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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-20
(45)【発行日】2025-03-03
(54)【発明の名称】駆動装置
(51)【国際特許分類】
   H02K 5/00 20060101AFI20250221BHJP
   H02K 5/22 20060101ALI20250221BHJP
   H02K 11/33 20160101ALI20250221BHJP
【FI】
H02K5/00 A
H02K5/22
H02K11/33
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2024515262
(86)(22)【出願日】2022-04-14
(86)【国際出願番号】 JP2022017787
(87)【国際公開番号】W WO2023199463
(87)【国際公開日】2023-10-19
【審査請求日】2024-04-03
(73)【特許権者】
【識別番号】324003048
【氏名又は名称】三菱電機モビリティ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100161207
【弁理士】
【氏名又は名称】西澤 和純
(74)【代理人】
【識別番号】100206081
【弁理士】
【氏名又は名称】片岡 央
(74)【代理人】
【識別番号】100188673
【弁理士】
【氏名又は名称】成田 友紀
(74)【代理人】
【識別番号】100188891
【弁理士】
【氏名又は名称】丹野 拓人
(72)【発明者】
【氏名】長尾 崇志
(72)【発明者】
【氏名】園田 功
(72)【発明者】
【氏名】釆女 豊
(72)【発明者】
【氏名】船引 雄介
(72)【発明者】
【氏名】荒木 怜
【審査官】池田 貴俊
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/166344(WO,A1)
【文献】特開2019-092268(JP,A)
【文献】国際公開第2021/261256(WO,A1)
【文献】特開2017-108501(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02K 5/00
H02K 5/22
H02K 11/33
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転シャフトを有するモータを駆動する駆動装置であって、
前記モータを駆動するインバータ回路が実装されたパワー基板と、
前記モータの駆動を制御する制御回路が実装され、前記回転シャフトの軸方向において前記パワー基板と対向するように配される制御基板と、
前記インバータ回路と前記制御回路とを電気的に接続する基板間コネクタと、
コネクタアセンブリと、を備え、
前記軸方向において、前記パワー基板、前記制御基板、および前記コネクタアセンブリはこの順に並んでおり、
前記コネクタアセンブリは、前記制御基板に接続されて前記駆動装置の外部から前記制御回路に信号を伝達する第1コネクタターミナルと、前記パワー基板に接続されて前記駆動装置の外部から前記インバータ回路に電源を供給する第2コネクタターミナルと、を有する、駆動装置。
【請求項2】
回転シャフトを有するモータを駆動する駆動装置であって、
前記モータを駆動するインバータ回路が実装されたパワー基板と、
前記モータの駆動を制御する制御回路が実装され、前記回転シャフトの軸方向において前記パワー基板と対向するように配される制御基板と、
前記インバータ回路と前記制御回路とを電気的に接続する基板間コネクタと、
コネクタアセンブリと、を備え、
前記軸方向において、前記パワー基板、前記制御基板、および前記コネクタアセンブリはこの順に並んでおり、
前記コネクタアセンブリは、前記制御基板に接続されて前記制御回路に信号を伝達する第1コネクタターミナルと、前記パワー基板に接続されて前記インバータ回路に電源を供給する第2コネクタターミナルと、を有し、
前記パワー基板は、前記軸方向に投影したときに前記制御基板と重複しない少なくとも一つの非重複領域を有し、
前記第2コネクタターミナルは、前記パワー基板の前記非重複領域に接続される、駆動装置。
【請求項3】
回転シャフトを有するモータを駆動する駆動装置であって、
前記モータを駆動するインバータ回路が実装されたパワー基板と、
前記モータの駆動を制御する制御回路が実装され、前記回転シャフトの軸方向において前記パワー基板と対向するように配される制御基板と、
前記インバータ回路と前記制御回路とを電気的に接続する基板間コネクタと、
コネクタアセンブリと、を備え、
前記軸方向において、前記パワー基板、前記制御基板、および前記コネクタアセンブリはこの順に並んでおり、
前記コネクタアセンブリは、前記制御基板に接続されて前記制御回路に信号を伝達する第1コネクタターミナルと、前記パワー基板に接続されて前記インバータ回路に電源を供給する第2コネクタターミナルと、を有し、
前記パワー基板は、前記軸方向に投影したときに前記制御基板と重複しない少なくとも一つの非重複領域を有し、
