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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-21
(45)【発行日】2025-03-04
(54)【発明の名称】太陽電池モジュール
(51)【国際特許分類】
   H01G 9/20 20060101AFI20250225BHJP
【FI】
H01G9/20 119
H01G9/20 203Z
H01G9/20 303B
H01G9/20 307
H01G9/20 303A
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2022507119
(86)(22)【出願日】2020-03-12
(86)【国際出願番号】 JP2020010851
(87)【国際公開番号】W WO2021181611
(87)【国際公開日】2021-09-16
【審査請求日】2023-03-02
(73)【特許権者】
【識別番号】000204284
【氏名又は名称】太陽誘電株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004370
【氏名又は名称】弁理士法人片山特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】染井 秀徳
(72)【発明者】
【氏名】福島 岳行
【審査官】窪田 陸人
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-181688(JP,A)
【文献】特開2015-000916(JP,A)
【文献】国際公開第2015/129608(WO,A1)
【文献】特開2009-193702(JP,A)
【文献】特開2006-324196(JP,A)
【文献】特開2015-222785(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01G 9/20
H10K 30/50
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の側面、第2の側面、及び主面を備えた透明基板と、
前記透明基板の主面に設けられた発電層と、
少なくとも前記第1の側面と、前記第2の側面と、前記発電層の側面を覆うように設けられた封止部と、
を有し、
前記封止部は、前記第1の側面および前記第2の側面に接しつつ覆っており、
前記透明基板が複数設けられ、
前記複数の透明基板が、前記第1の側面と前記第2の側面とが相対するように配列され
前記第1の側面と前記第2の側面との間に、前記透明基板と屈折率が異なる光反射部が設けられたことを特徴とする太陽電池モジュール。
【請求項2】
前記光反射部は樹脂を含むことを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュール。
【請求項3】
前記樹脂は、アクリル樹脂、ポリカーボネート、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、フッ素樹脂、及びエンジニアリングプラスチックのいずれかであることを特徴とする請求項2に記載の太陽電池モジュール。
【請求項4】
前記第1の側面にシランカップリング層が設けられ、前記シランカップリング層に前記光反射部が設けられたことを特徴とする請求項2に記載の太陽電池モジュール。
【請求項5】
前記光反射部は光反射フィラーを含むことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の太陽電池モジュール。
【請求項6】
前記第1の側面に反射層が設けられたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の太陽電池モジュール。
【請求項7】
前記反射層は、金属酸化物層であることを特徴とする請求項6に記載の太陽電池モジュール。
【請求項8】
前記封止部は樹脂を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の太陽電池モジュール。
【請求項9】
前記発電層は、表面に色素が吸着した複数の半導体粒子の層であることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の太陽電池モジュール。
【請求項10】
第1の側面、第2の側面、及び主面を備えた透明基板と、
前記透明基板の主面に設けられた発電層と、
少なくとも前記第1の側面と、前記第2の側面と、前記発電層の側面を覆うように設けられた封止部と、
を有し、
前記封止部は、前記第1の側面および前記第2の側面に接しつつ覆っており、
前記透明基板が複数設けられ、
前記複数の透明基板が、前記第1の側面と前記第2の側面とが相対するように配列され、
