(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-21
(45)【発行日】2025-03-04
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/42 20120101AFI20250225BHJP
【FI】
G06Q20/42
(21)【出願番号】P 2024147415
(22)【出願日】2024-08-29
【審査請求日】2024-08-29
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519110124
【氏名又は名称】PayPay株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100181124
【氏名又は名称】沖田 壮男
(74)【代理人】
【識別番号】100194087
【氏名又は名称】渡辺 伸一
(72)【発明者】
【氏名】大西 朋史
(72)【発明者】
【氏名】フカン パリクシト
(72)【発明者】
【氏名】河野 功
(72)【発明者】
【氏名】バク サンウーン
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 優花
【審査官】原 忠
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-179501(JP,A)
【文献】特開2016-151894(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2003/0216987(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電話番号の利用状況の履歴を示す履歴情報を取得する取得部と、
前記履歴情報において前記電話番号が有効
フラグから無効
フラグに変化していると判定しているか否かを判定し、
前記有効フラグは、前記電話番号が利用されている状態を示すフラグであり、
前記無効フラグは、前記電話番号が利用されていない状態を示すフラグであり、
前記有効
フラグから無効
フラグに変化していると判定した場合に、電子決済サービスに登録されている前記電話番号に対応付けられた電子決済サービスの利用者の識別情報に対応する利用者端末装置に電話番号に関する通知を行う処理部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記処理部は、
前記履歴情報の第1時点のフラグが有効
フラグであり、且つ前記履歴情報の前記第1時点より後の第2時点のフラグが無効
フラグであるか否かを判定する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記処理部は、
直近の第1所定期間の前記第1時点のフラグが有効
フラグであり、前記第2時点のフラグが無効
フラグであり、且つ前記第2時点を基準にした第2所定期間において前記電子決済サービスに登録されている前記電話番号の変更がされていないと判定した場合に、前記通知を行う、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記処理部は、
直近の第1所定期間の前記第1時点のフラグが有効
フラグであり、前記第2時点のフラグが無効
フラグであり、前記第2時点を基準にした第2所定期間において前記電話番号の変更がされていなく、且つ前記利用者の識別情報の電子決済サービスのアカウントが利用可能な状態であると判定した場合に、前記通知を行う、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記処理部は、
前記履歴情報において、前記電話番号のステータスが所定の状態
のフラグから無効
フラグに変化した場合に、前記通知を行い、
前記ステータスは、前記電話番号の利用ができない状態であること、前記電話番号が予め定められた特殊な電話番号であること、または前記電話番号がデータ通信に利用されている電話番号であることである、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記処理部は、
前記履歴情報において、前記電話番号が有効
フラグから所定のステータス
のフラグに変化した場合に、前記通知を行い、
前記ステータスは、前記電話番号の利用ができない状態であること、前記電話番号が予め定められた特殊な電話番号であること、または前記電話番号がデータ通信に利用されている電話番号であることである、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記処理部は、
前記通知の後に前記利用者端末装置の表示部にインターフェース画面を表示させ、
前記インターフェース画面は、前記電話番号を変更することを指示するための変更ボタン、前記電話番号を変更しないことを指示するための非変更ボタン、および前記インターフェース画面を閉じるための閉ボタンを含み、
前記閉ボタンが操作された場合、所定の期間が経過した後に、再度、前記電話番号に関する通知を行い、
前記変更ボタンまたは前記非変更ボタンが操作された場合、再度、前記電話番号に関する通知を行わない、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記電話番号は、前記電子決済サービスを利用する際に必要な電話番号であり、SMS認証に利用される電話番号である、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記処理部は、