前記制御基板および前記パワー基板は、前記軸方向に投影したときに互いに重複する少なくとも一つの重複領域を有し、
前記基板間コネクタは、前記軸方向に投影したときに前記重複領域と重複するように配されている、駆動装置。
【請求項4】
回転シャフトを有するモータを駆動する駆動装置であって、
前記モータを駆動するインバータ回路が実装されたパワー基板と、
前記モータの駆動を制御する制御回路が実装され、前記回転シャフトの軸方向において前記パワー基板と対向するように配される制御基板と、
前記インバータ回路と前記制御回路とを電気的に接続する基板間コネクタと、
コネクタアセンブリと、を備え、
前記軸方向において、前記パワー基板、前記制御基板、および前記コネクタアセンブリはこの順に並んでおり、
前記コネクタアセンブリは、前記制御基板に接続されて前記制御回路に信号を伝達する第1コネクタターミナルと、前記パワー基板に接続されて前記インバータ回路に電源を供給する第2コネクタターミナルと、を有し、
前記パワー基板は、前記軸方向に投影したときに前記制御基板と重複しない少なくとも一つの非重複領域を有し、
前記制御基板および前記パワー基板は、前記軸方向に投影したときに互いに重複する少なくとも一つの重複領域を有し、
前記モータの端子は、前記パワー基板の前記重複領域と接続される、駆動装置。
【請求項5】
回転シャフトを有するモータを駆動する駆動装置であって、
前記モータを駆動するインバータ回路が実装されたパワー基板と、
前記モータの駆動を制御する制御回路が実装され、前記回転シャフトの軸方向において前記パワー基板と対向するように配される制御基板と、
前記インバータ回路と前記制御回路とを電気的に接続する基板間コネクタと、
コネクタアセンブリと、を備え、
前記軸方向において、前記パワー基板、前記制御基板、および前記コネクタアセンブリはこの順に並んでおり、
前記コネクタアセンブリは、前記制御基板に接続されて前記制御回路に信号を伝達する第1コネクタターミナルと、前記パワー基板に接続されて前記インバータ回路に電源を供給する第2コネクタターミナルと、を有し、
前記パワー基板は、前記軸方向に投影したときに前記制御基板と重複しない少なくとも一つの非重複領域を有し、
前記パワー基板は、前記軸方向に投影したときに前記制御基板と重複しない少なくとも一つの非重複領域を有し、
前記モータの端子は、前記パワー基板の前記非重複領域と接続される、駆動装置。
【請求項6】
前記回転シャフトは、センサマグネットが設けられる入力端を有し、
前記パワー基板には、前記回転シャフトの前記入力端が挿通される貫通孔が形成されており、
前記制御基板には、前記センサマグネットが発生させる磁界を検知する回転センサが実装される、請求項1から5のいずれか一項に記載の駆動装置。
【請求項7】
前記インバータ回路を駆動するプリドライバをさらに備え、
前記プリドライバは、前記制御基板に実装され、
前記プリドライバと前記インバータ回路とが、前記制御基板と前記パワー基板との間で信号を授受する、請求項1から5のいずれか一項に記載の駆動装置。
【請求項8】
前記インバータ回路を駆動するプリドライバをさらに備え、
前記プリドライバは、前記パワー基板に実装され、
前記制御回路は、前記モータの駆動制御を演算するマイクロコントローラを含み、
前記マイクロコントローラと前記プリドライバとが、前記制御基板と前記パワー基板との間で信号を授受する、請求項1から5のいずれか一項に記載の駆動装置。
【請求項9】
前記インバータ回路を構成する電子部品より発生した熱を、前記モータを収容するリアハウジングへ放熱する放熱構造をさらに備える、請求項1から5のいずれか一項に記載の駆動装置。
【請求項10】
前記軸方向における前記パワー基板と前記制御基板との間に設けられ、前記インバータ回路を構成する電子部品より発生した熱を吸収するヒートシンクをさらに備える、請求項1から5のいずれか一項に記載の駆動装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、駆動装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に示される駆動装置は、モータが有する回転シャフトの軸方向において互いに対向する2つの基板を備える。2つの基板は、軸方向においてモータに近い第1基板と、軸方向においてモータから遠い第2基板と、を含む。第1基板および第2基板の各々には、複数の孔が形成されている。第1基板と第2基板とは、当該複数の孔に圧入される複数の接続ピンによって電気的に接続されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】国際公開第2018/123880号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば電動パワーステアリング装置に用いられる駆動装置(例えば、特許文献1を参照)は、基板に接続されるコネクタを有する場合がある。コネクタは、モータの回転制御に用いられるバッテリ電源、トルクセンサ信号、および車両通信信号等を駆動装置の外部から内部へと引き込み、電源および信号を基板に供給する役割を有する。
