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特許7639224ストレスフリーのためのフォールディングメカニズム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-21
(45)【発行日】2025-03-04
(54)【発明の名称】ストレスフリーのためのフォールディングメカニズム
(51)【国際特許分類】
   G01N 3/32 20060101AFI20250225BHJP
【FI】
G01N3/32 E
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2024134142
(22)【出願日】2024-08-09
【審査請求日】2024-08-09
(31)【優先権主張番号】10-2023-0184515
(32)【優先日】2023-12-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519219047
【氏名又は名称】フレックシゴー インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】FLEXIGO INC.
【住所又は居所原語表記】3-dong, 1065, Chungjeol-ro, Mokcheon-eup, Dongnam-gu, Cheonan-si, Chungcheongnam-do 31234, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100121382
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 託嗣
(72)【発明者】
【氏名】李 基 龍
(72)【発明者】
【氏名】金 成 佑
【審査官】寺田 祥子
(56)【参考文献】
【文献】特表2023-517212(JP,A)
【文献】特開2023-109674(JP,A)
【文献】特開2019-039743(JP,A)
【文献】特表2022-533601(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-2255147(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 3/00-3/62
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースモジュールと、
フレキシブル素材のフォールディング動作を実現するために前記ベースモジュールに回転可能に結合されるフォールディングモジュールと、を含み、
前記フォールディングモジュールは、
前記ベースモジュールから離隔して配置されるフォールディング本体と、
一端部が前記ベースモジュールに回転可能に結合され、他端部は前記フォールディング本体に回転可能に結合される回動駆動部材と、
スライド部材を介して前記フォールディング本体にスライド移動可能に結合される連動部材と、を含むことを特徴とする、ストレスフリーのためのフォールディングメカニズム。
【請求項2】
前記回動駆動部材は、
フォールディングブラケットと、
前記フォールディングブラケットの一端部と前記ベースモジュールとを回転可能に結合させるフォールディング取付モジュールと、
前記フォールディングブラケットの他端部と前記フォールディング本体とを回転可能に結合させる回動取付モジュールと、を含むことを特徴とする、請求項1に記載のストレスフリーのためのフォールディングメカニズム。
【請求項3】
前記ベースモジュールには、フォールディング支持ブラケットが備えられ、
前記フォールディング取付モジュールは、
前記フォールディングブラケットの一端部と前記フォールディング支持ブラケットのうちのいずれか一方に備えられるフォールディングホール部と、
前記フォールディングブラケットの一端部と前記フォールディング支持ブラケットのうちの他方に結合されるフォールディング軸部と、
前記フォールディングホール部に嵌合され、前記フォールディング軸部に回転可能に結合されるフォールディング軸受と、を含むことを特徴とする、請求項2に記載のストレスフリーのためのフォールディングメカニズム。
【請求項4】
前記回動取付モジュールは、
前記フォールディングブラケットの他端部と前記フォールディング本体のうちのいずれか一方に備えられる回動ホール部と、
回動ブラケットを介して前記フォールディングブラケットの他端部と前記フォールディング本体のうちの他方に結合される回動軸部と、
前記回動ホール部に嵌合され、前記回動軸部に回転可能に結合される回動軸受と、を含むことを特徴とする、請求項2に記載のストレスフリーのためのフォールディングメカニズム。
【請求項5】
前記フレキシブル素材が取り付けられるように前記ベースモジュールに結合された状態で前記フォールディングモジュールに結合される治具モジュールをさらに含むことを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載のストレスフリーのためのフォールディングメカニズム。
【請求項6】
前記治具モジュールを前記ベースモジュールに着脱可能に結合させる治具脱着モジュールをさらに含むことを特徴とする、請求項5に記載のストレスフリーのためのフォールディングメカニズム。
【請求項7】
前記治具モジュールには、固定治具結合部が備えられ、
前記治具脱着モジュールは、
前記固定治具結合部が定位置する部材定位置部が備えられた脱着ベースと、
前記脱着ベースを前記ベースモジュールに着脱可能に結合させるベース脱着部材と、を含むことを特徴とする、請求項6に記載のストレスフリーのためのフォールディングメカニズム。
【請求項8】
前記治具モジュールは、
前記フレキシブル素材の一側が支持されるように前記ベースモジュールに結合される固定部材と、
前記固定部材から離隔して配置され、前記フレキシブル素材の他側が支持されるように前記フォールディングモジュールに結合されるフォールディング部材と、
互いに隣接する前記固定部材の端部と前記フォールディング部材の端部とを連結させる回動支持部材と、を含むことを特徴とする、請求項5に記載のストレスフリーのためのフォールディングメカニズム。
【請求項9】
前記回動支持部材には、
前記固定部材を基準とする前記回動支持部材の回転中心を形成する固定支持軸と、
前記固定支持軸から離隔して配置され、前記回動支持部材を基準とする前記フォールディング部材の回転中心を形成するフォールディング支持軸とが含まれ、
前記回動支持部材は、