前記第1の側面に反射層が設けられたことを特徴とする太陽電池モジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽電池モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
再生可能エネルギへの関心の高まりに伴い、結晶性シリコン太陽電池や色素増感太陽電池等の太陽電池が普及しつつある。これらの太陽電池は、発電面積を広くすることにより大きな電力を得ることができる。そこで、一枚のガラス基板の表面に複数の発電層を並べて形成し、ガラス基板を透過した光でこれらの発電層が発電を行う構造が提案されている(特許文献1)。
【0003】
しかしながら、この構造では、隣接する発電層の間に隙間が形成されてしまうため、ガラス基板へ照射された光のうちその隙間を通る光が発電層に照射されず、発電効率が低下してしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】国際公開第2017/022817号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、発電効率を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る太陽電池モジュールは、第1の側面、第2の側面、及び主面を備えた透明基板と、前記透明基板の主面に設けられた発電層と、少なくとも前記第1の側面と、第2の側面と、前記発電層の側面を覆うように設けられた封止部と、を有し、前記透明基板が複数設けられ、前記複数の透明基板が、前記第1の側面と前記第2の側面とが相対するように配列されたことを特徴とする。
【0007】
上記太陽電池モジュールにおいて、前記第1の側面と前記第2の側面との間に、前記透明基板と屈折率が異なる光反射部が設けられてもよい。
【0008】
上記太陽電池モジュールにおいて、前記光反射部は樹脂を含んでもよい。
【0009】
上記太陽電池モジュールにおいて、前記樹脂は、アクリル樹脂、ポリカーボネート、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、フッ素樹脂、及びエンジニアリングプラスチックのいずれかでもよい。
【0010】
上記太陽電池モジュールにおいて、前記第1の側面にシランカップリング層が設けられ、前記シランカップリング層に前記光反射部が設けられてもよい。
【0011】
上記太陽電池モジュールにおいて、前記光反射部は光反射フィラーを含んでもよい。
【0012】
上記太陽電池モジュールにおいて、前記第1の側面に反射層が設けられてもよい。
【0013】
上記太陽電池モジュールにおいて、前記反射層は、金属酸化物層でもよい。
【0014】
上記太陽電池モジュールにおいて、前記封止部は樹脂を含んでもよい。
【0015】
上記太陽電池モジュールにおいて、前記発電層は、表面に色素が吸着した複数の半導体粒子の層でもよい。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、発電効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】検討に使用した太陽電池の断面図である。
図2図1の例よりも高電圧を得ることが可能な太陽電池モジュールの断面図である。
図3】(a)、(b)は、問題について説明するための断面図である。
図4】(a)、(b)は、第1実施形態に係る太陽電池の製造途中の斜視図(その1)である。
図5】(a)、(b)は、第1実施形態に係る太陽電池の製造途中の斜視図(その2)である。
図6】(a)、(b)は、第1実施形態に係る太陽電池の製造途中の斜視図(その3)である。
図7】(a)、(b)は、第1実施形態に係る太陽電池の製造途中の斜視図(その4)である。
図8】第1実施形態に係る太陽電池の縁部の拡大断面図である。
図9】第1実施形態に係る太陽電池モジュールの平面図である。
図10】第1実施形態に係る太陽電池モジュールの断面図である。
図11】(a)、(b)、(c)は、第1実施形態に係る太陽電池の配列の例について示す平面図である。
図12】第1実施形態に係る太陽電池モジュールの拡大断面図である。
図13】第2実施形態に係る太陽電池モジュールの拡大断面図である。
図14】第4実施形態に係る太陽電池モジュールの拡大断面図である。
図15】その他の実施形態に係る太陽電池モジュールの拡大断面図である。
図16】その他の実施形態の更に別の例に係る太陽電池モジュールの拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本実施形態の説明に先立ち、本願発明者が検討した事項について説明する。
図1は、検討に使用した太陽電池の断面図である。この太陽電池1は、色素増感太陽電池であって、透明基板2の上に透明電極層3、逆電子移動防止層4、発電層5、固体電解質層6、及び対向電極層7をこの順に形成してなる。
【0019】