【0005】
コネクタを有する駆動装置においては、コネクタと第2基板とを接続し、さらに第2基板と第1基板とを接続する構成が採用される場合がある。この場合、駆動装置の外部からコネクタに伝わってきた電源等は、第2基板を中継して第1基板に供給される。しかしながら、このような構成においては、コネクタ、第1基板、および第2基板の各々を接続する接続機構が肥大化し、駆動装置のサイズが大きくなる可能性がある。
【0006】
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたもので、小型化を実現しやすい駆動装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る駆動装置は、回転シャフトを有するモータを駆動する駆動装置であって、前記モータを駆動するインバータ回路が実装されたパワー基板と、前記モータの駆動を制御する制御回路が実装され、前記回転シャフトの軸方向において前記パワー基板と対向するように配される制御基板と、前記インバータ回路と前記制御回路とを電気的に接続する基板間コネクタと、コネクタアセンブリと、を備え、前記軸方向において、前記パワー基板、前記制御基板、および前記コネクタアセンブリはこの順に並んでおり、前記コネクタアセンブリは、前記制御基板に接続されて前記制御回路に信号を伝達する第1コネクタターミナルと、前記パワー基板に接続されて前記インバータ回路に電源を供給する第2コネクタターミナルと、を有する。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、小型化を実現しやすい駆動装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施の形態1に係る駆動装置および電動パワーステアリング装置を示す断面図である。
図2】実施の形態1に係る放熱構造を示す図である。
図3】実施の形態1の変形例に係る駆動装置を示す断面図である。
図4】実施の形態1に係るパワー基板および制御基板を軸方向から見る図である。
図5】実施の形態2に係るパワー基板および制御基板を軸方向から見る図である。
図6】実施の形態3に係るパワー基板および制御基板を軸方向から見る図である。
図7】実施の形態4に係るヒートシンクを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る駆動装置1および電動パワーステアリング装置100の断面図である。本実施形態に係る電動パワーステアリング装置100は、駆動装置1およびモータ2を備える。本実施形態に係る駆動装置1は、パワー基板10と、制御基板20と、基板間コネクタ40と、コネクタアセンブリ50と、カバー70と、を備える。モータ2は、回転シャフト32を有する。
【0011】
以下の説明では、回転シャフト32の中心軸線Oが延びる方向を軸方向Zと称する場合がある。軸方向Zは、パワー基板10および制御基板20の厚み方向でもある。本実施形態において、駆動装置1およびモータ2は軸方向Zに並んでいる。軸方向Zにおいて、モータ2から駆動装置1に向かう向きを上方と称し、+Zの向きで表す場合がある。軸方向Zにおいて、駆動装置1からモータ2に向かう向きを下方と称し、-Zの向きで表す場合がある。軸方向Zから見ることを、平面視と称する場合がある。平面視において、回転シャフト32の中心軸線Oに交差する方向を径方向と称し、中心軸線Oまわりに周回する方向を周方向と称する場合がある。
【0012】
モータ2としては、例えば、永久磁石同期電動機等を採用することができる。本実施形態に係るモータ2は、3相ブラシレスモータである。本明細書では、モータ2の3つの相をU、V、Wを用いて表す。図1に示すように、本実施形態に係るモータ2は、モータ本体30およびフレーム34を含む。
【0013】
本実施形態に係るフレーム34は、軸方向Zに延びる有底筒状の形状を有する。モータ本体30は、フレーム34の内部に位置している。モータ本体30の上部には、フレーム34の上端(開口端)を覆うリアハウジング31が設けられている。モータ本体30は、リアハウジング31およびフレーム34に収容されている。リアハウジング31は、フレーム34の内部に異物が混入することを防止する役割を有する。
【0014】
モータ本体30は、回転シャフト32と、ロータ37と、ステータ38と、を備える。回転シャフト32は、上方に位置する入力端32aと、下方に位置する出力端32bと、を有する。出力端32bには、駆動対象(例えば車両の操舵系)が接続される。
【0015】
ロータ37は、回転シャフト32の周囲に設けられるとともに、回転シャフト32に固着されている。ロータ37の外周面には、複数の永久磁石(不図示)が配置されている。ステータ38は、ロータ37の外周側に、隙間を介して配置されている。ステータ38は、フレーム34の内部に固定されている。ステータ38は、複数の巻線38aを有している。本実施形態において、複数の巻線38aは、モータ2のU相に対応する少なくとも一つの巻線38aと、V相に対応する少なくとも一つの巻線38aと、W相に対応する少なくとも一つの巻線38aと、を含む。
【0016】
