機相を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空濃縮して粗生成物(220mg、100%)を得、そのまま次の工程に用いた。MS:M/e 497(M+1)
【1058】
工程B:2-ブトキシ-8-(4-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンジル)ピラゾロ[1,5-a][1,3,5]トリアジン-4-アミン
【1059】
t-ブチル(2-ブトキシ-8-(ヒドロキシ(4-(ピロリジン-1-イルメチル)フェニル)メチル)ピラゾロ[1,5-a][1,3,5]トリアジン-4-イル)カルバメート(220mg、0.26mmol)の、TFA(3ml)及びEtSiH(3ml)中での溶液を、80℃で2h撹拌した。反応混合物を真空濃縮してTFA及びEtSiHを除去した。残存物にTFA(5ml)を添加して85℃で一晩撹拌した。混合物をrtに冷却して真空濃縮した。粗生成物をプレパラティブHPLCにより精製して、生成物(10mg、10.1%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6))δ 8.47(s,1H),8.17(s,1H),7.87(s,1H),7.19(s,4H),4.26(t,J=6.4Hz,2H),3.82(s,2H),3.50(s,2H),2.39-2.31(m,4H),1.72-1.61(m,6H),1.40(dq,J=14.3,7.2Hz,2H),0.98-0.87(m,3H)ppm。MS:M/e 381(M+1)
【1060】
化合物C3:5-ブトキシ-3-((5-クロロ-6-(ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)メチル)ピラゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-アミン
【1061】
工程A:メチル 7-アミノ-5-ヒドロキシピラゾロ[1,5-c]ピリミジン-3-カルボキシレート
【1062】
ジメチル-3-オキソグルタラート(50g、0.29mol)の、エタノール(500ml)中での溶液に、DMF-DMA(34.5g、0.29mol)を添加し、混合物をrtで2時間撹拌した。その後、ヒドラジンカルボイミドアミド塩酸塩(35.4g、0.32mol)を添加し、溶液を、80℃で3時間加熱した。rtに冷却した後、沈殿した固体をろ過して乾燥して黄色固体を呈する生成物(24g、40%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 10.99(br.s,1H),8.24(s,1H),7.82(br.s,2H),6.27(s,1H),3.76(s,3H)ppm。MS:M/e 209(M+1)
【1063】
工程B:メチル 7-アミノ-5-ブトキシピラゾロ[1,5-c]ピリミジン-3-カルボキシレート
【1064】
1-ヨードブタン(6.6g、36mmol)を、メチル 7-アミノ-5-ヒドロキシピラゾロ[1,5-c]ピリミジン-3-カルボキシレート(5g、24mmol)の、DMF(100ml)中での溶液に添加した。溶液をrtで一晩撹拌した。水(50ml)を添加し、沈殿した固体をろ過して乾燥して、所望の黄色固体を呈する生成物(6.1g、96%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.30(s,1H),8.01(br.s,1H),6.35(s,1H),4.20(t,J=8.0Hz,2H),3.77(s,3H),1.71-1.66(m,2H),1.45-1.38(m,2H),0.89(t,J=8.0Hz,3H)ppm。MS:M/e 265(M+1)
【1065】
工程C:メチル 7-(ビス(t-ブトキシカルボニル)アミノ)-5-ブトキシピラゾロ[1,5-c]ピリミジン-3-カルボキシレート
【1066】
(Boc)O(7.7g、35.2mmol)を、メチル 7-アミノ-5-ブトキシピラゾロ[1,5-c]ピリミジン-3-カルボキシレート(3.1g、11.7mmol)及びDMAP(714mg、5.9mmol)の、THF(250ml)中での溶液に滴下した。添加後、懸濁液が清澄となった。引き続いてrtで2時間撹拌し、その後、濃縮してCombiFlash(PE:EA=25%)により精製して、生成物(4.2g、78%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.37(s,1H),7.27(s,1H),7.23(s,1H),4.30(t,J=8.0Hz,2H),3.91(s,3H),1.80-1.76(m,2H),1.54-1.45(m,2H),1.29(s,9H),0.97(t,J=8.0Hz,3H)ppm。MS:M/e 465(M+1)
【1067】
工程D:t-ブチル(5-ブトキシ-3-(ヒドロキシメチル)ピラゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)カルバメート
【1068】
0℃で、水酸化リチウムアルミニウム(782mg、20.6mmol)の、THF(60ml)中での溶液に、THF(20ml)中でのメチル 7-(ビス(t-ブトキシカルボニル)アミノ)-5-ブトキシピラゾロ[1,5-c]ピリミジン-3-カルボキシレート(4.2g、10.3mmol)を滴下した。得られた混合物をrtとなるまで2時間徐々に撹拌した。その後、0.8mlの水で、その後、0.8mlのNaOH溶液(15%)及び2.4mlの水でクエンチした。固体をろ過して100mlのメタノールでスラリーに調製して1時間維持した。ろ過後、ろ過ケーキを100mlのメタノールで再びスラリーに調製した。ろ過後、合わせたろ過液を蒸発して所望の生成物(1.9g、50%)を得た。