前記有効
フラグから無効
フラグに変化していると判定した場合に、電子決済サービスに登録されている前記電話番号に対応付けられた電子決済サービスの利用者の識別情報に対応する決済アプリケーションプログラムに電話番号に関する通知を行い、
前記決済アプリケーションプログラムは、前記電子決済サービスの電子決済で利用されるアプリケーションプログラムであり、
前記利用者は、前記決済アプリケーションプログラムを操作して電話番号を変更可能である、
請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
コンピュータが、
電話番号の利用状況の履歴を示す履歴情報を取得し、
前記履歴情報において前記電話番号が有効
フラグから無効
フラグに変化していると判定しているか否かを判定し、
前記有効フラグは、前記電話番号が利用されている状態を示すフラグであり、
前記無効フラグは、前記電話番号が利用されていない状態を示すフラグであり、
前記有効
フラグから無効
フラグに変化していると判定した場合に、電子決済サービスに登録されている前記電話番号に対応付けられた電子決済サービスの利用者の識別情報に対応する利用者端末装置に電話番号に関する通知を行う、
情報処理方法。
【請求項11】
コンピュータに、
電話番号の利用状況の履歴を示す履歴情報を取得する処理と、
前記履歴情報において前記電話番号が有効
フラグから無効
フラグに変化していると判定しているか否かを判定する処理と、
前記有効フラグは、前記電話番号が利用されている状態を示すフラグであり、
前記無効フラグは、前記電話番号が利用されていない状態を示すフラグであり、
前記有効
フラグから無効
フラグに変化していると判定した場合に、電子決済サービスに登録されている前記電話番号に対応付けられた電子決済サービスの利用者の識別情報に対応する利用者端末装置に電話番号に関する通知を行う処理と、
を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パスワードと電話番号とを対応付けて格納し、パスワードと電話番号とを利用して、当該移動機の電話番号を含むパラメータ変更要求に応じた、当該パラメータ変更を実行するパラメータ変更制御システムが知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
サービスにおいて登録されている電話番号が変更された場合、更新後の電話番号に変更されることが望ましい。しかし、利用者は、サービスにおいて変更することを怠ることがある。
【0005】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、より適切に利用者に電話番号の変更を促すことができる情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムを提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、電話番号の利用状況の履歴を示す履歴情報を取得する取得部と、前記履歴情報において前記電話番号が有効から無効に変化していると判定しているか否かを判定し、前記有効から無効に変化していると判定した場合に、電子決済サービスに登録されている前記電話番号に対応付けられた電子決済サービスの利用者の識別情報に対応する利用者端末装置に電話番号に関する通知を行う処理部と、を備える情報処理装置である。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、より適切に利用者に電話番号の変更を促すことができる情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】電子決済サービスが実現されるための構成の一例を示す図である。
【
図2】電子決済の大まかな流れを例示したシーケンス図(その1)である。
【
図3】電子決済の大まかな流れを例示したシーケンス図(その2)である。
【
図4】実施形態に係る決済サーバ100の構成図である。
【
図5】利用者情報172の内容の一例を示す図である。
【
図6】加盟店/店舗情報176の内容の一例を示す図である。
【
図7】情報処理部150により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図8】条件(1)の判定について説明するための図である。
【
図9】通知がされたインターフェース画面IM1の一例を示す図である。
【
図10】通知がされた画面IM2の一例を示す図である。
【
図11】インターフェース画面IM3の一例を示す図である。
【
図13】情報処理部150により実行される処理の流れの他の一例を示すフローチャートである。
【