リアハウジング31の平面視における中央部には、リアハウジング31を軸方向Zに貫通する第1貫通孔31aが形成されている。第1貫通孔31aには、回転シャフト32の入力端32aが挿通される。同様に、フレーム34の底壁の平面視における中央部には、フレーム34の底壁を軸方向Zに貫通する第2貫通孔34aが形成されている。第2貫通孔34aには、回転シャフト32の出力端32bが挿通される。また、第1貫通孔31aには第1ベアリング33が設けられ、第2貫通孔34aには第2ベアリング36が設けられている。ベアリング33、36は、回転シャフト32が滑らかに回転可能な状態で、回転シャフト32を支持している。これにより、回転シャフト32に固着されたロータ37も、ステータ38の内周側において滑らかに回転可能となっている。
【0017】
本実施形態において、回転シャフト32の入力端32aには、センサマグネット35が取り付けられている。センサマグネット35は、少なくとも一つのN極および少なくとも一つのS極を含む。センサマグネット35は、回転シャフト32とともに回転する。したがって、センサマグネット35が発生させる磁界は、回転シャフト32の回転に伴って変化する。
【0018】
モータ2は、複数の端子301を有する。図示は省略するが、各端子301は、モータ2の巻線38aと電気的に接続されている。図1に示すように、端子301は、ステータ38から上方に向けて突出し、リアハウジング31を軸方向Zに貫通している。本実施形態において、複数の端子301は、U相の巻線38aに接続される端子301uと、V相の巻線38aに接続される端子301vと、W相の巻線38aに接続される端子301wと、を含む(図1において不図示、図4参照)。
【0019】
パワー基板10および制御基板20としては、例えば、ガラスエポキシ製のプリント基板を用いることができる。または、基板10、20として、アルミベース上に配線パターンが設けられたいわゆる金属基板を用いてもよい。ただし、基板10、20の種類はこれらに限定されず、電子部品を実装し、電気的接続を担うことができる基板であれば適宜変更可能である。
【0020】
図1に示すように、パワー基板10には、モータ2を駆動するインバータ回路11が実装されている。インバータ回路11を構成する電子部品の例としては、電界効果トランジスタ(FET:Field Effect Transistor)、平滑コンデンサ、チョークコイル等が挙げられる。電界効果トランジスタは、モータ2に流入する電流のスイッチングを行う。平滑コンデンサは、電流のスイッチングに伴う電圧変動を抑制する。チョークコイルは、駆動装置1外部へのノイズの放出を抑制するとともに、駆動装置1内部へのノイズの流入を抑制する。パワー基板10は、モータ2の各端子301と電気的に接続されている。
【0021】
図2に示すように、駆動装置1は、パワー基板10の下面とリアハウジング31の上面との双方に接触する放熱構造61を有していてもよい。放熱構造61は、インバータ回路11を構成する上記電子部品より発生した熱を、リアハウジング31へ放熱する。より具体的には、インバータ回路11を構成する上記電子部品より発生した熱を吸収し、さらに当該吸収した熱をリアハウジング31に放出する。放熱構造61としては、例えば放熱グリスを用いることができる。駆動装置1が上記の放熱構造61を有している場合、リアハウジング31をヒートシンクとして機能させることができる。
【0022】
図1に示すように、パワー基板10の平面視における中央部には、パワー基板10を軸方向Zに貫通するパワー基板貫通孔12が形成されている。パワー基板貫通孔12には、回転シャフト32の入力端32aが挿通される。これにより、回転シャフト32の上端(入力端32a)は、パワー基板10よりも上方に位置している。
【0023】
制御基板20は、軸方向Zにおいてパワー基板10と対向するように配されている。より具体的には、パワー基板10と制御基板20とは、軸方向Zにおいて所定の間隔をあけた状態で、固定部材39を介してフレーム34に固定されている。固定部材39としては例えばねじを採用することができるが、固定部材39をフレーム34に固定可能であれば適宜変更可能である。また、基板10、20は、フレーム34ではなく、リアハウジング31、コネクタアセンブリ50、またはカバー70に対して固定されていてもよい。
【0024】
本実施形態において、制御基板20は、パワー基板10の上方に位置する。制御基板20は、第1面20aと、第1面20aとは反対側に位置する第2面20bと、を有する。第1面20aは、上方を向く面である。第2面20bは、下方を向き、パワー基板10と対向する面である。
【0025】
制御基板20の第1面20aには、制御回路Cが実装されている。本実施形態に係る制御回路Cは、マイクロコントローラ(マイコン)21と、入力回路22と、電源回路24と、を含む。また、本実施形態に係る制御基板20の第1面20aには、プリドライバPが実装されている。なお、インバータ回路11、制御回路C、およびプリドライバPを総称して、「ECU(Electronic Control Unit)」という場合がある。また、ECUとモータ2とを総称して、「MCU(Motor Control Unit)」という場合がある。
【0026】