H NMR(400MHz,CDOD)δ 7.76(s,1H),6.14(s,1H),4.64(s,1H),4.04(t,J=8.0Hz,2H),1.79-1.75(m,2H),1.54-1.44(m,12H),0.97(t,J=8.0Hz,3H)ppm。MS:M/e 337(M+1)
【1069】
工程E:t-ブチル(5-ブトキシ-3-ホルミルピラゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)カルバメート
【1070】
0℃で、t-ブチル(5-ブトキシ-3-(ヒドロキシメチル)ピラゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)カルバメート(1.2g、3.6mmol)の、THF(110ml)中での冷却した溶液に、デス-マーチン試薬(3.1g、7.2mmol)を添加した。0℃で30min撹拌し、その後、徐々にrtに昇温して30min維持した。0℃で、溶液を清澄溶液となるまで水でクエンチし、酢酸エチル(80ml)で抽出した。有機層を濃縮してCombiFlash(PE:EA=25%)により精製して、無色油状物を呈する生成物(270mg、23%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 10.19(s,1H),9.91(s,1H),8.60(s,1H),7.01(s,1H),4.31(t,J=8.0Hz,2H),1.76-1.70(m,2H),1.52-1.40(m,12H),0.95(t,J=8.0Hz,3H)ppm。MS:M/e 335(M+1)
【1071】
工程F:t-ブチル 4-(5-((5-ブトキシ-7-((t-ブトキシカルボニル)アミノ)ピラゾロ[1,5-c]ピリミジン-3-イル)(ヒドロキシ)メチル)-3-クロロピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1072】
-78℃(Nパージ)でt-ブチル 4-(5-ブロモ-3-クロロピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(289mg、0.8mmol)の、THF(15ml)中での冷却した溶液に、n-ブチルリチウム(1.6M、1.2ml)を滴下した。-78℃で30min撹拌した後、THF(5ml)中でのt-ブチル(5-ブトキシ-3-ホルミルピラゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-イル)カルバメート(270mg、0.8mmol)を添加した。得られた混合物を当該温度で30min撹拌し、その後、rtに昇温して2時間維持した。溶液をNHCl溶液(10ml)でクエンチして酢酸エチル(10ml)で抽出した。有機層をNaSOで乾燥し、ろ過、濃縮を行って粗生成物を得、それをさらにCombiFlash(PE:EA=50%)及びプレパラティブTLC(PE:EA=1:1)により精製して、純粋な生成物(80mg、16%)を得た。MS:M/e 632(M+1)
【1073】
工程G:5-ブトキシ-3-((5-クロロ-6-(ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)メチル)ピラゾロ[1,5-c]ピリミジン-7-アミン
【1074】
t-ブチル 4-(5-((5-ブトキシ-7-((t-ブトキシカルボニル)アミノ)ピラゾロ[1,5-c]ピリミジン-3-イル)(ヒドロキシ)メチル)-3-クロロピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(20mg、0.03mmol)の、トリエチルシラン(0.5ml)及びトリフルオロ酢酸(0.5ml)中での混合物を30℃で2時間加熱した。その後、60℃で油ポンプで濃縮して粗生成物を得、それをプレパラティブTLC(DCM:MeOH=7:1)により精製して、生成物(5mg、38%)を得た。
H NMR(400MHz,CDOD)δ 8.12(t,J=8.0Hz,1H),7.75(d,J=4.0Hz,1H),7.64(s,1H),6.97(d,J=4.0Hz,1H),5.97(d,J=8.0Hz,1H),4.12 -4.09(m,3H),3.51-3.38(m,4H),2.91-2.65(m,4H),1.76-1.72(m,2H),1.49-1.45(m,2H),0.98(t,J=8.0Hz,3H)ppm。MS:M/e 416(M+1)
【1075】
化合物C4:6-プロポキシ-3-(4-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンジル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-8-アミン
【1076】
工程A:6-クロロ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-8-アミン
【1077】