このうち、透明基板2はガラス基板であって、その上に透明電極層3としてITO(Indium Tin Oxide)層が形成される。また、逆電子移動防止層4は例えばチタンアルコキシド前駆体から作製された酸化チタン層である。更に、発電層5は、複数の酸化チタンの微粒子に色素を吸着させた層である。その色素としては例えばCYC-B11がある。
【0020】
また、固体電解質層6は、例えばヨウ素と1,3-ジメチルイミダゾリウムヨージド(DMII)とを含む層であり、その上に対向電極層7として例えば白金層が設けられる。更に、太陽電池1の側面には、発電層5と固体電解質層6が大気に曝されるのを防止するための樹脂の封止部8が設けられる。
【0021】
このような太陽電池1によれば、透明電極層3、逆電子移動防止層4、発電層5、固体電解質層6、及び対向電極層7が相互に重なる領域が、透明基板2を透過した光で発電を行うセル領域Rcとなる。
【0022】
但し、この太陽電池1ではセル領域Rcが一つしかないため高電圧を得ることができない。色素増感太陽電池の種類にもよるが、この例では太陽電池1の発電電圧は0.5V程度しかない。
【0023】
図2は、図1の例よりも高電圧を得ることが可能な太陽電池モジュール11の断面図である。なお、図2において、図1で説明したのと同じ要素には同じ符号を付し、以下ではその説明を省略する。
【0024】
図2に示すように、この太陽電池モジュール11においては、透明基板2の上の各層3~7を複数個に分離することにより複数のセル領域Rcを形成する。また、各々のセル領域Rcの間に封止部8を設け、各セル領域Rcの発電層5が相互に接続されるのを封止部8で防止する。
【0025】
これによれば、不図示の配線によってセル領域Rcにおける電池同士を直列に接続することで図1におけるよりも高い電圧を得ることができる。
【0026】
しかしながら、本願発明者が検討したところ、この太陽電池モジュール11には次のような問題があることが明らかとなった。
【0027】
図3(a)、(b)は、その問題について説明するための断面図である。図3(a)に示すように、太陽電池モジュール11においては、発電層5を複数に分離したため、これらの発電層5の隙間を光Lが素通りしてしまう。そのため、光Lを十分に有効活用できず、太陽電池モジュール11の発電効率が低下してしまう。
【0028】
また、図3(b)に示すように、この例では透明基板2が複数の発電層5の各々を覆うように大きく設けられているため、太陽電池モジュール11の製造途中に透明基板2に割れ2xが発生するおそれもある。
【実施例
【0029】
(第1実施形態)
本実施形態では、太陽電池として以下のように色素増感太陽電池を製造する。図4(a)~図7(b)は、本実施形態に係る太陽電池の製造途中の斜視図である。
【0030】
まず、図4(a)に示すように、相対する第1の主面20aと第2の主面20bとを備えた透明基板20を用意する。これらの面のうち、第1の主面20aは、実使用下において光が入射する入射面となる。一方、第2の主面20bには予め透明電極層21としてITO層が0.1μm~0.5μm程度の厚さに形成される。なお、ITO層に代えて、FTO(Fluorine doped Tin Oxide)層、酸化亜鉛層、インジウム-錫複合酸化物層と銀層との積層膜、及びアンチモンがドープされた酸化錫層のいずれかを透明電極層21として形成してもよい。
【0031】
また、透明基板20は平面視で概略正方形状のガラス基板であって、その一辺の長さAx、Ayは5mm~40mm、例えば15mmである。また、透明基板20の厚さAzは、0.1mm~3mm、例えば1.1mmである。なお、ガラス基板に代えて透明なプラスチック板を透明基板20として使用してもよい。
【0032】
次に、図4(b)に示すように、チタンアルコキシドから調整したアルコール溶液をセル領域Rcにおける透明電極層21の上に塗布した後、そのアルコール溶液を加熱して乾燥させることにより、逆電子移動防止層22を5nm~0.1μm程度の厚さに形成する。本工程における乾燥温度は特に限定されず、450℃~650℃、例えば550℃程度の温度で乾燥を行えばよい。
【0033】
また、本実施形態では、矩形状の透明基板20の角部20hにおける直角三角形状の領域を第1の電極領域R1とし、その角部20hを除いた五角形状の領域をセル領域Rcとする。
【0034】
直角三角形状の第1の電極領域R1の各辺のうち、直角を挟む一方の辺の長さCxは0.5mm~5mm、例えば3mmであり、他方の辺の長さCyは0.5mm~5mm、例えば3mmである。これにより、透明基板20の第2の主面20bにおいて第1の電極領域R1を除いたセル領域Rcの面積は約2.21cmとなる。
【0035】
なお、逆電子移動防止層22はセル領域Rcのみに形成され、第1の電極領域R1には透明電極層21が露出する。
【0036】