プリドライバPは、インバータ回路11を駆動する。より具体的に、プリドライバ(FETドライバ)Pは、インバータ回路11が有する電界効果トランジスタ(FET)を駆動する。
【0027】
マイクロコントローラ21は、モータ2の駆動制御を演算する。例えば、マイクロコントローラ21は、入力回路22を介して取得した制御信号に基づき、モータ2の各巻線38aに供給する駆動電流の大きさ等を演算する。演算結果に基づき、マイクロコントローラ21はプリドライバPを介してインバータ回路11をスイッチング制御する。プリドライバPとインバータ回路11とは、制御基板20とパワー基板10との間で信号を授受する。電源回路24は、マイクロコントローラ21等の電子回路の動作に必要な電源電圧を生成する回路である。
【0028】
詳細な図示は省略するが、本実施形態に係る入力回路22は、トルクセンサインターフェース回路および車両通信インターフェース回路を含む。トルクセンサインターフェース回路は、電動パワーステアリング装置100において運転者のステアリングトルクを検知して、当該ステアリングトルクの情報を取得するための回路である。車両通信インターフェース回路は、車両システムからの種々の情報を受信するための回路である。車両通信インターフェース回路が扱う通信規格の例としては、CAN(Controller Area Network)またはFlexRay(登録商標)等が挙げられる。入力回路22は、取得した信号(上記したステアリングトルクの情報、および種々の情報)をマイクロコントローラ21に出力する。
【0029】
また、制御基板20の第2面20bには、回転センサSが実装されている。回転センサSは、軸方向Zにおいてセンサマグネット35と対向している。回転センサSは、センサマグネット35が発生させる磁界を検知することで、回転シャフト32の回転角を検出する。なお、センサマグネット35が発生させる磁界を精度よく検知可能であれば、センサマグネット35の位置は適宜変更可能である。例えば、回転センサSとセンサマグネット35とは軸方向Zにおいて対向していなくてもよいし、センサマグネット35は制御基板20の第1面20aに実装されていてもよい。
【0030】
なお、図3に示すように、プリドライバPは制御基板20ではなくパワー基板10に実装されてもよい。この場合、マイクロコントローラ21とプリドライバPとが、制御基板20とパワー基板10との間で信号を授受する。より具体的に、マイクロコントローラ21がプリドライバPに対して行うPWM(Pulse Width Modulation)指示が、SPI(Serial Peripheral Interface)通信を経由して行われてもよい。
【0031】
図4は、本実施形態に係るパワー基板10および制御基板20を上方から見る図である。なお、図4において、制御回路CおよびプリドライバPの図示は省略されている。図4に示すように、パワー基板10の少なくとも一部と制御基板20の少なくとも一部とは、軸方向Zに投影したときに互いに重複している。以下、パワー基板10および制御基板20のうち当該重複する領域を、重複領域A1と称する場合がある。図4において破線で示すように、本実施形態に係るモータ2の各端子301u、301v、301wは、パワー基板10の重複領域A1と電気的に接続されている(図1も参照)。
【0032】
また、図4に示すように、パワー基板10は、軸方向Zに投影したときに制御基板20と重複しない少なくとも一つ(図示の例において4つ)の非重複領域A2を有する。本実施形態においてより具体的には、制御基板20のサイズがパワー基板10のサイズよりも小さくなっている。これにより、パワー基板10の端部が非重複領域A2となっている。また、本実施形態に係る制御基板20には、制御基板20を軸方向Zに貫通する制御基板貫通孔23が形成されている。これにより、パワー基板10のうち軸方向Zに投影したときに制御基板貫通孔23と重複する部分が、非重複領域A2となっている。
【0033】
図1に示すように、基板間コネクタ40は、パワー基板10と制御基板20との軸方向Zにおける間に位置する。基板間コネクタ40は、インバータ回路11と制御回路Cとを電気的に接続する。図4において破線で示すように、本実施形態に係る基板間コネクタ40は、軸方向Zに投影したときにパワー基板10および制御基板20の重複領域A1と重複するように配されている。なお、図示の例において駆動装置1は一つのみの基板間コネクタ40を備えているが、基板間コネクタ40の数は基板10、20のレイアウトおよび必要な信号の本数等に応じて適宜変更可能である。
【0034】
図1に示すように、本実施形態に係る基板間コネクタ40は、オスコネクタ41およびメスコネクタ42を含む。各コネクタ41、42は、筐体と、当該筐体の内部に配置されて電気的接続を担う複数のターミナル(不図示)と、を含む。筐体は、例えば樹脂によって全体が形成されていてもよいし、一部が金属によって形成されていてもよい。オスコネクタ41の筐体とメスコネクタ42の筐体とは、互いに嵌合し、嵌合した際に各コネクタ41、42が有するターミナル同士が電気的に接続されるように設計されている。本実施形態に係る各コネクタ41、42は、半田接合によりプリント基板等に表面実装が可能なコネクタである。なお、図示の例においてはオスコネクタ41がパワー基板10に実装され、メスコネクタ42が制御基板20に実装されているが、オスコネクタ41が制御基板20に実装され、メスコネクタ42がパワー基板10に実装されていてもよい。