8-ブロモ-6-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン(2g、8.7mmol)の、DMF(20ml)中で撹拌した溶液に、ビス(4-メトキシベンジル)アミン(2.7g、10.44mmol)及びDIEA(2.3g、17.4mmol)を添加した。反応混合物を90℃で一晩撹拌した。混合物をHO(50ml)で希釈してEtOAc(20ml×3回)で抽出した。合わせた有機相を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥して真空濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、白色固体を呈する生成物(2.8mg、80%)を得た。MS:M/e 308(M+1)
【1078】
工程B:N,N-ビス(4-メトキシベンジル)-6-プロポキシイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-8-アミン
【1079】
6-クロロ-N,N-ビス(4-メトキシベンジル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-8-アミン(2.2g、5.4mmol)の、ブタノール(10ml)中で撹拌した溶液に、ブトキシナトリウム(50ml、ブタノール中4M)を添加した。反応混合物を95℃で一晩撹拌した。混合物を真空濃縮した。残存物にHO(50ml)を添加してEtOAc(20ml×3回)で抽出した。合わせた有機相を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥して真空濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、白色固体を呈する生成物(2g、85.8%)を得た。MS:M/e 437(M+1)
【1080】
工程C:8-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-6-プロポキシイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-3-ホルムアルデヒド
【1081】
100ml丸底フラスコにDMF(5ml)を添加し、0℃でPOCl(900mg、5.88mmol)をDMFに添加した。反応を0℃で30min撹拌した。この溶液にN,N-ビス(4-メトキシベンジル)-6-プロポキシイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-8-アミン(300mg、0.69mmol)を添加した。反応をrtで一晩撹拌した。混合物にHO(50ml)を添加してEtOAc(20ml×3回)で抽出した。合わせた有機相を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥して真空濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、黄色固体を呈する生成物(300mg、94%)を得た。MS:M/e 475(M+1)
【1082】
工程D:(8-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-6-プロポキシイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-3-イル)(4-(ピロリジン-1-イルメチル)フェニル)メタノール
【1083】
-78℃に冷却して窒素ガス雰囲気での1-(4-ブロモベンジル)ピロリジン(140mg、0.55mmol)の、THF(10ml)中で撹拌した溶液に、n-ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M、0.93mmol、0.58ml)を滴下した。50min撹拌した後、8-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-6-プロポキシイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-3-ホルムアルデヒド(150mg、0.37mmol)の、THF(2ml)中での溶液を徐々に添加した。反応混合物をrtに徐々に昇温して2h撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液に入れてEtOAc(15ml×3回)で抽出した。合わせた有機相を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空濃縮して生成物(60mg、25.6%)を得た。MS:M/e:636(M+1)
【1084】
工程E:6-ブトキシ-3-(4-(ピロリジン-1-イルメチル)ベンジル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-8-アミン
【1085】
(8-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-6-プロポキシイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-3-イル)(4-(ピロリジン-1-イルメチル)フェニル)メタノール(60mg、0.09mmol)の、TFA(3ml)及びEtSiH(3ml)中での溶液を、80℃で2h撹拌した。反応混合物を真空濃縮してTFA及びEtSiHを除去した。残存物にTFA(5ml)を添加して85℃で一晩撹拌した。混合物をrtに冷却して真空濃縮した。粗生成物をプレパラティブHPLCにより精製して、生成物(5mg、14.2%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 9.83(s,1H),8.04(s,1H),7.74(s,1H),7.39(d,J=7.5hz,2H),7.30(d,J=7.7Hz,2H),7.04(s,2H),4.29(d,J=5.4Hz,2H),4.20(t,J=6.1Hz,2H),3.95(s,2H),3.30(s,2H),3.06(s,2H),2.01(s,2H),1.91-1.77(m,2H),1.69-1.56(m,2H),1.35-1.19(m,2H),0.85(t,J=7.3Hz,3H)ppm。MS:M/e 380(M+1)