前記固定部材を基準として前記フォールディング部材がフォールディングされるとき、前記回動支持部材を基準とする前記フォールディング部材の回転と連係して前記固定部材を基準として回転することを特徴とする、請求項8に記載のストレスフリーのためのフォールディングメカニズム。
【請求項10】
前記回動支持部材は、
前記固定部材と前記フォールディング部材との間に配置される取付ブラケットと、
前記固定部材に結合され、前記固定支持軸を介して前記取付ブラケットに回転可能に結合される固定支持部材と、
前記フォールディング部材に結合され、前記フォールディング支持軸を介して前記取付ブラケットに回転可能に結合されるフォールディング支持部材と、を含み、
前記固定支持部材と前記フォールディング支持部材とは互いに歯車結合されることを特徴とする、請求項9に記載のストレスフリーのためのフォールディングメカニズム。
【請求項11】
前記治具モジュールは、
一対が相互離隔配置されて対称をなし、前記回動支持部材に回転可能に結合される回転翼をさらに含むことを特徴とする、請求項8に記載のストレスフリーのためのフォールディングメカニズム。
【請求項12】
前記回転翼には、
前記フレキシブル素材が広げられたアイドル状態で前記回動支持部材に係止されるアイドルストッパが備えられることを特徴とする、請求項11に記載のストレスフリーのためのフォールディングメカニズム。
【請求項13】
前記フォールディング部材に対向する前記固定部材の側面には、
前記フレキシブル素材のフォールディングが完了することにより、前記回転翼の回転を阻止する固定翼阻止部が備えられ、
前記固定部材に対向する前記フォールディング部材の側面には、
前記フレキシブル素材のフォールディングが完了することにより、前記回転翼の回転を阻止するフォールディング翼阻止部が備えられ、
前記固定翼阻止部と前記フォールディング翼阻止部とは相互対称をなすことを特徴とする、請求項11に記載のストレスフリーのためのフォールディングメカニズム。
【請求項14】
前記回転翼の側面には、
前記フレキシブル素材のフォールディングが完了することにより、前記固定翼阻止部と前記フォールディング翼阻止部にそれぞれ支持される翼支持部が備えられることを特徴とする、請求項13に記載のストレスフリーのためのフォールディングメカニズム。
【請求項15】
前記フォールディング部材に対向する前記固定部材の側面と前記回転翼のうちのいずれか一方には、固定定位置溝部が凹設され、
前記固定部材に対向する前記フォールディング部材の側面と前記回転翼のうちのいずれか一方には、フォールディング定位置溝が凹設され、
前記フォールディング部材に対向する前記固定部材の側面と前記回転翼のうちの他方、及び前記固定部材に対向する前記フォールディング部材の側面と前記回転翼のうちの他方には、前記フレキシブル素材のフォールディング動作に応じて前記固定定位置溝部と前記フォールディング定位置溝に対してそれぞれ挿脱可能な翼定位置突部が突設されることを特徴とする、請求項11に記載のストレスフリーのためのフォールディングメカニズム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ストレスフリーのためのフォールディングメカニズムに関する。特に、本発明は、フレキシブル素材のフォールディング耐久性テストを行う際に、フォールディングされるフレキシブル素材に作用するストレスを最小限に抑えるか、或いはフォールディングされるフレキシブル素材へのストレス作用を防止する、ストレスフリーのためのフォールディングメカニズムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、テレビ、コンピュータモニター、又は各種携帯用電子機器などのディスプレイのために用いられる従来の表示パネルは、柔軟性のないガラス基板を使用するため、平らな構造をもって単調であり、その応用にも限界があった。
【0003】
科学技術の発展に伴い、最近は、柔軟性のないガラス基板の代わりに、プラスチックなどのように柔軟性のあるフレキシブル素材を用いて、曲げられる、いわゆるフレキシブルなディスプレイ装置が開発及び生産されている。例えば、折りたたんだり巻き物のように巻いたりすることが可能なフレキシブルディスプレイパネル技術が開発されている。
【0004】
このようにフレキシブルディスプレイがフォールディングされる製品が新登場することにより、フレキシブルディスプレイのフォールディング耐久性テストを行う際に、フォールディングされるフレキシブルディスプレイに作用するストレスを最小限に抑えるか、或いはフォールディングされるフレキシブルディスプレイへのストレス作用を防止する技術が求められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】韓国登録特許第10-2255147号公報(2021年5月24日公告、発明の名称:フレキシブル素材の360度双方向フォールディング耐久性評価装置)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたもので、その目的は、フレキシブル素材のフォールディング耐久性テストを行う際に、フォールディングされるフレキシブル素材に作用するストレスを最小限に抑えるか、或いはフォールディングされるフレキシブル素材へのストレス作用を防止する、ストレスフリーのためのフォールディングメカニズムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
開示された本発明の好適な実施形態に係るストレスフリーのためのフォールディングメカニズムは、ベースモジュールと、フレキシブル素材のフォールディング動作を実現するために前記ベースモジュールに回転可能に結合され、前記フレキシブル素材が結合されるフォールディングモジュールと、を含み、前記フォールディングモジュールは、前記ベースモジュールから離隔して配置されるフォールディング本体と、一端部が前記ベースモジュールに回転可能に結合され、他端部は前記フォールディング本体に回転可能に結合される回動駆動部材と、スライド部材を介して前記フォールディング本体にスライド移動可能に結合される連動部材と、を含む。
【0008】
これにより、フレキシブル素材のフォールディング耐久性テストを行う際に、フォールディングされるフレキシブル素材に作用するストレスを最小限に抑えるか、或いはフォールディングされるフレキシブル素材へのストレス作用を防止することができる。また、フレキシブル素材のフォールディング動作を明確に実現することができる。また、フレキシブル素材のフォールディング動作を実現するとき、スライド方式と回動方式が併行するので、フォールディング本体の移動軌跡と連動部材の移動軌跡が滑らかな曲線軌跡を形成し、フレキシブル素材へのストレス発生を防止することができる。
【0009】