図14】ステータスの変化に応じて通知を行う処理について説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照し、本発明の情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムの実施形態について説明する。以下に登場する「サーバ」などの、利用者にサービスを提供したり内部解析を行ったりするための各種装置は、分散化された装置群によって実現されてよく、それぞれの装置を運用する事業者は異なってもよい。また装置のハードウェアの保有者(クラウドサーバの提供者)と実質的な運用を行う事業者も異なってよい。アプリケーションプログラムと決済サーバは、協働して電子決済サービスを提供する。以下の説明ではアプリケーションプログラムを決済アプリと称する。電子決済サービスは、店舗における商品やサービスの購買に係る決済をサポートするサービスである。店舗とは、例えば、現実空間に存在する物理的な店舗(実店舗)であるが、電子商取引の仮想店舗を含んでもよい。仮想店舗は、電子決済サービスの運営者とは異なる主体によって提供されるものを含んでもよい。その場合、仮想店舗における買い物の決済の際に、電子決済サービスのインターフェース画面に遷移するように制御されてもよい。電子決済サービスにおいて、店舗は、例えば加盟店(ブランド)に属するものとして扱われ、店舗において購買行動が行われた際の決済などの処理は、主として利用者と加盟店の間で行われる。これに代えて、決済などの処理が利用者と店舗との間で行われてもよい。
【0010】
[電子決済サービス]
図1は、電子決済サービスが実現される電子決済システムの構成の一例を示す図である。電子決済サービスは、決済サーバ100を中心として実現される。電子決済サービスを実現する電子決済システムは、例えば、一以上の利用者端末装置10、一以上の第1店舗端末装置50、一以上の第2店舗端末装置70、決済サーバ100、および情報提供装置200を備える。これらの装置は、例えばネットワークNWを介して通信する。ネットワークNWは、例えば、インターネット、LAN(Local Area Network)、無線基地局、プロバイダ装置などを含む。電子決済システムに含まれる機能構成の一部または全部は、任意の形態で複数の装置に分散されてもよいし、任意の装置に統合されてもよい。
【0011】
[利用者端末装置]
利用者端末装置10は、例えば、スマートフォンやタブレット端末等の可搬型端末装置である。利用者端末装置10は、少なくとも、光学読取機能、通信機能、表示機能、入力受付機能、プログラム実行機能を有するコンピュータ装置である。以下の説明では、これらの機能を実現するための構成をそれぞれカメラ、通信装置、タッチパネル、CPU(Central Processing Unit)等と称する。利用者端末装置10では、CPU等のプロセッサにより決済アプリ20が実行されることで、決済サーバ100と連携して電子決済サービスを利用者に提供するように動作する。決済アプリ20は、例えば、アプリケーションストアから利用者端末装置10にインストールされ、カメラ、通信装置、タッチパネルなどを制御する。
【0012】
[第1店舗端末装置]
第1店舗端末装置50は、例えば、店舗に設置される。第1店舗端末装置50は、少なくとも、商品価格取得機能、光学読取機能、プログラム実行機能、通信機能を有するコンピュータ装置である。第1店舗端末装置50は、いわゆるPOS(Point of Sale)装置を含み、POS装置によって商品価格取得機能や光学読取機能を実現してもよい。店舗コード画像60は、店舗に置かれ、QRコード(登録商標)等のコード画像が紙やプラスチックの媒体に印刷されたものである。なお、店舗コード画像60は、店舗に置かれたディスプレイ(スマートフォンなどの端末装置のディスプレイでもよい)によって表示されてもよい。
【0013】
[第2店舗端末装置]
第2店舗端末装置70は、加盟店の運営者によって使用される。第2店舗端末装置70は、スマートフォンやタブレット端末、パーソナルコンピュータ等である。第2店舗端末装置70では、加盟店向けインターフェース72が動作する。加盟店向けインターフェース72は、加盟店向けアプリであってもよいし、ブラウザであってもよい。加盟店向けインターフェース72は、加盟店の運営者によるクーポンの設定等を受け付け、決済サーバ100に送信する。スマートフォンである第2店舗端末装置70は、加盟店向けアプリを実行することで、店舗コード画像に相当するコード画像を表示したり、利用者端末装置10が表示するコード画像を読み取ったりする機能を有する。
【0014】
[情報提供装置]
情報提供装置200は、後述する電話番号情報178を決済サーバ100に提供する。電話番号情報178は、情報提供装置200から提供されることに代えて、決済サーバ100が自身で取得する情報であってもよい。
【0015】
[決済サーバ]
決済サーバ100は、利用者端末装置10または第1店舗端末装置50から受信した決済情報に基づいて電子決済を実現する。第1店舗端末装置50は、POS装置と加盟店サーバを含む場合があり、その場合、POS装置から加盟店サーバを介して決済情報が決済サーバ100に送信される。以下の説明では、これを特に区別せず、第1店舗端末装置50から決済情報が送信されるものとする。
【0016】
図2および
図3は、電子決済の大まかな流れを例示したシーケンス図である。電子決済には、パターン1とパターン2の二つが存在してよい。
【0017】