次に、図5(a)に示すように、粒径が5nm~50nm、例えば40nmの酸化チタン粒子を含むチタンペーストを逆電子移動防止層22の上にスクリーン印刷法で1μm~10μm程度の厚さ、例えば5μmに塗布し、それを加熱して有機物成分を除去することにより発電層25を形成する。スラリの加熱温度は450℃~650℃、例えば550℃であり、その乾燥時間は10分~120分、例えば30分程度である。なお、スラリは特に限定されないが、この例では、日揮触媒化成製の酸化チタンペーストであるPST-30NRDをそのスラリとして使用する。
【0037】
また、発電層25を構成する半導体粒子は酸化チタン粒子に限定されず、Cd、Zn、In、Pb、Mo、W、Sb、Bi、Cu、Hg、Ti、Ag、Mn、Fe、V、Sn、Zr、Sr、Ga、Si、Cr、及びNbのいずれかの酸化物の粒子で発電層25を構成してもよい。更に、SrTiOやCaTiO等のペロブスカイト型酸化物の粒子で発電層25を形成してもよい。
【0038】
なお、発電層25はセル領域Rcのみに形成し、第1の電極領域R1には発電層25は形成せずに、第1の電極領域R1の透明電極層21が露出した状態とする。この場合、チタンペーストが印刷される面積は2.21cmとなる。
【0039】
その後に、色素を含有する有機溶液に透明基板20を浸漬し、発電層25を構成する半導体粒子の表面に色素を吸着させる。その有機溶液として、アセトニトリルとt-ブタノールとを1:1の体積比率で混合した有機溶媒に色素としてCYC-B11(K)を添加してなる有機溶液を使用する。なお、有機溶液における色素の濃度は、0.1mM~1mM、例えば0.2mMである。そして、その有機溶液を0℃~80℃、例えば50℃に保温しつつ、有機溶液内において透明基板20を1時間~12時間、例えば4時間だけ静置することで発電層25に色素を吸着させればよい。
【0040】
更に、色素も上記に限定されず、金属錯体色素や有機色素を発電層25に吸着させればよい。このうち、金属錯体色素としては、例えば、ルテニウム-シス-ジアクア-ビピリジル錯体、ルテニウム-トリス錯体、ルテニウム-ビス錯体、オスミウム-トリス錯体、オスミウム-ビス錯体等の遷移金属錯体がある。また、亜鉛-テトラ(4-カルボキシフェニル)ポルフィリン、鉄-ヘキサシアニド錯体も金属錯体色素の一例である。
【0041】
また、有機色素としては、例えば、9-フェニルキサンテン系色素、クマリン系色素、アクリジン系色素、トリフェニルメタン系色素、テトラフェニルメタン系色素、キノン系色素、アゾ系色素、インジゴ系色素、シアニン系色素、メロシアニン系色素、キサンテン系色素、及びカルバゾール化合物系色素等がある。
【0042】
次に、図5(b)に示す工程について説明する。まず、固体電解質前駆体26として、ヨウ素、1,3-ジメチルイミダゾリウムヨージド(DMII)、アセトニトリル、及び分子量が100万のポリエチレンオキシドの各々を均一になるように混合する。次いで、この固体電解質前駆体26を発電層25の上に0.1μL~50μL、例えば20μLだけ滴下し、発電層25に固体電解質前駆体26を含浸させる。そして、発電層25を50℃~150℃、例えば100℃に加熱し、この状態を1分~60分、例えば5分間維持することにより、固体電解質前駆体26に含まれる余剰のアセトニトリルを揮発させ、発電層25の上の固体電解質前駆体26を固体電解質層27とする。その後に、発電層25を室温に戻す。
【0043】
なお、固体電解質前駆体26に含まれる電解質はDMIIに限定されない。例えば、ピリジニウム塩、イミダゾリウム塩、トリアゾリウム塩等のヨウ素塩であって、室温付近で固体状態にある塩や溶融状態にある常温溶融塩をイオン液体として使用し得る。そのような常温溶融塩としては、例えば、1-メチル-3-プロピルイミダゾリウムヨージド、1-ブチル-3-メチルイミダゾリウムヨージド(BMII)、1-エチル-ピリジニウムヨージド等のヨウ化4級アンモニウム塩化合物等がある。
【0044】
更に、固体電解質層27の材料は上記に限定されず、酸化還元対を含有する溶融塩、オキサジアゾール化合物、及びピラゾリン化合物等の有機半導体材料を固体電解質層27の材料として使用してもよい。また、ヨウ化銅や臭化銅等の金属ハロゲン化物材料で固体電解質層27を形成してもよい。
【0045】
次に、図6(a)に示すように、対向電極層33を固体電解質層27の上方に配する。その対向電極層33の外形は、一辺の長さが約15mmの正方形の一つの角を切り落とすことにより、セル領域Rcと同じ五角形状とされる。
【0046】
また、対向電極層33は、厚さが5μm~200μm、例えば100μmの金属箔31の上に触媒層32を0.01μm~0.1μm程度、例えば0.05μmの厚さに形成してなる。その金属箔31は例えばチタン箔であり、触媒層32は例えば白金層である。
【0047】
