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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2025-02-25
(45)【発行日】2025-03-05
(54)【発明の名称】搬送システム
(51)【国際特許分類】
   B65G 25/06 20060101AFI20250226BHJP
   B65G 43/00 20060101ALI20250226BHJP
【FI】
B65G25/06
B65G43/00 K
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2021052915
(22)【出願日】2021-03-26
(65)【公開番号】P2022150347
(43)【公開日】2022-10-07
【審査請求日】2024-02-05
(73)【特許権者】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100179475
【弁理士】
【氏名又は名称】仲井 智至
(74)【代理人】
【識別番号】100216253
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 宏紀
(74)【代理人】
【識別番号】100225901
【弁理士】
【氏名又は名称】今村 真之
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼橋 曹
(72)【発明者】
【氏名】矢▲埼▼ 鴻介
【審査官】内田 茉李
(56)【参考文献】
【文献】実開昭57-037911(JP,U)
【文献】特開2000-142944(JP,A)
【文献】実開昭59-091215(JP,U)
【文献】特開平04-099350(JP,A)
【文献】特開2005-081673(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 25/06
B65G 43/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
相互の間隔距離を可変可能な第1プーリー及び第2プーリーと、
前記第1プーリー及び前記第2プーリーとの間に架橋され、前記間隔距離の変化に対応して、架橋される長さを可変可能なタイミングベルトと、
前記間隔距離の変化に対応して、前記間隔距離に沿った方向に長さを可変可能なガイドレールと、
前記タイミングベルトに固定され、且つ、前記ガイドレールに沿って前記間隔距離を摺動する、被搬送物を載置可能な搬送ユニットと、
前記第1プーリーと前記第2プーリーとのうち、前記第1プーリーに近い側の第1位置に配置され、前記搬送ユニットの位置を検出する第1位置決めセンサーと、
前記第1プーリーと前記第2プーリーとのうち、前記第2プーリーに近い側の第2位置に配置され、前記搬送ユニットの位置を検出する第2位置決めセンサーと、
前記第1位置に対応して配置され、前記搬送ユニットに載置された前記被搬送物の有無を検出する第1在荷センサーと、
前記第2位置に対応して配置され、前記搬送ユニットに載置された前記被搬送物の有無を検出する第2在荷センサーと、
前記第1プーリー又は前記第2プーリーを回転させて、前記搬送ユニットを移動させる駆動モーターと、
前記搬送ユニットの位置を移動させ、前記第1位置及び前記第2位置に前記搬送ユニットが停止するように前記駆動モーターを制御する制御装置と
前記間隔距離を移動する移動情報を入力する入力装置と、を備え、
前記制御装置は、
前記移動情報に基づいて前記搬送ユニットを前記第2プーリーの側に移動させ、前記第2位置決めセンサーによって前記搬送ユニットの有無を検出させ、
前記移動情報に基づいて前記搬送ユニットを前記第1プーリーの側に移動させ、前記第1位置決めセンサーによって前記搬送ユニットの有無を検出させ、
前記搬送ユニットの原点復帰処理を実行させ、
前記入力装置は、前記搬送ユニットの動作パターンを選択する選択部を有することを特徴とする搬送システム。
【請求項2】
請求項1に記載の搬送システムであって、
前記搬送ユニットは、移動方向に沿った幅を有する板状部を備え、
前記第1位置決めセンサー及び前記第2位置決めセンサーは、前記板状部の端面及び中心を検出可能となっていることを特徴とする搬送システム。
【請求項3】
請求項1または2に記載の搬送システムであって、
前記制御装置は、前記搬送ユニットの動作を記録したデータと、前記データを取得したときのタイムスタンプ情報と、を蓄積することを特徴とする搬送システム。
【請求項4】
請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の搬送システムであって、
前記ガイドレールは、第1筒体と、前記第1筒体の内部に挿入可能な第2筒体と、を備え、
前記ガイドレールの長さは、前記第1筒体と前記第2筒体とが第1長さで重複する第1ガイドレール長と、前記第1長さと異なる長さで重複する第2ガイドレール長と、を有することを特徴とする搬送システム。
【請求項5】