ここで、前記回動駆動部材は、フォールディングブラケットと、前記フォールディングブラケットの一端部と前記ベースモジュールとを回転可能に結合させるフォールディング取付モジュールと、前記フォールディングブラケットの他端部と前記フォールディング本体とを回転可能に結合させる回動取付モジュールと、を含む。
【0010】
これにより、ベースモジュールを基準としてフォールディングブラケットの回転運動を滑らかにし、フォールディングブラケットを基準としてフォールディング本体の回転運動を滑らかにするので、曲線軌跡を安定的に形成することができる。
【0011】
ここで、ベースモジュールには、フォールディング支持ブラケットが備えられ、前記フォールディング取付モジュールは、前記フォールディングブラケットの一端部と前記フォールディング支持ブラケットのうちのいずれか一方に備えられるフォールディングホール部と、前記フォールディングブラケットの一端部と前記フォールディング支持ブラケットのうちの他方に結合されるフォールディング軸部と、前記フォールディングホール部に嵌合され、前記フォールディング軸部に回転可能に結合されるフォールディング軸受と、を含む。
【0012】
これにより、ベースモジュールを基準としてフォールディングブラケットの回転運動を明確に実現することができる。
【0013】
ここで、前記回動取付モジュールは、前記フォールディングブラケットの他端部と前記フォールディング本体のうちのいずれか一方に備えられる回動ホール部と、回動ブラケットを介して前記フォールディングブラケットの他端部と前記フォールディング本体のうちの他方に結合される回動軸部と、前記回動ホール部に嵌合され、前記回動軸部に回転可能に結合される回動軸受と、を含む。
【0014】
これにより、フォールディングブラケットを基準としてフォールディング本体の回転運動を明確に実現することができる。
【0015】
このとき、前記スライド部材は、前記フォールディング本体を基準として前記連動部材のスライド移動経路を形成するように、前記フォールディング本体と前記連動部材のうちのいずれか一方に結合される連動ガイドと、前記連動ガイドにスライド移動可能に結合されるように、前記フォールディング本体と前記連動部材のうちの他方に結合される複数の連動スライダと、を含む。
【0016】
これにより、フォールディング本体を基準として連動部材のスライド移動を円滑にすることができる。
【0017】
また、前記スライド部材は、前記フォールディング本体と前記連動部材のうちの他方に結合され、複数の連動スライダが結合される連動ブラケットをさらに含む。
【0018】
これにより、複数の連動スライダをモジュール化するので、フォールディング本体を基準として連動部材のスライド移動を明確にし、スライド移動による遊隔を最小限に抑えることができる。
【0019】
開示された本発明の好適な実施形態に係るストレスフリーのためのフォールディングメカニズムは、前記フレキシブル素材が取り付けられるように前記ベースモジュールに結合された状態で前記フォールディングモジュールに結合される治具モジュールをさらに含む。
【0020】
これにより、フレキシブル素材の取付を簡便にし、フレキシブル素材のフォールディング動作を明確に実現することができる。
【0021】
開示された本発明の好適な実施形態に係るストレスフリーのためのフォールディングメカニズムは、前記治具モジュールを前記ベースモジュールに着脱可能に結合させる治具脱着モジュールをさらに含む。
【0022】
これにより、フレキシブル素材の種類又はテストの種類に応じて治具モジュールを多様に取り替えることができる。また、ベースモジュールにおける治具モジュールの着脱を簡便にすることができる。
【0023】
ここで、前記治具モジュールには、固定治具結合部が備えられ、前記治具脱着モジュールは、前記固定治具結合部が定位置する部材定位置部が備えられた脱着ベースと、前記脱着ベースを前記ベースモジュールに着脱可能に結合させるベース脱着部材と、を含む。
【0024】
これにより、ベースモジュールにおいて治具モジュールを定位置させることができる。
【0025】
ここで、前記治具モジュールは、前記フレキシブル素材の一側が支持されるように前記ベースモジュールに結合される固定部材と、前記固定部材から離隔して配置され、前記フレキシブル素材の他側が支持されるように前記フォールディングモジュールに結合されるフォールディング部材と、互いに隣接する前記固定部材の端部と前記フォールディング部材の端部とを連結させる回動支持部材と、を含む。
【0026】
これにより、ベースモジュールとフォールディングモジュールに治具モジュールを安定的に結合し、フォールディングモジュールの動作に応じてフレキシブル素材のフォールディング動作を明確に実現することができ、フレキシブル素材へのストレス作用を抑制又は防止することができる。
【0027】
ここで、前記回動支持部材には、前記固定部材を基準とする前記回動支持部材の回転中心を形成する固定支持軸と、前記固定支持軸から離隔して配置され、前記回動支持部材を基準とする前記フォールディング部材の回転中心を形成するフォールディング支持軸とが含まれ、前記回動支持部材は、前記固定部材を基準として前記フォールディング部材がフォールディングされるとき、前記回動支持部材を基準とする前記フォールディング部材の回転と連係して前記固定部材を基準として回転する。
【0028】
これにより、固定部材とフォールディング部材と回動支持部材との連係動作を円滑にし、固定部材とフォールディング部材と回動支持部材とが相互連係して回転することにより、フレキシブル素材に作用するストレスを抑制又は防止することができる。
【0029】
ここで、前記回動支持部材は、前記固定部材と前記フォールディング部材との間に配置される取付ブラケットと、前記固定部材に結合され、前記固定支持軸を介して前記取付ブラケットに回転可能に結合される固定支持部材と、前記フォールディング部材に結合され、前記フォールディング支持軸を介して前記取付ブラケットに回転可能に結合されるフォールディング支持部材と、を含み、前記固定支持部材と前記フォールディング支持部材とは互いに歯車結合される。
【0030】
これにより、取付ブラケットと固定支持部材とフォールディング支持部材との連係回転を明確にし、フレキシブル素材がフォールディングされるとき、フレキシブル素材へのストレス作用を抑制又は防止することができる。
【0031】
ここで、前記治具モジュールは、一対が相互離隔配置されて対称をなし、前記回動支持部材に回転可能に結合される回転翼をさらに含む。
【0032】