【1086】
化合物C5:6-ブトキシ-3-((5-メチル-6-(ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-8-アミン
【1087】
工程A:t-ブチル 4-(5-((8-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-6-ブトキシイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-3-イル)(ヒドロキシ)メチル)-3-メチルピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1088】
-78℃に冷却して窒素ガス雰囲気でのt-ブチル 4-(5-ブロモ-3-メチルピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(180mg、0.44mmol)の、THF(10ml)中で撹拌した溶液に、n-ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M、0.99mmol、0.618ml)を滴下した。50min撹拌した後、8-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-6-プロポキシイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-3-ホルムアルデヒド(201mg、0.66mmol)の、THF(2ml)中での溶液を徐々に添加した。反応混合物をrtに徐々に昇温して2h撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液に入れてEtOAc(15ml×3回)で抽出した。合わせた有機相を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、真空濃縮して生成物(120mg、24.2%)を得た。MS:M/e:752(M+1)
【1089】
工程B:6-ブトキシ-3-((5-メチル-6-(ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)メチル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-8-アミン
【1090】
t-ブチル 4-(5-((8-(ビス(4-メトキシベンジル)アミノ)-6-ブトキシイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-3-イル)(ヒドロキシ)メチル)-3-メチルピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(120mg、0.16mmol)の、TFA(3ml)及びEtSiH(3ml)中での溶液を、80℃で2h撹拌した。反応混合物を真空濃縮してTFA及びEtSiHを除去した。残存物にTFA(5ml)を添加して85℃で一晩撹拌した。混合物をrtに冷却して真空濃縮した。粗生成物をプレパラティブHPLCにより精製して、生成物(10mg、15.8%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.68(br.s,2H),8.14-8.10(m,1H),8.05(s,1H),7.89-7.83(m,1H),7.39(s,1H),7.16-7.11(m,2H),4.24(br.s,2H),3.84(s,2H),3.26-3.14(m,8H),2.18(s,3H),1.72-1.59(m,2H),1.33-1.27(m,2H),0.86(t,J=7.6,3H)ppm。MS:M/e 396(M+1)
【1091】
化合物C6:2-ブトキシ-7-((5-メチル-6-(ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)メチル)-5H-ピロロ[3,2-d]ピリミジン-4-アミン
【1092】
工程A:2,4-ジクロロ-5-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-5H-ピロロ[3,2-d]ピリミジン
【1093】
2,4-ジクロロ-5H-ピロロ[3,2-d]ピリミジン(3.76g、20mmol)の、DMF(40ml)中での溶液に、DIPEA(4.2ml、24mmol)及び(2-(クロロメトキシ)エチル)トリメチルシラン(4.3ml、24mmol)を添加した。その後、混合物を室温で一晩撹拌した。反応物を濃縮して、水(5ml)で希釈し、EtOAc(30ml×5)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮して、残存物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、白色固体を呈する目標化合物(3g、47%)を得た。MS:M/e 318(M+1)
【1094】
工程B:2-クロロ-5-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-5H-ピロロ[3,2-d]ピリミジン-4-アミン