請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の搬送システムであって、
前記間隔距離に応じて前記タイミングベルトの長さを調整するベルト調整部を備えることを特徴とする搬送システム。
【請求項6】
請求項2に記載の搬送システムであって、
前記搬送ユニットの停止位置において、前記第1位置決めセンサー及び前記第2位置決めセンサーが、前記板状部を検出できない場合は原点復帰を実施することを特徴とする搬送システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送システムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、搬送対象を搭載するためのキャリッジと、キャリッジが取り付けられた無端ベルトと、無端ベルトに回転力を伝達するモーターと、キャリッジを往復運動させるガイド部材と、を備えたキャリッジ搬送機構が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2005-81673号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の構成では、キャリッジ搬送機構を制御するために、プログラムを動作させるためのコンピューターなどが必要になり、専門的な知識が必要となる。また、搬送ストロークを可変させたい場合、専用の搬送システムが必要になり、特注であり高額かつ長納期となる。即ち、専門の知識がなくても搬送システムを操作でき、搬送ストロークも自由に可変可能な搬送システムが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
搬送システムは、相互の間隔距離を可変可能な第1プーリー及び第2プーリーと、前記第1プーリー及び前記第2プーリーとの間に架橋され、前記間隔距離の変化に対応して、架橋される長さを可変可能なタイミングベルトと、前記間隔距離の変化に対応して、前記間隔距離に沿った方向に長さを可変可能なガイドレールと、前記タイミングベルトに固定され、且つ、前記ガイドレールに沿って前記間隔距離を摺動する、被搬送物を載置可能な搬送ユニットと、前記第1プーリーと前記第2プーリーとのうち、前記第1プーリーに近い側の第1位置に配置され、前記搬送ユニットの位置を検出する第1位置決めセンサーと、前記第1プーリーと前記第2プーリーとのうち、前記第2プーリーに近い側の第2位置に配置され、前記搬送ユニットの位置を検出する第2位置決めセンサーと、前記第1位置に対応して配置され、前記搬送ユニットに載置された前記被搬送物の有無を検出する第1在荷センサーと、前記第2位置に対応して配置され、前記搬送ユニットに載置された前記被搬送物の有無を検出する第2在荷センサーと、前記第1プーリー又は前記第2プーリーを回転させて、前記搬送ユニットを移動させる駆動モーターと、前記搬送ユニットの位置を移動させ、前記第1位置及び前記第2位置に前記搬送ユニットが停止するように前記駆動モーターを制御する制御装置と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】搬送システムの構成を示す概略図。
図2】搬送ユニットの動作パターンを示す概略図。
図3】搬送システムの動作を示すフローチャート。
図4】搬送システムの搬送動作を示す斜視図。
図5】搬送システムの搬送動作を示す斜視図。
図6】搬送システムの搬送動作を示す斜視図。
図7A】オフセット処理の方法を示す斜視図。
図7B】オフセット処理の方法を示す斜視図。
図7C】オフセット処理の方法を示す斜視図。
図7D】オフセット処理の方法を示す斜視図。
図8】搬送システムの搬送動作を示す斜視図。
図9】蓄積するデータの一例を示す図。
図10】データに関する搬送システムの構成を示す斜視図。
図11】ガイドレールの構成を示す斜視図。
図12】ガイドレールの構成を示す断面図。
図13】ガイドレールの伸縮動作を示す斜視図。
図14】ガイドレールの構成を示す斜視図。
図15】ガイドレールの構成を示す斜視図。
図16】ガイドレールの構成を示す断面図。
図17】搬送ユニットの構成を示す斜視図。
図18】搬送ユニットの構成を示す側面図。
図19A】搬送ユニットの動作を示す斜視図。
図19B】搬送ユニットの構成を示す断面図。
図19C】搬送ユニットの構成を示す断面図。
図20】搬送ユニットの構成を示す斜視図。
図21】ベルト調整部の構成を示す斜視図。
図22】ベルト調整部の構成を示す斜視図。
図23】ベルト調整部の構成を示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
まず、図1を参照しながら、本実施形態の搬送システム100の構成を説明する。
【0008】
以下の各図においては、互いに直交する3つの軸をX軸、Y軸、及びZ軸として説明する。X軸に沿う方向を「X方向」、Y軸に沿う方向を「Y方向」、Z軸に沿う方向を「Z方向」とし、矢印の方向が+方向であり、+方向と反対の方向を-方向とする。なお、+Z方向を「上」又は「上方」、-Z方向を「下」又は「下方」ということもあり、+Z方向から見ることを平面視あるいは平面的ともいう。また、Z方向+側の面を上面、これと反対側となるZ方向-側の面を下面として説明する。