なお、触媒層32の材料としては、上記の白金の他に、パラジウム、ロジウム、及びインジウム等の触媒機能を有する金属もある。また、グラファイトで触媒層32を形成してもよい。更に、白金を担持したカーボン、インジウム-錫複合酸化物、アンチモンがドープされた酸化錫、及びフッ素がドープされた酸化錫で触媒層32を形成してもよい。その他の材料としては、ポリ(3、4-エチレンジオキシチオフエン)(PEDOT)、及びポリチオフェン等の有機半導体がある。
【0048】
次に、図6(b)に示すように、固体電解質層27と対向電極層33との間から気泡を排除しつつ、固体電解質層27に対向電極層33を密着させる。なお、本工程を減圧雰囲気中や真空中で行うことで、固体電解質層27と対向電極層33との間に気泡が残留し難くなる。
【0049】
また、セル領域Rcにおいては透明電極層21、発電層25、固体電解質層27、及び対向電極層33の各々が平面視で相互に重なり、光の入射によってそのセル領域Rcにおける発電層25に起電力が生じるようになる。
【0050】
続いて、図7(a)に示すように、透明基板20の各側面と、第2の電極領域R2を除いた対向電極層33の各々の上にシランカップリング材をアルコールで希釈した液を塗布し、それを乾燥させることにより密着層40としてシランカップリング層を0.1μm~10μmの厚さに形成する。そのシランカップリング材としては、例えば信越化学工業株式会社性のKR-516がある。
【0051】
なお、第2の電極領域R2における対向電極層33の上には密着層40は形成されず、第2の電極領域R2には対向電極層33が露出する。
【0052】
次に、図7(b)に示すように、密着層40の上に紫外線硬化樹脂を塗布し、それを紫外線で硬化させることにより厚さが10μm~500μm程度の封止部41を形成する。その紫外線硬化樹脂として、ここでは株式会社スリーボンド製のThreeBond 3035Bを使用する。
【0053】
なお、紫外線硬化樹脂を塗布してそのままに放置すると、固体電解質層27に紫外線硬化樹脂が浸漬し、発電層25の表面が紫外線硬化樹脂で被覆されてしまう。これを防ぐために、紫外線硬化樹脂を塗布してから約10分以内に紫外線硬化樹脂を硬化するのが好ましい。
【0054】
以上により、本実施形態に係る太陽電池50の基本構造が完成する。
図8は、その太陽電池50の縁部の拡大断面図である。図8に示すように、透明基板20の側面20sには前述の密着層40が形成されており、その密着層40の上に封止部41が形成される。その密着層40によって透明基板20と封止部41との間の密着力が高まり、側面20sから封止部41が剥がれるのを防止することができる。そして、その封止部41は、少なくとも透明基板20の側面20aと発電層25の側面とを覆うように設けられる。
【0055】
また、対向電極層33の側面と裏面にも密着層40が形成されており、その密着層40の上にも封止部41が形成される。その密着層40によって対向電極層33と封止部41との密着力が高まり、対向電極層33から封止部41が剥がれるのを防止できる。なお、側面20sと封止部41との密着性や、対向電極層33と封止部41との密着性が問題にならない場合には密着層40を省いてもよい。
【0056】
次に、この太陽電池50を用いた太陽電池モジュールについて説明する。
図9は、本実施形態に係る太陽電池モジュールの平面図である。図9に示すように、本実施形態では、配線基板51の上に太陽電池モジュール52として8個の太陽電池50の各々を透明基板20を上にして並べる。また、各々の太陽電池50と配線基板51との間には不図示の銀ペーストが設けられており、その銀ペーストを加熱により硬化させることで太陽電池50の各電極領域R1、R2と配線基板51とが電気的に接続される。銀ペーストは特に限定されないが、例えば京都エレックス株式会社性のDD-1630L-885を銀ペーストとして使用し得る。
【0057】
また、この例では各太陽電池50を配線基板51の配線で直列に接続することにより、一つの太陽電池50の電圧の8倍の電圧が太陽電池モジュール52から出力されるようにする。
【0058】
その配線基板51には二次電池53、無線回路54、及びセンサ55が設けられる。このうち、二次電池53は、例えばリチウムイオン電池やリチウムイオンキャパシタであり、太陽電池モジュール52が発電した電力で蓄電される。また、無線回路54とセンサ55は二次電池53の電力で駆動する。例えば、センサ55は、温度センサや湿度センサであり、計測した温度や湿度を含むセンサ情報を無線回路54に送信する。無線回路54は、例えばBLE(Bluetooth (登録商標) Low Energy)によりセンサ情報を無線送信する回路である。
【0059】
図10は、太陽電池モジュール52の断面図である。図10に示すように、本実施形態では太陽電池50ごとに透明基板20が設けられており、複数の太陽電池50に共通の一枚の透明基板を使用しない。そのため、透明基板20が割れ難くなり、太陽電池モジュール52の耐久性が向上する。
【0060】
なお、各々の太陽電池50の配列は特に限定されない。図11(a)~(c)は、太陽電池50の配列の例について示す平面図である。