【1095】
アンモニア水(20ml)を、2,4-ジクロロ-5-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-5H-ピロロ[3,2-d]ピリミジン(5g、15.8mmol)の、プロプ-2-オール(20ml)中での溶液に添加し、反応混合物を95℃での高圧殺菌器中で7時間撹拌し、EtOAc(25ml×4回)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮して、残存物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、白色固体を呈する目標化合物(3.2g、68%)を得た。MS:M/e 299(M+1)
【1096】
工程C:2-ブトキシ-5-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-5H-ピロロ[3,2-d]ピリミジン-4-アミン
【1097】
2-クロロ-5-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-5H-ピロロ[3,2-d]ピリミジン-4-アミン(3g、10mmol)及びn-BuONa/n-BuOH(20%、9.6ml)中での混合物を、80℃で5時間撹拌した。溶液をHO(10ml)でクエンチした。水溶液をEA(20ml×4)で抽出した。収集した有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮を行った。得られた残存物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、生成物(3.3g、95%)を得た。MS:M/e 337(M+1)
【1098】
工程D:2-ブトキシ-5H-ピロロ[3,2-d]ピリミジン-4-アミン
【1099】
2-ブトキシ-5-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-5H-ピロロ[3,2-d]ピリミジン-4-アミン(3.3g、10mmol)及びCFCOOHとの混合物を室温で一晩撹拌した。反応を飽和NaHCO溶液でクエンチした。水溶液をEA(20ml×3回)で抽出した。収集した有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮を行った。得られた残存物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、生成物(1.53g、74%)を得た。MS:M/e 207(M+1)
【1100】
工程E:t-ブチル 4-(5-((4-アミノ-2-ブトキシ-5H-ピロロ[3,2-d]ピリミジン-7-イル)(ヒドロキシ)メチル)-3-メチルピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1101】
2-ブトキシ-5H-ピロロ[3,2-d]ピリミジン-4-アミン(206mg、1mmol)、t-ブチル 4-(5-ホルミル-3-メチルピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(458mg、1.5mmol)及びKCO(166mg、1.5mmol)の、CHOH(1ml)及びHO(1ml)中での混合物を室温で2日間撹拌した。反応を飽和NaHCO溶液でクエンチした。水溶液をEA(25ml×4回)で抽出した。収集した有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮を行った。得られた残存物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、生成物(203mg、40%)を得た。MS:M/e 512(M+1)
【1102】
工程F:2-ブトキシ-7-((5-メチル-6-(ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)メチル)-5H-ピロロ[3,2-d]ピリミジン-4-アミン
【1103】
-15℃で、生成物工程A(206mg、0.5mmol)の、DCM(5ml)中で撹拌した溶液に、EtSiH(0.5ml)及びTFA(0.5ml)を添加した。反応混合物を0℃で一晩撹拌した。溶液を飽和NaHCO溶液(5ml)でクエンチした。水溶液をEA(10ml×4回)で抽出した。収集した有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、ろ過、濃縮を行った。得られた残存物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、生成物(82mg、41%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 10.45(s,1H),8.04(d,J=4Hz,1H),7.46(s,1H),7.16(d,J=4Hz,1H),6.65(s,2H),4.19(t,J=4Hz,2H),3.77(s,2H),2.91-2.75(m,8H),1.68-1.61(m,2H),1.42-1.35(m,2H),0.93(t,J=8.0Hz,3H)ppm。MS:M/e 396(M+1)
HEK293-Blue hTLR7レポーターアッセイ:
【1104】
HEK-Blue-hTLR7細胞系(Invivogen社、カタログ番号hkb-htlr7)を設計し、TLR7アゴニストを用いてヒトTLR7を刺激してNF-κ及びAP-1を活性化することにより、分泌型胚アルカリホスファターゼ(SEAP)の発現を誘導する。