【0009】
図1に示すように、搬送システム100は、被搬送物としてのワークPを搬送するためのものであり、第1プーリー11と、第1プーリー11と所定の間隔を開けて配置された第2プーリー12と、第1プーリー11と第2プーリー12との間に架橋されたタイミングベルト13と、を備えている。タイミングベルト13は、環状のベルトである。
【0010】
第1プーリー11と第2プーリー12とは、相互の間隔の距離(以下、間隔距離と称する)を可変可能に配置されている。タイミングベルト13は、第1プーリー11と第2プーリー12との間隔距離に応じて、架橋される長さを可変可能にすることができる。タイミングベルト13の長さを調整する方法については後述する。
【0011】
タイミングベルト13には、第1プーリー11と第2プーリー12との間で摺動し、ワークPを載置可能な搬送ユニット20が固定されている。搬送ユニット20は、上部にワークPを載置するステージ21を有する。
【0012】
また、環状のタイミングベルト13の内側には、第1プーリー11と第2プーリー12との間で、搬送ユニット20の移動をガイドするガイドレール14が備えられている。ガイドレール14は、例えば、円柱状の丸棒であり、間隔距離の変化に対応して、間隔距離の方向に沿って長さを可変可能に設けられている。なお、ガイドレール14の長さを調整する方法については後述する。
【0013】
搬送ユニット20には、ステージ21の下側に、ガイドレール14の外周を摺動するガイド部22が設けられている。ガイドレール14に沿ってガイド部22が摺動することにより、搬送ユニット20を第1プーリー11と第2プーリー12との間で移動させることが可能となっている。
【0014】
また、搬送ユニット20には、ガイド部22の下側に、後述する第1位置決めセンサー31及び第2位置決めセンサー32に検知させるための、移動方向に沿った幅を有する板状部としての遮光板23が配置されている。
【0015】
ガイドレール14の下方において、第1プーリー11と第2プーリー12とのうち、第1プーリー11に近い側の第1位置には、搬送ユニット20の位置を検出する第1位置決めセンサー31が配置されている。また、ガイドレール14の下方において、第1プーリー11と第2プーリー12とのうち、第2プーリー12に近い側の第2位置には、搬送ユニット20の位置を検出する第2位置決めセンサー32が配置されている。
【0016】
第1位置決めセンサー31及び第2位置決めセンサー32は、例えば、発光素子と受光素子(いずれも図示せず)とを備えたフォトセンサーである。第1位置決めセンサー31又は第2位置決めセンサー32は、搬送ユニット20の遮光板23によって光が遮られることにより検出が可能となっている。言い換えれば、位置決めセンサー31,32に対して遮光板23が通過することにより検出することができる。
【0017】
ガイドレール14の上方には、第1位置において搬送ユニット20のステージ21に載置されたワークPの有無を検出する第1在荷センサー41と、第2位置において搬送ユニット20のステージ21に載置されたワークPの有無を検出する第2在荷センサー42と、が配置されている。
【0018】
第1プーリー11には、搬送ユニット20を間隔距離において移動させるための駆動モーター15が取り付けられている。なお、第1プーリー11に限定されず、第2プーリー12に駆動モーター15を取り付けるようにしてもよい。
【0019】
また、駆動モーター15は、制御装置50と電気的に接続されている。制御装置50は、駆動モーター15を駆動させるドライバー51と、各種センサーを制御するコントローラー52と、有する。例えば、搬送ユニット20を移動中、第1位置決めセンサー31が遮光板23を検知すると、コントローラー52は、ドライバー51に駆動モーター15の回転を停止させるように指示する。ドライバー51は、駆動モーター15の駆動を停止させる。
【0020】
制御装置50は、入力装置としての入力部53を有する。入力部53には、例えば、選択部としての選択ボタン(図示せず)が配置されている。コントローラー52は、選択された選択ボタンに応じて、搬送ユニット20の動作を開始させる。
【0021】
次に、図2を参照しながら、搬送ユニット20の動作パターンについて説明する。本実施形態の搬送システム100は、例えば、搬送ユニット20を移動させる動作パターンが4パターンある。例えば、入力部53には、4パターンのそれぞれが対応した4つの選択ボタンが配置されている。例えば、1の選択ボタンを押下すると、後述する第1動作パターンに従って、搬送ユニット20が動作を行う。
【0022】
第1動作パターンは、例えば、第1位置の作業者が、第2位置の作業者にワークAを渡す動作である。
【0023】
具体的には、まず、第1位置において搬送ユニット20が待機している。次に、第1位置の作業者が、搬送ユニット20のステージ21上にワークAを置く。第1在荷センサー41によってワークAを検知すると、搬送ユニット20が第2位置に移動する。これにより、第2位置の作業者は、ワークAを受け取ることができる。次に、第2在荷センサー42によってワークAが除去されたことを検知すると、搬送ユニット20が第1位置に移動する。以降、同じ動作を繰り返す。