これにより、フレキシブル素材がフォールディングされるとき、フレキシブル素材が曲げられる領域が滴状をなすように支援し、フレキシブル素材が曲げられる領域をカバーしてフレキシブル素材を保護することができる。また、フレキシブル素材のフォールディングが完了することにより、互いに対向するフレキシブル素材が平行でありながら互いに近接した状態となるように確保し、フォールディング完了後の厚さを減らすことができる。また、フレキシブル素材が曲げられる領域で曲げ跡を最小限に抑え、フレキシブル素材が広げられたアンフォールディング状態でフレキシブル素材の扁平度を向上させ、フレキシブル素材の表面を滑らかにすることができる。
【0033】
ここで、前記回転翼には、前記フレキシブル素材が広げられたアイドル状態で前記回動支持部材に係止されるアイドルストッパが備えられる。
【0034】
これにより、フレキシブル素材が広げられた状態で固定部材とフォールディング部材と回転翼が同一平面で平らに配置されるようにし、フレキシブル素材の広げられた状態を平らに維持させることができる。
【0035】
ここで、前記フォールディング部材に対向する前記固定部材の側面には、前記フレキシブル素材のフォールディングが完了することにより、前記回転翼の回転を阻止する固定翼阻止部が備えられ、前記固定部材に対向する前記フォールディング部材の側面には、前記フレキシブル素材のフォールディングが完了することにより、前記回転翼の回転を阻止するフォールディング翼阻止部が備えられ、前記固定翼阻止部と前記フォールディング翼阻止部とは相互対称をなす。
【0036】
これにより、フレキシブル素材のフォールディングが完了することにより、フレキシブル素材が曲げられる領域の滴状を安定的に維持させ、フレキシブル素材が曲げられる領域の変形を防止することができる。
【0037】
ここで、前記回転翼の側面には、前記フレキシブル素材のフォールディングが完了することにより、前記固定翼阻止部と前記フォールディング翼阻止部にそれぞれ支持される翼支持部が備えられる。
【0038】
これにより、フレキシブル素材のフォールディングが完了することにより、フレキシブル素材が曲げられる領域の滴状を安定的に維持させ、フレキシブル素材が曲げられる領域の変形を防止することができる。
【0039】
ここで、前記フォールディング部材に対向する前記固定部材の側面と前記回転翼のうちのいずれか一方には、固定定位置溝部が凹設され、前記固定部材に対向する前記フォールディング部材の側面と前記回転翼のうちのいずれか一方には、フォールディング定位置溝が凹設され、前記フォールディング部材に対向する前記固定部材の側面と前記回転翼のうちの他方、及び前記固定部材に対向する前記フォールディング部材の側面と前記回転翼のうちの他方には、前記フレキシブル素材のフォールディング動作に応じて前記固定定位置溝部と前記フォールディング定位置溝に対してそれぞれ挿脱可能な翼定位置突部が突設される。
【0040】
これにより、固定部材とフォールディング部材と回転翼の個別動作を明確にし、固定部材とフォールディング部材との間に回転翼を定位置させることができる。
【発明の効果】
【0041】
本発明の好適な実施形態に係るストレスフリーのためのフォールディングメカニズムによれば、フレキシブル素材のフォールディング耐久性テストを行う際に、フォールディングされるフレキシブル素材に作用するストレスを最小限に抑えるか、或いはフォールディングされるフレキシブル素材へのストレス作用を防止することができる。また、フレキシブル素材のフォールディング動作を明確に実現することができる。また、フレキシブル素材のフォールディング動作を実現するとき、スライド方式と回動方式が併行するので、フォールディング本体の移動軌跡と連動部材の移動軌跡が滑らかな曲線軌跡を形成し、フレキシブル素材へのストレス発生を防止することができる。
【0042】
また、本発明は、ベースモジュールを基準としてフォールディングブラケットの回転運動を滑らかにし、フォールディングブラケットを基準としてフォールディング本体の回転運動を滑らかにするので、曲線軌跡を安定的に形成することができる。
【0043】
また、本発明は、ベースモジュールを基準としてフォールディングブラケットの回転運動を明確に実現することができる。
【0044】
また、本発明は、フォールディングブラケットを基準としてフォールディング本体の回転運動を明確に実現することができる。
【0045】
また、本発明は、フォールディング本体を基準として連動部材のスライド移動を円滑にすることができる。また、複数の連動スライダをモジュール化するので、フォールディング本体を基準として連動部材のスライド移動を明確にし、スライド移動による遊隔を最小限に抑えることができる。
【0046】
また、本発明は、フレキシブル素材の取付を簡便にし、フレキシブル素材のフォールディング動作を明確に実現することができる。
【0047】
また、本発明は、フレキシブル素材の種類又はテストの種類に応じて治具モジュールを多様に取り替えることができる。また、ベースモジュールにおける治具モジュールの着脱を簡便にすることができる。
【0048】
また、本発明は、ベースモジュールにおいて治具モジュールを定位置させることができる。
【0049】
また、本発明は、ベースモジュールとフォールディングモジュールに治具モジュールを安定的に結合し、フォールディングモジュールの動作に応じてフレキシブル素材のフォールディング動作を明確に実現することができ、フレキシブル素材へのストレス作用を抑制又は防止することができる。
【0050】
また、本発明は、固定部材とフォールディング部材と回動支持部材との連係動作を円滑にし、固定部材とフォールディング部材と回動支持部材とが相互連係して回転することにより、フレキシブル素材に作用するストレスを抑制又は防止することができる。
【0051】
また、本発明は、取付ブラケットと固定支持部材とフォールディング支持部材との連係回転を明確にし、フレキシブル素材がフォールディングされるとき、フレキシブル素材へのストレス作用を抑制又は防止することができる。
【0052】
また、本発明は、フレキシブル素材がフォールディングされるとき、フレキシブル素材が曲げられる領域が滴状をなすように支援し、フレキシブル素材が曲げられる領域をカバーしてフレキシブル素材を保護することができる。また、フレキシブル素材のフォールディングが完了することにより、互いに対向するフレキシブル素材が平行でありながら互いに近接した状態となるように確保し、フォールディング完了後の厚さを減らすことができる。また、フレキシブル素材が曲げられる領域で曲げ跡を最小限に抑え、フレキシブル素材が広げられたアンフォールディング状態でフレキシブル素材の扁平度を向上させ、フレキシブル素材の表面を滑らかにすることができる。
【0053】
