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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-21
(45)【発行日】2025-03-04
(54)【発明の名称】短靴
(51)【国際特許分類】
   A43B 23/02 20060101AFI20250225BHJP
【FI】
A43B23/02 103
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2024207243
(22)【出願日】2024-11-28
【審査請求日】2024-11-28
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和6年12月6日付け新規性の喪失の例外証明書提出書を参照
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】510296683
【氏名又は名称】株式会社many-F
(74)【代理人】
【識別番号】110004196
【氏名又は名称】弁理士法人ナビジョン国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】間渕 福裕
【審査官】東 勝之
(56)【参考文献】
【文献】特開2024-158557(JP,A)
【文献】特開2024-110129(JP,A)
【文献】特開2007-313052(JP,A)
【文献】特許第7530133(JP,B1)
【文献】登録実用新案第3038246(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A43B 23/00 - 23/30
A43B 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
月型芯が内蔵された踵を有する短靴であって、
前記月型芯の上部に、硬質層および軟質層からなる二層構造のクッション性のある踵パッドが、前記月型芯の内面に沿うように曲げられて前記硬質層が前記月型芯の内面に密着して取り付けられ、
前記踵パッド付きの月型芯が前記踵に内蔵され、前記踵パッドの表面に内装材が被せられて履き口の左右上端から後部にかけて踵クッションが形成されている
ことを特徴とする短靴。
【請求項2】
前記硬質層よりも前記軟質層の方が厚い、請求項1に記載の短靴。
【請求項3】
前記踵パッドが前記硬質層および前記軟質層からなる二層構造のシートを型抜きしたものである、請求項2に記載の短靴。
【請求項4】
前記踵パッドが、平面形状が左右対称形状であって左右端間中央の上下幅が最も大きく左右の下方に向けてテーパーになっており、
前記踵パッドが、前記月型芯の内面に沿って曲げられて、一部が前記月型芯の上部からはみ出て前記月型芯に取り付けられている、請求項1ないし3のいずれかに記載の短靴。
【請求項5】
前記踵パッドの左右端間中央に上部の一部を残して前記踵パッドを左右に分断する切り込みがある、請求項4に記載の短靴。
【請求項6】
前記踵パッドの左右両端が面取りされている、請求項4に記載の短靴。
【請求項7】
前記踵パッドの左右両端が面取りされている、請求項5に記載の短靴。
【請求項8】
前記月型芯が上部の左右両側から中央にかけて徐々に後方に湾曲する鍔を有し、
前記踵パッドが前記月型芯の前記鍔に取り付けられている、請求項4に記載の短靴。
【請求項9】
前記月型芯が上部の左右両側から中央にかけて徐々に後方に湾曲する鍔を有し、
前記踵パッドが前記月型芯の前記鍔に取り付けられている、請求項5に記載の短靴。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、短靴に関し、特に、月型芯が内蔵された踵を有する短靴に関する。
【背景技術】
【0002】
スニーカーやビジネスシューズといった短靴では、踵部分が踏まれても踵が潰れないようにするために、また、踵部分の形状を保護して歩行時の安定性を高めるために、踵に月型芯が内蔵されている。中には、履き口にスポンジ材を内蔵して、靴を脱ぎ履きするときの足の当たりを柔らかくするとともに、靴を履いているときのホールド感を高めるようにしたものがある(例えば、特許文献1、2を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2024-110129号公報
【文献】特許第7479653号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
月型芯が内蔵された短靴において、踵クッションは、靴を脱ぎ履きするときに硬い月型芯への足の当たりを柔らかくするとともに、靴を履いているときにアキレス腱を柔らかく包み込んでホールド感を高める点で重要な役割を果たす。すなわち、踵クッションの性能次第で靴の脱ぎ履きのし易さや履き心地が大きく変わる。したがって、靴の脱ぎ履きのし易さや履き心地を向上させるために踵クッションにはまだまだ改善の余地がある。