【0035】
また、基板間コネクタ40は、オスコネクタ41とメスコネクタ42とが互いに摺動するいわゆるフローティング構造を有したコネクタであってもよい。この場合、各コネクタ41、42の基板10、20に対する実装位置がずれた場合においても、当該ずれに起因する嵌合不良を改善したり、嵌合後において各コネクタ41、42にかかる応力を緩和したりすることができる。
【0036】
なお、基板間コネクタ40の構成は上位した例に限られず、パワー基板10と制御基板20との電気的接続が品質良く確保することができれば適宜変更可能である。例えば、基板10、20に対し所定サイズ、所定数の孔を設け、当該孔にターミナルをはんだ接合する構成が採用されてもよい。あるいは、基板10、20に所定の表面実装型コネクタを設け、各表面実装型コネクタにハーネスまたはいわゆるFFC(Flexible Flat Cable)を嵌合させる構成が採用されてもよい。
【0037】
カバー70は、有頂筒状の部材である。カバー70の開口端はフレーム34の開口端に接している。パワー基板10および制御基板20は、カバー70とリアハウジング31とによって囲まれる空間に収容されている。
【0038】
本実施形態に係るコネクタアセンブリ50は、カバー70の上壁に設けられている。軸方向Zにおいて、モータ2のステータ38、パワー基板10、制御基板20、およびコネクタアセンブリ50はこの順に並んでいる。
【0039】
コネクタアセンブリ50は、コネクタ、金属製のバスバーおよびターミナル等と、これらを保持する保持部材53と、が一体成型された部品である。保持部材53は、例えば樹脂製である。コネクタアセンブリ50は、モータ2の制御およびモータ2の駆動に必要なバッテリ電圧ライン、グランドラインを基板10、20に接続する。また、コネクタアセンブリ50は、トルクセンサ信号および車両通信信号等の信号を伝達する信号伝達ラインを基板10、20に接続する。コネクタアセンブリ50において、上記した各ラインは一つにまとめられていてもよい。あるいは、車両の設計等に応じて、バッテリ電圧ラインおよびグランドラインと信号伝達ラインとを分離し、各々別のコネクタ内に配置してもよい。
【0040】
図1に示すように、本実施形態に係るコネクタアセンブリ50は、少なくとも第1コネクタターミナル51および第2コネクタターミナル52を有する。コネクタターミナル51、52は、保持部材53から下方に向けて延出している。本実施形態において、第2コネクタターミナル52の下端は、第1コネクタターミナル51の下端よりも下方に位置する。第1コネクタターミナル51は、制御基板20に接続されて制御回路Cにトルクセンサ信号および車両通信信号等の信号を伝達するターミナルである。つまり、第1コネクタターミナル51は、少なくとも、上記信号伝達ラインを制御基板20に接続する機能を有する。第2コネクタターミナル52は、パワー基板10に接続されてインバータ回路11に電源を供給するターミナルである。つまり、第2コネクタターミナル52は、少なくとも、上記バッテリ電圧ラインをパワー基板10に接続する機能を有する。各ターミナル51,52と各基板10、20とを接続する方法は特に限定されないが、例えばプレスフィットによって電気的に接続されていてもよい。あるいは、各基板10、20に形成された貫通孔(スルーホール)に各ターミナル51、52が挿通され、当該貫通孔とターミナル51、52とがはんだによって接合されていてもよい。各基板10、20上に実装された端子と各ターミナル51、52とが溶接によって接続されていてもよい。
【0041】
図4および図1に示すように、コネクタアセンブリ50から延出した第2コネクタターミナル52は、制御基板貫通孔23に挿通され、コネクタアセンブリ50とパワー基板10の非重複領域A2とを直線的に接続している。この構成によれば、例えば第2コネクタターミナル52が制御基板20を迂回するように延びている場合と比較して、コネクタアセンブリ50とパワー基板10とを接続する構成を小さくすることができる。なお、制御基板20に制御基板貫通孔23に代えて切り欠きが形成され、当該切り欠きに第2コネクタターミナル52が挿通されていてもよい。また、図1および図4に示すように、コネクタアセンブリ50から延出した第1コネクタターミナル51は、制御基板20の重複領域A1に接続されている。
【0042】
次に、以上のように構成された駆動装置1の作用について説明する。
【0043】
電動パワーステアリング装置に用いられる駆動装置は、基板に接続されるコネクタアセンブリを有する場合がある。コネクタアセンブリは、駆動装置の外部から延びるバッテリ電圧ライン、グランドライン、および信号伝達ラインを、駆動装置の内部に位置する基板に接続する役割を有する。ここで、駆動装置がパワー基板と制御基板との2つの基板を有している場合、各ラインが制御基板のみに接続される構成が考えられる。この場合、パワー基板の動作に必要となるバッテリ電圧ラインおよびグランドラインは、制御基板を中継してパワー基板に接続される。しかしながら、このような構成においては、コネクタ、パワー基板、および制御基板の各々を接続する接続機構が肥大化し、駆動装置の大型化が生じる可能性がある。また、制御基板がバッテリ電圧ラインおよびグランドラインを中継する場合、これらのラインを流れる大電流に耐えられるよう制御基板を設計しなければならず、制御基板の大型化およびコストの増大をもたらす可能性がある。