また、本発明は、フレキシブル素材が広げられた状態で固定部材とフォールディング部材と回転翼が同一平面で平らに配置されるようにし、フレキシブル素材の広げられた状態を平らに維持させることができる。
【0054】
また、本発明は、フレキシブル素材のフォールディングが完了することにより、フレキシブル素材が曲げられる領域の滴状を安定的に維持させ、フレキシブル素材が曲げられる領域の変形を防止することができる。
【0055】
また、本発明は、フレキシブル素材のフォールディングが完了することにより、フレキシブル素材が曲げられる領域の滴状を安定的に維持させ、フレキシブル素材が曲げられる領域の変形を防止することができる。
【0056】
また、本発明は、固定部材とフォールディング部材と回転翼の個別動作を明確にし、固定部材とフォールディング部材との間に回転翼を定位置させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0057】
図1】本発明の一実施形態に係るストレスフリーのためのフォールディングメカニズムを示す斜視図である。
図2図1の分解斜視図である。
図3】本発明の一実施形態に係るストレスフリーのためのフォールディングメカニズムにおけるベースモジュールを示す斜視図である。
図4】本発明の一実施形態に係るストレスフリーのためのフォールディングメカニズムにおけるフォールディングモジュールを示す斜視図である。
図5図4の分解斜視図である。
図6】本発明の一実施形態に係るストレスフリーのためのフォールディングメカニズムにおける治具モジュールを示す斜視図である。
図7図6の分解斜視図である。
図8】本発明の一実施形態に係るストレスフリーのためのフォールディングメカニズムの第1フォールディング状態を示す斜視図であり、(a)はフレキシブル素材が90度にフォールディングされた状態を示し、(b)は治具モジュールが90度にフォールディングされた状態を示す。
図9図8の「A」部分に対する拡大断面図である。
図10】本発明の一実施形態に係るストレスフリーのためのフォールディングメカニズムの第2フォールディング状態を示す斜視図であり、(a)はフレキシブル素材が0度にフォールディングされた状態を示し、(b)は治具モジュールが0度にフォールディングされた状態を示す。
図11図10の「B」部分に対する拡大断面図である。
図12図10の「C」部分に対する拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0058】
上述した本発明の目的、他の目的、特徴及び利点は、添付図面に関連する以下の好適な実施形態を介して容易に理解できるであろう。しかし、本発明は、ここで説明される実施形態に限定されず、他の形態で具体化されることができる。むしろ、ここで紹介される実施形態は、開示された内容が徹底で完全たるものとなるように、かつ当業者に本発明の思想が十分に伝達されるようにするために提供されるのである。
【0059】
本明細書において、ある構成要素が他の構成要素上にあると言及される場合、それは他の構成要素上に直接形成されてもよく、それらの間に第3の構成要素が介在してもよいことを意味する。さらに、図面において、構成要素の厚さは、技術的内容の効果的な説明のために誇張されたものであり得る。
【0060】
本明細書において、「第1」、「第2」などの用語が構成要素を記述するために使用された場合、これらの構成要素はこれらの用語によって限定されてはならない。これらの用語は、ある構成要素を他の構成要素と区別させるために使用されたものに過ぎない。ここに説明及び例示される実施形態は、その相補的な実施形態も含む。
【0061】
また、第1のエレメント(又は構成要素)が第2のエレメント(又は構成要素)上で動作又は実行されると言及されるとき、第1のエレメント(又は構成要素)は、第2のエレメント(又は構成要素)が動作又は実行される環境で動作又は実行されるか、或いは第2のエレメント(又は構成要素)が直接又は間接的に相互作用を介して動作又は実行されるものと理解されるべきである。
【0062】
あるエレメント、構成要素、装置又はシステムがプログラム又はソフトウェアからなる構成要素を含むと言及される場合、明示的な言及がなくても、そのエレメント、構成要素、装置又はシステムは、そのプログラム又はソフトウェアが実行又は動作するために必要なハードウェア(例えば、メモリ、CPUなど)又は他のプログラム又はソフトウェア(例えば、運用体制又はハードウェアを駆動するために必要なドライバなど)を含むものと理解されるべきである。
【0063】
また、あるエレメント(又は構成要素)が実現される上で特別な言及がなければ、そのエレメント(又は構成要素)は、ソフトウェア、ハードウェア、又はソフトウェア及びハードウェアのいずれかの形態でも実現できるものと理解されるべきである。
【0064】
また、本明細書で使用された用語は、実施形態を説明するためのものであり、本発明を制限するものではない。本明細書において、単数形は、文脈で特に断りのない限り、複数形も含む。本明細書で使用される「含む(comprises)」及び/又は「含む(comprising)」は、言及された構成要素に加えて、1つ以上の他の構成要素の存在又は追加を排除しない。
【0065】
以下、本発明の一実施形態について説明したが、当該技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された本発明の思想から逸脱することなく、構成要素の付加、変更、削除又は追加などによって本発明に様々な修正及び変形を加えることができ、それらも本発明の権利範囲内に含まれるというべきである。
【0066】
図1図12を参照すると、本発明の一実施形態に係るストレスフリーのためのフォールディングメカニズムは、ベースモジュール10と、フォールディングモジュール20と、を含むことができる。
【0067】
ベースモジュール10は、フレキシブル素材のフォールディングテストを行うフォールディングシステムに備えられたシステム本体に結合される。ベースモジュール10には、後述する治具モジュール30の固定部材31を介してフレキシブル素材の一側が結合される。ベースモジュール10は、板状のベース本体11と、フォールディングモジュール20が回転可能に結合されるようにベース本体11に突設されるフォールディング支持ブラケット12と、を含むことができる。ベース本体11には、本体開口が貫通形成されてフォールディングメカニズムの動作による通気及び放熱を円滑にし、ベース本体11の荷重を最小限に抑えることができる。フォールディング支持ブラケット12は、一対が互いに離隔した状態で対向するようにベース本体11に備えられる。
【0068】
これに加えて、ベースモジュール10は、システム本体との結合のために、ベース本体11に突設されるベース結合部材13をさらに含むことができる。