図2に示すパターン1(以下、ユーザスキャンと称する)の場合、決済アプリ20が起動した状態の利用者端末装置10が、光学読取機能によって店舗コード画像60をデコードする(S1)。店舗コード画像60には、店舗URL(Uniform Resource Locator)の情報が含まれている。この店舗URLは、電子決済サービスのドメインに対して店舗を識別可能な情報が付加されたものであり、決済サーバ100において加盟店IDや店舗ID等との対応付けがなされている(後述)。決済アプリ20は、店舗URLとアカウントIDを含む第1決済情報を決済サーバ100に送信する(S2)。決済サーバ100は、店舗URLに対応する加盟店ID、店舗IDから、店舗情報(後述)を検索して加盟店名と店舗名の情報を取得し(S3)、決済アプリ20に送信する(S4)。利用者は、加盟店名や店舗名が表示された画面において、決済金額を利用者端末装置10に入力する(S5)。そして、利用者端末装置10は、少なくとも決済金額を含む第2決済情報を生成し、決済サーバ100に送信する(S6)。決済サーバ100は、受信した第2決済情報に基づいて電子決済を行う(S7)。そして、決済サーバ100は、決済完了通知(決済完了画面を表示するための情報)を決済アプリ20に送信し(S8)、決済アプリ20は決済完了画面を表示する(S9)。なお、店舗コード画像60が店舗に置かれたディスプレイによって表示される場合、店舗コード画像60には、店舗URLだけでなく決済金額の情報が含まれる場合がある。この場合、利用者が決済金額を入力する手順が省略され、第1決済情報に決済金額の情報が含められて決済サーバ100に送信される。加盟店名や店舗名の情報は、決済完了画面に含めて表示されてよい。
【0018】
図3に示すパターン2(以下、ストアスキャンと称する)の場合、決済アプリ20の起動時、決済アプリ20において支払う操作が行われたとき、自動更新のタイミング(例えば1分おき)になったとき、およびその他のタイミングで、決済アプリ20はワンタイムコードの発行要求を決済サーバ100に送信する(S11)。決済サーバ100はワンタイムコードを生成し(S12)、決済アプリ20に送信する(S13)。決済アプリ20は、ワンタイムコードに基づいて生成した、QRコードやバーコード等のコード画像を表示する(S14)。利用者は利用者端末装置10の表示面を第1店舗端末装置50に翳し(提示し)、第1店舗端末装置50は、光学読取機能によってコード画像をデコードし、ワンタイムコード等を取得する(S15)。そして、第1店舗端末装置50は、ワンタイムコード、決済金額、加盟店ID、店舗ID等を含む決済情報を生成し、決済サーバ100に送信する(S16)。決済金額の情報は、予めバーコード読み取りや手入力等によって取得されている。決済サーバ100は、受信した情報に基づいて、ワンタイムコードに対応する利用者を特定し、電子決済を行う(S17)。そして、決済サーバ100は、決済完了通知を決済アプリ20に送信し(S18)、決済アプリ20は決済完了画面を表示する(S19)。
【0019】
なお、上記のいずれか一方のみのパターンで電子決済が行われてもよい。また、
図2で説明した「アカウントID」は、利用者の識別情報として用いられ得る他の情報(例えば電話番号)であってもよい。また、ストアスキャンにおいてワンタイムコードの発行が省略され、決済アプリ20は、利用者のアカウントIDに基づいて生成したコード画像を表示してもよい。その場合、決済サーバ100は、ワンタイムコードに対応する利用者を特定するのに代えて、アカウントIDに対応する利用者を特定する。
【0020】
[決済サーバの機能構成]
図4は、決済サーバ100の構成図である。決済サーバ100は、例えば、通信部110と、コンテンツ提供部120と、決済処理部130と、情報管理部140と、情報処理部(処理部)150と、記憶部170とを備える。通信部110および記憶部170以外の構成要素は、例えば、CPUなどのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)、SOC(System On Chip)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることで記憶装置にインストールされてもよい。
【0021】
記憶部170は、HDDやフラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)などである。記憶部170は、決済サーバ100がネットワークを介してアクセス可能なNAS(Network Attached Storage)装置であってもよい。記憶部170には、利用者情報172、コンテンツ情報174、加盟店/店舗情報176、電話番号情報178などの情報が格納される。これらの情報の一部は、利用者端末装置10の記憶部に記憶されていてもよい。各情報の詳細については後述する。
【0022】
通信部110は、ネットワークNWに接続するための通信インターフェースである。通信部110は、例えばネットワークインターフェースカードである。
【0023】
コンテンツ提供部120は、例えば、Webサーバの機能を有し、電子決済サービスの各種画面を表示するための情報(コンテンツ)を利用者端末装置10に提供する。コンテンツ提供部120は、コンテンツ情報174から適宜、必要なコンテンツを読み出して利用者端末装置10に提供する。利用者端末装置10は、決済アプリ20によってコンテンツが再生された状態で利用者による各種入力を受け付け、前述した決済情報などを決済サーバ100に送信する。上記のコンテンツは、決済アプリ20が生成してもよい。この場合、コンテンツ提供部120は、コンテンツの生成に必要な情報を決済アプリ20に提供する。
【0024】
決済処理部130は、利用者端末装置10または第1店舗端末装置50により送信された決済情報に基づいて、決済処理を行う。決済処理部130は、利用者情報172を参照しながら決済処理を行う。
【0025】
[利用者情報]