【0024】
第2動作パターンは、例えば、第2位置の作業者が、第1位置の作業者にワークAを渡す動作である。
【0025】
まず、第2位置において搬送ユニット20が待機している。次に、第2位置の作業者が、搬送ユニット20のステージ21上にワークAを置く。第2在荷センサー42によってワークAを検知すると、搬送ユニット20が第1位置に移動する。これにより、第1位置の作業者は、ワークAを受け取ることができる。第1在荷センサー41によってワークAが除去されたことを検知すると、搬送ユニット20が第2位置に移動する。以降、同じ動作を繰り返す。
【0026】
第3動作パターンは、例えば、第1位置の作業者が第2位置の作業者にワークAを渡し、第2位置の作業者が第1位置の作業者にワークBを渡す動作である。
【0027】
まず、第1位置において搬送ユニット20が待機している。次に、第1位置の作業者が、搬送ユニット20のステージ21上にワークAを置く。第1在荷センサー41によってワークAを検知すると、搬送ユニット20が第2位置に移動する。これにより、第2位置の作業者は、ワークAを受け取ることができる。その後、第2位置の作業者が別のワークBをステージ21上に置く。第2在荷センサー42によってワークBを検知すると、搬送ユニット20が第1位置に移動する。これにより、第1位置の作業者は、別のワークBを受け取ることができる。以降、同じ動作を繰り返す。
【0028】
第4動作パターンは、例えば、第2位置の作業者が第1位置の作業者にワークAを渡し、第1位置の作業者が第2位置の作業者にワークBを渡す動作である。
【0029】
まず、第2位置において搬送ユニット20が待機している。次に、第2位置の作業者が、搬送ユニット20のステージ21上にワークAを置く。第2在荷センサー42によってワークAを検知すると、搬送ユニット20が第1位置に移動する。これにより、第1位置の作業者は、ワークAを受け取ることができる。その後、第1位置の作業者が別のワークBをステージ21上に置く。第1在荷センサー41によってワークBを検知すると、搬送ユニット20が第2位置に移動する。これにより、第2位置の作業者は、別のワークBを受け取ることができる。以降、同じ動作を繰り返す。
【0030】
このように、例えば、所望する動作パターンに対応する選択ボタンを選択するだけで、作業者は搬送システム100を操作することができる。即ち、上位システムであるコンピューター、及びプログラムがなくても、搬送動作を実現することができる。
【0031】
次に、図3図8を参照しながら、搬送システム100における搬送ユニット20の原点復帰処理について説明する。
【0032】
搬送ユニット20の原点復帰処理が必要な場合としては、例えば、以下のような場合が考えられる。例えば、電源投入直後、または図4に示すように、何らかの原因によって第1位置決めセンサー31と第2位置決めセンサー32との間に搬送ユニット20が停止した場合、また、それ以外の位置まで移動して停止した場合、また、図8に示すように、第1位置決めセンサー31に到達する前に行き届かず停止した場合(言い換えれば、脱調した場合)など、再度、搬送動作を開始したい場合に原点復帰処理が必要となる。脱調が生じやすい要因としては、例えば、ワークPが重すぎる場合、加減速の時間が短い場合、などが挙げられる。
【0033】
まず、ステップS11では、作業者が余裕のあるストロークを入力部53に入力する。具体的には、余裕のあるストロークとして、例えば、第1位置決めセンサー31と第2位置決めセンサー32との間隔距離が400mmであるとすれば、その1.5倍の600mmとする。このように、余裕のあるストロークにすることにより、確実に、第1位置決めセンサー31又は第2位置決めセンサー32まで搬送ユニット20を移動させることが可能となる。
【0034】
ステップS12では、ステージ21を移動させる。具体的には、図5に示すように、移動情報の1つである数値(例えば、600mm)を入力する。その後、図示しない実行ボタンを押下することにより、ドライバー51は駆動モーター15を駆動させ、ステージ21を移動させる。
【0035】
ステップS13では、ステージ21が停止したか否かを判断する。具体的には、コントローラー52は、第1位置決めセンサー31がONした場合(即ち、検知した場合)、ステップS14に処理を移行し、ドライバー51にステージ21を停止させるように指示する。これにより、ステージ21は、図5に示すように、第1位置において停止する。コントローラー52は、第1位置決めセンサー31がONしていないと判断した場合は、原点復帰処理に失敗したと判断し、フローを終了する。
【0036】
ステップS15では、搬送ユニット20の原点を登録するため、遮光板23を利用してオフセット処理を行う。具体的には、図7A図7Dを参照しながら説明する。図7Aに示すように、ステップS14によってステージ21が停止する。この状態では、まだ搬送ユニット20の原点が登録されていない。以下、遮光板23の幅を、15mmと設定した場合を例に説明する。