【0069】
フォールディングモジュール20は、フレキシブル素材のフォールディング動作を実現するためにベースモジュール10に回転可能に結合される。フォールディングモジュール20には、後述する治具モジュール30のフォールディング部材32を介してフレキシブル素材の他側が結合される。
【0070】
フォールディングモジュール20は、ベースモジュール10から離隔して配置されるフォールディング本体21と、一端部がベースモジュール10に回転可能に結合され、他端部はフォールディング本体21に回転可能に結合される回動駆動部材22と、スライド部材23を介してフォールディング本体21にスライド移動可能に結合される連動部材24と、を含むことができる。
【0071】
フォールディング本体21は、平板状を示し、フォールディング本体21における、連動部材24と対向する面には、スライド部材23が結合される往復取付部211が備えられることが好ましい。
【0072】
回動駆動部材22は、フォールディングブラケット221と、フォールディングブラケット221の一端部とベースモジュール10とを回転可能に結合させるフォールディング取付モジュールと、フォールディングブラケット221の他端部とフォールディング本体21とを回転可能に結合させる回動取付モジュール225と、を含むことができる。
【0073】
フォールディングブラケット221は、フォールディング支持ブラケット12に対応して一対が相互離隔して対向するように配置されてもよい。
【0074】
フォールディング取付モジュールは、フォールディングブラケット221の一端部とフォールディング支持ブラケット12のうちのいずれか一方に備えられるフォールディングホール部と、フォールディングブラケット221の一端部とフォールディング支持ブラケット12のうちの他方に結合されるフォールディング軸部222と、フォールディングホール部に嵌合され、フォールディング軸部222に回転可能に結合されるフォールディング軸受224と、を含むことができる。
【0075】
回動取付モジュール225は、フォールディングブラケット221の他端部とフォールディング本体21のうちのいずれか一方に備えられる回動ホール部2255と、回動ブラケット2251を介してフォールディングブラケット221の他端部とフォールディング本体21のうちの他方に結合される回動軸部2252と、回動ホール部2255に嵌合され、回動軸部2252に回転可能に結合される回動軸受2254と、を含むことができる。
【0076】
連動部材24は、平板状を示してフォールディング本体21に積層支持される。
【0077】
スライド部材23は、フォールディング本体21を基準として連動部材24のスライド移動経路を形成するようにフォールディング本体21と連動部材24のうちのいずれか一方に結合される連動ガイド241と、連動ガイド241にスライド移動可能に結合されるようにフォールディング本体21と連動部材24のうちの他方に結合される複数の連動スライダ243と、を含むことができる。
【0078】
スライド部材23は、フォールディング本体21と連動部材24のうちの他方に結合され、複数の連動スライダ243が結合される連動ブラケット245をさらに含むことができる。連動ブラケット245は、連動ガイド241と平行にフォールディング本体21と連動部材24のうちの他方に結合され、複数の連動スライダ243が結合される複数のガイドロッド246と、複数のガイドロッド246同士を相互結合させるロッド連結フレーム248と、を含むことができる。
【0079】
そうすると、フレキシブル素材のフォールディング動作に応じて、フォールディングブラケット221は、ベースモジュール10を基準として回転し、フォールディング本体21は、フォールディングブラケット221を基準として回転し、連動部材24は、フォールディング本体21を基準としてスライド移動するので、スライド運動と回転運動とが相互連係して動作し、治具モジュール30のフォールディング動作を明確にすることができる。
【0080】
本発明の一実施形態に係るストレスフリーのためのフォールディングメカニズムは、治具モジュール30と治具脱着モジュール40のうち少なくとも治具モジュール30をさらに含むことができる。治具モジュール30は、フレキシブル素材が取り付けられるようにベースモジュール10に結合された状態でフォールディングモジュール20に結合される。また、治具脱着モジュール40は、治具モジュール30をベースモジュール10に着脱可能に結合させる。治具脱着モジュール40は、治具モジュール30の固定治具結合部312が定位置する部材定位置部411が備えられた脱着ベース41と、脱着ベース41をベースモジュール10に着脱可能に結合させるベース脱着部材42と、を含むことができる。
【0081】
治具モジュール30は、フレキシブル素材の一側が支持されるようにベースモジュール10に結合される固定部材31と、固定部材31から離隔して配置され、フレキシブル素材の他側が支持されるようにフォールディングモジュール20に結合されるフォールディング部材32と、互いに隣接する固定部材31の端部とフォールディング部材32の端部とを連結させる回動支持部材33と、を含むことができる。
【0082】
固定部材31は、平板状を示す。固定部材31の両端部には、回動支持部材33の固定支持部材332が結合される固定支持結合部311が備えられてもよい。固定部材31の両端部には、固定支持結合部311から離隔して治具脱着モジュール40が結合される固定治具結合部312が備えられてもよい。フォールディング部材32に対向する固定部材31の端部には、固定定位置溝部313が凹設されてもよい。フォールディング部材32に対向する固定部材31の側面には、フレキシブル素材のフォールディングが完了することにより、後述する回転翼34の回転を阻止する固定翼阻止部314が備えられてもよい。
【0083】
フォールディング部材32は、平板状を示し、フレキシブル素材が広げられたアンフォールディング状態で固定部材31と同一平面に離隔して配置される。フォールディング部材32の両端部には、回動支持部材33のフォールディング支持部材333が結合されるフォールディング支持結合部321が備えられてもよい。固定部材31に対向するフォールディング部材32の端部には、フォールディング定位置溝部323が凹設されてもよい。固定部材31に対向するフォールディング部材32の側面には、フレキシブル素材のフォールディングが完了することにより、回転翼34の回転を阻止するフォールディング翼阻止部324が備えられてもよい。
【0084】