図5は、利用者情報172の内容の一例を示す図である。利用者情報172は、利用者の登録情報の一例である。利用者情報172は、例えば、利用者URL、アカウントID、電話番号、パスワードの他、メールアドレス、利用者ID、氏名・住所・生年月日、登録日、チャージ残高、クレジット払い設定、クレジット払い枠、クレジット払い利用額、クレジット払い利用可能額、決済方法設定、銀行口座、クレジットカード番号、チャージ履歴情報、決済履歴情報などの情報が対応付けられたものである。利用者URLは、利用者間の送金処理に使用される。電子決済サービスへの新規登録時には、電話番号およびパスワードの登録が必須となる。アカウントIDは、決済サーバ100によって利用者に発行されるものであり、利用者IDは、利用者が任意に設定できる(設定しなくてもよい)IDである。メールアドレス、および氏名・住所・生年月日も同様に、利用者が任意に設定できる(設定しなくてもよい)情報である。登録日とは利用者が電子決済サービスに登録した日(アカウントを作成した日)である。以下、これらの情報が対応付けられた利用者のインスタンス(電子決済口座)のことをアカウントと称する。
【0026】
チャージ残高は、利用者が予めアカウントに送金することで設定された電子マネーの残高を示す情報である。送金の手段としては、指定業者(銀行)のATM(Automatic Teller Machine)からの送金、登録された銀行口座からの送金などがある。クレジット払い設定は、決済アプリ20を利用したクレジット払いによる電子決済を可能とするための設定が済んでいるか否かを示す情報であり、「済」と「未」のいずれかに設定される。クレジット払い枠は月ごとに利用可能なクレジット払いの限度額であり、クレジット払い利用額は、当月に既に利用されたクレジット払いの金額であり、クレジット払い利用可能額は、クレジット払い枠からクレジット払い利用額を差し引いて求められる、当月に利用可能なクレジット払いの金額である。図ではクレジット払い枠を一つだけ示しているが、実際には更に日ごとの上限額などが存在し、それらの低い方がクレジット払い枠に設定されてよい。クレジット払いの更なる詳細については後述する。決済方法設定は、その時点において利用者がチャージ残高による電子決済を行うのか、クレジット払いによる決済を行うのかを示す設定情報である。銀行口座とクレジットカード番号のそれぞれは、電子決済サービスに入金可能な銀行口座またはクレジットカード番号の情報(口座番号、カード番号)である。チャージ履歴情報は、利用者が予め電子決済サービスに送金してチャージ残高を増加させた履歴である。決済履歴情報は、利用者が行った決済の内訳(日時、購買行動が行われた店舗の店舗ID、決済金額、決済方法など)を、決済ごとに示す情報である。
【0027】
[加盟店/店舗情報]
図6は、加盟店/店舗情報176の内容の一例を示す図である。加盟店/店舗情報176は、例えば、店舗URLに対して加盟店IDと店舗IDが対応付けられた第1テーブル176Aと、加盟店IDに対して加盟店名と売上金(前述)が対応付けられた第2テーブル176Bと、店舗IDに対して店舗名が対応付けられた第3テーブル176Cとを含む。加盟店/店舗情報176には、これらの情報の他、加盟店または店舗のカテゴリ、店舗の所在地、決済パターン等の情報が含まれてもよい。
【0028】
情報管理部140は、他のサーバ装置により提供された情報を取得する。情報管理部140は、利用者端末装置10や第2店舗端末装置70から取得した情報に基づいて、利用者情報172および加盟店/店舗情報176を管理する。情報管理部140は、利用者情報172および加盟店/店舗情報176について新規レコードの追加、編集、削除などを行う。
【0029】
情報管理部140は、情報提供装置200から所定の間隔で(例えば1ヶ月ごとに)電話番号情報178を取得する。情報管理部140は、取得した電話番号情報178を記憶部170に記憶させて管理する。
【0030】
情報処理部150は、電話番号情報178を利用して、各種処理を実行する。この処理の詳細については後述する。
【0031】
[電子決済]
決済処理部130は、利用者端末装置10または第1店舗端末装置50から決済情報が取得されると、利用者情報172を参照して当該利用者の「決済方法設定」を取得する。決済処理部130は、「決済方法設定」が「チャージ残高」に設定されている利用者に関して、以下のように電子決済を行う。決済処理部130は、例えば、利用者IDに対応付けて管理しているチャージ残高を減少させ、加盟店の売上金の項目値を増加させることで、電子決済を行う。加盟店の売上金の項目値は、例えば、それ自体が電子マネーとして使用されるものでは無く、加盟店と電子決済サービスとの取り決めに応じたサイクルで、売上金の項目値に対応する金額が銀行口座に送金される。
【0032】
決済処理部130は、「設定情報」が「クレジット払い(コード情報を利用したクレジット払い)」に設定されている利用者に関して、以下のように電子決済を行う。クレジット払いとは、電子決済サービスの運営者とは別主体であるクレジットカード会社との連携による支払い手法であり、電子決済サービスの運営者が与信者となって、クレジット払い枠の範囲内でチャージ残高に依存しない電子決済を許容するものである。なおクレジット払いサービスを受けるために、電子決済サービスの運営者が提供するクレジットカードの取得が要求されてよい。クレジット払いで利用された金額は、一か月分まとめて翌月の支払日に、例えば銀行口座からの引き落としによって決済される。この場合、決済処理部130は、クレジット払い利用額に決済金額を加算し、クレジット払い利用可能額から同額を差し引くことで暫定決済を行い、締め日になると上記のように当月分の決済を翌月の支払い日に引き落とすための処理を行う、或いはクレジットカード会社の運営者に当該処理を依頼する。なお暫定決済の時点で決済金額がクレジット払い利用可能額を超える場合は、エラー通知が決済アプリ20に返信される。