【0037】
まず、搬送ユニット20を+X方向に移動させて、第1位置決めセンサー31がOFFとなる位置で停止し、図7Bに示すように、遮光板23の第1端面23aの位置を取得することができる。
【0038】
次に、搬送ユニット20を-X方向に、第1位置決めセンサー31によってONとなる位置まで移動し、さらに第1位置決めセンサー31がOFFとなる一番近い位置に移動させ、遮光板23の第2端面23bの位置を取得することができる。即ち、第1端面23a及び第2端面23bともOFFとなるように設定する。この状態において、搬送ユニット20が遮光板23の幅の中心の位置(即ち、+7.5mm)に移動した位置が、第1位置決めセンサー31における搬送ユニット20の原点位置として登録することができる(図7D参照)。また、原点位置については、位置決めセンサー31,32がONする位置であれば、遮光板23の横幅の範囲内でオフセットして登録することができる。
【0039】
なお、第1端面23aから移動させた場合、及び、第2端面23bから移動させた場合の両方とも、第1位置決めセンサー31がOFFにならない場合は、設定不可のためフローを終了する。以上により、オフセット処理が終了する。
【0040】
ステップS16では、ドライバー51は駆動モーター15を駆動させ、ステージ21を-X方向に移動させる。
【0041】
ステップS17では、ステージ21が停止したか否かを判断する。具体的には、コントローラー52は、第2位置決めセンサー32がONした場合(即ち、検知した場合)、ステップS18に処理を移行し、ドライバー51にステージ21を停止させるように指示する。これにより、ステージ21は、図6に示すように、第2位置において停止する。なお、コントローラー52は、第2位置決めセンサー32がONしていないと判断した場合は、原点復帰に失敗したと判断し、フローを終了する。
【0042】
次に、搬送ユニット20を+X方向に第2位置決めセンサー32がOFFとなる一番近い位置に移動させることにより、遮光板23の第1端面23aの位置を取得することができる。ステップS15にて、遮光板23の第1端面23a、或いは、第2端面23bから遮光板23の幅の半分の位置(即ち、中心)が取得できているため、この状態において、第2位置決めセンサー32における搬送ユニット20の原点位置として登録することができる。以上により、原点復帰処理のフローを終了する。これにより、ステージ21の位置決め精度を向上させることができる。
【0043】
このように、例えば、エンコーダーなどによる位置のフィードバックが無い安価な制御システムにおいても、2つの位置決めセンサー31,32で搬送ユニット20の停止位置と脱調の有無を管理するので、かかるコストを抑えることができる。
【0044】
次に、図9及び図10を参照しながら、搬送システム100のコントローラー52に蓄積するデータについて説明する。
【0045】
コントローラー52に蓄積するデータとしては、例えば、図9に示すような、ワークPを搬送した際の搬送情報などである。なお、データは、タイムスタンプ情報と紐づけて記録することにより、正確な時間の情報を蓄積することができる。
【0046】
データは、例えば、図10に示すように、所定時間における第1位置から第2位置に移動した回数や、逆に第2位置から第1位置に移動した回数である。これらの回数から、ワークPを搬送するのに停止回数が多い搬送方向などを知ることができる。また、所定の時間での移動回数を比較することにより、ばらつきの原因を調査することもできる。
【0047】
また、データは、第1位置から第2位置にワークPを搬送した時間、逆に第2位置から第1位置にワークPを搬送した時間、を記録することにより、例えば、所定時間よりも多く時間がかかっていることで、メンテナンスが必要な時期を予測することができる。また、第1位置から第2位置に搬送した後、再度第1位置に戻ってくるまでの時間、即ち、サイクルタイムを記録するようにしてもよい。これにより、例えば、目標とする搬送数量の達成状況を把握することができる。
【0048】
また、タイムスタンプ情報は、例えば、ある動作が発生し、その動作が完了して記録されたときの時刻である。タイムスタンプ情報は、所定の時間ごとに記録するようにしてもよいし、所定の日数ごとに記録するようにしてもよい。また、搬送の動作が生じるごとに記録するようにしてもよい。また、タイムスタンプ情報は、コントローラー52内で計測が行われ、一旦、搬送時間などのデータと共にコントローラー52に蓄積した後、上位装置(例えば、コンピューターなど)からの命令により情報を転送する。なお、上位装置に転送するときに、時間を計測するようにしてもよい。
【0049】
また、搬送回数とサイクルタイムは、図10に示すように、搬送動作の方向に応じてそれぞれ計測する。例えば、第1位置から第2位置に移動したときのデータを、「Logs Data1」とする。また、第2位置から第1位置に移動したときのデータを、「Logs Data2」とする。
【0050】
また、蓄積したデータは、電源OFF時に外部記憶装置(SDカード等)に保存するようにしてもよい。また、蓄積したデータのリセットは、上位システムからの命令、もしくはコントローラー52での手動操作にて実施するようにしてもよい。