このとき、固定支持結合部311とフォールディング支持結合部321とは、互いに対称をなすことが好ましい。また、固定定位置溝部313とフォールディング定位置溝部323とは、互いに対称をなすことが好ましい。また、固定翼阻止部314とフォールディング翼阻止部324とは互いに対称をなすことが好ましい。
【0085】
回動支持部材33には、固定部材31を基準とする回動支持部材33の回転中心を形成する固定支持軸334、及び固定支持軸334から離隔して配置され、回動支持部材33を基準とするフォールディング部材32の回転中心を形成するフォールディング支持軸335が含まれてもよい。すると、回動支持部材33は、固定部材31を基準としてフォールディング部材32がフォールディングされるとき、回動支持部材33を基準とするフォールディング部材32の回転と連係して固定部材31を基準として回転することが好ましい。
【0086】
回動支持部材33は、固定部材31とフォールディング部材32との間に配置される取付ブラケット331と、固定部材31に結合され、固定支持軸334を介して取付ブラケット331に回転可能に結合される固定支持部材332と、フォールディング部材32に結合され、フォールディング支持軸335を介して取付ブラケット331に回転可能に結合されるフォールディング支持部材333と、を含むことができる。このとき、固定支持部材332とフォールディング支持部材333とは、互いに歯車結合されることが好ましい。
【0087】
取付ブラケット331は、取付ロッド3311と、取付ロッド3311の両端部に突設される取付翼3312と、を含むことができる。取付ロッド3311には、後述する回転翼34が挿入可能な翼遊動溝3313が備えられてもよい。取付翼3312には、固定支持軸334とフォールディング支持軸335とが結合される。
【0088】
固定支持部材332は、固定支持軸334を介して取付ブラケット331の取付翼3312に回転可能に結合される固定歯車3321と、固定歯車3321に突設される固定フレーム3322と、を含むことができる。固定歯車3321の外周面には、歯車結合のための固定歯車3321の歯が形成され、固定フレーム3322は、固定部材31に備えられた固定支持結合部311に結合される。
【0089】
フォールディング支持部材333は、フォールディング支持軸335を介して取付ブラケット331の取付翼3312に回転可能に結合されるフォールディング歯車3331と、フォールディング歯車3331に突設されるフォールディングフレーム3332と、を含むことができる。フォールディング歯車3331の外周面には、固定歯車3321の歯に噛み合うフォールディング歯車3331の歯が形成され、フォールディングフレーム3332は、フォールディング部材32に備えられたフォールディング支持結合部321に結合される。
【0090】
治具モジュール30は、一対が相互離隔配置されて対称をなし、翼軸342を介して回動支持部材33に回転可能に結合される回転翼34をさらに含むことができる。回転翼34は、翼軸342のうちの第1軸を介して固定支持部材332に回転可能に結合される固定翼と、翼軸342のうちの第2軸を介してフォールディング支持部材333に回転可能に結合されるフォールディング翼に区分することができる。
【0091】
回転翼34は、固定部材31とフォールディング部材32との間に長く形成され、翼軸342を介して回動支持部材33の固定フレーム3322とフォールディングフレーム3332にそれぞれ回転可能に結合される一対の翼本体341を含み、フレキシブル素材が広げられたアイドル状態で回動支持部材33の固定フレーム3322とフォールディングフレーム3332にそれぞれ係止されるように翼本体341に突設されるアイドルストッパ343と、フレキシブル素材のフォールディングが完了することにより、固定翼阻止部314とフォールディング翼阻止部324にそれぞれ支持されるように、翼本体341の側面に備えられる翼支持部344と、フレキシブル素材のフォールディング動作に応じて固定定位置溝部313とフォールディング定位置溝部323に対してそれぞれ挿脱可能に回転翼34の端部に突設される翼定位置突部345のうちの少なくとも一つをさらに含んでもよい。
【0092】
まとめると、フォールディング部材32に対向する固定部材31の側面と回転翼34のうちのいずれか一方には、固定定位置溝部313が凹設され、固定部材31に対向するフォールディング部材32の側面と回転翼34のうちのいずれか一方には、フォールディング定位置溝部323が凹設されることができる。これにより、フォールディング部材32に対向する固定部材31の側面と回転翼34のうちの他方、及び固定部材31に対向するフォールディング部材32の側面と回転翼34のうちの他方には、フレキシブル素材のフォールディング動作に応じて固定定位置溝部313とフォールディング定位置溝部323に対してそれぞれ挿脱可能な翼定位置突部345が突設される。
【0093】
これにより、固定支持結合部311に脱着ベース41を結合した後、ベース脱着部材42を用いて、固定部材31が結合された脱着ベース41をベースモジュール10に結合する。また、フォールディング部材32をフォールディングモジュール20の連動部材24に結合する。そうすると、固定部材31とフォールディング部材32と回転翼34とが同一平面に平行に配置されるので、フレキシブル素材は、180度に広げられて治具モジュール30に結合される。
【0094】
図1に示すように固定部材31とフォールディング部材32とが平行に配置される180度の状態でフォールディングモジュール20を回転させると、図8及び図9に示すように固定部材31を基準としてフォールディング部材32が90度に配置され、続いて、図10図12に示すように固定部材31とフォールディング部材32とが平行に重なる0度の状態を示す。このとき、固定部材31を基準としてフォールディング部材32が回転することにより、ベースモジュール10を基準として回動駆動部材22が回転し、回動駆動部材22を基準としてフォールディング部材32が回転し、フォールディング部材32を基準として連動部材24がスライド移動するので、フォールディング本体21の移動軌跡と連動部材24の移動軌跡が滑らかな曲線軌跡を形成し、フレキシブル素材へのストレス作用を防止することができる。
【0095】
フレキシブル素材のフォールディングが完了すると、図12に示すように、固定部材31とフォールディング部材32とは、互いに対向しながら平行をなし、一対の回転翼34は、取付ブラケット331に向かって外側に広がるので、フレキシブル素材が曲げられる領域は、滴状を示す。
【0096】