【0033】
[概要]
情報処理部150は、電話番号の利用状況の履歴を示す履歴情報において電話番号が有効から無効に変化していると判定しているか否かを判定する。情報処理部150は、履歴情報において有効から無効に変化していると判定した場合に、電子決済サービスに登録されている電話番号に対応付けられた電子決済サービスの利用者の識別情報に対応する利用者端末装置10(決済アプリ20)に電話番号に関する通知を行う。
【0034】
電話番号は、例えば、利用者情報172に登録されている電話番号である。電話番号は、電子決済サービスを利用する際に必要な電話番号である。電話番号は、電子決済サービスのSMS(ショートメッセージサービス)認証に利用される電話番号である。利用者は、決済アプリ20を操作して電話番号を変更可能である。
【0035】
[フローチャート(1)]
図7は、情報処理部150により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、情報処理部150は、電話番号情報を参照する(S100)。次に、情報処理部150は、条件を満たす対象者を抽出する(S102)。次に、情報処理部150は、抽出した対象者に通知を行う(S104)。これにより本フローチャートの1ルーチンの処理が終了する。
【0036】
条件とは、例えば、(1)、(2)および(3)を満たすことである。なお、(2)または(3)は省略されてもよい。情報処理部150は、上記の条件を満たすか否かを判定する。
(1)電話番号情報178の第1時点のフラグが有効であり、且つ電話番号情報178の第1時点より後の第2時点のフラグが無効であることである。
【0037】
図8は、条件(1)の判定について説明するための図である。電話番号情報178は、例えば、日時などの時点と、電話番号と、電話番号の状態を示すフラグとが対応付けられた情報である。
図8の例では、「1」は電話番号が有効であることを示すフラグであり、「0」は電話番号が無効であることを示すフラグである。有効とは電話番号が利用されていることである。無効とは電話番号が利用されていないことである。
図8では、月ごとの電話番号のフラグの状態を示している。
【0038】
情報処理部150は、例えば、利用者情報172において登録されている電話番号のうち、直近の2つの時点のフラグが有効「1」から無効「0」に変化している電話番号を抽出する。情報処理部150は、例えば、直近の第1所定期間の第1時点の7月のフラグが有効「1」であり、第2時点の8月のフラグが無効「0」である電話番号を抽出する。抽出される電話番号は、利用者情報172に登録されているが、利用されていないと推定される電話番号である。このため、利用者に電話番号を変更したかを問い合わせ、変更を促す必要がある。
【0039】
上記の処理において、2つの時点に代えて、3つ以上の時点を利用して判定がされてもよい。例えば、情報処理部150は、直近(例えば
図8の8月)が無効「0」であり、それよりも前の2つ以上の時点(例えば
図8の6月、7月)が有効である場合に、(1)の条件を満たすと判定してもよい。また、直近、2つの以上の複数の時点が無効「0」であることが(1)の条件とされてもよい。
【0040】
(2)電子決済サービスに登録されている電話番号の変更がされていないことである。例えば、情報処理部150は、第2時点を基準にした第2所定期間において電子決済サービスに登録されている電話番号の変更がされていないか否かを判定する。第2所定期間は、例えば第1時点および第2時点を含む期間であってもよいし、第1時点を含まず且つ第2時点を含む期間であってもよい。第2所定期間は、例えば、上述した7月、8月の2ヶ月間であってもよいし、8月であってもよい。
【0041】
なお、本処理を開始するタイミングは、最新の電話番号情報178を入手した後の所定のタイミングである。
図8のように1ヶ月ごとに電話番号情報178を入手する場合、最新である2024年8月の電話番号情報178を入手したタイミングであり、且つ2024年9月の電話番号情報178を入手する前のタイミングである。本処理は、例えば更新された電話番号情報178を入手するごとに行われる。
【0042】
(3)電子決済サービスの利用者の識別情報の電子決済サービスのアカウントが利用可能な状態であることである。利用可能な状態とは、アカウントが利用できる状態(アクティブな状態)や、一時的に利用ができない状態(サスペンド状態)など利用者が電子決済サービスの登録を解除していない状態である。
【0043】
情報処理部150は、上記の条件を満たすと判定した場合、コンテンツ提供部120と連携して、電話番号に関する通知を行う。電話番号に関する通知は、電話番号の変更を促す通知や、登録されている電話番号の確認を促す通知などである。
【0044】
[通知]
情報処理部150は、ホーム画面上で上記の通知を行う。
図9は、通知がされたインターフェース画面IM1の一例を示す図である。インターフェース画面IM1は、ホーム画面である。ホーム画面とは、例えば、決済アプリ20を起動させた後に表示される画面である。インターフェース画面IM1は、例えば、コード情報や、各種メニューボタン、支払いを行うための支払いボタン、電話番号の変更を促す情報IF1などを含む。電話番号の変更を促す情報IF1は、例えば、「登録済の電話番号の確認をしてください」などアクションバナーである。これにより、利用者に電話番号の確認を促すことができる。