【0051】
このように、データやタイムスタンプ情報を蓄積することにより、例えば、上位システムであるコンピューターなどからの命令により、それら情報を送信することで作業能率を割り出すことが可能となる。これにより、安価な構成ながら小規模なIoT(Internet of Things)を実現することができる。また、手作業工程や上位システムと未接続の生産設備の生産情報を収集することができる。
【0052】
次に、図11図16を参照しながら、ガイドレール14の構成、及びガイドレール14の長さの調整方法について説明する。
【0053】
図11及び図12に示すように、ガイドレール14は、第1筒体としての第1ガイドレール14aと、第2筒体としての第2ガイドレール14bと、段差吸収ユニット14cと、を備えている。
【0054】
第1ガイドレール14aは、筒状に形成されており、内部が空洞になっている。第1ガイドレール14aの内径は、第2ガイドレール14bの外径よりもやや大きく形成されている。第2ガイドレール14bも第1ガイドレール14aと同様に、筒状に形成されており、内部が空洞になっている。また、図12に示すように、第1ガイドレール14a及び第2ガイドレール14bの断面形状は、例えば、八角形である。
【0055】
このような第1ガイドレール14aと第2ガイドレール14bとの寸法関係によって、図13に示すように、第2ガイドレール14bを第1ガイドレール14aの中に挿入することが可能となっている。なお、第1ガイドレール14aと第2ガイドレール14bとのガタツキ(加えて、回転方向のガタツキ)を抑えるため、第1ガイドレール14aと第2ガイドレール14bとの隙間をできる限り無くすことが好ましい。
【0056】
図14に示すように、段差吸収ユニット14cは、第1ガイドレール14a及び第2ガイドレール14bの形状に合わせて、筒状の八角形に形成されている。また、図14図16に示すように、段差吸収ユニット14cは、第1ガイドレール14aの外径寸法に対応する第1外径部14c3と、第2ガイドレール14bの外径寸法に対応する第2外径部14c4と、を有している。第1外径部14c3から第2外径部14c4に繋がる斜面の部分が、筒状部14c1になる。
【0057】
図14に示すように、段差吸収ユニット14cは、第1外径部14c3にフック14c2が設けられており、フック14c2が第1ガイドレール14aの端部に組み込まれることにより、第1ガイドレール14aに固定されている。この状態において、第2ガイドレール14bは、段差吸収ユニット14cを介して第1ガイドレール14aの内部に収納可能となっている。
【0058】
このような構造により、図13に示すように、ガイドレール14を短く調整する場合は、第1ガイドレール14aと第2ガイドレール14bとが第1長さで重複する第1ガイドレール長(図示せず)に調整する。また、ガイドレール14の長さを長く調整する場合は、第1長さより短い長さで重複する第2ガイドレール長(図示せず)に調整する。これにより、ガイドレール14の伸縮方向に長さを自由に変更することができる。言い換えれば、ワークPを搬送する長さを簡単に変えることができる。
【0059】
図15及び図16に示すように、第2ガイドレール14bは、第1ガイドレール14aの外側からネジ14dを締めることによって、第2ガイドレール14bが摺動しないように固定される。言い換えれば、第1ガイドレール14aから第2ガイドレール14bを引き出す長さを調整して、所望のガイドレール14の長さに決定したあと、ネジ14dを締めることにより第1ガイドレール14aと第2ガイドレール14bとが固定され、所望の長さに調整されたガイドレール14が完成する。
【0060】
次に、図17図20を参照しながら、搬送ユニット20の構成について説明する。
【0061】
図17及び図18に示すように、搬送ユニット20は、ステージ21が取り付けられるフレーム22aと、フレーム22aの内側に配置された2つのガイド板22b1,22b2と、2つのガイド板22b1,22b2の内側に配置された8つのローラー22cと、を備えている。8つのローラー22cによって囲まれた領域には、ガイドレール14が配置される(図19A参照)。
【0062】
2つのガイド板22b1,22b2は、フレーム22aの一方22a1に配置された第1ガイド板22b1と、フレーム22aの他方22a2に配置された第2ガイド板22b2と、を有する。第1ガイド板22b1及び第2ガイド板22b2は、例えば、各3つのピン22dによってフレーム22aに支持されている。2つのガイド板22b1,22b2とフレーム22aとの間のピン22dの外周には、バネ22eが挿入されている。これにより、2つのガイド板22b1,22b2は、バネ22eの付勢力によってガイドレール14側に付勢された状態となっている。
【0063】
8つのローラー22cのうち4つのローラー22cは、第1ガイド板22b1の下側に同じ高さの2つのローラー22cが配置されており、第1ガイド板22b1の上側に同じ高さの2つのローラー22cが配置されている。残りの4つのローラー22cは、第2ガイド板22b2の下側に同じ高さの2つのローラー22cが配置されており、第2ガイド板22b2の上側に同じ高さの2つのローラー22cが配置されている。