【0061】
図11(a)~(c)に示すように、太陽電池50の各々は、配線基板51の上において、平面視で一辺を共有する任意の形状に配列し得る。従来の太陽電池モジュールではセルの形状に合わせて配線基板51の形状を決定する必要があるのに対し、本実施系形態では配線基板51の形状に合わせてセルの形状を決定できるので、太陽電池50の配置の自由度が向上する。
【0062】
図12は、本実施形態に係る太陽電池モジュール52の拡大断面図である。図12に示すように、本実施形態では隣接する透明基板20の側面20s同士が相対するように太陽電池50を並べる。
【0063】
透明基板20の側面20sに斜めに光Lが入射したとき、透明基板20と封止部41の屈折率の違いに基づき、光Lの反射、屈折、及び散乱が発生する。例えば、透明基板20の側面20sで光Lが反射すると、その光Lが発電層25に入射するため発電層25に入射する光量が増え、太陽電池モジュール52における発電効率が向上する。
【0064】
また、透明基板20の側面20sで光Lが屈折すると、屈折した光Lが隣接する太陽電池50の発電層25に入射し、これによっても発電層25に入射する光量が増えて太陽電池モジュール52における発電効率が向上する。更に、透明基板20の側面20sで光Lが散乱すると、散乱した光Lが隣接する二つの太陽電池50の各々の発電層25に入射するようになるため、これにより各発電層25に入射する光量が増えて太陽電池モジュール52における発電効率が向上する。
【0065】
しかも、封止部41が透明な場合には、透明基板20の側面20sで屈折又は散乱した光が封止部41を透過するため、隣接する太陽電池50の発電層25に入射する光量が増え、太陽電池モジュール52における発電効率が向上する。
【0066】
特に、色素増感太陽電池の発電層25は厚みが1μm~10μm程度であり、シリコン太陽電池のシリコン層の厚さ(100nm)より厚い。よって、発電層25の体積が大きくなり、光Lの反射、屈折、及び散乱の影響を受けやすくなる。特に、シリコンの太陽電池よりも発電層25の側面25sの面積が広くなり、側面20sで反射した光が広い側面25sに入射して発電層25の発電効率が更に向上する。
【0067】
なお、隣接する側面20s同士の間隔tは特に限定されないが、本実施形態では各側面20s同士の間隔tを2mm以下とする。これにより一つの太陽電池モジュール52当たりの発電層25の面積が小さくなるのを抑制でき、太陽電池モジュール52の発電効率が低下するのを防止できる。
【0068】
(第2実施形態)
図13は、本実施形態に係る太陽電池モジュール52の拡大断面図である。なお、図13において第1実施形態と同じ要素には第1実施形態と同じ符号を付し、以下ではその説明を省略する。
【0069】
図13に示すように、本実施形態では、隣接する太陽電池50の間の隙間に光反射部61としてシリコーン樹脂を充填する。そのシリコーン樹脂としては、例えば株式会社カインズ製のシリコーンシーラント(クリア)がある。また、このシリコーン樹脂の屈折率は1.41である。
【0070】
透明基板20の材料であるガラスや封止樹脂41の屈折率は1.5程度であるため、本実施形態では透明基板20と封止樹脂41の各々と屈折率が異なる光反射部61が各太陽電池50の間に設けられることになる。このような透明基板20と光反射部61との屈折率差に起因して、本実施形態では側面20sにおける光Lの反射率が高まる。その結果、透明基板20の側面20sで反射した光が発電層25により多く入射するようになるため、発電層25に入射する光の強度が増え、太陽電池モジュール52における発電効率がより向上する。
【0071】
しかも、光反射部61の材料である樹脂は、透明基板20の材料であるガラスと比較して弾性率が小さいため、透明基板20に印加された応力を緩和する応力緩和層として機能する。そのため、太陽電池モジュール52の製造時や使用時に透明基板20が割れるのを防止でき、太陽電池モジュール52の耐久性を高めることができる。
【0072】
なお、光反射部61の材料はシリコーン樹脂に限定されない。ポリカーボネート、エポキシ樹脂、フッ素樹脂、及びエンジニアリングプラスチックのいずれかで光反射部61を形成してもよい。
【0073】
(第3実施形態)
本実施形態では、光反射部61(図13参照)の材料としてアクリル樹脂を使用した。そのアクリル樹脂として、株式会社エポック社製のSS-101スーパークリアを使用した。このアクリル樹脂の屈折率は1.51である。これ以外は第2実施形態と同様である。
【0074】
(第4実施形態)
図14は、本実施形態に係る太陽電池モジュール52の拡大断面図である。なお、図14において第1実施形態と同じ要素には第1実施形態と同じ符号を付し、以下ではその説明を省略する。
【0075】