【0045】
情報処理部150は、プッシュ通知で上記の通知を行ってもよい。
図10は、通知がされた画面IM2の一例を示す図である。画面IM2は、例えば、利用者端末装置10の表示部に表示される画面である。画面IM2は、例えば、電話番号の変更を促す情報IF2を含む。電話番号の変更を促す情報IF2は、例えば、「電話番号に変更はありませんか?」などである。これにより、利用者に電話番号の確認を促すことができる。
【0046】
なお、情報処理部150は、上記の通知を、メールや、自動音声電話、SMSなど任意の手段で行ってもよい。情報処理部150は、例えば、メールおよびアクションバナーなど複数の通知手段で通知を行ってもよい。
【0047】
[通知に対応する利用者の操作]
インターフェース画面IM1または画面IM2に対して所定の操作を行うと、情報処理部150は、インターフェース画面(例えばインターフェース画面IM3)を利用者端末装置10の表示部に表示させる。インターフェース画面は、電話番号を変更することを指示するための変更ボタン、電話番号を変更しないことを指示するための非変更ボタン、およびインターフェース画面を閉じるための閉ボタンを含む。情報処理部150は、閉ボタンが操作された場合、所定の期間が経過した後に、再度、電話番号に関する通知を行い、変更ボタンまたは非変更ボタンが操作された場合、再度、電話番号に関する通知を行わない。
【0048】
図11は、インターフェース画面IM3の一例を示す図である。インターフェース画面IM3は、例えば、利用者の登録済の電話番号や、新しい電話番号に変更することを示すボタンB1、電話番号を変更しないことを示すボタンB2、およびインターフェース画面IM3を閉じるための閉ボタンB3を含む。
【0049】
新しい電話番号に変更することを示すボタンB1が操作されると、情報処理部150は、不図示の新しい電話番号を入力するためのインターフェース画面を表示部に表示させる。新しい電話番号がインターフェース画面に入力され、登録するための操作がされた場合、情報処理部150は、利用者情報172の電話番号を新しい電話番号に変更する。
【0050】
電話番号を変更しないことを示すボタンB2が操作された場合、情報処理部150は、通知に関する処理を完了させる。例えば、電話番号情報178のフラグが誤っている場合が稀にあるため、利用者によって変更なしの確認がされた場合、処理が完了したとされる。この場合、次のタイミング(例えば次の月)で条件(1)-(3)の判定がされ、肯定的な判定がされた場合に通知がされる。
【0051】
閉ボタンB3が操作されると、情報処理部150は、インターフェース画面IM3を閉じる。この場合、情報処理部150は、通知情報180を生成する。
図12は、通知情報180の一例を示す図である。通知情報180は、例えば、閉ボタンB3が操作された日時と、次回の通知日時とを含む。情報処理部150は、閉ボタンB3が操作された場合、閉ボタンB3が操作された時点を基準に、次の通知日時を決定する。例えば、数日後(例えば3日後)に通知日時が設定される。例えばインターフェース画面IM3に遷移した場合、前述した
図9の通知のアクションバナーは一度消えが、閉ボタンB3が操作されると、数日後に通知がされる。これにより、情報処理部150は、利用者に新しい電話番号への変更をリマインドすることができる。
【0052】
例えば、電話番号が変更されていない場合は、ボタンB2を操作することで処理が終了し、電話番号が変更されていてボタンB1を操作すると新しい電話番号の登録が必要であることを、利用者は予測できる。新しい電話番号の登録は登録のための操作などが必要であることが予測され、インターフェース画面IM3が表示されているときの状況によっては時間や手間を掛けることができない場合がある。この場合、利用者は、閉ボタンB3を操作することがある。このような場合であっても、情報処理部150がリマインドするため、利用者の利便性が向上する。
【0053】
なお、情報処理部150は、例えば、数日後に通知がされる処理を所定期間(例えば2ヶ月間)継続し、所定期間後は停止してもよい。このように利用者が閉ボタンの操作を所定期間、継続した場合は、情報処理部150は、電話番号は変更されていないとみなして上記の通知を停止する。
【0054】
[フローチャート(2)]
図13は、情報処理部150により実行される処理の流れの他の一例を示すフローチャートである。本処理は、インターフェース画面IM3が表示された状態における処理の流れの一例である。
【0055】
まず、情報処理部150は、新しい電話番号に変更する操作がされたか否かを判定する(S200)。新しい電話番号に変更する操作がされた場合、情報処理部150は、新しい電話番号に変更するためのインターフェース画面を利用者端末装置の表示部に表示させる(S202)。利用者が新しい電話番号を入力して変更する操作を行うと、情報処理部150は、利用者情報172の電話番号を新しい電話番号に変更する変更処理を行う(S204)。
【0056】
情報処理部150は、新しい電話番号に変更する操作がされずに、電話番号を変更しない操作がされたか否かを判定する(S206)。新しい電話番号に変更する操作がされずに、電話番号を変更しない操作がされた場合、情報処理部150は、電話番号は変更なしであることを記憶部170に記憶させる(S208)。
【0057】