【0064】
各ローラー22cの一端側には、断面が8角形のガイドレール14の平坦部14a1(図19B参照)をガイドする斜面22c1(図18参照)が形成されている。即ち、搬送ユニット20は、ガイドレール14の平坦部14a1,14b1(図19B図19C参照)を支持する8つのローラー22cによって、ガイドレール14の延在方向にスムーズに移動可能に配置されている。
【0065】
また、8つのローラー22cは、ガイドレール14の方向に付勢されているので、ガイドレール14の外周を挟むことが可能となり、隙間がほぼ無い状態で支持することができる。また、8つのローラー22cは、図19A図19B、及び図19Cに示すように、支持するガイドレール14の断面の大きさが変わった場合でも、バネ22eの付勢力によって、ほぼ一定の力で隙間なくガイドレール14を支持することができる。
【0066】
図19A図19Cに示す図は、ガイドレール14の長さを調整した際、第1ガイドレール14aと第2ガイドレール14bを移動する搬送ユニット20の動作を示している。第1ガイドレール14aを移動する場合は、図19Bに示すように、バネ22eの長さが第1撓み長L1になることにより、第1ガイドレール14aをローラー22cで支持することができる。第2ガイドレール14bを移動する場合は、図19Cに示すように、バネ22eの長さが第1撓み長L1よりも長い第2撓み長L2になることにより、第2ガイドレール14bをローラー22cで支持することができる。
【0067】
また、搬送ユニット20が、ガイドレール14の段差吸収ユニット14cを通る際は、バネ22eの付勢力によってローラー22cがガイドレール14側に付勢されているので、ローラー22cとガイドレール14との間にほぼ隙間なくガイドレール14を支持することができる。即ち、ガイドレール14上をガタなく走行することができる。
【0068】
また、図20に示すように、第1ガイド板22b1は、第1ガイドレール14a及び第2ガイドレール14bの径の大きさに応じて、例えば、下側の2つのローラー22cの位置を上下方向に移動させることが可能な楕円孔22b3を設けることが好ましい。なお、第2ガイド板22b2においても同様の構成であることが好ましい。
【0069】
次に、図21図23を参照しながら、ベルト調整部25の構成について説明する。なお、図21図23に示す搬送システム100aは、上記した搬送システム100のタイミングベルト13が配置された方向と向きが異なっている。
【0070】
図22及び図23に示すように、ベルト調整部25は、搬送ユニット20のフレーム22aに、タイミングベルト13を搬送ユニット20の外側に引き出す引き出し孔25aと、引き出したタイミングベルト13を巻き取る巻き取りローラー25bと、が設けられている。
【0071】
搬送ユニット20を搬送する長さに応じてガイドレール14の長さを調整した際、タイミングベルト13の長さが余ってしまった場合は、余剰分のタイミングベルト13aを巻き取りローラー25bで巻き取る。これにより、ガタツキの無いタイミングベルト13の長さに調整することができる。
【0072】
以上述べたように、搬送システム100は、相互の間隔距離を可変可能な第1プーリー11及び第2プーリー12と、第1プーリー11及び第2プーリー12との間に架橋され、間隔距離の変化に対応して、架橋される長さを可変可能なタイミングベルト13と、間隔距離の変化に対応して、間隔距離に沿った方向に長さを可変可能なガイドレール14と、タイミングベルト13に固定され、且つ、ガイドレール14に沿って間隔距離を摺動する、ワークPを載置可能な搬送ユニット20と、第1プーリー11と第2プーリー12とのうち、第1プーリー11に近い側の第1位置に配置され、搬送ユニット20の位置を検出する第1位置決めセンサー31と、第1プーリー11と第2プーリー12とのうち、第2プーリー12に近い側の第2位置に配置され、搬送ユニット20の位置を検出する第2位置決めセンサー32と、第1位置に対応して配置され、搬送ユニット20に載置されたワークPの有無を検出する第1在荷センサー41と、第2位置に対応して配置され、搬送ユニット20に載置されたワークPの有無を検出する第2在荷センサー42と、第1プーリー11又は第2プーリー12を回転させて、搬送ユニット20を移動させる駆動モーター15と、搬送ユニット20の位置を移動させ、第1位置及び第2位置に搬送ユニット20が停止するように駆動モーター15を制御する制御装置50と、を備える。
【0073】
この構成によれば、第1プーリー11と第2プーリー12との間でワークPを搬送させるのに、上位システムであるコンピューター、及びプログラムが不要なため、専門的な知識がなくても搬送システム100を制御することができる。また、ワークPの移動距離に応じて、第1プーリー11と第2プーリー12と間隔距離、タイミングベルト13の長さ、ガイドレール14の長さなどを可変することが可能となっているので、比較的簡単に搬送ストロークを自由に調整することができる。加えて、エンコーダーを必要としないため、かかるコストを抑えることができる。