【0005】
そこで、本発明は、脱ぎ履きし易く履いているときの足の踵のホールド感を高めて履き心地がよい短靴を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一局面に従うと、月型芯が内蔵された踵を有する短靴であって、前記月型芯の上部に、硬質層および軟質層からなる二層構造のクッション性のある踵パッドが、前記月型芯の内面に沿うように曲げられて前記硬質層が前記月型芯の内面に密着して取り付けられ、前記踵パッド付きの月型芯が前記踵に内蔵され、前記踵パッドの表面に内装材が被せられて履き口の左右上端から後部にかけて踵クッションが形成されていることを特徴とする短靴が提供される。
【発明の効果】
【0007】
本発明によると、月型芯が踵に内蔵された短靴において、当該月型芯の上部に硬質層および軟質層からなる二層構造のクッション性のある踵パッドを取り付けて踵クッションが形成されていることで、脱ぎ履きし易く、また、履いているときの足の踵のホールド感を高めて履き心地を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施形態に係る短靴(左足)の斜視写真である。
図2】本発明の一実施形態に係る短靴(左足)の側面写真である。
図3】一例に係る月型芯の斜視図である。
図4】一例に係る月型芯の側面図である。
図5】月型芯に取り付け前の一例に係る踵パッドの斜視図である。
図6】踵パッドが取り付けられた月型芯の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、適宜図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。ただし、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、発明者は、当業者が本発明を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。また、図面に描かれた各部材の寸法、細部の詳細形状などは実際のものとは異なることがある。
【0010】
≪短靴≫
図1は、本発明の一実施形態に係る短靴(左足)の斜視写真である。図2は、本発明の一実施形態に係る短靴(左足)の側面写真である。本実施形態に係る短靴100は、例えばビジネスシューズのような、踵10aを有する短靴である。
【0011】
短靴100は、アッパー10とソール20で構成されている。アッパー10は、その外表面を形成する外装材11と、外装材11の内部に取り付けられた内装材12とにより構成される。外装材11は、爪先革11a、舌革11b、腰革11cおよび後部腰革11dにより構成され、いずれも天然皮革あるいは合成皮革が用いられている。
【0012】
爪先革11aは、爪先の上部および両側部を覆う形状を有し、上部が舌革11bの根元まで延びるのに対し、両側部がアーチ(土踏まず)付近まで延びており、両側部が上部よりも後方に突出する形状を有している。
【0013】
腰革11cは、アーチ付近において底部に達し、アーチよりも前方の下端が爪先革11aと縫合される。左右の腰革11cの前端は、間隔を空けて互いに対向するように配置され、当該前端に沿って複数の紐孔Hがそれぞれ設けられるとともに、後端は踵10aで互いに縫合されている。
【0014】
踵10aの下部、腰革11cの後部において、左右両側面から腰革11c後端の縫合箇所にかけて半月状の後部腰革11dが腰革11cの上に充てがわれて腰革11cを補強している。
【0015】
紐孔Hには、伸縮性靴紐が挿通され、左右の腰革11cが互いに締結される。
【0016】
アッパー10の踵10aの上部において、平面視半円弧状の形状をし、後方に僅かに反り返った短小の踵上端部10bがある。すなわち、短靴100の踵10aは、側面視でS字カーブを描いている。ただし、そのS字カーブの上部分(踵上端部10bに相当する部分)は下部分に比べて極端に短い。S字カーブの下部分、すなわち、足の踵がホールドされる部分が後方に最も張り出しており、S字の上部先端に相当する踵上端部10bの最突出先端は、当該張り出した踵10aの最先端位置よりも前方(つま先側)に位置する。
【0017】
踵上端部10bの最突出先端の上端部は側面視および背面視で概ね平らであり、その高さT1は、アッパー10において足を差し入れる履き口13の前端高さT2よりも下に位置する。このように、履き口13の後端に、先端が後方に反り返った短小の踵上端部10bがあることにより、短靴100は靴ベラなしで踵10aを潰すことなく履き易くなっている。
【0018】
踵10aにおいて外装材11と内装材12の間に後述する月型芯が内蔵されている。当該月型芯の上部内面には後述する踵パッドが取り付けられており、踵上端部10bにおいて平面視半円弧状の形状をした踵クッション14を形成している。