【0044】
これに対して本実施形態に係る駆動装置1においては、コネクタアセンブリ50から延びる各コネクタターミナル51、52が、基板10、20に対して基板等を介することなく直接接続されている。これにより、基板間コネクタ40の接続点数を減らし、基板間コネクタ40を小型化しやすくなる。つまり、駆動装置1の小型化が実現しやすくなる。また、制御基板20に実装されるパターンを低電流回路で設計することができ、制御基板20の構成を簡潔にすることができる。
【0045】
以上説明したように、本実施形態に係る駆動装置1は、回転シャフト32を有するモータ2を駆動する駆動装置1であって、モータ2を駆動するインバータ回路11が実装されたパワー基板10と、モータ2の駆動を制御する制御回路Cが実装され、軸方向Zにおいてパワー基板10と対向するように配される制御基板20と、インバータ回路11と制御回路Cとを電気的に接続する基板間コネクタ40と、コネクタアセンブリ50と、を備え、軸方向Zにおいて、パワー基板10、制御基板20、およびコネクタアセンブリ50はこの順に並んでおり、コネクタアセンブリ50は、制御基板20に接続されて制御回路Cに信号を伝達する第1コネクタターミナル51と、制御基板20に接続されてインバータ回路11に電源を供給する第2コネクタターミナル52と、を有する。
【0046】
この構成によれば、各コネクタターミナル51、52が、基板10、20に対して直接接続される。したがって、コネクタアセンブリ50、パワー基板10、および制御基板20を接続する構成を小型化することができる。これにより、駆動装置1の小型化が実現しやすくなる。
【0047】
また、パワー基板10は、軸方向Zに投影したときに制御基板20と重複しない少なくとも一つの非重複領域A2を有し、第2コネクタターミナル52は、パワー基板10の非重複領域A2に接続される。この構成によれば、第2コネクタターミナル52を用いて、コネクタアセンブリ50とパワー基板10とを直線的に接続することができる。これにより、例えば第2コネクタターミナル52が制御基板20を迂回するように延びている場合と比較して、コネクタアセンブリ50とパワー基板10とを接続する構成を小さくすることができる。
【0048】
また、パワー基板10および制御基板20は、軸方向Zに投影したときに互いに重複する少なくとも一つの重複領域A1を有し、基板間コネクタ40は、軸方向Zに投影したときに重複領域A1と重複するように配されている。この構成により、駆動装置1の小径化が実現しやすくなる。
【0049】
また、モータ2の端子301は、パワー基板10の重複領域A1と接続される。この構成により、駆動装置1の小径化がより実現しやすくなる。
【0050】
また、回転シャフト32は、センサマグネット35が設けられる入力端32aを有し、パワー基板10には、回転シャフト32の入力端32aが挿通されるパワー基板貫通孔(貫通孔)12が形成されており、制御基板20には、センサマグネット35が発生させる磁界を検知する回転センサSが実装される。この構成により、回転センサSを用いて回転シャフト32の回転角を検知することができる。また、
回転センサSを制御基板20に実装することで、パワー基板10に実装されたインバータ回路11に流れる大電流と回転センサSとを遠ざけることができる。これにより、大電流が発生させる磁界が回転センサSに与える影響を小さくすることができ、回転センサSの検出精度を向上させることができる。また、回転センサSと制御回路Cとが同一の基板に実装されていることで、基板間コネクタ40が有するターミナルの本数を抑えることができる。
【0051】
また、本実施形態に係る駆動装置1は、インバータ回路11を駆動するプリドライバPをさらに備え、プリドライバPは、制御基板20に実装され、プリドライバPとインバータ回路11とが、制御基板20とパワー基板10との間で信号を授受する。この構成により、パワー基板10と制御基板20との接続信号の本数を少なくすることができる。
【0052】
また、プリドライバPは、パワー基板10に実装され、制御回路Cは、モータ2の駆動制御を演算するマイクロコントローラ21を含み、マイクロコントローラ21とプリドライバPとが、制御基板20とパワー基板10との間で信号を授受してもよい。この構成によっても、例えばSPI通信等を用いることにより、パワー基板10と制御基板20との接続信号の本数を少なくすることができる。
【0053】
また、本実施形態に係る駆動装置1は、インバータ回路11を構成する電子部品より発生した熱を、モータ2を収容するリアハウジング31へ放熱する放熱構造61をさらに備えてもよい。この構成によれば、インバータ回路11を構成する電子部品より発生した熱を効率的に放熱することができる。
【0054】
実施の形態2.