【0074】
また、間隔距離を移動する移動情報を入力する入力部53を備え、制御装置50は、移動情報に基づいて搬送ユニット20を第2プーリー12の側に移動させ、第2位置決めセンサー32によって搬送ユニット20の有無を検出させ、移動情報に基づいて搬送ユニット20を第1プーリー11の側に移動させ、第1位置決めセンサー31によって搬送ユニット20の有無を検出させ、搬送ユニット20の原点復帰処理を実行させることが好ましい。この構成によれば、移動情報に基づいて各処理を実行させることにより、搬送ユニット20の原点復帰処理を行うので、搬送ユニット20が正規の動作をしない場合やエラーが生じたような場合、リセットを行うことができる。
【0075】
また、入力部53は、搬送ユニット20の動作パターンを選択する選択ボタンを有することが好ましい。この構成によれば、動作パターンを選択することにより、例えば、搬送システム100を、第1プーリー11の側から第2プーリー12の側に移動させたり、第2プーリー12の側から第1プーリー11の側に移動させたりするなど、用途に応じて所望の動作を行わせることができる。
【0076】
また、搬送ユニット200は、移動方向に沿った幅を有する遮光板23を備え、第1位置決めセンサー31及び第2位置決めセンサー32は、遮光板23の端面23a,23b及び中心を検出可能となっていることが好ましい。この構成によれば、遮光板23の端面23a,23b及び中心を検出可能となっているので、遮光板23の幅の情報を加味することで、搬送ユニット200の停止位置の補正を行うことができる。言い換えれば、常に搬送ユニット200の原点を取得することができる。
【0077】
また、制御装置50は、搬送ユニット20の動作を記録したデータと、データを取得したときのタイムスタンプ情報と、を蓄積することが好ましい。この構成によれば、データとして、例えば、第1プーリー11と第2プーリー12との間における搬送時間や搬送回数を所定の時間毎に取得することにより、メンテナンス時期を予測したり、作業効率を確認したりするなど、搬送システム100の稼働状況を把握することができる。
【0078】
また、ガイドレール14は、第1ガイドレール14aと、第1ガイドレール14aの内部に挿入可能な第2ガイドレール14bと、を備え、ガイドレール14の長さは、第1ガイドレール14aと第2ガイドレール14bとが第1長さで重複する第1ガイドレール長と、第1長さより短い長さで重複する第2ガイドレール長と、を有することが好ましい。この構成によれば、第1ガイドレール14aの中から第2ガイドレール14bを出す量に応じてガイドレール14の長さを変えることができるので、間隔距離の変更に応じて、第1ガイドレール長にしたり第2ガイドレール長にしたり、自由に調整することができる。
【0079】
また、間隔距離に応じてタイミングベルト13の長さを調整するベルト調整部25を備えることが好ましい。この構成によれば、ベルト調整部25を備えるので、間隔距離に応じてタイミングベルト13の長さを調整することが可能となり、例えば、第1プーリー11と第2プーリー12との間においてガタツキを無くすことができる。よって、プーリー11,12の回転を確実にタイミングベルト13に伝えることができる。
【0080】
また、搬送ユニット20の位置の検出は、第1位置決めセンサー31及び第2位置決めセンサー32に対して、遮光板23が通過することにより検出することが好ましい。この構成によれば、遮光板23が位置決めセンサー31,32を通過することにより搬送ユニット20の位置を検出するので、停止位置を教示する方法と比較して、確実にワークPを所定の場所に搬送させることができる。
【符号の説明】
【0081】
11…第1プーリー、12…第2プーリー、13…タイミングベルト、13a…余剰分のタイミングベルト、14…ガイドレール、14a…第1筒体としての第1ガイドレール、14b…第2筒体としての第2ガイドレール、14c…段差吸収ユニット、14a1…平坦部、14c1…筒状部、14c2…フック、14c3…第1外径部、14c4…第2外径部、14d…ネジ、15…駆動モーター、20…搬送ユニット、21…ステージ、22…ガイド部、22a…フレーム、22a1…一方、22a2…他方、22b1…第1ガイド板、22b2…第2ガイド板、22b3…楕円孔、22c…ローラー、22c1…斜面、22d…ピン、22e…バネ、23…板状部としての遮光板、23a…第1端面、23b…第2端面、25…ベルト調整部、25a…引き出し孔、25b…巻き取りローラー、31…第1位置決めセンサー、32…第2位置決めセンサー、41…第1在荷センサー、42…第2在荷センサー、50…制御装置、51…ドライバー、52…コントローラー、53…入力装置としての入力部、100…搬送システム、100a…搬送システム。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図7C
図7D
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19A
図19B
図19C
図20
図21
図22
図23