図14に示すように、本実施形態では、光反射部61に光反射フィラー62が混合された材料を使用した。なお、酸化チタンに代えて、金属又はガラスの光反射フィラー62を用いてもよい。また、光反射部61としては、セメダイン株式会社性のシリコーン樹脂であるPOSシール(ホワイト)を使用した。このシリコーン樹脂の屈折率は1.41である。これ以外は第2実施形態と同様である。
【0076】
このように光反射部61に光反射フィラー62を混合することにより、光反射部61に侵入した光Lが光反射部61の内部で反射して発電層25に入射するようになる。そのため、発電層25に光Lを効率的に導くことができ、太陽電池モジュール52の発電効率を更に高めることができる。
【0077】
しかも、このように光反射部61の内部で散乱した光が光反射部61と隣接する太陽電池50の発電層25に入射するため、当該発電層25に入射する光の光量が増え、太陽電池モジュール52における発電効率が向上する。
【0078】
(第5実施形態)
本実施形態では、光反射部61(図13参照)の材料としてシリコーンゴムを使用した。そのシリコーンゴムとして、信越化学工業株式会社製の一液型RTVゴム(クリヤー)を使用した。そのシリコーンゴムの屈折率は1.41である。これ以外は第2実施形態と同様である。
【0079】
シリコーンゴムは、他の樹脂と比較して弾性率が非常に小さい。そのため、透明基板20に印加された応力に対して光反射部61が柔軟に変形するようになり、その応力を緩和する応力緩和層として光反射部61を機能させることができる。
【0080】
(その他の実施形態)
図15は、本実施形態に係る太陽電池モジュール52の拡大断面図である。なお、図15において第1実施形態と同じ要素には第1実施形態と同じ符号を付し、以下ではその説明を省略する。
【0081】
図15に示すように、本実施形態では透明基板20の側面20sに反射層59を設ける。反射層59は、厚さが0.1μm程度の酸化チタン等の金属酸化物層である。これにより、反射層59がない場合と比較して側面20sにおける反射率が高まるため、側面20sでほぼ確実に光Lを反射させて発電層25に導くことができ、太陽電池モジュール52の発電効率を一層高めることができる。しかも、金属酸化物層は、金属層のような光沢がないため光を散乱させることができる。その結果、広い範囲にある複数の太陽電池50の各々の発電層25に散乱された光が入射し、各太陽電池50において光を有効に利用することができる。
【0082】
図16は、本実施形態の更に別の例に係る太陽電池モジュール52の拡大断面図である。
この例においても、第2実施形態と同様に隣接する太陽電池50の間の隙間に光反射部61として樹脂を充填する。これにより光反射部61が応力緩和層として機能するため、透明基板20に加わる応力を光反射部61で緩和でき、応力によって透明基板20が割れるのを防止できる。
【0083】
本願発明者は、上記の第1~第5実施形態に従って太陽電池モジュール52を作製し、その太陽電池モジュール52の発電量を実験により調査した。以下に、その実験について説明する。
(第1の実験例)
本例では、第1実施形態に従って太陽電池50を作製した。なお、透明基板20の一辺の長さAx、Ayは15mmとし、その厚さAzは1.1mmとした。また、透明電極層21の厚さは0.3μmとした。そして、チタンアルコキシドから調整したアルコール溶液をセル領域Rcにおける透明電極層21の上に塗布した後、そのアルコール溶液を550℃に加熱して乾燥させることにより、逆電子移動防止層22を0.005μm~0.01μmの厚さに形成した。
【0084】
更に、逆電子移動防止層22の上に40nmの酸化チタン粒子を含むチタンペーストを5μm~10μmの厚さに塗布し、それを550℃に加熱して有機物成分を除去することにより発電層25を形成した。更に、アセトニトリルとt-ブタノールとを1:1の体積比率で混合した有機溶媒に色素としてCYC-B11(K)を添加した。そして、その有機溶媒を50℃に保温しながら、当該有機溶液に透明基板20を4時間浸漬することにより発電層25に色素を吸着させた。なお、その有機溶媒における色素の濃度は0.2mMとした。
【0085】
そして、ヨウ素、1,3-ジメチルイミダゾリウムヨージド(DMII)、アセトニトリル、及び分子量が100万のポリエチレンオキシドの各々を均一になるように混合してなる固体電解質前駆体26を作製した。そして、発電層25の上に固体電解質前駆体26を20μLだけ滴下した後、発電層25を100℃に加熱した。加熱時間は100℃とし、加熱時間は5分とした。これにより固体電解質前駆体26に含まれる余剰のアセトニトリルが揮発し、固体電解質層27が得られた。その後に発電層25を室温に戻した。
【0086】
次いで、厚さが100μmのチタン箔に厚さが0.05μmの白金層を形成してなる対向電極層33を固体電解質層27に密着させた。そして、透明基板20の各側面と、第2の電極領域R2を除いた対向電極層33の各々の上に密着層40としてシランカップリング層を0.5μmの厚さに形成した。更に、密着層40の上に厚さが150μmの封止部41を形成することにより太陽電池50を作製した。その太陽電池50を8個直列に接続することにより太陽電池モジュール52を作製した。