【0019】
踵クッション14は、当該半円弧状の中央部分における厚みおよび上下幅が一番大きく、そこから当該半円弧状の左右両先端にかけて厚みおよび上下幅が先細りするテーパー形状をしている。履き口13の後端にこのような踵クッション14が形成されていることにより、短靴100は、足、特に踵を円滑に挿入することができるとともに、挿入された足の踵をホールドして脱げにくくなっている。さらに、短靴100を脱ぐ際には足、特に踵を円滑に引き出すことができる。
【0020】
≪月型芯≫
踵10aにおいて、外装材11と内装材12の間に、踵10aの形状を保護するとともに、歩行時の安定性を高めるための硬質樹脂製の月型芯が内蔵されている。図3は、一例に係る月型芯の斜視図である。図4は、一例に係る月型芯の側面図である。
【0021】
一例に係る月型芯30は、人の踵に対応する洋梨様の形状を有する。月型芯30の底辺30Bは概ね平らであり、踵10aの底部と同じ平面視半円弧を描くような形状をしている。
【0022】
月型芯30の左右先端部30L,30Rは、内外のくるぶしのちょうど下にあたる位置が最も前方(つま先側)に突き出しており、そこから底辺30Bにかけて緩やかなアールを描いて後方(踵側)に少し抉れるとともに、上方へも緩やかなアールを描いて両者が繋がって鍔31が形成されている。
【0023】
鍔31は、アッパー10の踵上端部10bの内部芯に相当する部分であり、踵上端部10bと同様に平面視半円弧状の形状をし、月型芯30の上部の左右両側から中央にかけて徐々に後方に湾曲し、側面視および背面視で概ね平らである。
【0024】
月型芯30は、踵上端部10bと同様に、側面視でS字カーブを描いており、当該S字カーブの上部分(鍔31に相当する部分)は下部分に比べて極端に短い。すなわち、鍔31の根本部分は、人体の踵背面の上部のくびれに対応して縦断面円弧状に僅かに湾曲しており、その湾曲部から上方に、ごく短いながら概ね直線状に鍔31が延びている。
【0025】
鍔31は、垂直に方向よりも水平方向に近い角度で後方に反り返っている。鍔31の内外側方向の幅は、月型芯30の底面30Bの内外側方向の幅よりも狭い。
【0026】
≪踵パッド≫
月型芯30の内面において鍔31に踵パッドが取り付けられている。図5は、月型芯に取り付け前の一例に係る踵パッドの斜視図である。一例に係る踵パッド40は、ウレタンフォームなどでできた硬質層41および軟質層42からなる二層構造のクッション性のある部材である。
【0027】
月型芯30に取り付け前の踵パッド40の平面形状は左右対称の形状をしており、左右端間中央の上下幅が最も大きく左右の下方に向けてテーパーになっている。一例として、踵パッド40の寸法は、左右両端間の長さがおよそ120mm、左右端間中央の上下幅がおよそ30mm、左右両端から中央最上端までの長さがおよそ55mm、厚さがおよそ20mm(うち硬質層41がおよそ14mm、軟質層42がおよそ6mm)である。踵パッド40の平面形状の寸法は、平面状に広げた場合の月型芯30の鍔31よりも若干大きい。
【0028】
踵パッド40の軟質層42の左右両端は面取りされている。また、踵パッド40の左右端間中央に上部の一部を残して踵パッド40を左右に分断する切り込み43が設けられている。一例として、切り込み43の長さはおよそ20mmであり、踵パッド40の左右パーツは、左右端間中央の上部10mmで互いに繋がっている。
【0029】
上記のような踵パッド40は、例えば、硬質層および軟質層からなる二層構造のシートを型抜きし、さらに左右両端を面取りすることで容易に作成することができる。
【0030】
図6は、踵パッドが取り付けられた月型芯の斜視図である。踵パッド40は、硬質層41を外側、軟質層42を内側にして、左右端間中央を月型芯30の左右端間中央に合わせて月型芯30の鍔31の内面に沿うように左右両端が互いに近づくように内側に曲げられ、硬質層41が月型芯30の鍔31の内面に密着して、例えば接着剤などで貼着されて取り付けられている。
【0031】
踵パッド40は月型芯30の鍔31よりも若干大きいため、月型芯30に取り付けられた踵パッド40の一部が鍔31からはみ出ている。さらに、踵パッド40の左右端間中央に切り込み43があることで、踵パッド40を月型芯30に取り付ける際に踵パッド40を曲げ易いだけでなく、曲げ変形された踵パッド40において、左右端間中央の上部は緩やかな弧を描き、切り込み43の部分は左右パーツがV字状に折れ曲がる独特の形状が形成される。
【0032】
上記のような踵パッド40付き月型芯30が短靴100の踵10aに内蔵されている。踵パッド40の表面に内装材12が被せられることにより、踵パッド40の軟質層42の角は内装材12に押さえつけられて丸まり、特に、月型芯30の鍔31からはみ出た部分は若干膨らんだ形状となり、さらに、面取りした左右両端はテーパーになって履き口13の左右上端に滑らかにつながることで、図1に示したように、踵10aおよび履き口13に滑らかに連続する形状の踵クッション14が形成される。