【1105】
HEK-Blue-hTLR7細胞を4×10細胞/ウェルの密度で、180μLの体積で96ウェルプレート上に接種し、前記プレートをDMEM(カタログ番号11965-092)中に位置させ、10%(v/v)の熱失活したウシ胎児血清(FBS)(Gibco社、10099-1441)、100U/mlペニシリン及び100μg/mlストレプトマイシン(Gibco社、15140122)を補充し、50U/mLのペニシリンと、50mg/mLのストレプトマイシンと10%(v/v)の熱失活したウシ胎児血清とを含有させた。細胞を5時間静置し、その後、37℃で増加量の測定化合物で24時間処理した。その後、各ウェルからの20μLの上清を180μL Quanti-blue基質溶液と37℃で10~30分間培養し、その後、分光計を用いて620~655nmにおけるSEAPの活性を特定した。S型投与量応答関数を用いて、GraphPad Prismソフトウェアで各種の化合物のEC50値を算出した。
【1106】
HEK-Blue Detectionを用いてTLR7刺激を特定する
【1107】
当該測定方法の目的は、NF-κBの活性化をモニタリングすることによりHEK-Blue hTLR7ツール細胞系におけるヒトTLR7タンパク質の刺激を研究することにある。hTLR7遺伝子と、最適化した分泌型胚アルカリホスファターゼ(SEAP)レポーター遺伝子とをHEK293細胞にコトランスフェクションすることにより、HEK-Blue hTLR7細胞を取得する。SEAPレポーター遺伝子を、5つのNF-κB及びAP-1-結合部位と融合したIFN-β最小プロモーターにより制御する。TLR7リガンドで刺激してNF-κB及びAP-1を活性化することができ、これにより、SEAPの発現を誘導する。HEK-Blue Detection(SEAPをリアルタイムで測定できる細胞培地)を用いてSEAPのレベルを容易に特定することができる。HEK-Blue Detectionには、細胞の成長に必要な全ての栄養物質及び特異性SEAP発色基質が含有されている。SEAPによる基質の加水分解によって、紫色/青色を発し、分光計で測定し得る。
【1108】
50%~80%コンフルエントに成長した場合、HEK-Blue hTLR7細胞を40000細胞/ウェルの密度で96ウェルプレート(costar 3599)に播種する。その後、0.1% DMSO/HEK-Blue Detection中0.04nm~10μMの最終濃度範囲で、10点の系列希釈物で化合物を添加する。その後、プレートを37℃で、5% CO中で16時間培養し、30秒ボルテックス攪拌し、その後、測定を行う。BMG PHERAstar FSX装置において620~655nmにおける光学密度を読み取る。Resiquimodで同定した最大活性化パーセントを算出することにより各種の化合物のEC50を特定する。
【1109】
表1:化合物Aシリーズ(「D」とは、EC50>10μmolを指す。QUANTI-BLUEアッセイによりA1~A76を測定し、HEK-Blue DetectionによりA77~A124を測定した)
【表5】

(表5 続き)

(表5 続き)

【1110】
表2:化合物Cシリーズ(「D」とは、EC50>10μmolを指す。QUANTI-BLUEアッセイによりC1~C6を測定した)
【表6】
【1111】
HEK-Blue Detectionを用いてTLR8刺激を特定する
【1112】
当該測定方法の目的は、NF-κBの活性化をモニタリングすることによりHEK-Blue hTLR8ツール細胞系におけるヒトTLR8タンパク質の刺激を研究することにある。hTLR8遺伝子と、最適化した分泌型胚アルカリホスファターゼ(SEAP)レポーター遺伝子とをHEK293細胞にコトランスフェクションすることにより、HEK-Blue hTLR8細胞を取得する。SEAPレポーター遺伝子を、5つのNF-κB及びAP-1-結合部位と融合したIFN-β最小プロモーターにより制御する。TLR8リガンドで刺激してNF-κB及びAP-1を活性化することができ、これにより、SEAPの発現を誘導する。HEK-Blue Detection(SEAPをリアルタイムで測定できる細胞培地)を用いてSEAPのレベルを容易に特定することができる。HEK-Blue Detectionには、細胞の成長に必要な全ての栄養物質及び特異性SEAP発色基質が含有されている。SEAPによる基質の加水分解によって、紫色/青色を発し、分光計で測定し得る。
【1113】
50%~80%コンフルエントに成長した場合、HEK-Blue hTLR7/8細胞を40000細胞/ウェルの密度で96ウェルプレート(costar 3599)に播種する。その後、0.1% DMSO/HEK-Blue Detectionにおける1nm~10μMの最終濃度範囲で、10点の系列希釈物で化合物を添加する。その後、プレートを37℃で5% COで16hr培養した。BMG PHERAstar FSX装置において620~655nmにおける光学密度を読み取る。Resiquimod又はMotolimodで同定した最大活性化パーセントにより、各種の化合物のEC50を特定する。
【1114】
表3:HEK-Blue hTLR8細胞の化合物(「D」とは、EC50>10μmol)を指す
【表7】
【1115】
以上、特定の実施形態に組み合わせて本発明を説明したが、その様々なスキーム、変更及び他の変化は、当業者にとって自明である。これらは代替的なスキーム、変更及び変化は、本願の趣旨及び範囲内に含まれる。