【0087】
本願発明者は、この太陽電池モジュール52の発電量を確認するために以下のような調査を行った。その調査では、暗室内に太陽電池モジュール52を設置し、暗室内において太陽電池モジュール52に標準LED(Light Emitting Diode)光源の光を照射した。その標準LED光源として、分光器株式会社性のBLD-100を使用した。更に、光の照度を確認するために、標準LED光源の直下にポータブル照度計としてデルタオーム社製のHD2102.1の受光部を載置した。
【0088】
このような条件下で、8個の太陽電池50を直列に接続した太陽電池モジュール52に200Luxの光を照射したところ、太陽電池モジュール52の発電量は53.7μWであった。また、1000Luxの光に対する発電量は268.2μWであった。
【0089】
(第2の実験例)
本例では、第2実施形態に従って太陽電池モジュール52を作製した。なお、光反射部61の材料であるシリコーン樹脂として、屈折率が1.41の株式会社カインズ製のシリコーンシーラント(クリア)を使用した。
【0090】
本願発明者は、第1の実験例と同じ条件で本例に係る太陽電池モジュール52の発電量を調査した。その結果、200Luxの光に対する発電量は54.0μWであった。また、1000Luxの光に対する発電量は270.2μWであった。
【0091】
(第3の実験例)
本例では、第3実施形態に従って太陽電池モジュール52を作製した。なお、光反射部61の材料であるアクリル樹脂として、屈折率が1.51の株式会社エポック社製のSS-101スーパークリアを使用した。
【0092】
本願発明者は、第1の実験例と同じ条件で本例に係る太陽電池モジュール52の発電量を調査した。その結果、200Luxの光に対する発電量は54.1μWであった。また、1000Luxの光に対する発電量は272.9μWであった。
【0093】
(第4の実験例)
本例では、第4実施形態に従って太陽電池モジュール52を作製した。なお、光反射部61に混合する光反射フィラー62として酸化チタン粒を使用した。また、光反射部61の材料であるシリコーン樹脂として、屈折率が1.41のセメダイン株式会社性のPOSシール(ホワイト)を使用した。
【0094】
本願発明者は、第1の実験例と同じ条件で本例に係る太陽電池モジュール52の発電量を調査した。その結果、200Luxの光に対する発電量は54.5μWであった。また、1000Luxの光に対する発電量は274.3μWであった。
【0095】
(第5の実験例)
本例では、第5実施形態に従って太陽電池モジュール52を作製した。なお、光反射部61の材料であるシリコーンゴムとして、屈折率が1.41の信越化学工業株式会社製の一液型RTVゴム(クリヤー)を使用した。
【0096】
本願発明者は、第1の実験例と同じ条件で本例に係る太陽電池モジュール52の発電量を調査した。その結果、200Luxの光に対する発電量は54.2μWであった。また、1000Luxの光に対する発電量は272.4μWであった。
【0097】
(比較例)
本比較例では、透明基板20(図4(a)参照)の長辺の長さAxを60mmとし、短辺の長さAyを30mmとすることにより、第1の実験例よりもセル領域Rcが大きな太陽電池50を作製した。この場合、本比較例における発電面積は、第1の実験例のように8個の太陽電池50を直列に接続した太陽電池モジュール52の発電面積とほぼ等しくなる。そして、本比較例に係る太陽電池50の単体での発電量を測定した。なお、その測定条件は第1の実験例と同様である。その結果、200Luxの光に対する発電量は48.4μWであり、1000Luxの光に対する発電量は243.5μWであった。これらの値は、第1~第5の実験例の各々における値よりも小さい。これにより、第1~第5実施形態のように複数の透明基板20の各々の側面20s同士を相対させることが発電効率の向上に有効であることが確認できた。
【0098】
以上、各実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記に限定されない。例えば、上記では太陽電池50として色素増感太陽電池を製造したが、シリコン太陽電池を太陽電池50として製造してもよい。
【符号の説明】
【0099】
1、50 太陽電池
2、20 透明基板
3、21 透明電極層
4、22 逆電子移動防止層
5、25 発電層
6、27 固体電解質層
7、33 対向電極
8、41 封止部
11 太陽電池モジュール
20s 側面
31 金属箔
32 触媒層
40 密着層
51 配線基板
52 太陽電池モジュール
53 二次電池
54 無線回路
55 センサ
59 反射層
61 光反射部
62 光反射フィラー
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16