次に、実施の形態2について説明するが、実施の形態1と基本的な構成は同様である。このため、同様の構成には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
【0055】
図5に示すように、本実施形態では、モータ本体30の端子301が、パワー基板10の非重複領域A2に接続されている。より具体的に、本実施形態に係る制御基板20には、制御基板20の外周縁に開口する切り欠き24が形成されている。また、制御基板20に切り欠き24が形成されていることで、パワー基板10のうち軸方向Zにおいて切り欠き24と重複する部分が、非重複領域A2となっている。本実施形態に係る端子301は、当該非重複領域A2に接続されている。端子301をパワー基板10の非重複領域A2に接続することにより、端子301の発熱が制御基板20に実装される制御回路Cに対し及ぼす悪影響を抑制することができる。
【0056】
実施の形態3.
次に、実施の形態3について説明するが、実施の形態1と基本的な構成は同様である。このため、同様の構成には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
【0057】
図6に示すように、本実施形態では、制御基板20に制御基板貫通孔23が形成されていない。この場合においても、制御基板20のサイズをパワー基板10のサイズに対して十分小さくすることで、パワー基板10の端部に位置する非重複領域A2において、第2コネクタターミナル52とパワー基板10とを接続することができる。また、図示の例に示すように、各コネクタターミナル51、52は、コネクタ51C、52Cを構成していてもよい。この構成によっても、第2コネクタターミナル52を用いてコネクタアセンブリ50とパワー基板10とを直線的に接続することができるため、接続部品の肥大化を抑制することができる。
【0058】
実施の形態4.
次に、実施の形態4について説明するが、実施の形態1と基本的な構成は同様である。このため、同様の構成には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
【0059】
図7に示すように、本実施形態に係る駆動装置1は、ヒートシンク60を備える。ヒートシンク60は、軸方向Zにおけるパワー基板10と制御基板20との間に位置する。また、ヒートシンク60とパワー基板10との間には、ヒートシンク60の下面とパワー基板10の上面の双方に接触する第2放熱構造61Aが設けられている。本実施形態に係るヒートシンク60は、第2放熱構造61Aを介して、インバータ回路11を構成する電子部品より発生した熱を吸収する。この構成によれば、インバータ回路11を構成する電子部品より発生した熱が、リアハウジング31とヒートシンク60との双方に放熱されるため、放熱効率を高めることができる。ただし、駆動装置1がヒートシンク60を備える場合、パワー基板10とリアハウジング31との間に位置する放熱構造61はなくてもよい。つまり、インバータ回路11を構成する電子部品より発生した熱が、ヒートシンク60のみに放熱されてもよい。
【0060】
なお、各実施形態において説明した変形例を互いに組み合わせたり、各実施形態に係る構成を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
【0061】
例えば、上記実施形態においては、いわゆる1系統の駆動装置1およびモータ2について説明したが、本開示はいわゆる2系統の駆動装置1およびモータ2にも適用され得る。つまり、駆動装置1が2組の制御回路Cおよび2組のインバータ回路11を有し、モータ2が端子301(301u、301v、301w)を2組有していてもよい。2組のインバータ回路11が互いに独立してモータ2を駆動できるように構成することで、冗長性が確保される。この場合において、2組の制御回路Cを制御基板20上に点対称または線対称に分けて実装してもよい。同様に、2組のインバータ回路11をパワー基板10上に点対称または線対称に分けて実装してもよい。2組の端子301(301u、301v、301w)およびコネクタ等を点対称または線対称に配置してもよい。
【符号の説明】
【0062】
1…駆動装置 2…モータ 10…パワー基板 11…インバータ回路 パワー基板貫通孔(貫通孔) 20…制御基板 21…マイクロコントローラ C…制御回路 P…プリドライバ S…回転センサ 31…リアハウジング 32…回転シャフト 32a…入力端 35…センサマグネット 40…基板間コネクタ 50…コネクタアセンブリ 51…第1コネクタターミナル 52…第2コネクタターミナル 60…ヒートシンク 61…放熱構造 A1…重複領域 A2…非重複領域 Z…軸方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7