上述したストレスフリーのためのフォールディングメカニズムによれば、フレキシブル素材のフォールディング耐久性テストを行う際に、フォールディングされるフレキシブル素材に作用するストレスを最小限に抑えるか、或いはフォールディングされるフレキシブル素材へのストレス作用を防止することができる。また、フレキシブル素材のフォールディング動作を明確に実現することができる。また、フレキシブル素材のフォールディング動作を実現するとき、スライド方式と回動方式が併行するので、フォールディング本体21の移動軌跡と連動部材24の移動軌跡が滑らかな曲線軌跡を形成し、フレキシブル素材へのストレス発生を防止することができる。
【0097】
また、ベースモジュール10を基準としてフォールディングブラケット221の回転運動を滑らかにし、フォールディングブラケット221を基準としてフォールディング本体21の回転運動を滑らかにするので、曲線軌跡を安定的に形成することができる。
【0098】
また、ベースモジュール10を基準としてフォールディングブラケット221の回転運動を明確に実現することができる。
【0099】
また、フォールディングブラケット221を基準としてフォールディング本体21の回転運動を明確に実現することができる。
【0100】
また、フォールディング本体21を基準として連動部材24のスライド移動を円滑にすることができる。また、複数の連動スライダ243をモジュール化するので、フォールディング本体21を基準として連動部材24のスライド移動を明確にし、スライド移動による遊隔を最小限に抑えることができる。
【0101】
また、フレキシブル素材の取付を簡便にし、フレキシブル素材のフォールディング動作を明確に実現することができる。
【0102】
また、フレキシブル素材の種類又はテストの種類に応じて治具モジュール30を多様に取り替えることができる。また、ベースモジュール10における治具モジュール30の着脱を簡便にすることができる。
【0103】
また、ベースモジュール10において治具モジュール30を定位置させることができる。
【0104】
また、ベースモジュール10とフォールディングモジュール20に治具モジュール30を安定的に結合し、フォールディングモジュール20の動作に応じてフレキシブル素材のフォールディング動作を明確に実現することができ、フレキシブル素材へのストレス作用を抑制又は防止することができる。
【0105】
また、固定部材31とフォールディング部材32と回動支持部材33との連係動作を円滑にし、固定部材31とフォールディング部材32と回動支持部材33が相互連係して回転することにより、フレキシブル素材に作用するストレスを抑制又は防止することができる。
【0106】
また、取付ブラケット331と固定支持部材332とフォールディング支持部材333との連係回転を明確にし、フレキシブル素材がフォールディングされるとき、フレキシブル素材へのストレス作用を抑制又は防止することができる。
【0107】
また、フレキシブル素材がフォールディングされるとき、フレキシブル素材が曲げられる領域が滴状をなすように支援し、フレキシブル素材が曲げられる領域をカバーしてフレキシブル素材を保護することができる。また、フレキシブル素材のフォールディングが完了することにより、互いに対向するフレキシブル素材が平行でありながら互いに近接した状態となるように確保し、フォールディング完了後の厚さを減らすことができる。また、フレキシブル素材が曲げられる領域で曲げ跡を最小限に抑え、フレキシブル素材が広げられたアンフォールディング状態でフレキシブル素材の扁平度を向上させ、フレキシブル素材の表面を滑らかにすることができる。
【0108】
また、フレキシブル素材が広げられた状態で固定部材31とフォールディング部材32と回転翼34が同一平面で平らに配置されるようにし、フレキシブル素材の広げられた状態を平らに維持させることができる。
【0109】
また、フレキシブル素材のフォールディングが完了することにより、フレキシブル素材が曲げられる領域の滴状を安定的に維持させ、フレキシブル素材が曲げられる領域の変形を防止することができる。
【0110】
また、フレキシブル素材のフォールディングが完了することにより、フレキシブル素材が曲げられる領域の滴状を安定的に維持させ、フレキシブル素材が曲げられる領域の変形を防止することができる。
【0111】
また、固定部材31とフォールディング部材32と回転翼34の個別動作を明確にし、固定部材31とフォールディング部材32との間に回転翼34を定位置させることができる。
【符号の説明】
【0112】
10 ベースモジュール
11 ベース本体
12 フォールディング支持ブラケット
13 ベース結合部材
20 フォールディングモジュール
21 フォールディング本体
211 往復取付部
22 回動駆動部材
221 フォールディングブラケット
222 フォールディング軸部
224 フォールディング軸受
225 回動取付モジュール
2251 回動ブラケット
2252 回動軸部
2254 回動軸受
2255 回動ホール部
23 スライド部材
24 連動部材
241 連動ガイド
243 連動スライダ
245 連動ブラケット
246 ガイドロッド
248 ロッド連結フレーム
30 治具モジュール
31 固定部材
311 固定支持結合部
312 固定治具結合部
313 固定定位置溝部
314 固定翼阻止部
32 フォールディング部材
321 フォールディング支持結合部
323 フォールディング定位置溝部
324 フォールディング翼阻止部
33 回動支持部材
331 取付ブラケット
3311 取付ロッド
3312 取付翼
3313 翼遊動溝
332 固定支持部材
3321 固定歯車
3322 固定フレーム
333 フォールディング支持部材
3331 フォールディング歯車
3332 フォールディングフレーム
334 固定支持軸
335 フォールディング支持軸
34 回転翼
341 翼本体
342 翼軸
343 アイドルストッパ
344 翼支持部
345 翼定位置突部
40 治具脱着モジュール
41 脱着ベース
411 部材定位置部
42 ベース脱着部材
【要約】
【課題】ストレスフリーのためのフォールディングメカニズムを提供する。
【解決手段】開示された本発明に係るストレスフリーのためのフォールディングメカニズムは、ベースモジュールと、フレキシブル素材のフォールディング動作を実現するためにベースモジュールに回転可能に結合され、フレキシブル素材が結合されるフォールディングモジュールと、を含み、フォールディングモジュールは、ベースモジュールから離隔して配置されるフォールディング本体と、一端部が前記ベースモジュールに回転可能に結合され、他端部はフォールディング本体に回転可能に結合される回動駆動部材と、スライド部材を介してフォールディング本体にスライド移動可能に結合される連動部材と、を含む。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12