【0033】
さらに、図1に示したように、踵パッド40の切り込み43のV字状の折れ曲がりが踵クッション14の外形に現れる。踵クッション14の左右中央にこのようなV字状の溝が形成されることにより、短靴100を脱ぎ履きするときに足の踵が当該V字状の溝に案内されるため、踵上端部10bの反り返りによる効果と相まって、より一層脱ぎ履きし易いものとなっている。
【0034】
踵パッド40は曲げ変形されて月型芯30に取り付けられるため、踵パッド40の曲げ外側は内側に比べて常に強い引張応力がかかる。さらに、踵パッド40の曲げ外側は、月型芯30の硬い表面に密着して取り付けられるため、内側よりも強い圧縮応力がかかる。このため、踵パッド40の曲げ外側はこれら引張応力と圧縮応力に耐えるために硬質素材の硬質層41で形成している。一方、足が当たる側である踵パッド40の曲げ内側は軟質素材の軟質層42で形成している。
【0035】
もし踵パッド40全体を硬質素材で形成すると、短靴100の脱ぎ履きの際に当たりが硬くて履き心地が悪くなるだけでなく、伸縮性に乏しいため踵クッション14に皺ができ易くなる。逆に、もし踵パッド40全体を軟質素材で形成すると、軟質の踵パッド40が内装材12に押さえつけられて厚みが低下し、やはり履き心地が悪くなる。
【0036】
したがって、本実施形態のように、踵パッド40は硬質層41と軟質層42の二層構造にすることが好ましい。これにより、短靴100を脱ぎ履きし易く、また、履いているときの足の踵のホールド感を高めて履き心地を向上させることができる。また、短靴100の製造時に外装材11と内装材12の縫合がし易いというメリットもある。
【0037】
さらに、硬質層41と軟質層42の厚さのバランスは、硬質層41を薄く、軟質層42を厚くすることが好ましい。これにより、耐久性と履き心地の両方を達成することができる。
【0038】
≪変形例≫
本発明に係る短靴は、踵上端部10bが後方に僅かに反り返ったいわゆるスリップインタイプの短靴に限定されない。このため、月型芯30において鍔31はなくてもよい。この場合、踵パッド40は、月型芯30の上部の内面に取り付ければよい。また、本発明に係る短靴は、ビジネスシューズに限定されず、例えばスニーカーなど踵を有する短靴全般に渡る。
【0039】
踵パッド40は、硬質層41と軟質層42を別々に用意してそれらを貼り合わせて構成してもよい。この場合、硬質層41と軟質層42の形状および大きさを互いに違うものにすることができる。例えば、硬質層41を軟質層42よりも若干小さめにして、踵パッド40における軟質層42の割合を多くすることで、耐久性を確保しながら履き心地を向上させることができる。
【0040】
踵パッド40の硬質層41と軟質層42を同じ厚さにしてもよい。しかし、硬質層41を軟質層42よりも厚くすることは避けることが望ましい。上述したような弊害が出てくるおそれがあるからである。
【0041】
踵パッド40の軟質層41ではなく硬質層42の左右両端を面取りしてもよい。あるいは、踵パッド40の左右両端を面取りしなくてもよい。踵パッド40の左右両端を面取りしなくても、踵パッド40を構成するウレタンフォームの密度や内装材12の張り具合を適宜選択・調整することにより、踵クッション14の左右両端をテーパーにすることは可能である。
【0042】
踵パッド40において切り込み43は設けなくてもよい。切り込み43がなくても踵パッド40は柔らかいため曲げることができる。
【0043】
以上のように、本発明における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面および詳細な説明を提供した。したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。また、上述の実施の形態は、本発明における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
【符号の説明】
【0044】
100 短靴
10a 踵
12 内装材
13 履き口
14 踵クッション
30 月型芯
31 鍔
40 踵パッド
41 硬質層
42 軟質層
43 切り込み
【要約】
【課題】脱ぎ履きし易く履いているときの足の踵のホールド感を高めて履き心地がよい短靴を提供する。
【解決手段】月型芯30が内蔵された踵10aを有する短靴100であって、月型芯30の上部に、硬質層41および軟質層42からなる二層構造のクッション性のある踵パッド40が、月型芯30の内面に沿うように曲げられて硬質層41が月型芯30の内面に密着して取り付けられ、踵パッド40付きの月型芯30が踵10aに内蔵され、踵パッド40の表面に内装材12が被せられて履き口13の左右上端から後部にかけて踵クッション14が形成されている。
【選択図】図6
図1
図2
図3
図4
図5
図6