新しい電話番号に変更する操作がされずに、電話番号を変更しない操作がされなかった場合、情報処理部150は、インターフェース画面IM3を閉じる操作がされたか否かを判定する(S210)。インターフェース画面IM3を閉じる操作がされなかった場合、本フローチャートの1ルーチンの処理が終了する。
【0058】
インターフェース画面IM3を閉じる操作がされた場合、情報処理部150は、所定期間後に通知を行う(S212)。情報処理部150は、通知情報180を生成して、通知情報180に基づいて、新しい電話番号に変更することの通知を行う。これにより、本フローチャートの1ルーチンの処理が終了する。
【0059】
上記のように、決済サーバ100は、新しい電話番号に変更したか否かを適切に利用者に通知することができる。これにより、より適切に利用者に電話番号の変更を促すことができる。
【0060】
[まとめ]
例えば、利用者は、電話番号を変更した場合に電子決済サービスに登録されている電話番号の変更を怠ることがある。この場合に、上記の通知によって電話番号の変更に気が付くことができ、利用者がログインした状態で決済アプリ20を操作してSMS認証などを行って電話番号を変更することができる。
【0061】
例えば、利用者Aが電話番号Aから電話番号Bに変更した場合、電子決済サービスにおいて登録された電話番号Aを電話番号Bに更新することで電子決済サービスを利用することができる。電話番号Aが、他の利用者である利用者Bの電話番号になった場合、利用者Bが電話番号Aを電子決済サービスにおいて利用者Bの電話番号として登録すると、利用者Aは電子決済サービスを利用できなくなってしまうことがある。通常、他の利用者が使用していた電話番号Aを、次の利用者に利用させる場合、アイドル期間(2ヶ月や3ヶ月)が経過した後に利用させる。
【0062】
このため、情報処理部150は、アイドル期間において、上記の通知を行うことで他の利用者に電話番号Aが登録される前に電話番号Bへの登録の変更を促し、電話番号の変更の操作を行わせることができる。これにより、電話番号Aが利用者Bに登録される前に(利用者Aが電話番号Aから電話番号Bを変更することが困難になる前に)、電話番号の変更を適切に促すことができる。
【0063】
[他のフラグの活用]
上記の例では、有効フラグ「1」と無効フラグ「0」とに着目した処理について説明した。以下のように他のフラグも考慮されてもよい。他のフラグは、例えば、以下である。
・都合停止フラグ「3」
・エラーフラグ「4」
・通信端末フラグ「5」
【0064】
都合停止フラグ「3」は、利用者の都合で電話番号が利用できない状態であることを示すフラグである。
エラーフラグ「4」は、電話番号自体に不備があったり(例えば電話番号が誤っていたり)、電話番号がフリーダイヤルなど特殊な電話番号であったりすることを示すフラグである。
通信端末フラグ「5」は、電話番号がデータ通信に利用されている電話番号(データ通信用に付与された電話番号)であることを示すフラグである。
【0065】
情報処理部150は、電話番号情報178において、電話番号のステータス(フラグ)が所定の状態から無効に変化した場合に、通知を行う。ステータスは、電話番号の利用ができない状態(都合停止フラグ)であること、電話番号が予め定められた特殊な電話番号(エラーフラグ)であること、または電話番号がデータ通信に利用されている電話番号(通信端末フラグ)であることである。
【0066】
図14は、ステータスの変化に応じて通知を行う処理について説明するための図である。情報処理部150は、
図14に示すように都合停止フラグ「3」から無効フラグ「0」に変化した場合に、電話番号の変更に関する通知を行う。
【0067】
なお、情報処理部150は、電話番号情報178において、電話番号が有効から所定のステータスに変化した場合に、通知を行ってもよい。ステータスは、上記と同様に、電話番号の利用ができない状態(都合停止フラグ)であること、電話番号が予め定められた特殊な電話番号(エラーフラグ)であること、または電話番号がデータ通信に利用されている電話番号(通信端末フラグ)であることである。
【0068】
上記の処理により、情報処理部150は、電話番号のステータスの変化に応じて、利用者に適切に電話番号の変更を通知することができる。
【0069】
以上説明した実施形態によれば、情報処理部150は、電話番号が有効から無効に変化していると判定した場合に、電子決済サービスに登録されている電話番号に対応付けられた電子決済サービスの利用者の識別情報に対応する利用者端末装置に電話番号に関する通知を行うことで、より適切に利用者に電話番号の変更を促すことができる。
【0070】
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
【符号の説明】
【0071】
10 利用者端末装置
20 決済アプリ
100 決済サーバ
120 コンテンツ提供部
130 決済処理部
140 情報管理部
150 情報処理部
200 情報提供装置
【要約】
【課題】より適切に利用者に電話番号の変更を促すこと。
【解決手段】電話番号の利用状況の履歴を示す履歴情報を取得する取得部と、前記履歴情報において前記電話番号が有効から無効に変化していると判定しているか否かを判定し、前記有効から無効に変化していると判定した場合に、電子決済サービスに登録されている前記電話番号に対応付けられた電子決済サービスの利用者の識別情報に対応する利用者端末装置に電話番号に関する通知を行う処理部と、を備える情報処理装置。
【選択図】
図1